JP2005149636A - 多層光記録媒体検査方法および多層光記録媒体検査装置 - Google Patents

多層光記録媒体検査方法および多層光記録媒体検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の樹脂層が形成された多層光記録媒体における各樹脂層の欠陥の有無を検査すると共に欠陥が存在している樹脂層を特定し得る多層光記録媒体検査方法を提供する。
【解決手段】多層光記録媒体1のディスク状基材2に積層された樹脂層R1,R2における欠陥の有無を検査する際に、多層光記録媒体1の一面側に固定された検査光射出部13から多層光記録媒体1に向けて所定の入射角度で検査光Laを照射すると共に回転機構12によって多層光記録媒体1を一定方向に回転させつつ検査光Laの反射光Lbをその光路上に固定されたラインカメラ14で受光して所定の時間間隔で撮像する撮像工程と、撮像した同一の欠陥についての画像数をカウントするカウント工程と、画像数がN(Nは2以上の自然数)個のときに基材側から数えて(N−1)層目の樹脂層が欠陥の存在する樹脂層であると特定する特定工程とを行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、多層光記録媒体の樹脂層における欠陥の有無を検査する多層光記録媒体検査方法および多層光記録媒体検査装置に関するものである。
この種の検査装置として、特開2002−286653号公報には、光記録媒体の反射層、記録層および樹脂層(保護層)等における欠陥の有無を検査する自動欠陥検査装置が開示されている。この自動欠陥検査装置は、同公報中の図2,3に示すように、ランプユニットA、CCDセンサーC,D、ピックアップ12および各種回路等を備えて構成されている。この自動欠陥検査装置では、ランプユニットAが平行光を射出してディスク(光記録媒体)11に照射する。この際に、例えば、ディスク11の反射層に欠陥が存在するときには、CCDセンサーCが、ディスク11を透過した光を検出して検出信号を出力する。また、CCDセンサーDが、ランプユニットAから射出された光の反射光を検出して検出信号を出力する。この場合、記録層や樹脂層に欠陥が存在するときには、欠陥によって反射光に生じた陰影がCCDセンサーDによって検出される。一方、ピックアップ12は、ディスク11にレーザービームを照射してその反射光を検出して検出信号を出力する。この際に、各種回路が、検出信号に基づいて欠陥の長さを特定し、欠陥の長さが規定長よりも長いときには、そのディスク11を不良品と判別する。この自動欠陥検査装置では、平行光を照射しての検査と、レーザービームを照射しての検査との双方を実行するため、反射層、記録層および樹脂層等に欠陥が存在する不良品を比較的正確に選別することが可能になっている。
特開2002−286653号公報(第2−3頁、第2−3図)
ところが、従来の自動欠陥検査装置には、以下の問題点がある。すなわち、この自動欠陥検査装置では、反射層、記録層および樹脂層における欠陥の有無を検査可能なものの、例えば、複数の樹脂層によって互いに分離された複数の記録層が積層された多層光記録媒体の検査を行う際には、不都合がある。具体的には、製品の歩留まりを向上させるためには、欠陥の存在する製品を単に選別するだけではなく、例えば、樹脂層の形成工程において、樹脂材料の温度やスピンコート時の回転数等の形成条件を検査結果に基づいて修正することによって欠陥の発生自体を低減するのが好ましい。この場合、多層光記録媒体では、一般的に、各樹脂層の厚みが互いに異なるため、その各樹脂層の各形成条件もそれぞれ個別に規定されている。したがって、各形成条件を修正するためには、欠陥がどの樹脂層に発生しているかを特定する必要がある。しかしながら、この従来の自動欠陥検査装置では、単に欠陥の有無を検査しているに止まり、いずれの樹脂層に欠陥が発生しているかを特定することができないため、樹脂層における欠陥の発生を低減するのが困難であるという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、複数の樹脂層が形成された多層光記録媒体における各樹脂層の欠陥の有無を検査すると共に、欠陥が存在している樹脂層を特定し得る多層光記録媒体検査方法および多層光記録媒体検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係る多層光記録媒体検査方法は、複数の樹脂層と当該各樹脂層によって互いに分離された複数の情報層とが基材の少なくとも一面に積層された多層光記録媒体の当該各樹脂層における欠陥の有無を検査する際に、前記一面側の固定位置から当該一面に向けて所定の入射角度で検査光を照射すると共に当該多層光記録媒体を一定方向に回転させつつ当該検査光の反射光を当該反射光の光路上における固定位置で受光して所定の時間間隔で撮像する撮像工程と、当該撮像工程で撮像した同一の前記欠陥についての画像数をカウントするカウント工程と、前記画像数がN(Nは2以上の自然数)個のときに前記基材側から数えて(N−1)層目の前記樹脂層が前記欠陥の存在する樹脂層であると特定する特定工程とを行う。
