JP2005153972A - 複合キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 巻き締め過多が生じず、高い密封性を有するのに適切なトルクで開封でき、か
つ洗浄性に優れた複合キャップを提供する。
【解決手段】 容器の口部頂面を覆う天面壁を有する合成樹脂製中栓と、該中栓の周縁部
を覆う環状壁と該環状壁の周縁から垂下する筒状スカート部を有する合成樹脂製キャップ
本体と、からなる複合キャップであって、
前記中栓は、上面に外周縁に沿ってその近傍から上方に延びる第1係止突起が形成され
ているとともに、下面に容器口部を密封する密封部を有しており、
前記キャップ本体の筒状スカート部は、内周面に容器口部外周の雄螺条に螺合する雌螺
条を有するとともに、前記環状壁の下面から垂下する第2係止突起が形成されており、
閉栓状態で、前記第1係止突起の内周面と前記第2係止突起の外周面が係止している、
ことを特徴とする複合キャップ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、容器の開口部頂面を覆う合成樹脂製の中栓と、この中栓の周縁部を覆う合成
樹脂製のキャップ本体とからなる複合キャップに関するものであり、より詳しくは、容器
口部へのキャッピング時の巻き締め過多の不具合を改良し、キャップの洗浄・殺菌機能性
を向上させた複合キャップに関する。
容器口部を密封するための複合キャップは、いずれも合成樹脂からなる中栓と、この中
栓の周縁部を覆うキャップ本体とからなり、飲料、調味料及び食用油など(以下、飲料等
という)を収容する容器として提案されている。この合成樹脂製の複合キャップは、容器
口部にキャップ本体を強く螺着することで、容器口部頂面に中栓を押さえ付け密封しその
状態を維持し、更に中栓に破断可能な薄肉部を備えて、ストローを差し込み可能にし、飲
みやすくしているものもある。また、この複合キャップには、タンパーエビデント機構を
備え、一旦開封すると使用者にすでに開封済みか否かを確認出来るように構成され、不正
開封を防止できるようにしているのも多くみられる。
このような複合キャップを開示する特許文献として、以下のものがある。
特開2002−293341号公報 特開2003−128101号公報
この特許文献1の複合キャップaは、図9に示すように、合成樹脂製のキャップ本体b
と、パッキンである合成樹脂製の中栓cとの組み合わせからなり、キャップ本体bのキャ
ップ天板dに開口部eを形成する一方、容器口部fの密封用の中栓cを、環状のフランジ
gと中足hとパッキン天板iとから構成し、且つキャップ本体bの開口部eに臨む中栓c
のパッキン天板iの部分jを厚み方向で弾性変形可能に構成して、この部分jをキャップ
天板dとほぼ同一面となるようにフラットに形成し、閉栓後の容器内圧の減圧に伴いパッ
キン天板iの部分jを凹入させるように構成してなる。このキャップ本体bは、そのキャ
ップ天板dの開口部e回りに中足押圧部材kを連接し、隙間Lを埋めると共に中足hを押
圧して拡径方向に弾性変形させて、容器口部fに強固に密封することで、殺菌用のシャワ
ー液を低く温度設定をしても、中栓cを良好に殺菌でき、その上に容器の減圧状態を外部
から確認できて、容器内の状況変化を把握できて内容物の管理がし易くなるものである。
この特許文献2の複合キャップa1は、図10に示すように、容器口部fを密封するた
めの合成樹脂製の中栓c1と、容器口部fから中栓c1の離脱を防止するための合成樹脂
製のキャップ本体b1との組み合わせからなり、中栓c1は容器口部fの頂面を覆う天面
壁mを有し、キャップ本体b1は中栓c1の天面壁mの上面の外周縁部を覆う環状壁nと
この環状壁nの周縁から垂下する筒状スカート壁oを有してなるものである。そして、こ
の筒状スカート壁oは上部の主部pとその下面に周方向破断ラインqを介して設けたタン
