JP2005156929A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リフレッシュ処理の回数を削減し、駆動時間削減による省エネルギー化、及び消費トナーの削減を図ることができる画像形成方法および画像形成装置を提供する。
【解決手段】 感光体ドラムの表面に所定の画像流れを検出するための潜像パターンを生成し(S3)、静電潜像担持体の表面の潜像電位を検出し(S4)、検出した潜像電位に応じた転写電圧で転写する(S5、S6)画像形成方法であり、検出した電位が高い場合はリフレッシュ処理(S7)を行ってから、再度画像を形成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は画像形成方法および画像形成装置に関し、とくに感光体としてアモルファスシリコン感光体ドラム(以下A-Si感光体ドラムと称する場合がある)を用いた画像形成方法および画像形成装置に関する。
アモルファスシリコン感光体ドラムにコロトロンあるいはスコロトロン帯電器を用いて帯電を行うと、帯電器の放電によってオゾンが発生する。この発生したオゾンにより空気中の成分が分解され、NOxやSOx等のイオン生成物が生成される。このイオン生成物は水溶性であることにより、感光体に付着し、さらに大気中の水分を取り込むことで感光体ドラムの表面抵抗が低下する。そのため感光体ドラムの表面に形成された静電潜像のエッジ部で電位の横流れが起こり、その結果として画像流れが発生する。
また、帯電器においても放電によって発生したイオン生成物がシールドに堆積する。帯電器は感光体ドラム表面の近傍に配置されているため、シールドに堆積したイオン生成物が高湿環境下においてシールドから離脱し、感光体ドラムの表面に移行するため、特に帯電器近傍に停止した部分の画像流れが顕著となる。
従来の技術として、感光体ドラム内部にヒーターを入れることにより、イオン生成物が取り込んだ水分を感光体ドラムの表面から離脱するエネルギーを与え、高湿環境における感光体表面の抵抗低下を抑えることはすでに一般化されている。また、研磨剤を混入させたトナーを用いて弾性ローラを感光体ドラムに圧接させて感光体ドラム表面を研磨するシステムにより、感光体ドラム表面に付着したイオン生成物が吸着した水分を除去し、感光体ドラム表面の抵抗低下を抑える技術もある。
また、特許文献1、特許文献2のように電源投入後、クリーニング装置を感光体ドラムに圧接させたまま常時または一定時間感光体ドラムを回転させる方法、あるいは特許文献3、特許文献4及び特許文献5のように感光体へのイオン生成物の移行を防止する手段が提案されている。
また高湿環境下では感光体から用紙への転写工程において、用紙の吸湿により用紙の抵抗が下がり、定電流制御及び定電圧制御では転写効率の低下が発生するため、湿度センサーを搭載して環境に応じた転写電圧制御を行っている。
しかしながら、近年では環境問題、エネルギー問題でOA機器においても省エネルギー化が望まれており、感光体内部のヒーターを常時暖めて感光体ドラム表面の水分を離脱する方法は消費電力の点から好ましくない。また、部品点数の増加による製品コストや製造コストもアップする。しかもヒーターによって適正温度まで感光体を昇温させるまでにある程度時間を要するため、ファーストプリントに時間がかかってしまう欠点があった。また、湿度センサーにて高湿環境下であることを検知し、高湿環境下のみヒーターを制御する方法では、アモルファスシリコン感光体ドラムにおいては感度の温度依存性が大きく実施困難であった。
研磨剤を混入させたトナーを用いて弾性ローラ等を感光体ドラムに圧接させて研磨する方法、いわゆるリフレッシュ処理は、上記のヒータを使用する場合よりも省エネルギー化やコストダウンの点で非常に優れているが、画像形成終了後、常時あるいは一定時間感光体ドラムを回転させることは、トナー消費量、消費電力及び感光体ドラム表面の磨耗が増大する点から大きな問題があった。
画像流れは、使用される紙の材質や画像装置が使用される環境でレベルが左右されるため、どの使用環境下においても画像流れが発生しないように過剰にリフレッシュ処理を設ける必要があること、また、前記問題点を解決するために画像流れが発生している時にのみリフレッシュ処理を行うように制御することも考えられるが、確実に画像流れが発生しているか否かの判断が困難であった。
また高湿環境下においては、転写材となる用紙が吸湿することによって用紙抵抗が低下し、従来は湿度センサー等を搭載することによって、湿度環境に応じて定電流であるいは定電圧制御の設定値を決定し、転写効率が低下することなく良好な画像を得ることができる。しかしながら湿度センサーは高価な部品であるため、機種によっては搭載することが困難であり、高湿環境下での転写性能を犠牲にするケースもあった。
