JP2005165578A - 流量調整弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な制御手段で、しかも流量が指定流量に一致するまでの時間を短くする。
【解決手段】流量調整弁は、規定状態における流量Qに対する差圧ΔPの平方根の比を比例係数Cとした式Q=C・√(ΔP)について、ニードル弁の位置Xに応じた関係を示す第1データ92、第2データ94及び第3データ96と、指定流量Q0の値が入力され、モータを駆動するコントローラとを有する。コントローラは、ホールセンサにより検出される位置X及び第1圧力センサ及び第2圧力センサにより検出される差圧ΔPを、第1データ92、第2データ94及び第3データ96のうち少なくとも2つに適用して、指定流量Q0を実現するための目標位置X0を求め、ニードル弁の位置Xが目標位置X0となるようにモータを駆動して位置制御を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、1次圧と2次圧との差圧に基づいて流体の流量を調整する流量調整弁に関し、特に、高い応答性を有する流量調整弁に関する。
従来、液体等の流体の流量を調整する流量調整弁及び該流量調整弁の機能を用いた流量計測弁が開発されている。流量調整弁では入力された指定流量と一致するように、弁体をアクチュエータにより動作させて絞り部の開度を調整するものがある。
このうち、絞り部の開度に対応してあらかじめ記憶された弁固有の損失係数を読み取り、該損失係数と1次側流路と2次側流路の差圧とから所定の数式によって実流量を計算するという流量調整弁が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、絞り部における弁体の位置と差圧とに対応した実流量を、多数の特性曲線として記録しておき、該特性曲線から実流量を検索しながら流量を制御するという流量調整弁が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭61−136113号公報 特開平10−222230号公報
ところで、前記特許文献1で開示されている技術的思想では、流量を求める演算式における比例係数を常数としていることから、絞り部の開口断面積が反映されず、流量を正確に求めることができない。
また、特許文献2で開示されている技術的思想では、精度よく流量を求めるためには特性曲線を多数記憶しておく必要があり、検索が繁雑になるとともに大きな容量のメモリが必要である。さらに、多数の特性曲線について一つずつテストを行いながら設定することから、テストに長時間を要する。
さらにまた、特許文献1及び特許文献2における技術的思想には、実際の流量を指定流量と一致させるように制御するための手段に特に特徴がなく、従来と同程度の応答性しか得られない。また、特許文献1及び特許文献2における技術的思想では流量を計測する場合に狭い計測レンジしか得られない。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、簡便な制御手段で、しかも流量が指定流量に一致するまでの時間を短縮して良好な応答性を備える流量調整弁を提供することを目的とする。
本発明に係る流量調整弁は、1次側流路と2次側流路との間の弁体をアクチュエータにより動作させて開度を変化させ、流通する流体の流量Qを調整する絞り部と、前記弁体の位置を検出する位置検出部と、前記1次側流路を流通する流体の圧力と前記2次側流路を流通する流体の圧力との差圧ΔPを検出する差圧検出部と、規定状態における前記流量Qに対する前記差圧ΔPの平方根の比を比例係数Cとした式Q=C・√(ΔP)について、前記弁体の位置に応じた関係を示すデータと、指定流量の値が入力され、前記アクチュエータを駆動する制御部と、を有し、前記制御部は、前記位置検出部により検出される位置及び前記差圧検出部により検出される差圧ΔPを前記データに適用して、前記指定流量を実現するための前記弁体の目標位置を求め、前記弁体の位置が前記目標位置となるように前記アクチュエータを駆動して位置制御を行うことを特徴とする。
このように、規定状態における式Q=C・√(ΔP)について、前記弁体の位置に応じた関係を示すデータと、前記差圧ΔPとから、指定流量を実現するための目標位置を求め、前記弁体に対して位置制御を行うことにより、簡便な制御手段で、しかも流量が指定流量に一致するまでの時間を短くすることができる。
この場合、前記データは、前記弁体の位置に対する前記差圧ΔPの関係を、規定状態の場合について記録した第1データ、前記弁体の位置に対する前記流量Qの関係を、前記規定状態の場合について記録した第2データ、及び前記弁体の位置に対する比例係数Cの関係を記録した第3データのうち少なくとも2つのデータがあれば、前記目標位置を求めることができる。
また、前記差圧ΔP、前記弁体の位置及び前記データに基づいて流量Qを算出する流量算出部を有し、前記制御部は、前記弁体の位置が前記目標位置に一致した後、前記流量算出部で算出される流量Qが前記指定流量に一致するように前記アクチュエータを駆動して流量制御を行うと、いわゆる微調整を行うことができ、より正確な流量調整が可能である。
さらに、前記弁体は、所定の座面に対して当接及び離間するニードル弁であり、前記ニードル弁又は前記座面における互いに当接する部分にシールを有するとよい。このシールにより、絞り部が閉じているときの流体の漏れを防ぐことができる。
