JP2005169081A - 意識鎮静システムのための経時的に変化する振動刺激の応答 - Google Patents

意識鎮静システムのための経時的に変化する振動刺激の応答 Download PDF

Info

Publication number
JP2005169081A
JP2005169081A JP2004277876A JP2004277876A JP2005169081A JP 2005169081 A JP2005169081 A JP 2005169081A JP 2004277876 A JP2004277876 A JP 2004277876A JP 2004277876 A JP2004277876 A JP 2004277876A JP 2005169081 A JP2005169081 A JP 2005169081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patient
response
certain
assembly
sedation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2004277876A
Other languages
English (en)
Inventor
William T Donofrio
ウィリアム・ティー・ドノフリオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ethicon Endo Surgery Inc
Original Assignee
Ethicon Endo Surgery Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US10/670,489 external-priority patent/US20050070812A1/en
Application filed by Ethicon Endo Surgery Inc filed Critical Ethicon Endo Surgery Inc
Publication of JP2005169081A publication Critical patent/JP2005169081A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

【課題】一定の患者の鎮静のレベルを評価するために経時的に変化する振動の刺激を用いる一定の意識鎮静システムおよび方法を提供する。
【解決手段】上記方法は一定の意識の鎮静薬を受容している患者における鎮静のレベルを決定するための方法であり、この方法は一定の患者に対して第1の振動の刺激を与える工程を含み、さらに上記方法は上記振動の刺激に対する患者の応答をモニターする工程、およびその患者に付加的な振動の刺激を与える工程を含み、それぞれのパルスの間の時間間隔および/またはそれぞれのパルスの持続時間は変更可能であり、さらに上記方法は上記の付加的な振動の刺激に対する上記患者の応答をモニターする工程、およびこれらの付加的な刺激を与える工程およびその付加的な振動の刺激に対する上記患者の応答をモニターする工程を繰り返してその患者の鎮静のレベルを決定する工程を含む。
【選択図】図1−1

Description

本発明は一般に意識鎮静システムに関連しており、特に、一定の意識鎮静システムのための応答試験装置および一定の応答試験装置を有する意識鎮静システムに関連している。
既知の意識鎮静システムは米国特許出願公開第2002/0017299号において開示されている意識鎮静システムを含む。このシステムにおいては、一定のコントローラが一定の患者からの所定の応答に対応して一定の要求を発生している。この要求は患者の耳の中の一定のイヤホンを介してその患者に受け取られる一定の聴覚による命令の形態であるか、患者の手に取り付けられている一定のハンドピースの中の振動器を介してその患者に受け取られる一定の振動の形態であった。さらに、この要求に対する所定の応答はその患者がハンドピースにおける一定のボタンを押すことであり、このことにより、一定の信号をコントローラに送るスイッチが閉じる。その後、このコントローラは患者からの医療情報(血圧およびその他の情報等)を分析してその患者の鎮静のレベルを決定するためにその要求と応答との間の時間遅延を分析していた。例えば、この要求と応答との間の時間遅延が増大すると、コントローラはその患者が一定の深いレベルの鎮静状態にあると決定し、短縮すると、一定の意識の鎮静薬がその患者に流入する。上記の聴覚による命令に対応する多数の音量の設定があること、さらに、一定の完全に意識のある患者がその聴覚による命令を聞くことができるまで意識の鎮静を開始する前にその音量の設定を初期的に高めることが知られている。また、同様のシステムを用いている医者が患者に名前を呼びハンドピースを押すことを要求することも知られている。
米国特許出願公開第2002/0017299号明細書
従って、一定の改善された意識鎮静システムおよび/またはその構成部品および/またはその方法が必要とされている。本発明は既知の意識鎮静システムおよび/またはその構成部品および/またはその方法において欠けているこれらの必要に対処している。
本発明の第1の表現は一定の意識の鎮静薬を受容している患者における鎮静のレベルを決定するための方法である。この方法は一定の意識の鎮静薬を既に受容したか、受容しているか、あるいは、受容しようとしている一定の患者に対して第1の振動の刺激を与える工程を含み、この振動の刺激は種々の振動のパルスを含み、この場合に、それぞれのパルスはその前のパルスから一定の時間間隔だけ分離しており、これらのパルスの間の時間間隔は変更可能であり、この場合に、それぞれのパルスは所定の持続時間を伴って与えられ、さらに上記方法は上記患者に上記振動の刺激に対して応答するように指示する工程、その振動の刺激に対する患者の応答をモニターする工程、その患者が一定の意識の鎮静薬の投与を既に受けたか受けようとしている場合にその患者に対して一定の付加的な振動の刺激を与える工程を含み、この場合に、この第2の振動の刺激は上記第1の刺激と同一であっても異なっていてもよく、この場合に、それぞれのパルスの間の時間間隔および/またはそれぞれのパルスの持続時間は変更可能であり、さらに上記方法は上記の付加的な振動の刺激に対する上記患者の応答をモニターする工程、およびこれらの付加的な刺激を与える工程およびその付加的な振動の刺激に対する上記患者の応答をモニターする工程を繰り返してその患者の鎮静のレベルを決定する工程を含む。
本発明の第2の表現は一定の意識の鎮静薬を受容している一定の患者における鎮静のレベルを決定するための意識鎮静システムであり、このシステムは上記患者が一定の意識の鎮静薬を既に受容したか、受容しているか、あるいは、受容しようとしている第1の時間および一定の患者がその意識の鎮静薬の投与を既に受けたか、受けているか、受けようとしている付加的な時間において一定の要求組立体を活性化するための一定のコントローラ、および一定の要求組立体および一定の応答組立体を含む一定の応答試験装置を備えており、この場合に、上記要求組立体は一定の振動の刺激を与え、この振動の刺激は種々の振動のパルスを含み、この場合に、それぞれのパルスはその前のパルスから一定の時間間隔だけ分離しており、これらのパルスの間の時間間隔は変更可能であり、この場合に、それぞれのパルスは所定の持続時間を伴って与えられ、さらに上記応答組立体は応答を生じるように上記患者により用いられて、その応答を上記コントローラに伝達する。
本発明は、限定を伴わずに、結腸鏡検査、ロボット補助型手術等のような種々の医療処置中において用いられる種々の意識鎮静システムにおいて適用性を有している。
従って、本発明によれば、一定の改善された意識鎮静システムおよび/またはその構成部品および/またはその方法が提供できる。
本発明を詳細に説明する前に、本発明が添付の各図面および説明において例示されている構成および配列の種々の詳細にその適用および用法において限定されないことを述べておく必要がある。本発明の例示的な各実施形態は別の種々の態様、実施形態、変形例および変更例において実施または組み込むことが可能であり、種々の方法で実施または実行できる。さらに、特別に示されていない限りにおいて、本明細書において用いられている種々の用語および表現は読者の便宜のために本発明の例示的な各実施形態を説明する目的のために選択されており、本発明を限定することを目的としていない。
以下において説明されている種々の態様、実施形態、実施形態の表現、実施例、方法等の内のいずれかの1個以上が別の以下において説明されている種々の態様、実施形態、実施形態の表現、実施例、方法等の内のいずれかの1個以上と共に組み合わせることができることが理解されると考える。例えば、限定を伴わずに、ケーブルレス(無ケーブル)式の通信が個人化された音響の要求等との組み合わせにおいて使用できる。
また、以下の種々のシステム、方法等は意識の鎮静に適用できるが、これらのシステム、方法等が1種類以上の薬物および1種類以上の投与速度の適当な選択を伴う意識的および無意識的な鎮静に対して同等の適用性を有することも理解されると考える。一例において、このような意識的および無意識的な鎮静用のシステムおよび/または方法は患者を無意識的な鎮静状態にする能力、患者を意識的な鎮静状態にするかこの状態から脱却させる能力、および/または患者をその患者が深い鎮静状態または自覚状態になっているかその状態から解脱しているとして評価する能力を有している。一例において、一定の患者の一定の刺激に対する応答が検出されない場合に一定の深い鎮静のレベルまたは無意識の状態が指示される。さらに、意識的な鎮静についての以下の説明はまた意識的および無意識的な鎮静の両方を行なう一定のシステムおよび/または方法における意識的な鎮静の部分も含む。また、意識的な鎮静は患者が刺激に対して応答しない(深い鎮静状態としても知られている)場合の意識的な鎮静および患者が刺激に対して応答する場合の意識的な鎮静を含むことを述べておく必要がある。
ケーブルレス通信を含む意識的な鎮静
本発明の第1の態様は意識的な鎮静およびケーブルレス通信に関連している。次に、各図面において、図1−1は本発明の第1の態様の第1の実施形態を示している。この第1の実施形態の第1の表現は一定のコントローラ102および一定の応答試験装置104(この場合に、各部品104a,104b,104cおよび104dはこの応答試験装置104のそれぞれの部品である)を備えている一定の意識鎮静システム100のための構成である。コントローラ102は一定の患者106からの所定の応答に対応する一定の要求を発生して、少なくともその要求に対して患者106により行なわれる一定の応答を分析することによりその患者の鎮静のレベルを決定する。また、上記応答試験装置104は一定の要求組立体108(この場合に、各部品108aおよび108bはこの要求組立体108のそれぞれの部品である)および一定の応答組立体110(この場合に、各部品110aおよび110bはこの応答組立体110のそれぞれの部品である)を含む。上記要求組立体108はコントローラ102により発生される要求を患者106に伝達する。また、応答組立体110は応答を感知してその応答をコントローラ102に伝達する。これらの要求組立体108および応答組立体110の内の少なくとも1個はケーブルレス通信装置112および113を含み(この場合に、各部品112aおよび112bはケーブルレス通信装置112のそれぞれの部品であり、各部品113aおよび113bはケーブルレス通信装置113のそれぞれの部品である)、このケーブルレス通信装置はコントローラ102と患者106との間の要求および応答の内の少なくとも一方を伝達する。
上記のケーブルレス通信装置112および113の例は、限定を伴わずに、一定の高周波(RF)の送信機および受信機(0.1メガ・ヘルツ乃至3ギガ・ヘルツの範囲内で動作する装置等)、一定の超音波の送信機および受信機、一定の赤外の送信機および受信機、および/または一定の可視光の送信機および受信機等を用いている種々の通信装置を含む。なお、このようなケーブルレス通信装置は当業界の熟練者において知られている。
図1−1の実施形態の第1の表現における実施の一例において、上記応答組立体110からの応答に加えて、血圧、血液酸素飽和量(酸素測定値)、および吸気および呼気の二酸化炭素量(炭酸ガス測定値)等のような特定の患者の生命徴候が電気的にモニターされて(図1−1において示されていない)、その患者の鎮静のレベルが決定される。なお、上記用語の「コントローラ(controller)」は、限定を伴わずに、一定のコントローラを含み、さらに2個以上の離間しているサブコントローラ等も含む。
図1−1における実施形態の第1の表現の一例において、一定の使用者および/または上記コントローラ102は患者106の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者106に対する一定の意識の鎮静薬の配給スケジュール(配給の任意の中断を含む)を決定する。なお、この薬物配給装置は簡明化のために図1−1から省かれている。また、一定の意識の鎮静薬は、一定の有効量において、患者106を意識している状態に保ちながら一定の医療処置(結腸鏡検査等)の間にその患者106を鎮静することができる一定の薬物または薬物の組み合わせ物である。例えば、プロポフォル(Propofol)等のような意識の鎮静薬が医療業界において良く知られている。別の一例において、一定の医者等のような使用者は、上記コントローラ102の代わりに、患者106の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者106に意識の鎮静薬の一定の配給スケジュールを決定する。
上記と同一のまたは一定の異なる実施例において、上記ケーブルレス通信装置112および113は一定の送信機114および115および当該送信機を伴うケーブルレス通信における一定の受信機116および117を含み、このケーブルレス通信装置112および113はこれらの送信機114および115および受信機116および117の少なくとも1個に一定の特異的な確認手段を構成しており、この確認手段はこのケーブルレス通信装置112および113が別の送信機からのクロストークに対して応答することを防ぐ。一例において、この特異的な確認手段は手動により起動するか、上記の送信機および受信機が互いに近接している場合に自動的に近接起動するか、あるいは、これらの手動および近接による起動の両方を必要とする。一例の変形例において、上記送信機114および115はRF送信機118および119であり、上記受信機116および117は上記RF送信機118および119に対して無線通信するRF受信機120および121である。一例の変更例において、上記ケーブルレス通信装置112および113はRF送信機118および119およびRF受信機120および121の内の少なくとも1個の動作周波数を選択し、この周波数はケーブルレス通信装置112および113が別の送信機からのクロストークに対して応答することを防ぐ。また、別の変更例において、上記ケーブルレス通信装置112および113はRF送信機118および119およびRF受信機120および121の内の少なくとも1個に対応する一定のデジタル・コードを選択し、このデジタル・コードはケーブルレス通信装置112および113が別の送信機からのクロストークに対して応答することを防ぐ。一例の実施において、上記の特異的な確認手段は上記のRF送信機118および119およびRF受信機120および121が互いに近接する場合に構成される一定の近接起動型の特異的な確認手段である。また、別の実施例において、上記の特異的な確認手段の構成は近接により自動的に生じないが、このような近接に加えて、その特異的な確認手段を構成するために、一定のプッシュ・ボタンを押す等のような、手動の活性化を必要とする。なお、この特異的な確認手段は一定期間の不活性状態の後に、あるいは、その医療処置の終了時における手動の不活性化により消去できる。なお、このような、それぞれの確認手段の近接による構成を含む、特異的な確認手段の構成は当業界における熟練者の通常的な水準の能力の範囲内である。例えば、種々の特異的な確認手段の近接による構成を利用している技法の一例はガソリンの支払いのために一部のガソリン・スタンドにおいて運転者により用いられている一定のガス・ポンプ式のウェーブ・カード(wave card)である。あるいは、この特異的な確認手段は(近接に関係なく)手動により設定できる。また、上記のクロストークを排除または減少するための別の技法は送信機に対して近接している一定の受信機のみがその送信機に応答するようにその送信機の出力を減少する処理を含み、さらに/または、方向性の送信および/または方向性の受信を含む。
図1−1の実施形態の第1の表現の一例の構成において、上記意識鎮静システム100は一定のコンソール122も備えており、この場合に、コントローラ102はそのコンソール122の中に配置されている。一例の変形において、このコンソール122は医療処理室の中に置き留まるように設計されている一定の処理室型のコンソールである。また、別の変形例において、このコンソール122は使用中の病院ベッドと共に医療処置室に移送するように設計されているベッドサイド型のコンソールである。さらに別の変形例においては、上記コンソールは医療処置室内に置き留まるように設計されている第1のサブコンソールおよび一定のベッドサイド型のコンソールとして設計されている第2のサブコンソールを有している。なお、一定のベッドサイド型のコンソールが患者の近くに配置されることに注目する必要がある。一例の構成において、上記のケーブルレス通信は一定の処置室型コンソールと患者との間において直接的に行なわれる。また、別の構成において、上記のケーブルレス通信は一定の処置室型コンソールと一定のベッドサイド型コンソールとの間において直接的に行なわれる(ベッドサイド型コンソールと患者との間のケーブル通信を伴う)。さらに別の構成においては、上記のケーブルレス通信はベッドサイド型コンソールと患者との間において直接的に行なわれる。さらに、別の構成が当業界の熟練者において考え出せる。
図1−1の実施形態の第2の表現は一定の意識鎮静システム100に対応する一定の応答試験装置104のための構成である。この応答試験装置104は一定の要求組立体108および一定の応答組立体110を含む。この要求組立体108は患者106の所定の応答に対応して意識鎮静システム100のコントローラ102により発生される一定の要求を患者106に伝達する。また、上記応答組立体110は上記の要求に対して患者106により行なわれる一定の応答を感知してその応答をコントローラ102に伝達し、このコントローラ102が少なくともその応答を分析して患者106の鎮静のレベルを決定する。さらに、これらの要求組立体108および応答組立体110の内の少なくとも1個は一定のケーブルレス通信装置112および113を含み、このケーブルレス通信装置は上記コントローラ102と患者106との間における要求および応答の内の少なくとも1個を伝達する。
