JP2005168689A - 滅菌器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 同一形状のカートリッジ缶であっても滅菌用ガスの充填量が異なる複数種類のカートリッジ缶を簡易に識別し、カートリッジ缶の装着の間違いを無くすことができる滅菌器を提供する。
【解決手段】 一側面が開口し被滅菌物が収容される滅菌室、滅菌用ガスが充填され密封された破缶可能なカートリッジ缶28が保持される缶保持部26、カートリッジ缶の破缶機構50、および、破缶されたカートリッジ缶から噴出する滅菌用ガスを滅菌室内へ導入するためのガス通路を有する本体部と、滅菌室を密閉する密閉蓋を有する開閉自在の扉とを備え、缶保持部に、カートリッジ缶の外周面の着色帯46の色を検出する光センサ部を付設し、カートリッジ缶の着色帯に、滅菌用ガスの充填量が異なるごとに異なる色で着色しておき、光センサ部からの信号により、缶保持部に所望のガス充填量のカートリッジ缶が保持されていることを確認する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、酸化エチレンガス(EOG)等の滅菌用ガスの雰囲気中に医療器材等の被滅菌物を置くことにより被滅菌部を滅菌処理するために使用される滅菌器、特に、滅菌用ガスが充填されたカートリッジ缶を使用する滅菌器に関する。
この種の滅菌器は、完全に密閉することが可能である滅菌室内に滅菌処理しようとする医療器材等の被滅菌物を収容し、滅菌室を密閉してから、真空ポンプにより滅菌室の内部を真空排気し、その後に滅菌室内へ滅菌用ガスを導入し、その滅菌用ガスを滅菌室に密封したままの状態で滅菌室内を所定温度、例えば40℃〜60℃に所定時間、例えば3時間〜6時間維持することにより被滅菌物の滅菌処理を行なう機器である。この滅菌器は、一般に、一側面が開口した有底の円筒状缶体を筐体内に収納して本体部が構成され、缶体の内方空間が滅菌室となる。そして、本体部には、滅菌室の開口側に開閉自在の扉が取り付けられており、その扉の内側に、扉が閉塞された際に滅菌室の開口の周縁部全周に気密に当接する環状パッキンが取着され滅菌室を密閉する密閉蓋が一体的に固着されている。
ところで、滅菌室内への滅菌用ガスの導入には、通常、例えば酸化エチレンガス(95%)が充填されて密封されたカートリッジ缶が使用され、そのカートリッジ缶に穿孔して破缶することにより、カートリッジ缶から滅菌室内へ滅菌用ガスを送り込むようにしている。そして、カートリッジ缶の穿孔装置に、指定のカートリッジ缶だけが装着可能である治具を備えたカートリッジ缶収納器を設け、これにより、カートリッジ缶収納器に誤って異種のカートリッジ缶が装着されることがないようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−224199号公報(第3頁、図2)
カートリッジ缶の穿孔装置の缶収納器に、指定のカートリッジ缶だけが装着可能である治具を設ける、といった構成の滅菌器では、形状が異なるカートリッジ缶を複数種類製造し、形状の異なるカートリッジ缶ごとに異なった治具を製作する必要がある。このため、カートリッジ缶の製造業者にとっても、また、滅菌器の製造メーカにとっても、カートリッジ缶や装置の製造作業が煩雑となる。また、最近では、同一形状のカートリッジ缶に滅菌用ガスの充填量を変えただけの複数種類のカートリッジ缶が使用され、滅菌用ガスの充填量だけが異なる同一形状の複数種類のカートリッジ缶を滅菌器の処理能力に応じて使い分ける、といったことが行われている。このような場合には、特許文献1に記載されたような方式では、カートリッジ缶収納器へのカートリッジ缶の装着の間違いを無くす、といったことに対して対応することができない。