JP2005156545A - 放射線検出装置、その製造方法、および放射線撮像システム - Google Patents

放射線検出装置、その製造方法、および放射線撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】蛍光体端部封止およびフレキシブル回路基板の端子部端部封止での欠陥発生をなくし、封止工程時間を短縮し、画素領域を拡大し、画像欠陥をなくし、耐久性を高める。
【解決手段】 放射線検出装置は、光電変換素子部102およびその外周部に配置される電極取り出し部104を有するセンサーパネル100と、電極取り出し部104を介してセンサーパネル100に接続されるフレキシブル回路基板2と、光電変換素子部102上に形成される蛍光体層112を有する蛍光板110と、フレキシブル回路基板2の電極取り出し部104側の端子部2aの接続部および蛍光体層112の端部をセンサーパネル100上で覆う封止樹脂とを有する。封止樹脂は、互いに異なる第1の封止樹脂12および第2の封止樹脂13を有する。第1の封止樹脂12は、蛍光体層112の端部を被覆し、第2の封止樹脂13は、フレキシブル回路基板2の端子部2aの接続部を被覆する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療診断機器、非破壊検査機器等に用いられるシンチレータパネル、放射線検出装置、その製造方法、および放射線撮像システムに関し、特に、X線撮影等に用いられるシンチレータパネル、放射線検出装置および放射線撮像システムに関する。なお、本明細書においては、放射線の範疇に、X線、γ線などの電磁波も含むものとして説明する。
従来、X線蛍光体層が内部に備えられた蛍光スクリーンと両面塗布剤とを有するX線フィルムシステムが一般的にX線写真撮影に使用されてきた。しかし、最近、X線蛍光体層と2次元光検出器とを有するデジタル放射線検出装置の画像特性が良好であること、また、データーがデジタルデーターであるためネットワーク化したコンピュータシステムに取り込むことによってデーターの共有化が図られる利点があることから、デジタル放射線検出装置について盛んに研究開発が行われ、種々の特許出願も行われている。
これらデジタル放射線検出装置の中でも、高感度で高鮮鋭な装置として、特許文献1、2に開示されているように、複数のフォトセンサー及びTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)等の電気素子が2次元に配置されている光電変換素子部からなる光検出器上に放射線を光電変換素子で検出可能な光に変換するための蛍光体層を形成した支持板を張り合わせてなる放射線検出装置が知られている。また、特許文献3に開示されているように、複数のフォトセンサー及びTFT等の電気素子が2次元に配置されている光電変換素子部からなる光検出器上に放射線を光電変換素子で検出可能な光に変換するための蛍光体層を直接形成してなる放射線検出装置が知られている。
図9は、従来の放射線検出装置を示す断面図である。図9中、101はガラス基板、102はアモルファスシリコンを用いたフォトセンサーとTFTからなる光電変換素子部、103は配線部、104は電極取り出し部(電極パッド部)、105は窒化シリコン等よりなる保護層を示し、これら要素101〜105によってセンサーパネル100が構成される。さらに、センサーパネル100上には、光電変換素子部102に対応するように形成された蛍光体支持基板111と蛍光体層112からなる蛍光板(「シンチレータパネル」とも呼ぶ)110が接着剤または粘着剤113を介してセンサーパネル100に貼り合わされている。電極取り出し部104上には、検出用集積回路IC(図示しない)が実装されたフレキシブル回路基板2の端子部2aに異方導電性接着剤3が形成され、パネルと接着剤とが熱圧着によって貼りあわされている。この端子部2aの端部(接続部)と蛍光板110の端部との間の電極取り出し部104上は、封止剤(封止樹脂)1により封止される。
特開2000−9845号公報 特開平9−145845号公報 特開2000−284053号公報
これら従来例においては、図9に示すように、フレキシブル回路基板2の端子部2aは、端子に予め設けられた異方導電性接着剤3を介して電極取り出し部104に熱圧着されてセンサーパネル100に設けられている。フレキシブル回路基板2の端子部2aに予め設けられている異方導電性接着剤3は、熱圧着時に接着剤端部が端子端部からはみ出すことのないように端子部2aの端部よりやや内側に位置するように配置されている(図9参照)。
従って、従来例においては、フレキシブル回路基板2の端子部2aを封止すべく封止樹脂を端子上から塗布する際に、異方導電性接着剤3と端子部2aの端部下の段差によって形成された隙間部分に樹脂が流れ込みにくく、ボイド部11が発生する場合がある(図9参照)。
このような配線部に接して形成されたボイド部(空隙)11においては、樹脂層から透過してきた水分が水層を形成し、こうした水層が塩化物等腐食成分を溶かしてイオン化し、電極取り出し部104上の剥き出しの配線を腐食させる恐れがある。従って、隙間部に空隙が発生した場合は、この空隙が消滅するまで樹脂が隙間部に流れ込むのを待つ、または隙間部に樹脂をさらに流し込み空隙を樹脂ともに流しだす等が必要であったため、封止工程に時間がかかるという問題があった。
