JP2005166541A - El発光部材並びにその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、発光性能面でも優れている発光化合物の層を一対の電極層が挟み込むタイプの基本的構成を前提として、このものを立体曲面に成形することが可能なEL発光部材とその製造方法を開発することを技術課題としたものである。
【解決手段】
このEL発光部材1は、発光化合物50を含む発光化合物層5と、前記発光化合物層5を挟むように設けられた一対の電極層3と前記発光化合物層5と一対の電極のうちの一方の電極との間に設けられた絶縁層4と前記一対の電極の外面をそれぞれ覆う絶縁体基材2とを具えて形成された発光する部材において、前記部材における発光化合物層5には、所定の厚みを維持するための支持部材6を具え、その間に発光化合物50が配置されたものであることを特徴として成るものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、いわゆるEL(エレクトロルミネッセンス)発光部材に関するものであって、特に立体曲面成形を可能とするEL発光部材とその製造方法に係るものである。
従来から、平面シート状のEL発光部材は、そのシート状の利点を活かし種々分野での利用が図られている。しかしながら、製造手法上の制約などから多くは、EL発光部材の形状は平面状にとどまり、必然的にその利用範囲が限られていた。もちろん、平面のみでなく立体形状としても利用できるEL発光部材の開発の試みはされてはいるもののいまだ満足できるものは市場に提供されていない。
すなわち、EL発光部材は、もともと発光化合物層を中心に、一方の面には、透過性電極層、透過性絶縁基材を積層させ、他方の面には、絶縁層、絶縁層側電極層、絶縁層側絶縁基材の順で積層させて構成されているものであり、平面状のものの場合は、製造面、性能面での制約を受けることなく関連技術の開発とともに充分に実用に応えるものが提供されてきた。
しかしながら、このものを凹凸状等の立体曲面として形成しようとすると、透過性電極層の破損を生じやすいことが一因となって、実用化が阻まれてきた。もちろん、これを回避するために一対の櫛歯状の電極(透過性を有していない)を同一層内に互いに入り込むように配置して他面に透過性絶縁基材を設けるなどの対応がとられていた(特許文献1)。しかし、一方の面に電極配置したとしてもレイアウトの関係や、後加工で、その給電端の付近を切り抜き加工等で切断してしまうことなどにより充分な発光性能を得られない場合もあった。
そして、このような対策等をとったとしても、製品の立体曲面がなだらかな曲面を描いている場合にはともかくとして、部分的にエッジ状に屈曲するような場合、この部分において、発光化合物層がそれらを挟む部材により押し潰されて破壊が生じ、発光機能が損なわれる問題があった。
特開2001−52875(図1〜図11) 特開2001−52856(図1〜図3)
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、発光性能面でも優れている発光化合物の層を一対の電極層が挟み込むタイプの性能を積極的に評価し、この基本的構成を前提として、このものを立体曲面に成形することが可能なEL発光部材とその製造方法を開発することを技術課題としたものである。
すなわち請求項1記載のEL発光部材は、発光化合物を含む発光化合物層と、前記発光化合物層を挟むように設けられた一対の電極層と前記発光化合物層と一対の電極のうちの一方の電極との間に設けられた絶縁層と前記一対の電極の外面をそれぞれ覆う絶縁体基材とを具えて形成された発光する部材において、前記部材における発光化合物層には、所定の厚みを維持するための支持部材を具え、その間に発光化合物が配置されたものであることを特徴として成るものである。