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、同一形状のカートリッジ缶であっても滅菌用ガスの充填量が異なる複数種類のカートリッジ缶を簡易に識別して、カートリッジ缶の装着の間違いを無くすことができ、そして、カートリッジ缶の製造業者や滅菌器の製造メーカにとってはカートリッジ缶や装置の製造作業の煩雑さが軽減されることになるような滅菌器を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、一側面が開口し内部に被滅菌物が収容される滅菌室、および、滅菌用ガスが充填され密封された破缶可能なカートリッジ缶が挿入されて保持される缶保持部が形設され、前記缶保持部に保持されたカートリッジ缶に穿孔して破缶する破缶手段を有し、破缶されたカートリッジ缶の孔を通して噴出する滅菌用ガスを外部に漏出しないようにして前記滅菌室内へ導入するためのガス通路が形成された本体部と、この本体部の前記滅菌室の開口の周縁部全周に気密に当接して滅菌室を密閉する密閉蓋を有し、前記本体部に対して開閉自在に取着された扉とを備えた滅菌器において、前記本体部の缶保持部に、その缶保持部に保持されたカートリッジ缶の外周面もしくはその外周面に貼り付けられたラベルに着色された色を検出するセンサを付設し、カートリッジ缶の外周面もしくはその外周面に貼り付けられたラベルに、滅菌用ガスの充填量が異なるごとに異なる色で着色しておいて、前記センサからの信号により、前記本体部の缶保持部に所望のガス充填量のカートリッジ缶が保持されていることを確認するようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る滅菌器においては、本体部の缶保持部にカートリッジ缶を挿入して保持させたときに、カートリッジ缶の外周面もしくはその外周面に貼り付けられたラベルに着色された色がセンサによって検出される。この場合に、カートリッジ缶の外周面もしくはその外周面上のラベルに、滅菌用ガスの充填量が異なるごとに異なる色で着色しておけば、センサからの色検出信号により、缶保持部に所望のガス充填量のカートリッジ缶が保持されているかどうかが確認される。
したがって、請求項1に係る発明の滅菌器を使用すると、同一形状のカートリッジ缶であっても滅菌用ガスの充填量が異なる複数種類のカートリッジ缶が簡易に識別されて、カートリッジ缶の装着の間違いを無くすことができる。そして、カートリッジ缶の製造業者にとっては単一形状のカートリッジ缶だけを製造すればよいこととなるので、その製造作業の煩雑さが軽減され、また、滅菌器の製造メーカにとっては種類の異なるカートリッジ缶ごとに異なった治具を製作する必要が無くなるので、その製造作業の煩雑さが軽減されることとなる。
以下、この発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施形態を示す滅菌器の外観斜視図であって扉を開いた状態を示しており、図2は、その滅菌器の本体部の缶保持部付近を示す縦断面図である。
この滅菌器は、前面側が開口した有底の円筒状缶体12を直方体形状の筐体14内に収納した構造を有する本体部10と、筐体14の前面側開口を開閉自在に閉塞するように筐体14に片開き式に蝶着され内側に密閉蓋18が取着された扉16とから構成されている。そして、円筒状缶体12の内方空間が滅菌室20となり、この滅菌室20内に被滅菌物、例えば医療器材が収容されるようになっている。密閉蓋18の詳細な構造については、その説明および図示を省略するが、密閉蓋18は、扉16を閉じたときに、その密閉蓋18に取着された円環状の蓋パッキン24が円筒状缶体12の開口面の周縁部全周に弾発的に押し付けられて、滅菌室20を気密に閉塞することができる構造を備えている。また、図示を省略しているが、扉16の内側面と本体部10の筐体14内部に固設された前面壁板22とには、係脱自在のラッチ機構が設けられており、扉16が閉塞状態に保持されるようになっている。さらに、本体部10には、前面壁板22に装填口が開口した缶保持部26が形設されており、その缶保持部26に、滅菌用ガス(液化ガス)、例えば酸化エチレン(95%)と二酸化炭素(5%)との混合ガスが充填され密封された破缶可能なカートリッジ缶28(二点鎖線で示す)が挿脱自在に装填されるようになっている。
