JP2005160600A - 液含浸性ステント及び薬液含浸ステント - Google Patents

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Abstract

【課題】 血管、胆管、気管、尿道等の生体内の管腔内において、各種の疾患により発生した管腔内狭窄を拡張して内腔を保持すると共に狭窄原因を抑制するためのステントについて、所望の薬液等を相当量容易に含浸させることができる液含浸性ステントを提供することを課題とする。
【解決手段】 粉末冶金法により得られる、粒子間に多数空隙を有する多孔質金属材料からなり、周壁に細孔を有するほぼ円筒状に形成された、
液含浸性ステント。
【選択図】 なし


Description

本願発明は、血管、胆管、気管、尿道等の生体内の管腔内において、各種の疾患により発生する管腔内狭窄を拡張して内腔を確保すると共に狭窄原因を抑制するための液含浸性ステント及び薬液含浸ステントに関する。
例えば、心臓の冠状動脈に生じた狭窄部を治療する方法として、バルーンを血管狭窄部に挿入して膨張させることにより狭窄部を拡張し、ついでバルーンを血管内から抜き出すPTCA法(経皮経管的冠動脈形成術)が広く行われたが、一時的に狭窄部を拡張しても、その後再狭窄が発生する事実が多くの症例にみられた。
上記の再狭窄を抑制するため、拡張した狭窄部にステンレス鋼線コイルからなる円筒状ステントを留置する方法が行われたが、ステントにより拡張保持されている血管内壁に内膜肥厚増殖が起きて再び狭窄を生じる場合が多かった。
そこで、従来、アンギオペプチン、カプトプリル等の抗増殖剤を添加したポリグリコール酸、ポリウレタン、ポリエチレン等のポリマー溶液を、ステントを構成するステンレス鋼線の表面に噴霧、浸漬等によりコーティングしたもので、該ステントを血管狭窄部に拡張留置することで抗増殖剤を狭窄部内壁面に放出させるものが提案された。
しかし、上記の薬剤コーティングステントでは、コーティング膜が極薄のため、挿入時にコーティング膜が剥落するおそれがあり、又薬剤の含有量が少いばかりでなく、薬剤の放出が十分に行われないため、所期の薬剤効果を達成できない欠点があり、しかもステントに薬剤を補充することができない経済的不利益もあった。
特開2003−33439
本願第1発明は、所望の薬液等を相当量容易に含浸させることができる液含浸性ステントを提供し、本願第2発明は、薬液を十分放出すると共に管腔内に留置したままで必要薬液を補充することができる薬液含浸ステントを提供する。
そこで、本願第1発明は、
粉末冶金法により得られる、粒子間に多数空隙を有する多孔質金属材料からなり、周壁に細孔を有するほぼ円筒状に形成された、
液含浸性ステントを提案し、
本願第2発明は、
上記第1発明のステントの多数空隙内に所要の薬液を含浸させた、薬液含浸ステントを提案する。
本願第1発明の液含浸性ステントによれば、所望の薬液を容易に含浸させることができると共に、従来ステントよりも多量の薬液を含浸させることができるのである。
また、本願第2発明の薬液含浸ステントによれば、これを管腔内に挿入する際薬液をほとんど失うことなく所定位置まで挿入することができると共に、所定位置で薬液を継続的且つ円滑に放出し、所期の薬液効果を果すことができ、しかも薬液が使用しつくされた後、ステントを所定位置に留置したままで新たに薬液を補充することができる利点もえられるのである。
本発明における上記「ステント」は、ステンレス鋼、ニッケル−チタン合金、チタン−アルミニウム合金、形状記憶合金、ロジウム、タンタル等の弾性材又は塑性材からなり、その形状は、円筒状コイル、ネットからなる円筒等のほぼ円筒状体で、その周壁に多数又は少数の細孔を設けたものである。
また、上記「薬液」には、血管等の内膜肥厚増殖抑制剤として、ラパマイシン、タキソール等、その他種々のものの溶液、抗ガン剤として、タキソール、タキソテール、トポテシン等のアルカロイド類、アドレアシン、ブレオ等の抗生物質、その他種々のものの溶液、抗血栓剤として、ヘパリン、ヒルジン、アルガトロバン、等その他種々のものの溶液がある。このほか狭窄の病因を治療する各種の薬液が使用される。