パーエビデント裾部rとからなり、開封時のトルクが過大にならず、タンパーエビデント
特性を保持しつつ、安価に製作でき且つ洗浄液による錆などの不都合がないものである。
上記の複合キャップaは、殺菌用のシャワー液を低く温度設定をしても、中栓cを良好
に殺菌できるが、そのために、キャップ本体bの中足押圧部材kにより、隙間Lを埋める
と共に中栓cの中足hを押圧して拡径方向に弾性変形させて、容器口部fに中栓cを強固
に密封している。したがって、キャップ本体bのキャップ天板dの内周面、中足押圧部材
k及び開口部eと、中栓cの環状のフランジg、中足h及びパッキン天板iとが密着して
いるために、キャップ本体bの開封トルクが過大となる。この過大な開封トルクを避ける
ために、キャップ本体bから中足押圧部材kを取り除けば、中栓cに隙間Lが生じ低温の
殺菌用のシャワー液では中栓cを良好に殺菌できなくなり、更に、密封性を確実にするた
めに、容器口部fにキャップ本体bを強く螺着することになり、キャップ天板dに開口部
eがあるため、キャップ天板dが外方に容易に引っ張られ変形し、その結果巻き締め過多
が生じ、かえって容器口部fに中栓cを押さえ付ける圧力が減り、確実な密封性を得るこ
とが出来なくなる。また、中足押圧部材kが挿入される中足hとパッキン天板iとの間の
隙間に殺菌液及び洗浄液が溜まることがある。
上記の複合キャップa1は、開封時のトルクが過大にならないように配慮されているが
、キャップ本体b1の環状壁nは開口部eがあるために、キャップ天板dが外方に容易に
引っ張られて変形する虞があり、知らず知らずのうちに巻き締め過多が生じ、容器口部f
に中栓cを押さえ付ける圧力が減り、確実な密封性を得ることが出来ないことになる。
そこで、本発明の目的は、巻き締め過多が生じず、高い密封性を有するのに適切なトル
クで開封できるようにした、複合キャップを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、複合キャップの構造上の問題である中栓とキャップ本体の
接合部分に異物が挟まるなどの不具合を解消するために、洗浄し易くした複合キャップを
提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなるこ
とを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、容器の口部頂面を覆う天面壁を有する合成樹脂製中栓と、
該中栓の周縁部を覆う環状壁と該環状壁の周縁から垂下する筒状スカート部を有する合成
樹脂製キャップ本体と、からなる複合キャップであって、
前記中栓は、上面に外周縁に沿ってその近傍から上方に延びる第1係止突起が形成され
ているとともに、下面に容器口部を密封する密封部を有しており、
前記キャップ本体の筒状スカート部は、内周面に容器口部外周の雄螺条に螺合する雌螺
条を有するとともに、前記環状壁の下面から垂下する第2係止突起が形成されており、
閉栓状態で、前記第1係止突起の内周面と前記第2係止突起の外周面が係止している、
ことを特徴とする複合キャップが提供される。
また、本発明によれば、前記中栓の天面壁が、前記キャップ本体の環状壁内周面より内
側の部分において、前記キャップ本体の環状壁上面と略同一高さになるように円筒乃至円
錐台形状隆起部が形成させている上記複合キャップが提供される。
また、本発明によれば、前記キャップ本体の環状壁内周面と前記中栓の前記隆起部外周
とが、通水可能な空間を有して配設されており、前記中栓の第1係止突起は周方向に間隔
をおいて複数個形成されている上記複合キャップが提供される。
また、本発明によれば、前記キャップ本体の第2係止突起の下面或いは該第2係止突起
に対応する前記中栓の天面壁上面には径方向に延びる凹凸が形成されている上記複合キャ
ップが提供される。
また、本発明によれば、前記第1係止突起の上面が内方に向けて下方に傾斜する第1傾
