JP2005160232A - 動力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの電動機に、二つの電源からそれぞれ別のインバータを介して電力を供給することが可能な動力装置において、二つの電源間の電力の送受を広い運転条件範囲で実行する。
【解決手段】電動機20には、直流の第1電源12より第1インバータ16を介して交流電力が供給される。直流の第2電源14からは、第2インバータ18および各相に対応して設けられた伝達コイル24を介して交流電力が供給される。第1および第2電源の低電位側端子が接続線26により接続されており、これにより電源間の直流による電力送受が可能となる。また、伝達コイルが電動機と独立して設けられていることにより、電動機のステータコイル22との間の磁気的結合をなくす、または減少させることができるので、電動機の運転への影響を小さくすることができ、広い運転条件下で、二つの電源間での電力の送受を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、二つの直流電源を備え、そのうちの少なくとも一方からの電力を電動機に供給し、動力を発生する動力装置に関する。
燃料電池を電源として有し、電動機を運転する動力装置が知られている。この動力装置を自動車に用いる場合、燃料電池が出力の急な増減に対応しきれない、また回生制動により発生する電力を蓄えることが困難であるなどの理由から、別の種類の電源を追加して備えることがある。このような電源の種類としては、例えば2次電池、キャパシタが挙げられる。
このような2種の電源を備える装置では、例えば、図7のように、インバータ100の直流側に、燃料電池102と2次電池104等を並列に接続し、一方または双方の電力を電動機106に供給する。また、電動機により発生した回生電力は2次電池に供給する。さらに、燃料電池により発生した電力を、2次電池に蓄えることも行う。そして、燃料電池に端子電圧を昇圧して2次電池に供給するために、2次電池にはDC/DCコンバータ108が接続されている。
この構成においては、一つのインバータに、2つの電源から電力が供給されるので、インバータの容量を大きくしなければならない。また、回生時にDC/DCコンバータを介して2次電池に充電を行うので、回生効率が下がる。
このような問題を解消するために、例えば下記特許文献1には、図8に示す構成を有する動力装置が開示されている。この動力装置は、2種類の電源110,112について、それぞれインバータ114,116を設け、2種の電源をそれぞれ並列して電動機118に接続している。そして、この装置は、一方の電源112はステータコイルの端Aに接続されるが、他方の電源はステータコイルの途中の点Bに接続される。
特開2000−324871号公報
前記公報の装置においては、前記他方の電源が接続された点で分けられるステータコイルそれぞれの部分の間で、磁気的な結合が生じ、このために損失や電動機電流にリップルが発生するという問題があった。このため、二つの電源間での電力の送受を十分に行うことができなかった。
本発明は、共通の電動機を駆動する2種の電源を備えた動力装置のエネルギ効率の改善を目的とする。
本発明の動力装置は、一つの電動機に対して電力を供給する二つの直流電源を備え、二つの電源に対応して一つずつインバータを備え、一方のインバータの交流側端子と電動機の端子を接続する電力線上に伝達コイルを配置している。また、二つの電源の低電位側端子どうし、または高電位側端子どうしを接続線により接続することができる。
二つの電源間で電力を送受する場合に用いられるコイルを電動機外部に配置することで、コイル間の磁気的な結合を抑制し、リップル電流を減少させることができる。そして、二つの電源間で、多くの電力を、より広範囲な条件下で送受することができる。特に、接続線を設けたことにより、インバータのゼロ相電流を制御して、直流による二つの電源間の電力の送受を行うことが可能となる。
