JP2005148995A - 画像表示装置ならびにその表示方法、表示プログラム - Google Patents

画像表示装置ならびにその表示方法、表示プログラム Download PDF

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卓郎 松村
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Abstract

【課題】画像表示装置において、複数の図形で構成される図形部品が含まれている画像の拡大表示の処理速度を向上する。
【解決手段】表示処理に際して、複数の図形から構成される図形部品が表示領域に含まれる場合、図形毎に表示領域と重なっているか否かを判定する。そして、それら複数の図形のうち表示領域と重なっていると判定された図形を表す図形データについてのみ表示用メモリ14への描画処理を行う。一方、表示領域と重なっていないと判定された図形を表す図形データについては、表示用メモリ14への描画処理を行わない。表示用メモリ14への描画処理の実行後、図形部品の塗り処理、線幅設定処理などを行う。メインメモリ10に含まれる図形部品データの示す図形部品のうち表示領域と重なっている図形部品を表す図形部品データについて、以上の処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置およびその表示方法に関し、特に、画像表示装置における拡大表示の高速化に関する。
従来より画像表示装置では、文字データや、線データや円データなどで構成された図形データなどのベクトルデータに基づき画像を表示する場合、それらベクトルデータをビットマップ形式のデータに変換するラスタライズと呼ばれる処理が行われている。ベクトルデータは磁気ディスク装置などの補助記憶装置に格納されており、必要に応じてRAM(Random Access Memory)などのメインメモリに読み込まれる。そして、メインメモリ中のベクトルデータのうち画面上に表示すべき画像を表すベクトルデータについてラスタライズ処理が施され、それによって作成されるビットマップ形式のデータ(以下、「描画データ」という)がメインメモリとは別に設けられた表示用のメモリ(以下、「表示用メモリ」という)に書き込まれる。さらに、表示用メモリにおいて所定の色で図形を塗りつぶす処理(以下、「塗り処理」という。)や図形に所定の線幅をつける処理(以下、「線幅設定処理」という。)が施された後、表示用メモリに格納されたデータの示す内容が表示装置の画面上に表示される。
このような画像表示装置において、複数の図形データの集合物(「集合図形データ」、「図形部品データ」などと呼ばれているが、以下、「図形部品データ」という。また、「図形部品データ」によって表される画像を「図形部品」という。)が一データ単位として処理されることもある。従来より、このような図形部品を含む画像を表示する場合、図形部品毎に表示領域に含まれるか否かが判定される。表示領域に含まれると判定された図形部品を表す図形部品データについては、その図形部品データを構成する全ての図形データについてラスタライズ処理が施される。すなわち、図形データをデータ単位とした場合にその図形データの示す図形が表示領域に含まれないデータについてもラスタライズ処理が施される。特に、拡大表示が行われるときには、表示領域に含まれない多くの図形を表す図形データについてラスタライズ処理が施されている。
また、このようなラスタライズ処理はCPUに大きな負荷を与えるため、ラスタライズ処理が施される図形データのデータ量によって表示処理の速度が大きく左右される。従来の画像表示装置では、上述のように表示領域外の図形を表す図形データについてもラスタライズ処理が行われるので、特に拡大表示の際に処理速度が遅く感じられる。なお、メインメモリに格納された図形データに基づいてラスタライズ処理を行い、それによって作成される描画データを表示用メモリに書き込む処理のことを、以下「描画処理」という。
特開2003−141554号公報に開示された図形データ表示システムでは、サーバからクライアントへのデータ転送量を削減することで表示処理の負荷を軽減している。この図形データ表示システムでは、図形を構成する点単位や図形単位で表示か非表示を判定するための表示制御判定値が生成され、縮尺に応じた閾値とその表示制御判定値とが比較される。そして、その比較結果に基づいて、表示すべき図形データのみがサーバからクライアントへ転送される。
特開2003−141554号公報
ところが、上記図形データ表示システムは、表示解像度よりも小さい図形を非表示とすることにより、縮小表示時のデータ転送量を削減するものである。このため、拡大表示の際のデータ転送量は従来と変わらず、拡大表示に対しては表示速度改善の効果は見られない。
そこで、本発明では、多数の図形データで構成される複雑な図形部品データがメインメモリに格納されている場合に、拡大表示時の表示速度を高めることを目的とする。
第1の発明は、表示手段と、複数の図形データによってそれぞれ表される複数の図形で構成される集合図形を表す集合図形データを格納するための主記憶手段と、前記表示手段の表示領域に表示されるべき図形を表す描画データを格納するための表示用記憶手段とを備える画像表示装置であって、
前記集合図形の少なくとも一部が前記表示領域に含まれる場合に、前記集合図形を構成する図形毎に前記表示領域に含まれるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記複数の図形データのうち前記第1の判定手段によって前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データを作成し、当該作成された描画データを前記表示用記憶手段に書き込む描画手段とを備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるか否かを判定する第2の判定手段を更に備え、
