JP2005153646A - 踏切保安システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】踏切制御子装置Aに設置された、一次巻線3L、4L、二次巻線3T、4T及び接地された遮蔽導体3a、4bとからなる複数の耐雷トランス3、4と、踏切制御装置Bに設置された、一次巻線7L、8L、二次巻線7T、8T及び接地された遮蔽導体7a、8bとからなる複数の耐雷トランス7、8と、直流を交流に或いは交流を直流に変換する、少なくとも1個のインバータ9或いは整流器5と、前記踏切制御子装置の指示に対応して開閉動作する電磁開閉器2が接続された分岐回路6とが設置された踏切保安システムに関するものである。
【効果】直流及び交流に限定せずに、耐雷トランスを活用することができるとともに、大地電位を低くすることができ、従って、雷サージ等から各装置を確実に保護できる。
【選択図】図1
【効果】直流及び交流に限定せずに、耐雷トランスを活用することができるとともに、大地電位を低くすることができ、従って、雷サージ等から各装置を確実に保護できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、踏切横断する歩行者や列車の運行等の安全管理を行うために、鉄道線路の踏切等に設置される踏切保安システムに関するものである。
従来、鉄道線路の所定区間内における列車の存在の有無を検出する踏切制御子装置と、該踏切制御子装置の検出信号を受けて、踏切警報機や踏切遮断器等を制御する踏切制御装置と、これら各装置の入出力側の線路と接地間に配設された、ガス放電形のアレスタと非直線抵抗形のバリスタとを組合せた保安器とからなる踏切保安システムが、一例として、非特許文献1に記載されている。
通信保安体系出版委員会編纂「−雷害対策ハンドブック−通信保安体系」(改訂版)、株式会社サンコーシヤ発行、平成4年2月末日、第2版発行、第6章の6・4 信号設備用の保安器(特に、第258頁の図6・33雷サージ通過式とした踏切制御子(H形)の対策)
通信保安体系出版委員会編纂「−雷害対策ハンドブック−通信保安体系」(改訂版)、株式会社サンコーシヤ発行、平成4年2月末日、第2版発行、第6章の6・4 信号設備用の保安器(特に、第258頁の図6・33雷サージ通過式とした踏切制御子(H形)の対策)
上述した従来の踏切保安システムにおいては、雷サージ等が、軌道(レール)又は送間線路(ケーブル線路)等に侵入すると、踏切制御子装置や踏切制御装置等に設置されている保安器が放電動作し、該保安器の放電動作により、雷サージ等が軌道(レール)に吸収され、雷サージ等の踏切制御子装置(HO制御子、HC制御子)内部や踏切制御装置(インバータ)内部への侵入が阻止されて、踏切制御子装置や踏切制御装置等を、雷サージ等から保護するように構成されている。
しかしながら、雷サージ等の進行により、保安器のアレスタが放電動作し電位上昇を来し、保安器や上述した各装置が損傷するという問題があった。また、列車運転電流による軌道(レール)の電位上昇や、複数線のレール間に電圧差が生じ、この電圧により保安器が放電動作して、踏切制御子装置による踏切制御に支障を来したり、或いは、保安器が損傷するという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来の踏切保安システムが有する課題を解決することにある。
本発明は、上述した目的を達成するために、鉄道線路の所定区間における列車の存在の有無を検出する踏切制御子等を有する踏切制御子装置と、該踏切制御子装置からの検出信号に基づいて、踏切警報機や踏切遮断機等を制御する踏切制御装置と、前記踏切制御子装置と踏切制御装置とを接続する複数の送間線路とからなる踏切保安システムにおいて、第1には、前記踏切制御子装置に設置された、一次巻線、二次巻線及び接地された遮蔽導体とからなる複数の耐雷トランスと、前記踏切制御装置に設置された、一次巻線、二次巻線及び接地された遮蔽導体とからなる複数の耐雷トランスと、直流を交流に或いは交流を直流に変換する、少なくとも1個のインバータ或いは整流器と、前記踏切制御子装置の指示に対応して開閉動作する電磁開閉器が接続された分岐回路とを設置したものであり、第2には、前記踏切制御子装置及び踏切制御装置に設置された複数の耐雷トランスを、前記装置毎に、それぞれ、同一接地としたものである。
