JP2005151286A - カラー画像処理装置、および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ざらつきと干渉を共に抑制した中間調処理を行う。
【解決手段】シアン画像入力部101、マゼンタ画像入力部103、イエロー画像入力部105、ブラック画像入力部107から、シアン画像データ、マゼンタ画像データ、イエロー画像データ、ブラック画像データを、それぞれシアン画像中間調処理部102、マゼンタ画像中間調処理部104、イエロー画像中間調処理部106、ブラック画像中間調処理部108へ送る。シアン画像中間調処理部102、マゼンタ画像中間調処理部104、ブラック画像中間調処理部108では、ディザしきい値を用いた誤差拡散処理を行い、イエロー画像中間調処理部106では、固定しきい値を用いた誤差拡散処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、中間調処理を行うカラー画像処理装置、および方法に関する。
多値の入力画像を、少値もしくは二値での出力能力のみを持つ装置で出力するため、もしくはデータ量削減のためなどの目的で、入力画像の多値数より少ない多値、もしくは二値の出力画像に変換する様々な方式の中間調処理が用いられている。
ここで中間調処理は、処理結果が周期的なドット配列となるものと、非周期的なドット配列となるものとの二種類に分類できる。前者の例としてディザ処理、後者の例として誤差拡散処理がある。ディザ処理では定義した周期に従い、入力画像濃度に応じた量のドットを配置する。周期的なドット配置であるためにざらつきの少ない、すなわち粒状性が良いという特徴がある。しかし、入力画像との干渉や、カラー画像処理時には他の版との干渉によってモアレやロゼッタが発生して画像品質を落とすことがある。
一方、誤差拡散処理では入力画像濃度に応じて、配置するドットの周期を変動させる。非周期的なドット配置であるため、入力画像との干渉や、カラー画像処理時の他の版との干渉によるモアレやロゼッタが発生しない。しかし、ドットの配置が周期的でないことから部分的なドットの粗密が生じ、一般に出力画像の粒状性は悪くなる。
そこで、従来から、ざらつきと干渉を共に抑制したカラー画像処理方法が提案されている。例えば、干渉縞を抑えるため、n版の画像データの内x版についてはAMスクリーニング、残りのn−x版についてはFMスクリーニングを行って網点画像を作成する技術がある(例えば、特許文献1を参照)。
また、入力画像のエッジ度合いに応じて量子化閾値の振動幅を多段階に制御することにより、網点部のモアレ抑制と画像平坦部の安定性かつ粒状性を両立させる技術もある(例えば、特許文献2を参照)。この中で、エッジ度合いによってディザしきい値と固定しきい値を切り替える技術について触れている。
特開平11−146189号公報 特開2001−128004号公報
前記特許文献1による方法は、AMスクリーニングとFMスクリーニングを版によって異ならせるものであるため、高い鮮鋭性を得ることはできない。また、多値出力可能なカラー複写機やカラープリンタなどに適した処理についての記載はない。
また、前記特許文献2には、入力画像のエッジ度合いによってディザしきい値と固定しきい値を切り替えることについて記載されているが、カラー画像処理における干渉を抑制するための技術の記載がない。
よって、本発明の目的は、カラー複写機やカラープリンタなどで用いることができる、ざらつきと干渉を共に抑制した中間調処理を行うカラー画像処理装置、および方法を提供することにある。
本発明は、n版の重ね合わせで画像を表現している入力画像データに対して中間調処理を行うカラー画像処理方法において、x版(1≦x<n)を第一グループ、n−x版を第二グループに分類して、第一グループの版に対してはディザしきい値を用いた誤差拡散処理、第二グループの版に対しては固定しきい値を用いた誤差拡散処理によって中間調処理を行うことを特徴とする。
