JP2005173729A - 情報提供システム - Google Patents

Abstract

【課題】 所望の情報を視聴者に提供することが可能な情報提供システムを提供する。
【解決手段】 情報提供システム２は、登録番号１５が付記された表示装置１０と、視聴者２１によって選択、あるいは指定された情報を、この情報を表示すべき表示装置１０の登録番号１５とともにを送信するアンテナ４５および通信Ｉ／Ｆ４８を有する携帯電話１１と、インターネット１３および電話回線網１４を介して、表示装置１０および携帯電話１１に接続され、携帯電話１１で指定された登録番号１５に対応する表示装置１０に情報を送信するサーバ１２とを備える。
【選択図】 図１

Description

本発明は、所望の情報を視聴者に提供することが可能な情報提供システムに関する。

現在、電車の各車輛やバスなどの移動体にディスプレイを設置し、このディスプレイに広告などの情報を表示して、不特定多数の視聴者に情報を提供するといったことが行われている。このような情報提供システムの一例として、依頼主からの広告コンテンツを指定された運行時間帯別に読み出して、広告掲載対象の移動体に向けて送信し、移動体側では受信したコンテンツを指定された１または複数の表示装置に表示するものが提案されている（特許文献１参照）。

特開２００２−２９７０７５号公報

しかしながら、特許文献１に記載の広告表示システムは、視聴者があまり必要としない情報も表示されるため、視聴者に煩わしく感じられるおそれがあった。また、表示する広告コンテンツが依頼主のコンピュータからしか入力することができないため、広く一般の利用者を対象としたシステムとは言い難い。

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、所望の情報を視聴者に提供することが可能な情報提供システムを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明の情報提供システムは、識別情報が付与された表示装置と、利用者によって選択、あるいは指定された情報を、この情報を表示すべき前記表示装置の前記識別情報とともに送信する送信手段を有する携帯端末と、通信ネットワークを介して前記表示装置および前記携帯端末に接続され、前記携帯端末で指定された前記識別情報に対応する前記表示装置に、前記情報を送信するサーバとを備えたことを特徴とする。

なお、前記表示装置は、現在位置を検出する位置検出手段を備え、前記サーバは、前記携帯端末で指定された範囲内に存在する少なくとも１の前記表示装置に対して、前記情報を送信することが好ましい。また、前記表示装置は、車輌に設置され、前記表示装置が受ける加速度が閾値を超えたときに警告を発する、あるいは前記情報の表示を停止することが好ましい。さらに、前記情報の表示後、前記利用者の口座から利用料を自動的に引き落とす自動決済装置を備えることが好ましい。

本発明の情報提供システムによれば、識別情報が付与された表示装置と、利用者によって選択、あるいは指定された情報と、この情報を表示すべき表示装置の識別情報とを送信する送信手段を有する携帯端末と、通信ネットワークを介して表示装置および携帯端末に接続され、携帯端末で指定された識別情報に対応する表示装置に、情報を送信するサーバとを備えたので、所望の情報を視聴者に提供することが可能となる。したがって、幅広い利用者層を対象とすることができ、収益能力の高いサービスを提供することができる。

図１において、本発明の情報提供システム２は、表示装置１０、携帯電話１１、およびサーバ１２から構成される。表示装置１０および携帯電話１１は、インターネット１３および電話回線網１４を介して、サーバ１２に接続している。この情報提供システム２は、携帯電話１１で表示装置１０に表示する情報を指定し、この指定された情報を表示装置１０に表示させるべく、サーバ１２で制御するものである。ここで、表示装置１０に表示する情報は、後述するサーバ１２のデータベース５２（図６参照）に蓄積されている情報と、視聴者２１（図２および図３参照）自らが発信する情報（伝言や店舗の広告など）とがある。

図２および図３は、情報提供システム２の適用例を示すものである。図２に示す例では、表示装置１０がトラック２０の荷台の後部に設置されており、視聴者２１は、自分の車２２を運転しながら、表示装置１０に表示される情報を視聴することができる。また、図３に示す例では、表示装置１０が飛行機の機内２３に設置されている。

表示装置１０には、各々固有の登録番号１５が付記されている（図１も参照）。この登録番号１５は、視聴者２１が情報を表示させる表示装置１０を特定する際に用いられる。なお、この登録番号１５の代わりに、表示装置１０が設置された車輛の登録ナンバー２４（図２参照）を、表示装置１０の特定に用いてもよい。