また請求項2記載のEL発光部材は、発光化合物を含む発光化合物層と、前記発光化合物層を挟むように設けられた一対の電極層と前記発光化合物層と一対の電極のうちの一方の電極との間に設けられた絶縁層と前記一対の電極の外面をそれぞれ覆う絶縁体基材とを具えて形成された発光する部材において前記部材における発光化合物層には、所定の厚みを維持するための支持部材を具え、その間に発光化合物が配置されており更に前記部材は立体曲面形状に成形加工がされたものであることを特徴として成るものである。
また請求項3記載のEL発光部材は、前記要件に加え、前記支持部材は、平面形状の一定厚さにプリントされて形成されたものであることを特徴として成るものである。
また請求項4記載のEL発光部材は、前記請求項2または3記載の要件に加え、前記立体曲面形状に成形加工は、圧空成形の手法を用いられて加工されたことを特徴として成るものである。
また請求項5記載のEL発光部材の製造方法は、前記支持部材を設ける工程はプリント手法を用い、また立体曲面形状に成形する工程は圧空成形手法を用いて行うことを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、緩やかな曲面のみならず、屈曲させるような立体曲面に成形加工を行うことができる。
また請求項2記載の発明によれば、緩やかな曲面のみならず、屈曲させるような立体曲面にEL発光部材を用いることができる。
また請求項3記載の発明によれば、支持部材の高さを均一にすることができ、更に印刷の版下を変更することで、支持部材の形状や配置を容易に変更することができる。
また請求項4記載の発明によれば、発光性能の著しい低下を防ぎつつ、EL発光部材を高精度に立体曲面成形加工することができる。
本発明の最適な実施例は、以下の具体的な実施の形態の説明並びに図面に開示されるものである。
図中符号1で示すものが本発明のEL発光部材であり、このものの基本構成は図1、2等に示すように、安定した発光性能を有する層状構造として成るものである。
すなわち、EL発光部材1は、直接発光作用を担う発光化合物層5の発光面側に透過性電極層3Aが設けられ、更にその上に発光面の表皮部を形成する透過性絶縁基材2Aが設けられている。一方発光化合物層5の発光面側でない面には絶縁体4が設けられその下に、絶縁層側電極層3Bと実質的な基材の役目をする絶縁層側絶縁基材2Bとが設けられている。そして、発光化合物層5には、本発明を特徴づける支持部材6が設けられている。
以下、まず発光機能を直接担う発光化合物層5を説明する。発光化合物層5は無機化合物や有機化合物が充填されているものであって、具体的には、金属やハロゲン元素等の微量な附活剤をドーピングした硫化亜鉛等が発光体粉末等を充填することによって形成される。
無機物質の蛍光体としては、
Al23 などのAl化合物、BSbなどのB系化合物、BaSO4 などのBa系化合物、CaF2 などのCa系化合物、CeMgAl1119などのCe系化合物、CdWO4 などのCd系化合物、Cs3 NdF7 などのCs系化合物、CuBrなどのCu系化合物、Fe23 などのFe系化合物、GaAsなどのGa系化合物、Cd22 SなどのGd系化合物、HfP27 などのHf系化合物、In23 などのIn系化合物、KBrなどのK系化合物、LaOBrなどのLa系化合物、Li247 などのLi系化合物、MgSなどのMg系化合物、NaClなどのNa系化合物、NdP514などのNd系化合物、PbWO4 などのPb系化合物、PrF3 などのPr系化合物、SiO2 などのSi系化合物、SnO2 などのSn系化合物、SrOなどのSr系化合物、TbF3 などのTb系化合物、TiO2 などのTi系化合物、TlClなどのTl系化合物、Y22 SなどのY系化合物、Zn2 SiO4 化合物などのZn系化合物などが一般的に知られている。
次に発光化合物層5内に組み合わされる支持部材6について説明する。
