JP2005149049A - アドレス生成システム、アドレス生成方法およびアドレス生成プログラム - Google Patents

アドレス生成システム、アドレス生成方法およびアドレス生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者間で互いの実アドレスを秘匿したまま実アドレスに基づいて通信することを課題とする。
【解決手段】アドレス交換センタ20は、利用者端末10aから利用者Aの実アドレスAを受け付けてセッションIDを発行し、利用者Aから利用者Bに受け渡されたセッションIDを、利用者Bの実アドレスBとともに利用者端末10bから受け付けて、このセッションIDが正規に発行されたものであるか否かを検証する。その結果、正規に発行された旨が認められた場合に、アドレス発行センタ30は、発信元限定としてのアドレスAおよび着信先としてのアドレスBをそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としてのアドレスBおよび着信先としてのアドレスAをそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システム、アドレス生成方法およびアドレス生成プログラムに関する。
従来より、インターネットにおいては、各利用者を一意に特定するアドレスをそれぞれ発行しておき、メール発信者のアドレスを発信元(Fromアドレス)とするとともにメール着信者のアドレスを宛先(Toアドレス)としたメールを発信者の端末から受け付け、このメールを着信者の端末に送信するメールサービスが提供されている。
ここで、メールサービスに用いられるアドレスは、メールサービスの申込者に対してインターネット・サービス・プロバイダ等が付与するものであり、例えば特許文献1(特開平10−198613号公報)では、公衆電子メールサービスへのオンラインでの申込者に対して、申込者が入力した氏名を利用して自動的にアドレスを付与している。
特開平10−198613号公報
ところで、上記したようなメールサービスでは、発信者および着信者の双方が互いのアドレスを知ることになるので、アドレスが第三者へ不正に漏洩し、各利用者に対して迷惑メールが発生するおそれがある。そして、迷惑メールが大量に送られてくるようになった場合には、利用者は既に取得済みのアドレスを破棄し、上記した従来技術のようなメール発行の申込を改めて行って新たなアドレスを取得する必要があり、新たなアドレスの取得までには時間を要するし、アドレス変更を知人に通知するという本来不要な手続も行わなければならない。
このようなことから、アドレスを秘匿したメールサービスの実現が望まれるが、直接的には実現不可能であるので、互いのアドレスを秘匿したままコミュニケーションを図りたい利用者間においては、例えば、インターネット上で提供されている匿名対話サイトを利用する、若しくは、秘匿したいアドレス(実アドレス)とは別に相手専用の代替アドレスを取得する等の必要があった。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、
利用者間で互いの実アドレスを秘匿したまま実アドレスに基づいて通信することが可能なアドレス生成システム、アドレス生成方法およびアドレス生成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行手段と、前記識別子発行手段によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付手段と、前記識別子受付手段によって受け付けた識別子が前記識別子発行手段によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証手段と、前記識別子検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子aを発行するとともに、利用者Bの端末から当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子bを発行する識別子発行手段と、前記識別子発行手段によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子aを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、前記識別子発行手段によって発行されて利用者Bから利用者Aに受け渡された識別子bを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに前記利用者Aの端末から受け付ける識別子受付手段と、前記識別子受付手段によって受け付けた識別子aおよび識別子bが前記識別子発行手段によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証手段と、前記識別子検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行手段と、前記識別子発行手段によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付手段と、前記識別子受付手段によって受け付けた識別子が前記識別子発行手段によって正規に発行されたものである否かを検証する識別子検証手段と、前記識別子検証手段によって識別子が正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付手段と、前記チケット受付手段によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手段と、前記チケット検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットaを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、利用者Bの端末によって当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Bから利用者Aに受け渡されたチケットbを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Aの端末から受け付けるチケット受付手段と、前記チケット受付手段によって受け付けたチケットaおよびチケットbが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手段と、前記チケット検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末それぞれから受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付手段と、前記チケット受付手段によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手段と、前記チケット検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および所定の鍵を引数として発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたアドレスコードを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるアドレスコード受付手段と、前記アドレスコード受付手段によって受け付けたアドレスコードを発信元限定として埋め込むとともに、着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付け、着信先としての利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を秘匿しつつ埋め込んだ仮アドレスを発行する仮アドレス発行手段と、前記別アドレス生成手段によって生成された仮アドレスを着信先とする発信要求を利用者Bの端末から受け付ける発信要求受付手段と、前記発信要求受付手段によって受け付けた発信要求に含まれる仮アドレスが前記仮アドレス発行手段によって正規に発行されたものであるか否かを検証する仮アドレス検証手段と、前記仮アドレス検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、当該仮アドレスに埋め込まれた利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記発信要求に含まれる利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成手段は、前記利用者A宛アドレスおよび/または利用者B宛アドレスを着信先とする発信要求が満たすべき発信条件をさらに埋め込んで当該利用者A宛アドレスおよび/または利用者B宛アドレスを生成することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、上記の発明において、前記識別子受付手段、チケット受付手段および/または発信要求受付手段は、所定の有効期限と対応付けられた識別子、チケットおよび/または仮アドレスを受け付け、前記識別子検証手段、チケット検証手段および/または仮アドレス検証手段は、前記識別子、チケットおよび/または仮アドレスを前記有効期限内に受け付けることを条件に、当該識別子、チケットおよび/または仮アドレスが正規に発行された旨を認めることを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、上記の発明において、前記チケット受付手段は、利用者Aおよび利用者Bの協働によって生成された所定の乱数を含んだチケットを受け付け、前記チケット検証手段は、前記チケットが正規に発行されたものであるか否かを前記所定の乱数をさらに用いて検証することを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、上記の発明において、前記アドレスコード受付手段は、利用者Aおよび利用者Bの協働によって生成された所定の乱数を含んだアドレスコードを受け付け、前記アドレス生成手段は、前記所定の乱数を含んだアドレスコードを発信元限定として埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成することを特徴とする。
また、請求項13に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成手段によって生成された利用者B宛アドレスを着信先とする発信要求を利用者Aの端末から受け付けた場合に、当該利用者B宛アドレスに含まれる利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記発信要求に含まれる利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成する利用者A宛アドレス生成手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項14に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行工程と、前記識別子発行工程によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付工程と、前記識別子受付工程によって受け付けた識別子が前記識別子発行工程によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証工程と、前記識別子検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項15に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子aを発行するとともに、利用者Bの端末から当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子bを発行する識別子発行工程と、前記識別子発行工程によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子aを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、前記識別子発行工程によって発行されて利用者Bから利用者Aに受け渡された識別子bを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに前記利用者Aの端末から受け付ける識別子受付工程と、前記識別子受付工程によって受け付けた識別子aおよび識別子bが前記識別子発行工程によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証工程と、前記識別子検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項16に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行工程と、前記識別子発行工程によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付工程と、前記識別子受付工程によって受け付けた識別子が前記識別子発行工程によって正規に発行されたものである否かを検証する識別子検証工程と、前記識別子検証工程によって識別子が正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項17に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付工程と、前記チケット受付工程によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証工程と、前記チケット検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項18に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットaを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、利用者Bの端末によって当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Bから利用者Aに受け渡されたチケットbを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Aの端末から受け付けるチケット受付工程と、前記チケット受付工程によって受け付けたチケットaおよびチケットbが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証工程と、前記チケット検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末それぞれから受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項19に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付工程と、前記チケット受付工程によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証工程と、前記チケット検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項20に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および所定の鍵を引数として発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたアドレスコードを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるアドレスコード受付工程と、前記アドレスコード受付工程によって受け付けたアドレスコードを発信元限定として埋め込むとともに、着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