JP2005181152A - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 過去の交通情報を利用して便利な案内情報を提供できるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】 過去交通情報記憶部20は、交通情報センターから過去の所定の提供期間内にリアルタイムに提供された交通情報を、提供期間の経過後に過去交通情報として記憶している。ナビゲーション案内処理部12は、過去交通情報記憶部20から読み出した過去交通情報を用いて案内情報を生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、過去の交通情報を利用して生成した案内情報を提供するナビゲーション装置に関する。
従来、ナビゲーション装置は、車両のユーザに便利な情報を提供する車載電子機器として知られている。ナビゲーション装置は、現在位置検出手段および地図データベースを備え、各種の案内情報を生成し、ディスプレイおよびスピーカといった出力装置を介してユーザに提供する。例えば、現在位置周辺の地図がディスプレイに表示され、また、現在位置から目的地までの最適経路が探索されて、地図上に表示される。
ナビゲーション装置でリアルタイムな交通情報を利用可能にする技術として、VICS(Vehicle Information and Communication System)が実用化されている。VICSは、ITS(Intelligent Transport Systems)の一つであり、VICSセンターから車両へと、VICSデータが通信で提供される。VICSデータは交通情報のデータであり、渋滞等の情報を含んでいる。
従来、VICSの交通情報は、VICSセンターからFM放送網および路側ビーコン経由でナビゲーション装置に受信されている。また、交通情報をサーバから通信でナビゲーション装置に受信させることも提案されている。
そして、受信した交通情報は、典型的には、地図、図形等への渋滞、規制等の表示に利用される。また、交通情報を考慮した経路探索を行うことも提案されている。
また、特開2001−118188号公報(特許文献1)に開示されるナビゲーション装置では、受信手段で受信された交通情報が蓄積される。そして、ナビゲーション装置は、蓄積した交通情報を検索し、表示する。
特開2001−118188号公報(第3ページ、図1)
しかしながら、従来のナビゲーション装置は、交通情報センターから、受信直前の時刻における交通情報しか受信できず、そのために、受信した交通情報からは現在の状況しか把握できない。
また、従来のナビゲーション装置においては、受信できる交通情報が網羅する地理的範囲が制限されている。すなわち、FM多重放送およびビーコンともに、一つの県内又は一定の範囲内の交通情報しか提供していない。これにより、ユーザに提供できる案内の内容も制限されてしまう。
また、従来のナビゲーション装置においては、交通情報を受信するまでにある程度の時間がかかり、受信までの間は交通情報を使った案内ができないという問題がある。FM多重放送では、始動(ACCオン)から交通情報の受信まで約2分を要する。また、ビーコンについては、ビーコンアンテナが設置されている場所に車両が到達するまでは、交通情報が得られない。
また、従来のナビゲーション装置は、交通情報を受信できる場所が制限されている。FM多重放送では、FM電波を受信可能な場所でしか受信できず、ビーコンについては、ビーコンアンテナがある場所でしか受信できず、そのために、交通情報を使った案内ができない場所がある。
また、上記特許文献1に記載のナビゲーション装置は、前述のように受信手段で受信した交通情報を蓄積しており、蓄積した交通情報を役立てられる。しかし、過去に車両を使ったときに受信した交通情報しか蓄積できていないので、蓄積されている交通情報が制限されており、蓄積情報を使って提供できる案内情報も制限される。
本発明は上記背景の下でなされたものであり、その目的は、過去の交通情報を利用して、より便利な案内情報を提供できるナビゲーション装置を提供することにある。
本発明のナビゲーション装置は、交通情報センターから過去の所定の提供期間内にリアルタイムに提供された交通情報が前記提供期間の経過後に過去交通情報として格納された過去交通情報記憶手段と、前記過去交通情報記憶手段から読み出した過去交通情報を用いて案内情報を生成する案内処理手段とを備える。
この構成により、ナビゲーション装置は、リアルタイムな情報提供よりも後にまとめて過去交通情報記憶手段に格納された過去交通情報を利用して案内情報を生成でき、したがって、リアルタイムな交通情報を用いるだけでは提供できない便利な案内情報をユーザに提供できる。
また、本発明のナビゲーション装置において、前記過去交通情報記憶手段は、前記提供期間の前記交通情報のうちの渋滞情報を限定的に前記過去交通情報として記憶している。
この構成により、過去の膨大な交通情報のうちの一部を過去交通情報記憶手段に格納するので、記憶手段の規模が同じであっても、より長い期間の交通情報を格納でき、また、地理的にも広い範囲の交通情報を格納でき、豊富な情報を案内情報の生成に利用できる。
また、本発明のナビゲーション装置において、前記過去交通情報記憶手段は、過去のリアルタイムな提供時点が互いに離れるように前記提供期間の交通情報から抽出された抽出渋滞情報を前記過去交通情報として記憶している。
この構成により、さらに限定された交通情報を過去交通情報記憶手段に格納するので、記憶手段の規模が同じであっても、より長い期間の交通情報を格納でき、また、地理的にも広い範囲の交通情報を格納でき、豊富な情報を案内情報の生成に利用できる。
