JP2005165989A - 執行コスト分析システム、執行コスト分析プログラム及び執行コスト分析方法 - Google Patents

執行コスト分析システム、執行コスト分析プログラム及び執行コスト分析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005165989A
JP2005165989A JP2003407950A JP2003407950A JP2005165989A JP 2005165989 A JP2005165989 A JP 2005165989A JP 2003407950 A JP2003407950 A JP 2003407950A JP 2003407950 A JP2003407950 A JP 2003407950A JP 2005165989 A JP2005165989 A JP 2005165989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transaction
cost
bond
execution cost
calculating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003407950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4421276B2 (ja
Inventor
Takahiro Tanaka
隆博 田中
Daiki Kato
大輝 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nomura Research Institute Ltd
Original Assignee
Nomura Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nomura Research Institute Ltd filed Critical Nomura Research Institute Ltd
Priority to JP2003407950A priority Critical patent/JP4421276B2/ja
Publication of JP2005165989A publication Critical patent/JP2005165989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4421276B2 publication Critical patent/JP4421276B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】債券の売買取引に関する執行コストを分析する執行コスト分析システムを提供する。
【解決手段】執行コスト分析システム2は、運用会社システム8a、8b、8cの各々から送信される運用会社により証券会社との相対取引で行われた債券(債券現物)の売買取引に関する取引情報に基づいて、債券の売買取引に関する執行コストを算出する。また、証券取引所システム6からネットワーク4を介して送信された、証券取引所において取引される債券先物の値動きを示す先物情報に基づいて、債券の売買取引に関するタイミングコストを算出する。次に、執行コスト及びタイミングコストに基づいてディーラースプレッドを算出し、算出されたディーラースプレッドを債券の種類及び残存期間毎に分類する。そして、分類されたディーラースプレッドをそれぞれ集計し、ディーラースプレッドの平均値を算出して出力する。
【選択図】図1

Description

この発明は、債券の売買取引における執行コストを分析する執行コスト分析システム、執行コスト分析プログラム及び執行コスト分析方法に関するものである。
従来、債券の売買は、運用会社等の機関投資家や個人投資家等を含む投資家と証券会社(ディーラー)との間における相対取引、即ち、売り手と買い手とが一対一に相対して行う取引により行われている。従って、例えば、投資家が債券を購入する場合には、証券会社に対して購入希望銘柄を提示することにより、証券会社から購入希望銘柄の価格の提示を受けて取引が行われる。同様に、債券を売却する場合にも、証券会社に売却希望銘柄を提示することにより価格の提示を受けて取引が行われる。ここで、購入希望銘柄と売却希望銘柄とが同一銘柄の場合であったとしても、証券会社から提示される価格は異なる。即ち、一般に証券会社から提示される価格には、売買を仲介するための証券会社の手数料(ディーラースプレッド)が含まれている。そのため、購入時の価格は売却時の価格よりも高くなり、購入価格と売却価格との差額が証券会社の手数料に相当する。
なお、本願の出願人により有価証券の売買取引(売買執行)を評価する執行評価システムの出願が行われている(特許文献1参照)。この執行評価システムによれば、有価証券である株式の売買取引について、実際に取引が行われた時点における相場状況及び取引対象銘柄の取引量の多寡等に基づく該株式の固有の特性を考慮し、適正に売買執行が行われたか否かを評価することができる。
特開2002−140523号公報
ところで、債券の売買取引は証券取引所のような公開の場で行われるのではなく、投資家と証券会社との間で相対取引により行われるため、他の投資家に対して証券会社が提示した価格を知ることが困難である。そのため、証券会社から提示された価格が適正な価格なのか否かを判断するための資料を得ることが困難であるという問題がある。
ここで、債券の売買取引に関する情報として、取引が行われた日の当日の15時時点における債券の平均価格が、売買参考統計値として日本証券業協会(証券会社の業界団体であり、自主規制機関)により公表されている。しかし、この売買参考統計値は、複数の証券会社から報告された仲値の平均値、即ち、複数の証券会社から報告された売却価格と購入価格の中間値である仲値を平均した値である。また、売買参考統計値は、当日の15時時点のみにおける仲値の平均値であり、取引開始からの債券の値動き、即ち、債券の日中の値動きを示す情報を得ることは困難である。このように、債券の売買取引に関して得られる情報が少ないため、債券の売買取引における執行コストを分析し、適正に売買取引が執行されたか否かを評価することが困難であった。
この発明の課題は、債券の売買取引の執行コストを分析し、分析結果を用いて債券の売買取引が適正に行われたか否かを評価する執行コスト分析システム、執行コスト分析プログラム及び執行コスト分析方法を提供することである。
請求項1記載の執行コスト分析システムは、債券の売買取引に関する取引情報を一取引毎に記憶する取引情報記憶手段と、前記取引情報記憶手段に記憶されている取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出手段と、前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出手段と、前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出手段とを備えることを特徴とする。
この請求項1記載の執行コスト分析システムによれば、債券の売買取引に関する執行コスト及びタイミングコストを算出し、執行コスト及びタイミングコストに基づいてディーラースプレッドを算出している。従って、算出されたディーラースプレッドを出力することにより、例えば、任意の取引においてディーラースプレッドとして証券会社に支払った手数料を的確に把握し、執行コストを高い精度で分析することができる。
請求項2記載の執行コスト分析システムは、債券の売買取引に関する取引情報を一取引毎に記憶する取引情報記憶手段と、前記取引情報記憶手段に記憶されている取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出手段と、前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出手段と、前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出手段と、前記ディーラースプレッド算出手段により算出された前記売買取引の各々のディーラースプレッドを種類及び残存期間に基づいて分類する分類手段と、前記分類手段により分類された前記ディーラスプレッドの平均値を算出する平均値算出手段と、前記平均値算出手段により算出された平均値を種類及び残存期間毎に記憶する平均値記憶手段と、前記平均値記憶手段に記憶されている種類及び残存期間毎の平均値を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