項21に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付け、着信先としての利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を秘匿しつつ埋め込んだ仮アドレスを発行する仮アドレス発行工程と、前記別アドレス生成工程によって生成された仮アドレスを着信先とする発信要求を利用者Bの端末から受け付ける発信要求受付工程と、前記発信要求受付工程によって受け付けた発信要求に含まれる仮アドレスが前記仮アドレス発行工程によって正規に発行されたものであるか否かを検証する仮アドレス検証工程と、前記仮アドレス検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、当該仮アドレスに埋め込まれた利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記発信要求に含まれる利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項22に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行手順と、前記識別子発行手順によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付手順と、前記識別子受付手順によって受け付けた識別子が前記識別子発行手順によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証手順と、前記識別子検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項23に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子aを発行するとともに、利用者Bの端末から当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子bを発行する識別子発行手順と、前記識別子発行手順によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子aを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、前記識別子発行手順によって発行されて利用者Bから利用者Aに受け渡された識別子bを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに前記利用者Aの端末から受け付ける識別子受付手順と、前記識別子受付手順によって受け付けた識別子aおよび識別子bが前記識別子発行手順によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証手順と、前記識別子検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項24に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行手順と、前記識別子発行手順によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付手順と、前記識別子受付手順によって受け付けた識別子が前記識別子発行手順によって正規に発行されたものである否かを検証する識別子検証手順と、前記識別子検証手順によって識別子が正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項25に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付手順と、前記チケット受付手順によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手順と、前記チケット検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項26に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットaを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、利用者Bの端末によって当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Bから利用者Aに受け渡されたチケットbを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Aの端末から受け付けるチケット受付手順と、前記チケット受付手順によって受け付けたチケットaおよびチケットbが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手順と、前記チケット検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末それぞれから受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項27に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付手順と、前記チケット受付手順によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手順と、前記チケット検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項28に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および所定の鍵を引数として発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたアドレスコードを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるアドレスコード受付手順と、前記アドレスコード受付手順によって受け付けたアドレスコードを発信元限定として埋め込むとともに、着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項29に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付け、着信先としての利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を秘匿しつつ埋め込んだ仮アドレスを発行する仮アドレス発行手順と、前記別アドレス生成手順によって生成された仮アドレスを着信先とする発信要求を利用者Bの端末から受け付ける発信要求受付手順と、前記発信要求受付手順によって受け付けた発信要求に含まれる仮アドレスが前記仮アドレス発行手順によって正規に発行されたものであるか否かを検証する仮アドレス検証手順と、前記仮アドレス検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、当該仮アドレスに埋め込まれた利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記発信要求に含まれる利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項30に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、両者の実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けた利用者Aおよび利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、および/または、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項31に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、両者の実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を受け付ける受付工程と、前記受付工程によって受け付けた利用者Aおよび利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、および/または、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項32に係る発明は、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、両者の実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を受け付ける受付手順と、前記受付手順によって受け付けた利用者Aおよび利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、および/または、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま「利用者A宛アドレスTA」や「利用者B宛アドレスTB」を生成し、これを着信先とするメールを通常のように実アドレスで発信および着信できるようにしたので、利用者間で互いの実アドレスを秘匿したまま実アドレスに基づいて通信することが可能になる。
特に、請求項1、14または22の発明によれば、実アドレスを暗号化して送信する等の複雑な処理を利用者側で行う必要はなく、利用者は簡便な処理でアドレスを取得することが可能になる。また、一方の利用者だけが先にアドレスを取得する等の不公平を生じさせることなく、各利用者が公平に同時期にアドレスを取得することが可能になる。
また、請求項2、15または23の発明によれば、実アドレスを暗号化して送信する等の複雑な処理を利用者側で行う必要はなく、利用者は簡便な処理でアドレスを取得することが可能になる。また、一方の利用者だけが先にアドレスを取得する等の不公平を生じさせることなく、各利用者が公平に同時期にアドレスを取得することが可能になる。さらに、利用者双方から識別子を受け付けることで、意図しないアドレスを誤って生成する等の事態を生じさせることなく、各利用者が安全にアドレスを取得することが可能になる。
また、請求項3、16または24の発明によれば、実アドレスを暗号化して送信する等の複雑な処理を利用者側で行う必要はなく、利用者は簡便な処理でアドレスを取得することが可能になる。また、利用者A宛アドレスの生成から独立して利用者B宛アドレスを生成することで、一方向(利用者Aから利用者B)の通信のみを早急に確立したい、一方向の通信のみで十分である等の利用者の要求に対応することが可能になる。
また、請求項4、17または25の発明によれば、一方の利用者だけが先にアドレスを取得する等の不公平を生じさせることなく、各利用者が公平に同時期にアドレスを取得することが可能になる。また、利用者間のやりとり(チケット受け渡し)に先だって利用者が識別子の発行を受ける等の前処理は必要なく、各利用者は少ないやりとりでアドレスを取得することが可能になる。さらに、前処理で発行した識別子等の管理負担を排除することも可能になる。
また、請求項5、18または26の発明によれば、一方の利用者だけが先にアドレスを取得する等の不公平を生じさせることなく、各利用者が公平に同時期にアドレスを取得することが可能になる。また、利用者間のやりとり(チケット受け渡し)に先だって利用者が識別子の発行を受ける等の前処理は必要なく、各利用者は少ないやりとりでアドレスを取得することが可能になる。さらに、前処理で発行した識別子等の管理負担を排除することも可能になる。また、利用者双方からチケットを受け付けることで、意図しないアドレスを誤って生成する等の事態を生じさせることなく、各利用者が安全にアドレスを取得することが可能になる。
また、請求項6、19または27の発明によれば、一方の利用者だけが先にアドレスを取得する等の不公平を生じさせることなく、各利用者が公平に同時期にアドレスを取得することが可能になる。また、利用者間のやりとり(チケット受け渡し)に先だって利用者が識別子の発行を受ける等の前処理は必要なく、各利用者は少ないやりとりでアドレスを取得することが可能になる。さらに、前処理で発行した識別子等の管理負担を排除することも可能になる。また、利用者A宛アドレスの生成から独立して利用者B宛アドレスを生成することで、一方向(利用者Aから利用者B)の通信のみを早急に確立したい、一方向の通信のみで十分である等の利用者の要求に対応することが可能になる。
また、請求項7、20または28の発明によれば、利用者A宛アドレスの生成から独立して利用者B宛アドレスを生成することで、一方向(利用者Aから利用者B)の通信のみを早急に確立したい、一方向の通信のみで十分である等の利用者の要求に対応することが可能になる。また、利用者間のやりとり(アクセスコード受け渡し)に先だって利用者が識別子の発行を受ける等の前処理は必要なく、各利用者は少ないやりとりでアドレスを取得することが可能になる。さらに、前処理で発行した識別子等の管理負担を排除することも可能になる。また、実アドレスそのものではなくアドレスコードを用いてアドレスを生成することで、解読が一層困難なアドレスを生成することが可能になる。
また、請求項8、21または29の発明によれば、実アドレスを暗号化して送信する等の複雑な処理を利用者側で行う必要はなく、利用者は簡便な処理でアドレスを取得することが可能になる。また、利用者A宛アドレスの生成から独立して利用者B宛アドレスを生成することで、一方向(利用者Aから利用者B)の通信のみを早急に確立したい、一方向の通信のみで十分である等の利用者の要求に対応することが可能になる。さらに、利用者Bに複雑な処理を要求することなく、仮アドレスを着信先とする通常の発信処理だけでアドレスを生成することが可能になる。また、前処理で発行した識別子等の管理負担を排除することも可能になる。
また、請求項9の発明によれば、発信条件を満たさない発信要求を排除する制御も可能になり、さらに、発信条件判定に際してデータベース(発信条件を規定したDB)を用いないことで、データベースの管理負担を生じさせることなく、高速な判定処理を行うことも可能になる。
また、請求項10の発明によれば、アドレスを生成するまでの期間が際限なく延びる事態を防止して、アドレスの生成を円滑に行うことが可能になる。
また、請求項11の発明によれば、利用者Aの匿名性を確保するとともに、利用者Aが他人のチケットを不正に流用する事態を回避することが可能になる。
また、請求項12の発明によれば、利用者Aの匿名性を確保するとともに、利用者Aが他人のアドレスを不正に流用する事態を回避することが可能になる。
また、請求項13の発明によれば、利用者Aによる通常の発信処理に応じて利用者A宛アドレスを生成することで、利用者Bは通常の着信処理を行うだけで簡単に利用者A宛アドレスを取得することが可能になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るアドレス生成システム、アドレス生成方法およびアドレス生成プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明をメールサービスシステムに適用した場合を実施例として掲げて、本実施例で用いる主要な用語、本実施例に係るメールサービスシステムの概要および特徴を説明した後に、種々の実施例(実施例1〜5)を説明する。
[用語の説明]
最初に、本実施例で用いる主要な用語を説明する。本実施例で用いる「実アドレス」とは、メールによる通信を利用する利用者が有するインターネットメールや携帯メール等のアドレスであって、その利用者が本実施例のメールサービスを利用する以前から本来的に有しているアドレスを指す。なお、本実施例では、利用者Aの実アドレスをアドレスAと表記し、利用者Bの実アドレスをアドレスBと表記する。