前記描画手段は、
前記第2の判定手段によって前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれると判定された場合には、前記集合図形を構成する全ての図形を表す図形データに基づいて前記描画データを作成し、当該作成された描画データを前記表示用記憶手段に書き込み、
前記第2の判定手段によって前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるとは判定されなかった場合には、前記複数の図形データのうち前記第1の判定手段によって前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データを作成し、当該作成された描画データを前記表示用記憶手段に書き込むことを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明および第2の発明において、
前記図形データはベクトル形式のデータであり、前記描画データはビットマップ形式のデータであることを特徴とする。
第4の発明は、表示手段と、複数の図形データによってそれぞれ表される複数の図形で構成される集合図形を表す集合図形データを格納するための主記憶手段と、前記表示手段の表示領域に表示されるべき図形を表す描画データを格納するための表示用記憶手段とを備える画像表示装置の表示方法であって、
前記集合図形の少なくとも一部が前記表示領域に含まれる場合に、前記集合図形を構成する図形毎に前記表示領域に含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記複数の図形データのうち前記第1の判定ステップで前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データを作成し、当該作成された描画データを前記表示用記憶手段に書き込む描画ステップとを備えることを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、
前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるか否かを判定する第2の判定ステップを更に備え、
前記描画ステップでは、
前記第2の判定ステップで前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれると判定された場合には、前記集合図形を構成する全ての図形を表す図形データに基づいて前記描画データが作成され、当該作成された描画データが前記表示用記憶手段に書き込まれ、
前記第2の判定ステップで前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるとは判定されなかった場合には、前記複数の図形データのうち前記第1の判定ステップで前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データが作成され、当該作成された描画データが前記表示用記憶手段に書き込まれることを特徴とする。
第6の発明は、表示手段と、複数の図形データによってそれぞれ表される複数の図形で構成される集合図形を表す集合図形データを格納するための主記憶手段と、前記表示手段の表示領域に表示されるべき図形を表す描画データを格納するための表示用記憶手段とを備える画像表示装置を実現するためのプログラムであって、
前記集合図形の少なくとも一部が前記表示領域に含まれる場合に、前記集合図形を構成する図形毎に前記表示領域に含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記複数の図形データのうち前記第1の判定ステップで前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データを作成し、当該作成された描画データを前記表示用記憶手段に書き込む描画ステップとを、
前記主記憶手段と前記表示用記憶手段とを備えるコンピュータに実行させる。
第7の発明は、第6の発明において、
前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるか否かを判定する第2の判定ステップを更に前記コンピュータに実行させ、
前記描画ステップでは、
前記第2の判定ステップで前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれると判定された場合には、前記集合図形を構成する全ての図形を表す図形データに基づいて前記描画データが作成され、当該作成された描画データが前記表示用記憶手段に書き込まれ、
前記第2の判定ステップで前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるとは判定されなかった場合には、前記複数の図形データのうち前記第1の判定ステップで前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データが作成され、当該作成された描画データが前記表示用記憶手段に書き込まれることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、複数の図形で構成される集合図形を表示する際には、図形毎に表示領域に含まれるか否かが判定される。そして、集合図形を構成する図形のうち表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データのみに基づいて描画データが作成され、当該描画データが表示用記憶手段に書き込まれる。このため、表示領域外の図形を表す図形データに基づいて描画データが作成されることはない。これにより、表示処理において処理すべきデータ量が削減される。特に、拡大処理における不要な処理が従来と比して大幅に削減され、拡大表示の処理速度が大幅に向上する。
