JP2005177480A - 乳児ケア装置のための移動可能なキャノピ - Google Patents

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Abstract

【課題】 一方の端部の周りをピボット運動することによって開閉されるように設計されたキャノピを用いる乳児ケア装置を提供する。
【解決手段】 乳児ケア装置の一端において、放射加熱器が乳児用プラットフォームの上に配置される。キャノピは、乳児用プラットフォームを覆い、閉位置と開位置との間で移動可能であり、放射加熱器を作動させて、赤外線エネルギーを乳児用プラットフォームの方向に向けることができる。キャノピは、一端又はその近くで該乳児用プラットフォームに対してピボット運動可能に取り付けられた部分と、この部分に対して移動してオープンスペースを作る部分から構成されている。キャノピが放射放熱器を超えて開位置にピボット運動された時に、放射加熱器は、オープンスペースと位置合わせされ、放射エネルギーが、キャノピを通過することなく、乳児用プラットフォームに達することを可能にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乳児ケア装置に関し、より具体的には、オーバーヘッド式放射加熱器と、乳児の上方に配置されたピボット運動可能なキャノピとを有する乳児加温装置に関する。
新生児のケアにおいて、乳児に熱を与える様々な種類の装置があり、こうした装置は、乳児保育器、乳児加温器、及びこの2つの組み合わせを含むことができる。こうした装置においては、通常、世話を受けるように上に乳児が置かれる乳児用プラットフォームが設けられ、この乳児用プラットフォームは、乳児を横たえるように配置されたほぼ平坦な面である。乳児加温器と共に、乳児を暖めるために、赤外線スペクトルのエネルギーを活性化して、乳児用プラットフォーム上に載せられている乳児の方向に向けることができるオーバーヘッド式放射加熱器も存在する。
特定の乳児用装置においては、乳児を囲む乳児用コンパートメントも設けられ、この乳児用コンパートメントは、これにより乳児が制御された環境の中にいることができる囲まれた領域を形成し、そこで、乳児の健康のために有利な環境を作り出すように、熱及び場合によっては湿度が制御される。この乳児用コンパートメントは、乳児の上方に配置されたキャノピの存在によって形成され、これにより乳児用プラットフォーム上にいる乳児が囲まれる。
この特許の従来技術として、乳児加温器が、Falk他の米国特許第5,474,517号に示され説明されており、乳児保育器が、Mackin他の米国特許第4,936,824号に示され説明されており、乳児加温器と乳児保育器両方の機能を組み合わせる組み合わせ装置が、Jones他の米国特許第6,224,539号に示され説明されている。
乳児の世話をするための更に別の装置として、「Infant Care Apparatus with Fixed Overhead Heater」という名称の、Falk他の係属中の米国特許出願第10/672,948号に示され説明されるような、移動可能なキャノピと共に、乳児用プラットフォームの上方に取り付けられた固定加温器があり、この特許の開示の全体を引用によりここに組み入れる。しかしながら、後者の装置においては、移動キャノピがあり、放射加温器自体は、定位置に保持されている。
しかしながら、乳児用コンパートメントを形成するために乳児を覆うキャノピを用いる1つの問題は、乳児にアクセスするために、或いは乳児をその乳児用コンパートメントに入れたり、該乳児用コンパートメントから出したりするために、明らかに該キャノピを開けなければならない場合がある点である。したがって、キャノピを、乳児用コンパートメントが乳児を囲む閉位置と、乳児に介入又は処置を行うために該乳児にアクセス可能な開位置との間で移動できる、幾つかの手段がなければならない。
したがって、開位置と閉位置との間でキャノピを移動することを可能にするために設けることができる1つの便利な方法は、好ましくはほぼ長方形の底面積の構成の短い方の端部の1つにおいて、通常は、装置の北端部としてここに定義される端部すなわち通常該装置の機能を実行する際に用いられる制御装置及びモニタが配置され、乳児加温装置の使用中に従来より乳児の頭部が位置する該装置の端部である端部において、キャノピをピボット運動することによるものである。
