JP2005159925A - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動画像中に前進又は後退を伴う動きを含む場合であっても、効率的に動画像信号の圧縮処理を行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】撮像部1の前進又は後退の移動速度を判定する移動速度判定部2と、移動速度の判定結果に基づいて画面中心領域と外周領域に分割し領域の広さと適用する圧縮方式を決定する圧縮方式設定部3と、画像データに画面内圧縮を行う画面内圧縮部4と、画像データに画面間圧縮を行う画面間圧縮部5と、移動の方向と速度に応じて最適な動きベクトル探索範囲を画面間圧縮部に設定する動きベクトル探索範囲設定部6と、参照画像データを格納するフレームメモリ7と、圧縮画像データと動きベクトルを符号化する符号化部8と、符号化データを出力する出力部9とで画像処理装置を構成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、動画像信号の圧縮符号化を行う画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
動画像信号の圧縮方式として現在主流になっているMPEG等においては、画面内圧縮と画面間圧縮の2つの方式を、16×16画素のマクロブロック単位で切り換えて使用できるようになっている。画面内圧縮方式とは、一画面に含まれる情報のみで圧縮を行う方式である。これに対し、画面間圧縮方式は、時間方向の冗長度を削減する方式である。すなわち、現画面を複数のマクロブロックに分割し、それぞれのマクロブロックが参照画面からどれだけ移動したかを表す動きベクトルを用いて圧縮を行う方式である。動きベクトルは、参照画面内の、対象マクロブロック位置周辺の動きベクトル探索範囲に対して、最も誤差の少ないブロックを探索する、所謂、ブロックマッチングの手法により求められる。画面間圧縮方式は画面内圧縮方式に較べ、より情報量を削減することが可能である反面、参照画面との相関を利用するため、シーンチェンジ等、新しい画像情報が発生する個所では圧縮効率が低下するという特徴を持つ。
特開2001−103490号公報
動画像として、撮像部自身が移動しながら撮影された動画像を取り扱う場合は、移動に伴う動きを考慮して圧縮を行う必要がある。例えば、移動するカメラで撮影された動画像に関して、移動方向を考慮した動きベクトル探索を適用したものとしては、特開2001−103490号公報に開示されたものがある。この公報開示のものは、カメラの被写体に対する上下左右の移動を移動センサーで検出し、これを利用して効率的に動きベクトルを求めるようにしたものである。すなわち、図15に示すように、カメラ101 は、撮影した画像データを入力画像データとして画像符号化装置106 に供給し、また同時に、カメラ101 と連動した移動方向センサ(左右用及び上下用)102 ,103 の出力データである左右・上下の移動方向データも、共に画像符号化装置106 の中のベクトル制御回路104 に供給される。そして、画像符号化装置106 では、これら2つの移動方向センサ102 ,103 からのデータを用いて動きベクトル演算回路105 で探索範囲制限つきの動きベクトルを算出するように構成されている。
しかしながら、撮像部自身が前進又は後退する場合、各マクロブロック毎の動きベクトルの傾向を考慮する必要があるが、上記公報開示のものにおいては、この観点については何も考慮がなされていない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、動画像中に前進又は後退を伴う動きを含む場合であっても、効率的に動画像信号の圧縮処理を行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、撮像部から出力される動画像信号に対して、各画面内に含まれる情報のみを利用して圧縮する画面内圧縮方式、及び動画像の時間的相関を利用して圧縮する画面間圧縮方式の双方を用いて、動画像信号を圧縮する画像処理装置であって、撮像部が前進又は後退する移動速度を判定する移動速度判定手段と、その移動速度判定結果に基づき、所定の領域毎に画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定する圧縮方式設定手段とを有することを特徴とするものである。
