JP2005176701A - ベーコンの原木製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 収納体毎に最適な品質を確保することができ、歩留りが向上し、しかも締め付け作業が簡略化されるベーコンの原木製造装置を提供する。
【解決手段】 上部が開口し側壁11〜14及び底部15が多孔板により形成され、内部に原料肉Mを収納する浅底で箱状の収納体16と、収納体16内の原料肉M上に載置され、原料肉Mの厚みの減少に追従して収納体16内を下降可能で、多孔板により形成された押し付け部材17を備えた中蓋材18と、収納体16の周囲にその一部が設けられた複数のロック手段19を介して着脱され、上下方向の移動が拘束され、上部が多孔板により形成された上蓋材20と、上蓋材20に設けられ、押し付け部材17に当接する押圧部材21を、複数の弾性部材22を介して押し付け可能な加圧手段23とを備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ばら肉等の肉片を重ねた原料肉に圧縮力を加えて処理することによりベーコンの原木を製造するために使用するベーコンの原木製造装置に関する。
従来、市販のスライスされたベーコンは、豚のばら肉等の肉片を重ねて形成した原料肉に圧縮力を加え、乾燥、加熱、スモーク等の加工工程を施して製造されたベーコンの原木を市販に適した大きさにスライス加工している。このようなベーコンの原木を製造する装置として、収納体に設けられた複数の箱形の収容部に原料肉を盛り上げ状態に収納して、台車の上に収納体を複数段積み重ねて載置し、締め付け具で段積み状態の収納体を台車に締め付けることにより、原料肉の盛り上げによって生じる収納体間の隙間が無くなるように原料肉を圧縮する形態のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−14485号公報(図7、図8)
しかしながら、前記従来のベーコンの原木を製造する装置においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
複数段の収納体を一組の締め付け具を介して一度に加圧処理するので、大量生産には適しているが、収容部及び収納体毎に原料肉の性状等の処理条件に適した加圧力の調整をすることができないので、収容部及び収納体毎に最適な品質を確保することが困難であり、歩留りが悪いという問題があった。また、大きな加圧力を必要とするため、大掛かりな締め付け具が必要となり、締め付け具のハンドリングに手間を要するという問題もあった。更に、小ロットの生産には向いていなかった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、収納体毎に最適な品質を確保することができ、歩留りが向上し、しかも締め付け作業が簡略化されるベーコンの原木製造装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う請求項1記載のベーコンの原木製造装置は、上部が開口し側壁及び底部が多孔板により形成され、内部に原料肉を収納する浅底で箱状の収納体と、
前記収納体内の前記原料肉上に載置され、該原料肉の厚みの減少に追従して該収納体内を下降可能で、かつ、多孔板により形成された押し付け部材を備えた中蓋材と、
前記収納体の周囲にその一部が設けられた複数のロック手段を介して着脱され、しかも上下方向の移動が拘束され、上部が多孔板により形成された上蓋材と、
前記上蓋材に設けられ、前記中蓋材の前記押し付け部材に当接する押圧部材を、複数の弾性部材を介して押し付け可能な加圧手段とを備えている。
請求項2記載のベーコンの原木製造装置は、請求項1記載のベーコンの原木製造装置において、前記ロック手段には、前記収納体に設けられ先端部に鉤部を有し付勢部材により前記収納体の中心側に常時回動可能に付勢される回動掛止片と、前記上蓋材に設けられ前記回動掛止片の前記鉤部に掛止する被掛止片とを備えている。
請求項3記載のベーコンの原木製造装置は、請求項1及び2記載のベーコンの原木製造装置において、前記収納体、前記中蓋材の押し付け部材及び前記上蓋材の前記それぞれの多孔板の各貫通孔は、直径が3〜10mmの円形及び一辺の長さが3〜10mmの矩形のいずれか一つとしている。ここで、直径又は一辺の長さが3mm未満であれば、加熱処理する際、加熱効果が低くなり、一方、直径又は一辺の長さが10mmを超えると、圧縮された原料肉が開口からはみ出す恐れがある。ただし、矩形は正方形及び長方形を含む。