また、本発明のナビゲーション装置は、前記過去交通情報記憶手段に記憶されている過去交通情報のデータのフォーマットを、前記交通情報センターが交通情報をリアルタイムに通信で提供するときのデータのフォーマットへと変換するフォーマット変換手段を備える。
この構成により、ナビゲーション装置は、交通情報センターからリアルタイムで受信した交通情報に適合する案内処理機能を、リアルタイムでない過去交通情報の処理にも利用でき、処理機能を簡素化できる。
また、本発明のナビゲーション装置は、前記交通情報センターから通信でリアルタイムに交通情報を入手する交通情報受信手段を備え、前記案内処理手段は、前記交通情報受信手段により前記交通情報センターから入手される現在交通情報と前記過去交通情報記憶手段に記憶されている過去交通情報を用いて案内情報を生成する。
この構成により、過去交通情報と現在交通情報を用いて従来にない便利な情報を提供できる。例えば、現在交通情報では得られない情報を過去交通情報でもって補える。
また、本発明ナビゲーション装置において、案内処理手段は、前記現在交通情報が示す現在の交通情報よりも未来の予測交通情報として、前記過去交通情報記憶手段に記憶された過去交通情報を用いる。
この構成により、現在交通情報だけでは提供できない、未来の予測交通情報を用いて案内情報を提供できる。
また、本発明のナビゲーション装置において、前記案内処理手段は前記交通情報受信手段により前記交通情報センターから受信される前記現在交通情報が網羅する地理的範囲外の地域に関連する案内情報の生成のために前記過去交通情報記憶手段に記憶された過去交通情報を用いる。
この構成により、現在交通情報だけでは網羅されていない場所の交通情報も利用でき、より広範囲の交通情報を用いて案内情報を提供できる。
また、本発明のナビゲーション装置において、前記案内処理手段は、前記交通情報受信手段により前記交通情報センターから前記現在交通情報が受信されない未受信期間に前記過去交通情報を用いる。
この構成により、車両の始動時のように現在交通情報が受信されない未受信期間にも交通情報を利用した案内情報を提供でき、案内情報を迅速に提供できる。
また、本発明のナビゲーション装置において、前記案内処理手段は、前記交通情報受信手段が前記交通情報センターから前記現在交通情報を受信不能なエリアで、前記過去交通情報記憶手段に記憶された過去交通情報を用いる。
この構成により、現在交通情報を受信できないエリアでも、交通情報を用いた案内処理が可能である。
また、本発明のナビゲーション装置において、前記案内処理手段は、前記過去交通情報記憶手段に記憶された、提供時点がずれた複数時点の過去交通情報を用いて交通状況の時間的変化を表す案内情報を生成する。
この構成により、現在交通情報だけでは提供できない、交通状況の時間的変化を表す案内情報を提供できる。例えば、過去の交通情報を参照して、交通渋滞の時間的変化をコマ送りで提示できる。
また、本発明のナビゲーション装置において、前記案内処理手段は、同地点における複数時点の過去交通情報を次々と提示する案内情報を生成することで、同地点における交通状況の時間的変化を表す案内情報を生成する。
この構成により、現在交通情報だけでは提供できない、同地点の交通状況の変化を表す案内情報を提供できる。
また、本発明のナビゲーション装置において、前記案内処理手段は、現在位置からの距離に応じて提供時点がずれた複数時点の過去交通情報を用いて案内情報を生成する。
この構成により、車両がこれから到達する各場所ごとの到達時の予測交通情報を用いて案内情報を生成することができるので、現在の交通状況のみに基づく案内情報と異なり、車両が走行するときの時間経過による交通状況の変化に基づいた案内情報を提供できる。
また、本発明のナビゲーション装置において、前記案内処理手段は、現在位置周辺に関しては交通情報受信手段により交通情報センターから通信でリアルタイムに得られる現在交通情報を用いる。
この構成により、現在位置周辺については現在の交通情報を使用するとともに、現在位置から離れた場所については上述のように過去交通情報を利用するので、現在交通情報と過去交通情報を適切に組み合わせて適当な案内情報を提供できる。
また、本発明のナビゲーション方法は、交通情報センターから過去の所定の提供期間内にリアルタイムに提供された交通情報が前記提供期間の経過後に過去交通情報として格納された過去交通情報記憶手段から過去交通情報を読み出すステップと、前記過去交通情報記憶手段から読み出された過去交通情報を用いて案内情報を生成するステップとを備える。
この構成によっても、上述のナビゲーション装置と同様の利点が得られる。上記のナビゲーション方法は、典型的には、車載のナビゲーション装置で実行されるが、パーソナルコンピュータおよび携帯端末などの他の電子機器で実行されてもよい。
また、本発明のナビゲーション用プログラムは、交通情報センターから過去の所定の提供期間内にリアルタイムに提供された交通情報が前記提供期間の経過後に過去交通情報として格納された過去交通情報記憶手段から過去交通情報を読み出すステップと、前記過去交通情報記憶手段から読み出された過去交通情報を用いて案内情報を生成するステップとをコンピュータに実行させる。
この構成によっても、上述のナビゲーション装置と同様の利点が得られる。上記のプログラムは、典型的には、車載のナビゲーション装置で実行されるが、パーソナルコンピュータおよび携帯端末などの他の電子機器で実行されてもよい。また、本発明のプログラム記録媒体は、上記のプログラムを格納した、コンピュータにて読取可能な媒体である。