本発明は、上述した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏することができる。
踏切制御子装置に設置された、一次巻線、二次巻線及び接地された遮蔽導体とからなる複数の耐雷トランスと、踏切制御装置に設置された、一次巻線、二次巻線及び接地された遮蔽導体とからなる複数の耐雷トランスと、直流を交流に或いは交流を直流に変換する、少なくとも1個のインバータ或いは整流器と、前記踏切制御子装置の指示に対応して開閉動作する電磁開閉器が接続された分岐回路とを設置したので、直流及び交流に限定せずに、耐雷トランスを活用することができるとともに、大地電位を低くすることができ、従って、雷サージ等から各装置を確実に保護できる。
また、踏切制御子装置及び踏切制御装置に設置された複数の耐雷トランスを、装置毎に、それぞれ、同一接地としたので、線間電圧差の発生が少なく、踏切制御子装置や踏切制御装置に支障が生じるようなことがなく、従って、踏切保安システムの信頼性が向上する。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら、本実施例に限定されるものではない。
図1において、Aは、踏切制御子装置であり、この踏切制御子装置Aは、鉄道線路の軌道(レール)Rに接続され、所定区間内に列車が存在するか、或いは、存在しないかを検出する踏切制御子1と、この踏切制御子1に指示され開閉する接点部2aを有する電磁開閉器2とが設置されている。3は、一次巻線3Lと二次巻線3Tと、一次巻線3Lと二次巻線3Tとの間に設置された遮蔽導体3aとを有する第一耐雷トランスであって、第一耐雷トランス3の二次巻線3T側は、踏切制御子1に接続されている。また、4は、一次巻線4Lと二次巻線4Tと、一次巻線4Lと二次巻線4Tとの間に設置された遮蔽導体4aとを有する第二耐雷トランスであって、第二耐雷トランス4の一次巻線4L側には、交流を直流に変換する整流器5が設置されており、第二耐雷トランス4の二次巻線4T側は、電磁開閉器2の接点部2aが接続された分岐回路6を介して、第一耐雷トランス3の二次巻線3T側に接続されており、このようにして、踏切制御子装置Aが構成されている。なお、図1において、Sは、保安器である。
Bは、踏切制御装置であり、踏切制御装置Bには、一次巻線7Lと二次巻線7Tと、一次巻線7Lと二次巻線7Tとの間に設置された遮蔽導体7aとを有する第三耐雷トランス7が設置されており、第三耐雷トランス7の二次巻線7T側は、交流電源ACが接続されている。また、踏切制御装置Bには、一次巻線8Lと二次巻線8Tと、この一次巻線8Lと二次巻線8Tとの間に設置された遮蔽導体8aとを有する第四耐雷トランス8が設置されており、第四耐雷トランス8の二次巻線8Tには、交流を直流に変換する整流器5が接続されて直流が出力されるように構成されている。また、第四耐雷トランス8の一次巻線8L側には、直流を交流に変換するインバータ9が接続されており、このようにして、踏切制御装置Bが構成されている。
そして、踏切制御子装置Aの第一耐雷トランス3の一次巻線3Lと、踏切制御装置Bの第三耐雷トランス7の一次巻線7Lとを、第一送間線路10で接続し、また、第二耐雷トランス4の一次巻線4L側に配置された整流器5と、踏切制御装置Bの第四耐雷トランス8の一次巻線8Lに接続されたインバータ9とを、第二送間線路11で接続する。また、踏切制御子装置Aに設置された第一耐雷トランス3の遮蔽導体3aと第二耐雷トランス4の遮蔽導体4aとを接続するとともに、踏切制御子装置Aの外箱A1に接続する。更に、踏切制御装置Bに配置された第三耐雷トランス7の遮蔽導体7aと第四耐雷トランス8の遮蔽導体8aとを接続するとともに、踏切制御装置Bの外箱B1に接続し、且つ、大地Eに同一接地する。このようにして、踏切保安システムを構築する。
