JP2005176701A - ベーコンの原木製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 上部が開口し側壁11〜14及び底部15が多孔板により形成され、内部に原料肉Mを収納する浅底で箱状の収納体16と、収納体16内の原料肉M上に載置され、原料肉Mの厚みの減少に追従して収納体16内を下降可能で、多孔板により形成された押し付け部材17を備えた中蓋材18と、収納体16の周囲にその一部が設けられた複数のロック手段19を介して着脱され、上下方向の移動が拘束され、上部が多孔板により形成された上蓋材20と、上蓋材20に設けられ、押し付け部材17に当接する押圧部材21を、複数の弾性部材22を介して押し付け可能な加圧手段23とを備えた。
【選択図】 図3
Description
複数段の収納体を一組の締め付け具を介して一度に加圧処理するので、大量生産には適しているが、収容部及び収納体毎に原料肉の性状等の処理条件に適した加圧力の調整をすることができないので、収容部及び収納体毎に最適な品質を確保することが困難であり、歩留りが悪いという問題があった。また、大きな加圧力を必要とするため、大掛かりな締め付け具が必要となり、締め付け具のハンドリングに手間を要するという問題もあった。更に、小ロットの生産には向いていなかった。
前記収納体内の前記原料肉上に載置され、該原料肉の厚みの減少に追従して該収納体内を下降可能で、かつ、多孔板により形成された押し付け部材を備えた中蓋材と、
前記収納体の周囲にその一部が設けられた複数のロック手段を介して着脱され、しかも上下方向の移動が拘束され、上部が多孔板により形成された上蓋材と、
前記上蓋材に設けられ、前記中蓋材の前記押し付け部材に当接する押圧部材を、複数の弾性部材を介して押し付け可能な加圧手段とを備えている。
請求項3記載のベーコンの原木製造装置は、請求項1及び2記載のベーコンの原木製造装置において、前記収納体、前記中蓋材の押し付け部材及び前記上蓋材の前記それぞれの多孔板の各貫通孔は、直径が3〜10mmの円形及び一辺の長さが3〜10mmの矩形のいずれか一つとしている。ここで、直径又は一辺の長さが3mm未満であれば、加熱処理する際、加熱効果が低くなり、一方、直径又は一辺の長さが10mmを超えると、圧縮された原料肉が開口からはみ出す恐れがある。ただし、矩形は正方形及び長方形を含む。
請求項5記載のベーコンの原木製造装置は、請求項1及び2記載のベーコンの原木製造装置において、前記中蓋材の押し付け部材の前記多孔板は、複数の貫通孔を有し、前記押圧部材は前記中蓋材の押し付け部材の前記貫通孔を避けて配置されている。
請求項6記載のベーコンの原木製造装置は、請求項1〜5記載のベーコンの原木製造装置において、前記収納体及び前記上蓋材のいずれか1つに吊り下げ金具を設けている。
請求項3記載のベーコンの原木製造装置においては、収納体、中蓋材の押し付け部材及び上蓋材のそれぞれの多孔板の各貫通孔は、直径が3〜10mmの円形及び一辺の長さが3〜10mmの矩形のいずれか一つとしたので、加熱処理する際、加熱効果を上げることができ、かつ、圧縮された原料肉が貫通孔からはみ出すのを抑制することができ、この結果、原料肉の製品の品質がさらに向上する。
請求項5記載のベーコンの原木製造装置においては、中蓋材の押し付け部材の多孔板は、複数の貫通孔を有し、押圧部材は中蓋材の押し付け部材の貫通孔を避けて配置されているので、押圧部材と当接する中蓋材の押し付け部材の局部応力を小さくでき、これにより、中蓋材の押し付け部材の厚さを薄くすることができる。また、開口面積を大きく取れるので、加工工程中の乾燥、加熱、スモークの各雰囲気の流れを邪魔されることなく、収納体に収納されている原料肉の全表面に十分接触させることができ、この結果、処理効率が向上すると共に、品質も向上する。
請求項6記載のベーコンの原木製造装置においては、収納体及び上蓋材のいずれか1つに吊り下げ金具を設けているので、その他の処理及びその処理に必要な搬送が容易に行なえる。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係るベーコンの原木製造装置の構成図、図2は同ベーコンの原木製造装置の一部切欠き平面図、図3は同ベーコンの原木製造装置の側断面図、図4(A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の平面図、正断面図、図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の収納体の要部の正面図、平面図、側面図、図6(A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の中蓋材の平面図、正断面図、図7(A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の上蓋材の平面図、正断面図、図8は同ベーコンの原木製造装置の上蓋材の側断面図、図9(A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の上蓋材の要部の拡大側断面図、拡大正面図、図10 は同ベーコンの原木製造装置のロック手段の説明図、図11 (A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の押圧部材の平面図、側断面図である。
(1)予め原料肉Mの性状や量等の処理条件や処理後のスライスの状態等を考慮して、収納体16毎に適した加圧力に調整しておく。即ち、各収納体16に対応する上蓋材20に設けたコイルバネ22の圧縮量を、図3に示すように、ボルト66及びナット67により調整する(図3に示すコイルバネ22は圧縮された状態で、しかも、ボルト66及びナット67により最大伸びた状態となっている)。
(2)深さFの各収納体16内に原料肉Mを盛り上がる程度に収納する。
