JP2005173915A - 携帯端末、検索システム、及び、検索方法 - Google Patents

携帯端末、検索システム、及び、検索方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005173915A
JP2005173915A JP2003412057A JP2003412057A JP2005173915A JP 2005173915 A JP2005173915 A JP 2005173915A JP 2003412057 A JP2003412057 A JP 2003412057A JP 2003412057 A JP2003412057 A JP 2003412057A JP 2005173915 A JP2005173915 A JP 2005173915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
search
semantic information
content
information
mobile terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003412057A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Sumino
宏光 角野
Norihiro Ishikawa
憲洋 石川
Tsuyoshi Kato
剛志 加藤
Eiji Komata
栄治 小俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2003412057A priority Critical patent/JP2005173915A/ja
Publication of JP2005173915A publication Critical patent/JP2005173915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

【課題】 意味情報の生成と意味情報に基づいた情報検索とを、通信トラヒックを軽減しタイムリーに行うことを可能とする携帯端末、検索システム、及び、検索方法を提供する。
【解決手段】 携帯端末20は、コンテンツデータベース202にコンテンツを記憶し、ユーザインターフェース205より、コンテンツデータベース202に記憶されたコンテンツの意味情報が入力された場合に、意味情報をコンテンツと対応付けて意味情報データベース204に記憶する。検索処理部206は、ユーザインターフェース205より、検索対象の語彙を含んだ、コンテンツの検索要求が入力された場合に、検索対象の語彙に該当する意味情報を意味情報データベース204より検索し、提示機能2061は、意味情報とコンテンツのリンク画面を提示する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、携帯端末に保存されているコンテンツや知識情報を検索するための携帯端末、検索システム、及び、検索方法に関するものである。
近年においては、携帯端末に付属するカメラを利用したコンテンツの作成や、通信ネットワークを介しての携帯端末へのコンテンツのダウンロードが盛んに行われてきている。これらのコンテンツは、ユーザによりファイル名等の識別情報が付与された上で、携帯端末のメモリに記憶される。
このように、携帯端末のメモリに記憶されたコンテンツは、他のユーザの端末から通信ネットワークを介して直接検索することはできない。このため、ユーザは、自端末に記憶されたコンテンツを他のユーザが検索できるようにするために、コンテンツをネットワーク上のサーバに登録し、さらに、コンテンツ検索用の情報をネットワーク上の検索エンジンに登録する必要があった。この登録作業には手間と通信コストがかかり、ユーザにとって不便であった。
一方、近年では、コンテンツの種類や作成日等の、コンテンツに関する情報を利用して、各種処理が行われるようになってきている。例えば、特許文献1には、端末同士が、自端末に記憶されているコンテンツの管理情報を利用して、保持しているコンテンツの差分を判定し、当該差分を自動交換する技術が開示されている。
また、インターネットの分野において、意味情報に基づいて検索を実現する手法としては、メタデータとしてコンテンツの意味情報を記述し、当該メタデータを利用して意味に基づく検索を実現する手法が考えられている。(例えば、特許出願文献2参照)。この手法を用いる場合には、通常、コンテンツを作成したユーザやコンテンツを閲覧したユーザが、端末を用いてメタデータを作成し、当該作成したメタデータをネットワーク上の検索エンジンに登録することとなる。このときに、ユーザが携帯端末を用いる場合には、ネットワーク経由でサーバにアクセスし、CGI(Common Gateway Interface)等を利用してサーバ上でメタデータの作成を行うことが考えられる。
特開2002−163182号公報(要約) 特開2003−167910号公報(段落0035)
しかしながら、ユーザが、携帯端末を用いてサーバにアクセスしようとしたときに、携帯端末が通信圏外に位置している等の理由でネットワークに接続できなかった場合には、メタデータを作成することができない。このときには、ユーザは、携帯端末がネットワークに接続できる状態となるのを待ち、再度サーバにアクセスしてメタデータを作成する必要があった。このため、ユーザは、
タイムリーに(適時的に)メタデータを生成し、当該メタデータを利用した情報検索を行うことができずに不便であった。また、情報内容が頻繁に変わるようなコンテンツに対しては、ネットワーク経由でメタデータを更新するための手間や通信コストがかかり、また、通信トラヒックが増大するといった問題が生じていた。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、意味情報の生成と意味情報に基づいた情報検索とを、通信トラヒックを軽減しタイムリーに行うことを可能とする携帯端末、検索システム、及び、検索方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、コンテンツの意味情報を利用してコンテンツを検索する携帯端末において、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、ユーザインターフェースより、前記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツの意味情報が入力された場合に、該意味情報を該コンテンツと対応付けて記憶する意味情報記憶手段と、前記ユーザインターフェースより、検索対象の語彙を含んだ、コンテンツの検索要求が入力された場合に、該検索対象の語彙に該当する意味情報を前記意味情報記憶手段より検索する検索処理手段と、前記検索処理手段により検索された結果、該当する意味情報が前記意味情報記憶手段に記憶されていた場合には、該当する意味情報と対応付けられたコンテンツに関する情報を含んだ検索結果を提示する提示手段とを備えることを特徴とする携帯端末を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、ユーザが携帯端末のユーザインターフェースよりコンテンツの意味情報を入力した場合に、該意味情報は携帯端末に記憶されるため、意味情報をサーバに記憶するのに比較して、通信トラヒックや通信コストを軽減することができる。特に、意味情報の内容を頻繁に更新する必要がある場合には、ユーザの手間や通信トラヒック、通信コストを大きく軽減することができる。また、ユーザは、意味情報を作成する際に、携帯端末より通信ネットワークに接続する必要がないため、通信圏外等で通信ネットワークに接続できない状況の場合にも不便を感じることはなく、いつでも携帯端末を操作して、タイムリーに意味情報を自端末に登録することができる。
また、携帯端末は、ユーザが携帯端末のユーザインターフェースより検索対象の語彙を含んだ、コンテンツの検索要求が入力された場合に、該検索対象の語彙に該当する意味情報を自端末より検索するため、ユーザは、自端末内で意味情報に基づいた精度の高いコンテンツの検索を行うことが可能となる。このため、通信ネットワーク経由でサーバにアクセスして検索するのに比較して、通信トラヒックや通信コストを軽減することができる。また、通信環境に影響されずにいつでもタイムリーに検索することができるため、ユーザにとって利便性が高い。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯端末において、前記意味情報記憶手段は、前記ユーザインターフェースからの入力により、コンテンツと対応付けられていない知識情報を表す意味情報をさらに記憶し、前記提示手段は、前記ユーザインターフェースより意味情報の検索要求が入力された場合に、前記意味情報記憶手段より検索された意味情報そのものを提示することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記提示手段は、ユーザインターフェースより意味情報の検索要求が入力された場合に、前記意味情報記憶手段より検索された意味情報そのものを提示するため、携帯端末は、意味情報を利用したコンテンツの検索以外にも、意味情報そのものを利用した知識情報の検索を行うことができるため、請求項1の効果に加えて、携帯端末内における情報検索の用途が広がり、ユーザのニーズに合わせた利便性の高い検索を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の携帯端末において、前記検索要求を他の端末装置に転送する検索要求転送手段をさらに備え、前記提示手段は、前記検索処理手段による検索結果に加えて、前記検索要求転送手段により転送された検索要求に応答して送信されてきた検索結果をさらに提示することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、携帯端末は、検索要求を他の端末装置に転送する検索要求転送手段を備えているため、自端末に記憶されている意味情報のみならず、他の端末装置に記憶されている意味情報についても検索し、該検索結果を自端末に提示することが可能となる。