また一方、蛍光板110は、端部からの水分の浸入を防ぐ、蛍光板110の強度補強、蛍光体層112のセンサーパネル100または蛍光体支持基板111からのはがれを防ぐ等の目的で封止剤(封止樹脂)1が設けられているが、蛍光体層112が蛍光体粒子からなる場合は、おおよそ5μm〜50μmの蛍光体粒子50%〜70%、蛍光体粒子の結合剤としてバインダー樹脂1%〜10%、さらに粒子間の空隙(空孔)が存在している。蛍光体層112は、X線照射により蛍光体が発する光をできるだけ効率的に光電変換素子に導き高い特性を得るために、蛍光体粒子間をバインダー樹脂で埋めることなく空隙として形成している。
従来においては、蛍光板110の端部に封止剤1を塗布する際に、蛍光体層112の蛍光体粒子間の空孔に封止剤1が染み出す場合があった(図9の染み込み部10参照)。この場合、蛍光体層112に染み出した封止剤1の樹脂は蛍光体層112の空孔を埋めてしまうため、X線撮影を行う際に、蛍光体粒子が発光した光がその空孔を埋めた樹脂に吸収されたり、その空孔を埋めた樹脂によって異なる屈折率領域が生じ光の進行が妨げられたりするなどにより、蛍光体層112の端部に集中して特徴的な画像欠陥が発生する恐れがあった。
従って、蛍光板110の端部には染み込みが発生しても、欠陥が画素領域に侵入することのないようセンサーパネル100の蛍光板110の外周部に相当する領域に封止樹脂対策領域(少なくとも3mmから5mm程度)を設けねばならず、撮影領域(画素領域)を拡大したいという要求があっても、該対策領域より画素領域を広げられないという問題があった。
本発明の目的は、蛍光板端部封止、およびフレキシブル回路基板の端子部端部封止における欠陥発生をなくすことにより、封止工程時間を短縮すると共に、画素領域の拡大を可能にし、画像欠陥のない高品位で耐久性の高い放射線検出装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の放射線検出装置およびその製造方法は、2次元に配置された光電変換素子と外周部に電極パッド部をそなえたセンサーパネルと、該光電変換素子上に形成された蛍光体層を備え該電極取り出し部(電極パッド部)に接続されたフレキシブル回路基板の端子とセンサーパネル、および蛍光体層端部とセンサーパネルが樹脂によって密閉されている放射線検出装置において、該蛍光体層端部を被覆する第1の封止樹脂と該端子接続部端部を被覆する第2の封止樹脂とが異なることを特徴とする。
本発明はこのような着想の元で完成されたものである。
すなわち、本発明に係る放射線検出装置は、基板上に1次元又は2次元状に配置される複数の光電変換素子を有する光電変換部と、前記基板の外周部に配置される電極取り出し部と、を有するセンサーパネルと、前記電極取り出し部と接続部を介して電気的に接続されるフレキシブル回路基板と、前記光電変換部上に配置され、且つ、放射線を前記光電変換素子が感知可能な光に変換する蛍光体層を有する蛍光板と、前記蛍光体層の端部と前記接続部の端部を前記センサーパネル上で被覆する封止部と、を有する放射線検出装置において、前記封止部は、前記蛍光体層の端部を被覆する第1の封止樹脂と、前記接続部を被覆し、前記第1の封止樹脂と接する第2の封止樹脂と、を有することを特徴とする。
本発明に係る放射線検出装置において、1)前記第1の封止樹脂と前記第2の封止樹脂が互いに異なる材料で形成される、2)前記第1の封止樹脂と前記第2の封止樹脂が互いに異なる色の材料で形成されてなる、前記第1の封止樹脂は黒色系の樹脂で形成されてなる、3)前記封止部は、前記第1の封止樹脂および前記第2の封止樹脂と接する第3の封止樹脂を更に有することが可能である。
本発明に係る放射線検出装置の製造方法は、基板上に1次元又は2次元状に配置される複数の光電変換素子を有する光電変換部と、前記基板の外周部に配置される電極取り出し部を有するセンサーパネルと、前記電極取り出し部と接続部を介して電気的に接続されるフレキシブル回路基板と、前記光電変換部上に配置され、且つ、放射線を前記光電変換素子が感知可能な光に変換する蛍光体層を有する蛍光板と、前記接続部と前記蛍光体層の端部とを前記センサーパネル上で被覆する封止部と、を有する放射線検出装置の製造方法において、前記封止部を形成する工程は、第1の封止樹脂材料で前記蛍光体層の端部を被覆する工程と、第2の封止樹脂材料で前記接続部の端部を被覆する工程と、を有し、前記第1の封止樹脂材料と前記第2の封止樹脂材料とが接していることを特徴とする。
本発明に係る放射線検出装置の製造方法は、前記接続部の端部を被覆する工程として1)前記第1の封止樹脂材料と異なる前記第2の封止樹脂材料で被覆する、2)前記第1の封止樹脂材料と異なる材料の前記第2の封止樹脂材料で被覆する、3)前記第1の封止樹脂材料と粘度の異なる前記第2の封止樹脂材料で被覆する、4)前記第1の封止樹脂材料とチキソ性の異なる前記第2の封止樹脂材料で被覆する、5)前記第1の封止樹脂材料より低い粘度の前記第2の封止樹脂材料で被覆する、6)前記第1の封止樹脂材料より低いチキソ性の前記第2の封止樹脂材料で被覆することが可能である。