(3)各収納体16内に収納された原料肉Mの上に中蓋材18を載置する。
(5)中蓋材18上に押圧部材21を介して上蓋材20を載置する。この際、各収納体16の受け座24〜27の上面24aと、上蓋材20の側壁41〜44の下面41aとの間には隙間(コイルバネ22による初期の圧縮量分)がある。
(6)別途加圧装置を用いて、蓋部40及びコイルバネガイド45を介してコイルバネ22を更に圧縮して、各収納体16内に盛り上がった原料肉Mを、押圧部材21を介して圧縮し、収納体16の受け座24〜27の上面24aに上蓋材20の側壁41〜44の下面41aを当接させ前記隙間を無くす。
(8)加圧装置による蓋部40及びコイルバネガイド45への押圧力を取り除く。ここで、コイルバネ22による圧縮により、各収納体16内に収納された原料肉Mには処理に最適な初期圧縮力が付与されることになる。
(9)上蓋材20が設けられた各収納体16を、吊り下げ金具34を介して台車に設けられた掛止手段(例えば、物干し竿のようなもの)に取付ける。
(11)加工工程終了後、上蓋材20が設けられた各収納体16を台車から取り外し、各収納体16から圧縮成形されたベーコンの原木を取り出す。
また、収納体16、上蓋材20の蓋部40及び中蓋材18の押し付け部材17を多孔板で形成しているので、加工工程中の乾燥、加熱、スモークの各雰囲気の流れを邪魔されることなく、収納体16に収納されている原料肉Mの全表面に十分接触させることができ、加工後の原料肉Mの品質を均一にすることができる。
前記実施の形態においては、各ロック手段19は先端部に鉤部50を有しバネ等の付勢部材により収納体16の中心側に常時回動可能に付勢され、収納体16に設けられた回動掛止片52と、回動掛止片52の鉤部50に掛止する、上蓋材20に設けられた被掛止片53とを備えたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の構造のロック手段とすることもできる。
中蓋材18の押し付け部材17の多孔板の貫通孔は円形であり、隣接する3個の貫通孔で形成される三角形の角度α=60°としたので、押圧部材21の主要部60、61の先端65が中蓋材18の押し付け部材17の多孔板の貫通孔上に位置する個所もあるが、これに限定されず、状況に応じて、例えば、正方形の貫通孔とし、しかも、上蓋材20に設けた押圧部材21の主要部60、61及び補助部62〜64の先端65は中蓋材の押し付け部材の貫通孔を避けて配置することもできる。また、押圧部材の主要部及び補助部の先端が中蓋材の押し付け部材の貫通孔を避けるように、複数の貫通孔の形状及び貫通孔の配置を適宜決定することができる。
収納体16に吊り下げ金具34を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、上蓋材に設けることもできる。さらに、状況に応じて、吊り下げ金具を省略することもできる。
弾性部材としてコイルバネ22を使用したが、これに限定されず、必要に応じて、その他の弾性部材を使用することもできる。また、コイルバネの特性は、処理する原料肉Mや処理条件等に応じて適宜選定することができる。
材質について言及しなかったが、例えば、すべてステンレス製とすることもできる。
Claims (6)
- 上部が開口し側壁及び底部が多孔板により形成され、内部に原料肉を収納する浅底で箱状の収納体と、
前記収納体内の前記原料肉上に載置され、該原料肉の厚みの減少に追従して該収納体内を下降可能で、かつ、多孔板により形成された押し付け部材を備えた中蓋材と、
前記収納体の周囲にその一部が設けられた複数のロック手段を介して着脱され、しかも上下方向の移動が拘束され、上部が多孔板により形成された上蓋材と、
前記上蓋材に設けられ、前記中蓋材の前記押し付け部材に当接する押圧部材を、複数の弾性部材を介して押し付け可能な加圧手段とを備えたことを特徴とするベーコンの原木製造装置。 - 請求項1記載のベーコンの原木製造装置において、前記ロック手段には、前記収納体に設けられ先端部に鉤部を有し付勢部材により前記収納体の中心側に常時回動可能に付勢される回動掛止片と、前記上蓋材に設けられ前記回動掛止片の前記鉤部に掛止する被掛止片とを備えたことを特徴とするベーコンの原木製造装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載のベーコンの原木製造装置において、前記収納体、前記中蓋材の押し付け部材及び前記上蓋材の前記それぞれの多孔板の各貫通孔は、直径が3〜10mmの円形及び一辺の長さが3〜10mmの矩形のいずれか一つとしたことを特徴とするベーコンの原木製造装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のベーコンの原木製造装置において、前記多孔板の開口率を30〜70%としたことを特徴とするベーコンの原木製造装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載のベーコンの原木製造装置において、前記中蓋材の押し付け部材の前記多孔板は、複数の貫通孔を有し、前記押圧部材は前記中蓋材の押し付け部材の前記貫通孔を避けて配置されていることを特徴とするベーコンの原木製造装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のベーコンの原木製造装置において、前記収納体及び前記上蓋材のいずれか1つに吊り下げ金具を設けたことを特徴とするベーコンの原木製造装置。
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KR102454227B1 (ko) * | 2020-02-21 | 2022-10-14 | 주식회사 농업회사법인 안심축산유통 | 고기 성형기구 |
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