JP2005162726A - ピラゾロピリミジン化合物およびその製法 - Google Patents

ピラゾロピリミジン化合物およびその製法 Download PDF

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巌 高室
Yasuo Sekine
康雄 関根
Yasunori Tsuboi
康範 坪井
Koji Noshiro
広司 能城
Hiroyuki Taniguchi
弘之 谷口
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Abstract

【課題】 優れたSKチャネル遮断作用を有し、医薬として有用な新規な新規ピラゾロピリミジン化合物およびその製法を提供する。
【解決手段】 一般式[I]:
【化1】
Figure 2005162726

(式中、Rは、
(A)置換されたアリール基、
(B)置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基、
(C)置換されたシクロ低級アルキル基、
(D)置換されていてもよいアミノ基、または
(E)置換されたヘテロアリール基、
は、
(a)置換されていてもよいヘテロアリール基又は
(b)置換されていてもよいアリール基、
Yは単結合手、低級アルキレン基又は低級アルケニレン基、
Zは−CO−、−CH−、−SO−又は下式:
【化2】
Figure 2005162726

で示される基、
Qは低級アルキレン基、
qは0又は1を表す)
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩。
【選択図】 なし

Description

本発明は、優れた小コンダクタンス型Ca2+依存性カリウム(SK)チャネル遮断作用を有し医薬として有用な新規ピラゾロピリミジン化合物又はその薬理的に許容し得る塩に関する。
Ca2+依存性カリウムチャネルは、少なくとも3つのタイプ:大(BK)、中(IK)および小(SK)に分類されている。これらのカリウムチャネルは細胞内Ca2+濃度の上昇によって活性化される。BKおよびIKチャネルは、細胞内Ca2+の他に膜電位の変化にも感応性を示すが、SKチャネルは有意な膜電位感応性を持たないことを特徴とする。また、SKチャネルはその低い単一チャネルコンダクタンス(6−20pS)とアパミンに対する高い感応性によって特徴付けられている。
SKチャネルは、神経や筋などの興奮性細胞だけでなく、肝や血球などの多種多様な細胞に存在し、化学伝達物質の遊離、筋収縮、分泌などの細胞機能に関与する。
SKチャネルに対する選択的遮断剤としては、アパミンがよく知られており、その薬理作用としては、消化管の運動輸送機能の亢進(非特許文献1)や、学習記憶障害の改善(非特許文献2)および強制水泳試験における無動時間の短縮(非特許文献3)が報告されている。また、筋緊張性ジストロフィーの患者では、骨格筋におけるアパミンの特異的結合部位の存在およびアパミンの投与による症状軽減が報告されている(非特許文献4)。さらに、SKチャネルのサブタイプの一つであるSK3を強制発現させたマウスでは、低酸素分圧下において呼吸機能障害を発現することが報告されている(非特許文献5)。
SKチャネル遮断作用を示す化合物として、特許文献1には1,1'−(α,α’−パラ−キシレン)−3,3'−(α,α’−メタ−キシレン)−ビス(ベンズイミダゾリウム)等のビス(ベンズイミダゾール)誘導体が、特許文献2には7,18−ジアザ−3,4(1,4)−ジベンゼナ−1,6(1,4)−ジキノリナシクロオクタデカファン・3トリフルオロ酢酸水和物等のシクロファン誘導体が、特許文献3には1,4−ビス−(2−メチル−キノリン−4−イル)−[1,4]−ジアゼパン等の環が架橋されたビスキノリン誘導体が開示されている。また、特許文献4には、SKチャネル遮断作用を示す化合物として、スピロシクロヘキサン−1,1'(2'H)−イソキノリン骨格を有する化合物が開示されている。
国際公開特許WO00/01676号
国際公開特許WO97/48705号 米国特許US5866562号 国際公開特許WO02/79189号 S. A. Waterman and M. Costa, J. Physiology 477, 459-468, 1994; N. Spencer et al., J. Physiology 517, 889-898, 1999 S. Ikonen et al., Eur. J. Pharmacol. 347, 13-21, 1998; C. Ghelardini et al., Br. J. Pharmacol. 123, 1079-1084, 1998 N. Galeotti et al., Br. J. Pharmacol. 126, 1653-1659, 1999 J.F. Renaud et al., Nature 319, 678-680, 1986; M.I. Behrens et al., Muscle & Nerve 17, 1264-1270, 1994 C. T. Bond et al., Science 289, 1942-1946, 2000
本発明の目的は、優れたSKチャネル遮断作用を有し、医薬として有用な新規ピラゾロピリミジン化合物を提供するものである。
本発明は、一般式[I]:
Figure 2005162726
(式中、Rは、
(A)置換されたアリール基、
(B)置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基、
(C)置換されたシクロ低級アルキル基、
(D)置換されていてもよいアミノ基、または
(E)置換されたヘテロアリール基、
は、
(a)置換されていてもよいヘテロアリール基、又は
(b)置換されていてもよいアリール基、
Yは単結合手、低級アルキレン基又は低級アルケニレン基、
Zは−CO−、−CH−、−SO−又は下式:
Figure 2005162726
で示される基、
Qは低級アルキレン基、
qは0又は1を表す)
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩に関する。
本発明の目的化合物[I]において、Rが(A)置換されたアリール基である場合、当該アリール基上の置換基としては、
(i)水酸基;
(ii)ハロゲン原子;
(iii)低級アルキル基;
(iv)水酸基で置換されていてもよい低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、アミノ低級アルカノイル基(当該基のアミノ部分は低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基もしくは下式:
Figure 2005162726
(式中、R31は低級アルキル基を表す)
で示される基で置換されていてもよい)、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルカルバモイル基、水酸基で置換されていてもよい低級アルカノイル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、低級アルコキシ低級アルカノイル基、低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル基、シクロ低級アルキル低級アルキル基、低級アルキルスルホニル基、アリール低級アルキル基(当該基のアリール部分はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基で置換されていてもよい)、低級アルケノイル基、低級アルキル基で置換されていてもよいチオカルバモイル基、へテロアリールカルボニル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルカノイル基、アリールスルホニル基(当該基のアリール部分はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基で置換されていてもよい)、下式:
Figure 2005162726
(式中、R32は低級アルコキシ基を表す)
で示される基及び低級アルキル基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;
(v)アミノ基(当該基は低級アルキル基及びアリール低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよい)、低級アルキル基で置換されていてもよいヘテロアリール基及び低級アルキル基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルコキシ基;
(vi)水酸基で置換されていてもよい低級アルキル基、低級アルカノイル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ低級アルカノイル基、モノもしくはジ低級アルキルカルバモイル基、低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ低級アルキル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、アリール低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、シクロ低級アルキル低級アルキル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルコキシカルボニル基及び下式:
Figure 2005162726
(式中、R33はアミノ基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ基又はモノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキルアミノ基を表す)
で示される基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ低級アルキル基;
(vii)水酸基、水酸基で置換されていてもよい低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基及びカルバモイル基から選ばれる基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基;
(viii)低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、ヘテロアリール基置換低級アルキル基及び含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル基;
(ix)低級アルキル基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基(該含窒素脂肪族複素単環式基は酸素原子を介してアリール基部分に結合していてもよい);
(x)ニトロ基;
(xi)モノもしくはジ低級アルキルアミノ基で置換されていてもよいシクロ低級アルキルオキシ基;
(xii)モノもしくはジ低級アルキルアミノ基及び含窒素脂肪族複素単環式基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルケニル基;
(xiii)含窒素脂肪族複素単環式基及びモノもしくはジ低級アルキルアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルキニル基;
(xiv)モノもしくはジ低級アルキルアミノ基で置換されていてもよい低級アルキルチオ基;および
(xv)シクロ低級アルキル低級アルコキシ基(当該基のシクロ低級アルキル部分はモノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基で置換されていてもよい)、
から選ばれる同一もしくは異なる1〜3個の基があげられる。
本発明の目的化合物[I]において、Rが(B)置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基である場合、当該含窒素脂肪族複素単環式基上の置換基としては、例えば、
(i)低級アルキル基;
(ii)含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルカノイル基;
(iii)モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルカノイル基;
(iv)低級アルコキシ低級アルキル基;
(v)モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基;
(vi)シクロ低級アルキル基;
(vii)ヘテロアリール基;
(viii)低級アルカノイルアミノ基、低級アルキル基、カルバモイル基及び低級アルコキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよく、環内に一以上の二重結合を有していてもよい含窒素脂肪族複素単環式基;および
(ix)低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、低級アルケノイル基、ヘテロアリールカルボニル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基及び含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、
から選ばれる基があげられる。
本発明の目的化合物[I]において、Rが(C)置換されたシクロ低級アルキル基である場合、当該シクロ低級アルキル基上の置換基としては、
(i)低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルカノイル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、低級アルケノイル基、ヘテロアリールカルボニル基、アリールカルボニル基(当該基のアリール部分はハロゲン原子で置換されていてもよい)、低級アルキルチオカルバモイル基、低級アルコキシカルボニル基、シクロ低級アルキル基、下式:
Figure 2005162726
(式中、R34はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基を表す)
で示される基、シクロ低級アルキル低級アルキル基及び低級アルキルスルホニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基;
(ii)水酸基で置換されていてもよい低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルカノイル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、ヘテロアリール基置換低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヘテロアリールカルボニル基(当該基のヘテロアリール部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)、シクロ低級アルキルカルボニル基、アリール低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、シクロ低級アルキル低級アルキル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルコキシカルボニル基、モノもしくはジ低級アルキルカルバモイル基、アリールカルボニル基(当該基のアリール部分はハロゲン原子及び低級アルコキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい)、低級アルコキシ低級アルカノイル基及び低級アルケノイル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ低級アルキル基;
(iii)水酸基、低級アルキル基、低級アルカノイル基及び低級アルコキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基;
(iv)含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基(該含窒素脂肪族複素単環式基は、低級アルキル基、カルバモイル(もしくはチオカルバモイル)基、水酸基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基及びモノもしくはジ低級アルキルアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよく、かつベンゼン環と縮合していてもよい);
(v)モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルコキシ基、及び
(vi)含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基(該含窒素脂肪族複素単環式基は低級アルキル基で置換されていてもよい)、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基及び低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル基、
から選ばれる基があげられる。
本発明の目的化合物[I]において、Rが(D)置換されていてもよいアミノ基である場合、当該アミノ基上の置換基としては、例えば、低級アルキル基があげられる。
本発明の目的化合物[I]において、Rが(E)置換されたヘテロアリール基である場合、当該へテロアリール基の置換基としては、
(i)低級アルキル基及び低級アルコキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ低級アルキル基;
(ii)シクロ低級アルキルカルボニル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、モノもしくはジ低級アルキルチオカルバモイル基、モノもしくはジ低級アルキルカルバモイル基及び低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基;
(iii)低級アルキル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基及びモノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル基;
(iv)ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基;
(v)モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルコキシ基;
(vi)オキソ基;および
(vii)下式:
Figure 2005162726
(式中、環Aは低級アルキル基で置換されていてもよく、かつベンゼン環と縮合していてもよい含窒素脂肪族複素単環式基、Yaは単結合手、低級アルキレン基または低級アルケニレン基、pは0または1を表す)
で示される基、
から選ばれる基があげられる。
本発明の目的化合物[I]において、Rが(a)置換されていてもよいヘテロアリール基である場合、当該複素環式基上の置換基としては、例えば、低級アルキル基、低級アルコキシ基及びモノもしくはジ低級アルキルアミノ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜3個の基があげられ、また、Rが(b)置換されていてもよいアリール基である場合、当該アリール基上の置換基としては、例えば、低級アルキル基、ハロゲン原子、ハロゲノ低級アルコキシ基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基、ニトロ基、低級アルコキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシカルボニル基及び低級アルカノイル基から選ばれる同一もしくは異なる1〜3個の基があげられる。
およびRにおけるアリール基としては、例えば、フェニル基またはナフチル基の如き6乃至10員の単環式または二環式アリール基等があげられる。
およびRにおける含窒素脂肪族複素単環式基としては、環内に一以上の二重結合を有していてもよく、例えば、アゼチジニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、アゼピニル基、ジアゼピニル基、アゼオシニル基、ジアゼオシニル基、モルホリニル基又は3−ピロリニル基の如き4乃至8員含窒素脂肪族複素単環式基があげられる。これらのうち、好ましくは5員もしくは6員含窒素脂肪族複素単環式基である。
およびRにおけるヘテロアリール基としては、例えば、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる原子を異項原子として含有するヘテロアリール基があげられる。このようなヘテロアリール基としては、例えば、5乃至14員、好ましくは5乃至10員の単環式もしくは二環式ヘテロアリール基があげられ、具体的には、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、フロピリミジニル基、ピリダジニル基、イミダゾリジニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、プリニル基、1H−インダゾリル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基又はプテリジニル基の如き含窒素へテロアリール基、或いはフリル基、ピラニル基、チエニル基、ベンゾフリル基又はベンゾチエニル基等の如き含硫もしくは含酸素へテロアリール基等があげられる。
Yで示される低級アルキレン基及び低級アルケニレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基又はプロピレン基等の如き炭素数1〜8個の低級アルキレン基、及びビニレン基、プロペニレン基等の如き炭素数2〜8個の低級アルケニレン基等があげられる。
本発明の目的化合物[I]のうち、好ましい化合物としては、例えば、(ア)Yが単結合手、低級アルキレン基又は低級アルケニレン基、Zが−CO−、Rが低級アルキル基、低級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる基で置換されたフェニル基、低級アルコキシ置換ヘテロアリ−ル基又は低級アルキル基置換ヘテロアリール基、qが0である化合物、又は(イ)Yが単結合手、Zが−CH−、Rが低級アルコキシフェニル基、qが0である化合物があげられる。
上記本発明の目的化合物[I]のうち、より好ましい化合物としては、例えば、Rが(1)下記(i)〜(iii)から選ばれる基で置換されたフェニル基、
(i)モノもしくはジ低級アルキルアミノ基及び含窒素脂肪族複素単環式基から選ばれる基で置換された低級アルコキシ基;
(ii)モノもしくはジ低級アルキルアミノ基及び含窒素脂肪族複素単環式基から選ばれる基で置換された低級アルキル基;及び
(iii)低級アルキル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基及び低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基、低級アルカノイル基及び低級アルケノイル基から選ばれる基で置換されたアミノ基、
(2)下記(i)〜(iii)から選ばれる基で置換されたシクロ低級アルキル基、
(i)低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロ低級アルキルカルボニル基及び低級アルコキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換されたアミノ低級アルキル基;
(ii)水酸基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基;及び
(iii)低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヘテロアリールカルボニル基、低級アルキルスルホニル基及び低級アルキルチオカルバモイル基から選ばれる基で置換されたアミノ基、或いは
(3)下記(i)〜(iii)から選ばれる基で置換された含窒素脂肪族複素単環式基、
(i)低級アルキル基;
(ii)低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、シクロ低級アルキルカルボニル基から選ばれる基で置換されたアミノ基;及び
(iii)低級アルキル基で置換された含窒素脂肪族複素単環式基、
が低級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる基で置換されたフェニル基、低級アルキル基置換ヘテロアリール基又は低級アルコキシ基置換ヘテロアリール基、
Qがメチレン基である化合物があげられる。
上記のより好ましい化合物[I]のうち、更に好ましい化合物としては、式:R−(O)−Y−Z−で示される基が、4−(モノ−もしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル)ベンゾイル基;4−(ピロリジノ低級アルキル)ベンゾイル基;4−(ジ低級アルキルアミノ低級アルコキシ)ベンゾイル基;3−(ジ低級アルキルアミノ低級アルコキシ)−4−(ジ低級アルキルアミノ低級アルコキシ)ベンゾイル基;4−(ピペリジノ低級アルコキシ)ベンゾイル基;4−[N−低級アルキル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;4−[N−低級アルカノイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;4−[N−低級アルケノイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;4−[N−シクロ低級アルキルカルボニル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;4−[N−(低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル)−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;4−[N−低級アルカノイル−N−(ピロリジノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;[1−(低級アルキル)ピペリジン−4−イル]カルボニル基;4−[N−低級アルキル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ピペリジノカルボニル基;4−[N−シクロ低級アルキルカルボニル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ピペリジノカルボニル基;4−[(ジ低級アルキル)ピペリジノ]ピペリジノカルボニル基;[1−(低級アルキル)ピペリジン−4−イル]低級アルカノイル基;[1−(低級アルキル)ピペリジン−4−イル]低級アルケノイル基;4−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)シクロへキシルカルボニル基;4−(モノ−もしくはジ低級アルキルアミノ)シクロへキシルカルボニル基;4−[N−低級アルカノイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]シクロへキシルカルボニル基;4−[N−低級アルケノイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]シクロへキシルカルボニル基;4−[N−ヘテロアリールカルボニル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]シクロへキシルカルボニル基;4−[N−低級アルキルチオカルバモイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]シクロへキシルカルボニル基;4−[N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)−N−(低級アルキルスルホニル)アミノ]シクロへキシルカルボニル基;4−[[N−低級アルキル−N−(ヒドロキシ低級アルキル)アミノ]低級アルキル]シクロへキシルカルボニル基;4−[[N−低級アルキル−N−(低級アルコキシ低級アルキル)アミノ]低級アルキル]シクロへキシルカルボニル基;4−[[N−低級アルカノイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]低級アルキル]シクロへキシルカルボニル基;4−[[N−(シクロ低級アルキルカルボニル)−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]低級アルキル]シクロへキシルカルボニル基;4−(ピロリジニル)シクロへキシルカルボニル基;4−(ヒドロキシピロリジニル)シクロへキシルカルボニル基;または4−(ピペリジノ)シクロへキシルカルボニル基、およびRが、エトキシ基およびフッ素原子から選ばれる1または2の基で置換されたフェニル基、エトキシピリジル基、プロピルピリジル基またはプロピルチアゾリル基である化合物があげられる。
上記の更に好ましい化合物のうち、とりわけ好ましい化合物としては、Rが、3−エトキシフェニル基、6−プロピルピリジン−2−イル基、6−エトキシピリジン−2−イル基、2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル基または3−エトキシ−2−フルオロフェニル基である化合物があげられる。
本発明の目的化合物[I]のうち、とりわけ好ましい化合物の具体例としては、例えば、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[2−(1−ピペリジル)エトキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(ジメチルアミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(ジエチルアミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(1−ピロリジニルメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−[(2−メトキシエトキシ)カルボニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−イソブチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[(1−プロピルピペリジン−4−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)プロピオニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(ジメチルアミノメチル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(1−ピロリジニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[(E)−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アクリロイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[4−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−アセチル−N−[2−(1−ピロリジニル)エチル]アミノ]ベンソイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンソイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(エチルアミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−((3S)−3−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−(2−フロイル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−(クロトノイル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−(メチルチオカルバモイル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[4−[N−クロトノイル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(1−ピロリジニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(1−ピロリジニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(ジエチルアミノメチル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[N−イソプロピル−N−(2−メトキシエチル)アミノメチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[4−[2,2−ジメチル−3−(ジメチルアミノ)プロピルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(ジプロピルアミノ)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(ジプロピルアミノ)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(エチルアミノ)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[3−[2−(ジイソプロピルアミノ)エトキシ]−4−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−(ジメチル)プロピルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−(シクロプロパンカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ピペリジノカルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(3,3−ジメチルピペリジノ)ピペリジノカルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−エチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ピペリジノカルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−エチルアミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(メトキシ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(メトシキ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(メトキシ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(メトキシ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(ヒドロキシ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−(メタンスルホニル)アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−(メタンスルホニル)アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−(メタンスルホニル)アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−ピバロイルアミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(シクロプロパンカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−プロピオニルアミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシ−2−フルオロベンジル)−4−[4−[(トランス−4−ピペリジン−1−イルシクロヘキシル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシ−2−フルオロベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(メトキシ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシ−2−フルオロベンジル)−4−[4−[4−(エチルアミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシ−2−フルオロベンジル)−4−[4−[4−[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
