JP2005181229A - 気体分析前処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 応答性に優れた気体分析前処理装置を提供する。
【解決手段】 通気室76の断面中央部における試料気体の流れを抑制するための偏流要素である偏流プレート64を通気室76内において濾過要素である濾紙68の上流側に備えていることから、その通気室76内における試料気体の澱みを解消でき、前記濾紙68により試料気体に含まれる混合物が効率的に除去される。すなわち、応答性に優れた気体分析前処理装置16を提供することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、気体の分析に先立ってその気体中の混合物の除去等の前処理を行う気体分析前処理装置に関し、特に、その応答性を高めるための改良に関する。
気体分子が特定の波長の赤外線を吸収することを利用して気体(ガス)の検出や定量を行う気体分析装置が知られている。斯かる気体分析装置は、各種排気ガスや大気中に含まれる気体の成分を測定するために好適に用いられるものであり、通常、分析に先立って前記気体中の混合物の除去等の前処理を行うことが要求される。このため、目的に応じて様々な構成の気体分析前処理装置が提案されている。例えば、特許文献1に記載された耐久性向上を目的とする構成、特許文献2に記載されたNO成分を分析するためのNHや有機性化合物の除去を目的とする構成、特許文献3に記載された試料気体中の水分除去を目的とする構成等であり、それらの気体分析前処理装置によって分析に関与しない混合物が予め除去される。
しかし、試料気体に含まれる混合物を極力除去し、且つ長期間の使用に耐え得る構成を備えた気体分析前処理装置では、相応に大きな容積(通気室)が必要とされ、応答性が悪化することが問題とされていた。特に、特許文献4に記載された赤外線ガス分析装置のように、試料気体を数msオーダの応答性で検出するものに前記従来の気体分析前処理装置が適用される場合、その応答性が少なくとも1000倍以上に悪化するという不具合があった。すなわち、斯かる高応答性の気体分析装置にも適用できる応答性に優れた気体分析前処理装置の開発が望まれていた。
特開平10−38768号公報 特許第3064175号公報 特開2000−105175号公報 特開2002−267596号公報
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、応答性に優れた気体分析前処理装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、入口から出口に向かう気体が通過させられる通気室が形成されたハウジングと、そのハウジング内に配設された濾過要素とを備え、前記気体の分析に先立ってその濾過要素によりその気体に含まれる混合物を除去する気体分析前処理装置であって、前記通気室の断面中央部における前記気体の流れを抑制するための偏流要素を前記濾過要素の上流側に備えていることを特徴とするものである。
このようにすれば、前記通気室の断面中央部における前記気体の流れを抑制するための偏流要素を前記濾過要素の上流側に備えていることから、前記通気室内における前記気体の澱みを解消でき、前記濾過要素により前記気体に含まれる混合物が効率的に除去される。すなわち、応答性に優れた気体分析前処理装置を提供することができる。
ここで、好適には、前記偏流要素は、前記通気室の断面周縁部に前記気体の流れを導くための開口部を有するものである。このようにすれば、前記通気室内における前記気体の澱みを更に効果的に解消できるという利点がある。
また、好適には、前記偏流要素は、下流側から上流側へ向けて円錐状に広がるテーパ面を有するものである。このようにすれば、前記テーパ面に沿って前記気体が流れることで前記通気室内におけるその気体の澱みを更に効果的に解消できることに加え、前記濾過要素における前記気体の当たり面積を大きくでき、その気体に含まれる混合物の除去効率を高められるという利点がある。
また、好適には、前記偏流要素の開口部の面積は、前記入口の断面積よりも大きいものである。このようにすれば、前記通気室内の流路抵抗を増加させることなく、高い応答性を確保できるという利点がある。
また、好適には、前記通気室は、前記入口から前記偏流要素の開口部へ向けて頂角が鈍角である円錐状に広がる上流側空間を有するものである。このようにすれば、前記通気室内における前記気体の澱みを更に効果的に解消できるという利点がある。
また、好適には、前記頂角は、前記上流側空間における前記気体の流路断面積を前記入口の断面積よりも大きくするものである。このようにすれば、前記上流側空間における流路抵抗を増加させることなく、高い応答性を確保できるという利点がある。
