JP2005178676A - タイヤバルブキャップとこのキャップを用いたタイヤ空気圧管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ホイールに加工することもなく、既存のタイヤバルブを取替える必要はなく、タイヤバルブキャップにタイヤの空気圧を検知し、検知情報を送信できるようにする。
【解決手段】 タイヤ情報とタイヤ位置との関係を明確にするタイヤバルブキャップ識別マークとタイヤバルブ(100)への装着時にバルブを開放して空気圧を導入するプッシャー(2)と、この導入された空気圧を検知する圧力センサ(6)と、この圧力センサ(6)で検知した圧力に比例した電圧をデジタル信号化してタイヤの空気圧を判別するCPU(8)と、このCPU(8)からの判別信号を外部に送信する送信手段(10)とを組込んだものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 タイヤ情報とタイヤ位置との関係を明確にするタイヤバルブキャップ識別マークとタイヤバルブ(100)への装着時にバルブを開放して空気圧を導入するプッシャー(2)と、この導入された空気圧を検知する圧力センサ(6)と、この圧力センサ(6)で検知した圧力に比例した電圧をデジタル信号化してタイヤの空気圧を判別するCPU(8)と、このCPU(8)からの判別信号を外部に送信する送信手段(10)とを組込んだものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、タイヤの空気圧を検知する機能をもったタイヤバルブキャップとこのキャップを用いたタイヤ空気圧管理装置に関するものである。
従来より、タイヤに空気の注入ができ、かつタイヤ内圧の適否を手元の検出手段(装置)にて検出できるようにしたものは知られている。この従来技術におけるタイヤバルブは、タイヤホイールに取付けられる導電性のバルブステムと、バルブステム内に挿入されているバルブコアを有するタイヤバルブにおいて、バルブコアが、コア本体と、前記バルブステムとは電気的に絶縁された導電性の軸と、前記軸に電気的に導通する第1の電極及びコアスプリングに電気的に導通する第2の電極が取付けられた台座と、前記第1の電極及び第2の電極にそれぞれ接続される2個のセンサー電極を有し前記台座に固定されるセンサーと、前記台座に付勢力を付与するとともに前記第2の電極と前記バルブステムとを電気的に導通する前記コアスプリングを備えたものである(特許文献1参照)。また、このバルブステム上端部のネジに取付けられるキャップには、回路部を組込み、該回路部には回路部の第1電極と回路部の第2電極とを接続してあり、回路部の第1電極はバルブキャップスプリングに接続してあり、バルブキャップスプリングには電極を接触させてある。また、この電極には軸に電気的に接続されるようになっている。従って軸からの電気信号は電極からバルブキャップスプリングに伝えられ、さらに回路部の第1電極から回路部に送られる。一方、バルブステムへ伝えられた電気信号はバルブキャップの胴を介して回路部の第2電極に伝えられ、ここから回路部へ送られる。この回路部は、コンデンサと抵抗およびコイルとを備え、全体として共振部を構成しているものである。
さらに、他の従来例として、タイヤに空気を注入するタイヤバルブとは分離した、いわゆるタイヤへの空気注入機能を有しないインビークルタイプのタイヤ空気圧警報装置も知られている。これは、スイッチと送信部とから構成され、このタイヤ空気圧警報装置は、ホイールのリム穴にグロメット、平座金を介してナットにて固着されている。前記スイッチは、側部にタイヤ内圧を導くための導通孔を有し、下部には接点位置を調整するためのコンタクトスクリュが設けられたカップ状のベローズケースと、下方の軸をストッパーとしたコマ状の金属製支持ベースと、前記下方のストッパーを包み込むように金属製支持ベースのフランジ下面と一体的に設けられた金属製ベローズと、前記支持ベースのフランジ上面および外周面を覆う如く形成した絶縁パッキンおよび金属製のハウジングとで構成されている。一方、前記送信部は、中心部に樹脂プッシュを備えた筒状の金属ケースとリード線にて接続された制御部と、制御部の中心下面より垂下したリード線に接続され、前記樹脂プッシュの穴に圧入固着されたコンタクトプローブと、電池と、制御部に接続された円板状のアンテナと、前記金属ケースの外側面上半部に挿入され、該ケースの外側面に接着固定された樹脂ケースと、蓋とにより構成されている(特許文献2参照)。