またはそれらの薬理的に許容し得る塩があげられる。
本発明の目的化合物[I]は、R及び/又はRにおける置換基上に不斉炭素原子を有する場合、当該不斉炭素原子に基づく複数の立体異性体(ジアステレオマー異性体、光学異性体)として存在しうるが、本発明はこれらのうちのいずれか1個の立体異性体またはその混合物のいずれをも含むものである。
本発明によれば、一般式[I]で示されるピラゾロピリミジン化合物は、下記の方法により製することができるが、これらに限定されるものではない。
(A法)
本発明の目的化合物[I]のうち、一般式[I−A]:
Figure 2005162726
(式中、Zは−CO−、−SO−または下式:
Figure 2005162726
で示される基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は、一般式[II]:
Figure 2005162726
(式中、記号は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物又はその塩と、一般式[III]:
−(O)−Y−Z−OR [III]
(式中、Rは水素原子、低級アルキル基又はベンジル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物又はその塩とを反応させることにより製することができる。
が水素原子である場合、本反応は、溶媒中、縮合剤の存在下、活性化剤の存在下又は非存在下、塩基の存在下又は非存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ベンゼン、1,2−ジクロロエタン、1−メチルピロリジノン、1,2−ジメトキシエタン等があげられる。縮合剤としては、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(WSC・HCl)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ジエチルシアノホスホネート(DEPC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCI)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、カルボニルジトリアゾール、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−プロピルオキシメチルポリスチレン(PS−Carbodiimide)、N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、ヘキサフルオロリン酸2−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HATU)、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HBTU)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリスピロリジノホスホニウム(PyBroP)、テトラフルオロホウ酸2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(TBTU)、ヘキサクロロアンチモン酸クロロ−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(ACTU)等があげられる。活性化剤としては、例えば、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、ヒドロキシフタルイミド(HOPht)、ペンタフルオロフェノール(Pfp−OH)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール−6−スルホンアミドメチルポリスチレン(PS−HOBt)等があげられる。塩基としては、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデセン(DBU)、等があげられる。
上記本反応において、化合物[II]の使用量は、化合物[III]に対して0.3〜10当量、好ましくは0.5〜2当量とすることができる。縮合剤の使用量は、化合物[II]又は[III]に対して1〜10当量、好ましくは1.5〜4当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[II]又は[III]に対して1〜10当量、好ましくは2〜4当量とすることができる。活性化剤の使用量は、化合物[II]又は[III]に対して1〜10当量、好ましくは1.5〜4当量とすることができる。本反応は、−20〜80℃、好ましくは0〜30℃で実施することができる。
なお、一般式[III]において、Zが−CO−で示される基であり、Rが水素原子である場合、当該化合物を対応する酸ハライド又は混合酸無水物等の反応性誘導体に変換した後、該反応性誘導体を上記塩基の存在下、溶媒中又は無溶媒で化合物[II]と反応させることにより化合物[I−A]を製することもできる。
また、一般式[III]において、Zが−CO−で示される基であり、Rが低級アルキル基又はベンジル基である場合、本反応は、該エステル化合物を常法の加水分解、塩酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸等による酸分解、又は還元反応により対応するカルボン酸化合物に変換した後、当該カルボン酸化合物と化合物[II]とを上記と同様に処理することにより実施することもできる。
更に、一般式[III]において、Zが−CO−で示される基であり、Rが低級アルキル基又はベンジル基である場合、本反応は、塩基の存在下、溶媒中又は無溶媒で、化合物[II]と化合物[III]とを直接反応させることにより実施することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ベンゼン、1,2−ジクロロエタン、1−メチルピロリジノン、メタノール、エタノール、イソプロパノ−ル等があげられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデセン(DBU)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)等があげられる。
上記本反応において、化合物[III]の使用量は、化合物[II]に対して0.3〜10当量、好ましくは0.5〜2当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[II]又は[III]に対して1〜10当量、好ましくは、1〜4当量とすることができる。本反応は、25〜150℃、好ましくは60〜100℃で実施することができる。
(B法)
本発明の目的化合物[I]のうち、Zが−CH−で示される基である化合物、即ち、一般式[I−B]:
Figure 2005162726
(式中、記号は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は、化合物[II]と一般式[IV]:
−(O)−Y−CHO [IV]
(式中、記号は前記と同一意味を有する。)
で示されるアルデヒド化合物(低級アルカナールもしくはアリール低級アルカナール)とを溶媒中還元剤の存在下で反応させることにより製することができる。
溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチルピロリジノン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、ベンゼン、エタノール、メタノール、イソプロパノール、酢酸等があげられる。還元剤としては、例えば、マクロポーラストリエチルアンモニウムメチルポリスチレンシアノボロヒドリド(MP−Cyanoborohydride)、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム等があげられる。還元剤の使用量は、化合物[II]に対して1〜10当量、好ましくは1〜4当量とすることができる。
本反応は、−20〜100℃、好ましくは0〜40℃で実施することができる。
(C法)
本発明の目的化合物[I]のうち、一般式[I−C]:
Figure 2005162726
(式中、R11は低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基及び含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は、例えば、一般式[V]:
Figure 2005162726
(式中、記号は前記と同一意味を有する。)
で示されるカルボン酸化合物又はその塩と、一般式[VI]:
11−H [VI]
(式中、記号は前記と同一意味を表す。)
で示されるアミン化合物又はその塩とを反応させることにより製することもできる。
本反応は、溶媒中、縮合剤の存在下、活性化剤の存在下又は非存在下、塩基の存在下又は非存在下で実施することができる。溶媒、縮合剤、活性化剤及び塩基としては、上記A法で例示された溶媒、縮合剤、活性化剤および塩基を適宜使用することができる。
上記本反応において、化合物[V]の使用量は、化合物[VI]に対して0.5〜3当量、好ましくは1〜2当量とすることができる。縮合剤の使用量は、化合物[V]又は[VI]に対して1〜10当量、好ましくは1.5〜4当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[V]又は[VI]に対して1〜10当量、好ましくは2〜4当量とすることができる。活性化剤の使用量は、化合物[V]又は[VI]に対して1〜10当量、好ましくは1.5〜4当量とすることができる。本反応は、−20〜80℃、好ましくは0〜30℃で実施することができる。
(D法)
本発明の目的化合物[I]のうち、一般式[I−D]:
Figure 2005162726
(式中、R12は置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基又は置換されていてもよいアミノ基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物は、例えば、一般式[VII]:
Figure 2005162726
(式中、Wは反応性残基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物と一般式[VIII]:
Figure 2005162726
(式中、記号は前記と同一意味を有する。)
で示されるピペリジン化合物又はその塩とを反応させるか、或いは、化合物[II]と一般式[IX]:
Figure 2005162726
(式中、記号は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物とを反応させることにより製することができる。
化合物[VII]及び[VIII]、或いは化合物[II]及び[IX]から化合物[I−D]を得る反応は、いずれも、溶媒中、塩基の存在下実施することができる。溶媒は、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、トルエンなどがあげられ、塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジンなどがあげられる。化合物[VIII]又は[II]の使用量は、化合物[VII]又は[IX]対して0.8〜3当量とすればよく、好ましくは1〜1.5当量である。塩基の使用量は、化合物[VII]もしくは[VIII]又は化合物[II]もしくは[IX]に対して1〜4当量とすればよく、好ましくは2〜3当量である。本反応は、25〜150℃、好ましくは60〜120℃で実施することができる。
化合物[VII]は、化合物[II]と一般式[X]:
Figure 2005162726
(式中、Wは反応性残基、Wは前記と同一意味を有する)
で示される化合物(ホスゲン、ホスゲン前駆体またはホスゲン等価体等)とを反応させることにより製することができ、また、化合物[IX]は、化合物[VIII]と前記化合物[X]とを反応させることにより製することができる。当該化合物[X]において、WおよびWで示される反応性残基としては、例えば、ハロゲン原子、フェノキシ基、p−ニトロフェノキシ基、低級アルコキシ基又は含窒素芳香族複素単環式基が挙げられる。
上記化合物[VII]又は[IX]を得る反応は、溶媒中、塩基の存在下実施することができる。溶媒は、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、トルエン等があげられ、塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン等があげられる。ホスゲン前駆体としては、例えば、トリホスゲン、ジホスゲン(ホスゲンダイマー)等があげられ、ホスゲン等価体としては、例えば、クロロギ酸p−ニトロフェニル、1,1'−カルボニルジイミダゾール、クロロ炭酸ジフェニル、炭酸ジエチル、N,N'−ジスクシンイミジルカーボネート、ジピリジン−2−イルカーボネート等があげられる。化合物[X]の使用量は、化合物[II]又は[VIII]に対して0.2〜4当量とすればよく、好ましくは0.4〜2当量である。塩基の使用量は、化合物[II]もしくは[VIII]に対して3〜6当量とすればよく、好ましくは3〜4当量である。本反応は、−4〜60℃、好ましくは0〜30℃で実施することができる。
なお、本方法においては、化合物[VII]又は[IX]を単離することなく、連続的に化合物[I−D]を得ることも可能である。
本発明の目的化合物[I]は、上述の如くして得られる化合物のR上の置換基を、さらに目的とする他の置換基へ変換することによっても製造することができる。このような置換基の変換方法は、目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよいが、例えば(a法)〜(e法)の如く実施することができる。
(a法)
上の置換基として置換された低級アルコキシ基を含む基を有する本発明の目的化合物[I]は、R上の置換基として水酸基を含む基を有する本発明の化合物と、対応する置換基を有するハロゲン化低級アルキルとを、塩基(例えば、水素化ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下反応させることにより得られる。
あるいは、R上の置換基として水酸基を含む基を有する本発明の化合物と、対応する置換基を有する低級アルカノールとを、適当な溶媒中、トリフェニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジイソプロピルの存在下で反応させることによっても得られる。
(b法)
上の置換基として低級アルキルアミノ基を含む基を有する本発明の化合物[I]は、R上の置換基として1級もしくは2級アミノ基を含む基を有する本発明の化合物と、対応するアルキルハライドとを適当な溶媒中、塩基の存在下反応させることにより得ることができる。
(c法)
上の置換基として低級アルカノイルアミノ基などのアシルアミノ基を含む基を有する本発明の化合物[I]は、R上の置換基として1級もしくは2級アミノ基を含む基を有する本発明の化合物と、対応するカルボン酸もしくはチオカルボン酸化合物とを前記A法と同様に反応させることにより得られる。
(d法)
上の置換基として下式:
Figure 2005162726
(式中、R13は水素原子もしくは低級アルキル基、R14、R15は、互いに結合して環を形成していてもよい低級アルキル基、nは1または2の整数を表す)
で示される基を含む基を有する本発明の目的化合物[I]は、R上の置換基として1級もしくは2級アミノ基を含む基を有する本発明の化合物と、一般式[XI]:
Figure 2005162726
(式中、X及びXはハロゲン原子を表し、他の記号は前記と同一意味を表す)
で示される化合物とを適当な溶媒中、塩基の存在下反応させた後、得られる生成物と、一般式[XII]:
(R14)(R15)NH [XII]
(式中、記号は前記と同一意味を表す)
で示されるアミン化合物とを反応させることにより製することもできる。なお、本反応は、同一反応容器内で中間生成物を単離することなく実施することも可能である。
(e法)
上の置換基として下式:
Figure 2005162726
(式中、mは5または6の整数を表す)
で示される含窒素脂肪族複素単環式基を含む基を有する本発明の目的化合物[I]は、R上の置換基としてアミノ基を含む基を有する本発明の化合物と、一般式[XIII]:
−(CH−X [XIII]
(式中、X及びXはハロゲン原子、他の記号は前記と同一意味を表す。)
で示される化合物とを適当な溶媒中、塩基の存在下反応させることにより得ることができる。
上記A〜Cおよびa〜e法を行うにあたり、原料化合物ないし各中間体がアミノ基などの官能基を有する場合、合成化学の常法により該官能基に適切な保護基を導入し、必要が無くなればそれらの保護基を適宜除去してもよい。
本発明の目的化合物[I]の合成中間体である化合物[II]は、例えば、WO02/79189号記載の方法に従い、次のようにして化合物[XIV]と化合物[XV]とを反応させて化合物[II−A]を製し、さらに化合物[XVI]を反応させて化合物[II−B]を製した後、常法により、当該化合物からアミノ基の保護基を除去することにより製することができる。
Figure 2005162726
(式中、Gはアミノ基の保護基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
上記化合物[II−A]を製する反応は、溶媒の存在下又は非存在下、活性化剤の存在下又は非存在下、添加剤の存在下又は非存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、キシレン、クロロホルム等があげられる。活性化剤としては、例えば、ヘキサメチルジシラザン、N,O−ビストリメチルシリルアセトアミド、クロロトリメチルシラン等があげられる。添加剤としては、例えば、硫酸アンモニウム、クロロトリメチルシラン、トリエチルアミン塩酸塩、ピリジン塩酸塩、トリエチルアミン等があげられる。
上記化合物[II−B]は、化合物[II−A]と一般式[XVI]:
−Q−X [XVI]
(式中、Xは水酸基もしくは脱離基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
で示される低級アルカノールもしくは脱離基を有する低級アルキルとを適当な溶媒中、脱水剤もしくは塩基の存在下で反応させることにより製することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチルピロリジノン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、ベンゼン等があげられる。Xが水酸基の場合、脱水剤としては、例えば、アゾジカルボン酸ジエステルおよび3置換ホスフィンまたはホスホランの組み合わせ等、また、Xが脱離基、例えば、ハロゲン基、低級アルキルスルホニルオキシ基もしくはアリールスルホニルオキシ基等の場合、塩基としては、水酸化リチウム等の水酸化アルカリ金属、水素化アルカリ金属、炭酸アルカリ金属、アルカリ金属低級アルコキシド、もしくはリチウムジイソプロピルアミド(LDA)等があげられる。
更に、上記化合物[II−B]において、アミノ基の保護基Gとしては、例えば、ベンジル基、低級アルコキシカルボニル基等があげられ、これら保護基は慣用の方法により除去することができる。
本発明における中間体化合物[V]は、例えば、化合物[II]と一般式[XVII]:
16−COOH [XVII]
(R16は保護もしくはエステル化されたカルボキシル基で置換されたフェニル基を表す。)
で示される化合物又はその反応性誘導体(例えば、酸クロリドの如き対応酸ハライド等)とを反応させ、生成物から常法に従って保護基もしくはエステル残基を除去することにより得ることができる。
本発明の目的化合物[I]、およびその合成中間体[III]又は[IV]は、上述の如くして得られる化合物のR上の置換基および/またはR上の置換基を、目的とする他の置換基へ変換することによっても製造することができる。このような置換基の変換方法は、目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよく、例えば、O−アルキル化反応、還元的アミノ化反応等を適用することにより製することができる。
上述の[A法]〜[C法]および[a]〜[e]法等の如くして得られる本発明の目的化合物[I]は、所望により、薬理的に許容しうる塩に変換することもできる。薬理的に許容しうる塩への変換は、当業者に公知の方法に従って行なえばよい。
なお、本発明において、低級アルキルまたは低級アルコキシとしては、炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられ、とりわけ炭素数1〜4のものが挙げられる。また、低級アルカノイルとしては、炭素数2〜7、とりわけ炭素数2〜5の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられ、シクロ低級アルキルとしては、炭素数3〜8、とりわけ炭素数3〜6のものが挙げられる。低級アルケニルとしては、炭素数2〜8、とりわけ炭素数2〜4のものが挙げられる。低級アルキニルとしては、炭素数2〜8、とりわけ炭素数2〜4のものが挙げられる。低級アルキレンとしては、炭素数1〜6、とりわけ炭素数1〜5の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられる。低級アルケニレンとしては、炭素数2〜8、とりわけ炭素数2〜4の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられる。さらに、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子が挙げられる。低級アルケノイルとしては、炭素数2〜8の直鎖または分岐鎖アルケノイル基、とりわけ炭素数3〜6の直鎖または分岐鎖アルケノイル基があげられる。ヘテロアリールとしては、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる少なくとも1個の異項原子を含有する5〜14員のヘテロアリールがあげられ、とりわけ、少なくとも1個の窒素原子を異項原子として含有する5〜10員の単環式もしくは二環式アリールがあげられる。
本発明の目的化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩は、SKチャネル遮断薬として知られているアパミンとの競合結合試験において、アパミンに対する優位な拮抗作用を示すことから、SKチャネル遮断薬として有用である。従って、本発明の目的化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩は、SKチャネルに関連する疾患の予防・治療、例えば、便秘症や過敏性腸症候群などの消化管運動機能不全、学習記憶障害、感情障害、アルツハイマー型痴呆症などの中枢性疾患、筋緊張性ジストロフィー、および睡眠時無呼吸症の予防・治療への適用が考えられる。
また、本発明の目的化合物[I]は低毒性であり、医薬として安全性が高いという特長をも有する。
本発明の目的化合物[I]は、遊離の形でも、それらの薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使用することができる。薬理的に許容しうる塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩又は臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩又はマレイン酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。また、カルボキシル基等の置換基を有する場合には塩基との塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩又はカルシウム塩の如きアルカリ土類金属塩)が挙げられる。
本発明の目的化合物[I]もしくはその塩、又は合成中間体[II]もしくはその塩は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物あるいは水和物等をいずれも含むものである。
本発明の目的化合物[I]又はその薬理的に許容しうる塩は経口的にも非経口的にも投与することができ、また、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、注射剤、吸入剤等の慣用の医薬製剤として用いることができる。
本発明の目的化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、体重、状態によっても異なるが、注射剤とすれば、通常、1日当り約0.0001〜1mg/kg、とりわけ約0.001〜0.1mg/kg程度、経口剤とすれば、通常、1日当り約0.001〜100mg/kg、とりわけ約0.01〜10mg/kg程度とするのが好ましい。
上記例示の各方法で合成される本発明の目的化合物の具体例(実施例)を下記に示すが、これにより本発明が限定されるものではない。
実施例1
4−[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル(参考例11で得られる化合物)106mgのエタノール3mL溶液に、2規定水酸化ナトリウム水溶液21μLを加え、室温で終夜撹拌する。反応液に2規定塩酸42μLを加えた後、濃縮して、粗生成カルボン酸化合物を得る。該化合物に塩化メチレン2mL、1−(3−エトキシベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン2塩酸塩(WO02/79189記載の化合物)105mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール51.7mg、トリエチルアミン124.5μL、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩73.4mgを順次加え、室温で19時間撹拌する。反応液をクロロホルム5mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mLを加えて撹拌後、有機層を分離し、濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル;富士シリシアケミカル製、溶媒;酢酸エチル/クロロホルム=1:0〜0:1)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(127mg、収率84%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;597[M+H]
実施例2
トランス−4−(1−ピロリジニル)シクロヘキサンカルボン酸・塩酸塩(参考例87(2)で得られる化合物)26mgに塩化メチレン3.5mL、1−(3−エトキシベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン2塩酸塩30mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの0.5M N,N−ジメチルホルムアミド溶液219μL、トリエチルアミン35.6μL、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチルポリスチレン(PS−Carbodiimide 0.94mmol/g;アルゴノートテクノロジー製)310.4mgを順次加え、並列反応装置(Quest210;アルゴノートテクノロジー製)を用いて室温で24時間撹拌する。反応液にマクロポーラストリエチルアンモニウムメチルポリスチレンカルボネート(MP−Carbonate 3.04mmol/g;アルゴノートテクノロジー製)120mgを加えて室温で3時間撹拌する。反応液から液層を分離した後、樹脂残渣をクロロホルム、メタノールで順次洗浄後、洗浄液を先の反応液とあわせて遠心濃縮機で溶媒を留去する。得られる粗生成物は高速液体クロマトグラフィー(XTerra PrepMS C18カラム;ウォーターズ製、溶媒;10mM炭酸アンモニウム/メタノール=1:1〜5:95)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(1−ピロリジニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(27mg、収率71%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;518[M+H]
IR(Nujol)cm−1;1634、1596、1555、1459。
実施例3
4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]安息香酸・塩酸塩(参考例78(2)で得られる化合物)66mgに塩化メチレン2mL、1−(3−エトキシベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン2塩酸塩100mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール49.3mg、トリエチルアミン118.6μL、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド塩酸塩70mgを順次加え、室温で17時間撹拌する。反応液をクロロホルム5mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mLを加えて撹拌後、有機層を分離し、濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル/クロロホルム=1:0〜0:1)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(103mg、収率69%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;530[M+H]
実施例4
(1)1−(3−エトキシベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン2塩酸塩2g、トリエチルアミン2.18mLの塩化メチレン20mL懸濁液に、氷冷下テレフタル酸モノメチルクロリド970mgの塩化メチレン10mL溶液を滴下し、室温で1日撹拌する。反応液に水を加えて30分撹拌、静置後、塩化メチレン層を分離し、水層をクロロホルムで抽出して先の塩化メチレン層に合わせ、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮する。得られる粗生成物はシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(バイオタージFlash40M、酢酸エチル/ヘキサン=1:1)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(メトキシカルボニル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(2.4g、収率98%)をアモルファス固体として得る。MS(APCI)m/z;501(M+H)
(2)上記(1)で得られる化合物2.4gのエタノール/テトラヒドロフラン(1:1、25mL)の懸濁液に10%水酸化ナトリウム水溶液10mLを滴下し、室温で19時間撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈し、10%クエン酸水溶液で中和した後、クロロホルムで2回抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮する。得られる粗生成カルボン酸化合物50mg、N,N−ジエチルエチレンジアミン35.8mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの0.5M N,N−ジメチルホルムアミド溶液308μL、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−プロピルオキシメチルポリスチレン(PS−Carbodiimide 0.94mmol/g)328mgを順次加え、並列反応装置(Quest210)を用い、室温で24時間撹拌する。反応液にマクロポーラストリエチルアンモニウムメチルポリスチレンカーボネート(MP−Carbonate 3.04mmol/g)120mgを加えて室温で1時間撹拌後、液層を分離し、樹脂残渣をクロロホルム、メタノールで順次洗浄後、洗浄液を上記反応液とあわせて濃縮する。得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(XTerra PrepMS C18カラム、溶媒;10mM炭酸アンモニウム/メタノール=80:20〜5:95)で精製することにより1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[2−(ジエチルアミノ)エチルカルバモイル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(15.6mg、収率19%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;585[M+H]
(3)上記(1)で得られる化合物をエタノール1mLに溶解し、2規定塩酸16μL加えた後、溶媒を留去し、残渣を水に溶解後、凍結乾燥することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[2−(ジエチルアミノ)エチルカルバモイル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・塩酸塩をアモルファス粉末として得る。
MS(APCI)m/z;585[M+H]
実施例5
(1)参考例1(3)で得られる化合物を実施例1と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−[3−(ジメチルアミノ)プロピオニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンをアモルファス固体として得る。
(2)上記(1)で得られる化合物131mgとフマル酸24.2mgとの混合物を水に溶解した後、凍結乾燥することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−[3−(ジメチルアミノ)プロピオニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・フマル酸塩を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;628[M+H]
実施例6