この請求項1に係る発明に関する実施例には、実施例1が対応する。ここで、撮像部には、図2のブロック図の撮像部1が、移動速度判定手段には、図2のブロック図の移動速度判定部2が、圧縮方式設定手段には、図2のブロック図の圧縮方式設定部3が、それぞれ対応する。なお、「前進」及び「後退」という用語は、本発明では、撮像部の光軸方向への前進及び後退を意味している。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る画像処理装置において、前記圧縮方式設定手段は、前記移動速度判定手段で判定された移動速度に基づき、画面を中心領域と外周領域に分割する領域分割部を有し、前記圧縮方式設定手段は、前記移動速度の方向に基づき、前記領域分割部で分割された各領域に対して、画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定することを特徴とするものである。
この請求項2に係る発明に関する実施例には、実施例1が対応する。ここで、領域分割部には、図3のブロック図の領域分割部3-2が、圧縮方式設定手段が、移動速度の方向に基づき、画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定することには、図4のフローチャートのステップS4及びステップS6がそれぞれ対応する。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る画像処理装置において、前記領域分割部は、前記移動速度の変化に基づき、前記中心領域と外周領域の広さをそれぞれ変えて再設定することを特徴とするものである。
この請求項3に係る発明に関する実施例には、実施例1が対応する。ここで、領域分割部が、各領域の広さを再設定することには、図4のフローチャートのステップS4及びステップS6が対応する。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る画像処理装置において、前記移動速度判定手段で判定された移動速度に基づき、前記画面間圧縮方式において用いる動きベクトルを探索する範囲を設定する動きベクトル探索範囲設定手段を更に有することを特徴とするものである。
この請求項4に係る発明に関する実施例には、実施例1が対応する。ここで、動きベクトル探索範囲設定手段には、図2のブロック図の動きベクトル探索範囲設定部6が対応する。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る画像処理装置において、前記動きベクトル探索範囲設定手段は、前記移動速度の方向に基づき、画面中心寄り又は外周寄りに偏った範囲をベクトル探索範囲に設定することを特徴とするものである。
この請求項5に係る発明に関する実施例には、実施例1が対応する。ここで、動きベクトル探索範囲設定手段が、移動速度の方向に基づき、ベクトル探索範囲を設定することには、図4のフローチャートのステップS5及びステップS7が対応する。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る画像処理装置において、前記動きベクトル探索範囲設定手段は、前記移動速度の変化に基づき、ベクトル探索範囲の画面中心寄り又は外周寄りへの偏りの大きさを変えて再設定することを特徴とするものである。
この請求項6に係る発明に関する実施例には、実施例1が対応する。ここで、動きベクトル探索範囲設定手段が、ベクトル探索範囲を再設定することには、図4のフローチャートのステップS5及びステップS7が対応する。
請求項7に係る発明は、撮像部から出力される動画像信号に対して、各画面内に含まれる情報のみを利用して圧縮する画面内圧縮方式、及び動画像の時間的相関を利用して圧縮する画面間圧縮方式の双方を用いて、動画像信号を圧縮する画像処理方法であって、撮像部が前進又は後退する移動速度を判定し、その移動速度の判定結果に基づいて所定の領域毎に画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定することを特徴とするものである。
この請求項7に係る発明に関する実施例には、実施例1が対応する。ここで、撮像部が前進又は後進する移動速度を判定することには、図4のフローチャートのステップS2及びステップS3が対応し、所定の領域毎に画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定することには、図4のフローチャートのステップS4及びステップS6が対応する。
請求項8に係る発明は、撮像部から出力される動画像信号に対して、各画面内に含まれる情報のみを利用して圧縮する画面内圧縮方式、及び動画像の時間的相関を利用して圧縮する画面間圧縮方式の双方を用いて、動画像信号を圧縮する画像処理プログラムであって、撮像部が前進又は後退する移動速度を判定する手順と、判定された移動速度に基づいて所定の領域毎に画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定する手順とをコンピュータに実行させるように画像処理プログラムを構成するものである。
