JP2005182873A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報記憶キャパシタに蓄積される電荷量を増加させることができ、読み出し書き込み動作の十分な動作マージンを確保可能な半導体記憶装置を得る。
【解決手段】情報記憶キャパシタCに電荷を蓄積して情報を記憶する半導体記憶装置において、書き込み情報Din1が“0”のとき、情報記憶キャパシタCのセルプレート電極に、基準電位に対して所定電位増加させた電位(1/2)Vcc+△Vを印可するとともに、書き込み情報Din1が“1”のとき、基準電位に対して所定電位減少させた電位(1/2)Vcc−△Vを印可させる印加電位可変手段50を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は情報記憶キャパシタに電荷を蓄積して情報を記憶する半導体記憶装置に関するものである。
従来、1個の情報記憶キャパシタと1個のパストランジスタからなる複数のメモリセルを有し、情報記憶キャパシタ内に電荷を蓄積して情報の記憶を行い、書き込み動作及び読み出し動作の際には、選択されたメモリセルのパストランジスタが導通状態となり、ビット線との電荷の授受により生じた電圧の変化を検出して記憶された情報の内容を判断する半導体記憶装置が提案されている。
このような構成の従来の半導体記憶装置においては、情報記憶キャパシタのセルプレート電極に印加する電位と、記憶された情報の内容を判定する際のビット線のプリチャージ電位とをともに、供給電圧(Vcc)とグランド電位の中間点の半分の値、つまり(1/2)Vccの基準電位とする方法が提案されている。
この方法においては、情報記憶キャパシタのセルプレート電極に(1/2)Vccの電位を印加しておき、情報書き込み時には、書き込み情報が論理値“1”の場合、情報記憶キャパシタのパストランジスタ側のストレージノード電極にビット線を介してVccの電位を印加し、同じく両電極の電位差によって情報記憶キャパシタに電荷を蓄積する。一方、書き込み情報が論理値“0”のローレベルの場合、ストレージノード電極にグランド電位を印加し、両電極の電位差によって情報記憶キャパシタに電荷を蓄積する。
そして、記憶された情報の“1”及び“0”を判定する際には、ビット線の(1/2)Vccプリチャージ電位に対して、情報記憶キャパシタの充電電圧が高いか低いかを検出して記憶された情報が“1”であるか“0”であるかを判断する(例えば、特許文献1参照)。
このような構成の従来の半導体記憶装置において、読み出し書き込み動作が確実に行われるためには、記憶された情報の“1”及び“0”にともない情報記憶キャパシタに所定量の電荷が蓄積される必要がある。ここで、情報記憶キャパシタに蓄積される電荷は、Q=C・V(C:静電容量)で表される。そして、情報書き込み時には、ビット線がフルスイングするので蓄積される電荷は、C・(1/2)VCCとなる。また、静電容量Cは、C=εS/d(S:キャパシタ層間膜対向面積、d:間隔、ε:誘電率)で表される。すなわち、情報記憶キャパシタに蓄積される電荷量を大きくするには、キャパシタ層間膜の面積を大きくするか、或いは層間の距離を小さくすれば良い。
特開平12−090669号公報(3〜5頁、第20図)
しかしながら、近年、メモリの大容量化・微細化に伴って、キャパシタ層間膜の面積は極めて小さくなる傾向にある。一方、物理的な耐圧の制限からキャパシタ層間膜の薄膜化も限界に達している。そのため、情報記憶キャパシタの容量Cを大きくすることは難しい。一方、近年の省電力化の影響により供給電圧が徐々に下がる傾向にあり、情報書き込み時の印加電位もこれに伴い下がる傾向にある。そのため、十分な蓄積電荷を確保することが難しくなっている。十分な蓄積電荷が無いと動作マージンが小さく誤動作の原因になるのでその改善が求められている。
この発明は、上述の課題を解消するためになされたもので、情報記憶キャパシタに蓄積する電荷量を増加させることができ、読み出し書き込み動作の十分な動作マージンを確保できる半導体記憶装置を得ることを目的とする。
第1の発明に係る半導体記憶装置は、情報記憶キャパシタに電荷を蓄積して書込み情報を記憶する半導体記憶装置において、情報書き込み時に、情報記憶キャパシタのセルプレート電極に印加する電位を、情報記憶キャパシタに蓄積する電荷が増加するように基準電位から可変させて出力する電位可変手段を設けたので、書き込み時のストレージノード電極とセルプレート電極の電位差を大きくすることができ、読み出し書き込み動作の十分な動作マージンを確保できる半導体記憶装置を得ることができる。