4−[N−[(2−メトキシエトキシ)カルボニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンズアルデヒド(参考例97で得られる化合物)90mgにテトラヒドロフラン1.5mL、1−(3−エトキシベンジル)−4−(1−ピペラジニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩100mg、トリエチルアミン90μL、酢酸73μL、マクロポーラストリエチルアンモニウムメチルポリスチレンシアノボロヒドリド(MP−Cyanoborohydride 2.04mmol/g;アルゴノートテクノロジー製)を順次加え、並列反応装置(MiniBlock;メトラートレド製)を用いて、室温で18時間振とうする。反応液を分離し、樹脂残渣をテトラヒドロフランで3回洗浄し、該洗浄液と前記反応液とを合わせて濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル/クロロホルム=1:0〜0:1)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−[(2−メトキシエトキシ)カルボニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンジル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(159mg、収率38%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;617[M+H]
実施例7〜83
対応原料化合物を実施例1、或いは実施例1及び実施例4(2)と同様に処理することにより、下記第1表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
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Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例84〜92
対応原料化合物を実施例2と同様に処理することにより、下記第2表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例93〜129
対応原料化合物を実施例3、或いは実施例3及び実施例5(2)と同様に処理することにより、下記第3表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例130〜133
対応原料化合物を実施例4及び実施例5(2)と同様に処理することにより、下記第4表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例134〜139
対応原料化合物を実施例6と同様に処理することにより、下記第5表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例140〜181
対応原料化合物を前記実施例1〜6のいずれかと同様に処理することにより、下記第6表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
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Figure 2005162726
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Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例182〜341
対応原料化合物を実施例1、或いは実施例1及び実施例4(3)と同様に処理することにより、下記第7表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
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Figure 2005162726
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Figure 2005162726
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Figure 2005162726
Figure 2005162726
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Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例342
対応原料化合物を実施例2と同様に処理することにより、下記第8表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例343〜365
対応原料化合物を実施例3、或いは実施例3及び実施例4(3)と同様に処理することにより、下記第9表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例366
4−[N−アセチル−N−[2−(1−ピロリジニル)エチル]アミノ]安息香酸tert−ブチル(参考例107で得られる化合物)37mgの塩化メチレン0.2mL溶液に、トリフルオロ酢酸0.2mLを加え、室温で1日振盪する。反応液を濃縮し、残渣をクロロホルム、4規定塩酸ジオキサン溶液、クロロホルムで順次共沸し、4−[N−アセチル−N−[2−(1−ピロリジニル)エチル]アミノ]安息香酸塩酸塩を得る。該化合物と1−(3−エトキシベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン2塩酸塩とを、実施例3と同様に縮合反応を行った後、実施例4(3)と同様に塩酸塩を調製し、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−アセチル−N−[2−(1−ピロリジニル)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩(15mg、収率21%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;597[M+H]
実施例367〜380
対応原料化合物を実施例366と同様に処理することにより、下記第9.1表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例381
(1)4−ヒドロキシ安息香酸1.06gに塩化メチレン30mL、1−(3−エトキシベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン2塩酸塩3.02g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.25g、トリエチルアミン3.7mL、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩1.78gを順次加え、室温で17時間撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、有機層を分離する。該有機層から溶媒を留去し、得られる残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=50:1)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−(4−ヒドロキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル]1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(2.70g、収率80%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;459[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物250mg、3−ジメチルアミノ−2,2−ジメチル−1−プロパノール215mg、トリフェニルホスフィン429mgのテトラヒドロフラン4.0mL溶液に、氷冷下、アゾジカルボン酸ジイソプロピル330mgを滴下後、室温で1晩撹拌する。反応液を塩化メチレン4mlで希釈後、カチオン交換樹脂(IST社製ISOLUTE SCX、メタノール/塩化メチレン=1:1〜1規定アンモニア水/メタノール)で処理する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:1)で精製し、さらに実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロポキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・塩酸塩(257mg、収率78%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;572[M+H]
実施例382〜403
対応原料化合物を実施例381と同様に処理することにより、下記第10表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例404
(1)対応原料化合物を実施例381と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(34mg、収率61%)を得る。
MS(ESI)m/z;642[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物34mgのメタノール0.5mL液に、4規定塩酸/ジオキサン0.1mLを加え、室温で1晩撹拌する。溶媒を留去し、得られる残渣を水に溶解後、凍結乾燥することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(4−ピペリジルオキシ)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(27mg、収率79%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;542[M+H]
実施例405〜406
対応原料化合物を実施例404と同様に処理することにより、下記第11表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例407
(1)4−[[N−エチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)]アミノメチル]安息香酸メチルエステル(参考例81で得られる化合物)230mgを実施例1と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[[N−エチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)]アミノメチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(330mg、2段階収率70%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;600(M+H)
(2)上記(1)で得られる化合物330mgを1,4−ジオキサン2mLに溶かし、4規定塩酸―ジオキサン溶液4mLを加え、室温で6時間撹拌する。ジイソプロピルエーテル6mLを加えて撹拌し、上澄み液を除去する(該洗浄操作を2回繰り返す)。沈殿物を水2mLに溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液3mL及びクロロホルム3mLを加えて撹拌する。静置後、有機層を分離し、濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Purif8Hi−Flash/L、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=65:35〜0:100)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(エチルアミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(121mg、収率44%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;500[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物110mgを水500μLに懸濁し、2規定塩酸220μLを加えた後、凍結乾燥することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(エチルアミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;500[M+H]
実施例408〜415
対応原料化合物を実施例407と同様に処理することにより、下記第12表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例416
実施例415記載化合物50mg及びトリエチルアミン50mgの塩化メチレン溶液に、アセチルクロリド10mgを加え、室温で18時間撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、溶媒を留去する。得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(10mM炭酸アンモニウム/メタノール=80:20〜5:95)で精製し、さらに実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(20mg、収率40%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;577[M+H]
実施例417〜421
対応原料化合物を実施例416と同様に処理することにより、下記第13表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例422
実施例410記載化合物40mgのテトラヒドロフラン1mLの懸濁液に、炭酸カリウム35mg、ヨウ化エチル9μLを順次加え、室温にて終夜攪拌する。反応液をクロロホルム5mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mLを加えて撹拌後、有機層を分離し、濃縮する。得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(10mM炭酸アンモニウム/メタノール=80:20〜5:95)で精製し、得られる生成物を実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(N−エチル−N−メチルアミノ)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(13mg、収率31%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;506[M+H]
実施例423〜424
対応原料化合物を実施例422と同様に処理することにより、下記第14表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例425
(1)実施例411記載化合物50mgのジクロロメタン1mLの懸濁液に氷冷下、トリエチルアミン44μL、塩化クロロアセチル9μLを順次加え、氷冷下2時間攪拌する。氷冷下、2Mジメチルアミン−テトラヒドロフラン溶液0.3mL加え、室温にて終夜攪拌する。反応液をクロロホルム3mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mLを加えて撹拌後、有機層を分離・濃縮する。得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(10mM炭酸アンモニウム/メタノール=80:20〜5:95)で精製することにより1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[(N,N−ジメチルグリシル)アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(20.4mg、収率40%)をアモルファス固体として得る。
MS(ESI)m/z;549[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物を実施例4(3)と同様に処理することにより1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[(N,N−ジメチルグリシル)アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(21.5mg、収率93%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;549[M+H]
実施例426〜433
対応原料化合物を実施例425と同様に処理することにより、下記第15表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例434
(1)実施例411記載化合物40mgのテトラヒドロフラン1mLの懸濁液にジメチルアセトアミド0.2mL、1,5−ジヨードペンタン16.6μL、炭酸ナトリウム28mgを順次加え、70℃にて23時間攪拌する。放冷後、反応液をクロロホルム3mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mLを加えて撹拌後、有機層を分離し、濃縮する。得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(10mM炭酸アンモニウム/メタノール=80:20〜5:95)で精製し、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(12.9mg、収率34%)をアモルファス固体として得る。
MS(ESI)m/z;532[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物を実施例4(3)と同様に処理することにより1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(15.4mg、定量的)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;532[M+H]
実施例435
対応原料化合物を実施例434と同様に処理することにより、下記第16表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例436〜442
対応原料化合物を実施例407と同様に処理することにより、下記第17表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例443〜500
対応原料化合物を実施例3と同様に処理することにより、下記第18表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例501〜567
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することにより、下記第19表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例568〜577
対応原料化合物を実施例381と同様に処理することにより、下記第20表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例578〜616
対応原料化合物を実施例366と同様に処理することにより、下記第21表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例617
(1)トランス−4−[N−メチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノメチル]シクロヘキサンカルボン酸(参考例239で得られる化合物)を実施例3と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−メチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノメチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンをアモルファス粉末として得る。
MS(APCI)m/z;592[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物を実施例404(2)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(メチルアミノメチル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩をアモルファス粉末として得る。
MS(APCI)m/z;492[M+H]
実施例618
(1)4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]−3−メチル安息香酸・2塩酸塩(参考例251で得られる化合物)を実施例3と同様に処理することにより1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[3−メチル−4−[2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンをアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;543[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物50mgの1,2−ジクロロエタン1mL溶液に氷冷下アセトアルデヒド10μL、酢酸10μL、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム29mgを順次加え、室温にて終夜攪拌する。さらにアセトアルデヒド10μL、酢酸10μL、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム29mgを順次加え、室温にて終夜攪拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、溶媒を留去する。得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(10mM炭酸アンモニウム/メタノール=80:20〜5:95)で精製し、さらに実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[3−メチル−4−[N−エチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(22mg、収率37%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;571[M+H]
実施例619〜629
対応原料化合物を実施例618と同様に処理することにより、下記第22表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例630
(1)1−(3−エトキシベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩60mgを塩化メチレン1.2mLに溶かし、0℃にてN,N−ジイソプロピルエチルアミン85μLとクロロギ酸p−ニトロフェニル49mgを加え、室温で2時間30分撹拌する。反応液をクロロホルム1mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液1.5mLを加えて撹拌し、有機層を分離する。再度、クロロホルムで抽出し、分離した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し濃縮する。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=9:1〜0:10)にて精製し、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(72mg,収率100%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;504(M+H)
(2)上記(1)で得られる化合物25mgをN,N−ジメチルホルムアミド1.5mLに溶かし、室温にてN,N−ジイソプロピルエチルアミン51μLと4−(1−ピロリジニル)−ピペリジン65mgを加え、70℃で4時間撹拌する。反応液を室温に戻し、反応液をクロロホルム1mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液1.5mLを加えて撹拌し、有機層を分離する。再度、クロロホルムで抽出し、分離した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し濃縮する。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:0〜85:15)にて精製し、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−(1−ピロリジニル)ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(19mg,収率73%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;519(M+H)
(3)上記(2)で得られる化合物19mgを実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−(1−ピロリジニル)ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩をアモルファス粉末として得る。
MS(APCI)m/z;519[M+H]
実施例631〜632
対応原料化合物を実施例630と同様に処理することにより、下記第23表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例633
(1)4−[[1−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)シクロプロピル]メトキシ]安息香酸メチル(参考例235で得られる化合物)245mgを、実施例1と同様に処理する事により、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[[1−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)シクロプロピル]メトキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(380mg、収率98%)を無色液体として得る。
MS(APCI)m/z;642.5[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物100mgから実施例404(2)と同様に処理して得られる1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[[1−(アミノメチル)シクロプロピル]メトキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩の粗生成物を、さらに実施例618(2)と同様に処理する事により、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[[1−(ジメチルアミノメチル)シクロプロピル]メトキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・塩酸塩(33mg、収率34%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;570[M+H]
実施例634〜636
対応原料化合物を実施例633と同様に処理することにより、下記第24表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例637
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[3−メチル−4−[2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例618(1)で得られる化合物)を実施例416と同様に処理することにより1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[3−メチル−4−[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(26mg、42%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;585[M+H]
実施例638〜650
対応原料化合物を実施例637と同様に処理することにより、下記第25表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例651
(1)トランス−4−(メトキシメトキシ)シクロヘキサンカルボン酸エチル(参考例237で得られる化合物)2.0gを、実施例1と同様に処理する事により、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(メトキシメトキシ)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(2.88g、収率78%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;509[M+H]
(2)前記(1)で得られた化合物2.8gのエタノール20mL懸濁液に、濃塩酸2.0mL、水2.0mLを加え、80℃で1時間撹拌する。反応液をエーテルで希釈し、析出する結晶を濾取する事により、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩(2.81g、収率99%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;465[M+H]
(3)前記(2)で得られた化合物50mgのトルエン0.5mL懸濁液に、2−(ジメチルアミノ)エチルクロリド塩酸塩80mg、60%油性水素化ナトリウム50mgを加え、100℃で2日撹拌する。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、さらに実施例4(3)と同様に処理する事により、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩(14mg、収率24%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;536[M+H]
実施例652
(1)4−[(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンチルオキシ]安息香酸メチル(参考例285で得られる化合物)256mgを、実施例1と同様に処理する事により、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンチルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(400mg、収率99%)を無色液体として得る。
MS(APCI)m/z;659[M+H]
(2)前記(1)で得られた化合物50mgのテトラヒドロフラン3ml溶液に、氷冷下、60%油性水素化ナトリウム10mgを加えて0.5時間撹拌後、ヨードメタン55mgを滴下し、室温で3時間撹拌する。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9:1〜1:9)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[(2S)−2−[N−メチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンチルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(35mg、収率67%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;672[M+H]
(3)前記(2)で得られる化合物を、実施例404(2)と同様に処理する事により、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[(2S)−2−(メチルアミノ)−4−メチルペンチルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(15mg、収率46%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;572[M+H]
実施例653
対応原料化合物を実施例652と同様に処理することにより、下記第26表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例654
(1)アルゴン雰囲気下、塩化オキザリル4.48mLの塩化メチレン50mL溶液に、−60℃でジメチルスルホキシド4.55gの塩化メチレン5mL溶液を15分間かけて滴下する。この溶液に、トランス−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチル(参考例238で得られる化合物)5.9gの塩化メチレン30mL溶液を30分かけて滴下し、さらに同温で1時間撹拌する。−60℃で反応液にトリエチルアミン16.7mLを滴下し、同温で30分撹拌後、0℃に昇温してさらに1時間撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈し、水、5%クエン酸水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮することによって粗生成トランス−4−ホルミルシクロヘキサンカルボン酸メチル(5.32g、収率91%)を油状物として得る。
(2)上記(1)で得られる化合物500mg、3−ジメチルアミノプロピルアミン600mgの塩化メチレン10mL混合液に、氷冷下、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム983mg、酢酸353mgを順次加え、室温で5日間撹拌する。反応液に注意深く飽和重曹水を加えて中和し、クロロホルムで2回抽出した後、減圧濃縮する。得られる組成生物はシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール/アンモニア水=9:1:0.1)で精製することにより、トランス−4−[3−(ジメチルアミノ)プロピルアミノメチル]シクロヘキサンカルボン酸メチル(239mg、収率32%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;257[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物92mgのクロロホルム0.5mL溶液に、氷冷下、塩化2−フロイル68μLのクロロホルム0.5mL溶液、ピリジン67μLを順次加え、室温で1日間撹拌する。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで3回抽出し、合した有機層を遠心濃縮機で減圧下濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9:1〜1:1)で精製することにより、トランス−4−[[N−(2−フロイル)−N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミノ]メチル]シクロヘキサンカルボン酸メチル(102mg、収率75%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;373[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物を実施例1と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−(2−フロイル)−N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミノメチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・塩酸塩をアモルファス粉末として得る。