しかしながら、開位置と閉位置との間を、キャノピをその一端においてピボット運動する際に生じる問題は、乳児用プラットフォームの上方に頭上障害物が配置されることが多いために、該キャノピが上方にピボット運動された時に、該キャノピの長い寸法により、該キャノピが該障害物にぶつかるか又は当たり、北回りの該キャノピのピボット運動が阻止されるという点である。上述の特許及び継続中の特許出願に説明された装置の場合には、この頭上障害物は、その乳児用プラットフォーム上方に配置された時に乳児に熱を与える放射加熱器である。
したがって、それ故に、そのキャノピが障害物に物理的にぶつかるので、短い方の端部の1つを中心とするピボット運動によって、通常中実の又は一部品のキャノピを容易に開けることができず、よって乳児への完全なアクセスを可能にするために、又は該乳児を暖めるために装置がオーバーヘッド式放射加熱器を用いることを可能にするために、該キャノピを十分に開けることが防止される。
したがって、一端の周りをピボット運動することによって開閉されるように設計されたキャノピを用いる乳児ケア装置を有することは有利であり、そこでキャノピが、固定された頭上障害物の存在下で機能するように特に構成され、さらに、開ける動きを過度に制限することなく、該キャノピを開位置と閉位置との間でピボット運動することができる。
その乳児ケア装置が乳児加熱器であり、障害物が、乳児に熱を与えるために該装置と共に用いられる放射加熱器である場合は、さらに有利である。
したがって、本発明は、世話を受ける乳児の支持を与えるように、上に乳児用プラットフォームを備えたベースを含む、乳児加温装置のような乳児ケア装置に関する。
乳児用プラットフォームの上に配置され、該乳児用プラットフォームに対してピボット運動可能に取り付けられたキャノピがあり、該キャノピは、開位置と閉位置との間で、それぞれピボット運動可能に上げ下げすることができる。乳児加温装置の乳児用プラットフォームの一端に配置された放射加熱器も存在し、該放射加熱器は、赤外線スペクトルの放射を、該乳児用プラットフォームの方向に向け、該乳児用プラットフォーム上に寝ている乳児を暖める。
放射加熱器が配置される乳児用プラットフォームの端部又はその近くに、キャノピのピボット軸が配置されるので、該キャノピの他方の反対端を、該ピボット軸を中心に上げ下げし、該キャノピをそれぞれ開位置と閉位置との間で移動することができる。キャノピの開位置において、介護者は、乳児に完全にアクセスすることができ、放射加熱器を活性化して放射熱を乳児用プラットフォーム上の乳児の方向に向けることができる。閉位置において、乳児は乳児用コンパートメント内に囲まれ、熱及び場合によっては湿度が対流加熱システムによって制御される。
しかしながら、本乳児ケア装置を用いる場合に、キャノピが閉位置から開位置に上昇される前又は上昇された時に、オープンスペースすなわち開口部を形成できる特別に設計されたキャノピがあり、そのオープンスペースは、放射加熱器又は他の障害物と位置合わせするように寸法決めされ、配向されており、他の場合には、該キャノピが、該キャノピを開位置まで上方にピボット運動する際にぶつかることになる。したがって、キャノピが開位置にピボット運動される時に、オープンスペースにより、該キャノピが少なくとも放射加熱器まで、好ましくはその放射加熱器を越えてピボット運動することが可能になり、該放射加熱器は、該キャノピによって妨げられずに、乳児用プラットフォームの方向に放射エネルギーを向けることができる。
キャノピ内にオープンスペースを形成することは、2つの部分すなわち第1の部分及び第2の部分を有するキャノピの構成によって達成される。第1の部分は、乳児用プラットフォームに対して固定されたピボット軸において、乳児ケア装置にピボット運動可能に取り付けられ、第2の部分は、第1の部分に対して移動可能であり、開口部すなわちオープンスペースを形成する。
1つの実施形態において、第2の部分は、第1の部分に摺動可能に取り付けられており、第2の部分の少なくとも一部を摺動させ、第1の部分の下に収納することによって、キャノピの全体の長さが減少される。この長さの減少により、短くされたキャノピによって形成されたオープンスペースが、放射加熱器と位置合わせされるように、該キャノピをピボット運動可能に上昇させることが可能になり、該キャノピを放射加熱器まで、好ましくは該放射加熱器を越えてピボット運動させることができ、該キャノピの材料を通過することなく、放射エネルギーを該放射加熱器から乳児用プラットフォームに向けることができるようになる。
本質的に、第2の部分を第1の部分に対して移動し、これによりオープンスペースが形成されることによって、放射加熱器が、もともとは第2の部分が占めていた該オープンスペースと位置合わせされるので、キャノピをピボット運動可能に上昇させて、放射加熱器を越えて移動させることができ、よって該放射加熱器を取り除き、赤外線エネルギーが乳児用プラットフォームを直接通り、上に配置された乳児を暖めることができるようになる。