この請求項2記載の執行コスト分析システムによれば、債券の売買取引に関する執行コスト及びタイミングコストを算出し、執行コスト及びタイミングコストに基づいてディーラースプレッドを算出している。そして、算出されたディーラースプレッドの平均値を、債券の種類及び残存期間毎に算出している。即ち、金利の変動等に基づいて債券の約定価格が変動することにより発生するタイミングコストを執行コストから除いたコストを、証券会社に対して支払われる手数料であるディーラースプレッドとして算出している。従って、相対取引により行われるために不明確になりがちな執行コストをタイミングコストとディーラースプレッドとの2つの要素に分解し、的確に執行コストの分析を行うことができる。また、債券の種類、債券の残存期間毎にディーラースプレッドの平均値が算出される。そのため、分析の対象となっている銘柄の債券のディーラースプレッドを算出し、この分析対象となっている銘柄の債券が属する種類及び残存期間のディーラースプレッドの平均値を参照することにより、売買取引におけるディーラースプレッドが妥当な範囲か否かについての分析を行い、執行コストを詳細、かつ、的確に分析することができる。
また、請求項3記載の執行コスト分析システムは、前記執行コスト算出手段が、前記売買取引の対象である債券の債券時価に基づいて、インプリメンテーション・ショートフォール法により前記執行コストを算出することを特徴とする。
この請求項3記載の執行コスト分析システムによれば、債券の売買を決定した時点から実際の売買が執行されるまでの期間における金利の変動等に基づいて発生する債券の価格の劣化をコストとみなすインプリメンテーション・ショートフォール法により執行コストが算出される。従って、算出された執行コストにタイミングコストとディーラースプレッドとが含まれていることから、執行コストからタイミングコストを除くことにより高い精度でディーラースプレッドを算出し、的確に執行コストの分析を行うことができる。
また、請求項4記載の執行コスト分析システムは、前記タイミングコスト算出手段が、債券先物の日中の平均価格に基づいて、前記タイミングコストを算出することを特徴とする。
この請求項4記載の執行コスト分析システムによれば、債券先物の日中の平均価格に基づいて債券(債券現物)の売買取引において発生するタイミングコストを算出している。即ち、債券現物の日中の価格変動を示す情報は公開されていないが、債券先物は公開の市場で取引が行われるため、日中の価格変動を示す情報が公開され、一般に債券現物と債券先物の価格の変動は連動していることから、債券先物の日中の平均価格に基づいて、債券現物の売買取引におけるタイミングコストを算出している。従って、日中の何時の時点で取引が行われたかが不明な債券の取引について、妥当なタイミングコストを算出し、適切に執行コストの分析を行うことができる。
また、請求項5記載の執行コスト分析システムは、前記平均値記憶手段に記憶されているディーラースプレッドの平均値と、任意の売買取引におけるディーラースプレッドとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて、前記任意の売買取引のディーラースプレッドに関する評価を行うディーラースプレッド評価手段とを更に備えることを特徴とする。
この請求項5記載の執行コスト分析システムによれば、評価対象となっている銘柄の債券のディーラースプレッドと、この評価対象となっている銘柄の債券が属する種類及び残存期間のディーラースプレッドの平均値とを比較し、比較結果に基づいて任意の売買取引におけるディーラースプレッドが妥当か否かを判断している。従って、執行コストの分析結果を参照することにより、個々の取引におけるディーラースプレッドの妥当性について的確な評価を行うことができる。
また、請求項6記載の執行コスト分析プログラムは、債券の売買取引における執行コストを分析するためにコンピュータを、債券の売買取引に関する取引情報を一取引毎に記憶する取引情報記憶機能、前記取引情報記憶機能により記憶される取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出機能、前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出機能、前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出機能として機能させることを特徴とする。
この請求項6記載の執行コスト分析プログラムによれば、債券の売買取引に関する執行コスト及びタイミングコストを算出し、執行コスト及びタイミングコストに基づいてディーラースプレッドを算出している。従って、ディーラースプレッドを出力することにより、任意の取引において、ディーラースプレッドとして証券会社に支払った手数料を的確に把握し、執行コストを高い精度で分析することができる。
また、請求項7記載の執行コスト分析プログラムは、債券の売買取引における執行コストを分析するためにコンピュータを、債券の売買取引に関する取引情報を一取引毎に記憶する取引情報記憶機能、前記取引情報記憶機能により記憶される取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出機能、前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出機能、前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出機能、前記ディーラースプレッド算出機能により算出された前記売買取引の各々のディーラースプレッドを種類及び残存期間に基づいて分類する分類機能、前記分類機能により分類された前記ディーラスプレッドの平均値を算出する平均値算出機能、前記平均値算出機能により算出された平均値を種類及び残存期間毎に記憶する平均値記憶機能、前記平均値記憶機能により記憶される種類及び残存期間毎の平均値を出力する出力機能として機能させることを特徴とする。
この請求項7記載の執行コスト分析プログラムによれば、取引情報に基づいて算出された執行コストとタイミングコストとに基づいて算出されたディーラースプレッドを債券の種類及び残存期間毎に分類し、平均値を算出している。従って、公開されている情報が少ない債券の売買取引における執行コストを、タイミングコスト及びディーラースプレッドの2つの要素に分解し、的確に執行コストの分析を行うことができる。また、債券の種類、債券の残存期間毎にディーラースプレッドの平均値が算出されるため、例えば、分析の対象となっている銘柄の債券のディーラースプレッドを算出し、この分析対象となっている銘柄の債券が属する種類及び残存期間のディーラースプレッドの平均値を参照して売買取引のディーラースプレッドが妥当な範囲か否か等に関する詳細な分析を行うことができる。
また、請求項8記載の執行コスト分析プログラムは、前記執行コスト算出機能において、前記売買取引の対象である債券の債券時価に基づいて、インプリメンテーション・ショートフォール法により前記執行コストを算出するようにコンピュータを機能させることを特徴とする。
この請求項8記載の執行コスト分析プログラムによれば、売買の意思決定時点から実際に売買取引が行われるまでの間に発生する債券の価格の劣化をコストとみなすインプリメンテーション・ショートフォール法に基づいて執行コストを算出している。従って、算出された執行コストにタイミングコストとディーラースプレッドとが含まれていることから、執行コストからタイミングコストを除くことにより高い精度でディーラースプレッドを算出し、的確に執行コストの分析を行うことができる。
また、請求項9記載の執行コスト分析プログラムは、前記タイミングコスト算出機能において、債券先物の日中の平均価格に基づいて、前記タイミングコストを算出するようにコンピュータを機能させることを特徴とする。
この請求項9記載の執行コスト分析プログラムによれば、債券先物の日中の平均価格に基づいて債券の売買取引におけるタイミングコストが算出される。即ち、債券先物の値動きに基づいて債券現物の値動きを推定し、債券現物のタイミングコストを算出している。従って、一般的に価格変動が連動する債券先物の値動きに基づいてタイミングコストを算出することにより、妥当なタイミングコストを算出することができ、的確に執行コストの分析を行うことができる。
また、請求項10記載の執行コスト分析プログラムは、前記コンピュータを、前記平均値記憶機能により記憶されているディーラースプレッドの平均値と、任意の売買取引におけるディーラースプレッドとを比較する比較機能、前記比較機能による比較結果に基づいて、前記任意の売買取引のディーラースプレッドに関する評価を行うディーラースプレッド評価機能として更に機能させることを特徴とする。
