JP2005165729A - 情報管理システムと、情報管理システムに用いる情報管理装置および記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の記憶装置を備えたシステム内において、同一内容ファイルの重複記憶を防止し、システム全体での記憶容量を小さくすることである。
【解決手段】 記憶部5は、ファイル分割ルールおよびファイル分配ルールを記憶し、処理部4は、自身に接続した複数の記憶装置が記憶している同一内容ファイルを特定する機能と、上記同一内容ファイルのうち、1つを元ファイルとして、これを上記ファイル分割ルールに従って同一内容ファイルを記憶している記憶装置の数N以上の数nで分割してn個の部分ファイルを生成する機能と、記憶装置に記憶されている全ての同一内容ファイルを削除する機能と、n個の部分ファイルにそれぞれ、他の部分ファイルとの繋がりを示す参照データを付加する機能と、上記n個の部分ファイルを記憶部が記憶しているファイル分配ルールに従って上記N個の記憶装置に分配して記憶させる機能とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 記憶部5は、ファイル分割ルールおよびファイル分配ルールを記憶し、処理部4は、自身に接続した複数の記憶装置が記憶している同一内容ファイルを特定する機能と、上記同一内容ファイルのうち、1つを元ファイルとして、これを上記ファイル分割ルールに従って同一内容ファイルを記憶している記憶装置の数N以上の数nで分割してn個の部分ファイルを生成する機能と、記憶装置に記憶されている全ての同一内容ファイルを削除する機能と、n個の部分ファイルにそれぞれ、他の部分ファイルとの繋がりを示す参照データを付加する機能と、上記n個の部分ファイルを記憶部が記憶しているファイル分配ルールに従って上記N個の記憶装置に分配して記憶させる機能とを備えた。
【選択図】 図1
Description
この発明は、複数の記憶装置が記憶する情報を管理する情報管理システムと、情報管理システムに用いる装置に関する。
社内LAN(local area network)システムなど、図7に示すように、1つのサーバー1に複数の端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・を接続したシステムがある。このようなシステムで、複数の端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・は、それぞれ、処理部と記憶部を備え、どれも同様の機能を備えている。そして、上記サーバー1が保持しているデータやプログラムなどを、端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が利用することもできる。また、サーバー1は、社外などの他のコンピュータシステムと通信を介して接続し、社内の各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・と他のコンピュータシステムとの間の通信を仲介する機能を備えている場合もある。
一方で、上記各端末コンピュータは、様々な処理を行った結果、自身が必要なプログラムやデータなどのファイルを、自身の記憶部に記憶することができる。このように、端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・は、他のコンピュータの処理に関係なく、自身が必要とするファイルを個別に記憶するようにしていると、複数の端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が、同じ内容のファイルを記憶することがある。また、時には、一つの端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が、ファイル名を変えるだけで、全く同じ内容のファイルを複数同時に記憶することもできる。
特開2001−22765号公報
上記のように、個々の端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が、個別にファイルを記憶するようにしていると、同一内容のファイルを複数、重複して記憶することが起こる。その結果、システム全体として、非常に大きな記憶容量を使ってしまうという問題があった。
かといって、端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・では、個別にファイルを記憶することをやめて、常に、上記サーバー1や、その他の共有の記憶装置にファイルを記憶させるようにするのは、ユーザーにとっては面倒である。また、端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・のユーザーが、いちいち、自身の重複記憶をチェックするのも、ユーザーの負担になる。
この発明の目的は、コンピュータなど、複数の記憶装置を備えたシステム内において、同一内容ファイルの重複記憶を防止し、システム全体での記憶容量を小さくすることができる情報管理システムおよび情報管理装置を提供することである。
第1の発明の情報管理システムは、情報管理装置と、この情報管理装置に接続した複数の記憶装置とからなり、上記情報管理装置は、記憶部と、処理部とを備え、記憶部は、ファイル分割ルールおよびファイル分配ルールを記憶し、処理部は、自身に接続した複数の記憶装置が記憶しているファイルを抽出する機能と、抽出したファイル同士を対比してその内容が同一か否かを判定する機能と、判定結果に応じて、同一内容ファイルを特定する機能と、これら同一内容ファイルを記憶している記憶装置を特定する機能と、上記同一内容ファイルを記憶している記憶装置の数Nを特定する機能と、上記複数の同一内容ファイルのうち、1つを元ファイルとして、これを記憶部が記憶しているファイル分割ルールに従って上記特定した記憶装置の数N以上の数nで分割してn個の部分ファイルを生成する機能と、各記憶装置に記憶されている全ての同一内容ファイルを削除する機能と、上記n個の部分ファイルにそれぞれ、他の部分ファイルとの繋がりを示す参照データを付加する機能と、上記n個の部分ファイルを記憶部が記憶しているファイル分配ルールに従って上記N個の記憶装置に分配する機能と、分配した部分ファイルを上記N個の各記憶装置に記憶させる機能とを備えた点に特徴を有する。