この部材は、この発光化合物層5の厚みに合わせた保持寸法hになるよう支持するものであって、一例としては樹脂等をインキ状にしたものを、スクリーン印刷機を用いて、発光化合物5を挟み込む透過性絶縁基材2Aもしくは、絶縁体4のいずれかに転写し、この転写された印刷紋61によって形成される。そしてこの支持部材6の間を底面的に埋めるように、前記発光化合物50が、透過性電極層3Aもしくは絶縁層4のいずれかに塗布されるものである。
そして、EL発光部材1の製品形態としては、平面シート状のもの(請求項1に対応)や、立体形状としたもの(請求項2に対応)とが提供し得る。なお、具体的な応用製品については後述する。
更に、このEL発光部材1に設けられた電極層3から伸びた電極引出線30の先に印加ユニット7が接続されている。この印加ユニット7には、インバータ装置71と電源72とを具えるものであり、これらは、一般的な交流電源用のもののほかに、直流電源用のものもある。
次に、以下のEL発光部材1について、その製造手法にについて説明する。
まず、請求項1記載のシート状のEL発光部材1に関する製造工程を図3に示しながら概説する。このものの製造方法の一例としては、まず絶縁層側絶縁基材2Bの上に、絶縁層側電極層3B、絶縁層4の順に積層させておき、その後、この絶縁層4表面にスクリーン印刷方法を用いて、支持部材6となる印刷紋61を印刷し、その印刷紋61の間に発光化合物50を充填して、発光化合物層5を形成させる。なお本実施例では、一例として発光化合物50をスクリーン印刷方法を用いて支持部材6間に満たすように充填している。更に、その上に、透過性電極層3Aを積層し、最後に透過性絶縁基材2Aを重ねて完成する。
次に、上述した実質的に請求項1記載のEL発光部材1である素材を立体曲面成形する工程を説明する。この成形については、圧空成形を用いて所定の立体形状に変形させることが好ましい。
以下、図4に示した圧空成形の各工程について概説する。
まず、圧空成形装置90の主要部材について説明する。このプレス加工機のようにクランプ金枠92によって固定された加工物を挟み込むように上下に分割された上テーブル93と下テーブル94とが、それぞれ昇降自在になるように備えられている。この上テーブル93には、圧縮空気を挿入する空気孔が設けられており、また、その圧縮空気の流出を防ぐために加工物に密着することができる圧空箱96が具えられている。また、加工物を金型方向に誘導するプラグ97が更に昇降自在に設けられている。一方、下テーブルは、成形するための凹形金型が形成されており、この金型の凹部内側面に成形溝が形成され、更にこの成形面には、空気を排出できる排出孔が設けられている。これに加え、その空気の排出を補助促進するための真空ポンプを備えるものもある。なお、ここに挙げたもの以外にも、加工物を暖めるヒータ91などの補機器具もある。
以下、圧空成形を各工程ごとに説明する。
〔加熱工程〕
圧空成形の成形工程は、図4(1)(2)に示すように熱可塑性樹脂材である本発明のEL発光部材1の一形態である素材シート10を成形機のクランプ金枠92に挟み、ヒータ91等で加熱させる。この加熱温度は、このEL発光部材1の化学的特性が変化しない範囲で、且つ可塑性が得られる範囲の温度で加熱する。そして好ましくは、加熱温度は、EL発光部材1のガラス転移点以下の低温に設定する。
本発明の実施例では、EL発光部材1を構成する主な部材である絶縁体基材2や絶縁体4は、PET等の熱可塑性樹脂等を用いており、加熱することにより伸張可能な状態になるので、思いどおりの圧空成形が可能である。
〔型締め工程〕
次に、このEL発光部材1のシート素材10が熱せされて、可塑性が得られた状態で、型締め工程に送られる。この工程では、図4(3)に示すようにこのクランプ金枠92に挟まれたEL発光部材1の上方にある上テーブル93に具えられたプラグ97が降下し、EL発光部材1を、その下方にある金型95側に引き伸ばしながら近づける。
〔成形工程〕