この請求項10記載の執行コスト分析プログラムによれば、評価対象となっている銘柄の債券のディーラースプレッドと、この評価対象となっている銘柄の債券が属する種類及び残存期間のディーラースプレッドの平均値との比較結果に基づいて、任意の売買取引におけるディーラースプレッドが妥当か否かを判断している。従って、執行コストの分析結果を参照することにより、個々の取引におけるディーラースプレッドの妥当性について的確な評価を行うことができる。
また、請求項11記載の執行コスト分析方法は、債券の売買取引に関する一取引毎の取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出ステップと、前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出ステップと、前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出ステップとを含むことを特徴とする。
この請求項11記載の執行コスト分析方法によれば、債券の売買取引に関する執行コスト及びタイミングコストを算出し、執行コスト及びタイミングコストに基づいてディーラースプレッドを算出している。従って、ディーラースプレッドを出力することにより、任意の取引において、ディーラースプレッドとして証券会社に支払った手数料を的確に把握し、執行コストを高い精度で分析することができる。
また、請求項12記載の執行コスト分析方法は、債券の売買取引に関する一取引毎の取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出ステップと、前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出ステップと、前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出ステップと、前記ディーラースプレッド算出ステップにおいて算出された前記売買取引の各々のディーラースプレッドを種類及び残存期間に基づいて分類する分類ステップと、前記分類ステップにおいて分類された前記ディーラスプレッドの平均値を算出する平均値算出ステップと、前記平均値算出ステップにおいて算出された平均値を種類及び残存期間毎に記憶する平均値記憶ステップと、前記平均値記憶ステップにおいて記憶された種類及び残存期間毎の平均値を出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
この請求項12記載の執行コスト分析方法によれば、債券の売買取引に関する執行コスト及びタイミングコストに基づいて算出されたディーラースプレッドの平均値を算出し、算出されたディーラースプレッドの平均値を債券の種類及び存続期間毎に記憶して出力している。従って、相対取引により行われるために不明確になりがちな執行コストをタイミングコストとディーラースプレッドとの2つの要素に分解し、適正な執行コストにより債券の売買取引が行われているか否か等の分析を容易に行うことができる。また、債券の種類、債券の残存期間毎にディーラースプレッドの平均値が算出される。そのため、分析の対象となっている銘柄の債券のディーラースプレッドを算出し、この分析対象となっている銘柄の債券が属する種類及び残存期間のディーラースプレッドの平均値を参照することにより、売買取引におけるディーラースプレッドが妥当な範囲か否かについても分析を行うことができ、執行コストの分析を詳細、かつ、的確に行うことができる。
また、請求項13記載の執行コスト分析方法は、前記執行コスト算出ステップにおいて、前記売買取引の対象である債券の債券時価に基づいて、インプリメンテーション・ショートフォール法により前記執行コストを算出することを特徴とする。
この請求項13記載の執行コスト分析方法によれば、売買の意思決定時点から実際に売買取引が行われるまでの間に発生する債券の価格の劣化をコストとみなすインプリメンテーション・ショートフォール法に基づいて執行コストを算出している。従って、算出された執行コストにタイミングコストとディーラースプレッドとが含まれていることから、執行コストからタイミングコストを除くことにより高い精度でディーラースプレッドを算出し、的確に執行コストの分析を行うことができる。
また、請求項14記載の執行コスト分析方法は、前記タイミングコスト算出ステップにおいて、債券先物の日中の平均価格に基づいて、前記タイミングコストを算出することを特徴とする。
この請求項14記載の執行コスト分析方法によれば、債券先物の日中の平均価格に基づいて債券の売買取引におけるタイミングコストが算出される。従って、債券現物と債券先物とは一般的に価格変動が連動するため、妥当なタイミングコストを算出することができ、的確に執行コストの分析を行うことができる。
また、請求項15記載の執行コスト分析方法は、前記ディーラースプレッドの平均値と、任意の売買取引のディーラースプレッドとを比較する比較ステップと、前記比較ステップにおける比較結果に基づいて、前記任意の売買取引のディーラースプレッドに関する評価を行うディーラースプレッド評価ステップとを更に含むことを特徴とする。
この請求項15記載の執行コスト分析方法によれば、評価対象となっている銘柄の債券のディーラースプレッドと、この評価対象となっている銘柄の債券が属する種類及び残存期間のディーラースプレッドの平均値との比較結果に基づいて、任意の売買取引におけるディーラースプレッドが妥当か否かを判断している。従って、執行コストの分析結果を参照することにより、個々の取引におけるディーラースプレッドの妥当性について的確な評価を行うことができる。
この発明に係る執行コスト分析システムによれば、金利の変動等に基づいて債券の価格が変動することにより発生するタイミングコストを執行コストから除いたコストを、証券会社に対して支払われる手数料であるディーラースプレッドとして算出している。従って、相対取引により行われ売買取引に関する情報が公開されていない債券の売買取引に関する執行コストをタイミングコストとディーラースプレッドとの2つの要素に分解し、例えば、適切なタイミングで売買取引が行われているか否か等を的確に分析することができる。また、ディーラースプレッドの平均値が債券の種類及び残存期間毎に算出されるため、分析の対象となっている銘柄の債券のディーラースプレッドを算出し、この分析対象となっている銘柄の債券が属する種類及び残存期間のディーラースプレッドの平均値を参照して執行コストを詳細に分析することができる。更に、債券の種類及び残存期間毎のディーラースプレッドの平均値を、例えば、証券会社において、自社が設定しているディーラースプレッドが妥当な水準か否かを判断する際の有益な判断資料として活用することができる。
また、執行コストの分析結果であるディーラースプレッドの平均値と任意の売買取引におけるディーラースプレッドとを比較することにより、ディーラースプレッドの妥当性を評価することができる。従って、例えば、執行コストに含まれるディーラースプレッドの妥当性に関する評価結果を、売買取引を依頼する証券会社を選択する際の有益な資料として用いることができる。
また、この発明に係る執行コスト分析プログラムによれば、該執行コスト分析プログラムをコンピュータに組み込むことにより、債券の売買取引における執行コストを分析する執行コスト分析システムとしてコンピュータを機能させることができる。従って、執行コスト分析プログラムをコンピュータに組み込むことにより、債券の売買取引における執行コストの分析及び執行コストに含まれるディーラースプレッドの妥当性の評価を容易に行うことができる。
また、この発明に係る執行コスト分析方法によれば、債券の価格変動を示す情報等を取得することが困難であり、かつ、債券の売買取引に関する詳細な情報が不明な場合であっても、的確に執行コストの分析を行うことができる。従って、相対取引において証券会社から提示される価格が適正な価格か否かの分析を容易に行うことができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムについて説明する。
図1は、執行コスト分析システム2を含むシステム全体のブロック構成図である。図1に示すように、執行コスト分析システム2は、ネットワーク4を介して証券取引所、例えば、東京証券取引所等に設置されている証券取引所システム6と接続されている。また、執行コスト分析システム2は、ネットワーク4を介して複数の運用会社の各々に設置されている運用会社システム8a、8b、8cと接続されている。