缶保持部26は、図2に示すように、円筒状の缶嵌挿部材30を備えている。缶嵌挿部材30は、その内径寸法がカートリッジ缶28の外径寸法より僅かに大きくされ、軸線方向の長さ寸法がカートリッジ缶28の長さの3分の1程度とされており、カートリッジ缶28は、その先端から3分の1程度の部分が缶嵌挿部材30内に挿入されるようになっている。缶嵌挿部材の30の前端面には、複数個、例えば4個の細長ナット32が円周方向に等配されてそれぞれ一体的に固着されている。これらの細長ナット32を介して缶嵌挿部材30と前面壁板22およびフランジ34とが、ボルト止めにより一体的に連接されている。
缶嵌挿部材30の上部は、図3に断面図を示すように、外周面の一部が平坦面に形成されており、その平坦面の部分に、缶嵌挿部材30の内周面側まで貫通する段付き孔36が形設されている。そして、缶嵌挿部材30の平坦面の部分に、電子回路部品が装着されたプリント基板38(図2には図示せず)が取着されており、プリント基板38の下面側に、段付き孔36の内部に配置され段付き孔36内から缶嵌挿部材30の内周面側を臨むように光センサ部40が装着されている。光センサ部40は、図4にプリント基板38の下面側から見た平面図を示すように、1個のフォトトランジスタ42と、このフォトトランジスタ42を取り囲むように配置された複数個、図示例では6個の発光ダイオード44a、44b、44cとで構成されている。6個の発光ダイオードのうち、2個の発光ダイオード44a、44aは赤色発光ダイオードであり、別の2個の発光ダイオード44b、44bは緑色発光ダイオードであり、残りの2個の発光ダイオード44c、44cは青色発光ダイオードである。そして、カートリッジ缶28の外周面には、図2に示すように、カートリッジ缶28を缶嵌挿部材30の奥まで差し込んだときに光センサ部40と対向する位置に黄、緑、赤、青等の1つの着色帯46を有するラベルが貼り付けられている。あるいは、カートリッジ缶の外周面に直に帯状の着色が施されている。着色帯46の色は、カートリッジ缶28に充填された滅菌用ガスの充填量ごとにそれに応じて変えられている。
缶嵌挿部材30の後端側(図2では右端側)には、缶嵌挿部材30の後端部に一体的に固着された短筒状のシリンダ48を備えた破缶機構50が配設されている。シリンダ48の前端面中央部には、リング状のゴムパッキン52が取着されており、カートリッジ缶28を缶嵌挿部材30の奥まで押し込んだときに、カートリッジ缶28の頭部がゴムパッキン52に気密に密接するようになっている。シリンダ48の前端面中心部には貫通小孔54が形設されており、その貫通小孔54を通してシリンダ48の内部と缶保持部26側とが連通している。また、シリンダ48の前端面中央部からシリンダ48の内方側へ軸線方向に円筒状案内部56が延設されている。シリンダ48の後端面は開口しており、シリンダ48の後端付近に段差58が設けられている。そして、シリンダ48の内部にピストン60が収容されている。シリンダ48の後端開口部には、シリンダ48の外側に固着された上・下一対の固定板62、62に固着され中央部に透孔66が形成された停止板64が配設されており、この停止板64によってピストン60がシリンダ48内から抜脱しないようにされている。
