JP2005180004A - 管路の評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 任意の数の水源、管路および水の需要点のネットワーク関係から構成される管網において、この管網に影響を与える管路の評価を迅速に行う。
【解決手段】 任意の数の水源と、水の需要点と、管路とのネットワーク関係から構成される管網にて、前記管網に影響を与える管路を評価する際に、評価対象となる管路を設定する時に、前記評価対象となる管路における管路の抵抗係数をその管路の通常時の抵抗係数よりも大きく設定して前記評価対象となる管路を水の流れ難い管路に設定変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、管路の評価方法に関する。
近年、水道事業において、既設の管網の状態を把握するとともにこの管網についての更新計画などを立てるといった維持管理を行うことは極めて重要となっている。例えば、管網に関するコンサルティング業務においては、管路に漏水等の事故が発生することにより管網全体に大きな影響を与える重要な管路はどれなのかを評価し、その結果を顧客などに提供している。
上記の重要な管路は、管網に対して行う管網計算の結果をもとに評価することができる。管網計算とは、水源の水頭、管路の配置、管路の口径、水の需要点としての節点から取り出される水の需要量(以下、取り出し水量と記す)などの与条件下で、各管路の流量や各節点の水頭を計算することをいう。
ここで、管網計算の結果をもとに管路を評価する方法を図3〜図13を用いて説明する。この評価方法は、評価を行うための準備工程と、この準備工程の結果を用いて評価のために用いる評価値を算出する計算工程と、計算工程後に評価の対象となる管路を設定する評価対象管路の設定工程と、算出した評価値をもとに各管路を評価する評価工程とを有する。なお、例えば、図3に示すような、水源S1、管路K1〜K8および節点N1〜N6のネットワーク関係から構成される管網に対して管網計算を行うにあたっては、図4および図5に示すような、種々の初期データが与えられている。
すなわち、水源S1については、水源の水頭としてのLWL(Low Water Level)〔m〕および水源S1の設置高さの水頭である地盤高〔m〕、節点N1〜N6については、取り出し水量〔m/s〕およびその節点の水頭である地盤高〔m〕、管路K1〜K8については、始点、終点、流速係数、管路長さ〔m〕、管内径〔mm〕が与えられている。
また、管網計算においては、水が管路の一端側から他端側に流れた時の損失水頭を求めるヘーゼン・ウイリアムスの実験式(数1に示す)を用いる。
Figure 2005180004
数1において、hは損失水頭〔m〕、qは流量〔m/s〕、Cは流速係数、Dは管内径〔m〕、Lは管路長さ〔m〕であり、rを管路の抵抗係数とする(以下、管路抵抗と記す)。この管路抵抗rは、流速係数C、管内径Dおよび管路長さLにより決定する定数である。また、損失水頭h〔m〕を流量q〔m/s〕で偏微分したときの値をr´とすると、r´は数2で表される。
Figure 2005180004
なお、以下において、このr´を変分抵抗と記す。
以上のような条件において、図3に示す管網に対して、メッシュ流量法により管網計算を行うには、まず、準備工程を行うため、図6に示すように、ステップ1(S001)として、図4および図5に示すような、管網の初期データの読み込みを行う。このとき、読み込むデータは、例えば、図4および図5に示すような数値データである。
次に、ステップ2(S002)として、ステップ1にて読み込んだデータに基づいて、図7に示すように、水源S1、節点N1〜N6、管路K1〜K8を連結し、管網におけるネットワーク関係を構築する。