図2は、この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システム2のブロック構成図である。執行コスト分析システム2は、図2に示すように、執行コスト分析システム2におけるデータの処理を制御するデータ制御部10を備えている。このデータ制御部10には、証券取引所システム6及び運用会社システム8a、8b、8cとの間の通信を制御する通信制御部12及び運用会社と証券会社との間で相対取引により行われた債券の売買取引に関する取引情報を記憶する取引情報記憶部14が接続されている。また、データ制御部10には、証券取引市場において売買取引が行われる債券先物の値動きに関する先物情報を記憶する先物情報記憶部16及び売買参考統計値等の債券の参考価格(債券時価)等を記憶するデータ記憶部18が接続されている。また、データ制御部10には、執行コストの分析結果等を出力する出力部20が接続されている。なお、出力部20は、液晶ディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の印刷機器等により構成されている。
取引情報記憶部14には、運用会社システム8a、8b、8cのそれぞれからネットワーク4を介して送信され通信制御部12を介して受信された債券の取引情報、即ち、運用会社により行われた債券の売買取引に関する情報が一取引毎に記憶される。この取引情報には、取引対象銘柄、取引種別(売り又は買いの種別)、約定金額及び約定単価等の情報が含まれており、所定期間毎に、例えば、1日に1回、運用会社システム8a、8b、8cのそれぞれから執行コスト分析システム2に対して送信される。執行コスト分析システム2においては、通信制御部12を介して取引情報を受信し、受信された取引情報が取引情報記憶部14に記憶される。なお、取引情報記憶部14には、例えば、運用会社システム8a、8b、8cのそれぞれから送信された過去1年間の各日毎における債券の売買取引に関する取引情報が記憶されている。
また、運用会社システム8a、8b、8cのそれぞれから取引情報と共に、取引が行われた債券の満期日を示す情報(満期日情報)が送信される。執行コスト分析システム2においては、取引情報と共に満期日情報を通信制御部12を介して受信し、取引情報と共に満期日情報を取引情報記憶部14に記憶する。なお、受信された満期日情報に基づいて取引が行われた債券の残存期間が算出され、取引情報及び満期日情報と共にデータ記憶部14に記憶される。
また、先物情報記憶部16には、証券取引所システム6からネットワーク4を介して送信され、通信制御部12を介して受信された債券先物に関する先物情報が記憶される。この先物情報には、証券取引所における債券先物の各銘柄の日中の価格変動を示す情報、例えば、各時刻における債券先物の価格を示す情報(ティック・バイ・ティックの価格情報)や、債券先物の取引開始時における価格、日中の最高値、日中の最安値及び取引終了時における価格(終値、又は、引値)等の情報が含まれる。なお、先物情報記憶部16には、例えば、過去1年間の各日毎における債券先物の値動きを示す先物情報が記憶されている。
また、データ記憶部18には、取引対象となっている各債券銘柄の債券時価、例えば、日本証券業協会により公表される売買参考統計値や、任意の証券会社や金融機関等により構成される団体等により参考価格として公表される債券時価を示す情報が記憶される。ここで、売買参考統計値とは、公社債店頭市場において売買の参考となる債券の価格・利回りであり、日本証券業協会により算出され公表される。即ち、日本証券業協会においては、複数の証券会社から当日(売買参考統計値を発表する日の前日)の15時時点における各債券銘柄の価格として、売却価格と購入価格の中間の価格(仲値)が報告される。そして、複数の証券会社から報告された仲値に基づいて15時時点における平均値を銘柄毎に算出し、算出された平均値を売買参考統計値として銘柄毎に公表している。
図3は、この発明の実施の形態に係る運用会社システム8aのブロック構成図である。運用会社システム8aは、図3に示すように、運用会社システム8aにおけるデータの処理を制御するデータ制御部30を備えている。このデータ制御部30には、執行コスト分析システム2との間の通信を制御する通信制御部32が接続されている。また、データ制御部30には、運用会社により行われた債券の売買取引に関する取引情報等を記憶するデータ記憶部34が接続されている。
データ記憶部34には、運用会社により行われた債券の売買取引に関する取引情報、即ち、取引対象銘柄、取引種別、約定金額及び約定単価等を含む情報及び債券の満期日を示す情報(満期日情報)が記憶されている。このデータ記憶部34に記憶されている取引情報及び満期日情報は、所定の期間毎に、例えば、1日に1回、通信制御部32を介して執行コスト分析システム2に対して送信される。なお、運用会社システム8b、8cの構成は、運用会社システム8aの構成と同様の構成であるため説明を省略する。また、運用会社システム8b、8cにおいても、所定の期間毎に運用会社により行われた債券の売買取引に関する取引情報が執行コスト分析システム2に対してネットワーク4を介して送信される。
次に、図4のフローチャートを参照して、この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムによる執行コストの分析処理について説明する。なお、以下に説明する処理は、執行コスト分析システム2のデータ制御部10において行われる。
まず、取引情報記憶部14に記憶されている取引情報に基づいて、債券の売買取引における執行コストを算出する(ステップS10)。即ち、一取引毎の執行コストを、インプリメンテーション・ショートフォール(IS:Implementation Shortfall)法に基づいて算出する。ここで、IS法とは、売買の意思決定がなされた時点から実際に債券を購入(売却)するまでの過程において金利等の影響により相場が変動したり、証券会社によって手数料相当分のコストが課されることによって生じる価格の劣化をコストとみなす手法である。このIS法を用いるために、まず、取引情報記憶部14に記憶されている一取引毎の取引情報の中から、該取引における債券の約定単価を抽出する。次に、該取引が行われた日の前日における債券時価をデータ記憶部18に記憶されている債券時価の中から抽出する。そして、取引情報から抽出された約定単価と抽出された債券時価とを下記の(数式1)に当てはめることにより該取引の執行コストを算出する。
執行コスト=(P−1−e)bs_flag・・・(数式1)
この(数式1)において、P−1は、取引日前日における当該債券の債券時価であり、eは当該取引における債券の約定単価である。また、bs_flagは債券を購入した場合には「1」であり、債券を売却した場合には「−1」となるフラグを示す係数である。ここで、債券の金額はその債券の金利により決定されるものであるため、債券の執行コストについてもその値が利回りにより示される場合がある。以上の全てのコストについても同様である。なお、算出された執行コストは取引情報に対応させて取引情報記憶部14に記憶される。
ここで、ステップS10においては、IS法により執行コストが算出されているため、算出された執行コストにはタイミングコストとディーラースプレッドとが含まれている。
従って、執行コストからタイミングコストを除くことにより、ディーラースプレッドの値を高い精度で算出することができる。なお、タイミングコストとは、前日と比べて、金利変動等の影響で債券価格が変動することにより発生するコストであり、金利変動等の影響が有利に働く場合もあれば不利に働く場合もある。また、ディーラースプレッドとは、ディーラー(証券会社)への手数料を示すコストであり、ディーラーが取引時点における金利水準や、債券の種別、残存期間、取引規模等を反映して顧客(運用会社)に提示した売買価格と、その時点における債券の仲値との乖離により示される。
図5は、この発明の実施の形態に係る債券の執行コストの概念を模式的に示した図である。執行コストには、図5に示すように、タイミングコストとディーラースプレッドとが含まれる。即ち、図5に示すように、前日の引値(終値)、即ち、前日の債券時価と、当日の債券時価とを直線で結び、横軸を時間、縦軸を価格としたグラフにより日中における債券の仲値の推移が示されるとする。この場合において、図5のグラフにより示される債券の仲値と日中の任意の時間における債券の約定価格との差がディーラースプレッドとなる。また、図5に示すように、前日の「CLOSE」時点に示す債券時価と約定時点における仲値との差がタイミングコストとなる。そして、上述のディーラースプレッドとタイミングコストとの和が売買取引の執行コストとなる。