第2の発明に係る半導体記憶装置は、電位可変手段は、書き込み情報の逆データ値をセルプレート電極に印加するので、書き込み情報がハイレベルのときもローレベルのときも、情報記憶キャパシタに蓄積する電荷量を所定量増加させることができ、従来に比べ十分な動作マージンを確保することができる。
第3の発明に係る半導体記憶装置は、基準電位を出力する基準電位発生手段と、電位可変手段及び基準電位発生手段とセルプレート電極との間に設けられ、情報書き込み時に電位可変手段の出力を情報記憶キャパシタのセルプレート電極に印可し、情報書き込み時以外に基準電位発生手段の出力をセルプレート電極に印可する印加電位切替手段とを有するので、読み込み時の省電力化を図ることができる。
第4の発明に係る半導体記憶装置は、基準電位発生手段は、テスト信号の入力時に任意のテスト電位を出力し、印加電位切替手段は、テスト信号の非入力時で且つ情報書き込み時に電位可変手段の出力を情報記憶キャパシタのセルプレート電極に印可し、テスト信号の入力時及び情報書き込み時以外に基準電位発生手段の出力をセルプレート電極に印可するので、テスト信号の入力時に外部から入力された任意の電位を情報記憶キャパシタのセルプレート電極に印加することができ、キャパシタ層間膜のストレス試験に活用したり、リテンション試験に活用したりすることができる。
第5の発明に係る半導体記憶装置は、複数のセルプレート電極に電位を印加するセルプレートが各ワード線毎に分割され、分割されたセルプレートに各ワード線毎に設けられた電位可変手段の出力電位が個別に印加されているので、書き込みを行うワード線に対応する分割セルプレートのみに可変電位が印加されることになり、充放電による電流を低減させることができる。
第6の発明に係る半導体記憶装置は、複数のセルプレート電極に電位を印加するセルプレートが各ビット線毎に分割され、分割されたセルプレートに各ビット線毎に設けられた電位可変手段の出力電位が個別に印加されているので、書き込みが行われるメモリセルに対応する分割セルプレートのみに可変電位が印加されることになり、充放電による電流を低減させることができる。
第7の発明に係る半導体記憶装置は、複数のセルプレート電極に電位を印加するセルプレートが隣接する複数本のワード線からなるワード線群毎に分割され、分割されたセルプレートに各ワード線群毎に設けられた電位可変手段の出力電位が個別に印加されているので、分割箇所が少なくなり、加工が容易となるのでコストダウンをすることができる。
第8の発明に係る半導体記憶装置は、複数のセルプレート電極に電位を印加するセルプレートが隣接する複数のビット線対からなるビット線対群毎に分割され、分割されたセルプレートに各ビット線対群毎に設けられた前記電位可変手段の出力電位が個別に印加されているので、分割箇所が少なくなり、加工が容易となるのでコストダウンをすることができる。
図1はこの発明の第1の実施形態の半導体記憶装置の一部の回路図である。図1において、ダイナミック型半導体メモリ(DRAM)のメモリセル1及びダミーセル2は、夫々1つの情報記憶キャパシタとしてのキャパシタCとこれに蓄積される電荷を転送するスイッチング素子としての1つのMOSパストランジスタQsとから構成されている。 メモリセル1において、パストランジスタQsは、ゲート端子をワード線WLに接続され、ソース端子をビット線HBLに接続され、ドレイン端子をキャパシタCのストレージノード電極SNに接続されている。メモリセル2において、パストランジスタQsは、ゲート端子をワード線WLに接続され、ソース端子をビット線BLBに接続され、ドレイン端子をキャパシタCのストレージノード電極SNに接続されている。
メモリセル1及びメモリセル2において、ストレージノード電極SNに対して対極側の電極であるセルプレート電極Pは、セルプレートCPを介して電位制御回路4に接続されている。セルプレートCPは、複数のメモリセル1もしくは複数のメモリセル2のセルプレート電極Pを覆うように半導体記憶装置の裏面に全体にわたって設けられている。
電位制御回路4は、基準電位発生手段である基準電位発生回路5の出力を入力し、さらに、ライトイネーブル信号WE1、デコーダ信号Dec及び書き込み情報Din1を入力し、これらの信号に基づいて各メモリセル1,2のセルプレート電極PにセルプレートCPを介して所定の電位を印加する。
基準電位発生回路5は、ハイレベル電位である供給電源電位Vccとローレベル電位であるグランド電位の中間電位Vcp=(1/2)Vccを基準電位として発生しこれを電位制御回路4に出力する。