MS(APCI)m/z;657[M+H]
実施例655〜670
対応原料化合物を実施例654と同様に処理することにより、下記第27表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例671〜703
対応原料化合物を実施例404、407、617、652のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.1表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例704〜712
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することにより、下記第27.2表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例713
(1)実施例630(1)で得られる化合物720mgおよび4−ピペリドン塩酸塩1水和物1.05gを実施例630(2)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−オキソピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(654mg、収率97%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;464[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物50mgを実施例6と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(15.6mg、収率30%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;493[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物13.8mgを実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(15.9mg、収率99.6%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;493[M+H]
実施例714
実施例441で得られる化合物50mgを実施例6と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(N−エチル−N−n−プロピルアミノ)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(59.3mg、64%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;534[M+H]
実施例715
(1)4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド2.1gの塩化メチレン20mL溶液に、ピリジン6mL及び1−(3−エトキシベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩3gを氷冷下で加えた後、室温に昇温し、16時間撹拌する。反応液をクロロホルム20mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mLを加えて撹拌し、有機層を分離する。水層をクロロホルムで抽出し、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し濃縮する。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=1:1〜1:3)にて精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(3.2g,収率88%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;497[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物100mgを参考例1−(1)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゼンスルホニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(91mg、収率80%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;565[M+H]
実施例716
実施例715で得られる化合物57mgを、実施例416と同様に処理し、次いで、得られる化合物を実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゼンスルホニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(51mg、収率75%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;607[M+H]
実施例717
実施例441で得られる化合物50mgを実施例422(2)と同様に処理し、次いで、得られる生成物を実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−プロピル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(3.4mg、収率6.5%)をアモルファス固体として得る。
MS(ESI)m/z;577[M+H]
実施例718
対応原料化合物を実施例713と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る。次いで、該生成物を実施例416と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(23mg、収率34%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;604[M+H]
実施例719(1034489)
(1)4−ピペリジノピペリジン1.0gの塩化メチレン5mL、イソプロパノール15mL溶液に、ジフェニルシアノカルボンイミド1.56gを加え、室温で24時間撹拌する。反応液を酢酸エチル20mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30mLを加えて撹拌し、有機層を分離する。水層をクロロホルムで抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し濃縮する。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=9:1〜5:1)にて精製することにより、N−シアノ−1,4’−ビピペリジン−1’−カルボキシミド酸フェニル(2.5g、収率quant)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;313[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物70mgのテトラヒドロフラン3mL溶液に、水素化ナトリウム14.4mg及び1−(2−フルオロ−3−メチルベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン60mgを加え、100℃にて24時間撹拌する。反応液をクロロホルム3mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mLを加えて撹拌し、有機層を分離する。水層をクロロホルムで抽出し、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し濃縮する。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Purif8、Hi−flash/M、クロロホルム/メタノール=100:0〜85:15)にて精製することにより、1−(2−フルオロ−3−メチルベンジル)−4−[4−[1−[1,4’−ビピペリジン−1’−イル(シアノイミノ)メチル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(77.4mg,収率95%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;545[M+H]
実施例720
(1)実施例407で得られる化合物282mgを、実施例31(1)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[[N−[(シアノイミノ)(フェノキシ)メチル]−N−エチルアミノ]メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(221mg、収率69%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;644[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物64mgのアセトニトリル溶液に、ジメチルアミン水溶液241μL加え、100℃で16時間撹拌する。反応液を室温に戻し、濃縮する。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Purif8、Hi−flash/M、クロロホルム/メタノール=100:0〜90:10)にて精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[[N−[(シアノイミノ)(ジメチルアミノ)メチル]−N−エチルアミノ]メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(51mg,収率86%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;595[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物51mgを実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[[N−[(シアノイミノ)(ジメチルアミノ)メチル]−N−エチルアミノ]メチル]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(45.8mg、収率80%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;595[M+H]
実施例721
対応原料化合物を実施例366と同様に処理して、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る。該生成物50mgを塩化メチレン/イソプロパノール=1:1の混合溶液1mLに溶解し、ジフェニルシアノカルボニイミダート25mgを加え、50℃で6時間撹拌する。反応液をクロロホルム2mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液2mLを加えて撹拌し、有機層を分離する。水層をクロロホルムで抽出し、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し濃縮する。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Purif8Hi−Flash/M、クロロホルム/メタノール=100:0〜90:10)にて精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−[(2−プロピルオキシ)(シアノイミノ)メチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(44.3mg,収率69%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;639[M+H]
実施例722
(1)1,4−シクロヘキサンジカルボン酸モノメチル1.0gを実施例3と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピロゾロ[3,4−d]ピリミジン(1.83g、収率81%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;507[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物及びN,N,N’−トリエチル−1,2−エチレンジアミンを実施例4(2)と同様に処理し、次いで生成物を実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−エチル−N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]カルバモイル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩をアモルファス粉末として得る。
MS(ESI)m/z;619[M+H]
実施例723
4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキサンカルボン酸エチルを実施例654(3)および(4)と同様に処理することにより、1−(6−プロピル−2−ピリジルメチル)−4−[4−[[4−[N−ナフトイル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンをアモルファス固体として得る。
MS(ESI)m/z;688[M+H]
実施例724
(1)6−クロロ−3−ピリダジンカルボン酸エチル37mgのテトラヒドロフラン1.5mL溶液にN,N,N’−トリメチルプロパン−1,3−ジアミン46mgを加え、室温で終夜撹拌する。反応液にテトラヒドロフラン1.5mLを加えて希釈した後、MP−ISOCYANATE(ポリスチレン メチルイソシアネート、1.43mmol/g)400mgを添加し、終夜室温で振とうする。樹脂を濾別、クロロホルム/メタノール混合液で抽出後、合した溶液層を遠心濃縮器で濃縮し、粗生成の6−[N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N−メチルアミノ]−3−ピリダジンカルボン酸エチルを得る。
MS(ESI)m/z;267[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物を実施例1および実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[6−[N−メチル−N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミノ]ピリダジン−3−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・塩酸塩をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;559[M+H]
実施例725
(1)実施例22で得られる化合物500mg、N−ベンジルオキシカルボニル−β−メチルアラニン291mgの塩化メチレン5mL溶液に、シアノホスホン酸ジエチル230μLを加え、室温で終夜撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:1)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−[3−[N’−メチル−N’−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]プロピオニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(431mg、収率61%)を黄色液体として得る。
MS(APCI)m/z;748[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物480mg、ギ酸アンモニウム81mg、および10%パラジウム炭素触媒100mgのメタノール5mL懸濁液を、2時間加熱還流する。反応液を濾過したのち、ろ液を減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=5:1)で精製し、次いで実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−[3−(メチルアミノ)プロピオニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・塩酸塩(390mg、収率99%)を黄色液体として得る。
MS(APCI)m/z;614[M+H]
実施例726
(1)参考例310で得られる化合物1.29gを実施例1と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[4−[(2−ニトロフェニル)スルホニル]ピペラジン−1−イル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(1.91g、収率85%)を黄色液体として得る。
MS(APCI)m/z;718[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物1.71g、炭酸カリウム658mg、およびチオフェノール270μLのN,N−ジメチルホルムアミド10mL懸濁液を、室温で4時間撹拌する。反応液を水/酢酸エチルで希釈後、カチオン交換樹脂(IST社製SCX−2、メタノール/水(1:1)〜1規定アンモニア−メタノール)で処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[トランス−4−[[4−(1−ピペラジニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(1.09g、収率86%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;533[M+H]
(3)前記(2)で得られる化合物50mgの1,2−ジクロロエタン1mL溶液に、氷冷下ホルムアルデヒド液15μL、酢酸11μL、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム30mgを順次加え、室温で終夜撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物は高速液体クロマトグラフィー(10mM炭酸アンモニウム/メタノール)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(47mg、収率92%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;547[M+H]
実施例727
実施例725で得られる化合物50mgの塩化メチレン3mL溶液に、クロロ炭酸エチル10μL、トリエチルアミン22μLを加え、室温で終夜撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:1)で精製し、次いで実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−[3−[N’−メチル−N’−(エトキシカルボニル)アミノ]プロピオニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・塩酸塩(17mg、収率30%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;686[M+H]
実施例728〜738
対応原料化合物を実施例416、714、715、716、717のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.3表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例739〜745
対応原料化合物を実施例1、366、407のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.4表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例746〜749
対応原料化合物を実施例3、407、434のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.5表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例750〜770
対応原料化合物を実施例713、718のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.6表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例771〜798
対応原料化合物を実施例720、724のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.7表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例799〜874
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することにより、下記第27.8表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例875
対応原料化合物を実施例3と同様に処理することにより、下記第27.9表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例876〜891
対応原料化合物を実施例723と同様に処理することにより、下記第27.10表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例892〜900
対応原料化合物を実施例633、726のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.11表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例901〜908
対応原料化合物を実施例366と同様に処理することにより、下記第27.12表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例909〜915
対応原料化合物を実施例719と同様に処理することにより、下記第27.13表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例916
対応原料化合物を実施例720と同様に処理することにより、下記第27.14表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例917〜927
対応原料化合物を実施例722と同様に処理することにより、下記第27.15表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例928〜939
対応原料化合物を実施例723と同様に処理することにより、下記第27.16表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例940〜941
対応原料化合物を実施例727と同様に処理することにより、下記第27.17表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例942〜947
対応原料化合物を実施例630と同様に処理することにより、下記第27.18表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例948〜967
対応原料化合物を実施例723、725のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.19表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例968〜969
対応原料化合物を実施例720、727のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.20表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例970〜989
対応原料化合物を実施例723、724のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.21表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例990〜994
対応原料化合物を実施例713と同様に処理することにより、下記第27.22表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例995〜1018
対応原料化合物を実施例713と同様に処理することにより、下記第27.23表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例1019〜1040
対応原料化合物を実施例718と同様に処理することにより、下記第27.24表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例1041〜1048
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することにより、下記第27.25表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例1049〜1071
対応原料化合物を実施例654と同様に処理することにより、下記第27.26表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例1072〜1074
対応原料化合物を実施例416と同様に処理することにより、下記第27.27表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例1075
実施例726(2)で得られる化合物45mgを実施例416と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[トランス−4−[[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを黄色液体として得る。次いで該化合物を実施例4(3)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[トランス−4−[[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩(39.8mg;収率:78%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;575[M+H]
実施例1076
対応原料化合物を実施例1075と同様に処理することにより、下記第27.28表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例1077〜1078
対応原料化合物を実施例637と同様に処理することにより、下記第27.29表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例1079〜1081
対応原料化合物を実施例407と同様に処理することにより、下記第27.30表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例1082〜1087
対応原料化合物を実施例1、3のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.31表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例1088〜1092
対応原料化合物を実施例637と同様に処理することにより、下記第27.32表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例1093〜1094
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することにより、下記第27.33表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
実施例1095〜1102
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することにより、下記第27.34表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例1103〜1123
対応原料化合物を実施例1、637のいずれかと同様に処理することにより、下記第27.35表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
実施例1124〜1125
対応原料化合物を実施例723と同様に処理することにより、下記第27.36表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
参考例1
(1)アルゴン雰囲気下、4−フルオロ安息香酸エチル20g、N,N−ジメチルエチレンジアミン20g、炭酸カリウム32.9gのジメチルスルホキシド200mL混合液を3日間80℃で撹拌後、室温に放冷して酢酸エチルと水を加えて撹拌する。混合液を酢酸エチルで2回抽出した後、有機層から10%塩酸で塩基性成分のみを水層に抽出する。水層を酢酸エチルで洗浄、水層を10%水酸化ナトリウムで中和後、酢酸エチルで3回抽出し、硫酸ナトリウム乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物はNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=8:1〜4:1)で精製することにより、4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル(12.45g、収率44%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;237[M+H]
(2)4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル5g、ピリジン10mLの塩化メチレン20mL溶液に、氷冷下、塩化アクリロイル2.55mLを滴下し、室温で3時間撹拌する。反応液に水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を順次加えて撹拌後、クロロホルムで抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Flash40M;バイオタージ製、クロロホルム/メタノール=1:0〜50:1)で精製することにより、4−[N−アクリロイル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル(1.62g、収率26%)を赤色油状物として得る。
(3)上記(2)で得られる4−[N−アクリロイル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル1.62g、50%ジメチルアミン水溶液5mLのアセトニトリル20mL混合液を室温で1.5時間撹拌した後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Flash40M、クロロホルム/メタノール=1:0〜50:1〜クロロホルム/メタノール/アンモニア水=25:1:0.1)で精製することにより、4−[N−[3−(ジメチルアミノ)プロピオニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル(1.78g、収率95%)を赤色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;336[M+H]
参考例2〜10
対応原料化合物を参考例1と同様に処理することにより、下記第28表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
参考例11
4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル(参考例1(1)で得られる化合物)200mg、塩化シクロプロパンカルボニル115μLの塩化メチレン4mL溶液に、氷冷下、ピリジン137μLを滴下し、室温で23時間撹拌する。反応液に水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を順次加えて撹拌後、クロロホルムで抽出し、濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Hi−FLASHカラム;山善製、溶媒;クロロホルム/メタノール=1:0〜89:11)で精製することにより、4−[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル(209mg、収率81%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;305[M+H]
参考例12〜26
対応原料化合物を参考例11と同様に処理することにより、下記第29表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
参考例27
4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル(参考例1(1)で得られる化合物)200mg、イソシアン酸n−ブチル143μLの塩化メチレン4mL溶液を室温で23時間撹拌後、イソシアン酸n−ブチル143μLを追加して50℃で17時間加熱撹拌する。反応液を濃縮後、得られる粗生成物をゲルパーミェーションクロマトグラフィー(JAI GEL−Hカラム、クロロホルム)で精製することにより、4−[N−(ブチルカルバモイル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル(179mg、収率63%)を黄色樹脂として得る。
MS(APCI)m/z;336[M+H]
参考例28〜30
対応原料化合物を参考例27と同様に処理することにより、下記第30表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
参考例31
4−ベンジルアミノ安息香酸エチル1.5gの塩化メチレン15mL溶液に氷冷下、塩化クロロアセチル0.56mL、N,N−ジイソプロピルエチルアミン1.54mLを順次滴下し、1時間撹拌する。同温でジエチルアミン3mLを加えて室温まで自然昇温し、12時間撹拌する。反応液に水10mLを加えて有機層を分離した後に、水層をクロロホルム5mLで抽出し、先の有機層と合わせて濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=6:1〜3:1)で精製することにより、4−[N−(N’,N’−ジエチルグリシル)−N−ベンジルアミノ]安息香酸エチル(2.0g、収率92%)を褐色液体として得る。
MS(APCI)m/z;369[M+H]
参考例32〜35
対応原料化合物を参考例31と同様に処理することにより、下記第31表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
参考例36
