JP2005151033A - Rfid通信におけるvpm変調方式 - Google Patents

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晃也 杉山
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智巳 秋谷
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Abstract

【課題】 負荷変調動作の安定化及び通信距離の延長化を図ることができる、RFID通信におけるVPM(Variable Phase Modulation)変調方式を得る。
【解決手段】 非接触ICカードや無線IDタグシステムにおける質問器及び応答器間のデータ伝送を行うRFID通信において、応答器側のアンテナ回路を短絡することにより質問器側にデータ伝送を行う負荷変調方式として、“1”と“0”を表す各データの始めにパルスギャップ信号として負論理パルス信号をTg時間出力し、“1”データの場合にはパルスギャップ信号の後にHレベル信号をT1時間出力し、“0”データの場合にはパルスギャップ信号の後にHレベル信号をT0時間出力するVPM符号化方式により負荷変調を行う。ここで、Tg時間はT1時間及びT0時間に比べ非常に短いものとし、且つT1時間はT0時間より長いものであり、更に、Tg,T1,T0時間は任意に設定可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、非接触ICカードや無線IDタグシステムにおいて質問器と称されるリーダ及び応答器と称されるトランスポンダ間のデータ伝送を行うRFID(Radio Frequency Identification)通信において、応答器側のアンテナ回路を短絡することにより質問器側にデータ伝送を行う負荷変調を安定して行うことができる、RFID通信におけるVPM(Variable Phase Modulation)変調方式に関するものである。
近年、個体のID識別による自動認識は、多くのサービス業,製造業,流通業,販売業及び物流などの分野で広範囲に普及している。該ID識別の手段として、従来からバーコードシステムが一般的であるが、情報の記憶容量が低いこと及び情報の書き換えができないという欠点を解決するため、非接触ICカードや無線IDタグシステムが注目され、普及しつつある。
上記非接触ICカードや無線IDタグシステムは、データ伝送を磁界又は電磁界の誘導結合による非接触通信即ちRFID通信にて行い、通信距離が数mm程度の密着型(国際標準は、ISO/IEC10536)と、数cm〜10cm程度の近接型(国際標準は、ISO/IEC14443)と、50cm〜1m程度の近傍型(国際標準は、ISO/IEC15693)がある。また、キャリア周波数は密着型で4.915MHz、近接型及び近傍型で13.56MHz等が一般的に使用されている。
図2はRFID通信における通信原理を説明するための構成ブロック図であり、非接触ICカードや無線IDタグシステムにおける質問器1と応答器5は、マイクロ波より低い周波数では誘導結合によるデータ伝送が行われている。ここで、応答器5は受動素子として質問器1から電力供給を受け、RFIDチップ6を動作させている。即ち4.915MHzや13.56MHz等のキャリア周波数を使用したRFID通信では、質問器1側のアンテナ4から送信された搬送波を応答器5側のアンテナ8で受信し、磁界又は電磁界9の誘導結合により当該アンテナ8に発生した起電力を整流及び平滑して回路電源とするため、応答器5はバッテリーを持たなくても動作可能となる。該図において、質問器1に接続されたアンテナ4から出力された磁界又は電磁界9が応答器5に接続されたアンテナ8のループを突き抜けると、誘導結合によりアンテナ8に起電力が発生する。この時、質問器1のアンテナ4には同調キャパシタ3が並列接続され、オシレータ2から出力されるキャリア周波数と一致する共振周波数の共振回路を構成している。また、応答器5のアンテナ8には同調キャパシタ7が並列接続され、質問器1から出力されたキャリア周波数に共振するように調整された共振回路を構成し、該条件の下で最大効率のRFID通信及び電力供給が行われる。即ち質問器1と応答器5による誘導結合は、空間を介したトランスを構成すると考えられる。