斜面を有し、前記環状壁内面には、前記第1傾斜面に対応する第2傾斜面を有する凹部が
形成されている上記複合キャップが提供される。
また、本発明によれば、前記中栓の天面壁中央部に破断可能な薄肉部が形成されている
上記複合キャップが提供される。
本発明によれば、合成樹脂製キャップ本体に合成樹脂製中栓を装着し、その状態で容器
口部に合成樹脂製キャップ本体を螺合して閉栓状態にすると、中栓の第1係止突起とキャ
ップ本体の第2係止突起とが係止してそれ以上容器口部にキャップ本体を螺合し続け得ず
、その一方で、キャップ本体の環状壁の下面が中栓の上面を押圧して、中栓の下面にある
密封部材が容器口部に密着して容器口部を密封する。したがって、キャップ本体の容器口
部に対する巻き締め過多が生じ得ず、密封部材が容器口部に密着して高い密封性を有する
ことになり、キャップ本体の環状壁の下面が中栓上面を押圧しているだけなので、適切な
トルクで容器口部からキャップ本体及び中栓を開封できる効果がある。
また、中栓の天面壁に、キャップ本体の環状壁内に嵌め込み可能の円筒乃至円錐台形状
隆起部を設けて、この隆起部とキャップ本体の環状壁上面とをほぼ同一高さにすることに
よって、上記効果に加えて、キャップ本体に中栓を嵌め込んだ状態で凸凹がなく、取り扱
い易くなる効果がある。
また、キャップの洗浄に際し、洗浄水を散布すると、この洗浄水がキャップ本体の環状
壁内周面と中栓の隆起部外周との間の通水可能な空間を通り、更に中栓に間隔をおいて形
成された複数個の第1係止突起間も通って容器口部回りの汚れを洗い落とすことができる
し、さらに、キャップ本体の環状壁内周面と中栓の隆起部外周との間の通水可能な空間を
通った洗浄水は、更にキャップ本体の第2係止突起の下面或いはこれに対応する中栓の天
面壁上面に形成された径方向に延びる凹凸を通り、中栓に間隔をおいて形成された複数個
の第1係止突起の間も通って容器口部回りの汚れをも洗い落とすことができる。
また、中栓の第1係止突起の第1傾斜面に対して、これに対応するキャップ本体の第2
傾斜面を有する凹部により押圧するから、中栓の密封部材が容器口部に垂直方向に荷重を
与え、容器口部を好適に密封することができる。
さらに、中栓の天面壁中央部に形成された破断可能な薄肉部を形成することにより、当
該部分をストローなどで破断すれば容器の内容物を利用しやすい効果がある。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための好適な形態を説明する。
図1は本発明の複合キャップを容器の口部に装着した状態の断面図、図2は本発明の複
合キャップの中栓の断面図、図3はこの中栓の平面図、図4は本発明の複合キャップのキ
ャップ本体の断面図、図5はこのキャップ本体の平面図である。
図において、複合キャップ1は、容器2の口部3(以下、口部3を示す場合に容器口部
3という)頂面を覆う天面壁4を有する合成樹脂製中栓5(以下、単に中栓5という)と
、この中栓5の周縁部を覆う環状壁6とこの環状壁6の周縁から垂下する筒状スカート部
7を有する合成樹脂製キャップ本体8(以下、単にキャップ本体8という)と、からなる
ものであり、前記中栓5は、上面に外周縁に沿ってその近傍から上方に延びる第1係止突
起9が形成されていると共に、下面に容器口部3を密封する密封部10を有しており、前
記キャップ本体8の筒状スカート部7は、内周面に容器口部3外周の雄螺条11に螺合す
る雌螺条12を有すると共に、前記環状壁6の下面から垂下する第2係止突起13が形成
されており、閉栓状態で、第1係止突起9の内周面9aと第2係止突起13の外周面13
aが係止しているものである。
前記容器2は、形状・材質ともに特に限定されるものではないが、容器2の内容物が、
通常、飲料、調味料及び食用油などであることから、これらに対して適性のあるポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどが好適に用いられ、形状は円筒