また、本実施例で用いる「利用者A宛アドレス(本実施例では「TA」と表記する。)」や「利用者B宛アドレス(本実施例では「TB」と表記する。)」とは、上記の実アドレスとは別に、本実施例のメールサービスによって発行されるインターネットメールや携帯メール等の別アドレスのことであり、具体的には、図3に示すように、発信元限定としての利用者Bの実アドレスおよび着信先としての利用者Aの実アドレスをそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ「利用者A宛アドレスTA」、発信元限定としての利用者Aの実アドレスおよび着信先としての利用者Bの実アドレスをそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ「利用者B宛アドレスTB」などがこれに該当する。
また、本実施例で用いる「転送条件(特許請求の範囲に記載の「発信条件」に対応し、本実施例では「C」と表記する。)」とは、上記のアドレスTAやアドレスTBを着信先とするメールが満たすべき発信条件のことであり、例えば、メールの転送を許可する有効期限(若しくは有効期間)や、メールの転送を許可する発ドメイン、メールの転送を許可する開始日などを指定した条件がこれに該当する。なお、この転送条件Cは上記のアドレスTAやアドレスTBに埋め込まれ、メール転送時の転送判定に用いられる。
[概要および特徴]
続いて、本実施例に係るメールサービスシステムの概要および特徴を説明する。本実施例に係るメールサービスシステムは、概略的には、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成し、かかるアドレスを用いたメールサービスを提供するものである。そして、ここで生成するアドレスが上記した別アドレス(利用者A宛アドレス、利用者B宛アドレス)であり、これによって、利用者間で互いの実アドレスを秘匿したまま実アドレスに基づいて通信することを可能にしている点に主たる特徴がある。
これを簡単に説明すると、本実施例に係るメールサービスシステムでは、アドレス発行センタ等において、利用者Aおよび利用者BからアドレスAおよびアドレスBを直接入手するなどして、両者の実アドレスを互いに秘匿したまま、別アドレスの生成に用いるアドレスAおよびアドレスBを入手する。また、アドレス発行センタ等では、別アドレスの発行要求を示すものとして発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡されたセッションIDを利用者Bの端末から受け付けるなどして、両者の実アドレスを互いに秘匿したまま、別アドレスの発行要求を両者の介在によって確認する。
このような手続を経て、アドレス発行センタ等では、上記したような利用者A宛アドレスTAや利用者B宛アドレスTBを生成し、これらを利用者Aおよび利用者Bに付与する。ここで、かかるアドレスTAやアドレスTBには、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスがそれぞれ秘匿しつつ埋め込まれているので、これらを入手した利用者Aおよび利用者Bはもちろん、これを不正に入手した第三者も実アドレスを把握することはできず、これを解析する権限はメール転送センタのみが有する。
そして、利用者Aが利用者Bにメールを送信する場合には、アドレスTBを着信先(Toアドレス)とし、発信元(Fromアドレス)としては通常のようにアドレスAを用いたメールを作成して送信する。同様に、利用者Bが利用者Aにメールを送信する場合には、アドレスTAを着信先(Toアドレス)とし、発信元(Fromアドレス)としては通常のようにアドレスBを用いたメールを作成して送信する。
その一方で、かかるメールを受信したメール転送センタでは、例えば、アドレスTAを宛先とするメールについては、アドレスTAから着信先としてのアドレスAおよび発信元限定としてのアドレスBを復元する。そして、転送センタでは、受信したメールの発信元(Fromアドレス)がアドレスBであれば、メールの着信先(Toアドレス)をアドレスAに置換するとともに、メールの発信元(Fromアドレス)を利用者B宛アドレスTBに置換し、このメールを利用者Aに転送する(なお、受信したメールの発信元がアドレスB以外であればメールを破棄等する)。その結果、利用者Bから発信されたメールを、利用者Aは通常のようにアドレスAを用いて受信する。
上記したように、本実施例に係るメールサービスシステムでは、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、両者の介在によって「利用者A宛アドレスTA」や「利用者B宛アドレスTB」を生成し、これを着信先とするメールを通常のように実アドレスで発信および着信できるようにしたので、上記した主たる特徴のように、利用者間で互いの実アドレスを秘匿したまま実アドレスに基づいて通信することが可能になる。
実施例1では、利用者AからアドレスAを受け付けてセッションIDを発行し、このセッションIDをアドレスBとともに利用者Bの端末から受け付けることで、アドレスTAおよびアドレスTBを生成する場合を説明する。なお、以下では、実施例1に係るメールサービスシステムの構成を説明した後に、アドレス生成の処理手順や、メール転送の処理手順を説明し、最後に実施例1の効果や変形例を説明する。
[システムの構成(実施例1)]
最初に、図1を用いて、実施例1に係るメールサービスシステムの構成を説明する。図1は、実施例1に係るメールサービスシステムの全体構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、このシステムは、利用者端末10aと、利用者端末10bと、アドレス交換センタ20と、アドレス発行センタ30と、メール転送センタ40とを、インターネットやLANなどのネットワーク1を介して、相互に通信可能に接続して構成される。
このうち、利用者端末10aは、アドレスAを有する利用者Aが使用する利用者端末であり、主として、アドレス交換センタ20にアクセスして後述するセッションIDの発行を受ける役割や、アドレス発行センタ30からアドレスTBを入手する役割、このアドレスTBを着信先とするメールを作成して発信する役割、アドレスAを着信先とするメールを着信する役割などを有する。なお、かかる発信者端末10aおよび後述する利用者端末10bは、既知のパーソナルコンピュータやワークステーション、家庭用ゲーム機、インターネットTV、PDA、あるいは携帯電話やPHSの如き移動体通信端末などで実現される。
利用者端末10bは、アドレスBを有する利用者Bが使用する利用者端末であり、主として、利用者Aから受け渡されたセッションIDをアドレス交換センタ20に送信する役割や、アドレス交換センタ20からメールの転送条件Cを受信してモニタ等に出力表示する役割、アドレスBを含むアドレス発行要求をアドレス交換センタ20に送信する役割、アドレス発行センタ30からアドレスTAを入手する役割、このアドレスTAを着信先とするメールを作成して発信する役割、アドレスBを着信先とするメールを着信する役割などを有する。
アドレス交換センタ20は、利用者Aおよび利用者Bのアドレス交換を支援する業者の装置であり、主として、利用者端末10aからセッションID発行要求を受け付けてセッションIDを発行する役割や、発行したセッションIDを利用者端末10aに送信する役割、利用者端末10bから受け付けたセッションIDを検証する役割、利用者端末10bからアドレス発行要求を受け付けてアドレス発行センタ30にアドレス発行依頼を送信する役割などを有する。なお、アドレス交換センタ20、後述するアドレス発行センタ30およびメール転送センタ40は、既知のサーバコンピュータで実現される。
アドレス発行センタ30は、上記のアドレス交換センタ20と協同してアドレス交換を支援する業者の装置であり、主として、アドレス交換センタ20からアドレス発行依頼を受け付けてアドレスTAおよびアドレスTBを発行する役割や、発行したアドレスTAやアドレスTBを利用者端末10aや利用者端末10bに送信する役割などを有する。
メール転送センタ40は、別アドレス(アドレスTAやアドレスTB)によるメールサービスを提供する業者の装置であり、主として、アドレスTAやアドレスTBを着信先とするメールを受信してアドレスAやアドレスBを復元する役割や、メールの転送条件Cを判定する役割、転送するメールの発信元アドレス(アドレスTAやアドレスTBと同じ。)を作成する役割、メールの発信元および着信先アドレスを置換する役割、アドレスが置換されたメールを転送する役割などを有する。以下に、本実施例1の主たる特徴を担うアドレス交換センタ20、アドレス発行センタ30およびメール転送センタ40の構成を、図1を用いて詳細に説明する。
[アドレス交換センタの構成(実施例1)]
アドレス交換センタ20は、図1に示すように、本発明と密接に関連するものとして、通信部21と、セッションIDテーブル22と、セッションID発行部23と、セッションID検証部24とを備える。なお、通信部21は請求項1などの識別子受付手段に対応し、セッションID発行部23は請求項1などの識別子発行手段に対応し、セッションID検証部24は請求項1などの識別子検証手段に対応する。
このうち、通信部21は、いわゆるHTTPの通信プロトコルなどにしたがって、利用者端末10aや、利用者端末10b、アドレス発行センタ30等との間における通信を制御する処理部である。具体的には、セッションID発行要求(アドレスA、別アドレスの発行期限(セッションIDの有効期限)、別アドレスを着信先とするメールの転送条件C)を利用者端末10aから受信する処理、発行したセッションIDを利用者端末10aに送信する処理、利用者Aから利用者Bに受け渡されたセッションIDを利用者端末10bから受信する処理、セッションIDに対応する転送条件Cを利用者端末10bに送信する処理、アドレス発行要求(アドレスB)を利用者端末10bから受信する処理、アドレス発行依頼(アドレスA、アドレスB、転送条件C)をアドレス発行センタ30に送信する処理などを実行する。
セッションIDテーブル22は、後述するセッションID発行部23によって発行されたセッションIDを記憶するメモリである。具体的には、図2に例示するように、番号をもって一意に特定されるセッションIDごとに、各セッションIDの発行パラメータである、アドレスAと、別アドレスの発行期限と、メールの転送条件Cとを対応付けて構成される。
セッションID発行部23は、利用者端末10aから受信したセッションID発行要求(アドレスA、別アドレスの発行期限、転送条件C)に基づいてセッションIDを発行する処理部である。具体的には、乱数発生器などを利用して無作為にセッションIDを発生させ、発生させたセッションIDおよびセッションID発行要求の内容(アドレスA、別アドレスの発行期限、転送条件C)を対応付けてセッションIDテーブル22に格納する。なお、発行したセッションIDは、上記の通信部21によって利用者端末10aに送信される。
セッションID検証部24は、利用者端末10bから受信したセッションIDが正規に発行されたものであるか否かを検証する処理部である。具体的には、受信したセッションIDがセッションIDテーブル22に格納されており、かつ、セッションIDの受信日時がセッションIDテーブル22に対応付けて格納されている「発行期限」前であれば、正規に発行されたものと判定する。
なお、セッションID検証部24によってセッションIDが正規に発行されたものと判定された場合には、上記の通信部21は、セッションIDに対応する転送条件Cを利用者端末10bに送信し、さらに、これに対してアドレス発行要求(アドレスB)を利用者端末10bから受信すると、アドレス発行依頼(アドレスA、アドレスB、転送条件C)をアドレス発行センタ30に送信する。ただし、セッションIDが正規に発行されたものと判定されなかった場合には、セッションIDが無効である旨を利用者端末10bに送信する。また、アドレス発行要求を利用者端末10bから受信しなかった場合には、アドレス発行依頼をアドレス発行センタ30に送信することなく処理を終了する。
[アドレス発行センタの構成(実施例1)]
アドレス発行センタ30は、図1に示すように、本発明と密接に関連するものとして、通信部31と、アドレス生成部32とを備える。なお、アドレス生成部32は請求項1などのアドレス生成手段に対応する。
このうち、通信部31は、いわゆるHTTPの通信プロトコルなどにしたがって、利用者端末10aや、利用者端末10b、アドレス交換センタ20等との間における通信を制御する処理部である。具体的には、アドレス発行依頼(アドレスA、アドレスB、転送条件C)をアドレス交換センタ20から受信する処理、発行したアドレスTAやアドレスTBを利用者端末10aや利用者端末10bに送信する処理などを実行する。
アドレス生成部32は、アドレス交換センタ20から受信したアドレス発行依頼(アドレスA、アドレスB、転送条件C)に基づいて利用者A宛アドレスTAおよび利用者B宛アドレスTBを生成する処理部である。具体的には、図3に例示するように、アドレスTAについては、発信元限定としてのアドレスB、着信先としてのアドレスAおよび転送条件Cを暗号化関数Pで暗号化してユーザ名を生成し、これに後述のメール転送センタ40に該当するドメイン名を付加することでアドレスTAを作成する。これと同様に、図3に例示するように、アドレスTBについては、発信元限定としてのアドレスA、着信先としてのアドレスBおよび転送条件Cを暗号化関数Pで暗号化してユーザ名を生成し、これにメール転送センタ40に該当するドメイン名を付加することでアドレスTBを作成する。
より詳細には、アドレス生成部32は、所定のマスター鍵を有しており、アドレスAとアドレスBと転送条件Cと(若しくは、アドレスBとアドレスAと転送条件Cと)を連結した文字列をマスター鍵で暗号化し、暗号化結果をアドレスTAやアドレスTBのユーザ名とする。なお、生成されたアドレスTAは、上記の通信部31によって利用者端末10bに送信され、同じく生成されたアドレスTBは、通信部31によって利用者端末10aに送信される。
[メール転送センタの構成(実施例1)]
メール転送センタ40は、図1に示すように、本発明に密接に関連するものとして、通信部41と、アドレス復元部42と、転送判定部43と、アドレス生成部44と、アドレス置換部45とを備える。なお、アドレス生成部44は請求項13の利用者A宛アドレス生成手段に対応する。
このうち、通信部41は、利用者端末10aや利用者端末10bが発信および着信するメールを受信および送信する処理部である。具体的には、アドレスTBを着信先とするメールを利用者端末10a(より詳細には、利用者AがアドレスAで利用している利用者A側メールサーバ)から受信する処理、アドレスBを着信先とするメールを利用者端末10b(より詳細には、利用者BがアドレスBで利用している利用者B側メールサーバ)に送信する処理、アドレスTAを着信先とするメールを利用者端末10b(より詳細には、利用者B側メールサーバ)から受信する処理、アドレスAを着信先とするメールを利用者端末10a(より詳細には、利用者A側メールサーバ)に送信する処理などを実行する。
アドレス復元部42は、アドレスTAやアドレスTBから、アドレスA、アドレスBおよび転送条件Cを復元する処理部である。具体的には、アドレス発行センタ30のアドレス生成部32と同様のマスター鍵を有し、このマスター鍵を用いてアドレスTAやアドレスTBのユーザ名部分を復号化してアドレスA、アドレスBおよび転送条件Cを抽出する。
転送判定部43は、メールが発信者限定および転送条件Cを満たすか否かを判定する処理部である。具体的には、アドレスTBを着信先とするメールを受信した場合には、このメールの発信元アドレスとアドレスTBから抽出したアドレスAとが一致するか否か、また、メールの発信状況がアドレスTBから抽出した転送条件Cを満たすか否かを判定する。これと同様に、アドレスTAを着信先とするメールを受信した場合には、このメールの発信元アドレスとアドレスTAから抽出したアドレスBとが一致するか否か、また、メールの発信状況がアドレスTAから抽出した転送条件Cを満たすか否かを判定する。
