JP2005180527A - リーク弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 超高純度気体、液体等の流体を使用する半導体製造装置、液晶製造装置等の配管ラインに使用されるリーク弁に関し、リーク流通路に補修、交換の必要が生じた場合に、ユーザにより容易にリーク流通路の補修、交換を可能とすると共に、リーク流量の調整変更を容易に行うことを可能としたリーク弁を提供する。
【解決手段】 本体ブロック2の流入路24、流出路25には、バイパス分岐路24a、バイパス合流路25aを設ける。バイパスブロック3は、バイパス分岐路24a、バイパス合流路25aを連通するバイパス流路32を有するとともに、ネジ36により脱着固定可能に構成する。オリフィス部材31を本体ブロック2及びバイパスブロック3で挟持して、バイパス流路32開口部に配設する構成である。
【選択図】 図2



Description

本発明は、超高純度気体、液体等の流体を使用する半導体製造装置、液晶製造装置等の配管ラインに使用されるリーク弁に関し、特に、外部部材にバイパス流路を形成するリーク弁に関するものである。
従来、半導体製造工程におけるガス配管には、弁本体のメイン流路が閉状態であっても、常に一定流量のガスを流すバイパス流路を有するリーク弁が使用されている。このようなリーク弁に関する技術として、特許文献1乃至特許文献3記載の弁に関する技術が公開されている。
特許文献1には、図6に示す定流量リーク弁60の技術が記載されている。定流量リーク弁60は、エアシリンダ部61の作動により、流入路62と流出路63をダイアフラム64で封止する。また、流入路62と流出路63の間にある隔壁65には、連通孔66が穿設されている。そして、連通孔66には、流入路62と流出路63を連絡する中空状のパイプ67を挿通して配設したホルダ部材68を嵌合されている。ダイアフラム64により封止されたガスは、パイプ67を通り、流出路62へと流れる。また、パイプ67の長さを調節することにより、リーク流量を変更することが可能である。
また、特許文献2には、図7に示すダイアフラム弁70ついての技術が記載されている。ダイアフラム弁70は、ピストン71の摺動により流入路72と流出路73の間のダイアフラム74を開閉し、ガスの流れを封止する。ダイアフラム74の下には、流入路72の周囲に配された弁シート75が配設されている。弁シート75には、流入路72と流出路73とを連通するガス流通孔76が穿設されている(図8参照)。ガス流通孔76により、常に、一定流量のガスを流下させることができる。
そして、特許文献3には、図9に示すリーク弁80についての技術が記載されている。リーク弁80は、ピストン81の摺動により、ダイアフラム82を弁座シート83に押圧密着して、ガスの流れを封止する。弁座シート83下面と流入路84の出口開口縁86の間には、シートカラー87を配設する。シートカラー87と弁室底面85との間、又はシートカラー87自体には、流入路84より流出路88へ連絡するリーク流通路89が形成されている。リーク流通路89により、常に一定流量のガスを流下させることができる。また、流体による磨耗やダイアフラム81の押圧力による変形があっても、リーク流量の変化はない常に、一定流量のガスを流下させることができる。
特開平7−35248号公報(図1参照) 特開平8−14415号公報(図1、図2参照) 特開平10−26240号公報(図1参照)
半導体製造工程に用いられるガスは、強い腐食性を有している。このため、ガスの腐食により、バイパス流路が劣化、変形したり、パーティクルによって詰まったりすることがある。バイパス流路の劣化、変形が発生すると、一定流量の筈のリーク流量が変化してしまう。また、バイパス流路が詰まってしまうと、リーク弁としての機能を果たさなくなる。