また、n版の重ね合わせで画像を表現している入力画像データに対して中間調処理を行うカラー画像処理方法において、x版(1≦x<n)を第一グループ、n−x版を第二グループに分類して、第一グループの版に対しては入力画像データの特徴に基づき選択するディザしきい値を用いた誤差拡散処理もしくは固定しきい値を用いた誤差拡散処理のいずれか、第二グループの版に対しては固定しきい値を用いた誤差拡散処理によって中間調処理を行うことを特徴とする。
また、n版の重ね合わせで画像を表現している入力画像データに対して入力画像データの特徴に基づき選択するディザしきい値を用いた誤差拡散処理もしくは固定しきい値を用いた誤差拡散処理のいずれか、によって中間調処理を行うカラー画像処理方法において、x版(1≦x<n)を第一グループ、n−x版を第二グループに分類して、注目画素に対する処理を、第一グループの版に対しては注目画素周辺の入力画素値もしくは修正入力画素値の分布情報を用いて中間調処理を選択して行い、第二グループの版に対しては注目画素の入力画素値もしくは修正入力画素値、あるいは注目画素を含めた注目画素周辺の平均入力画素値もしくは平均修正入力画素値を用いて中間調処理を選択して行うことを特徴とする。
また、前記第二グループの版に対しては、注目画素もしくは注目画素を含めた注目画素周辺の、入力画素値もしくは修正入力画素値が低い濃度を示す場合にディザしきい値を用いた誤差拡散処理、高い濃度を示す場合に固定しきい値を用いた誤差拡散処理を選択して中間調処理を行うことを特徴とする。
また、イエロー版、ブラック版を第二グループに分類することを特徴とする。
また、前記ディザしきい値を用いた誤差拡散処理は多値の出力、前記固定しきい値を用いた誤差拡散処理は二値、もしくは、ディザしきい値を用いた誤差拡散処理の出力より少ない多値の出力を行うことを特徴とする。
また、前記ディザしきい値を用いた誤差拡散処理をディザ処理、もしくは誤差伝播を行わない誤差拡散処理で置き換えて行うことを特徴とする。
また、前記誤差拡散処理を平均誤差最小処理で置き換えて行うことを特徴とする。
本発明によるカラー画像処理方法を用いることで、ざらつきと干渉を共に抑制することができ、高品質な出力画像が得られる。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るカラー画像処理装置を示す。以降、入力画素値、出力画素値とも0以上255以下の整数値を取り、0はもっとも濃度が低く、255はもっとも濃度が高いとする。
シアン画像入力部101、マゼンタ画像入力部103、イエロー画像入力部105、ブラック画像入力部107から、図示しない例えばカラー複写機においてスキャナで読みとったRGB画像データをCMYK画像データに変換したうちのシアン(C)画像データ、マゼンタ(M)画像データ、イエロー(Y)画像データ、ブラック(K)画像データを、それぞれシアン画像中間調処理部102、マゼンタ画像中間調処理部104、イエロー画像中間調処理部106、ブラック画像中間調処理部108へ送る。
シアン画像中間調処理部102、マゼンタ画像中間調処理部104、ブラック画像中間調処理部108では、ディザしきい値を用いた誤差拡散処理を行い、イエロー画像中間調処理部106では、固定しきい値を用いた誤差拡散処理を行い、それぞれの処理結果を図示しない後段へと出力する。
イエローは一般に明度が高く、中間調処理方式の違いによる粒状性の差が、シアンやマゼンタ、ブラックと比較してわかりにくい。そこで、イエローに対しては固定しきい値を用いた誤差拡散処理を行うことで、異なる版との干渉による画質劣化を抑える。
図2は、ディザしきい値を用いた誤差拡散処理の例を示す。修正入力値算出部202では、画像データ中の注目画素における画素データと、後述する誤差和算出部206から得られた誤差和との和である修正入力値を算出して後段の処理に送る。
出力画素値決定部203では、前記修正入力値と、図3に示すディザしきい値マトリクスのうち、注目画素に対応するしきい値との大小関係を比較して、修正入力値の方がディザしきい値より大きければ画素値255を出力し、そうでなければ画素値0を出力する。なお、図3に示すディザしきい値マトリクスは、600dpiの出力解像度において線数212線、スクリーン角45度の網点画像を得るものである。