図1−1の実施形態における第2の表現の一例において、上記要求組立体108は一定のケーブルレス通信装置112を含み、この通信装置112はコントローラ102からの要求を患者106に伝達する。一例の変形において、このケーブルレス通信装置112は一定のRF送信機118を含み、さらに、このRF送信機118に対して無線通信して患者106の近くに配置される一定のRf受信機120を含む。一例の変更において、上記要求組立体108は、当該技術分野における熟練者の能力の範囲内にあるように、一定の要求がRF受信機120により受信されていることを検証する(一定の振動器からの振動の形態の要求が既に受信されていることを示す一定の加速度計または一定のスイッチを用いること等、あるいは、一定のスピーカーからの音の形態の要求が既に受信されていて一定の検証信号を上記コントローラに送り戻すこと等による)。これと同一のまたは異なる変更例において、上記要求組立体108は一定の電池動作型の部分124を含み、この要求組立体108はその電池動作型の部分124の電池の状況をモニターする。なお、この用語の「電池(battery)」は一定の電池(cell)または一連の電池(a series of cells)を含む。
上記要求組立体108の一例の実施において、その要求組立体108は図1−2において示されているように一定の聴覚要求組立体126である。この可聴式の要求組立体126は一定のスピーカー128を含み、RF受信機120(簡明化のために図1−2において省かれている)が患者106に対して一定の可聴の要求を生じるようにスピーカー126を活性化するために用いられている。一例の変形において、スピーカー128は患者106の耳の近くに配置可能な一定のイヤホン130(耳たぶを挟むイヤホン等)である。一例の変更において、上記のRF受信機120はイヤホン・ハウジングの中またはその上に配置されている。また、別の変更例において、このRF受信機は一定のヘッドセットに配置されており、さらに、このRF受信機はそのヘッドセットにより支持されているイヤホンに配線されている。
上記要求組立体108の別の実施例において、その要求組立体108は図1−3において示されている一定の振動要求組立体132である。この振動要求組立体132は一定の振動器134を含み、RF受信機120(簡明化のために図1−3において省かれている)が患者106に対して一定の触知可能な要求を生じるように振動器134を活性化するために用いられている。一例の変形において、振動器134は一定のハンドピース136の中に配置されており、このハンドピース136は患者106の手の近くに配置できる。
図1−1の実施形態における第2の表現と同一のまたは異なる一定の実施例において、その応答組立体110は一定のケーブルレス通信装置113を含み、この通信装置113はコントローラ102に患者106からの応答を伝達する。一例の変形において、このケーブルレス通信装置113は一定の送信機115を含み、この送信機115は患者106の近くに配置されている一定のRF送信機119であり、このRF送信機119に対して無線通信する一定のRF受信機121である一定の受信機117を含む。一例の変更において、この応答組立体110は、当該技術分野における熟練者の能力の範囲内であるように、一定の応答が上記RF受信機121により受信されていることを検証する。上記と同一のまたは異なる変更例において、その応答組立体110は一定の電池動作型の部分125を含み、さらに、この応答組立体110はその電池動作型の部分125の電池の状況をモニターする。
上記応答組立体110の一例の実施において、その応答組立体110は図1−4において示されているような一定のスイッチ応答組立体138である。このスイッチ応答組立体138は患者106の手の近くに配置可能な一定のハンドピース140を含む。このハンドピース140は一定のスイッチ142を含み、応答は患者106がそのスイッチ142を活性化することを含み、これにより、一定の信号がRF送信機119(簡明化のために図1−4において省かれている)により送り出される。一例の変形において、上記のハンドピース140およびハンドピース136は同一のハンドピースであり、これらはそれぞれ振動器134およびスイッチ142を含む。
図1−1の実施形態における第2の表現の一例の構成において、上記要求組立体108は一定のケーブルレス通信装置112を含み、この通信装置112はコントローラ102からの要求を患者106に伝達し、さらに、上記応答組立体110が一定のケーブルレス通信装置113を含み、この通信装置113は患者106からの応答をコントローラ102に伝達する。一例の変形において、上記要求組立体108におけるケーブルレス通信装置112の送信機114はコンソール122の中またはその上に配置されており、上記応答組立体110におけるケーブルレス通信装置113の受信機117もコンソール122の中またはその上に配置されている。
図1−1の実施形態の第3の表現は一定の意識鎮静システム100における一定の応答試験装置104である。この応答試験装置104は一定の要求組立体108および一定の応答組立体110を含む。この要求組立体108は一定の患者106からの所定の応答に対応して意識鎮静システム100における一定のコントローラ102から発生される一定の要求をその患者106に伝達する。また、要求組立体110はその要求に対して患者106により行なわれる一定の応答を感知して、その応答をコントローラ102に伝達し、このコントローラ102が少なくともその応答を分析してその患者106の鎮静のレベルを決定する。これらの要求組立体108および応答組立体110の内の少なくとも1個は一定のケーブルレス通信装置112および113を含み、この通信装置は上記のコントローラ102と患者106との間における要求および応答の内の少なくとも1個を伝達する。このケーブルレス通信装置112および113は一定の送信機114および115および当該送信機114および115に対してケーブルレス通信する一定の受信機116および117を含む。さらに、このケーブルレス通信装置112および113は上記の送信機114および115および受信機116および117の内の少なくとも1個において一定の特異的な確認手段を構成し、この確認手段はそのケーブルレス通信装置112および113が別の送信機からのクロストークに対して応答することを防ぐ。
図1−1の実施形態における第3の表現の一例において、上記の特異的な確認手段(この確認手段は選択可能な一例として連続した数の1個以上の部品を含む)は上記の送信機114および115および受信機116および117が互いに近接する時に構成される一定の近接起動型の特異的な確認手段である。一例の変形において、この送信機114および115は一定のRF送信機118および119であり、受信機116および117はRF送信機118および119に対して無線通信する一定のRF受信機120および121である。一例の変更において、上記のケーブルレス通信装置112および113は上記の送信機114および115および受信機116および117の少なくとも1個の動作周波数を選択し、この周波数はケーブルレス通信装置112および113が別の送信機からのクロストークに対して応答することを防ぐ。また、別の変更例において、上記ケーブルレス通信装置112および113は上記の送信機114および115および受信機116および117の内の少なくとも1個に対応する一定のデジタル・コードを選択し、このデジタル・コードはケーブルレス通信装置112および113が別の送信機からのクロストークに対して応答することを防ぐ。一例の適用において、使用者は一定の患者に対する使用の前に上記の特異的な確認手段の構成が既に有効であることを検証する。一例の変形において、一定のロックアウト機構も含まれており、この機構は上記の特異的な確認手段の構成が有効に検証されるまでそのケーブルレス通信装置の使用を阻止する。
図1−1の実施形態における表現の1個以上における種々の利点および有益性は医療処置室内におけるケーブルの排除を含み、このことにより、その医療処置(外科手術を含む)が患者106とコンソール122との間の配線の乱雑を少なくして行なうことができるようになる。すなわち、ケーブルレス通信は患者がコードの中に絡まる可能性が少なくなることを意味し、接続の数が少なくなることにより信頼性が高まることを意味する。また、ケーブルレス通信はケーブルの接続を行なう必要性が全く無いので使用者による組み立てを容易にする。さらに、ケーブルを使用することよりもケーブルレス通信を使用することにより電気的な安全性の必要を満たす装置の設計が容易になることに注目する必要がある。上記のような特異的な確認手段の例において、種々の特異的な確認手段を構成することにより、一例の実施において、任意のハンドピース136および140を任意のコンソール122と共に使用することを可能にしている。
一定のカニューレを含む意識鎮静
本発明の第2の態様は意識の鎮静に関連していて一定のカニューレを含む。カニューレは良く知られている医療装置であり、一定の患者の呼吸をモニターするために用いられており、患者の鼻および/または口の近くにおけるその患者の顔面に配置される。次に、図面において、図2−1は本発明の第2の態様の第1の実施形態を示している。この第1の実施形態の第1の表現は一定のコントローラ202、一定のカニューレ204、および一定の応答試験装置206(この場合に、各部品206aおよび206bは応答試験装置206のそれぞれの部品である)を備えている一定の意識鎮静システム200のための図である。コントローラ202は一定の患者208からの所定の応答に対応する一定の要求を発生して、少なくともその要求に対して患者208により行なわれる一定の応答を分析することによりその患者208の鎮静のレベルを決定する。このカニューレ204は患者208の呼吸をモニターするためにその患者の鼻および口の少なくとも一方の近くにおける患者208の顔面に配置可能である。上記の応答試験装置206は一定の要求組立体210および一定の応答組立体212を含む。この要求組立体210はコントローラ202により発生される要求を患者208に伝達する。また、応答組立体212は応答を感知して、その応答をコントローラ202に伝達する。これらの要求および応答の組立体210および212の少なくとも一方の少なくとも一部分はカニューレ204により支持されている。なお、この術後の「カニューレにより支持されている(supported by the cannula)」はカニューレにより少なくとも一部分において支持されていることを意味する。
一定のカニューレ204の例が図2−2において示されており、この場合に、カニューレ204をコントローラ202に操作可能に接続しているケーブル/チューブ214が除かれている。また、カニューレ204のヘッドバンド216がこのカニューレ204を患者208の顔面に固定するために用いられている。一例の使用において、上記カニューレ204は患者208の吸気および呼気の二酸化炭素の量(炭酸ガス測定値)および/または患者の吸気および呼気の圧力をモニターするために用いられており、随意的にその患者に酸素を配給する。なお、上記要求組立体210の少なくとも一部が図2−1において示されている第1の実施形態においてカニューレ204により支持されていることに注目する必要がある。
図2−1の実施形態における第1の表現の一例の実施において、上記応答組立体212からの応答に加えて、コントローラ202により特定の患者の血圧、血液酸素飽和量(酸素測定値)、および吸気および呼気の二酸化炭素量(炭酸ガス測定値)等のような特定の患者の生命徴候が電気的にモニターされて分析されることによりその患者の鎮静のレベルが決定される。この用語の「コントローラ(controller)」は、限定を伴わずに、1個のコントローラを含み、さらに、2個以上の離間しているサブコントローラ等も含む。図2−1における応答組立体212の一例は一定のハンドピースであり、このハンドピースは一定のスイッチを有しており、患者208の手に固定される。さらに別の例は深呼吸をモニターするための一定の胸部バンドである。
図2−1の実施形態における第1の表現の一例において、一定の使用者および/またはコントローラ202は患者208の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者208に対する一定の意識の鎮静薬の配給スケジュール(配給の任意の中断を含む)を決定する。なお、この薬物配給装置は簡明化のために図2−1から省かれている。また、一定の意識の鎮静薬は、一定の有効量において、患者208を意識している状態に保ちながら一定の医療処置(結腸鏡検査等)の間にその患者208を鎮静することができる一定の薬物または薬物の組み合わせ物である。例えば、プロポフォル等のような意識の鎮静薬が医療業界において良く知られている。別の一例において、一定の医者等のような使用者は、上記コントローラ202の代わりに、患者208の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者208に一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。
上記と同一のまたは一定の異なる実施例において、上記要求組立体210はカニューレ204により支持されている第1の振動器218を含む。一例の変形において、この第1の振動器218は患者208の顔面に対して一定の触知可能な要求を生じる。また、一例の変更において、この第1の振動器218はカニューレ204の中に配置されている。なお、この術後の「カニューレの中に配置されている(disposed in the cannula)」はカニューレの中に少なくとも一部分において配置されていることを意味する。さらに、一定の異なる変更例において、上記第1の振動器218はカニューレ204の上に配置されている。また、一例の構成において、上記要求組立体210は患者208の顔面とは異なるその患者208の一定の部位に対して一定の触知可能な要求を生じるために配置可能な第2の振動器220を含む。一例の適用において、上記コントローラ202は少なくとも患者の鎮静のレベルを決定する場合に上記第1および第2の各振動器218および220からの触知可能な要求に対する患者のそれぞれの応答を比較する。また、別の構成において、上記第1の振動器218は一定の触知可能な要求を生じる上記要求組立体210における唯一の振動器である。
本発明の上記第2の態様の第2の実施形態は一定の意識鎮静システム222に対応しており、図2−3および図2−4において示されている。この第2の実施形態の第1の表現において、その意識鎮静システム222は一定のコントローラ224、一定のカニューレ226、および一定の応答試験装置228(この場合に、各部品228aおよび228bはこの応答試験装置228のそれぞれの部品である)を備えている。この応答試験装置228は一定の要求組立体230を含み、さらに、一定の応答組立体232を含む。さらに、この応答組立体の少なくとも一部分は上記カニューレ226により支持されている。
上記第2の実施形態の一例の実施において、上記所定の応答は一定の患者208の頭部において発生される応答である。また、一例の変形において、この患者208の頭部において発生される応答は一定の患者の声の応答であり、上記応答組立体232はカニューレ226により支持されている一定の音響検出器234(一定のマイクロフォン等)を含む。また、一例の変更において、上記コントローラ224は患者208の鎮静のレベルの決定においてその声の応答の強度および音色の品質の内の少なくとも一方を用いている。さらに別の変形において、患者208の頭部において発生される応答は一定の患者において発生される頭部の移動による応答であり、上記応答組立体232はカニューレ226により支持されている一定の移動センサー236を含む。さらに別の変形例において、上記患者208の頭部において発生される応答は一定の患者において発生される呼吸の応答であり、上記応答組立体232はカニューレ226により支持されている一定の呼吸センサー238(一定の圧力センサー等)および/または一定の呼吸検出管を含む。一定の呼吸検出管を使用している一例において、上記呼吸センサーはその管に操作可能に接続していて、上記カニューレから離れて配置されている。一例の変更において、上記患者において発生される呼吸の応答は一定のあくびおよび直ぐ前の呼吸よりも深い一定の呼吸の内の少なくとも一方を含む。上記と同一のまたは一定の異なる変更において、上記呼吸センサー238は患者208の呼気の圧力を検出する。図2−3における要求組立体230の例は一定の振動器を有していて患者208の手に固定される一定のハンドピース、および患者208の耳の中に配置される一定のイヤホン・スピーカーを含む。さらに、別の要求組立体は一定の血圧カフスにより支持されているか、患者の指または耳たぶに配置可能な一定のパルス酸素濃度計により支持されているか、あるいは、別の医療装置により支持されている種々の振動器を含む。さらに付加的な要求組立体は患者の顔面、頭部、頸部、または上脊椎に配置される種々の振動器を含む。
図示されていない、一例の構成において、上記カニューレは上記要求組立体の少なくとも一部および上記応答組立体の少なくとも一部を支持する。また、一例において、上記第1の振動器218、および上記の音響検出器234、移動センサー236、および呼吸センサー238の内の少なくとも1個は同一のカニューレにより支持されている。
図2−1の第1の実施形態における部品番号(符号)のみを簡単のために用いて以下に説明されている上記の本発明の第1および第2の各実施形態のいずれかまたは両方の別の表現は一定の意識鎮静システム200における一定のカニューレおよび応答試験集合体240(この場合に、各部品240aおよび240bはこの応答試験集合体240のそれぞれの部品である)に対応している。このカニューレおよび応答試験集合体240は一定のカニューレ204を含み、さらに一定の応答試験装置206を含む。このカニューレ204は患者208の呼吸をモニターするためにその患者の鼻および口の少なくとも一方の近くにおける患者208の顔面に配置可能である。上記の応答試験装置206は一定の要求組立体210および一定の応答組立体212を含む。この要求組立体210は患者208からの所定の応答に対応して上記意識鎮静システム200における一定のコントローラ202により発生される要求を患者208に伝達する。また、応答組立体212は上記の要求に対して患者208により行なわれる一定の応答を感知して、その応答をコントローラ202に伝達し、このコントローラ202が少なくともその応答を分析することによりその患者208の鎮静のレベルを決定する。これらの要求および応答の組立体210および212の少なくとも一方の少なくとも一部分は上記カニューレ204により支持されている。
上記カニューレおよび応答試験集合体240の一例において、その要求組立体は上記カニューレ204により支持されている第1の振動器を含む。上記と同一のまたは一定の異なる実施例において、上記応答は一定の患者208の頭部において発生される応答であり、上記応答組立体の少なくとも一部分が上記カニューレにより支持されている。一例の変形において、上記応答組立体は上記カニューレにより支持されている一定の音響検出器、移動センサー、呼吸センサー、および呼吸検出管の内の少なくとも1個を含む。