第2の発明の情報管理装置は、記憶部と、処理部とを備え、記憶部は、ファイル分割ルールおよびファイル分配ルールを記憶し、処理部は、自身に接続した複数の記憶装置が記憶しているファイルを抽出する機能と、抽出したファイル同士を対比してその内容が同一か否かを判定する機能と、判定結果に応じて、同一内容ファイルを特定する機能と、これら同一内容ファイルを記憶している記憶装置を特定する機能と、上記同一内容ファイルを記憶している記憶装置の数Nを特定する機能と、上記複数の同一内容ファイルのうち、1つを元ファイルとして、これを記憶部が記憶しているファイル分割ルールに従って上記特定した記憶装置の数N以上の数nで分割してn個の部分ファイルを生成する機能と、各記憶装置に記憶されている全ての同一内容ファイルを削除する機能と、上記n個の部分ファイルにそれぞれ、他の部分ファイルとの繋がりを示す参照データを付加する機能と、上記n個の部分ファイルを記憶部が記憶しているファイル分配ルールに従って上記N個の記憶装置に分配する機能と、分配した部分ファイルを上記N個の各記憶装置に記憶させる機能とを備えた点に特徴を有する。
第3の発明は、上記第2の発明を前提とし、処理部は、自身に接続した複数の記憶装置のうち、特定の記憶装置から特定の部分ファイルに対応する元ファイルの要求信号が入力されたとき、上記特定の部分ファイルの参照データを読み取る機能と、読み取った参照データに基づいてその部分ファイルに連続する部分ファイルを、上記N個の記憶装置のいずれかが記憶している部分ファイルから特定する機能と、特定した部分ファイルの参照データに基づいてさらに連続する他の部分ファイルを特定することを繰り返して、元ファイルを構成する全ての部分ファイルを特定する機能と、特定した全ての部分ファイルを、各参照データに基づいて元ファイルを構成する順に上記特定の記憶装置の処理部へ送信する機能とを備えた点に特徴を有する。
第4の発明の記憶装置は、記憶部と、これに対応する処理部とを備え、記憶部には、特定の元ファイルを分割して生成した部分ファイルと、各部分ファイルに付加されるとともに連続すべき他の部分ファイルとの繋がりを示す参照データとを記憶し、上記処理部は、自身に対応する記憶部が記憶している特定の部分ファイルに対応する元ファイルの要求信号が入力されたとき、上記特定の部分ファイルに付加された参照データを読み取る機能と、読み取った参照データに基づいて連続する他の部分ファイルを特定する機能と、特定した部分ファイルの参照データに基づいてさらに連続する他の部分ファイルを特定することを繰り返して、元ファイルを構成する全ての部分ファイルを特定する機能と、特定した全ての部分ファイルを、各参照データに基づいて元ファイルを構成する順に読み取る機能とを備えた点に特徴を有する。
第1〜第4の発明によれば、同一内容ファイルの重複記憶を自動的に防止して、システム全体の記憶容量を有効に利用することができる。
また、同一内容ファイルがあちこちに記憶されている場合と比べて、その情報が外部に流出する危険性を低くできる。さらに、重複記憶していたファイルを分割した部分ファイルとして記憶させることによって、例えば、秘密情報なども、外部に漏れる危険性を低くできる。これは、個々の部分ファイルだけでは、情報として意味をなさないことが多いためである。
また、同一内容ファイルがあちこちに記憶されている場合と比べて、その情報が外部に流出する危険性を低くできる。さらに、重複記憶していたファイルを分割した部分ファイルとして記憶させることによって、例えば、秘密情報なども、外部に漏れる危険性を低くできる。これは、個々の部分ファイルだけでは、情報として意味をなさないことが多いためである。
また、第2の発明では、情報管理装置が、記憶装置からのファイルの要求信号に対応して、元ファイルの情報を記憶装置へ送信するようにしているので、記憶装置への情報送信を情報管理装置側で管理することができる。従って、より厳重に、情報の管理ができる。
第3の発明によれば、記憶装置側だけで、ファイルの呼び出し要求に応えることができるので、情報管理装置の負担を低減することができる。
第3の発明によれば、記憶装置側だけで、ファイルの呼び出し要求に応えることができるので、情報管理装置の負担を低減することができる。
図1〜図5に、この発明の第1実施形態を示す。
図1は、第1実施形態の情報管理システムの全体構成を示したものである。図1のように、サーバー1には、複数の端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が接続され、さらに、上記全ての端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・に管理コンピュータ3が接続されている。この管理コンピュータ3がこの発明の情報管理装置に当たる。
なお、上記サーバー1は、図7に示す従来例のシステムにおけるサーバー1と同様に機能するが、この発明に必須の構成要素ではない。
図1は、第1実施形態の情報管理システムの全体構成を示したものである。図1のように、サーバー1には、複数の端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が接続され、さらに、上記全ての端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・に管理コンピュータ3が接続されている。この管理コンピュータ3がこの発明の情報管理装置に当たる。
なお、上記サーバー1は、図7に示す従来例のシステムにおけるサーバー1と同様に機能するが、この発明に必須の構成要素ではない。
そして、上記管理コンピュータ3は、処理部4と記憶部5とを備え、記憶部5には、後で説明するファイル分割ルール及びファイル分配ルールを記憶している。また、処理部4には、この発明の情報管理装置の機能を実現するための情報管理プログラムが設定されている。
上記端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・は、それぞれ、処理部6Aと記憶部7A,処理部6Bと記憶部7B,処理部6Cと記憶部7C,・・・を備えている。
また、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・には、図示していないが、キーボードなどの操作部や、ディスプレイやプリンタなどの出力装置を接続し、ユーザーが、上記操作部を介して、信号を入力できるようにしている。
上記端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・は、それぞれ、処理部6Aと記憶部7A,処理部6Bと記憶部7B,処理部6Cと記憶部7C,・・・を備えている。
また、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・には、図示していないが、キーボードなどの操作部や、ディスプレイやプリンタなどの出力装置を接続し、ユーザーが、上記操作部を介して、信号を入力できるようにしている。
そして、各記憶部7A,7B、7C、・・・には、データやプログラムなどのファイルを記憶するようにしている。上記端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が、この発明の記憶装置である。
