JP2005156813A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示装置において、表示におけるコントラストを高める。
【解決手段】 透明材料からなり、液体が内部の孔に浸透可能な透明多孔質層10と、透明多孔質層10の一面側に積層された着色層20と、透明多孔質層10における厚さ方向と直交する面内の互いに異なる領域を個別に加熱可能な加熱手段30とを備え、加熱手段30の面状ヒータ32bにより加熱された透明多孔質層10中の領域Rbに浸透している液体40を、透明多孔質10中の加熱されていない領域Ra、Rcに排出し、透明多孔質層10中の液体40が浸透している領域Ra、Rcが透明となり透明多孔質層10を通してこの透明多孔質層10の一面側に積層された着色層20が表示され、透明多孔質層10中の液体40が排出された領域Rbが不透明となり透明多孔質層10が表示されるようにする。
【選択図】 図4
【解決手段】 透明材料からなり、液体が内部の孔に浸透可能な透明多孔質層10と、透明多孔質層10の一面側に積層された着色層20と、透明多孔質層10における厚さ方向と直交する面内の互いに異なる領域を個別に加熱可能な加熱手段30とを備え、加熱手段30の面状ヒータ32bにより加熱された透明多孔質層10中の領域Rbに浸透している液体40を、透明多孔質10中の加熱されていない領域Ra、Rcに排出し、透明多孔質層10中の液体40が浸透している領域Ra、Rcが透明となり透明多孔質層10を通してこの透明多孔質層10の一面側に積層された着色層20が表示され、透明多孔質層10中の液体40が排出された領域Rbが不透明となり透明多孔質層10が表示されるようにする。
【選択図】 図4
Description
本発明は表示装置に関するものである。
従来より、種々の平板状の表示装置、たとえば液晶表示装置、有機EL表示装置、電子ペーパ等が知られている。例えば、電子ペーパとしては、多数の微粒子を含む液体を内包したマイクロカプセルを2次元状に配列して各マイクロカプセル毎に個別に電界を作用させ、白色を表示するときにはマイクロカプセル中の白色の微粒子を電界の作用により表示側に移動させ、黒色を表示するときにはマイクロカプセル中の黒色の微粒子を電界の作用により表示側に移動させて画像を形成する電子ペーパが知られている(特許文献1参照)。
特開2000−66247号公報
このような表示装置は、装置の厚さを薄くできる点では優れているが、表示のコントラストが十分に得られないという問題を有している。例えば、上記電子ペーパにおいては、表示領域内の表示に利用されない領域が多く存在し、例えば、上記マイクロカプセルに入射した照明光を多数の微粒子で反射して白色を表示させるときに、微粒子間の隙間に照明光が吸収されて白色の輝度が低下したり、あるいは、マイクロカプセル間の隙間に照明光が吸収されて光の利用効率が低下し消光比が小さくなって表示のコントラストが低下するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、表示におけるコントラストを高めることができる表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明の表示装置は、透明材料からなり、液体が内部の孔に浸透可能な透明多孔質層と、この透明多孔質層の内部の孔に浸透可能な液体と、前記透明多孔質層の一面側に積層された着色層と、透明多孔質層におけるこの透明多孔質層の厚さ方向と直交する面内に沿って並ぶ複数の部分領域を個別に加熱可能な加熱手段とを備え、前記透明多孔質層中の部分領域を加熱手段により加熱していないときには、この部分領域中の前記孔に液体が浸透して該部分領域が透明となり該部分領域を通して着色層が表示され、前記透明多孔質層中の部分領域を加熱手段により加熱しているときは、この部分領域中の前記孔から液体が排出されて該部分領域が不透明となり該部分領域を通して着色層が表示されるように構成されていることを特徴とするものである。
なお、「透明多孔質層の一面側に積層された」とは、透明多孔質層に密着して積層された場合に限らず、他の層を介して透明多孔質層の一面側に積層された場合、さらには、空間を介して透明多孔質層の一面側に積層された場合をも意味する。
前記透明多孔質層の複数の部分領域のそれぞれに対応する着色層の複数の部分領域は、互いに異なる色に着色された領域とすることができる。すなわち、それぞれが前記透明多孔質層の複数の部分領域のそれぞれに対応する着色層の複数の部分領域は、互いに異なる色に着色された領域とすることができる。
前記透明多孔質層の前記着色層の側とは反対側であって、この透明多孔質層の複数の部分領域に対応する複数の位置のそれぞれに、互いに異なる色の色フィルタが配置し、かつ、この着色層を黒色に着色されたものとすることができる。