上記第2の発明によれば、複数の図形で構成される集合図形を表示する際には、集合図形が完全に表示領域に含まれるか否かが判定される。そして、集合図形が完全に表示領域に含まれる場合には、集合図形を構成する図形毎に表示領域に含まれるか否かが判定されることなく、全ての図形を表す図形データに基づいて描画データが作成され、当該描画データが表示用記憶手段に書き込まれる。このため、表示領域に完全に含まれる集合図形を表示する際に処理すべきデータ量が削減される。これにより、表示領域の大きさ(表示縮尺)に拘わらず不要な処理が削減され、表示速度が向上する。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
<1.画像表示装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。この画像表示装置は、本体100と、CRTなどの表示装置200と、磁気ディスク装置などの補助記憶装置300と、マウス400やキーボード500などの入力装置とを備えている。本体100には、CPU10と、メインメモリ(主記憶手段)12と、表示用メモリ(表示用記憶手段)14と、表示制御部16と、第1の入出力インタフェース18と、第2の入出力インタフェース19とが含まれている。第1の入出力インタフェース18には補助記憶装置300が接続されており、第2の入出力インタフェース19には入力装置が接続されている。また、表示制御部16には表示装置200が接続されており、表示制御部16と表示装置200とによって表示手段が実現されている。
表示のためのプログラム(以下、「表示プログラム」という)30および図形データは補助記憶装置300に格納されており、この画像表示装置の動作が開始すると、表示プログラム30と図形データはCPU10によって第1の入出力インタフェース18を介してメインメモリ12に読み込まれる。表示用メモリ14には、表示装置200の画面に表示する描画データが格納される。描画データはメインメモリ12に格納された図形データについてラスタライズ処理が施されることによって作成される。表示制御部16は、表示用メモリ14に格納された描画データを表示装置200の画面に表示する。
<2. 図形部品データのデータ構造>
図2は、図形部品(集合図形)の例を示す図である。上述したように図形部品は複数の図形によって構成されている。図2(a)は、「塗り抜き図形部品」と呼ばれる図形部品の一例を示す図である。この図形部品は、1個の長方形(以下、「外側長方形」という。)とその長方形の内側に互いに重ならないように配置された4個の長方形(以下、「内側長方形」という。)とで構成されており、外側長方形内であって内側長方形内を除く領域のみが黒色で塗りつぶされている。図2(b)は、「枝図形部品」と呼ばれる図形部品の一例を示す図である。この図形部品は、1本の線分とその線分から枝分かれするように配置された4本の線分とで構成されている。図形および図形部品が、この画像表示装置における表示対象となっている。
図3は、図形部品を表す図形部品データのデータ構造について説明するための図である。図3(a)に、3個の長方形P1、P2、P3から構成される塗り抜き図形部品の一例を示す。長方形P1の頂点は(100,100)、(200,100)、(200,220)、(100,220)である。長方形P2の頂点は(120,170)、(180,170)、(180,200)、(120,200)である。長方形P3の頂点は(120,120)、(180,120)、(180,150)、(120,150)である。
図3(b)に、上記塗り抜き図形部品を表す塗り抜き図形部品データのメインメモリ14におけるデータ構造を模式的に表した図を示す。この図形部品データには、図形部品データとしての属性を示す図形部品属性データR1と、この図形部品データを構成する3個の長方形P1、P2、P3それぞれの図形データQ1、Q2、Q3とが含まれている。
図形部品属性データR1には、座標データR1XYと塗りデータR1RGBとが含まれている。座標データR1XYには、この図形部品データを構成する図形データを全て包含する最小の矩形を描いたときの最小(画面左下)座標R1XYminと最大(画面右上)座標R1XYmaxとが格納される。塗りデータR1RGBには、この図形部品データの塗り処理を行なう部分の色の情報がRGB値で格納される。一方、図形データQ1、Q2、Q3には、各図形の始点から終点までの折れ点の座標を示す座標データQ1XY、Q2XY、Q3XYが含まれている。後述する表示処理においては、これら図形部品属性データR1および図形データQ1、Q2、Q3に基づいて、各データが表す図形部品および図形を表示するか否かが判定される。
<3. 表示処理>
次に、本実施形態における図形部品の表示処理の手順について説明する。図4は、本実施形態における図形部品の表示処理の手順を示すフローチャートである。以下、図4を参照しつつ、この画像表示装置における表示処理の際のCPU10の動作を説明する。なお、CPU10によって表示プログラム30がメインメモリ12に読み込まれ、その表示プログラム30をCPU10が実行することにより表示処理が行われる。