ここで、特許文献1記載の定流量リーク弁60(図6参照)において、パイプ67の劣化又は詰りが発生した場合には、故障部分であるパイプ67の補修、交換が可能であれば、リーク弁としての機能を果たす。しかし、定流量リーク弁60は、パイプ67が流路最奥の隔壁65に取り付けられているため、パイプ67を取り外すことは不可能である。つまり、パイプ67に劣化や詰りが生じた場合には、定流量リーク弁60一式を交換しなければならないといった問題点を有する。
また、特許文献1には、パイプ67の口径及び長さを調節することにより、必要リーク流量を変更することが可能であると記載されている。しかし、特許文献1の定流量リーク弁60は、前述のようにパイプ67を取り外すことは不可能である。つまり、特許文献1の定流量リーク弁60は、リーク弁60の製造過程において、必要リーク流量の変更調整が可能なのであって、リーク弁60が製品となった際には、必要リーク流量を変更することは不可能である。この結果、半導体製造設備に使用されている機器の仕様変更があった場合、最適な必要リーク流量を得るには、定流量リーク弁60一式を交換しなければならない。
そして、特許文献2記載のダイアフラム弁70においては、(図7、図8参照)、ガス流通孔76に腐食性ガスによる劣化や、パーティクル等による詰りが生じた場合には、ガス流通孔76を有する弁シート75を取り外して補修、交換することは可能である。
しかし、弁シート75を取り外すためには、ダイアフラム74を押圧するピストン71等の弁構造部を取り外さなければならない。さらに、弁構造部は、容易に取り外すことが可能なユニット構造ではないので、弁構造部は、部材単位にまで分解する必要がある。そして、ガス流通孔76の補修、交換を終えると、再度、弁構造部を組み立て、取り付ける作業を行なわなければならない。
このように、弁シート75の補修、交換作業を行なうことは可能ではあるが、複雑な弁構造部の取り外し作業を行なわなければならず、非常に多くの労力と時間を必要とするという問題点を有する。
さらに、特許文献3記載のリーク弁80において(図9参照)、リーク流通路89に腐食性ガスによる劣化や、パーティクル等による詰りが生じた場合には、シートカラー87を取り外して、リーク流通路89の補修、交換をすることは可能である。
しかし、リーク弁80においても、ダイアフラム82を押圧するピストン81等の弁構造部を分解し、シートカラー87を取り外すことが必要になる。リーク弁80の弁構造部も、部材単位にまで分解しなければならない。さらに、リーク流通路89の補修、交換を終えた際には、部材単位にまで分解されている弁構造部を再度組み立て、弁本体に取り付ける作業が必要となる。
リーク弁80においても、リーク流通路89の補修、交換作業を行うことは可能であるが、複雑な弁構造部の取り外し作業が伴い、多くの労力と時間を費やさなければならないといった問題点を有する。さらに、弁構造部を一度分解することにより、再度組み立てられた弁構造部にダイアフラム82の封止力の低下等の不具合が発生する危険性も有している。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、リーク流通路に補修、交換の必要が生じた場合に、ユーザにより容易にリーク流通路の補修、交換を可能とすると共に、リーク流量の調整変更を容易に行うことを可能としたリーク弁を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るリーク弁は、流体が流入するとともに、バイパス分岐口を有する流入路と、流体を流出するとともに、バイパス合流口を有する流出路と、前記流入路と前記流出路の間の開閉を行うダイアフラムとを備える本体ブロックと、前記バイパス分岐口と前記バイパス合流口を連通するバイパス流路を備えるとともに、本体ブロックへ脱着可能に構成されたバイパスブロックと、本体ブロックとバイパスブロックにて挟持されるオリフィス部材とを有することを特徴とする。