このとき、管路E1を介して水源S1と連結されている節点N7は、節点N1〜N6からの取り出し水量cが一定とされている管網計算に電気回路網の計算理論を応用するために仮想的に設けられる基準節点(水頭=0)であり、この仮想的に設けられる基準節点N7および管路E1は、公知の手法により作成することができる。このため、ここでは基準節点N7および管路E1の作成についての詳しい説明は避ける。なお、図中の矢印は、管路K1〜K8および管路E1の方向を示している。このとき、管路K1〜K8の方向は任意でよいが、管路E1の方向は、基準節点N7に向かうように設定しておく。また、管路E1についてのデータを図8に示す。図8に示すように、管路E1の始点は水源S1、終点は基準節点N7であり、この基準節点N7の水頭を0〔m〕と設定しているので、始点と終点との水頭差はA〔m〕となっている。
次に、図6に示すように、ステップ3(S003)として、グラフ理論に基づいて広さ優先木を検索する。一般に、グラフ理論における木とは、全ての点(節点)を含み、かつ、閉回路(ループ)を持たない部分グラフ(ここでは管路に相当する)と定義されており、広さ優先木は、根(基準節点)からできるだけ枝分かれするように探索して得られる木である。
この広さ優先木の検索についても公知の手法により行うことができるので、ここではその手法についての詳しい説明は避ける。なお、ステップ3において行った広さ優先木検索の結果を図9に示す。図9に示すように、広さ優先木が張られた管路を木枝として実線で表し、広さ優先木が張られなかった管路を補木枝として破線で表している。
次に、ステップ4(S004)において、ステップ3において補木枝とされた管路K4およびK5には水が流れないものとし、節点N1〜N6から取り出される取り出し水量がc(=定数)であることに基づいて、木枝とされた管路K1〜K3、K6〜K8、E1の固定流量a(=定数)を設定する。このとき、例えば、管路K1の固定流量a(K1)は、管路K1の下流側の全ての節点の取り出し水量cの和で表される。また、基準節点N7から取り出される水の量は無く、逆に水源S1から全ての節点Nの取り出し水量cの和が供給される取り扱いになるので、管路E1の固定流量a(E1)には、負の符号を付する。したがって、管路K1〜K8およびE1のそれぞれの固定流量a(K1)〜a(K8)およびa(E1)は数3のようになる。なお、この固定流量aは各管路の管路抵抗rに関係しない設定値である。また、以下において、どの管路の固定流量であるのかを説明上特定する必要がない場合には固定流量aと記す。
Figure 2005180004
次に、ステップ5(S005)として、管網内に形成されたメッシュどうしの隣接関係を検索する。ここでいうメッシュとは、平面グラフにおいて枝(木枝、補木枝)に囲まれ、かつ、内部に枝を含まない領域である。
図4および図5に示した条件や、ステップ2の結果から、管網におけるメッシュは、図10に示すように、メッシュ1とメッシュ2であること、およびメッシュ1とメッシュ2とは管路K8を共有して隣接していることを認識する。
そして、メッシュ1およびメッシュ2に、任意の方向(図示においては右回り方向)に流れが発生していると仮定し、かつ、そのときのメッシュを循環する循環流量(以下、メッシュ流量と記す)をm1およびm2〔m/s〕(=変数)とする。なお、このメッシュ流量m1およびm2も上記の固定流量aと同様、各管路の管路抵抗rに関係しない設定値である。また、以下において、どのメッシュの流量であるのかを説明上特定する必要がない場合にはメッシュ流量mと記す。
それぞれの枝(管路)の流量qは、固定流量aとメッシュ流量mとの和であるので、固定流量aとメッシュ流量mとの値から、各枝(管路)における流量q(K1)〜q(K8)およびq(E1)を導く。流量qを導く際に、固定流量aの向きとメッシュ流量mの向きが同じ向きなら、固定流量aの値にメッシュ流量mの値を加え、固定流量aの向きとメッシュ流量mの向きが逆向きなら、固定流量aの値からメッシュ流量mの値を減ずる。このようにすると、各管路の流量qは、メッシュ流量m1、m2を用いて数4のように表される。なお、どの枝(管路)の流量であるのかを説明上特定する必要がない場合には流量qと記している。
Figure 2005180004