アドレス生成部44は、転送判定部43によって発信者限定および転送条件Cを満たすものと判定された場合に、転送するメールの発信元となるアドレスを生成する処理部である。具体的には、アドレス発行センタ30のアドレス生成部32と同様の処理を実行し、例えば、アドレスTAを着信先とするメールを受信した場合には、アドレスTBを生成し、アドレスTBを着信先とするメールを受信した場合には、アドレスTAを生成する。なお、発信者限定または転送条件Cを満たさない場合には、アドレス生成部44や後述するアドレス置換部45の処理は実行されず、メールの廃棄等が実行される。
アドレス置換部45は、メールの発信元および着信先アドレスを置換する処理部である。具体的には、アドレスTAを着信先とするメールを受信した場合には、メールの着信先(Toアドレス)をアドレスAに置換するとともに、メールの発信元(Fromアドレス)をアドレスTBに置換する。これと同様に、アドレスTBを着信先とするメールを受信した場合には、メールの着信先(Toアドレス)をアドレスBに置換するとともに、メールの発信元(Fromアドレス)をアドレスTAに置換する。なお、このようにしてアドレスが置換されたメールは、上記の通信部41によって利用者端末10aや利用者端末10bに転送される。
[アドレス生成処理(実施例1)]
続いて、図4を用いて、実施例1によるアドレス生成処理を説明する。図4は、実施例1によるアドレス生成の処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、アドレス交換センタ20は、利用者端末10aからセッションID発行要求を受け付けると(ステップS401)、乱数発生器などを用いてセッションIDをランダムに発行する(ステップS402)。そして、発行したセッションIDおよびセッションID発行要求の内容(アドレスA、別アドレスの発行期限、転送条件C)を対応付けてセッションIDテーブル22に格納するとともに、セッションIDを利用者端末10aに送信する(ステップS403)。
アドレス交換センタ20からセッションIDを入手した利用者Aは、利用者端末10aを操作し、任意の通信路を介して、セッションIDを利用者端末10bに受け渡す(ステップS404)。例えば、利用者端末10aと利用者端末10bとを赤外線通信で接続してセッションIDを受け渡す、または、利用者端末10aに出力表示したセッションIDを利用者Bに口頭で伝えて利用者端末10bに入力させるなどである。
その後、アドレス交換センタ20は、利用者端末10bからセッションIDを受け付け(ステップS405)、受け付けたセッションIDを検証する(ステップS406)。そして、セッションIDがセッションIDテーブル22に格納されており、かつ、セッションIDの受信日時がセッションIDテーブル22に対応付けて格納されている「発行期限」前であれば、正規に発行されたものと判定し、セッションIDに対応する転送条件Cを利用者端末10bに送信する(ステップS407)。なお、セッションIDが正規に発行されたものと判定されなかった場合には、セッションIDが無効である旨を利用者端末10bに送信する。
転送条件Cを受信した利用者端末10bは、受信した転送条件Cをモニタ等に出力表示し(ステップS408)、これによって、利用者Bは別アドレスの発行要求を行うか否かを検討する。そして、アドレス交換センタ20は、アドレス発行要求(アドレスB)を利用者端末10bから受信すると(ステップS409)、アドレス発行依頼(アドレスA、アドレスB、転送条件C)をアドレス発行センタ30に送信する(ステップS410)。なお、アドレス発行要求を利用者端末10bから受信しなかった場合には、アドレス発行依頼をアドレス発行センタ30に送信することなく処理を終了する。
アドレス発行依頼を受信したアドレス発行センタ30は、受信したアドレス発行依頼(アドレスA、アドレスB、転送条件C)に基づいて利用者A宛アドレスTAおよび利用者B宛アドレスTBを生成する(ステップS411)。そして、生成したアドレスTAを利用者端末10bに送信するとともに、同じく生成したアドレスTBを利用者端末10aに送信する(ステップS412)。これによって、アドレスTAやアドレスTBが有効である限り、利用者Aおよび利用者Bは互いにメールによる通信を行うこととなる。
[メール転送処理(実施例1)]
続いて、図5を用いて、実施例1によるメール転送処理を説明する。図5は、実施例1によるメール転送の処理手順を示すフローチャートである。
メール転送センタ40は、利用者端末10aから利用者A側メールサーバを介して、アドレスTBを着信先とするメールを受信すると(ステップS501)、このアドレスTBからアドレスA、アドレスBおよび転送条件Cを復元する(ステップS502)。そして、復元したアドレスA(発信者限定としてのアドレス)および転送条件Cに基づいて、メールが発信者限定および転送条件Cを満たすか否かを判定する(ステップS503)。
その結果、発信者限定および転送条件Cを満たすものと判定された場合には、メール転送センタ40は、転送するメールの発信元となるアドレスを生成する(ステップS504)。すなわち、アドレス発行センタ30と同様の処理を実行してアドレスTAを生成する。なお、発信者限定または転送条件Cを満たさないものと判定された場合には、メールの廃棄等が実行される。
続いて、メール転送センタ40は、メールの発信元および着信先アドレスを置換する(ステップS505)。具体的には、メールの着信先(Toアドレス)をアドレスBに置換するとともに、メールの発信元(Fromアドレス)をアドレスTAに置換する。そして、メール転送センタ40は、このようにしてアドレスが置換されたメールを、利用者B側メールサーバを介して利用者端末10bに転送する(ステップS506)。
なお、上記では、利用者AがアドレスTBを用いて利用者Bにメールを送信する場合を例に挙げて説明したが、利用者BがアドレスTAを用いて利用者Aにメールを送信する場合にも同様に処理される。また、上記のステップS506で送信されたメールに対して利用者Bから返信メールを受信した場合にも、これと同様の処理が行われる。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、セッションIDを通じて「利用者A宛アドレスTA」や「利用者B宛アドレスTB」を生成し、これを着信先とするメールを通常のように実アドレスで発信および着信できるようにしたので、利用者間で互いの実アドレスを秘匿したまま実アドレスに基づいて通信することが可能になる。
また、実施例1によれば、実アドレスを暗号化して送信する等の複雑な処理を利用者側で行う必要はなく、利用者は簡便な処理でアドレスを取得することが可能になる。さらに、実施例1によれば、一方の利用者だけが先にアドレスを取得する等の不公平を生じさせることなく、各利用者が公平に同時期にアドレスを取得することが可能になる。
また、実施例1によれば、アドレスに転送条件も埋め込むことで、転送条件を満たさないメールを排除する制御も可能になり、さらに、転送条件判定に際してデータベース(転送条件を規定したDB)を用いないことで、データベースの管理負担を生じさせることなく、高速な判定処理を行うことも可能になる。
また、実施例1によれば、セッションIDに発行期限を対応付けることで、アドレスを生成するまでの期間が際限なく延びる事態を防止して、アドレスの生成を円滑に行うことが可能になる。
なお、実施例1では、セッションIDに対応付けられるアドレス、発行期限、転送条件Cをテーブルで管理する場合を示したが、これらのアドレス、発行期限および転送条件をセッションIDに埋め込むことでテーブルを不要にしてもよく、これによって、別アドレス(アドレスTAやアドレスTB)の生成処理を高速かつ低負荷で実現することも可能になる。
[実施例1の変形例1]
ところで、上記した実施例1では、利用者Aが発行を受けたセッションIDに基づいてアドレスTAおよびアドレスTBを生成する場合を説明したが、利用者Aおよび利用者Bの両者がセッションIDの発行を受けることをアドレスの生成条件にしてもよい。そこで、以下に図6を用いて、両者がセッションIDの発行を受けることをアドレスの生成条件にする場合を変形例1として説明する。
図6に示すように、この変形例1においては、利用者Aは、利用者端末10aを介してアドレス交換センタ20からセッションID(ID_A)の発行を受けると、これを利用者Bに受け渡す。一方、利用者Bも、利用者端末10bを介してアドレス交換センタ20からセッションID(ID_B)の発行を受けると、これを利用者Aに受け渡す。
そして、アドレス交換センタ20は、利用者端末10aからセッションID(ID_B)およびアドレスAを受け付け、かつ、利用者端末10bからセッションID(ID_A)およびアドレスBを受け付けた場合に、アドレス発行依頼をアドレス発行センタ30に送信する。その結果、利用者Aおよび利用者Bの両者がセッションIDの発行を受け、それぞれのセッションIDが利用者間で交換されることを条件に、アドレスTAおよびアドレスTBの生成が行われる。
このように、この変形例1によれば、利用者双方からセッションIDを受け付けることで、上記の実施例1の効果に加えて、意図しないアドレスを誤って生成する等の事態を生じさせることなく、各利用者が安全にアドレスを取得することが可能になる。
[実施例1の変形例2]
ところで、上記の実施例1では、アドレスTAおよびアドレスTBの両方をともに生成する場合を説明したが、一方のアドレスであるアドレスTAのみを最初に生成するようにしてもよい。そこで、以下に図7を用いて、アドレスTBのみを最初に生成する場合を変形例2として説明する。
図7に示すように、この変形例2においては、実施例1と同様、利用者Aは、利用者端末10aを介してアドレス交換センタ20からセッションID(ID_A)の発行を受けると、これを利用者Bに受け渡す。そして、アドレス発行センタ30も、実施例1と同様、利用者端末10bからセッションID(ID_A)を受け付けて、アドレス発行依頼をアドレス発行センタ30に送信する。
ただし、アドレス発行センタ30では、アドレス発行依頼に対応してアドレスTBのみを生成し、これを利用者端末10aに送信する。そして、利用者端末10aからアドレスTBを着信先とするメールが発信された場合に、メール転送センタ40において、図5に示した処理を通じて、アドレスTAを初めて生成する。
このように、この変形例2によれば、アドレスTAの生成から独立してアドレスTBを生成することで、一方向(利用者Aから利用者B)の通信のみを早急に確立したい、一方向の通信のみで十分である等の利用者の要求に対応することが可能になる。さらに、利用者Aによる通常の発信処理に応じてアドレスTAを生成することで、利用者Bは通常の着信処理を行うだけで簡単にアドレスTAを取得することが可能になる。
実施例2では、利用者Aが自己の端末で発行したチケットを、アドレスBとともに利用者Bの端末から受け付けることで、アドレスTAおよびアドレスTBを生成する場合を説明する。なお、以下では、実施例2に係るメールサービスシステムの構成を説明した後に、アドレス生成の処理手順を説明し、最後に実施例2の効果および変形例を説明する。
[システムの構成(実施例2)]
最初に、図8を用いて、実施例2に係るメールサービスシステムの構成を説明する。図8は、実施例2に係るメールサービスシステムの全体構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、このシステムは、利用者端末10aと、利用者端末10bと、アドレス交換センタ50と、アドレス発行センタ30と、メール転送センタ40とを、インターネットやLANなどのネットワーク1を介して、相互に通信可能に接続して構成される。
このうち、アドレス発行センタ30およびメール転送センタ40は、実施例1で説明したアドレス発行センタ30およびメール転送センタ40と同様の装置であり、これらと同様の構成を備えて同様の処理を行う。
利用者端末10aおよび利用者端末10bは、基本的には、実施例1で説明した利用者端末10aおよび利用者端末10bと同様のものである。ただし、利用者端末10aは、乱数を生成する役割や、チケットを生成する役割、チケットを利用者端末10bに受け渡す役割などを有する。また、利用者端末10bは、乱数を生成する役割や、利用者端末10aからチケットを受け取る役割、チケットの平文ブロック内容をモニタ等に出力表示する役割、チケットおよびアドレスBからなるアドレス発行要求をアドレス交換センタ50に送信する役割などを有する。
アドレス交換センタ50は、実施例1で説明したアドレス交換センタ20に対応するものである。ただし、このアドレス交換センタ50は、アドレス発行要求(チケットおよびアドレスB)を利用者端末10bから受信する役割や、受信したチケットを復号して検証する役割、アドレス発行センタ30にアドレス発行依頼を送信する役割などを有する。以下に、利用者端末10a、利用者端末10bおよびアドレス交換センタ50の構成を、図8を用いて詳細に説明する。
[利用者端末の構成(実施例2)]
利用者端末10aは、図8に示すように、本発明と密接に関連するものとして、通信部11と、乱数生成部12と、公開鍵保持部13と、チケット生成部14とを備え、また、利用者端末10bは、同図に示すように、通信部11と、乱数生成部12とを備える。
このうち、通信部11は、利用者端末10b若しくは利用者端末10aや、アドレス交換センタ50、メール転送センタ40(より詳細には、利用者A側メールサーバや利用者B側メールサーバ)等との間における通信を制御する処理部である。具体的には、利用者端末10aおよび利用者端末10bを赤外線通信などで接続して後述の乱数やチケットを送受信する処理や、アドレス発行要求(チケットおよびアドレスB)をアドレス交換センタ50に送信する処理などを実行する。
乱数生成部22は、利用者端末10aおよび利用者端末10bがそれぞれ備える乱数発生器および一方向関数処理部を用いて、利用者Aおよび利用者Bが互いに制御不可能な乱数を生成して共有する処理部である。具体的には、ビットコミットメントとEXOR演算とを用いることで、互いに制御不可能な乱数を生成する。
公開鍵保持部13は、後述のチケットの生成に用いられる公開鍵を記憶するメモリである。なお、この公開鍵は、アドレス交換センタ50から入手したアドレス交換センタ50の公開鍵であり、アドレス交換センタ50が保持する秘密鍵と対応する。
チケット生成部14は、乱数生成部22によって生成した乱数や公開鍵保持部13が保持する公開鍵を用いてチケットを生成する処理部である。具体的には、図9に例示するように、乱数、別アドレスの発行期限、転送条件CおよびアドレスAを公開鍵で暗号化した「暗号化ブロック」と、これらから乱数、発行期限および転送条件Cを平文で示した「平文ブロック」とから構成されるチケットを生成する。
[アドレス交換センタの構成(実施例2)]
アドレス交換センタ50は、図8に示すように、本発明と密接に関連するものとして、通信部51と、秘密鍵保持部52と、チケット復号部53と、チケット検証部54とを備える。なお、通信部51は請求項4などのチケット受付手段に対応し、チケット復号部53およびチケット検証部54は請求項4などのチケット検証手段に対応する。
このうち、通信部51は、いわゆるHTTPの通信プロトコルなどにしたがって、利用者端末10bやアドレス発行センタ30等との間における通信を制御する処理部である。具体的には、アドレス発行要求(チケットおよびアドレスB)を利用者端末10bから受信する処理、アドレス発行依頼(アドレスA、アドレスB、転送条件C)をアドレス発行センタ30に送信する処理などを実行する。
秘密鍵保持部52は、利用者端末10bから受信したチケットの復号に用いられる秘密鍵を保持するメモリである。なお、この秘密鍵は、利用者Aに付与されて上記の利用者端末10aに保持されている公開鍵と対応する。
チケット復号部53は、利用者端末10bから受信したチケットを復号する処理部である。具体的には、秘密鍵保持部52に保持された秘密鍵を用いて、チケットの暗号化ブロック(図9参照)を復号して、乱数、別アドレスの発行期限、転送条件CおよびアドレスAをそれぞれ抽出する。
チケット検証部54は、利用者端末10bから受信したチケットが正規に発行されたものであるか否かを検証する処理部である。具体的には、暗号化ブロックから抽出した乱数、発行期限および転送条件Cが平文ブロックのものと一致し、かつ、チケットの受信日時が「発行期限」前であれば、正規に発行されたものと判定する。