次に、ステップS10において算出された執行コストに含まれるタイミングコストを算出する(ステップS11)。ここで、例えば、図5に示すように、債券相場が上昇している場合は、遅れて購入することがタイミングコストの上昇要因となり、逆に債券相場が下降している場合には遅れて購入することがタイミングコストの下降要因となる。しかし、取引情報記憶部14に記憶されている取引情報には、実際に売買取引が行われた時刻が含まれていない場合があり、そのような場合、日中の何時の時点で売買取引が行われたかは不明である。また、データ記憶部18には、各日毎の債券時価は記憶されているが、日中の価格変動を示す情報は記憶されていない。一方、市場において取引が行われる債券先物については、日中の価格変動を示す情報を含む先物情報が先物情報記憶部16に記憶されている。即ち、先物情報記憶部16に記憶されている先物情報には、取引開始時点の価格、日中の最高値や最安値等の日中の値動きを示す情報が含まれており、一般に債券現物と債券先物の価格の変動は連動している。そのため、先物情報記憶部16に記憶されている先物情報に基づいて債券先物の日中の平均価格を算出し、算出された債券先物の日中の平均価格をタイミングコスト算出対象となっている債券現物の日中の平均価格に換算する。以下、債券現物のタイミングコストを算出する処理の一例を示す。
まず、先物情報記憶部16に記憶されている先物情報の中から、債券現物の売買取引と同日に取引が行われた債券先物の先物情報を抽出する。次に、抽出された先物情報に基づいて、債券先物の日中の平均価格FPを以下に示す(数式2)に基づいて算出する。
FP=(FP+FP+FP+FP)/4・・・(数式2)
ここで、FPはその日の取引が開始された時点における債券先物の価格であり、FPはその日における債券先物の最高値である。また、FPはその日における債券先物の最安値であり、FPはその日の取引終了時点における債券先物の価格(引値又は終値)である。
次に、債券先物の日中の価格変化幅を前日引値FP−1と当日(債券先物の売買取引が行われた日)引値FPとを直線で結んだ線分の中点から、日中の平均価格FPまでの距離で特徴付けることとする。即ち、図6(a)に示すように債券先物の前日引値FP−1と当日引値FPとを直線で結んだ線分の中点の価格{(FP−1+FP)/2}よりも、(数式2)により算出された日中の平均価格FPが高くなっていることが、日中の価格変動が直線よりも上方にあったことを意味するものと考える。ここで、債券先物の価格変動が直線の上方に乖離していることから、図6(b)に示すように債券現物においても、債券先物の価格変動と同様に、前日の債券時価P−1と当日の債券時価Pとを直線で結んだ線分の中点の価格{(P−1+P)/2}よりも、日中の平均価格Pが高くなるように価格が変動していたと推定することができる。また、中点の価格{(FP−1+FP)/2}と日中の平均価格FPとの乖離幅が債券先物の価格変動幅を示す係数、即ち、価格変動性σFP(ボラティリティ)の値に比例するものと仮定すると、債券現物の価格変動性を示すボラティリティをσとし、以下に示す(数式3)に基づいて債券現物の日中の平均価格Pを算出できる。
Figure 2005165989
上述の(数式3)に基づいて算出された債券現物の日中の平均価格Pは、データ記憶部18に記憶される。このデータ記憶部18に記憶された債券現物の日中の平均価格Pとデータ記憶部18に記憶されている前日引値FP−1との差を算出する。そして、算出された差分が、執行コストに含まれるタイミングコストとして取引情報に対応させて取引情報記憶部14に記憶される。
次に、ステップS10において算出された執行コストに含まれるディーラースプレッドを算出する(ステップS12)。即ち、ステップS10において算出された執行コストから、ステップS11において算出されたタイミングコストを減算することにより、ディーラースプレッドを算出し、取引情報記憶部14に記憶する。
次に、取引情報記憶部14に記憶されているディーラースプレッドを債券の種類及び残存期間に基づいて分類する(ステップS13)。例えば、円建外債、割引国債、金融債及び事業債等の種類及び残存期間(年)「0」、「1」、「2」、・・・、「15」毎にディーラースプレッドを分類する。なお、債券の種類及び残存期間毎に分類されたディーラースプレッドはデータ記憶部18に記憶される。
次に、ステップS13において分類されたディーラースプレッドの値を集計し(ステップS14)、集計された値に基づいて債券の種類及び残存期間毎にディーラースプレッドの平均値(平均値ディーラースプレッド)を算出する(ステップS15)。
そして、算出された平均値ディーラースプレッドを債券の種類及び残存期間毎にデータ記憶部18に記憶し(ステップS16)、記憶された平均値ディーラースプレッドを出力部20を介して出力する(ステップS17)。
図7は、この発明の実施の形態に係る平均値ディーラースプレッドの一例を示す図である。図7に示すように、平均値ディーラースプレッドは、円建外債、割引国債、金融債、事業債、政府保証債、地方債、電力債、特殊債及び利付国債の各債券の種類において0〜15(年)の残存期間毎に算出されている。また、図7に示すように、残存期間毎の平均値ディーラースプレッド、例えば、残存期間「0」の場合の全種類についての平均値ディーラースプレッド「0.005%」が示されている。更に、各種類における平均値ディーラースプレッド、例えば、円建外債についての全期間における平均値ディーラースプレッド「0.0034%」が示されている。
なお、図7に示す平均値ディーラースプレッドは、所定の期間毎に、例えば、1月毎に更新される。即ち、取引情報記憶部14には、運用会社システム8a、8b、8cの各々からネットワーク4を介して送信された日々の取引情報が記憶される。従って、例えば、2002年10月〜2003年9月の1年間の各日における取引の取引情報に基づいて平均値ディーラースプレッドが算出されており、2003年10月の各日における取引情報が新たに取引情報記憶部14に記憶されたとする。この場合に、例えば、2002年10月〜2003年10月の各日毎の取引情報に基づいて、又は、例えば、2002年11月〜2003年10月の各日毎の取引情報に基づいて新たに平均値ディーラースプレッドを算出し、平均値ディーラースプレッドの更新が行われる。
次に、図8のフローチャートを参照して、実施の形態に係る執行コスト分析システムによる処理について説明する。なお、以下においては、債券の種類及び残存期間毎に算出された平均値ディーラースプレッドを用いて、任意の債券の売買取引における執行コストを評価する処理について説明する。
まず、評価対象となっている取引の執行コストを算出し(ステップS20)、算出された執行コストに含まれるタイミングコストを算出する(ステップS21)。そして、算出された執行コスト及びタイミングコストに基づいてディーラースプレッドを算出し(ステップS22)、算出されたディーラースプレッドを取引情報に対応させて取引情報記憶部14に記憶する。なお、ステップS20〜ステップS22の処理は、図4に示すフローチャートのステップS10〜ステップS12における処理と同一の処理であるため、詳細な説明を省略する。
次に、算出されたディーラースプレッドとデータ記憶部18に記憶されている平均値ディーラースプレッドとを比較する(ステップS23)。即ち、評価対象となっている銘柄の債券のディーラースプレッドと、この評価対象となっている銘柄の債券が属する種類及び残存期間の平均値ディーラースプレッドとを比較する。例えば、評価対象となっている取引が残存期間(年)「10」となっている事業債である場合には、図7に示す平均値ディーラースプレッドの中から残存期間が「10」となっている事業債の平均値ディーラースプレッド「0.080%」を抽出する。そして、例えば、抽出された平均値ディーラースプレッド「0.080%」に対して、評価対象となっている取引のディーラースプレッドの値がどの程度の値となっているか等の比較を行う。
次に、ステップS23における比較結果に基づいてディーラースプレッドを評価する(ステップS24)。例えば、評価対象となっている取引のディーラースプレッドの値が、平均値ディーラースプレッド「0.080%」に対して「0.072%以下」の値である場合には、「良好」、「0.073%以上〜0.088%以下」の値である場合には「適切」、「0.089%以上〜1.04%以下」の値である場合には「標準」、「1.05%以上」の値である場合には「不適切」等の評価を行う。なお、ディーラースプレッドの値が平均値ディーラースプレッドの値に対してどの程度の値であれば適切であるか否かを評価する際の閾値は、任意に設定することができる。また、評価結果は評価対象となっている取引に関する取引情報に対応させて取引情報記憶部14に記憶される。