これにより、携帯端末は、多くの検索結果を効率的に取得し、ユーザに提示することができるため、ユーザにとって利便性が高まる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の携帯端末において、他の端末装置より検索要求を受信する検索問合せ受信手段をさらに備え、前記検索処理手段は、前記検索要求が前記検索問合せ受信手段により受信された場合にも前記意味情報記憶手段に記憶されている意味情報の検索を行い、該検索による検索結果を前記他の端末装置に返信するようにしたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、携帯端末は、他の端末装置からの検索要求に対して検索結果を返信ことができるため、他の端末装置に対して、自端末に記憶されているコンテンツや意味情報を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の携帯端末において、前記意味情報記憶手段は、前記ユーザインターフェースより入力された意味情報に対して、自端末が取得可能な情報を付加して記憶することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、携帯端末は、例えば、日時や、位置情報や、携帯端末を所有するユーザの情報等の、自端末が取得可能な情報を、ユーザインターフェースより入力された意味情報に付加するため、より多くの情報を意味情報の中に含めることができる。また、ユーザが意味情報を入力する際に、日時等を意味情報として手入力する必要がないため、手間が省けて便利である。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか1項に記載の携帯端末において、前記意味情報記憶手段は、前記ユーザインターフェースより入力された意味情報に対して、アクセスを許可するユーザの条件を表す条件データをさらに対応付けて記憶し、前記検索結果送信手段は、前記検索要求を送信した他の端末装置のユーザを識別し、該識別されたユーザが、前記検索処理手段により検索された意味情報に対応付けられている条件データで表される条件を満たしている場合にのみ、該意味情報を前記他の端末装置に送信することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、携帯端末は、検索要求を送信した他の端末装置のユーザが、前記検索処理手段により検索された意味情報に対応付けられている条件データで表される条件を満たしている場合にのみ、該意味情報を他の端末装置に送信するようにしたため、条件データで表されるユーザの条件に応じて、意味情報を提示するユーザを限定することができる。このため、意味情報に対するセキュリティを保つことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか1項に記載の携帯端末において、語彙同士の関連性に関するオントロジ情報を記憶するオントロジ情報記憶手段をさらに備え、前記検索処理手段は、前記検索要求に含まれる語彙と、前記オントロジ情報記憶手段に記憶されているオントロジ情報に基づいて判定された、該語彙の関連語彙とに基づいて、前記意味情報記憶手段に記憶されている意味情報を検索することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、検索処理手段は、前記検索要求に含まれる語彙と、前記オントロジ情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて判定された、該語彙の関連語彙とに基づいて、意味情報記憶手段に記憶されている意味情報を検索するため、検索要求として入力された語彙を拡張して意味情報を検索することができる。このため、検索精度を高めることができ、より的確な検索結果を得ることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7の何れか1項に記載の携帯端末と、前記携帯端末よりコンテンツを受信した場合に、該コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、前記携帯端末より、前記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツの意味情報を受信した場合に、該意味情報を該コンテンツと対応付けて記憶する意味情報記憶手段と、前記携帯端末より、検索対象の語彙を含んだ、コンテンツの検索要求を受信した場合に、該検索対象の語彙に該当する意味情報を前記意味情報記憶手段より検索する検索処理手段と、前記携帯端末より、検索対象の語彙を含んだ、コンテンツの検索要求を受信した場合に、該検索要求を他の装置に転送する検索要求転送手段と、前記検索要求転送手段による検索要求転送に応答して受信した検索結果と、前記検索処理手段により検索された検索結果とを、前記検索要求送信元の携帯端末に返信する検索結果送信手段とを備える検索サーバと、を含むことを特徴とする検索システムを提供する。
請求項8に記載の発明によれば、検索システムは、請求項1から7の何れか1項に記載の携帯端末と、該携帯端末に記憶すべき情報を補助的に記憶するための検索サーバとを備えているため、携帯端末に記憶すべきコンテンツと意味情報とのうち、例えば、あまり頻繁に更新されない情報や、アクセス頻度が高い情報や、無線通信のネットワーク環境に影響されずにアクセスすることが必要な情報等を検索サーバに記憶しておくことで、検索サーバを携帯端末の補助的な装置として用いることができる。すなわち、検索サーバを用いることによって、携帯端末の機能の制約を補うことができる。このような検索システムとすることで、検索システム全体として、無駄な通信トラヒックを軽減し、タイムリーで効率的な検索を行うことが可能となる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の検索システムにおいて、前記検索サーバが備える意味情報記憶手段により記憶される意味情報は、前記携帯端末が保持する情報に対応付けられたリンク情報を含み、前記検索処理手段は、前記リンク情報を含んだ意味情報が前記検索対象の語彙に該当するか否かを判定する際に、前記携帯端末より、前記リンク情報に対応付けられた情報を取得することを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、前記検索処理手段は、リンク情報を含んだ意味情報が前記検索対象の語彙に該当するか否かを判定する際に、前記携帯端末より、前記リンク情報に対応付けられた情報を取得するため、例えば、頻繁に変更される情報をリンク情報としておくことで、携帯端末は、頻繁に変更される情報を更新するために検索サーバにアクセスする必要がなくなり、無駄なトラヒックや通信コストや手間を軽減することができる。
請求項10に記載の発明は、携帯端末に記憶されている意味情報を用いて該携帯端末に記憶されているコンテンツを検索する検索方法において、前記携帯端末がコンテンツを記憶するコンテンツ記憶ステップと、前記携帯端末のユーザインターフェースより、前記コンテンツ記憶ステップにおいて記憶されたコンテンツの意味情報が入力された場合に、該意味情報を該コンテンツと対応付けて記憶する意味情報記憶ステップと、前記携帯端末のユーザインターフェースより、検索対象の語彙を含んだ、コンテンツの検索要求が入力された場合に、該検索対象の語彙に該当する意味情報を検索する意味情報検索ステップと、前記意味情報検索ステップにおいて検索された結果、該当する意味情報が記憶されていた場合には、前記携帯端末は、該当する意味情報と対応付けられたコンテンツに関する情報を含む検索結果を提示する提示ステップとを備えることを特徴とする検索方法を提供する。
請求項10に記載の発明の作用・効果は、請求項1と同様である。
本発明によれば、携帯端末がコンテンツを記憶し、また、携帯端末が意味情報を生成し記憶するようにしたため、携帯端末は、自端末内において、意味情報の生成と意味情報に基づいた情報検索とを、通信環境に影響されずタイムリーに行うことが可能となる。
また、携帯端末は、他の端末装置に記憶されている意味情報をも検索することが可能であるため、携帯端末は、自端末に記憶されている情報以外に、他の端末装置に記憶されている情報の検索結果についてもユーザに提示することが可能となる。このため、ユーザは効率よく検索を行うことができ、利便性が高い。
また、携帯端末の機能を補助する検索サーバを備えた検索システムとすることで、コンテンツや意味情報の種類や性質に応じて、当該情報を記憶する装置を使い分けることができるため、より効率的で利便性の高い検索をタイムリーに行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図においては、他の図と同等部分に同一符号が付されている。
(A.第1の実施形態)
[A−1.構成]
[A−1−1.全体構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る検索システムの構成を示す図である。同図に示すように、本検索システムは通信ネットワーク10に接続される複数の携帯端末20A〜20F、及び、複数の固定端末30A〜30Cを含んで構成される。携帯端末20A〜20Fのハードウェア構成は共通していることから、以降各携帯端末を区別する必要がない場合には「携帯端末20」と記す。また、固定端末30A〜30Cのハードウェア構成は共通していることから、以降各固定端末を区別する必要がない場合には「固定端末30」と記す。携帯端末20は、コンテンツや意味情報の閲覧、作成及び検索機能を備えている端末であり、各携帯端末20は、自端末20内での情報検索と通信ネットワーク10を介しての情報検索とを行う。また、携帯端末20は、通信ネットワーク10を経由して、外部の端末である携帯端末20や固定端末30に対して、自端末20内における情報検索の結果を提供する。