表示処理が開始されると、CPU10はメインメモリ12より図形部品データを1個取得する(ステップS10)。このステップS10の処理が表示処理開始後2回目以降に実行されるときには、メインメモリ12に含まれる図形部品データの中から未だ取得されていない図形部品データのいずれかが取得される。
メインメモリ12より図形部品データが取得されると、CPU10はその図形部品データの示す図形部品と表示領域とが重なっているか否かを判定する(ステップS12)。図形部品と表示領域とが重なっているか否かは、図形部品属性データR1に含まれる座標データR1XYによって特定される領域(例えば、矩形領域)と表示領域とが互いに重なっているか否かによって判定される。判定の結果、互いに重なっていなければステップS24に進む。一方、互いに重なっていればステップS14に進む。
ステップS14では、CPU10は図形部品データより図形データを1個取得する。このステップS14の処理が2回目以降に実行されるときには、図形部品データに含まれる図形データの中から未だ取得されていない図形データのいずれかが取得される。
図形部品データより図形データが取得されると、CPU10はその図形データの示す図形と表示領域とが重なっているか否かを判定する(ステップS16、第1の判定手段)。その図形と表示領域とが重なっているか否かは、図形データQ1、Q2、Q3に含まれる座標データQ1XY、Q2XY、Q3XYによって特定される領域と表示領域とが互いに重なっているか否かによって判定される。判定の結果、互いに重なっていなければステップS20に進む。一方、互いに重なっていればステップS18に進む。
ステップS18では、CPU10は図形データに基づく描画処理を行う。具体的には、ステップS16で表示領域と重なっていると判定された図形を表す図形データについて、表示用メモリ18へのビットマップ展開すなわちラスタライズ処理が行われる。これにより、表示装置の画面に表示されるべき図形を表す描画データが表示用メモリ14に書き込まれる。描画処理が終了するとステップS20に進む。なお、ステップS18により描画手段が実現されている。
ステップS20では、CPU10はステップS10で取得された図形部品データに含まれる全ての図形データの取得が終了したか否かを判定する。判定の結果、未取得の図形データが残っていればステップS14に戻る。一方、未取得の図形データが残っていなければステップS22に進む。
ステップS22では、CPU10は塗り処理を行う。図5は、本実施形態における図形部品データの塗り処理について説明するための図である。図5(a)に示すような2個の長方形から構成される塗り抜き図形部品を表示する場合の手順について説明する。上述のステップS18の処理によって、図5(b)に示す図形が描画されるように、これら2個の長方形を表す描画データが表示用メモリ14に書き込まれている。そして、CPU10は、図5(c)で“走査方向”と示す向きに表示用メモリ14を走査する。このとき、図形の線を表すデータの有無を判定しつつ走査することにより、図形を塗りつぶす領域(以下、「塗り部分」という。)と図形を塗りつぶさない領域(以下、「非塗り部分」という。)とが識別される。
本実施形態では、表示用メモリ14を走査したときに図形の線を表すデータが最初に現れるまでのメモリ領域に対応づけられる画面上の領域は非塗り部分である。そして、次に図形の線を表すデータが現れるまでのメモリ領域に対応づけられる画面上の領域は塗り部分である。それ以降は、図形の線を示すデータが現れる毎に、非塗り部分と塗り部分とが交互に繰り返される。すなわち、図5(c)では、参照符号“N2”、“N5”、“N7”で示す領域は塗り部分であり、画面上の当該領域に表示される図形に色が付されるように、図形部品属性データR1に含まれる塗りデータR1RGBに基づいたデータ処理が行われる。一方、図5(c)で参照符号“N1”、“N3”、“N4”、“N6”、“N8”で示す領域は非塗り部分であり、画面上の当該領域に表示される図形に色を付すためのデータ処理は行われない。なお、塗り処理の手法は前述の例に限定されることはない。
塗り処理が終了するとステップS24に進む。ステップS24では、CPU10はメインメモリ12に含まれる全ての図形部品データが取得されたか否かを判定する。判定の結果、未取得の図形部品データが残っていればステップS10に戻る。一方、未取得の図形部品データが残っていなければ表示処理を終了する。
なお、上記ではメインメモリ12より「塗り抜き図形部品データ」が取得された場合について説明したが、メインメモリ12より「枝図形部品データ」が取得された場合には塗り処理は行われない。枝図形部品データの図形部品属性データR1には、当該図形部品データに含まれる図形データ(線分データ)が表す図形の線幅を示すデータが含まれている。ステップS22では、この線幅を示すデータに基づいて線幅設定処理が行われる。このように、ステップS22で行われる処理は塗り処理には限定されず、図形部品データを構成する図形データの種類に応じた処理が行われる。
<4. 作用>
次に、図6を参照しつつ、本実施形態における作用について説明する。ここでは、メインメモリ12に図6(a)に示す3個の図形部品Z1、Z2、Z3を表す図形部品データが含まれており、表示領域が参照符号“H1”で示す範囲である場合について説明する。これら3個の図形部品Z1、Z2、Z3はいずれも表示領域H1と互いに重なっているので、従来であれば、各図形部品を構成する全ての図形を表す図形データを示す描画データが表示用メモリ14に書き込まれていた。図6(b)は、従来の画像表示装置において、表示用メモリ14に書き込まれた描画データに基づいて表示される画像を模式的に表した図である。図6(b)に示すように、表示領域H1に含まれない図形を表す図形データに基づいて作成された描画データについても、表示用メモリ14に書き込まれている。