別の実施形態において、第2の部分は、第1の部分にヒンジ式に取り付けられ、閉位置の方向に付勢された落とし戸の形態を取る。したがって、キャノピが開位置にピボット運動された時、付勢された落とし戸が放射加熱器にぶつかり、該キャノピがさらに移動することにより、該放射加熱器が該落とし戸に押されて開き、その後、これにより該キャノピ内に形成された開口部を通って延びる。したがって、第1の部分に対する第2の部分の相対的な動きのため、放射加熱器からの放射エネルギーが、乳児用プラットフォームに直接進み、キャノピを構成する材料を通過することなく、上に置かれた乳児を加熱する。
いずれの実施形態においても、キャノピを開位置と閉位置との間を手動で移動させることができ、或いは代替的に、モータのような幾つかの動力手段によって動力供給することができ、落とし戸を用いる実施形態において、該落とし戸を、モータのような動力手段によって交互に開閉することができる。
本発明のこれらの及び他の特徴及び利点は、図面と併せて以下の詳細な説明を見たときに、直ちに明らかとなるであろう。
ここで図1を参照すると、キャノピ12が下方位置すなわち閉位置に配置された状態の、本発明に従って構成された乳児ケア装置10の側面図が示されている。示されるように、キャノピ12の位置において、乳児ケア装置10は、乳児保育器として働くことになり、乳児加温器と比較すると、乳児に対するアクセスは相対的に制限されているが、温度及び場合によっては湿度及び/又は酸素濃度が確立され、乳児の健康のためにこれらが慎重に維持されている制御された環境をもっている。
示されるように、乳児ケア装置10は、乳児の下にあって乳児を支持する乳児用プラットフォーム14を含む。同じく分かるように、乳児を乳児ケア装置10内に安全に収めるために、複数の壁16が設けられており、これらは乳児用プラットフォーム14の四辺の全てに配置される。壁16は、透明なプラスチック材料からなり、説明されるように、乳児ケア装置10が図1の構成である場合、保育器機能を与えるように他のコンポーネントと協働することが好ましい。
対流加熱システムは、本発明と併せて用いることができ、強制空気対流を用いる公知の商業上のシステムとすることができ、用いることができる1つのこのようなシステムが、Mackin他の米国特許第6,213,936号に示され説明されており、加熱器、ファン、湿度制御、空気ダクトなどのような、対流加熱システムに必要な装置は、通常、乳児用プラットフォーム14内に配置される。この対流加熱システムは、当該キャノピ12が閉位置にあり、乳児ケア装置10が保育器機能を実行している場合に形成される乳児用コンパートメントを通して加熱空気を循環させる。
乳児用プラットフォーム14は垂直ベース部材18に取り付けられ、該垂直ベース部材18は、好ましい実施形態においては、固定垂直ベース部材19に移動可能に固定され、該固定垂直ベース部材19は、乳児ケア装置10を容易に移動できるようにする車輪22を有するベース20に取り付けられる。
垂直ベース部材18は、ユーザが、必要に応じて該垂直ベース部材18を上げ下げすることによって乳児用プラットフォーム14の高さを調節できるように取り付けられることが好ましく、これにより該乳児用プラットフォーム14は、ユーザが好ましい高さに調節することができる。さらに標準的な特徴として、壁16は、図1の保育器構成の際に乳児へのアクセスを可能にする手挿入用穴24を有し、通常はドア26を有し、及び/又は該壁自体がドアとして働き、これらのドアは、乳児にアクセスするために開けることができ、もちろん特定の介入が終わったときに乳児を取り囲む所望の環境を保つために閉じることができる。
別の便利な特徴は、乳児に対して或る作業を行うのに必要な供給品その他の装置を保持する引き出し28を含み、この引き出し28は、通常は乳児用プラットフォーム14の下に位置する。他の特徴は、ベースが乳児用プラットフォームにピボット運動可能に取り付けられ、それにより壁16を外方にかつ下方に移動することができ、さらに別の態様としては乳児用プラットフォーム14から簡単に完全に取り去ることができるようにする、該壁16の操作性を含む。
したがって、それ故に、乳児ケア装置10のキャノピ12が、図1に示されるように閉位置にある際には、壁16は、看護人が乳児用プラットフォーム14に載せられている乳児にアクセスして、その乳児に対して介入を行えるように、下方に倒すか又は全て取り去ることができる。