[A−1−2.携帯端末の構成]
次に、携帯端末20の構成について説明する。携帯端末20は、一般的な携帯電話機のハードウェア構成を備えている。すなわち、携帯端末20は、プログラムを実行し携帯端末20全体を制御するCPU(Central Processing Unit)と、無線通信を制御する通信インターフェースと、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリ及びフラッシュ・メモリ等の不揮発性メモリを含む記憶部と、各種指令をCPUに与えるための操作ボタンと、各種画面を表示するディスプレイと、日時を計時する内部時計と、GPS(Global Positioning System)衛星よりGPS信号を受信するGPSアンテナを含んだGPS受信部と、被写体を撮影するカメラを含んだ撮像部とを備えている。
携帯端末20の不揮発性メモリには、各種データやプログラムが記憶されている。例えば、携帯端末20の不揮発性メモリには、各種コンテンツや、意味情報や、オントロジ情報が記憶されている。
不揮発性メモリに記憶されるコンテンツには、通信ネットワーク10に接続されている、図示せぬサーバよりダウンロードされたものや、ユーザの指示入力に従って携帯端末20自身が作成したものが含まれている。
また、意味情報とは、情報自体の意味を表す情報をいう。例えば、「石川」という情報自体は、地名を意味しているのか人名を意味しているのかがわからないが、「人名=石川」という情報であれば、「石川」が人名を意味していることがわかる。このような情報を意味情報という。意味情報がコンテンツと対応付けられている場合には、当該意味情報は、コンテンツに関する情報を表す情報(メタデータ)となる。また、意味情報がコンテンツと対応付けられていない場合には、当該意味情報は、それ自体で様々な知識情報を表すこととなる。
ここでは、意味情報は、コンピュータで処理可能な、構造化されたデータとして記述される。コンピュータで処理可能な構造化されたデータとしては、例えば、W3C(World Wide Web Consortium)のRDF(Resource Description Framework)に基づいたXML(eXtensible Markup Language)形式のデータが存在する。意味情報がXML形式で記述される場合には、意味情報はプロパティとプロパティ値とを含んで構成されることとなる。例えば、意味情報が「人名=石川」を表す場合には、「人名」がプロパティとなり、「石川」がプロパティ値となる。
オントロジ情報は、語彙同士の関係や、語彙同士の関係を解釈するための論理的なルールを定義する情報である。語彙同士の関係とは、例えば、語彙「東京都」は語彙「渋谷区」に含まれるとか、語彙「歯医者」と語彙「歯科医」は同義語であるといった関係である。意味情報に含まれる“プロパティ”や“プロパティ値”も“語彙”を表す情報である。
また、携帯端末20の不揮発性メモリには、携帯端末20の所有者を識別するためのユーザ識別情報が、ユーザの入力によって予め記憶されている。
また、携帯端末20の不揮発性メモリには、GPSアンテナより受信したGPS信号から、位置情報や当該位置情報に該当するエリア名を判定するためのプログラムが記憶されている。また、不揮発性メモリには、本発明に特徴的なプログラムとして、意味情報を生成し記憶するためのプログラムや意味情報を検索するためのプログラムが記憶されている。
これらの不揮発性メモリに記憶されているデータと、携帯端末20が備える上述したハードウェアと、携帯端末20のCPUが不揮発性メモリに記憶されているプログラムを実行することにより実現される機能とにより、図2に示す携帯端末20の機能が実現される。図2は、携帯端末20の機能構成を示すブロック図である。以下、同図に示す各機能について説明する。
コンテンツ生成部201は、ユーザインターフェース205からのユーザの指示に応じて、HTML(Hyper Text Markup Language)等のテキストコンテンツやGIF(Graphic Interchange Format)等の画像コンテンツ、さらに、携帯端末20の撮像部で撮影された動画像や静止画像等のコンテンツを作成する。
このコンテンツ生成部201において生成されたコンテンツには、コンテンツの識別情報等が付加されて、コンテンツデータベース(DB)202に記憶される。さらに、コンテンツデータベース202には、通信ネットワーク10経由で、他の携帯端末20や固定端末30などから取得した画像、テキスト、JAVA(登録商標)コンテンツ等についても保存される。
意味情報生成部203は、携帯端末20のユーザがコンテンツデータベース202に保存されたコンテンツに対する意味情報(メタデータ)を入力した場合に、当該入力された意味情報を、コンテンツや、自端末20内外より取得した情報と対応付けて、意味情報データベース(DB)204に記憶するための意味情報を生成する。
具体的には、まず、意味情報生成部203は、自端末20内外より各種情報を取得する。例えば、意味情報生成部203は、内部時計より取得される日時情報や、不揮発性メモリより取得されるユーザ識別情報を取得する。また、意味情報生成部203は、GPS受信部より位置情報やエリア情報を取得する。
意味情報生成部203は、自端末20内外より取得した情報と、入力された意味情報と、当該意味情報に対応するコンテンツの識別情報とを、RDFに基づいたXML形式に変換し、XML形式の文書データ(以下、「XML文書」という)を生成する。
なお、携帯端末20のユーザが、コンテンツデータベース202に保存されたコンテンツとは関係なく、ユーザの知識情報を表す意味情報を入力した場合には、意味情報生成部203は、入力された意味情報をコンテンツとは対応付けずにXML文書を生成する。
また、意味情報生成部203は、ユーザが意味情報を入力する際に、当該意味情報に対してアクセスを許可するユーザの条件を表す条件データを入力した場合には、当該条件データを表すXML文書を生成する。
意味情報生成部203は、生成したXML文書を意味情報データベース204に記憶する。
ここで、意味情報データベース204に記憶される、意味情報を表すXML文書の例を図3に示す。また、図3に示すXML文書に含まれる意味情報の内容をグラフ形式で表現すると、図4に示すようになる。図3及び図4に示す意味情報は、以下の内容を表している。なお、以下では、意味情報を構成するプロパティとそのプロパティの値とを、「プロパティ=“プロパティ値”」の形式で記述するものとする。
すなわち、JPG(Joint Photographic Experts Group)形式のコンテンツ“006”は、「種別=“写真”」、「撮影された日付=“2003年9月6日土曜日5時15分52秒”」、「撮影場所=“area1234”」、「撮影場所のエリア名=“渋谷”」、「撮影対象者=“person009”」、「撮影対象者の名前=“石川”」、「撮影対象者の電子メールアドレス“=hogehoge@abc.co.jp”」、「コンテンツ作成者=“creator001”」、「コンテンツ作成者の現在の位置情報=“area1234”」であることを表している。
また、図5には、条件データを表すXML文書の例を示す。同図に示すXML文書は、「撮影対象者=“person009”」の意味情報に対して、グループAに属するユーザのみにアクセスが許可されていることを表している。さらに、グループAに属するユーザ名が、“person007”、“person008”、“person009”であることを表している。また、図5に示すXML文書に含まれる意味情報の内容をグラフ形式で表現すると、図6に示すようになる。
図5に示すXML文書が意味情報データベース204に記憶されている場合には、携帯端末20は、意味情報「撮影対象者=“person009”」と「撮影対象者の名前=“石川”」と「撮影対象者の電子メールアドレス“=hogehoge@abc.co.jp”」とを、ユーザ“person007”、“person008”、“person009”のみに限定して提示するよう制御することとなる。
また、例えば、コンテンツの識別情報であるURI(Uniform Resource Identifier)“http://・・・006.jpg”に対して、全ての外部端末のユーザにアクセスを許可しない旨の条件データが意味情報データベース204に記憶されている場合には、携帯端末20は、外部端末に、コンテンツ“006”へのリンク情報を送信しないように制御することとなる。
なお、意味情報に対する条件データが記憶されていない場合には、当該意味情報にはアクセスの制限が設定されていないことを表しており、当該意味情報を全てのユーザに対して提示することが可能であるものとする。
ユーザインターフェース205は、操作ボタンとディスプレイとを含んで構成される。ユーザインターフェース205は、ユーザにより入力される検索要求等の情報を、コンテンツ生成部201や意味情報生成部203や検索処理部206等に送信する。また、ユーザインターフェース205は、検索処理部206より受信した検索応答をディスプレイに表示する。
ここで、ユーザがコンテンツの検索要求を指示する際には、ユーザインターフェース205より、検索対象の語彙を入力することとなる。検索対象の語彙は、1又は複数の、プロパティとプロパティ値との組で構成される。また、ここでは、検索対象の語彙に“?”を含めた場合には、コンテンツの検索要求ではなく、意味情報そのものの検索要求を意味することになる。
検索処理部206は、ユーザインターフェース205より検索要求を受信した場合に、検索要求に含まれる語彙に該当する意味情報を、意味情報データベース204より検索する。この際、検索処理部206は、携帯端末20にて保持されるオントロジ情報207、または、他の端末装置より取得したオントロジ情報に基づいて、検索要求に含まれる語彙と関連のある語彙を判定する。検索処理部206は、当該判定された関連語彙を検索対象の語彙に含めて、意味情報データベース204を検索する。ここで、オントロジ情報207に基づいた関連語彙の判定対象となる語彙は、検索要求に含まれるプロパティとプロパティ値との少なくとも一方である。すなわち、プロパティとプロパティ値との両方について関連語彙が判定される場合も、一方のみについて関連語彙が判定される場合もある。