また、好適には、前記頂角は、前記上流側空間における前記気体の流路断面積を前記入口の断面積よりも大きくする最大の角度である。このようにすれば、前記上流側空間における流路抵抗を増加させることなく、高い応答性を確保できることに加え、その上流側空間の容積延いては前記通気室の容積を可及的に小さくできるという利点がある。
また、好適には、前記通気室は、前記濾過要素と偏流要素との間に下流側空間を有するものである。このようにすれば、前記濾過要素における前記気体の当たり面積を大きくでき、その気体に含まれる混合物の除去効率を高められるという利点がある。
また、好適には、前記濾過要素は、0.3μm以上の粒子を捕集するものである。このようにすれば、比較的薄手の濾過要素を適用することで前記通気室の容積を可及的に小さくできるという利点がある。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である気体分析前処理装置16が好適に適用される気体分析装置10の構成を説明する図である。この気体分析装置10は、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関12の圧縮燃焼行程における排気ガスを試料とする気体の濃度の検出等に好適に用いられるものであり、測定部位である内燃機関12の燃焼室14から排出された試料気体は、その試料気体に含まれる混合物を除去するための気体分析前処理装置16を通過させられた後、分析セル18に導入されるようになっている。
上記分析セル18は、試料気体が充填される分析部20と、その分析部20と気体分析前処理装置16の出口74とを導通させて試料気体を導入する導入口22と、上記分析部20に充填された試料気体を排出する排出口24とを備えている。上記分析部20は、セル本体26及びそのセル本体26の両端に気密に当接させられた1対のガラス28により囲まれた空間であり、その1対のガラス28は、分析成分の吸収波長帯域における減衰が比較的小さく、赤外線を好適に通過させる材料から成るものである。
前記分析セル18の一方の側(入射側)には、赤外線を発生させる光源30と、その光源30により発生させられた赤外線を集光して上記分析部20へ入射させる第1レンズ32とが配設されている。また、前記分析セル18のもう一方の側(射出側)には、特定波長の光量を検出する光量検出装置34と、前記分析部20から射出された赤外線を集光してその光量検出装置34へ入射させる第2レンズ36とが配設されている。この光量検出装置34は、所定の波長帯域の赤外線を透過させる光学フィルタ38と、その光学フィルタ38により透過させられた赤外線を受光して光量を検出する赤外線センサ40とから成る。また、前記分析セル18と第1レンズ32との間には、所定のスリットを有する円板44及びその円板44を軸心まわりに回転させるためのモータ46から成り、上記第1レンズ32により集光された赤外線の透過・遮断を所定の時間周期で切り換えて上記分析部20に断続して赤外線を入射させるためのチョッパ42が配設されている。
前記分析セル18及びその分析セル18に試料気体を導入するための配管50の周囲には、温調装置であるヒータ52が配設されている。また、前記分析セル18には、前記セル本体26の温度を検出するための熱電対54が設けられている。温調回路56は、上記熱電対54から供給される前記セル本体26の温度を示す信号に応じてそのセル本体26延いては分析部20内の温度を一定に保つように上記ヒータ52のオン・オフを制御する。
以上のように構成された気体分析装置10では、次のようにして前記分析部30内に充填された試料気体の濃度が測定される。前記内燃機関12の圧縮・燃焼行程において高圧とされることで前記燃焼室14から排出された試料気体は、配管48を介して気体分析前処理装置16へ導入され、その気体分析前処理装置16において混合物が除去された後、配管50を介して分析セル18の分析部20に充填される。前記光源30により発生させられた赤外線は、前記第1レンズ32により集光され、前記チョッパ42を介して前記分析セル18の分析部20に入射させられる。そして、その分析部20を通過させられた後、前記分析セル18から放出され、前記第2レンズ36により集光されて前記光量検出装置34に入射させられる。試料気体の濃度検出は、前記光源30により発生させられる赤外線の光量と、前記光量検出装置34により検出される赤外線の光量とを比較することにより行われる。すなわち、2原子以上で構成される気体分子には特定の波長帯域の赤外線を吸収する性質があるため、前記光源30により発生させられた赤外線に関して、前記分析部20を通過させられることによる特定の波長帯域の赤外線光量の減衰を検出することで、その分析部20に充填された試料気体の濃度を測定することができる。尚、前記分析部20に充填された試料気体は、前記排出口24から大気へ排出される。