特開昭63−235974号公報 特開昭63−261380号公報 特公平4−50591号公報 実開平1−155060号公報 実開昭63−4555号公報
本発明は上記の問題に鑑み、リフレッシュ処理の回数を削減し、駆動時間削減による省エネルギー化、及び消費トナーの削減を図ることができる画像形成方法ならびに画像形成装置を提供することを課題としている。
本発明の画像形成方法は、静電潜像担持体と静電潜像を現像する現像手段とを有する画像形成装置の画像形成方法であって、前記静電潜像担持体表面に所定の画像流れを検出するための潜像パターンを生成し、その潜像パターンの潜像電位を検出し、検出した潜像電位に応じた転写電圧で転写することを特徴としている(請求項1)。
本発明の方法では、感光体ドラムなどの静電潜像担持体の表面に画像流れを検出するための潜像パターンを生成し、生成されたパターンの電位を測定することによって、画像流れが発生するか否かの判断を行う。すなわち相対湿度が大きい場合は、潜像電位と相対湿度が正の相関関係にあるので、得られた潜像電位からその環境の相対湿度を予測することが可能となる。本発明の方法では、その予測に基づいて、必要なときにのみ画像流れ防止処理を行うので、画像形成装置を作動させるたびにリフレッシュ処理などを行う必要がない。そのため、リフレッシュ処理の回数を削減でき、リフレッシュ処理用のトナーを削減することができるとともに、省エネルギー運転をすることができ、運転コストを低減することができる。また、アモルファスシリコン感光体ドラムを用いている場合でも、湿度センサーを採用する必要がない。それにより部品価格を低減し、部品数を減少することができる。
前記画像形成方法においては、所定のテーブルに基づいて潜像電位と対応する補正転写電圧を決定し、その補正された転写電圧で転写を行うのが好ましい(請求項2)。
通常の転写電圧であれば画像流れが生ずる場合でも、湿度がそれほど高くない場合は、転写電圧を上げるだけで画像流れを防止することができる場合がある。この画像形成方法では、潜像電位と画像流れ発生限界電位との差がそれほど大きくない場合は、得られた潜像電位からその環境の相対湿度のレベルを予測し、その湿度条件に応じて、予め用意された転写制御電圧テーブルにしたがって転写電圧を設定する。それにより、転写効率が低下する高湿度環境下においても、湿度センサー使用することなく、また、使用エネルギーまたは使用トナー量が増大するリフレッシュ処理などをしなくても、良好な画像を得ることが可能となる。
本発明の画像形成方法の第2の態様は、静電潜像担持体と静電潜像を現像する現像手段とを有する画像形成装置の画像形成方法であって、前記静電潜像担持体表面に所定の画像流れを検出するための潜像パターンを生成し、その静電パターンの潜像電位を検出し、その潜像電位と画像流れ発生限界電位との差が所定の範囲を超える場合は、静電潜像担持体の表面の水分を除去するリフレッシュ処理を行い、その後、転写を行うことを特徴としている(請求項3)。
この方法では、画像流れが予想される場合にリフレッシュ処理を行って、静電画像担持体の表面の水分を除去するので、良好な画像を得ることができる。この方法は、環境の相対湿度が極めて高いなど、転写電圧を上げるだけでは対応できない状態にも有効である。
前記リフレッシュ処理を行う時間は、潜像電位と画像流れ発生限界電位との差に応じて定めるのが好ましい(請求項4)。すなわち差が少ない場合は静電画像担持体の表面の水分が少ないので、短時間の処理で足りる。それにより省エネ効果を得ることができ、ファーストプリントの時間短縮が可能となる。
前記リフレッシュ処理は、前記静電潜像担持体の表面に研磨剤を含むトナーを供給しながら弾性体を圧接させ、静電潜像担持体を回転させて研磨する処理とすることができる(請求項5)。このような研磨処理により、エネルギーを消費するヒータなどを用いずに、静電画像担持体の表面の水分を効率的に除去することができる。また、従来の研磨処理と比べて、本発明では、研磨処理に使用するトナーを削減でき、且つ研磨処理のために画像形成装置を駆動する時間を削減できる。