図2は図1の電位制御回路4の回路図である。図2において、電位制御回路4は、印加電位切替手段である印加電位切替回路40と印加電位可変手段である印加電位可変回路50とから構成されている。
印加電位切替回路40は、アンド素子10、インバータ11、p型トランジスタQ12,Q16及びn型トランジスタQ13,Q17から構成されている。アンド素子10にはライトイネーブル信号WE1とデコーダ信号Decとが入力されている。アンド素子10の出力は、n型トランジスタQ13とp型トランジスタQ16のゲート端子に入力されている。また、アンド素子10の出力は、インバータ11で反転されて、p型トランジスタQ12とn型トランジスタQ17のゲート端子にも入力されている。
p型トランジスタQ12とn型トランジスタQ13とが、互いのソース端子とドレイン端子とを接続されてトランスファーゲート14を構成している。また、p型トランジスタQ16とn型トランジスタQ17とが、同様にしてトランスファーゲート15を構成している。
トランスファーゲート14の入力端子には、印加電位可変回路50の出力電位VAが入力されている。トランスファーゲート15の入力端子には、基準電位発生回路5の出力電位Vcp=(1/2)Vccが入力されている。両トランスファーゲート14,15は、アンド素子10の出力によりコントロールされ、いずれか一方のみが開くようにされている。
このようにして、印加電位切替回路40は、基準電位発生回路5の出力である電位Vcpと印加電位可変回路50の出力である電位VAの2つの電位を入力し、ライトイネーブル信号WE1とデコーダ信号Decとの値に基づいていずれか一方の電位を電位VcpAとして出力する。
一方、印加電位可変回路50は、p型トランジスタQ18、n型トランジスタQ19、ナンド素子20及びアンド素子21から構成され、また、基準電位に対して所定電位高い電位の第1の所定電位端子V1と、基準電位に対して所定電位低い電位の第2の所定電位端子V2に接続されている。ソース端子を第1の所定電位端子V1に接続されたp型トランジスタQ18とソース端子を第2の所定電位端子V2に接続されたn型トランジスタQ19とが直列に接続されている。両トランジスタQ18,Q19の接続点の電位は、電位VAとしてトランスファーゲート14の入力端子に入力されている。
ナンド素子20は、ライトイネーブル信号WE1と書き込み情報Din1の反転信号を入力している。ナンド素子20の出力はトランジスタQ18のゲート端子に入力されている。アンド素子21は、ライトイネーブル信号WE1と書き込み情報Din1を入力している。アンド素子21の出力はトランジスタQ19のゲート端子に入力されている。
そして、印加電位可変回路50は、ライトイネーブル信号WE1及び書き込み情報Din1の入力信号に基づき、第1の所定電位端子V1と第2の所定電位端子V2のいずれか一方の端子の電位を、電位VAとして印加電位切替回路40に出力する。
次に動作を説明する。図3は図2の電位制御回路4の各状態の信号の様子を示す図である。情報の書き込みに際しては、ライトイネーブル信号WE1が“H”の状態になり、図示しない行アドレス信号と列アドレス信号が出力されて書き込み先のメモリセル1が選択され、デコード信号Decが“H”になった後に情報の書き込みが行われる。ここで、情報書き込み時は、ライトイネーブル信号WE1が“H”でデコード信号Decが“H”のときとする。
この情報書き込み時には、ライトイネーブル信号WE1が“H”とデコード信号Decが“H”であるので、印加電位切替回路40において、アンド素子10のアンド条件が成立し、トランスファーゲート14が開くので、印加電位切替回路40は、印加電位可変回路50の出力電位VAを出力電位VcpAとして出力する。
ここで、書き込み情報Din1が論理値“1”即ちハイレベル“H”の場合、ライトイネーブル信号WE1が“H”であるので、印加電位可変回路50においては、アンド素子21のアンド条件が成立し、印加電位可変回路50は、第2の所定電位端子V2の電位を電位VAとして出力する。一方、書き込み情報Din1が論理値“0”即ちローレベル“L”の場合、ナンド素子20が成立し、印加電位可変回路50は、第1の所定電位端子V1の電位を電位VAとして出力する。
ここで、第1の所定電位端子V1の電位を(1/2)Vcc+△V、第2の所定電位端子V2の電位を(1/2)Vcc−△Vとすれば、書き込み情報Din1が論理値“1”即ちハイレベル“H”の場合に、出力電位VcpAは(1/2)Vcc−△Vとなり、この電位がセルプレート電極Pに印加される。一方、書き込み情報Din1が論理値“0”即ちローレベル“L”の場合には、出力電位VcpAは(1/2)Vcc+△Vとなり、この電位がセルプレート電極Pに印加される。すなわち、書き込み情報の逆データ値がセルプレート電極Pに印加されることとなる。