乳児ケア装置10の更に別の構造コンポーネントは、ベース部材18に取り付けられた垂直フレーム部材30(もちろん、1つより多い垂直フレーム部材があってもよい)を含む。垂直フレーム部材30に取り付けることができる制御モジュール(図示せず)があってもよく、該制御モジュールは、種々のモニタ用パラメータのディスプレイを含み、並びに乳児ケア装置10の機能の作動のための種々の制御を含むことができる。制御モジュールは、Falk他の米国特許第5,474,517号に示され説明されるものに類似するか、又はこれと同じものとすることができる。
放射加熱器34は、垂直フレーム部材30の上に配置され、乳児用プラットフォーム14に対して定位置でそこに保持されるので、該放射加熱器34は、常に、赤外線エネルギーを、該乳児用プラットフォーム14に位置された乳児の方向に向けるように合焦することができる。
ここでキャノピ12を参照すると、キャノピ12は2つの部分すなわち第1の部分36及び第2の部分38で構成される。第1の部分36は、基本的にキャノピ12の一端の近く又は一端に配置されたピボット軸40において、乳児用プラットフォーム14に対してピボット運動可能に取り付けられている。キャノピ12の全体は、ここで用いられる便宜上キャノピ北端部42と呼ばれる端部を有し、このキャノピ北端部は、乳児ケア装置10の端部に位置しており、ここに垂直フレーム部材30が配置され、ここから放射加熱器34が延びている。
通常は、その端部に制御モジュールが配置されており、よって制御の作業コンポーネント、モニタ、及び放射加熱器34を支持する構造コンポーネントが、乳児ケア装置10のプラットフォーム北端部44に配置され、キャノピ12と同様になっている。実際には、キャノピ北端部42もプラットフォーム北端44部も、通常は、乳児の頭部の向きである。
したがって、ピボット軸40の位置は、キャノピ北端部42か、又は該キャノピ北端部42の近くにあり、該ピボット軸40は、乳児用プラットフォーム14に対して固定され、ブラケット又は該ピボット軸40を定位置に保持する他の構造コンポーネントによって固定することができる。
プラットフォーム南端部46及びキャノピ南端部48が、プラットフォーム北端部44の反対側に配置され、通常、乳児の足が該プラットフォーム南端部46及び該キャノピ南端部48の方向に向けられる。
示される実施形態においては、乳児用プラットフォーム14の構成全体及びキャノピ12がほぼ長方形であるので、プラットフォーム北端44部及びプラットフォーム南端部46は、共にこの長方形の辺の短辺であり、横方向の辺50は、該長方向の辺の長辺である。したがって、示される実施形態において、ピボット軸40は、乳児用プラットフォーム14及びキャノピ12の長方形の底面積の辺の短辺に沿っている。
明らかに、正方形の構成或いは円形又は弧状の底面積さえも含む、乳児用プラットフォーム14及び嵌合するキャノピ12の他の構成を本発明と共に用いることができ、該キャノピ12の一端又は一部が乳児用プラットフォーム14に対してピボット運動可能に取り付けられていることだけが重要である。
このように、図1において、第2の部分38は、第1の部分36に対して移動可能であり、プラットフォーム北端部44の方向に摺動することができる。第2の部分38と第1の部分36との間の摺動関係は、2つの部分が接合された状態のまま実行され、この摺動関係は、第2の部分38及び第1の部分36の従来の重なっている又は連結している下縁部によって達成することができる。
ここで図1において理解できるように、乳児へのアクセスを得るために、或いは乳児ケア装置10を保育器のようなある機能から、乳児加温器及び赤外線エネルギーを乳児用プラットフォーム14の方向に向けるように活性化された放射加熱器34のようなある機能に変換するために、キャノピ南端部48を持ち上げることにより、ピボット軸40を中心にしてキャノピ12をピボット運動させることができる。
しかしながら、乳児ケア装置10の寸法のために、キャノピ12が一部品構成又は中実の構成である場合には、該キャノピ12が開位置にピボット運動することにより、該キャノピ12が、該キャノピ12のピボット運動に対する障害物となる放射加熱器34にぶつかることになるので、該キャノピ12のピボット運動の角度が、該障害物によって制限される。このように、キャノピ12が放射加熱器34を越えてピボット運動することができないので、乳児ケア装置10が該放射加熱器34を活性化して乳児を暖めることを可能にするために、ピボット軸40を中心に該キャノピ12をピボット運動することが防止され、これにより該放射加熱器34から乳児用プラットフォーム14上に載せられている乳児への赤外線エネルギーの直接経路が妨げられる。
見られるように、キャノピ12のプラスチック材料を通過することなく、放射エネルギーを放射加熱器34から乳児用プラットフォーム14まで放出するために、該キャノピ12が、放射加熱器34まで、好ましくは該放射加熱器34を越えてピボット運動しなければならない。