つまり、上記管理コンピュータ3が、端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・の記憶部7A,7B、7C、・・・に記憶している情報を管理するシステムである。
つまり、上記管理コンピュータ3が、端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・の記憶部7A,7B、7C、・・・に記憶している情報を管理するシステムである。
上記管理コンピュータ3の処理部4は、システム全体として必要以上の記憶容量を使用していないかをチェックするために、情報管理プログラムを所定タイミングで起動する。この所定タイミングとは、例えば、一定時間ごとや、一定時刻など、どのようなタイミングでもかまわない。
図2に、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・の記憶部7A,7B、7C、・・・の記憶状況を模式的に示しているが、この状態は、上記情報管理プログラムが起動する前の状況である。そして、図中、符号F1,F2,・・・は、フォルダーを表し、f1,f2,・・・はファイルを表す。そして、同じ符号のファイルは内容が同一のファイルとする。
例えば、端末コンピュータ2Aの記憶部7Aには、ファイルf1,f2,f3が、フォルダーF1内に記憶されている。また、端末コンピュータ2Bの記憶部7Bには、ファイルf1,f3が含まれるフォルダーF1と、ファイルf1が含まれるフォルダーF2が、記憶されている。
例えば、端末コンピュータ2Aの記憶部7Aには、ファイルf1,f2,f3が、フォルダーF1内に記憶されている。また、端末コンピュータ2Bの記憶部7Bには、ファイルf1,f3が含まれるフォルダーF1と、ファイルf1が含まれるフォルダーF2が、記憶されている。
また、端末コンピュータ2Cの記憶部7Cには、ファイルf2が、フォルダーF1内に記憶され、端末コンピュータ2Zの記憶部7Zには、ファイルf1が、フォルダーF3内に記憶されている。
このような状況で、上記管理コンピュータ3の情報管理プログラムが動作する場合について、以下に説明する。
なお、以下の処理は、特に断らない限り、管理コンピュータ3の処理部4の処理である。
このような状況で、上記管理コンピュータ3の情報管理プログラムが動作する場合について、以下に説明する。
なお、以下の処理は、特に断らない限り、管理コンピュータ3の処理部4の処理である。
上記処理部4は、自身に接続されている端末コンピュータが記憶しているファイルを全て確認する。そのために、いずれかの端末コンピュータの記憶部から特定のファイルを抽出し、このファイルと他のファイルとを対比して、同一内容のファイルが有るかどうかを判定する。対比順序はどのような順序であってもかまわない。例えば、まず、記憶部7AのフォルダーF1内のファイルf1を特定のファイルとして抽出するとともに、このフォルダーF1内の他のファイルf2,f3を上記ファイルf1と対比する。次に、記憶部7Aに記憶している他のフォルダー内の各ファイルを順次抽出し、個々に上記ファイルf1と内容を対比する。
一つの記憶部7A内の全ファイルと上記ファイルf1との対比が終了したら、別の記憶部、例えば端末コンピュータ2Bの記憶部7B内の各ファイルと上記ファイルf1とを対比する。という手順を繰り返し、全ての端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・内のファイルから、上記特定のファイルf1と同一内容のファイルを全て特定する。
処理部4は、ファイルf1と同一内容のファイルを見つけた場合には、それらの記憶場所、つまり、端末コンピュータ名や、記憶部名などを、各ファイルに対応づけて記憶しておく。ここでは、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が記憶部7A,7B,7C,・・・と一対一に対応しているので、記憶場所として端末コンピュータ名と、フォルダー名を対応づけることにする。
処理部4は、ファイルf1と同一内容のファイルを見つけた場合には、それらの記憶場所、つまり、端末コンピュータ名や、記憶部名などを、各ファイルに対応づけて記憶しておく。ここでは、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が記憶部7A,7B,7C,・・・と一対一に対応しているので、記憶場所として端末コンピュータ名と、フォルダー名を対応づけることにする。
以上のようにして、上記ファイルf1と同一内容のファイルを全て特定したら、同様に、別のファイル、例えばファイルf2と同一内容のファイル、ファイルf3と同一内容のファイルを特定する。そして、処理部4は、それぞれ、重複して記憶していたファイルごとに、それを記憶している記憶場所を対応づけて記憶し、さらに、同一内容ファイルを記憶している端末コンピュータの数Nを特定する。
図3に、上記特定結果を示している。つまり、ファイルf1と同一内容ファイルは、端末コンピュータ2AのフォルダーF1と、端末コンピュータ2BのフォルダーF1およびF2と、端末コンピュータ2ZのフォルダーF3に記憶されている。つまり、ファイルf1と同一内容ファイルは、3つの端末コンピュータ2A,2B,2Z内の4カ所で記憶されている。従って、ファイルf1と同一内容ファイルを記憶している端末コンピュータの数Nは3である。
また、ファイルf2と同一内容ファイルは、端末コンピュータ2AのフォルダーF1と端末コンピュータ2CのフォルダーF1に記憶され、ファイルf3と同一内容のファイルは、端末コンピュータ2AのフォルダーF1と、端末コンピュータ2BのフォルダーF1に記憶されている。
なお、上記端末コンピュータの数Nが、この発明の同一内容ファイルを記憶している記憶装置の数Nである。
また、ファイルf2と同一内容ファイルは、端末コンピュータ2AのフォルダーF1と端末コンピュータ2CのフォルダーF1に記憶され、ファイルf3と同一内容のファイルは、端末コンピュータ2AのフォルダーF1と、端末コンピュータ2BのフォルダーF1に記憶されている。
なお、上記端末コンピュータの数Nが、この発明の同一内容ファイルを記憶している記憶装置の数Nである。
以上のように、同一内容ファイルの特定が終わったら、処理部4は、ファイルの分割処理と分配処理を行う。ここでは、ファイルf1についての分割、分配処理についてのみ説明する。
処理部4は、上記のように、3つの端末コンピュータの4カ所で記憶されているファイルf1のうち一つを元ファイルとして抽出し、それを自身で記憶してから、各端末コンピュータ2A,2B,2Zに記憶されているファイルf1を削除する。
処理部4は、上記のように、3つの端末コンピュータの4カ所で記憶されているファイルf1のうち一つを元ファイルとして抽出し、それを自身で記憶してから、各端末コンピュータ2A,2B,2Zに記憶されているファイルf1を削除する。