この場合、前記カウント工程において、前記撮像工程における撮像時の撮像データを用いた画像処理を実行して形状が同等の画像を検索し、当該検索した画像を前記同一の欠陥についての画像としてカウントするのが好ましい。
また、本発明に係る多層光記録媒体検査装置は、複数の樹脂層と当該各樹脂層によって互いに分離された複数の情報層とが基材の少なくとも一面に積層された多層光記録媒体の当該一面側に固定されて当該一面に向けて所定の入射角度で検査光を照射する検査光照射部と、前記多層光記録媒体を一定方向に回転させる回転機構と、前記検査光についての反射光の光路上に固定されて当該反射光を受光して所定の時間間隔で撮像する撮像部と、当該撮像部によって撮像された同一の前記欠陥についての画像数をカウントするカウント部と、前記画像数がN(Nは2以上の自然数)個のときに前記基材側から数えて(N−1)層目の前記樹脂層が前記欠陥の存在する樹脂層であると特定する特定部とを備えている。
この場合、前記カウント部は、前記撮像部による撮像時の撮像データを用いた画像処理を実行して形状が同等の画像を検索すると共に、当該検索した画像を前記同一の欠陥についての画像としてカウントするのが好ましい。
本発明に係る多層光記録媒体検査方法および多層光記録媒体検査装置によれば、撮像工程で撮像した同一の欠陥についての画像数をカウントするカウント工程を行い、カウントした画像数がN個のときに基材側から数えて(N−1)層目の樹脂層が欠陥の存在する樹脂層であると特定する特定工程を行うことにより、画像数をカウントすることで、欠陥の存在する樹脂層を確実かつ容易に特定することができる。したがって、欠陥の存在する樹脂層の形成条件を適正な形成条件に修正することができるため、その樹脂層における欠陥の発生を確実に減少させることができる結果、製品の歩留まりを十分に向上させることができる。また、複雑な演算を行うことなく、欠陥の発生している樹脂層を画像数から即座に特定することができるため、数多くの欠陥が存在していたとしても、各欠陥が存在する樹脂層を短時間で特定することができる。
また、本発明に係る多層光記録媒体検査方法および多層光記録媒体検査装置によれば、カウント工程において、撮像工程における撮像時の撮像データを用いた画像処理を実行して形状が同等の画像を検索し、検索した画像を同一の欠陥についての画像としてカウントすることにより、形状が同等の画像を正確に検索することができるため、同一の欠陥についての画像だけを正確にカウントすることができる結果、欠陥の存在する樹脂層を正確に特定することができる。
以下、本発明に係る多層光記録媒体検査方法および多層光記録媒体検査装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、多層光記録媒体1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す多層光記録媒体1は、本発明に係る多層光記録媒体検査方法(以下、「検査方法」ともいう)における検査対象としての多層光記録媒体の一例であって、主要な機能層として、情報層L1,L2(以下、区別しないときには「情報層L」ともいう)と、情報層L1,L2の間に例えば2P法によって形成された樹脂層R1と、情報層L2の表面に形成されたカバー層としての樹脂層R2(以下、樹脂層R1,R2を区別しないときには「樹脂層R」ともいう)とがディスク状基材2の一面に積層されて構成されている。また、多層光記録媒体1は、樹脂層R2側から記録再生用のレーザービームが照射されることによって記録データの読出しおよび記録が可能に構成されている。ディスク状基材2は、例えば、ポリカーボネートによって直径が120mm程度で厚みが1.1mm程度の円板状(平板形状)に形成されている。また、図2に示すように、ディスク状基材2の中心部には、記録再生装置に装着するための直径15mm程度の装着用の中心孔1aが形成されている。