図４において、表示装置１０には、ＣＰＵ３０、ディスプレイ３１、アンテナ３２、メモリ３３、位置検出回路３４、および加速度センサ３５が設けられている。ディスプレイ３１は、表示制御回路３６により制御され、映像や文字情報を表示する。このディスプレイ３１には、視聴者２１に高精細な情報を提供するとともに、遠くからでも視認することが可能な様に、大型のディスプレイが用いられている。アンテナ３２は、通信Ｉ／Ｆ３７を介して無線信号を外部に送信するとともに、外部からの無線信号を受信する。

メモリ３３には、表示装置１０を動作させるために必要な各種プログラムやデータ、加速度の閾値などが予め記憶されている。また、このメモリ３３は、アンテナ３２、通信Ｉ／Ｆ３７を介してサーバ１２から送信される情報を、一時的に格納するバッファメモリとして機能する。

位置検出回路３４は、図示しないＧＰＳ（Global Positioning System ）アンテナを介してＧＰＳ衛星からの位置情報を受信して、この位置情報から表示装置１０の現在位置を検出し、検出結果をＣＰＵ３０に送信する。ＣＰＵ３０は、受信した表示装置１０の現在位置を、通信Ｉ／Ｆ３７、アンテナ３２を介してサーバ１２に送信する。この現在位置の情報は、詳しくは後述するように、視聴者２１が情報を発信する際に、表示装置１０が設置された車輛が、視聴者２１により選択された範囲に何台存在するかを導出するために用いられる。

加速度センサ３５は、所定時間（情報を構成する動画像データの１画面または１フィールド分の表示時間）間隔で、表示装置１０自体に懸かる加速度を検出し、この検出結果をＣＰＵ３０に送信する。ＣＰＵ３０は、受信した加速度が、メモリ３３に予め記憶された閾値よりも大きい場合に、表示装置１０が設置された車輛が急停止または急加速の状態にあると判断する。なお、車輛の加速方向を検出して、車輛の進行方向と違う方向に閾値以上加速したときに、表示装置１０が設置された車輛が急停止または急加速の状態にあると判断してもよい。

表示装置１０が設置された車輛が急停止または急加速の状態にあると判断した場合、ＣＰＵ３０は、サーバ１２から送信される情報をメモリ３３に一時的に格納するとともに、情報の表示を一旦中断して、表示制御回路３６を介してディスプレイ３１に警告メッセージを表示する。あるいは、警告メッセージを表示せずに情報の表示を停止してもよい。

ＣＰＵ３０は、加速度センサ３５で検出される加速度が閾値よりも小さくなったときに、警告メッセージの表示を解除して、警告メッセージ表示中にメモリ３３に一時的に格納されていた情報をディスプレイ３１に表示し、情報の表示を再開する。情報の表示終了後、メモリ３３に格納されていた情報は消去される。

図５に示すように、携帯電話１１は、ＣＰＵ４０により各部を統括的に制御される。この携帯電話１１は、通信相手の音声や着信メロディを出力する受話スピーカ４１と、話し手の音声を集音する送話マイク４２と、各種選択キーやダイヤルキーからなる操作部４３とを備えている。また、携帯電話１１には、液晶表示器（ＬＣＤ）４４、アンテナ４５、およびメモリ４６が設けられている。

ＬＣＤ４４には、各種設定メニューからなるメニュー画面、着信相手の電話番号やメールアドレス、インターネットサーバからダウンロードした画像などが、ＬＣＤドライバ４７を介して表示される。アンテナ４５は、通信Ｉ／Ｆ４８を介して、他の携帯電話などからの電波信号を受信するとともに、携帯電話１１から発信される電波信号を外部に送信する。メモリ４６には、携帯電話１１を動作させるために必要な各種プログラムやデータが予め記憶されている。

携帯電話１１からサーバ１２へのアクセスは、情報提供システム２を運営している情報提供会社に、携帯電話１１からサーバ１２のＵＲＬ（Uniform Resource Locator）を電子メールにて送信することにより行われる。このとき、視聴者２１の認証番号（例えば電話番号）も同時にサーバ１２に送信される。

図６に示すように、サーバ１２は、主制御装置５０、データ送受信装置５１、データベース５２、および自動決済装置５３を備えている。データ送受信装置５１は、インターネット１３を介して、表示装置１０に指定された情報を送信するとともに、インターネット１３および電話回線網１４を介して、表示装置１０および携帯電話１１から送信される電波信号を受信する。