△Vは、キャパシタCの耐電圧を満足する範囲内で設定される。そして、例えば、Vccが3Vの場合、基準電位である(1/2)Vccは、1.5Vとなり、△Vは例えば0.2V程であり、したがって(1/2)Vcc+△V=1.7V、また(1/2)Vcc−△V=1.3Vとなる。
なお、キャパシタCのトランジスタQc側のストレージノード電極SNには、従来と同じように、ビット線を介して、書き込み情報Din1が“1”の場合には、Vccの電位が印加され、書き込み情報Din1が“0”の場合には、グランド電位が印加される。
そのため、書き込み情報Din1が“1”の場合には、ストレージノード電極SNが電位Vccとなるのに対してセルプレート電極Pの電位は(1/2)Vcc−△Vとなる。上記の例では、電位差は、3V−1.3V=1.7Vとなる。従来は、1.5V。
一方、書き込み情報Din1が“0”の場合には、ストレージノード電極SNがグランド電位となるのに対してセルプレート電極Pの電位は(1/2)Vcc+△Vとなる。上記の例では、電位差は、0V−1.7V=−1.7Vとなる。従来は、−1.5V。
なお、△Vに関してはV1側の増分△VとV2側の減分△Vとは絶対値が違うものであってもよい。
このように、本実施形態においては、書き込み情報Din1が“1”,“0”のいずれの場合においても、ストレージノード電極SNとセルプレート電極Pとに印加される電位差を従来のものより大きくすることができ、キャパシタCに書込まれる電荷量を増加させることができる。これにより十分な動作マージンを確保することが可能となる。
また、情報の読み出し時には、ライトイネーブル信号WE1は“L”になる。そのため、電位制御回路4内部において、ナンド素子20とアンド素子21のいずれもが成立せず、電位VAはフローティングとなる。そして、データを読み出すメモリセル1に対応してデコード信号Decが“H”になるので、印加電位切替回路40において、アンド素子10のアンド条件が不成立となり、トランスファーゲート15が開くので、電位制御回路40は電位Vcp=(1/2)Vccを出力する。そのため、情報の読み出し時にはセルプレート電極Pには従来と同じように電位Vcp=(1/2)Vccが印加される。
さらにまた、メモリセル1の非選択時には、データを読出すメモリセル1に対応するデコード信号Decが“L”になるので、印加電位切替回路40において、アンド素子10のアンド条件は不成立となり、トランスファーゲート15が開くので、電位制御回路40は電位Vcp=(1/2)Vccを出力する。そのため、非選択時には、セルプレート電極Pには従来と同じように電位Vcp=(1/2)Vccが印加される。
このように電位制御回路4は、情報書き込み時以外は、キャパシタCのセルプレート電極Pに従来と同じように電位(1/2)Vccを印加するので、消費電流が多くなることを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、書き込み情報Din1が論理値“1”のときにセルプレート電極に印加する電位を△V減じて、書き込み情報Din1が論理値“0”のときに△V加えて、ストレージノード電極SNとセルプレート電極Pとの電位差を大きくしている。しかしながら、これを逆にして従来より電位差を減らすようにしてもよい。すなわち、図2の第1の所定電位端子V1と第2の所定電位端子V2の位置を入れ替えて、書き込み情報Din1が論理値“1”のときにセルプレート電極に印加する電位に△V加えて、書き込み情報Din1が論理値“0”のときに△V減じるようにしてもよい。このように動作マージンを故意に小さい値とすることで、動作マージンが十分でないメモリセル1をより出すテストに最適なものとすることができる。
なお、本実施形態の電位可変手段は、上述のように印加電位可変回路50とから構成されるが、これに限られるものではなく、書き込み情報Din1が論理値“1”の場合にセルプレート電極に印加する電位が(1/2)Vcc−△Vとなり、書き込み情報Din1が論理値“0”の場合に(1/2)Vcc+△Vとなるような回路が設けられればよく、例えば追加分−△V,+△Vを生み出す回路を設け、これを(1/2)Vccに加えるようにしてもよい。