この時に、上テーブル93に具えられた圧空箱が、EL発光部材1を上昇してきた下テーブル94に具えられた金型95に密着状態になるように強制し、上テーブルの送風口から圧縮した空気を送り出して、EL発光部材1を金型95に押し付けて成形する。この際、成形形状によっては、下テーブル94に設けられた排出口から積極的に吸引装置(図示は省略)を補助的に用いることもある。
本実施例においての圧縮空気の圧力は、およそ20気圧以上の高圧で行う。この時の加工途中のEL発光部材1bは、発光化合物層5の中にある支持部材6により、発光化合物層5の厚みを一定に保ちながら成形作用を受ける。
更に支持部材6の存在により発光化合物50の自由な移動を規制できることなどから、図4(5)に示すように立体曲面成形の中の屈曲部においても、その発光化合物層5を一定の厚みにほぼ保つことができる。従って、図11(2)に示すような発光化合物50が分断させたり、偏在に起因する発光化合物50の厚みが薄くなったりする等の不都合がほぼ回避でき、これに起因する成形加工後における発光不能に陥る状態や発光性能の低下する等の発光障害を防ぐことができる。
また、支持部材6を実質形成する印刷紋61の形状を変更することや、互いの印刷紋61との距離を変更することにより、発光化合物50の移動を規制することも可能である。このような支持部材6を採用した場合には、より複雑な形状や、より精密な成形を行うことできる。また、成形する三次元形状が特定されているような場合には、その形状の屈曲部の位置やその屈曲の程度に応じて、図5に示すような印刷紋61の配置や印刷紋61の形状を複数組み合わせて設計してもよい。更に、小さな部品である場合には一枚のシート状のEL発光部材1aの中に、複数個の加工完了時のEL発光部材1cを含めることも可能である。なお、このような場合にも、図5に示すようにその立体曲面成形加工に応じた、印刷紋61を用いることで更に精度の高い加工が可能なる。
〔離型等工程〕
EL発光部材1が完全に、下テーブル94に具えられた金型95に圧縮空気によって押し付けられた後に、上テーブル93と下テーブル94とが互いに離反し、クランプ金枠92を取り出す。このあと、成形時にクランプされていた不要な部分を、切除して成形が完了する。
次に、このような立体曲面成形加工が可能としたEL発光部材1を応用した製品について説明する。
一般に、EL発光体はシート状であったためにEL発光体の利用できる範囲は自ずと限定されていたが、本発明のEL発光部材1を用いることにより、平面に限定されていた適用範囲を三次元形状の範囲まで拡張することができる。
〔EL発光部材1のみによる応用製品〕
EL発光部材1の発光作用により、看者に対して何らかの喚起を促すことが可能であるという性質を用いた製品を以下説明する。
(a)携帯電話Mの外殻部の一部もしくは全部にEL発光部材を用いたもの(図7参照)
携帯電話Mの外殻部の一部もしくは全部に、本発明のEL発光部材1を用いた携帯電話用発光部11aを具えることにより、バック等に収納した場合であっても少なくとも発光部の一部分が見えてさえいれば、使用者は着信等の信号を感知することができる。
また、携帯電話Mや携帯型オーディオプレーヤーや自動車内等の操作パネルや操作ボタンには、暗闇でも操作ができるように発光機能を持たせたものが多く採用されてが、これらにも利用することができる。
複数のキーやボタンが集まったパネルのうち特定のボタンのみを任意に発光させる場合にも適している。
これらの特性を利用した具体的な応用製品としては、特に高齢者等の使用者に対して、操作手順に該当するボタン等を点滅・点灯させたりして誘導しながら操作させるボタンや順路を示す表示パネルなどパネル装置などに応用し得る。
更に、立体曲面成形が可能となったことから曲面に貼り付けることが可能になるために、以下のような応用製品も可能である。
(b)自動車C等のボディやガラス部分に、EL発光部材1を用いたもの(図1、図6、図8参照)
一般的に、自動車CやバイクBや自転車等の輸送機器のボディは、三次元曲面で構成されているものが多いが、本発明のEL発光部材1により立体曲面成形が可能になったために以下のような応用製品が可能となった。