データベース５２には、表示装置１０に付記された登録番号１５、および情報提供システム２に加入している視聴者２１の認証番号と、表示装置１０に表示する情報とが蓄積されている。なお、表示装置１０に表示する情報には、道路交通情報、天気予報、タウン情報、ニュース、スポーツ速報（図７参照）など、視聴者２１の幅広いニーズを包含したものが用意されている。

自動決済装置５３には、視聴者２１の銀行口座が予め登録されている。この自動決済装置５３は、表示装置１０による情報の表示後、電子決済により、視聴者２１の銀行口座からシステム利用料を自動的に引き落とす。

次に、上記構成による情報提供システム２の動作について、図８〜１０のフローチャートを参照して説明する。なお、図８は、視聴者２１側からみた情報提供システム２の動作手順、図９は、サーバ１２側からみた情報提供システム２の動作手順、図１０は、表示装置１０の動作手順をそれぞれ示す。

図８および図９に示すように、まず、視聴者２１は、情報提供システム２を運営している情報提供会社に、携帯電話１１からサーバ１２のＵＲＬを電子メールにて送信し、サーバ１２にアクセスする。

サーバ１２では、携帯電話１１からサーバ１２にアクセスしたときに、同時に送信される視聴者２１の認証番号と、データベース５２に記憶されている視聴者２１の認証番号とが比較照合され、視聴者２１が情報提供システム２を利用する資格があるか否かが認証される。

認証番号の照合がとれた場合、データベース５２に蓄積された情報のリスト６０が、データ送受信装置５１を介してサーバ１２から携帯電話１１に送信される。携帯電話１１では、サーバ１２から送信された情報のリスト６０がＬＣＤ４４に表示される。視聴者２１は、ＬＣＤ４４に表示されたリスト６０から、所望の情報を選択する。一方、認証番号の照合がとれなかった場合は、情報提供システム２が利用不可である旨がＬＣＤ４４に表示される。

図１０において、表示装置１０では、加速度センサ３５により、所定時間間隔で、表示装置１０自体に懸かる加速度が検出される。加速度センサ３５で検出した加速度が、メモリ３３に予め記憶された閾値よりも大きい場合、表示装置１０が設置された車輛が急停止または急加速の状態にあると判断される。

表示装置１０が設置された車輛が急停止または急加速の状態にあると判断された場合、サーバ１２から送信される情報は、メモリ３３に一時的に格納される。そして、情報の表示が一旦中断され、表示制御回路３６を介してディスプレイ３１に警告メッセージが表示される。

加速度センサ３５で検出される加速度が閾値よりも小さくなった場合、警告メッセージの表示が解除され、警告メッセージ表示中にメモリ３３に一時的に格納されていた情報がディスプレイ３１に表示され、情報の表示が再開される。情報の表示終了後、メモリ３３に格納されていた情報は消去される。

図８および図９において、情報選択後、視聴者２１は、情報を表示させる表示装置１０を特定して、表示装置１０の登録番号１５を携帯電話１１から送信する。表示装置１０の登録番号１５が送信されると、サーバ１２から、その登録番号１５を有する表示装置１０に、リスト６０から選択された情報のテスト画像が送信される。

表示装置１０では、送信されたテスト画像がディスプレイ３１に表示される。視聴者２１は、ディスプレイ３１にテスト画像が表示されたことを確認した後、携帯電話１１からサーバ１２に表示許可信号を送信する。サーバ１２では、この表示許可信号を受けて、データベース５２から選択された情報が読み出され、データ送受信装置５１を介して特定された表示装置１０に送信される。

ディスプレイ３１にテスト画像が表示された後、一定時間経過しても、携帯電話１１から表示許可信号が送信されなかった場合、携帯電話１１のＬＣＤ４４の画面が、強制的に表示装置１０の登録番号１５を入力する画面に切り換えられる。

表示許可信号の送信後、表示装置１０のディスプレイ３１には、視聴者２１により選択された情報が表示される。そして、表示装置１０による情報の表示後、自動決済装置５３により、視聴者２１の銀行口座からシステム利用料が自動的に引き落とされる。