情報層Lは、一例として、スパッタ法によってそれぞれ形成された反射層、誘電体層および相変化型の記録層等で構成されている。この場合、情報層L1の厚みは、例えば300nmに規定され、情報層L2の厚みは、例えば200nmに規定されている。樹脂層Rは、例えば紫外線硬化型樹脂を含む塗液をスピンコート法で塗布して紫外線を照射して硬化させることによって形成されている。この場合、樹脂層R1の厚みは、例えば25μmに規定され、樹脂層R2の厚みは、例えば75μmに規定されている。
次に、本発明に係る検査方法に従って多層光記録媒体1を検査する多層光記録媒体検査装置11(以下、「検査装置11」ともいう)の構成について、図面参照して説明する。
図2に示す検査装置11は、本発明に係る多層光記録媒体検査装置の一例であって、多層光記録媒体1における樹脂層R1,R2に例えば異物や気泡等の欠陥が存在するか否かを検査すると共に、その欠陥が樹脂層R1,R2のいずれに存在するかを特定する。具体的には、検査装置11は、回転機構12、検査光照射部13、ラインカメラ14、表示部15、制御部16、RAM17およびROM18を備えて構成されている。回転機構12は、多層光記録媒体1の中心孔1aに嵌め込み可能な突起が中央部に形成された円板状のターンテーブルと、制御部16によって駆動制御されてターンテーブルを回転させるモータ(いずれも図示せず)とを備えて構成されている。
検査光照射部13は、光源としてのハロゲンランプと、ハロゲンランプから射出された光のうちの例えば650nmの波長をピークとする所定帯域の光を透過させるバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタを透過した光のうちの例えば610nm未満の波長の光をカットするシャープカットフィルタと、シャープカットフィルタを透過した光を円偏光に変換する直線偏光板およびλ/4位相差板とを備えて構成され、検査用の検査光La(円偏光に変換された光)を射出する。また、検査光照射部13は、図3に示すように、回転機構12のターンテーブルに載置された多層光記録媒体1の半径方向に沿った帯状の照射部位(同図に破線で示す部位)に検査光Laを例えば45度の入射角度で照射可能に回転機構12の上方に固定されている。ラインカメラ14は、本発明における撮像部の一例であって、ライン状に並べられた複数(例えば4096個)の光電素子を備えて構成され、検査光Laの反射光Lb1,Lb2(以下、区別しないときには「反射光Lb」ともいう)を受光して撮像データDを出力する撮像処理を実行する。この場合、ラインカメラ14は、制御部16の制御下で、回転機構12によって多層光記録媒体1が1回転させられる間に例えば24000回の撮像処理を所定の時間間隔で実行する。また、ラインカメラ14は、同図に示すように、回転機構12のターンテーブルに載置された多層光記録媒体1の半径方向と、その長手方向とが一致するようにして、回転機構12の上方における反射光Lbの光路上に固定されている。表示部15は、制御部16の制御下で撮像データDに基づく画像や検査結果を示す画像などを表示する。
制御部16は、本発明におけるカウント部および特定部に相当し、回転機構12、検査光照射部13、ラインカメラ14および表示部15を制御する。また、制御部16は、ラインカメラ14から出力された撮像データDを用いて画像処理を実行することにより、欠陥F1,F2(図4,6参照。以下、区別しないときには「欠陥F」ともいう)についての画像M(図5,7参照)が撮像されたときに、同一の欠陥Fについての画像M(つまり、形状が同等の画像M。以下、「同一の画像M」ともいう)を検索し、その同一の画像Mの画像数をカウントするカウント処理(カウント工程)を実行する。また、制御部16は、カウントした同一の画像Mの画像数に基づいて樹脂層R1,R2のうちのいずれに欠陥Fが存在しているかを特定する特定処理(特定工程)を実行する。具体的には、制御部16は、カウントした画像数が3個(本発明におけるN個の一例)のときに、その画像Mに対応する欠陥Fの存在する樹脂層Rがディスク状基材2側から数えて2層目(本発明における(N−1)層目の一例)の樹脂層R2であると特定し、画像数が2個(本発明におけるN個の他の一例)のときに、その画像Mに対応する欠陥Fの存在する樹脂層Rがディスク状基材2側から数えて1層目(本発明における(N−1)層目の他の一例)の樹脂層R1であると特定する。RAM17は、ラインカメラ14から出力された撮像データDを記憶する。ROM18は、制御部16によって実行される画像処理、カウント処理および特定処理などの各種処理用プログラムを記憶する。