また、図3はRFID通信において質問器側から送信されるPPM(Pulse Position Modulation)変調波形例であり、(a)は1データ長の搬送波形を示し(b)は16進コードの“9”を送信する時の1データ長の変調波形を示している。該PPM変調では、“0”〜“F”の16進データをLレベル信号の位置で表すため、質問器1から16進コードの“9”を送信する場合、1データ長を16個に区切った各データ領域において左から10番目の“9”に相当するデータ領域を変調してLレベルにすることにより、応答器5は当該Lレベル信号の位置を検出して“9”と識別することができる。応答器5側では当該Lレベル信号を受信している間は誘導結合のレベルが下がるため電力供給を受けられないが、Lレベル信号の期間は1データ長当り1/16となり、応答器5の整流回路内の平滑用キャパシタに充電された電力で十分動作するように設計しておけば問題はない。該PPM変調方式は、質問器1から応答器5にデータ伝送する変調手段として一般的に使用されている。
次に、図4はRFID通信においてマンチェスタ符号により応答器側から搬送波を負荷変調した変調波形例であり、(a)は質問器1から通常時即ちデータを送信していない時の搬送波形を示し(b)はマンチェスタ符号による16進コードの“9”即ち4ビットコードの“1001”を示し(c)は搬送波を前記マンチェスタ符号の“9”で負荷変調した時の変調波形を示している。該マンチェスタ符号による負荷変調では、“1”はビットの中央で負に反転(立下がり)させ“0”は正に反転(立上がり)させて表すため、16進コードにおいてLレベル信号とHレベル信号の期間は1/2ずつとなる。該マンチェスタ符号による変調方式は、応答器5から質問器1にデータ伝送する際、アンテナ回路を短絡して同調を外すことにより搬送波のレベルを変化させる負荷変調方式として一般的に使用されている。
また、図5は従来の各種ベースバンド符号例である。(a)はNRZ符号であり、2進数の“1”をHレベル信号とし“0”をLレベル信号としたものである。(b)は単極RZ符号であり、2進数の“1”はビット前半のHレベル信号により表し“0”はビット全体をLレベル信号で表したものである。また、(c)はミラー符号であり、2進数の“1”はビットの中央で正又は負に反転させ“0”は前のビットレベルを継続して表したものである。
RFIDハンドブック,Klaus Finkenzeller著、ソフト工学研究所訳、日刊工業新聞社発行
上記のように応答器側のアンテナ回路を短絡して同調を外すことにより搬送波のレベルを変化させて質問器側にデータ伝送を行う負荷変調方式において、従来のマンチェスタ符号を始めNRZ符号や単極RZ符号及びミラー符号等の符号化方式は、Hレベル信号とLレベル信号の時間比率即ちデューティー比が1:1に等しいか又はLレベル信号の方がHレベル信号より長いものである。該符号化方式を用いた負荷変調時には応答器側のアンテナ回路をスイッチング素子により短絡して同調を外すため、この期間は搬送波のレベルが下がり誘導結合による起電力の発生が得られないことになる。このため、非接触ICカードや無線IDタグシステムにおけるRFID通信のように応答器側がバッテリーを持たない通信システムの場合、該Lレベル信号の長い符号化方式による負荷変調方式は、平滑用キャパシタに充電されている電力の消耗で電圧低下によりスイッチング素子を完全にONできないことによる負荷変調動作の安定化及び通信距離の延長化に対して不利であった。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、非接触ICカードや無線IDタグシステムにおけるRFID通信において、応答器側のアンテナ回路を短絡することにより質問器側にデータ伝送を行う負荷変調時に磁界又は電磁界の電力受信時間を長くして負荷変調動作の安定化及び通信距離の延長化を図ることができる、RFID通信におけるVPM変調方式を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のRFID通信におけるVPM変調方式においては、非接触ICカードや無線IDタグシステムにおける質問器及び応答器間のデータ伝送を行うRFID通信において、応答器側のアンテナ回路を短絡することにより質問器側にデータ伝送を行う負荷変調方式として、“1”と“0”を表す各データの始めにパルスギャップ信号として負論理パルス信号をTg時間出力し、“1”データの場合にはパルスギャップ信号の後にHレベル信号をT1時間出力し、“0”データの場合にはパルスギャップ信号の後にHレベル信号をT0時間出力するVPM符号化方式により負荷変調を行う。ここで、Tg時間はT1時間及びT0時間に比べ非常に短いものとし、且つT1時間はT0時間より長いものであり、更に、Tg,T1,T0時間は任意に設定可能とする。
本発明のRFID通信におけるVPM変調方式によれば、負論理パルス信号であるパルスギャップ信号に継続するHレベル信号の長短により“1”と“0”のデータを区別する方式であり、パルスギャップ信号のパルス幅が“1”と“0”を表すパルス幅より非常に短いため、電力供給方式として質問器側アンテナから送信される変調波を応答器側アンテナで受信し磁界又は電磁界の誘導結合により発生する起電力を回路電源とする非接触ICカードや無線IDタグシステムにおいて、磁界又は電磁界の電力受信時間を長くすることにより電力の消耗が抑制されて電源電圧が安定し、通信動作の安定性及び通信距離の延長化に非常に有効であるという絶大な効果を奏する。