本発明の表示装置によれば、透明材料からなり、液体が内部の孔に浸透可能な透明多孔質層と、透明多孔質層の内部の孔に浸透可能な液体と、透明多孔質層の一面側に積層された着色層と、透明多孔質層におけるこの透明多孔質層の厚さ方向と直交する面内に沿って並ぶ複数の部分領域を個別に加熱可能な加熱手段とを備え、透明多孔質層中の部分領域を加熱手段により加熱していないときには、上記部分領域中の孔に液体が浸透してこの部分領域が透明となり該部分領域を通して着色層が表示され、上記透明多孔質層中の部分領域を加熱手段により加熱しているときは、上記部分領域中の孔から液体が排出されてこの部分領域が不透明となり該部分領域を通して着色層が表示されるようにしたので、表示領域の全体に対する表示に利用されない領域、例えば、従来のような、表示に利用されない微粒子間の隙間、あるいは、マイクロカプセル間の隙間が存在しないので、上記表示領域中における透明多孔質層あるいは着色層が表示されない領域を少なくすることができ、これにより光の利用効率を高め消光比を高くすることができるので、表示される画像のコントラストを高めることができる。
また、上記透明多孔質層の複数の部分領域のそれぞれに対応する着色層の複数の部分領域を、互いに異なる色に着色すれば、カラー画像の表示を行なうことができる。
なお、上記透明多孔質層の着色層の側とは反対側であって、この透明多孔質層の上記複数の部分領域に対応する複数の位置のそれぞれに、互いに異なる色の色フィルタを配置し、かつ、着色層を黒色に着色してもカラー画像の表示を行なうことができる。
以下、本発明の第1の実施の形態の表示装置について、図面を用いて説明する。図1は第1の実施の形態の表示装置の概略構成を示す斜視図、図2は加熱手段の概略構成を示す斜視図、図3は上記表示装置を図1中の矢印J方向から見た断面図、図4は透明多孔質層中の液体が移動して画像が表示される様子を上記図1中の矢印J方向から見た断面図、図5は面状ヒータに印加する電圧と透明多孔質層の反射率との関係を示す図である。
図示の第1の実施の形態の表示装置101は、透明材料からなり、液体が内部の孔に浸透可能な透明多孔質層10と、透明多孔質層10の内部の孔に浸透可能な液体40と、透明多孔質層10の一面側に積層された着色層20と、透明多孔質層10におけるこの透明多孔質層10の厚さ方向(図中矢印Z方向)と直交する面内に沿って並ぶ複数の部分領域を個別に加熱可能な加熱手段30とを備えている。
透明多孔質層10は、屈折率1.47の無色透明なメンブレンフィルタであり、平均孔径が30μm、厚さ150μmの多孔質膜であるミクロフィルタ(富士写真フィルム株式会社製)が採用されている。なお、ミクロフィルタの平均孔径は、例えば0.3μmとしてもよい。
加熱手段30は、透明なガラス基板31と、このガラス基板31上にマトリクス状に配置された、縦200μm、横200μmの透明材料からなる多数の透明な面状ヒータ32と、各面状ヒータ32に接続されたアルミニウムからなる電極33y、33xと、電極33y、33xと接続された各面状ヒータ32に電力を供給するためのワード線34yとビット線34xとからなる加熱層35、および、ワード線34yとビット線34xを通して上記各面状ヒータ32に供給する電力をパッシブ方式によりヒータ毎に個別に制御する加熱制御部36を備えている。なお、上記透明な面状ヒータ32の材料としてはインジウムチタン酸化物(ITO)、ジンク酸化物等を用いることができる。なお、透明多孔質層10と着色層20との間に上記加熱層35が配置されており、透明多孔質層10の着色層20の側とは反対側が表示側(図中矢印H1で示す)となっている。
着色層20は黒色に着色されており、例えば、黒色に塗装された樹脂板等を用いて構成することができる。
透明多孔質層10に浸透している液体40は、上記透明多孔質層10と略等しい屈折率を有するオルガノシラン(商品名オルガノシラン:AY43−040:東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)を用いることができる。
なお、図3は、面状ヒータ32によって加熱されることなく、透明多孔質層10中に液体40が均一に浸透している様子を示している。
透明多孔質層10中の部分領域を加熱手段30により加熱していないときには、この部分領域中の孔に液体40が浸透し、透明多孔質層10中の部分領域を加熱手段30により加熱しているときは、この部分領域中の孔から液体40が排出される。すなわち、図4に示すように、加熱手段30の加熱制御部36の制御により面状ヒータ32bによって加熱された透明多孔質層10中の部分領域である領域Rbに浸透していた液体40は、透明多孔質層10中の加熱されていない領域、例えば面状ヒータ32a、32cの位置に対応する領域Ra、Rcへ熱毛管力の作用によって排出される。