本発明は、交通情報センターから過去の所定の提供期間内にリアルタイムに提供された交通情報が提供期間の経過後に過去交通情報として格納された過去交通情報記憶手段を設けることにより、リアルタイムな交通情報を用いるだけでは提供できない便利な案内情報をユーザに提供できるという効果を有するナビゲーション装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態のナビゲーション装置について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態のナビゲーション装置を示す機能ブロック部であり、図2は、図1のナビゲーション装置のハードウエア構成例を示している。
まず、図2を参照すると、ナビゲーション装置10は、位置検出器30、VICS受信機32、外部記憶装置34、出力装置36、入力装置38およびナビゲーションコンピュータ40を備えている。
位置検出器30は、GPSアンテナを有し、GPS衛星から受信する電波を用いて車両の現在位置を検出する。VICS受信機32は、VICSセンターから提供される交通情報(VICSデータ)を受信する。VICS受信機32は、FM多重放送による交通情報の受信機能と、路側に設置されたビーコン装置との通信による交通情報の受信機能とを有する。交通情報は例えば5分間隔で更新されており、これによりリアルタイムな交通情報が提供されている。
外部記憶装置34は、例えばハードディスクで構成されている。外部記憶装置34は、案内処理に使う各種の情報を記憶しており、その中には、地図および経路探索用のデータが含まれる。
出力装置36は、典型的にはディスプレイおよびスピーカである。入力装置38は、典型的にはディスプレイの周囲に配置されたスイッチであり、また、ディスプレイ上のタッチパネル又はリモコン受信機である。入力装置38は、音声入力装置を含んでもよい。
ナビゲーションコンピュータ40は、ナビゲーション装置10の全体を制御するとともに、案内情報を生成し、出力装置36からユーザに案内情報を提供する。ナビゲーションコンピュータ40は、案内情報として、例えば、位置検出器30により検出された現在位置の周辺の地図を表示し、また、目的地までの最適経路を地図上に表示し、また、VICS受信機32で受信された渋滞等の交通情報を地図上に表示する。
次に、図1の機能ブロック図を参照すると、図1において、ナビゲーション案内処理部12は、図2のナビゲーションコンピュータ40に対応し、案内情報を提供する機能を実現する。すなわち、ナビゲーション案内処理部12は、交通情報受信処理部14、地図表示処理部16および経路探索処理部18を含み、そして、交通情報を受信し、地図表示および経路探索を含む各種の案内処理を行う。
図1に示すように、ナビゲーション装置10は、ナビゲーション案内処理部12に加え、さらに過去交通情報記憶部20、抽出部22およびフォーマット変換部24を有する。過去交通情報記憶部20は、図2の外部記憶装置34で構成され、抽出部22およびフォーマット変換部24は図2のナビゲーションコンピュータ40で構成される。
過去交通情報記憶部20は、VICSセンターから過去の所定の提供期間内にリアルタイムに提供された交通情報を記憶している。交通情報は、提供期間が経過した後にまとめて過去交通情報記憶部20に格納される。
ここで、過去交通情報記憶部20に格納されている交通情報を、以下、過去交通情報という。これに対して、VICSセンターからリアルタイムで受信される交通情報を現在交通情報という。
VICSセンターの現在交通情報は、提供地域ごとに異なっている。すなわち、FM多重放送の交通情報は、対象の県内の情報のみを含んでおり、また、ビーコンの交通情報は、ビーコンが設置される道路に関連した狭い範囲の情報のみを含んでいる。これに対して、過去交通情報記憶部20に記憶されている過去交通情報の提供地域は全国であり、すなわち、過去交通情報記憶部20には、全国で過去に提供された交通情報がまとめて格納されている。
また、過去交通情報記憶部20は、ハードウエアとしては、上記のように図2の外部記憶装置34により構成されている。外部記憶装置34は例えばハードディスクであり、地図データなどの他のデータとともに過去交通情報を記憶している。
次に、抽出部22は、過去交通情報記憶部20から必要な過去交通情報を抽出する。抽出部22は、ナビゲーション案内処理部12の地図表示処理部16および経路探索処理部18から抽出対象の過去交通情報の指示を受け、指示に応じた過去交通情報を過去交通情報記憶部20から取り出す。
フォーマット変換部24は、過去交通情報記憶部20に記憶されている過去交通情報のデータのフォーマットを、現在交通情報のデータのフォーマットへと変換する。過去交通情報は、フォーマット変換後にナビゲーション案内処理部12の交通情報受信処理部14に供給され、そして、地図表示処理部16および経路探索処理部18で使用される。
次に、図3〜図5を参照して、過去交通情報記憶部20に格納されている過去交通情報についてより詳細に説明する。
図3は、過去交通情報記憶部20に過去交通情報が格納されるまでのフローを示している。
図3において、VICSセンター50は、リアルタイムで現在交通情報を配信する。この情報は、蓄積センター52の交通情報データベース54に蓄積される。蓄積センター52は、交通情報バックアップデータベース56も備えている。
そして、1年分の過去交通情報が蓄積されると、過去交通情報が蓄積センター52から編集センター58へ渡される。これにより、編集センター58は、最新の1年分の過去交通情報を入手する。過去交通情報は、記録媒体に保存された状態で編集センター54へ渡されてもよく、インターネットを経由して渡されてもよく、専用線を介して渡されてもよい。
編集センター58では、過去交通情報が交通情報データベース60に格納される。編集センター58では、実際にナビゲーション装置10の過去交通情報記憶部20に格納するかたちへと過去交通情報のデータが加工される。ここでは、後述するデータ量削減処理が行われ、また、適当な形式で圧縮処理が行われる。
加工後の過去交通情報は、工場出荷時にナビゲーション装置10にダウンロードされる。これにより、ナビゲーション装置10のハードディスクに過去交通情報が格納される。