さらにまた、この実施形態の半導体記憶装置は、印加電位切替回路40のアンド素子10に入力される信号をデコード信号Decか常に“L”となるレベルの信号かいずれかに切替可能にしておけば、常に“L”となるレベルの信号に切り替わった場合、キャパシタCのセルプレート電極Pには、常に電位(1/2)Vccが印加されることとなり、従来のものと全く同様の動作をすることになる。これは、本発明の特徴を利用するかしないか、即ち、動作マージンの確保を重視するか、消費電流の低減を重視するかによって、ユーザーが本発明の動作をさせるか、従来の動作をさせるかを容易に選択できるようにする目的でこのような構成とされている。
図4はこの発明の第2の実施形態の半導体記憶装置の一部の回路図である。図5は図4の電位発生回路の各状態の信号の様子を示す図である。本実施形態の電位制御回路34は、第1の実施形態の電位制御回路4と概略同じものであるが、いくつかの構成が変更されている。すなわち、本実施形態の基準電位発生手段である基準電位発生回路35は、基準電位に加えてテスト電位を出力可能とされている。
この基準電位発生回路35には、グランド電位から電源電圧電位までの任意の電位を印加可能な外部パッド36が接続されている。基準電位発生回路35は、外部から入力するテスト信号TESTが“H”のときは、外部パッド36に印加された電位をそのまま電位制御回路34に出力する。
一方、基準電位発生回路35は、外部から入力するテスト信号TESTが“L”のときは、電位制御回路34への出力を(1/2)Vccとする。すなわち、外部から入力するテスト信号TESTが“L”のときは、基準電位発生回路35は、第1の実施形態の基準電位発生回路5と同様な動作をする。
また、本実施形態の電位制御回路34おいて、新たに追加されたアンド素子23は、ライトイネーブル信号WE1とテスト信号TESTの反転信号を入力して、ライトイネーブル信号WE2を出力する。そして、印加電位切替回路40は、このライトイネーブル信号WE2とデコード信号Decに基づいて、印加電位可変回路50からの入力を出力電位VcpAとして出力するか、或いは基準電位発生回路35からの入力を出力電位VcpAとして出力するかを切り替える。
そして、電位制御回路34において、外部から入力するテスト信号TESTが“H”のとき、アンド素子23のアンド論理が不成立となり、ライトイネーブル信号WE2が“L”となり、電位VAはフローティングとなる。このとき、印加電位切替回路40においては、アンド素子10のアンド論理が不成立となり、トランスファーゲート15が開くので、基準電位発生回路35から入力した外部パッド36に印加された電位がVcpAとして出力される。
このような構成とすることにより、キャパシタCのセルプレート電極Pに、グランド電位から電源電圧値までの任意の電位を印加することができる。そのため、キャパシタCのストレージノード電極SNとセルプレート電極Pとの電位差を大きくして、キャパシタ層間膜のストレス試験を実施したり、キャパシタCのストレージノード電極SNとセルプレート電極Pとの電位差を小さくしてリテンション試験に活用したりすることが可能となる。
図6はこの発明の第3の実施形態の半導体記憶装置の一部の回路図であり、(a)はワード線毎に異なるVcpAが入力される様子を示す回路図であり、(b)はワード線毎に異なる電位制御回路が設けられた様子を示す回路図である。図6においては、各ワード線WL0,WL1,WL2に対して、それぞれ電位発生回路4が設けられ、また、セルプレートCP0,CP1,CP2が、各ワード線WL0,WL1,WL2毎に分割されて、各セルプレートCP0〜CP2に個別の電位発生回路4から電位VcpA0〜VcpA2が印加される。その他の構成は、第1の実施の形態と同じである。
本実施形態においては、第1の実施の形態と同じように、書き込み情報Din1が論理値“1”のときにセルプレート電極Pに印加する電位を△V減じて、書き込み情報Din1が論理値“0”のときに△V加えて、ストレージノード電極SNとセルプレート電極Pとの電位差を大きくしている。しかしながら、本実施形態においては、セルプレートが分割されている為、選択されたワード線に接続されているメモリセルのセルプレートのみに可変電位が印加され、他のセルプレートの電位は(1/2)Vccを維持したままとなる。これにより、充放電による電流を低減することができる。
なお、本実施形態においては、セルプレートCP0,CP1,CP2が、各ワード線WL0,WL1,WL2毎に分割されているが、各ビット線対毎に分割されても同様な効果を得ることができる。この場合には、各ビット線対毎に電位可変手段を設ける必要がある。そして、書き込みが行われるメモリセルに対応したセルプレートのみに可変電位が印加され、他のセルプレートの電位は(1/2)Vccを維持したままとなるように制御をする。これにより、各ワード線毎に分割した場合と同様に充放電による電流を低減することができる。