請求項4記載のベーコンの原木製造装置は、請求項1〜3記載のベーコンの原木製造装置において、前記多孔板の開口率を30〜70%としている。ここで、多孔板の開口率が30%未満であれば、加熱処理する際、加熱効果が低くなり、一方、多孔板の開口率が70%を超えると、多孔板の強度が低下する。
請求項5記載のベーコンの原木製造装置は、請求項1及び2記載のベーコンの原木製造装置において、前記中蓋材の押し付け部材の前記多孔板は、複数の貫通孔を有し、前記押圧部材は前記中蓋材の押し付け部材の前記貫通孔を避けて配置されている。
請求項6記載のベーコンの原木製造装置は、請求項1〜5記載のベーコンの原木製造装置において、前記収納体及び前記上蓋材のいずれか1つに吊り下げ金具を設けている。
請求項1〜6記載のベーコンの原木製造装置においては、浅底で箱状の収納体の内部に原料肉を収納し、原料肉上に原料肉の厚みの減少に追従して収納体内を下降する中蓋材を載置し、収納体の周囲にその一部が設けられた複数のロック手段を介して上蓋材を取付け、上蓋材に設けられた複数の弾性部材を介して加圧手段により中蓋材の押し付け部材を押し付けることができるので、収納体毎に原料肉の性状等の処理条件に適した加圧力の調整をすることができ、この結果、収納体毎に最適な品質を確保することができ、歩留りが向上する。また、加圧力が小さくて済み、ロック作業のハンドリングが簡略化される。更に、小ロットの生産には適している。
特に、請求項2記載のベーコンの原木製造装置においては、収納体に設けられ、付勢部材により収納体の中心側に常時回動可能に付勢される回動掛止片の先端部の鉤部を、上蓋材に設けられた被掛止片に掛止する複数のロック手段を備えているので、加圧力が均一になり、原料肉の製品の品質が向上する。
請求項3記載のベーコンの原木製造装置においては、収納体、中蓋材の押し付け部材及び上蓋材のそれぞれの多孔板の各貫通孔は、直径が3〜10mmの円形及び一辺の長さが3〜10mmの矩形のいずれか一つとしたので、加熱処理する際、加熱効果を上げることができ、かつ、圧縮された原料肉が貫通孔からはみ出すのを抑制することができ、この結果、原料肉の製品の品質がさらに向上する。
請求項4記載のベーコンの原木製造装置においては、多孔板の開口率を30〜70%としているので、収納体、中蓋材の押し付け部材及び上蓋材の大きさをコンパクトにでき、かつ、収納体及び中蓋材の押し付け部材の強度を最適に維持できる。
請求項5記載のベーコンの原木製造装置においては、中蓋材の押し付け部材の多孔板は、複数の貫通孔を有し、押圧部材は中蓋材の押し付け部材の貫通孔を避けて配置されているので、押圧部材と当接する中蓋材の押し付け部材の局部応力を小さくでき、これにより、中蓋材の押し付け部材の厚さを薄くすることができる。また、開口面積を大きく取れるので、加工工程中の乾燥、加熱、スモークの各雰囲気の流れを邪魔されることなく、収納体に収納されている原料肉の全表面に十分接触させることができ、この結果、処理効率が向上すると共に、品質も向上する。
請求項6記載のベーコンの原木製造装置においては、収納体及び上蓋材のいずれか1つに吊り下げ金具を設けているので、その他の処理及びその処理に必要な搬送が容易に行なえる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係るベーコンの原木製造装置の構成図、図2は同ベーコンの原木製造装置の一部切欠き平面図、図3は同ベーコンの原木製造装置の側断面図、図4(A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の平面図、正断面図、図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の収納体の要部の正面図、平面図、側面図、図6(A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の中蓋材の平面図、正断面図、図7(A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の上蓋材の平面図、正断面図、図8は同ベーコンの原木製造装置の上蓋材の側断面図、図9(A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の上蓋材の要部の拡大側断面図、拡大正面図、図10 は同ベーコンの原木製造装置のロック手段の説明図、図11 (A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の押圧部材の平面図、側断面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係るベーコンの原木製造装置10は、上部が開口し側壁11〜14及び底部15が多孔板により形成され、内部に原料肉Mを収納する浅底で箱状の収納体16と、収納体16内の原料肉M上に載置され、原料肉Mの厚みTの減少に追従して収納体16内を下降可能で、かつ、多孔板により形成された押し付け部材17を備えた中蓋材18と、収納体16 の周囲にその一部が設けられた複数(本実施の形態では16個)のロック手段19を介して着脱され、しかも上下方向の移動が拘束され、上部が多孔板により形成された上蓋材20とを備え、さらに、上蓋材20に設けられ、中蓋材18の押し付け部材17に当接する押圧部材21を、複数(本実施の形態では20個)の弾性部材の一例であるコイルバネ22を介して押し付け可能な加圧手段23とを備えている。以下、これらについて詳しく説明する。なお、収納体16、中蓋材18及び上蓋材20の長手方向をX方向、X方向に直交する水平方向をY方向、X方向及びY方向に直交する方向(垂直方向)をZ方向と定義する。
図4(A)、(B)及び図5(A)、(B)に示すように、収納体16は矩形板状の底部15と、底部15の長辺に一体的に垂直に立設された長尺の側壁11、12及び短辺に一体的に垂直に立設され、隣り合う側壁11、12に連結される短尺の側壁13、14とを有しており、底の浅い箱形に構成されている。収納体16の内寸法は、長さL(一例として、500〜2000mm)、幅W(一例として、150〜400mm)、深さF(一例として、50〜100mm)である。厚みt(一例として、2〜4mm)の多孔板により形成された側壁11〜14及び底部15の周縁部には貫通孔が形成されていない。図4(A)の拡大図に示すように、多孔板の貫通孔は、直径d=8mmの円形であり、隣接する3個の貫通孔で形成される三角形の角度α=60°、ピッチP=12mmで形成されており、多孔板の開口率R=40%となっている。
図4(A)、(B)及び図5(A)、(B)、(C)に示すように、側壁11、12及び側壁13、14の外側上部にはそれぞれ、上蓋材20の下方向の移動を止める断面矩形で棒状の受け座24、25及び受け座26、27が取付けられており、隣り合う受け座24〜27の両端部は連結されている。受け座24、25の下端面及び側壁11、12の外面に当接して、短尺で断面溝形の軸受ブラケット28が一定の水平間隔をあけて設けられている。軸受ブラケット28は側壁11、12の外面に当接する矩形板状の底部29と、底部29の水平方向の両端部に垂直に立設された矩形板状の側部30、31とを有している。側部30、31にはそれぞれ、図10に示すように、先端部に鉤部50を有し、バネ等の付勢部材(図示せず)により収納体16の中心側に常時回動可能に付勢される回動掛止片52を取付けるための固定ピン51が挿通するピン孔32、33が形成されている。側壁13のY方向中心部で受け座26の直下には、先部にフックが形成された吊り下げ金具34がX方向に突出して設けられている。
図6(A)、(B)に示すように、中蓋材18は下面が原料肉Mに接触する矩形板状の押し付け部材17と、押し付け部材17の4つの辺に対向して一体的に垂直に立設された長尺板状の補強材35、36及び補強材35、36のX方向の両端部がそれぞれ、Y方向の両端部に連結される短尺板状の補強材37、38とを有している。厚みs(一例として、1〜3mm)の多孔板により形成された押し付け部材17の周縁部には貫通孔が形成されていない。押し付け部材17の多孔板の貫通孔も、収納体16の多孔板の貫通孔と同様、直径d=8mmの円形であり、隣接する3個の貫通孔で形成される三角形の角度α=60°、ピッチP=12mmで形成されており、多孔板の開口率R=40%となっている。押し付け部材17の上面には、Y方向(幅方向)の中心位置でX方向に間隔をあけて、掴み部39が設けられており、掴み部39は板材を断面略矩形状に加工したものである。なお、補強材35〜38は中蓋材18が収納体16内を下降する際、ガイドの機能も果たす。
図7(A)、(B)、図8及び図9(A)、(B)に示すように、上蓋材20は上部に設けられた矩形板状の蓋部40と、蓋部40の4つの辺に対向して一体的に垂直に立設された長尺の側壁41、42及び側壁41、42のX方向の両端部がそれぞれ、Y方向の両端部に連結される短尺の側壁43、44とを有しており、天井の低い箱形に構成されている。上蓋材20の内寸法は、長さN=(L+2t+2)mm、幅w=(W+2t+2)mm、深さfは約(1/2)Fである。厚みt(一例として、2〜4mm)を有する多孔板により形成された蓋部40の周縁部には貫通孔が形成されていない。上蓋材20の蓋部40の多孔板の貫通孔も、収納体16及び中蓋材18の押し付け部材17の多孔板の貫通孔と同様、直径d=8mmの円形であり、隣接する3個の貫通孔で形成される三角形の角度α=60°、ピッチP=12mmで形成されており、多孔板の開口率R=40%となっている。
図7(A)、(B)及び図8に示すように、上蓋材20の蓋部40には、幅方向(Y方向)に間隔をあけて2列に、しかも、長さ方向(X方向)に間隔をあけて1列に10個のコイルバネガイド45が設けられている。図8及び図9(A)に詳細に示すように、コイルバネガイド45は、上下方向の中間位置に配置された円筒状のガイド部46と、ガイド部46の上端に水平方向外側に突出して一体的に設けられた環状の外フランジ部47と、ガイド部46の下端に水平方向内側に突出して一体的に設けられた環状の内フランジ部48とを備えている。コイルバネガイド45の外フランジ部47の裏面は蓋部40の上面と当接しており、外フランジ部47の外周面と蓋部40の上面とは溶接により固定されている。内フランジ部48の内側にはボルト用挿通孔49が形成されている。
収納体16に設けられた16個の軸受ブラケット28に固定ピン51を介して回動可能に設けられた回動掛止片52に対応して、図7(A)、(B)及び図9(A)、(B)に示すように、上蓋材20の側壁41、42には、回動掛止片52の鉤部50に掛止する被掛止片53が設けられている。被掛止片53は、図9(B)及び図10に詳細に示すように、Y方向に見て、凹状に形成されており、鉤部50が当接する水平面からなる掛止面54を有する底部55と、底部55の両端部に隙間Gをあけて対向して立設されたガイド部56、57とを備えている。なお、水平な掛止面54に対して鉤部50の当接面58は約1/10のテーパーで傾斜しており(傾斜角度β)、正確には当接面58の先端部が掛止面54と当接するようになっている。また、各ロック手段19は、回動掛止片52、被掛止片53及び受け座24〜27を備えて構成されている。
図11(A)、(B)に示すように、中蓋材18の押し付け部材17の上面に当接する押圧部材21は、板材を曲げ加工により成形した断面溝形の部材を組み合わせて構成されており、蓋部40に設けられたコイルバネガイド45のボルト用挿通孔49に対応するボルト孔59が形成され、Y方向に平行間隔をあけて配置された主要部60、61と、X方向に間隔をあけて設けられ、主要部60、61の対向する側面同士を連結する補助部62〜64とを備えている。なお、主要部60、61及び補助部62〜64は、断面溝形の側壁の先端65を介して中蓋材18の押し付け部材17の上面に当接するようになっている。
図3に示すように、上蓋材20に設けられたコイルバネガイド45と押圧部材21の主要部60、61とは、ボルト66及びナット67により連結されている。ボルト66の頭部はコイルバネガイド45の内フランジ部48に掛止されており、ボルト66の胴体部は内フランジ部48のボルト用挿通孔49を摺動するようになっている。主要部60、61の上面と蓋部40の下面との間には、コイルバネ22が配置されている。コイルバネ22の伸縮によりコイルバネ22の上部内側は、コイルバネガイド45のガイド部46の外周面68と接触するようになっている。コイルバネ22のバネ定数は50〜90Kgf/cmとしている。なお、中蓋材18の押し付け部材17を、圧縮状態で使用される20個のコイルバネ22を介して押圧部材21により押し付け可能な加圧手段23は、20組のボルト66及びナット67とを有している。
次いで、本発明の一実施の形態に係るベーコンの原木製造装置を用いてベーコンの原木を製造する方法及び作用について、図3を主に参照しながら説明する。
(1)予め原料肉Mの性状や量等の処理条件や処理後のスライスの状態等を考慮して、収納体16毎に適した加圧力に調整しておく。即ち、各収納体16に対応する上蓋材20に設けたコイルバネ22の圧縮量を、図3に示すように、ボルト66及びナット67により調整する(図3に示すコイルバネ22は圧縮された状態で、しかも、ボルト66及びナット67により最大伸びた状態となっている)。
(2)深さFの各収納体16内に原料肉Mを盛り上がる程度に収納する。
(3)各収納体16内に収納された原料肉Mの上に中蓋材18を載置する。
(4)別途掛止装置を用いて、各収納体16に設けられた回動掛止片52の鉤部50が付勢力に抗して外側に位置するよう(掛止解除位置)にする。
(5)中蓋材18上に押圧部材21を介して上蓋材20を載置する。この際、各収納体16の受け座24〜27の上面24aと、上蓋材20の側壁41〜44の下面41aとの間には隙間(コイルバネ22による初期の圧縮量分)がある。
(6)別途加圧装置を用いて、蓋部40及びコイルバネガイド45を介してコイルバネ22を更に圧縮して、各収納体16内に盛り上がった原料肉Mを、押圧部材21を介して圧縮し、収納体16の受け座24〜27の上面24aに上蓋材20の側壁41〜44の下面41aを当接させ前記隙間を無くす。
(7)前記掛止装置を用いて、各収納体16に設けられた回動掛止片52の鉤部50が付勢力により内側に位置(掛止位置)し、被掛止片53に掛止するようにする。
(8)加圧装置による蓋部40及びコイルバネガイド45への押圧力を取り除く。ここで、コイルバネ22による圧縮により、各収納体16内に収納された原料肉Mには処理に最適な初期圧縮力が付与されることになる。
(9)上蓋材20が設けられた各収納体16を、吊り下げ金具34を介して台車に設けられた掛止手段(例えば、物干し竿のようなもの)に取付ける。
(10)台車を乾燥、加熱、及びスモークの加工工程等に送る。例えば、数時間の加工工程で水分が除かれて、原料肉Mの厚みが減少するが、圧縮されたコイルバネ22が原料肉Mの厚みの減少に追従して伸びながら、しかも原料肉Mを最適な圧縮力で圧縮することができる。ボルト66及びナット67により伸び量が調整されたコイルバネ22は伸びきった直前の状態でも、コイルバネ22は原料肉Mを、例えば1.0〜3Kgf/cm2 程度の圧力で圧縮できるようになっている。
(11)加工工程終了後、上蓋材20が設けられた各収納体16を台車から取り外し、各収納体16から圧縮成形されたベーコンの原木を取り出す。
このように、各収納体16毎に、圧縮した複数のコイルバネ22を介して加圧手段23により原料肉Mを押圧するので、たとえ、各収納体16内の原料肉Mの性状や量等の処理条件や処理後のスライスの状態等が異なっていても、それぞれの条件に適した加圧力に調整することにより、異なる各収納体16毎にコイルバネ22が原料肉Mの厚みの減少に追従して、原料肉Mの圧縮力を常に最適な範囲内に維持することができる。
また、収納体16、上蓋材20の蓋部40及び中蓋材18の押し付け部材17を多孔板で形成しているので、加工工程中の乾燥、加熱、スモークの各雰囲気の流れを邪魔されることなく、収納体16に収納されている原料肉Mの全表面に十分接触させることができ、加工後の原料肉Mの品質を均一にすることができる。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のベーコンの原木製造装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、各ロック手段19は先端部に鉤部50を有しバネ等の付勢部材により収納体16の中心側に常時回動可能に付勢され、収納体16に設けられた回動掛止片52と、回動掛止片52の鉤部50に掛止する、上蓋材20に設けられた被掛止片53とを備えたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の構造のロック手段とすることもできる。
収納体16、中蓋材18の押し付け部材17及び上蓋材20の蓋部40の多孔板の貫通孔のサイズを直径が8mmの円形としたが、これに限定されず、必要に応じて、直径が3〜10mmの円形とすることもできる。また、円形の貫通孔の代わりに、一辺の長さが3〜10mmの矩形の貫通孔とすることもできる。さらに、収納体16、中蓋材18の押し付け部材17及び上蓋材20の蓋部40の多孔板の開口率を40%としたが、これに限定されず、状況に応じて30〜70%としてもよく、また、この範囲外としてもよい。貫通孔の形状は円形又は矩形以外の形状とすることもできる。
中蓋材18の押し付け部材17の多孔板の貫通孔は円形であり、隣接する3個の貫通孔で形成される三角形の角度α=60°としたので、押圧部材21の主要部60、61の先端65が中蓋材18の押し付け部材17の多孔板の貫通孔上に位置する個所もあるが、これに限定されず、状況に応じて、例えば、正方形の貫通孔とし、しかも、上蓋材20に設けた押圧部材21の主要部60、61及び補助部62〜64の先端65は中蓋材の押し付け部材の貫通孔を避けて配置することもできる。また、押圧部材の主要部及び補助部の先端が中蓋材の押し付け部材の貫通孔を避けるように、複数の貫通孔の形状及び貫通孔の配置を適宜決定することができる。
中蓋材18に補強材35〜38や2個の掴み部39を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、補強材や掴み部を省略することもできる。
収納体16に吊り下げ金具34を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、上蓋材に設けることもできる。さらに、状況に応じて、吊り下げ金具を省略することもできる。
弾性部材としてコイルバネ22を使用したが、これに限定されず、必要に応じて、その他の弾性部材を使用することもできる。また、コイルバネの特性は、処理する原料肉Mや処理条件等に応じて適宜選定することができる。
材質について言及しなかったが、例えば、すべてステンレス製とすることもできる。
本発明の一実施の形態に係るベーコンの原木製造装置の構成図である。 同ベーコンの原木製造装置の一部切欠き平面図である。 同ベーコンの原木製造装置の側断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の平面図、正断面図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の収納体の要部の正面図、平面図、側面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の中蓋材の平面図、正断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の上蓋材の平面図、正断面図である。 同ベーコンの原木製造装置の上蓋材の側断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の上蓋材の要部の拡大側断面図、拡大正面図である。 同ベーコンの原木製造装置のロック手段の説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同ベーコンの原木製造装置の押圧部材の平面図、側断面図である。
符号の説明
10:ベーコンの原木製造装置、11〜14:側壁、15:底部、16:収納体、17:押し付け部材、18:中蓋材、19:ロック手段、20:上蓋材、21:押圧部材、22:コイルバネ(弾性部材)、23:加圧手段、24:受け座、24a:上面、25〜27:受け座、28:軸受ブラケット、29:底部、30、31:側部、32、33:ピン孔、34:吊り下げ金具、35〜38:補強材、39:掴み部、40:蓋部、41:側壁、41a:下面、42〜44:側壁、45:コイルバネガイド、46:ガイド部、47:外フランジ部、48:内フランジ部、49:ボルト用挿通孔、50:鉤部、51:固定ピン、52:回動掛止片、53:被掛止片、54:掛止面、55:底部、56、57:ガイド部、58:当接面、59:ボルト孔、60、61:主要部、62〜64:補助部、65:先端、66:ボルト、67:ナット、68:外周面

Claims (6)

  1. 上部が開口し側壁及び底部が多孔板により形成され、内部に原料肉を収納する浅底で箱状の収納体と、
    前記収納体内の前記原料肉上に載置され、該原料肉の厚みの減少に追従して該収納体内を下降可能で、かつ、多孔板により形成された押し付け部材を備えた中蓋材と、
    前記収納体の周囲にその一部が設けられた複数のロック手段を介して着脱され、しかも上下方向の移動が拘束され、上部が多孔板により形成された上蓋材と、
    前記上蓋材に設けられ、前記中蓋材の前記押し付け部材に当接する押圧部材を、複数の弾性部材を介して押し付け可能な加圧手段とを備えたことを特徴とするベーコンの原木製造装置。
  2. 請求項1記載のベーコンの原木製造装置において、前記ロック手段には、前記収納体に設けられ先端部に鉤部を有し付勢部材により前記収納体の中心側に常時回動可能に付勢される回動掛止片と、前記上蓋材に設けられ前記回動掛止片の前記鉤部に掛止する被掛止片とを備えたことを特徴とするベーコンの原木製造装置。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載のベーコンの原木製造装置において、前記収納体、前記中蓋材の押し付け部材及び前記上蓋材の前記それぞれの多孔板の各貫通孔は、直径が3〜10mmの円形及び一辺の長さが3〜10mmの矩形のいずれか一つとしたことを特徴とするベーコンの原木製造装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のベーコンの原木製造装置において、前記多孔板の開口率を30〜70%としたことを特徴とするベーコンの原木製造装置。
  5. 請求項1及び2のいずれか1項に記載のベーコンの原木製造装置において、前記中蓋材の押し付け部材の前記多孔板は、複数の貫通孔を有し、前記押圧部材は前記中蓋材の押し付け部材の前記貫通孔を避けて配置されていることを特徴とするベーコンの原木製造装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のベーコンの原木製造装置において、前記収納体及び前記上蓋材のいずれか1つに吊り下げ金具を設けたことを特徴とするベーコンの原木製造装置。
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