JP2005163288A - 施解錠キー - Google Patents
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Abstract
【課題】使用による摩耗が有害な量に至った場合には、利用者に交換を促し、シリンダ錠へのダメージを可及的に減少させることのできる施解錠キーの提供を目的とする。
【解決手段】ブレード部1の幅広面をガイド面としてシリンダ錠A内に挿入され、幅広面に形成された解錠コード形成凹部2によりシリンダ錠A内のタンブラBを駆動してシリンダ錠Aの施解錠状態を変更する施解錠キーであって、
前記幅広面には、摩耗による板厚減少が許容量に達したときに消失または識別困難となる交換時期表示凹部3が設けられる。
【選択図】 図3
【解決手段】ブレード部1の幅広面をガイド面としてシリンダ錠A内に挿入され、幅広面に形成された解錠コード形成凹部2によりシリンダ錠A内のタンブラBを駆動してシリンダ錠Aの施解錠状態を変更する施解錠キーであって、
前記幅広面には、摩耗による板厚減少が許容量に達したときに消失または識別困難となる交換時期表示凹部3が設けられる。
【選択図】 図3
Description
本発明は施解錠キーに関するものである。
解錠キーコードの種類を多くするために、ブレード部の幅広面に解錠コード形成凹部を形成した施解錠キーとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。この従来例において、施解錠キーをシリンダ錠内に挿通すると、シリンダ錠内のタンブラは解錠コード形成凹部に押されてシリンダ錠内の所定位置に駆動され、駆動位置により施解錠状態が決定される。
特開2003-278415号公報
しかし、上述した従来例において、施解錠キーの解錠コード形成凹部は、施解錠キーの板厚方向に向けてタンブラBを駆動するように構成されるために、施解錠キーのシリンダ錠内での板厚方向での保持位置は施解錠状態を決定することとなるために、正確に管理する必要がある。このため、施解錠キーは、シリンダ錠内のキー挿入孔に幅広面を摺接させた状態で挿入されるが、長期の使用により施解錠キーの幅広面がキー挿入孔の側壁にこすれて摩耗するおそれがある。
施解錠キーにおいて、キー挿入孔との位置を決定するためのガイドとなる幅広面が摩耗すると、タンブラはシリンダ錠内の設定位置に導かれることなく、シリンダ錠への操作が不能となる。使用による施解錠キーの摩耗は徐々に進行するために、シリンダ錠の操作不能が直ちに発生するわけではなく、使用時の引っ掛かり感等がまず生じ、これを無理に操作していると、タンブラは徐々に削られて挿入姿勢によっては全く回転操作を行うことができなくなってしまうことがある。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、使用による摩耗が有害な量に至った場合には、利用者に交換を促し、シリンダ錠へのダメージを可及的に減少させることのできる施解錠キーの提供を目的とする。
本発明によれば上記目的は、
ブレード部1の幅広面をガイド面としてシリンダ錠A内に挿入され、幅広面に形成された解錠コード形成凹部2によりシリンダ錠A内のタンブラBを駆動してシリンダ錠Aの施解錠状態を変更する施解錠キーであって、
前記幅広面には、摩耗による板厚減少が許容量に達したときに消失または識別困難となる交換時期表示凹部3が設けられる施解錠キーを提供することにより達成される。
ブレード部1の幅広面をガイド面としてシリンダ錠A内に挿入され、幅広面に形成された解錠コード形成凹部2によりシリンダ錠A内のタンブラBを駆動してシリンダ錠Aの施解錠状態を変更する施解錠キーであって、
前記幅広面には、摩耗による板厚減少が許容量に達したときに消失または識別困難となる交換時期表示凹部3が設けられる施解錠キーを提供することにより達成される。
施解錠キーはシリンダ錠A、正確にはプラグCのキー挿入孔に挿入する際にブレード部1の幅広面をガイド面としてキー挿入孔内の所定位置に位置決めされる。このガイド面には、交換時期表示凹部3が設けられており、ガイド面が摩耗すると、交換時期表示凹部3の底壁が一般面と一致して交換時期表示凹部3が消失し、あるいは、深さが浅くなって識別が困難になる。
したがってこの発明において、交換時期表示凹部3の深さを施解錠キーの摩耗量がプラグCへの円滑な回転操作に支障を来す程度になった際に消失、あるいは識別が困難になるように設定しておくと、施解錠キーの使用者に施解錠キーの交換を促すことができる。この結果、角に摩耗した施解錠キーを利用することによるシリンダ錠の損傷を事前に防止することが可能になる。
交換時期表示凹部3は、ブレード部1の幅広面の適数箇所に点在させることも可能であるが、ブレード部1のほぼ全長に渡って溝形状に形成した場合には、施解錠キーの挿入姿勢の癖により、一部のみが摩耗することとなった場合でも、確実に検出することができる。
本発明によれば、使用による摩耗が有害な量に至った場合には、利用者が容易にこれを認識することができるために、交換を促し、シリンダ錠へのダメージを可及的に減少させることができる。
図1、2に本発明の実施の形態を示す。図1は、金属製の板材から外形を打ち抜いたいわゆるブランクキーに交換時期表示凹部3を形成した状態、図2はこれに解錠コード形成凹部2を加工した状態を示す。
施解錠キーは、後に解錠コード形成凹部2が加工されるブレード部1と、このブレード部1の先端に形成される握り部4とを有し、交換時期表示凹部3は、ブレード部1の幅広面(表裏面)に形成される。この交換時期表示凹部3は、ブレード部1の幅方向中心線に沿って、ブレード部1の全長に渡って形成される。
交換時期表示凹部3の深さは、上述したように、ブレード部1の摩耗によるシリンダ錠Aへのダメージが深刻になる前に目視できることを基準に決定され、この実施の形態においては、最も浅い解錠コード形成凹部2の深さに等しく設定されている。