さらにまた、前記弁体は、ねじの送り作用によって動作する弁であり、前記弁体の動作を制限し、前記ねじの噛み込みを防止するストッパを有するとよい。
前記弁体は、ねじの送り作用によって動作する弁であり、前記アクチュエータと前記弁体との間に前記ねじの噛み込みを防止する弾性体が設けられていてもよい。
また、前記制御部は、計測レンジの値が入力され、所定のモード変更の操作により流量計測を行うモードに処理を変更し、入力された前記計測レンジの指示値に対応した位置となるように前記弁体を動作させるとともに、前記差圧ΔPの平方根と前記データとに基づいて流量Qを求め所定の出力部へ出力するようにしてもよい。
このように、流量計測を行うモードに処理を変更し、計測レンジの指示値に対応した位置に弁体を移動させ、該位置に固定しておくことにより、流量調整弁を流量計測弁として機能させることができる。この場合、広い計測レンジに対応した流量計測を行うことができる。
さらに、本発明に係る流量調整弁は、1次側流路と2次側流路との間の弁体をアクチュエータにより動作させることにより開度を変化させ、流通する流体の流量を調整する絞り部と、前記弁体の位置を検出する位置検出部と、前記1次側流路を流通する流体の圧力と前記2次側流路を流通する流体の圧力との差圧を検出する差圧検出部と、前記弁体の位置に対する前記差圧の関係を、規定状態の場合について記録した第1データと、前記弁体の位置に対する前記流量の関係を、前記規定状態の場合について記録した第2データと、指定流量の値が入力され、前記アクチュエータを駆動する制御部と、を有し、前記制御部は、前記位置検出部により検出される位置に基づき、前記差圧検出部により検出される差圧と、前記規定状態における差圧との比を前記第1データから求めるとともに、前記比の平方根と前記第2データから、前記指定流量を実現するための前記弁体の目標位置を求め、前記弁体の位置が前記目標位置となるように前記アクチュエータを駆動して位置制御を行うことを特徴とする。
前記第1データ及び前記第2データから指定流量を実現するための目標位置を求め、前記弁体に対して位置制御を行うことにより、簡便な制御手段で、しかも流量が指定流量に一致するまでの時間を短くすることができる。
本発明に係る流量調整弁によれば、規定状態における式Q=C・√(ΔP)について、弁体の位置に応じた関係を示すデータと、差圧ΔPとから、指定流量を実現するための目標位置を求め、弁体に対して位置制御を行うことにより、簡便な制御手段で、しかも流量が指定流量に一致するまでの時間を短くし、応答性を向上させることができる。
また、流量調整弁のモードを変更し流量計測弁として機能させる場合、広い計測レンジに対応した流量計測を行うことができる。
以下、本発明に係る流量調整弁について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図10を参照しながら説明する。第1の実施の形態に係る流量調整弁10(図1参照)及び第2の実施の形態に係る流量調整弁100は、それぞれ流量計測弁としても作用するものであるが、先ず、流量調整弁としての構成及び作用について説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る流量調整弁10は、1次側流路12と2次側流路14との間のニードル弁(弁体)16をモータ(アクチュエータ)18により動作させることにより開度(ニードル弁16の弁開度)を変化させ、流体の流量Qを調整する絞り部20と、モータ18の回転を検出するホール素子(位置検出部)22と、1次側流路12の圧力を検出する第1圧力センサ24と、2次側流路14の圧力を検出する第2圧力センサ26と、流量調整弁10の全体的な制御を行うコントローラ28とを有する。
コントローラ28においては、ホール素子22がモータ18の回転にともなって出力するパルス(例えば、36回/rev)の信号を読み取り、該パルス数をカウントすることによりニードル弁16の位置X(図2参照)を検出可能である。位置Xを検出する手段としては、リニアセンサによりニードル弁16の位置を直接的に検出してもよい。また、必ずしもホール素子22やリニアセンサ等のセンサを用いる必要はなく、例えば、モータ18にステップモータを用いる場合には、コントローラ28からステップモータへ出力する駆動パルスの数をカウントすることにより位置Xを求めてもよい。
モータ18は、コントローラ28の制御下において回転し、第1歯車30、第2歯車32及び第3歯車34により減速され、第3歯車34の軸部に固定された昇降ベース部36を回転させる。該昇降ベース部36における下方の部分はねじ部38に螺合しており、第3歯車34が回転することにより昇降ベース部36は軸受40に支持されながら昇降する。第3歯車34の上面及び下面にはそれぞれ、上昇ストッパ用突起34a及び下降ストッパ用突起34bが設けられている。
昇降ベース部36が十分に上昇した箇所において、上昇ストッパ42は上昇ストッパ用突起34aにおける回転方向の面に当接し、昇降ベース部36がそれ以上上昇することを防ぐ。同様に、昇降ベース部36が十分に下降した箇所において、下降ストッパ44は下降ストッパ用突起34bにおける回転方向の面に当接し、昇降ベース部36がそれ以上下降することを防ぐ(図2参照)。上昇ストッパ42及び下降ストッパ44は、それぞれ上昇ストッパ用突起34a及び下降ストッパ用突起34bの回転方向の面に当接することから、第3歯車34の上昇及び下降を確実に制限することができる。