(1)4−ホルミル安息香酸メチル25gの塩化メチレン250mL溶液に、N,N−ジメチルエチレンジアミン67g、酢酸87mL、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム50.6gを順次加え、室温で終夜撹拌する。溶媒を減圧留去し、残渣に飽和炭酸カリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出する。あわせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去することにより、4−[[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]安息香酸メチル(31.9g、収率89%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;237[M+H]
(2)クロロぎ酸p−ニトロフェニル18.1gの塩化メチレン300mL溶液に、3−(ジメチルアミノ)プロパノール14.2mLを滴下し室温で4時間撹拌後、4−[[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]安息香酸メチル13.7g、トリエチルアミン25mLを順次加え、室温で1日撹拌する。反応溶液を飽和炭酸カリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物はNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル、溶媒;酢酸エチル/ヘキサン=1:1)で精製することにより、4−[[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−[[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]カルボニル]アミノ]メチル]安息香酸メチル(7.97g、収率38%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;366[M+H]
参考例37
4−[[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]安息香酸メチル(参考例36(1)で得られる化合物)200mgの塩化メチレン4mLの溶液にプロピオン酸クロリド110μLを加え、氷冷下ピリジン137μLを滴下し、室温4時間撹拌する。反応液をクロロホルム5mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mLを加えて撹拌後、有機層を分離し、遠心濃縮機で溶媒を留去する。得られる粗成生物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:0〜90:10)で精製することにより、4−[[N−プロピオニル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]安息香酸メチル(191mg、収率78%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;293[M+H]
参考例38〜42
対応原料化合物を参考例37と同様に処理することにより、下記第32表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
参考例43
4−[[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]安息香酸メチル(参考例36(1)で得られる化合物)200mgの塩化メチレン4mLの溶液にイソシアン酸n−ブチル143μLを加え、室温で4時間撹拌する。反応液をクロロホルム5mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mLを加えて撹拌後、有機層を分離し、遠心濃縮機で溶媒を留去する。得られる粗生成物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:0〜90:10)で精製することにより、4−[[N−(ブチルカルバモイル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]安息香酸メチル(261mg、収率92%)を淡黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;336[M+H]
参考例44
4−ホルミル安息香酸メチル300mgの1,2−ジクロロエタン6mLの溶液にジエチルアミン113μLを加え、氷冷下トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム581mg、酢酸261μLを加え、室温で18時間撹拌する。反応液をクロロホルム5mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mLを加えて撹拌後、有機層を分離し、遠心濃縮機で溶媒を留去する。得られる粗生成物はNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=70:30〜40:60)で精製することにより、4−(ジエチルアミノメチル)安息香酸メチル(144mg、収率60%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;222[M+H]
参考例45〜59
対応原料化合物を参考例44と同様に処理することにより、下記第33表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
参考例60
4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル(参考例1(1)で得られる化合物)200mgの1,2−ジクロロエタン4mLの溶液にイソブチルアルデヒド384μLを加え、氷冷下トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム448mg、酢酸145μLを加え、室温24時間撹拌する。反応液をクロロホルム5mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mLを加えて撹拌後、有機層を分離し、濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=80:20〜50:50)で精製することにより、4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−イソブチルアミノ]安息香酸エチル(239mg、収率97%)を淡黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;293[M+H]
参考例61〜66
対応原料化合物を参考例60と同様に処理することにより、下記第34表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
参考例67
4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸エチル(参考例1(1)で得られる化合物)3.0gの塩化メチレン30mLの溶液にN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン2.89gを加え、氷冷下シアノホスホン酸ジエチル2.89mLを加え、室温24時間撹拌する。反応液をクロロホルム20mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mLを加えて撹拌後、有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール/28%アンモニア水=100:10:1)で分取し、次いでゲルパーミェーションクロマトグラフィー(日本分析工業製、溶媒;クロロホルム)で精製し、4−[N−[N’−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]安息香酸メチル(4.2g、収率84%)を淡黄色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;394[M+H]
参考例68
(1)4−ブロモメチル安息香酸メチル22.8gのN,N−ジメチルホルムアミド450mL溶液に、50%ジメチルアミン水溶液27mLを滴下し、室温で3時間撹拌する。反応液を氷水に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出する。あわせた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し得られる粗生成物を、シリカゲルフラッシュクカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:1)で精製することにより、4−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸メチル(27.5g、収率99%)を褐色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;194[M+H]
(2)上記(1)で得られる4−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸メチル19.2gに濃塩酸66mL、および水167mLを加え、終夜還流する。溶媒を減圧留去し得られる粗結晶をエーテルで洗浄し、4−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸塩酸塩(19.0g、収率88%)を無色粉末として得る。
MS(APCI)m/z;179[M+H]
参考例69
(1)6−メチルニコチン酸メチル6.3gの四塩化炭素100mLの溶液にN−ブロモスクシンイミド8.9g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル342mgを順次加え、6時間加熱還流する。室温まで冷却後、ヘキサン300mLを加え、不溶物をろ去し、ろ液を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10:1)で精製した後、ヘキサンにて撹拌することにより6−(ブロモメチル)ニコチン酸メチル(3.4g、収率35%)を無色結晶として得る。
(2)上記(1)で得られる化合物350mgのテトラヒドロフラン5mLに50%ジメチルアミン水溶液3mLを加え室温にて10分間撹拌する。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:1)で精製することにより、6−(ジメチルアミノメチル)ニコチン酸メチル(276mg、収率93%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;195[M+H]
参考例70〜77
対応原料化合物を参考例69と同様に処理することにより、下記第35表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
参考例78
(1)4−ヒドロキシ安息香酸エチル15.3gのN,N−ジメチルホルムアミド150mL溶液に、塩化2−ジメチルアミノエチル塩酸塩15.9g、炭酸カリウム43.2gを順次加え、110℃で終夜撹拌する。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出する。あわせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、得られる粗生成物は、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:1)で精製することにより、4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]安息香酸エチル(14.1g、収率65%)を褐色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;238[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物14.1gに濃塩酸40mL、および水100mLを加え、終夜還流する。溶媒を減圧留去し得られる粗結晶を、メタノール/エーテルで洗浄し、4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]安息香酸塩酸塩(14.1g、収率56%)を褐色粉末として得る。
MS(APCI)m/z;210[M+H]
参考例79
対応原料化合物を参考例78と同様に処理することにより、下記第36表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
参考例80
(1)メタノール30mLに氷冷下、塩化チオニル1.33mLを滴下し10分間撹拌する。4−ヒドロキシけい皮酸3.0g加え、室温4日間撹拌する。反応液を濃縮し、酢酸エチル50mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、酢酸エチル/ヘキサンで再結晶することにより4−ヒドロキシけい皮酸メチル(2.86g、収率88%)を淡黄色結晶として得る。
融点136.5−137℃。
(2)上記(1)で得られる化合物1.53gのN,N−ジメチルホルムアミド25mLの溶液に3−クロロプロピルジメチルアミン塩酸塩1.69g、炭酸カリウム3.12g、ヨウ化テトラブチルアンモニウム105mgを順次加えた後、80℃17時間撹拌する。放冷後水100mL加え酢酸エチル150mLで2回抽出する。分離した有機層を水150mLで2回、飽和食塩水で順次洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去することによりトランス−3−[4−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]フェニル]アクリル酸メチル(2.07g、収率92%)を淡黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;264[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物2.07gのメタノール15mLの溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液15mLを加え室温15時間撹拌する。反応液を濃縮し、1規定塩酸水にて中和しpH7とする。メタノールを加えて撹拌晶析することによりトランス−3−[4−[3−(ジメチルアミノ)プロピルオキシ]フェニル]アクリル酸(1.93g、収率98%)を無色結晶として得る。
融点191−193℃。
参考例81
(1)4−(アミノメチル)安息香酸メチル5.08gを塩化メチレン30mLに溶かし、氷冷下、二炭酸ジ−tert−ブチル6.4gを加えて、室温まで昇温し24時間撹拌する。塩化メチレン20mLで希釈し、水40mLを加えて撹拌する。静置後、有機層を分離し、濃縮することにより、粗生成物として4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノメチル]安息香酸メチルエステルを得る。
(2)上記(1)で得られる化合物1.5gをテトラヒドロフラン15mLに溶かし、氷冷下、60%油性水素化ナトリウム407mgを加え、室温に昇温して30分撹拌する。氷冷下、ヨウ化エチル2.26mLを滴下し、60度で1時間撹拌する。室温まで降温し、酢酸エチル10mLで希釈し、水20mLを加えて撹拌する。静置後、有機層を分離し、濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=20:1)で生成することにより、4−[[N−エチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)]アミノメチル]安息香酸メチルエステル(929mg、収率56%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;294[M+H]
参考例82
(1)4−ヒドロキシベンズアルデヒド610mgのN,N−ジメチルホルムアミド20mLの溶液に塩化2−ジメチルアミノエチル塩酸塩1.08g、炭酸カリウム2.0gを順次加えた後、室温18時間撹拌する。酢酸エチル100mLを加え、水、飽和食塩水で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=20:1〜10:1)で精製することにより、4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]ベンズアルデヒド(640mg、収率66%)を淡黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;194[M+H]
(2)ジメチルホスホノ酢酸tert−ブチル807mgのテトラヒドロフラン20mLの溶液に氷冷下60%油性水素化ナトリウム144mgを加え30分間撹拌する。上記(1)で得られる化合物580mgのテトラヒドロフラン10mLの溶液を加え室温1時間撹拌する。氷水を加え酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=20:1)で精製することにより、トランス−3−[4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]アクリル酸tert−ブチルエステル(920mg、収率100%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;292[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物880mgの4規定塩酸ジオキサン溶液10mLを室温6時間撹拌する。ジエチルエーテルで希釈し、析出晶をろ取しジエチルエーテルにて洗浄することにより、トランス−3−[4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]アクリル酸塩酸塩(750mg、収率91%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;236[M+H]
参考例83
(1)アルゴン雰囲気下、メタノール90mLに塩化チオニル8.7mLを−30℃で15分間かけて滴下する。終了後、−20℃にて0.5時間撹拌した後、3−アミノ−4−メトキシ安息香酸5.0gを加え同温にて15分間撹拌した後、室温で3日間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣結晶をメタノール/エーテルで洗浄して3−アミノ−4−メトキシ安息香酸メチル塩酸塩(6.25g、収率96%)を無色結晶(融点213−215℃)として得る。
MS(APCI)m/z;182[M+H]
(2)上記で得られる3−アミノ−4−メトキシ安息香酸メチル塩酸塩1.08gのテトラヒドロフラン10mL懸濁液に、ピリジン2.4mL、塩化メタンスルホニル0.56mLを順次加え、室温で30分間撹拌する。反応液に水を加えて撹拌後、酢酸エチルで抽出する。抽出液を珪藻土カラムで処理した後、減圧濃縮する。得られる残渣をエーテル/ヘキサンから再結晶し、3−メタンスルホニルアミノ−4−メトキシ安息香酸メチル(1.08g、収率69%)を結晶として得る。
MS(APCI)m/z;258[M-H]-
(3)3−メタンスルホニルアミノ−4−メトキシ安息香酸メチル(上記(2)で得られる化合物)260mg、炭酸カリウム222mg、2−クロロエチルジエチルアミン塩酸塩414mgのジメチルスルホキシド2mLの混合液を2.5時間激しく撹拌する。反応液に水を加えて撹拌後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後にNHシリカゲルショートカラムで濾過後、減圧濃縮する。得られる残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(HI−FLASHカラム;山善製、溶媒;クロロホルム/メタノール=1:0〜95:5)で精製し、塩酸酢酸エチル溶液で塩酸塩とし、3−[N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−N−(メタンスルホニル)アミノ]−4−メトキシ安息香酸塩酸塩(228mg、収率93%)を無色樹脂として得る。
MS(APCI)m/z;359[M+H]
参考例84
(1)バニリン76.1gのN,N−ジメチルホルムアミド500mL溶液に、4−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩130g、ヨウ化ナトリウム7.5g、および炭酸カリウム207gを順次加え、80℃で15時間撹拌する。溶媒を減圧留去して、残渣を酢酸エチルで希釈後、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、残渣にジイソプロピルエーテルを加え、ろ取することにより、3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(112.6g、収率85%)を黄橙色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;266[M+H]
(2)ホスホノ酢酸トリエチル37.0gのテトヒドロフラン150mL溶液に、氷冷下、60%油性水素化ナトリウム6.4gを加え、0.5時間撹拌する。これに上記(1)で得られる化合物40.0gのテトラヒドロフラン140mL溶液を滴下し、同温で2時間撹拌する。反応溶液を酢酸エチル500mLで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、得られる粗生成物にジイソプロピルエーテルを加えて、ろ取することによりトランス−3−[3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]アクリル酸エチル(46.2g、収率91%)を黄橙色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;336[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物43.3gのメタノール250mL溶液に、2規定水酸化ナトリウム水溶液100mLを加え、室温で終夜撹拌する。溶媒を減圧留去後、反応液を中和し析出結晶をろ取する。粗結晶をエタノールに溶解させ不溶物を濾去後、再結晶することによりトランス−3−[3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]アクリル酸(34.8g、収率88%)を黄色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;308[M+H]
参考例85
(1)−30℃冷却下、メタノール1500mLに塩化チオニル254mLを約1時間かけて滴下する。終了後、室温にて0.5時間撹拌した後、トランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸500.0gを加え室温にて17時間撹拌する。反応液を減圧下濃縮し、残渣をクロロホルムで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をヘキサンにて結晶化した後、濾取、乾燥し、トランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ジメチル545.0gを得る。
MS(APCI)m/z:201[M+H]
(2)上記(1)で得られるトランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ジメチル150.0gをテトラヒドロフラン1500mLに溶解し、氷冷下、28%ナトリウムメトキシド−メタノール溶液149gと水13.2gの混合溶液を滴下する。反応液を室温に戻し3.5時間撹拌した後、ヘキサン1500mLを注ぎ、析出物を濾取する。続いて、得られる析出物を氷冷下、濃塩酸50mL、水450mL、およびクロロホルム1000mLの混合溶液に加え、室温にて20分間撹拌後、クロロホルム層を分取し、水層をクロロホルムで抽出する。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をヘキサンにて結晶化した後、濾取、乾燥し、トランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸モノメチル106.0gを得る。
MS(ESI)m/z:185[M−H]
(3)上記(2)で得られるトランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸モノメチル100.0gをtert−ブタノール1000mLに溶解し、ジフェニルリン酸アジド155gおよびトリエチルアミン78.6mLを加えた後、約60℃で1時間加熱し、さらに17時間加熱環流する。放冷後、反応液に氷水を注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をメタノール250mLに溶解し水750mLを加えた後、氷冷下撹拌する。0.5時間後、析出物を濾取して、水−メタノール(3:1)1000mLおよびヘキサンにて順次洗浄後、乾燥し、トランス−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸メチル117.0gを得る。
MS(APCI)m/z:275[M+NH
参考例86
(1)参考例85で得られる化合物234.0gをジオキサン500mLに溶解し、4規定塩酸ジオキサン溶液500mLを加え、室温にて19時間撹拌する。反応液を減圧下濃縮し、得られる残渣をジエチルエーテルに懸濁後、析出物を濾取し、トランス−4−アミノシクロヘキサンカルボン酸メチル塩酸塩121.9gを得る。
MS(APCI)m/z:158[M+H]
(2)上記(1)で得られるトランス−4−アミノシクロヘキサンカルボン酸メチル塩酸塩93.0gをメタノール1000mLに溶解し、35%ホルムアルデヒド水溶液95.4mL、酢酸ナトリウム39.4gおよび10%パラジウム−炭素10gを加え、常圧水素雰囲気下、室温にて3.5時間撹拌する。不溶物をセライトで濾去し、濾液を減圧下濃縮後、得られる残渣に20%炭酸カリウム水溶液500mLを注ぎ、クロロホルムで抽出する。有機層を硫酸ナトリウムおよび炭酸カリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製し、トランス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸メチル87.3gを得る。
MS(APCI)m/z:186[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物27.6gをジオキサン300mLおよび水100mLに溶解し、6規定塩酸50mL加え、4時間加熱還流する。6規定塩酸50mLを追加しさらに1時間加熱還流する。反応液を減圧下濃縮し、トルエンにて共沸操作を行った後、得られる残渣をジイソプロピルエーテルに懸濁する。析出物を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄、乾燥し、トランス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・塩酸塩27.5gを得る。
MS(APCI)m/z:172[M+H]
参考例87
(1)参考例86(1)で得られる化合物10g、1,4−ジヨードブタン19.2g、炭酸ナトリウム16.4gをテトラヒドロフラン300mL−N,N−ジメチルアセトアミド60mLに懸濁し、70℃で20時間撹拌する。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を酢酸エチル−水に溶解し、有機層を分離する。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/へキサン=1/5)にて精製し、トランス−4−(1−ピロリジニル)シクロヘキサンカルボン酸メチル10.9gを得る。
MS(APCI)m/z:212[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物10.9gのジオキサン150mL溶液に、2規定塩酸80mLを加え、メタノールを留去しながら110℃で3時間撹拌する。反応液を減圧下濃縮し、得られる残渣をジエチルエーテルに懸濁後、濾取し、トランス−4−(1−ピロリジニル)シクロヘキサンカルボン酸・塩酸塩11.1gを得る。
MS(APCI)m/z:198[M+H]
参考例88
(1)参考例86(1)で得られる化合物47.5g、ビス(2−クロロエチル)エーテル34.5mL、炭酸ナトリウム77.9g、およびヨウ化ナトリウム88gをテトラヒドロフラン1400mLおよびN,N−ジメチルアセトアミド280mLに懸濁し、18時間還流する。ビス(2−クロロエチル)エーテル23mL、ヨウ化ナトリウム22gを反応液に加え、更に6時間還流する。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を酢酸エチル−水に溶解し、有機層を分離する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/へキサン=1/30に続き、酢酸エチル/へキサン=1/5、更に1/3)にて精製し、トランス−4−モルホリノシクロヘキサンカルボン酸メチル53.9gを得る。
MS(APCI)m/z:228[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物53.8gのジオキサン750mL溶液に、2規定塩酸400mLを加え、メタノールを留去しながら110℃で4時間撹拌する。反応液を濃縮し、得られる残渣をジエチルエーテルに懸濁後、濾取し、トランス−4−モルホリノシクロヘキサンカルボン酸・塩酸塩54.8gを得る。
MS(APCI)m/z:214[M+H]
参考例89
(1)トランス−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸6.29gをメタノール32mLに懸濁し、氷冷下、塩化チオニル6mLを滴下する。反応液を室温に戻し一晩撹拌後、反応液を減圧濃縮することにより、トランス−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチル・塩酸塩8.69gを得る。
MS(APCI)m/z:172[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物8.69gをジクロロメタン400mLに懸濁し、トリエチルアミン11.2mLを加え、室温にて数分撹拌後、氷冷下、35%ホルムアルデヒド水溶液15.9mLおよびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム25.43gを加える。反応液を室温に戻し2時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぎ、クロロホルムで抽出する。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去することにより、トランス−4−(ジメチルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチル7.42gを得る。
MS(APCI)m/z:200[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物7.41gをジオキサン140mLに溶解し、2規定塩酸70mLを加え、3時間加熱環流する。放冷後、反応液を減圧下濃縮し、得られる残渣をトルエンにて共沸後、乾燥し、トランス−4−(ジメチルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸・塩酸塩8.45gをアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z:186[M+H]
参考例90
(1)60%油性水素化ナトリウム33.6gをテトラヒドロフラン600mLに懸濁し、氷冷下、ホスホノ酢酸トリエチル188.4gのテトラヒドロフラン100mL溶液を滴下する。同冷却下0.5時間撹拌後、ピリジン−4−カルバルデヒド75.00gのテトラヒドロフラン100mLを滴下し、1時間撹拌する。同冷却下、反応液に氷水1000mLを注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣を少量のジイソプロピルエーテルに氷冷下懸濁し、析出物を濾取する。ジイソプロピルエーテルおよびヘキサンで順次洗浄後、乾燥し、3−(4−ピリジル)アクリル酸エチル77.53gを得る。
MS(APCI)m/z:178[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物28.00gを酢酸280mLに溶解し、酸化白金1.80gを加え、水素雰囲気下、室温で24時間振盪する。不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮する。得られる残渣をジオキサン200mLに溶解し、4規定塩化水素−ジオキサン200mLを加えた後、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をジエチルエーテル−ジイソプロピルエーテルに懸濁後、析出物を濾取する。ジイソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥し、3−(4−ピペリジル)プロピオン酸エチル・塩酸塩33.50gを得る。
MS(APCI)m/z:186[M+H]
参考例91
(4−ピリジル)酢酸エチル50.00gを酢酸500mLに溶解し、酸化白金3.44gを加え、水素雰囲気下、室温にて20時間振盪する。不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮する。得られる残渣をジオキサン200mLに溶解し、4規定塩化水素−ジオキサン400mLを加えた後、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をジエチルエーテル−ジイソプロピルエーテルに懸濁後、析出物を濾取する。ジイソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥し、(4−ピペリジル)酢酸エチル・塩酸塩61.80gを得る。
MS(APCI)m/z:172[M+H]
参考例92
(1)3−(4−ピペリジル)プロピオン酸エチル・塩酸塩(参考例90で得られる化合物)70.83gをエタノール700mLに溶解し、2−ヨードプロパン38.2mLおよび炭酸カリウム132.3gを加え、6時間加熱環流する。不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮する。得られる残渣を酢酸エチル800mLで希釈し、水および飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜9/1)にて精製し、3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)プロピオン酸エチル57.13gを得る。
MS(APCI)m/z:228[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物57.12gをジオキサン1200mLに溶解し、2規定塩酸600mLを加え、3時間加熱環流する。反応液を減圧濃縮し、ジオキサンにて共沸操作を行った後、得られる残渣をジエチルエーテルおよびジイソプロピルエーテル(1:1)500mLに懸濁する。析出物を濾取し、ジイソプロピルエーテルにて洗浄、乾燥し、3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)プロピオン酸・塩酸塩55.36gを得る。
MS(APCI)m/z:200[M+H]
参考例93〜94
対応原料化合物を参考例92(1)及び(2)と同様に処理することにより、下記第37表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
参考例95