また、請求項2に係るリーク弁におけるリーク量変更システムは、流体が流入するとともに、バイパス分岐口を有する流入路と、流体を流出するとともに、バイパス合流口を有する流出路と、前記流入路と前記流出路の間の開閉を行うダイアフラムとを備える本体ブロックと、前記バイパス分岐口と前記バイパス合流口を連通するバイパス流路を備えるとともに、本体ブロックへ脱着可能に構成されたバイパスブロックと、夫々異なる内径を有し、本体ブロックとバイパスブロックにて挟持される複数種類のオリフィス部材とにより構成され、前記オリフィス部材を交換することにより、容易に任意のリーク量へ変更可能としたことを特徴とする。
前記請求項1記載のリーク弁では、バイパスブロックは、前記バイパス分岐口と前記バイパス合流口を連通するバイパス流路を備えるとともに、図1及び図2に示すように、本体ブロックへネジ止めされており、容易に脱着可能な構成となっている。また、オリフィス部材は、本体ブロックとバイパスブロックにて挟持されている。バイパス流路の補修、交換の必要が生じた際には、まず、バイパスブロック下部のねじを緩め、バイパスブロックを取り外す。そして、オリフィス部材の補修、交換を行ない、再度、バイパスブロックを本体ブロックにねじ止めすれば良い。オリフィス部材の補修、交換を行なうことにより、バイパス流路の機能を回復させることができる。
前述のように、バイパスブロックの脱着作業及び、オリフィス部材の交換、補修作業は、ネジを取り外すという非常に単純な作業で行うことが可能となっているので、ユーザの手で、容易に補修、交換の作業を行なうことができる。
また、前記請求項2記載のリーク弁におけるリーク量変更システムにおいては、バイパスブロックは、前記バイパス分岐口と前記バイパス合流口を連通するバイパス流路を備えるとともに、本体ブロックへネジ止めされており、容易に脱着可能な構成となっている。さらに、オリフィス部材は、内径が0.1mmから1mmの範囲では、0.05mm刻み、1mmから2mmまでの範囲では0.1mm刻みで穿設される小穴を有し、本体ブロックとバイパスブロックにて挟持して配設される構成である。
例えば、半導体製造設備における使用機器の仕様を変更した場合には、ガスのリーク流量を変化させる必要が生じる。従来のリーク弁では、リーク弁本体を交換しなければ、リーク流量を変更できなかった。しかし、本発明に係るリーク弁では、オリフィス部材の交換によりリーク流量を変更することが可能となる。
また、リーク流量の変更調整作業は、バイパスブロック下部のネジを緩めて、バイパスブロックを取り外し、既設のオリフィス部材を、ユーザ所望の内径を有するオリフィス部材に交換をするだけでよい。つまり、バイパス流路の補修、交換作業と同様に、バイパスブロックの脱着、オリフィスの交換といった単純且つ容易な作業で、ユーザ所望のリーク流量を有するリーク弁に変更可能となる。
以下、本発明を具体化したリーク弁1の一実施形態に関して、図面を参照しながら詳細に説明する。
リーク弁1の構成について説明する。図1は、本発明に係るリーク弁1の断面図である。リーク弁1は、半導体製造工程において、超高純度気体や、腐食性の高い気体等の多様な気体を使用する配管ラインに使用され、弁閉状態であっても、常に一定流量の気体を流下させることができる弁である。
リーク弁1は、大別すると本体ブロック2と、バイパスブロック3に分類される。リーク弁1の外殻は、シリンダ6、ベース7、ボディ8及びバイパスブロック3を組み合わせて構成される。そして、本体ブロック2は、メイン流路における流体の制御をおこなう部分であり、制御部4と、弁部5とで構成されている。
ここで、本体ブロック2における制御部4について説明する。制御部4は、有底円筒形状のシリンダ6の内部空間14に、ピストン組立体10、バネ13を配設し、ベース7をシリンダ6開口部に配設した構成である。
シリンダ6は、有底円筒形状に形成された部材である。シリンダ6内部には、ピストン組立体10、バネ13が配設される内部空間14を後述するベース7を嵌合することで形成している。
シリンダ6底面中央部には、操作ポート15が穿設されている。操作ポート15は、後述するピストン組立体10を摺動操作する圧縮空気を、密閉空間14aに圧入または、密閉空間14aより放出する部分である。また、操作ポート15開口部には、ピストンロッド11が摺動可能に、円筒部16が内部方向に形成されている。円筒部16内面には、O−リング17が配設されている。