一方、視聴者２１自らが情報を発信する場合、視聴者２１は、携帯電話１１のＬＣＤ４４に表示されたリスト６０から、「０．情報発信」を選択する。情報発信が選択されると、携帯電話１１では、発信する情報を表示する場所とその範囲とを選択させる画面がＬＣＤ４４に表示される。視聴者２１は、発信する情報を表示する場所とその範囲とを選択する。

サーバ１２では、選択された場所と範囲とを携帯電話１１から受信すると、選択された場所と範囲に、表示装置１０が設置された車輛が何台存在するかが導出される。そして、この導出結果が携帯電話１１に送信される。

視聴者２１は、サーバ１２から送信された車輛の台数を確認した後、携帯電話１１からサーバ１２に、表示許可信号とともに発信する情報を送信する。サーバ１２では、この表示許可信号を受けて、データ送受信装置５１を介して、送信された情報を導出された車輛に設置された表示装置１０に送信する。この情報の送信は、導出された車輛が選択された範囲を外れるまで行われる。一方、選択した場所と範囲に車輛が少なく、情報を発信する効果がないと判断した場合、視聴者２１は、携帯電話１１からサーバ１２に表示不許可信号を送信する。

導出された車輛が選択された範囲を外れると、表示装置１０による情報の表示が終了され、自動決済装置５３により、視聴者２１の銀行口座からシステム利用料が自動的に引き落とされる。

上記のような構成であると、視聴者２１が得たい情報を、リアルタイム且つ手軽に表示装置１０から入手することができる。また、表示装置１０が設置された車輛が急停止または急加速の状態にあると判断された場合、ディスプレイ３１に警告メッセージが表示されるので、図２に示す例のように、視聴者２１が自分の車２２を運転しながら情報提供システム２を利用する際に、追突事故などの危険を事前に回避することができる。

なお、表示装置１０を設置する車輛としては、上記実施形態で例示したトラック２０や飛行機の他に、バス、電車、タクシー、船舶などが挙げられる。また、表示装置１０は車輛に設置されていなくともよく、街頭のビルの壁面や公共機関の待合室に設置してもよい。この場合、位置検出回路３４および加速度センサ３５は不要となる。さらに、視聴者２１が情報として広告を発信する場合、表示装置１０が設置された車輛の位置に応じて広告の内容を切り換えてもよい。

本発明の情報提供システムの概略構成を示す図である。 情報提供システムの適用例を示す図である。 情報提供システムの適用例を示す図である。 表示装置の内部構成を示すブロック図である。 携帯電話の内部構成を示すブロック図である。 サーバの内部構成を示すブロック図である。 情報のリストが携帯電話の液晶表示器に表示された状態を示す図である。 視聴者側からみた情報提供システムの動作手順を示すフローチャートである。 サーバ側からみた情報提供システムの動作手順を示すフローチャートである。 表示装置の動作手順を示すフローチャートである。

符号の説明

２ 情報提供システム
１０ 表示装置
１１ 携帯電話
１２ サーバ
１３ インターネット
１４ 電話回線網
２１ 視聴者
３０ ＣＰＵ
３１ ディスプレイ
３３ メモリ
３４ 位置検出回路
３５ 加速度センサ
４０ ＣＰＵ
４４ 液晶表示器（ＬＣＤ）
４６ メモリ
５０ 主制御装置
５１ データ送受信装置
５２ データベース
５３ 自動決済装置
６０ リスト

Claims (4)

1. 識別情報が付与された表示装置と、
   利用者によって選択、あるいは指定された情報を、この情報を表示すべき前記表示装置の前記識別情報とともに送信する送信手段を有する携帯端末と、
   通信ネットワークを介して前記表示装置および前記携帯端末に接続され、前記携帯端末で指定された前記識別情報に対応する前記表示装置に、前記情報を送信するサーバとを備えたことを特徴とする情報提供システム。
2. 前記表示装置は、現在位置を検出する位置検出手段を備え、
   前記サーバは、前記携帯端末で指定された範囲内に存在する少なくとも１の前記表示装置に対して、前記情報を送信することを特徴とする請求項１に記載の情報提供システム。
3. 前記表示装置は、車輌に設置され、前記表示装置が受ける加速度が閾値を超えたときに警告を発する、あるいは前記情報の表示を停止することを特徴とする請求項１または２に記載の情報提供システム。
4. 前記情報の表示後、前記利用者の口座から利用料を自動的に引き落とす自動決済装置を備えたことを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の情報提供システム。

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