図6(c)は、本実施形態に係る画像表示装置において、表示用メモリ14に書き込まれた描画データに基づいて表示される画像を模式的に表した図である。図形部品Z1については3個の図形のうち1個の図形を表す図形データに基づいて作成された描画データだけが表示用メモリ14に書き込まれている。図形部品Z2、Z3についても、表示領域H1に含まれない図形を表す図形データに基づく描画データは、表示用メモリ14に書き込まれていない。また、図形部品Z1に着目すると、塗り処理に関しても全面塗りつぶすだけでよいので、処理量が軽減される。なお、このように表示用メモリ14に書き込まれるデータ量が削減されても、表示領域H1には従来と同様、図6(d)に示すとおり表示される。
<5.効果>
以上のように、本実施形態では、複数の図形から構成される図形部品を表示する際に、図形毎に表示領域に含まれるか否かが判定される。そして、図形部品を構成する図形のうち表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データについてのみラスタライズ処理が施される。このため、表示領域外の図形を表す図形データについてはラスタライズ処理が行われず、CPUが処理すべきデータ量が削減される。特に、拡大表示が行われる際には、図形部品としては表示領域に含まれていても図形としては表示領域外となるものが多くなるため、CPUが処理すべきデータ量が大幅に削減される。また、ラスタライズ処理が施されるデータ量が削減されることにより、塗り処理や線幅設定処理を行うべきデータ量も削減される。以上より、表示処理においてCPUが処理すべきデータ量が削減され、表示速度が向上する。特に、拡大表示時にはCPUが処理すべきデータ量が大幅に削減されるため、表示速度が大幅に向上する。
<6.変形例>
図7は、上記実施形態の変形例における図形部品の表示処理の手順を示すフローチャートである。上記実施形態と同様の処理が行われるステップについては、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
上記実施形態では、図形部品と表示領域とが互いに重なっている場合、図形部品を構成する各図形について表示領域と重なっているか否かがさらに判定される(図4、ステップS16)。本変形例では、図形部品と表示領域とが互いに重なっているか否かが判定される(ステップS12)前に、図形部品が表示領域に完全に含まれるか否かが判定される(ステップS11、第2の判定手段)。判定の結果、図形部品が表示領域に完全に含まれていなければ、ステップS12に進む。一方、図形部品データが表示領域に完全に含まれていれば、ステップS30に進む。
ステップS30では、CPU10は図形部品データより図形データを1個取得する。さらに、ステップS32では、取得された図形データに基づく描画処理を行う。そして、ステップS34では、ステップS10で取得された図形部品データに含まれる全ての図形データの取得が終了したか否かを判定する。判定の結果、未取得の図形データが残っていればステップS30に戻る。一方、未取得の図形データが残っていなければステップS22に進む。なお、本変形例では、ステップS18とステップS32とによって描画手段が実現されている。
以上のように、本変形例では、図形部品が表示領域に完全に含まれている場合には、図形毎に表示領域と重なっているか否かの判定は行われない。このため、表示領域に完全に含まれる図形部品が多数存在するような表示が行われる場合には、不要な判定処理が削減される。これにより、表示領域の大きさ(表示縮尺)に応じて不要な処理が削減され、表示速度が向上する。
<7.その他>
なお、上記の画像表示装置は、メインメモリ12や表示用メモリ14等のハードウェアの存在を前提として、CPU10によって実行される所定のプログラムに基づき実現される。このようなプログラムの一部または全部は、例えば、そのプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供される。すなわち使用者は、上記プログラムの記録媒体としてのCD−ROMを購入して、CD−ROM駆動装置(図示せず)に装着し、そのCD−ROMからそのプログラムを読み出して画像表示装置の補助記憶装置300にインストールする。
本発明の一実施形態に係る画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。 図形部品(集合図形)の例を示す図である。 図形部品データのデータ構造について説明するための図である。 上記実施形態における図形部品の表示処理の手順を示すフローチャートである。 上記実施形態における図形部品の塗り処理について説明するための図である。 上記実施形態の作用を説明するための説明図である。 変形例における図形部品の表示処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10…CPU
12…メインメモリ
14…表示用メモリ
16…表示制御部
200…表示装置
R1…図形部品属性データ
Q1、Q2、Q3…図形データ

Claims (7)

  1. 表示手段と、複数の図形データによってそれぞれ表される複数の図形で構成される集合図形を表す集合図形データを格納するための主記憶手段と、前記表示手段の表示領域に表示されるべき図形を表す描画データを格納するための表示用記憶手段とを備える画像表示装置であって、