このように、検索要求に含まれる語彙を関連語彙を含めた内容に拡張して検索することで、検索精度を向上させることができる。
また、検索処理部206は、検索結果を所定の形式に編集してユーザに提示する提示機能2061を備えている。提示機能2061は、検索要求により検索された、該当する意味情報に基づいて、コンテンツに関する情報を含んだ検索結果を生成する。具体的には、提示機能2061は、該当する意味情報に対応付けられたコンテンツのリンクと説明文とを生成する。また、提示機能2061は、該当する意味情報が複数検索された場合には、レイティング処理を行う。そして、提示機能2061は、コンテンツのリンクと説明文とを表示するための画面データを生成し、当該画面データを含む検索応答をユーザインターフェース205に送信する。
また、ユーザインターフェース205より受信した検索要求に“?”が含まれており、コンテンツではなく知識情報の検索要求を表していた場合には、提示機能2061は、検索された意味情報そのものを表示する。
また、検索処理部206が検索メッセージ転送処理部208より検索結果を受信した場合には、提示機能2061は、検索処理部206による検索結果と、検索メッセージ転送処理部208より受信した検索結果とをレイティング処理する。そして、提示機能2061は、レイティング処理した検索結果を含む検索応答をユーザインターフェース205に送信する。
また、検索処理部206は、検索問合せ受信部209より検索問合せを受信した場合には、当該検索問合せに含まれる語彙に該当する意味情報を意味情報データベース204より検索し、検索結果を検索結果送信部210に返信する。
なお、検索された意味情報に条件データが対応付けられていた場合には、検索処理部206は、検索問合せを送信した端末のユーザに対して、検索された意味情報に対するアクセスが許可されている場合にのみ、検索された意味情報を検索結果として検索結果送信部210に送信する。
検索メッセージ転送処理部208は、検索処理部206による検索の結果、該当する意味情報が意味情報データベース204に記憶されていなかった場合に、通信ネットワーク10経由で、アクセス可能な携帯端末20A等の他の端末に、検索問合せのメッセージを転送する。この検索問合せのメッセージには、検索対象の語彙を含んだ検索要求と携帯端末20に記憶されているユーザ識別情報とが含まれる。また、検索メッセージ転送処理部208は、検索問合せに対する応答として、他の端末より検索応答を受信すると、当該検索応答を検索処理部206に転送する。
検索問合せ受信部209は、携帯端末20Bや固定端末30A等の他の端末から送信されてきた検索問合せを、通信ネットワーク10を経由して受信し、検索処理部206に転送する。
検索結果送信部210は、検索問合せ受信部209により受信された検索問合せに基づいて、検索処理部206が検索した検索結果を、検索問合せ送信元の端末に返信する。
コンテンツ転送処理部211は、他の端末がコンテンツの取得要求を送信してきた場合に、コンテンツデータベース202より該当するコンテンツを取得して、要求送信元の端末に返信する。
[A−1−3.検索処理]
次に、図7を参照しながら、携帯端末20が行う検索処理について説明する。
まず、ユーザはユーザインタフェース205より、検索対象の語彙(1又は複数の、プロパティとプロパティ値との組)を入力し、検索指示の入力操作を行う。
これにより、携帯端末20のユーザインターフェース205は、検索対象の語彙を含んだ検索要求を、検索処理部206に渡す。
検索処理部206は、ユーザインタフェース205より検索要求を受信する。検索処理部206は、オントロジ情報207を利用して、検索要求に含まれる語彙を、関連語彙を含めた内容に拡張する(ステップS101)。検索処理部206は、拡張された検索要求に基づいて、意味情報データベース204を検索する(ステップS102)。
ここで、意味情報データベース204より検索結果が得られない場合には(ステップS103;No)、検索メッセージ転送処理部208は、検索問合せを外部の他の端末に送信する(ステップS104)。検索問合せを送信した端末より、該当する意味情報を含んだ検索結果が得られない場合には(ステップS105;No)、該当コンテンツ無しの検索結果を出力する(ステップS108)。
一方、自端末20または他の端末の意味情報データベース204より、複数の該当する検索結果が得られた場合には(ステップS105;Yes)、検索結果の表示順序をレイテイング処理して(ステップS107)、検索結果の出力を行う(ステップS108)。
[A−1−4.検索問合せ受信処理]
次に、図8を参照しながら、携帯端末20が、外部の他の端末より検索問合せを受信した場合の検索問合せ受信処理について説明する
まず、検索問合せ受信部209は、他の端末から検索問合せを受信すると、検索処理部206に検索問合せを転送する。検索処理部206は、オントロジ情報207を利用して、検索問合せに含まれる検索対象の語彙に対する関連語彙を判定することにより、検索対象の語彙を関連語彙まで拡張する(ステップS201)。検索処理部206は、検索対象の語彙と関連語彙とに基づいて、意味情報データベース204の検索を行う(ステップS202)。ここで、意味情報データベース204に、該当する意味情報が記憶されていた場合には(ステップS203;Yes)、検索処理部206は、該当する意味情報に対して条件データが対応付けられているか否かを判定する。条件データが対応付けられていた場合には、当該条件データと、受信した検索問合せに含まれるユーザ識別情報とを参照して、ユーザが意味情報に対するアクセス条件を満たすか否かの判断を行う(ステップS204)。受信した検索要求に含まれるユーザ識別情報で表されるユーザの条件が、意味情報に対応付けられている条件データで表される条件を満たす場合には(ステップS204;Yes)、検索結果送信部210は、意味情報を含んだ検索結果を、検索結果送信部210経由で、検索問合せ送信元の他の端末に返信する。一方、ユーザの条件が、意味情報に対応付けられている条件データで表される条件を満たさなかった場合には、(ステップS204;No)、検索結果送信部210は、アクセス条件が設定されている意味情報に対するアクセスが拒否されたため検索結果が無い旨を、他の端末に通知する。
[A−2.動作]
次に、上記構成における動作について説明する。前提として、ユーザAの携帯端末20Aの不揮発性メモリには、意味情報に付加するための情報として、作者名“Creator001”が記憶されているものとする。
[A−2−1.コンテンツと意味情報との作成]
まず、ユーザAは、2003年9月6日に渋谷で、携帯端末20Aを用いて、石川さんの写真を撮影する操作を行う。これにより、携帯端末20Aの撮像部は、被写体を表す画像データを生成する。
さらにユーザAは、携帯端末20Aのユーザインターフェース205Aより、撮影した写真を識別するためのコンテンツ名“006”を入力する。
これにより、携帯端末20Aのコンテンツ生成部201Aは、画像データにコンテンツ名“006”を付加することによりコンテンツ“006”を生成して、生成したコンテンツ“006”をコンテンツデータベース202Aに記憶する。
次に、ユーザAは、携帯端末20Aのユーザインターフェース205Aより、コンテンツ“006”に対する意味情報として、「撮影対象者の名前=石川さん」と「撮影対象者の電子メールアドレス=hogehoge@abc.co.jp」と「撮影対象者の意味情報に対するアクセス条件=グループA」とを入力し、コンテンツ“006”と対応付けて登録するための指示入力を行う。
これにより、意味情報生成部203Aは、内部時計より現在日時“2003年9月6日土曜日5時15分52秒”を取得する。また、意味情報生成部203Aは、GPS受信部において受信されるGPS信号より位置情報“area1234”を判定し、また、当該位置情報からエリア名“渋谷”を判断する。また、意味情報生成部203Aは、不揮発性メモリより作成者名“Creator001”を取得する。
意味情報生成部203Aは、自端末20Aの内部や外部から取得したこれらの情報を、ユーザインターフェース205Aより入力された意味情報に付加する。そして、意味情報生成部203Aは、図3及び図5に示すXML文書を生成して、意味情報データベース204Aに記憶する。
このようにユーザAは、自己の携帯端末20Aを用いて石川さんの写真を撮影した後に、電波状況や通信コストを気にすることなく、自己の携帯端末20Aを用いて、タイムリーに意味情報を作成することができる。
[A−2−2.コンテンツの検索]
次に、ユーザAが携帯端末20Aを用いて、コンテンツ「東京で撮影した石川さんの写真」を検索するときの動作について説明する。前提として、意味情報データベース204には、上述した[A−2−1]で作成された、図3及び図5に示すXML文書が記憶され、コンテンツデータベース202には、[A−2−1]で作成されたコンテンツ“006”が記憶されているものとする。
このようなコンテンツをユーザインターフェース205Aのディスプレイに表示することをユーザAが希望する場合、ユーザが検索要求として入力する情報としていくつか例が考えられるが、検索要求として入力された情報がプロパティとプロパティ値との複数の組「種別=“写真”、撮影場所=“東京”、撮影対象=“石川”」であった場合について、図7を参照しながら説明する。
ユーザAは、上記の検索対象の語彙を携帯端末20Aのユーザインターフェース205Aより入力した後、検索指示の入力を行う。