前記画像形成方法の第2の態様においては、前記リフレッシュ処理を行った後、再度潜像パターンを形成して、静電潜像担持体の表面の潜像電位を検出し、検出した潜像電位と画像流れ発生限界電位との差に基づいて、補正転写電圧による転写あるいは再度のリフレッシュ処理のいずれかを選択して処理するのがさらに好ましい(請求項6)。このようにリフレッシュ処理の後、再度検出、画像流れ防止処理を繰り返すことにより、画像流れを一層確実に防止することができ、良好な出力画像を得ることができる。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と静電潜像を現像する現像手段とを有する画像形成装置であって、前記静電潜像担持体表面に所定の画像流れを検出するための潜像パターンを生成する手段と、静電潜像担持体の表面の潜像電位を検出する手段と、検出した潜像電位に基づき、画像流れが生ずるか否かを判断する手段と、画像流れが生ずると判断したとき、画像流れ防止処理を行う手段とを備えていることを特徴としている(請求項7)。
通常の画像形成装置は、静電画像担持体の表面に直接あるいはデジタル信号に基づいて発光するレーザなどにより、潜像パターンを生成する手段を備えている。また、表面電位を検出する手段も備えている。本発明の画像形成装置では、それらの手段を利用して、特定の画像流れを検出するための斑点模様などのパターンを発生させ、その部位の電位を検出手段で検出させればよい。そのため、所定のパターンの記憶手段および判断する手段などを追加するだけで、画像流れが生ずる環境か否かを判断させることができる。そのため、安価に画像流れ検出手段を備えた画像形成装置を構成することができる。
本発明の画像形成方法を用いることによって、アモルファスシリコン感光体ドラムを用いた画像形成装置において、高湿化で発生する画像流れを、ドラムの静電潜像の電位から検出することが可能となり、高価な湿度センサーを使用しなくても転写効率が低下する高湿環境下においても良好な転写が可能となった。また、高湿環境下及び必要な時間のみリフレッシュ処理を行わせることにより、省エネルギーで画像流れを防止することが可能となる。
図1は本発明の画像形成装置を電子写真装置に適用した実施の形態を示しており、図1では画像形成装置10のうち、とくに感光体ドラム11の周辺の構成を示している。感光体ドラム11あるいはその表面の感光膜は本発明における静電画像担持体であり、この実施の形態では、アモルファスシリコン感光体ドラムを採用している。ただし他の感光体ドラム、その他の静電画像担持体であってもよい。感光体ドラム11は矢印P方向に回転する。感光体ドラム11の周囲には、その回転方向の順に、帯電器(とくにスコロトロン帯電器)13、露光器15、電位センサ16、現像器17、転写ローラ19、クリーニングブレード21、除電手段23が配置されている。そしてこの画像形成装置10では、転写ローラ19とクリーニングブレード21の間に、クリーニングローラ(摺擦ローラとも呼ばれる)25を配置している。
帯電器13は感光体ドラム11の全体を所定の電位に帯電させるものであり、公知のものを採用することができる。前記露光器15は、その感光体ドラム11の表面に、印字データあるいは画像データに基づいて変換した光信号を露光し、感光体ドラム11に静電潜像を形成するものである。これらの露光器15は、制御装置20の内部のパターン記憶手段などと共に、本発明における潜像パターンを生成する手段を構成する。露光器15は公知のものを採用することができる。
前記電位センサ16は感光体ドラム11における露光された部位の電位を検出するセンサであり、露光器15と一体にすることもできるが、図1の場合はわかりやすくするため、独立した形態で示している。なお、現像器17と一体化することもでき、さらに他の部位に配置することもできる。ただし、露光直後の電位を検出する方が、潜像パターンの電位を正確に測定することができる。電位センサ16が測定する部位は、例えば潜像パターンの代表値として、図5の網点で形成されたハーフパターンの潜像パターンが一般的である。
前記現像器17は、本発明における現像手段であり、感光体ドラム11にトナーを供給し、前述のようにして得られた静電潜像を現像して顕像化するためのものである。転写ローラ19は、紙などの転写材を感光体ドラム11に押し当てて、前述のようにして得られたトナーの画像を転写材に転写するローラである。クリーニングローラ25及びクリーニングブレード21は、転写残留トナーを感光体ドラム11表面より除去するものである。現像器17、転写ローラ19およびクリーニングブレード21は公知のものを採用することができる。
前記除電手段23は、感光層の残留電荷を消去するためのものである。上記の静電写真装置には、さらに除去されたトナーを廃棄するための廃棄トナーボトル(図示していない)や、廃棄するトナーを搬送する搬送装置(図示していない)が設けられている。さらに感光体ドラム11や種々のローラの回転を駆動するモータを制御したり、帯電器13、露光器15および現像器17の動作を制御したりするための制御装置20が設けられている。