次に、取引情報記憶部14に記憶された評価結果を、出力部20を介して出力する(ステップS25)。即ち、プリンタ等の印刷機器により構成される出力部20を介して取引情報記憶部14に記憶された評価結果を印刷等することにより出力する。なお、出力された評価結果は運用会社に対して報告される。また、例えば、ディーラースプレッドの評価結果を含む執行コスト分析結果等が作成される場合には、作成された執行コスト分析結果を所定期間毎に運用会社に設置されている運用会社システム、例えば、運用会社システム8aにネットワークを介して送信しすることにより、評価結果を出力し運用会社に報告するようにしてもよい。
この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムによれば、複数の運用会社の各々から送信された債券の売買取引に関する取引情報に基づいて、個々の取引における執行コストを算出し、算出された執行コストをタイミングコストとディーラースプレッドとの2つの要素に分解してディーラースプレッドを算出している。そして、ディーラースプレッドを債券の種類及び残存期間毎に分類し、種類及び残存期間毎の平均値ディーラースプレッドを算出して出力している。従って、相対取引で行われる債券の売買取引における執行コストに占めるディーラースプレッドの割合がどの程度であるかを的確に把握し、執行コストを的確に分析することができる。
また、この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムによれば、IS法を用いて債券の売買取引における執行コストを算出している。従って、執行コストにタイミングコストとディーラースプレッドとが含まれているため、執行コストからタイミングコストを除くことにより、高い精度でディーラースプレッドの値を推定することができる。そのため、ディーラー(証券会社)に対して支払われている手数料に該当するディーラースプレッドがどの程度であるか等を的確に分析することができる。
また、この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムによれば、一般に債券現物と債券先物の価格変動は連動することから、債券先物の日中の価格変動から執行コストの分析対象となっている債券現物の日中の価格変動を推定し、タイミングコストを算出している。従って、日中の何時の時点で売買が執行されたかが不明な債券取引について妥当なタイミングコストを算出することができるため、執行コストの分析を適切に行うことができる。
また、この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムによれば、算出されたディーラースプレッドを債券の種類及び残存期間毎に分類し、種類及び残存期間毎に平均値ディーラースプレッドを算出している。従って、債券の種類や残存期間に基づく売買取引のリスク等を考慮して変動する執行コストを詳細に分析することができる。
また、この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムによれば、評価対象となっている銘柄の債券のディーラースプレッドと、この評価対象となっている銘柄の債券が属する種類及び残存期間の平均値ディーラースプレッドとを比較することにより、評価対象となっているディーラースプレッドが妥当か否かの評価を行うことができる。従って、証券会社に支払っている手数料が適正な範囲か否かを確認し、例えば、より効率的な資産運用を検討する際の有益な資料等として評価結果を活用することができる。また、債券の種類及び残存期間毎に平均値ディーラースプレッドが出力されているため、売買取引におけるディーラースプレッドの妥当性を的確、かつ、詳細に分析することができる。
なお、上述の実施の形態においては、執行コスト分析システムについて説明しているが、執行コスト分析プログラムをコンピュータに組み込むことにより、上述の実施の形態に係る執行コスト分析システムと同一のシステムとしてコンピュータを機能させることができる。従って、執行コスト分析プログラムが組み込まれたコンピュータにおいて、上述の実施の形態における処理を行うようにしてもよい。
また、上述の実施の形態に係る執行コスト分析システムにおいては、債券先物の四本値の平均に基づいて、債券現物の日中の平均価格を推定しているが、債券先物のVWAP(Volume Weighted Average Price:売買高加重平均価格)に基づいて債券現物の日中の平均価格を推定するようにしてもよい。即ち、先物情報に債券先物のティック・バイ・ティックの価格情報が含まれている場合には、該ティック・バイ・ティックの価格情報に基づいてVWAPを算出し、VWAPと図6(a)に示すグラフの中点との乖離幅を価格変化幅として債券現物の日中の平均価格を推定してもよい。
また、上述の実施の形態に係る執行コスト分析システムにおいては、(数式3)において、価格差がボラティリティに比例すると定義しているが、価格変化率がボラティリティに比例すると定義するようにしてもよい。また、ボラティリティではなく、デュレーション(金利の変動に基づいて債券の価格がどの程度変化するかを示す係数)に価格変化率が比例すると定義し、債券現物の日中の平均価格を推定するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態に係る執行コスト分析システムにおいては、日中の平均価格と約定価格の差をタイミングコストとして推定しているが、取引時刻によりタイミングコストを算出する処理を変えてもよい。即ち、タイミングコストは、日中の様々な時刻において約定された場合や、約定された時刻が明らかでない場合に考慮されるべきコストである。そのため、取引時刻が明らかな場合、例えば、朝一番で前日の引値を基準に約定された場合にはタイミングコストを「0」とし、当日の引値を基準に約定された場合にはタイミングコストを前日引値から当日引値までの価格差とする等、約定時刻に応じてタイミングコストを異なる処理により算出してもよい。
また、上述の実施の形態に係る執行コスト分析システムにおいては、評価結果を出力し、出力された評価結果を運用会社に報告しているが、図7に示す債券の種類及び残存期間毎の平均値ディーラースプレッドを運用会社に提供するようにしてもよい。この場合に、例えば、運用会社において、資産運用が適切に行われているか否かを検討する際の有用な資料として平均値ディーラースプレッドを参照することができる。また、平均値ディーラースプレッドを証券会社に提供するようにしてもよい。この場合には、証券会社において、算出された平均値ディーラースプレッドを参照し自らのディーラースプレッドが妥当か否かの分析を行うことができる。
また、上述の実施の形態に係る執行コスト分析システムにおいては、1月毎に平均値ディーラースプレッドを更新するとしているが、例えば、4半期に一度又は半期に一度等、任意の期間毎に平均値ディーラースプレッドの更新を行うようにしてもよい。また、例えば、運用会社の依頼に基づいて執行コストの分析を行う毎に、その時点において取引情報記憶部14に記憶されている最新の取引情報を含む所定の期間における取引情報に基づいて、平均値ディーラースプレッドを算出するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態に係る執行コスト分析システムにおいては、任意の取引における執行コストに含まれるディーラースプレッドの評価結果等を運用会社に提供しているが、運用会社における一定期間の債券の運用状況に関する評価結果を運用会社に提供するようにしてもよい。例えば、任意の運用会社により一定期間に行われた債券の売買取引に関する取引情報のみに基づいて、図7に示すような債券の種類及び残存期間毎に分類された運用会社平均値ディーラースプレッドを作成する。そして、作成された運用会社平均値ディーラースプレッドと、複数の運用会社の取引情報に基づいて算出された債券の種類及び残存期間毎の平均値ディーラースプレッド(図7参照)とを運用会社に提供するようにしてもよい。この場合には、運用会社において、債券の種類及び残存期間毎の運用会社平均値ディーラースプレッドと平均値ディーラースプレッドとを比較し、運用会社において一定期間に行われた売買取引に関する執行コストの分析及び評価を行うことができる。例えば、運用会社において行われた債券の売買取引について、何れの債券に関しては適切な売買取引が行われており、何れの債券に関しては適切な売買取引が行われていない等、債券の売買取引全体についての執行コストを的確に分析し、把握することができる。
また、上述の実施の形態においては、満期日情報が運用会社システムから送信されているが、運用会社システムから満期日情報が送信されない場合もある。そのため、満期日情報が運用会社システムから送信されない場合には、別途、執行コスト分析システムにおいて満期日情報を取得するようにしてもよい。即ち、執行コスト分析システムにおいて債券に関する情報を蓄積したデータベースを備え、該データベースにおいて債券の満期日情報を債券銘柄に基づいて検索し、検索された満期日情報を取引情報と共に取引情報記憶部に記憶するようにしてもよい。