本発明の第2の態様の第3の実施形態は一定の意識鎮静システムに対応していて、図2−5において示されている。この意識鎮静システム242は一定のコントローラ244および一定の応答試験装置246(この場合に、各部品246aおよび246bはこの応答試験装置246のそれぞれの部品)を備えている。上記のコントローラ244は一定の患者208からの所定の呼吸の応答に対応する一定の要求を発生して、少なくともその要求に対して患者208により行なわれる一定の呼吸の応答を分析することによりその患者208の鎮静のレベルを決定する。また、応答試験装置246は一定の要求組立体248および一定のカニューレ250を含む。この要求組立体248は上記コントローラ244により発生される要求を患者208に伝達する。また、カニューレ250は患者208の呼吸をモニターするためにその患者208の鼻および口の少なくとも一方の近くにおけるその患者208の顔面に配置可能であり、この場合に、このカニューレ250は上記コントローラ244に操作可能に接続している。
上記第3の実施形態の一例において、一定の使用者および/またはコントローラ244は患者208の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者208に対する一定の意識の鎮静薬の配給スケジュール(配給の任意の中断を含む)を決定する。
なお、コントローラ202、224、および244から出ている各図面における符号の付けられていない線が、当該技術分野における熟練者により理解されるような、接続用の種々のケーブル/チューブであることを述べておく。
一例の実施形態において、上記コントローラは患者の鎮静のレベルの決定において使用するための音響応答における音の強度および/または音色の品質を分析する。このような例として、1種類以上の言葉、語句、ため息、あくび、唸り声等を含む所定の音声が含まれる。さらに、鎮静の開始前における患者からの基準線の音声応答はその患者の鎮静の前またはその際中におけるその患者からの音声応答を認識するように上記コントローラ244を教育するために利用できる。一定の音声応答の利点はこのような応答が一定のハンドピースにおけるスイッチを活性化するよりも比較的に深い鎮静状態にある患者において行なうことが比較的に容易であることである。さらに、虚弱、身体障害等による一部の患者は一定の音声応答を行なうことができても、一定のハンドピースにおけるスイッチを活性化できない場合がある。
上記の図2−1乃至図2−5における各実施形態の表現の内の1個以上における利点および有益性は一定のカニューレを一定の意識鎮静システムにおいて用いる場合におけるカニューレの二重の目的の使用を行なうことによる上記応答試験装置における要求組立体および/または応答組立体の少なくとも一部分に対応する一定の独立した支持の排除を含む。すなわち、上記振動器の要求の例において、一定の患者の顔面に対する一定の振動器の触知可能な要求は一定の患者の手に対する一定の振動器の触知可能な要求よりも比較的に深い鎮静状態にある患者において(顔面は接触に対して比較的に感応性が高いために)知覚することが容易である。また、患者の頭部において発生される応答の例において、上記コントローラからの一定の要求に対して一定の患者により発生される音、頭部の移動、呼吸の応答は一定のハンドピースにおけるスイッチを活性化するよりも比較的に深い鎮静状態にある患者において行なうことが容易である。
本発明の第2の態様の拡張において、上記の応答は一定の患者により作られる音声であり、上記応答組立体は上記カニューレにより支持されている状態に限定されない。このような本発明の拡張された第2の態様において、その音響検出器は患者により作られる音声を検出できることのみを必要とする。このような音響検出器の種類は当該技術分野における熟練者において認識されている。一例において、一定のマイクロフォンが患者の口の近くに配置可能である。また、一例の適用において、上記マイクロフォンは病院ベッドの上において患者の顔面の近くに配置される。また、別の適用例において、このマイクロフォンはベッドの傍らのスタンドに配置される。さらに別の適用において、上記マイクロフォンは患者自体にまたは患者の病院用のガウンに配置されている。さらに別の適用例が当該技術分野における熟練者において認識されている。また、別の例において、一定の音響管が患者の顔面の近くから一定の遠隔配置型の音響検出器まで延在している。さらに別の例において、このマイクロフォンは骨の伝導により患者により作られる音を聞き取る。さらに別の例が当該技術分野における熟練者において認識されている。
一定の意識鎮静システムにおける時間変化型の振動刺激
本発明の第3の態様は意識の鎮静および一定の患者における鎮静のレベルを決定するための別個の振動パルスの適用に関連している。本発明は別個の振動パルスを適用して各パルスの間の時間間隔および各パルスの持続時間を変化することにより一定の患者における鎮静のレベルを決定する一定のシステムおよび方法である。従来技術において、一定の患者における鎮静のレベルは一定の振動の刺激を鎮静状態の患者に与えてその刺激に対する患者の応答を評価することにより決定される。この場合に、患者が応答しなければ、その患者が刺激に応答するまでその刺激の強度が高められる。この患者の応答を発生するために必要とされる刺激の強度はその患者の鎮静のレベルに相関している。この方法の一つの不都合点は患者から一定の応答を発生するために必要とされる強度のレベルが極めて高くなる可能性があることである。例えば、一定のハンドピースの場合に、上記の振動の刺激は鎮静状態の患者がそのハンドピースを保持し、とりわけ、そのハンドピースを押し込んで一定の刺激に対して応答することが困難になるほどの強度になる可能性がある。
従って、本発明の一例の実施形態において、一定の患者における鎮静のレベルを決定するための方法は振動の刺激の時間間隔を利用しており、これにより、従来技術において用いられている強度の段階付けの方法を採用する必要性を排除している。要するに、患者の振動の時間依存性のパタンを識別する能力がその患者の鎮静のレベルを決定するために使用できる。例えば、一定の時間間隔の分析において、一組の振動の刺激が幾つかの振動パルスを含み、これらのパルスがそれぞれのパルスの間に所定の時間間隔を伴って患者に加えられる。この患者が鎮静状態でないか比較的に弱い鎮静状態である場合には、この患者はそれぞれ別個のパルスを識別できる可能性があるが、この患者が比較的に強い鎮静状態にある場合には、この患者のそれぞれ別個のパルスを識別する能力は低下する可能性がある。図3−1において、一組のサンプルの3個のパルスがそれぞれのパルスの間に所定の時間間隔を伴って加えられている。この第1のパルスと第2のパルスとの間の時間はT1であり、第2のパルスと第3のパルスとの間の時間はT2である。一定の比較的に弱い鎮静状態の患者はこれら3個の個々のパルスを識別できるが、この患者が比較的に強い鎮静状態になると、これらのパルスの間の時間間隔を識別するための能力の低下によりこれら3個のパルスの内の2個だけを認識するようになる可能性がある。加えて、この患者がさらに強い鎮静状態になると、上記各パルスの間の時間間隔を識別するその患者の能力はこの患者がこれら3個のパルスの組を1個の全体的なパルスとして認識できるだけになる程度に低下する可能性がある。従って、このようなそれぞれ別個のパルスの間の時間間隔を識別する能力はその患者の鎮静のレベルに相関する。すなわち、一定の患者が比較的に強い鎮静状態になるほど、その患者がそれぞれ別個のパルスを識別するためにそれぞれのパルスの間において必要とされる時間間隔が大きくなる。従って、それぞれの刺激の組における各パルスの間の時間間隔は患者のそれぞれの刺激の組に対する応答を分析してその応答をその患者の鎮静のレベルに相関させるために後続のそれぞれの刺激の組において増減するように変更可能である。この時間間隔の範囲は患者により変化するが、この間隔は0.05乃至15.0秒の範囲にできる。さらに一般的には、この時間間隔は0.3乃至1.0秒の範囲である。本発明の一例の実施形態において、上記の範囲は0.5乃至0.7秒である。さらに、鎮静をモニターするために使用可能であると考えられる一例の典型的なプロトコルにおいて、それぞれのパルスの間の時間間隔は約0.4秒において開始できる。この場合に、患者がそれぞれのパルスを検出できれば、これらのパルスの間の時間間隔が0.2秒に短縮される。また、患者がそれぞれの別個のパルスを検出できなければ、その時間間隔が0.6秒に増加される。
本発明の別の実施形態において、一定の患者における鎮静のレベルを決定するための方法は振動の刺激の各パルスの持続時間を利用しており、これにより、従来技術において用いられている強度の段階付けの方法を使用する必要性を排除している。図3−2において、振動の組は3個の振動パルスを含み、この場合に、それぞれのパルスは所定の持続時間D1,D2およびD3を有している。それぞれの組における各パルスの持続時間は同一であっても異なっていてもよく、後続の各組において増減するように変更可能である。要するに、各振動パルスの持続時間を識別するための患者の能力はその患者の鎮静のレベルを決定するために使用できる。例えば、持続時間において0.5秒である一定のパルスは鎮静状態でないか比較的に弱い鎮静状態の一定の患者により認識可能であるが、この患者が比較的に強い鎮静状態になると、この患者はその0.5秒のパルス刺激を識別できなくなる可能性があり、代わりに、パルスを識別するために、1秒程度のパルス等のような一定の比較的に長い持続時間を必要とするようになる可能性がある。従って、このような所定の持続時間を有する一定のパルスを識別するための患者の能力はその患者の鎮静のレベルを評価するために使用できる。すなわち、患者がパルスを識別するために必要なそのパルスの持続時間が長くなるほど、その患者の鎮静状態が強くなると言える。本発明のさらに好ましい実施形態において、上記の振動パルスは一定の「鮮明な(crisp)」または鋭いパルスであり、このような鮮明なパルスは比較的に強い覚醒性および刺激性を有しており、鎮静状態にある患者から一定の応答を比較的に多く喚起することができる。従来技術において、振動パルスが加えられた後に、このパルスが一定の停止状態まで漸減して、その最高の強度から最低の強度まで徐々に減少する。しかしながら、本発明においては、加えられる各パルスは鋭いパルスであり、ほとんど瞬時に一定の停止状態になり、この場合に、このパルスがその最高の強度からその最低の強度に到るまでの時間は約0.1秒である。このことは速やかな停止を行なうための一定の電気的なブレーキまたはブレーキ・クラッチ等のような一定のブレーキ装置を採用することにより達成できる。さらに、上記のパルスがその最低の強度からその最高の強度に到るまでの時間も約0.1秒である。このことにより、上記の要求ユニットが所定の持続時間の一定の鮮明なパルスを送り出してその患者の鎮静のレベルを評価することを可能にしている。上記パルスの持続時間の範囲は患者により変るが、この持続時間は0.1乃至15秒の範囲にすることができる。さらに一般的に、この持続時間は0.5乃至1.0秒の範囲である。本発明の一例の実施形態において、この範囲は0.5乃至1.0秒である。さらに、鎮静をモニターするために使用可能であると考えられる一例の典型的なプロトコルにおいて、上記各パルスの持続時間は約0.6秒において開始できる。この場合に、患者がそれぞれ別個のパルスを検出できれば、各パルスの持続時間は0.4秒に短縮される。また、患者がそれぞれ別個のパルスを検出できなければ、各パルスの間の持続時間は0.9秒に増加される。
本発明の別の表現において、それぞれのパルスの組における時間間隔および持続時間の両方を関連して用いることにより患者の応答を評価してその患者の鎮静のレベルを決定することができる。それぞれのパルスに対応する所定の持続時間およびそれぞれのパルスの間における所定の時間間隔を有する振動パルスを含む一組の振動の刺激が一定の患者に加えられる。その後、この患者はこの振動の刺激の組に対して応答する。さらに、一定の後続の組の振動の刺激を加えてその患者による一定の後続の応答を発生することができる。この後続の組の振動の刺激はその前の組と同一であってもよく、あるいは、その持続時間および/または時間間隔のいずれかを変更することによりその前の組から変更されていてもよい。本発明のさらに別の実施形態において、上記個々の振動パルスは強度変調型または周波数変調型のパルスとすることができる。さらに具体的に言えば、一定の強度変調パルスはその個々のパルス自体の中で一定の可変の強度を有している振動パルスである。また、一定の周波数変調パルスはその個々のパルス自体の中で一定の可変の周波数を有している振動パルスである。これらの強度変調型および周波数変調型のパルスはいずれも一定の患者の鎮静のレベルを評価するためにそれぞれのパルスの間の時間間隔および/またはこれらの持続時間に対して組み込むことができる。図3−4において示されているような本発明の方法の一例の実施形態は一定の意識の鎮静薬を既に受容したか、受容しているか、受容しようとしている一定の患者に対して第1の刺激を与える工程、その患者にその刺激に対して応答するように指示する工程、その患者のその刺激に対する応答をモニターする工程、その患者が一定の意識の鎮静薬の投与を既に受けたか、受けているか、受けようとしている場合に、その患者に一定の付加的な刺激を与える工程を含み、この場合に、この付加的な刺激は上記第1の刺激と同一であっても異なっていてもよく、さらに上記方法は、上記患者のその付加的な刺激に対する応答をモニターする工程、および上記付加的な刺激を与える工程および上記患者のその付加的な刺激に対する応答をモニターする工程を繰り返してその患者の鎮静のレベルを決定する工程を含む。さらに、上記患者の初期的なすなわち前の応答は現在の応答に対する比較のための一定の基準線として使用できる。
図3−1および図3−2はそれぞれの振動の組を例示しているだけであることを述べておく。すなわち、これらの振動の組は任意数のパルスを含むことができ、各パルスの間の時間間隔T1,T2等および各パルスの持続時間D1,D2等は同一であっても異なっていてもよく、患者の鎮静のレベルを決定するために後続のそれぞれの振動の刺激の組においてさらに大きくなるようにあるいは小さくなるように調節することができる。
図面において、図3−3は本発明の第3の態様のさらに別の実施形態を示している。この実施形態は一定のコントローラ302および一定の応答試験装置304を含む一定の意識鎮静システム300に対応している。このコントローラは一定の患者306からの所定の応答に対応する一定の要求を発生し、この要求は各パルスの間に所定の時間間隔を有していて各パルスに対応する所定の持続時間を有している種々の振動パルスを含む一定の振動の刺激の組を含む。上記コントローラは少なくとも上記の要求に対して患者306により発生される一定の応答を分析してその患者306の鎮静のレベルを決定する。また、上記応答試験装置304は一定の要求組立体308および一定の応答組立体310を含む。この要求組立体308はコントローラ302により発生される要求を患者306に伝達する。
図3−3の実施形態の一例の実施において、上記応答組立体310からの応答に加えて、血圧、血液酸素飽和量(酸素測定値)、および吸気および呼気の二酸化炭素量(炭酸ガス測定値)等のような特定の患者の生命徴候が上記コントローラ302により電気的にモニターされて分析されることによりその患者の鎮静のレベルが決定される。この用語の「コントローラ(controller)」は、限定を伴わずに、1個のコントローラを含み、さらに、2個以上の離間しているサブコントローラ等も含む。図3−3における要求組立体308の例は一定の振動器を有していて患者306の手に固定される一定のハンドピースおよび患者306の耳の中に配置される一定のイヤホン・スピーカーを含む。さらに、別の要求組立体は一定の血圧カフスにより支持されているか、患者の指または耳たぶに配置可能な一定のパルス酸素濃度計により支持されているか、あるいは、別の医療装置により支持されている種々の振動器を含む。さらに付加的な要求組立体は患者の顔面、頭部、頸部、または上脊椎に配置される種々の振動器を含む。
図3−3の実施形態の表現の一例において、上記コントローラ302は患者306の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者306に対する一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。なお、この薬物配給装置は簡明化のために図3−3から省かれている。また、一定の意識の鎮静薬は、一定の有効量において、患者306を意識している状態に保ちながら一定の医療処置(結腸鏡検査等)の間にその患者306を鎮静することができる一定の薬物または薬物の組み合わせ物である。例えば、プロポフォル等のような意識の鎮静薬が医療業界において良く知られている。別の一例において、一定の医者は、既に説明されている各実施形態により決定されているように、上記コントローラ302の代わりに、患者306の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者306に一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。
手の移動による患者の応答を含む意識の鎮静
本発明の第4の態様は意識の鎮静に関連していて一定の手の移動による患者の応答を含む。図面において、図4−1は本発明の第4の態様における第1の実施形態を示している。この第1の実施形態の第1の表現は一定のコントローラ402および一定の応答試験装置404を含む一定の意識鎮静システム400(この場合に、各部品404aおよび404bはこの応答試験装置404のそれぞれの部品である)に対応している。上記コントローラ402は一定の患者406からの所定の手の移動の応答に対応する一定の要求を発生して、少なくともその要求に対して患者406により行なわれる一定の手の移動の応答を分析することによりその患者406の鎮静のレベルを決定する。また、上記応答試験装置404は一定の要求組立体408および一定の応答組立体410を含む。この要求組立体408は上記コントローラ402により発生される要求を患者406に伝達する。また、上記応答組立体410は上記の手の移動の応答を感知してその手の移動の応答をコントローラ402に伝達する。
上記の「手の移動(hand motion)」は患者406の手の移動および/または回転を意味する。本発明の第4の態様における一部の適用例において、この手の移動は手のひらの移動および/または回転である。このような手のひらの移動はその手の手のひらに対する1個以上の指および/または親指の移動を伴っていてもよく、伴っていなくてもよい。一例の変形において、上記のような手のひらの移動はその手のひらに対する指/親指の移動を実質的に全く伴わない。手の移動を生じるか、生じる可能性のある意識の鎮静を受容している一定の患者406の身体の移動の例は、限定を伴わずに、腕の屈曲、前腕部の回転、肘の屈曲、および上腕部の移動を含む。
図4−1の実施形態における第1の表現の一例の実施において、上記応答組立体410からの応答に加えて、血圧、血液酸素飽和量(酸素測定値)、および吸気および呼気の二酸化炭素量(炭酸ガス測定値)等のような特定の患者の生命徴候が上記コントローラ402により電気的にモニターされて分析されることによりその患者の鎮静のレベルが決定される。この用語の「コントローラ(controller)」は、限定を伴わずに、1個のコントローラを含み、さらに、2個以上の離間しているサブコントローラ等も含む。図4−1における要求組立体408の例は一定の振動器を有していて患者406の手に固定される一定のハンドピースおよび患者406の耳の中に配置される一定のイヤホン・スピーカーを含む。さらに、別の要求組立体は一定の血圧カフスにより支持されているか、患者の指または耳たぶに配置可能な一定のパルス酸素濃度計により支持されているか、あるいは、別の医療装置により支持されている種々の振動器を含む。さらに付加的な要求組立体は患者の顔面、頭部、頸部、または上脊椎に配置される種々の振動器を含む。一例の設計において、一定のケーブル412が上記コントローラ402を要求組立体408に操作可能に接続しており、一定のケーブル414が上記応答組立体410をコントローラ402に操作可能に接続している。