昇降ベース部36の下面には、軸方向に有底の穴36aが設けられており、該穴36aには、硬い(ばね定数の大きい)ばね(弾性体)46が配設されている。ニードル弁16の上部細径部16aは、穴36aに挿入されており、昇降ベース部36が下降するとき、ニードル弁16は前記ばね46の押圧力を介して下方に押圧されて昇降ベース部36と一体的に下降する。ばね46は穴36a内に配設されていることから、昇降ベース部36におけるその外周部をねじ部38に螺合させることができ、昇降ベース部36を短くコンパクトな構造にすることができる。
また、上部細径部16aにおける環状溝には止め輪48が設けられている。該止め輪48が昇降ベース部36の下部に固定された係合部材50の上端面に係合しており、上部細径部16aが穴36aから抜けることを防止している。昇降ベース部36が上昇するときには、係合部材50が止め輪48を引き上げるように作用し、ニードル弁16は昇降ベース部36と一体的に上昇する。
ニードル弁16の略中央高さにおけるスプール部16bは、円筒内壁54に対して摺動しながら昇降する。
係合部材50の下方に向けて延在する円筒部の先端には、スプール部16bと外径が等しく円筒内壁54に対して摺動する環状部材52が固定されている。つまり、昇降ベース部36、係合部材50及び環状部材52は一体的に固定されている。
係合部材50と環状部材52によって形成される環状の空間にはシール55が設けられている。
環状部材52とスプール部16bとの間には隙間56が設けられ、係合部材50における止め輪48と係合する面と昇降ベース部36との間には隙間58が設けられる。
ニードル弁16の下方部は、下方に向けて縮径する略円錐形状のニードル部16cとなっており、該ニードル部16cと円筒孔60aにより前記絞り部20を形成している。ニードル部16cの円錐形状は、円錐の傾斜角度が滑らかに変化する形状であってもよい。
ニードル弁16が下降することによりニードル部16cは円筒孔60aに挿入され、該円筒孔60aの開口面積が次第に狭められ、絞り部20を通過する流量を減少させる。逆に、ニードル弁16が上昇することにより、円筒孔60aの開口面積は次第に広がり、絞り部20を通過する流量を増加させる。
スプール部16bとニードル部16cとの間の段差部16dには環状溝16eが設けられ、該環状溝16eにはOリング62が配設されている。Oリング62の外周部は、環状溝16eからやや突出するように設定されている。
ニードル弁16及び円筒孔60aが設けられた環状部材60の材質としては、例えば、ステンレス鋼を用いるとよい。円筒孔60aはニードル部16cの上部と略同径に設定されている。
なお、軸受40の下部の空間には、後述する第2ばね122に相当するばねを設けて昇降ベース部36を軽く下方に押圧し、ねじ部38のがたをなくすようにしてもよい。
図2に示すように、ニードル弁16が下降するとスプール部16bとニードル部16cとの段差部16dが環状部材60の上面に当接し、それ以上下降しなくなる。このとき、Oリング62は円筒孔60aによってやや圧縮されて1次側流路12と2次側流路14とを液密に遮断するシールとして作用する。
段差部16dが環状部材60に当接した後、昇降ベース部36及び第3歯車34はばね46を圧縮しながらさらに下降可能である。このとき、止め輪48は隙間58の間において係合部材50から離間するとともに、隙間56は狭まる。
このように、ばね46の押圧作用によって、ニードル弁16が下降しきった後に昇降ベース部36及び第3歯車34がさらに下降可能となるように構成されていることにより、昇降ベース部36のねじ部38に対する噛み込みを防止することができる。
また、昇降ベース部36及び第3歯車34がばね46を圧縮しながらさらに下降することにより、第3歯車34の下降ストッパ用突起34bが下降ストッパ44の側面に当接し、昇降ベース部36がそれ以上下降することを防ぐ。これにより、昇降ベース部36のねじ部38に対する噛み込みを一層確実に防止することができる。
なお、コントローラ28においては、前記ホール素子22のパルスから算出されるニードル弁16の位置Xについて、図2に示される位置をX=0として認識しており、ニードル弁16が上方に移動するに従いXが増加するものとする。
図3に示すように、コントローラ28は、主制御部としてのCPU(Central Processing Unit)70と、計測された流量Q等のデータを表示する表示部72と、複数のスイッチ74とを有する。表示部72及びスイッチ74は、コントローラ28の外表面に設けられ、いわゆるマンマシンインターフェースとして作用する(図1参照)。
また、コントローラ28は、外部機器及び電源に対して接続されるコネクタ76と、該コネクタ76から給電される電源回路78と、コネクタ76を介して信号の送受信を行う通信部80と、モータ18を駆動制御するドライバ82と、記録部としてのROM(Read Only Memory)84、RAM(Random Access Memory)86及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)88(又はフラッシュメモリ等)と、入力インターフェース90とを有する。コントローラ28における各機能部は、CPU70に接続されており、該CPU70により制御されるとともにデータの送受信を行う。また、各機能部の一部とCPU70はワンチップのマイクロコンピュータにより一体型の構成としてもよい。