なぜなら、透明多孔質層10は温度によって毛管力が変化するので、透明多孔質層10中に温度分布が生じると、温度が異なる領域間において毛管力に差が生じ、液体40が透明多孔質層10中を毛管力が小さい領域から毛管力が大きい領域へ移動するからである。
ここで、透明多孔質層10中の液体40が排出された上記領域Rbは不透明となり、白色の照明光Laで照明された透明多孔質層10が上記照明光Laを乱反射してこの透明多孔質層10が白色に表示される。一方、透明多孔質層10中の液体40が浸透している領域Ra、Rcは透明多孔質層10と液体40との屈折率整合により透明となり、照明光Laが透明多孔質層10および加熱層35を通って黒色の着色層20に入射し吸収されて、これらの領域Ra、Rcが黒色に表示される。このように、加熱制御部36の制御により、透明多孔質層10中の各領域を透明にしたり不透明にしたりすることにより白黒の画像を表示させることができる。
上記のように、表示領域全体に対する表示に利用されない領域、すなわち透明多孔質層10あるいは着色層20が表示されない領域を少なくすることができるので、光の利用効率を高め消光比を高くすることができ、表示される画像のコントラストを高めることができる。
また、加熱制御部36の制御により、例えば、面状ヒータ32bに供給する電力を増加させてこの面状ヒータ32bからの発熱量を増大させると、この発熱量の増大にともなって、面状ヒータ32bが対応する透明多孔質層10中の領域Rbの毛管力が低下し、この領域Rbから他の領域に向けて排出される液体40の量が多くなる。これにより、領域Rbにおける反射率が高くなり、この領域Rb入射した上記白色の照明光Laの反射光量が増大し、領域Rbにおける輝度を変化させることができるので、階調を有する画像の表示を行うことができる。
ここで、上記表示装置を用いて測定した、面状ヒータの発熱とこの面状ヒータの位置に対応する透明多孔質層中の領域における反射率との関係について説明する。図5は面状ヒータに印加した電圧に対する透明多孔質層の反射率の変化を示す図である。
図5から読み取れるように、面状ヒータに電圧を印加していないときには透明多孔質層の反射率は略0であるが、面状ヒータに印加する電圧を高くするに従って透明多孔質層の反射率が高くなり、表示させる画像の階調を正確に制御することができることがわかる。なお、上記印加電圧の上昇および下降を繰り返し実施しても上記特性の再現性が高く、階調の制御性は良好である。また、印加電圧25ボルトにおける反射率が約0.11で、このときのコントラストは、正反射光抜きで1:13となり高いコントラストが得られた。
さらに、上記画像では、紙と同等の質感を有するメンブレンフィルタ、すなわち、多孔質膜であって、内部に液体を含まない状態(乾燥状態)において入射光を表面で散乱させることにより白色に見えるメンブレンフィルタでの光の反射(散乱)によって白色が表示されるため、従来の表示装置における評価、例えば、反射率、コントラスト、輝度、色度域等とは異なる定量測定の困難な評価、例えば、質感、ホワイト種類、エッジギャザ等において良好な性能を得ることができる。すなわち、上記表示装置は、定量化できないが人が好ましいと感じる表示を行うことができ、従来の表示装置の欠点である視認ストレスを著しく緩和することができる。さらに、構成が単純であり、かつ構成材料も安価なので装置コストを低減することができる。
以下、上記透明な面状ヒータを使用した上記第1の実施の形態における表示装置101の一部を変更した例を示す。図6は発熱線を2次元状に配置して構成した上記面状ヒータの代わりに使用可能なヒータを示す断面図、図7は透明多孔質層の表示側に封止用のカバーガラスを配置した表示装置の構成を示す断面図、図8は透明多孔質層の表示側に互いに異なる色の色フィルタを配置した表示装置の構成を示す断面図、図9は複数種類の色に着色された着色層を備えた表示装置の構成を示す断面図である。
図6に示すように発熱線を2次元状に配置して構成した、実質的に透明とみなせる面状のヒータを上記面状ヒータの代わりに用いるようにしてもよく、上記発熱線を2次元状に配置した構成としては、例えば、図6(a)に示すように発熱線を格子状に配置したもの、図6(b)に示すように発熱線をミアンダ状に配置したもの、あるいは図6(c)に示すように発熱線を渦巻き状に配置したもの等を採用することができる。