ここで、ディザしきい値は版によって異なるマトリクスを用いる。また、異なる版とのスクリーン角の差が小さいと干渉が発生して画質が劣化するため、十分な角度差を設ける。十分な角度差を設けたスクリーン角の組み合わせとして、出力解像度600dpiにおいて、シアン、マゼンタ、ブラックに対して、190線18度、212線45度、190線72度の組から選択する例がある。すなわち、図7の190線18度、図3の212線45度、図8の190線72度の例として示したマトリクスを用いて処理を行う。
なお、シアン、マゼンタ、ブラックに対してさらに角度差を設けた例として、出力解像度600dpiにおいて、146線14度、212線45度、146線76度の組から選択する方法もある。
誤差算出部204では、前記修正入力値から前記出力した画素値を減じた値を誤差として誤差バッファ205に格納する。以上のようにして出力画素値を求める。
一方、誤差和は以下のようにして求める。誤差和算出部206は、図4の誤差マトリクスを用いて注目画素に関与する誤差の和を算出する。図4において、x印で示した部分が注目画素を意味する。例えば、注目画素の1ライン真上の画素の量子化誤差が32であった場合、誤差マトリクス中のその画素に対応する値は4/32であるから、その画素から注目画素に関与する誤差は両者の積である4となる。このようにして、1つの注目画素に対して2ライン上の7画素、1ライン上の7画素、同一ラインの3画素の計17画素における量子化誤差を誤差バッファ205から読み出し、誤差マトリクスと演算を行うことで注目画素に関与する誤差和を算出して、修正入力値算出部202へ送る。
同じく図2によって固定しきい値を用いた誤差拡散処理の例を、前記ディザしきい値を用いた誤差拡散処理の例との違いを中心に示す。
出力画素値決定部203では、修正入力値と、固定のしきい値127のうち、注目画素に対応するしきい値との大小関係を比較して、修正入力値の方がディザしきい値より大きければ画素値255を出力し、そうでなければ画素値0を出力する。
ここで、固定のしきい値127は、他の値をしきい値としてもよく、肝要な点は図3に示すディザしきい値のように、明確な周期を持たないということである。そのため、明確な周期を持たないという条件を満たすのであれば、しきい値が画素位置によって微小に変動しても構わない。
ここで、ブラックに対してディザしきい値を用いた誤差拡散処理を行ったが、これを固定しきい値を用いた誤差拡散処理としてもよい。文字や線など鮮鋭性が重要な部分に対して用いられることが多いブラックに対しては、鮮鋭性が良い固定しきい値を用いた誤差拡散処理を用いることで高画質な出力結果を得られることがある。
実施例1においてはシアン、マゼンタ、ブラックの各画像に対して、ディザしきい値を用いた誤差拡散処理を行うとしたが、本実施例においては入力画像データの特徴に応じてディザしきい値を用いた誤差拡散処理と固定しきい値を用いた誤差拡散処理とを選択して行う。
図5は、本発明の実施例2の構成を示す。修正入力値算出部502では、画像データ中の注目画素における画素データと、後述する誤差和算出部506から得られた誤差和との和である修正入力値を算出して後段の処理に送る。
しきい値決定部507では、注目画素、もしくは注目画素周辺の特徴をエッジ度合いとして算出して、注目画素に対して適用するしきい値を前記エッジ度合いに基づき決定して、出力画素値決定部503にしきい値を送る。
ここでは入力画像の特徴として画像のエッジ度合いを算出し、その算出方法としては前掲した特開2001−128004号公報で開示されている方法を用いることとする。そして、算出したエッジ度合いが小さい場合は図3に示すディザしきい値マトリクスのうち注目画素に対応するしきい値、エッジ度合いが大きい場合は固定しきい値127を用いることを決定する。
ここで、エッジ度合いに応じてディザしきい値1つ、固定しきい値1つのいずれかを選択することとしたが、これに限らず、ディザしきい値マトリクスを複数用意しておき、複数のディザしきい値と1つの固定しきい値の中からいずれかを選択する構成であっても良く、この場合、エッジ度合いに応じて多段階の選択が行えることとなり、入力画像の特徴に対してより細かな制御を行うことができる。