本発明に係る放射線撮像システムは、上記いずれかに記載の放射線検出装置と、前記放射線撮像装置からの信号を画像として処理する信号処理手段と、前記信号処理手段からの信号を記録する記録手段と、前記信号処理手段からの信号を表示する表示手段と、前記信号処理手段からの信号を伝送する伝送処理手段と、前記放射線を発生させる放射線源とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果がある。
(1)第1の封止樹脂と第2の封止樹脂を接して形成することによって、電極取り出し部を封止し、電極取り出し部、蛍光体層、接続部及びセンサーパネルに対する防湿性を向上させることが可能である。
(2)蛍光体層端部の欠陥の発生を防止し、また耐久の応力で蛍光体層端部に蛍光体支持基板またはセンサーパネルからの剥がれが生じることがない。
(3)フレキシブル回路基板の端子部の電極配線部に封止樹脂を形成する工程時間の短縮が可能である。
(4)蛍光体層の端部に欠陥がなく、センサーパネル上に封止樹脂対策領域を設ける必要がないため、画素領域を蛍光体層の寸法まで拡大することが可能である。
以上のように、高品位で耐久性の高い放射線検出装置が得られた。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の放射線検出装置の要部を示す断面図である。図2は、本発明の放射検出装置のセンサーパネル全体を含む断面図である。図3は、本発明の放射検出装置のセンサーパネル全体を含む平面図である。図4(a)〜(c)は、本発明の放射線検出装置の製造方法を示す断面図である。図5(a)〜(c)は、本発明の放射線検出装置の製造方法を示す平面図である。
図1、図2、及び図3に示す放射線検出装置において、101はガラス基板、102はガラス基板101上に2次元状に形成され且つアモルファスシリコンを用いたフォトセンサーとTFTからなる画素に対応する光電変換素子部、103はガラス基板101上に形成され且つ光電変換素子部102に接続される配線部、104は配線部103に接続される電極取り出し部(電極パッド部)、105は光電変換素子部102および配線部103を覆い且つ窒化シリコン等よりなる保護層(第1の保護層)をそれぞれ示し、これら各要素101〜105によってセンサーパネル(「2次元光検出器」、「光電変換パネル」等とも呼ぶ)100が構成される。保護層105上には、さらに樹脂膜等で形成される光電変換素子の剛性保護層(図示しない第2の保護層)を設けてもよい。
また、上記放射線検出装置には、図1、図2、及び図3に示すように、センサーパネル100の光電変換素子部102に対応するように形成された蛍光体支持基板111と、その蛍光体支持基板111上に形成される蛍光体層112とを有する蛍光板(「シンチレータパネル」とも呼ぶ)110が、接着剤または粘着剤113を介してセンサーパネル100に貼り合わされている。また、センサーパネル100の電極取り出し部104には、検出用集積回路ICが実装されたフレキシブル回路基板2の端子部2aが異方導電性接着剤(接続部)3を介して熱圧着によって貼り合わされている。
蛍光体層112は、例えば粒子結晶構造をもつ蛍光体から構成される。この場合、使用する蛍光体ペーストに混合される蛍光体の粉体としては、CaWO4、Gd2O2S:Tb、BaSO4:Pbなどの従来知られている蛍光体材料が使用できる。蛍光体層112としては、平均粒子径5〜100μm、好ましくは5〜50μmの蛍光体が望ましい。また、蛍光体ペーストに混合されている有機材料としては、従来、スクリーン印刷で使われている有機材料が使用でき、バインダー樹脂としては、ニトロセルロース、酢酸セルロース、エチルセルロース、ポリビニルブチラール、ポリエステル、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリウレタンなどの、従来知られている樹脂が使用できる。また、有機溶剤としては、例えば、エタノール、メチルエチルケトン、酢酸ブチル、酢酸エチル、キシレン、ブチルカルビトール、テルピネオールなどの、従来知られているものが使用できる。
上記構成の放射線検出装置において、電極取り出し部104に接続されたフレキシブル回路基板2の端子部2aとセンサーパネル100、および蛍光体層112の端部とセンサーパネル110がそれぞれ封止樹脂(封止剤)によって密閉される。この封止樹脂は、第1の封止樹脂12および第2の封止樹脂13を有し、第1の封止樹脂12は、蛍光体層112端部を被覆し、第2の封止樹脂13は、フレキシブル回路基板2の端子部2a端部を被覆しており、第1の封止樹脂12及び第2の封止樹脂13は互いに接している。
上記第1および第2の封止樹脂12、13としては、一般に透水率の低い材料を加工、形成することにより封止樹脂として用いられており、本実施形態においても一般的な封止材料を使用することができ、使用される部位により好適な材料を選定することができる。特に、蛍光体層112端部を被覆する第1の封止樹脂12は、蛍光体層112の端部剥がれ破壊を防止することを目的とし、またフレキシブル回路基板2の端子部2a端部を被覆する第2の封止樹脂13は、電極配線部および端子部2aの密閉を目的とし、それぞれシリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の一般的な封止材料を用いることができ、そのうちでも特に水分透過率の低い材料が望ましい。
次に、図4(a)〜(c)および図5(a)〜(c)を参照して、図1および図2に示す放射線検出装置の製造方法を説明する。
まず、図4(a)および図5(a)に示すように、蛍光板110が貼り合わされたセンサーパネル100上の電極取り出し部104に、異方導電性接着剤3の熱圧着によりフレキシブル回路基板2の端子部2a端部が接続される。
次いで、図4(b)および図5(b)に示すように、蛍光体層112の端部を覆うように第1の封止樹脂12を形成する。
ここで、蛍光体支持基板111に形成された蛍光体層112は、その蛍光体粒子間が点接触している部分がバインダー樹脂によって補強されているに過ぎず、極めてはがれ応力に対して脆い構造となっている。このため、蛍光体層112の端部を覆う第1の封止樹脂12は、蛍光体支持基板111と蛍光体層112、および接着剤113を一括してセンサーパネル100に接合することにより蛍光体層112のはがれ防止及び蛍光体層112の強度補強をすることが重要な機能である。また、蛍光体層112の端部においては、蛍光体粒子間に空隙(空孔)が存在している。この蛍光体粒子の粒子径は5〜50ミクロン、空孔の大きさは数ミクロンから数十ミクロンである。
そこで、第1の封止樹脂12は、蛍光体層112と接してその蛍光体粒子の空孔に深く滲入していかない材料であればよく、蛍光体粒子の空孔の度合いによってその空孔への滲入深さは1mm以下、好ましくは300μm以下が望ましい。すなわち、第1の封止樹脂12に使用する材料としては、粘度が高く流動性が低い、表面張力が高く蛍光体粒子の空孔に滲入しにくい材料が望ましい。特に、チキソ性の高い材料は、塗布時には流動し且つ端部に形成した後に流動しにくくなるので好適な材料である(図4(b)参照)。このように蛍光体層112の蛍光体粒子の空孔に滲入しにくい材料は、形状保持能力が高く、蛍光体層112の端部に第1の封止樹脂12となる材料を塗布した際にフレキシブル回路基板2の端子部2aに樹脂が流れ込むことがない。ゆえに、第1の封止樹脂12によって、蛍光体層112の端部の空孔への滲入なしに蛍光体支持基板111、蛍光体層112、およびセンサーパネル100を一体で強固に封止することができる。
このように蛍光体への封止樹脂の滲入がなくなると、その分、蛍光板110側の蛍光体層112が成す蛍光体サイズに対しセンサーパネル100側の光電変換素子部102が成す画素サイズを拡大することができる。そうすると、蛍光体層112の端部と光電変換素子部102が成す画素との間の距離が近接してくるので、蛍光体層112の端部に対する光の遮断が特に重要となってくる。そこで、第1の封止樹脂13としては、蛍光体層112から外部への漏れ光を防止し、かつ、外部からの光を遮断する目的で、封止樹脂に色の付いた樹脂、特に黒い樹脂(黒色系の材料)を使用することが好ましい。
また、蛍光板110の蛍光体支持基板111全体を、あるいは蛍光板110全体を覆うように防湿保護層(図示しない)を設ける場合は、防湿保護層、蛍光体支持基板111、蛍光体層112、粘着剤113の端部をセンサーパネル100と一体化して強固に封止することができる。蛍光体支持基板111は、樹脂からなる場合が一般的であるため、例えばアルミなどの金属箔層を粘着材および接着剤などで蛍光板110に張り合わせると、蛍光体層112の防湿効果が飛躍的に向上するので望ましい。
次に、図4(c)および図5(c)に示すように、電極取り出し部104上のフレキシブル回路基板2の端子部2aに第2の封止樹脂13を設ける。
一般的に、このような電極取り出し部104にフレキシブル回路基板2の端子部2aを熱圧着した場合、端子部2a下部とセンサーパネル100間の隙間の大きさは、おおよそ5〜100ミクロンとなる。該隙間に入りやすいように、第2の封止樹脂13の材料は、粘度が低いものが好ましい。または、第2の封止樹脂13の材料は、表面張力が低く隙間を濡らしながら塗布形成されていく材料が望ましい。また、特にチキソ性の低い樹脂材料は、パネル上に塗布後にも徐々に隙間に流動し端部隙間に入り込んでいくので好適な材料である。
一般に高分子に水が含有された場合、高分子と水素結合し高次構造を形成して結合水となるが、結合水は樹脂内に取り込まれている時は腐食作用を起こす原因となることはない。しかし、樹脂にボイドや割れ目からなる空隙があると、この空隙に水分が到達し自由に動き回ることのできる自由水として水層を形成し、この空隙が配線部との境界に存在する場合においては、水分が腐食の原因となる。従って、腐食防止の封止樹脂の形成という観点では、透湿率の低い封止材料を用いることは、このような空隙に到達する水分を減らすという意味では効果があるが、配線部と封止樹脂の境界に空隙を存在させないことが最も重要である。また、剥き出しの配線部と接するのでハロゲン等の不純物をできるだけ含有しないことが望ましい。
上記説明のように、第1の封止樹脂12と第2の封止樹脂13を接して形成することによって、電極取り出し部104を封止し、電極取り出し部104、蛍光体層112、接続部3及びセンサーパネル100に対する防湿性を向上させることが可能である。また、蛍光体層112端部とフレキシブル回路基板2の端子部2a端部の封止樹脂は、極めて異なる特性を要求されていることから、同材料で双方の要求特性を満足することは難しく、各部位の目的別に応じて異なる特性(例えば、粘度、チキソ性、表面張力)を有する材料から形成される第1および第2の封止樹脂12、13で構成している。第1および第2の封止樹脂12、13となる材料の好ましい特性例として、樹脂粘度に関する特性(粘度、チキソ性、および表面張力)の比較表を以下の表1に示す。
Figure 2005156545
樹脂粘度に関する特性は、上記のような項目があり、例えばチキソ性の高い樹脂であれば粘度が低くても蛍光体粒子の空孔に滲入することはなく、同様にチキソ性が低くても粘度が高ければ同様に蛍光体の空孔に滲入することはない。
なお、上記実施形態では、各部位の目的別に第1および第2の封止樹脂12、13を形成しているが、図6に示すように、これら封止樹脂12、13の上に第3の封止樹脂14を形成して3層構造にすることも可能である。
図6の例では、第1の封止樹脂12は、上記と同様に、蛍光体層112の端部封止部に形成され、主に蛍光体粒子間の空孔に滲入せず、かつ蛍光体のはがれ応力にたいする補強を目的とする補強樹脂を形成する。
また、第2の封止樹脂13は、上記と同様に、電極取り出し部104上に形成されたフレキシブル回路基板の端子部とその下に形成されている異方性導電性接着剤3の間に形成された隙間を漏れなく樹脂で充填することを目的とする空間充填能力の高い樹脂を形成する。
さらに、第3の封止樹脂14は、蛍光体補強樹脂としての第1の封止樹脂12と端子部空隙充填樹脂としての第2の封止樹脂13を覆うように形成し双方の部位に水分が侵入しないように透湿率の低く防湿を目的とする樹脂を形成することができる。このように各部位に要求されたもっとも重要な性質を各々満足する異なる樹脂を形成することにより封止効果の高い封止部を形成することが可能である。
なお、本実施形態では、センサーパネル(2次元光検出器)100として、ガラス基板上にアモルファスシリコンを用いたフォトセンサーとTFTからなる光電変換素子部102を形成した場合について説明したが、CCDやCMOSセンサ等を2次元状に配置した撮像素子を形成した半導体単結晶基板上に下地層および蛍光体層112を配置することで
放射線検出装置を構成することができる。
次に、本発明の放射線検出装置の実施例およびその比較例を説明する。
まず、図4(a)および図5(a)に示すように、センサーパネル100を形成し、のセンサーパネル上に蛍光板110を貼り合わせ、その周辺部にフレキシブル回路基板2を接続した。
具体的には、ガラス基板101上の非晶質シリコンから成る半導体薄膜上にフォトセンサーとTFTからなる光電変換素子部(光検出素子(画素))102および配線部103を形成し、その上にSiNXからなる保護膜(第1の保護層)105と電極取り出し部104とを形成し、さらにポリイミド樹脂を硬化した図示しない保護層(第2の保護層)を形成して、センサーパネル100を作製した。
次いで、保護層105の表面に、酸化チタン含有のポリエチレンテレフタレートシートからなる蛍光体支持基板111に酸化硫化ガドリニウム蛍光体とポリビニルブチラールをバインダー樹脂とする蛍光体層112を塗布し、さらにアクリル粘着剤113を形成して蛍光板110を得た。
次いで、得られた蛍光板110をアクリル粘着剤113でセンサーパネル100に貼り合わせた。なお、センサーパネル100の画素領域は、蛍光体サイズに対して、蛍光体貼
り合わせ公差+0.5mmまで拡大した。また、センサーパネル100上の電極取り出し部104に、異方導電性接着剤3を介してフレキシブル回路基板2の端子部2aを熱圧着した。さらに、蛍光板110全体を覆うように、防湿保護層として、ポリエチレンテレフ
タレートとAlが積層されたシートをアクリル粘着剤で貼り合わせた。
次に、図4(b)に示すように、蛍光体層112の端部および保護層端部を被覆するように、第1の封止樹脂12の材料として、半流動性シリコーン樹脂(TSE3253 黒色樹脂 粘度 14000cP GE東芝シリコーン社製)をディスペンサー塗布した。この樹脂は、フレキシブル回路基板2の端子部2a側には流動することなく蛍光体層112の端部にのみ形成された。この樹脂は、センサーパネル100から高さ1.6mmで形成された。
続いて、図4(c)および図5(c)に示すように、フレキシブル回路基板2の端子部2a端部に、第2の封止樹脂13の材料として、流動性シリコーン樹脂(TES325 粘度 4000cP GE東芝シリコーン社製)を同様に塗布したところ、塗布後30秒で端子部2a下部の隙間に空隙が発生することなく塗布できた。この樹脂は、センサーパネル100から高さ1.4mmで形成された。
次いで、上記第1および第2の封止樹脂12、13を塗布したセンサーパネル100を恒温槽で温度80℃、15時間(h)の硬化条件で一括して硬化させた。
以上のようにして、実施例1の放射線検出装置を得た。
実施例1と同様にして、センサーパネル100に、蛍光体層112、フレキシブル回路基板2の端子部(電極端子)2aを貼り合わせた(図4(a)、図5(a)参照)。
次いで、蛍光体層112の端部とフレキシブル回路基板2の端子部2aに同時に第1お
よび第2の封止樹脂12、13を形成した(図4(b)及び(c)、図5(b)及び(c)参照)。
すなわち、蛍光体層112の端部および保護層端部を被覆するように、第1の封止樹脂12の材料として、半流動性アクリル樹脂(XVL−14 粘度 12000cP 協立化学社製)をディスペンサー塗布した。この樹脂は、フレキシブル回路基板2の端子部2a側には流動することなく、蛍光体層112の端部にのみ形成された。この樹脂は、センサーパネル100から高さ1.5mmで形成された。樹脂形成後、UV(ultraviolet:紫外線)照射装置にて、UV光(パワー 4500mJ/cm10秒照射)を照射して樹脂を硬化させた。
続いて、フレキシブル回路基板2の端子部2aの端部に、第2の封止樹脂13の材料として、流動性アクリル樹脂(TF−3348−15F2G 粘度 5800cP 日立化成社製)を同様に塗布したところ、塗布後30秒で端子部2aの下部の隙間に空隙が発生することなく塗布できた。この樹脂は、センサーパネル100から高さ1.5mmで形成された。樹脂形成後、UV照射装置にて、UV光(パワー 1500mJ/cm10秒照射)を照射して樹脂を硬化させた。
以上のようにして、実施例2の放射線検出装置を得た。
実施例1と同様にして、センサーパネル100に、フレキシブル回路基板2の端子部(電極端子)2aを貼り合わせた(図4(a)、図5(a)参照)。
次いで、蛍光体層112の端部とフレキシブル回路基板2の端子部2aに同時に第1および第2の封止樹脂12、13を形成した(図4(b)及び(c)、図5(b)及び(c)参照)。
すなわち、蛍光体層112の端部および保護層端部を被覆するように、第1の封止樹脂12の材料として、半流動性シリコーン樹脂(XE14−B5778 粘度 1700cP GE東芝シリコーン社製)をディスペンサー塗布した。この樹脂は、フレキシブル回路基板2の端子部2a側には流動することなく、蛍光体層112の端部にのみ形成された。この樹脂は、センサーパネル100から高さ1.6mmで形成された。
続いて、フレキシブル回路基板2の端子部2aの端部に、第2の封止樹脂13の材料として、流動性シリコーン樹脂(XE5844 粘度 2100cP GE東芝シリコーン社製)を同様に塗布したところ、塗布直後の樹脂の高さはセンサーパネル100から1.5mmであったが、30秒経過後の樹脂の高さはセンサーパネル100から0.8mmに変化し、これにより端子部2aの下部の隙間に空隙が発生することなく塗布できた。この樹脂は、デスペンサー塗布によって変形流動後に自己形状保持能力を即回復しており、これにより第1の封止樹脂12の材料として用いた半流動性シリコーン樹脂(XE14−B5778)は、第2の封止樹脂13の材料として用いた流動性シリコーン樹脂(XE5844)よりもチキソ性が高いことを確認した。
次いで、上記第1および第2の封止樹脂12、13を塗布したセンサーパネル100を恒温槽で温度30℃、10時間(h)の硬化条件で一括して硬化させた。
以上のようにして、実施例3の放射線検出装置を得た。
実施例1と同様にして、センサーパネル100に、蛍光体層112、フレキシブル回路基板2の端子部(電極端子)2aを貼り合わせた。(図4(a)、図5(a)参照)。
次いで、蛍光体層112の端部とフレキシブル回路基板2の端子部2aに第1および第2の封止樹脂12、13を形成した。(図4(b)及び(c)、図5(b)及び(c)参照)
すなわち、蛍光体層112の端部および保護層端部を被覆するように第1の封止樹脂12の材料として半流動性アクリル樹脂(XVL−14 粘度 12000cP 協立化学社製)をディスペンサー塗布した。この樹脂はフレキシブル回路基板2の端子部2a側には流動することなく、蛍光体層112の端部にのみ形成された。この樹脂はセンサーパネル100から高さ1.5mmで形成された。樹脂形成後、UV(ultraviolet:紫外線)照射装置にて UV光(パワー 4500mJ/cm 10秒照射)を照射して樹脂を硬化させた。
続いて、フレキシブル回路基板2の端子部2aの端部に、第2の封止樹脂13の材料として、流動性アクリル樹脂(TF−8147B 粘度 200cP 日立化成社製)を同様に塗布したところ、塗布後10秒で端子下部の隙間に空隙が発生することなく塗布できた。この樹脂は、センサーパネルから高さ0.5mmで形成された。樹脂形成後、30度にて20分送風して樹脂を乾燥させた。
以上のようにして、実施例4の放射線検出装置を得た。
実施例2と同様にして、センサーパネル100に、蛍光体層112、フレキシブル回路基板2の端子部(電極端子)2aを貼り合わせた(図4(a)、図5(a)参照)。
次いで、蛍光体層112の端部とフレキシブル回路基板2の端子部2aに同時に第1および第2の封止樹脂12、13を形成した(図4(b)、(c)参照)。なお、第2の封止樹脂13は、各フレキシブル回路基板2の端子ごとに個別にその外周端部を覆うように形成した(図7参照)。
すなわち、蛍光体層112の端部および保護層端部を被覆するように、第1の封止樹脂12の材料として、半流動性アクリル樹脂(XVL−14 粘度 12000cP 協立化学社製)をディスペンサー塗布した。この樹脂は、フレキシブル回路基板2の端子部2a側には流動することなく、蛍光体層112の端部にのみ形成された。この樹脂は、センサーパネル100から高さ1.5mmで形成された。樹脂形成後、UV(ultraviolet:紫外線)照射装置にて、UV光(パワー 4500mJ/cm10秒照射)を照射して樹脂を硬化させた。
続いて、フレキシブル回路基板2の端子部2aの端部に、第2の封止樹脂13の材料として、流動性アクリル樹脂(TF−3348−15F2G 粘度 5800cP 日立化成社製)を同様に塗布したところ、塗布後30秒で端子部2aの下部の隙間に空隙が発生することなく塗布できた。この樹脂は、センサーパネル100から高さ1.5mmで形成された。樹脂形成後、UV照射装置にて、UV光(パワー 1500mJ/cm10秒照射)を照射して樹脂を硬化させた。
以上のようにして、実施例5の放射線検出装置を得た。
上記実施例1、2、3、4、5で得られた放射線検出装置に対し、耐久性を調査するため、温度60℃、湿度90%の環境で1000時間(h)放置した。放置後の放射線検出装置に対し、X線を照射して画像を取得し、得られた画像から蛍光体剥がれや破損による欠陥画像があるかないかを観察したところ、実施例1、2、3、4、5のいずれも欠陥は検出されなかった。
以上の実施例1、2、3、4、5の作製条件および試験結果を表2に示す。
Figure 2005156545
(比較例1)
実施例1と同様にして、センサーパネル100に、フレキシブル回路基板2の端子部(電極端子)2aを貼り合わせた。次いで、蛍光体層112の端部とフレキシブル回路基板2の端子部2aに同時に封止樹脂(封止剤1)を形成した(図9参照)。
封止樹脂の材料としては、流動性アクリル樹脂(TF−1159EB−14 粘度 200cP 日立化成社製)を塗布した。塗布後、23℃、20分送風乾燥して硬化させた。
このようにして得られた比較例1の装置に対し、X線を照射して画像を取得し、得られた画像を調べたところ、蛍光体端部から封止樹脂が染み込んだことが原因と思われる画像欠陥が発生していることが確認された。装置を解体したところ、蛍光体端部から約5−10mmの幅で封止樹脂が蛍光体層の空孔に染み込んでいることが確認された
(比較例2)
実施例1と同様にして、センサーパネル100に、フレキシブル回路基板2の端子部(電極端子)2aを貼り合わせた。次いで、蛍光体層112の端部とフレキシブル回路基板2の端子部2aに同時に封止樹脂(封止剤1)を形成した(図9参照)。
封止樹脂の材料としては、半流動性アクリル樹脂(XVL−14 粘度 12000cP 協立化学社製)をディスペンサー塗布したところ、端子下部の空隙に封止樹脂が入り込まず空隙が発生した。発生した空隙の消滅を待たずに塗布後30秒で、UV光(パワー 4500mJ/cm10秒照射)を照射して樹脂を硬化させた。
このようにして得られた比較例1の放射線検出装置に対し、耐久性を調査するため、温度60℃、湿度90%、1000時間(h)放置した。放置後の放射線検出装置に対し、X線を照射して画像を取得し、得られた画像から蛍光体剥がれや破損による欠陥画像があるかないかを観察したところ、フレキシブル回路基板2の端子部2aの腐食が原因と思われる電極部破損による画像欠陥が発生していることが確認された。フレキシブル回路基板2の端子部2aを解体して調査したところ、その端子端部にボイドが存在し、このボイド部分から腐食部が発見された。
以上の比較例1、2の作製条件および試験結果について表3に示す。
Figure 2005156545
次に、応用例を説明する。
図8は、本発明による放射線検出装置のX線診断システムへの応用例を示したものである。
図8において、X線チューブ6050で発生したX線6060は患者あるいは被験者6061の胸部6062を透過し、図4に示したような放射線検出装置(イメージセンサ)6040に入射する。この入射したX線には患者6061の体内部の情報が含まれている。X線の入射に対応してシンチレーター(蛍光体層)は発光し、これをセンサーパネルの光電変換素子が光電変換して、電気的情報を得る。この情報はデジタルに変換され信号処理手段となるイメージプロセッサ6070により画像処理され制御室の表示手段となるディスプレイ6080で観察できる。
また、この情報は電話回線6090等の伝送処理手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタールームなど表示手段となるディスプレイ6081に表示もしくは光ディスク等の記録手段に保存することができ、遠隔地の医師が診断することも可能である。また記録手段となるフィルムプロセッサ6100によりフィルム6110に記録することもできる。
以上説明したように、本発明は、医療用のX線センサ等に応用することが可能であるが、無破壊検査等のそれ以外の用途に応用した場合にも有効である。
本発明の実施形態に係る放射線検出装置の要部構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る放射線検出装置の全体構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る放射線検出装置の全体構成を示す平面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る放射線検出装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る放射線検出装置の製造方法を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る放射線検出装置を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る放射線検出装置を示す平面図である。 本発明の応用例に係る放射線撮影システムの構成を示す概念図である。 従来例の放射線検出装置を示す断面図である。