この請求項8に係る発明に関する実施例には、実施例1が対応する。ここで、撮像部が前進又は後進する移動速度を判定する手順には、図4のフローチャートのステップS2及びステップS3が対応し、所定の領域毎に画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定する手順には、図4のフローチャートのステップS4及びステップS6が対応する。
請求項1に係る発明においては、移動速度判定手段と、その判定結果に基づき所定の領域毎に、画面内圧縮方式及び画面間圧縮方式を設定する圧縮方式設定手段とによって、各領域に最適な圧縮方式を設定できるので、動画像信号を効率的に圧縮処理することができる。また請求項2に係る発明においては、領域分割部により分割された領域に対して、移動速度の方向に基づき、新しい画像情報の発生が集中する領域には画面内圧縮方式を、新しい画像情報が発生しない領域には画面間圧縮方式を、それぞれ設定することができるので、効率的に動画像信号を圧縮処理することができる。また請求項3に係る発明においては、領域分割部は、移動速度の変化に基づき、新しい画像情報の発生が集中する領域に設定する画面内圧縮方式の領域の広さ、及び新しい画像情報の発生しない領域に設定する画面間圧縮方式の領域の広さを再設定することができるので、効率的に動画像信号を圧縮処理することができる。
また請求項4に係る発明においては、動きベクトル探索範囲設定手段は、移動速度に基づき、最適な領域に動きベクトル探索範囲を設定でき、動きベクトルを求めるためのブロックマッチングの処理を効率化できるので、動画像信号を効率的に圧縮処理することができる。また請求項5に係る発明においては、動きベクトル探索範囲設定手段は、移動速度の方向に基づき、動きベクトルが存在する範囲のみに対して、ブロックマッチングを行うことができるので、動画像信号を効率的に圧縮処理することができる。また請求項6に係る発明においては、動きベクトル探索範囲設定手段は、移動速度の変化に基づき、最適なブロックマッチングが行える領域を、速度に応じて再設定することができるので、動画像信号を効率的に圧縮処理することができる。また請求項7及び8に係る発明においては、撮像部の移動速度を判定し、その判定結果に基づき所定の領域毎に、画面内圧縮及び画面間圧縮を設定することによって、各領域に最適な圧縮方式を設定できるので、動画像信号を効率的に圧縮処理することができる。
次に、発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、本発明に係る画像処理装置及び画像処理方法の実施例1を適用した撮像システムの構成について説明する。図1は、撮像システムの概略構成を示す図で、撮像ユニットA自身が前進又は後退しながら動画像を撮像し、圧縮処理して、有線又は無線の通信手段により出力するようになっている。図1において、Bは出力用の通信ケーブルである。図2は、撮像ユニット全体のブロック構成図である。この撮像ユニットは、撮像部1と、移動速度判定部2と、圧縮方式設定部3と、画面内圧縮部4と、画面間圧縮部5と、動きベクトル探索範囲設定部6と、フレームメモリ7と、符号化部8と、出力部9とから構成されている。この撮像システムでは、図1に示した撮像ユニットAの内部に、図2のブロック構成図に示した構成要素全てを含んだ構成であるが、図2に示したブロック構成図の撮像部1以外の構成要素全てを、撮像ユニットAから分離することも可能である。なお、「前進」及び「後退」という用語は、本発明では、撮像部の光軸方向への前進及び後退を意味している。
次に、各構成要素による概略動作について説明する。撮像部1によって取り込まれた画像信号(以下、取り込み画像信号)は、デジタル信号(画像データ)に変換され、画像データが圧縮方式設定部3に出力される。一方、移動速度判定部2は、撮像部1が前進又は後退する移動速度を、移動センサー等の外部入力、あるいは、自身に搭載する速度センサーや、取り込み画像信号の処理等により自ら判定し、その判定結果を、圧縮方式設定部3及び動きベクトル探索範囲設定部6に通知する。