なお、上述したように構成された踏切制御子装置Aは、踏切の前後の所定の軌道Rに接続される。また、検知確認の信頼性を高めるために、踏切制御子1のバックアップとして、別個に踏切制御子1が並列接続されているが、バックアップ用の踏切制御子1を省略することもできる。
次に、上述したようにして構築された踏切保安システムの動作について説明をする。
踏切制御装置Bに入力された交流電源ACを、踏切制御装置Bの第三耐雷トランス7及び第一送間線路10を介して、踏切制御子装置Aの第一耐雷トランス3へ供給し、交流を踏切制御子1に出力することにより、踏切制御子1が駆動し、検知信号を発信して、所定区間内に列車が存在するか否かを監視する。
踏切制御子1は、軌道(レール)R上に、列車検知の検知信号を発信して、軌道(レール)Rを介して帰還する検知信号を判別するように構成されており、列車が所定区間に進入すると、踏切制御子1が列車の存在を検知し、電磁開閉器2に動作を指示し、電磁開閉器2の接点部2aを閉鎖して、分岐回路6を介して、踏切制御子装置Aの第一耐雷トランス3の二次巻線3Tと第二耐雷トランス4の二次巻線4Tとを接続し、第二耐雷トランス4の二次巻線4Tに入った交流は、第一耐雷トランス3の一次巻線3Lから整流器5を通して直流に変換され、該直流は、第二送間線路11及び踏切制御装置Bの直流を交流に変換するインバータ9を経て、踏切制御装置Bの第四耐雷トランス8の一次巻線8Lに入り、その後、第四耐雷トランス8の二次巻線8Tから整流器5に入り、整流器5により交流から直流に変換されて直流を出力するように構成されている。この直流の出力信号を受けて、踏切遮断機や踏切警報機等を動作制御する。また、列車が所定区間から去ると、検知信号が列車の存在の無を検知し、踏切制御子1により、電磁開閉器2の接点部2aを開放動作させて、分岐回路6を遮断することにより、第四耐雷トランス8の二次巻線8Tからの出力信号を受けて、踏切遮断機や踏切警報機等を動作制御する。
次に、第一送間線路10に雷サージ等が侵入した場合には、雷サージ等は、第一送間線路10から、踏切制御子装置Aの第一耐雷トランス3及び踏切制御装置Bの第三耐雷トランス7に向かつて侵入することになる。踏切制御子装置Aの第一耐雷トランス3に入った雷サージ等は、第一耐雷トランス3の遮蔽導体3aから踏切制御子装置Aの外箱A1を介して大地に吸収されて、低い電圧に抑えられるので、雷サージ等から、踏切制御子1等を保護することができる。同様に、踏切制御装置Bの第三耐雷トランス7に入った雷サージ等は、第三耐雷トランス7の遮蔽導体7aから大地に吸収されて、低い電圧に抑えられるので、雷サージ等から、インバータ9や交流電源等を保護することができる。また、接地電流による大地電位の上昇も発生せず、従って、踏切制御子1やインバータ9や交流電源等を保護することができる。
更に、踏切制御子装置Aの第一耐雷トランス3の遮蔽導体3aと第二耐雷トランス4の遮蔽導体4aとが接続されているとともに、大地に接地されているので、第一耐雷トランス3と第二耐雷トランス4とが同電位となり、従って、雷サージ等から、踏切制御子1等を保護することができる。同様に、踏切制御装置Bの第三耐雷トランス7の遮蔽導体7aと第四耐雷トランス8の遮蔽導体8aとが接続されているとともに、大地に接地されているので、第三耐雷トランス7と第四耐雷トランス8とが同電位となり、従って、雷サージ等から、インバータ9や交流電源等を保護することができる。
なお、第二送間線路11に雷サージ等が侵入した場合にも、上記第一送間線路10に侵入した雷サージ等と同様に、踏切制御子装置Aや踏切制御装置Bを含む踏切保安システムにより、踏切制御子装置や踏切制御装置等を雷サージ等から保護することができる。