この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムを含むシステム全体のブロック構成図である。 この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムのブロック構成図である。 この発明の実施の形態に係る運用会社システムのブロック構成図である。 この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムによる執行コストの分析処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態に係る執行コストの概念を模式的に示した図である。 この発明の実施の形態に係るタイミングコストを算出する処理を説明するための図である。 この発明の実施の形態に係るディーラースプレッドの一例を示す図である。 この発明の実施の形態に係る執行コスト分析システムによるディーラースプレッドを評価する処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
2…執行コスト分析システム、4…ネットワーク、6…証券取引所システム、8a、8b、8c…運用会社システム、10…データ制御部、12…通信制御部、14…取引情報記憶部、16…先物情報記憶部、18…データ記憶部、20…出力部、30…データ制御部、32…通信制御部、34…データ記憶部。

Claims (15)

  1. 債券の売買取引に関する取引情報を一取引毎に記憶する取引情報記憶手段と、
    前記取引情報記憶手段に記憶されている取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出手段と、
    前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出手段と、
    前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出手段と
    を備えることを特徴とする執行コスト分析システム。
  2. 債券の売買取引に関する取引情報を一取引毎に記憶する取引情報記憶手段と、
    前記取引情報記憶手段に記憶されている取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出手段と、
    前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出手段と、
    前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出手段と、
    前記ディーラースプレッド算出手段により算出された前記売買取引の各々のディーラースプレッドを種類及び残存期間に基づいて分類する分類手段と、
    前記分類手段により分類された前記ディーラスプレッドの平均値を算出する平均値算出手段と、
    前記平均値算出手段により算出された平均値を種類及び残存期間毎に記憶する平均値記憶手段と、
    前記平均値記憶手段に記憶されている種類及び残存期間毎の平均値を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする執行コスト分析システム。
  3. 前記執行コスト算出手段は、
    前記売買取引の対象である債券の債券時価に基づいて、インプリメンテーション・ショートフォール法により前記執行コストを算出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の執行コスト分析システム。
  4. 前記タイミングコスト算出手段は、
    債券先物の日中の平均価格に基づいて、前記タイミングコストを算出することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の執行コスト分析システム。
  5. 前記平均値記憶手段に記憶されているディーラースプレッドの平均値と、任意の売買取引におけるディーラースプレッドとを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づいて、前記任意の売買取引のディーラースプレッドに関する評価を行うディーラースプレッド評価手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の執行コスト分析システム。
  6. 債券の売買取引における執行コストを分析するためにコンピュータを、
    債券の売買取引に関する取引情報を一取引毎に記憶する取引情報記憶機能、
    前記取引情報記憶機能により記憶される取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出機能、
    前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出機能、
    前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出機能
    として機能させることを特徴とする執行コスト分析プログラム。
  7. 債券の売買取引における執行コストを分析するためにコンピュータを、
    債券の売買取引に関する取引情報を一取引毎に記憶する取引情報記憶機能、
    前記取引情報記憶機能により記憶される取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出機能、
    前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出機能、
    前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出機能、
    前記ディーラースプレッド算出機能により算出された前記売買取引の各々のディーラースプレッドを種類及び残存期間に基づいて分類する分類機能、
    前記分類機能により分類された前記ディーラスプレッドの平均値を算出する平均値算出機能、
    前記平均値算出機能により算出された平均値を種類及び残存期間毎に記憶する平均値記憶機能、
    前記平均値記憶機能により記憶される種類及び残存期間毎の平均値を出力する出力機能
    として機能させることを特徴とする執行コスト分析プログラム。
  8. 前記執行コスト算出機能において、
    前記売買取引の対象である債券の債券時価に基づいて、インプリメンテーション・ショートフォール法により前記執行コストを算出することを特徴とする請求項6又は請求項7記載の執行コスト分析プログラム。
  9. 前記タイミングコスト算出機能において、
    債券先物の日中の平均価格に基づいて、前記タイミングコストを算出することを特徴とする請求項6〜請求項8の何れか一項に記載の執行コスト分析プログラム。
  10. 前記コンピュータを、
    前記平均値記憶機能により記憶されているディーラースプレッドの平均値と、任意の売買取引におけるディーラースプレッドとを比較する比較機能、
    前記比較機能による比較結果に基づいて、前記任意の売買取引のディーラースプレッドに関する評価を行うディーラースプレッド評価機能
    として更に機能させることを特徴とする請求項7〜請求項9の何れか一項に記載の執行コスト分析プログラム。
  11. 債券の売買取引に関する一取引毎の取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出ステップと、
    前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出ステップと、
    前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出ステップと
    を含むことを特徴とする執行コスト分析方法。
  12. 債券の売買取引に関する一取引毎の取引情報に基づいて、前記売買取引の各々の執行コストを算出する執行コスト算出ステップと、
    前記売買取引の各々のタイミングコストを算出するタイミングコスト算出ステップと、
    前記売買取引の各々の執行コスト及び前記売買取引の各々のタイミングコストに基づいて、前記売買取引の各々のディーラースプレッドを算出するディーラースプレッド算出ステップと、
    前記ディーラースプレッド算出ステップにおいて算出された前記売買取引の各々のディーラースプレッドを種類及び残存期間に基づいて分類する分類ステップと、