入力インターフェース(IF)90には、ホール素子22、第1圧力センサ24及び第2圧力センサ26が接続されており、CPU70はこの入力インターフェース90を介して、ホール素子22、第1圧力センサ24及び第2圧力センサ26の信号を読み取り可能である。
ROM84には、1次側流路12の圧力と2次側流路14の圧力との差圧ΔPとニードル弁16の位置との関係を、規定状態の場合について記録した第1データ92と、流量Qとニードル弁16の位置との関係を、規定状態の場合について記録した第2データ94と、差圧ΔPの平方根と流量Qとの比である比例係数Cをニードル弁16の位置に対応して記録した第3データ96と、CPU70が実行するプログラム98とが記録されている。
ここでいう規定状態とは、例えば、1次側流路12の圧力P1をあらかじめ設定された所定の圧力とし、2次側流路14にあらかじめ設定された所定の負荷を接続した状態である。規定状態は、これ以外にも実際の使用状況に基づいて任意の条件に設定可能である。
図4に示すように、第1データ92は、位置Xが増加するに従い差圧ΔPが漸次減少する曲線のデータである。減少の割合は、例えば、当初緩やかであり、次第にやや急となり、その後再び緩やかとなる。
図5に示すように、第2データ94は、位置Xが増加するに従い流量Qが漸次増加する曲線のデータである。増加の割合は、例えば、当初緩やかであり、次第にやや急となり、その後再び緩やかとなる。
図6に示すように、第3データ96は、位置Xが増加するに従い比例係数Cが次第に増加する曲線のデータであり、増加の割合は、例えば、2次曲線のように次第に急となる曲線である。
第1データ92、第2データ94及び第3データ96は上記のような形状の曲線に限らずそれぞれニードル部16cの形状等によって決まるものであり、前記規定状態において実験的に求められて記録されている。第1データ92、第2データ94及び第3データ96は、ニードル部16cの形状等によって略直線となることもある。
また、第1データ92、第2データ94及び第3データ96は、それぞれ1本のみのデータであり、規定状態において1回のテストで求めることができる。
ところで、前記のとおり比例係数Cは、差圧ΔPの平方根と流量Qとの比であり、次の(1)式のように表される。
Q=C・√(ΔP) …(1)
この(1)式は、いわゆるベルヌイの式を変形して得られるものであり、差圧ΔPと比例係数Cから流量Qが求められることを示す。また、(1)式における比例係数Cは、位置Xに応じて開口面積が変化することによって変化する変数であって、開口面積を示すパラメータのない簡便な式となっている。
次に、このように構成される流量調整弁10を用いて1次側流路12から2次側流路14へ通過する流体の流量Qを調整する手順について、図7を参照しながら説明する。図7及び後述する図10における手順は、主にCPU70がプログラム98を読み込み実行することにより行われ、所定の微小時間毎に繰り返し実行されることにより、いわゆるリアルタイム処理となる。また、図7及び図10に示すステップは、一部をサブルーチンやマルチタスクによる別処理としてもよい。
先ず、図7に示すステップS1において、指定流量Q0が更新されたか否かを確認し、その時点における指定流量Q0を認識、記録する。指定流量Q0は、操作者が表示部72の表示を確認しながらスイッチ74を用いて設定する所望の流量値であり、例えば、「SET」という名称のスイッチを押すことにより最終的に設定、更新される。指定流量Q0の更新は通信部80を介してリモート設定されるようにしてもよい。更新された指定流量Q0は、EEPROM88に記録して電源がオフとなったときにも保持し、その後、電源がオンとなったときの指定流量Q0の初期値としてもよい。
次に、ステップS2において、ホール素子22のパルス信号を読み取り、該パルスをカウントすることによりその時点におけるニードル弁16の位置X(以下、位置X1と表す)を算出する。
次いで、ステップS3(差圧検出部)において、第1圧力センサ24及び第2圧力センサ26の信号を読み取り、1次側流路12の圧力P1及び2次側流路14の圧力P2を検出するとともに、その時点における差圧ΔP(以下、ΔP1と表す)を、ΔP1=P1−P2として求める。
さらに、ステップS4において、第1データ92を参照して、図4に示すようにその時点における位置X1に対する規定状態における差圧ΔP2を調べるとともに、該差圧ΔP2とその時点における差圧ΔP1との比nを、n=ΔP1/ΔP2として求める。
すなわち、その時点においては1次側流路12の圧力や負荷の大きさが規定状態の場合と一致しているとは限らず、位置Xに対する差圧ΔPの関係は、仮想のデータ92aのように表される(図4参照)。この仮想のデータ92aはROM84には記録されていないが、第1データ92をn倍することにより求められる。
次に、ステップS5において、第2データ94を参照して、図5に示すようにその時点における位置X1に対する規定状態における流量Q2を調べるとともに、該流量Q2に対して比nの平方根である√nを乗算してその時点における流量Q1を求める。すなわち、Q1=Q2・√nである。この関係式は前記(1)式を変形して求められる。