図4は、過去交通情報をナビゲーション装置10に格納するまでのフローの別の例を示している。この例では、蓄積センター52から編集センター58へ、過去交通情報がインターネットまたは専用線を介して送られる。そして、編集センター58は、インターネット経由で、各ユーザのパーソナルコンピュータ62へ、過去交通情報を送信する。ユーザのパーソナルコンピュータ62では、過去交通情報がカード型の記録媒体64に記録される。記録媒体64がナビゲーション装置10に装着され、これによりナビゲーション装置10に過去交通情報が格納される。又は、編集センター58からインターネットで直接ナビゲーション装置10に過去交通情報を格納してもよい。図4のフローは、工場出荷後に提供された過去交通情報をナビゲーション装置に格納することができる点で有利である。
次に、図5を参照すると、本実施の形態のナビゲーション装置10においては、過去交通情報記憶部20には、以下の3つの処理によってデータ量が削減された過去交通情報が記憶されている。
まず、一つ目の処理として、VICSの交通情報がもつ多様な情報から、本発明の渋滞情報に相当する渋滞旅行時間リンク情報のみが抽出されている。交通情報の全体のうちで、旅行時間リンク情報は一部であり、さらにその一部が渋滞旅行時間リンク情報である。渋滞旅行時間リンク情報は、渋滞の発生しているリンクと、そのリンクの旅行時間をもっている。なお、渋滞旅行時間リンク情報は、時刻、日付、曜日、エリアといった情報とともに、これらを区別可能な状態で過去交通情報記憶部20に格納される。
2つ目の処理として、VICSの交通情報のデータが間引かれている。オリジナルの交通情報は5分単位でデータをもっている。これに対して、30分おきのデータが残され、他のデータは捨てられている。これにより、過去交通情報記憶部20には、30分単位のデータが格納されている。
3つ目の処理として、交通情報のデータが圧縮されている。圧縮率は、例えば、0.7である。
上記のデータ量削減処理を経ることにより、オリジナルの過去交通情報のデータ量と比べると、過去交通情報記憶部20の過去交通情報のデータ量は大幅に少なくなっている。図示のように、オリジナルの過去交通情報のデータ量は、全国、1年分で約300Gbyteである。これに対して、過去交通情報記憶部20は、3Gbyteの容量に、全国の1年分の過去交通情報を格納している。
図6は、フォーマット変換部24の機能を説明するための図面である。図6に示すように、過去交通情報記憶部20には、予め圧縮された過去交通情報が格納されている。この過去交通情報は、まず、解凍処理により伸長される。
この状態の過去交通情報のデータのフォーマットは、VICSセンターから配信される交通情報のデータのフォーマットであり、VICSセンターが車両向けにリアルタイムに提供している現在交通情報のデータのフォーマットとは異なっている。後者の現在交通情報のフォーマットは、FM多重放送、光ビーコンおよび電波ビーコンといった3メディアのフォーマットである。フォーマット変換部24は、過去交通情報のフォーマットを、現在交通情報の3メディアのフォーマットに変換する。
フォーマット変換後の過去交通情報は、ナビゲーションコンピュータのメモリに確保されたデータ領域に保持される。この過去交通情報が、ナビゲーション案内処理部12にて案内情報の生成に使用され、VICS表示および経路探索等が行われる。このとき、過去交通情報に対して、現在交通情報のための既存処理のプログラムが適用される。
この点について、図1を参照すると、交通情報受信処理部14は、フォーマット変換後の過去交通情報を受け取る。したがって、交通情報受信処理部14は、VICS受信機32で受信される現在交通情報のデータと同じフォーマットの過去交通情報のデータを受け取ることになる。この過去交通情報が地図表示処理部16および経路探索処理部18に供給されるので、地図表示処理部16および経路探索処理部18は、案内情報の生成過程で、現在交通情報のための既存のデータ処理を過去交通情報にも適用できる。
例えば、地図表示処理部16では、現在交通情報を用いる地図表示処理に、過去交通情報を適用する。これにより、過去の交通情報が地図中に表示される。また、経路探索処理部18は、現在交通情報の代わりに過去交通情報を経路探索処理に適用する。これにより、過去交通情報を使った経路探索処理が行われる。
次に、本実施の形態のナビゲーション装置10の動作を説明する。
まず、過去交通情報を使わないときの動作を説明すると、この場合の動作は従来のナビゲーション装置と同様であり、基本的な動作の例は下記の通りである。
ナビゲーション案内処理部12の地図表示処理部16は、現在位置の周辺の地図を表示する。この処理では、位置検出器30により検出される現在位置が参照される。そして、現在位置周辺の地図が外部記憶装置34の地図データベースから読み出され、ディスプレイに表示される。地図上の現在位置には、現在位置マークが表示される。
また、経路探索処理部18は、ユーザにより目的地が入力されたとき、外部記憶装置34の経路探索用のデータを参照して、現在位置から目的地までの最適経路を探索する。最適経路はディスプレイにて地図中に表示され、そして、最適経路に従ってユーザを案内する処理が行われる。例えば、交差点拡大図が表示され、また、音声ガイダンスが出力される。
交通情報受信処理部14は、現在交通情報を受信する処理を行う。現在交通情報は、交通情報受信処理部14から地図表示処理部16および経路探索処理部18に供給される。地図表示処理部16は、交通情報が地図中に表示する処理を行う。例えば、渋滞箇所が、他の箇所と異なる色で表示される。また、経路探索処理部18は、交通情報を経路探索処理に適用する。例えば、所要時間が渋滞情報に基づいて計算される。