図2は、本発明の踏切保安システムの他の実施例の構成図である。なお、図1と同じ構成部材については、同一の記号を付して説明する。
図2において、Aは、踏切制御子装置であり、踏切制御子装置Aは、鉄道線路の軌道(レール)Rに接続され、所定区間内の軌道Rに列車が存在するか、或いは、存在しないかを検出する踏切制御子1と、踏切制御子1内に配置された、接点部2aを有する電磁開閉器2とを有している。3は、一次巻線3Lと二次巻線3Tと、一次巻線3Lと二次巻線3Tとの間に設置された遮蔽導体3aとを有する第一耐雷トランスであって、第一耐雷トランス3の二次巻線3T側は、交流を直流に変換する整流器5を介して、踏切制御子1に接続されている。4は、一次巻線4Lと二次巻線4Tと、一次巻線4Lと二次巻線4Tとの間に設置された遮蔽導体4aとを有する第二耐雷トランスであって、第二耐雷トランス4の二次巻線4T側は、踏切制御子1内に配置された電磁開閉器2及び分岐回路6を介して、第一耐雷トランス3の二次巻線3T側に接続されており、このようにして、踏切制御子装置Aが構成されている。
Bは、踏切制御装置であって、踏切制御装置Bには、一次巻線7Lと二次巻線7Tと、一次巻線Lと二次巻線7Tとの間に設置された遮蔽導体7aとを有する第三耐雷トランス7が設置されており、第三耐雷トランス7の二次巻線7T側には、直流を交流に変換するインバータ9を介して、直流電源DCが接続されている。また、踏切制御装置Bには、一次巻線8Lと二次巻線8Tと、一次巻線8Lと二次巻線8Tとの間に設置された遮蔽導体8aとを有する第四耐雷トランス8が設置されており、二次巻線8T側には、交流を直流に変換する整流器5が接続されており、このようにして、踏切制御装置Bが構成されている。
そして、踏切制御子装置Aの第一耐雷トランス3の一次巻線3Lと踏切制御装置Bの第三耐雷トランス7の一次巻線7Lとを第一送間線路10で接続し、また、踏切制御子装置Aの第二耐雷トランス4の一次巻線4Lと踏切制御装置Bの第四耐雷トランス8の一次巻線8Lとを第二送間線路11で接続することにより、踏切制御子装置Aと踏切制御装置Bとが接続されている。また、踏切制御装置Bに設置された第三耐雷トランス7の遮蔽導体7aと第四耐雷トランス8の遮蔽導体8aとを、踏切制御装置Bの外箱B1を介して大地に同一接地し、更に、踏切制御子装置Aに設置された第一耐雷トランス3の遮蔽導体3aと第二耐雷トランス4の遮蔽導体4aとを接続するとともに、踏切制御子装置Aの外箱A1に接続する。このようにして、踏切保安システムが構築されている。
上述したように構築された踏切保安システムは、直流電源を使用していること、踏切制御子1への入力が直流電源であること、そのために、インバータ9及び整流器5にて、直流又は交流に変換する線路を構成し、更に、電磁開閉器2の接点部2aを、踏切制御子1内に設置したものであり、図1に示されている実施例とは、その基本的回路構成に相違がなく、よって、踏切保安システムの動作も同様で、且つ、雷サージ等の動作処理も同様であるので、その説明は省略する。
図3は、本発明の踏切保安システムの更に他の実施例の構成図である。なお、図2及び図3と同じ構成部材については、同一の記号を付して説明する。
図3において、Aは、踏切制御子装置であり、踏切制御子装置Aには、鉄道線路の軌道(レール)Rに接続され、所定区間内に列車が存在するか、或いは、存在しないかを検出する踏切制御子1が設置されており、また、踏切制御子1内にには、踏切制御子1に指示され開閉する接点部2aを有する電磁開閉器2が設置されている。3は、一次巻線3Lと二次巻線3Tと、一次巻線3Lと二次巻線3Tとの間に設置された遮蔽導体3aとを有する第一耐雷トランスであり、耐雷トランス3の二次巻線3T側は、交流を直流に変換する整流器5を介して、踏切制御子1に接続されており、また、一次巻線3L側には、直流を交流に変換するインバータ9が接続されている。