シリンダ6底面の操作ポート15近傍には、逃がし穴18が穿設されている。逃がし穴18は、内部空間14において、シリンダ6とピストン12により形成されるバネ取付空間14bと連通し、バネ取付空間14bが縮小した場合に空気をリーク弁1外部へ放出する。
ピストン組立体10は、内部空間14に配設されており、ピストン組立体10の摺動により、弁の開閉制御をおこなうものである。ピストン組立体10は、ピストンロッド11と、ピストン12により構成されている。
ピストンロッド11は、円柱状に形成され、上面中央部には、操作ポート15と密閉空間14aを連通するエア流路11aが穿設されている。そして、ピストンロッド11の両端部は、円筒部16と、後述するピストン挿通孔19に摺動可能に挿通されている。ピストン12の配設位置には、環状突部11bが設けられ、ピストン12内周面と当接する部分には、O−リング20が配設されている。環状突部11bからピストン12の厚み分上方にワッシャ11cが取り付けられ、ピストンロッド11とピストン12を一体化している。
ピストン12は、側面が、シリンダ6内側面に当接する円盤状に形成された部材である。ピストン12中央部には、ピストンロッド11を挿通可能な穴12aが穿設されている。そして、穴12aの周辺には、穴12aを中心として、環状にバネ取付部12bが形成されている。ピストン12側面には、O−リング21が配設されている。
バネ13は、ピストン組立体10を弁閉方向に付勢する付勢手段である。そして、バネ13は、バネ取付空間14bにおいて、一端はバネ取付部12bに取り付けられるとともに、他端には、円筒部16を挿入して配設されている。
ベース7は、制御部4と流路部5を隔離すると共に、シリンダ6、ボディ8とリーク弁1の外殻を形成するものである。ベース7は、シリンダ6に端部を内挿するように構成される。また、一方の端部は、後述するボディ8を取り付け可能に構成されている。ベース7中央部には、ピストン組立体10の摺動に伴い、ピストンロッド11端部が突出するピストン挿通孔19が穿設されている。ピストン挿通孔19内面には、ピストンロッド11が当接する部分にO−リング22が配設されている。さらに、ベース7側面においては、シリンダ6の内側面と当接するO−リング23が配設されている。
ここで、シリンダ6、ベース7によって、制御部4に形成される内部空間14について説明する。内部空間14は、シリンダ6とベース7を組み合わせ、制御部4の外殻を形成した際に、制御部4内部に形成される空間で、ピストン組立体10、バネ13が配設される。ここで、シリンダ6、ベース7、ピストン12によって形成され、O−リング20、21、22、23によって密閉されている空間が密閉空間14aである。また、シリンダ6、及びピストン12によって形成された空間が、バネ取付空間14bである。
次に、本体ブロック2における弁部5について、詳細に説明する。弁部5は、流入路24、流出路25を有するボディ8と、ダイアフラム26、ダイアフラム押え27により構成される。そして、弁部5は、ダイアフラム押え27を介して、ダイアフラム26を弁座29に押圧し、気体の流出路25方向への流れを封止する部分である。
ボディ8は、流入路24、流出路25、弁室28、弁座29を有する構成である。ボディ8本体上部は、ベース7と嵌合する。ボディ8の外観は、弁室28、弁座29を有する弁部本体30から、略一直線上に流入路24、流出路25が管状に延出されている。流入路24、流出路25の管状部の端部には、ガス配管と接続可能な接続継手38が取り付けられている。また、ボディ8下部は、四角柱状に形成され、ボディ8下面には、バイパス分岐路24a、バイパス合流路25aの開口部と、4箇所のネジ穴33が穿設されている。バイパス分岐路24a、バイパス合流路25aの開口周縁には、オリフィス部材31を取り付ける環状凹部37が形成されている。