(1)参考例91で得られる化合物5.00g、4−クロロピリジン・塩酸塩3.62g、およびトリエチルアミン10.1mLをキシレン130mLに懸濁し、20時間加熱還流する。反応液を水冷後、不溶物を濾去する。濾液を減圧下濃縮し、得られる残渣をクロロホルムで希釈後、水で洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られる残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/酢酸エチル=4/1)にて精製し、[1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル]酢酸エチル4.15gを得る。
MS(APCI)m/z:249[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物4.15gをジオキサン200mLに溶解し、1規定塩酸70mLを加え、4時間加熱還流する。反応液を減圧下濃縮後、得られる残渣を凍結乾燥することにより、[1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル]酢酸・塩酸塩3.90gを得る。
MS(APCI)m/z:221[M+H]
参考例96
(1)イソニペコチン酸エチル1.57g、プロピオンアルデヒド1.0g、10%パラジウム炭素500mgのメタノール20mL混合液を水素雰囲気下、室温で2時間激しく撹拌する。水素をアルゴンに置換した後、反応液中のパラジウム炭素を濾別し、メタノール100mLで洗浄した後、該洗液と濾液とをあわせて溶媒を留去する。得られる残渣をエタノール20mLに溶解し、4規定塩酸ジオキサン溶液20mLを加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をエタノール/エーテルから結晶化することにより、1−プロピルピペリジン−4−カルボン酸エチル塩酸塩(1.81g、収率77%)を無色結晶として得る。
融点114−117℃
(2)上記(1)で得られる化合物1.79g、濃塩酸20mLの混合液を2時間加熱還流する。反応液を室温まで放冷後、減圧濃縮する。残渣にエーテルを加えて撹拌後、分離した上澄みのエーテル層を除去し、残渣をエタノール/エーテルから結晶化して1−プロピルピペリジン−4−カルボン酸塩酸塩(1.11g、収率70%)を無色結晶として得る。
融点222−224℃。
参考例97
4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンズアルデヒド300mgの塩化メチレン4mLの溶液にクロロぎ酸2−メトキシエチル234μLを加え、氷冷下ピリジン252μLを滴下し、50度2日間攪拌する。反応液をクロロホルム5mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mLを加えて撹拌後、有機層を分離し、濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:0〜90:10)で精製することにより、4−[N−[(2−メトキシエトキシ)カルボニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンズアルデヒド(290mg、収率63%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;294[M+H]
参考例98
テレフタル酸モノメチルクロリド500mg、N,N−ジメチルエチレンジアミン178mg、ジイソプロピルエチルアミン650mgの塩化メチレン5.0mL溶液を、室温で終夜撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し飽和重曹水を加えて撹拌後、有機層を分離し溶媒を留去する。得られる粗生成物は、NH−シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9:1)で精製することにより、4−[[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]カルボニル]安息香酸メチル(355mg、収率70%)を黄色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;251[M+H]
参考例99
アルゴン雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム1.19gをテトラヒドロフラン50mLに懸濁し、氷冷下、(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)酢酸エチル(参考例93−(1)で得られる化合物)6.43gをテトラヒドロフラン50mLに溶かした溶液を15分間かけて滴下し、室温まで昇温し、1.5時間撹拌する。氷冷下、水1.2mL、2規定の水酸化ナトリウム水溶液2.4mL、水2.4mLを順次加えて室温まで昇温し、2時間撹拌する。硫酸マグネシウムを加えて10分間撹拌後、濾過し、溶液を濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=1:1)で生成することにより、2−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)エタノール(5.09g、収率99%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;172[M+H]
参考例100
アルゴン雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム3.29gをテトラヒドロフラン160mLに懸濁し、氷冷下、1−イソプロピルピペリジン−4−カルボン酸エチル(参考例94(1)で得られる化合物)5.00gを加えて、室温まで昇温し、14時間撹拌する。氷冷下、水3.3mL、2規定の水酸化ナトリウム水溶液6.6mL、水6.6mLを順次加えて室温まで昇温し、1時間撹拌する。硫酸マグネシウムを加えて10分間撹拌後、濾過し、溶液を濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=1:1)で生成することにより、(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)メタノール(3.75g、収率99%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;158[M+H]
参考例101
1−メチル−2−イミダゾールカルバルデヒド10gのエタノール80mL、テトラヒドロフラン80mL混合溶液に、水素化ホウ素ナトリウム4.2gを氷冷下で加えた後、室温で2時間撹拌する。溶媒を留去後、残渣をクロロホルムに溶かし飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し得られる粗生成物に、ジイソプロピルエーテルを加え、析出結晶をろ取することにより、(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メタノール(9.9g、収率98%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;113[M+H]
参考例102
(1)4−[[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル]安息香酸メチル(参考例81(1)で得られる化合物)2.0gをテトラヒドロフラン20mLに溶かし、氷冷下、60%油性水素化ナトリウム0.9gを加え、室温で30分撹拌する。氷冷下、ヨウ化メチル2.3mLを滴下し、室温で3時間撹拌する。酢酸エチルで希釈し水で洗浄後、溶媒を減圧濃縮し、4−[[N−メチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル]安息香酸メチル(1.9g、収率94%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;280[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物1.5gのメタノール5.0mL液に、4規定塩酸/ジオキサン10.0mLを加え、室温で1時間撹拌する。エーテル希釈後、析出結晶をろ取することにより、4−[(メチルアミノ)メチル]安息香酸メチル(0.89g、収率78%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;180[M+H]
(3)前記(2)で得られる化合物100mg、2−(ジエチルアミノ)エチルクロリド塩酸塩160mg、炭酸カリウム260mgのN,N−ジメチルホルムアミド3.0mL懸濁液を80℃で3時間撹拌する。反応液を水で希釈後、酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:1)で精製することにより、4−[[N−メチル−N−[[2−(ジエチルアミノ)エトキシ]カルボニル]アミノ]メチル]安息香酸メチル(94mg、収率64%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;323[M+H]
参考例103
(1)5−アミノフラン−2−カルボン酸メチル1.0g、ピリジン1.2mLの塩化メチレン6.0mL溶液に、氷冷下、シクロプロパンカルボニルクロリド0.78mLを滴下し、室温で2時間撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3:1)で精製することにより、5−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]フラン−2−カルボン酸メチル(0.82g、収率56%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;210[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物200mg、2−(ジメチルアミノ)エチルクロリド塩酸塩275mg、炭酸カリウム530mgのN,N−ジメチルホルムアミド3.0mL懸濁液を80℃で3時間撹拌する。反応液を水で希釈後、酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:1)で精製することにより、5−[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]フラン−2−カルボン酸メチル(196mg、収率73%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;281[M+H]
参考例104
(1)2−ニトロチオフェン−4−カルボン酸10gのエタノール50mL溶液に、氷冷下、塩化チオニル5.0mLを滴下し、室温で終夜撹拌する。溶媒を減圧留去し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し得られる粗生成物を精製することなく、鉄粉16g、塩化アンモニウム16g、エタノール100mL、水100mLを加え、2時間加熱還流する。反応液を酢酸エチルで希釈し不溶物をろ去後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し、5−アミノチオフェン−3−カルボン酸エチル(6.34g、収率65%)を褐色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;172[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物5.62g、ニ炭酸ジ−t−ブチル15.8g、ピリジン6.4mL、4−(ジメチルアミノ)ピリジン0.4g、の塩化メチレン50mL溶液を室温で3時間撹拌する。反応液を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し得られる残渣に、炭酸セシウム22g、エタノール50mLを加え、80℃で終夜撹拌する。不溶物をろ去後、水で希釈し析出する結晶をろ取することにより5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]チオフェン−3−カルボン酸エチル(6.07g、収率68%)を褐色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;272[M+H]
(3)前記(2)で得られる化合物1.5g、2−(ジメチルアミノ)エチルクロリド塩酸塩1.5g、炭酸カリウム3.0gのN,N−ジメチルホルムアミド15mL懸濁液を80℃で3時間撹拌する。反応液を水で希釈後、酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=50:1)で精製することにより5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]チオフェン−3−カルボン酸エチル(1.53g、81%)を褐色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;343[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物に、メタノール5.0mL、4規定塩酸/ジオキサン10.0mLを加え、室温で3時間撹拌する。溶媒を減圧留去し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後、クロロホルムで抽出し無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10:1)で精製することにより、5−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]チオフェン−3−カルボン酸エチル(0.75g、収率56%)を褐色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;243[M+H]
(5)前記(4)で得られる化合物50mg、ピリジン33mgの塩化メチレン3mL溶液に、氷冷下、アセチルクロリド24mgを滴下し、室温で終夜撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1:1)で精製することにより、5−[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]チオフェン−3−カルボン酸エチル(46mg、収率79%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;285[M+H]
参考例105
5−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]チオフェン−3−カルボン酸エチル(参考例104(4)で得られる化合物)50mg、イソシアン酸n−ブチル31mgのクロロホルム3mL溶液を、60℃で終夜撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1:1)で精製することにより、5−[N−(ブチルカルバモイル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]チオフェン−3−カルボン酸エチル(58mg、収率82%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;342[M+H]
参考例106
5−(エトキシカルボニル)チオフェン−2−カルボン酸250mgに塩化メチレン3.0mL、N,N−ジメチルエチレンジアミン100mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール205mg、トリエチルアミン610mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩290mgを順次加え、室温で終夜撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈後、飽和重曹水を加えて撹拌後、有機層を分離し、溶媒を留去する。得られる粗生成物を、NH−シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより、5−[[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]カルボニル]チオフェン−2−カルボン酸エチル(160mg、収率53%)を褐色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;271[M+H]
参考例107
(1)アルゴン雰囲気下、4−フルオロ安息香酸tert−ブチル2.14g、1−(2−アミノエチル)ピロリジン1mLの混合液を1日間120℃で撹拌する。室温まで放冷後、酢酸エチルと水を加え混合液を酢酸エチルで2回抽出し、有機層を遠心濃縮機で減圧濃縮する。得られる粗生成物はNHシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=8:1〜4:1)で精製することにより、4−[[2−(1−ピロリジニル)エチル]アミノ]安息香酸tert−ブチル(1.62g、収率51%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;291[M+H]
(2)上記で得られる4−[[2−(1−ピロリジニル)エチル]アミノ]安息香酸tert−ブチル96mg、ピリジン67μLのクロロホルム1mL溶液に、氷冷下、塩化アセチル47μLを加え、室温で1日間撹拌する。反応液にクロロホルムを加え希釈後、飽和重曹水で洗浄し、洗浄液はクロロホルムで2回再抽出してすべての有機層を合わせ、遠心濃縮機で溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をNHシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4:1〜2:3)で精製することにより、4−[N−アセチル−N−[2−(1−ピロリジニル)エチル]アミノ]安息香酸tert−ブチル(37mg、収率33%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;333[M+H]
参考例108
(1)オキサリルクロリド2.0mLをジクロロメタン120mLに溶解し、ドライアイス−アセトンにて冷却下、ジメチルスルホキシド3.3mLのジクロロメタン15mL溶液を滴下する。同冷却下10分間攪拌後、参考例100で得られる(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)メタノール3.00gのジクロロメタン30mL溶液を約15分間かけて滴下する。終了後、反応液を同冷却下2時間攪拌し、トリエチルアミン13.3mLを10分間かけて滴下する。反応液を室温に戻しながら1時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぐ。ジクロロメタンにて抽出し、溶媒を減圧下留去する。水層を酢酸エチルにて抽出し、ジクロロメタン抽出残渣を合わせ、水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去し、粗精製物として1−イソプロピルピペリジン−4−カルバルデヒド1.96gを得る。
MS(APCI)m/z;156[M+H]
(2)ホスホノ酢酸トリエチル7.96gをテトラヒドロフラン50mLに溶解し、氷冷下、60%油性水素化ナトリウム1.45gを少しずつ加える。同冷却下20分間攪拌後、上記(1)で得られる1−イソプロピルピペリジン−4−カルバルデヒド5.03gのテトラヒドロフラン25mL溶液を加える。反応液を同冷却下3時間攪拌した後、ジエチルエーテルで希釈し、水を注ぎ酢酸エチルで抽出する。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1)にて精製し、3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アクリル酸エチル6.87gを得る。
MS(APCI)m/z;226[M+H]
(3)上記(2)で得られる3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アクリル酸エチル1.01gをエタノール20mLに溶解し、2規定水酸化ナトリウム水溶液4.5mLを加え、室温にて24時間攪拌する。反応液に2規定塩酸9mLを加え、減圧下濃縮後、得られる残渣を凍結乾燥し、3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アクリル酸・塩酸塩1.43gを得る。
MS(APCI)m/z;198[M+H]
参考例109
アルゴン雰囲気下、p−アミノ安息香酸エチル25.2g、オルト蟻酸トリエチル80g、トリフルオロ酢酸0.2mLの混合液を3時間加熱還流し、室温に放冷後減圧濃縮し、さらにエタノールで共沸する。残渣をエタノール400mLに懸濁し、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム23gを加え、3時間加熱還流する。反応液を室温に放冷後、酢酸エチル、水を加えて1日間室温で撹拌し、有機層を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(バイオタージ社製Flash75M、ヘキサン/酢酸エチル=4:1)で精製することにより、4−(メチルアミノ)安息香酸エチル(12.7g、収率46%)を淡黄色アモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;180[M+H]
参考例110
トランス−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸8.35gをジオキサン100mLに懸濁し、水50mLおよび1規定水酸化ナトリウム水溶液50mLを加えた後、氷冷下、二炭酸ジ−tert−ブチル12.7gを滴下する。反応液を室温に戻し4時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮する。得られる残渣を酢酸エチルにて希釈し、クエン酸水溶液を加えpHを約3〜4とした後、酢酸エチルで抽出する。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をn-ヘキサンに懸濁し、濾取後、乾燥し、トランス−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(13.30g、収率97%)を結晶として得る。
MS(ESI)m/z:256[M−H]
参考例111
(1)参考例85で得られるトランス−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸メチル30.0gをN,N−ジメチルホルムアミド150mLに溶解し、氷冷下、60%油性水素化ナトリウム5.60gを加える。同冷却下、0.5時間攪拌した後、ヨウ化メチル14.5mLおよびメタノール0.15mLを順次加え、反応液を室温に戻し4時間攪拌する。氷冷下、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液および氷水を注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=10:1〜7:1)にて精製し、トランス−4−[N−メチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキサンカルボン酸メチル(26.3g、収率83%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z:272[M+H]
(2)上記(1)で得られるトランス−4−[N−メチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキサンカルボン酸メチル44.78gをメタノール300mLに溶解し、2規定水酸化ナトリウム水溶液100mLを加え、室温にて6時間攪拌する。反応液を減圧下濃縮し、残渣に氷冷下、氷水、酢酸エチルおよび10%塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出する。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。得られる残渣を少量の酢酸エチルに懸濁した後、n−ヘキサンを注ぎ、結晶を濾取する。n−ヘキサン−ジイソプロピルエーテルで数回洗浄後、乾燥し、トランス−4−[N−メチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキサンカルボン酸(39.20g、92%)を結晶として得る。
MS(ESI)m/z:256[M−H]
参考例112
(1)3−メトキシ−4−メチル安息香酸1gを参考例69と同様に処理することにより3−メトキシ−4−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸メチル(792mg、収率64%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;224[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物792mgのエタノール10mLの溶液に2規定水酸化ナトリウム水溶液2.1mLを加え、60℃で2時間攪拌する。室温に冷却した後2規定塩酸水4.3mL加え、溶媒を減圧留去する。残渣にメタノールを加え不溶物をろ去し、溶媒を減圧留去することにより3−メトキシ−4−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸・塩酸塩(890mg、収率100%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;210[M+H]
参考例113
3−ブロモ−4−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸メチル(参考例156で得られる化合物)200mgのジメチルホルムアミド2mLの溶液にメチルホウ酸132mg、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]2塩化パラジウム−ジクロロメタン錯体60mg、炭酸カリウム305mgを順次加え、アルゴン雰囲気下115℃で3時間攪拌する。反応液を酢酸エチル10mLで希釈後、飽和重曹水10mLを加えて撹拌後、有機層を分離し、遠心濃縮機で溶媒を留去する。得られる粗生成物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:0〜90:10)で精製することにより、3−メチル−4−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸メチル(65mg、収率43%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;208[M+H]
参考例114
水酸化セシウム1水和物24.5gのジメチルホルムアミド500mLの懸濁液に粉末モレキュラーシーブ4A 44.5g、次いで参考例86(1)で得られる化合物7.7gを加え室温にて30分攪拌する。塩化ジメチルアミノエチル塩酸塩11gを加え22時間攪拌する。不溶物をセライトでろ去し酢酸エチルで洗浄した後ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物のクロロホルム100mL溶液に、氷冷下、二炭酸ジ−tert−ブチル16gのクロロホルム10mL溶液を加え、室温で1.5時間攪拌する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mLで洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:0〜50:1)で精製することにより、トランス−4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキサンカルボン酸メチル(1.7g、収率11%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;329[M+H]
参考例115
参考例90で得られる化合物500mgのジクロロメタン10mLの懸濁液に、氷冷下ジエチルケトン388μL、トリエチルアミン471μL、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム956mgを加え、室温で終夜攪拌する。反応液をクロロホルムで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて攪拌する。有機層を分離し、濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、3−[1−(3−ペンチル)ピペリジン−4−イル]プロピオン酸エチル130mgを得る。
MS(APCI)m/z:256[M+H]
参考例116〜234
対応原料化合物を前記参考例1〜115のいずれかと同様に処理することにより、下記第38表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
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参考例235
(1)1−(カルバモイル)−1−シクロプロパンカルボン酸500mgのテトラヒドロフラン2.0mLに、2Mボラン・ジメチルスルフィド錯体−テトラヒドロフラン溶液7.5mLを滴下し4時間加熱還流する。反応液に10%塩酸を加えた後、更に30分間加熱還流する。反応液を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、ジオキサン10mL、およびニ炭酸ジ−tert−ブチル1.3gを加え、室温で3時間撹拌する。反応液を酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3:1)で精製することにより、1−ヒドロキシメチル−1−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)シクロプロパン(337mg、収率45%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;202[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物337mg、4−ヒドロキシ安息香酸メチル280mg、トリフェニルホスフィン650mgのテトラヒドロフラン3.0mL溶液に、氷冷下、アゾジカルボン酸ジイソプロピル510mgを滴下後、室温で1晩撹拌する。反応液から溶媒を減圧留去し、得られる粗生成物をNH−シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3:2)で精製することにより、4−[[1−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)シクロプロピル]メトキシ]安息香酸メチル(515mg、収率92%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;353[M+H]
参考例236
4−フルオロ安息香酸tert−ブチル300mg、2−(ジメチルアミノ)エタンチオール塩酸塩420mg、炭酸カリウム620mgのジメチルスルホキシド3.0mL懸濁液を、80℃で4時間撹拌する。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物に4規定塩酸−ジオキサン1.5mLを加え室温で1晩撹拌する。反応液をエーテルで希釈し、析出晶を濾取することにより、4−[2−(ジメチルアミノ)エチルチオ]安息香酸(380mg、収率99%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;226[M+H]
参考例237
4−シクロヘキサノンカルボン酸エチル24gのメタノール200mL溶液に、−78℃下で水素化ホウ素ナトリウム2.67gを加え、同温で1時間撹拌する。水を加えてメタノールを減圧留去後、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物(4−ヒドロキシシクロプロパンカルボン酸エチル)20gの塩化メチレン200mL溶液に、氷冷下、ジイソプロピルエチルアミン50mL、クロロメチルメチルエーテル16mLを滴下し、室温で1晩撹拌する。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15:1)で精製することにより、トランス−4−(メトキシメトキシ)シクロヘキサンカルボン酸エチル(12.3g、収率40%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;234[M+NH
参考例238
トランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸モノメチル(参考例85(2)で得られる化合物)14.3gをテトラヒドロフラン78mLに溶解し、アルゴン雰囲気下、−50℃で1.0Mボラン・テトラヒドロフラン錯体テトラヒドロフラン溶液100mLを1時間かけて滴下し、−10℃まで昇温後、さらに1時間撹拌する。氷冷下、反応液に水160mLと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液160mLを加え、酢酸エチル160mLで4回抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する。残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=20:1)で精製することにより、トランス−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチル(13.25g、収率100%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;173[M+H]
参考例239
(1)トランス−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチル塩酸塩5.86gとトリエチルアミン12mLのクロロホルム100mL溶液に、氷冷下塩化アセチル2.69gを滴下し、室温で2時間撹拌する。反応液を水にあけ、クロロホルムで2回抽出し、合わせた抽出液を10%塩酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧濃縮する。得られる組生成物をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1:1〜酢酸エチル)で精製することにより、トランス−4−(アセチルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチル(5.92g、収率98%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;214[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物4.32gのジメチルホルムアミド50mL溶液に氷冷下、60%油性水素化ナトリウム1.0g、ヨウ化メチル5.91gとメタノール5滴を順次加え、室温で8時間撹拌し、さらに60%油性水素化ナトリウム430mg、ヨウ化メチル1.5mL、メタノール2滴を加えて2時間撹拌する。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した後、水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1:2〜酢酸エチル)で精製することにより、トランス−4−(N−メチル−N−アセチルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチル(3.04g、収率66%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;228[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物3.03gをメタノール/テトラヒドロフラン混合溶媒中、2規定水酸化ナトリウム14mLで加水分解する。反応液から溶媒を減圧留去した後、残渣を希塩酸で中和し、クロロホルムで抽出する。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。該粗生成物500mgを5規定塩酸5mL中で2日間加熱還流後、反応液を減圧濃縮する。得られる残渣に1規定水酸化ナトリウム水溶液6mLとジオキサン4mLとの混合溶媒並びに二炭酸ジ−tert−ブチル1.0gを加え、室温で12時間撹拌する。反応液を水で希釈し、エーテルで洗浄後、水層を10%クエン酸水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、トランス−4−[N−メチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノメチル]シクロヘキサンカルボン酸(608mg、収率90%)を油状物として得る。