4は、一次巻線4Lと二次巻線4Tと、一次巻線4Lと二次巻線4Tとの間に設置された遮蔽導体4aとを有する第二耐雷トランスであり、第二耐雷トランス4の二次巻線4T側は、電磁開閉器2及び分岐回路6を介して、第一耐雷トランス3の二次巻線3T側に接続されており、更に、第二耐雷トランス4の一次巻線4L側には、交流を直流に変換する整流器5が接続されている。また、第一耐雷トランス3の遮蔽導体3aと第二耐雷トランス4の遮蔽導体4aとを接続するとともに、踏切制御子装置Aの外箱A1に接続することによって、踏切制御子装置Aが構成されている。
Bは、踏切制御装置であり、踏切制御装置Bは、直流電源DCと電磁開閉器12とから構成されている。そして、踏切制御子装置Aの第一耐雷トランス3に接続されているインバータ9と踏切制御装置Bの直流電源DCとを、第一送間線路10で接続し、また、踏切制御子装置Aの第二耐雷トランス4に接続されている整流器5と踏切制御装置Bの電磁開閉器12とを、第二送間線路11とで接続することにより、踏切保安システムが構築されている。なお、検知確認の信頼性を高めるために、踏切制御子1のバックアップとして、別個に踏切制御子1が並列接続されているが、バックアップ用の踏切制御子1を省略することもできる。
次に、上述したようにして構築された踏切保安システムの動作について説明する。
踏切制御装置Bの直流電源DCは、第一線間線路10から、踏切制御子装置Aの第一耐雷トランス3の一次巻線3Lに接続されているインバータ9に入り、交流に変換された後、第一耐雷トランス3の二次巻線3T側に接続されている整流器5により、直流に変換されて、踏切制御子1に入力されることにより、踏切制御子1が駆動し、検知信号を監視する。
踏切制御子1は、軌道(レール)R上に、列車検知の検知信号を発信して、軌道Rを介して帰還する検知信号を判別するように構成されており、列車が所定区間内に進入すると、踏切制御子1が列車の存在を検知し、電磁開閉器2が動作して、その接点部2aを閉じることにより、分岐回路6を介して、第一耐雷トランス3の二次巻線3Tと第二耐雷トランス4の二次巻線4Tとが接続されて、第二耐雷トランス4の二次巻線4T側に交流が接続され、更にこの交流は、第二耐雷トランス4の一次巻線4L側に接続された整流器5により、直流に変換され、第二送間線路11を介して、踏切制御装置Bの電磁開閉器12に供給される。このようにして、踏切遮断機や踏切警報機等を動作制御する。
また、所定区間内に列車がいなくなると、このことを、踏切制御子1が検知し、電磁開閉器2を動作させて接点部2aを開き、踏切制御装置Bの電磁開閉器12を動作制御し、踏切遮断機や踏切警報機等を制御する。
次に、雷サージ等が線路に侵入した場合について説明する。
第一送間線路10に雷サージ等が侵入すると、雷サージ等は、踏切制御子装置Aに侵入して、第一耐雷トランス3の遮蔽導体3aから踏切制御子装置Aの外箱A1を介して大地に吸収され、踏切制御子1等を雷サージ等から保護するとともに、第二耐雷トランス4の遮蔽導体4aも同一接地により同電位となり、従って、踏切制御子1等が、雷サージ等から保護されることになる。
また、第二送間線路11に雷サージ等が侵入すると、雷サージ等は、第二耐雷トランス4の遮蔽導体4aから踏切制御子装置Aの外箱A1を介して大地に吸収され、従って、踏切制御子1等が雷サージ等から保護されるとともに、第一耐雷トランス3の遮蔽導体3aも同一接地により同電位となり、踏切制御子1等が雷サージ等から保護されることになる。
図3に示されている踏切保安システムの構成は、踏切制御子装置Aと踏切制御装置Bとの間が、短線路の第一送間線路10と第二送間線路11とで接続され、踏切制御子装置Aと踏切制御装置B間が略同一電位になるような場合に適している。