図4−1の実施形態における第1の表現の一例において、一定の使用者および/またはコントローラ402は患者406の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者406に対する一定の意識の鎮静薬の配給スケジュール(配給の任意の中断を含む)を決定する。なお、この薬物配給装置は簡明化のために図4−1から省かれている。また、一定の意識の鎮静薬は、一定の有効量において、患者406を意識している状態に保ちながら一定の医療処置(結腸鏡検査等)の間にその患者406を鎮静することができる一定の薬物または薬物の組み合わせ物である。例えば、プロポフォル等のような意識の鎮静薬が医療業界において良く知られている。別の一例において、一定の医者等のような使用者は、上記コントローラ402の代わりに、患者406の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者406に一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。
上記要求組立体410の第1の例は図4−2において示されているような一定のハンドピース416を含み、この場合に、このハンドピース416は当該ハンドピース416が移動する時にコントローラ402に一定の信号を送る。一例の適用において、このハンドピース416は一定のバンド418の使用等により患者406の手に取り付け可能である。また、一例の変形において、上記ハンドピース416は図4−3において示されているような少なくとも1個の加速度計420,422および424を含む。また、一例の変更において、上記ハンドピース416は相互に直交している加速度計420,422および424またはチルト・センサーを含む。一例の使用方法において、上記所定の手の移動の応答は所定の距離、速度および/または加速度のハンドピースの揺れ/振動である。また、別の使用方法において、上記所定の手の移動の応答は所定の経路に沿う、さらに、随意的に、その所定の経路に沿う種々の点における所定の速度および/または加速度におけるハンドピースの一定の移動である。
上記ハンドピース416の一例の実施において、上記コントローラ402は少なくともそのハンドピース416の位置および/または配向および/またはその内部における変化を分析してその患者406の鎮静のレベルを決定する。また、上記と同一のまたは異なる実施例において、上記コントローラ402は少なくとも上記ハンドピース416の速度を分析することによりその患者406の鎮静のレベルを決定する。さらに、上記と同一のまたは異なる実施例において、上記コントローラ402は少なくとも上記ハンドピース416の加速度を分析することによりその患者406の鎮静のレベルを決定する。また、一例の変形において、上記コントローラ402は上記ハンドピース416の位置、速度、および加速度の内の少なくとも2個を分析することによりその患者406の鎮静のレベルを決定する。さらに、一例の変形において、上記コントローラ402は少なくとも上記ハンドピース416の位置、速度、および加速度を分析することによりその患者406の鎮静のレベルを決定する。一例の適用において、上記コントローラ402は上記ハンドピース416の移動の一定の時間経路を形成してその時間経路の所定の手の移動の応答における所定の時間経路からのずれを比較することによりその患者406の鎮静のレベルを決定する。
上記ハンドピース416の一例の構成において、このハンドピース416は一定の加速度計型の移動センサーの代わりに、あるいは、これに加えて別の種類の移動センサーまたは位置センサーを含む。このような別の移動センサーは種々のチルト・センサー、微細加工型ジャイロスコープ、コンパス等を含む。また、上記のような別の位置センサーは一定の遠隔トランスポンダー等を含む。
図4−1の実施形態における第1の表現の一例の使用方法において、上記所定の手の移動の応答は身体の別の部分に向かう患者406の手の移動である。一例の変形において、その手(一定の伸びた指を含む手等)が鼻に向かって移動する。また、一例の変更において、上記応答組立体410は一定の近接センサーを含み(図示されていない)、このセンサーは手と鼻の間の距離(その手の伸びた指と鼻の間の距離等)が所定の距離の範囲内になる時に上記コントローラ402に一定の信号を送る。このような信号はその所定の「手の身体の部分に向かう(hand-to-body-part)」手の移動の応答により、少なくとも部分的に、定められている一定の意識の有るレベルに患者406が居ることを示すために上記コントローラにより用いられる。また、異なる使用方法において、上記所定の手の移動の応答は数字の「8」等のような一定の数字のトレースからはみ出す患者406の手(一定の伸びた指を含む手等)の移動である。一例の変更において、上記応答組立体410は1個以上の加速度計420,422および424を含み、これらの出力はその手の移動の応答が所定の「数字トレース式の(figure-tracing)」手の移動の応答により、少なくとも部分的に、定められている一定の意識の有るレベルに患者406が居ることを示すための所定の手の移動の応答に対して十分に近いか否かを決定する場合に上記コントローラ402により用いられる。
上記の手の移動の要求の一例の組み合わせにおいて、上記コントローラ402は2種類の要求を行なう。この内の一つの要求は患者406が一定の手をその身体の別の部分に向けて移動することに対応している。また、別の要求は患者406が一定の数字のトレースからはみ出して一定の手を移動することに対応している。上記コントローラ402は少なくともこれら2種類の要求に対するそれぞれの応答を分析してその患者の鎮静のレベルを決定する。一例において、上記の「数字トレース式の」要求には合格しているが「指の身体の部分に向かう(finger-to-body-part)」要求において不合格である一定の患者はコントローラ402により(鎮静のレベルが同等であることを決定するために当該コントローラにより用いられる別の入力と共に)両方の要求に合格している患者よりも一定の深いレベルの鎮静状態にあると見なされる。
上記本発明の第4の態様の一定の拡張例において、上記応答は一定の手の移動に限定されず、異なる種類の所定の応答の一連の要求を含む。一例の使用方法において、上記一連の応答は一定の許容可能な(すなわち、コントローラ402により決定される場合に教養可能な)応答を生じるための一定の患者における困難さの一定の高くなるまたは低くなる順番になっている。このような異なる種類の所定の応答における許容可能な応答は(鎮静のレベルが同等であることを決定するために上記コントローラにより用いられる別の入力と共に)一定の患者の鎮静の異なるレベルに対応する。このような一連の応答の一例は「数字トレース式の」、「手の身体の部分に向かう」、要求後の所定時間内の一定のハンドピースにおけるスイッチ活性式の、所定の時間間隔内の一定のハンドピースにおけるボタンの二重クリック式の、および一定のハンドピースにおける任意の移動に対応する要求を含む。さらに別の実施例が当該技術分野における熟練者において認識されている。
図4−1の実施形態の第2の表現は一定のコントローラ402および一定の応答試験装置404を備えている一定の意識鎮静システム400に対応している。このコントローラ402は一定の患者406からの所定の手の移動の応答に対応する一定の要求を発生して、少なくともその応答に対応して患者406により行なわれる一定の手の移動の応答を分析することによりその患者406の鎮静のレベルを決定して、その患者406からの手の移動の応答が所定の基準を満たす時にその患者406に伝達される(一例において、上記ハンドピース416における一定の「クリッカー(clicker)」426を介して行なわれる)一定のフィードバック信号を発生する。上記応答試験装置404は一定の要求組立体408および一定の応答組立体410を含む。この要求組立体408はコントローラ402により発生される要求を患者406に伝達する。また、上記応答組立体410はその手の移動の応答を感知してこの手の移動の応答をコントローラ402に伝達する。
図4−1の実施形態における第2の表現の一例において、上記コントローラ402は2種類の要求の間における所定の基準を変更して少なくともこれら2種類の要求に対するそれぞれの応答を分析することにより患者406の鎮静のレベルを決定する。例えば、一定の手の鼻に向かう2インチ(5.08センチメートル)の近接基準を合格しているが1インチ(2.54センチメートル)の近接基準において不合格である一定の患者406はコントローラ402により(鎮静のレベルが同等であることを決定するために当該コントローラにより用いられる別の入力と共に)両方の基準に合格している患者よりも一定の深いレベルの鎮静状態にあると見なされる。
図4−1の実施形態の第3の表現は一定の意識鎮静システム400における一定の応答試験装置404に対応している。この応答試験装置404は一定の要求組立体408および一定の応答組立体410を含む。この要求組立体408は一定の患者406からの所定の手の移動の応答に対応して上記意識鎮静システム400における一定のコントローラ402により発生される一定の要求をその患者406に伝達する。また、応答組立体410は上記の要求に対して患者406により行なわれる一定の手の移動の応答を感知して、この手の移動の応答をコントローラ402に伝達し、このコントローラ402が少なくともその手の移動の応答を分析することによりその患者406の一定の鎮静のレベルを決定する。
図4−1の実施形態の第3の表現の一例において、上記応答組立体410は少なくとも上記患者406の手の一定の移動および一定の回転の内の少なくとも1種類を感知する。
上記応答組立体410の第1の実施例は患者406の手(一定のハンドピース416の使用等)により支持可能な一定の移動検出器(一定の加速度計420,422および424等)を含む。
図4−4において示されている上記応答組立体410の第2の実施例は患者406の手の移動を追跡するための一定の遠隔追跡システム428を含む。一例の構成において、この遠隔追跡システム428は患者406の手に取り付け可能な一定のトランスポンダー430を含む。一例の変形において、このトランスポンダー430は手の一定の指に取り付け可能であり、この場合に、その患者は、所定の手の移動の応答を行なう場合に、その指をその手のひらに対して移動することなくその手を移動するように指示される。このような構成において、この遠隔追跡システム428はさらに3個の受信機を含み、この場合に、それぞれの受信機は当該技術分野における熟練者により理解されるように上記トランスポンダー430からの一定の信号を受信する。
図4−5において示されている上記応答組立体410の第3の実施例は患者406の手の近くに配置可能な一定のタッチ・パッド434を含む。一例の変形において、このタッチ・パッド434は患者406により使用されている病院ベッドに配置されている。さらに、このタッチ・パッド434の別の配置は当該技術分野における熟練者において認識されている。一例の構成において、このタッチ・パッドは患者406の手の接触をそのタッチ・パッド434上における接触部位の位置情報に変換して、この位置情報をコントローラ402に伝達する。
上記の図4−1乃至図4−5における実施形態の各表現および各実施例の内の1個以上における利点および有益性は意識の鎮静を含む一定の医療処置を受けている一定の患者の鎮静のレベルの比較的に精細な決定を含む。また、手の移動の応答は意識の鎮静処置を受けている一定の患者において一定のハンドピースにおけるスイッチを活性化するよりも容易に行なうことができる。従って、このような手の移動の応答は把持する強度を必要とせず、把持する強度が損なわれている患者にとって行なうことが比較的に容易であることに注目する必要がある。さらに、スイッチを排除することは、これらのスイッチが水分や破片に対して密封する必要があるので、信頼性を高めることにもなる。
手の把持による患者の応答における力学的作用を含む意識の鎮静
本発明の第5の態様は意識の鎮静に関連しており、一定の手の把持による患者の応答における力学的作用を含む。図面において、図5−1は本発明の第5の態様における第1の実施形態を示している。この第1の実施形態の第1の表現は一定のコントローラ502および一定の応答試験装置504(この場合に、各部品504aおよび504bはこの応答試験装置504のそれぞれの部品である)を備えている一定の意識鎮静システム500に対応している。このコントローラ502は一定の患者506からの所定の手の把持による応答に対応する一定の要求を発生して、少なくともその要求に対して患者506により行なわれる一定の手の把持による応答における一定の力学的な変数を分析することによりその患者の鎮静のレベルを決定する。また、応答試験装置504は一定の要求組立体508および一定の応答組立体510を含む。この要求組立体508はコントローラ502により発生される要求を患者506に伝達する。また、要求組立体510はその手の把持による応答における力学的な変数を感知して、その力学的な変数をコントローラ502に伝達する。
上記の「手の把持による応答(hand grip response)」は押し込むか圧力を加えるために一定の手、またはその1本以上の指および/または親指を用いる一定の患者の応答を意味する。このような手の把持による応答の例は、限定を伴わずに、一定の患者が一定のハンドピースを押し込むか押し込もうとするために一定の手を用いること、および一定の患者が一定のプランジャーを押すために一定の指を用いることを含む。また、「一定の力学的な変数を感知すること(sensing a dynamic variable)」は一定の力学的な変数において変化している値を感知することを意味する。さらに、「力学的な変数(dynamic variable)」は、限定を伴わずに、加えられる力(または圧力)、加えられる力(または圧力)の時間速度、移動距離、移動速度、移動の加速度を含む。なお、「力学的な変数」は活性化状態または不活性化状態のいずれのスイッチも含まず、一定の要求と一定の応答との間の時間または2個の応答の間の時間を含まない。
図5−1の実施形態の第1の表現の一例の実施において、上記応答組立体510からの応答に加えて、血圧、血液酸素飽和量(酸素測定値)、および吸気および呼気の二酸化炭素量(炭酸ガス測定値)等のような特定の患者の生命徴候が上記コントローラ502により電気的にモニターされて分析されることによりその患者の鎮静のレベルが決定される。この用語の「コントローラ(controller)」は、限定を伴わずに、1個のコントローラを含み、さらに、2個以上の離間しているサブコントローラ等も含む。図5−1における要求組立体508の例は一定の振動器を有していて患者506の手に固定される一定のハンドピースおよび患者506の耳の中に配置される一定のイヤホン・スピーカーを含む。さらに、別の要求組立体は一定の血圧カフスにより支持されているか、患者の指または耳たぶに配置可能な一定のパルス酸素濃度計により支持されているか、あるいは、別の医療装置により支持されている種々の振動器を含む。さらに付加的な要求組立体は患者の顔面、頭部、頸部、または上脊椎に配置される種々の振動器を含む。一例の設計において、一定のケーブル512が上記コントローラ502を要求組立体508に操作可能に接続しており、一定のケーブル514が上記応答組立体510をコントローラ502に操作可能に接続している。
図5−1の実施形態における第1の表現の一例において、一定の使用者および/またはコントローラ502は患者506の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者506に対する一定の意識の鎮静薬の配給スケジュール(配給の任意の中断を含む)を決定する。なお、この薬物配給装置は簡明化のために図5−1から省かれている。また、一定の意識の鎮静薬は、一定の有効量において、患者506を意識している状態に保ちながら一定の医療処置(結腸鏡検査等)の間にその患者506を鎮静することができる一定の薬物または薬物の組み合わせ物である。例えば、プロポフォル等のような意識の鎮静薬が医療業界において良く知られている。別の一例において、一定の医者等のような使用者は、上記コントローラ502の代わりに、患者506の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者506に一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。
図5−1の実施形態における第1の表現の一例の設計において、上記応答組立体510は一定の手の把持による応答を行なうために患者506により用いられる一定の筋肉を活性化するためにその患者506の脳により送り出される一定の神経信号を感知する。一例の変形において、1個以上の電極が手または腕等に備えられて、EMG(筋電図記録)またはその他の神経活性についてモニターされ、この場合に、一例の実施形態において、これらの電極は一定のハンドピースの一部である。また、一例の変更において、上記EMGの活性/強度は、その患者が一定のハンドピースを押し込む場合に、上記コントローラ502により、当該技術分野における熟練者により認識できるように、(鎮静のレベルが同等であることを決定するために当該コントローラにより用いられる別の入力と共に)その患者の鎮静のレベルに対して比例していると見なされる。このような電極が検出可能な筋肉線維の始動を除いて検出可能な移動を全く伴わない一定の患者の応答を含む一定の手の把持による応答を行なおうとしている患者の弱い試みを検出できることに注目する必要がある。
図5−1の実施形態における第1の表現の別の設計において、上記応答組立体510は図5−2において示されているような一定のハンドピース516を含む。このハンドピース516は患者506の手の中に配置可能である。また、このハンドピース516は手の把持による応答における力学的な変数を感知してその力学的な変数をコントローラ502に伝達する。一例の適用において、このハンドピース516は一定のバンド518の使用により患者506の手に取り付け可能である。
一例の構成において、上記ハンドピース516は手の把持による応答の力を感知する。また、一例の構成において、上記ハンドピース516は図5−3において示されているような一定の力センサー520を含み、この場合に、上記コントローラ502は手の把持による応答の力の量およびその手の把持による応答の力の量の時間変化の内の少なくとも一方を分析することによりその患者506の鎮静のレベルを決定する。上記の力センサー520は、限定を伴わずに、当該技術分野における熟練者により認識できるような、一定のひずみゲージ、一定の可変力抵抗器、および一定の圧電装置を含む。この力センサーは手による一定の押し込みに対して反応するために上記ハンドピースの上またはその中に配置可能であり、一定のプランジャーの指または親指による移動に対して反応するように上記ハンドピースの中に配置できる。