また、二つの電源の低電位側の端子どうし、または高電位側の端子どうしを結ぶ接続線に開閉スイッチを設け、二つのインバータの交流側の各相電位が所定の範囲を越えたら、前記開閉スイッチを開いて、接続線を切断するようにできる。これにより、電源電圧を有効に利用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、本発明の動力装置10の概略構成を示す図である。動力装置10は、二つの直流電源12,14を有している。これらの電源は、燃料電池、2次電池、キャパシタなどの直流電源とすることができ、それぞれにインバータ16,18が接続されている。第1電源12は、第1インバータ16の直流側に接続されており、第2電源14も第2インバータ18の直流側に接続されている。二つのインバータ16,18の交流側端子は、三相の電動機20の3個のステータコイル22の端、すなわち電動機20の端子Eにそれぞれ接続されている。3個のステータコイル22のもう一方の端は、互いに接続され、中性点を構成する。電動機20の端子Eと、第2インバータ18の端子の間には、各相ごとに伝達コイル24が設けられている。また、二つの電源12,14の低電圧側の端子、すなわち二つのインバータ16,18の直流側の低電圧側の端子どうしは、接続線26により結ばれており、また、この接続線26は接地されている。さらに、接続線26には、二つの電源12,14間の接続を切断するための開閉スイッチ28が設けられている。二つのインバータ16,18は、制御部30により制御される。
制御部30が二つのインバータ16,18を適切に制御することにより、動力装置10は、二つの電源12,14の電力を選択的に電動機20に供給して、これを運転することはもちろん、双方の電源12,14からの電力により電動機20を運転することもでき、電動機20により回生された電力を電源12,14に充電することもできる。また、二つのインバータ16,18を適切に制御することにより、二つの電源12,14の間で電力の送受を行うことができ、これと並行して、電動機20の運転を行うこともできる。特に、接続線26を設けたことにより、二つの電源12,14間で、直流成分による電力の送受を行うことができる。この直流成分による電力の送受を実行しないのであれば、接続線26を省略することもできる。
以下、電動機20の制御について、詳細に説明する。電動機20は三相電動機であり、インバータ16,18はPWM制御により、三相それぞれの電圧を発生して電動機20に供給している。したがって、インバータの各相電圧は矩形波の集まりとなるが、これを平均化したものを、各相電圧としてVu ,Vv ,Vw とする。第1インバータ16の交流側端子の各相電圧には、添え字「1」を付し、Vu1,Vv1,Vw1と記し、同様に第2インバータ18の電圧に添え字「2」を付し、Vu2,Vv2,Vw2と記す。第2インバータ18と第1インバータ16の各相電圧の差が、各相の伝達コイル24に印加される。言い換えれば、二つのインバータ16,18の各相の電圧を適切に制御することにより、各相の伝達コイル24に任意の電圧Vuc,Vvc,Vwcが印加できる。伝達コイル24の電圧は、
Vuc=Vu2−Vu1,Vvc=Vv2−Vv1,Vwc=Vw2−Vw1
となる。なお、以降、第1インバータに関する物理量については添え字「1」を、第2インバータについては添え字「2」を、伝達コイルについては添え字「c」を用いて表す。
電動機20の制御は、従来より用いられているベクトル制御、すなわちdq軸変換した電流、電圧を用いて行うものであり、dq変換された電流指令値と実電流値の偏差を用いてPI制御される。第1インバータ16の各相電流Iu1,Iv1,Iw1を、式(1)を用いてdq軸電流Id1,Iq1に変換する。ωは電動機20の電気角速度、tは時間である。
Figure 2005160232
また、第1インバータ16の電流指令値をId1*,Iq1*、測定された三相の実電流値をdq軸電流に変換した値をId1,Iq1とし、dq軸の制御電圧Vd1,Vq1が、PI制御により式(2)、(3)で算出される。
Figure 2005160232
ここで、kpdは比例制御におけるd軸電流比例係数、kidは積分制御におけるd軸電流積分係数、kpqは比例制御におけるq軸電流比例係数、kiqは積分制御におけるq軸電流積分係数である。
dq軸の制御電圧Vd1,Vq1を式(4)の逆変換により三相端子電圧Vu1,Vv1,Vw1に変換する。ここでV0 =0とする。この端子電圧となるように、三角波比較法を用いて第1インバータ16を制御する。
Figure 2005160232
