JP2005146855A - 排気消音装置用断熱構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排気ガスの音を低減させる排気消音装置において、筒状部材(26)と端部部材(27,27)とからなり、長さ方向の両端部が閉塞された筒状体として形成され、内部に消音部材が設けられたマフラ本体部(12)と、マフラ本体部(12)に排気ガスを流入させる排気導入管(14)と、マフラ本体部(12)から排気ガスを流出させるテールパイプ(15)前記マフラ本体部(12)の筒状部材(26)と端部部材(27,27)とを異なる方式で断熱する断熱手段を設けたことを特徴とする排気消音装置用断熱構造。
【選択図】 図1
Description
図8、図9は、特許文献1に開示された排気消音装置11を示す説明図であり、以下図8、図9に基づいて従来技術を説明する。
これにより、排気ガスの熱が排気消音装置11から外部に放出されることが少なくなるので、エンジンルームの温度上昇が緩和される。
即ち従来技術は、管状部材14,15がマフラ本体部12に対して軸方向を同じくするタイプの排気消音装置11に関する技術である。
このようなタイプの排気消音装置11においては、マフラ本体部12の筒状部材26の表面には突起物が殆んどなく、断熱シート28A〜28Cを巻くのが容易となっている。
排気ガスの音を低減させる排気消音装置において、
長さ方向の両端部が閉塞された筒状体として形成され、内部に消音部材が設けられたマフラ本体部と、
マフラ本体部に排気ガスを流入させる排気導入管と、
マフラ本体部から排気ガスを流出させるテールパイプ
前記マフラ本体部の筒状部材と端部部材とを異なる断熱方式で断熱する断熱手段を設けている。
また第1発明を主体とした第2発明によれば、
前記マフラ本体部における筒状部材の断熱手段が、不燃布の間に
断熱材を挟んでシート状にした断熱布を、筒状部材外周に巻きつけたものであり、
端部部材の断熱手段が、遮熱板である。
また第1発明を主体とした第3発明によれば、
前記マフラ本体部における筒状部材の断熱手段が、不燃布の間に
断熱材を挟んでシート状にした断熱布を、筒状部材外周に巻きつけたものであり、
端部部材の断熱手段が、端部部材を中空部を有する二重構造とし、前記中空部に断熱材を充填したものである。
また第1〜第3発明を主体とした第4発明によれば、
前記筒状部材外周に巻きつけられた断熱布と、
遮熱板又は二重構造の端部部材とのうち、
少なくとも一方に、排気導入管及びテールパイプに対応する箇所に孔が設けられている。
また第1〜第4発明を主体とした第5発明によれば、
前記筒状部材外周に巻きつけられた断熱布を、断熱布の外側に巻いた不燃性のベルトで固定している。
また第1〜第4発明を主体とした第6発明によれば、
前記筒状部材外周に巻きつけられた断熱布を、不燃性の紐状部材で固定している。
また第6発明を主体とした第7発明によれば、
前記紐状部材を、断熱布に予め取り付けてある。
また第1〜第7発明を主体とした第8発明によれば、
前記マフラ本体部の少なくとも一方の端部に、筒状部材の外径よりも一回り大きな鍔を設けている。
また第2発明によれば、平面である端部部材の断熱を、排気消音装置に付設した遮熱板によって行なうことにより、端部部材に断熱材を巻く手間が省ける。さらには、断熱手段である遮熱板が端部部材に付設されているので、断熱手段が外れるなどして断熱が損なわれることが少ない。
また第3発明によれば、平面である端部部材を中空構造として、その内部に断熱材を入れているので、端部部材に断熱材を巻く手間が省ける。さらには、断熱手段が端部部材と一体化しているので、断熱手段が外れるなどして断熱が損なわれることが少ない。
また第4発明によれば、断熱布の管状部材に対応する位置に孔が設けられているので、断熱布の組み付けが非常に容易となる。
また第5発明によれば、断熱布をベルトで固定することにより、振動が生じても断熱布が外れにくくなる。
また第6発明によれば、断熱布を紐で固定することにより、振動が生じても断熱布が外れにくくなる。
また第7発明によれば、紐を予め断熱布に取着しておくことにより、断熱布の固定が簡単になる。
また第8発明によれば、断熱布が筒状部材の軸方向にずれるということが少なくなる。また、断熱布の端部が筒状部材の端部や端部部材に隠れるので、見栄えがよくなる。
図1において、排気消音装置11は、軸方向を図1の左右方向に略一致させたマフラ本体部12と、マフラ本体部12を軸方向に第1〜第3消音室18A〜18Cに分割する仕切壁13A,13Bと、排気ガスの出入りする管状部材14,15と、消音室18A〜18C間を連通する連通管16とを備えている。
筒状部材26は、両端部の外径が、その他の部位の外径よりもわずかに大きくなっている。或いは、端部部材27,27の外径が、筒状部材26の外径よりも、わずかに大きくなっていてもよく、図1に示したように両方が大きくなっていてもよい。このように、筒状部材26の両端部の径を大きくしたことを、鍔を設けると言う。尚、鍔を設けるのは、片側の端部のみであってもよい。
このように、小孔群21A〜21Dを通り抜けて縮小/拡大を繰り返すことにより、排気ガスは整流されて圧力分布を均一化され、エネルギを減衰されて消音が行なわれる。第1〜第3消音室18A〜18Cを形成する第1、第2仕切壁13A,13B、小孔群21A〜21Dを有する連通管16、及び隔壁19を、消音部材と呼ぶ。