ここで、図11に示すように、メッシュに任意の方向(図示においては右回り方向)に流れが発生していると仮定したとき、これと同じ向きの流れの管路の損失水頭hに正、逆向きの流れの管路の損失水頭hに負の符号を与えると、このメッシュを構成する各管路の損失水頭の総和Σhは0となることから、図10に示すように、メッシュ1およびメッシュ2に関しては数5が成り立つ。
Figure 2005180004
このとき、数1より、数5にて表した式を数6のように表現する。
Figure 2005180004
数3より、取り出し水量cおよび固定流量aは定数であることから、数6で表される式は、メッシュ1のメッシュ流量m1およびメッシュ2のメッシュ流量m2を変数とする非線形連立方程式となる。
この非線形連立方程式の解は、あとの計算工程でニュートン・ラフソン法による反復計算により求める。このときには数7に示す計算式を用いることは既に公知である。
Figure 2005180004
Jはヤコビ行列であり、ΔMはM=(m1、m2)(Tは転置行列を表す)の値を修正する修正ベクトルである。このとき、このヤコビ行列Jの成分〔jij〕は、数8に示す式
Figure 2005180004
により求められるが、特にメッシュ流量法を用いた管網計算時におけるヤコビ行列Jの成分〔jij〕は、経験上、上記において検索したメッシュどうしの隣接関係、つまりステップ2で構築したネットワーク関係に基づいて求めることができる。したがって、ステップ6(S006)においては、ステップ5の結果より、ヤコビ行列Jを、数9に示すように決定する。
Figure 2005180004
詳細には、管網内に形成されているメッシュの数が2個であるから、ヤコビ行列Jを2×2の行列と決定し、そして、このヤコビ行列Jの対角成分であるj11の値を、メッシュ1を構成している管路K2、K3、K4、K8の変分抵抗の和とし、かつ、j22の値を、メッシュ2を構成している管路K5、K6、K7、K8の変分抵抗の和とする。
さらに、このヤコビ行列Jの非対角成分であるj12およびj21値を、メッシュ1とメッシュ2とが共有している管路K8の変分抵抗の値(共有している管路が複数の場合には、それらの変分抵抗の和の値、共有していない場合は0)とし、かつ、メッシュ1の流れ方向とメッシュ2との流れ方向が逆であることからその符号を負(同方向なら正)にする。以上のようにして、ヤコビ行列Jを決定し、数7に示した計算式を決定する。ただし、この時点では各管路の変分抵抗は未知である。
ここで、ステップ6において決定したヤコビ行列Jの逆行列J−1を後の工程において算出しやすくするために、一般的に用いられるLU分解などをヤコビ行列Jに施しておいてもよい。
以上のステップ1〜ステップ6により管路の評価を行うための準備工程を行ったが、上記の準備工程は、水源、管路および節点のネットワーク関係が決定すればこれに基づいて行える工程であり、特に、各管路の管路抵抗rなどに関係なく行える工程である。
次に、計算工程として、図6に示すように、ステップ7(S007)として、メッシュ流量m1およびm2に、ニュートン・ラフソン法による反復計算を開始するための任意の初期値を設定し、ステップ8(S008)において、数4より各管路における流量qの値を算出する。
次に、各管路における流量qの値を求めると、ステップ9(S009)として、数2より各管路における変分抵抗r´を求める。そして、ステップ11(S010)として、各管路の流量qを数6に代入してF(M)を算出する。
次に、ステップ11(S011)において、ステップ10において求めたf1(m)、f2(m)のそれぞれの値の絶対値が、例えば、閾値として設定されている1.0×10−6よりも小さいかどうかを判断する。
このとき、f1(m)、f2(m)のそれぞれの値の絶対値が閾値10−6よりも小さくない場合には、メッシュ流量mの値が、数5を満たすメッシュ流量mの値よりも大きくずれているとしてステップ12(S012)に進む。
ステップ12において、ステップ9で算出した各管路の変分抵抗r´の値を、ステップ6で決定したヤコビ行列Jに代入し、それに基づいて、ヤコビ行列Jの逆行列J−1を算出し、数10を導く。