例えば、乗用車の前後ウィンドガラス部おいて、その上部内側の左右端に、それぞれ本発明のEL発光部材1を貼り、増設用ハイマウント方向指示器11eなどとして適用することができる。
同様に、自動車CやバイクBのサイドモールやバンパー部等に、この車体用曲面発光体11dを設け、特に暗闇で駐停車する場合に利用するポジションランプやハザードランプの補助的なランプとして利用することもできる。
このほか、図示は省略するがトラックの運転室上部に設けられた三次元形状の整流装置等の装飾サインや、トランクルームのカバーの裏面に設けたリフレクターの補助的な発光装置や、図8に示すようにバイク用のヘルメットや整流装置等にも幅広く適用できる。
更に、屈曲させることができる利点を利用して、車の信号灯火類としてプリズムカット11fの発光体を直接構成し得る。
〔EL発光部材1と補機類との組合せによる応用製品〕
本発明のEL発光部材1に他の機器や装置を組み合わせることにより可能となった応用製品について述べる。
(c)EL発光部材と感圧センサとを用いたもの(図6(2)、図8参照)
前述した発光操作パネル11bや発光操作キーボタンなどは、本発明のEL発光部材1を用いて発光機能を付加しているものであるが、更にこのEL発光部材1の発光面側に感圧パネルを敷設して、キーボタンのスイッチ機能まで含めてしまう製品にも適用できる。
具体的なものとしては、車内の操作パネルを適用することができる。例えば、フロントガラス、後部のガラス、ダッシュボート、肘掛部、ハンドルのスポーク部等の曲面部分に、貼り付ける製品や、バイク用ハンドル部やタンク表面等に設けられたスイッチ類にも、適用することが可能である。
(d)EL発光部材と曲面液晶とを用いたもの(図6の(2)参照)
上述のものに加え、曲面液晶表示部を更に加えたバックライト付表示部12aにも適用できる。
具体的には、通常の操作パネルに含まれているインジケータや液晶表示部の機能を追加したものである。上記のEL発光部材1に感圧センサTを加えたものに、更にインジケータ部Iを具えつことにより通常に用いられているバックライト機能を含む操作パネル一式を、シート状に集約することが可能となり、更にそれらが立体曲面成形にすることができることから、車内のダッシュボード付近に集中していたインジケータ表示部をフロントガラス室内側の表面に移設する製品も可能である。
そのほかにも、いわゆるヘッドアップディスプレイと呼ばれるものに対しても、装置自体の透過性はなく視界の一部を遮ってデメリットがあるものの、面自体が発光するために日中においても充分の識別性能を維持できる点で利用できる。
(e)その他の応用例
以上の表示機能に用いるほかに、発光機能を付加して娯楽性を高めるものが考えられる。
例えば、図9に示したサッカーボールの外皮部の一部もしく全部に本発明である立体曲面成形をしたEL発光部材1を用いて、ボール内部に小型の印加ユニットを内蔵させた発光するサッカーボールなども可能である。
更に、このサッカーボールの発光面でない部分に、圧電フィルムシートを用いることや、ボール内部に外部の衝撃に応じて電気を発生する電源装置やバッテリーやコンデンサ等の蓄電ユニット72a等を埋め込むことによりプレーヤーが、ボールを蹴るごとに発光したり、発光した光が変化したり、別途LEDなどを埋め込み発光させるなどの発光の変化を付けることも可能となる。
当然、このような発光機能付遊戯具13は、この他にも遊戯・スポーツ用ボールやこれに類するアイスホッケー用パック等にも適用できる。
また日常品の分野でも、ポーチやハンドバックなどの内張りの皮革や布部分の代わりに本発明のEL発光部材1を用いることにより、バックの中身を手探りだけで探すような不便さを解消することもできる。このような製品に利用する際には、小型の印加ユニット7を採用することが望ましい。