次に、過去交通情報を使うときのナビゲーション装置10の動作を説明する。過去交通情報を使うときは、地図表示処理部16または経路探索処理部18が、過去交通情報を抽出部22に要求する。
抽出部22は、地図表示処理部16または経路探索処理部18からの要求に示される過去交通情報を過去交通情報記憶部20から抽出する。抽出された過去交通情報のデータのフォーマットがフォーマット変換部24で現在交通情報のデータのフォーマットに変換される。そして、フォーマット変換後の過去交通情報が、交通情報受信処理部14を介して地図表示処理部16または経路探索処理部18に供給され、案内処理に使用される。
以下、過去交通情報を使った具体的な案内処理の例を説明する。
「未来の交通情報の予測」
過去交通情報は、以下に説明するように、未来の予測交通情報として使うことができる。
図7は、過去交通情報を使う経路探索を説明するための図である。図示のように、ユーザが、入力装置38を操作して、出発地および目的地とともに、未来の日時(例えば、翌日のある時刻)を入力したとする。
経路探索処理部18は、ユーザの指定に対応する過去交通情報を抽出部22に要求する。この要求には、指定日時と、出発地から目的地までの地域が条件として示される。
抽出部22は、経路探索処理部18の要求に応じた過去交通情報を、交通情報記憶部20から抽出する。この処理では、経路探索部18からの要求の条件に最も近い過去交通情報が抽出される。本実施の形態では、抽出部22は、(1)指定された地域のデータであって、(2)指定日時の1年前の日に最も近く、指定日時と同じ曜日の同じ時刻のデータを検索する。
抽出された過去交通情報は、フォーマット変換部24および交通情報受信処理部14を経由して経路探索処理部18に提供される。経路探索処理部18は、過去交通情報を経路探索に使用する。経路探索処理では、過去交通情報を用いて、最適経路上の渋滞区間の通過時間を含んだ目的地までの所要時間が計算される。また、図示のように、経路探索に使用する過去交通情報がユーザに音声ガイダンスで伝えられる。
図8は、探索された最適経路の表示例を示している。図8において、最初の経路表示では、最適経路と共に、渋滞チェックボタンが画面上に設定されている。渋滞チェックボタンが押されると、図示のように、経路上の渋滞箇所が表示される。図中のAA、BB、CCは地名である。
以上、過去交通情報を用いた経路探索処理を説明した。上記のように、過去交通情報は、未来に予測される交通情報として使用することができる。
なお、上記の例では、渋滞情報は、最適経路を通る所要時間の計算に用いられたが、渋滞情報を用いて、渋滞区間を避ける経路が探索されてもよい。
また、過去交通情報は、地図表示処理においても、未来の予測情報として利用できる。例えば、未来の日時と場所がユーザにより入力装置38を用いて入力される。地図表示処理部16は、指定された日時と場所の過去交通情報を抽出部22に要求する。この要求に応えて、過去交通情報記憶部20から、過去交通情報が抽出される。経路探索処理と同様に、要求された条件に近い過去交通情報が抽出される。
抽出された過去交通情報は、フォーマット変換部24および交通情報受信処理部14を経由して地図表示処理部16に提供される。そして、地図表示処理部16が交通情報を表示する。例えば、渋滞箇所の道路が他の道路と異なる色で表示される。ユーザは、表示を見て、未来の指定日時の渋滞情報を予測することができる。
このように、地図表示処理においても、過去交通情報を、未来の予測情報として利用できる。
「エリア外の交通情報の利用」
次に、本実施の形態におけるエリア外の交通情報、すなわち、VICSの現在交通情報が網羅する範囲の外の交通情報の利用について説明する。
VICSの現在交通情報は、現在位置周辺の交通情報しかもっていない。例えば、FM多重放送の現在交通情報は、現在位置の属する県内の交通情報しかもっていない。これに対して、過去交通情報記憶部20には全国の過去交通情報が格納されており、したがって、現在位置から離れた場所の交通情報も格納されている。このような離れた場所の交通情報を使うことで、便利な案内情報を提供できる。
図9の例を参照すると、ユーザがA県にいるときに、経路探索の目的地としてC県のある場所を入力したとする。このとき、現在交通情報からは、A県の情報しか得られない。そこで、経路探索処理部18は、抽出部22に対して、B県およびC県の過去交通情報を要求する。抽出部22は、要求に最も近い過去交通情報を過去交通情報記憶部20から抽出する。前出の例と同様にして、約1年前の同じ曜日の同じ時間におけるB県およびC県の過去交通情報が抽出される。抽出された過去交通情報は、フォーマット変換部24および交通情報受信処理部14を経て、経路探索処理部18に供給され、経路探索に使われる。このとき、図示のように、経路探索に使用する過去交通情報がユーザに音声ガイダンスで伝えられる。
上記のようなエリア外の過去交通情報は地図表示処理でも好適に利用される。例えば、車両が県境の近くにおり、2つの県にまたがって渋滞が生じているとする。この場合、現在交通情報だけでは、隣の県の渋滞状況が不明であり、隣の県の渋滞を表示できない。しかし、渋滞が県境で突如消滅するのは不自然であり、実際の状況と相違することがある。これに対して、本実施の形態では、隣の県の渋滞情報は、過去交通情報から入手できる。したがって、現在位置する県から隣の県まで連続する渋滞が表示される。このように、本実施の形態によれば、自然で妥当な情報を提供できる。
「未受信期間の情報提供」
ナビゲーションの起動から現在交通情報の受信まではある程度のタイムラグがある。すなわち、FM多重放送については、車両のACCスイッチオンからデータ受信までに約2分を要し、また、ビーコンについては、車両がビーコンに到達するまではデータを受信できず、この未受信期間には現在交通情報を使った案内はできない。そこで、このような未受信期間には、過去交通情報を使って案内情報を提供することが好適である。