これにより、携帯端末20Aのユーザインターフェース205Aは、上記の語彙を含んだ検索要求を、検索処理部206Aに送信する。検索処理部206Aは、検索要求に含まれる語彙“東京”について、オントロジ情報207Aを利用し、東京のエリアが渋谷区等の東京23区を含むという判断を行う(ステップS101)。検索処理部206Aは、種別が“写真”であり、撮影場所が“東京”の他に“渋谷”等の東京23区の何れかであり、撮影対象が“石川”を含む意味情報を、意味情報データベース204Aより検索する(ステップS102)。これにより、検索処理部206Aは、図3に示す、該当するXML文書を取得する(ステップS103;Yes)。提示機能2061Aは、取得したXML文書に含まれる、コンテンツ“006”のURIに基づいて、コンテンツ“006”のリンクを生成する。また、検索処理部206Aは、XML文書に含まれる意味情報より、“2003年9月6日土曜日5時15分52秒に、渋谷でユーザAが写した、メールアドレスがhogehoge@abc.co.jpである石川さんの写真”を表す説明文を生成する。提示機能2061Aは、リンクと説明文とを表示する画面データを生成する。提示機能2061Aは、生成した画面データをユーザインターフェース205Aに送信する。ユーザインターフェース205Aは、ディスプレイにコンテンツ“006”のリンクと説明文とを含んだ画面を表示する(ステップS108)。
ユーザAは、携帯端末20Aのデイスプレイに表示された画面を参照して、コンテンツのリンクを選択する操作を行う。
携帯端末20Aは、コンテンツデータベース202Aに保存されているコンテンツ“006”をユーザインターフェース205Aに送信する。
これにより、ユーザインターフェース205Aのディスプレイには、渋谷で撮影された石川さんの画像が表示される。
このように、ユーザAは、電波状況に影響されることなく、また、通信コストを気にすることなく、自己の携帯端末20Aを用いて、いつでもどこでも手軽に意味情報から必要な情報を検索することが可能となる。
また、一般的に用いられているキーワードのみで検索する場合、「石川 and 渋谷」のようにキーワードを入力して検索しても、「石川」や「渋谷」が場所を示すのか人物名を示すのか判断できないために検索の精度が落ちるが、上記のように意味情報を生成して意味を明確にしておくことで、意味に基づいた正確な検索が可能となる。
[A−2−3.携帯端末20Aが携帯端末20Bより検索問合せを受ける場合]
次に、ユーザBが、自己の携帯端末20Bを用いて「東京で撮影した石川さんの写真」を検索するときの動作について、図7及び図8を参照して説明する。
前提として、携帯端末20Bの意味情報データベース204Bには、データが何も記憶されておらず、また、ユーザAの携帯端末20Aの意味情報データベース204Aには、
[A−2−1]で作成された図3及び図5に示すXML文書が記憶されているものとする。また、携帯端末20Bの不揮発性メモリには、ユーザBがグループAに属していることを表すユーザ識別情報が記憶されているものとする。
まず、ユーザBは、検索対象の語彙「種別=“写真”、撮影場所=“東京”、撮影対象=“石川”」をユーザインターフェース205Bより入力し、さらに、検索指示の入力を行う。
これにより、携帯端末20Bのユーザインターフェース205Bは、上記の検索対象の語彙を含んだ検索要求を、検索処理部206Bに送信する。検索処理部206Bは、上述した動作例と同様に、検索要求に含まれる語彙“東京”について、オントロジ情報207Bを利用し、東京のエリアが東京23区のエリアを含むという判断を行う(図7のステップS101)。検索処理部206Bは、検索対象として入力された語彙と、オントロジ情報207Bにより判断され拡張された関連語彙とに基づいて、意味情報データベース204Bより該当する意味情報を検索する(ステップS102)。ここでは、意味情報データベース204Bにはデータが記憶されていないため(ステップS103;No)、検索メッセージ転送処理部208Bは、受信した検索要求と、ユーザBがグループAに属していることを表すユーザ識別情報とを含む検索問合せを生成して、携帯端末20Aに送信する(ステップS104)。
携帯端末20Aの検索問合せ受信部209Aは、携帯端末20Bより検索問い合わせを受信すると、検索処理部206Aに検索問合せを転送する。検索処理部206Aは、オントロジ情報207Aを利用して検索問合せに含まれる検索対象の語彙を関連語彙に拡張する(図8のステップS201)。検索処理部206Aは、検索対象語彙と関連語彙とに基づいて、意味情報データベース204Aの検索を行う(ステップS202)。ここでは、意味情報データベース204Aには図3に示すXML文書が記憶されているため(ステップS203;Yes)、検索処理部206Aは、次いで、検索されたXML文書に含まれる意味情報各々に条件データが設定されているか否かを判定する。ここでは、意味情報データベース204Aには、図5に示すXML文書が記憶されているため、検索処理部206Aは、「撮影対象=“person009”」に対して条件データが設定されていることを判定する。そして、検索処理部206Aは、「撮影対象=“person009”」に対してユーザBがアクセス条件を満たしているか否かを判定する(ステップS204)。ここでは、グループAに属するユーザのみに「撮影対象=“person009”」のアクセスが許可されており、かつ、検索問合せに含まれるユーザ識別情報はユーザBがグループAに属していることを表しているため、ユーザBは意味情報「撮影対象=“person009”」に対してアクセス権を有していることになる。また、XML文書に含まれる「撮影対象=“person009”」以外の意味情報には、条件データが設定されていないため、ユーザBは、図3に示すXML文書全ての意味情報に対してアクセス権を有している(ステップS204;Yes)。
このため、提示機能2061Aは、図3に示すXML文書の記述に基づいて、コンテンツ“006”のリンクと説明文とを含んだ検索結果を生成する。検索処理部206は、検索結果を検索結果送信部210Aに送信する。検索結果送信部210Aは、携帯端末20Bに検索結果を返信する(ステップS205)。
携帯端末20Bの検索メッセージ転送処理部208Bは、検索結果を受信し(図7のステップS105;Yes)、検索処理部206Bに転送する。検索処理部206Bの提示機能2061Bは、検索要求に対して得られた検索結果としては、検索メッセージ転送処理部208Bより転送されてきたコンテンツ“006”の検索結果のみであるため(ステップS106;No)、当該検索結果をユーザインターフェース205Bに送信する(ステップS108)。
これにより、携帯端末20Bのディスプレイには、コンテンツのリンクと説明文が表示される。ユーザBは、当該リンクを選択することにより、ユーザAの携帯端末20Aに保存されている石川さんの写真を、自端末20Bで照会することができる。
[A−2−4.意味情報のみ検索する場合]
次に、コンテンツの検索ではなく、意味情報のみを知識情報として検索する場合の動作例について説明する。ここでは、ユーザCの携帯端末20Cには、ユーザ識別情報として、ユーザCが“person010”であることを表す情報が記憶されているものとする。また、携帯端末20Cの意味情報データベース204Cには、データが何も記憶されていないものとする。また、ユーザAの携帯端末20Aの意味情報データベース204Aには、[A−2−1]で作成された図3及び図5に示すXML文書が記憶されているものとする。
まず、ユーザCは、ユーザインターフェース205Cより、検索対象の語彙「撮影場所=“?”、撮影対象者=“石川”、メールアドレス=“?”」を入力し、検索指示の入力を行う。
これにより、携帯端末20Cのユーザインターフェース205Cは、上記の検索対象の語彙を含んだ検索要求を、検索処理部206Cに送信する。検索処理部206Cは、オントロジ情報207Cに基づいて、例えば、検索要求に含まれる語彙“撮影対象者”と“石川”とから、石川が人名であると判断し、“石川さん”、“石川くん”等の関連語彙を判定する(図7のステップS101)。検索処理部206Cは、撮影場所が任意で、撮影対象が“石川”、“石川さん”及び“石川くん”の何れかを含む意味情報を、意味情報データベース204Cより検索する(ステップS102)。ここでは、意味情報データベース204Cにはデータが何も記憶されていないため(ステップS103;No)、検索メッセージ転送処理部208Cは、受信した検索要求と、ユーザCのユーザ識別情報“person010”とを含む検索問合せを送信する。
携帯端末20Aの検索問合せ受信部209Aは、携帯端末20Cより検索問合せを受信すると、検索処理部206Aに検索問合せを転送する。これ以降、検索処理部206Aが行う図8のステップS201〜S204までの処理は、[A−2−3]における処理と同様であるため、重複した説明を省略する。
ステップS204における判定処理においては、検索問合せに含まれるユーザ識別情報が、ユーザCが“person010”であることを表しているため、図5に示す条件データより、検索処理部206Aは、ユーザCが意味情報「撮影対象=“person009”」に対してアクセス権を有していないことを判定する(ステップS204;No)。そして、検索処理部206Aは、ユーザCがアクセス条件を満たさない旨の検索結果を検索結果送信部210Aに送信する。検索結果送信部210Aは、携帯端末20Cに提示可能な検索結果が無い旨を返信する(ステップS206)。
携帯端末20Cの検索メッセージ転送処理部208Cは、提示可能な検索結果が無い旨の検索応答を受信する(図7のステップS105;No)。検索処理部206の提示機能2061は、提示可能な検索結果が無い旨を表示する画面データを生成し、ユーザインターフェース205Cに送信する(ステップS108)。
このように、石川さんに関する情報に対するアクセス権のないユーザCが、石川さんに関する情報を検索した場合に、ユーザCに、石川さんのメールアドレス等の個人情報が提示されるのを防ぐことができる。
(B.第2の実施の形態)
次に、第2実施形態について説明する。
[B−1.構成]
図9は、本発明が適用される、第2の実施の形態に係る検索システムの全体構成を示す図である。同図に示すように、本検索システムは通信ネットワーク10に接続される複数の携帯端末20A〜20F、及び、1つまたは複数の検索サーバ40を含んで構成される。