次に、伝達コイル24のdq軸変換について説明する。一般的に、三相電流Iu ,Iv ,Iw および三相電圧Vu ,Vv ,Vw と、dq軸電流Id ,Iq ,I0 およびdq軸電圧Vd ,Vq ,V0 の関係は、式(5)、(6)で表せる。ωは、電動機20の回転電気角、tは時間である。
Figure 2005160232
式(5)、(6)は、ユニタリ変換のため、これらを用いて、各伝達コイル24の電圧Vuc,Vvc,Vwc、各電流Iuc,Ivc,Iwcを、便宜的にdq軸変換することができる。これにより得られた電圧Vdc,Vqc,V0c 、電流Idc,Iqc,I0cの関係は、式(7)となる。
Figure 2005160232
ここで、Pは微分処理を表し、Rは伝達コイル24の抵抗、Lcは伝達コイル24のインダクタンスである。3個の伝達コイル24は同じものであり、抵抗R、インダクタンスLcも同じ値である。
dq軸で表された二つのインバータ16,18の電圧Vd1,Vq1、Vd2,Vq2と、伝達コイルの電圧Vdc,Vqcの関係は、式(8),(9)である。
Vd2=Vd1+Vdc ・・・(8)
Vq2=Vq1+Vqc ・・・(9)
すなわち、第1インバータ16により電圧Vd1,Vq1が印加されているときに、伝達コイル24に電圧Vdc,Vqcを印加したいのであれば、第2インバータ18を電圧Vd2,Vq2と制御すればよい(ただし、V0c=0)。第2インバータ18の制御については、前述した第1インバータ16の制御と同様であり、式(4)の添え字を「1」から「2」に替えた式の逆変換により、三相の電圧Vu2,Vv2,Vw2を求め、三角波比較法を用いて制御を行う。
図1に示す構成の場合、接続線26により二つの電源の端子が接続されているため、ゼロ相電流(I0)も流れ、これの制御が可能となる。図1の回路においては、第1インバータ16のゼロ相電流I01、第2インバータ18のゼロ相電流I02は、I01+I02=0の関係があるため、いずれか一方のゼロ相電流の制御を行えばよい。以下、第1インバータ16にて制御を行う場合について説明する。まず、電流指令値I01*と測定値I01(=(Iu1+Iv1+Iw1)/√3)の偏差を用いて、式(10)によりゼロ相電圧V0を算出する。
Figure 2005160232
ここで、kp0は比例制御におけるゼロ相電流比例係数、ki0は積分制御におけるゼロ相電流積分係数である。
実際の制御では、前述の第1インバータ16の交流電圧Vd1,Vq1にゼロ相電圧V01を加えた形で、式(4)の逆変換によりインバータの端子電圧Vu1,Vv1,Vw1を求め、この電圧を三角波比較によるPWM制御で実現する。これにより、第1および第2インバータ16,18のPWM制御ができる。
次に、二つの電源間での電力の送受、および電動機20の駆動について説明する。第1インバータ16、第2インバータ18およびモータ電流を、それぞれdq軸電流で表して、(Id1,Iq1,I01)、(Id2,Iq2,I02)、(Idm,Iqm,I0m)とする。これらの間には、式(11)〜(13)の関係が成り立つ。
Idm=Id1+Id2 ・・・(11)
Iqm=Iq1+Iq2 ・・・(12)
I0m=I01+I02 ・・・(13)
電動機の中性点電流I0mは、通常ゼロであるため式(13)は、式(13’)となる。
I01+I02=0 ・・・(13’)
また、第1インバータ16の出力P1、第2インバータ18の出力P2、電動機の出力Pm(Pmが正のとき力行)は、dq軸で表した電動機の電圧Vdm,Vqmとして、式(14)〜(16)で表される。
P1=Vd1×Id1+Vq1×Iq1+V01×I01 ・・・(14)
P2=Vd2×Id2+Vq2×Iq2+V02×I02 ・・・(15)
Pm=Vdm×Idm+Vqm×Iqm ・・・(16)
P1+P2=Pm
例えば、P1>Pm>0,P2<0となるように二つのインバータ16,18を制御すれば、第1電源12の電力で電動機20を運転し、同時に第2電源14に充電することとができる。各電力P1,P2,Pmの設定が自由であるため、電動機20、第1電源12、第2電源14の間で、自由に電力の送受を行うことができる。このとき、伝達コイル24の電流のd軸成分Idc、q軸成分Iqcが交流成分であり、ゼロ相成分I0cが直流成分となる。各伝達コイル24の電流成分を自由に設定できるため、使用状況により交流、直流、あるいは交流と直流を切り替えることが効率的である。また、二つのインバータのゼロ相電圧V01,V02は、電力送受の際の損失を少なくするために、等しくすることが好ましい。そして、この値は、高くした方が、二つのインバータのゼロ相電圧を等しくできる運転領域が広くなるので、損失を小さくすることができる。