ピストン60は、シリンダ48の後端付近の、内径寸法が僅かに大きくされた部分で摺動する円板部68と、この円板部68に一体に連接し円板部68の中央部から軸線方向に垂設されて前半部が円筒状案内部56内に挿入されて摺動する軸部70とから成る。円板部68の外周面には、シリンダ48内部の気密性を保持するためにO−リング72が装着されている。また、軸部70の軸心部には、軸線方向に貫通するように軸孔74が形成されており、また、軸部70には通気孔76が半径方向に穿設されている。そして、軸孔74内に穿孔針78が挿入され、穿孔針78の先端部が軸部70の前端面から突出しており、穿孔針78は固定ピン80によって固定されている。さらに、シリンダ48の円筒状案内部56およびピストン60の軸部70に圧縮コイルばね82が外挿され、この圧縮コイルばね82が、シリンダ48の前端部内面とピストン60の円板部68の内面側との間に介装されていることにより、ピストン60が外側(図2では右側)に弾発的に付勢されている。
円筒状缶体12の内方空間すなわち滅菌室20には、図5に配管系統図を示すように、排気口84に流路接続された排気用配管86が連通して接続されている。排気用配管86には、滅菌室20から排気口84に向かう空気の流れだけを許容する逆止弁88が介挿され、逆止弁88の下流側に真空ポンプ90が介挿されている。また、滅菌室20には、気体導入管92が連通して接続されており、気体導入管92にガス導入管94および空気取入管96がそれぞれ連通している。ガス導入管94および空気取入管96には、ガス電磁弁98およびリリース電磁弁100がそれぞれ介挿されている。そして、ガス導入管94は、破缶機構50におけるピストン60の軸孔74に流路接続されている。このガス導入管94および気体導入管92を通じて、破缶機構50により破缶されたカートリッジ缶28の孔を通して噴出する滅菌用ガスが滅菌室20内へ導入される。また、空気取入管96の先端は大気に連通しており、空気取入管96にはフィルタ102が介挿されている。さらに、滅菌室20の内部の気圧(真空度)を計測するために圧力センサ104が付設されている。
また、図6にブロック図を示すように、光センサ部40のフォトトランジスタ42から出力されるアナログ信号は、A/D変換器106に入力され、A/D変換器106においてディジタル信号に変換された後、CPU108に入力されるようになっている。そして、CPU108において、検出値からカートリッジ缶28の着色帯46の色が判定され、本体部10の缶保持部26に所望のガス充填量のカートリッジ缶28が保持されているかどうかが確認される。このとき、缶保持部26に所望のガス充填量のカートリッジ缶28が保持されていることが確認されると、CPU108からコントローラ110へ正常信号が送られ、コントローラ110から出力される制御信号により次の動作過程(滅菌室20内の真空排気過程)へ移る。一方、缶保持部26に所望のガス充填量以外のカートリッジ缶28が保持されているときは、CPU108からコントローラ110へ異常信号が送られ、コントローラ110から出力される制御信号により次の動作過程への移行が中止され、液晶表示パネル等の表示器(図示せず)にエラーメッセージが表示される。
光センサ部40によるカートリッジ缶28の着色帯46の色判別は、具体的には、例えば次のようにして行われる。すなわち、先に、色の基準となる上質の白色ラベルをカートリッジ缶28に貼り付け、そのカートリッジ缶28を本体部10の缶保持部26に装着し、まず、赤色発光ダイオード44aを点灯させ、その反射光をフォトトランジスタ42により検出する。そして、検出信号をA/D変換して、8ビットデータ(最高値255)で235となるように赤色発光ダイオード44aの出力を調整する。次に、緑色発光ダイオード44bを点灯させ、その反射光をフォトトランジスタ42により検出して、その検出信号をA/D変換し、上記と同様にして緑色発光ダイオード44bの出力を調整する。続いて、青色発光ダイオード44cを点灯させ、その反射光をフォトトランジスタ42により検出して、その検出信号をA/D変換し、上記と同様にして青色発光ダイオード44cの出力を調整する。
次に、各種の色ラベル、例えば黄色ラベル、緑色ラベル、赤色ラベルおよび青色ラベルを各カートリッジ缶28にそれぞれ貼り付け、各カートリッジ缶28を本体部10の缶保持部26に順次装着し、それぞれの装着後に、赤色発光ダイオード44a、緑色発光ダイオード44bおよび青色発光ダイオード44cを順次点灯させ、各反射光をフォトトランジスタ42により検出し、各検出信号をA/D変換して、各ディジタル信号値をそれぞれメモリに記憶させる。このときの信号値は、例えば次のようになる。すなわち、黄色ラベル(マンセル 2.5Y 8/12)については、赤色発光時の信号値:208、緑色発光時の信号値:158、青色発光時の信号値:39となり、緑色ラベル(マンセル 4G 5.5/7.8)については、赤色発光時の信号値:26、緑色発光時の信号値:101、青色発光時の信号値:75となり、赤色ラベル(マンセル 5R 4/13)については、赤色発光時の信号値:204、緑色発光時の信号値:25、青色発光時の信号値:20となり、また、青色ラベル(マンセル 10B 6/7)については、赤色発光時の信号値:69、緑色発光時の信号値:108、青色発光時の信号値:153となる。以上のようにして得られたデータを使用し、各信号値に例えば±20%程度の許容度を持たせて、黄色ラベル、緑色ラベル、赤色ラベルおよび青色ラベルの判別を行うようにする。なお、カートリッジ缶28が本体部10の缶保持部26に装着されていないときは、反射光がフォトトランジスタ42に入射することがなく、全ての信号値が0付近となるので、これにより、カートリッジ缶28が本体部10の缶保持部26に確実に装着されているかどうかを確認することができる。
この滅菌器を用いた医療器材等の滅菌処理は、従来と全く同じ手順で行なわれる。すなわち、扉16を開いた状態で、滅菌室20内へ開口面を通して医療器材等の被滅菌物を挿入し、また、本体部10の缶保持部26にカートリッジ缶28を装填した後、扉16を閉じて密閉蓋18により滅菌室20を密閉する。この際に、上記したようにして、本体部10の缶保持部26に所望のガス充填量のカートリッジ缶28が保持されているかどうかが確認され、缶保持部26に所望のガス充填量以外のカートリッジ缶28が保持されているときは、表示器にエラーメッセージが表示され、扉16を閉じても次の真空排気動作へは移行しない。本体部10の缶保持部26に所望のガス充填量のカートリッジ缶28が保持されていることが確認されると、真空ポンプ90により滅菌室20の内部が真空排気される。このとき、ガス導入管94に介挿されたガス電磁弁98および空気取入管96に介挿されたリリース電磁弁100は、それぞれ閉止されている。滅菌室20の内部が真空排気されて所定の真空度に到達すると、ガス電磁弁98が開かれる。これに伴い、破缶機構50によりカートリッジ缶28が破缶される。このときの破缶動作について、図7により説明する。
滅菌室20の内部が所定の真空度に到達した後に、ガス導入管94に介挿されたガス電磁弁98が開かれると、気体導入管92およびガス導入管94ならびに破缶機構50におけるピストン60の通気孔76を通してシリンダ48の内部が減圧される。これにより、図7の(a)に示すように、圧縮コイルばね82の弾発力に抗してピストン60がカートリッジ缶28の頭部に接近する方向(図7の左方向)へ移動し、ピストン60の軸部70に取着された穿孔針78も移動する。そして、図7の(b)に示すように、穿孔針78がカートリッジ缶28の頭部を突き破って、カートリッジ缶28に小さい孔があけられる。カートリッジ缶28に孔があけられると、その孔を通して滅菌用ガス(液化ガス)が噴出し気化して、その滅菌用ガスがピストン60の通気孔76、ガス導入管94および気体導入管92を通じて滅菌室20内へ導入される。なお、カートリッジ缶28の頭部に突き刺さった穿孔針78は、滅菌処理が終了した後に、空気取入管96に介挿されたリリース電磁弁100が開かれることにより、空気取入管96およびガス導入管94を通してシリンダ48内に空気が流入し、シリンダ48の内部の気圧が大気圧に戻り、これに伴い、図7の(c)に示すように、圧縮コイルばね82の弾発力によってピストン60がカートリッジ缶28の頭部から離間する方向(図7の右方向)へ移動し、ピストン60の軸部70に取着された穿孔針78がカートリッジ缶28の頭部から抜け出す。