制御装置20は、CPUやROM、RAM、I/Oインターフェイス、O/Iインターフェイスなど、通常の画像形成装置に設けられる制御機器を素案得ており、感光体ドラム11の回転に伴って、その一部を帯電器8が帯電させ、露光器15が印字データなどに基づき変換した光信号により帯電した部位に露光して、その部位に静電潜像を形成し、現像器17により現像を行ってトナーで静電潜像を顕像化し、転写ローラ19により転写材にトナーを転写するように構成している。それにより転写画像を得ることができる。すなわち通常のプリントアウト、あるいはコピーが行われる。さらに感光体ドラム11が回転し、クリーニングローラ25及びクリーニングブレード21にて転写残留トナーが感光体ドラム11表面より除去される。その後、除去されたトナーは廃棄トナーボトルへ搬送される。
前記クリーニングローラ25は金属性のシャフトとその表面にコーティングされたゴム(例えばEPDM)などの弾性部材とからなり、金属シャフトの両端部に設けたバネ等で感光体ドラム11に圧接されており、研磨剤が添加されたトナーを一定量保持し、常に感光体表面を効率よく、均一に研磨できる構成となっている。
現像に使用される現像剤としては、非磁性トナー或いは磁性粉が樹脂中に分散された磁性トナーからなる一成分系現像剤、非磁性或いは磁性のトナーと磁性 キャリヤ(例えば鉄粉やフェライト)とからなる二成分系現像剤が使用される。また、本発明においては、現像剤として一成分系現像剤、二成分系現像剤を用いるにかかわらず、トナーには、上記のように研磨剤が外添されていることが好ましく、このような研磨剤は、通常、トナー重量に対して0.1〜3.0質量%、特に1.0〜2.0質量%の量で外添されているのがよく、その体積平均粒径は、一般に0.1〜0.7μm、特に0.1〜0.4μmの範囲にあるのが好ましい。尚、用いるトナーの体積平均粒径は、一成分系現像剤及び二成分系現像剤を問わず、通常、6〜10μm、特に7〜9μmの範囲にあるのがよい。上記のような研磨剤としては、種々の無機酸化物粒子を使用することができるが、特に、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、アルミナが好ましく使用される。
本実施形態に使用される感光体ドラム11の感光膜としては、図2に示すように、導電性基体上27上に、キャリア阻止層29、感光層31、表面保護層33をその順に積層した複数層のものを使用するのが好ましい。
感光層31を構成する材料(感光層材料)は、アモルファスシリコン(a-Si)が用いられる。ただし他の材料でもよい。また、アモルファスシリコンとしては、好ましい材料として、a-Si、a-SiC、a-SiO、a-SiON等の無機材料を例示することができる。これらの材料中、a-SiCが特に高抵抗であり、より優れた帯電能力、耐磨耗性、耐環境性が得られることより、本実施形態における感光層材料として好適である。
またa-SiCのうちSiとC(炭素)との比率が特定のものを使用するのが好ましい。このようなa-SiCとしては、a-Si1-XCX(Xの値が0.3〜1未満)がより好ましく、さらに好ましくは、a-Si1-XCX(Xの値が0.5〜0.95以下)である。この理由は、このようなa-SiCは1012〜1013Ωcmという特に高い抵抗を有しており、感光体表面方向の潜像の流れが少なく、静電潜像の維持能力及び耐湿性にも優れているためである。
前記制御装置20には、画像流れ検出用の潜像パターンを発生させる潜像パターン発生部20aが設けられている。この潜像パターン発生部20aは、通常の文字や画像のパターンのデータ(通常はデジタルデータ)を発生する潜像パターン発生部と共通にすることができる。ただし画像流れ検出用の潜像パターンは図5に示すように、要求される解像度に応じた大きさの矩形の斑点模様などであるので、このパターンを記憶させた記憶手段を設けている。記憶手段にはリードオンリーメモリ(ROM)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、あるいはハードディスク(HDD)などが用いられる。また、解像度に応じて大きさを変えるため、記憶手段に記憶させた基本パターンに基づいて拡大したパターンを作成する演算装置を設けている。