しかしながら、最初の従来例(特許文献1)であるタイヤバルブは、タイヤに空気の注入ができ、かつタイヤ内圧の適否を手元の検出手段(装置)にて検出できるようになっているが、別体の特殊な検知手段を必要とする。該検知手段は、先端部に設けた発信コイルと、発信コイルが接続される発信部とを有していて、この発信部は信号処理部に接続され、信号処理部は表示部に接続されており、また、ランプや発信部等の電源となる電池がケーシング内に収められているものである。つまり、前記従来のタイヤバルブは、検知手段の発信コイルとバルブキャップ側の回路部に形成されたコイルとの共振作用を利用するものであるから、運転者が検知手段をバルブキャップの回路部に近付けないとタイヤ空気圧の適否が判定できず、従って、当然ながら走行中のタイヤ空気圧の異常を検出することはできなかった。また、全部のタイヤ空気圧をチェックするには車両のまわりを一周しなければならないという煩雑なものであった。また、もう1つの従来例(特許文献2)として示したインビークルタイプのタイヤ空気圧警報装置は、先のものに比べて無線による送信機能を備えているため、タイヤ空気圧のチェックに煩わしさがないとはいうものの、タイヤへの空気注入機能を備えていないため、ホイールにタイヤバルブ用の穴とは別に警報装置取付用の穴を設けなければならず、取付性に問題があった。また、タイヤバルブと空気圧警報装置とが別体にて作られているため、重複する部品が多く、製造コストが高価になるという問題点もあった。
そこで、タイヤバルブへの空気注入機能を備え、かつ無線方式のインビークルタイプのタイヤ空気圧警報装置とすることにより、製造コストの低減と装置の取付作業性の向上ならびにホイールデザインのシンプル化を目的としたものが開発された。これは、バルブコアの装着可能な上部内面の弁口部と、タイヤに注入空気を導く導通孔と、タイヤ空気圧を検出するためのスイッチの収納部と、前記導通孔とスイッチの収納部とを連通させる連通孔を下部に備えた導通性のバルブステムと、前記スイッチの収納部には、下面の作動部と上面の端子を有するスイッチを前記収納部の上壁面に固定するとともに、該スイッチ下面の作動部と対峙させてタイヤの圧力に応動し得るダイアフラムを下ケースを介してかしめ固定し、該ダイアフラムの下方に基準圧力室を設けてなるスイッチ部と、前記バルブステムの弁口部には、導電性の材料からなる軸と弁パッキン受と該弁パッキン受に固着されたコイルスプリングと、非導電性の材料からなる頭と胴と胴パッキンと弁パッキンとからなるものである。そして、前記コイルスプリングの下端部を前記スイッチ上面の端子と接触させてなるバルブコアと、導電性のインナーナットの中心上部に絶縁性のコンタクトプローブを設けるとともに該インナーナットの外側面には筒状に形成された樹脂製の送信部のケースを設け、該ケース内に制御基板と電池とアンテナとを組込むとともに、前記制御基板の一方のリード線を前記インナーナットに接続し、他方のリード線をコンタクトプローブを介して前記バルブコアの軸の上端部に接触させ、かつ前記樹脂製の送信部のケース上方より絶縁性の樹脂をモールドした後、上端部を上蓋にて密封してなる送信部も備えたものである(特許文献3参照)。
特公平4−74202号公報(第2頁、第1図)
実開平6−43536号公報(第1頁、図1)
特開平8−178784号公報(第4頁、図1)
特許文献3に記載の従来技術は、タイヤバルブとタイヤバルブキャップの両者に各種部材を設けてタイヤ空気圧警報装置を構成しているため、バルブとキャップのセットで初めて一人前のものである。すなわち、タイヤバルブは、既存のものをそのまま用い、キャップ側のみに全ての機能を内蔵したものではなかった。また、複数本のタイヤ毎の個別情報を車室内で受信しているが、この情報をすべて表示するとともに情報を記憶することにより、タイヤ毎の空気圧を個別に管理できるようにしたものでなく、単にタイヤ空気圧の減少を警報する装置であった。
そこで、本発明は、ホイールに加工することもなく、既存のタイヤバルブを取替える必要はなく、タイヤバルブキャップにタイヤの空気圧を検知し、検知情報を送信できるようにしたタイヤバルブキャップを提供することを目的とする。
また、タイヤの空気圧の情報を車室内でタイヤ毎に表示し、また記憶することによりタイヤの空気圧をタイヤ毎に管理できるタイヤ空気圧管理装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、タイヤバルブキャップを特定するタイヤバルブキャップ識別マークとタイヤバルブへの装着時にバルブを開放して空気圧を導入するプッシャーと、この導入された空気圧を検知する圧力センサと、この圧力センサで検知した圧力に比例した電圧をデジタル信号化してタイヤの空気圧を判別するCPUと、このCPUからの判別信号を外部に送信する送信手段とを組込んだものである。