図2は、前記気体分析前処理装置16の構成を説明する断面図であり、図中の一点鎖線矢印は、試料気体の流れを示している。この気体分析前処理装置16は、ハウジングを構成する上流側ハウジング部材58及び下流側ハウジング部材60の間に上流側からパッキン62、偏流プレート64、パッキン66、濾紙68、及びメッシュプレート70が挟入されて構成されている。上記上流側ハウジング部材58に形成された入口72は、前記内燃機関12の燃焼室14から排出される試料気体を導入するための配管48に、上記下流側ハウジング部材60に形成された出口74は、処理後の試料気体を前記分析セル18へ供給するための配管50にそれぞれ接続されている。好適には、前記配管48及び50の内径は等しく、上記入口72及び出口74は、何れもその内径と同径とされる。すなわち、上記入口72及び出口74は、相互に等しい断面積S1を有するものである。
前記気体分析前処理装置16の内部には、上記上流側ハウジング部材58の下流側の面、下流側ハウジング部材60の内周面、パッキン62及び66の内周面、及び偏流プレート64により通気室(通気空間)76が形成されており、上記入口72から出口74へ向かう試料気体は、この通気室76を通過させられるようになっている。上記上流側ハウジング部材58の下流側の面は、好適には、上記入口72からパッキン62の内周面へ向けて頂角θ1が鈍角である円錐状に広がるテーパ面とされており、そのテーパ面、パッキン62の内周面、及び偏流プレート64の上流側の面により上流側から下流側へ向けて頂角θ1が鈍角である円錐状に広がる第1空間78が前記通気室76の最上流側に形成されている。また、上記偏流プレート64の下流側であってその偏流プレート64と濾紙68との間には、その偏流プレート64下流側の面、パッキン66の内周面、及び濾紙68に囲まれた第2空間80が形成されている。これら第1空間78及び第2空間80は、上記通気室76を構成する上流側空間及び下流側空間にそれぞれ対応する。また、上記下流側ハウジング部材60には、好適には、上記出口74からメッシュプレート70へ向けて頂角θ2が鈍角である円錐状に広がるテーパ面が設けられており、そのテーパ面により下流側から上流側へ向けて頂角θ2が鈍角である円錐状に広がる第3空間82が形成されている。この頂角θ2は、好適には、上記第1空間78の頂角θ1と等角度乃至はそれよりも小さい角度とされる。
図3は、前記偏流プレート64を説明する図であり、(a)は軸心方向から視た平面図、(b)は(a)のIII‐III断面図である。図3(a)において斜線で示すように、前記偏流プレート64には、断続する環状の開口部(スリット)84が厚み方向に貫通して設けられている。この開口部84の面積S2は、好適には、前記入口72の断面積S1よりも大きいものであり、斯かる構成によれば、前記通気室76内における流路抵抗が小さくなる。また、図3(b)に示すように、下流側から上流側へ向けて円錐状に広がるテーパ面86が下流側に形成されている。前記パッキン62及び66は、前記上流側ハウジング部材58及び下流側ハウジング部材60の間を密閉すると共に、上記第1空間78及び第2空間80を形成するための環状部材であり、図3の偏流プレート64がそれらパッキン62及び66を介して前記上流側ハウジング部材58及び下流側ハウジング部材60の間に挟入されることで、図2の一点鎖線矢印で示すように、上記開口部84により試料気体の流れを前記通気室76の断面周縁部へ導く流路が形成される。すなわち、前記偏流プレート64は、前記通気室76の断面中央部における試料気体の流れを抑制するための偏流要素に対応する。
前記濾紙68は、前記通気室76内を通過させられる試料気体に含まれる混合物を捕集・除去するするための濾過要素に対応し、好適には、その試料気体に含まれる0.3μm以上の粒子を捕集するものである。また、前記メッシュプレート70は、前記パッキン66との間に濾紙68を保持すると共に、排出される試料気体を整流するためにその濾紙68の下流側に設けられる網目状部材である。
以上のように構成された気体分析前処理装置16において、前記配管48から入口72へ供給された試料気体は、図2の一点鎖線矢印に示すような流路を経て前記通気室76内を通過させられ、前記出口74から配管50へ速やかに排出される。この過程において、試料気体に含まれる前記気体分析装置10による分析に関与しない混合物が前記濾紙68により除去される。
図4は、前記通気室76を構成する第1空間78及び第2空間80を詳しく説明する図であり、図5は、前記第1空間78における試料気体の流路断面積S3を説明する模式図である。この図5に示す前記第1空間78における試料気体の流路断面積(気体の流れに対して略垂直を成す面の面積)S3は、図4に示すテーパ面の直径Dに対応するものであり、好適には、その直径Dに係わらず常に前記入口72の断面積S1よりも大きいものである。すなわち、図4に示す前記頂角θ1は、前記第1空間78における試料気体の流路断面積S3を前記入口72の断面積S1よりも大きくするものであり、斯かる構成によれば、前記通気室76内における流路抵抗が可及的に小さくなる。