上記と同一のまたは異なる構成において、上記ハンドピース516は一定のディスプレイサー522を含み、上記コントローラ502は少なくともこのディスプレイサー522の移動距離、このディスプレイサー522の速度、およびこのディスプレイサー522の加速度の内の少なくとも一つを分析することにより、その患者506の鎮静のレベルを決定する。一例の変形において、上記コントローラ502は上記ディスプレイサー522の距離、速度、および加速度の内の少なくとも2個を分析することによりその患者506の鎮静のレベルを決定する。さらに、一例の変更において、上記コントローラ502は少なくとも上記ディスプレイサー522の距離、速度、および加速度を分析することによりその患者506の鎮静のレベルを決定する。一例の適用において、このディスプレイサー522は一定の指または親指により移動するプランジャー524であり、この場合に、このプランジャーはばね押し型であるか、その他の装備を有していて、患者がそのプランジャーを押していない時にその元の押されていない位置に戻ることができる。
図5−1の実施形態における第1の表現の可能な様式において、上記コントローラ502は患者506からの手の把持による応答が所定の基準を満たす場合にその患者506に伝達される(一例において、上記ハンドピース516における一定の「クリッカー(clicker)」526(例えば、一定のソレノイドまたは移動可能なダイヤフラム等)を介して行なわれる)一定のフィードバック信号を発生する。
上記と同一のまたは異なる一定の可能な態様において、上記コントローラ502は2種類の要求の間の所定の基準を変更して少なくともこれら2種類の要求に対するそれぞれの手の把持による応答を分析することによりその患者506の鎮静のレベルを決定する。例えば、一定の指により移動するプランジャー524に対して1秒当たりに2ミリメートルの速度の基準に合格しているが1秒当たりに4ミリメートルの速度の基準に対して不合格である一定の患者506は上記コントローラ502により(鎮静のレベルが同等であることを決定するために当該コントローラにより用いられる別の入力と共に)両方の基準に合格している一定の患者よりも深いレベルの鎮静状態にあると見なされる。
また、上記と同一のまたは異なる一定の可能な態様において、上記ハンドピース516は一定の比較的に低い手による把持力および/または大きさおよび一定の比較的に大きい手による把持力および/または大きさの一方に対して応答するためにそのコンプライアンスおよび/または大きさにおいて調節可能である(または自動的に適合する)。このことは同一のハンドピース516が一定の弱い把持力を有している患者および一定の強い把持力を有している患者により用いられることを可能にする。一例の変形において、一定の調節可能なバイアス電圧を有する一定のモーター(図示されていない)が上記プランジャー524の移動に対して抵抗し、この場合に、そのバイアス電圧が一定の比較的に弱い把持力(例えば、1乃至5ポンド(0.45乃至2.3キログラム)の手の把持力)を有する一定の患者に対応するために低く設定され、一定の比較的に強い把持力(例えば、20乃至30ポンド(9.1乃至13.6キログラム)の手の把持力)を有する一定の患者に対応するために高く設定される。一例の変更において、患者506が一定の許容可能な手の把持による応答に到達した時にこれによるハンドピース516の「つぶれ(collapse)」が一定の有効な手の把持による応答を示しているその患者506に対する一定のフィードバック情報として作用するように一定の高い抵抗から低い抵抗までの抵抗の調節が行なわれる。
図5−1の実施形態の第2の表現は一定の意識鎮静システム500における一定の応答試験装置504に対応している。この応答試験装置504は一定の要求組立体508および一定の応答組立体510を含む。この要求組立体508は患者506からの所定の手の把持による応答に対応する上記意識鎮静システム500における一定のコントローラ502により発生される一定の要求をその患者506に伝達する。また、応答組立体510は上記の要求に対して患者506により行なわれる一定の手の把持による応答における一定の力学的な変数を感知して、その力学的な変数をコントローラ502に伝達し、このコントローラ502が少なくともその力学的な変数を分析することによりその患者506の一定の鎮静のレベルを決定する。
上記第2の表現の一例において、上記の力学的な変数は上記の手の把持による応答の力の量、時間における把持の応答の力の量の時間変化、手の把持による応答の距離、手の把持による応答の速度、および手の把持による応答の加速度から成る群から選択される。一例の変形において、上記応答組立体510は上記手の把持による応答の力の量を感知し、上記コントローラ502はその時間における把持の応答の力の量の時間変化を計算する。また、これと同一のまたは異なる一定の変形において、上記応答組立体510は上記手の把持による応答の距離を感知し、上記コントローラ502はその速度(すなわち、その距離の時間における変化)および/または加速度(すなわち、その速度の時間における変化)を計算する。
上記と同一のまたは異なる一定の実施例において、一定の使用者および/またはコントローラ502は一定の患者の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者506に対して一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。
図5−1の実施形態の第3の表現は一定の意識鎮静システム500における一定の応答試験装置504のための一定の応答組立体510に対応しており、この場合に、その応答試験装置504は一定の要求組立体508を含み、この要求組立体508は患者506からの所定の手の把持による応答に対応する上記意識鎮静システム500の一定のコントローラ502により発生される一定の要求をその患者506に伝達する。さらに、上記応答組立体510は一定のハンドピース516を含み、このハンドピース516は上記の要求に対して患者506により行なわれる一定の手の把持による応答の力学的な変数を感知して、その力学的な変数を上記コントローラ502に伝達し、このコントローラ502は少なくともその力学的な変数を分析することによりその患者506の一定の鎮静のレベルを決定する。
図5−1の実施形態の第3の表現の一例において、上記応答組立体510は一定の抵抗型ハンドピース528(図5−4において示されている)を含み、このハンドピース528は2個の電極532および534を有する一定の電気抵抗センサー530を含み、これらの電極532および534はそれぞれ患者がこの抵抗型ハンドピース528を把持する時にその患者506の皮膚(あるいは、患者による装着される一定の導電性の手袋)に対して接触可能であり、この場合に、その皮膚は(または手袋)その手の把持による応答中に上記2個の電極532および534に一定の可変の圧力を加える。本発明の説明の目的において、上記用語の「抵抗(resistance)」は「インピーダンス(impedance)」を含む。なお、抵抗が測定される「電気的な回路(electrical circuit)」は上記2個の電極532および534の間における患者506の皮膚の経路(すなわち、電気皮膚反応)である。この結果、患者506が一定の比較的に強い力により上記抵抗型ハンドピース528を把持するほど、上記2個の電極532および534に接触する皮膚の量が多くなり、これにより、上記電気抵抗センサー530により測定される電気抵抗が変化する。一例の変形において、上記2個の電極532および534の内の少なくとも1個は10,000乃至50,000マイクロインチの表面粗さを有している。
図5−1の実施形態の第3の表現の別の例において、上記応答組立体510は一定のキャパシタンス型ハンドピース536(図5−5において示されている)を含み、このハンドピース536は一定の電気キャパシタンス・センサー538および2個の導体540および542を含み、この場合に、上記の手の把持による応答がこれら2個の導体540および542の間の距離を変える。さらに別の例において、このハンドピースはこのハンドピースが押し込まれる時に変化する2個の要素の間の距離を検出する一定の近接センサーを有しており、この場合に、手の把持による応答がこれら2個の要素の間の距離を変える。
図5−1の実施形態における第3の表現の付加的な例において、上記応答組立体510は一定の空気嚢型ハンドピース544(図5−6において示されている)を含み、このハンドピース544は一定の柔軟な空気嚢546を含み、この場合に、上記コントローラ502は少なくともこの空気嚢546の中の空気圧を分析することにより患者506の鎮静のレベルを決定する。一例の変形において、上記空気嚢型ハンドピース544は一定の圧力センサー548を含み、このセンサー548は上記空気嚢546の中に配置されていて、この空気嚢546の中の空気圧に対応する一定の信号をコントローラ502に送る。この空気嚢の概念の一定の拡張において、図示されていないが、この空気嚢の一定の薄い領域における空気圧により移動可能な突出部分が一定の手の把持による応答が患者により行なわれていると言う信号をコントローラに送るための一定のスイッチを活性するために用いられる。
図5−1乃至図5−6の実施形態および各実施例の表現の内の1個以上における利点および有益性は意識の鎮静を含む一定の医療処置を受けている一定の患者の鎮静のレベルの精細な決定を含む。一例の適用において、決定されている経時的な鎮静のレベルにおける変化(すなわち、鎮静の速度)が計算されて、その後の時間における鎮静のレベルを予測するために用いられる。さらに、モーターによりバイアス力が加えられているハンドグリップの実施例は一定のハンドグリップを異なる患者の異なる把持力に適合するように調節することを可能にしている。また、種々の外部スイッチを排除している実施例においては、このようなスイッチの排除により、これらのスイッチが水分および種々の破片に対して密封することを必要とするので、さらに高い信頼性が得られる。
一定の非耳管接触型スピーカーを含む意識の鎮静
本発明の第6の態様は意識の鎮静に関連しており、一定の非耳管接触型スピーカーを含む。図面において、図6−1は本発明の第6の態様における第1の実施形態を示している。この第1の実施形態の第1の表現は一定のコントローラ602および一定の応答試験装置604(この場合に、各部品604aおよび604bはこの応答試験装置604のそれぞれの部品である)を備えている一定の意識鎮静システム600に対応している。このコントローラ602は一定の患者606からの所定の応答に対応する一定の要求を発生して、少なくともその応答に対してその患者606により行なわれる一定の応答を分析することによりその患者606の一定の鎮静のレベルを決定する。また、応答試験装置604は一定の要求組立体608および一定の応答組立体610を含む。この要求組立体608は上記コントローラ602により発生される要求を患者606に音響により伝達し、一定の非耳管接触型のスピーカー612を含む。また、応答組立体610は応答を感知して、上記コントローラ602にその応答を伝達する。
一例の構成において、一定のケーブル611が上記コントローラ602を上記要求組立体608に操作可能に接続しており、一定のケーブル613が上記応答組立体610をコントローラ602に操作可能に接続している。一例の変形において、応答組立体610は一定のハンドピース(図示されていない)を含み、このハンドピースは上記の要求に対する患者の一定の応答を感知する(例えば、患者がボタンを押すこと、あるいは、ハンドピースを移動することを感知する)。また、別の変形例において、上記応答組立体610は一定の音響検出器(例えば、一定のマイクロフォン)を含み、この音響検出器は上記の要求に対して患者により行なわれる一定の音声応答を感知する(例えば、患者が話すことを感知する)。さらに、上記応答組立体610の別の変形例が当該技術分野における熟練者において認識されている。
図6−1のスピーカー612の一例において、このスピーカー612は図6−2において示されているような第1のスピーカー614である。この第1のスピーカー614は、患者606の一定の骨の近くにおいてその患者606に配置されている場合に、少なくとも部分的に可聴音の骨の伝導によりその患者606に対して上記の要求を音響により伝達する。
上記第1のスピーカー614を用いている本発明の第1の方法は患者606からの所定の応答に対応して一定の意識鎮静システム600におけるコントローラ602により発生される一定の要求をその患者606に音響により伝達することに対応しており、この場合に、上記コントローラ602は少なくともその要求に対して患者606により行なわれる一定の応答を分析することによりその患者606の一定の鎮静のレベルを決定する。一例の工程は第1のスピーカー614を入手することを含む。また、別の工程はその第1のスピーカー614を患者606の一定の骨の近くに配置することを含む。さらに付加的な工程は少なくとも部分的にその第1のスピーカー614による可聴音の骨の伝導により上記コントローラ602により作られる要求を患者606に音響により伝達することを含む。
上記第1の方法の一例の使用において、上記第1のスピーカー614は乳様突起または頭蓋の領域あるいは頸部または肩の領域等のような別の領域における患者606の皮膚または頭皮に配置される。この第1のスピーカー614は、一定の音響トランスデユーサ型振動器を利用していて、可聴振動数範囲内における振動/音響を生じる。これらの音は耳の鼓膜を迂回してその患者606における耳の蝸牛を直接的に振動することにより聞こえる骨の伝導を介してその患者606により主として知覚される。
図6−1のスピーカー612の別の例において、このスピーカー612は図6−3において示されているような第2のスピーカー616である。この実施例において、上記要求組立体608は一定も枕618も含み、この場合に、第2のスピーカー616はこの枕618の中に配置されている。また、一例の変形において、一定の音響連結用のゲル638が上記枕618の中に配置されている。さらに、ケーブル611が図6−3においても示されている。
本発明の第2の方法は、上記第2のスピーカー616を用いていて、患者606からの所定の応答に対応して一定の意識鎮静システム600におけるコントローラ602により発生される一定の要求をその患者606に音響により伝達することに対応しており、この場合に、上記コントローラ602は少なくとも上記の要求に対して患者606により行なわれる一定の応答を分析することによりその患者606の一定の鎮静のレベルを決定する。一例の工程は第2のスピーカー616を入手することを含む。また、別の工程は一定の枕618を入手することを含む。さらに別の工程はその枕618の中に第2のスピーカー616を配置することを含む。さらに別の工程はその枕618を患者606の頭部の近くに配置することを含む。さらに付加的な工程は第2のスピーカー616を用いて上記コントローラ602により作られる要求を患者606に音響により伝達することを含む。
図6−1のスピーカー612の付加的な実施例において、そのスピーカー612は図6−4において示されているような第3のスピーカー620である。この実施例において、上記要求組立体608は一定の頭蓋キャップ622も含む。上記第3のスピーカー620はこの頭蓋キャップ622の外側に取り付けられている。この頭蓋キャップ622が患者606の頭部に装着されている時に、この頭蓋キャップ622の内側はその患者606の耳を覆い、第3のスピーカー620はその患者606の耳管に対して実質的に整合される。
本発明の第3の方法は上記第3のスピーカー620を用いていて、患者606からの所定の応答に対応して一定の意識鎮静システム600におけるコントローラ602により発生される一定の要求をその患者606に音響により伝達することに対応しており、この場合に、上記コントローラ602は少なくとも上記の要求に対応して患者により行なわれる一定の応答を分析することによりその患者606の一定の鎮静のレベルを決定する。一例の工程は第3のスピーカー620を入手することを含む。また、別の工程は一定の頭蓋キャップ622を入手することを含む。さらに付加的な工程は第3のスピーカー620を頭蓋キャップ622の外側に取り付けて、その頭蓋キャップ622が患者606の頭部に装着される時に、その頭蓋キャップ622の内側がその患者606の一定の耳を被覆して、第3のスピーカー620がその患者606の耳管に実質的に整合されるようにすることを含む。さらに別の工程は頭蓋キャップ622を患者606の頭部に配置することである。さらに付加的な工程は第3のスピーカー620を用いて上記コントローラ602により作られる要求を患者606に音響により伝達することを含む。
図6−1におけるスピーカー612のさらに別の例において、そのスピーカー612は図6−5において示されているような第4のスピーカー624である。この実施例において、上記要求組立体608は図6−5および図6−6において示されているように一定の頭蓋キャップ626および一定のチューブ・コネクタ628も有している。このチューブ・コネクタ628は一定の音響管取付部位630を含み、さらに、頭蓋キャップ626の外側からその音響管取付部位630まで延在している一定の音響通路632を含む。一例の設計において、一定の音響管634が上記第4のスピーカー624および音響管取付部位630にそれぞれ操作可能に接続している。さらに、別の非耳管接触型スピーカー612の例が当該技術分野における熟練者において認識されており、限定を伴わずに、一定の病院ベッド支持型のスピーカーおよび一定のフロア・スタンド支持型のスピーカーを含む。
本発明の第4の方法は上記第4のスピーカー624を用いていて、患者606から所定の応答に対応して一定の意識鎮静システム600におけるコントローラ602により発生される一定の要求をその患者606に音響により伝達することに対応しており、この場合に、上記コントローラ602は少なくとも上記の要求に対して患者606により行なわれる一定の応答を分析することによりその患者606の一定の鎮静のレベルを決定する。一例の工程は第4のスピーカー624を入手することを含む。別の工程は一定の頭蓋キャップ626および当該頭蓋キャップ626の外側に取り付けられる一定のチューブ・コネクタ628を入手することを含み、この場合に、このチューブ・コネクタ628は一定の音響管取付部位630および頭蓋キャップ626の外側からその音響管取付部位630まで延在している一定の音響通路632を含み、この場合に、その頭蓋キャップ626が患者606の頭部に装着される時に、その頭蓋キャップ626の内側が患者606の一定の耳を被覆して、その頭蓋キャップ626の外側における音響通路632がその患者606の耳管に実質的に整合される。さらに付加的な工程は一定の音響管634を入手する工程を含む。さらに別の工程はその音響管634を上記第4のスピーカー624および音響管取付部位630にそれぞれ操作可能に接続することを含む。さらに別の工程は上記頭蓋キャップ626を患者606の頭部に配置することである。さらに付加的な工程は第4のスピーカー624を用いて上記コントローラ602により作られる要求を患者606に音響により伝達することを含む。
図6−1の実施形態の第2の表現は一定の意識鎮静システム600における一定の応答試験装置604のための一定の要求組立体608に対応しており、この場合に、この意識鎮静システム600は一定の患者606からの所定の応答に対応する一定の要求を発生する一定のコントローラ602を含む。また、この場合の要求組立体608は上記コントローラ602により発生される要求を患者606に音響により伝達する一定の非耳管接触型スピーカー612を含む。
図6−1の実施形態における第2の表現の一例において、スピーカー612は図6−2において示されているような第1のスピーカー614である。この実施例において、第1のスピーカー614は、患者606の一定の骨の近くにおいてその患者に配置される時に、少なくとも部分的に可聴音の骨の伝導によりその患者606に上記の要求を音響により伝達する。この第1のスピーカー614を利用している一例の実施において、その要求組立体608は一定のヘッドバンド636も有しており、上記第1のスピーカー614はこのヘッドバンド636に取り付けられていて、このヘッドバンド636が患者606に装着される時に、上記第1のスピーカー614がその患者606の耳の上方における頭部の側面に接触する。また、別の実施例において、上記第1のスピーカー614は両面接着テープまたは一定の弾性バンドまたは一定の金属製のバンドにより患者に取り付けられる。一例の構成において、上記第1のスピーカー614は音響発生用の開口部を全く有していない。
上記第2の表現の別の例において、上記スピーカー612は図6−3において示されているような第2のスピーカー616である。この実施例において、その要求組立体608は一定の枕618も含み、上記第2のスピーカー616はその枕618の中に配置されている。一例の変形において、上記要求組立体608は上記枕618の中に配置されている一定の音響連結用のゲル638または一定の弾性パッドも含む。なお、これらの音響連結用のゲル638の例は当該技術分野における熟練者において認識されている。一例の利用法において、患者606の頭部が枕618に対して配置される時に、上記第2のスピーカー616とその患者606の耳との間における音響経路が上記音響連結用のゲル638により実質的に定められる。また、一例の変更において、上記要求組立体608は1回使用型の枕カバー(図示されていない)も含み、このカバーは枕618を覆い、次の患者による使用の前に別の1回使用型の枕カバーにより交換される。
上記第2の表現の別の例において、上記スピーカー612は図6−4において示されているような第3のスピーカー620である。この実施例において、その要求組立体608は一定の頭蓋キャップ622も有しており、上記第3のスピーカーはこの頭蓋キャップ622の外側に取り付けられていて(固定して取り付けられているか、接着テープ等により取り外し可能に取り付けられている)、この頭蓋キャップ622が患者606の頭部に装着される時に、その頭蓋キャップ622の内側がその患者606の一定の耳を被覆して、第3のスピーカー620がその患者606の耳管に実質的に整合される。この第3のスピーカー620を利用している一例の実施法において、その要求組立体608は頭蓋キャップ622の外側に取り付けられている(固定して取り付けられているか、接着テープ等により取り外し可能に取り付けられている)一定のケーブル・コネクタ640(一定のソケットまたは一定のプラグ等)も含み、さらに、そのケーブル・コネクタ640および第3のスピーカー620を操作可能に接続している一定のコード642(例えば、ハード・ワイヤ配線されている)を含む。また、別の変形例において、図示されていないが、上記コード642が省かれていて、上記ケーブル・コネクタ640が第3のスピーカー620に直接的に取り付けられている。一例の構成において、上記要求組立体608は一定のケーブル611も含み、この場合に、このケーブル611は上記コントローラ602(例えば、コントローラ602に対してハード・ワイヤ配線されている)に対して、さらに、上記ケーブル・コネクタ640に対して操作可能に接続できる(例えば、一定の係合式のソケット/プラグ646を介してケーブル・コネクタ640に接続可能である)。上記第3のスピーカー620の実施例の一例の拡張において、当該第3のスピーカー620の患者606の耳管に対する接触を伴うか伴わない状態において、上記頭蓋キャップ622はこれら第3のスピーカー620と患者606の耳管との間に1個以上の音響穴(図示されていない)を有している。
上記第2の表現のさらに別の例において、上記スピーカー612は図6−5および図6−6において示されているような第4のスピーカー624である。この実施例において、その要求組立体608は一定の頭蓋キャップ626および当該頭蓋キャップ626の外側に取り付けられている(固定して取り付けられているか、接着テープ等により取り外し可能に取り付けられている)一定のチューブ・コネクタ628も含む。このような実施例において、このチューブ・コネクタ628は一定の音響管取付部位630を含み、さらに、上記頭蓋キャップ626の外側からその音響管取付部位630まで延在している一定の音響通路632を含む。一例の実施において、上記頭蓋キャップ626が患者606の頭部に装着される時に、その頭蓋キャップ626の内側がその患者606の一定の耳を被覆して、その頭蓋キャップ606の外側における音響通路632がその患者606の耳管に実質的に整合される。一例の構成において、上記要求組立体608は一定の音響管634も含み、この場合に、この音響管634は上記第4のスピーカー624および音響管取付部位630にそれぞれ操作可能に接続できる。また、一例の変形において、上記頭蓋キャップ626は上記チューブ・コネクタ628と患者606の耳管との間に1個以上の音響穴(図示されていない)を有している。さらに、別の変形例において、上記頭蓋キャップ626が省かれていて、上記第4のスピーカー624から離れている音響管634の端部が患者の耳管の近くに(その中も含む)配置されている。
上記第3および/または第4のスピーカー620/624に関連する一例の構成において、その頭蓋キャップ622/626は一部のシャワー・キャップにおいて見られるような一定の周縁部分を有する一定のプラスチック・フィルム648およびその周縁部分の近くにおいてそのプラスチック・フィルム648に取り付けられている一定の弾性バンド650を含む。また、一定の代替的な構成において、図示されていないが、上記の頭蓋キャップ622/626は一定のスイミング・キャップ型の構成を有している。また、その他の構成が当該技術分野における熟練者において認識されている。上記第3および/または第4のスピーカー620/624の一例の拡張において、当該スピーカーの耳管に対する接触を伴うか伴わない状態において、この第3および/または第4のスピーカー620/624は一定の食品業者用ヘア・ネット型の構成を有している。
図6−1の実施形態の第3の表現は一定の意識鎮静システム600における一定の応答試験装置604のための一定の要求組立体608に対応しており、この場合に、その意識鎮静システム600は一定の患者606からの所定の応答に対応する一定の要求を発生する一定のコントローラ602を含む。上記の要求組立体608は上記コントローラ602により発生される要求を患者606に音響により伝達する一定の非耳管接触型スピーカー612/624を含む。また、この要求組立体608は(図6−5において示されているような)一定の音響管634も含み、この音響管634は患者606の一定の耳管の近くまたは一定の補助用の聞き取り装置のマイクロフォンの近くに配置可能な一端部を有しており、さらに、スピーカー612/624の近くに配置可能な別の端部を有している。一例の変形において、上記一端部は患者606の耳管の中に配置可能である。また、一例の構成において、上記スピーカー612/624は患者606のベッドに取り付けられているかこれにより支持されており、あるいは、一定のIVポールにより支持されている。
上記の各実施形態、表現、および方法のいずれの1個以上も、当該技術分野における熟練者により認識できるように、患者の両耳に音を供給するために、適宜に、拡張可能である。一例の変形において、1個以上のスイッチが患者のそれぞれの耳に音を供給することを開始および遮断するために備えられている。
図1−6乃至図6−6の実施形態の表現(必ずしもこれらの拡張例を含まない)の内の1個以上における利点および有益性は上記スピーカーが患者606の耳管に対して直接的に接触していないことを含む。これらの設計は患者の耳管の分泌物がスピーカー612の中に入ることを排除しており、この排除がなければ、患者の使用の間に浄化することが必要になる。また、耳管の中に何も装置が入らないので、このような設計は患者にとって快適感を高め、聞き取りの補助において患者に適合している。上記第1のスピーカー614を採用している実施例において、望まれる場合に、一定のヘッドセットまたは一定のイヤホンを患者の1個以上の耳から取り外すことを必要とせずに、患者の快適感および医者がその患者に対して連絡することを可能にすることに加えて、その患者606の耳が要求組立体608における何らかの装置により覆われることが全く無い。また、上記第2のスピーカー616を採用している実施例において、一定のスピーカーを一定の枕の中に埋め込むことにより、一例の構成において、一定の交換可能な(1回使用型を含む)枕カバーの使用を可能にしている。このような1回使用型の装置はいずれも患者の使用の間における浄化の必要を排除する。また、上記第3のスピーカー620を採用している実施例において、この第3のスピーカー620に取り付けられている一定の頭蓋キャップ622およびコード・コネクタ640を有することにより、一例の構成において、一定の安価で取り外し可能に取り付けられる第3のスピーカー620(および随意的にコード・コネクタ640)を採用している1回使用型のスピーカー620を可能にしている。さらに、上記第4のスピーカー624を採用している実施例において、その頭蓋キャップ626に対する接続のための一定の取り外し可能に取り付けられる音響管634の使用により、一例の構成において、一定の安価で取り外し可能に取り付けられるチューブ・コネクタ628を採用している一定の1回使用型の頭蓋キャップ626を可能にしている。なお、一定の非耳管接触型のスピーカーが聴覚障害の患者により装着される一定の聞き取り補助手段等のような一定の補助的な聞き取り装置を伴う連絡によりこのような患者に対して適応できることに注目する必要がある。
個人化した音響的要求に関連する意識の鎮静
一定の患者が鎮静状態にあり一定の音響的な刺激の要求を受ける場合に、その患者が一定の個人化されたメッセージがある場合のその音響的な要求に対して比較的に応答性が高く、このような個人化されたメッセージが一定の音声、言葉、語句または音を含み、これらに対してその患者が特に一定の個人的な関わりの有る、あるいは、その患者において感情的に喚起するものに親密感を持っていることが意識の鎮静において知られている。このような患者が比較的に高い応答性を示す個人化されたメッセージの例は患者に対してその患者の名前を呼びかける一定のメッセージ、あるいは、一定の家族または医者等のような患者が親近感を持っている一定の声によるメッセージを含む。さらに別の例のメッセージは一定のイヌのほえ声またはサイレン等のような患者の周囲からの特定の集中により注意を呼ぶ音とすることができる。
本発明の第7の態様は一定の個人化されたメッセージによる一定の音響的要求を発生する一定の意識鎮静システムに関連している。図7−1は本発明の第7の態様の一定の実施形態を示している。本発明の一定の実施形態は一定のコントローラ702および一定の応答試験装置704を備えている一定の意識鎮静システム700に対応しており、この場合に、コントローラ702は一定の要求に対して患者706により発生される所定の応答に対応する一定の要求を発生し、さらに、このコントローラは一定の入力装置712を含み、この場合に、一定の個人化されたメッセージを上記の要求の中に含むことができる。上記応答試験装置704は一定の要求組立体708および一定の応答組立体710を含む。この要求組立体708は上記コントローラ702により発生される要求を患者706に伝達し、この要求は一定の個人化されたメッセージを含む。また、応答組立体710は一定の応答を発生してその応答を上記コントローラ702に伝達するために患者706により用いられる。
本発明の一定の実施形態において、上記入力装置712は一定のキーパッドまたはタッチ・スクリーンまたはその他の入力装置とすることができ、この場合に、一定の患者の情報が上記コントローラに入力される。このキーパッドまたはタッチ・スクリーンは一定のテキスト−スピーチ・ソフトウェアを含むことができ、これにより、その患者の情報を音声合成を介して言葉に変換して上記の個人化されたメッセージに含むことができるようになる。一定の個人化されたメッセージの形態で鎮静状態にある患者にその患者の名前を呼びかけることにより、その患者はその要求に対して応答する傾向がさらに高くなる。このような患者にその患者の名前を呼びかけることに加えて、上記の個人化されたメッセージは「手を握ってください」または「手を離してください」等のような一定の命令または指示も含むことができる。このメッセージはその処置中に生じる種々の可聴の、触知の、またはその他の刺激に対してどのように応答するかについて患者に指示するために使用できる。従って、この個人化されたメッセージは上記要求の一定の補足または一部分とすることができ、あるいは、上記要求自体とすることもできる。
別の実施形態は患者の情報または上記の個人化されたメッセージに含まれる一定のメッセージを入力するための一定のマイクロフォンを含む一定の入力装置である。このマイクロフォンはさらに特定の個人の音声を上記の個人化されたメッセージの中に記録することを可能にする。例えば、一定の患者の医者または親戚またはその患者の良く知っている一定の個人が自分の声を一定の個人化されたメッセージの中に記録することができる。このようにして、その鎮静状態の患者はこのような良く知っている声を聞く時に応答する傾向が高くなる。一定の好ましい実施形態において、上記の個人化されたメッセージは上記コントローラのメモリー内の一定のウェブ・ファイル(wav file)として記録および保存される。その後、このコントローラはそのウェブ・ファイルまたは複数のウェブ・ファイルの一定の組み合わせを上記の個人化されたメッセージとして出力できるようになる。例えば、このコントローラは「男性(mister)」または「女性(misses)」に対応する一定のウェブ・ファイルをその患者の名前を含む一定のウェブ・ファイルと組み合わせてこれらを一定の個人化されたメッセージに組み込むことができる。上記の好ましい実施形態の別の表現において、データ入力においてスクリーン上に表示されるテキストに患者の名前およびその情報を変換するために音声認識ソフトウェアが用いられており、これらの情報は手動により修正できる。さらに、この患者の名前はその後に一定の要求として再生において使用可能である。また、上記の個人化されたメッセージも一定の音響的刺激に対して適応する患者の傾向を減少するためのその処置中において手動によりまたは自動的に訂正できる。さらに、この個人化されたメッセージは所定の選択に従って、あるいは、患者の応答に従って言葉を自動的に変更することに適合できる。例えば、一定の処置を通して最も大きなまたは最も信頼性の高い患者の応答を生じる言葉をその患者が比較的に深い鎮静状態になる時に一定の応答を得る一定の比較的に大きな傾向を確実にするために使用できる。さらに、別の個人化されたメッセージの例は患者にとって特定の一定の特異的な方言またはアクセントのパタンで話している声等のような一定の直接的に関係のある文脈上の音調のメッセージを有するメッセージを含み、このようなメッセージはその同一の言語におけるさらに一般的な形に対してさらに高い関連性および理解を生じ、これにより、さらに効果的な音響的刺激が得られる。このような個人化されたメッセージはまた一定の地域の特定の場所に住む種々の患者に対して言語学的に適合できる。さらに、上記の音響的刺激は一定の患者が良く知っている一定の音または歌であってもよい。
本発明のさらに別の実施形態において、上記の個人化されたメッセージは上記のコントローラまたは応答試験組立体のいずれかにおいてメモリーとして保管可能であり、この場合に、このメモリーはデジタルまたはアナログのいずれでもよい。さらに、この個人化されたメッセージは上記コントローラから応答試験組立体にケーブルまたは無線手段により転送可能であり、この逆も可能である。本発明の一定の実施形態の表現において、上記メッセージは所定の時間スケジュールに従って再生できる。例えば、このメッセージはそれぞれの要求または振動期間の開始時と共に生じるように同期化することができ、あるいは、このメッセージは連続的な振動による試行により一定の患者の応答が得られない場合にそのメッセージを発生しない等のような一定の患者の応答性に従って一定の適応性のある音響的刺激のタイミングを利用できる。このことにより、その患者が一定の音響的刺激に慣れる傾向を減少できる。
本発明のさらに別の実施形態において、上記入力装置は使用者が一定の外部マイクロフォンまたは一定の音源等のような一定の外部供給源から音声または音響データを入力するための一定の補助的な入力信号コネクタとすることができる。この音源は一定のテープ・レコーダ等のような一定のアナログ音源またはCD、MP3等のような一定のデジタル音源とすることができる。さらに、上記システムは上記の個人化されたメッセージの種々の成分を含む一定の保存媒体からの入力を受容するための一定のCDまたはテープのレコーダを含むことができる。
図7−1の実施形態における表現の一例において、上記コントローラ702は患者706の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者706に対して一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。なお、この薬物配給装置は簡明化のために図7−1から省かれている。また、一定の意識の鎮静薬は、一定の有効量において、患者706を意識している状態に保ちながら一定の医療処置(結腸鏡検査等)の間にその患者706を鎮静することができる一定の薬物または薬物の組み合わせ物である。例えば、プロポフォル等のような意識の鎮静薬が医療業界において良く知られている。別の一例において、一定の医者は、上記コントローラ702の代わりに、患者706の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者706に一定の意識の鎮静薬の一定の配給スケジュールを決定する。
指移動応答組立体による意識の鎮静
本発明の第8の態様は意識の鎮静のための指の移動の応答試験に関連している。図8−1は本発明の第8の態様の一定の実施形態を示している。この本発明の実施形態は一定のコントローラ802および一定の応答試験装置804を備えている一定の意識鎮静システム800に対応している。このコントローラ802は一定の患者806の鎮静のレベルを決定するために一定の要求に対するその患者806からの所定の応答に対応する一定の要求を発生する。また、応答試験装置804は一定の要求組立体808および一定の応答組立体810を含む。本発明の一定の表現において、上記の応答組立体810または要求組立体808のいずれかは一定の指に取り付け可能な装置である。このような指に取り付け可能な装置は一定の応答組立体810にすることができ、この場合に、上記の応答は患者の指の移動により発生し、あるいは、この指に取り付け可能な装置は一定の要求組立体808にすることができ、この場合に、上記の要求は上記コントローラにより発生される。また、さらに別の表現において、上記の指に取り付け可能な装置は上記応答試験装置における一定の応答組立体および一定の要求組立体の両方である。
本発明の一例の実施形態において、上記の指に取り付け可能な装置は図8−2において示されているような一定の指接触式の応答装置である。この指に取り付け可能な装置は患者のそれぞれの指に取り付け可能な第1のフィンガー・レセプタクル812および第2のフィンガー・レセプタクル814を有している。これらのレセプタクル812,814はそれぞれのレセプタクル812,814を分離して保持している一定のバイアス部材816により接続されている。さらに、このバイアス部材816はその中間において配置されている一定のひずみゲージ822を有している。また、それぞれのレセプタクル812,814には電気的な接触部材818,820が配置されている。このような指接触式の応答装置は一定の応答システム、要求システムまたはこれらの両方として使用できる。例えば、一定の要求システムとして、上記フィンガー・レセプタクル812,814は患者のそれぞれの指に対して一定の刺激を与えることができる。また、一定の応答システムとして、上記患者はそれぞれの指を一体に合わせてそれぞれのレセプタクル812,814を互いに接触させることにより応答できる。これらのレセプタクル812,814は所定の剛性のバイアス部材816により接続されていて、これらのレセプタクルは不用意に互いに接触しないようになっており、それぞれの指を一体に合わせることにより一定の十分な力が加えられる時にのみ互いに接触できるようになっている。さらに、これらのレセプタクルのそれぞれの端部には電気的な接触部材818,820が配置されており、これらの接触部材はこれらが互いに接触した時に一定の応答を記録する。
本発明の別の実施形態において、上記バイアス部材816は一定のひずみゲージを有しており、このひずみゲージは患者が自分の指を互いに合わせて上記の各レセプタクルを接触しようとしているか接触している時に加える力の量を測定する。従って、この患者がそれぞれのレセプタクルを接触させることができなくても、その試みにおいて患者が加える力の量が測定できる。この場合に、この患者の鎮静のレベルが高いほど、その患者がそれぞれのレセプタクルを互いに接触させるために発生できる力が弱くなる。従って、その患者により発生される力の量はその患者の鎮静のレベルに相関する。加えて、一定の応答を記録するために患者が加える必要のある一定の最小の閾値の力がある。従って、このような閾値の力を超える場合に、上記のひずみゲージはその加えられる力の量を継続的に測定する。それゆえ、この最小の閾値の力が一定の患者により満たされない場合には、記録される応答が全く無くなる。
本発明の別の実施形態において、図8−3における指に取り付け可能な装置は一定のハンドピース型の指曲げセンサー機構830であり、この場合に、この機構は手のひらに向かう患者の各指の曲げ移動を検出するための指センサー834、指関節センサー836、および一定の手のひら刺激供給源838を含む固定点式の種々のセンサーを有している。これらのセンサーは患者がそれぞれの指を手のひらに向けて曲げる時にその屈曲の移動を検出するためにそれぞれの指および手のひらの長さに沿って取り付けられている。このようなハンドピース型の指曲げセンサー機構は手の上に適合することができ、それぞれの指、指関節および手のひらに一致する種々のセンサーを含む。さらに、このハンドピース型の指曲げセンサー機構830は一定の応答システム、要求システムまたはこれらの両方として使用できる。例えば、一定の要求システムとして、上記の手のひら刺激供給源838は一定の患者の手に一定の刺激を与えることができる。また、一定の応答システムとして、患者は少なくとも1本以上の指を自分の手のひらに向けて曲げるかその手のひら刺激供給源の上に自分の手を閉じることにより応答することができ、さらに、一定の応答がその手のひらからその少なくとも1本以上の指を伸ばして開くことによっても発生できる。本発明のさらに別の実施形態において、上記手のひら刺激供給源は一定の円筒体または球体の形状であり、手のひらの中に配置され、この場合に、その患者はその手のひら刺激供給源の上に自分の手を閉じることにより一定の応答を発生する。さらに、上記の各センサーがその手の種々の位置の間の距離の変化をそれぞれ測定する。本発明のさらに別の実施形態において、上記ハンドピースは一定の手に適合する一定の手袋である。この手袋は伸縮性であり、それぞれの指が手のひらに向けて曲がるようになっている。この伸びの量もまた上記の各センサーにより測定可能である。この場合に、患者の自分の指を曲げるおよび/または閉じる能力はその患者の鎮静状態が深くなるほど減少する。従って、その患者の指の曲げまたは伸ばしの量はその患者の鎮静のレベルに相関する。
上記指曲げセンサー機構における各センサーは線形変異型のセンサー(種々の磁気計または誘導センサー等)、一定のひずみゲージとして作用する水銀充填型のチューブ、または表面インピーダンスにおける変化をモニターする種々の電極とすることができる。しかしながら、これらのセンサーが上記の種々の装置に限定されないことに注意すべきである。さらに、上記ハンドピース型の指曲げセンサー機構は一定のラテックス−ニトリル無含有型の手袋等のような一定の手袋とすることも可能である。また、上記の応答は一連のセンサーから選択可能であり、あるいは、種々のセンサーからの一定の集合的な応答から選択することもできる。
図8−1の実施形態における表現の一例において、上記コントローラ802は患者806の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者806に対して一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。なお、この薬物配給装置は簡明化のために図8−1から省かれている。また、一定の意識の鎮静薬は、一定の有効量において、患者806を意識している状態に保ちながら一定の医療処置(結腸鏡検査等)の間にその患者806を鎮静することができる一定の薬物または薬物の組み合わせ物である。例えば、プロポフォル等のような意識の鎮静薬が医療業界において良く知られている。別の一例において、一定の医者は、上記コントローラ802の代わりに、患者806の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者806に一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。
自動化した音響の較正を含む意識の鎮静
一定の患者が鎮静状態にある時に、その患者の音響による刺激を識別する能力が低下することが知られている。それゆえ、一定の意識の鎮静システムにおいて、種々の音の刺激のレベルを識別する患者の能力はその患者の鎮静のレベルに対して相関する。すなわち、識別して一定の応答を発生するために患者において必要とされる音の刺激のレベルが高いほど、その患者の鎮静状態が深くなる。しかしながら、それぞれの患者は異なる初期的な聞き取りのレベルを有しているので、それぞれの患者の鎮静のレベルを評価する場合に音の刺激を用いるために一定の基準線の聞き取りのレベルを設定する必要がある。例えば、1人の鎮静状態でない患者は一定の低いレベルの音の刺激を識別できるが、別の鎮静状態でない患者はその刺激を識別または聞き取るために一定の比較的に高いレベルの刺激を必要とすることが有り得る。従って、一定の音の刺激に対する患者の応答をモニターすることによりその患者の鎮静のレベルを決定するために一定の意識鎮静システムにおいてその音の刺激を用いる前にそれぞれ個々の患者に対して一定の基準線の聞き取りのレベルを設定する必要がある。
従来技術において、上記患者の基準線の、すなわち、患者が一定の応答を発生するために一定の音響の要求を聞き取ることのできる最低の閾値の音の刺激のレベルが手動により設定されている。この場合に、医者は患者が刺激を聞き取って一定の要求を発生するまでその音の刺激の強度を手動により増加する。この患者が音響の要求を識別する強度のレベルが上記の意識鎮静システムにおいて用いられる基準線である。この基準線が較正されると、その基準線が一定の患者の鎮静のレベルを評価するために上記の意識鎮静システムにおいて用いられる。
本発明の第9の態様は一定の意識鎮静システムにおける一定の音の較正に関連している。図9−1は本発明の第9の態様の実施形態を示している。この本発明の実施形態は一定のコントローラ902および一定の応答試験装置904を備えている一定の意識鎮静システム900に対応しており、この場合に、上記コントローラ902は一定の要求に対応する患者906からの所定の応答に対応して一定の要求を発生するようにプログラムされており、このコントローラ902は患者により発生される応答またはその応答が無いことを分析して上記の要求に対するその患者の応答に基づいてその患者の聞き取りのレベルを較正することにより一定の基準線の音の刺激を設定すると共にその患者906の鎮静のレベルを決定する。なお、上記の発生される要求は一定の分離しているまたは連続的な音の刺激のいずれでもよい。
図9−2において、本発明の別の実施形態において、一定の意識鎮静システムにおける一定の患者の自動的な音の較正のための方法が開示されており、この場合に、上記コントローラ902は一定の患者に対して一定の要求を発生し、この要求は極めて低い振幅の一定の音の刺激である。また、上記コントローラ902は上記の要求に対する患者の所定の応答をモニターする。この結果、その刺激が患者にとって知覚するために小さすぎることによりその患者がその要求に対して応答しなければ、別の要求がその患者に対して発生され、この要求は前の要求よりもわずかに高い振幅である。さらに、この患者が一定の要求に対して所定の応答を発生するまでこの処理が繰り返される。その後、上記の応答が発生されると、上記コントローラはその患者が応答した刺激のレベルを記録してその患者が応答した刺激のレベルに基づいてその患者の聞き取りの基準線のレベルを較正する。このようにして、その患者の聞き取りの基準線のレベルが上記コントローラにより設定されて記録されると、この基準線がその患者の鎮静のレベルの評価においてその初期的な刺激のレベルとして用いられる。
図9−3において示されているような本発明のさらに別の実施形態において、一定の患者の鎮静のレベルの自動化した音の較正およびその患者の鎮静のレベルの決定のための方法が教示されている。上記の基準線の刺激が設定されると、一定の音の刺激が一定の意識の鎮静薬を既に受容したか、受容しているか、受容しようとしている一定の患者に対して第1の音の刺激を与えることによりその基準線の刺激に基づいてその患者に対して発生される。その後、その患者はその音の刺激に対して応答するように指示される。次に、この患者のその音の刺激に対する応答がモニターされて、その患者が一定の意識の鎮静薬の投与を既に受けたか、受けているか、受けようとしている場合にその患者に対して一定の付加的な音の刺激が与えられる。この付加的な音の刺激は上記第1の音の刺激と同一であっても異なっていてもよい。さらに、この付加的な音の刺激に対する患者の応答が再びモニターされて、その患者の鎮静のレベルがその患者の応答に基づいて評価される。その後、上記の付加的な音の刺激を与える工程およびその患者の応答をモニターする工程を繰り返してその患者の鎮静のレベルを決定することができる。
本発明の上記の実施形態の別の表現は一定の意識鎮静システムにおける一定の応答試験装置904に対応している。図9−4において、この応答試験装置904は一定の要求組立体908、一定の応答組立体910、および一定のサブコントローラ914を含み、この場合に、このサブコントローラ914は一定の患者の応答に基づいてその患者の聞き取りのレベルを較正することにより一定の聞き取りの基準線のレベルを設定する。すなわち、このサブコントローラ914は患者906により発生される応答またはその応答の無いことを分析して一定の要求に対するその患者の応答またはその応答の無いことに基づいてその患者の聞き取りのレベルを較正することにより一定の基準線を設定すると共にその患者906における一定の鎮静のレベルを決定する。また、このサブコントローラ914は上記の要求に対する患者の所定の応答をモニターする。この結果、その刺激が患者にとって知覚するために小さすぎることによりその患者がその要求に対して応答しなければ、別の要求がその患者に対して発生され、この要求は前の要求よりもわずかに高い振幅である。さらに、この患者が一定の要求に対して所定の応答を発生するまでこの処理が繰り返される。その後、上記の応答が発生されると、上記サブコントローラ914はその患者が応答した刺激のレベルを記録してその患者が応答した刺激のレベルに基づいてその患者の聞き取りの基準線のレベルを較正する。このようにして、その患者の聞き取りの基準線のレベルが上記サブコントローラにより設定されて記録されると、この基準線がその患者の鎮静のレベルの評価においてその初期的な刺激のレベルとして用いられる。
図9−1の実施形態の一例において、上記コントローラ902は患者906の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者906に対する一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。なお、この薬物配給装置は簡明化のために図9−1から省かれている。また、一定の意識の鎮静薬は、一定の有効量において、患者906を意識している状態に保ちながら一定の医療処置(結腸鏡検査等)の間にその患者906を鎮静することができる一定の薬物または薬物の組み合わせ物である。例えば、プロポフォル等のような意識の鎮静薬が医療業界において良く知られている。別の一例において、一定の医者は、上記コントローラ902の代わりに、患者906の決定されている鎮静のレベルに少なくとも部分的に基づいてその患者906に一定の意識の鎮静薬の配給スケジュールを決定する。
既に説明されている種々の態様、実施形態、実施形態の表現、実施例、方法等のいずれの1個以上も別の既に説明されている種々の態様、実施形態、実施形態の表現、実施例、方法等のいずれかの1個以上と組み合わせることができることが理解できる。例えば、限定を伴わずに、ケーブルレス式の通信が種々の個人化された音の要求等との組み合わせにおいて使用できる。
上記の本発明の幾つかの態様の説明は例示を目的として行なわれている。すなわち、本発明をこれらの開示されている正確な形態および方法により網羅することまたはこれらに限定することを目的としておらず、明らかに多くの変更例および変形例が上記の教示に鑑みて可能になる。例えば、当該技術分野における熟練者において明らかになるように、上記の種々の意識鎮静システム、これらの構成部品およびこれらに対応する方法の本明細書におけるそれぞれの開示はこれらのシステム、構成部品および方法の明らかな変形例が一定のロボット・システムに対して相容性を有することを考慮した上でロボット補助型の外科手術において同等の適用性を有する。
本発明は一定の患者における鎮静のレベルを決定するための意識鎮静システムに適用可能であり、このシステムは上記患者が一定の意識の鎮静薬を既に受容したか、受容しているか、あるいは、受容しようとしている第1の時間および一定の患者がその意識の鎮静薬の投与を既に受けたか、受けているか、受けようとしている付加的な時間において一定の要求組立体を活性化するための一定のコントローラ、および一定の要求組立体および一定の応答組立体を含む一定の応答試験装置を備えており、この場合に、上記要求組立体は一定の振動の刺激を与え、その振動の刺激は種々の振動のパルスを含み、この場合に、それぞれのパルスはその前のパルスから一定の時間間隔だけ分離しており、これらのパルスの間の時間間隔は変更可能であり、この場合に、それぞれのパルスは所定の持続時間を伴って与えられ、さらに上記応答組立体は応答を生じるように上記患者により用いられて、その応答を上記コントローラに伝達する。
また、本発明は、限定を伴わずに、結腸鏡検査、ロボット補助型手術等のような種々の医療処置中において用いられる種々の意識鎮静システムにおいて適用性を有している。
さらに、本発明は一定の意識の鎮静薬を受容している患者における鎮静のレベルを決定するための方法に適用できる。この方法は一定の意識の鎮静薬を既に受容したか、受容しているか、あるいは、受容しようとしている一定の患者に対して第1の振動の刺激を与える工程を含み、この振動の刺激は種々の振動のパルスを含み、この場合に、それぞれのパルスはその前のパルスから一定の時間間隔だけ分離しており、これらのパルスの間の時間間隔は変更可能であり、この場合に、それぞれのパルスは所定の持続時間を伴って与えられ、さらに上記方法は上記患者に上記振動の刺激に対して応答するように指示する工程、その振動の刺激に対する患者の応答をモニターする工程、その患者が一定の意識の鎮静薬の投与を既に受けたか受容けようとしている場合にその患者に対して一定の付加的な振動の刺激を与える工程を含み、この場合に、この第2の振動の刺激は上記第1の刺激と同一であっても異なっていてもよく、この場合に、それぞれのパルスの間の時間間隔および/またはそれぞれのパルスの持続時間は変更可能であり、さらに上記方法は上記の付加的な振動の刺激に対する上記患者の応答をモニターする工程、およびこれらの付加的な刺激を与える工程およびその付加的な振動の刺激に対する上記患者の応答をモニターする工程を繰り返してその患者の鎮静のレベルを決定する工程を含む。
本発明の具体的な実施態様は以下のとおりである。
(1)一定の意識の鎮静薬を受容している患者における鎮静のレベルを決定するための方法において、
一定の意識の鎮静薬を既に受容したか、受容しているか、あるいは、受容しようとしている一定の患者に対して第1の振動の刺激を与える工程を含み、この振動の刺激は種々の振動のパルスを含み、この場合に、それぞれのパルスはその前のパルスから一定の時間間隔だけ分離しており、これらのパルスの間の時間間隔は変更可能であり、この場合に、それぞれのパルスは所定の持続時間を伴って与えられ、さらに
前記患者に前記振動の刺激に対して応答するように指示する工程、および
前記振動の刺激に対する患者の応答をモニターしてその患者の鎮静のレベルを決定する工程を含む方法。
(2)さらに、前記患者が一定の意識の鎮静薬の投与を既に受容したか、受容しているか、受容しようとしている時にその患者に一定の付加的な振動の刺激を与える付加的な工程を含み、この場合に、この第2の振動の刺激は前記第1の刺激と同一であっても異なっていてもよく、この場合に、それぞれのパルスの間の時間間隔および/またはそれぞれのパルスの持続時間は変更可能であり、さらに、前記付加的な振動の刺激に対する前記患者の応答をモニターしてその患者の鎮静のレベルを決定する工程を含む実施態様(1)に記載の方法。
(3)前記付加的な刺激を与える工程および当該付加的な振動の刺激に対する前記患者の応答をモニターする工程を繰り返すことによりその患者の鎮静のレベルを決定する実施態様(2)に記載の方法。