MS(ESI)m/z;270[M−H]
参考例240
参考例238で得られる化合物500mgをイソプロピル−(2−メトキシエチル)アミン689mgと共に実施例654(1)、(2)と同様に処理することにより、トランス−4−[N−イソプロピル−N−(2−メトキシエチル)アミノメチル]シクロヘキサンカルボン酸メチル(445mg、収率56%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;272[M+H]
参考例241
(1)4−(ベンジルアミノ)安息香酸エチル6.0gの塩化メチレン60mL溶液に氷冷下、塩化クロロブチリル3.95mL、N,N−ジイソプロピルエチルアミン6.14mLを順次滴下し、12時間撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈後、10%塩酸を加えて有機層を分離する。該有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する。得られる粗精製物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(バイオタージ社Flash75S、ヘキサン/酢酸エチル=4:1)で精製することにより、4−[N−ベンジル−N−(4−クロロブチリル)アミノ]安息香酸エチル(8.27g、収率100%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;360/362[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物1.0g、ジエチルアミン287μL、ヨウ化ナトリウム417mgのジメチルスルホキシド2.5mL溶液を、アルゴン雰囲気下で100℃、1日間撹拌する。反応液を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで2回抽出し、減圧濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4:1)で精製することにより、4−[N−ベンジル−N−[4−(ジエチルアミノ)ブチリル]アミノ]安息香酸エチル(280mg、収率25%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;397[M+H]
参考例242
氷冷、アルゴン雰囲気下、3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチル500mg、N,N−ジメチルエタノールアミン565μL、トリフェニルホスフィン1.51gの塩化メチレン20mL混合液にアゾジカルボン酸ジイソプロピル1.37mLを滴下する。反応液を室温まで昇温し、1日間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した後、塩基性化合物を酢酸エチル層から10%塩酸で水層に抽出する。水層を炭酸水素ナトリウムで中和し、クロロホルム/メタノール/テトラヒドロフラン=4:1:1混合溶媒で2回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1:1〜クロロホルム/メタノール=19:1)で精製することにより、4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−3−ヒドロキシ安息香酸エチル(240mg、収率35%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;254[M+H]
参考例243
4−アミノ安息香酸エチル10g、4−(ジメチルアミノ)ベンズアルデヒド9.0gの塩化メチレン200mL混合液に、氷冷下、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム18.9g、酢酸3.47mLを順次加え、室温で2日間撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和後、クロロホルムで2回抽出し、減圧濃縮する。得られる粗生成物をヘキサン/酢酸エチル中粉砕することにより、4−[4−(ジメチルアミノ)ベンジルアミノ]安息香酸エチル(11.6g、収率64%)を粉末固体として得る。
MS(APCI)m/z;299[M+H]
参考例244
(1)4−(ブロモメチル)ベンズアルデヒド15.9g、(1−エトキシカルボニルエチリデン)トリフェニルホスホラン29gのクロロホルム290mL混合液を12時間加熱還流し、室温に放冷後濃縮してシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製することにより、3−[4−(ブロモメチル)フェニル]−2−メチルアクリル酸エチル(18mg、収率79%)を油状物として得る。
(2)ピロリジン0.89g、炭酸カリウム1.38gの水10mL溶液に、上記(1)で得られる化合物2.83gのテトラヒドロフラン5mL溶液を滴下し、室温で一晩撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮する。得られる粗生成物をエーテルに溶解して不溶物を濾去後、シュウ酸0.9gを加え、生じた沈殿を濾取して2−メチル−3−[4−[(1−ピロリジニル)メチル]フェニル]アクリル酸エチルヘミシュウ酸塩(2.67g、収率84%)を固体として得る。
(3)上記(2)で得られた化合物2.2gを酢酸エチル/10%炭酸カリウム水溶液で処理した後、酢酸エチル層を減圧濃縮する。残渣をメタノール10mLに溶解し、水酸化カリウム1.38gを加えて50℃で5時間撹拌する。室温に放冷後、エタノール5mLを加え、析出晶を濾取することにより2−メチル−3−[4−[(1−ピロリジニル)メチル]フェニル]アクリル酸カリウム(1.65g、収率83%)を固体として得る。
M.p.;268℃(分解)。
参考例245
(1)4−(ブロモメチル)安息香酸メチル500mgをテトラヒドロフラン5mLに溶解し、シクロペンチルアミン929mgを加えて、室温で3時間撹拌する。クロロホルム5mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mLを加えて撹拌し、有機層を分離する。再度、クロロホルムで抽出し、分離した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し濃縮する。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=9:1〜5:5)で精製し、4−(シクロペンチルアミノメチル)安息香酸メチル(469mg,収率92%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;234(M+H)
(2)上記(1)で得られる化合物480mgを参考例89(2)と同様に処理することにより、4−[(N−シクロペンチル−N−メチルアミノ)メチル]安息香酸メチル(420mg,収率83%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;248(M+H)
参考例246
(1)対応化合物を参考例107(1)と同様に処理することにより、4−[[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]アミノ]安息香酸tert−ブチルを得る。
(2)上記(1)で得られる化合物500mgを、参考例89(2)と同様に処理することにより4−[N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−N−エチルアミノ]安息香酸tert−ブチル(468mg,収率85%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;335(M+H)
参考例247
(1)トランス−4−アミノシクロヘキサンカルボン酸メチル(参考例86(1)で得られる化合物)1.00gを参考例89(2)と同様に処理し、次いで、得られる生成物を参考例81(1)と同様に処理することにより、トランス−4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−エチルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸メチル(258.4mg,収率14%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;303(M+NH
参考例248
(1)マロノニトリル28.2gのメタノール30mL溶液にアセトイン25gのメタノール30mL懸濁液を加え、氷冷下(内温10℃)ジエチルアミン11mLを滴下した後、室温で3時間撹拌する。反応液を300mLの氷冷水に注ぎ、析出晶をろ取することにより、2−アミノ−4,5−ジメチル−3−フロニトリル(28.91g,75%)を無色結晶として得る。
(2)上記(1)で得られる化合物13.6gを塩化メチレン200mLに溶解し、ピペリジン18.9gを加えた後、氷冷下、クロロオキソ酢酸エチル16.3gの塩化メチレン200mL溶液を滴下し、該混合物を0℃で1時間30分撹拌する。反応液をクロロホルム100mLで希釈後、水300mLを加えて撹拌し、有機層を分離する。再度、クロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル=9:1)で精製することにより、[(3−シアノ−4,5−ジメチルフラン−2−イル)アミノ]オキソ酢酸エチル(17g,収率72%)を無色粉末として得る。アルゴン雰囲気下、蟻酸30mLと無水酢酸30mLを混合し、60℃で2時間撹拌する。該混合液に上記で得られた[(3−シアノ−4,5−ジメチルフラン−2−イル)アミノ]オキソ酢酸エチル7.07gを加え、14時間還流撹拌する。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル=9:1〜クロロホルム/メタノール=19:1)で精製することにより、5,6−ジメチル−4−オキソ−3,4―ジヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボン酸エチル(4.30g,収率61%)を無色粉末として得る。
M.p.180〜182℃。
(3)上記(2)で得られる化合物2.36gをN,N−ジメチルホルムアミド60mLに溶解し、ジメチルアミノエチルクロリド・塩酸塩2.16gと炭酸カリウム4.14gを加え、60℃で14時間撹拌する。反応液をクロロホルム50mLで希釈後、水70mLを加えて撹拌し、有機層を分離する。再度、クロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し濃縮する。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール=6:2:1)で精製する。得られる生成物を実施例5(2)と同様に処理することにより、4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−5,6−ジメチルフロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボン酸エチル・フマル酸塩(780mg,収率18%)を無色粉末として得る。
M.p.173〜174℃。
(4)上記(3)で得られる化合物1.44gをエタノール20mLに溶解し、2規定水酸化ナトリウム水溶液2.34mLを加え、室温で2時間撹拌する。反応液を濃縮し、得られる残渣にジエチルエーテルを加え、析出晶をろ取する。得られた結晶を逆相カラムクロマトグラフィー(HP−20,水/メタノール=1:0〜1:1)にて精製することにより、4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−5,6−ジメチルフロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボン酸(970mg、収率74%)を無色粉末として得る。
M.p.179〜180℃。
参考例249
(1)5−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−4H−ピラノン1gをN,N−ジメチルホルムアミド20mLに溶解し、炭酸カリウム1.95gとブロモ酢酸tert−ブチル1.37gを加え、室温で16時間撹拌する。反応液をテトラヒドロフラン10mLで希釈後、水と飽和食塩水を加えて撹拌し、有機層を分離する。再度、テトラヒドロフランで抽出し、有機層を再度飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し濃縮する。得られる残渣をジエチルエーテルで洗浄し、ろ取することにより、[[6−(ヒドロキシメチル)−4−オキソ−4H−ピラン−3−イル]オキシ]酢酸tert−ブチル(1.49g、収率88%)を無色粉末として得る。
MS(ESI)m/z;257(M+H)
M.p.90〜92℃。
(2)上記(1)で得られる化合物50gを塩化メチレン600mLに溶解し、デスマーチン過ヨウ素酸[1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン]91.04gを加え、室温で5日間撹拌する。反応液をセライトでろ過し、酢酸エチルで抽出する。抽出液をろ過後、ろ液を濃縮する。得られる残渣をジエチルエーテルで洗浄し、ろ取することにより、[(6−ホルミル−4−オキソ−4H−ピラン−3−イル)オキシ]酢酸tert−ブチル(17.1g,収率34.5%)を褐色粉末として得る。
(3)上記(2)で得られる化合物2.0gを実施例6と同様に処理することにより、[[4−オキソ−6−[(1−ピロリジニル)メチル]−4H−ピラン−3−イル]オキシ]酢酸tert−ブチル(1.06g,収率44%)を黄色粉末として得る。
MS(ESI)m/z;310(M+H)
M.p.93〜94℃。
(4)上記(3)で得られる化合物700mgを塩化メチレン5mLに溶解し、0℃でトリフルオロ酢酸2.5mLを加え、室温で24時間撹拌する。反応液を濃縮し、酢酸エチルと水を加えて撹拌し、水層を分離する。再度、酢酸エチルで洗浄し、水層を凍結乾燥することにより、[[4−オキソ−6−[(1−ピロリジニル)メチル]−4H−ピラン−3−イル]オキシ]酢酸(820mg、収率99%)を無色粉末として得る。
MS(ESI)m/z;254(M+H)
参考例250
(1)参考例249(2)で得られる化合物12gをトルエンに溶解し、(1−メトキシカルボニルメチリデン)トリフェニルホスホラン17.36gを加え、60℃で3時間撹拌する。反応液を濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1:1)で精製することにより、[2−[(1E)−2−(メトキシカルボニル)ビニル]−4−オキソ−4H−ピラン−3−イル]オキシ酢酸tert−ブチル(10.99g、収率75%)を無色結晶として得る。MS(ESI)m/z;311(M+H)
M.p.115〜116℃。
(2)上記(1)で得られる化合物8.83gをテトラヒドロフラン100mLに溶解し、水100mL及び2規定水酸化ナトリウム水溶液20.1mLを加え、室温で4時間撹拌する。0℃にて、反応液に塩酸23mLを徐々に加えた後、濃縮する。得られる粗生成物1.0gをN,N−ジメチルホルムアミド7mLに溶解し、N−メチルモルホリン3mL及びポリリン酸3.9mLを加え、室温で4日間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水を加え撹拌し、有機層を分離する。再度、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、ろ液を濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=19:1)で精製することにより、[2−[(1E)−2−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]ビニル]−4−オキソ−4H−ピラン−3−イル]オキシ酢酸tert−ブチル(450mg、収率35%)を黄色結晶として得る。
MS(ESI)m/z;379(M+H)
M.p.124〜125℃。
(3)上記(2)で得られる化合物390mgを塩化メチレン5mLに溶解し、0℃にてトリフルオロ酢酸2mLを加え、室温で5時間撹拌する。反応液を濃縮し、水を加え、凍結乾燥することにより、[2−[(1E)−2−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]ビニル]−4−オキソ−4H−ピラン−3−イル]オキシ酢酸(330mg、収率73%)を無色粉末として得る。
MS(ESI)m/z;323(M+H)
参考例251
(1)4−フルオロ−3−メチル安息香酸tert−ブチル4gを参考例1(1)と同様に処理することにより、4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]−3−メチル安息香酸tert−ブチル(1.3g、収率24%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;279[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物1.3gのジオキサン5mLの溶液に4規定塩酸−ジオキサン溶液5mL、5規定塩酸3mLを加え、60℃にて10分間攪拌する。反応液を室温に冷却後、溶媒を減圧留去し、残渣を水に溶解して凍結乾燥することにより、4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]−3−メチル安息香酸・2塩酸塩(1.35g、収率98%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;223[M+H]
参考例252
(1)4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル23.1g、尿素7.54g、オルトギ酸エチル18.6gの混合物をアルゴン雰囲気下、130℃にて1.5時間攪拌する。反応液にキシレン100mLを加え、140℃で17時間攪拌する。反応液から溶媒を減圧留去し、残渣をメタノールで希釈し、活性炭粉末処理後、溶媒を減圧留去し、ジイソプロピルエーテルにて結晶化することにより、2−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−5−ピリミジンカルボン酸エチル(20.3g、収率69%)を得る。
MS(ESI)m/z:235[M−H]
(2)上記(1)で得られる化合物5.0gのオキシ塩化リン30mLの溶液を2時間加熱還流する。反応液を濃縮後、氷水中に注ぎ、クロロホルムで抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5:1)で精製することにより、2−クロロ−4−トリフルオロメチル−5−ピリミジンカルボン酸エチル(4.3g、収率80%)を油状物として得る。
MS(GC−EI)m/z:254[M]。
(3)上記(2)で得られる化合物500mgのテトラヒドロフラン3mLの溶液にアルゴン雰囲気下N,N,N'−トリメチルエチレンジアミン421mgのテトラヒドロフラン2mL溶液を加え、室温で1時間攪拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:0〜50:1)で精製することにより、2−[N−メチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]−4−トリフルオロメチル−5−ピリミジンカルボン酸エチル(540mg、収率77%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;321[M+H]
参考例253
参考例86(1)で得られる化合物500mgの1,2−ジクロロエタン10mLの溶液に氷冷下、トリエチルアミン665μL、プロピオンアルデヒド688μL、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム1.68g、酢酸546μLを加え、室温で3日間攪拌する。反応液をクロロホルムで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出する。溶媒を減圧留去し、残渣のクロロホルム6mL溶液に氷冷下二炭酸ジ−t−ブチル690mgのクロロホルム2mLの溶液を加え、室温で2時間攪拌する。反応液を減圧留去後、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:0〜90:10)で精製することにより、トランス−4−(ジプロピルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸メチル(600mg、収率78%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;242[M+H]
参考例254
(1)4−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)安息香酸メチル2gのメタノール32mLの溶液にLindlar触媒238mgを加え、水素雰囲気下室温で18時間攪拌する。Lindlar触媒90mgを加え、1時間攪拌後不溶物をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=100:0〜50:50)で精製することにより、4−(3−ヒドロキシ−1−プロぺニル)安息香酸メチル(1.5g、収率75%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;175[M+H−HO]
(2)上記(1)で得られる化合物200mgのテトラヒドロフラン4mLの溶液に氷冷下、トリエチルアミン218μL、塩化メタンスルホニル105μLを加え、30分間攪拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。水、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物(4−(3−メチルスルホニルオキシ−1−プロぺニル)安息香酸メチル)のジメチルホルムアミド2mL溶液に、2Mジメチルアミン−テトラヒドロフラン溶液2mLを加え、室温で2日間攪拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:0〜90:10)で精製することにより、4−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロぺニル]安息香酸メチル(198mg、収率87%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;220[M+H]
参考例255
4−(3−トシルオキシプロピル)安息香酸メチル500mgのジメチルホルムアミド3mLの溶液に2Mジメチルアミン−テトラヒドロフラン溶液2.2mLを加え、50℃で15時間攪拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:0〜90:10)で精製することにより、4−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]安息香酸メチル(357mg、収率100%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;222[M+H]
参考例256
4−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)安息香酸メチルを参考例254(2)と同様に処理することにより4−[3−(1−ピロリジニル)−1−プロピニル]安息香酸メチル(463mg、収率91%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;244[M+H]
参考例257
4−フルオロ安息香酸tert−ブチルを参考例251と同様に処理することにより4−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ安息香酸・2塩酸塩をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;209[M+H]
参考例258〜303
対応化合物を前記参考例記載のいずれかと同様に、もしくはこれらを適宜組合わせた方法で処理することにより、下記第39表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
参考例304
(1)6−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロピリダジン−3−カルボン酸20g、酢酸50mLの混合液に25%臭化水素酸/酢酸溶液200mLを加えた後、室温でジメチルスルホキシド22.0gを滴下し、3日間撹拌する。生じた沈殿物を濾取し、酢酸と水で順次洗浄後に40℃で一晩乾燥することにより、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボン酸(10.55g、収率54%)を無色結晶として得る。
MS(ESI)m/z;139[M−H]
(2)上記(1)で得られる化合物1.0gのトルエン5mL溶液に、氷冷下、塩化チオニル3mLとジメチルホルムアミド2滴を加え、80℃で3時間撹拌する。放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られる残渣にエーテルを加えて析出晶を濾取してエーテル洗浄、乾燥することにより、6−クロロ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボン酸エチル(813mg、収率61%)を無色粉末として得る。
MS(APCI)m/z;187/189[M+H]
参考例305
4−シクロヘキサンカルボン酸エチル5g、N,N−ジメチルエチレン−1,2−ジアミン6.45mL、酢酸3.36mLのクロロホルム50mL溶液に、氷冷下トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム9.8gを加え、室温で4日間撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、炭酸カリウムを加えて水層を塩基性とした後にクロロホルムで2回抽出する。抽出液を乾燥後、減圧濃縮する。得られる粗生成物はシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(Flash75Mカラム、クロロホルム/メタノール/アンモニア水=19:1:0.3)で精製することにより、4−(2−ジメチルアミノエチルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸エチル(シス/トランス混合物、6.63g、収率94%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;243[M+H]
参考例306
対応原料化合物を参考例242と同様に処理して4−(3−ジメチルアミノ−2,2−ジメチルプロポキシ)−3−ヒドロキシ安息香酸エチルを得る(MS(APCI)m/z:296[M+H])。該化合物80mgのジメチルホルムアミド1.5mL溶液に、氷冷下で60%油性水素化ナトリウム22.7mgを加え、20分間撹拌する。得られる溶液に4−(2−クロロエチル)モルホリン・塩酸塩55.4mgを加え、室温下1日間撹拌した後、反応液に水を加えてクロロホルムで3回抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物はNHシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=5:95〜25:75)で精製することにより、4−(3−ジメチルアミノ−2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)安息香酸エチル(53mg、収率70%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;409[M+H]
参考例307
6−クロロニコチン酸メチル10gのN,N−ジメチルスルホキシド15mL溶液に、N,N−ジメチルエチレンジアミン10mLを加え、75℃で終夜撹拌する。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物はNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1:1)で精製する事により、6−[(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]ニコチン酸メチル(4.09g、収率31%)を黄色液体として得る。
MS(APCI)m/z;224[M+H]
参考例308
(1)1−アミノ−2−メチル−2−プロパンチオール塩酸塩75mgのN,N−ジメチルホルムアミド2mL懸濁液に、60%油性水素化ナトリウム50mgを加え、室温で30分撹拌後、4−フルオロ安息香酸tert−ブチル50mgを加えて70℃で4時間撹拌する。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物はNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製する事により、4−[(2−アミノ−1,1−ジメチルエチル)チオ]安息香酸tert−ブチル(54mg、収率75%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;282[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物59mgを実施例618(2)と同様に処理する事により、4−[(2−ジメチルアミノ−1,1−ジメチルエチル)チオ]安息香酸tert−ブチル(40mg、収率62%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;310[M+H]
参考例309
(1)4−メルカプト安息香酸1.5gのメタノール20mL溶液に、濃硫酸0.5mLを加えて、終夜加熱還流する。溶媒を減圧留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出する。溶媒を減圧留去する事により、4−メルカプト安息香酸メチル(1.6g、収率99%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;167[M−H]
(2)前記(1)で得られる化合物50mgを実施例381と同様に処理する事により、4−[(3−ジメチルアミノ−2,2−ジメチルプロピル)チオ]安息香酸メチル(58mg、収率69%)を褐色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;282[M+H]
参考例310
(1)ジエタノールアミン5.0g、炭酸ナトリウム5.5gの水溶液25mlに、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド10.5gを65℃で少量ずつ加えた後、90℃で3時間撹拌する。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる残渣に塩化チオニル10mlを加え、90℃で2時間撹拌する。反応液を水に注ぎクロロホルムで抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物はシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4:1)で精製する事により、N,N−ジ(クロロエチル)−2−ニトロベンゼンスルホンアミド(7.1g、収率46%)を黄色液体として得る。
MS(APCI)m/z;327/329[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物2.0g、およびトランス−4−アミノシクロヘキサンカルボン酸メチル1.0gを実施例434(1)と同様に処理する事により、トランス−4−[4−(2−ニトロベンゼンスルホニル)ピペラジン−1−イル]シクロヘキサンカルボン酸メチル(1.29g、収率61%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;412[M+H]
参考例311
トランス−4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキサンカルボン酸メチル(参考例114で得られる化合物)2.0gを、実施例404(2)と同様に処理することにより、トランス−4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキサンカルボン酸メチル(1.5g、収率82%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;229[M+H]
参考例312
対応原料化合物を参考例256と同様に処理して4−[3−(メチルアミノ)−1−プロピニル]安息香酸メチルを得る。該化合物227mgのクロロホルム4mL溶液に、氷冷下で二炭酸ジ−tert−ブチルを加え、室温で終夜撹拌する。反応液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=8:1)で精製することにより、4−[3−(N−メチル−N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−プロピニル]安息香酸メチル(225mg、収率86%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;321[M+NH
参考例313
参考例254と同様に処理して4−[3−(メチルアミノ)−シス−1−プロぺニル]安息香酸メチルを得る。該化合物135mgを参考例312と同様に処理することにより、4−[3−(N−メチル−N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)−シス−1−プロぺニル]安息香酸メチル(135mg、収率86%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;323[M+NH
参考例314
参考例255と同様に処理して4−[3−(メチルアミノ)プロピル]安息香酸メチルを得る。該化合物117mgを参考例312と同様に処理する事により、4−[3−(N−メチル−N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]安息香酸メチル(123mg、収率90%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;325[M+NH
参考例315〜355
対応化合物を前記参考例記載のいずれかと同様に処理することにより、下記第40表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
Figure 2005162726
参考例356〜357
対応化合物を前記参考例記載のいずれかと同様に処理することにより、下記第41表記載の化合物を得る。
Figure 2005162726

Claims (17)

  1. 一般式[I]:
    Figure 2005162726
    (式中、Rは、
    (A)置換されたアリール基、