また、図7に示すように、上記透明多孔質層10の表示側(図中矢印H1で示す)に封止用のカバーガラス70を配置するようにしてもよく、さらに、上記加熱層35の面状ヒータ32の代わりに超音波発生素子71を用いるようにしてもよい。超音波発生素子71を構成する材料としては、光を透過する材料であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)や、上記チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)にランタン(La)を添加した材料、あるいは、圧電高分子材料であるPVDF等を用いることができる。この場合、上記各素子の駆動は電圧駆動となるため抵抗ヒータ等に比して消費電力を激減させることができる。さらに、超音波発生素子71の発信周波数および振幅で発熱量を制御することができるので、発生させる熱量の調節を高精度に行うことができる。
また、透明多孔質層10の着色層20の側とは反対側であって、透明多孔質層10の複数の部分領域に対応する複数の位置のそれぞれに、互いに異なる色の色フィルタ50を配置し、かつ、着色層20を黒色に着色してカラー画像を表示させることもできる。すなわち、図8に示すように、透明多孔質層10の表示側の、透明多孔質層10の厚さ方向(図中矢印Z方向)と直交する面内の互いに異なる領域であって面状ヒータ32が配置されている領域に対応する領域のそれぞれに、互いに異なる色の色フィルタ50を配置することによりカラー画像を表示させることもできる。より具体的には、例えば、上記領域Raに対応する透明多孔質層10の表示側の領域に赤色フィルタ50aを配置し、上記領域Rbに対応する透明多孔質層10の表示側の領域に青色フィルタ50bを配置し、上記領域Rcに対応する透明多孔質層10の表示側の領域に緑色フィルタ50cを配置する。そして、上記のように、透明多孔質層10中の領域Rbの液体40が排出され、透明多孔質層10中の領域Raおよび領域Rcに液体40が浸透している状態において、白色の照明光Laは青色フィルタ50bを通って透明多孔質層10中の不透明な領域Rbで乱反射された後、再び青色フィルタ50bを通って上記表示側に射出されるので、この領域Rbが青色に表示される。一方、赤色フィルタ50aおよび緑色フィルタ50cを通って領域Ra、Rcに入射した白色光は、透明多孔質層10および加熱層35を通って黒色の着色層20に入射し吸収されるので、これらの領域Ra、Rcが黒色に表示される。したがって、加熱制御部36の制御により、透明多孔質層10中の各領域を透明にしたり不透明にしたりすることによりカラー画像を表示させることができる。
また、図9に示すように、上記黒色の着色層20の代わりに、透明多孔質層10の複数の部分領域のそれぞれに対応するように、複数の部分領域が互いに異なる色に着色された着色層21を備えるようにしてカラー表示を行うこともできる。上記着色層21はこの着色層21中の上記対向方向と直交する面内における互いに異なる領域のそれぞれが互いに異なる色に着色されている。より具体的には、例えば、上記領域Rbに対応する着色層21中の領域21bを青色に着色し、上記領域Raおよび領域Rcに対応する着色層21中の領域21a、21cを赤色および緑色に着色する。そして、上記のように、透明多孔質層10中の領域Rbの液体40が排出され、透明多孔質層10中の領域Raおよび領域Rcに液体40が浸透している状態において、白色の照明光Laは透明多孔質層10中の不透明な領域Rbで乱反射され白色が表示される。一方、領域Ra、Rcに入射した照明光Leは、透明多孔質層10および加熱層35を通って着色層中の領域21a、21cでそれぞれ反射され、領域21aが赤色に、領域21cが緑色に表示される。このようにしてカラー画像を表示させることもできる。
以下、本発明の第2の実施の形態の表示装置102について説明する。図10は第2の実施の形態の表示装置の概略構成を示す斜視図、図11は加熱手段の概略構成を示す斜視図、図12は上記表示装置を図10中の矢印J方向から見た断面図、図13は透明多孔質層中の液体が移動して画像が表示される様子を上記図10中の矢印J方向から見た断面図、図14は透明多孔質層の表示側に互いに異なる色の色フィルタを配置した表示装置の構成を示す断面図である。なお、上記第1の実施の形態の表示装置101の要素と同様の要素に対しては同じ番号を付し、それらの説明は省略する。
第2の実施の形態の表示装置102は、透明多孔質層10と、透明多孔質層10における厚さ方向(図中矢印Z方向)と直交する面内の互いに異なる領域を個別に加熱可能であって、透明多孔質層10の一面側に積層される着色層を兼用する加熱手段60とを備えている。なお、この表示装置102における透明多孔質層10の側が表示側(図中矢印H1で示す)となっている。