次に、検査装置11を用いた多層光記録媒体1に対する検査方法について、図面を参照して説明する。
まず、図2に示すように、情報層L1,L2および樹脂層R1,R2が形成された面を上向きにした状態で、回転機構12におけるターンテーブルの突起に中心孔1aを嵌め込んで多層光記録媒体1を載置する。次に、制御部16が、検査光照射部13に対して、検査光Laを射出させる。この際に、検査光照射部13から射出された検査光Laは、図3に示すように、多層光記録媒体1の表面における半径方向に沿った帯状の照射部位において、その表面に対して例えば45度傾斜する入射角度で照射される。また、図4に示すように、照射された検査光Laは、空気と樹脂層R2との境界面で屈折させられて、境界面の法線に対して例えば26.85度傾斜する入射角度で樹脂層R2内に入射し、その一部が情報層L2を構成する反射層によって反射させられる。この場合、情報層L2で反射させられた反射光Lb2は、樹脂層R2と空気との境界面で再度屈折させられて、多層光記録媒体1(樹脂層R2)の表面に対して45度傾斜する角度で射出される。一方、情報層L2で反射させられた一部を除く検査光Laの他の部分は、同図に示すように、情報層L2を透過して樹脂層R1内に入射し、情報層L1を構成する反射層によって反射させられる。この場合、情報層L1で反射させられた反射光Lb1は、情報層L2および樹脂層R2を透過して樹脂層R2と空気との境界面で屈折させられて、樹脂層R2の表面に対して45度傾斜する角度で射出される。したがって、同図に示すように、検査光照射部13から射出された検査光Laの一部のうちのさらに一部は、入射側光路X2および反射側光路Y(いずれも、同図に一点鎖線で示す光路)に沿ってラインカメラ14に入射し、検査光Laの他の部分のうちのさらに一部は、入射側光路X1(同図に一点鎖線で示す光路)および反射側光路Yに沿ってラインカメラ14に入射する。なお、同図に示す欠陥F1は、この時点では、図示した位置よりも右側に位置しているものとする。
次に、制御部16は、回転機構12のモータを駆動制御することにより、所定の回転速度でターンテーブルを図4に示す矢印Aの方向に回転させる。また、制御部16は、ラインカメラ14に対して撮像を実行させる制御信号を出力する。これに応じて、ラインカメラ14が、撮像処理を開始して撮像データDを出力し、RAM17が、制御部16によって転送された撮像データDを記憶する。この場合、ラインカメラ14は、回転機構12によって多層光記録媒体1が1回転させられる間にこの撮像処理を例えば24000回実行する。また、ラインカメラ14は、多層光記録媒体1の半径方向に沿った約15μm幅の帯状部位を1回の撮像処理で撮像する。一方、回転機構12のモータが回転を開始して、同図に示すように、例えば、多層光記録媒体1の樹脂層R2内に存在する欠陥F1が多層光記録媒体1の回転によって反射側光路Yと交差する位置P1に移動したときには、欠陥F1によって陰影の生じた反射光Lbが反射側光路Yに沿ってラインカメラ14に入射する。この際に、ラインカメラ14は、陰影の生じた反射光Lbを受光して、陰影に応じた撮像データDを出力する。つまり、ラインカメラ14は、欠陥F1の画像Mを撮像する。
続いて、多層光記録媒体1がさらに回転させられて、図5に示すように、入射側光路X2と交差する位置P2に欠陥F1が移動したときには、欠陥F1によって陰影の生じた検査光Laが入射側光路X2に沿って樹脂層R2に入射し、情報層L2によって反射させられて、その反射光Lbが反射側光路Yに沿ってラインカメラ14に入射する。この際に、ラインカメラ14は、陰影の生じた反射光Lbを受光して、陰影に応じた撮像データDを出力する。次に、多層光記録媒体1がさらに回転させられて、図6に示すように、入射側光路X1と交差する位置P3に欠陥F1が移動したときには、欠陥F1によって陰影の生じた検査光Laが入射側光路X1に沿って樹脂層R2に入射し、情報層L2を透過して樹脂層R1に入射する。さらに、樹脂層R1に入射した検査光Laは情報層L1によって反射させられて、その反射光Lbが反射側光路Yに沿ってラインカメラ14に入射する。この際に、ラインカメラ14は、陰影の生じた反射光Lbを受光して、陰影に応じた撮像データDを出力する。この場合、樹脂層R2に存在する欠陥F1は、多層光記録媒体1の回転によって移動させられることで、反射側光路Y、入射側光路X2および入射側光路X1の3つの光路と合計3回に亘って交差するため、ラインカメラ14によって欠陥F1の画像Mが3回撮像される。したがって、図7に示すように、ラインカメラ14から出力された撮像データDに基づく表示画面には、欠陥F1についての3つの画像M,M,Mが表示される。