次に、上記元ファイルf1を記憶部5に記憶しているファイル分割ルールに従って分割する。このファイル分割ルールでは、元ファイルf1と同一内容ファイルを記憶していた端末コンピュータの数N以上の数nで、元ファイルf1を分割して部分ファイルを生成するための手順が決められている。また、上記分割数nの決め方も、このファイル分割ルールで決められている。例えば、分割数nで元ファイルをn等分するというルールや、乱数などを使って個々の部分ファイルの大きさを決めるといったルールである。等分割しない場合には、生成した部分ファイルの大きさが一定にならない場合もある。また、上記分割数nも、このルールで決めるが、その値は、端末コンピュータの数N以上なら、いくつでもかまわない。
この第1実施形態では、分割数n=端末コンピュータの数Nで、均等分割することにする。
この第1実施形態では、分割数n=端末コンピュータの数Nで、均等分割することにする。
また、ファイル分配ルールとは、元ファイルを分割して生成した部分ファイルを、どの端末コンピュータへ記憶させるかというルールである。元ファイルf1と同一内容ファイルを記憶していた端末コンピュータには、少なくとも1つの部分ファイルを記憶させるようにしている。そして、どの部分ファイルをどの端末コンピュータへ記憶させるのかということは、ファイル分配ルールとして決めておく。部分ファイル数nが、端末コンピュータの数Nよりも多い場合には、1つの端末コンピュータに複数の部分ファイルを記憶させることになるが、その分配方法もファイル分配ルールとして記憶部5が記憶している。
このルールに則って、この第1実施形態では、元ファイルf1を3等分して生成した部分ファイルを部分ファイルp1,p2,p3とする。
このルールに則って、この第1実施形態では、元ファイルf1を3等分して生成した部分ファイルを部分ファイルp1,p2,p3とする。
この第1実施形態では、部分ファイルp1,p2,p3をそれぞれ端末コンピュータ2A,2B,2Zに分配して、記憶させるようにする。なお、各端末コンピュータ2A,2B,2Zの記憶部7A,7B,7Zにおいて、上記部分ファイルp1,p2,p3は、上記元ファイルf1と同一内容ファイルが記憶されていたフォルダーに記憶させることにする。ただし、同一端末コンピュータ内で、重複記憶していた場合には、一方の記憶場所だけに記憶させるようにする。例えば、端末コンピュータ2Bでは、フォルダーF1とF2にファイルf1を重複記憶していたが、上記部分ファイルp2は、フォルダーF1のみに記憶させ、フォルダーF2には記憶させない。ただし、フォルダーF2には、上記フォルダーF1の部分ファイルp2にリンクするアイコンなどを設けるようにしてもよい。
そこで、図4に示すように、処理部4は、上記ファイル分割ルールに従って元ファイルf1を三等分して、部分ファイルp1,p2,p3を生成する。さらに処理部4は、各部分ファイルp1,p2,p3の先頭に参照データs1,s2,s3を付加し、後端に参照データe1,e2,e3を付加する。
上記参照データs1,s2,s3は、各部分ファイルの前に繋がる部分ファイルを特定するデータである。
また、上記参照データe1,e2,e3は、各部分ファイルの後に繋がる部分ファイルを特定するデータである。
具体的には、繋がるべき部分ファイルのファイル名と、その部分ファイルの格納場所、つまり記憶装置である端末コンピュータや、フォルダーを特定する情報が含まれたデータである。
上記参照データs1,s2,s3は、各部分ファイルの前に繋がる部分ファイルを特定するデータである。
また、上記参照データe1,e2,e3は、各部分ファイルの後に繋がる部分ファイルを特定するデータである。
具体的には、繋がるべき部分ファイルのファイル名と、その部分ファイルの格納場所、つまり記憶装置である端末コンピュータや、フォルダーを特定する情報が含まれたデータである。
処理部4は、上記のように、前後に参照データを付加した部分ファイルp1,p2,p3を、図5に示すように、端末コンピュータ2A,2B,2Zに分配し、それぞれの記憶部7A,7B,7Zに記憶させる。
このとき、上記部分ファイルp1の参照データs1には、この部分ファイルp1が先頭であることが記され、参照データe1には、この部分ファイルp1の後端が、端末コンピュータ2Bの記憶部7BにおけるフォルダーF1の部分ファイルp2に繋がることが記されている。
このとき、上記部分ファイルp1の参照データs1には、この部分ファイルp1が先頭であることが記され、参照データe1には、この部分ファイルp1の後端が、端末コンピュータ2Bの記憶部7BにおけるフォルダーF1の部分ファイルp2に繋がることが記されている。
また、部分ファイルp2の参照データs2には、この部分ファイルp2が、端末コンピュータ2Aの記憶部7AにおけるフォルダーF1の部分ファイルp1に繋がることが記される。そして、参照データe2には、この部分ファイルp2が、端末コンピュータ2Zの記憶部7ZにおけるフォルダーF3の部分ファイルp3に繋がることが記されている。
同様に、部分ファイルp3の参照データs3には、この部分ファイルp3が、端末コンピュータ2Bの記憶部7BにおけるフォルダーF1の部分ファイルp2に繋がることが記され、参照データe3には、この部分ファイルp3が最後尾であることが記されている。
同様に、部分ファイルp3の参照データs3には、この部分ファイルp3が、端末コンピュータ2Bの記憶部7BにおけるフォルダーF1の部分ファイルp2に繋がることが記され、参照データe3には、この部分ファイルp3が最後尾であることが記されている。
以上により、元ファイルf1と同一内容のファイルが4カ所に重複して記憶されている状態から、一つの元ファイルf1を構成する部分ファイルp1,p2,p3が、参照データs1,s2,s3,e1,e2,e3を付加されて各記憶部7A,7B,7Zに記憶された状態となる。これら3つの端末コンピュータ2A,2B,2Zに記憶された部分ファイルp1,p2,p3の総情報量は、一つの元ファイルf1よりも参照データ分だけ大きな情報量となるが、システム全体としては、ファイルf1を4カ所に重複記憶している場合と比べて、ほぼ4分の1に圧縮できたことになる。
同様にして、他の全ての重複ファイルについても、分割分配を行い、重複記憶分を削除して全体の記憶情報量を小さくすることができる。
同様にして、他の全ての重複ファイルについても、分割分配を行い、重複記憶分を削除して全体の記憶情報量を小さくすることができる。
次に、上記各部分ファイルp1,p2,p3を記憶している端末コンピュータ2A,2B,2Zから、元ファイルf1を呼び出す手順を説明する。