図10の例では、運転開始位置の周辺に、選択肢として2本の幹線道路がある。従来は、現在交通情報が受信されるまで、どちらの道路が渋滞しているかがユーザには分からない。これに対して、本実施の形態では、未受信期間には、地図表示処理部16が現在位置周辺の過去交通情報を抽出部22に要求する。これに応えて、現在日時に近い条件をもつ過去交通情報が抽出される。ここでも、現在日時と曜日および時刻が同じで、約1年前の過去交通情報が読み出される。この過去交通情報に基づき、地図表示処理部16は、地図中に過去の渋滞を表示する。ユーザは、現在交通情報の受信を待たないでも、どの道路を通るかを決めるための有用な情報が得られる。
上記の例では、未受信期間に過去交通情報を用いた地図表示が行われたが、過去交通情報を用いた経路探索も未受信期間に好適に行われる。
「受信不能エリアでの情報提供」
また、過去交通情報を用いると、現在交通情報を受信できない場所でも、交通情報を用いた案内処理ができる。
図11の例を参照すると、車両は山中の受信不能エリアにおり、現在交通情報を受信できない。しかし、地図表示処理部16の要求に応えて、現在の日時に条件的に近い過去交通情報が、過去交通情報記憶部20から読み出される。すなわち、現在日時と曜日および時刻が同じで、約1年前の過去交通情報が読み出される。そして、読み出された過去交通情報を用いて、麓の渋滞が表示される。ユーザは、山中の受信不能エリアにいるにも拘わらず、麓の渋滞状況を知ることができる。
なお、受信不能エリアで経路探索を指示したときも、過去交通情報が好適に利用される。
「コマ送り表示」
過去交通情報は、以下に説明するように、時間的変化を含んだ案内に利用できる。
ここでは、例としてコマ送り表示を取り上げる。前述のように、過去交通情報記憶部20には、30分単位の渋滞情報が記憶されている。地図表示処理部16が、この30分単位の一連の渋滞情報のデータを要求すると、それらの渋滞情報が読み出される。そして、読み出された一連の渋滞情報は、地図表示処理部16によりディスプレイ上に順次表示され、これにより、渋滞の時間的変化を表すコマ送り表示が実現される。コマ送りは、ユーザの送り操作に従って行われてもよく、自動的に行われてもよい。
図12は、コマ送り表示の例を示している。図示のように、画面下方に「30分前」および「30分後」のボタンが設定されている。このボタンが押されると、ボタン操作に応答して、30分前または30分後の渋滞情報が表示される。
図12の例では、まず、現在地点であるA地点の14時の渋滞情報が表示されている。ユーザは、画面を見て、現在の周囲の渋滞状況を知ることができる。
ユーザは画面をスクロールして、B地点の地図を表示する。B地点へ到達するのは30分程度後であることが予想される。このとき、ユーザは、「30分後」のボタンを押し、B地点を通るころの渋滞情報をディスプレイに表示させることができる。
同様に、ユーザは画面をスクロールして、C地点の地図を表示する。C地点へ到達するのは今から60分程度後であることが予想される。このとき、ユーザは、さらに「30分後」のボタンを押し、C地点を通るころの渋滞情報をディスプレイに表示させることができる。
また、同地点の地図を表示している状態で、「30分前」または「30分後」のボタンを連続して押すことにより、30分毎の渋滞情報がコマ送りで次々と表示され、渋滞の変化が分かる。「30分前」または「30分後」のボタンが押し続けられたとき、所定時間(例えば3秒)ごとに自動的に表示が切り替えられ、コマ送りがなされてもよい。
「距離と到達時間を考慮した案内処理」
次に、本実施の形態のさらに好適な案内処理を説明する。本実施の形態では、以下に説明するように、現在位置からの距離に応じて、FM放送等でリアルタイムに提供したときの提供時点がずれた複数時点の過去交通情報を用いて経路探索を行う。これにより、現在位置から離れた場所までの距離とその場所への到達時間を考慮した案内情報を生成できる。
図13を参照すると、この例では、現在位置Oから目的地Dまでの経路を探索する。このとき、現在交通情報に基づくと、現在位置Oから30分で地点Aまで到達できるとする。この場合、現在交通情報は、区間OAの経路探索に使われる。そして、地点Aから先の経路探索には、過去交通情報が使用される。
まず、経路探索処理部18は、抽出部22に要求を出し、区間Aから先の場所の過去交通情報を取得する。このとき、現在の日付に条件が近く、現在時刻から30分後の過去交通情報が取得される。より詳細には、現在日時と同じ曜日で、1年前の同じ日に最も近い日の、現在時刻から30分後のデータが取得される。経路探索処理部18は、読み出した過去交通情報を用いて、地点Aから30分で到達できる場所を求める。ここでは、地点Aから30分で地点Bまで到達できるとする。
次に、経路探索処理部18は、地点Bから先の場所の過去交通情報を取得する。ここでは、上記で取得した過去交通情報と同じ日のデータであって、さらに30分後のデータが取得される。経路探索処理部18は、上記の処理を繰り返す。
このようにして、図13の処理では、区間OAについては現在交通情報が使用され、区間AB、区間BC、区間CDについては過去交通情報が使用される。区間AB、区間BC、区間CDでは、リアルタイムに提供したときの提供時刻が30分ずつずれた過去交通情報が使用される。
図13に示したように、本実施の形態では、現在位置からの距離に応じて提供時点が所定時間ずつずれた複数時点の過去交通情報を用いて案内情報を生成している。現在位置からの距離に応じて、各場所までの移動時間の差分だけ提供時間がずれた過去交通情報を使用しており、これにより、現在位置から離れた場所における交通情報を考慮した適切な案内情報を生成できる。