状、角型筒状などのボトルタイプに主として用いられ、通常、2軸延伸ブロー成形して作
製される。この実施例では、容器2は円筒形状のボトルであり、容器口部3、肩部、胴部
及び底部からなり、容器口部3には鍔20があり、その上にキャップ本体8の雌螺条12
に螺合する雄螺条11があり、キャップ本体8が螺着されるようになっている。
前記中栓5は、容器口部3頂面を覆うと共に密封するものであり、その天面壁4上面の
外側に環状の前記第1係止突起9を形成しているが、この実施例では容器口部3周辺の洗
浄性を高めるため間隔21を空けて複数個の第1係止突起9を環状に配設している。更に
、この第1係止突起9より内側に位置し前記キャップ本体8の第2係止突起13の当接面
22より内側の部分に、前記キャップ本体8の環状壁6上面と略同一高さになるように円
筒乃至円錐台形状の隆起部23が形成されている。また、この天面壁4下面には容器口部
3を密封する密封部10があり、その密封部10は円筒部24を含んでいる。この円筒部
24の側壁には環状凸部25が形成されており、その側壁先端部が窄まり、容器口部3内
に挿入し易く且つ環状凸部25により挿入後の密封性を担保している。なお、中栓5の天
面壁4の外径は、前記キャップ本体8の筒状スカート部7の内周面に設けた雌螺条12の
谷部の径よりやや小さく山部よりやや大きくして、キャップ本体8に中栓5を装着した後
に脱落しないようにしている。
なお、図6、7に示すような中栓5aであっても良い。この中栓5aは、その天面壁4
中央部に破断可能な薄肉部26が形成され、その薄肉部26にストローなどで圧力を加え
ることで破断することが出来、容易に開封することが出来るため、容器2の飲料などの内
容物を利用しやすくなる。
前記キャップ本体8は、前記中栓5の周縁部を覆うと共に中栓5を介して容器口部3を
密封したり、開封したりするものであり、前記環状壁6とこの環状壁6から垂下する筒状
スカート部7とを有し、その筒状スカート部7の外周面に軸方向のナール30を形成して
最初の開封時及び螺着脱時のすべり止めとし、更に、前述の通り筒状スカート部7の内周
面に容器口部3の雄螺条11に螺合する雌螺条12がある。その筒状スカート部7の下端
に不正開封防止のタンパーエビデント機構31を介在させてバンド32を設けて、このバ
ンド32と筒状スカート部7及び環状壁6とを一体構成としている。このタンパーエビデ
ント機構31は、筒状スカート部7とその下方のバンド32とを易破断性のつなぎリブ3
3にて接続すると共に、筒状スカート部7及びバンド32にストッパー34を設けて、こ
れらを螺着方向(密封方向)に同調回転させて、容器口部3にキャップ本体8を螺着(密
封)し、逆に、キャップ本体8を螺脱方向(開封方向)に回転させれば、容器口部3にバ
ンド32を残してつなぎリブ33を破断することになり、不正開封が直ちにわかり、キャ
ップ本体8を容器口部3から螺脱(開封)することができるものである。
キャップ本体8に前記中栓5を装着すると、その環状壁6内に中栓5の隆起部23を挿
入することになるが、その際環状壁6内周面と隆起部23外周とが、通水可能な空間35
を有するようになっており、更に、キャップ本体8の第2係止突起13の下面或いはこの
第2係止突起13に対応する中栓5の天面壁4の当接面22には、径方向に延びる凹凸が
形成されて(実施例1では当接面22に凸部22aが形成されている)通路となり、中栓
5の複数の第1係止突起9による間隔21と相俟って、容器口部3回りの洗浄および/ま
たは殺菌のための洗浄水および/または殺菌水が通りやすくし、洗浄性および/または殺
菌性を高めている。
また、環状壁6の下面に第2係止突起13を設け、その内側に、図8に示すように、中
栓5の第1係止突起9に当接する凹部36を形成し、第1係止突起9の上面が内側に向け
て下方に傾斜する第1傾斜面9bを有し、この第1傾斜面9bに対応して凹部36に第2