上述したように、本発明の踏切保安システムにおいて、遮蔽導体3a、4a、7a、8aを有する耐雷トランス3、4、7、8を、踏切制御子装置Aと踏切制御装置Bに配置し、且つ、踏切制御子装置Aと踏切制御装置Bに対応する交流及び直流を、整流器5及びインバータ9により、耐雷トランス3、4、7、8の設置を可能にして、鉄道線路を、所望の交流或いは直流に対応する構成したので、雷サージ等に対しても、確実に、踏切保安システムを保護することができる。
また、耐雷トランス3、4、7、8を、それぞれの踏切制御子装置A及び踏切制御装置B毎に、遮蔽導体3a、4a、7a、8aを同一接続して、外箱A1、B1を介して大地に接地したので、電路間の電圧差が発生することがないので、踏切保安システムの損傷を、確実に防止することができる。
A・・・・・・・・・踏切制御子装置
B・・・・・・・・・踏切制御装置
A1、B1・・・・・外箱
1・・・・・・・・・踏切制御子
2・・・・・・・・・電磁開閉器
3・・・・・・・・・第一耐雷トランス
3a・・・・・・・・遮蔽導体
4・・・・・・・・・第二耐雷トランス
4a・・・・・・・・遮蔽導体
5・・・・・・・・・整流器
6・・・・・・・・・分岐回路
7・・・・・・・・・第三耐雷トランス
7a・・・・・・・・遮蔽導体
8・・・・・・・・・第四耐雷トランス
8a・・・・・・・・遮蔽導体
9・・・・・・・・・インバータ
10・・・・・・・・第一送間線路
11・・・・・・・・第二送間線路
12・・・・・・・・電磁開閉器
B・・・・・・・・・踏切制御装置
A1、B1・・・・・外箱
1・・・・・・・・・踏切制御子
2・・・・・・・・・電磁開閉器
3・・・・・・・・・第一耐雷トランス
3a・・・・・・・・遮蔽導体
4・・・・・・・・・第二耐雷トランス
4a・・・・・・・・遮蔽導体
5・・・・・・・・・整流器
6・・・・・・・・・分岐回路
7・・・・・・・・・第三耐雷トランス
7a・・・・・・・・遮蔽導体
8・・・・・・・・・第四耐雷トランス
8a・・・・・・・・遮蔽導体
9・・・・・・・・・インバータ
10・・・・・・・・第一送間線路
11・・・・・・・・第二送間線路
12・・・・・・・・電磁開閉器
Claims (2)
- 鉄道線路の所定区間における列車の存在の有無を検出する踏切制御子等を有する踏切制御子装置と、該踏切制御子装置からの検出信号に基づいて、踏切警報機や踏切遮断機等を制御する踏切制御装置と、前記踏切制御子装置と踏切制御装置とを接続する複数の送間線路とからなる踏切保安システムにおいて、前記踏切制御子装置に設置された、一次巻線、二次巻線及び接地された遮蔽導体とからなる複数の耐雷トランスと、前記踏切制御装置に設置された、一次巻線、二次巻線及び接地された遮蔽導体とからなる複数の耐雷トランスと、直流を交流に或いは交流を直流に変換する、少なくとも1個のインバータ或いは整流器と、前記踏切制御子装置の指示に対応して開閉動作する電磁開閉器が接続された分岐回路とが設置されている特徴とする踏切保安システム。
- 上記踏切制御子装置及び踏切制御装置に設置された複数の耐雷トランスが、前記装置毎に、それぞれ、同一接地されていることを特徴とする請求項1に記載の踏切保安システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003393308A JP2005153646A (ja) | 2003-11-25 | 2003-11-25 | 踏切保安システム |
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Citations (1)
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2003
- 2003-11-25 JP JP2003393308A patent/JP2005153646A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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