なお、チケット検証部54によってチケットが正規に発行されたものと判定された場合には、上記の通信部51は、アドレス発行依頼(アドレスA、アドレスB、転送条件C)をアドレス発行センタ30に送信する。ただし、チケットが正規に発行されたものと判定されなかった場合には、チケットが無効である旨を利用者端末10bに送信するとともに、アドレス発行依頼をアドレス発行センタ30に送信することなく処理を終了する。
[アドレス生成処理(実施例2)]
続いて、図10を用いて、実施例2によるアドレス生成処理を説明する。図10は、実施例1によるアドレス生成の処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、利用者端末10aは、アドレス交換センタ50から公開鍵を入手して、これを公開鍵保持部13に保持している。そして、利用者端末10aおよび利用者端末10bは、赤外線通信などの任意の通信路を介して相互に接続し、それぞれ備える乱数発生器および一方向関数処理部を用いて、利用者Aおよび利用者Bが互いに制御不可能な乱数を生成して共有する(ステップS1001)。
続いて、利用者端末10aは、乱数、別アドレスの発行期限、転送条件CおよびアドレスAを公開鍵で暗号化した「暗号化ブロック」と、これらから乱数、発行期限および転送条件Cを平文で示した「平文ブロック」とから構成されるチケット(図9参照)を生成する(ステップS1002)。そして、利用者端末10aは、赤外線通信などの任意の通信路を介して、チケットを利用者端末10bに受け渡す(ステップS1003)。
チケットを受信した利用者端末10bは、チケットの平文ブロックをモニタ等に出力表示し(ステップS1004)、これによって、利用者Bは乱数が共有に係るものと同様である否かを確認した上で、別アドレスの発行要求を行うか否かを検討する。そして、アドレス交換センタ50は、アドレス発行要求(アドレスB、チケット)を利用者端末10bから受信すると(ステップS1005)、秘密鍵を用いてチケットを復号して、暗号化ブロックから乱数、別アドレスの発行期限、転送条件CおよびアドレスAをそれぞれ抽出する(ステップS1006)。
続いて、アドレス交換センタ50は、チケットが正規に発行されたものであるか否かを検証する(ステップS1007)。具体的には、暗号化ブロックから抽出した乱数、発行期限および転送条件Cが平文ブロックのものと一致し、かつ、チケットの受信日時が「発行期限」前であれば、正規に発行されたものと判定する。
その結果、チケットが正規に発行されたものと判定された場合には、アドレス交換センタ50は、アドレス発行依頼(アドレスA、アドレスB、転送条件C)をアドレス発行センタ30に送信する。なお、チケットが正規に発行されたものと判定されなかった場合には、チケットが無効である旨を利用者端末10bに送信するとともに、アドレス発行依頼をアドレス発行センタ30に送信することなく処理を終了する。
アドレス発行依頼を受信したアドレス発行センタ30は、受信したアドレス発行依頼(アドレスA、アドレスB、転送条件C)に基づいて利用者A宛アドレスTAおよび利用者B宛アドレスTBを生成する(ステップS1009)。そして、生成したアドレスTAを利用者端末10bに送信するとともに、同じく生成したアドレスTBを利用者端末10aに送信する(ステップS1010)。これによって、アドレスTAやアドレスTBが有効である限り、利用者Aおよび利用者Bは互いにメールによる通信を行うこととなる。なお、実施例2によるメール転送の処理手順は、実施例1で図5を用いて説明した処理手順と同様である。
[実施例2の効果]
上述してきたように、実施例2によれば、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、チケットを通じて「利用者A宛アドレスTA」や「利用者B宛アドレスTB」を生成し、これを着信先とするメールを通常のように実アドレスで発信および着信できるようにしたので、利用者間で互いの実アドレスを秘匿したまま実アドレスに基づいて通信することが可能になる。また、実施例2によれば、一方の利用者だけが先にアドレスを取得する等の不公平を生じさせることなく、各利用者が公平に同時期にアドレスを取得することが可能になる。
また、実施例2によれば、利用者間のやりとり(チケット受け渡し)に先だって利用者がセッションIDの発行を受ける等の前処理は必要なく、各利用者は少ないやりとりでアドレスを取得することが可能になる。さらに、前処理で発行されたセッションID等の管理負担を排除することも可能になる。
また、実施例2によれば、チケットに発行期限を対応付けることで、アドレスを生成するまでの期間が際限なく延びる事態を防止して、アドレスの生成を円滑に行うことが可能になる。
また、実施例2によれば、利用者Aおよび利用者Bの協働によって生成された乱数をチケットに対応付けることで、利用者Aの匿名性を確保するとともに、利用者Aが他人のチケットを不正に流用する事態を回避することが可能になる。
[実施例2の変形例1]
なお、上記した実施例2では、利用者Aが発行したチケットに基づいてアドレスTAおよびアドレスTBを生成する場合を説明したが、利用者Aおよび利用者Bの両者がチケットを発行することをアドレスの生成条件にしてもよい。すなわち、利用者Aは、利用者端末10aでチケットaを発行して、これを利用者Bに受け渡す一方、利用者Bも、利用者端末10bでチケットbを発行して、これを利用者Aに受け渡す。
そして、アドレス交換センタ50は、利用者端末10aからチケットbおよびアドレスAを受け付け、かつ、利用者端末10bからチケットaよびアドレスBを受け付けた場合に、アドレス発行依頼をアドレス発行センタ30に送信する。その結果、利用者Aおよび利用者Bの両者がチケットを発行し、それぞれのチケットが利用者間で交換されることを条件に、アドレスTAおよびアドレスTBの生成が行われる。
このように、この変形例1によれば、利用者双方からチケットを受け付けることで、上記の実施例2の効果に加えて、意図しないアドレスを誤って生成する等の事態を生じさせることなく、各利用者が安全にアドレスを取得することが可能になる。
[実施例2の変形例2]
ところで、上記の実施例2では、アドレスTAおよびアドレスTBの両方をともに生成する場合を説明したが、一方のアドレスであるアドレスTAのみを最初に生成するようにしてもよい。すなわち、実施例2と同様、利用者Aは、利用者端末10aでチケットaを発行して、これを利用者Bに受け渡し、アドレス交換センタ50も、実施例2と同様、利用者端末10bからアドレス発行要求(チケットa、アドレスB)を受け付けて、アドレス発行依頼をアドレス発行センタ30に送信する。
ただし、アドレス発行センタ30では、アドレス発行依頼に対応してアドレスTBのみを生成し、これを利用者端末10aに送信する。そして、利用者端末10aからアドレスTBを着信先とするメールが発信された場合に、メール転送センタ40において、図5に示した処理と同様の処理を行って、アドレスTAを初めて生成する。
このように、この変形例2によれば、アドレスTAの生成から独立してアドレスTBを生成することで、一方向(利用者Aから利用者B)の通信のみを早急に確立したい、一方向の通信のみで十分である等の利用者の要求に対応することが可能になる。さらに、利用者Aによる通常の発信処理に応じてアドレスTAを生成することで、利用者Bは通常の着信処理を行うだけで簡単にアドレスTAを取得することが可能になる。
実施例3では、利用者Aが自己の端末で発行したアドレスコード(暗号化したアドレスA)を、アドレスBとともに利用者Bの端末から受け付けることで、アドレスTBを生成する場合を説明する。なお、以下では、実施例3に係るメールサービスシステムの構成を説明した後に、実施例3による処理手順(アドレス生成の処理手順、メール転送の処理手順)を説明し、最後に実施例3の効果および変形例を説明する。
[システムの構成(実施例3)]
最初に、図11を用いて、実施例3に係るメールサービスシステムの構成を説明する。図11は、実施例3に係るメールサービスシステムの全体構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、このシステムは、利用者端末10aと、利用者端末10bと、アドレス発行センタ60と、メール転送センタ70とを、インターネットやLANなどのネットワーク1を介して、相互に通信可能に接続して構成される。
このうち、利用者端末10aおよび利用者端末10bは、基本的には、実施例1で説明した利用者端末10aおよび利用者端末10bと同様のものである。ただし、利用者端末10aは、アドレスAを暗号化する役割や、暗号化したアドレスAを利用者端末10bに受け渡す役割などを有する。すなわち、図11に示すように、利用者端末10aは、本発明に密接に関連するものとして、公開鍵保持部15と、アドレス暗号部16とを備える。
ここで、公開鍵保持部15は、後述するアドレスAの暗号化に用いる公開鍵を保持するメモリである。なお、この公開鍵は、アドレス発行センタ60から入手したアドレス発行センタ60の公開鍵であり、後述するメール転送センタ70も同様の公開鍵(アドレスAやアドレスBを暗号化するための鍵)を保持する。
また、アドレス暗号部16は、公開鍵保持部15が保持する公開鍵を用いてアドレスAを暗号化する処理部である。具体的には、公開鍵による暗号化関数Eを用いて利用者AのアドレスAを暗号化することで、暗号化アドレスE(A)を生成する。なお、生成した暗号化アドレスE(A)は、転送条件Cとともに利用者端末10bに受け渡される。
図11に戻って、アドレス発行センタ60は、上記の実施例1で説明したアドレス発行センタ30に対応するものであり、これと基本的には同様の機能を有する。つまり、図11に示す通信部61およびアドレス生成部62は、図1に示した通信部31およびアドレス生成部32と基本的に同様の機能を果たす。なお、通信部61は請求項7のアドレスコード受付手段に対応し、アドレス生成部62は請求項7のアドレス生成手段に対応する。
ただし、実施例3において、通信部61は、アドレス発行要求(アドレスB、暗号化アドレスE(A)、転送条件C)を利用者端末10bから受信する処理、発行したアドレスTBを利用者端末10bに送信する処理を実行する。
また、アドレス生成部62は、利用者端末10bから受信したアドレス発行要求(アドレスB、暗号化アドレスE(A)、転送条件C)に基づいて、アドレスTAおよびアドレスTBのうちアドレスTBのみを生成する。具体的には、図12−1に例示するように、発信元限定としての暗号化アドレスE(A)、着信先としてのアドレスBおよび転送条件Cを暗号化関数Pで暗号化してユーザ名を生成し、これにメール転送センタ70に該当するドメイン名を付加することでアドレスTBを作成する。
図11に戻って、メール転送センタ70は、上記の実施例1で説明したメール転送センタ40に対応するものであり、これと基本的には同様の機能を有する。つまり、図11に示す通信部71、アドレス復元部72、転送判定部73、アドレス生成部74およびアドレス置換部75は、図1に示した通信部41、アドレス復元部42、転送判定部43、アドレス生成部44およびアドレス置換部45と基本的に同様の機能を果たす。なお、アドレス生成部74は請求項13の利用者A宛アドレス生成手段に対応する。
ただし、実施例3において、アドレス復元部72は、アドレスTBのユーザ名部分を復号化して、発信者限定としての暗号化アドレスE(A)、着信先としてのアドレスBおよび転送条件Cを抽出する。また、アドレスTAを着信先とするメールについては、復号化によって、発信者限定としての暗号化アドレスE(B)、着信先としてのアドレスAおよび転送条件Cを抽出する。
また、転送判定部73は、メールが発信者限定および転送条件Cを満たすか否かを判定する処理部であるが、発信者限定については、アドレスTBから抽出した暗号化アドレスE(A)と、メールの発信元アドレスを利用者端末10aと同様に暗号化して生成した暗号化アドレスとが一致するか否かを判定する。これと同様に、アドレスTAを着信先とするメールを受信した場合には、アドレスTAから抽出した暗号化アドレスE(B)と、利用者端末10aと同様に暗号化して生成した暗号化アドレスとが一致するか否かを判定する。
また、アドレス生成部74は、転送するメールの発信元となるアドレスを生成する処理部であるが、例えば、アドレスTAを着信先とするメールを受信した場合には、アドレス発行センタ60のアドレス生成部62と同様の処理を実行し、アドレスTBを生成する。また、アドレスTBを着信先とするメールを受信した場合には、発信元限定としての暗号化アドレスE(B)を生成した後に、この暗号化アドレスE(B)、着信先としてのアドレスAおよび転送条件Cを暗号化関数Pで暗号化してユーザ名を生成し、これにメール転送センタ70に該当するドメイン名を付加することでアドレスTAを作成する。
[実施例3による処理手順(アドレス生成処理、メール転送処理)]
続いて、図13を用いて、実施例3による処理手順(アドレス生成処理、メール転送処理)を説明する。図13は、実施例3による処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、利用者端末10aは、アドレス発行センタ60から公開鍵を入手して、これを公開鍵保持部15に保持している。そして、利用者端末10aは、公開鍵保持部15が保持する公開鍵を用いてアドレスAを暗号化することで、暗号化アドレスE(A)を生成する(ステップS1301)。
続いて、利用者端末10aは、赤外線通信などの任意の通信路を介して、暗号化アドレスE(A)および転送条件Cを利用者端末10bに受け渡す(ステップS1302)。なお、利用者端末10bは、利用者端末10aから受信した転送条件Cや暗号化アドレスE(A)をモニタ等に出力表示し、これによって、別アドレスの発行要求を行うか否かを検討する。
そして、アドレス発行センタ60は、アドレス発行要求(アドレスB、暗号化アドレスE(A)、転送条件C)を利用者端末10bから受信すると(ステップS1303)、発信元限定としての暗号化アドレスE(A)、着信先としてのアドレスBおよび転送条件Cを暗号化関数Pで暗号化して、アドレスTBを作成する(ステップS1304)。
続いて、アドレス発行センタ60は、生成したアドレスTBを利用者端末10bに送信する(ステップS1305)。そして、利用者端末10bは、赤外線通信などの任意の通信路を介して、アドレスTBを利用者端末10aに受け渡す(ステップS1306)。これによって、アドレスTBが有効である限り、利用者Aは利用者Bにメールを送信することとなる。なお、アドレス発行センタ60が、アドレスTBを利用者端末10aに直接送信するようにしてもよい。
一方、メール転送センタ70は、利用者端末10aから利用者A側メールサーバを介して、アドレスTBを着信先とするメールを受信すると(ステップS1307)、このアドレスTBから暗号化アドレスE(A)、アドレスBおよび転送条件Cを復元する(ステップS1308)。そして、復元したアドレスE(A)および転送条件Cに基づいて、メールが発信者限定および転送条件Cを満たすか否かを判定する(ステップS1309)。
その結果、発信者限定および転送条件Cを満たすものと判定された場合には、メール転送センタ70は、転送するメールの発信元となるアドレスを生成する(ステップS1310)。すなわち、発信元限定としての暗号化アドレスE(B)を生成した後に、この暗号化アドレスE(B)、着信先としてのアドレスAおよび転送条件Cを暗号化関数Pで暗号化してユーザ名を生成し、これにメール転送センタ70に該当するドメイン名を付加することでアドレスTAを作成する。なお、発信者限定または転送条件Cを満たさないものと判定された場合には、メールの廃棄等が実行される。
続いて、メール転送センタ70は、メールの発信元および着信先アドレスを置換する(ステップS1311)。具体的には、メールの着信先(Toアドレス)をアドレスBに置換するとともに、メールの発信元(Fromアドレス)をアドレスTAに置換する。そして、メール転送センタ70は、このようにしてアドレスが置換されたメールを、利用者B側メールサーバを介して利用者端末10bに転送する(ステップS1312)。