圧縮方式設定部3は、撮像部1の移動速度の判定結果に基づき、移動の方向及び速度に応じて、画面を中心領域と外周領域に分割し、各分割領域に対して、領域の広さと適用する圧縮方式を決定する。圧縮方式は、画面内圧縮と、画面間圧縮の2方式から選択する。画面内圧縮方式とは、一画面内の情報のみを使って圧縮処理を行う方式である。画面間圧縮方式とは、現画面を、16×16画素から成るマクロブロックに分割し、各分割マクロブロックが参照画面からどれだけ移動したかを表す動きベクトルを、最も誤差が少なくなるように探索する、ブロックマッチングの手法により求め、この動きベクトルに基づいて圧縮処理を行う方式である。圧縮方式が決定した画像データは、画面内圧縮部4と画面間圧縮部5の、該当するどちらか一方へ出力される。
動きベクトル探索範囲設定部6は、撮像部1の移動速度の判定結果に基づき、移動の方向及び速度に応じて、最適な動きベクトル探索範囲を画面間圧縮部5に設定する。画面内圧縮部4は、圧縮方式設定部3で画面内圧縮方式に割り当てられた画像データに対し、画面内圧縮処理を行い、圧縮された画像データを符号化部8に出力する。画面間圧縮部5は、動きベクトル探索範囲設定部6 により設定された動きベクトル探索範囲に従って、フレームメモリ7内に格納されている参照画像データを読み込み、取り込み画像データとの間でブロックマッチング処理を行い、求められた動きベクトル及び差分画像データの圧縮処理を行い、圧縮された画像データを符号化部8に出力する。符号化部8は、画面内圧縮部4及び画面間圧縮部5で圧縮された画像データ及び動きベクトルを符号化する。出力部9は、有線又は無線の通信手段を有し、符号化部8により符号化された画像データを、所定のフォーマットに変換して出力する。
ここで、図3に基づいて、圧縮方式設定部3の詳細な構成について説明する。図3は、圧縮方式設定部3の内部構成を示すブロック構成図であり、アドレスカウント部3-1と、領域分割部3-2と、圧縮方式判定部3-3と、デマルチプレクサ3-4とから構成されている。
次に、圧縮方式設定部3の各構成要素の動作について説明する。アドレスカウント部3-1は、ラスタスキャン順に入力される画像データの画面上でのアドレスをカウントし、そのアドレスを、圧縮方式判定部3-3に通知する。一方、領域分割部3-2は、入力される移動速度データから、最適な画面領域分割を決定し、その領域の境界アドレスを、圧縮方式判定部3-3に通知する。圧縮方式判定部3-3は、受け取った画像アドレスと領域境界アドレスから、その画像を画面内圧縮方式と画面間圧縮方式のどちらの圧縮方式で圧縮処理するかを判定し、デマルチプレクサ3-4に通知する。デマルチプレクサ3-4は、通知される圧縮方式に従って、入力される画像データを、画面内圧縮適用データか画面間圧縮適用データのどちらかとして出力する。
次に、図2に示した本発明に係る画像処理装置及び画像処理方法の実施例を適用した撮像ユニットにおいて、撮影画像の画面全体に関わる各種設定を行う際の具体的な動作を、図4に示したフローチャートを用いて説明する。まず、撮像部1により画像が電気的に取り込まれ、デジタル信号に変換される(ステップS1)。
次に、外部からの入力又は自身による検出によって、移動速度判定部2は撮像部1の移動速度を判定する(ステップS2)。撮像部1の移動が前進方向の場合(ステップS3でYes)、圧縮方式設定部3は、移動速度に応じて、中心領域を画面内圧縮方式に、外周領域を画面間圧縮方式に割り当てる(ステップS4)。更に、動きベクトル探索範囲設定部6は、画面間圧縮方式に割り当てる領域の各マクロブロックについて、動きベクトル探索範囲を画面中心寄りに設定する(ステップS5)。他方、撮像部1の移動が後退方向の場合(ステップS3でNo )、圧縮方式設定部3は、撮像部1の移動速度に応じて、中心領域を画面間圧縮方式に、外周領域を画面内圧縮方式に割り当てる(ステップS6)。更に、動きベクトル探索範囲設定部6は、画面間圧縮方式に割り当てる領域の各マクロブロックについて、動きベクトル探索範囲を画面外周寄りに設定する(ステップS7)。
次に、図5に示したフローチャートを用い、各マクロブロック毎に行う圧縮符号化の動作について説明する。まず、画像データがマクロブロック毎に入力される(ステップS8)。入力されるマクロブロックは、画面内圧縮方式に割り当てられている場合(ステップS9でYes)、画面内圧縮部4によって画面内圧縮処理される(ステップS10)。他方、画面間圧縮方式に割り当てられている場合(ステップS9でNo )、画面間圧縮部5は、設定された動きベクトル探索範囲に従って、ブロックマッチング処理を行う(ステップS11)。更に、生成された差分画像の圧縮処理を行う(ステップS12)。そして、ステップS10,S11,及びS12の各処理がなされたデータは、符号化部8によって符号化され(ステップS13)、出力部9を介して外部に出力される(ステップS14)。以上のステップS8〜S14の各処理動作を、順次、全マクロブロックに対して行う。なお、以上の処理をプログラム化し、コンピュータによるソフトウェア処理とすることも可能である。