本発明における画像流れは、感光体ドラム11の表面方向に潜像が横流れする現象である。例えば矩形波状の図形データでは、トナーが乗る部位の電位と乗らない部位の電位とは、本来は矩形状に高電位部と低電位部に境界線で区切られる。しかし実際には図3の符号Z1で示すように、ガウシアン分布の形状となる。ただしその場合でも、中央部の露光後の電位は、現像スレッシュVsよりも低くなり、明瞭な画像が得られる。なお、感光体ドラムの露光前の表面電位V1は、例えば+400Vであり、露光後の中央部の表面電位Voは例えば+15V程度に低下する。そして現像バイヤスを+300Vとすると、現像電界Vgは+285V程度となる。
他方、高湿度環境下では、図3の符号Z2で示すように、高電位部分の電荷が低電位部分に横流れし、静電潜像は深さ方向が浅くなる。その結果、感光体ドラムの露光後電位は現像スレッシュよりも高い電位まで上がることになる。それにより充分な現像電界が得られなくなり、実際の出力画像では濃度が薄くなり、場合によっては現像が全くされないこともある。
すなわち、湿度と画像流れ検出パターンから得られる静電潜像電位との関係を表す図4に示すように、相対湿度が約78%以下では、露光後の表面電位はほとんど上昇せず、一定であり、画像流れが生ずる限界の電位Vn(画像流れ発生限界電位)よりも低い。しかし相対湿度が約78%以上では、相対湿度が高くなるにしたがって静電潜像電位が上昇する。すなわち正の相関関係が生じている。そのため、78%以上の高湿環境下では、画像流れが生ずるか否かの判断に加えて、相対湿度の高さ(数値)の予測も可能となる。この現象を利用して、あらかじめ設定したテーブルにより、転写電圧の制御も行うことができる。図4において、領域Aは画像流れが生じる領域を示す。
つぎに図6を参照して、本発明の方法の手順を説明する。電源を投入する(第1ステップS1)と、画像流れ検出用の生成パッチを作成する(第2ステップS2)。そしてそのパッチに基づき、例えば図5に示す画像流れ検出パターンT(網点模様のハーフパターン)で感光体ドラムを露光してあらかじめ潜像を形成する。この感光体ドラムに生成される画像流れ検出パターンTは、その画像形成装置が要求される解像度に合わせて生成する。すなわち解像度が600dpiの場合は1インチが25.4mmであるので、25.4mm/600=0.042mmであり、黒い矩形および白い矩形の一辺hを42.2μmとする。画像流れ検出パターンTは、画像が正常な時と高湿環境時のような画像流れが発生し易い時の静電潜像電位に差異が得られれば良く、適宣、種々のパターンを設定することができる。
そして、そのパターンの潜像の電位を電位センサで検出する(第3ステップS3)。画像流れが発生する高湿環境下においては、図3の曲線Z2のように、潜像の横流れが生じている。そこで、電位センサで測定した電位と基準電位、例えば220Vとを比較し(第4ステップS4)、測定した電位が基準電位以下であれば、プリント可能な状態と判断し、測定した電位とあらかじめ設定しているテーブルとを対応させて転写電圧を決定し(第5ステップS5)、その転写電圧でプリント処理を行う(第6ステップS6)。テーブルは図4のグラフなどに基づいて設定しておくことができ、例えば下記の表1などとする。
Figure 2005156929
他方、電位センサの測定値が基準電位(例えば220V)より高い場合は、感光体ドラムの表面の水分がかなり高く、前述のテーブルによる画像流れ防止処理では不充分であるので、水分を除去するリフレッシュ処理を行なう(第7ステップS7)。リフレッシュ処理としては、前記静電潜像担持体の表面に研磨剤を含むトナーを供給しながら弾性体を圧接させ、静電潜像担持体を回転させて研磨する研磨処理が好ましい。
リフレッシュ処理後、再度、第2ステップS2に戻り、前述第3ステップS3〜第3ステップS3を繰り返す。この場合はリフレッシュ処理により通常は電位センサの測定値が基準電位より低くなるので、第5ステップS5、第6ステップS6に順に移行してプリントアウトが可能となる。ただし1回のリフレッシュ処理で電位センサの測定値が基準電位より低くならなければ、さらにリフレッシュ処理(第7ステップS7)を行う。
前述の説明では、第4ステップS4で単に電位センサの測定値と基準電位の大小関係を判断しているが、図7に示すように、第10ステップS10で電位センサの測定値と基準電位の差を演算させ、その差が所定の範囲内か否かを判断させ(第11ステップS11)、その結果に基づいて、リフレッシュ処理を行うか、プリント工程に移行させるかを判断させてもよい。その場合は差の数値に基づいて転写電圧を定めるテーブルを採用することもできる。また、その差の大きさによって、リフレッシュ処理の時間を定めることもできる。すなわち差が大きい場合は、相対湿度が高いとして、リフレッシュ処理の時間を長くする。それにより何度もリフレッシュ処理を繰り返さずに、プリント工程に移行させることができる。