また、本発明は色毎にエッジ度合いを求める構成であっても、複数の色に対して同じエッジ度合いを用いる構成であっても適用できるものである。また、本実施例では入力画像の特徴として特開2001−128004号公報で開示されている方法を用いることとしたが、これに限らず、例えばパターンマッチングを行った結果によってディザしきい値を用いるか固定しきい値を用いるかを決定する構成であっても良い。
出力画素値決定部503では、修正入力値算出部502から送られた修正入力値と、しきい値決定部507から送られたしきい値との大小関係を比較して、修正入力値の方がしきい値より大きければ画素値255を出力し、そうでなければ画素値0を出力する。誤差算出部504では、前記修正入力値から前記出力した画素値を減じた値を誤差として誤差バッファ505に格納する。
一方、誤差和は以下のようにして求める。誤差和算出部506は、図4の誤差マトリクスを用いて注目画素に関与する誤差の和を算出する。量子化誤差を誤差バッファ505から読み出し、誤差マトリクスと演算を行うことで注目画素に関与する誤差和を算出して、修正入力値算出部502へ送る。なお、イエローに対しては、実施例1で示したように、固定しきい値を用いた誤差拡散処理を行う。
上記のように、シアン、マゼンタ、ブラックの各画像に対して、入力画像データの特徴に応じてディザしきい値を用いた誤差拡散処理と固定しきい値を用いた誤差拡散処理とを選択して行うことで、粒状性と鮮鋭性を両立した画像が得られ、また、イエローに対しては固定しきい値を用いた誤差拡散処理を行うことで、各版のスクリーン角の差を大きく取ることができ、異なる版同士の干渉を抑えることができる。
実施例1および2においては、イエローに対して固定しきい値を用いた誤差拡散処理とを選択して行うとしたが、本実施例においては、イエロー画像の入力画素レベルに応じてディザしきい値を用いた誤差拡散処理と固定しきい値を用いた誤差拡散処理とを選択して行う。シアン、マゼンタ、ブラックの各画像に対しては、実施例1または実施例2と同様の誤差拡散処理を行う。
図9は、本発明の実施例3の構成を示す。修正入力値算出部902では、画像データ中の注目画素における画素データと、後述する誤差和算出部506から得られた誤差和との和である修正入力値を算出して後段の処理に送る。
しきい値決定部907では、注目画素の修正入力値に基づいてしきい値を決定して、出力画素値決定部503にしきい値を送る。すなわち、注目画素の修正入力値が53以下の場合は図10のディザしきい値マトリクスから注目画素に対応するしきい値を送り、53より大きい場合は固定しきい値127を送る。
このように選択することで、画像の低濃度部では出力画像に周期構造が強く現れないため、他の版との干渉は少なく、ドットを比較的集中させることができて安定性も良く、さらに粒状性の良い出力画像を得ることができる。一方、高濃度部では固定しきい値を用いた誤差拡散処理と同様の処理結果となるため、他の版との干渉を抑えることができる。
出力画素値決定部903では、修正入力値算出部902から送られた修正入力値と、しきい値決定部907から送られたしきい値との大小関係を比較して、修正入力値の方がしきい値より大きければ画素値255を出力し、そうでなければ画素値0を出力する。誤差算出部904では、前記修正入力値から前記出力した画素値を減じた値を誤差として誤差バッファ505に格納する。
一方、誤差和は以下のようにして求める。誤差和算出部906は、図4の誤差マトリクスを用いて注目画素に関与する誤差の和を算出する。量子化誤差を誤差バッファ905から読み出し、誤差マトリクスと演算を行うことで注目画素に関与する誤差和を算出して、修正入力値算出部902へ送る。
なお、本実施例では修正入力値に応じてディザしきい値を用いた誤差拡散処理と固定しきい値を用いた誤差拡散処理とを選択したが、入力画像データの値に応じて選択する構成であってもほぼ同様の効果を得られる。また、注目画素を含めた注目画素周辺の平均入力画素値もしくは平均修正入力画素値を用いても同様の効果を得られる。