また、本発明のタイヤ空気圧管理装置は、タイヤキャップ外面に施したタイヤキャップ識別マークとタイヤバルブへの装着時にバルブを開放して空気圧を導入するプッシャーと、この導入された空気圧を検知する圧力センサと、この圧力センサで検知した圧力に比例した電圧をデジタル信号化してタイヤの空気圧を判別するCPUと、このCPUからの判別信号を外部に送信する送信手段とを組込んだタイヤバルブキャップであって、CPUのメモリのID番号を装着されるタイヤ位置毎に特定化した識別マーク毎に変えたタイヤバルブキャップを用い、各キャップの送信手段から送られてきた信号を車室内において受信する受信手段を設け、この受信手段に識別マークとしての各タイヤ毎の情報を表示する表示手段と各タイヤ毎の情報を記憶する記憶手段を接続し、前記受信手段にタイヤバルブキャップ毎のID番号を照合し、判別する照合手段を備え、この照合手段でID番号および識別マークで予め決められた表示手段の所定の位置にタイヤ情報を表示するようにしたものである。
この発明によれば、バルブキャップ識別マークとタイヤバルブへの装着時にバルブを開放して空気圧を導入するプッシャーと、この導入された空気圧を検知する圧力センサと、この圧力センサで検知した圧力に比例した電圧をデジタル信号化してタイヤの空気圧を判別するCPUと、このCPUからの判別信号を外部に送信する送信手段とを組込んだので、タイヤバルブキャップ単独で特定位置のタイヤの空気圧を検知しその情報を外部へ送信することができる機能を有し、タイヤバルブを特殊なものに取替える必要もなく、きわめて安価であり後付けも簡単なものとなる。また、前述したようなタイヤバルブキャップであって、CPUのメモリのID番号を装着されるタイヤ位置毎のタイヤキャップ識別マーク毎に変えたタイヤバルブキャップを用い、各キャップの送信手段から送られてきた信号を車室内において受信する受信手段を設け、この受信手段に各タイヤ毎の情報を表示する表示手段を接続し、前記受信手段にタイヤバルブキャップ毎のID番号を照合し、判別する照合手段を備え、この照合手段でID番号とタイヤキャップ識別マークにより表示手段の所定の位置にタイヤ情報を表示するようにしたものでは、どのタイヤの空気圧が正常であるか或いは異常であるかを車室内において判別することができ、容易にタイヤの空気圧をタイヤ毎に管理できる。
なお、従来の自動車タイヤの空気圧測定と識別とをダイレクトに行う直接型のタイヤ空気圧監視システムとして、オランダに本社をおくロイヤル・フィリップ・エレクトロニクスが開発したものは、低周波数(125KHz)のウェイクアップ信号と高周波数の返信信号によって、システムが各タイヤの空気圧を確認することにより、最新の空気圧情報をドライバーに通知するというものである。このシステムによれば、メンテナンスでタイヤの取付け位置が変わった後も、低周波ウェイクアップ信号によって正しく識別できる。低周波数のホィールハウス・アンテナからタイヤ・モジュール(空気圧センサ、空気圧センサ信号コンディショニング・チップ、ワイヤレス送信ユニットから成る)にウェイクアップ・パターンを送信し、タイヤ・モジュールは無線リンクを介して応答するように構成してあるが、構成が複雑化し、部品点数も増える。これに対し、本願発明は、キャップ側のCPUのメモリのID番号を受信側の照合手段で照合、判定して各タイヤ毎の情報を表示するというものであり、ウェイクアップ信号の発信と返信という構成は必要なくなり、簡単で部品も少なくてすむ。タイヤローテーションを行っても、キャップは元の位置のタイヤ(例えばキャップA〜Dは、夫々前輪右、前輪左、後輪右、後輪左の位置のタイヤに装着する)に装着すれば、正しい位置のタイヤの情報を表示できる。特に、キャップ外周に特定のタイヤ位置に対応する識別マークを付しておくことにより、例えば溝が1本の識別マークが入ったキャップは、常に前輪右の位置のタイヤに装着されることとしておくことにより、常に正しく表示され、かつ紛失したときでもどの位置のタイヤのキャップであるのか判別できる。この装置を用いることにより、専門家のサポートなしにタイヤの空気圧を自己管理でき、タイヤ空気圧の調整により乗り心地を快適にすることを可能にするとともに、タイヤ空気圧の不適正によるタイヤのバースト等の事故を防ぐこともできる。
以下に、この発明の好適な実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1では、キャップ1の部分的断面を示し、タイヤバルブ100への装着時にバルブコア100Aを開放して空気圧を導入するプッシャー2を装着先端部3の内部に設けてある。このプッシャー2を取囲むように雌ねじ部4が形成してあり、この雌ねじ部4がタイヤバルブ100の雄ねじ部101にねじ込まれる。この先端装着部3の後側には、ハウジング5が形成してあり、プッシャー2で開放されたバルブからの空気圧を検知する圧力センサ6を収納してある。また、この圧力センサ6に圧入を導入するための穴6Aが設けてある。さらにこの圧力センサ6で検知した圧力に比例した電圧を取出すための増幅器7も設け、さらにこの増幅器7で増幅された電圧をデジタル信号化するCPU8を設けてある。さらには、CPU8駆動用などのバッテリー9もハウジング5内に収納してある。CPU8からの判別信号を外部に送信する送信手段10を構成するものとしてのトランスミッター11とアンテナ12を備えている。このハウジング5の一端側は開口し、その内部には雌ねじ部13を形成してある。アンテナ12は、キャップ1の外面に内面より取出して設けてある。