次に、開閉スイッチ28の機能について説明する。前述のように、動力装置10は、二つのインバータ16,18のゼロ相電流を流すために、二つの電源の低電位側を接続している。このような回路において、二つのインバータの発生する各相ごとの交流電位の中心値(平均値)が異なると、各相の電流を制御することができなくなるので、これらを等しくする必要がある。例えば、各相に直流電流を流す場合の制御を考えると、二つのインバータにより与えられる電位に差があると、直流電流が増加し続ける。すなわち、二つのインバータを制御しても、各相を流れる電流値を一意に決定できない、つまり制御できないということになる。交流を流す場合にも、同じ理由で制御することができず、前述のように交流電位の中心を一致させる必要がある。
図2は、二つのインバータ16,18のu相の電位を示す図である。他の相についても、等価であるので、これらの説明を省略する。図2(a)は、開閉スイッチ28を閉じてた状態を示しており、左側が第1インバータ16により制御されるu相電圧Vu1、右側が第2インバータ18により制御されるu相電圧Vu2である。また、第1インバータ16に接続される第1電源12の電圧Vbatt1より、第2インバータ18に接続される第2電源14の電圧Vbatt2の方が高い。二つの電源12,14が接続され、接地されているので、図2(a)においては、接地電位Gndは共通である。前述のように、二つのu相電流Vu1,Vu2のそれぞれの平均電位mVu1,mVu2は、等しく制御される。
図2(a)で、実線で示すように、第2電源14側の振幅が小さく、接地電位Gndに達しない場合、平均電位を等しくすることができるが、一点鎖線Vu2'で示すように振幅が大きく、電位の制御範囲の一端である接地電位Gndを越えてしまうような交流電流を制御することができない。よって、第2電源の電圧Vbatt2を有効に利用することができない。そこで、電源電圧が高い電源側(図2の説明では第2電源14)のu相の電位が接地電位Gndを越えるような場合、開閉スイッチ28を開放し、二つの電源12,14を切り離す。切り離すことにより、二つの電源の電位に関連がなくなり、図2(b)に示すように、平均電位mVu1,mVu2を等しく制御しつつ、電源電圧に近い振幅でu相電圧の制御を行うことができる。開閉スイッチ28を切り離すタイミングは、u相の振幅が接地電位に達するようになったときでも、余裕をみて接地電位に達する少し手前の所定の値を越えた時点とすることもできる。以上の開閉スイッチ28の制御は、制御部30により実行される。
動力装置10においては、二つの電源の低電圧側の端子を接続線26により接続し、ここに開閉スイッチ28を設けたが、これに替えて高電圧側の端子を接続し、ここに開閉スイッチを設けることも可能である。この場合、各相の制御電位が、電位の制御範囲のもう一つの端である高電位側(図2においてはVbatt2)に達したとき、または余裕をみてこれより少し低い所定の値を越えた時点とすることもできる。
図3は、図1における伝達コイル24を、電動機20と別の第2電動機32のステータコイル34をもって代用した動力装置31の構成を示す図である。他の構成については図1と同様であり、同一の符号を付することによりその説明を省略する。この構成においては、前述の式(7)に替えて、よく知られた電動機のdq軸電圧方程式(17)を用いることにより、図1の装置の場合と同様の制御を実行することができる。
Figure 2005160232
ここで、Ld2は第2電動機32のd軸インダクタンス、Lq2は第2電動機32のq軸インダクタンス、Lr2は第2電動機32の漏れインダクタンス、R2は各コイルの抵抗、ω2は電動機32の電気角速度、Φは逆起定数である。