以上、本発明の実施の形態のナビゲーション装置について説明した。本実施の形態によれば、リアルタイムな情報提供の後にまとめて過去交通情報記憶手段に格納された過去交通情報を利用して案内情報を生成でき、したがって、未来に予測される案内情報を提供したり、現在位置から離れた場所の案内情報を提供でき、リアルタイムな交通情報を用いるだけでは提供できない便利な案内情報をユーザに提供できる。
また、本実施の形態では、ナビゲーション装置が、提供期間の交通情報のうちの渋滞情報を限定的に記憶しているので、より長い期間の交通情報を格納でき、また、地理的にも広い範囲の交通情報を格納でき、豊富な情報を案内情報の生成に利用できる。
また、本実施の形態では、過去のリアルタイムな提供時点が互いに離れるように抽出された渋滞情報(上記の例では30分間隔のデータ)を記憶しているので、より一層、過去交通情報のデータ量を削減できる。
また、本実施の形態では、過去交通情報のデータのフォーマットを現在交通情報のデータのフォーマットに変換するので、既に述べたように、現在交通情報のための既存の案内処理機能を、リアルタイムでない過去交通情報の処理にも利用でき、処理機能を簡素化できる。
また、本実施の形態では、ナビゲーション装置が過去交通情報と現在交通情報を用いるので、従来にない便利な情報を提供できる。現在交通情報では得られない情報を過去交通情報でもって補える。
本実施の形態では、案内処理部が、未来の予測交通情報として過去交通情報を用いることにより、現在交通情報だけでは提供できない予測交通情報を用いて案内情報を提供できる。
また、本実施の形態では、案内処理部が、現在交通情報では網羅されないエリアの過去交通情報を使用するので、より広範囲の交通情報を用いて案内情報を提供できる。
また、本実施の形態では、現在交通情報が受信されない未受信期間に過去交通情報を用いるので、車両の始動時のように現在交通情報が受信されない未受信期間にも交通情報を利用した案内情報を提供でき、案内情報を迅速に提供できる。
また、本実施の形態では、現在交通情報を受信不能なエリアで過去交通情報を利用するので、受信不能なエリアでも交通情報を使った案内情報を提供できる。
また、本実施の形態では、上記のコマ送り表示の例に見られるように、提供時点がずれた複数時点の過去交通情報を用いて交通状況の時間的変化を表す案内情報を生成するので、現在交通情報だけでは提供できない時間的変化を表す案内情報を提供できる。
また、本実施の形態では、同地点における提供時点がずれた複数時点の過去交通情報を次々と提示する案内情報を生成することで、現在交通情報だけでは提供できない、同地点の交通状況の変化を表す案内情報を提供できる。
また、本実施の形態では、現在位置からの距離に応じて提供時点がずれた複数時点の過去交通情報を用いて案内情報を生成するので、車両がこれから到達する各場所ごとの到達時の予測交通情報を用いて案内情報を生成することができ、したがって、現在の交通状況のみに基づく案内情報と異なり、車両が走行するときの時間経過による交通状況の変化に基づいた案内情報を提供でき、より適切な案内情報を提供できる。
また、本実施の形態では、現在位置周辺に関しては交通情報受信手段により交通情報センターから通信でリアルタイムに得られる現在交通情報を用いており、現在位置周辺については現在の交通情報を使用するとともに、現在位置から離れた場所については上述のように過去交通情報を利用するので、現在交通情報と過去交通情報を適切に組み合わせて適当な案内情報を提供できる。
次に、上述の実施の形態の変形例を説明する。例えば、上記の実施の形態では、過去交通情報を格納する外部記憶装置がハードディスクであったが、本発明はこれに限定されず、例えば、外部記憶装置がDVDでもよい。
また、上記の実施の形態では全国の過去交通情報が格納されたが、本発明はこれに限定されず、本発明の範囲で十分に広範囲の過去交通情報が格納されればよく、例えば、本州、四国、九州、北海道のいずれかのエリアの過去交通情報が格納されてもよく、また、近畿地方、関東地方といった地方全体の過去交通情報が格納されてもよい。
また、上記の実施の形態では、過去交通情報と現在交通情報の両方が利用されたが、本発明の範囲内で過去交通情報のみが利用されてもよい。この場合、現在交通情報を受信するVICS受信機は廃止されてもよい。現在交通情報を受信しないことで、提供できる情報が制限されるものの、装置のコストを低減できる。
上記の変形例に限らず、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
本発明のナビゲーション装置は、過去交通情報を使った便利な案内情報を提供でき、車載電子機器等として有用である。
本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置のブロック図 本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置のハードウエア構成を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置に過去交通情報を格納するまでの処理の流れを示す図 本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置に過去交通情報を格納するまでの処理の流れを示す図 本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置に適用された過去交通情報のデータ量の削減処理を示す図 本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置のフォーマット変換部の機能を示す図 過去交通情報を用いる案内処理の例を示す図 過去交通情報を用いる案内処理の例を示す図 過去交通情報を用いる案内処理の例を示す図 過去交通情報を用いる案内処理の例を示す図 過去交通情報を用いる案内処理の例を示す図 過去交通情報を用いる案内処理の例を示す図 過去交通情報を用いる案内処理の例を示す図