次に、図4のフローチャートに示したステップS4〜S7の動作を更に詳細に説明する。図6〜図9は、ステップS4及びS6の動作を説明する図である。撮像部1が前進しながら撮影された動画像においては、遠くから近づく被写体は最初に画面中心付近に現れる。つまり、新しい画像情報の発生は画面中心領域に集中し、画面外周領域には新しい画像情報が発生しないと考えることができる。そこで本実施例では、前進時には図6に示すように、画面中心領域のマクロブロックには、新しい画像情報発生の影響を受けない画面内圧縮方式を割り当て、外周領域には圧縮率の高い画面間圧縮方式を割り当てる。これにより、前進時に新しい画像情報発生の集中する領域のみに画面内圧縮を割り当てる事ができ、新しい画像情報が発生しない外周領域には圧縮率の高い画面間圧縮を割り当てる事ができるので、圧縮効率を向上できる。更に、前進する速度の大きさが増加する場合は、図7に示すように、画面内圧縮方式を割り当てる中心領域を広く変化させ、逆に、前進する速度の大きさが減少する場合は、画面内圧縮を割り当てる中心領域を狭く変化させることにより、前進速度に応じた最適な圧縮方式の割り当てを行うことができるので、圧縮効率を向上できる。
一方、撮像部1が後退の場合は、外周領域に新しい画像情報の発生が集中し、後退する速度の大きさが増加する場合は新しい画像情報の発生する領域が広くなり、逆に、後退する速度の大きさが減少する場合は新しい画像情報の発生する領域が狭くなると考えられる。そこで、後退時には、図8に示すように、外周領域に画面内圧縮方式を割り当て、中心領域に画面間圧縮方式を割り当てる。更に、後退する速度の大きさが増加する場合は、図9に示すように、画面内圧縮を割り当てる外周領域を広く変化させ、逆に、後退する速度の大きさが減少する場合は、画面内圧縮を割り当てる外周領域を狭く変化させることにより、後退時にも、後退速度に応じた圧縮方式の最適な割り当てを行うことができ、圧縮効率を向上できる。なお、画面内圧縮を割り当てる領域の広さを変更する際の段階数は、マクロブロック単位であれば、移動速度に応じて自由に変更することが可能であり、更に、どちらかの領域の広さを0にすることも可能である。
図10〜図14は、図4のフローチャートに示したステップS5及びS7の動作を更に詳細に説明する図である。撮像部1が前進しながら撮影された動画像においては、中心領域の画像が外周領域へ向かって移動して行くような動画像となるため、ブロックマッチングにおいて一致する参照画像のマクロブロックは、現画面における位置よりも中心寄りに位置する傾向がある。つまり、図10に示すように、前進時には動きベクトルは中心方向を向くという特徴を持つ。従来の圧縮方式では、図11に示すように、動きベクトル探索範囲はマクロブロックを中心とした一定範囲に設定されるため、前進時は明らかに動きベクトルが存在しない領域に対してもブロックマッチングを行ってしまい、圧縮処理が遅延する惧れがある。これに対して、本実施例では、図12に示すように、前進時には中心寄りに動きベクトル探索範囲を設定する。これにより、動きベクトルが存在する範囲のみに対してブロックマッチングを行うことができ、効率的に圧縮処理することができる。更に、前進する速度の大きさが増加する場合は、中心向きの動きベクトルが更に大きくなるので、動きベクトル探索範囲を、更に中心寄りに近づける。これにより、前進速度に応じた効率的なブロックマッチングを行うことができ、圧縮効率を向上できる。
一方、撮像部1が後退の場合は、外周領域の画像が中心領域へ向かって移動して行くような動画像となるため、ブロックマッチングにおいて一致する参照画像のマクロブロックは、現画面における位置よりも外周寄りに位置する傾向がある。つまり、図13に示すように、後退時には動きベクトルは外周方向を向くという特徴を持つ。そこで本実施例では、図14に示すように、後退時には外周寄りに動きベクトル探索範囲を設定する。そして、後退する速度の大きさが増加した場合は、動きベクトル探索範囲を、更に外周寄りに近づける。これにより、後退時にも後退速度に応じた効率的なブロックマッチングを行うことができ、圧縮効率を向上できる。なお、動きベクトル探索範囲を中心寄り又は外周寄りへ近づける量は、画素単位で、移動速度に応じて自由に変更することが可能である。