前記第1空間78における試料気体の流路面積S3は、前記頂角θ1が小さくなるにつれて増加するが、その第1空間78の容積もまた同様にその頂角θ1が小さくなるにつれて増加する。前記気体分析前処理装置16の応答性を高めるためには前記通気室76の容積を可及的に小さくすべきであり、前記頂角θ1は、好適には、前記第1空間78における試料気体の流路断面積S3を前記入口72の断面積S1よりも大きくする最大の角度とされる。
図6は、前記入口72の直径が1mm、通気室76の内径(最大径)が10mm、パッキン62の厚み寸法が0.05mmである場合において、前記直径Dに対応する第1空間78における試料気体の流路面積S3と前記入口72の断面積S1との差を示すグラフである。前記第1空間78における試料気体の流路断面積S3を前記入口72の断面積S1よりも大きくすることを前記頂角θ1の必要条件とすると、その頂角θ1が178°及び176°である場合には、前記入口72の近傍において前記第1空間78における試料気体の流路断面積S3が前記入口72の断面積S1よりも小さくなり必要条件を満たさない。一方、前記頂角θ1が174°及び172°である場合には、前記直径Dに係わらず常に前記第1空間78における試料気体の流路断面積S3が前記入口72の断面積S1よりも大きくなり必要条件を満たす。また、前記第1空間78の容積を可及的に小さくするためには、必要条件を満たす頂角θ1のうち最大の角度が採用されるべきであり、図6に示す4つの角度の中では174°が最適となる。そのようにして更に細かい角度について前記第1空間78における試料気体の流路断面積S3を前記入口72の断面積S1よりも大きくする最大角度を算出することで、前記第1空間78における試料気体の流通を最適化する頂角θ1を設定できる。
このように、本実施例によれば、前記通気室76の断面中央部における試料気体の流れを抑制するための偏流要素として機能する偏流プレート64を濾過要素として機能する濾紙68の上流側に備えていることから、前記通気室76内における試料気体の澱みを解消でき、前記濾紙68により試料気体に含まれる混合物が効率的に除去される。すなわち、応答性に優れた気体分析前処理装置16を提供することができる。
また、前記偏流プレート64は、前記通気室76の断面周縁部に試料気体の流れを導くための開口部84を有するものであるため、その通気室76内における試料気体の澱みを更に効果的に解消できるという利点がある。
また、前記偏流プレート64は、下流側から上流側へ向けて円錐状に広がるテーパ面86を有するものであるため、そのテーパ面86に沿って試料気体が流れることで前記通気室76内におけるその試料気体の澱みを更に効果的に解消できることに加え、前記濾紙68における試料気体の当たり面積を大きくでき、その試料気体に含まれる混合物の除去効率を高められるという利点がある。
また、前記偏流プレート64の開口部84の面積S2は、前記入口72の断面積S1よりも大きいものであるため、前記通気室76内の流路抵抗を増加させることなく、高い応答性を確保できるという利点がある。
また、前記通気室76は、前記入口72から前記偏流プレート64の開口部84へ向けて頂角θ1が鈍角である円錐状に広がる上流側空間である第1空間78を有するものであるため、前記通気室76内における試料気体の澱みを更に効果的に解消できるという利点がある。
また、前記頂角θ1は、前記第1空間78における試料気体の流路断面積S3を前記入口72の断面積S1よりも大きくするものであるため、前記第1空間78における流路抵抗を増加させることなく、高い応答性を確保できるという利点がある。
また、前記頂角θ1は、前記第1空間78における試料気体の流路断面積S3を前記入口72の断面積S1よりも大きくする最大の角度であるため、前記第1空間78における流路抵抗を増加させることなく、高い応答性を確保できることに加え、その第1空間78の容積延いては前記通気室76の容積を可及的に小さくできるという利点がある。
また、前記通気室76は、前記濾紙68と偏流プレート64との間に下流側空間である第2空間80を有するものであるため、前記濾紙68における試料気体の当たり面積を大きくでき、その試料気体に含まれる混合物の除去効率を高められるという利点がある。
また、前記濾紙68は、0.3μm以上の粒子を捕集するものであるため、比較的薄手の濾紙68を適用することで前記通気室76の容積を可及的に小さくできるという利点がある。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