これにより、端部部材27,27の放熱が、反射板33,33によって反射され、外部に伝わることが非常に少なくなる。
断熱布40は、一例として不燃性のシリカ(SiO2)繊維を編んで形成された不燃性の布である不燃布39の内部に、グラスウール等の断熱材30が詰め込まれて形成されている。シリカ繊維もグラスウールも不燃性であるため、筒状部材26が熱くなっても、断熱布40が燃えるようなことはない。
また、断熱布40の端部には、シリカ繊維で形成された不燃性の紐状部材41が、編み込み等によって固定されている。
例えば図5に示すように、断熱布40及び筒状部材26を、スチール等の金属や前出の不燃布39等の、耐熱性又は不燃性を有するベルト42で巻いて固定するようにしてもよい。また、紐状部材41とベルト42とを併用してもよい。
さらには、断熱布40の両端部近傍の表面にフック状の係止部材を設け、このような係止部材によって固定してもよい。
図6に、第2実施形態における排気消音装置11の正面断面図を示す。図6に示すように、筒状部材26に対しては、第1実施形態と同様の長方形の断熱布40を被せ、第1実施形態と同様に紐状部材(図示せず)で結んで固定している。
また、端部部材27を断熱するための手段がマフラ本体部12と一体化しているるので、マフラ本体部12から外れることがない。
図7に、第3実施形態における排気消音装置11及び断熱布40の構成図を示す。第3実施形態においては、マフラ本体部12と管状部材14,15とが、軸方向を同じくするような排気消音装置11に対する、本発明の応用例を示している。
或いは、第2実施形態のように、端部部材27,27を二重壁構造として、断熱材30,30を入れてもよい。
Claims (8)
- 排気ガスの音を低減させる排気消音装置において、
筒状部材(26)と端部部材(27,27)とからなり、長さ方向の両端部が閉塞された筒状体として形成され、内部に消音部材が設けられたマフラ本体部(12)と、
マフラ本体部(12)に排気ガスを流入させる排気導入管(14)と、
マフラ本体部(12)から排気ガスを流出させるテールパイプ(15)と、
前記マフラ本体部(12)の筒状部材(26)と端部部材(27,27)とを異なる方式で断熱する断熱手段を設けた
ことを特徴とする排気消音装置用断熱構造。 - 前記マフラ本体部(12)における筒状部材(26)の断熱手段が、不燃布(39)の間に断熱材(30)を挟んでシート状にした断熱布(40)を、筒状部材(26)外周に巻きつけたものであり、
端部部材(27,27)の断熱手段が、遮熱板(29,29)である
ことを特徴とする請求項1に記載の排気消音装置用断熱構造。 - 前記マフラ本体部(12)における筒状部材(26)の断熱手段が、不燃布(39)の間に断熱材(30)を挟んでシート状にした断熱布(40)を、筒状部材(26)外周に巻きつけたものであり、
端部部材(27,27)の断熱手段が、端部部材(27,27)を中空部(31)を有する二重構造とし、前記中空部(31)に断熱材(30,30)を充填したものである
ことを特徴とする請求項1に記載の排気消音装置用断熱構造。 - 前記筒状部材(26)外周に巻きつけられた断熱布(40)と、
遮熱板(29,29)又は二重構造の端部部材(27,27)とのうち、
少なくとも一方に、排気導入管(14)及びテールパイプ(15)に対応する箇所に孔(34)が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の排気消音装置用断熱構造。 - 前記筒状部材(26)外周に巻きつけられた断熱布(40)を、断熱布(40)の外側に巻いた不燃性のベルト(42)で固定した
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の排気消音装置用断熱構造。 - 前記筒状部材(26)外周に巻きつけられた断熱布(40)を、不燃性の紐状部材(41)で固定した
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の排気消音装置用断熱構造。 - 前記紐状部材(41)を、断熱布(40)に予め取り付けておく
ことを特徴とする請求項6に記載の排気消音装置用断熱構造。 - 前記マフラ本体部(12)の少なくとも一方の端部に、筒状部材(26)の外径よりも一回り大きな鍔を設けた
ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の排気消音装置用断熱構造。
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CN102628392A (zh) * | 2012-04-11 | 2012-08-08 | 宁波市鄞州吉士汽配有限公司 | 一种消音器 |
KR20220141136A (ko) * | 2021-04-12 | 2022-10-19 | 우신공업 주식회사 | 연료전지 자동차용 소음기 |
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2003
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