    (B)置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基、
    (C)置換されたシクロ低級アルキル基、
    (D)置換されていてもよいアミノ基、または
    (E)置換されたヘテロアリール基、
    は、
    (a)置換されていてもよいヘテロアリール基又は
    (b)置換されていてもよいアリール基、
    Yは単結合手、低級アルキレン基又は低級アルケニレン基、
    Zは−CO−、−CH−、−SO−又は下式:
    Figure 2005162726
    で示される基、
    Qは低級アルキレン基、
    qは0又は1を表す)
    で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩。
  2. が、
    (A)下記(i)乃至(xv)から選ばれる1乃至3個の基で置換されたアリール基、
    (i)水酸基;
    (ii)ハロゲン原子;
    (iii)低級アルキル基;
    (iv)水酸基で置換されていてもよい低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、アミノ低級アルカノイル基(当該基のアミノ部分は低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基もしくは下式:
    Figure 2005162726
    (式中、R31は低級アルキル基を表す)
    で示される基で置換されていてもよい)、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルカルバモイル基、水酸基で置換されていてもよい低級アルカノイル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、低級アルコキシ低級アルカノイル基、低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル基、シクロ低級アルキル低級アルキル基、低級アルキルスルホニル基、アリール低級アルキル基(当該基のアリール部分はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基で置換されていてもよい)、低級アルケノイル基、低級アルキル基で置換されていてもよいチオカルバモイル基、へテロアリールカルボニル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルカノイル基、アリールスルホニル基(当該基のアリール部分はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基で置換されていてもよい)、下式:
    Figure 2005162726
    (式中、R32は低級アルコキシ基を表す)
    で示される基及び低級アルキル基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;
    (v)アミノ基(当該基は低級アルキル基及びアリール低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよい)、低級アルキル基で置換されていてもよいヘテロアリール基及び低級アルキル基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルコキシ基;
    (vi)水酸基で置換されていてもよい低級アルキル基、低級アルカノイル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ低級アルカノイル基、モノもしくはジ低級アルキルカルバモイル基、低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ低級アルキル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、アリール低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、シクロ低級アルキル低級アルキル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルコキシカルボニル基及び下式:
    Figure 2005162726
    (式中、R33はアミノ基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ基又はモノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキルアミノ基を表す)
    で示される基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ低級アルキル基;
    (vii)水酸基、水酸基で置換されていてもよい低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基及びカルバモイル基から選ばれる基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基;
    (viii)低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、ヘテロアリール基置換低級アルキル基及び含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル基;
    (ix)低級アルキル基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基(該含窒素脂肪族複素単環式基は酸素原子を介してアリール基部分に結合していてもよい);
    (x)ニトロ基;
    (xi)モノもしくはジ低級アルキルアミノ基で置換されていてもよいシクロ低級アルキルオキシ基;
    (xii)モノもしくはジ低級アルキルアミノ基及び含窒素脂肪族複素単環式基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルケニル基;
    (xiii)含窒素脂肪族複素単環式基及びモノもしくはジ低級アルキルアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルキニル基;
    (xiv)モノもしくはジ低級アルキルアミノ基で置換されていてもよい低級アルキルチオ基;および
    (xv)シクロ低級アルキル低級アルコキシ基(当該基のシクロ低級アルキル部分はモノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基で置換されていてもよい)、
    (B)下記(i)乃至(ix)から選ばれる基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基、
    (i)低級アルキル基;
    (ii)含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルカノイル基;
    (iii)モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルカノイル基;
    (iv)低級アルコキシ低級アルキル基;
    (v)モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基;
    (vi)シクロ低級アルキル基;
    (vii)ヘテロアリール基;
    (viii)低級アルカノイルアミノ基、低級アルキル基、カルバモイル基及び低級アルコキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよく、かつ環内に一以上の二重結合を有していてもよい含窒素脂肪族複素単環式基;および
    (ix)低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、低級アルケノイル基、ヘテロアリールカルボニル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基及び含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、
    (C)下記(i)乃至(vi)から選ばれる基で置換されたシクロ低級アルキル基、
    (i)低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルカノイル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、低級アルケノイル基、ヘテロアリールカルボニル基、アリールカルボニル基(当該基のアリール部分はハロゲン原子で置換されていてもよい)、低級アルキルチオカルバモイル基、低級アルコキシカルボニル基、シクロ低級アルキル基、下式:
    Figure 2005162726
    (式中、R34はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基を表す)
    で示される基、シクロ低級アルキル低級アルキル基及び低級アルキルスルホニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基;
    (ii)水酸基で置換されていてもよい低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルカノイル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、ヘテロアリール基置換低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヘテロアリールカルボニル基(当該基のヘテロアリール部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)、シクロ低級アルキルカルボニル基、アリール低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、シクロ低級アルキル低級アルキル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルコキシカルボニル基、モノもしくはジ低級アルキルカルバモイル基、アリールカルボニル基(当該基のアリール部分はハロゲン原子及び低級アルコキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい)、低級アルコキシ低級アルカノイル基及び低級アルケノイル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ低級アルキル基;
    (iii)水酸基、低級アルキル基、低級アルカノイル基及び低級アルコキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基;
    (iv)含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基(該含窒素脂肪族複素単環式基は、低級アルキル基、カルバモイル(もしくはチオカルバモイル)基、水酸基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基及びモノもしくはジ低級アルキルアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよく、かつベンゼン環と縮合していてもよい);
    (v)モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルコキシ基;及び
    (vi)含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基(該含窒素脂肪族複素単環式基は低級アルキル基で置換されていてもよい)、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基及び低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル基、
    (D)低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、或いは
    (E)下記(i)乃至(vii)から選ばれる基で置換されたヘテロアリール基、
    (i)低級アルキル基及び低級アルコキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ低級アルキル基;
    (ii)シクロ低級アルキルカルボニル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、モノもしくはジ低級アルキルチオカルバモイル基、モノもしくはジ低級アルキルカルバモイル基及び低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基;
    (iii)低級アルキル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基及びモノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル基;
    (iv)ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基;
    (v)モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルコキシ基;
    (vi)オキソ基;および
    (vii)下式:
    Figure 2005162726
    (式中、環Aは低級アルキル基で置換されていてもよく、かつベンゼン環と縮合していてもよい含窒素脂肪族複素単環式基、Yaは単結合手、低級アルキレン基または低級アルケニレン基、pは0または1を表す)
    で示される基、
    が、
    (a)低級アルキル基、低級アルコキシ基及びモノもしくはジ低級アルキルアミノ基から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置換されてもよいヘテロアリール基、又は
    (b)低級アルキル基、ハロゲン原子、ハロゲノ低級アルコキシ基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基、ニトロ基、低級アルコキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシカルボニル基及び低級アルカノイル基から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置換されていてもよいアリール基
    である請求項1記載の化合物。
  3. およびRにおけるアリール基が、フェニル基または、ナフチル基である請求項2記載の化合物。
  4. およびRにおける含窒素脂肪族複素単環式基が4乃至8員含窒素脂肪族複素単環式基である請求項2記載の化合物。
  5. 含窒素脂肪族複素単環式基がアゼチジニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、アゼピニル基、ジアゼピニル基、アゼオシニル基、ジアゼオシニル基、モルホリニル基又は3−ピロリニル基である請求項4記載の化合物。
  6. およびRにおけるヘテロアリール基が5乃至10員の単環式もしくは二環式ヘテロアリール基である請求項2記載の化合物。
  7. ヘテロアリール基がピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、フロピリミジニル基、ピリダジニル基、イミダゾリジニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、プリニル基、1H−インダゾリル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基又はプテリジニル基から選ばれる含窒素へテロアリール基、或いはフリル基、ピラニル基、チエニル基、ベンゾフリル基及びベンゾチエニル基から選ばれる含硫黄もしくは含酸素へテロアリール基である請求項6記載の化合物。
  8. Yが単結合手、低級アルキレン基又は低級アルケニレン基、Zが−CO−、Rが低級アルキル基、低級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる基で置換されたフェニル基、低級アルコキシ基置換ヘテロアリール基、又は低級アルキル基置換ヘテロアリール基、qが0である請求項2乃至7のいずれか一に記載の化合物。
  9. Yが単結合手、Zが−CH−、Rが低級アルコキシフェニル基、qが0である請求項2乃至7のいずれか一に記載の化合物。
  10. が(1)下記(i)〜(iii)から選ばれる基で置換されたフェニル基、
    (i)モノもしくはジ低級アルキルアミノ基及び含窒素脂肪族複素単環式基から選ばれる基で置換された低級アルコキシ基;
    (ii)モノもしくはジ低級アルキルアミノ基及び含窒素脂肪族複素単環式基から選ばれる基で置換された低級アルキル基;及び
    (iii)低級アルキル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル基、含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基、低級アルカノイル基及び低級アルケノイル基から選ばれる基で置換されたアミノ基、
    (2)下記(i)〜(iii)から選ばれる基で置換されたシクロ低級アルキル基、
    (i)低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロ低級アルキルカルボニル基及び低級アルコキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換されたアミノ低級アルキル基;
    (ii)水酸基で置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基;及び
    (iii)低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヘテロアリールカルボニル基、低級アルキルスルホニル基及び低級アルキルチオカルバモイル基から選ばれる基で置換されたアミノ基、或いは
    (3)下記(i)〜(iii)から選ばれる基で置換された含窒素脂肪族複素単環式基、
    (i)低級アルキル基;
    (ii)低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、シクロ低級アルキルカルボニル基から選ばれる基で置換されたアミノ基;及び
    (iii)低級アルキル基で置換された含窒素脂肪族複素単環式基、
    が低級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる基で置換されたフェニル基、低級アルキル基置換ヘテロアリール基又は低級アルコキシ基置換ヘテロアリール基、
    Qがメチレン基である請求項8又は9記載の化合物。
  11. 式:R−(O)−Y−Z−で示される基が、4−(モノ−もしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル)ベンゾイル基;4−(ピロリジノ低級アルキル)ベンゾイル基;4−(ジ低級アルキルアミノ低級アルコキシ)ベンゾイル基; 3−(ジ低級アルキルアミノ低級アルコキシ)−4−(ジ低級アルキルアミノ低級アルコキシ)ベンゾイル基;4−(ピペリジノ低級アルコキシ)ベンゾイル基;4−[N−低級アルキル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;4−[N−低級アルカノイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;4−[N−低級アルケノイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;4−[N−シクロ低級アルキルカルボニル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;4−[N−(低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル)−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;4−[N−低級アルカノイル−N−(ピロリジノ低級アルキル)アミノ]ベンゾイル基;[1−(低級アルキル)ピペリジン−4−イル]カルボニル基;4−[N−低級アルキル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ピペリジノカルボニル基;4−[N−シクロ低級アルキルカルボニル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]ピペリジノカルボニル基;4−[(ジ低級アルキル)ピペリジノ]ピペリジノカルボニル基;[1−(低級アルキル)ピペリジン−4−イル]低級アルカノイル基;[1−(低級アルキル)ピペリジン−4−イル]低級アルケノイル基;4−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)シクロへキシルカルボニル基;4−(モノ−もしくはジ低級アルキルアミノ)シクロへキシルカルボニル基;4−[N−低級アルカノイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]シクロへキシルカルボニル基;4−[N−低級アルケノイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]シクロへキシルカルボニル基;4−[N−ヘテロアリールカルボニル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]シクロへキシルカルボニル基;4−[N−低級アルキルチオカルバモイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]シクロへキシルカルボニル基;4−[N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)−N−(低級アルキルスルホニル)アミノ]シクロへキシルカルボニル基;4−[[N−低級アルキル−N−(ヒドロキシ低級アルキル)アミノ]低級アルキル]シクロへキシルカルボニル基;4−[[N−低級アルキル−N−(低級アルコキシ低級アルキル)アミノ]低級アルキル]シクロへキシルカルボニル基;4−[[N−低級アルカノイル−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]低級アルキル]シクロへキシルカルボニル基;4−[[N−(シクロ低級アルキルカルボニル)−N−(ジ低級アルキルアミノ低級アルキル)アミノ]低級アルキル]シクロへキシルカルボニル基;4−(ピロリジニル)シクロへキシルカルボニル基;4−(ヒドロキシピロリジニル)シクロへキシルカルボニル基;または4−(ピペリジノ)シクロへキシルカルボニル基、およびRが、エトキシ基およびフッ素原子から選ばれる1または2の基で置換されたフェニル基、エトキシピリジル基、プロピルピリジル基またはプロピルチアゾリル基である請求項8記載の化合物。
  12. が、3−エトキシフェニル基、6−プロピルピリジン−2−イル基、6−エトキシピリジン−2−イル基、2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル基または3−エトキシ−2−フルオロフェニル基である請求項10または11記載の化合物。
  13. 1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[2−(1−ピペリジル)エトキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(ジメチルアミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(ジエチルアミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(1−ピロリジニルメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−[(2−メトキシエトキシ)カルボニル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−イソブチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[(1−プロピルピペリジン−4−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)プロピオニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(ジメチルアミノメチル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(1−ピロリジニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[(E)−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アクリロイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[4−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−アセチル−N−[2−(1−ピロリジニル)エチル]アミノ]ベンソイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンソイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(エチルアミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−((3S)−3−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−(2−フロイル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−(クロトノイル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−(メチルチオカルバモイル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[4−[N−クロトノイル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(1−ピロリジニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(1−ピロリジニル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(ジエチルアミノメチル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[N−イソプロピル−N−(2−メトキシエチル)アミノメチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[4−[2,2−ジメチル−3−(ジメチルアミノ)プロピルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(ジプロピルアミノ)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(ジプロピルアミノ)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−(エチルアミノ)シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[3−[2−(ジイソプロピルアミノ)エトキシ]−4−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−(ジメチル)プロピルオキシ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−(シクロプロパンカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ピペリジノカルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−(3,3−ジメチルピペリジノ)ピペリジノカルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[4−[N−エチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ピペリジノカルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−エチルアミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(メトキシ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(メトシキ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(メトキシ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(メトキシ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(ヒドロキシ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−(メタンスルホニル)アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−(メタンスルホニル)アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−(メタンスルホニル)アミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−ピバロイルアミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(シクロプロパンカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−プロピオニルアミノ]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシ−2−フルオロベンジル)−4−[4−[(トランス−4−ピペリジン−1−イルシクロヘキシル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシ−2−フルオロベンジル)−4−[4−[[トランス−4−[[N−(t−ブチル)−N−[2−(メトキシ)エチル]アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシ−2−フルオロベンジル)−4−[4−[4−(エチルアミノメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシ−2−フルオロベンジル)−4−[4−[4−[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]ベンゾイル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    またはそれらの薬理的に許容し得る塩。
  14. 一般式[II]:
    Figure 2005162726
    (式中、Rは置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基、Qは低級アルキレン基を表す。)
    で示される化合物又はその塩と、一般式[III]:
    −(O)−Y−Z−OR [III]
    (式中、Rは置換されたアリール基、置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基、置換されていてもよいアミノ基、置換されたシクロ低級アルキル基または置換されたヘテロアリール基、Yは単結合手、低級アルキレン基又は低級アルケニレン基、Zは−CO−、−SO−または下式:
    Figure 2005162726
    で示される基、Rは水素原子、低級アルキル基又はベンジル基、qは0又は1を表す。)
    で示される化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする、一般式[I−A]:
    Figure 2005162726
    (式中、記号は前記と同一意味を表す。)
    で示されるピラゾロピリミジン化合物の製法。
  15. 一般式[II]:
    Figure 2005162726
    (式中、Rは置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基、Qは低級アルキレン基を表す。)
    で示される化合物又はその塩と一般式[IV]:
    −(O)−Y−CHO [IV]
    (式中、Rは置換されたアリール基、置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基、置換されていてもよいアミノ基、置換されたシクロ低級アルキル基または置換されたヘテロアリール基、Yは単結合手、低級アルキレン基又は低級アルケニレン基、qは0又は1を表す。)
    で示されるアルデヒド化合物とを反応させることを特徴とする、一般式[I−B]:
    Figure 2005162726
    (式中、記号は前記と同一意味を有する。)
    で示されるピラゾロピリミジン化合物の製法。
  16. 一般式[V]:
    Figure 2005162726
    (式中、Rは置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基、Zは−CO−、−SO−または下式:
    Figure 2005162726
    で示される基、Qは低級アルキレン基を表す。)
    で示されるカルボン酸化合物又はその塩と、一般式[VI]:
    11−H [VI]
    (式中、R11は低級アルキル基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基及び含窒素脂肪族複素単環式基置換低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基を表す。)
    で示されるアミン化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする、一般式[I−C]:
    Figure 2005162726
    (式中、記号は前記と同一意味を有する。)
    で示されるピラゾロピリミジン化合物の製法。
  17. 一般式[VII]:
    Figure 2005162726
    (式中、Rは置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基、Qは低級アルキレン基、Wは反応性残基を表す。)
    で示される化合物と一般式[VIII]:
    Figure 2005162726
    (式中、R12は置換されていてもよい含窒素脂肪族複素単環式基又は置換されていてもよいアミノ基を表す。)
    で示されるピペリジン化合物又はその塩とを反応させるか、或いは、一般式[II]:
    Figure 2005162726
    (式中、記号は前記と同一意味を有する。)
    で示される化合物又はその塩と一般式[IX]:
    Figure 2005162726
    (式中、記号は前記と同一意味を有する。)
    で示される化合物とを反応させることを特徴とする一般式[I−D]:
    Figure 2005162726
    (式中、記号は前記と同一意味を有する。)
    で示されるピラゾロピリミジン化合物の製法。
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