流入路24は、弁部本体30までは直線状に形成され、弁部本体30内部において、垂直断面逆L字状に折曲して形成されている。また、流入路24の折曲部近傍には、バイパス分岐路24aが形成されている。流入路24は、逆L字状に折曲した後、弁室28に連通している。
バイパス分岐路24aは、流入路24から分岐し、ボディ8下面で外部と連通している。後述するバイパスブロック3を取り付けた際には、バイパス流路32と接続し、弁閉状態においても常に一定流量の腐食性ガスを流す部分である。
流出路25は、弁部本体30内部において、垂直断面L字状に折曲して形成され、弁部本体30外部では、直線状に形成されている。流出路25折曲部近傍には、バイパス合流路25aが形成されている。
バイパス合流路25aは、流入路24から分岐して形成され、ボディ8下面で外部と連通している。後述するバイパスブロック3を取り付けた際には、バイパス流路32と接続し、弁閉状態においても常に一定流量の腐食性ガスをバイパス流路32から、流出路25に合流させて流す部分である。
弁室28は、弁部本体30上部に有底円筒形状に形成された空間部分である。弁室28は、後述するダイアフラム26、ダイアフラム押え27が配設される空間である。弁室28底面中央部には、流入路24と接続する流入開口部28aが形成され、弁室28側面近傍の底面には、流出路25と連通する流出開口部28bが形成されている。流入開口部28aの開口縁には、環状に突出した弁座29が形成されている。
弁室28底面には、弁座29に押圧密着することにより、強い腐食性を有するガスの流れを封止するダイアフラム26を配設する。ダイアフラム26上には、ピストンロッド11端部と当接し、ダイアフラム26を弁座29に押圧密着させる押圧ブロック27aと、弁室28内面と当接するとともに、環状に形成されたダイアフラム端部押え27bが配設される。
ここで、バイパスブロック3について、図2乃至図5を参照しながら詳細に説明する。図2は、リーク弁1において、バイパスブロック3を取り外した状態の断面図である。図3は、バイパスブロック3の垂直断面図である。図4は、バイパスブロック3上面の開口部配置図である。図5は、本体ブロック2下部と、バイパスブロック3に挟持配設されるオリフィス部材31の断面図である。
バイパスブロック3は、ボディ8下面に穿設されたバイパス分岐路24aと、バイパス合流路25aを接続するバイパス流路32を有するブロック部材である。バイパスブロック3は、ボディ3下部と同様に四角柱状に形成され、上面には、ボディ8下面の4箇所に穿設されたネジ穴33と対応した位置に、バイパスブロック3を貫通する貫通孔34が形成されている。バイパスブロック3上面には、バイパス流路32両端部が開口されている。バイパス流路32両端の開口縁は、オリフィス部材31及びガスケット35を挟持する環状凹部37がそれぞれ形成されている(図4参照)。そして、貫通孔34にネジ36を挿通して、ボディ8下面のネジ穴33にネジ止めすることにより、バイパスブロック3は本体ブロック2に固定される。
バイパス流路32は、腐食性ガスの主要な流路である流入路24及び流出路25を閉塞した状態においても、一定流量流し続けるための流路である。バイパス流路32は、バイパスブロック3内部において、バイパス分岐路24aとバイパス合流路25aを接続するとともに、垂直断面V字状に形成された流路である(図3参照)。
オリフィス部材31は、円筒形部材の内部に括れ部31aを設けたものである。オリフィス部材31の外径は、オリフィス部材31側面がバイパス分岐路24aまたはバイパス合流路25aと当接するように形成されている。さらに、オリフィス部材31の一方の端部には、外方環状に突出した挟持部31bが形成されている(図5参照)。括れ部31aにより形成される小穴の内径が、0.1mmから1mmの範囲では、0.05mm刻み、1mmから2mmまでの範囲では0.1mm刻みで複数種類形成されている。