図2は、タイヤバルブキャップ1の内部に組込まれた各部材の詳細を示す図であり、前記圧力センサ6としては半導体圧力センサを用い、増幅器7として差動増幅器を用い、この圧力センサ・モジュールからの圧力に比例した電圧を取出してA/D変換ポートに送り、CPU8でデジタル信号化し、電圧に対応したデジタル信号をトランスミッター11に送る。デジタル信号により送信モジュールの送信をオン/オフして断続した送信を行う。
図2に示すアンテナ12から送られてきたデジタル信号は、図3に示す受信モジュール13が受信し、この受信モジュール13からの信号はバッファ・モジュール14に送られ、デジタル信号を信号処理モジュール15で解読して、タイヤの位置と圧力値の信号を分離した上、信号処理モジュール15から表示信号処理モジュール16にBCD信号を送る。受信手段は、受信モジュール13、バッファ・モジュール14、信号処理モジュール15で構成する。表示信号処理モジュール16から各タイヤ位置に相当する表示部(LED)17に表示信号を送る。この表示信号処理モジュール16と表示部17とで表示手段を構成する。圧力センサ6からの圧力信号と信号処理モジュール15に設定された圧力値とを比較し、圧力センサ6からの圧力値が低ければ警報を発するように構成する。信号処理モジュール15に設定された圧力値は、信号処理モジュール15内のメモリに記録され、電源が切断されても適当な期間保持されているようにする。圧力センサ6から送信されたタイヤ位置および圧力値は、信号処理モジュール15内に適当な期間保持され、必要に応じて利用することができるようにしておく。
図4は、キャップ1の先端装着部3にどの位置のタイヤに対応するものかの識別マーク18を付したものを示し、例えばこの識別マーク18が1本の場合には前輪の右側のタイヤ、2本の場合には前輪の左側のタイヤ、3本の場合には後輪の右側のタイヤ、4本の場合には後輪の左側のタイヤのようにそれぞれ個別のタイヤ位置に対応するようにしておく。このような識別マーク18を付しておくことにより、CPU8のメモリのID番号を装着されるタイヤバルブ毎に変えておくことが意味を持つ。すなわち、複数のタイヤのそれぞれ正しい位置に対応するキャップ1を取付けることにより、図3に示す表示部17の表示が適正なものとなる。また、識別マーク18は、刻設するなどの手段で容易に消えないものであることが望ましい。
図5は図4に示すキャップ1の右側から見た側面図であり、このケーシング5の外周面上2個所に溝19を形成してあり、この溝19を利用して治具(専用工具30)によりキャップ1をタイヤバルブに締付けることができるようにする。この図示しない治具がない場合にはこのキャップ1を気密を保持するようにタイヤバルブに装着することはできない構成とする。
図6および図7は、キャップ1のキャップカバー20を示す正面図並びに側面図であり、キャップカバー20は、キャップ1の先端装着部3を収納する第1収納部21と、この第1収納部21に続くハウジング5を収納するための第2収納部22とを有し、かつタイヤバルブに装着するための先端開口部23を有している。
図8は、このキャップカバー20をキャップ1に装着した状態を示す断面図である。このキャップカバー20は、キャップ1を盗難から予防するとともにバルブキャップを安直に別の位置に装着することを防ぎ、タイヤ情報と表示位置の意味を確実にするためのものであり、図9に示すような専用工具30を用いないとバルブキャップ1の取外しができないようになっている。すなわち、専用工具30の内面に溝19に対応する(嵌まり込む)突条31を形成し、キャップカバー20とキャップ1との間の隙間にこの専用工具30を嵌入して突条31を溝19に嵌め込み、この状態で専用工具30を回転させることによりキャップ1を取外すことができる。
なお、一般の乗用車では前後輪の4本のタイヤを想定しているが、トラックなどでは10本以上のタイヤが装着され、そのような車両にも対応することができる。