傾斜面36aを形成している。したがって、中栓5の第1係止突起9の第1傾斜面9bに
対し、キャップ本体8の第2傾斜面36aを有する凹部36により押圧するため、容器口
部と当接している中栓5の天面壁4部分が容器口部3に垂直方向に荷重を与えることにな
り、容器口部3を効率良く密封することになって、容器口部3の密封性を向上させること
になる。
次に、上記構成になる複合キャップ1の利用方法について説明する。
キャップ本体8の下面側から内部に中栓5を押し込むと、中栓5の天面壁4外周部の変
形により簡単にキャップ本体8の内周面の雌螺条12を乗り越えて、キャップ本体8に中
栓5を装着でき以後脱落することがない。また、中栓5の天面壁4外周部をキャップ本体
8の雌螺条12に係止させる代わりに、雌螺条12の上方に周状に設けた突状により係止
することができる。容器2内に飲料などの内容物を充填し、そのあとキャッピングライン
で、容器口部3にキャップ本体8と中栓5との一体物を螺合して行くと、容器口部3に中
栓5の円筒部24が挿入して行き、環状凸部25により密封状態となる。さらに、なおも
強く螺合すると、キャップ本体8の凹部36の第2傾斜面36aが中栓5の第1係止突起
9の第1傾斜面9bを押圧して、その結果、容器口部3に垂直方向に荷重を与え、容器口
部3を強固に密封することができる。
この際、キャップ本体8を強く螺合し過ぎる状態になっても、キャップ本体8の第2係
止突起13の外周面13aが第1係止突起9の内周面9aに当たり係止して、それ以上螺
合することが出来ず、更にキャップ本体8の環状壁6が変形せず、いわゆる巻き締め過多
現象が生じない。また、タンパーエビデント機構31のストッパー34によりキャップ本
体8を螺着方向(密封方向)に同調回転させて、容器口部3にキャップ本体8を螺着(密
封)することになる。そして、容器口部3回りの汚れを除去するために洗浄水を散布する
と、洗浄水は環状壁6内周面と隆起部23外周との空間35を通り、キャップ本体8の第
2係止突起13の下面と、第2係止突起13に対応する中栓5の天面壁4上面に形成した
凸部22aとの間に形成される通路を通り、更に中栓5の複数の第1係止突起9による間
隔21を通って抜け、容器口部3回りを有効に洗浄することが出来る。さらに中栓5の天
面壁4上面の外側を外方に向けて下方に傾斜して成形すると、洗浄液および/または殺菌
液の排出を好適に行なうことができる。
容器の開封に際しては、キャップ本体8を開封方向に回すと、タンパーエビデント機構
31の易破断性のつなぎリブ33を切断し、最初はキャップ本体8が容器口部3から離れ
て、その後に中栓5が外れるために、複合キャップ1を比較的力を必要としないで容易に
外すことが可能となり、飲料等を取り出すことができる。容器2内に飲料等が残留してい
る場合には、再び容器口部3に複合キャップ1を螺着することができ保存が容易となり、
その際キャップ本体8を強く螺合し過ぎる状態になっても、上述したように巻き締め過多
現象が生じない。一方、容器口部3から複合キャップ1を一度外すと、バンド32が容器
口部3の鍔20まで落下するから、もし上記した螺脱が不正開封であれば、正当開封者は
バンド32が鍔20に落下していることを目視でき且つ易破断性のつなぎリブ33を切断
していることを容易に目視することもでき、不正開封の事実を直ぐにしかも明確に認識で
き、危険を未然に回避できる。なお、図6、7に示す中栓5aの場合は、その天面壁4中
央部の薄肉部26にストローなどで圧力を加え破断することで容易に開封出来て、容器2
の飲料などの内容物を利用しやすくなる。この場合においても、キャップ本体は剛性のあ
る材料で構成し、中栓はストローにより突き刺しやすい材料で構成することが望ましい。
以上、本発明の実施例を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨
を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
本発明の複合キャップは、液体等を収容する容器一般に利用可能であるが、巻き締め過
多が生ずることなく高い密封性を有し、しかも適切なトルクで開封できることが望まれる
場合に利用可能性が極めて高くなる。
本発明の実施例に示した複合キャップを容器の口部に装着した状態の断面図である。 本発明の実施例に示した複合キャップの中栓の断面図である。 その中栓の平面図である。 本発明の実施例に示した複合キャップのキャップ本体の断面図である。 図4のキャップ本体の平面図である。 本発明の複合キャップの他の例を示す中栓の断面図である。 図6の中栓の平面図である。 本発明の実施例に示した複合キャップを容器の口部に装着した状態の主要部の断面図である。 特許文献1に示された従来例の半裁断面図である。 特許文献2に示された従来例の半裁断面図である。
符号の説明
1,a,a1 複合キャップ
2 容器
3 口部(容器口部)
4,m 天面壁
5,5a,c,c1 合成樹脂製中栓
6,n 環状壁
6a 広幅部分
7,o 筒状スカート部
8,b,b1 合成樹脂製キャップ本体
9 第1係止突起
9a 内周面
9b 第1傾斜面
10 密封部材
11 雄螺条
12 雌螺条
13 第2係止突起
13a 外周面
20 鍔
21 間隔
22 当接面
22a 凸部
23 隆起部
24 円筒部
25 環状凸部
26 薄肉部
30 ナール
31 タンパーエビデント機構
32 バンド
33 つなぎリブ
34 ストッパー
35 空間
36 凹部
36a 第2傾斜
d キャップ天板
e 開口部
f 容器口部
g フランジ
h 中足
i パッキン天板
j 部分
k 中足押圧部材
L 隙間
p 主部
q 周方向破断ライン
r タンパーエビデント裾部

Claims (6)

  1. 容器の口部頂面を覆う天面壁を有する合成樹脂製中栓と、該中栓の周縁部を覆う環状壁
    と該環状壁の周縁から垂下する筒状スカート部を有する合成樹脂製キャップ本体と、から
    なる複合キャップであって、
    前記中栓は、上面に外周縁に沿ってその近傍から上方に延びる第1係止突起が形成され
    ているとともに、下面に容器口部を密封する密封部を有しており、
    前記キャップ本体の筒状スカート部は、内周面に容器口部外周の雄螺条に螺合する雌螺
    条を有するとともに、前記環状壁の下面から垂下する第2係止突起が形成されており、
    閉栓状態で、前記第1係止突起の内周面と前記第2係止突起の外周面が係止している、
    ことを特徴とする複合キャップ。
  2. 前記中栓の天面壁が、前記キャップ本体の環状壁内周面より内側の部分において、前記
    キャップ本体の環状壁上面と略同一高さになるように円筒乃至円錐台形状隆起部が形成さ
    れている請求項1記載の複合キャップ。
  3. 前記キャップ本体の環状壁内周面と前記中栓の前記隆起部外周とが、通水可能な空間を
    有して配設されており、前記中栓の第1係止突起は周方向に間隔をおいて複数個形成され
    ている請求項2記載の複合キャップ。
  4. 前記キャップ本体の第2係止突起の下面あるいは該第2係止突起に対応する前記中栓の
    天面壁上面には径方向に延びる凸部が形成されている請求項3記載の複合キャップ。
  5. 前記第1係止突起の上面が内方に向けて下方に傾斜する第1傾斜面を有し、前記環状壁
    内面には、前記第1傾斜面に対応する第2傾斜面を有する凹部が形成されている請求項1
    ないし4のいずれか1項記載の複合キャップ。
  6. 前記中栓の天面壁中央部に破断可能な薄肉部が形成されている請求項1ないし5のいず
    れか1項記載の複合キャップ。

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