(4)前記第1の刺激におけるそれぞれのパルスの間の時間間隔および/またはそれぞれのパルスの持続時間が変更される実施態様(1)に記載の方法。
(5)前記付加的な刺激におけるそれぞれのパルスの間の時間間隔および/またはそれぞれのパルスの持続時間が変更される実施態様(1)に記載の方法。
(6)前記付加的な刺激におけるそれぞれのパルスの間の時間間隔および/またはそれぞれのパルスの持続時間が前記第1の刺激から変化している実施態様(1)に記載の方法。
(7)前記付加的な振動の刺激における振動のパルスの強度が前記第1の振動の刺激における振動のパルスよりも大きくなるか小さくなるように調節できる実施態様(1)に記載の方法。
(8)前記振動のパルスが一定の強度変調および/または周波数変調のパルスである実施態様(1)に記載の方法。
(9)前記振動のパルスが一定の可聴または音響のパルスである実施態様(1)に記載の方法。
(10)前記振動のパルスが一定の触知可能なパルスである実施態様(1)に記載の方法。
(11)前記触知可能なパルスがその最低の強度からその最高の強度に到る時間が約0.3秒よりも短くその最高の強度からその最低の強度に到る時間が約0.3秒よりも短いことに対応している一定の鋭いパルスである実施態様(10)に記載の方法。
(12)前記鋭いパルスがその最低の強度からその最高の強度に到る時間が約0.1秒よりも短くその最高の強度からその最低の強度に到る時間が約0.1秒よりも短いことに対応している実施態様(11)に記載の方法。
本発明の第1の態様の第1の実施形態の概略図であり、一定のコントローラを備えており、さらに、一定の要求組立体および一定の応答組立体を含みケーブルレス通信を採用している一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示している。 一定の聴覚要求組立体の形態の図1−1における要求組立体の一部分の一例の側面図である。 一定の振動要求組立体の形態の図1−1における要求組立体の一部分の一例の正面図である。 一定のスイッチ応答組立体の形態の図1−1における応答組立体の一部分の一例の正面図である。 本発明の第2の態様の第1の実施形態の概略図であり、一定のコントローラ、一定のカニューレ、および一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示しており、上記応答試験装置は上記カニューレにより支持されている一定の要求組立体を含み、さらに、一定の応答組立体を含む。 支持されている要求組立体を伴わない図2−1のカニューレの一定の実施例の斜視図である。 本発明の第2の態様の第2の実施形態の概略図であり、一定のコントローラ、一定のカニューレ、および一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示しており、上記応答試験装置は一定の要求組立体および上記カニューレにより支持されている一定の応答組立体を含む。 図2−3における応答組立体およびカニューレの一部分の拡大した概略図である。 本発明の第2の態様の第3の実施形態の概略図であり、一定のコントローラを備えており、さらに、一定の要求組立体を含み、さらに一定の応答組立体としても用いられている一定のカニューレを含む一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示している。 振動の刺激を加える場合に各パルスの間に所定の時間間隔を利用している振動パルスを含む一定の振動の組み合わせのグラフである。 振動の刺激を加える場合に各パルスの所定の持続時間を利用している振動パルスを含む一定の振動の組み合わせのグラフである。 本発明の第3の態様の一定の実施形態の概略図であり、一定のコントローラを備えており、さらに、一定の要求組立体および一定の応答組立体を含む一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示している。 上記の意識鎮静システムを用いている本発明の方法の一定の実施形態のブロック図である。 本発明の第4の態様の第1の実施形態の概略図であり、一定のコントローラを備えており、さらに、一定の要求組立体および一定の応答組立体を含む一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示している。 一定のハンドピースの形態の図4−1における応答組立体の一定の実施例の正面図である。 3個の相互に直交している加速度計を含む図4−2におけるハンドピースの概略図である。 一定の遠隔追跡システムの形態の図4−1における応答組立体の別の実施例の正面図である。 一定のタッチ・パッドの形態の図4−1における応答組立体の別の実施例の上面図である。 本発明の第5の態様の第1の実施形態の概略図であり、一定のコントローラを備えており、さらに、一定の要求組立体および一定の応答組立体を含む一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示している。 一定のハンドピースの形態の図4−1における応答組立体の一定の実施例の正面図である。 一定の指または親指による作動型のプランジャーを含み、さらに、一定の力センサーを含む図5−2のハンドピース(バンドを伴わない)の概略図である。 一定の抵抗センサーを含む一定の異なるハンドピースの概略図である。 一定のキャパシタンス・センサーを含む一定の異なるハンドピースの概略図である。 柔軟な空気嚢を含む一定の異なるハンドピースの概略図である。 本発明の第6の態様の第1の実施形態の概略図であり、一定のコントローラおよび一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示しており、この場合に、この応答試験装置が一定の要求組立体および一定の応答組立体を含み、この場合に、その要求組立体が一定の非耳管接触式スピーカーを含む。 少なくとも部分的に骨による伝導により患者に要求を伝達する一定のスピーカーを含む図6−1における要求組立体の第1の実施例の概略的正面図である。 一定の枕の中に配置されているスピーカーを含む図6−1における要求組立体の第2の実施例の概略的側面図である。 患者により装着される一定の頭蓋キャップの外側に配置されている一定のスピーカーを含む図6−1における要求組立体の第3の実施例の概略的斜視図である。 患者により装着される一定の頭蓋キャップの外側に一定の音響管を介して接続可能な一定のスピーカーを含む図6−1における要求組立体の第4の実施例の概略的斜視図である。 上記頭蓋キャップの一部分および当該頭蓋キャップに接続している図6−5における音響管の一部分の断面図である。 本発明の第7の態様の一定の実施形態の概略図であり、一定の個人化したメッセージを含む一定の入力装置を有するコントローラおよび一定の要求組立体および一定の応答組立体を含む一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示している。 本発明の第8の態様の一定の実施形態の概略図であり、一定のコントローラを備えており、さらに、一定の要求組立体および一定の応答組立体を含む一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示しており、この場合に、上記の応答および/または要求の組立体は一定の指移動式の応答組立体である。 一定の指接触式の応答装置の形態における一定の指移動式の応答組立体の一定の実施形態の概略図である。 一定のハンドピース・センサー機構の形態における一定の指移動式の応答組立体の別の実施形態の概略図である。 本発明の第9の態様の一定の実施形態の概略図であり、患者の聞き取りのレベルを較正するようにプログラムされている一定のコントローラ、および一定の要求組立体および一定の応答組立体を含む一定の応答試験装置を備えている一定の意識鎮静システムを示している。 自動化した聴覚の較正を含む上記意識鎮静システムを用いている本発明の方法の一定の実施形態のブロック図である。 自動化した聴覚の較正を含む上記意識鎮静システムを用いていて、一定の患者における鎮静のレベルを決定する本発明の方法の別の実施形態のブロック図である。 本発明の一定の実施形態の概略図であり、一定の患者の聞き取りのレベルを較正するようにプログラムされている一定のサブコントローラを含む一定の応答試験装置を示しており、この応答試験装置は一定の要求組立体および一定の応答組立体を含む。
符号の説明
100 意識鎮静システム
102 コントローラ
104 応答試験装置
106 患者
108 要求組立体
110 応答組立体
112,113 ケーブルレス通信装置
114,115 送信機
116,117 受信機
122 コンソール
126 聴覚要求組立体
128 スピーカー
130 イヤホン
134 振動器
136 ハンドピース
138 スイッチ応答組立体
142 スイッチ
200 意識鎮静システム
202 コントローラ
204 カニューレ
206 応答試験装置
208 患者
210 要求組立体
212 応答組立体
300 意識鎮静システム
302 コントローラ
304 応答試験装置
306 患者
308 要求組立体
310 応答組立体
400 意識鎮静システム
402 コントローラ
404 応答試験装置
406 患者
408 要求組立体
410 応答組立体
500 意識鎮静システム
502 コントローラ
504 応答試験装置
506 患者
508 要求組立体
510 応答組立体
600 意識鎮静システム
602 コントローラ
604 応答試験装置
606 患者
608 要求組立体
610 応答組立体
612 スピーカー
613 ケーブル
700 意識鎮静システム
702 コントローラ
704 応答試験装置
706 患者
708 要求組立体
710 応答組立体
712 入力装置
800 意識鎮静システム
802 コントローラ
804 応答試験装置
806 患者
808 要求組立体
810 応答組立体
900 意識鎮静システム
902 コントローラ
904 応答試験装置
906 患者
908 要求組立体
910 応答組立体
914 サブコントローラ
T1 第1のパルスと第2のパルスとの間の時間
T2 第2のパルスと第3のパルスとの間の時間
D1,D2,D3 各パルスの所定の持続時間

Claims (12)

  1. 一定の意識の鎮静薬を受容している一定の患者における鎮静のレベルを決定するためのシステムにおいて、
    前記患者が一定の意識の鎮静薬を既に受容したか、受容しているか、あるいは、受容しようとしている第1の時間および一定の患者がその意識の鎮静薬の投与を既に受けたか、受けているか、受けようとしている付加的な時間において一定の要求組立体を活性化するための一定のコントローラ、および
    一定の応答試験装置を備えており、この応答試験装置が
    一定の要求組立体を含み、この要求組立体が一定の振動の刺激を与え、この振動の刺激は種々の振動のパルスを含み、この場合に、それぞれのパルスはその前のパルスから一定の時間間隔だけ分離しており、これらのパルスの間の時間間隔は変更可能であり、この場合に、それぞれのパルスは所定の持続時間を伴って与えられ、さらに前記応答試験装置が
    一定の応答組立体を含み、この応答組立体が応答を生じるように前記患者により用いられて、その応答を前記コントローラに伝達するシステム。
  2. 前記一定の患者に一定の振動の刺激を与えるための要求組立体が一定のハンドピースおよび/またはイヤホンから選択できる請求項1に記載のシステム。
  3. 前記一定の振動の刺激に対する患者の応答を受け取るための応答組立体が一定のハンドピース、一定のカニューレおよび一定のイヤホンから選択できる請求項1に記載のシステム。
  4. 前記要求組立体が前記第1の時間において活性化される時に、前記振動のパルスの間の時間間隔および/またはこれらのパルスの持続時間が変更される請求項1に記載のシステム。
  5. 前記要求組立体が前記付加的な時間において活性化される時に、前記振動のパルスの間の時間間隔および/またはこれらのパルスの持続時間が変更される請求項1に記載のシステム。
  6. 前記要求組立体が前記付加的な時間において活性化される時に、前記振動のパルスの間の時間間隔および/またはこれらのパルスの持続時間が変化する請求項1に記載のシステム。
  7. 前記第1の時間に活性化される振動の刺激における振動のパルスの強度が前記付加的な時間に活性化される振動の刺激の振動のパルスよりも大きくあるいは小さくなるように調節できる請求項1に記載のシステム。
  8. 前記振動のパルスが一定の強度変調および/または周波数変調のパルスである請求項1に記載のシステム。
  9. 前記振動のパルスが一定の可聴パルスである請求項1に記載のシステム。
  10. 前記振動のパルスが一定の触知可能なパルスである請求項1に記載のシステム。
  11. 前記触知可能なパルスがその最低の強度からその最高の強度に到る時間が約0.3秒よりも短くその最高の強度からその最低の強度に到る時間が約0.3秒よりも短いことに対応している一定の鋭いパルスである請求項10に記載のシステム。
  12. 前記鋭いパルスがその最低の強度からその最高の強度に到る時間が約0.1秒よりも短くその最高の強度からその最低の強度に到る時間が約0.1秒よりも短いことに対応している請求項11に記載のシステム。
JP2004277876A 2003-09-25 2004-09-24 意識鎮静システムのための経時的に変化する振動刺激の応答 Abandoned JP2005169081A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/670,489 US20050070812A1 (en) 2003-09-25 2003-09-25 Time variant vibration stimulus response for a conscious sedation system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005169081A true JP2005169081A (ja) 2005-06-30

Family

ID=34738944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004277876A Abandoned JP2005169081A (ja) 2003-09-25 2004-09-24 意識鎮静システムのための経時的に変化する振動刺激の応答

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005169081A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007283095A (ja) * 2006-03-20 2007-11-01 Tokyo Medical & Dental Univ 心理的ストレス測定方法およびその装置
JP2014138873A (ja) * 2014-02-26 2014-07-31 Yunimekku:Kk 三次元加速度計を備えた脳・神経系疾患の病状診断システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007283095A (ja) * 2006-03-20 2007-11-01 Tokyo Medical & Dental Univ 心理的ストレス測定方法およびその装置
JP2014138873A (ja) * 2014-02-26 2014-07-31 Yunimekku:Kk 三次元加速度計を備えた脳・神経系疾患の病状診断システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090105607A1 (en) Automated audio calibration for conscious sedation
US7261106B2 (en) Response testing for conscious sedation utilizing a cannula for support/response
US7198605B2 (en) Response testing for conscious sedation utilizing a non-ear-canal-contacting speaker
AU2004296732B2 (en) Sleep guidance system and related methods
US20110295083A1 (en) Devices, systems, and methods for monitoring, analyzing, and/or adjusting sleep conditions
US20120052469A1 (en) Nasal flow device controller
KR101579364B1 (ko) 뇌파 모니터링 및 뇌 컴퓨터 인터페이스를 위한 뇌전도 전극과 취득 시스템을 내장한 무선 이어훅 이어셋
GB2561719B (en) Apparatus for sensing
JP6285002B1 (ja) 顎関節症等歯科疾患治療のためのシステム及びプログラム
US20050070823A1 (en) Response testing for conscious sedation involving hand grip dynamics
US20080177152A1 (en) Response testing for conscious sedation utilizing a non-ear-canal-contacting speaker
JP2011137917A (ja) 脳波のバイオフィードバックにより制御される脳トレーニング装置
US20050070824A1 (en) Response testing for conscious sedation using finger movement response assembly
US20120232422A1 (en) Response testing for conscious sedation utilizing a non-ear-canal-contacting speaker
JP2005169081A (ja) 意識鎮静システムのための経時的に変化する振動刺激の応答
US20050070814A1 (en) Personalized audio requests for conscious sedation
EP3046610B1 (en) Apparatus for inducing sleep
EP4014881A1 (en) Device for monitoring physiological data and system comprising such device
JP2019159804A (ja) 意思伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070920

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071128

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20080618

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080618