本発明を実施するための最良の形態として、応答器側のRFIDチップをロジック回路で構成するハードウェア手段と、CPU搭載のRFIDチップにおいてシーケンスプログラムによるソフトウェア手段がある。
ハードウェア手段の場合、出力すべきデータを予め書き込んでおくためのシフトレジスタと、パルスギャップ信号時間であるTg時間と“0”データ時間であるT0時間を生成するためのクロック生成回路と、“1”データ時間であるT1時間を生成するためのT1タイマーと、データ送出回数をカウントするためのカウンタ及び周辺ゲートにより構成され、更に、上記シフトレジスタにデータ書込みやリセット信号を入力したり、信号送出開始信号を入力したり、カウンタにリセット信号を入力するための周辺ロジック回路を有する。
ソフトウェア手段の場合、CPUと、プログラムメモリと、周辺インターフェース回路により構成され、プログラム処理としてパルスギャップ信号時間であるTg時間と“0”データ時間であるT0時間と“1”データ時間であるT1時間を生成するためのタイマー機能と、データの“1”と“0”の判断や各タイマーのタイムアウト判断及びデータ送出回数判断を行うための比較機能等を有する。
そして、上記ハードウェア手段又はソフトウェア手段にて生成したVPM符号出力をアンテナ回路に並列に接続したスイッチング素子に入力し、該スイッチング素子のON/OFFによりアンテナ回路を短絡/開放する負荷変調にて同調を外すことにより、質問器側にVPM変調波を出力する。
本発明の実施例を図を用いて説明する。図7は本発明のRFID通信におけるVPM変調方式においてハードウェア手段によりVPM符号を生成する回路図の一実施例であり、(a)は基本回路構成(b)はVPM符号出力波形を示す。また、図8は図7の各ポイントにおけるタイミングチャート図であり、下記にハードウェア手段による実施例を説明する。
まず、図7の(a)に示すように、データの始まりを表すパルスギャップ信号生成用としてTg時間のHレベル出力と、“0”データ生成用としてT0時間のLレベル出力を有する基準クロック信号を生成することができるクロック生成回路18の出力をゲート20,22に入力する。該信号は図8において[1]に示すものである。また、4ビットのデータを書き込むことができるシフトレジスタ19に例えば“1001”と予めデータを書いておき、その出力をゲート20に入力する。また、ゲート20の出力を“1”データ生成用としてt1時間のタイマー出力が可能なT1タイマー21に入力し、該T1タイマー21の出力をゲート20,22に入力する。なお、T1タイマー21の出力は負論理パルス信号であり、通常はHレベルである。ここで、Tg時間はT1時間及びT0時間に比べ非常に短いものとし、且つT1時間はT0時間より長いものとする。図8においてはt1≒T0+Tg+0.5*T0であり、T1=2*T0+Tgとなるが、T1,T0及びTg時間はT1タイマー21やクロック生成回路18の回路構成及び時定数により任意に設定できるものである。
次に、上記シフトレジスタ19内のデータを出力するため、信号送出開始信号をゲート20,22に入力する。該信号は図8において[2]に示すものであり、パルスギャップ信号の立上がりに同期した正論理パルス信号である。ここで、該信号によりゲート22からパルスギャップ信号が出力され、カウンタ23とゲート24に入力される。該カウンタ23はデータビットの送出回数をカウントするものであり、信号送出開始信号の入力によりセットされ、4ビットのデータ送出後のパルスギャップ信号の立下がりでリセットされ、信号送出完了信号として出力される正論理パルス信号である。該信号は図8において[7]に示すものである。また、ゲート24にはカウンタ23の出力が入力され、セットされている間ゲート22からの入力をゲート24より出力し、シフトクロック信号としてシフトレジスタ19に入力される。該信号は図8において[8]に示すものであり、[6],[7]信号の論理積である。
上記シフトクロック信号によりシフトレジスタ19から出力されたデータは順次ゲート20に入力される。該信号は図8において[3]に示すものである。ここで、データが“1”の場合、ゲート20よりパルスギャップ信号が出力される。該信号は図8において[4]に示すものであり、[1],[2],[3],[5]信号の論理積である。そして、該信号の立下がりによりT1タイマー21がスタートし、t1時間の負パルス信号が発生する。該信号は図8において[5]に示すものである。該信号の出力中はゲート20,22,24を閉じるため、基準クロック信号によるデータのシフトが行われず、“1”データを示すT1時間のLレベルが維持されることになる。また、T1タイマー21が終了し、T1タイマー21の出力がHレベルに戻ると再びゲート20,22,24が開き、次の基準クロック信号を受付けるようになり、シフトクロック信号としてシフトレジスタ19に入力されデータシフトが行われることになる。該シフトクロック信号は図8において[6]に示すものであり、[1],[2],[5]信号の論理積である。