本例は、冠状動脈のタテロームによる狭窄部に使用される液含浸性ステントで、316Lステンレス鋼を用いて粉末冶金法により得られた、粒子間に多数の空隙を有する多孔質弾性材をもって形成されたネット状円筒体である。
上記狭窄部の拡張施術に先だち、上例の液含浸性弾性ステントを内膜肥厚増殖抑制剤「ラパマイシン」の溶液中に所要時間浸漬し、それにより上記ステントの多数空隙内にラパマイシン溶液を十分に含浸させる。
上記のラパマイシン含浸弾性ステントを小径に圧縮した状態でカテーテル内に収納し、該カテーテルを冠状動脈内の狭窄部まで挿入し、そこで上記弾性ステントをカテーテル内から狭窄部内に押し出し、その押し出しにより該弾性ステントを弾性復元力により元の大径円筒形に拡径させ、それにより該拡径弾性ステントにより狭窄部を拡張し、その状態で拡張狭窄部の内周面に圧接留置する。
上記のように留置されたラパマイシン含浸ステントは、その空隙内に保有するラパマイシン溶液を徐々に放出して血管内膜に供給し、その肥厚増殖を抑制し、その再狭窄を防止する。
ステントに含有される薬液が放出しつくされたときは、該ステントを血管内に留置したまま、該ステントを血流から遮へいし、その状態で新たなラパマイシン溶液をステントに噴射してその空隙内に吸収させる。これを繰り返して長時間の狭窄部拡開を継続する。
本例は、胆管のガンによる狭窄部に使用される液含浸性ステントで、タンタルを用いて粉末冶金法により得られた、粒子間に多数の空隙を有する多孔質塑性材をもって形成されたネット状円筒体である。
上記狭窄部の拡張施術に先だち、上例の液含浸性塑性ステントを抗ガン剤「タキソール」溶液中に所要時間浸漬し、それにより上記ステントの多数空隙内にタキソール溶液を十分に含浸させる。
上記のタキソール含浸塑性ステントを小径に縮小した状態で、収縮したバルーンの表面に装着し、該バルーン及びステントをカテーテル内に収納して胆管の狭窄部まで挿入し、そこでバルーン及びステントをカテーテル内から狭窄部内に押し出し、ついでバルーンを膨張させ、それにより塑性ステントを大径の円筒形に塑性変形させて狭窄部を拡張すると共に、該ステントを拡張狭窄部内周面に圧接留置させる。
上記の留置されたタキソール含浸ステントは、その保有するタキソール溶液を徐々に放出して胆管狭窄部のガン細胞に供給し、その細胞増殖を抑制する。
タキソール溶液のステントへの補充は、胆管を一時的に遮断した状態で新たなタキソール溶液をステントに放射して吸収させる。

Claims (2)

  1. 粉末冶金法により得られる、粒子間に多数空隙を有する多孔質金属材料からなり、周壁に細孔を有するほぼ円筒状に形成された、
    液含浸性ステント。
  2. 請求項1のステントの多数空隙内に所要の薬液を含浸させた、薬液含浸ステント。



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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7833266B2 (en) 2007-11-28 2010-11-16 Boston Scientific Scimed, Inc. Bifurcated stent with drug wells for specific ostial, carina, and side branch treatment
US7951193B2 (en) 2008-07-23 2011-05-31 Boston Scientific Scimed, Inc. Drug-eluting stent
JP2016516780A (ja) * 2013-04-10 2016-06-09 マサチューセッツ インスチテュート オブ テクノロジーMassachusetts Institute Of Technology 癌治療のための薬物局所送達装置及び方法

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