また図10に示すように公共の設備の分野でも利用が可能である。例えば、車の進入を規制するために設けられた埋め込みタイプのポールなどの上方部に、本発明の立体曲面成形したEL発光部材1用いる発光ポールなどの発光機能付道路設備14にも適用できる。また、ソーラー発電パネルのユニットと蓄電ユニット72aとを内蔵させることで電源供給が不要となり、これらを一体化させて既存のポールへの後付け発光ユニット14aとして利用できる。
本発明のEL発光部材全体を骨格的に示す側面図である。 EL発光部材を一部透視して示す斜視図である。 EL発光部材の製造工程を示す説明図である。 EL発光部材の立体曲面に成型する加工工程と、EL発光部材の一部の加工後における状態とを示す説明図である。 支持部材の他の実施形態を示す説明図である。 EL発光部材を利用した自動車用関連製品を示す説明図である。 EL発光部材を利用した携帯電話を示す説明図である。 EL発光部材を利用したバイクを示す説明図である。 EL発光部材を利用した遊戯具を示す説明図である。 EL発光部材を利用した道路設備を示す説明図である。 既存のEL発光体の構造と、立体曲面成形時における状態とを示す断面図である。
符号の説明
1 EL発光部材
1a 製造時のEL発光部材
1b 加工途中のEL発光部材
1c 加工完了時のEL発光部材
10 素材シート
2 絶縁体基材
2A (発光面側)透過性絶縁基材
2B 絶縁層側絶縁基材
3 電極層
3A (発光面側)透過性電極層
3B 絶縁層側電極層
30 電極引出線
4 絶縁層
41 絶縁フィルム
5 発光化合物層
50 発光化合物
6 支持部材
61 印刷紋
7 印加ユニット
71 インバータ装置
72 電源
72a 蓄電ユニット
72b ソーラー発電ユニット
90 圧空成形装置
91 ヒータ
92 クランプ金枠
93 上テーブル
94 下テーブル
95 金型
96 圧空箱
97 プラグ
11a 携帯電話用発光部
11b 発光操作パネル
11c 発光キートップ
11d 車体用曲面発光体
11e ハイマウント方向指示器
11f プリズムカット
12 発光感圧操作キーボタン
12a バックライト付表示部
13 発光機能付遊戯具
14 発光機能付道路設備
14a 発光ユニット
B バイク
C 自動車
M 携帯電話
I インジケータ部
h 保持寸法

Claims (5)

  1. 発光化合物を含む発光化合物層と、前記発光化合物層を挟むように設けられた一対の電極層と前記発光化合物層と一対の電極のうちの一方の電極との間に設けられた絶縁層と前記一対の電極の外面をそれぞれ覆う絶縁体基材とを具えて形成された発光する部材において、前記部材における発光化合物層には、所定の厚みを維持するための支持部材を具え、その間に発光化合物が配置されたものであることを特徴とするEL発光部材。
  2. 発光化合物を含む発光化合物層と、前記発光化合物層を挟むように設けられた一対の電極層と前記発光化合物層と一対の電極のうちの一方の電極との間に設けられた絶縁層と前記一対の電極の外面をそれぞれ覆う絶縁体基材とを具えて形成された発光する部材において、前記部材における発光化合物層には、所定の厚みを維持するための支持部材を具え、その間に発光化合物が配置されており、更に前記部材は立体曲面形状に成形加工がされたものであることを特徴とするEL発光部材。
  3. 前記支持部材は、平面形状の一定厚さにプリントされて形成されたものであることを特徴とする請求項1または2記載のEL発光部材。
  4. 前記立体曲面形状に成形加工は、圧空成形の手法を用いられて加工されたことを特徴とする請求項2または3記載のEL発光部材。
  5. 前記立体曲面を有するEL発光部材を製造する方法において、前記支持部材を設ける工程はプリント手法を用い、また立体曲面形状に成形する工程は圧空成形手法を用いて行うことを特徴としたEL発光部材の製造方法。
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