図10は、タイヤ空気圧管理装置の他の実施形態を示し、タイヤバルブキャップ1の構成は、図2に示す実施形態と同様であり、図面上電源モジュール(バッテリー9)を独立したブロックで示している。CPU8のメモリにはタイヤ位置に対応させたタイヤバルブキャップ識別マークに対応したID番号をつけてある。例えば、前輪右のタイヤ位置で用いるタイヤバルブキャップ1のID番号を「F01」、前輪左のタイヤ位置を「F02」、後輪右のタイヤ位置を「R01」、後輪左のタイヤ位置を「R02」としておく。そして、受信手段側の信号処理モジュール15と表示信号処理モジュール16に内蔵したプログラム内のID番号とアンテナ12を介して電送された各キャップ1のID番号を照合し、ID番号毎に決められた所定の位置に空気圧値を表示させるようになっている。このようなID番号の照合、判定は、先の実施形態でも行う。ID番号「F01」のタイヤ情報は予めタイヤバルブキャップ識別マークに対応して決められた表示部17で正しく表示される。このID番号「F01」のキャップ1が後輪側のタイヤに装着されてしまってもタイヤバルブキャップ識別マークとタイヤ位置とを照合することにより容易に判別し、正しい位置にタイヤバルブキャップを取り付けることを可能にし、正しい表示位置で表示することが出来る。各タイヤ毎に特定されたキャップ1と表示部17との対応関係は、送信側と受信側との対応判別手段を組み込んでおくことにより、キャップ1の装着タイヤが間違っていれば、表示部17の特定タイヤの個所の表示はされないように構成することもできる。
図10に示す受信手段では、信号処理モジュール15と表示信号処理モジュール16は、1つのCPUに内蔵され、このCPUに記憶モジュール40を設け、この記憶モジュール40内にある期間の測定空気圧値と設定値の空気圧管理情報を格納し、必要に応じて外部に取出せるようにICカードなどの外部メモリ41に接続できるようにしてある。このようなシステムにより、車の運行管理の一環としてタイヤ空気圧の管理に役立てることができる。
1 キャップ
2 プッシャー
3 先端装着部
5 ハウジング
6 圧力センサ
8 CPU
10 送信手段
2 プッシャー
3 先端装着部
5 ハウジング
6 圧力センサ
8 CPU
10 送信手段
Claims (7)
- タイヤバルブへの装着時にバルブを開放して空気圧を導入するプッシャーと、
この導入された空気圧を検知する圧力センサと、
この圧力センサで検知した圧力に比例した電圧をデジタル信号化してタイヤの空気圧を判別するCPUと、
このCPUからの判別信号を外部に送信する送信手段とを組込んだことを特徴とするタイヤバルブキャップ。 - 前記送信手段を構成するアンテナをキャップの外面に内部より取出して設けたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤバルブキャップ。
- 前記キャップ外周に特定のタイヤ位置に対応する識別マークを付したことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤバルブキャップ。
- 請求項1又は2のいずれかに請求項3の識別マークを施したタイヤバルブキャップであって、識別マークに従って予め決められたタイヤ位置にCPUのメモリのID番号を識別マーク毎に変えたタイヤバルブキャップを用い、各キャップの送信手段から送られてきた信号を車室内において受信する受信手段を設け、
この受信手段に各識別マーク毎の情報を表示する表示手段を接続し、
前記受信手段にタイヤバルブキャップ毎のID番号を照合し、判別する照合手段を備え、
この照合手段において確認されたID番号に対応した識別マークのタイヤ情報を識別マークで予め決められた所定の位置に表示するようにしたことを特徴とするタイヤ空気圧管理装置。 - 前記表示手段には、各タイヤの正常タイヤ圧の設定機能、設定値より空気圧が低下した場合の警報機能が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ空気圧管理装置。
- 前記受信手段に設定タイヤ圧、タイヤ情報を記憶する記憶機能が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ空気圧管理装置。
- 前記タイヤバルブキャップを被うキャップカバーによるバルブキャップ保護機能を設けていることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ空気圧管理装置。
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JP2003425526A JP2005178676A (ja) | 2003-12-22 | 2003-12-22 | タイヤバルブキャップとこのキャップを用いたタイヤ空気圧管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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-
2003
- 2003-12-22 JP JP2003425526A patent/JP2005178676A/ja active Pending
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