Figure 2005180004
そして、数10に示す連立1次方程式を解いて、修正ベクトルΔMの値を算出する。
次に、ステップ13(S013)において、算出した修正値Δm1、Δm2により、今回の計算に使用したメッシュ流量m1、m2の値(初回の計算の場合には初期値)を修正する、すなわち、k回目の計算時におけるMをMと表したときに、次回の計算において使用するMk+1をMk+1=M+ΔMとする。
そして、ステップ8に戻り、メッシュ流量を、修正後の値であるMk+1として、ステップ8〜ステップ11の計算を行い、f1(m)、f2(m)が閾値の条件を満たすまで、ニュートン・ラフソン法による反復計算を行う。
ステップ11において、f1(m)、f2(m)のそれぞれの値が、閾値10−6よりも小さくなった場合には、このときの計算において使用したメッシュ流量mの値が、数5を満たす解に十分に近づいたとして反復計算を終了し、ステップ14(S014)に進む。
ステップ14において、今回の計算に使用したメッシュ流量m1、m2の値を、非線形連立方程式の解とする。そして、このメッシュ流量m1、m2の値を利用して、各管路における流量qを求め、数1から、各管路における損失水頭h(K1)〜h(K8)を求める。なお、どの管路の損失水頭であるのかを説明上特定する必要がない場合には損失水頭hと記している。
そして、図12に示すように、LWLと動水位との差が損失水頭、動水位と地盤高との差が圧力水頭としての有効水頭という関係があるので、あらかじめ与えられているLWLと地盤高、および算出した損失水頭hの値より、例えば、各節点N1〜N6における有効水頭P(N1)〜P(N6)〔m〕、および水源S1のLWLと水源S1の地盤高H(S1)との差から水源S1の有効水頭P(S1)を評価値として算出する。そして、算出して得られた流量q、損失水頭h、有効水頭Pなどの値を記録する。なお、どの節点における有効水頭であるのかを説明上特定する必要がない場合には有効水頭Pと記している。
次に、評価対象管路の設定工程として、ステップ15(S015)において、評価の対象となる管路を消去していればもとの位置に戻すが、最初に行う計算は、評価対象となる管路を消去することなく完全な状態の管網に対して行っているので、そのままステップ16(S016)に進む。
ステップ16において他に評価対象となる管路があるか否かを判断する。上述のように、最初に行う管網計算は、管路を消去することなく完全な状態の管網に対して行っており、次に各管路を評価しなければならないので、評価対象となる管路があるとしてステップ17(S017)に進む。
ステップ17において、評価対象となる管路を、例えば管路K2とすれば、図13に示すように、管網から管路K2を消去する。
完全な状態の管網から評価対象となる管路K2を削除すると、管路2が消去されたうえでの水源S、節点N、管路Kの連結関係すなわち管網のネットワーク関係を新たに構築する必要があるので、図6に示すように、ステップ2へ戻る。
そして、管路K2が消去された状態の管網に対して、管網のネットワーク関係の構築、広さ優先木の検索などの準備工程を行い、管路K2が消去された状態の管網における評価値を算出するための計算式を導出する。
そして、計算工程に移り、ニュートン・ラフソン法による反復計算を行って、管路K2が消去された状態の管網における各管路の流量q、損失水頭hおよび各節点および水源S1の有効水頭Pを求める。
その後、他に評価対象となる管路があれば、ステップ16、ステップ17を経て、上記の管路K2と同様の操作を行い、また、評価対象となる管路がなければ、ステップ18(S018)に移る。
評価工程として、ステップ18において、管網全体に大きな影響を与える重要な管路はどれなのかを評価するために、上記のステップ14で記録した結果である流量q、損失水頭h、有効水頭Pなどの値を用いて、それぞれの管路の評価のための指標を算出する。ここでは、評価指標として平均圧力変化量を求める。