なお、上記元ファイルf1を削除して、部分ファイルp1,p2,p3を記憶した端末コンピュータ2A,2B,2Zには、ファイルf1を記憶しているときと同様に、ファイルf1を特定するアイコンを表示させるようにしている。このアイコンは、見た目は、ファイルf1アイコンであっても、実際には、部分ファイルp1,p2,p3に対応している。そして、これらのアイコンを用いて、上記端末コンピュータ2A,2B,2Zのいずれからも、同様の手順で元ファイルf1を呼び出すことができる。ここでは、端末コンピュータ2Bから上記ファイルf1を呼び出す場合を説明する。
なお、上記元ファイルf1を削除して、部分ファイルp1,p2,p3を記憶した端末コンピュータ2A,2B,2Zには、ファイルf1を記憶しているときと同様に、ファイルf1を特定するアイコンを表示させるようにしている。このアイコンは、見た目は、ファイルf1アイコンであっても、実際には、部分ファイルp1,p2,p3に対応している。そして、これらのアイコンを用いて、上記端末コンピュータ2A,2B,2Zのいずれからも、同様の手順で元ファイルf1を呼び出すことができる。ここでは、端末コンピュータ2Bから上記ファイルf1を呼び出す場合を説明する。
端末コンピュータ2Bのユーザーは、上記ファイルf1のアイコンをクリックすると、端末コンピュータ2Bの処理部6B(図1参照)が、ファイルf1の要求信号を管理コンピュータ3に対して出力し、この要求信号が管理コンピュータ3の処理部4に入力される。
ただし、ファイルの呼び出し要求信号の入力方法は、上記のアイコンなどを用いたものに限らない。例えば、記憶装置に設けた専用のボタンやスイッチを、ユーザーが操作することによって上記要求信号を入力するようにしてもよい。
ただし、ファイルの呼び出し要求信号の入力方法は、上記のアイコンなどを用いたものに限らない。例えば、記憶装置に設けた専用のボタンやスイッチを、ユーザーが操作することによって上記要求信号を入力するようにしてもよい。
このファイルf1の要求信号には、ファイルf1の部分ファイルp2を特定する特定信号が含まれている。この信号を入力された管理コンピュータ3の処理部4は、端末コンピュータ2Bの部分ファイルp2に付加された参照データs2,e2を読みとって、部分ファイルp2の前後に繋がる部分ファイルp1,p3を特定する。
すなわち、上記参照データs2から、端末コンピュータ2AのフォルダーF1内の部分ファイルp1を特定し、上記参照データe2から、端末コンピュータ2ZのフォルダーF3の部分ファイルp3を特定する。そして、これらの部分ファイルp1,p2,p3を、一旦、管理コンピュータ3に集めてから、接続順、つまり、部分ファイルp1,p2,p3の順に、端末コンピュータ2Bへ送信する。あるいは、上記処理部4は、全ての部分ファイルp1,p2,p3を収集しないで、接続順に、1つずつ取り込んで、端末コンピュータ2Bへ送信するようにしてもよい。
すなわち、上記参照データs2から、端末コンピュータ2AのフォルダーF1内の部分ファイルp1を特定し、上記参照データe2から、端末コンピュータ2ZのフォルダーF3の部分ファイルp3を特定する。そして、これらの部分ファイルp1,p2,p3を、一旦、管理コンピュータ3に集めてから、接続順、つまり、部分ファイルp1,p2,p3の順に、端末コンピュータ2Bへ送信する。あるいは、上記処理部4は、全ての部分ファイルp1,p2,p3を収集しないで、接続順に、1つずつ取り込んで、端末コンピュータ2Bへ送信するようにしてもよい。
以上のように、管理コンピュータ3から部分ファイルp1,p2,p3が、接続順に送信されることによって、端末コンピュータ2Bでは、元ファイルf1を受信したのと同様に、その情報を利用することができる。
上記処理部4が、端末コンピュータ2Bに対して送信した各部分ファイルp1,p2,p3は、端末コンピュータ2Bで一時的に利用させるだけである。端末コンピュータ2Bの記憶部7Bが、全ての部分ファイルp1,p2,p3を記憶していなくても、端末コンピュータ2Bでは、元ファイルf1を、自身で記憶しているときと同様に利用できるので、わざわざ、部分ファイルp1,p3を記憶する必要はない。
上記処理部4が、端末コンピュータ2Bに対して送信した各部分ファイルp1,p2,p3は、端末コンピュータ2Bで一時的に利用させるだけである。端末コンピュータ2Bの記憶部7Bが、全ての部分ファイルp1,p2,p3を記憶していなくても、端末コンピュータ2Bでは、元ファイルf1を、自身で記憶しているときと同様に利用できるので、わざわざ、部分ファイルp1,p3を記憶する必要はない。
もしも、端末コンピュータ2Bが、他の端末コンピュータ2A,2Zが記憶している部分ファイルp1,p3を重複記憶した場合でも、上記管理コンピュータ3の情報管理プログラムが所定タイミングで、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・の記憶部7a,7b,7c,・・・が記憶しているファイルをチェックするようにしているので、重複記憶を見つけることができる。ただし、部分ファイルの重複記憶を見つけた場合には、管理装置3の処理部4は、上記部分ファイルを元ファイルとして、さらに小さく分割された部分ファイルを生成し、それらを端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・に記憶させることになる。
以上のように、上記管理コンピュータ3を備えれば、複数の端末コンピュータなどの記憶装置を有するシステムにおいて、同一内容のファイルの重複記憶を防止して、システム全体の記憶容量を有効に利用できるようになる。
また、例えば、非常に機密性の高いデータを多数コピーして、複数の端末コンピュータがそれぞれ保持すると、それだけ、秘密が漏れる危険性が高くなるという問題もあるが、上記第1実施形態のように、1つのファイルを分割して部分ファイルとして保持するようにすれば、そのような危険性も低くなる。重複記憶をしないことによって、秘密のファイルを丸ごとあちこちで保持している場合と比べて、秘密が漏れにくくなるだけでなく、部分ファイル単独では意味のない情報なので、それが外部に漏れても秘密が漏れたことにはならないからである。
また、例えば、非常に機密性の高いデータを多数コピーして、複数の端末コンピュータがそれぞれ保持すると、それだけ、秘密が漏れる危険性が高くなるという問題もあるが、上記第1実施形態のように、1つのファイルを分割して部分ファイルとして保持するようにすれば、そのような危険性も低くなる。重複記憶をしないことによって、秘密のファイルを丸ごとあちこちで保持している場合と比べて、秘密が漏れにくくなるだけでなく、部分ファイル単独では意味のない情報なので、それが外部に漏れても秘密が漏れたことにはならないからである。
図6に、この発明の第2実施形態における端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・の機能を説明するための図を示す。