なお画像形成装置のタイプによっては、表面電位をマイナス電位として転写させる場合もある。そのような場合は前述の基準電位よりも「低い場合」、「高い場合」は逆になる。請求項2および請求項3で、「差が一定レベルよりも大きいとき」あるいは「差が所定範囲を超えるとき」としているのは、表面電位をプラス電位にする場合とマイナス電位にする場合のいずれの場合も含むこと、および実際に「差を演算して比較する」場合を含むことを意味する。
図8および図9は図6に示した画像形成方法の変形例を示している。すなわち、図8はリフレッシュ処理を自動化せず、表面電位の測定値あるいはその測定値と基準電位との差に基づいて転写電圧を定めるテーブルを用いる方法のフローチャートを示している。また、図9はテーブルに基づいて転写電圧を定めるステップを省略し、測定した表面電位と基準電位に基づいて、リフレッシュ処理を行わせる方法のフローチャートを示している。これらの簡易タイプでも、画像流れを防止することができる。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。 本発明に関わる感光体ドラムの一実施形態を示す表面部分の拡大断面図である。 本発明に関わる感光体ドラムの表面の電位状態の一実施形態を示すグラフである。 本発明に関わる相対湿度と静電潜像電位との関係を示すグラフである。 本発明に関わる画像流れ検出用のパターンの一実施形態を示す平面である。 本発明の画像形成方法の一実施形態を示すフローチャートである。 本発明の画像形成方法にかかる他の実施形態を示すフローチャートである。 本発明の画像形成方法のさらに他の実施形態を示すフローチャートである。 本発明の画像形成方法のさらに他の実施形態を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
11 感光体ドラム
13 帯電器
15 露光器
16 電位センサ
17 現像器
19 転写ローラ
20 制御装置
20a 潜像パターン発生部
21 クリーニングブレード
23 除電手段
25 クリーニングローラ
Z1 好ましい状態の露光後の表面電位
Z2 電荷の横流れが生じたときの表面電位
Vs 現像スレッシュ
V1 露光前の表面電位
Vo 露光後の中央部の表面電位
Vg 現像電界
Vn 限界の電位
T 表面電位検出用の潜像パターン

Claims (7)

  1. 静電潜像担持体と静電潜像を現像する現像手段とを有する画像形成装置の画像形成方法であって、前記静電潜像担持体の表面に画像流れを検出するための潜像パターンを生成し、その静電パターンの潜像電位を検出し、検出した潜像電位に応じた転写電圧で転写することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記転写電圧が、検出した前記潜像電位に基づいて所定のテーブルを用いて決定される請求項1記載の画像形成方法。
  3. 静電潜像担持体と静電潜像を現像する現像手段とを有する画像形成装置の画像形成方法であって、
    前記静電潜像担持体表面に画像流れを検出するための潜像パターンを生成し、その静電パターンの潜像電位を検出し、その潜像電位と画像流れ発生限界電位との差が所定の範囲を超える場合は、静電潜像担持体の表面の水分を除去するリフレッシュ処理を行い、その後、転写を行うことを特徴とする画像形成方法。
  4. 前記リフレッシュ処理を行う時間を、潜像電位と画像流れ発生限界電位との差に応じて定める請求項3記載の画像形成方法。
  5. 前記処理が、前記静電潜像担持体の表面に研磨剤を含むトナーを供給しながら弾性体を圧接させ、静電潜像担持体を回転させて研磨する処理である請求項3または4記載の画像形成方法。
  6. 前記リフレッシュ処理を行った後、再度潜像パターンを形成して、静電潜像担持体の表面の潜像電位を検出し、検出した潜像電位と画像流れ発生限界電位との差に基づいて、補正転写電圧による転写あるいは再度のリフレッシュ処理のいずれかを選択して処理する請求項3〜5のいずれかに記載の画像形成方法。
  7. 静電潜像担持体と静電潜像を現像する現像手段とを有する画像形成装置であって、
    前記静電潜像担持体表面に所定の画像流れを検出するための潜像パターンを生成する手段と、
    静電潜像担持体の表面の潜像電位を検出する手段と、
    検出した潜像電位に基づき、画像流れが生ずるか否かを判断する手段と、
    画像流れが生ずると判断したとき、画像流れ防止処理を行う手段
    とを備えている画像形成装置。
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