    前記分類ステップにおいて分類された前記ディーラスプレッドの平均値を算出する平均値算出ステップと、
    前記平均値算出ステップにおいて算出された平均値を種類及び残存期間毎に記憶する平均値記憶ステップと、
    前記平均値記憶ステップにおいて記憶された種類及び残存期間毎の平均値を出力する出力ステップと
    を含むことを特徴とする執行コスト分析方法。
  13. 前記執行コスト算出ステップにおいて、
    前記売買取引の対象である債券の債券時価に基づいて、インプリメンテーション・ショートフォール法により前記執行コストを算出することを特徴とする請求項11又は請求項12記載の執行コスト分析方法。
  14. 前記タイミングコスト算出ステップにおいて、
    債券先物の日中の平均価格に基づいて、前記タイミングコストを算出することを特徴とする請求項11〜請求項13の何れか一項に記載の執行コスト分析方法。
  15. 前記ディーラースプレッドの平均値と、任意の売買取引のディーラースプレッドとを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップにおける比較結果に基づいて、前記任意の売買取引のディーラースプレッドに関する評価を行うディーラースプレッド評価ステップと
    を更に含むことを特徴とする請求項12〜請求項14の何れか一項に記載の執行コスト分析方法。
JP2003407950A 2003-12-05 2003-12-05 執行コスト分析システム、執行コスト分析プログラム及び執行コスト分析方法 Expired - Fee Related JP4421276B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003407950A JP4421276B2 (ja) 2003-12-05 2003-12-05 執行コスト分析システム、執行コスト分析プログラム及び執行コスト分析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003407950A JP4421276B2 (ja) 2003-12-05 2003-12-05 執行コスト分析システム、執行コスト分析プログラム及び執行コスト分析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005165989A true JP2005165989A (ja) 2005-06-23
JP4421276B2 JP4421276B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=34729845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003407950A Expired - Fee Related JP4421276B2 (ja) 2003-12-05 2003-12-05 執行コスト分析システム、執行コスト分析プログラム及び執行コスト分析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4421276B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012190360A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Quick Corp 債券執行評価システム、債券執行評価方法、債券執行評価プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012190360A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Quick Corp 債券執行評価システム、債券執行評価方法、債券執行評価プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4421276B2 (ja) 2010-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4244188B2 (ja) モーゲージ証券インデックスを管理する方法およびシステム
US7593879B2 (en) System and method for using diversification spreading for risk offset
US8229834B2 (en) System, method and program for agency cost estimation
US8069109B2 (en) System and method for using diversification spreading for risk offset
US7958039B2 (en) Computer implemented and/or assisted methods and systems for providing rapid execution of, for example, listed options contracts using toxicity and/or profit analyzers
US20130159211A1 (en) System and Method for Efficiently Using Collateral for Risk Offset
JP2010118084A (ja) 取引コストの評価および最適化のためのシステム並びに方法
JP2010277612A (ja) 証券の売買に関連する取引費用を評価するシステムおよび方法
US8275637B1 (en) Earnings at risk method and system
US20090240557A1 (en) Method, apparatus and computer program product for valuing a technological innovation
CA2689491A1 (en) System, method and program for agency cost estimation
JP4421276B2 (ja) 執行コスト分析システム、執行コスト分析プログラム及び執行コスト分析方法
US11151651B1 (en) System and method for operating a family of mutual funds or ETFs
KR20150078211A (ko) 적정 주가 예측 장치 및 방법
Al Janabi On the appropriate function of trading risk management units: Primary roles and rational use of internal models
Rizova et al. Internally Developed Intangibles and Expected Stock Returns
JP2003085359A (ja) 株式取引コストを推定する方法及びシステム
US20150006353A1 (en) Providing a liquidity based metric and index for low liquidity securities
JP2002140523A (ja) 執行評価システム
Sweeney What Drives Growth: Analyzing Quantitative Factors and their Variation across Sectors
Allen A new theoretically-grounded microstructure trading model for calculating damages in shareholder class action litigation
JP2005100148A (ja) 金融市場における金融商品の売買取引の執行を評価するシステム及び方法
JP4828953B2 (ja) 資産運用の成果を分析することを支援するためのシステム及び方法
Allen Accounting for Contingent Liabilities: What You Disclose Can Be Used Against You
Hogan Quantifying the Variance Risk Premium in VIX Options

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4421276

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees