JP2005156332A - 血液検査方法およびそれに用いる真空採血管 - Google Patents

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Abstract

【課題】 採血量を減らして被採血者の肉体的負担を軽減することができる血液検査技術を提供する。
【解決手段】 採血した血液を収容する採血管本体1と、この採血管本体1を軸方向へ移動可能に収容する外筒5とが軸方向へ相対的に移動可能に構成された真空採血管を用いて、血算測定時は採血管本体1が外筒5内に収納された状態で行った後、採血管本体1の先端から半分程度を外筒5から突出させて赤沈測定に供する。このように血算測定用と赤沈測定用の真空採血管を共有化したことにより、測定毎に個別に採血する必要が無く一回の採血で済み、採血量を減じることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は血液検査方法およびそれに用いる真空採血管に関し、さらに詳細には、真空採血管を用いて血算(例えば、赤血球数、白血球数、血色素量、ヘマトクリット値等)および赤沈(赤血球沈降速度)を測定する方法およびそれに好適に用いられる真空採血管に関する。
採血時あるいは採血後の分注時の針刺し事故を防ぐため、近年真空採血管を用いた血液採取が行われている。
この種の真空採血管は、真空吸引作用により人体の腕等から血液を採取するものであって、例えば、図6(a)に示す血算測定用のものや、図6(b)に示す赤沈測定用のものが上げられるが、その一般的な基本構造はほぼ同じである。すなわち具体的には、一端が開口し他端が閉塞された円管状を呈する採血管本体a(e)の開口端に、ゴムや樹脂等からなる弾性を有する密封栓b(f)が密栓されるとともに、採血管本体a(e)の内部c(g)が減圧されてなる(例えば、特許文献1参照)。
このように各種真空採血管の基本構造はほぼ同じであるが、寸法的には、各血液検査装置に対応した寸法が必要である。すなわち、例えば、図6からも解るように、赤沈測定用の真空採血管は、血算測定用の真空採血管よりも内径が細く軸長寸法が長く設定されている。
また、双方の真空採血管にあらかじめ封入されている抗凝固剤が異なる。具体的には、上記抗凝固剤としては、血算測定用には、採血管本体aの内部c(詳細には内壁)に顆粒状または溶液状のEDTA(エチレンジアミン四酢酸)が規定量噴霧付着されている一方、赤沈測定用には、採血管本体eの内部gにクエン酸ナトリウム溶液が規定量封入されている。
上述したように、血算測定装置や赤沈(赤血球沈降速度)測定装置などの血液検査装置毎に、対応する真空採血管が異なるため、これら異なる血液検査を行うに際しては、それら血液検査毎に採血する必要が有り、これら複数回の採血が、採血される患者等の被採血者の肉体的負担になっていた。
特開2003−250782号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、その主たる目的は、採血量を減らして被採血者の肉体的負担を軽減することができる血液検査方法およびそれに用いる真空採血管を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明の血液検査法は、1本の真空採血管を用いて人体の腕等から血液を採取した後、前記真空採血管を複数種類の血液検査装置にセットして血液情報を測定することを特徴とする。
好適な実施態様として、上記真空採血管は、上記複数種類の血液検査装置の必要長さに応じて、全長を軸方向に伸縮可能な構成とされたものを用いる。
また、前記血液検査装置としては、例えば血算測定装置および赤血球沈降速度測定装置が挙げられる。
本発明の真空採血管は、真空吸引作用により人体の腕等から血液を採取する真空採血管であって、血液検査装置にセットして血液情報を測定する際に、前記血液検査装置の必要長さに応じて、全長を軸方向に伸縮可能な構成とされたことを特徴とする。
好適な実施態様として、上記伸縮可能な構成は、採取した血液を収容する採血管本体と、この採血管本体を軸方向へ移動可能に収容する外筒とが軸方向へ相対的に移動可能とされてなる。
また、上記真空採血管の全長を所定長さに位置決め規定する長さ規定手段を備えてなる。具体的には、上記採血管本体に係止凸部を備えるとともに、上記外筒に上記係止凸部を案内係合する案内係合部を備えてなり、この案内係合部は、上記外筒の軸方向へ延びる軸方向案内溝の一部に一体的に形成されている。
本発明によれば、軸方向に伸縮自在な真空採血管を用いて、被採血者から血液を採取した後、この真空採血管を血算測定用に利用する際は前記真空採血管が最も縮んだ状態でセットし、この真空採血管を赤沈測定用に利用する際は前記真空採血管が最も伸びた状態でセットすることにより、1本の真空採血管で2種類の血液検査が可能で有り、その分被採血者からの採血量が減るため、被採血者への肉体的負担が減少する。
また、本発明によれば、採血の回数が減ることにより、針刺し事故等の危険性を減少することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明に係る真空採血管が図1〜図4に示されている。この真空採血管Iは、採血管本体1の開口端が密封栓2により密栓されるとともに、採血管本体1の内部3が減圧されてなる基本構造に加えて、採血管本体1の外周部に、この採血管本体1と軸方向へ相対的に移動可能で、かつ採血管本体1を収納可能な外筒5が設けられ、真空採血管Iの全長が軸方向に伸縮可能な構成とされている。
採血管本体1は、図3に示すように、一端が開口し他端が閉塞された円管状を呈する透明の合成樹脂やガラス製の試験管形状のもので、その外形寸法は、現在流通している血算測定用の真空採血管のものと同様に、外径9.0mm、長さ82mm程度に設定されている。
密封栓2は、ゴムや樹脂等からなる弾性を有する栓部材で、上部の刺通部2aと下部の嵌合部2bとからなる一体成形品である。刺通部2aは、後述する採血針9が刺通可能な軸方向厚みを有する。また、嵌合部2bは、上記採血管本体1の開口端部の内径面1aに気密状に密封嵌合可能な形状寸法とされている。
採血管本体1の開口部の上部には、上記密封栓2の刺通部2aの外径部を保護するための栓保護部1dが形成され、採血中や血液検査装置で測定中に、密封栓2に外力が加わって採血管本体1の開口部から脱落するのを防止する。
そして、上記採血管本体1の開口部の内径面1aに、上記密封栓2の嵌合部2bが挿入嵌合されるとともに、採血管本体1の内部3が減圧処理されることで上記基本構造が組立て構成される。なお、減圧処理は、減圧雰囲気下で密封栓2による密栓作業を行うか、あるいは密栓後に密封栓2を介して採血管本体1の内部3を減圧するなど、目的に応じて適宜の手段が講じられる。
採血管本体1の内部3には、血算測定時に使用される抗凝固剤が封入されている。具体的には、採血管本体1の内壁1aに抗凝固剤であるEDTA(エチレンジアミン四酢酸)好適にはEDTA−2Kの顆粒または溶液4が噴霧付着されている。
採血管本体1の栓保護部1dの外径面1には、後述する外筒5と協働(軸方向への相対的移動)して、真空採血管Iを伸縮したり係止したりする際に使用される係止凸部1cが一体的に形成されている。この係止凸部1cは、栓保護部1dの円筒外径面の一部からその径方向外方へ延びて突設されており、後述する外筒5の軸方向スリット(軸方向案内溝)5eおよび案内係合部Ra,Rbと協働して、真空採血管Iの長さを伸縮したり規定したりする手段を構成している。
外筒5は、上述した採血管本体1との軸方向への相対的移動により、真空採血管Iを軸方向に伸縮可能とするとともに、その外径面5dに、被採血者(血液採取する個人)を識別するための識別表記を施すためのもので、合成樹脂材料等からなる薄肉中空円筒体の形態とされる。
この外筒5は、具体的には図4に示すように、その外側が段付き形状を呈するとともに、軸方向に上述した採血管本体1の係止凸部1cを案内摺動するための軸方向スリット5eが、外径部から内径部にかけて貫通状態で軸方向に延びて設けられている。すなわち、外筒5の一部が軸方向スリット5eによって縦割りされた状態である。
外筒5の内側は、採血管本体1の栓保護部1dの外形寸法d1よりわずかに大きな内径寸法D1を有する内径部5aと、この内径部5aの下部に、内径部5aから軸芯に向かって突出する複数本(本実施形態では3本)の突起部5bが一体的に形成されている。
突起部5bは、外筒5の軸と直角方向の断面形状が三角形状を呈し、その三角形の頂点
を円周で結んだ際の直径D2が、採血管本体1の外形寸法d2よりもわずかに大きく設定されるとともに、これら突起部5bの上端5cの位置は、採血管本体1の先端が外筒5から最も伸びた状態で、採血管本体1の栓保護部1dの下面が軸方向に係止されるように設定されている。
外筒5の外側は、その上部のみが、採血管本体1を収納時にその栓保護部1dと係止凸部1cを被覆保護するために肉厚形状とされ、その外径寸法は、後述する採血管ホルダ10に装着する際にスムーズに脱着できる寸法に設定されている。
外筒5の外径面5dには、後述するデータ照合用のバーコードラベル7が貼付される。
外筒5の軸方向スリット5eは、上記採血管本体1の係止凸部1cを軸方向に案内摺動するための案内溝を構成するもので、その上部2カ所には軸対象の係止突起5f,5fおよび5g,5gが一体的に形成されるとともに、その下部1カ所には同じく軸対象の係止突起5h,5hが形成されている。
これら係止突起5f,5fおよび5g,5gとにより、上部の案内係合部Raが構成されるとともに、係止突起5h,5hおよび突起部5b,5b,…とにより、下部の案内係合部Rbが構成される。
案内係合部RaおよびRbの近傍には、これら案内係合部Ra,Rbが弾性的に拡開容易なるように、弾性増幅用の溝5i,5iおよび5j,5jが各々設けられている。これら弾性増幅用の溝5i,5iおよび5j,5jは、具体的には、外径部から内径部にかけて貫通状態で軸方向スリット5eと平行に設けられた細長い溝で、それらの長手方向の中心位置が、各々係止突起5f,5fおよび係止突起5g,5gの位置にほぼ対峙する。
そして、採血管本体1の係止凸部1cが係止突起5f,5f(5g,5g)を乗り越える際に、弾性増幅用の溝5i,5i(5j,5j)が存在することで、係止突起5f,5f(5g,5g)が容易に拡開されるように寸法が設定されている。
次に、以上のように構成された外筒5を採血管本体1に取り付け、これら両者1、5の軸方向の相対的な移動により、真空採血管Iを伸縮操作する際の手順を図1および図2を用いて説明する。
上述のごとく密封栓2により密封形成された採血管本体1に対して、外筒5を先端側つまり図面において下側から挿入すると、採血管本体1の先端は半球形状を呈しているので、
外筒5の内径部5aに対して抵抗なくスムーズに挿入される。
さらに外筒5を挿入していくと、外筒5の上部に設けられた栓保護部5eの上面が、採血管本体1の係合凸部1cと当接したところで、それ以上挿入できなくなる。
そこで、外筒5および採血管本体1を軸周りに相対移動(回転)させ、外筒5の軸方向スリット5eが、採血管本体1の係止凸部1cにはまり込む位置で、再び外筒5を採血管本体1に押し込むと、係止凸部1cが、外筒5の係止突起5fの傾斜面5f1,5f1に沿って摺動案内されるとともに、外筒5の軸方向スリット5eが、材質の弾性により拡開されて、採血管本体1の係止凸部1cが、外筒5の係止突起5f,5fを乗り越えて、案内係合部Raに填り込む。
上記のように、採血管本体1の係止凸部1cが案内係合部Raに填り込んで係合すると、採血管本体1が先端部分を残して外筒5に収納された状態になる(真空採血管Iの最短縮長状態)(図1(a)および図2(a)参照)。
この状態においては、採血管本体1は外筒5に対して軸方向への移動が阻止され、例えば、図示しないオートラベラ等を用いてのバーコードラベル7の貼付が可能となるとともに、後述する採血管ホルダ10にセットして採血したり、血算測定装置IIにセットして、外筒5に収納された採血管本体1内の血液を利用して、血算を測定することが可能となる。
真空採血管を伸ばして使用する際は、図1(a)および図2(a)に示す状態から、外筒5を採血管本体1に押し込むと、採血管本体1の係止凸部1cが外筒5の係止突起5g,5gを拡開して乗り越えた後、外筒5の軸方向スリット5eに沿って摺動し、下部の係止突起5h,5hに当接する。
そこで、さらに外筒5を採血管本体1に押し込んで軸方向に相対移動させると、採血管本体1の係止凸部1cが外筒5の係止突起5h,5hを拡開して乗り越えるとともに、採血管本体1の栓保護部1dの下面が、外筒5の突起部5b,5b,…の上面5cと当接して係止される(図1(b)および図2(b)参照)。
この状態においては、採血管本体1は外筒5に対して軸方向の上方および下方のいずれもへの移動が阻止されて、真空採血管Iの最長伸長状態にあり、例えば、後述する赤沈測定装置IIIにセットして、外筒5から突出した採血管本体1内の血液でもって赤沈を測定することが可能となる。
しかして、以上のように構成された真空採血管Iを用いた血算および赤沈測定方法は、下記の工程を経て行われることとなる。
(1)真空採血管Iによる採血:
前述した手順で、外筒5内に採血管本体1が収納されて、予め組立てられた真空採血管Iを準備する。
真空採血管Iを、図1(a)および図2(a)に示す最短縮長状態にして、図示しないオートラベラにより、これから被採血者(血液採取する特定個人)を識別するための識別用バーコード7aをバーコードラベル7上に印刷した後、このバーコードラベル7を真空採血管Iの外筒5の外径面5dに巻き付け貼付する(図5(a)参照)。
図5(b)に示すように、被採血者の手首に巻かれたバーコードタグ8上に印刷されたバーコード8aと、真空採血管Iの外筒5に貼付されたバーコードラベル7上に印刷されたバーコード7aとを、図示しないバーコードリーダにて読みとり、個人識別が一致するか確認する。
採血針9を採血管ホルダ10に装着し、採血針9の血管側刺通針9aを腕11の静脈血管(図示せず)に刺す。その後、真空採血管Iを採血管ホルダ10に差し込み、採血針9の密封栓側刺通針9bが、真空採血管Iの密封栓2の刺通部2aを刺通することにより、血管内と採血管本体1内とが連通され、減圧されている採血管本体1内に血液が吸引されて採血される(図5(b)参照)。
所定量の血液を吸引採取した後、真空採血管Iを採血管ホルダ10から抜き取り、採血針9の密封栓側刺通針9bを密封栓2から引き抜くことにより採血が終了する。
必要が有れば、引き続き別の真空採血管Iを採血管ホルダ10に差し込み、採血が行われるが、その必要が無ければ、採血針9の血管側刺通針9aを腕11の血管から引き抜き終了する。
(2)採血済みの真空採血管Iを用いた血算測定:
上記採血済みの真空採血管Iを、血算測定装置の採血管ホルダIaに差し込み保持する(図5(c)参照)。この採血管ホルダIaには、通常5〜10本の真空採血管が保持可能な構成とされ、5人〜10人の被採血者の血算測定を同時に行うことができるが、上述したように、真空採血管Iの外筒5に貼付されたバーコードラベル7により識別管理されるから、取り違えたりするミスは生じない。
血算測定装置IIでは、セットされた採血管ホルダIaを図示しない揺動機構を用いて、5回転倒し、あらかじめ封入されていた抗凝固剤であるEDTA(エチレンジアミン四酢酸)−2Kと採取血液とを混和した後、真空採血管Iが逆さま(密封栓2が下向き)になるように停止する。
下向きに保持された各真空採血管Iの密封栓2にサンプル吸引針(図示せず)が、刺し込まれ、血算測定装置IIに各測定血液が吸引されて、血算測定、例えば、赤血球数、白血球数、血色素量、ヘマトクリット値等が測定される。
(3)血算測定に用いられた真空採血管Iを用いての赤沈測定:
血算測定の終了した真空採血管Iは、血算測定装置IIの各採血管ホルダIIaから抜き取られ、採血管本体1の先端側が外筒5から最も突出した最長伸長状態に保持される(図1(b)、図2(b)および図5(d)参照)。
上記真空採血管Iを、特願2002-281866号に開示されているような光学的に赤沈を測定する赤沈測定装置IIIの採血管ホルダIIIaに差し込み保持する(図5(e)参照)。この採血管ホルダIIIaには、通常5〜10本(図示のものに置いては5本)の真空採血管が保持可能な構成とされ、5人〜10人の被採血者の赤沈測定を同時に行うことができるが、血算測定装置IIと同様に、真空採血管Iの外筒5に貼付されたバーコードラベル7により識別管理されるから、取り違えたりするミスは生じない。
従来の赤沈測定には、抗凝固剤として、クエン酸ナトリウム溶液が用いられてきたが、ICSH(血液学の標準化に関する国際会議)においては、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)にて抗凝固処理を行った非希釈血液を用いる沈降法が承認され利用されている。
従って、血算測定時にEDTA−2kにて抗凝固処理のされた血液でもって、赤沈測定を行っても差し支えない。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲内で種々の設計変更が可能である。
例えば、本実施形態に係る真空採血管Iでは、採血管本体1の栓保護部1dの下面を係止するために、突起部5bが外筒5の内径部5aから中心に向かって3本突出する構造が採用されているが、外筒5の内径部を内径D1とD2を有する段付き形状にしても構わない。