解錠コード形成凹部2は、図2(b)に示すように、ブレード部1の表裏面から截頭円錐形状の孔加工を施して形成される。ブレード部1を表裏反転しても使用可能なように、解錠コード形成凹部2は、ブレード部1の板厚方向中心線に対して線対称位置に同一のものが配置される。
この施解錠コードのブレード部1をシリンダ錠Aに挿入し、解錠コード形成凹部2が真正である場合には、図2(b)に示すように、シリンダケースD内に収容され、付勢力(F)で中心部に押し付けられるドライバピンEと、シリンダケースD内に回動自在に挿入されるプラグC内のタンブラBとの境界が、プラグCのシリンダケースDに対する回転境界に一致することからプラグCに対する回転操作が許容される。
いま、長期の使用により摩耗したブレード部1をプラグCのキー挿入孔に挿入し、幅広面をガイドとなるキー挿入孔の側壁Gに押し当てた場合を想定する。この場合、図2(c)に示すように、片面における摩耗量(δ)だけ解錠コード形成凹部2が深くなったのと同視できるために、タンブラBとドライバピンEとの境界もプラグC内方に移動する。
δ値が大きいと、プラグCへの回転操作は不能になるが、小さい場合には、回転境界面を閉塞しているドライバピンEの先端を微少量削り取ることにより回転操作を行うことが可能であり、使用による摩耗は、微少量の蓄積であるために、微少量の削り取りが集積して遂にシリンダ錠Aそのものの使用が不能になる。
交換時期表示凹部3は、このような状態に至る前にブレード部1の摩耗を利用者に認識させるために形成されるもので、ブレード部1が、図3(a)において鎖線位置まで摩耗すると、図3(b)に示すように、交換時期表示凹部3の幅寸法(W)は、徐々に小さくなり、摩耗限界に達すると、図3(c)に示すように、完全に消失する。
利用者は、交換時期表示凹部3の幅が狭くなってきたり、あるいは消失により施解錠キーの交換時期を知ることが可能であり、この状態で施解錠キーを交換すると、シリンダ錠Aにダメージを与えることはない。
1 ブレード部
2 解錠コード形成凹部
3 交換時期表示凹部
A シリンダ錠
B タンブラ
2 解錠コード形成凹部
3 交換時期表示凹部
A シリンダ錠
B タンブラ
Claims (2)
- ブレード部の幅広面をガイド面としてシリンダ錠内に挿入され、幅広面に形成された解錠コード形成凹部によりシリンダ錠内のタンブラを駆動してシリンダ錠の施解錠状態を変更する施解錠キーであって、
前記幅広面には、摩耗による板厚減少が許容量に達したときに消失または識別困難となる交換時期表示凹部が設けられる施解錠キー。 - 前記交換時期表示凹部は、ブレード部のほぼ全長に渡って溝形状に形成される請求項1記載の施解錠キー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003400337A JP2005163288A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 施解錠キー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003400337A JP2005163288A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 施解錠キー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005163288A true JP2005163288A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34724636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003400337A Pending JP2005163288A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 施解錠キー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005163288A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007321556A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Evva-Werk Spezialerzeugung Von Zylinder- & Sicherheitsschloessen Gmbh & Co | 鍵及びシリンダ錠 |
CN102155111A (zh) * | 2011-04-17 | 2011-08-17 | 大连鼎信机电技术有限公司 | 弹子拨齿可变码钥匙 |
WO2014115661A1 (ja) * | 2013-01-24 | 2014-07-31 | 三菱重工業株式会社 | スエージ装置 |
JP2014214464A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | オムロン株式会社 | シリンダ錠 |
JP2014214463A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | オムロン株式会社 | シリンダ錠 |
-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003400337A patent/JP2005163288A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014115661A1 (ja) * | 2013-01-24 | 2014-07-31 | 三菱重工業株式会社 | スエージ装置 |
JP2014214464A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | オムロン株式会社 | シリンダ錠 |
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