この第2実施形態は、この発明の記憶装置である端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・の機能が、上記第1実施形態と異なるが、管理コンピュータ3が、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が記憶しているファイルを確認して重複記憶している同一内容ファイルを削除するとともに、元ファイルの部分ファイルを生成する機能を備えている点は、上記第1実施形態と同じである。
この第2実施形態は、この発明の記憶装置である端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・の機能が、上記第1実施形態と異なるが、管理コンピュータ3が、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が記憶しているファイルを確認して重複記憶している同一内容ファイルを削除するとともに、元ファイルの部分ファイルを生成する機能を備えている点は、上記第1実施形態と同じである。
この第2実施形態では、端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・側に、部分ファイルに基づいて、元ファイルを組み立てる呼び出しプログラムを備えている点が特徴であり、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・が、元ファイルを呼び出す際には、上記管理コンピュータ3は機能しない。
管理コンピュータ3が、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・に重複記憶している同一内容ファイルf1をチェックして、部分ファイルp1,p2,p3を生成し、各端末コンピュータ2A,2B,2Zに記憶させる手順は第1実施形態と同じなので、ここでは上記手順の詳細な説明は省略する。
管理コンピュータ3が、各端末コンピュータ2A,2B,2C,・・・に重複記憶している同一内容ファイルf1をチェックして、部分ファイルp1,p2,p3を生成し、各端末コンピュータ2A,2B,2Zに記憶させる手順は第1実施形態と同じなので、ここでは上記手順の詳細な説明は省略する。
上記元ファイルf1の部分ファイルp1,p2,p3を各端末コンピュータ2A,2B,2Zに記憶させた図5に示す状態から、端末コンピュータ2Bがファイルf1を要求する場合について、その手順を説明する。なお、システムの全体構成は第1実施形態と同じなので、以下の説明にも図1を用いることにする。
また、ここでは、端末コンピュータ2Bがファイルf1を要求する場合について説明するが、どの端末コンピュータからファイルf1を要求する場合にも同じ手順である。
まず、端末コンピュータ2Bの図示しない操作部を介して、ユーザーがファイルf1の要求信号を入力する。具体的には、ディスプレイに表示したファイルf1アイコンをクリックするなどする。
また、ここでは、端末コンピュータ2Bがファイルf1を要求する場合について説明するが、どの端末コンピュータからファイルf1を要求する場合にも同じ手順である。
まず、端末コンピュータ2Bの図示しない操作部を介して、ユーザーがファイルf1の要求信号を入力する。具体的には、ディスプレイに表示したファイルf1アイコンをクリックするなどする。
端末コンピュータ2Bの処理部6Bは、ユーザーによって操作部から入力されたファイルf1の要求信号が入力されたら、自身に記憶しているファイル呼び出しプログラムに従って、以下の処理を行う。
あるいは、各部分ファイルp1,p2,p3に、上記呼び出しプログラムに関連づけた固有の拡張子を付けて端末コンピュータ2A,2B,2Zに記憶させることにより、部分ファイルp1,p2,p3から上記呼び出しプログラムを起動させることもできる。
具体的には、端末コンピュータ2A,2B,2Zのデスクトップ上に自身が記憶している部分ファイルのアイコンと、上記呼び出しプログラムのアイコンとを表示させ、上記部分ファイルのアイコンを呼び出しプログラムのアイコンのところにドラッグ・アンド・ドロップする。これにより、呼び出しプログラムが起動するようにしている。なお、上記部分ファイルのアイコンの代わりに、元ファイルf1のアイコンを表示させても良い。その場合、元ファイルf1のアイコンをドラッグすることによって、上記呼び出しプログラムが起動するようにしている。
あるいは、各部分ファイルp1,p2,p3に、上記呼び出しプログラムに関連づけた固有の拡張子を付けて端末コンピュータ2A,2B,2Zに記憶させることにより、部分ファイルp1,p2,p3から上記呼び出しプログラムを起動させることもできる。
具体的には、端末コンピュータ2A,2B,2Zのデスクトップ上に自身が記憶している部分ファイルのアイコンと、上記呼び出しプログラムのアイコンとを表示させ、上記部分ファイルのアイコンを呼び出しプログラムのアイコンのところにドラッグ・アンド・ドロップする。これにより、呼び出しプログラムが起動するようにしている。なお、上記部分ファイルのアイコンの代わりに、元ファイルf1のアイコンを表示させても良い。その場合、元ファイルf1のアイコンをドラッグすることによって、上記呼び出しプログラムが起動するようにしている。
上記ファイル呼び出しプログラムの処理手順を図6の矢印(1)〜(6)で模式的に表している。
まず、上記処理部6Bは、記憶部7Bに記憶している元ファイルf1の部分ファイルp2を特定し、この部分ファイルp2の先頭に付加された参照データs2を読み取る(図1、図5参照)。参照フデータs2には、部分ファイルp2の前には、端末コンピュータ2AのフォルダF1の部分ファイルp1が繋がることが記されている。そこで、上記ファイル呼び出しプログラムは、参照データs2に基づいて、端末コンピュータ2A内の部分ファイルp1を特定し、図6の矢印(1)に示すように自動的に端末コンピュータ2Aの部分ファイルp1の先頭に付加された参照データs1を読み取る。
まず、上記処理部6Bは、記憶部7Bに記憶している元ファイルf1の部分ファイルp2を特定し、この部分ファイルp2の先頭に付加された参照データs2を読み取る(図1、図5参照)。参照フデータs2には、部分ファイルp2の前には、端末コンピュータ2AのフォルダF1の部分ファイルp1が繋がることが記されている。そこで、上記ファイル呼び出しプログラムは、参照データs2に基づいて、端末コンピュータ2A内の部分ファイルp1を特定し、図6の矢印(1)に示すように自動的に端末コンピュータ2Aの部分ファイルp1の先頭に付加された参照データs1を読み取る。
この参照データs1には、これが付加されている部分ファイルp1が先頭ファイルであることが記されているので、矢印(2)に示すように、この参照データs1が付加されている先頭から後端まで部分ファイルp1を読み取る。これによって、端末コンピュータ2Bで上記部分ファイルp1を利用できることになる。
ファイル呼び出しプログラムは、上記部分ファイルp1の後端まで読み取ったら、そこに付加されている参照データe1を読み取る。
この参照データe1には、上記部分ファイルp1の後端には、端末コンピュータ2Bの部分ファイルp2が繋がることが記されている。従って、ファイル呼び出しプログラムは、参照データe1に基づいて、矢印(3)に示すように端末コンピュータ2B内の部分ファイルp2を特定し、先頭の参照データs2を特定する。次に、この部分ファイルp2の先頭から矢印(4)に示すように部分ファイルp2の後端まで読み進む。
この参照データe1には、上記部分ファイルp1の後端には、端末コンピュータ2Bの部分ファイルp2が繋がることが記されている。従って、ファイル呼び出しプログラムは、参照データe1に基づいて、矢印(3)に示すように端末コンピュータ2B内の部分ファイルp2を特定し、先頭の参照データs2を特定する。次に、この部分ファイルp2の先頭から矢印(4)に示すように部分ファイルp2の後端まで読み進む。
ファイル呼び出しプログラムは、上記部分ファイルp2の後端まで読み取ったら、後端に付加されている参照データe2を読み取る。
この参照データe2には、上記部分ファイルp2の後端に端末コンピュータ2Z内の部分ファイルp3が繋がることが記されている。従って、ファイル呼び出しプログラムは、参照データe2に基づいて矢印(5)に示すように、端末コンピュータ2Z内で、部分ファイルp3の先頭に付加されている参照データs3を特定する。そして、矢印(6)に示すように、部分ファイルp3の先頭から後端まで読み取る。
この参照データe2には、上記部分ファイルp2の後端に端末コンピュータ2Z内の部分ファイルp3が繋がることが記されている。従って、ファイル呼び出しプログラムは、参照データe2に基づいて矢印(5)に示すように、端末コンピュータ2Z内で、部分ファイルp3の先頭に付加されている参照データs3を特定する。そして、矢印(6)に示すように、部分ファイルp3の先頭から後端まで読み取る。
ファイル呼び出しプログラムは、上記部分ファイルp3の後端まで読み取ったら、後端に付加されている参照データe3を読み取る。
この参照データe3には、この部分ファイルp3が最後尾であることが記されている。この時点で、上記ファイル呼び出しプログラムは、部分ファイルの読み取りを終了する。
以上の手順によって、部分ファイルp1→p2→p3を、順番に読み取ることができる。従って、端末コンピュータ2Bでは、元ファイルf1を呼び出したのと同じことが実現できるのである。
この参照データe3には、この部分ファイルp3が最後尾であることが記されている。この時点で、上記ファイル呼び出しプログラムは、部分ファイルの読み取りを終了する。
以上の手順によって、部分ファイルp1→p2→p3を、順番に読み取ることができる。従って、端末コンピュータ2Bでは、元ファイルf1を呼び出したのと同じことが実現できるのである。
なお、ファイル呼び出しプログラムの処理手順は、図6に示したこの第2実施形態のものに限らない。例えば、端末コンピュータ2Bに記憶している部分ファイルの参照データに基づいて、部分ファイルの前後のつながりを読み取って、その繋がりを一旦、処理部6Bに記憶してから、そのデータに従って部分ファイルの内容を読み取りに行くようにしてもよい。要するに、参照データに基づいて前後のつながりを特定し、元ファイルf1の構成に従って、部分ファイルを読み取るようにすればよい。
この第2実施形態においても、複数の端末コンピュータが同一内容ファイルを重複記憶することを防止して、システム全体の記憶容量を有効に利用できるようにする。
また、秘密情報を洩れにくくする効果も、第1実施形態と同様である。
この第2実施形態においても、複数の端末コンピュータが同一内容ファイルを重複記憶することを防止して、システム全体の記憶容量を有効に利用できるようにする。
また、秘密情報を洩れにくくする効果も、第1実施形態と同様である。
さらに、この第2実施形態では、記憶装置である端末コンピュータがファイル呼び出しプログラムを有し、必要な全ての部分ファイルを特定して読み取ることができるので、ファイルの呼び出し時に、管理コンピュータ3の負担を軽くすることができる。
ただし、上記第1実施形態のように、管理コンピュータ3が、端末コンピュータからのファイル呼び出し要求に対する処理を行うようにした場合には、端末コンピュータ側からの要求に制限を加えたり、端末コンピュータやユーザーの認証を行うなどして、情報をより厳密に管理することもできる。
ただし、上記第1実施形態のように、管理コンピュータ3が、端末コンピュータからのファイル呼び出し要求に対する処理を行うようにした場合には、端末コンピュータ側からの要求に制限を加えたり、端末コンピュータやユーザーの認証を行うなどして、情報をより厳密に管理することもできる。
また、元ファイルの分割数を多くすればするほど、生成された個々の部分ファイルの情報は意味を持たないものになるので、たとえ、それが外部に持ち出されたとしても、秘密が漏れる可能性が少なくなる。また、管理コンピュータ3が、多数の部分ファイルを生成し、それらを元ファイルの構成順序とは関わりなくランダムに分配するようにすれば、よりセキュリティ性が向上することになる。
なお、上記端末コンピュータがこの発明の記憶装置であるが、記憶装置には、パソコンなどのほか、情報を記憶する記憶部と、外部から入力された情報を上記記憶部に記憶させたり、出力したりするための処理部とを備えたあらゆる装置が含まれる。例えば、放送番組を録画する録画装置などもこの発明の記憶装置に含まれる。
この発明では、同一内容ファイルを重複記憶していた全ての記憶装置に、部分ファイルを記憶させるようにしている。このように、各記憶装置に実体的な情報を分散して保持させる世にすると、情報の外部への流出の危険性を低減することができる。
単に、重複記憶を防止するためならば、特定の記憶装置だけに、専門に情報を記憶させて、各端末コンピュータなどには、参照データだけを記憶させるようにすることが考えられるが、一個所に情報を集中させると、漏洩やデータ破損の危険性が高まるという問題がある。これに対し、上記第1,第2実施形態のシステムではそのような問題も防止できる。
単に、重複記憶を防止するためならば、特定の記憶装置だけに、専門に情報を記憶させて、各端末コンピュータなどには、参照データだけを記憶させるようにすることが考えられるが、一個所に情報を集中させると、漏洩やデータ破損の危険性が高まるという問題がある。これに対し、上記第1,第2実施形態のシステムではそのような問題も防止できる。
また、特定の情報についての利用許可を、特定のユーザーに与えているような場合にも、利用権を有するユーザーにとっては、この発明のように、自分が利用権を有する情報の一部でも自分の記憶装置で保持しているということは、参照データのみを保持している場合と比べて、安心感になるというメリットもある。
2A,2B,2C,・・・ 端末コンピュータ
3 管理コンピュータ
4 処理部
5 記憶部
6A,6B,6C,・・・ 処理部
7A,7B,7C,・・・ 記憶部
f1,f2,f3 ファイル
p1,p2,p3 部分ファイル
3 管理コンピュータ
4 処理部
5 記憶部
6A,6B,6C,・・・ 処理部
7A,7B,7C,・・・ 記憶部
f1,f2,f3 ファイル
p1,p2,p3 部分ファイル
Claims (4)
- 情報管理装置と、この情報管理装置に接続した複数の記憶装置とからなり、上記情報管理装置は、記憶部と、処理部とを備え、記憶部は、ファイル分割ルールおよびファイル分配ルールを記憶し、処理部は、自身に接続した複数の記憶装置が記憶しているファイルを抽出する機能と、抽出したファイル同士を対比してその内容が同一か否かを判定する機能と、判定結果に応じて、同一内容ファイルを特定する機能と、これら同一内容ファイルを記憶している記憶装置を特定する機能と、上記同一内容ファイルを記憶している記憶装置の数Nを特定する機能と、上記複数の同一内容ファイルのうち、1つを元ファイルとして、これを記憶部が記憶しているファイル分割ルールに従って上記特定した記憶装置の数N以上の数nで分割してn個の部分ファイルを生成する機能と、各記憶装置に記憶されている全ての同一内容ファイルを削除する機能と、上記n個の部分ファイルにそれぞれ、他の部分ファイルとの繋がりを示す参照データを付加する機能と、上記n個の部分ファイルを記憶部が記憶しているファイル分配ルールに従って上記N個の記憶装置に分配する機能と、分配した部分ファイルを上記N個の各記憶装置に記憶させる機能とを備えた情報管理システム。
- 記憶部と、処理部とを備え、記憶部は、ファイル分割ルールおよびファイル分配ルールを記憶し、処理部は、自身に接続した複数の記憶装置が記憶しているファイルを抽出する機能と、抽出したファイル同士を対比してその内容が同一か否かを判定する機能と、判定結果に応じて、同一内容ファイルを特定する機能と、これら同一内容ファイルを記憶している記憶装置を特定する機能と、上記同一内容ファイルを記憶している記憶装置の数Nを特定する機能と、上記複数の同一内容ファイルのうち、1つを元ファイルとして、これを記憶部が記憶しているファイル分割ルールに従って上記特定した記憶装置の数N以上の数nで分割してn個の部分ファイルを生成する機能と、各記憶装置に記憶されている全ての同一内容ファイルを削除する機能と、上記n個の部分ファイルにそれぞれ、他の部分ファイルとの繋がりを示す参照データを付加する機能と、上記n個の部分ファイルを記憶部が記憶しているファイル分配ルールに従って上記N個の記憶装置に分配する機能と、分配した部分ファイルを上記N個の各記憶装置に記憶させる機能とを備えた情報管理装置。
- 処理部は、自身に接続した複数の記憶装置のうち、特定の記憶装置から特定の部分ファイルに対応する元ファイルの要求信号が入力されたとき、上記特定の部分ファイルの参照データを読み取る機能と、読み取った参照データに基づいてその部分ファイルに連続する部分ファイルを、上記N個の記憶装置のいずれかが記憶している部分ファイルから特定する機能と、特定した部分ファイルの参照データに基づいてさらに連続する他の部分ファイルを特定することを繰り返して、元ファイルを構成する全ての部分ファイルを特定する機能と、特定した全ての部分ファイルを、各参照データに基づいて元ファイルを構成する順に上記特定の記憶装置の処理部へ送信する機能とを備えた請求項2に記載の情報管理装置。
- 記憶部と、これに対応する処理部とを備え、記憶部には、特定の元ファイルを分割して生成した部分ファイルと、各部分ファイルに付加されるとともに連続すべき他の部分ファイルとの繋がりを示す参照データとを記憶し、上記処理部は、自身に対応する記憶部が記憶している特定の部分ファイルに対応する元ファイルの要求信号が入力されたとき、上記特定の部分ファイルに付加された参照データを読み取る機能と、読み取った参照データに基づいて連続する他の部分ファイルを特定する機能と、特定した部分ファイルの参照データに基づいてさらに連続する他の部分ファイルを特定することを繰り返して、元ファイルを構成する全ての部分ファイルを特定する機能と、特定した全ての部分ファイルを、各参照データに基づいて元ファイルを構成する順に読み取る機能とを備えた記憶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003404347A JP2005165729A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 情報管理システムと、情報管理システムに用いる情報管理装置および記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003404347A JP2005165729A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 情報管理システムと、情報管理システムに用いる情報管理装置および記憶装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005165729A true JP2005165729A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34727363
Family Applications (1)
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JP2003404347A Pending JP2005165729A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 情報管理システムと、情報管理システムに用いる情報管理装置および記憶装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005165729A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009008027A1 (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-15 | Fujitsu Limited | ストレージ管理装置 |
JP2011065314A (ja) * | 2009-09-16 | 2011-03-31 | Hitachi Ltd | ファイル管理方法及びストレージシステム |
-
2003
- 2003-12-03 JP JP2003404347A patent/JP2005165729A/ja active Pending
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