第2の実施の形態に係る検索システムが第1の実施の形態に係る検索システムと異なる点は、検索サーバ40を含んで構成されている点である。
携帯端末20A〜20Fは、第1の実施の形態で説明した携帯端末20と同様の機能と構成を備えている。
検索サーバ40は、通信ネットワーク10上に固定的に設置され、携帯端末20が行う、コンテンツ及び意味情報の管理及び検索を補助する装置である。
[B−1−1.検索サーバの構成]
次に、検索サーバ40の構成を説明する。検索サーバ40は、一般的なサーバのハードウェア構成を備えている。すなわち、検索サーバ40は、CPUと、ROM、RAM、及び、ハードディスクを含む記憶部と、通信ネットワーク10を介してデータの授受を制御する通信インターフェースとを備えている。
図10には、検索サーバ40の機能構成を示す。同図に示す検索サーバ40の機能構成が、携帯端末20の機能構成と異なる点は、携帯端末20が備えるコンテンツ生成部201と意味情報生成部203との替わりに、検索サーバ40が、コンテンツ登録部401と意味情報登録部403とを備えている点である。
コンテンツ登録部401は、携帯端末20から送信されたコンテンツの登録要求を受信し、当該コンテンツをコンテンツデータベース402に登録する。また、意味情報登録部403は、携帯端末20から送信された意味情報の登録要求を受信し、当該意味情報を意味情報データベース404に登録する。
検索サーバ40には、携帯端末20に記憶すべき意味情報やコンテンツのうち、例えば、あまり頻繁に更新されない情報や、アクセス頻度が高い情報や、携帯端末20から通信ネットワーク10への接続が不安定である場合にもアクセス可能にしておくべき情報が登録される。これは、検索サーバ40の方が携帯端末20に比較して記憶容量や処理能力が大きく、また、検索サーバ40の行う通信の方が、携帯端末20が行う無線通信に比較して安定しているためである。検索サーバ40に送信、保存すべき情報は、コンテンツや意味情報が作成される都度、ユーザにより判断される。
また、検索サーバ40に記憶されるデータが、携帯端末20に記憶されるデータと異なる点は、意味情報データベース404に記憶されている意味情報にリンク情報が含まれている点である。このリンク情報は、携帯端末20に保持されている情報に対応付けられている。
例えば、図3に示すCreatorのlocation情報は、携帯端末20を利用しているユーザの現在位置の情報に該当するが、このような情報は頻繁に更新されるため、検索サーバ40で保持せずに、検索の要求が生じた時点で携帯端末20に対して確認の問合せを行うのが効率的である。この場合に、Creatorのlocation情報に、携帯端末20の位置情報と対応付けられたリンク情報を含ませ、当該リンク情報を利用して携帯端末20より位置情報を取得するようにする。
意味情報にリンク情報を含めるか否かは、ユーザが意味情報を登録するときに判断して入力するか、若しくは、検索サーバ40の意味情報登録部403によって判断される。
その他の検索サーバ40の機能構成は、第1の実施の形態における携帯端末20と同様である。すなわち、検索サーバ40は、コンテンツデータベース402、検索処理部406、オントロジ情報407、検索メッセージ転送処理部408、検索問合せ受信部409、検索結果送信部410、及び、コンテンツ転送処理部411を備えており、これらの機能は、第1の実施の携帯における携帯端末20と同様である。
なお、これらの機能は、検索サーバ40のCPUが記憶部に記憶されているプログラムを実行することにより実現する機能と、検索サーバ40のハードウェアの機能とにより実現される。
[B−2.動作]
次に、上記構成における携帯端末20の検索処理の動作について、図7及び図8を参照しながら説明する。前提として、ユーザは、携帯端末20を用いてコンテンツと意味情報とを生成する際に、当該コンテンツと意味情報とが頻繁に更新されない固定的な情報であるか否かを判断し、頻繁に更新されない情報と判断された場合には、これらの情報を検索サーバ40に送信する指示を行っている。これにより、携帯端末20から検索サーバ40にコンテンツと意味情報とが送信され、検索サーバ40のコンテンツデータベース402と意味情報データベース404とには、コンテンツと意味情報とが各々記憶されている。
第1の実施の形態と同様に、まず、ユーザは携帯端末20を操作して検索要求を入力する。これにより、携帯端末20は、自端末20内の意味情報データベース204を検索する(図7のステップS102)。検索した結果、検索結果が得られた場合には(ステップS103;Yes)、携帯端末20は、第1の実施の形態における処理と同様の処理を行い、ユーザインターフェース205に検索結果を表示する(ステップS108)。一方、検索結果が得られなかった場合には(ステップS103;No)、携帯端末20の検索メッセージ転送処理部208は、検索サーバ40に検索問合せを転送する(ステップS104)。
検索サーバ40の検索問合せ受信部409が、携帯端末20から検索問合せを受信した後に行う処理は、第1の実施の形態における[A−1−4.検索問い合せ受信処理]とほぼ同様であるが、異なっている点は、意味情報データベース404を検索する際に(図8のステップS202)、検索要求に該当するか否かを判定する必要がある意味情報にリンク情報が含まれていた場合に、検索処理部406は、携帯端末20に対して、リンク情報に対応付けられた情報の取得要求を送信する点である。
以降の動作は、第1の実施形態の[A−1−3.検索処理]と[A−1−4.検索問い合せ受信処理]とにおいて、図7及び図8に基づいて説明した動作と同様であるため、重複した説明を省略する。
なお、携帯端末20が、先に、検索サーバ40にアクセスして検索処理を行うようにしてもよいし、ユーザより入力された検索要求の内容に応じて、先に携帯端末20の情報を検索するか、または、検索サーバ40にアクセスするかを判定できるようにしてもよい。
以上説明したように、ユーザは、自端末20を用いて意味情報を生成するために、通信環境や通信コストを意識することなくタイムリーに意味情報を生成することができる。そして、ユーザは、当該意味情報を用いて、自端末20のみならず、他の端末20,30や検索サーバ40に記憶されている意味情報やコンテンツを情報を検索することができるため、利便性と精度との高い効率的な検索をタイムリーに行うことができる。
[3.変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で様々な変形が可能である。変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(1)本発明は、上述した実施形態において説明した用途以外にも様々な利用例が考えられる。例えば、以下のような例が考えられる。
1)自分の写真
ユーザは、携帯端末20を利用して、自分の服装を写真に撮影してコンテンツを生成し、当該コンテンツにメタデータとして意味情報を付与し、当該コンテンツと意味情報とを携帯端末20に保存しておく。その後、例えば、結婚式に出席する前に、以前出席した結婚式の時に自分がどんな服装をしていたかを調べたい時は、「場所=“○○ホテル”、対象物=“自分”」のような検索対象の語彙を携帯端末20に入力して検索を行い、自分自身の写真を携帯端末20に表示する。
2)ある日の食事
ユーザは、携帯端末20を利用して、日々の食事の写真を撮り、当該写真のコンテンツに「レシピ=“豚肉”」のような意味情報を付与しておく。そして、ユーザは、買い物をしている最中に、検索対象語彙「レシピ=“豚肉”」を携帯端末20に入力して、いつどのような豚肉の料理をしたかを検索する。ユーザは、携帯端末20に検索結果として表示された写真を参考にしてどの料理を作るかを決め、食材を選ぶ。ユーザ自身の携帯端末20内の情報を取得する場合には、通信ネットワーク10を利用して検索を行う必要がない。ユーザの家族が所有する携帯端末20に豚肉料理の情報が入っている場合には、ユーザの携帯端末20は、通信ネットワーク10経由で、その家族の携帯端末20に対して検索要求を行う。
3)宴会の写真
ユーザは、携帯端末20を用いて、宴会の風景を写真撮影すると共に、「日にち=“11/11”、趣旨=“送別会”、参加者=“Aさん、Bさん、Cさん”」のような参加者のリストを意味情報として保存しておく。
後日、ユーザが、誰がその宴会に参加していたかを知りたい場合に、携帯端末20から検索対象語彙「参加者=“?”」を入力して、意味情報そのものの検索を行う。また、今までにAさんが参加した宴会はどの宴会だったかを知りたい場合には、検索対象語彙「参加者=“Aさん”、日にち=“?”、趣旨=“?”」を携帯端末20に入力して検索する。
また、アクセスの制限なども、意味情報として「写真に対するアクセス権=“Aさん、Bさん、Cさん”」のように入力して保存しておけば、写真コンテンツに対するリンク情報を参加者以外に提示することはなくなるため、参加者にのみ写真を提示することが可能となる。
4)開店前の店頭の状況
ユーザは、携帯端末20を利用して、コンテンツとして店の前に並ぶ人の様子を撮影する。次に、ユーザは、携帯端末20を利用して、意味情報として「場所=“新宿”、店=“パチンコ”、店名=“○×会館”、撮影日=“11/10”、撮影時間=“8:00”、並んでいる人の数=“20人”」を入力し、当該意味情報を検索サーバ40または携帯端末20に保存する。
その後の、他のユーザの携帯端末20からの問い合せ例として、現在の○×会館の混雑状況に関して検索が行われた場合、関連する上記のコンテンツが検索結果として他のユーザの携帯端末20に返される。他のユーザは、店の混雑状況の写真や並んでいる人の数などを携帯端末20上で見ることができる。
また、ユーザ自身が後から11/10に行った店の名前を知りたい場合などには、「撮影日=“11/10のパチンコ屋さんの店名は?”」のような検索対象語彙を携帯端末20に入力して検索を行うことができる。
5)波情報
サーファーの間で、写真に撮影時刻や場所を記した写真と共に、そのときの波のコンディション情報(膝下、腰、肩の高さ)やサーファーの数などを意味情報として携帯端末20に保存しておき、他のユーザの携帯端末20からの検索に答える。このときに、意味情報に対して、サーファーにのみアクセスを許可する旨の条件データを設定しておけば、コンディション情報をサーファーの間でのみ共有することができる。
(2)上述した実施形態においては、検索結果として、コンテンツのリンクと説明文とを表示するための画面データを、ユーザインターフェース205のディスプレイに表示するといて説明したが、検索結果としてユーザに提示する情報はこれに限定されない。例えば、検索結果として、該当するコンテンツのリンクのみをユーザインタフェース205に表示するようにしてもよいし、該当するコンテンツ自体をコンテンツデータベース202より読み出して、直接ユーザインタフェース205に出力してもよい。
(3)上述した実施形態においては、携帯端末20が取得可能な情報として、作成者情報やエリア情報や日時情報を取得して、ユーザにより入力された意味情報に付加するとして説明したが、携帯端末20が取得して付加する情報はこれに限定されず、例えば、不揮発性メモリに記憶されているユーザ認証情報を付加するようにしてもよい。また、位置情報は、GPS衛星より取得するとしたが、例えば、無線基地局より受信するようにしてもよい。
(4)上述した実施形態においては、検索処理部206は、携帯端末20に記憶されているオントロジ情報207から、検索要求の関連語彙を判定するとして説明したが、自端末20が備えるオントロジ情報207では不十分な場合や、自端末20がオントロジ情報207を保持していない場合には、外部の他の端末が備えるオントロジ情報を用いて関連語彙を判定するようにしてもよい。また、オントロジ情報207を利用せずに、検索要求として入力された語彙のみに基づいて検索するようにしてもよい。
(5)上述した実施形態においては、検索処理部206は、意味情報データベース204を検索した際に、検索要求に該当する意味情報が存在しなかった場合に、検索要求を検索メッセージ転送処理部208に転送して他の端末に検索問い合せを行うようにしたが、他の端末へ検索問合せを行うタイミングはこれに限定されない。例えば、他の端末に対する検索問合せは、意味情報データベース204の検索結果を待たずに行ってもよい。
(6)上述した意味情報データベース204に記憶される意味情報は、RDFに基づいたXML形式の文書データであるとして説明したが、このような意味情報のデータ形式は一例に過ぎず、例えば、表形式でも図4や図6に示すグラフ形式でもリレーショナルデータベースの形式でもよい。
(7)上述した実施形態において、コンテンツの検索要求や意味情報自体の検索要求を行うときに、ユーザによりユーザインターフェース205から入力される情報は、一例に過ぎない。例えば、上述した実施形態においては、コンテンツではなく意味情報のみを検索する場合には、入力する検索対象の語彙に“?”を含めることとして説明したが、明示的に「知識検索」という単語を入力するようにしてもよい。
(8)上述した実施形態における、意味情報に対するユーザのアクセス条件を表す条件データの設定方法や条件データのXML形式での記述方法は一例に過ぎず、例えば、条件データを記述した表形式のファイルを別に設けてもよい。また、上述した、意味情報に条件データが対応付けられている場合に行う処理の例は一例であり、検索問合せ送信元のユーザが検索された意味情報に対してアクセス条件を満たさない場合に、当該意味情報をユーザに提示しない処理であればよい。また、検索されたXML文書に含まれる意味情報の一部が、検索問合せ送信元のユーザのアクセス条件を満たさなかった場合に、XML文書に含まれる意味情報全てをユーザに提示しないようにしてもよいし、アクセス条件を満たさない意味情報を除いた、他のXML文書中の意味情報を検索結果としてユーザに提示するようにしてもよい。例えば、第1の実施の形態[A−2−4.意味情報のみ検索する場合]において、携帯端末20Aは、ユーザCの携帯端末20Cに対して、ユーザCがアクセス条件を満たす意味情報「撮影場所=“渋谷”」のみを検索結果として送信するようにしてもよい。
(9)上述した実施形態においては、携帯端末20は一般的な携帯電話機であるとして説明したが、これに限定されず、例えば、PDA(Personal Digital Assistance)やPHS(Personal Handyphone System)等の移動通信可能な電子機器であればよい。
本発明の第1の実施の形態に係る検索システムの全体構成を示す図である。 同実施の形態に係る携帯端末の機能構成を示すブロック図である。 同実施の形態に係る意味情報がRDFに基づくXML形式で記述されている場合の例を示す図である。 同実施の形態に係る図3に示す記述内容をグラフ形式で表した図である。 同実施の形態に係る条件データがRDFに基づくXML形式で記述されている例を示す図である。 同実施の形態に係る図5に示す記述内容をグラフ形式で表した図である。 同実施の形態に係る検索処理の流れを示すフローチャートである。 同実施の形態に係る検索問合せ受信処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る検索システムの全体構成を示す図である。 同実施の形態に係る検索サーバの機能構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 通信ネットワーク
20 携帯端末
30 固定端末
40 検索サーバ
201、401 コンテンツ生成部
202、402 コンテンツデータベース
203 意味情報生成部
204、404 意味情報データベース
205、405 ユーザインターフェース
206、406 検索処理部
2061、4061 提示機能
207、407 オントロジ情報
208、408 検索メッセージ転送処理部
209、409 受信部
210、410 検索結果送信部
211、411 コンテンツ転送処理部
401 コンテンツ登録部
403 意味情報登録部

Claims (10)

  1. コンテンツの意味情報を利用してコンテンツを検索する携帯端末において、
    コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
    ユーザインターフェースより、前記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツの意味情報が入力された場合に、該意味情報を該コンテンツと対応付けて記憶する意味情報記憶手段と、
    前記ユーザインターフェースより、検索対象の語彙を含んだ、コンテンツの検索要求が入力された場合に、該検索対象の語彙に該当する意味情報を前記意味情報記憶手段より検索する検索処理手段と、
    前記検索処理手段により検索された結果、該当する意味情報が前記意味情報記憶手段に記憶されていた場合には、該当する意味情報と対応付けられたコンテンツに関する情報を含んだ検索結果を提示する提示手段と
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  2. 前記意味情報記憶手段は、前記ユーザインターフェースからの入力により、コンテンツと対応付けられていない知識情報を表す意味情報をさらに記憶し、
    前記提示手段は、前記ユーザインターフェースより意味情報の検索要求が入力された場合に、前記意味情報記憶手段より検索された意味情報そのものを提示することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記検索要求を他の端末装置に転送する検索要求転送手段をさらに備え、
    前記提示手段は、前記検索処理手段による検索結果に加えて、前記検索要求転送手段により転送された検索要求に応答して送信されてきた検索結果をさらに提示することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 他の端末装置より検索要求を受信する検索問合せ受信手段をさらに備え、
    前記検索処理手段は、前記検索要求が前記検索問合せ受信手段により受信された場合にも前記意味情報記憶手段に記憶されている意味情報の検索を行い、
    該検索による検索結果を前記他の端末装置に返信するようにしたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の携帯端末。
  5. 前記意味情報記憶手段は、前記ユーザインターフェースより入力された意味情報に対して、自端末が取得可能な情報を付加して記憶することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の携帯端末。
  6. 前記意味情報記憶手段は、前記ユーザインターフェースより入力された意味情報に対して、アクセスを許可するユーザの条件を表す条件データをさらに対応付けて記憶し、
    前記検索結果送信手段は、前記検索要求を送信した他の端末装置のユーザを識別し、該識別されたユーザが、前記検索処理手段により検索された意味情報に対応付けられている条件データで表される条件を満たしている場合にのみ、該意味情報を前記他の端末装置に送信することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の携帯端末。
  7. 語彙同士の関連性に関するオントロジ情報を記憶するオントロジ情報記憶手段をさらに備え、
    前記検索処理手段は、前記検索要求に含まれる語彙と、前記オントロジ情報記憶手段に記憶されているオントロジ情報に基づいて判定された、該語彙の関連語彙とに基づいて、前記意味情報記憶手段に記憶されている意味情報を検索することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の携帯端末。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の携帯端末と、
    前記携帯端末よりコンテンツを受信した場合に、該コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
    前記携帯端末より、前記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツの意味情報を受信した場合に、該意味情報を該コンテンツと対応付けて記憶する意味情報記憶手段と、
    前記携帯端末より、検索対象の語彙を含んだ、コンテンツの検索要求を受信した場合に、該検索対象の語彙に該当する意味情報を前記意味情報記憶手段より検索する検索処理手段と、
    前記携帯端末より、検索対象の語彙を含んだ、コンテンツの検索要求を受信した場合に、該検索要求を他の装置に転送する検索要求転送手段と、
    前記検索要求転送手段による検索要求転送に応答して受信した検索結果と、前記検索処理手段により検索された検索結果とを、前記検索要求送信元の携帯端末に返信する検索結果送信手段と
    を備える検索サーバと、
    を含むことを特徴とする検索システム。
  9. 前記検索サーバが備える意味情報記憶手段により記憶される意味情報は、前記携帯端末が保持する情報に対応付けられたリンク情報を含み、
    前記検索処理手段は、前記リンク情報を含んだ意味情報が前記検索対象の語彙に該当するか否かを判定する際に、前記携帯端末より、前記リンク情報に対応付けられた情報を取得することを特徴とする請求項8に記載の検索システム。
  10. 携帯端末に記憶されている意味情報を用いて該携帯端末に記憶されているコンテンツを検索する検索方法において、
    前記携帯端末がコンテンツを記憶するコンテンツ記憶ステップと、
    前記携帯端末のユーザインターフェースより、前記コンテンツ記憶ステップにおいて記憶されたコンテンツの意味情報が入力された場合に、該意味情報を該コンテンツと対応付けて記憶する意味情報記憶ステップと、
    前記携帯端末のユーザインターフェースより、検索対象の語彙を含んだ、コンテンツの検索要求が入力された場合に、該検索対象の語彙に該当する意味情報を検索する意味情報検索ステップと、
    前記意味情報検索ステップにおいて検索された結果、該当する意味情報が記憶されていた場合には、前記携帯端末は、該当する意味情報と対応付けられたコンテンツに関する情報を含む検索結果を提示する提示ステップと
    を備えることを特徴とする検索方法。
JP2003412057A 2003-12-10 2003-12-10 携帯端末、検索システム、及び、検索方法 Pending JP2005173915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003412057A JP2005173915A (ja) 2003-12-10 2003-12-10 携帯端末、検索システム、及び、検索方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003412057A JP2005173915A (ja) 2003-12-10 2003-12-10 携帯端末、検索システム、及び、検索方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005173915A true JP2005173915A (ja) 2005-06-30

Family

ID=34732619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003412057A Pending JP2005173915A (ja) 2003-12-10 2003-12-10 携帯端末、検索システム、及び、検索方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005173915A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007157122A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Samsung Electronics Co Ltd モバイルコンテンツ管理装置
JP2011070475A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Nec Corp 携帯端末及び情報提供方法ならびにそのためのプログラム
JP2011118621A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Nec Corp 携帯通信端末システム、該システムに用いられる情報検索発信方法及び情報検索発信プログラム
JP2014139839A (ja) * 2014-04-22 2014-07-31 Nec Corp 携帯端末及び情報提供方法ならびにそのためのプログラム
CN105426369A (zh) * 2014-09-04 2016-03-23 上海尧博信息科技有限公司 一种专利检索用语义解码方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007157122A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Samsung Electronics Co Ltd モバイルコンテンツ管理装置
JP2011070475A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Nec Corp 携帯端末及び情報提供方法ならびにそのためのプログラム
JP2011118621A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Nec Corp 携帯通信端末システム、該システムに用いられる情報検索発信方法及び情報検索発信プログラム
JP2014139839A (ja) * 2014-04-22 2014-07-31 Nec Corp 携帯端末及び情報提供方法ならびにそのためのプログラム
CN105426369A (zh) * 2014-09-04 2016-03-23 上海尧博信息科技有限公司 一种专利检索用语义解码方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11681654B2 (en) Context-based file selection
US7289819B2 (en) Message distribution system, server, mobile terminal, data storage unit, message distribution method, and message distribution computer program product
US9082137B2 (en) System and method for hosting images embedded in external websites
US7908241B2 (en) Data processing system
US10769215B2 (en) Method, apparatus and computer program product providing an application integrated mobile device search solution using context information
US20060080286A1 (en) System and method for storing and accessing images based on position data associated therewith
JP2001282813A (ja) マルチメディアデータ検索方法、インデックス情報提供方法、マルチメディアデータ検索装置、インデックスサーバ及びマルチメディアデータ検索サーバ
JP2003122864A (ja) カレンダ情報収集配布システム
JP2006236285A (ja) 情報配信システム
KR20080067585A (ko) 표시 제어 장치, 표시 제어 방법, 표시 제어 프로그램, 및휴대 단말 장치
JP2005346440A (ja) メタデータ付与支援システム、制御装置、及び、メタデータ付与支援方法
JP2003186853A (ja) 電子カレンダ装置
US7499958B1 (en) Systems and methods of replicating all or part of a data store
JP2005173915A (ja) 携帯端末、検索システム、及び、検索方法
JP2010140195A (ja) 画像配信装置、画像配信システム及び画像配信方法
JP2007052581A (ja) メタデータ生成装置、メタデータ生成システム、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP2006024019A (ja) 移動体通信端末及び日記作成システム
JP2003173309A (ja) 電子絵日記作成装置およびその制御方法
JP4455429B2 (ja) 移動体通信端末及びサーバ
JP2012194800A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
JP2007011761A (ja) 検索システム及び移動体通信端末
US12032518B2 (en) Context-based file selection
JP2006024228A (ja) 情報管理システム
JP5529750B2 (ja) 選択された情報を情報源で見つけるためのセマンティック検索要求を自動的に実行するためのデバイスおよび方法
JP2002189723A (ja) デジタルフォトサービスシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090623