一方、図8に示すように、回転機構12による回転によって多層光記録媒体1の樹脂層R1内に存在する欠陥F2が反射側光路Yと交差する位置P11に移動したときには、欠陥F2によって陰影の生じた反射光Lbが反射側光路Yに沿ってラインカメラ14に入射し、ラインカメラ14が、陰影に応じた撮像データDを出力する。続いて、多層光記録媒体1がさらに回転させられて、図9に示すように、入射側光路X1と交差する位置P12に欠陥F2が移動したときには、欠陥F2によって陰影の生じた検査光Laが入射側光路X1に沿って入射し、情報層L1によって反射させられて、その反射光Lbが反射側光路Yに沿ってラインカメラ14に入射する。この際に、ラインカメラ14は、反射光Lbを受光して、陰影に応じた撮像データDを出力する。この場合、樹脂層R1に存在する欠陥F2は、多層光記録媒体1の回転によって移動させられることで、反射側光路Yおよび入射側光路X1の2つの光路と合計2回に亘って交差するため、ラインカメラ14によって欠陥F2の画像Mが2回撮像される。したがって、図10に示すように、ラインカメラ14から出力された撮像データDに基づく表示画面には、欠陥F2についての2つの画像M,Mが表示される。
次に、回転機構12が多層光記録媒体1を1回転させたときには、制御部16は、回転機構12に対して多層光記録媒体1の回転を停止させると共に、ラインカメラ14に対して撮像処理を停止させる。これにより、多層光記録媒体1の表面全域が、その半径方向に沿った約15μm幅で24000回に亘って撮像されて、撮像データDがRAM17によって記憶される。次いで、制御部16は、表示部15に対して撮像データDに基づく表示画面を表示させると共に、撮像データDに基づいてカウント処理(カウント工程)を実行する。このカウント処理では、制御部16は、まず、撮像データDに基づく画像処理を実行する。具体的には、この処理では、多層光記録媒体1の表面全域において、形状が互いに同等(または相似形)の画像M(同一の画像M)を検出する。次いで、このカウント処理では、検出した画像数をカウントする。次に、制御部16は、カウントした画像数に基づいて欠陥Fが存在する樹脂層Rを特定する特定処理(特定工程)を実行する。この際に、制御部16は、カウントした同一の画像Mが3個のときには、その画像Mに対応する欠陥Fの存在する樹脂層Rがディスク状基材2側から数えて2層目の樹脂層R2であると特定する。一方、同一の画像Mの画像数が2個のときには、その画像Mに対応する欠陥Fの存在する樹脂層Rがディスク状基材2側から数えて1層目の樹脂層R1であると特定する。次いで、制御部16は、このカウント処理および特定処理を繰り返して実行して、撮像データDに基づく全ての画像Mに対するカウント処理および特定処理を終了した際には、各樹脂層R1,R2に存在する欠陥Fの数を示す画像を表示部15に表示させる。
このように、この検査方法および検査装置11によれば、ラインカメラ14の撮像処理によって撮像された同一の欠陥Fについての画像Mの画像数をカウントして、その画像数が3個のときにディスク状基材2側から数えて2層目の樹脂層R2が欠陥Fの存在する樹脂層Rであると特定し、画像数が2個のときにディスク状基材2側から数えて1層目の樹脂層R1が欠陥Fの存在する樹脂層Rであると特定することにより、画像数をカウントすることで、欠陥Fの存在する樹脂層Rを確実かつ容易に特定することができる。したがって、欠陥Fの存在する樹脂層Rの形成条件を適正な形成条件に修正することができるため、その樹脂層Rにおける欠陥Fの発生を確実に減少させることができる結果、製品の歩留まりを十分に向上させることができる。また、複雑な演算を行うことなく、カウントした画像数から欠陥Fの発生している樹脂層Rを即座に特定することができるため、数多くの欠陥Fが存在していたとしても、各欠陥Fが存在する樹脂層Rを十分に短時間で特定することができる。
また、この検査方法および検査装置11によれば、画像Mのカウントの際に、撮像データDを用いた画像処理を実行して形状が同等の画像を検索し、検索した画像を同一の欠陥Fについての画像Mとしてカウントすることにより、形状が同等の画像を正確に検索することができるため、同一の欠陥Fについての画像だけを正確にカウントすることができる結果、欠陥の存在する樹脂層を正確に特定することができる。