これによって、アドレスTAが有効である限り、利用者Bも利用者Aにメールを送信することとなる。なお、上記では、利用者AがアドレスTBを用いて利用者Bにメールを送信する場合を例に挙げて説明したが、利用者BがアドレスTAを用いて利用者Aにメールを送信する場合にも同様に処理される。また、上記のステップS1312で送信されたメールに対して利用者Bがメールを返信した場合にも、これと同様の処理が行われる。
(実施例3の効果)
上述してきたように、実施例3によれば、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、暗号化アドレスE(A)を通じて「利用者A宛アドレスTA」や「利用者B宛アドレスTB」を生成し、これを着信先とするメールを通常のように実アドレスで発信および着信できるようにしたので、利用者間で互いの実アドレスを秘匿したまま実アドレスに基づいて通信することが可能になる。
また、実施例3によれば、アドレスTAの生成から独立してアドレスTBを生成することで、一方向(利用者Aから利用者B)の通信のみを早急に確立したい、一方向の通信のみで十分である等の利用者の要求に対応することが可能になる。さらに、利用者Aによる通常の発信処理に応じてアドレスTAを生成することで、利用者Bは通常の着信処理を行うだけで簡単にアドレスTAを取得することが可能になる。
また、実施例3によれば、利用者間のやりとり(アクセスコード受け渡し)に先だって利用者がセッションIDの発行を受ける等の前処理は必要なく、各利用者は少ないやりとりでアドレスを取得することが可能になる。さらに、前処理で発行したセッションID等の管理負担を排除することも可能になる。
また、実施例3によれば、実アドレスそのものではなく暗号化アドレスを用いてアドレスを生成することで、解読が一層困難なアドレスを生成することが可能になる。
[実施例3の変形例]
ところで、上記した実施例3では、利用者端末10aが独立して暗号化アドレスE(A)を生成する場合を説明したが、上記の実施例2と同様、利用者Aおよび利用者Bの協働によって生成された乱数を暗号化アドレスE(A)に対応付けるようにしてもよい。この場合には、図12−2に例示するように、乱数を含んだアドレスTBを生成することになるが、これによって、利用者Aの匿名性を確保するとともに、利用者Aが他人のチケットを不正に流用する事態を回避することが可能になる。
また、上記した実施例3では、実アドレスを暗号化する場合を説明したが、暗号化に代えて、一致判定が可能な一方向ハッシュ関数を用いてアドレスコードを生成するようにしてもよい。この場合には、メール転送センタ70における転送判定に際して、一方向ハッシュ関数が同様に用いられる。
実施例4では、利用者AからアドレスAを受け付けて仮アドレスXAを発行し、この仮アドレスXAを着信先とするメールを利用者Bの端末から受け付けることで、アドレスTBを生成する場合を説明する。なお、以下では、実施例4に係るメールサービスシステムの構成を説明した後に、実施例4による処理手順(アドレス生成の処理手順、メール転送の処理手順)を説明し、最後に実施例4の効果および変形例を説明する。
[システムの構成(実施例4)]
最初に、図14を用いて、実施例4に係るメールサービスシステムの構成を説明する。図14は、実施例4に係るメールサービスシステムの全体構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、このシステムは、利用者端末10aと、利用者端末10bと、仮アドレス発行センタ80と、仮メール転送センタ90と、メール転送センタ40とを、インターネットやLANなどのネットワーク1を介して、相互に通信可能に接続して構成される。
このうち、メール転送センタ40は、実施例1で説明したメール転送センタ40と同様の装置であり、これと同様の構成を備えて同様の処理を行う。
利用者端末10aおよび利用者端末10bは、基本的には、実施例1で説明した利用者端末10aおよび利用者端末10bと同様のものである。ただし、利用者端末10aは、仮アドレス発行センタ80にアクセスして後述する仮アドレスの発行を受ける役割などを有する。
仮アドレス発行センタ80は、利用者Aおよび利用者Bのアドレス交換を支援する業者の装置の一つであり、図14に示すように、本発明と密接に関連するものとして、通信部81と、仮アドレス生成部82とを備える。なお、仮アドレス発行センタ80および後述する仮メール転送センタ90は、既知のサーバコンピュータで実現される。また、仮アドレス生成部82は請求項8の仮アドレス発行手段に対応する。
ここで、通信部81は、いわゆるHTTPの通信プロトコルなどにしたがって、利用者端末10a等との間における通信を制御する処理部であり、具体的には、仮アドレス発行要求(アドレスA、別アドレスの発行期限(仮アドレスXAの有効期限)、別アドレスを着信先とするメールの転送条件C)を利用者端末10aから受信する処理、発行した仮アドレスXAを利用者端末10aに送信する処理などを実行する。
また、仮アドレス生成部82は、利用者端末10aから受信した仮アドレス発行要求(アドレスA、別アドレスの発行期限、転送条件C)に基づいて仮アドレスXAを発行する処理部である。具体的には、図15に例示するように、着信先としてのアドレスA、別アドレスの発行期限、転送条件Cを暗号化関数Xで暗号化してユーザ名を生成し、これに後述の仮メール転送センタ90に該当するドメイン名を付加することで仮アドレスXAを作成する。
図14に戻って、仮メール転送センタ90は、利用者Aおよび利用者Bのアドレス交換を支援する業者の装置の一つであり、図14に示すように、本発明と密接に関連するものとして、通信部91と、仮アドレス復元部92と、仮アドレス検証部93と、アドレス生成部94と、アドレス置換部95とを備える。なお、通信部91は請求項8の発信要求受付手段に対応し、仮アドレス復元部92および仮アドレス検証部93は請求項8の仮アドレス検証手段に対応し、アドレス生成部94は請求項8のアドレス生成手段に対応する。
このうち、通信部91は、仮アドレス発行センタ80によって発行された仮アドレスXAを宛先とするメールを受信および送信する処理部である。具体的には、仮アドレスXAを着信先とするメールを利用者端末10b(より詳細には、利用者B側メールサーバ)から受信する処理、アドレスAを着信先とするメールを利用者端末10a(より詳細には、利用者A側メールサーバ)に送信する処理などを実行する。
仮アドレス復元部92は、メールの宛先である仮アドレスXAからアドレスA、別アドレスの発行期限および転送条件Cを復元する処理部である。具体的には、仮アドレス発行センタ80と同様のマスター鍵を有し、このマスター鍵を用いて仮アドレスXAのユーザ名部分を復号化してアドレスA、別アドレスの発行期限および転送条件Cを抽出する。
仮アドレス検証部93は、メールの宛先である仮アドレスXAが仮アドレス発行センタ80によって正規に発行されたものであるか否かを検証する処理部である。具体的には、メールの受信日時が仮アドレスXAから抽出した「発行期限」前であれば、正規に発行されたものと判定する。なお、仮アドレスXAが正規に発行されたものと判定されなかった場合には、仮アドレスXAが無効である旨を利用者端末10bに送信し、アドレスTBを発行することなく処理を終了する。
アドレス生成部94は、仮アドレスから抽出したアドレスAおよび転送条件Cと、メールの発信元であるアドレスBに基づいてアドレスTBを生成する処理部である。具体的には、図15に例示するように、発信元限定としてのアドレスA、着信先としてのアドレスBおよび転送条件Cを暗号化関数Pで暗号化してユーザ名を生成し、これにメール転送センタ40に該当するドメイン名を付加することでアドレスTBを作成する。
アドレス置換部95は、メールの発信元および着信先アドレスを置換する処理部である。具体的には、メールの着信先(Toアドレス)をアドレスAに置換するとともに、メールの発信元(Fromアドレス)をアドレスTBに置換する。なお、このようにしてアドレスが置換されたメールは、上記の通信部91によって利用者端末10aに転送される。
[実施例3による処理手順(アドレス生成処理、メール転送処理)]
続いて、図16を用いて、実施例4による処理手順(アドレス生成処理、メール転送処理)を説明する。図16は、実施例4による処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、仮アドレス発行センタ80は、利用者端末10aから仮アドレス発行要求(アドレスA、別アドレスの発行期限、転送条件C)を受け付けると(ステップS1601)、アドレスA、別アドレスの発行期限および転送条件Cを暗号化関数Xで暗号化して仮アドレスXAを作成する(ステップS1602)。そして、生成した仮アドレスXAを利用者端末10aに送信する(ステップS1603)。
仮アドレスXAを受信した利用者Aは、利用者端末10aを操作し、任意の通信路を介して、仮アドレスXAを利用者端末10bに受け渡す(ステップS1604)。例えば、利用者端末10aと利用者端末10bとを赤外線通信で接続して仮アドレスXAを受け渡す、または、利用者端末10aに出力表示した仮アドレスXAを利用者Bに口頭で伝えて利用者端末10bに入力させるなどである。
一方、仮メール転送センタ90は、仮アドレスXAを着信先とするメールを利用者端末10bから受信すると(ステップS1605)、仮アドレスXAからアドレスA、別アドレスの発行期限および転送条件Cを復元する(ステップS1606)。そして、仮アドレスXAが仮アドレス発行センタ80によって正規に発行されたものであるか否かを検証する(ステップS1607)。
その結果、メールの受信日時が仮アドレスXAから抽出した「発行期限」前であれば、正規に発行されたものと判定し、仮アドレスから抽出したアドレスAおよび転送条件Cと、メールの発信元であるアドレスBに基づいてアドレスTBを生成する(ステップS1608)。なお、仮アドレスXAが正規に発行されたものと判定されなかった場合には、仮アドレスXAが無効である旨を利用者端末10bに送信する。
続いて、仮メール転送センタ90は、メールの発信元および着信先アドレスを置換する(ステップS1609)。具体的には、メールの着信先(Toアドレス)をアドレスAに置換するとともに、メールの発信元(Fromアドレス)をアドレスTBに置換する。そして、仮メール転送センタ90は、このようにしてアドレスが置換されたメールを、利用者A側メールサーバを介して利用者端末10aに転送する(ステップS1610)。これによって、アドレスTBが有効である限り、利用者Aは利用者Bにメールを送信することとなる。
さらに、メール転送センタ40は、利用者端末10aから利用者A側メールサーバを介して、アドレスTBを着信先とするメールを受信すると(ステップS1611)、このアドレスTBから発信元アドレスA、着信先アドレスBおよび転送条件Cを復元する(ステップS1612)。そして、復元したアドレスAおよび転送条件Cに基づいて、メールが発信者限定および転送条件Cを満たすか否かを判定する(ステップS1613)。
その結果、発信者限定および転送条件Cを満たすものと判定された場合には、メール転送センタ40は、転送するメールの発信元となるアドレスを生成する(ステップS1614)。すなわち、図15に例示するように、発信元限定としてのアドレスB、着信先としてのアドレスAおよび転送条件Cを暗号化関数Pで暗号化することでアドレスTAを作成する。なお、発信者限定または転送条件Cを満たさないものと判定された場合には、メールの廃棄等が実行される。
続いて、メール転送センタ40は、メールの発信元および着信先アドレスを置換する(ステップS1615)。具体的には、メールの着信先(Toアドレス)をアドレスBに置換するとともに、メールの発信元(Fromアドレス)をアドレスTAに置換する。そして、メール転送センタ40は、このようにしてアドレスが置換されたメールを、利用者B側メールサーバを介して利用者端末10bに転送する(ステップS1616)。これによって、アドレスTAが有効である限り、利用者Bも利用者Aにメールを送信することとなる。
[実施例4の効果等]
上述してきたように、実施例4によれば、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、仮アドレスXAを通じて「利用者A宛アドレスTA」や「利用者B宛アドレスTB」を生成し、これを着信先とするメールを通常のように実アドレスで発信および着信できるようにしたので、利用者間で互いの実アドレスを秘匿したまま実アドレスに基づいて通信することが可能になる。
また、実施例4によれば、実アドレスを暗号化して送信する等の複雑な処理を利用者側で行う必要はなく、利用者は簡便な処理でアドレスを取得することが可能になる。さらに、アドレスTAの生成から独立してアドレスTBを生成することで、一方向(利用者Aから利用者B)の通信のみを早急に確立したい、一方向の通信のみで十分である等の利用者の要求に対応することが可能になる。
また、実施例4によれば、利用者Bに複雑な処理を要求することなく、仮アドレスを着信先とする通常の発信処理だけでアドレスを生成することが可能になる。さらに、前処理で発行した仮アドレスを保存する必要がなく管理負担を排除することも可能になる
なお、上記した実施例4では、仮アドレスXAに別アドレスの発行期限を埋め込む場合を説明したが、かかる発行期限に限定されず、仮アドレスXAを着信先とするメールが満たすべき転送条件C'という形で、かかるメールの転送を許可する有効期限(若しくは有効期間)や、メールの転送を許可する発ドメイン、メールの転送を許可する開始日などを指定した条件を埋め込むようにしてもよい。すなわち、この場合には、仮アドレスXAを着信先とするメールについては転送時に転送条件C'の判定が行われ、この転送条件C'を満たすときには、この転送条件C'に代えて上記の転送条件C(アドレスTAを着信先とするメールが満たすべき転送条件)が埋め込まれたアドレスTAが生成される。
また、上記した実施例4では、仮メール転送センタ90およびメール転送センタ40を別個に設ける場合を説明したが、これらを統合して一つのメールサーバとして構成し、受信したメールの宛先が仮アドレスであるか否かに応じて別処理を行うようにしてもよい。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、実施例5として種々の異なる実施例を説明する。
例えば、上記した実施例では、発信者限定や着信先を特定するために実アドレスを利用者から受け付け、かかる実アドレスをアドレスTAやアドレスTBに埋め込む場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、実アドレスを一意に特定できるユーザIDのようなアドレス識別子や、さらには、かかるアドレス識別子または実アドレスから生成したハッシュ値のような実アドレスを限定できる情報を、実アドレスに代えて用いるようにしてもよい。
これを具体的に説明すると、図3等で示した「AfromB」を例にすれば、「A」については、Aの実アドレスのみならず、ユーザIDを代わりに用いて着信先を特定するようにしてもよく、「B」については、Bの実アドレスのみならず、ユーザIDやハッシュ値を代わりに用いて発信元を限定するようにしてもよい。ただし、ユーザIDのようなアドレス識別子を代わりに用いる場合には、ユーザIDと実アドレスとを対応付けたテーブルを備えることで、ユーザIDから発信先アドレスへの変換、ユーザIDから発信元アドレスへの変換(発信者限定の判定)を行うこととなる。なお、このように、実アドレスに代えてアドレス識別子やハッシュ値をアドレスTAやアドレスTBに埋め込むことで、アドレスのデータ長を確定的に一定長以下にすることも可能になる。
また、上記した実施例では、メールアドレスとしての別アドレス(アドレスTAやアドレスTB)を生成する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メッセンジャIDや電話番号(固定電話、IP電話、携帯電話、PHS等の番号)などのアドレスに対する別アドレスを生成する場合にも同様に適用することができる。