ここで図2を参照すると、第2の部分38が、矢印Aの方向にキャノピ北端部42に向けて摺動され、これによりキャノピ12の横方向の辺の長さが短くなり、全体を52で示される開口部すなわちオープンスペースが形成されるようになった、乳児ケア装置10の側面図が示される。第2の部分38の後端部54は、長さが短くなった際に第1の部分36の内部に嵌め込まれるようになったが、下縁部の連結が、摺動関係で互いに取り付けられた第1の部分36及び第2の部分38を保持し続ける。図2の第1の部分36及び第2の部分38のこの位置においては、キャノピ12は、乳児へのアクセルを得ることができ、及び/又は乳児を暖めるために放射加熱器34を活性化することができる開位置にピボット運動できる状態にある。
ここで図3を参照すると、キャノピ12が開位置にピボット運動された本乳児ケア装置10の側面図がある。この図において、キャノピ12は、矢印Bの方向にピボット軸40を中心としてピボット運動され、第1の部分36の方向への第2の部分38の相対的な移動によりもたらされた短くなった長さのため、該キャノピ12が放射加熱器34を越えてピボット運動でき、その障害物が回避され、該キャノピ12をほぼ垂直な配向角度までピボット運動できるので、該放射加熱器34による放射を、該キャノピ12を通過することなく、乳児用プラットフォーム14の方向に向けることができる。
示されるように、ユーザが単にキャノピ南端部48を持ち上げることにより、キャノピ12のピボット運動を手動で実行することができるが、代替的な実施形態においては、キャノピ12が開位置と閉位置との間で移動する際に、該キャノピ12のピボット運動を実行するために、小型のDC又はステッパモータのようなモータ56があってもよい。
次に、図4を参照すると、代替的な実施形態の側面図が示されており、多くのコンポーネントが、図1乃至図3の実施形態におけるものと同じであり、同じ番号で識別された。この実施形態において、キャノピ12の第1の部分36は、同じくピボット軸40によって、乳児用プラットフォーム14に対してピボット運動可能に取り付けられており、このピボット軸40は、キャノピ12北端部42又は該キャノピ北端部の近くに配置されている。従来の実施形態と同様に、単にピボット軸40を中心としてキャノピ南端部48を持ち上げることにより、乳児へのアクセスのために、又は乳児ケア装置10を乳児加温器機能に変換するために、キャノピを上昇させることができる。
しかしながら、この実施形態を用いる場合、キャノピの第2の部分38は、キャノピ12内に形成された落とし戸60であり、図4において閉位置の状態で示される。落とし戸60は、ピボット軸を形成するヒンジ62によって、キャノピ12の第1の部分36にピボット運動可能に取り付けられている。落とし戸60は、閉位置の方向に付勢され、ばね64によってその閉位置に保持されている。
したがって、図5を参照すると、キャノピ12が開位置の状態で示された、図4の実施形態の乳児ケア装置10の側面図が示される。図示されるように、キャノピ12の上昇又はピボット運動により、該キャノピ12が障害物にぶつかる位置すなわち放射加熱器34まで移動された。キャノピ12が障害物にぶつかると、落とし戸60が、ばね64の付勢に抗してその開位置に押し付けられるので、放射加熱器34は、実際に該落とし戸60の開口部によって生じた開口部すなわちスペース66に入り、該スペース66を通過することができる。1つの落とし戸60だけが示されるが、本発明の精神と一致するように用いられる複数の落とし戸があってもよい。
したがって、図1乃至図3の実施形態と同様に、放射加熱器34によって放射された放射エネルギーが、乳児用プラットフォーム14に向けられ、キャノピ12の存在によって妨げられないことを可能にするように、該キャノピ12を十分に開けることができる。
従来の実施形態と同様に、本発明のキャノピ12を手動で開閉できるが、該キャノピ12を開位置と閉位置との間で移動させるように活性化できるモータ66を設けてもよく、さらに、モータ68によって落とし戸60を開閉することもできる。したがって、この故に、キャノピ12及び落とし戸60の作動は、ユーザによって自動的に制御することができ、通常、落とし戸60は、放射加熱器34にぶつかる前にモータ68によって開けられる。
当業者であれば、本発明の乳児ケア装置になし得る多くの適応及び修正と、その結果として乳児ケア装置のための改良されたテレメトリ・システムが得られることと、またその全てが上記の特許請求の範囲において定められた本発明の範囲及び精神内に入ることを直ちに認識するであろう。したがって、本発明は、上記の特許請求の範囲の請求項及びそれらの均等物によってのみ限定されるものである。