なお、本発明は、上記の方法および上記の構成に限定されない。例えば、2層の情報層L1,L2および2層の樹脂層R1,R2がディスク状基材2の一面に積層された多層光記録媒体1を検査対象とする例について上記したが、ディスク状基材2の一面に樹脂層および情報層がそれぞれ3層以上形成された多層光記録媒体や、両面に樹脂層および情報層がそれぞれ複数形成された多層光記録媒体についても欠陥の存在する樹脂層を確実に特定することができる。また、制御部16がカウント処理および特定処理を実行する構成例について上記したが、例えば、表示部15に表示された画像Mの中から同等形状の画像Mを検索してその画像数を使用者がカウントして、カウントした画像数に基づいて欠陥の存在する樹脂層Rを特定することもできる。この場合、撮像データDに基づく画像M(画像Mに相当する図柄)を印刷した印刷物を用いて、同等形状の画像Mの検索、およびその画像数のカウントを行ってもよい。
多層光記録媒体1の断面図である。 多層光記録媒体検査装置11の構成を示すブロック図である。 回転機構12に載置された多層光記録媒体1、検査光照射部13およびラインカメラ14の斜視図である。 検査光Laを照射した状態の多層光記録媒体1の断面図である。 欠陥F1が入射側光路X2上に移動している状態であって検査光Laを照射しているときの多層光記録媒体1の断面図である。 欠陥F1が入射側光路X1上に移動している状態であって検査光Laを照射しているときの多層光記録媒体1の断面図である。 欠陥F1の画像M,M,Mを表示している表示部15の表示画面図である。 欠陥F2が反射側光路Y上に移動している状態であって検査光Laを照射しているときの多層光記録媒体1の断面図である。 欠陥F2が入射側光路X1上に移動している状態であって検査光Laを照射しているときの多層光記録媒体1の断面図である。 欠陥F2の画像M,Mを表示している表示部15の表示画面図である。
符号の説明
1 多層光記録媒体
2 ディスク状基材
11 多層光記録媒体検査装置
12 回転機構
13 検査光射出部
14 ラインカメラ
16 制御部
D1 基材
F1,F2 欠陥
L1,L2 情報層
La 検査光
Lb,Lb1,Lb2 反射光
M 画像
R1,R2 樹脂層
Y 反射側光路

Claims (4)

  1. 複数の樹脂層と当該各樹脂層によって互いに分離された複数の情報層とが基材の少なくとも一面に積層された多層光記録媒体の当該各樹脂層における欠陥の有無を検査する際に、
    前記一面側の固定位置から当該一面に向けて所定の入射角度で検査光を照射すると共に当該多層光記録媒体を一定方向に回転させつつ当該検査光の反射光を当該反射光の光路上における固定位置で受光して所定の時間間隔で撮像する撮像工程と、当該撮像工程で撮像した同一の前記欠陥についての画像数をカウントするカウント工程と、前記画像数がN(Nは2以上の自然数)個のときに前記基材側から数えて(N−1)層目の前記樹脂層が前記欠陥の存在する樹脂層であると特定する特定工程とを行う多層光記録媒体検査方法。
  2. 前記カウント工程において、前記撮像工程における撮像時の撮像データを用いた画像処理を実行して形状が同等の画像を検索し、当該検索した画像を前記同一の欠陥についての画像としてカウントする請求項1記載の多層光記録媒体検査方法。
  3. 複数の樹脂層と当該各樹脂層によって互いに分離された複数の情報層とが基材の少なくとも一面に積層された多層光記録媒体の当該一面側に固定されて当該一面に向けて所定の入射角度で検査光を照射する検査光照射部と、前記多層光記録媒体を一定方向に回転させる回転機構と、前記検査光についての反射光の光路上に固定されて当該反射光を受光して所定の時間間隔で撮像する撮像部と、当該撮像部によって撮像された同一の前記欠陥についての画像数をカウントするカウント部と、前記画像数がN(Nは2以上の自然数)個のときに前記基材側から数えて(N−1)層目の前記樹脂層が前記欠陥の存在する樹脂層であると特定する特定部とを備えている多層光記録媒体検査装置。
  4. 前記カウント部は、前記撮像部による撮像時の撮像データを用いた画像処理を実行して形状が同等の画像を検索すると共に、当該検索した画像を前記同一の欠陥についての画像としてカウントする請求項3記載の多層光記録媒体検査装置。
JP2003386677A 2003-11-17 2003-11-17 多層光記録媒体検査方法および多層光記録媒体検査装置 Expired - Fee Related JP3976724B2 (ja)

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