また、上記した実施例では、実アドレスに相当する情報(セッションID、チケット、アドレスコード、仮アドレス)が利用者間で受け渡されることを条件にして別アドレス(アドレスTAやアドレスTB)を生成する場合を説明したが、利用者間で情報を受け渡すことに必ずしも限定されず、例えば、センタを仲介役にして利用者の両者を結び付けて実アドレスを両者から直接受け付けて別アドレスを生成するようにしてもよい。すなわち、利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、両者の実アドレス(またはアドレス識別子若しくはハッシュ値)を受け付けて、別アドレス(アドレスTAやアドレスTB)を生成する場合であれば本発明を同様に適用することができる。
なお、実アドレスに相当する情報を利用者間で受け渡す場合には、利用者間の自由な受け渡しによって自由な範囲で別アドレスを生成することができ、一方、センタを仲介役にする場合には、利用者間での情報の受け渡しを待つことなく、両者の結び付きだけで別アドレスを生成することができる。
また、上記の実施例で説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(特に、転送条件Cに関する情報等)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、上記の実施例で図示した各装置(アドレス交換センタ、アドレス発行センタ、メール転送センタなど)の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、上記の実施例では、本発明を実現する各装置(アドレス交換センタ、アドレス発行センタ、メール転送センタなど)を機能面から説明したが、各装置の各機能はパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータにプログラムを実行させることによって実現することもできる。すなわち、本実施例で説明した各種の処理手順は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータに実行することによって実現することができる。そして、これらのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。さらに、これらのプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。つまり、例を挙げれば、実施例1に示したようなアドレス交換センタ20用プログラム、アドレス発行センタ30用プログラムおよびメール転送センタ40用プログラムを格納したCD−ROM(装置ごとに別個のCD−ROMであってもよい)を配布し、このCD−ROMに格納されたプログラムを各コンピュータが読み出して実行するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係るアドレス生成システム、アドレス生成方法およびアドレス生成プログラムは、通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する場合に有用であり、特に、利用者間で互いの実アドレスを秘匿したまま実アドレスに基づいて通信することに適する。
実施例1に係るメールサービスシステムの全体構成を示すシステム構成図である。 セッションIDテーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。 アドレスの構成例を示す図である。 実施例1によるアドレス生成の処理手順を示すフローチャートである。 実施例1によるメール転送の処理手順を示すフローチャートである。 実施例1の変形例による処理手順を説明するための図である。 実施例1の変形例による処理手順を説明するための図である。 実施例2に係るメールサービスシステムの全体構成を示すシステム構成図である。 チケットの構成例を示す図である。 実施例2によるアドレス生成の処理手順を示すフローチャートである。 実施例3に係るメールサービスシステムの全体構成を示すシステム構成図である。 アドレスの構成例を示す図である。 アドレスの構成例を示す図である。 実施例3による処理手順を示すフローチャートである。 実施例4に係るメールサービスシステムの全体構成を示すシステム構成図である。 アドレスの構成例を示す図である。 実施例4による処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ネットワーク
10a 利用者端末(利用者A)
10b 利用者端末(利用者B)
20 アドレス交換センタ
21 通信部
22 セッションIDテーブル
23 セッションID発行部
24 セッションID検証部
30 アドレス発行センタ
31 通信部
32 アドレス生成部
40 メール転送センタ
41 通信部
42 アドレス復元部
43 転送判定部
44 アドレス生成部
45 アドレス置換部

Claims (32)

  1. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行手段と、
    前記識別子発行手段によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付手段と、
    前記識別子受付手段によって受け付けた識別子が前記識別子発行手段によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証手段と、
    前記識別子検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を備えたことを特徴とするアドレス生成システム。
  2. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子aを発行するとともに、利用者Bの端末から当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子bを発行する識別子発行手段と、
    前記識別子発行手段によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子aを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、前記識別子発行手段によって発行されて利用者Bから利用者Aに受け渡された識別子bを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに前記利用者Aの端末から受け付ける識別子受付手段と、
    前記識別子受付手段によって受け付けた識別子aおよび識別子bが前記識別子発行手段によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証手段と、
    前記識別子検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を備えたことを特徴とするアドレス生成システム。
  3. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行手段と、
    前記識別子発行手段によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付手段と、
    前記識別子受付手段によって受け付けた識別子が前記識別子発行手段によって正規に発行されたものである否かを検証する識別子検証手段と、
    前記識別子検証手段によって識別子が正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を備えたことを特徴とするアドレス生成システム。
  4. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付手段と、
    前記チケット受付手段によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手段と、
    前記チケット検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を備えたことを特徴とするアドレス生成システム。
  5. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットaを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、利用者Bの端末によって当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Bから利用者Aに受け渡されたチケットbを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Aの端末から受け付けるチケット受付手段と、
    前記チケット受付手段によって受け付けたチケットaおよびチケットbが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手段と、
    前記チケット検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末それぞれから受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を備えたことを特徴とするアドレス生成システム。
  6. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付手段と、
    前記チケット受付手段によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手段と、
    前記チケット検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を備えたことを特徴とするアドレス生成システム。
  7. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および所定の鍵を引数として発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたアドレスコードを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるアドレスコード受付手段と、
    前記アドレスコード受付手段によって受け付けたアドレスコードを発信元限定として埋め込むとともに、着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を備えたことを特徴とするアドレス生成システム。
  8. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付け、着信先としての利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を秘匿しつつ埋め込んだ仮アドレスを発行する仮アドレス発行手段と、
    前記別アドレス生成手段によって生成された仮アドレスを着信先とする発信要求を利用者Bの端末から受け付ける発信要求受付手段と、
    前記発信要求受付手段によって受け付けた発信要求に含まれる仮アドレスが前記仮アドレス発行手段によって正規に発行されたものであるか否かを検証する仮アドレス検証手段と、
    前記仮アドレス検証手段によって正規に発行された旨が認められた場合に、当該仮アドレスに埋め込まれた利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記発信要求に含まれる利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を備えたことを特徴とするアドレス生成システム。
  9. 前記アドレス生成手段は、前記利用者A宛アドレスおよび/または利用者B宛アドレスを着信先とする発信要求が満たすべき発信条件をさらに埋め込んで当該利用者A宛アドレスおよび/または利用者B宛アドレスを生成することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のアドレス生成システム。
  10. 前記識別子受付手段、チケット受付手段および/または発信要求受付手段は、所定の有効期限と対応付けられた識別子、チケットおよび/または仮アドレスを受け付け、
    前記識別子検証手段、チケット検証手段および/または仮アドレス検証手段は、前記識別子、チケットおよび/または仮アドレスを前記有効期限内に受け付けることを条件に、当該識別子、チケットおよび/または仮アドレスが正規に発行された旨を認めることを特徴とする請求項1〜6または8のいずれか一つに記載のアドレス生成システム。
  11. 前記チケット受付手段は、利用者Aおよび利用者Bの協働によって生成された所定の乱数を含んだチケットを受け付け、
    前記チケット検証手段は、前記チケットが正規に発行されたものであるか否かを前記所定の乱数をさらに用いて検証することを特徴とする請求項4、5または6に記載のアドレス生成システム。
  12. 前記アドレスコード受付手段は、利用者Aおよび利用者Bの協働によって生成された所定の乱数を含んだアドレスコードを受け付け、
    前記アドレス生成手段は、前記所定の乱数を含んだアドレスコードを発信元限定として埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成することを特徴とする請求項7に記載のアドレス生成システム。
  13. 前記アドレス生成手段によって生成された利用者B宛アドレスを着信先とする発信要求を利用者Aの端末から受け付けた場合に、当該利用者B宛アドレスに含まれる利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記発信要求に含まれる利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成する利用者A宛アドレス生成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3、6、7または8に記載のアドレス生成システム。
  14. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行工程と、
    前記識別子発行工程によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付工程と、
    前記識別子受付工程によって受け付けた識別子が前記識別子発行工程によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証工程と、
    前記識別子検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、
    を含んだことを特徴とするアドレス生成方法。
  15. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子aを発行するとともに、利用者Bの端末から当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子bを発行する識別子発行工程と、
    前記識別子発行工程によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子aを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、前記識別子発行工程によって発行されて利用者Bから利用者Aに受け渡された識別子bを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに前記利用者Aの端末から受け付ける識別子受付工程と、
    前記識別子受付工程によって受け付けた識別子aおよび識別子bが前記識別子発行工程によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証工程と、
    前記識別子検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、
    を含んだことを特徴とするアドレス生成方法。
  16. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行工程と、
    前記識別子発行工程によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付工程と、
    前記識別子受付工程によって受け付けた識別子が前記識別子発行工程によって正規に発行されたものである否かを検証する識別子検証工程と、
    前記識別子検証工程によって識別子が正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、
    を含んだことを特徴とするアドレス生成方法。
  17. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付工程と、
    前記チケット受付工程によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証工程と、
    前記チケット検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、
    を含んだことを特徴とするアドレス生成方法。
  18. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットaを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、利用者Bの端末によって当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Bから利用者Aに受け渡されたチケットbを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Aの端末から受け付けるチケット受付工程と、
    前記チケット受付工程によって受け付けたチケットaおよびチケットbが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証工程と、
    前記チケット検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末それぞれから受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、
    を含んだことを特徴とするアドレス生成方法。
  19. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付工程と、
    前記チケット受付工程によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証工程と、
    前記チケット検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、
    を含んだことを特徴とするアドレス生成方法。
  20. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および所定の鍵を引数として発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたアドレスコードを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるアドレスコード受付工程と、
    前記アドレスコード受付工程によって受け付けたアドレスコードを発信元限定として埋め込むとともに、着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、
    を含んだことを特徴とするアドレス生成方法。
  21. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付け、着信先としての利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を秘匿しつつ埋め込んだ仮アドレスを発行する仮アドレス発行工程と、
    前記別アドレス生成工程によって生成された仮アドレスを着信先とする発信要求を利用者Bの端末から受け付ける発信要求受付工程と、
    前記発信要求受付工程によって受け付けた発信要求に含まれる仮アドレスが前記仮アドレス発行工程によって正規に発行されたものであるか否かを検証する仮アドレス検証工程と、
    前記仮アドレス検証工程によって正規に発行された旨が認められた場合に、当該仮アドレスに埋め込まれた利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記発信要求に含まれる利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、
    を含んだことを特徴とするアドレス生成方法。
  22. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行手順と、
    前記識別子発行手順によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付手順と、
    前記識別子受付手順によって受け付けた識別子が前記識別子発行手順によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証手順と、
    前記識別子検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするアドレス生成プログラム。
  23. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子aを発行するとともに、利用者Bの端末から当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子bを発行する識別子発行手順と、
    前記識別子発行手順によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子aを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、前記識別子発行手順によって発行されて利用者Bから利用者Aに受け渡された識別子bを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに前記利用者Aの端末から受け付ける識別子受付手順と、
    前記識別子受付手順によって受け付けた識別子aおよび識別子bが前記識別子発行手順によって正規に発行されたものであるか否かを検証する識別子検証手順と、
    前記識別子検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするアドレス生成プログラム。
  24. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付けて所定の識別子を発行する識別子発行手順と、
    前記識別子発行手順によって発行されて利用者Aから利用者Bに受け渡された識別子を、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付ける識別子受付手順と、
    前記識別子受付手順によって受け付けた識別子が前記識別子発行手順によって正規に発行されたものである否かを検証する識別子検証手順と、
    前記識別子検証手順によって識別子が正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末からそれぞれ受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするアドレス生成プログラム。
  25. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付手順と、
    前記チケット受付手順によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手順と、
    前記チケット検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするアドレス生成プログラム。
  26. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットaを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるとともに、利用者Bの端末によって当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Bから利用者Aに受け渡されたチケットbを、当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Aの端末から受け付けるチケット受付手順と、
    前記チケット受付手順によって受け付けたチケットaおよびチケットbが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手順と、
    前記チケット検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Aおよび利用者Bの端末それぞれから受け付けた実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、並びに、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするアドレス生成プログラム。
  27. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を所定の鍵で暗号化することで発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたチケットを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるチケット受付手順と、
    前記チケット受付手順によって受け付けたチケットが前記所定の鍵で正規に発行されたものであるか否かを当該所定の鍵を用いて検証するチケット検証手順と、
    前記チケット検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、利用者Bの端末から受け付けた利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記チケットから復号された利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするアドレス生成プログラム。
  28. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、
    利用者Aの端末によって当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および所定の鍵を引数として発行された後に利用者Aから利用者Bに受け渡されたアドレスコードを、当該利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子とともに利用者Bの端末から受け付けるアドレスコード受付手順と、
    前記アドレスコード受付手順によって受け付けたアドレスコードを発信元限定として埋め込むとともに、着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするアドレス生成プログラム。
  29. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、
    利用者Aの端末から当該利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を受け付け、着信先としての利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子を秘匿しつつ埋め込んだ仮アドレスを発行する仮アドレス発行手順と、
    前記別アドレス生成手順によって生成された仮アドレスを着信先とする発信要求を利用者Bの端末から受け付ける発信要求受付手順と、
    前記発信要求受付手順によって受け付けた発信要求に含まれる仮アドレスが前記仮アドレス発行手順によって正規に発行されたものであるか否かを検証する仮アドレス検証手順と、
    前記仮アドレス検証手順によって正規に発行された旨が認められた場合に、当該仮アドレスに埋め込まれた利用者Aの実アドレス若しくはアドレス識別子および前記発信要求に含まれる利用者Bの実アドレス若しくはアドレス識別子を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするアドレス生成プログラム。
  30. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成システムであって、
    利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、両者の実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付けた利用者Aおよび利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、および/または、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を備えたことを特徴とするアドレス生成システム。
  31. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成するアドレス生成方法であって、
    利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、両者の実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を受け付ける受付工程と、
    前記受付工程によって受け付けた利用者Aおよび利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、および/または、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成工程と、
    を含んだことを特徴とするアドレス生成方法。
  32. 通信を要求する利用者の要求に応じて通信用のアドレスを生成する方法をコンピュータに実行させるアドレス生成プログラムであって、
    利用者Aおよび利用者Bの実アドレスを互いに秘匿したまま、両者の実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を受け付ける受付手順と、
    前記受付手順によって受け付けた利用者Aおよび利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報を用いて、発信元限定としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者B宛アドレス、および/または、発信元限定としての利用者Bの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報および着信先としての利用者Aの実アドレスまたはアドレス識別子若しくはこれらから生成される情報をそれぞれ秘匿しつつ埋め込んだ利用者A宛アドレスを生成するアドレス生成手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするアドレス生成プログラム。

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