シフトレジスタ19のデータシフトが4回行われるとカウンタ21の出力はパルスギャップ信号の立下がりでリセットされる。そして、該信号により信号送出開始信号もリセットされ、ゲート20,22を閉じてデータの送出が終了することになる。また、上記ゲート22の出力をインバータ25に入力して論理反転した出力がVPM符号出力となり、図7の(b)及び図8における[9]に示すものである。
次に、図9は本発明のRFID通信におけるVPM変調方式においてソフトウェア手段によりVPM符号を生成するシーケンス図の一実施例であり、下記にソフトウェア手段による実施例を説明する。
まず、プログラムより信号送出開始が実行されると、処理S1としてパルスギャップ信号であるパルス幅Tgの負パルス信号を出力する。該パルス幅Tgはプログラムによるカウンタにより任意に設定できるものである。次に、処理S2としてメモリ内のレジスタに蓄積しておいた送出データを読む。次に、処理S3として読み込んだデータが“1”か“0”かの判断を行う。
データが“1”の場合は、処理S4としてT1タイマーをスタートさせる。そして、データをHレベルに保持したまま処理S6としてT1タイマーの終了を監視し、タイムアウトになれば処理S8に移る。また、データが“0”の場合は、処理S5としてT0タイマーをスタートさせる。そして、データをHレベルに保持したまま処理S7としてT0タイマーの終了を監視し、タイムアウトになれば処理S8に移る。ここで、Tg時間はT1時間及びT0時間に比べ非常に短いものとし、且つT1時間はT0時間より長いものとする。また、T1及びT0時間は各々T1タイマー及びT0タイマーにより任意に設定できるものである。
次に、処理S8として送出カウンタをインクリメントする。該送出カウンタは、送出データが例えば4ビットの場合、1ビット送出ごとに1だけインクリメントするアップカウンタであり、送出カウンタが4となれば全てのビットを送出したと判断するものである。なお、送出カウンタに予め4をセットしておき、1ビット送出ごとに1だけデクリメントするダウンカウンタとし、送出カウンタが0となれば全てのビットを送出したと判断するものとしても構わない。そして、処理S9にて送出カウンタが規定の値になったかどうかで送出完了かどうかを判断し、未完了の場合は処理S1に戻り再度処理を行う。また、完了の場合は信号送出終了となり処理を終了する。
次に、図6は本発明のRFID通信におけるVPM変調方式を実現するための応答器側の回路ブロック図であり、ハードウェア手段によりVPM変調波を生成する方法を説明する。
図6及び図2に示すように、応答器5は質問器1側のアンテナ4から送信される磁界又は電磁界9による変調波を受信するためのアンテナ8と、該アンテナ8と共振して最大効率のRFID通信及び電力供給を行うための同調用キャパシタ7と、該共振回路に誘導された変調波より回路電源を得るための整流回路10と、パワーオン電圧を検出するための電圧検出回路11と、変調波のエンベロープを検出してデータ信号を取り出すための復調回路12と、システムクロックを生成するためのクロック生成回路13と、アンテナ8及び同調用キャパシタ7で構成された共振回路を負荷変調させるためのVPM変調回路16及びスイッチング素子17と、前記電圧検出回路11と復調回路12とクロック生成回路13からの信号を入力して応答データの生成及び通信制御を行うためのロジック回路14と、前記復調回路12から得られた入力データを蓄積したりレジスタ機能を果たすためのメモリ回路15等にて構成する。
上記各回路ブロックで構成した応答器5と質問器1との間でRFID通信を行う場合、質問器1はオシレータ2を制御し図3で説明したPPM変調によりデータを送信する。該データはアンテナ4より磁界又は電磁界9として応答器5側のアンテナ8を突き抜け、誘導結合により当該アンテナ8に起電力が発生する。応答器5のアンテナ8には同調キャパシタ7が並列接続され、質問器1から出力されたキャリア周波数に共振するように調整された共振回路を構成し、該条件の下で最大効率のRFID通信及び電力供給が行われる。
アンテナ8に誘起された変調波は、整流回路10により整流され直流電力として平滑用キャパシタ(図示せず)に充電される。また、該変調波のエンベロープを復調回路12により検出しPPM符号によるデータ信号としてロジック回路14に入力し、変調波の搬送波成分を波形成形してクロック生成回路13で分周しシステムクロックとしてロジック回路14に入力する。更に、ロジック回路14をリセットするためのパワーオン信号を電圧検出回路11により検出して入力する。