上記したような動作によりカートリッジ缶28が破缶されて、滅菌室20内へ滅菌用ガスが導入されると、その滅菌用ガスを滅菌室20内に密封した状態で滅菌室20内が所定時間、所定温度に維持されて、被滅菌物の滅菌処理が行なわれる。滅菌処理が終了すると、真空ポンプ90により滅菌室20内から滅菌用ガスが排出された後、空気取入管96および気体導入管92を通して滅菌室20内へ空気が取り入れられ、滅菌室20の内部が大気圧に戻される。滅菌室20の内部が大気圧に戻ると、扉16を開いて滅菌室20内から被滅菌物が取り出される。なお、滅菌室20内から排出された滅菌用ガスは、適当な方法で処理されてから大気中に放出される。
この発明の実施形態を示す滅菌器の外観斜視図である。 図1に示した滅菌器の本体部の缶保持部付近を示す縦断面図である。 図1に示した滅菌器の本体部の一部を示す断面図である。 図1に示した滅菌器の本体部に設けられている光センサ部の構成を示す平面図である。 図1に示した滅菌器の配管系統を示す概略図である。 図1に示した滅菌器の制御系を示すブロック図である。 図1に示した滅菌器の破缶機構によるカートリッジ缶の破缶動作を説明するための部分断面図である。
符号の説明
10 本体部
12 円筒状缶体
14 筐体
16 扉
18 密閉蓋
20 滅菌室
26 缶保持部
28 カートリッジ缶
30 缶嵌挿部材
36 缶嵌挿部材の段付き孔
38 プリント基板
40 光センサ部
42 フォトトランジスタ
44a、44b、44c 発光ダイオード
46 カートリッジ缶の着色帯
48 シリンダ
50 破缶機構
52 ゴムパッキン
54 シリンダの貫通小孔
56 シリンダの円筒状案内部
60 ピストン
68 ピストンの円板部
70 ピストンの軸部
72 O−リング
74 軸孔
76 通気孔
78 穿孔針
80 固定ピン
82 圧縮コイルばね
86 排気用配管
88 逆止弁
90 真空ポンプ
92 気体導入管
94 ガス導入管
96 空気取入管
98 ガス電磁弁
100 リリース電磁弁
106 A/D変換器
108 CPU
110 コントローラ

Claims (1)

  1. 一側面が開口し内部に被滅菌物が収容される滅菌室、および、滅菌用ガスが充填され密封された破缶可能なカートリッジ缶が挿入されて保持される缶保持部が形設され、前記缶保持部に保持されたカートリッジ缶に穿孔して破缶する破缶手段を有し、破缶されたカートリッジ缶の孔を通して噴出する滅菌用ガスを外部に漏出しないようにして前記滅菌室内へ導入するためのガス通路が形成された本体部と、
    この本体部の前記滅菌室の開口の周縁部全周に気密に当接して滅菌室を密閉する密閉蓋を有し、前記本体部に対して開閉自在に取着された扉と、
    を備えた滅菌器において、
    前記本体部の缶保持部に、その缶保持部に保持されたカートリッジ缶の外周面もしくはその外周面に貼り付けられたラベルに着色された色を検出するセンサを付設し、
    カートリッジ缶の外周面もしくはその外周面に貼り付けられたラベルに、滅菌用ガスの充填量が異なるごとに異なる色で着色しておいて、前記センサからの信号により、前記本体部の缶保持部に所望のガス充填量のカートリッジ缶が保持されていることを確認するようにしたことを特徴とする滅菌器。
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