また、その時点の状態は、規定状態の場合と一致しているとは限らないことから、位置Xに対する流量Qの関係は、仮想のデータ94aのように表される。この仮想のデータ94aはROM84には記録されていないが、第2データ94を√n倍することにより求められる。
なお、その時点における流量Q1は、第3データ96を参照して求めてもよい。つまり、図6に示すように、その時点における位置X1に対する比例係数C1を調べ、前記(1)式を用いて、Q1=C1・√(ΔP)として求めてもよい。求められた流量Q1は、表示部72に表示してもよい。
次いで、ステップS6において、求められた流量Q1と指定流量Q0とを比較し、その偏差εを、ε=Q0−Q1として求める。
さらに、ステップS7において、求められた偏差εが所定の範囲値αの範囲内であるか否かを確認する。すなわち、偏差εの絶対値と範囲値αとを比較し、|ε|>αであるときにはステップS8へ移り、|ε|≦αであるときにはステップS12へ移る。
ステップS8においては、前記ステップS4で求めた比nが、前回に求めた値と比較して同じであるか否かを確認する。すなわち、その時点における比nをn(T)とし、前回に求めた比nをn(T−1)としたとき、n(T)=n(T−1)であるときにはステップS10へ移り、n(T)≠n(T−1)であるときにはステップS9へ移る。
ステップS9において、第2データ94及び比nに基づき、指定流量Q0を実現することのできるニードル弁16の目標位置X0を求める。すなわち、その時点における位置Xと流量Qとの関係は、第2データ94をn倍した仮想のデータ94aにより表されることから、指定流量Q0に対応する目標位置X0を第2データ94から検索して求めることができる。
具体的には、例えば、第2データ94に基づいてデータ94aを作成してRAM86に記録しておき、データ94aを検索しながら指定流量Q0に対応する位置X1を求めればよい。また、指定流量Q0を√nで除した値Q0/√n(図5参照)を求め、この値に対応する目標位置X0を第2データ94から検索してもよい。
なお、このステップS9の処理は、前記ステップS8の分岐判断処理によって、n(T)≠n(T−1)であるとき、つまり負荷変動等の外乱が発生したときのみに実行されることから実質的には実行される回数が少なく、処理全体が高速化される。
次に、ステップS10において、モータ18を駆動することによってニードル弁16の位置Xを制御する。すなわち、位置Xが目標位置X0となるような位置制御を行う。このとき、流量Q及び指定流量Q0とは無関係に、位置Xだけを制御対象とする制御を行うことができる。また、位置Xはモータ18の回転に対して線形動作することから、制御しやすい。
実際上、図7に示す処理は微小時間毎に繰り返し実行されることから、ステップS10においても、位置Xと目標位置X0との偏差に従ってモータ18に対する駆動量を決定し、ドライバ82へ出力した後に位置Xが目標位置X0に達することを待たずに次のステップS11へ移る。
次いで、ステップS11において、位置Xと目標位置X0とを比較し、X=X0であるか、又は位置Xと目標位置X0との偏差が十分に小さいときにはステップS12へ移り、それ以外のときには図7に示す今回の処理を終了する。
一方、ステップS12においては、流量Qと指定流量Q0との偏差εに基づいて、流量制御を行う。このステップS12が実行されるときは、前記ステップS7において偏差εが範囲値α以下であることが確認されている場合か、又は前記ステップS11において位置Xが目標位置X0と略一致していることが確認されている場合であり、流量Qはすでに指定流量Q0に略一致している。従って、ステップS12では流量Qに対して微調整を行えばよく、ゲイン等の制御パラメータは応答性よりも精度を重視した設定とするとよい。具体的には、偏差εに対してPID制御等を適用してモータ18を駆動する。このステップS12の後、図7に示す今回の処理を終了する。
なお、ステップS7において偏差εが範囲値αより小さいと判断されて、ニードル弁16の位置Xに対する位置制御を行っている最中には、その時点の流量Q1を求めるステップS5の処理は不要であり、所定のフラグ操作に基づいてステップS5の処理を省略してもよい。また、ステップS7において偏差εが範囲値αより大きいと判断されて流量Qに対する流量制御を行っている最中であって、(1)式により流量Q1を求める場合には、比nを求めるステップS4の処理は不要であり、所定のフラグ操作に基づいてステップS4の処理を省略してもよい。
このように、本実施の形態の形態に係る流量調整弁10によれば、偏差εが範囲値αよりも大きいときには、位置Xを目標位置X0に一致させるような位置制御が行われることから、ニードル弁16を直接的に制御することとなり、応答性の高い制御が実現される。また、位置Xが目標位置X0に略一致するか、又は偏差εが範囲値αよりも小さくなったときには、偏差εに基づき流量Qの微調整が行われ、該流量Qを指定流量Q0に対して高い精度で一致させることができる。
また、目標位置X0は、第1データ92及び第2データ94から簡便な手順により求めることができる。第1データ92及び第2データ94は、規定状態において実験により求められたデータであって高い信頼性があり、しかも第1データ92及び第2データ94ともそれぞれ1本の曲線で表されるデータであり、データ量が小さい。