本発明に係る画像処理装置及び画像処理方式の実施例1を適用した撮像システムの構成を示す概略図である。 図1に示した撮像システムにおける撮像ユニットの構成を示すブロック構成図である。 図2に示した撮像ユニットにおける圧縮方式設定部の構成を示すブロック構成図である。 図2に示した撮像ユニットにおいて、撮影画像の画面全体に関わる各種設定を行う際の動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示した撮像ユニットにおいて、各マクロブロック毎に行う圧縮符号化の動作を説明するためのフローチャートである。 撮像部の前進時の圧縮方式の設定態様を示す説明図である。 撮像部の高速前進時の圧縮方式の設定態様を示す説明図である。 撮像部の後退時の圧縮方式の設定態様を示す説明図である。 撮像部の高速後退時の圧縮方式の設定態様を示す説明図である。 撮像部の前進時の動きベクトルの態様を示す説明図である。 従来の圧縮方式における動きベクトル探索範囲の設定態様を示す説明図である。 撮像部の前進時の動きベクトル探索範囲の設定態様を示す説明図である。 撮像部の後退時の動きベクトルの態様を示す説明図である。 撮像部の後退時の動きベクトル探索範囲の設定態様を示す説明図である。 従来の動画像の圧縮処理態様を示すブロック構成図である。
符号の説明
A 撮像ユニット
B 通信ケーブル
1 撮像部
2 移動速度判定部
3 圧縮方式設定部
3-1 アドレスカウント部
3-2 領域分割部
3-3 圧縮方式判定部
3-4 デマルチプレクサ
4 画面内圧縮部
5 画面間圧縮部
6 動きベクトル探索範囲設定部
7 フレームメモリ
8 符号化部
9 出力部

Claims (8)

  1. 撮像部から出力される動画像信号に対して、各画面内に含まれる情報のみを利用して圧縮する画面内圧縮方式、及び動画像の時間的相関を利用して圧縮する画面間圧縮方式の双方を用いて、動画像信号を圧縮する画像処理装置であって、撮像部が前進又は後退する移動速度を判定する移動速度判定手段と、その移動速度判定結果に基づき、所定の領域毎に画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定する圧縮方式設定手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記圧縮方式設定手段は、前記移動速度判定手段で判定された移動速度に基づき、画面を中心領域と外周領域に分割する領域分割部を有し、前記圧縮方式設定手段は、前記移動速度の方向に基づき、前記領域分割部で分割された各領域に対して、画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定することを特徴とする請求項1に係る画像処理装置。
  3. 前記領域分割部は、前記移動速度の変化に基づき、前記中心領域と外周領域の広さをそれぞれ変えて再設定することを特徴とする請求項2に係る画像処理装置。
  4. 前記移動速度判定手段で判定された移動速度に基づき、前記画面間圧縮方式において用いる動きベクトルを探索する範囲を設定する動きベクトル探索範囲設定手段を更に有することを特徴とする請求項1に係る画像処理装置。
  5. 前記動きベクトル探索範囲設定手段は、前記移動速度の方向に基づき、画面中心寄り又は外周寄りに偏った範囲をベクトル探索範囲に設定することを特徴とする請求項4に係る画像処理装置。
  6. 前記動きベクトル探索範囲設定手段は、前記移動速度の変化に基づき、ベクトル探索範囲の画面中心寄り又は外周寄りへの偏りの大きさを変えて再設定することを特徴とする請求項5に係る画像処理装置。
  7. 撮像部から出力される動画像信号に対して、各画面内に含まれる情報のみを利用して圧縮する画面内圧縮方式、及び動画像の時間的相関を利用して圧縮する画面間圧縮方式の双方を用いて、動画像信号を圧縮する画像処理方法であって、撮像部が前進又は後退する移動速度を判定し、その移動速度の判定結果に基づいて所定の領域毎に画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定することを特徴とする画像処理方法。
  8. 撮像部から出力される動画像信号に対して、各画面内に含まれる情報のみを利用して圧縮する画面内圧縮方式、及び動画像の時間的相関を利用して圧縮する画面間圧縮方式の双方を用いて、動画像信号を圧縮する画像処理プログラムであって、撮像部が前進又は後退する移動速度を判定する手順と、判定された移動速度に基づいて所定の領域毎に画面内圧縮方式と画面間圧縮方式を割り当てて設定する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012151711A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Renesas Electronics Corp 記録装置に搭載可能な半導体集積回路およびその動作方法
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