図7は、前述の実施例とは異なる態様の偏流プレート92を備えた気体分析前処理装置90を例示する断面図である。この図7に示すように、気体分析前処理装置90に備えられる偏流プレート92は、下流側から上流側へ向けて円錐状に広がる前記テーパ面86に加えて、上流側から下流側へ向けて円錐状に広がる第2テーパ面94をそのテーパ面86の上流側に有するものであってもよい。このようにすれば、前記第2テーパ面94に沿って試料気体が流れることで前記通気室76内におけるその試料気体の澱みを更に効果的に解消できると共に、その通気室76内の容積を小さくすることができ、応答性を更に高めることができるいう利点がある。
また、前述の実施例において、前記気体分析前処理装置16は、試料気体に含まれる混合物を除去するための濾過要素として前記濾紙68を備えたものであったが、濾布やアスベスト等の他の濾材を濾過要素として備えたものであっても構わない。
また、前述の実施例の説明に用いた図6のグラフは、あくまで一例を示すものに過ぎず、異なる構成を有する気体分析前処理装置それぞれに関して各パラメータに基づいて頂角θ1の最適値が個別に算出・設定されることは言うまでもない。
また、前述の実施例において、前記気体分析装置10は、前記内燃機関12の圧縮燃焼行程における排気ガスを試料気体とするものであり、測定部位の気体を圧送するためのポンプは特に設けられていなかったが、例えば、大気中に含まれる気体の成分を測定するための気体分析装置には、測定部位の気体を前記気体分析前処理装置16延いては分析セル18に送り込むためのポンプが設けられる。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施例である気体分析前処理装置が好適に適用される気体分析装置の構成を説明する図である。 図1の気体分析前処理装置の構成を説明する断面図である。 図2の気体分析前処理装置に備えられた偏流プレートを説明する図であり、(a)は軸心方向から視た平面図、(b)は(a)のIII‐III断面図である。 図2の気体分析前処理装置における通気室を構成する上流側空間及び下流側空間を詳しく説明する図である。 図4の上流側空間における試料気体の流路断面積を説明する模式図である。 図2の気体分析前処理装置における上流側空間における試料気体の流路面積と入口の断面積との差を示すグラフである。 図2の気体分析前処理装置とは異なる態様の偏流プレートを備えた気体分析前処理装置を例示する断面図である。
符号の説明
16、90:気体分析前処理装置
58:上流側ハウジング部材(ハウジング)
60:下流側ハウジング部材(ハウジング)
64、92:偏流プレート(偏流要素)
68:濾紙(濾過要素)
72:入口
74:出口
76:通気室
78:第1空間(上流側空間)
80:第2空間(下流側空間)
84:開口部
86:テーパ面
S1:入口断面積
S2:開口部面積
S3:流路断面積
θ1:頂角

Claims (8)

  1. 入口から出口に向かう気体が通過させられる通気室が形成されたハウジングと、該ハウジング内に配設された濾過要素とを備え、前記気体の分析に先立って該濾過要素により該気体に含まれる混合物を除去する気体分析前処理装置であって、
    前記通気室の断面中央部における前記気体の流れを抑制するための偏流要素を前記濾過要素の上流側に備えていることを特徴とする気体分析前処理装置。
  2. 前記偏流要素は、前記通気室の断面周縁部に前記気体の流れを導くための開口部を有するものである請求項1の気体分析前処理装置。
  3. 前記偏流要素は、下流側から上流側へ向けて円錐状に広がるテーパ面を有するものである請求項1又は2の気体分析前処理装置。
  4. 前記偏流要素の開口部の面積は、前記入口の断面積よりも大きいものである請求項2又は3の気体分析前処理装置。
  5. 前記通気室は、前記入口から前記偏流要素の開口部へ向けて頂角が鈍角である円錐状に広がる上流側空間を有するものである請求項2から4の何れかの気体分析前処理装置。
  6. 前記頂角は、前記上流側空間における前記気体の流路断面積を前記入口の断面積よりも大きくするものである請求項5の気体分析前処理装置。
  7. 前記頂角は、前記上流側空間における前記気体の流路断面積を前記入口の断面積よりも大きくする最大の角度である請求項5又は6の気体分析前処理装置。
  8. 前記通気室は、前記濾過要素と偏流要素との間に下流側空間を有するものである請求項1から7の何れかの気体分析前処理装置。
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JP2010515067A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー マイクロスペクトロメータ気体分析器

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