なお、前記のステップS9においては、第1データ92及び第2データ94に基づいて目標位置X0を求める例について説明したが、該目標位置X0は第1データ92及び第3データ96に基づいて求めてもよい。
具体的には、図4及び図6に示すように目標位置X0を仮に決定し、その目標位置X0に対応する差圧ΔP0と比例係数C0を求める。差圧ΔP0は、第1データ92をn倍して求めてもよいし、仮想のデータ92aから求めてもよい。求めた比例係数C0と差圧ΔP0の平方根とを乗算した値C0・√(ΔP0)が指定流量Q0と一致するように、目標位置X0を適当な手段により変動させ、最終的にQ0=C0・√(ΔP0)となるようにする。この関係式は前記(1)式に基づく関係式と同じであり、このように収束した点が目標位置X0として設定される。
また、第2データ94は、第1データ92に対して第3データ96の比例係数Cを乗算することにより得られることから、第2データ94は、ROM84にあらかじめ記録しておくことなく、所定の初期設定時に生成してRAM86に記録しておくようにしてもよい。さらに、第1データ92、第2データ94及び第3データ96は、前記(1)式に基づいて相互に補完的に求められるものであることから、実際上、少なくともこのうちの2つがROM84に記録されていればよい。目標位置X0についても、第1データ92、第2データ94及び第3データ96のうち少なくとも2つのデータから求めることができる。
さらにまた、第1データ92、第2データ94及び第3データ96の記録形式はテーブル形式や、近似式による記録形式等種々の形式が可能である。
第1データ92、第2データ94及び第3データ96は、例えば、流体として水を用いた場合に適用されるデータであり、水以外の流体に対応するデータについてもROM84に記録しておいてもよい。この場合、スイッチ74の操作によって使用する流体を指定し、この指定に基づいて使用するデータを選択するとよい。
第1データ92及び第2データ94は、所定の規定状態におけるデータであることから、該規定状態における1回のテストにより短時間で得られ、しかもデータ容量が小さい。なお、第3データ96で示される比例係数Cは、圧力や負荷の影響をうけないデータであることから、第1データ92及び第2データ94を得るためのテストにおいて同時に得られることはもちろんである。
次に、第2の実施の形態に係る流量調整弁100について図8を参照しながら説明する。この流量調整弁100の一部は前記の流量調整弁10と同一構造であることから、同一である部分には同符号を付してその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、流量調整弁100は、1次側流路12と2次側流路14との間のダイヤフラム弁(弁体)102をモータ18により動作させて開度を変化させ、流体の流量を調整する絞り部104を有する。ダイヤフラム弁102は、昇降ベース部106が昇降することによって、第1昇降中継部材108、硬い(ばね定数の大きい)第1ばね(弾性体)110及び第2昇降中継部材112を介して力を受けて昇降する。第1ばね110は、前記ばね46に相当する作用を奏する。
昇降ベース部106は、前記昇降ベース部36に相当する部材であり、第3歯車34と一体的に回転し、中間ねじ部106aがねじ部114に螺合しながら昇降する。昇降ベース部106の先端ねじ部106bは、中間ねじ部106aよりもねじピッチが小さいねじであり、該先端ねじ部106bは第1昇降中継部材108の上部に螺合している。第1昇降中継部材108は外径方向に突出して縦方向の溝116に挿入されている係合片108aを有し、該係合片108aによって第1昇降中継部材108は廻り止めされている。
昇降ベース部106が回転、昇降することにより、第1昇降中継部材108は先端ねじ部106bによって上下方向に送り出されて昇降する。このとき、先端ねじ部106bは中間ねじ部106aよりもねじピッチが小さいことから減速作用があり、昇降ベース部106が昇降する速度よりも小さい速度で昇降する。
第2昇降中継部材112は、第1昇降中継部材108から第1ばね110を介して押圧されるとともに、径方向の段差部117で第1昇降中継部材108に係合している。第1昇降中継部材108の下面と第2昇降中継部材112の一部との間には隙間118が設けられ、第2昇降中継部材112の上面と第1昇降中継部材108の一部とには隙間120が設けられている。
段差部117、隙間118及び隙間120は、それぞれ前記止め輪48、前記隙間56及び隙間58に相当する作用を奏する。
第2昇降中継部材112は、ダイヤフラム弁102に固定されており、第2昇降中継部材112が昇降することによりダイヤフラム弁102も昇降して、絞り部104の開口面積が変化する。
第1昇降中継部材108の上面とハウジングとの間には第2ばね122が設けられ、第1昇降中継部材108を下方へ軽く押圧することによりねじ部のがたをなくしている。
ダイヤフラム弁102、1次側流路12及び2次側流路14を構成する部分は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂系のものとすると薬液等にも適用可能であり好適である。
図9に示すように、ダイヤフラム弁102が下降して絞り部104が完全に閉塞すると、第2昇降中継部材112の下段差部112aがストッパ124に当接する。この後、昇降ベース部106及び第3歯車34は、第1ばね110を圧縮しながらさらに下降可能である。このとき、段差部117は隙間120の間において第1昇降中継部材108から離間するとともに、隙間118が狭まる。