また、上述の実施形態においては、各ワード線毎に、或いは各ビット線対毎にセルプレートが分割されている。しかしながら、セルプレートは、隣接する複数本のワード線からなるワード線群毎に分割されてもよいし、隣接する複数のビット線対からなるビット線対群毎に分割されてもよい。このように分割することにより、分割箇所が減りセルプレートが無用に細かくなることが無くなるとともに、加工が容易になりコストダウンをすることができる。
この発明の第1の実施形態の半導体記憶装置の一部の回路図である。 図1の電位制御回路の回路図である。 図2の電位制御回路の各状態の信号の様子を示す図である。 この発明の第2の実施形態の半導体記憶装置の一部の回路図である。 図4の電位発生回路の各状態の信号の様子を示す図である。 この発明の第3の実施形態の半導体記憶装置の一部の回路図である。
符号の説明
4 電位制御回路、5,35 基準電位発生回路(基準電位発生手段)、40 印加電位切替回路(印加電位切替手段)、50 印加電位可変回路(印加電位可変手段)、C 情報記憶キャパシタ、CP,CP0,CP1,CP2 セルプレート、P セルプレート電極、SN ストレージノード電極、HBL,LBL ビット線、WL,WL0,WL1,WL2 ワード線。

Claims (8)

  1. 情報記憶キャパシタに電荷を蓄積して書込み情報を記憶する半導体記憶装置において、
    情報書き込み時に、前記情報記憶キャパシタのセルプレート電極に印加する電位を、前記情報記憶キャパシタに蓄積する電荷が増加するように基準電位から可変させて出力する電位可変手段を設けたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記電位可変手段は、前記書き込み情報の逆データ値を前記セルプレート電極に、印加することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 基準電位を出力する基準電位発生手段と、前記電位可変手段及び前記基準電位発生手段と前記セルプレート電極との間に設けられ、情報書き込み時に前記電位可変手段の出力を前記情報記憶キャパシタのセルプレート電極に印可し、情報書き込み時以外に前記基準電位発生手段の出力を前記セルプレート電極に印可する印加電位切替手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記基準電位発生手段は、テスト信号の入力時に任意のテスト電位を出力し、前記印加電位切替手段は、前記テスト信号の非入力時で且つ情報書き込み時に前記電位可変手段の出力を前記情報記憶キャパシタのセルプレート電極に印可し、前記テスト信号の入力時及び情報書き込み時以外に前記基準電位発生手段の出力を前記セルプレート電極に印可することを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記複数のセルプレート電極に電位を印加するセルプレートが各ワード線毎に分割され、分割されたセルプレートに前記各ワード線毎に設けられた前記電位可変手段の出力電位が個別に印加されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  6. 前記複数のセルプレート電極に電位を印加するセルプレートが各ビット線対毎に分割され、分割されたセルプレートに前記各ビット線対毎に設けられた前記電位可変手段の出力電位が個別に印加されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  7. 前記複数のセルプレート電極に電位を印加するセルプレートが隣接する複数本のワード線からなるワード線群毎に分割され、分割されたセルプレートに前記各ワード線群毎に設けられた前記電位可変手段の出力電位が個別に印加されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  8. 前記複数のセルプレート電極に電位を印加するセルプレートが隣接する複数のビット線対からなるビット線対群毎に分割され、分割されたセルプレートに前記各ビット線対群毎に設けられた前記電位可変手段の出力電位が個別に印加されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
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