また、注目画素の修正入力値が53以下の場合は図10のディザしきい値マトリクスから注目画素に対応するしきい値を送り、53より大きい場合は固定しきい値127を送るといったように、修正入力値が低い濃度を示す場合にディザしきい値を用いた誤差拡散処理、高い濃度を示す場合に固定しきい値を用いた誤差拡散処理を行う構成について示したが、例えば、修正入力値が53以下、もしくは、233以上の場合は図10のディザしきい値マトリクスから注目画素に対応するしきい値を送り、53より大きく233より小さい場合は固定しきい値127を送るという構成であっても良い。このような構成とすることで、周期構造がはっきり現れない高濃度部に対してもディザしきい値を用いた誤差拡散処理を行うこととなり、粒状性の良い出力画像を得ることができる。
本実施例は、上記ディザしきい値を用いた誤差拡散処理の代わりに用いる処理の実施例である。図11は、本発明の実施例4の構成を示す。
修正入力値算出部1102では、画像データ中の注目画素における画素データと、後述する誤差和算出部1108から得られた誤差和との和である修正入力値を算出して後段の処理に送る。
出力画素値決定部1103では、修正入力値算出部1102から送られた修正入力値と、図3に示すディザしきい値マトリクスのうち、注目画素に対応するしきい値との大小関係を比較して、修正入力値の方がしきい値より大きければ画素値255を出力し、そうでなければ画素値0を出力する。
誤差算出部1104では、前記修正入力値から前記出力した画素値を減じた値を誤差として誤差バッファ1105に格納する。
一方、誤差和は以下のようにして求める。誤差和算出部1106は、図4の誤差マトリクスを用いて注目画素に関与する誤差の和を算出する。量子化誤差を誤差バッファ1105から読み出し、誤差マトリクスと演算を行うことで注目画素に関与する誤差和を算出して、修正入力値算出部1102へ送る。
なお、ここで、後述する誤差制御部1108から誤差和を0にするような信号が入力された場合は、算出した誤差和の値にかかわらず、修正入力値算出部1102へは誤差和0を送る。
誤差制御部1108では、入力画像データの特徴を算出して、注目画素に対して加算される誤差和を制御する。別の実施例で述べたように、例えば注目画素のエッジ度合いが小さい場合は誤差和を0とするよう制御信号を送り、エッジ度合いが大きい場合は誤差和算出部1106で算出した誤差和をそのまま修正入力値算出部1102へ送るよう制御信号を送る。
以上のように、誤差伝播を行わない誤差拡散処理によって、ディザしきい値を用いた誤差拡散処理よりもさらにドットを集中して配置することができる。また、ディザしきい値を用いた誤差拡散処理の代わりにディザ処理を用いても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
固定しきい値を用いた多値誤差拡散処理は、中間濃度の出力値が多く出現して、安定性が低くなりやすい。多値の出力値を必要とする理由は、主に粒状性を向上させるためであるが、固定しきい値を用いた誤差拡散処理を行う色もしくは領域に対してはむしろ中間濃度の出力値の出現頻度を抑えて安定性を向上させた方が画質向上につながることがある。
例えば、後述する方法でブラックについては図6に示すディザしきい値マトリクスを用いて0、85、170、255のいずれかの出力値を取る4値出力を得て、イエローについては固定しきい値127を用いて0、255のいずれかの出力値を取る2値出力を得る構成とすることで高画質な多値出力結果を得ることができる。なお、シアン、マゼンタについても図示しないディザしきい値マトリクスを用いてブラックと同様の処理方法で4値出力を得ることとする。
ここで、イエローについては2値出力を得る構成にしたが、これに限らず、例えば注目画素の修正入力値が85以下の場合は出力値0、85より大きく192以下の場合は出力値127、192より大きい場合は出力値255を得るというように、3値出力を得る構成であっても良い。
また、ブラックについて0、85、170、255のいずれかの出力値を取ることとしたが、これに限らず、例えば、0、127、191、255のように不均等な出力値を取る構成であっても良い。