このように、第1ばね110の押圧作用によって、ダイヤフラム弁102が下降しきった後に昇降ベース部106、第3歯車34及び第1昇降中継部材108がさらに下降可能となるように構成されていることにより、昇降ベース部106のねじ部114に対する噛み込みを防止することができる。また、前記流量調整弁10と同様に、下降ストッパ用突起34bによって一層確実に噛み込みを防止することができる。
なお、流量調整弁100におけるコントローラ28は、前記流量調整弁10におけるものと同じであり、図7に示す処理と同様の処理を行い、絞り部104を通過する流体の流量Qを調整することができる。
次に、流量調整弁10を流量計測弁として使用する手順について図10を参照しながら説明する。
先ず、あらかじめ、操作者の操作により流量調整弁10を流量計測弁として使用するためのモードの変更を行う。具体的には、操作者が表示部72の表示を確認しながらスイッチ74を用いてモードの変更を行い、例えば、「MODE」という名称のスイッチを押すことにより最終的に流量計測のモードに移る。これにより、CPU70は、図10に示す処理を実行することとなる。
図10のステップS101において、計測レンジRが更新されたか否かを確認し、その時点における計測レンジRを認識、記録する。計測レンジRは、操作者が表示部72の表示を確認しながらスイッチ74を用いて設定する所望の流量値に応じたレンジであり、例えば、小流量の計測レンジR1、中流量の計測レンジR2及び大流量の計測レンジR3から選択設定される。
計測レンジRの更新は通信部80を介してリモート設定されるようにしてもよい。更新された計測レンジRは、EEPROM88に記録して電源がオフとなったときにも保持し、その後、電源がオンとなったときの計測レンジRの初期値としてもよい。
この後、ステップS102〜S105までは前記ステップS2〜S5までと同じ処理を行い、その時点における流量Q1を求める。流量Q1は、前記の説明のとおり、第1データ92、第2データ94、第3データ96に基づいて求めることができ、また、差圧ΔPと比例係数Cとの乗算によって求めることもできる。
次に、ステップS106において、前記ステップS101で確認した計測レンジRが、前回に求めた値と比較して同じであるか否かを確認する。すなわち、その時点における計測レンジRをR(T)とし、前回に確認した計測レンジRをR(T−1)としたとき、R(T)=R(T−1)であるときにはステップS108へ移り、R(T)≠R(T−1)であるときにはステップS107へ移る。
ステップS107において、その時点の計測レンジRに基づいたニードル弁16の目標位置X0を求める。すなわち、計測レンジR1に対しては、小さい値である位置XR1を目標位置X0とし、計測レンジR2に対しては、中程度の値である位置XR2を目標位置X0とする。また、計測レンジR3に対しては、大きい値である位置XR3を目標位置X0として設定する。これらの位置XR1、XR2及びXR3は、計測レンジRに対応した流量Qが流れるときに差圧ΔPが適度な値となるように設定されている。位置XR1、XR2及びXR3は、例えば、10倍毎の対数を基準として設定してもよい。
ステップS108においては、前記ステップS10と同様に位置Xが目標位置X0となるように位置制御を行う。
次に、ステップS109においては、前記ステップS105において求めた流量Q1を表示部72に表示させる。この流量Q1の表示はフィルタ処理によって安定化させて表示してもよい。
流量Q1は、通信部80を介して外部機器へ出力してもよい。この場合の出力形式は、所定のプロトコルを用いた通信でもよく、また、アナログ的な伝送でもよい。
ステップS109の後、図10に示す今回の処理を終了する。
このように、本実施の形態に係る流量調整弁10は、流量計測弁としても機能し、計測レンジRに対応してニードル弁16の位置Xを、位置XR1、XR2及びXR3に設定することから、計測レンジRに応じた流量Qを正確に計測することができる。
また、ニードル弁16の位置Xは、前記ステップS108において位置制御されることから応答性が高く、計測レンジRに対応した計測を即座に開始することができる。
なお、上記の説明では流量調整弁10を流量計測弁として用いる例について説明したが、流量調整弁100も同様の手順により流量計測弁として用いることができる。
また、流量調整弁10及び100において、流体は1次側流路12から2次側流路14へ向けて流れるものとして説明したが、逆に2次側流路14から1次側流路12へ向けて流すようにしてもよい。この場合、前記差圧ΔP1をΔP1=P2−P1として求めればよい。
本発明に係る流量調整弁は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施の形態に係る流量調整弁において絞り部が開いた状態の断面側面図である。 第1の実施の形態に係る流量調整弁において絞り部が閉じた状態の断面側面図である。 コントローラの機能ブロック図である。 規定状態においてニードル弁の位置に対応する差圧の関係を記録した第1データの内容を示す図である。 規定状態においてニードル弁の位置に対応する流量の関係を記録した第2データの内容を示す図である。 規定状態においてニードル弁の位置に対応する比例係数の関係を記録した第3データの内容を示す図である。 流量制御の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る流量調整弁において絞り部が開いた状態の断面側面図である。 第2の実施の形態に係る流量調整弁において絞り部が閉じた状態の断面側面図である。 流量計測の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10、100…流量調整弁 12…1次側流路