上記動作により質問器1から送信されたコマンドを応答器5で解析し必要データを質問器1側に送信する場合、VPM変調回路16により図1の(a)に示すようなVPM符号に変換し、アンテナ8に並列接続されたスイッチング素子17を駆動する。該スイッチング素子17はFETが好適である。そして、パルスギャップ信号即ちLレベル信号を出力する時にはスイッチング素子17のゲートをONにすることによりアンテナ回路が短絡され、Hレベル信号を出力する時にはスイッチング素子17のゲートをOFFにすることによりアンテナ回路が開放され、搬送波の負荷変調が行われる。なお、スイッチング素子17の制御入力の論理が逆の場合には、図1の(a)に示すようなVPM符号の論理も逆にする必要がある。
図1は本発明のRFID通信におけるVPM変調方式により応答器側から搬送波を負荷変調した変調波形例であり、(a)はVPM符号による16進コードの“9”即ち4ビットコードの“1001”を示し(b)は搬送波を前記VPM符号の“9”で負荷変調した時の変調波形を示している。上記ハードウェア手段又はソフトウェア手段にて生成したVPM符号により負荷変調させたVPM変調方式は、非接触ICカードや無線IDタグシステムにおけるRFID通信において、質問器1側のアンテナ4から送信される変調波を応答器5側のアンテナ8で受信し磁界又は電磁界9の誘導結合により発生する起電力を回路電源とする用途において、磁界又は電磁界の電力受信時間を長くすることにより電力の消耗が抑制されて電源電圧が安定するため、負荷変調動作の安定化及び通信距離の延長化を図ることができる。
なお、上記説明のハードウェア手段の実施例における符号生成回路及びソフトウェア手段の実施例における符号生成シーケンスはVPM符号を生成するための一実施例であり、本発明のRFID通信におけるVPM変調方式を実施することができるものであれば、如何なる回路構成やシーケンス処理であっても構わない。なお、変調度は電波法の規定範囲を超えないよう使用するシステムにより任意に設定する。
本発明のRFID通信におけるVPM変調方式により応答器側から搬送波を負荷変調した変調波形例である。 RFID通信における通信原理を説明するための構成ブロック図である。 RFID通信において質問器側から送信されるPPM変調波形例である。 RFID通信においてマンチェスタ符号により応答器側から搬送波を負荷変調した変調波形例である。 従来の各種ベースバンド符号例である。 本発明のRFID通信におけるVPM変調方式を実現するための応答器側の回路ブロック図である。 本発明のRFID通信におけるVPM変調方式においてハードウェア手段によりVPM符号を生成する回路図の一実施例である。 図7の各ポイントにおけるタイミングチャート図である。 本発明のRFID通信におけるVPM変調方式においてソフトウェア手段によりVPM符号を生成するシーケンス図の一実施例である。
符号の説明
1 質問器
2 オシレータ
3 同調キャパシタ
4 アンテナ
5 応答器
6 RFIDチップ
7 同調キャパシタ
8 アンテナ
9 磁界又は電磁界
10 整流回路
11 電圧検出回路
12 復調回路
13 クロック生成回路
14 ロジック回路
15 メモリ回路
16 VPM変調回路
17 スイッチング素子
18 クロック生成回路
19 シフトレジスタ
20 ゲート
21 T1タイマー
22 ゲート
23 カウンタ
24 ゲート
25 インバータ

Claims (2)

  1. 非接触ICカードや無線IDタグシステムにおける質問器(1)及び応答器(5)間のデータ伝送を行うRFID通信において、応答器(5)側のアンテナ回路を短絡することにより質問器(1)側にデータ伝送を行う負荷変調方式として、“1”と“0”を表す各データの始めにパルスギャップ信号として負論理パルス信号をTg時間出力し、“1”データの場合にはパルスギャップ信号の後にHレベル信号をT1時間出力し、“0”データの場合にはパルスギャップ信号の後にHレベル信号をT0時間出力するVPM符号化方式を使用することにより、磁界又は電磁界の電力受信時間を長くして負荷変調動作の安定化及び通信距離の延長化を図ることができることを特徴とした、RFID通信におけるVPM変調方式。
  2. Tg時間はT1時間及びT0時間に比べ非常に短いものとし、且つT1時間はT0時間より長いものであり、更に、Tg,T1,T0時間は任意に設定可能であることを特徴とした、請求項1に記載のRFID通信におけるVPM変調方式。
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