平均圧力変化量は、評価対象管路が断水した場合における管網全体の圧力変動を表す指標であり、この平均圧力変化量の値が大きいほど管網全体の圧力変動が大きい、つまり管網全体に与える影響が大きいということになるので、その分、評価対象管路の重要度が高いことを示す。この平均圧力変化量は、管路の一方側に接続している節点Nまたは水源Sの有効水頭と、この管路の他方側に接続している節点Nまたは水源Sの有効水頭との平均値をこの管路の有効水頭の値として算出し、評価対象管路を設定する前の管網における特定の管路の有効水頭と、評価対象管路を設定した後の管網における前記特定の管路の有効水頭との差に前記特定の管路の容量を乗じた値を、全ての管路について算出してその総和を算出し、この総和を、全ての管路の容量の和で除すること算出することができる。したがって、ステップ14において記録した評価値としての有効水頭Pおよび必要な数値を数11に代入することでその値を算出する。
Figure 2005180004
なお、Pn、iは、完全な状態の管網における管路Kの両端の節点または水源の有効水頭の平均値であり、Pd、iは、評価対象管路を管網から取り除いた管網における管路Kの両端の節点または水源の有効水頭の平均値であり、Vは、管路Kの管容量である。
以上により、それぞれの管路を評価対象管路とした場合の平均圧力変化量を算出し、算出した平均圧力変化量の値が大きい管路から順に重要度が高い管路であると評価する。なお、特許文献1には、管網についての計算を行うコンピュータのメモリを効率的に活用しつつ、管網解析を行うことができる技術が記載されている。
特開平6−274576号公報
図6に示すような、管路の評価方法の場合、まず、完全な状態の管網に対しての計算を行い、次に、評価対象管路を消去した状態の管網に対して計算を行わなければならない。このとき、例えば、評価対象管路K2を管網から消去してしまうと、管路K2消去後の管網を新たな管網として、準備工程(ステップ1を除く)、すなわち、ステップ2〜ステップ6までの工程をあらためて行う必要がある。しかも、評価対象管路を替えるごとに、この準備工程(ステップ1を除く)を行わなければならず、評価対象管路が数千本程度になると、この準備工程を同じ数だけ行わなければならないので、管路評価の迅速化を図るための大きな妨げになってしまう。
そこで本発明はこのような問題を解決して、任意の数の水源、管路および水の需要点のネットワーク関係から構成される管網において、この管網に影響を与える管路の評価を迅速に行うことを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、任意の数の水源と、水の需要点と、前記水源または前記需要点が両端に接続される管路とのネットワーク関係から構成される管網にて、前記管網に影響を与える管路を評価する際に、前記評価を行うための準備工程と、前記準備工程の結果を用いて前記評価のために用いる評価値を算出する計算工程と、前記計算工程後に前記評価の対象となる管路を設定する評価対象管路の設定工程とを行う管路の評価方法において、前記準備工程として、前記ネットワーク関係を構築し、前記管網における各管路の流量を算出する計算式を前記構築したネットワーク関係に基づいて導出し、前記計算工程として、前記計算式を用いて前記管網における各管路の流量を算出し、前記算出した各管路の流量と、水が管路の一端側から他端側に流れたときにおける損失水頭をそのときの流量と管路の抵抗係数との積で表したヘーゼン・ウイリアムスの式とから、前記管網における各管路の損失水頭を算出し、前記算出した各管路の流量および損失水頭をもとに前記評価のために用いる評価値を算出し、前記評価対象管路の設定工程として、前記各管路の中から評価対象管路を決定し、前記評価対象管路における抵抗係数をその管路の通常時の抵抗係数よりも大きく設定して前記評価対象管路を水の流れ難い管路に設定変更し、そして、前記計算工程前に戻り、前記抵抗係数を大きくした状態の管網における各管路の流量、各管路の損失水頭および評価値を算出し、前記抵抗係数を変える前の管網における評価値と、前記抵抗係数を大きくした後の管網における評価値とを用いて、前記評価対象管路が管網に与える影響を評価するものである。