符号の説明
10 ナビゲーション装置
12 ナビゲーション案内処理部
14 交通情報受信処理部
16 地図表示処理部
18 経路探索処理部
20 過去交通情報記憶部
22 抽出部
24 フォーマット変換部

Claims (16)

  1. 交通情報センターから過去の所定の提供期間内にリアルタイムに提供された交通情報が前記提供期間の経過後に過去交通情報として格納された過去交通情報記憶手段と、
    前記過去交通情報記憶手段から読み出した過去交通情報を用いて案内情報を生成する案内処理手段と、
    を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 前記過去交通情報記憶手段は、前記提供期間の前記交通情報のうちの渋滞情報を限定的に前記過去交通情報として記憶していることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  3. 前記過去交通情報記憶手段は、過去のリアルタイムな提供時点が互いに離れるように前記提供期間の交通情報から抽出された抽出渋滞情報を前記過去交通情報として記憶していることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
  4. 前記過去交通情報記憶手段に記憶されている過去交通情報のデータのフォーマットを、前記交通情報センターが交通情報をリアルタイムに通信で提供するときのデータのフォーマットへと変換するフォーマット変換手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のナビゲーション装置。
  5. 前記交通情報センターから通信でリアルタイムに交通情報を入手する交通情報受信手段を備え、
    前記案内処理手段は、前記交通情報受信手段により前記交通情報センターから入手される現在交通情報と前記過去交通情報記憶手段に記憶されている過去交通情報を用いて案内情報を生成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のナビゲーション装置。
  6. 前記案内処理手段は、前記現在交通情報が示す現在の交通情報よりも未来の予測交通情報として、前記過去交通情報記憶手段に記憶された過去交通情報を用いることを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
  7. 前記案内処理手段は、前記交通情報受信手段により前記交通情報センターから受信される前記現在交通情報が網羅する地理的範囲外の地域に関連する案内情報の生成のために前記過去交通情報記憶手段に記憶された過去交通情報を用いることを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
  8. 前記案内処理手段は、前記交通情報受信手段により前記交通情報センターから前記現在交通情報が受信されない未受信期間に前記過去交通情報を用いることを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
  9. 前記案内処理手段は、前記交通情報受信手段が前記交通情報センターから前記現在交通情報を受信不能なエリアで、前記過去交通情報記憶手段に記憶された過去交通情報を用いることを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
  10. 前記案内処理手段は、前記過去交通情報記憶手段に記憶された、提供時点がずれた複数時点の過去交通情報を用いて交通状況の時間的変化を表す案内情報を生成することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  11. 前記案内処理手段は、同地点における複数時点の過去交通情報を次々と提示する案内情報を生成することで、同地点における交通状況の時間的変化を表す案内情報を生成することを特徴とする請求項10に記載のナビゲーション装置。
  12. 前記案内処理手段は、現在位置からの距離に応じて提供時点がずれた複数時点の過去交通情報を用いて案内情報を生成することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  13. 前記案内処理手段は、現在位置周辺に関しては交通情報受信手段により交通情報センターから通信でリアルタイムに得られる現在交通情報を用いることを特徴とする請求項12に記載のナビゲーション装置。
  14. 交通情報センターから過去の所定の提供期間内にリアルタイムに提供された交通情報が前記提供期間の経過後に過去交通情報として格納された過去交通情報記憶手段から過去交通情報を読み出すステップと、
    前記過去交通情報記憶手段から読み出された過去交通情報を用いて案内情報を生成するステップと、
    を備えることを特徴とするナビゲーション方法。
  15. 交通情報センターから過去の所定の提供期間内にリアルタイムに提供された交通情報が前記提供期間の経過後に過去交通情報として格納された過去交通情報記憶手段から過去交通情報を読み出すステップと、
    前記過去交通情報記憶手段から読み出された過去交通情報を用いて案内情報を生成するステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムを格納した、コンピュータにて読取可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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