図2を用いてブラックについてのディザしきい値を用いた多値誤差拡散処理の例を示す。修正入力値算出部202では、画像データ中の注目画素における画素データと、後述する誤差和算出部206から得られた誤差和との和である修正入力値を算出して後段の処理に送る。出力画素値決定部203では、前記修正入力値と、図6に示すディザしきい値マトリクス601〜603を用いて図12の処理フローに基づいて出力画素値を決定する。すなわち、例えば、注目画素がディザしきい値マトリクスで左上の画素位置に相当する位置である場合、ディザしきい値A〜Cはそれぞれ104、112、120とする。出力画素値は、修正入力画素値がディザしきい値Cより大きい場合に255、前記以外で修正入力画素値がディザしきい値Bより大きい場合に170、前記以外で修正入力画素値がディザしきい値Aより大きい場合に85、前記以外の場合に0と決定する。誤差算出部204では、前記修正入力値から前記出力した画素値を減じた値を誤差として誤差バッファ205に格納する。以上のようにして出力画素値を求める。
一方、誤差和は以下のようにして求める。誤差和算出部206は、図4の誤差マトリクスを用いて注目画素に関与する誤差の和を算出する。量子化誤差を誤差バッファ205から読み出し、誤差マトリクスと演算を行うことで注目画素に関与する誤差和を算出して、修正入力値算出部202へ送る。
本発明の実施例1の構成を示す。 ディザしきい値を用いた誤差拡散処理の例を示す。 ディザしきい値マトリクスの第1の例を示す。 誤差マトリクスを示す。 本発明の実施例2の構成を示す。 ディザしきい値マトリクスの第2の例を示す。 ディザしきい値マトリクスの第3の例を示す。 ディザしきい値マトリクスの第4の例を示す。 本発明の実施例3の構成を示す。 ディザしきい値マトリクスの第5の例を示す。 本発明の実施例4の構成を示す。 実施例5における出力画素値を決定する処理フローチャートである。
符号の説明
101 シアン画像入力部
102 シアン画像中間調処理部
103 マゼンタ画像入力部
104 マゼンタ画像中間調処理部
105 イエロー画像入力部
106 イエロー画像中間調処理部
107 ブラック画像入力部
108 ブラック画像中間調処理部

Claims (13)

  1. n版の重ね合わせで画像を表現している入力画像データに対して中間調処理を行うカラー画像処理装置において、x版(1≦x<n)を第一グループ、n−x版を第二グループに分類して、第一グループの版に対してはディザしきい値を用いた誤差拡散処理によって中間調処理を行う手段と、第二グループの版に対しては固定しきい値を用いた誤差拡散処理によって中間調処理を行う手段とを備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. n版の重ね合わせで画像を表現している入力画像データに対して中間調処理を行うカラー画像処理装置において、x版(1≦x<n)を第一グループ、n−x版を第二グループに分類して、第一グループの版に対しては入力画像データの特徴に基づき選択するディザしきい値を用いた誤差拡散処理もしくは固定しきい値を用いた誤差拡散処理のいずれかによって中間調処理を行う手段と、第二グループの版に対しては固定しきい値を用いた誤差拡散処理によって中間調処理を行う手段とを備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。
  3. n版の重ね合わせで画像を表現している入力画像データに対して入力画像データの特徴に基づき選択するディザしきい値を用いた誤差拡散処理もしくは固定しきい値を用いた誤差拡散処理のいずれかによって中間調処理を行うカラー画像処理装置において、x版(1≦x<n)を第一グループ、n−x版を第二グループに分類して、注目画素に対する処理を、第一グループの版に対しては注目画素周辺の入力画素値もしくは修正入力画素値の分布情報を用いて中間調処理を選択して行う手段と、第二グループの版に対しては注目画素の入力画素値もしくは修正入力画素値、あるいは注目画素を含めた注目画素周辺の平均入力画素値もしくは平均修正入力画素値を用いて中間調処理を選択して行う手段とを備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。