本発明を組み入れ、閉位置のキャノピを示す、乳児ケア装置の側面図である。 開位置に移動されるように構成されたキャノピを示す、図1の乳児ケア装置の側面図である。 キャノピが開位置に移動された状態の、図1の乳児ケア装置の側面図である。 本発明を組み入れ、閉位置のキャノピを示す、乳児ケア装置の別の実施形態の側面図である。 キャノピが開位置に移動された状態の、図4の乳児ケア装置の側面図である。
符号の説明
10:乳児ケア装置
12:キャノピ
14:乳児用プラットフォーム
16:壁
34:放射加熱器
36:第1の部分
38:第2の部分
40:ピボット軸
60:落とし戸
64:ばね
68:モータ

Claims (10)

  1. 乳児ケア装置であって、該乳児ケア装置は、両端部を有し、上に乳児が置かれるようになった乳児用プラットフォームを形成するベースを備え、該乳児ケア装置は、前記乳児用プラットフォームの上方に配置された障害物と、該乳児用プラットフォームの両端部の一方の近くに配置された軸に沿って該乳児用プラットフォームに対してピボット運動可能に取り付けられキャノピとを有し、前記キャノピは、該乳児用プラットフォーム上に配置された時に、乳児を横たえ該乳児を囲む乳児用コンパートメントを形成するようになっており、前記キャノピ内にオープンスペースを形成するための手段があり、前記オープンスペースは、該キャノピが前記軸を中心にピボット運動することを可能にするように前記障害物と位置合わせされ、該キャノピが、該障害物を越えて前記開位置まで移動されることが可能になったことを特徴とする乳児ケア装置。
  2. 前記乳児ケア装置が乳児加温器であり、前記障害物が放射加熱器であることを特徴とする請求項1に記載の乳児ケア装置。
  3. 前記キャノピが、前記装置にピボット運動可能に取り付けられた第1の部分と、前記キャノピ内にオープンスペースを形成するように前記第1の部分に対して移動させ得る第2の部分とを含むことを特徴とする請求項2に記載の乳児ケア装置。
  4. 前記第2の部分が前記第1の部分にピボット運動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項3に記載の乳児ケア装置。
  5. 前記第2の部分が、閉位置に付勢された落とし戸であり、前記障害物に出合って、前記落とし戸が前記付勢力に抗して移動させらることによって、開口部を形成するように移動可能であることを特徴とする請求項3に記載の乳児ケア装置。
  6. 前記乳児ケア装置が動力手段を含み、前記第2の部分が、前記動力手段によって前記第1の部分に対し相対的に移動されることを特徴とする請求項3に記載の乳児ケア装置。
  7. 前記第1の部分が前記第2の部分に摺動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項3に記載の乳児ケア装置。
  8. 乳児加温装置を使用する方法であって、
    乳児用プラットフォームと前記乳児用プラットフォームの上方に垂直方向に変位して配置された障害物とを有し、さらに、前記乳児用プラットフォームの上に取り付けられ、該乳児用コンパートメント内で乳児を内部に囲む、第1の部分及び第2の部分を有するキャノピを含む乳児加温器を準備し、
    前記乳児用プラットフォームの端部の一方の近くに配置された軸に沿って、該乳児用プラットフォームに対して前記第1の部分をピボット運動可能に取り付け、前記キャノピが、前記乳児用コンパートメントが形成される第1の位置と該乳児用プラットフォーム上に載せられている乳児にアクセス可能な第2の位置との間で前記軸の周りをピボット運動することを可能にし、
    前記キャノピ内にオープンスペースを形成するように、該キャノピの前記第2の部分を前記第1の部分に対して配置し、
    前記オープンスペースを前記障害物と位置合わせし、
    前記キャノピを、前記障害物を越えて開位置まで移動させる、
    段階を含むことを特徴とする方法。
  9. 乳児加温装置を提供する前記段階は、前記障害物が放射加熱器である乳児加温装置を準備する段階を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記第2の部分を前記第1の部分に対して配置する前記段階が、該第2の部分を該第1の部分に対して摺動又はピボット運動させる段階を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
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