本発明は、血算測定および赤沈測定のみならず、血液生化学検査やグルコース(血糖)検査等にも利用しうる。
本発明の一実施形態である真空採血管の外観を示す図で、図1(a)は採血管本体が最も縮んだ状態を示す正面図、図1(b)は採血管本体が最も伸びた状態を示す正面図、図1(c)は図1(a)の上面図、図1(d)は図1(a)の下面図である。 同真空採血管の一部正面断面図で、図2(a)は、採血管本体が最も縮んだ状態、図2(b)は採血管本体が最も伸びた状態である。 同真空採血管の採血管本体を示す図で、図3(a)がその正面図、図3(b)がその左側面図である。 同真空採血管の外筒を示す図で、図4(a)がその正面図、図4(b)がその平面図、図4(c)がその下面図、図4(d)が図4(a)のF―F断面側面図である。 同真空採血管を用いた血算測定および赤沈測定方法の説明図である。 従来の真空採血管を示す正面図で、図6(a)が血算測定用、図6(b)が赤沈測定用である。
符号の説明
1 採血管本体
1a 採血管本体の内径面
1b 採血管本体の外径面
1c 係止凸部(長さ規定手段)
1d 栓保護部
2 密封栓
2a 刺通部
2b 嵌合部
3 採血管本体の内部
4 EDTA(エチレンジアミン四酢酸)−2k
5 外筒
5a 内径部
5b 突起部
5c 突起部の上面(長さ規定手段)
5d 外径部
5e 軸方向スリット(軸方向案内溝)
5f,5g,5h 係止突起(長さ規定手段)
5i,5j 溝(弾性増幅用)
5k 栓保護部
7 バーコードラベル
7a バーコード
Ra,Rb 係合案内部
I 真空採血管
II 赤沈測定装置
IIa 採血管ホルダ
III 赤沈測定装置
IIIa 採血管ホルダ

Claims (11)

  1. 1本の真空採血管を用いて人体の腕等から血液を採取した後、前記真空採血管を複数種類の血液検査装置にセットして血液情報を測定する
    ことを特徴とする血液検査方法。
  2. 前記真空採血管として、前記血液検査装置の必要長さに応じて、全長を軸方向に伸縮可能な構成とされた真空採血管を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の血液検査方法。
  3. 前記複数種類の血液検査装置が血算測定装置と赤血球沈降速度測定装置である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の血液検査方法。
  4. 真空吸引作用により人体の腕等から血液を採取する真空採血管であって、
    血液検査装置にセットして血液情報を測定する際に、前記血液検査装置の必要長さに応じて、全長を軸方向に伸縮可能な構成とされた
    ことを特徴とする真空採血管。
  5. 前記伸縮可能な構成は、採取した血液を収容する採血管本体と、この採血管本体を収容する外筒とが軸方向へ相対的に移動可能とされてなる
    ことを特徴とする請求項4に記載の真空採血管。
  6. 前記真空採血管の全長を所定長さに位置決め規定する長さ規定手段を備えてなる
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の真空採血管。
  7. 前記採血管本体に係止凸部を備えるとともに、前記外筒に前記係止凸部を案内係合する案内係合部を備えてなり、
    この案内係合部は、前記外筒の軸方向へ延びる軸方向案内溝の一部に一体的に形成されている
    ことを特徴とする請求項4から6のいずれか一つに記載の真空採血管。
  8. 前記係止凸部が前記案内係合部に案内係合される際に、前記案内係合部が弾性的に拡開容易なるように前記案内係合部の近傍に弾性増幅用の溝が設けられている
    ことを特徴とする請求項4から7のいずれか一つに記載の真空採血管。
  9. 上記採血管本体内に、あらかじめ抗凝固剤が封入されている
    ことを特徴とする請求項4から8のいずれか一つに記載の真空採血管。
  10. 上記抗凝固剤として、EDTAが用いられる
    ことを特徴とする請求項9に記載の真空採血管。
  11. 上記真空採血管の外筒の外径面に、血液採取する個人を識別するための識別表記が施されている
    ことを特徴とする請求項4から10のいずれか一つに記載の真空採血管。
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