14…2次側流路 16…ニードル弁
20、104…絞り部 22…ホール素子
24…第1圧力センサ 26…第2圧力センサ
28…コントローラ 30〜34…歯車
38、114…ねじ部 42…上昇ストッパ
44…下降ストッパ 46、110、122…ばね
55…シール 72…表示部
92…第1データ 94…第2データ
96…第3データ 102…ダイヤフラム弁
C、C0、C1…比例係数 Q…流量
Q1…その時点の流量 X…位置
X1…その時点の位置 X0…目標位置
ΔP…差圧

Claims (8)

  1. 1次側流路と2次側流路との間の弁体をアクチュエータにより動作させて開度を変化させ、流通する流体の流量Qを調整する絞り部と、
    前記弁体の位置を検出する位置検出部と、
    前記1次側流路を流通する流体の圧力と前記2次側流路を流通する流体の圧力との差圧ΔPを検出する差圧検出部と、
    規定状態における前記流量Qに対する前記差圧ΔPの平方根の比を比例係数Cとした式Q=C・√(ΔP)について、前記弁体の位置に応じた関係を示すデータと、
    指定流量の値が入力され、前記アクチュエータを駆動する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記位置検出部により検出される位置及び前記差圧検出部により検出される差圧ΔPを前記データに適用して、前記指定流量を実現するための前記弁体の目標位置を求め、前記弁体の位置が前記目標位置となるように前記アクチュエータを駆動して位置制御を行うことを特徴とする流量調整弁。
  2. 請求項1記載の流量調整弁において、
    前記データは、前記弁体の位置に対する前記差圧ΔPの関係を、規定状態の場合について記録した第1データ、前記弁体の位置に対する前記流量Qの関係を、前記規定状態の場合について記録した第2データ、及び前記弁体の位置に対する比例係数Cの関係を記録した第3データのうち少なくとも2つのデータからなることを特徴とする流量調整弁。
  3. 請求項1記載の流量調整弁において、
    前記差圧ΔP、前記弁体の位置及び前記データに基づいて流量Qを算出する流量算出部を有し、
    前記制御部は、前記弁体の位置が前記目標位置に一致した後、前記流量算出部で算出される流量Qが前記指定流量に一致するように前記アクチュエータを駆動して流量制御を行うことを特徴とする流量調整弁。
  4. 請求項1記載の流量調整弁において、
    前記弁体は、所定の座面に対して当接及び離間するニードル弁であり、
    前記ニードル弁又は前記座面における互いに当接する部分にシールを有することを特徴とする流量調整弁。
  5. 請求項1記載の流量調整弁において、
    前記弁体は、ねじの送り作用によって動作する弁であり、
    前記弁体の動作を制限し、前記ねじの噛み込みを防止するストッパを有することを特徴とする流量調整弁。
  6. 請求項1記載の流量調整弁において、
    前記弁体は、ねじの送り作用によって動作する弁であり、
    前記アクチュエータと前記弁体との間に前記ねじの噛み込みを防止する弾性体が設けられていることを特徴とする流量調整弁。
  7. 請求項1記載の流量調整弁において、
    前記制御部は、計測レンジの値が入力され、所定のモード変更の操作により流量計測を行うモードに処理を変更し、入力された前記計測レンジの指示値に対応した位置となるように前記弁体を動作させるとともに、前記差圧ΔPの平方根と前記データとに基づいて流量Qを求め所定の出力部へ出力することを特徴とする流量調整弁。
  8. 1次側流路と2次側流路との間の弁体をアクチュエータにより動作させることにより開度を変化させ、流通する流体の流量を調整する絞り部と、
    前記弁体の位置を検出する位置検出部と、
    前記1次側流路を流通する流体の圧力と前記2次側流路を流通する流体の圧力との差圧を検出する差圧検出部と、
    前記弁体の位置に対する前記差圧の関係を、規定状態の場合について記録した第1データと、
    前記弁体の位置に対する前記流量の関係を、前記規定状態の場合について記録した第2データと、
    指定流量の値が入力され、前記アクチュエータを駆動する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記位置検出部により検出される位置に基づき、前記差圧検出部により検出される差圧と、前記規定状態における差圧との比を前記第1データから求めるとともに、前記比の平方根と前記第2データから、前記指定流量を実現するための前記弁体の目標位置を求め、前記弁体の位置が前記目標位置となるように前記アクチュエータを駆動して位置制御を行うことを特徴とする流量調整弁。
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