ガスケット35は、オリフィス部材31の挟持部31bを内挿可能に形成したリング状の部材である。これにより、本体ブロック2とバイパスブロック3の接合部より、腐食性ガスが漏出することを防止する。
次に、図1を参照しながら、リーク弁1の開閉動作について、詳細に説明する。本実施例に係るリーク弁1の開状態は、操作ポート15へ、圧縮空気を圧入することにより実現される。操作ポート15に圧縮空気を圧入すると、圧縮空気は、ピストンロッド11内部に形成されたエア流路11aを通り、密閉空間14aに圧入される。圧縮空気により密閉空間14aの内部圧力が上昇し、その結果、バネ13の付勢力に反して、ピストン組立体10が弁開方向(図1上方)に移動するのである。ピストン組立体10の移動とともに、ピストンロッド11端部が、ダイアフラム押え27より離間する。この結果、腐食性ガスを封止していたダイアフラム26が、弁座29より離間し、弁開状態を実現する。弁開状態において、腐食性ガスは、主要な流路である流入路24、流出路25と、バイパス流路32を流れるので、半導体製造工程において、十分な流量を流すことができる。
そして、リーク弁1の閉状態は、密閉空間14a内部の圧縮空気を操作ポート15より外部に放出することにより実現される。圧縮空気の放出に伴い、密閉空間14a内部圧力が低下する。密閉空間14aの内部圧力が低下し、バネ13の付勢力より小さくなると、ピストン組立体10が弁閉方向(図1下方)に移動する。そして、ピストンロッド11端部がダイアフラム押え27に当接し、ダイアフラム26が弁座29に密着する。このようにして、リーク弁1の閉状態が実現されるのである。弁閉状態においては、腐食性ガスの主要な流路である流入路24、流出路25は閉塞される。しかし、腐食性ガスは、バイパス流路32を流れるので、弁閉状態でも、常に一定流量の腐食性ガスを流すことができる。
ここで、バイパスブロック3及び、オリフィス部材31の補修、交換作業について、図2を参照して、詳細に説明する。まず、バイパスブロック3の取り外し作業を行なう。バイパスブロック3は、バイパスブロック3下部にある4本のネジ36によって、本体ブロック2にネジ止め固定されている。バイパスブロック3下部の4本のネジ36を取り外すと、本体ブロック2よりバイパスブロック3を取り外すことができる。
取り外したバイパスブロック3上面の環状凹部37には、オリフィス部材31及びガスケット35が存在する。ここで、オリフィス部材31については、適宜補修又は、交換を行い、ガスケット35は、新しいものと交換する。
このように、補修、交換したオリフィス部材31、ガスケット35と、バイパスブロック3を本体ブロック2に取り付ける。オリフィス部材31をバイパス分岐路24aに内挿し、ガスケット35とともに、本体ブロック2、バイパスブロック3にて挟持させる。本体ブロック2のネジ穴33と、バイパスブロック3の貫通孔34をそれぞれ対応させながら、4本のネジ36を締めることにより、バイパスブロック3、オリフィス部材31及びガスケット35を本体ブロック2に取り付ける。このようにして、バイパスブロック3及び、オリフィス部材31の補修、交換作業が行なわれる。
半導体製造設備に腐食性ガスを流した場合、ガスの腐食により、バイパス流路32が劣化、変形したり、パーティクルによって詰まったりすることがある。バイパス流路32の劣化、変形が発生すると、一定流量の筈のリーク流量が変化してしまう。また、バイパス流路32が詰まってしまうと、リーク弁1としての機能を果たさなくなる。
上記のようにバイパス流路32に障害が発生した場合、従来のリーク弁では、障害が発生している部品のみを交換することができず、リーク弁全体を交換していた。しかし、本実施例のリーク弁1では、バイパスブロック3の脱着と、オリフィス部材31の補修、交換作業を行えばよい。
バイパスブロック3の脱着作業及び、オリフィス部材31の補修、交換作業は、ネジ36を取り外すという非常に単純な作業で行うことが可能となっているので、ユーザの手で、容易に補修、交換の作業を行なうことができる。
また、バイパスブロック3は、バイパス分岐口24aとバイパス合流口25aを連通するバイパス流路32を備えるとともに、本体ブロック2へネジ止めされており、容易に脱着可能な構成となっている。さらに、オリフィス部材31は、括れ部31aによって形成されるとともに、0.1mmから1mmの範囲では、0.05mm刻み、1mmから2mmまでの範囲では0.1mm刻みの内径の小穴を有する。オリフィス部材31は、本体ブロック2とバイパスブロック3にて挟持して配設される構成である。
例えば、半導体製造設備における使用ガスや使用機器を変更した場合には、ガスのリーク流量を変化させる必要が生じる。従来のリーク弁では、リーク弁本体を交換しなければ、リーク流量を変更できなかった。しかし、本発明に係るリーク弁1では、オリフィス部材31の交換によりリーク流量を変更することが可能となる。
また、リーク流量の変更調整作業は、バイパスブロック3下部のネジを緩めて、バイパスブロック3を取り外し、既設のオリフィス部材31を、ユーザ所望の内径を有するオリフィス部材31に交換をするだけでよい。つまり、バイパス流路32の補修、交換作業と同様に、バイパスブロック3の脱着、オリフィス部材31の交換といった単純且つ容易な作業で、ユーザ所望のリーク流量を有するリーク弁1に変更可能となる。
以上、本発明はこのような実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
例えば、本実施例においては、エアオペレート弁として説明したが、エアオペレート弁に拘泥する必要はなく、ピストンの操作方式を電磁式やモータ式当に変更したとしても、本発明の実施について何等支障をきたすことは無い。
本実施例に係るリーク弁の断面図である。 本実施例に係るリーク弁のバイパスブロック取付図である。 本実施例に係るバイパスブロックの垂直断面図である。 本実施例に係るバイパスブロック上面の配置図である。 本実施例に係るオリフィス部材の断面図である。 特許文献1に係る定流量リーク弁の断面図である。 特許文献2に係るダイアフラム弁の断面図である。 特許文献2に係る弁シートの拡大断面図である。 特許文献3に係るリーク弁の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 リーク弁
2 本体ブロック
3 バイパスブロック
6 シリンダ
7 ベース
8 ボディ
10 ピストン
11 ピストンロッド
12 ピストンリング
13 バネ
15 操作ポート
24 流入路
24a バイパス分岐路
25 流出路
25a バイパス合流路
26 ダイアフラム
29 弁座
31 オリフィス部材
32 バイパス流路
36 ネジ

Claims (2)

  1. 流体が流入するとともに、バイパス分岐口を有する流入路と、
    流体を流出するとともに、バイパス合流口を有する流出路と、
    前記流入路と前記流出路の間の開閉を行うダイアフラムと
    を備える本体ブロックと、
    前記バイパス分岐口と前記バイパス合流口を連通するバイパス流路
    を備えるとともに、本体ブロックへ脱着可能に構成されたバイパスブロックと
    本体ブロックとバイパスブロックにて挟持されるオリフィス部材とを有することを特徴とするリーク弁。
  2. 流体が流入するとともに、バイパス分岐口を有する流入路と、
    流体を流出するとともに、バイパス合流口を有する流出路と、
    前記流入路と前記流出路の間の開閉を行うダイアフラムと
    を備える本体ブロックと、
    前記バイパス分岐口と前記バイパス合流口を連通するバイパス流路
    を備えるとともに、本体ブロックへ脱着可能に構成されたバイパスブロックと
    夫々異なる内径を有し、本体ブロックとバイパスブロックにて挟持される複数種類のオリフィス部材とにより構成され、
    前記オリフィス部材を交換することにより、容易に任意のリーク量へ変更可能としたリーク弁におけるリーク量変更システム。

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