    前記集合図形の少なくとも一部が前記表示領域に含まれる場合に、前記集合図形を構成する図形毎に前記表示領域に含まれるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記複数の図形データのうち前記第1の判定手段によって前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データを作成し、当該作成された描画データを前記表示用記憶手段に書き込む描画手段とを備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるか否かを判定する第2の判定手段を更に備え、
    前記描画手段は、
    前記第2の判定手段によって前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれると判定された場合には、前記集合図形を構成する全ての図形を表す図形データに基づいて前記描画データを作成し、当該作成された描画データを前記表示用記憶手段に書き込み、
    前記第2の判定手段によって前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるとは判定されなかった場合には、前記複数の図形データのうち前記第1の判定手段によって前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データを作成し、当該作成された描画データを前記表示用記憶手段に書き込むことを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記図形データはベクトル形式のデータであり、前記描画データはビットマップ形式のデータであることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 表示手段と、複数の図形データによってそれぞれ表される複数の図形で構成される集合図形を表す集合図形データを格納するための主記憶手段と、前記表示手段の表示領域に表示されるべき図形を表す描画データを格納するための表示用記憶手段とを備える画像表示装置の表示方法であって、
    前記集合図形の少なくとも一部が前記表示領域に含まれる場合に、前記集合図形を構成する図形毎に前記表示領域に含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
    前記複数の図形データのうち前記第1の判定ステップで前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データを作成し、当該作成された描画データを前記表示用記憶手段に書き込む描画ステップとを備えることを特徴とする表示方法。
  5. 前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるか否かを判定する第2の判定ステップを更に備え、
    前記描画ステップでは、
    前記第2の判定ステップで前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれると判定された場合には、前記集合図形を構成する全ての図形を表す図形データに基づいて前記描画データが作成され、当該作成された描画データが前記表示用記憶手段に書き込まれ、
    前記第2の判定ステップで前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるとは判定されなかった場合には、前記複数の図形データのうち前記第1の判定ステップで前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データが作成され、当該作成された描画データが前記表示用記憶手段に書き込まれることを特徴とする、請求項4に記載の表示方法。
  6. 表示手段と、複数の図形データによってそれぞれ表される複数の図形で構成される集合図形を表す集合図形データを格納するための主記憶手段と、前記表示手段の表示領域に表示されるべき図形を表す描画データを格納するための表示用記憶手段とを備える画像表示装置を実現するためのプログラムであって、
    前記集合図形の少なくとも一部が前記表示領域に含まれる場合に、前記集合図形を構成する図形毎に前記表示領域に含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
    前記複数の図形データのうち前記第1の判定ステップで前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データを作成し、当該作成された描画データを前記表示用記憶手段に書き込む描画ステップとを、
    前記主記憶手段と前記表示用記憶手段とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるか否かを判定する第2の判定ステップを更に前記コンピュータに実行させ、
    前記描画ステップでは、
    前記第2の判定ステップで前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれると判定された場合には、前記集合図形を構成する全ての図形を表す図形データに基づいて前記描画データが作成され、当該作成された描画データが前記表示用記憶手段に書き込まれ、
    前記第2の判定ステップで前記集合図形の全てが前記表示領域に含まれるとは判定されなかった場合には、前記複数の図形データのうち前記第1の判定ステップで前記表示領域に含まれると判定された図形を表す図形データに基づいて前記描画データが作成され、当該作成された描画データが前記表示用記憶手段に書き込まれることを特徴とする、請求項6に記載のプログラム。
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