動力装置31では、第2電動機32の回転速度ω2が、電動機20の回転速度ωと異なる場合に、同期が取れないために交流での電力送受は困難となり、主にゼロ相電流により電力の送受を行うことになる。電動機20に、電動機20の駆動電圧と第2電動機32の交流電圧成分を重畳して印加する場合には、交流での電力の送受が可能となる。ただし、この場合には、電動機20への電流に、電動機32の回転成分に対応した電流成分が加わることになるため大きな電流が流れる。よって、このような制御を行う場合には、許容電流の高い回路素子等を採用する必要が生じる。
動力装置10の第1および第2電源12,14は、例えば第1電源12を燃料電池、第2電源14を2次電池とすることができる。この構成によれば、2次電池である第2電源14より電動機20に電力を供給、または電動機20より電力を回生する場合、図5に示された装置のように、DC/DCコンバータ108を介さないようにすることができ、直接電力の送受を行うことが可能となる。よって、DC/DCコンバータ108による損失がなくなり、効率が向上する。
図4は、他の実施形態を示す動力装置38の概略構成を示す図である。前述の動力装置10,31と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。動力装置38は、電動機40の構成が前述のものと異なっている。すなわち、第2インバータ18の交流側端子は、電動機40のステータコイル42の端Eに接続され、第1インバータ16の交流側端子はステータコイル42の途中の点Dに接続される。この構成は、図3に示した動力装置31の二つの電動機を一つにまとめたものと考えることができる。すなわち、ステータコイル42の中性点から途中の点Dまでが、動力装置31のステータコイル22に相当し、点Dから点Fまでがコイル34に相当する。電動機の電気角回転速度ωは、共通であるので、式(17)のω2をωとおくことにより、制御を行うことができる。接続線26を設けたことにより、ゼロ相電流の制御が可能になるため、直流による電力の送受を行うことができ、低回転時でも効率的にこれを行うことができる。
図5は他の実施形態を示す動力装置50の概略構成を示す図である。前述の動力装置10と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。この動力装置50において特徴的なことは、第1インバータ16と電動機20の各相の端子E間に伝達コイル52を設け、前出の伝達コイル24と共に逆相トランスを構成していることである。この逆送トランスの作用について説明する。図6は、3個の逆相トランスの1相(u相)について示した図である。図中の上端側が第1インバータ16に接続され、下端側が第2インバータ18に接続される。図6(a)に示すように第1および第2インバータ16,18から電力を供給してモータを駆動する場合、二つの伝達コイル24,52の発生する磁束は逆向きとなり互いに打ち消し合う。したがって、磁束の発生に伴う電圧降下が抑制される。特に、二つの伝達コイル24,52の巻線比を、第1および第2インバータの16,18の最大電流比とすれば、この比で電流が流れるときには、逆相トランスのコアに生じる磁束がゼロとなり、逆相トランスでの電圧降下がゼロとなる。また、図6(b)のように第1および第2インバータ16,18間で電流が流れる場合、逆相トランスのコアに磁束が生じ、二つの伝達コイル24,52が全体としてインダクタンスとして機能する。これにより、電源電圧の上昇を抑制することができる。
本実施形態の動力装置の概略構成を示す図である。 二つのインバータのu相電位の関係を示す図である。 他の実施形態の動力装置の概略構成を示す図である。 更に他の実施形態の動力装置の概略構成を示す図である。 更に他の実施形態の動力装置の概略構成を示す図である。 図5の装置の作用説明図である。 二つの電源を備えた動力装置の従来例の一構成を示す図である。 二つの電源を備えた動力装置の従来例の一構成を示す図である。
符号の説明
10 動力装置、12 第1電源、14 第2電源、16 第1インバータ、18 第2インバータ、20 電動機、22 ステータコイル、24 伝達コイル、26 接続線、28 開閉スイッチ、30 制御部。

Claims (10)

  1. 電動機と、この電動機に電力を供給する第1直流電源および第2直流電源を有する動力装置であって、
    前記第1直流電源と前記電動機の間に位置し、これらの間で交流直流間の電力変換を行う第1インバータと、
    前記第2直流電源と前記電動機の間に位置し、これらの間で交流直流間の電力変換を行う第2インバータと、
    前記第1インバータおよび前記第2インバータの制御を行う制御装置と、
    前記第2インバータの交流側端子と前記電動機の端子を接続する電力線上に配置された第1の伝達コイルと、
    前記第1直流電源と前記第2直流電源の低電位側端子どうし、または高電位側端子どうしを結ぶ接続線と、
    を有する、動力装置。
  2. 請求項1に記載の動力装置であって、前記制御装置は、前記第1直流電源と前記第2直流電源の間で電力の送受を行うよう前記第1インバータおよび前記第2インバータを協調制御する、動力装置。
  3. 請求項1に記載の動力装置であって、前記制御装置は、前記接続線により制御可能となった前記第1インバータおよび前記第2インバータのゼロ相電流を制御して、前記第1直流電源と前記第2直流電源の間で電力の送受を行う、動力装置。
  4. 請求項1に記載の動力装置であって、前記制御装置は、前記第1インバータおよび第2インバータの少なくとも一方を制御して、前記電動機の力行または回生運転を行い、これと共に、前記第1直流電源と前記第2直流電源の間で電力の送受を行うよう前記第1インバータおよび2インバータを協調制御する、動力装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の動力装置であって、
    前記接続線に開閉スイッチを設け、
    前記第1インバータと前記第2インバータの一方の交流の相電位が、所定の範囲を越えた場合、前記開閉スイッチを開いて接続線を切断する、
    動力装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の動力装置であって、
    前記第1のインバータの交流側端子と前記電動機の端子を接続する電力線上に配置された第2の伝達コイルを有し、
    交流各相の前記第1および第2の伝達コイルに逆相トランスが形成される、
    動力装置。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の動力装置であって、前記電動機と同じ相数の電動機が追加して備えられ、この追加された電動機のステータコイルを、前記伝達コイルとして利用する、動力装置。
  8. 電動機と、この電動機に電力を供給する第1直流電源および第2直流電源を有する動力装置であって、
    前記第1直流電源と前記電動機の間に位置し、これらの間で交流直流間の電力変換を行う第1インバータと、
    前記第2直流電源と前記電動機の間に位置し、これらの間で交流直流間の電力変換を行う第2インバータと、
    前記第1インバータおよび前記第2インバータの制御を行う制御装置と、
    を有し、
    前記第1インバータの交流側端子は前記電動機のステータコイルの端に接続され、前記第2のインバータの交流側端子は前記電動機のステータコイルの中間部分に接続される、
    動力装置において、
    さらに、前記第1直流電源と前記第2直流電源の低電位側端子どうし、または高電位側端子どうしを結ぶ接続線が設けられた、
    動力装置。
  9. 請求項8に記載の動力装置であって、
    前記接続線に開閉スイッチが設け、
    前記第1インバータと前記第2インバータの一方の交流電位の相電位が、所定の範囲を越えた場合、前記開閉スイッチを開いて接続線を切断する、
    動力装置。
  10. 電動機と、この電動機に電力を供給する第1直流電源および第2直流電源を有する動力装置であって、
    前記第1直流電源と前記電動機の間に位置し、これらの間で交流直流間の電力変換を行う第1インバータと、
    前記第2直流電源と前記電動機の間に位置し、これらの間で交流直流間の電力変換を行う第2インバータと、
    前記第1インバータおよび前記第2インバータの制御を行う制御装置と、
    前記第2インバータの交流側端子と前記電動機の端子を接続する、電力線上に配置された伝達コイルと、
    を有する、動力装置。
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