符号の説明
1 封止剤(封止樹脂)
2 フレキシブル回路基板
2a 端子部(端子接続部)
3 異方導電性接着剤
10 染み込み部
11 ボイド部
12 第1の封止樹脂(封止層)
13 第2の封止樹脂(封止層)
14 第3の封止樹脂(封止層)
100 センサーパネル
101 ガラス基板
102 配線部
103 光電変換素子部
104 電極取り出し部(電極パッド部)
105 保護層(第1の保護層)
110 蛍光板
111 蛍光体支持基板
112 蛍光体
113 粘着剤

Claims (13)

  1. 基板上に1次元又は2次元状に配置される複数の光電変換素子を有する光電変換部と、
    前記基板の外周部に配置される電極取り出し部と、を有するセンサーパネルと、
    前記電極取り出し部と接続部を介して電気的に接続されるフレキシブル回路基板と、
    前記光電変換部上配置され、且つ、放射線を前記光電変換素子が感知可能な光に変換する蛍光体層を有する蛍光板と、
    前記蛍光体層の端部と前記接続部の端部とを前記センサーパネル上で被覆する封止部とを有する放射線検出装置において、
    前記封止部は、前記蛍光体層の端部を被覆する第1の封止樹脂と、前記接続部の端部を被覆し、前記第1の封止樹脂と接する第2の封止樹脂とを有することを特徴とする放射線検出装置。
  2. 請求項1に記載の放射線検出装置において、前記第2の封止樹脂は、前記第1の封止樹脂と異なる材料により形成されてなることを特徴とする放射線検出装置。
  3. 請求項1に記載の放射線検出装置において、前記第2の封止樹脂は、前記第1の封止樹脂と異なる色の材料により形成されてなることを特徴とする放射線検出装置。
  4. 請求項3に記載の放射線検出装置において、前記第1の封止樹脂は、黒色系の材料で形成されてなることを特徴とする放射線検出装置。
  5. 請求項1に記載の放射線検出装置において、前記封止部は、前記第1の封止樹脂および前記第2の封止樹脂と接する第3の封止樹脂を更に有することを特徴とする放射線検出装置。
  6. 基板上に1次元又は2次元状に配置される複数の光電変換素子を有する光電変換部と、
    前記基板の外周部に配置される電極取り出し部と、を有するセンサーパネルと、
    前記電極取り出し部と接続部を介して電気的に接続されるフレキシブル回路基板と、
    前記光電変換部上に配置され、且つ、放射線を前記光電変換素子が感知可能な光に変換する蛍光体層を有する蛍光板と、
    前記蛍光体層の端部と前記接続部の端部とを前記センサーパネル上で被覆する封止部とを有する放射線検出装置の製造方法において、
    前記封止部を形成する工程は、第1の封止樹脂材料で前記蛍光体層の端部を被覆する工程と、前記第1の封止樹脂材料と接している第2の封止樹脂材料で前記接続部を被覆する工程とを有することを特徴とする放射線検出装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の放射線検出装置の製造方法において、前記接続部の端部を被覆する工程は、前記第1の封止樹脂材料と異なる前記第2の封止樹脂材料で被覆することを特徴とする放射線検出装置の製造方法。
  8. 請求項6に記載の放射線検出装置の製造方法において、前記接続部の端部を被覆する工程は、前記第1の封止樹脂材料と異なる材料の前記第2の封止樹脂材料で被覆することを特徴とする放射線検出装置の製造方法。
  9. 請求項6に記載の放射線検出装置の製造方法において、前記接続部の端部を被覆する工程は、前記第1の封止樹脂材料と粘度の異なる前記第2の封止樹脂材料で被覆することを特徴とする放射線検出装置の製造方法。
  10. 請求項6に記載の放射線検出装置の製造方法において、前記接続部の端部を被覆する工程は、前記第1の封止樹脂材料とチキソ性の異なる前記第2の封止樹脂材料で被覆することを特徴とする放射線検出装置の製造方法。
  11. 請求項9に記載の放射線検出装置の製造方法において、前記接続部の端部を被覆する工程は、前記第1の封止樹脂材料より低い粘度の前記第2の封止樹脂材料で被覆することを特徴とする放射線検出装置の製造方法。
  12. 請求項10に記載の放射線検出装置の製造方法において、前記接続部の端部を被覆する工程は、前記第1の封止樹脂材料より低いチキソ性の前記第2の封止樹脂材料で被覆することを特徴とする放射線検出装置の製造方法。
  13. 請求項1に記載の放射線検出装置と、
    前記放射線撮像装置からの信号を画像として処理する信号処理手段と、
    前記信号処理手段からの信号を記録する記録手段と、
    前記信号処理手段からの信号を表示する表示手段と、
    前記信号処理手段からの信号を伝送する伝送処理手段と、
    前記放射線を発生させる放射線源とを有することを特徴とする放射線撮像システム。
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