このように、評価対象管路における抵抗係数をその管路の通常時の抵抗係数よりも大きく設定して前記評価対象管路を水の流れ難い管路に設定変更することで、評価対象管路を管網から消去しなくても、管網から評価対象管路を消去した場合と同等の影響を管網に生じさせることができ、この状態の管網に対して計算工程を行うことで、評価対象管路を設定した時の管網における評価値を算出することができる。したがって、例えば、評価対象管路を設定した時にこの評価対象管路を管網から消去する場合であれば、評価対象管路を消去した後の管網について、ネットワーク関係の構築などの準備工程を行う必要があるが、評価対象管路を消去せずに、評価対象管路を水の流れ難い管路に設定変更することで、管網のネットワーク関係に変更が生じず、ネットワーク関係に基づいて行われた準備工程の結果も変わらないことから、評価対象管路を水の流れ難い管路に設定したときの管網における評価値を算出する際には、前記準備工程を省略することができる。
請求項2記載の発明は請求項1記載の管路の評価方法において、水源の水頭の値と各需要点の水頭の値とが初期データとして与えられており、計算工程において、前記水源の水頭の値と前記計算工程中に算出した前記管路の損失水頭との差から、さらに、前記管路の下流側の需要点における水頭の値を減ずることで、前記需要点における圧力水頭である有効水頭の値を評価値として算出するものである。
請求項3記載の発明は請求項2記載の管路の評価方法において、水源の水頭の値と各需要点の水頭の値のほかに、前記水源の設置高さの水頭の値が初期データとして与えられており、計算工程において、前記水源の水頭と前記水源の設置高さの水頭との差から前記水源の有効水頭を算出し、各需要点における圧力水頭である有効水頭の値および前記水源の有効水頭の値を用いて、管路の一方側に接続している需要点または水源の有効水頭と、前記管路の他方側に接続している需要点または水源の有効水頭との平均値を前記管路の有効水頭の値として算出し、評価対象管路を設定する前の管網における特定の管路の有効水頭と、評価対象管路を設定した後の管網における前記特定の管路の有効水頭との差に前記特定の管路の容量を乗じた値を、全ての管路について算出してその総和を算出し、前記総和を、前記全ての管路の容量の和で除することで、評価の指標としての前記管網の平均圧力変化量を算出し、前記平均圧力変化量の大きさにより、前記評価対象管路の評価を行うものである。
このようにすると、評価の指標として平均圧力変化量を算出することで、この値の大きさを比べるだけで、管路の評価を容易に行うことができる。また、各評価対象管路の場合における平均圧力変化量の大きさの順番が、管網における圧力変動の大きさの順番を表すことになるので、この結果から、各評価対象管路の重要度の判断をすることができる。
以上のように本発明によれば、評価対象管路を水の流れ難い管路に設定したときの管網における評価値を算出する際に、準備工程を省略することができるので、評価対象管路の評価を迅速に行うことができる。
また、評価の指標として平均圧力変化量を算出することで、この値の大きさを比べるだけで、管路の評価を容易に行うことができる。また、各評価対象管路の場合における平均圧力変化量の大きさの順番が、管網における圧力変動の大きさの順番を表すことになるので、この結果から、各評価対象管路の重要度の判断をすることができる。
本発明の実施の形態の管路の評価方法を説明する。なお、この方法により管路を評価する際の管網計算の対象となる管網は、図3に示した管網と同様の構成であり、また、管網計算の際に与えられる初期データも図4および図5に示した初期データと同じである。さらに、以下の説明における管網計算の方法は、従来同様、メッシュ流量法を用いている。
本発明の実施の形態の管路の評価方法により、管路を評価する際には、従来同様、まず、通常の状態の管網に対して準備工程および計算工程を行い、各管路の流量q、損失水頭h、評価値としての有効水頭Pを算出して、これを記録する。このときの準備工程および計算工程、すなわち、図1に示すステップ1(S001)〜ステップ14(S014)の工程は、図6に示した従来のステップ1〜ステップ14と同様であるので、説明は省略する。
ステップ14の工程が終わると、図1に示すように、評価対象管路の設定工程として、ステップ15(S015)に進む。この時点において、評価対象管路は設定していないのでステップ16(S016)に進み、次に、評価対象管路が管網全体に与える影響を調べるため、ステップ17(S017)に進む。
ステップ17において、評価対象となる管路を決定し、この評価対象管路における管路抵抗rの大きさを、この管路の通常時の管路抵抗rよりも十分に大きく設定して評価対象管路を水の流れ難い管路に設定変更する。
このように、評価対象管路を水の流れ難い管路に設定変更して、図2に示すように、管路K2を詰まらせたように表現することで、評価対象管路を管網から消去しなくても、管網から評価対象管路を消去した場合と同等の影響を管網に生じさせることができる。しかもこの場合、管網のネットワーク関係に変更が生じず、したがって、ネットワーク関係に基づいて行われた準備工程の結果も変わらない。これにより、評価対象管路を設定した管網における評価値を算出するときには、ネットワーク関係に基づいて行われ、かつ、管路抵抗rの値の大きさに関係しない準備工程を省略することができる。
これにより、評価対象管路を設定した管網における評価値を算出する際には、管路抵抗rの大きさによって計算結果が異なってくるステップ7以降から行うことができる。
以上のことから、図1に示すようにステップ7に戻り、従来と同様に、計算工程として、ステップ7〜ステップ13の工程を行う。そして、ステップ11(S011)において、f1(m)、f2(m)の値の絶対値が、閾値10−6よりも小さくなった場合には、ニュートン・ラフソン法による反復計算を終了し、ステップ14(S014)に進む。
ステップ14において、今回の計算に使用したメッシュ流量m1、m2の値を数6に示した非線形連立方程式の解とする。
そして、このメッシュ流量m1、m2の値を利用して、各管路における流量qを求め、各管路における損失水頭h、評価値として、例えば、各節点および水源における有効水頭Pを算出する。そして、算出して得られた流量q、損失水頭h、有効水頭Pの値を記録し、ステップ15(S015)に進む。
ステップ15において、評価対象管路、この場合は管路K2の管路抵抗rを通常の値に戻し、ステップ16(S016)に進む。
ステップ16において、ほかに評価対象となる管路があれば、ステップ17(S017)に進み、以降は管路K2の場合と同様の要領で計算を行い、ほかに評価対象となる管路がなければステップ18(S018)に進む。ステップ18において、従来と同様にして各管路の評価指標である平均圧力変化量を求め、各評価対象管路を評価する。
以上のように、評価対象管路における管路抵抗rをその管路の通常時の管路抵抗rよりも十分に大きく設定して評価対象管路を水の流れ難い管路に設定変更することで、評価対象管路を管網から消去しなくても、管網から評価対象管路を消去した場合と同等の影響を管網に生じさせることができ、この状態の管網に対して計算工程を行うことで、評価対象管路を設定した時の管網における評価値を算出することができる。したがって、従来の管路の評価方法のように、評価対象管路を管網から消去する場合であれば、評価対象管路を消去した後の管網について、ネットワーク関係の構築などの準備工程を行う必要があるが、本実施の形態の管路の評価方法のように、評価対象管路を消去せずに、評価対象管路を水の流れ難い管路に設定変更することで、管網のネットワーク関係に変更が生じず、ネットワーク関係に基づいて行われた準備工程の結果も変わらないことから、評価対象管路を設定したときの管網における評価値を算出する際には、準備工程を省略することができる。これにより、管網に影響を与える管路の評価を迅速に行うことができる。
本発明の管路の評価方法を示す図である。 評価対象管路を水が流れ難い管路に設定変更した状態を示す図である。 評価の対象となる管網を示す図である。 図3に示した管網における水源と節点とに与えられている初期データを示す図である。 図3に示した管網における管路に与えられている初期データを示す図である。 従来の管路の評価方法を示す図である。 管網におけるネットワーク関係を構築した状態を示す図である。 図7における管路E1のデータを示す図である。 広さ優先木の検索結果を示す図である。 管網におけるメッシュを示す図である。 管網のメッシュにおける損失水頭の条件式を示す図である。 LWL、動水位、損失水頭、地盤高、有効水頭の関係を示す図である。 図3に示した管網において、管路K2を消去した状態を示す図である。
符号の説明
S 水源
K 管路
N 節点
h 損失水頭
r 管路抵抗
q 流量
流速係数
D 管内径
L 管路長さ

Claims (3)

  1. 任意の数の水源と、水の需要点と、前記水源または前記需要点が両端に接続される管路とのネットワーク関係から構成される管網にて、前記管網に影響を与える管路を評価する際に、前記評価を行うための準備工程と、前記準備工程の結果を用いて前記評価のために用いる評価値を算出する計算工程と、前記計算工程後に前記評価の対象となる管路を設定する評価対象管路の設定工程とを行う管路の評価方法において、前記準備工程として、前記ネットワーク関係を構築し、前記管網における各管路の流量を算出する計算式を前記構築したネットワーク関係に基づいて導出し、前記計算工程として、前記計算式を用いて前記管網における各管路の流量を算出し、前記算出した各管路の流量と、水が管路の一端側から他端側に流れたときにおける損失水頭をそのときの流量と管路の抵抗係数との積で表したヘーゼン・ウイリアムスの式とから、前記管網における各管路の損失水頭を算出し、前記算出した各管路の流量および損失水頭をもとに前記評価のために用いる評価値を算出し、前記評価対象管路の設定工程として、前記各管路の中から評価対象管路を決定し、前記評価対象管路における抵抗係数をその管路の通常時の抵抗係数よりも大きく設定して前記評価対象管路を水の流れ難い管路に設定変更し、そして、前記計算工程前に戻り、前記抵抗係数を大きくした状態の管網における各管路の流量、各管路の損失水頭および評価値を算出し、前記抵抗係数を変える前の管網における評価値と、前記抵抗係数を大きくした後の管網における評価値とを用いて、前記評価対象管路が管網に与える影響を評価することを特徴とする管路の評価方法。
  2. 水源の水頭の値と各需要点の水頭の値とが初期データとして与えられており、計算工程において、前記水源の水頭の値と前記計算工程中に算出した前記管路の損失水頭との差から、さらに、前記管路の下流側の需要点における水頭の値を減ずることで、前記需要点における圧力水頭である有効水頭の値を評価値として算出することを特徴とする請求項1記載の管路の評価方法。
  3. 水源の水頭の値と各需要点の水頭の値のほかに、前記水源の設置高さの水頭の値が初期データとして与えられており、計算工程において、前記水源の水頭と前記水源の設置高さの水頭との差から前記水源の有効水頭を算出し、各需要点における圧力水頭である有効水頭の値および前記水源の有効水頭の値を用いて、管路の一方側に接続している需要点または水源の有効水頭と、前記管路の他方側に接続している需要点または水源の有効水頭との平均値を前記管路の有効水頭の値として算出し、評価対象管路を設定する前の管網における特定の管路の有効水頭と、評価対象管路を設定した後の管網における前記特定の管路の有効水頭との差に前記特定の管路の容量を乗じた値を、全ての管路について算出してその総和を算出し、前記総和を、前記全ての管路の容量の和で除することで、評価の指標としての前記管網の平均圧力変化量を算出し、前記平均圧力変化量の大きさにより、前記評価対象管路の評価を行うことを特徴とする請求項2記載の管路の評価方法。
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