  4. 請求項3記載のカラー画像処理装置において、前記第二グループの版に対しては、注目画素もしくは注目画素を含めた注目画素周辺の、入力画素値もしくは修正入力画素値が低い濃度を示す場合にディザしきい値を用いた誤差拡散処理を選択して中間調処理を行う手段と、高い濃度を示す場合に固定しきい値を用いた誤差拡散処理を選択して中間調処理を行う手段とを備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。
  5. 請求項3記載のカラー画像処理装置において、前記第二グループの版に対しては、注目画素もしくは注目画素を含めた注目画素周辺の、入力画素値もしくは修正入力画素値が低い濃度を示す場合、もしくは高い濃度を示す場合にディザしきい値を用いた誤差拡散処理を選択して中間調処理を行う手段と、それ以外の濃度を示す場合に固定しきい値を用いた誤差拡散処理を選択して中間調処理を行う手段とを備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。
  6. イエロー版を前記第二グループに分類することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のカラー画像処理装置。
  7. ブラック版を前記第二グループに分類することを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  8. 前記ディザしきい値を用いた誤差拡散処理は多値の出力、前記固定しきい値を用いた誤差拡散処理は二値、もしくは、ディザしきい値を用いた誤差拡散処理の出力より少ない多値の出力を行うことを特徴とする1乃至5のいずれか一つに記載のカラー画像処理装置。
  9. 前記ディザしきい値を用いた誤差拡散処理を、ディザ処理、もしくは誤差伝播を行わない誤差拡散処理で置き換えて行うことを特徴とする1乃至5のいずれか一つに記載のカラー画像処理装置。
  10. 前記誤差拡散処理を平均誤差最小処理で置き換えて行うことを特徴とする1乃至5のいずれか一つに記載のカラー画像処理装置。
  11. n版の重ね合わせで画像を表現している入力画像データに対して中間調処理を行うカラー画像処理方法において、x版(1≦x<n)を第一グループ、n−x版を第二グループに分類して、第一グループの版に対してはディザしきい値を用いた誤差拡散処理を行い、第二グループの版に対しては固定しきい値を用いた誤差拡散処理によって中間調処理を行うことを特徴とするカラー画像処理方法。
  12. n版の重ね合わせで画像を表現している入力画像データに対して中間調処理を行うカラー画像処理方法において、x版(1≦x<n)を第一グループ、n−x版を第二グループに分類して、第一グループの版に対しては入力画像データの特徴に基づき選択するディザしきい値を用いた誤差拡散処理もしくは固定しきい値を用いた誤差拡散処理のいずれかによって中間調処理を行い、第二グループの版に対しては固定しきい値を用いた誤差拡散処理によって中間調処理を行うことを特徴とするカラー画像処理方法。
  13. n版の重ね合わせで画像を表現している入力画像データに対して入力画像データの特徴に基づき選択するディザしきい値を用いた誤差拡散処理もしくは固定しきい値を用いた誤差拡散処理のいずれか、によって中間調処理を行うカラー画像処理方法において、x版(1≦x<n)を第一グループ、n−x版を第二グループに分類して、注目画素に対する処理を、第一グループの版に対しては注目画素周辺の入力画素値もしくは修正入力画素値の分布情報を用いて中間調処理を選択して行い、第二グループの版に対しては注目画素の入力画素値もしくは修正入力画素値、あるいは注目画素を含めた注目画素周辺の平均入力画素値もしくは平均修正入力画素値を用いて中間調処理を選択して行うことを特徴とするカラー画像処理方法。
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