加熱手段60は、透明なガラス基板61と、このガラス基板61上にマトリクス状に配置された、縦200μm、横200μmの黒色に塗装された多数の面状ヒータ62と、各面状ヒータ62に接続されたアルミニウムからなる電極63y、63xと、電極63y、63xと接続された各面状ヒータ62に電力を供給するためのワード線64yとビット線64xとからなる加熱層65、および、ワード線64yとビット線64xに接続され上記各面状ヒータ62に供給する電力をアクティブ方式によりヒータ毎に個別に駆動するTFT(Thin Film Transister)素子67と、上記TFT素子を制御する加熱制御部66とを備えている。なお、上記加熱層65が着色層を兼用している。
なお、図12は、面状ヒータ62で加熱されることなく、透明多孔質層10中に液体40が均一に浸透している様子を示している。
図13に示すように、加熱手段60の加熱制御部66の制御により面状ヒータ62bによって透明多孔質層10中の部分領域である領域Rbが加熱されると、この領域Rbに浸透している液体40は、透明多孔質層10中の加熱されていない領域、例えば面状ヒータ62a、62cに対応する領域Ra、Rcへ熱毛管力の作用によって排出される。
ここで、透明多孔質層10中の液体40が排出された上記領域Rbは不透明となり、白色の照明光Laで照明された透明多孔質層10中の領域Rbが上記照明光Laを乱反射してこの透明多孔質層10が白色に表示される。一方、透明多孔質層10中の液体40が浸透している領域Ra、Rcは、透明多孔質層10と液体40との屈折率整合により透明となり、領域Ra、Rcに入射した照明光Laは、透明多孔質層10を通して着色層である加熱層65の黒色に塗装された面状ヒータ62a、62cに入射し吸収されて、これらの領域Ra、Rcが黒色に表示される。このように、加熱制御部66の制御により、透明多孔質層10中の各領域を透明にしたり不透明にしたりすることにより白黒の画像を表示させることができる。
また、図14に示すように、透明多孔質層10の表示側の、この透明多孔質層10における厚さ方向(図中矢印Z方向)と直交する面内の互いに異なる領域であって面状ヒータ32が配置されている領域に対応する領域のそれぞれに、互いに異なる色の色フィルタ50を配置することによりカラー画像を表示させることもできる。より具体的には、例えば、上記領域Rbに対応する透明多孔質層10の表示側に青色フィルタ50bを配置し、上記領域Raおよび領域Rcに対応する透明多孔質層10の表示側に赤色フィルタ50aおよび緑色フィルタ50cを配置する。そして、上記のように、透明多孔質層10中の領域Rbの液体40が排出され、透明多孔質層10中の領域Raおよび領域Rcに液体40が浸透している状態において、白色の照明光Laは青色フィルタ50bを通って透明多孔質層10中の不透明な領域Rbで乱反射された後、再び青色フィルタ50bを通って上記表示側に射出されるので、この透明多孔質層10が青色に表示される。一方、赤色フィルタ50aおよび緑色フィルタ50cを通って領域Ra、Rcに入射した照明光Leは、透明多孔質層10を通って着色層である加熱層65の黒色に塗装された面状ヒータ62a、62cに入射し吸収されるので、これらの領域Ra、Rcが黒色に表示される。このように、加熱制御部66の制御により、透明多孔質層10中の各領域を透明にしたり不透明にしたりすることによりカラー画像を表示させることができる。
10 多孔質層
10 透明多孔質層
20 着色層
30 加熱手段
40 液体
101 表示装置
10 透明多孔質層
20 着色層
30 加熱手段
40 液体
101 表示装置
Claims (3)
- 透明材料からなり、液体が内部の孔に浸透可能な透明多孔質層と、該透明多孔質層の内部の孔に浸透可能な液体と、前記透明多孔質層の一面側に積層された着色層と、前記透明多孔質層における該透明多孔質層の厚さ方向と直交する面内に沿って並ぶ複数の部分領域を個別に加熱可能な加熱手段とを備え、
前記透明多孔質層中の部分領域を前記加熱手段により加熱していないときには、該部分領域中の前記孔に前記液体が浸透して該部分領域が透明となり該部分領域を通して前記着色層が表示され、前記透明多孔質層中の部分領域を前記加熱手段により加熱しているときは、該部分領域中の前記孔から前記液体が排出されて該部分領域が不透明となり該部分領域を通して前記着色層が表示されるように構成されていることを特徴とする表示装置。 - 前記透明多孔質層の複数の部分領域のそれぞれに対応する前記着色層の複数の部分領域が、互いに異なる色に着色されていることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 前記透明多孔質層の前記着色層の側とは反対側であって、該透明多孔質層の前記複数の部分領域に対応する複数の位置のそれぞれに、互いに異なる色の色フィルタが配置され、かつ、前記着色層が黒色に着色されていることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |