JP2005143751A - オプション部材取付構造及び取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観を保ちつつ、オプション部材に広い汎用性を付与することのできるオプション部材取付構造及び取付具を提供する。
【解決手段】オプション部材4と取付具5が、水平方向にスライド可能に係合する第1係合部Aと、第1係合部Aが許容する前後方向の揺動範囲で係合可能な第2係合部Bとを構成し、前記第1係合部Aを係合させることにより上下方向の位置決めを行うとともに、第2係合部Bを係合させて水平方向の位置決めを行うことを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、壁面を有する家具にオプション部材を取り付けるためのオプション部材取付構造及び取付具に関するものである。
従来、可動間仕切り壁やローパーティションといった家具の壁面に、スリットを有する所謂ハンギングパネルを設置するとともに、前記スリットにオプション部材の一部を係合させることにより、オプション部材をハンギングパネルに任意に取り付けるという態様が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなオプション部材の取付構造は、スリットの箇所にオプション部材に設けた突条などの挿入部を係合させるのみで、ねじ等も使わないことから、取り付けた状態においてねじや開口が露出せず、外観上にも優れたものとなっている。
一方、家具の壁面に取付具を用いることにより他の部材を取り付けるようにした取付具もまた提案されている(例えば、特許文献2参照)。このものは、家具の壁面に存在する開口部に取付具を係合させて装着するとともに装着した取付具に他の部材を取り付けることにより、他の部材を壁面に好適に取り付けることができるものである。
特開2002−119336号公報 特開2001−323566号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるようなオプション部材は、あくまで専用の加工が施された壁面にのみ取付可能なものであるため、汎用性の面で乏しく大量生産し難いという問題がある。一般にこのようなオプション部材は、その素材を樹脂とすれば軽量化と低コストを実現できるので望ましいが、樹脂製品は生産量にかかわらず金型制作に一定の費用がかかるため、一定量以上生産しなければかえってコストが高いものとなってしまう。つまり、取付箇所が限られているオプション部材を樹脂により生産するためには、金型を制作する上で採算上のリスクが大きいという問題が不可避となっている。
一方、特許文献2に記載の取付具においては、他の部材を取り付けるための取付部13はハンガー等を掛けるためのものであって、特許文献1のようなオプション部材を取り付けることは想定されていない。もし特許文献1に記載の取付具の構造を利用してそのようなものを取り付けるとすれば、オプション部材をただ掛けるのみの不安定な状態となるため、使用には耐えないものとなるか、或いは確実に取り付けるために、開口や切り込み等を設けるといった目立った加工を施さねばならず、オプション部材の外観が損なわれてしまう。
そこで本発明は、オプション部材の外観を保ちつつ、様々な箇所に好適に取り付け可能とすることでオプション部材に広い汎用性を付与することのできるオプション部材取付構造及び取付具を提供する。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係るオプション部材取付構造は、背面に家具本体に取り付けるための取付部を有する取付具を用いて家具本体にオプション部材を取り付けるオプション部材取付構造であって、前記オプション部材と取付具が、水平方向にスライド可能に係合する第1係合部と第1係合部が許容する前後方向の揺動範囲で係合可能な第2係合部とを構成し、前記第1の係合部を係合させることにより上下方向の位置決めを行うとともに、オプション部材が重力によって前記第1係合部を軸に揺動することにより、前記第2の係合部を係合させることにより水平方向の位置決めを行うことを特徴とする。
このようなものであれば、第2係合部を僅かな動作により係合可能なものとしているとともに、オプション部材の重力による揺動によって第2係合部が係合するため、第2係合部を設けるためのオプション部材に対する加工を僅かなものとして外観を保つことができる。また、取付具の取付部の形状を適宜変更することにより、様々な家具にオプション部材を取り付けることができるので、オプション部材に広い汎用性を付与することができる。そして、オプション部材の汎用性が高くなることで、ひいては大量生産によるスケールメリットを生かした低コスト生産を実現することも可能となる。
また、本発明に係るオプション部材取付構造は、第1係合部がオプション部材の背面上端に設けられた下向きの突条と、取付具に設けられた水平方向及び上方向に突出した側面視L字状の突条である第1係合子とにより構成されるとともに、第2係合部がオプション部材の背面に設けられた凹陥と、取付具に設けられた突条である第2係合子とにより構成されるものであれば、オプション部材は、前記下向きの突条を利用して、別の壁面に掛ける場合でも、第2係合部は凹陥であるので壁面に干渉することはない。つまり、別の限られた箇所に掛けるためのオプション部材の突条を利用して、別途凹陥を設けるのみで取付具を取り付けて他の箇所にも取り付けることができる。そして、水平方向の位置決めをより確実にするためには、第2係合部において、前記第2係合子及び前記凹陥の側端面が必要に応じて当接することにより、水平方向の位置決めを行うものであれば、単純な形状であっても確実に水平方向の位置決めを行うものとなるので好ましい。
本発明に係るオプション部材取付構造を構成するオプション部材が、トレーやポケット等の収納部材であれば、家具の壁面に取り付けて家具周辺の空間を好適に利用することができるとともに、重力を利用した第2係合部の係合をより確実なものとすることができる。そして、オプション部材が樹脂からなるものとすれば、オプション部材を軽量化することができるとともに、原価を抑えて低コストで生産することが可能である。
また、本発明に係る取付具は、家具本体にオプション部材を取り付ける取付具であって、背面上端部において、家具本体に係合する取付部と、正面において水平方向及び上方向に突出した側面視L字状の突条である第1係合子と、前記第1係合子よりも下部に位置する突条である第2係合子とを有し、第1係合子をオプション部材に係合させることによりオプション部材を上下方向に位置決めするとともに、オプション部材の重みによりオプション部材が第1係合子を軸に揺動することにより前記第2係合子がオプション部材に設けられた凹陥と凹凸係合することにより、オプション部材を水平方向に位置決めすることを特徴とする。
このようなものであれば、取付部の形状を適宜変更することにより様々な家具の壁面等に取り付けることができるとともに、第1係合子と第2係合子によりオプション部材を移動不能に固定することができるので、結果として様々な家具にオプション部材を取り付けることができるものとなる。つまり、取付具に取り付けるオプション部材に広い汎用性を付与することができる。また、第2係合子は、重力によって第1係合子が揺動するのみで係合することができるので、オプション部材側に開口や切り込みのような顕著な加工を要さずとも容易に設けることが可能となる。その結果としてオプション部材の外観を損なわずに家具に取り付けることができる。
また、本発明に係る取付具は、第2係合子がオプション部材と凹凸係合する際に、前記第2係合子の側端面が必要に応じてオプション部材と当接することによりオプション部材を水平方向に位置決めするものであるものであれば、第2係合子が単純な形状を有していても確実に位置決めができるものとなるので好ましい。
さらに取付具の背面に、家具本体を押圧する平板状の押圧部を有するものであれば、家具に取り付けられた取付具がオプション部材を支持する際、オプション部材の重み等により家具の壁面に当接しても、局所的な押圧により家具本体の壁面を損傷する事を防ぐことができる。
取付具が第1係合子より上部に位置する突条である補助係合子を有するものであり、係合時にオプション部材の突条を前記第1係合子とともに上下から挟み込むものであれば、第1係合部の係合がより確実なものとなるとともに、前記突条に第1係合子を係わり合わせてオプション部材に取付具を取り付けた状態においても補助係合子がオプション部材に上から当接して取付部が落下することなく、オプション部材に取付具を取り付けてから家具本体に取り付けるという作業を好適に行うことができる。
取付具の形状として、側断面が全ての箇所において同一形状を有するものであれば、オプション部材に対し横方向からスライドさせて容易に取付可能なものとすることができる。また、板材の折り曲げによっても作成可能であるとともに、特に押し出し成形によって作成すれば、容易且つ低コストに作成することができる。この場合、取付具の材質としては、軽量で強度を有し且つ加工の便がよいアルミであれば好ましい。
本発明によれば、オプション部材を様々な箇所に好適に取り付け可能にすることにより、オプション部材に広い汎用性を付与することができるとともに、オプション部材の外観を好適に保つことができるオプション部材取付構造及び取付具を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、壁面を有する家具本体1において、ボックス2、トレー3及びポケット4といったオプション部材を家具本体1に設置或いは載置した態様を示している。
この図1において、ボックス2は机上に載置して使用する態様、トレー3は家具本体1に設けられたハンギングパネルHPに取り付けた態様を示している。そして、ポケット4は本実施形態に係る取付具5を利用して、家具本体1の上端部に取り付けた状態を示している。
図2〜図4は本実施形態に係るオプション部材であるボックス2、トレー3及びポケット4をそれぞれ示している。本実施形態においてこれらオプション部材2、3、4は透明の樹脂による一体成形品であり、例えば、表面にはシボ加工等が施されているものである。
図2に示したボックス2は、雑誌やファイル等を、起立させた状態で保管するためのものであり、保管したものを部分的に露出させて出し入れ等が頻繁にし易いよう、開口縁2aは側面視部分円周状にカーブを描いている。図3に示したトレー3は、所定規格の大きさの書類を平積みにして保管するためのものであり、底板33の前端付近は、書類が手前側へ滑り落ちないようやや上方に、緩やかにカーブを描いている。図4に示したポケット4は、上部に開口縁4aを有するとともに、収納物の出し入れがし易いよう開口縁4aの手前側を低く設定している。そして、これらボックス2、トレー3及びポケット4は、底板23、33、43の上面が波状面となっている点、及び開口縁2a、3a、4aが外側へ湾曲することにより全体の強度を向上させている点において共通している。
上述したボックス2、トレー3及びポケット4は、本実施形態に係るオプション部材取付構造Pに基づいて、その背面20、30、40に共通した処理を施すことにより、それぞれが図1に示すように机上に載置する態様のみならず、ハンギングパネルHPに取り付ける態様や、家具本体1の上端付近に設置する態様をとることが可能である。以下に、これらオプション部材2、3、4に共通する背面20、30、40の構造について、図5に示す、ボックス2の背面20上部の構造を例に挙げて説明する。
図5(A)及び図5(B)は、ボックス2の背面20を示す平面図及び側断面図である。このように、背面20の上部には幅方向略全域に亘って下向きに突出する突条21と、該突条21の下には、所定距離を隔てて側面視3角形状に浅く凹んだ矩形状の凹陥22が設けられている。凹陥22は図5(B)に示すように、その両端が2等辺3角形状の側端面22aと、背面20に対して傾斜した当接面22bとを形成している。また、この凹陥22はその部分のみ樹脂を薄く加工することにより形成されており、凹陥22を設けた箇所の裏面、すなわち前方より見える箇所は、ボックス2の外観を保つよう、平坦面となっている。トレー3及びポケット4においては、この凹陥32、42は、幅方向両端付近にそれぞれ1箇所ずつ計2箇所に設けられている点でボックス2と異なるが、突条31、41は突条21と同様に幅方向両端にまで延びているとともに、凹陥32、42までの上下間の距離や、突条31、41及び凹陥32、42の各寸法については、図示したボックス2と共通の仕様を採用している。
次に、図5に示した構造を利用して家具本体1に設置されたハンギングパネルHPに、ボックス2、トレー3やポケット4といったオプション部材を取り付ける態様について説明する。図6はその一例として、図1において示した、トレー3をハンギングパネルHPに取り付けた状態を側断面図によって示したものである。まず、ハンギングパネルHPは、上下方向に所定間隔に上向きの突条であるレール部rが設けられ、このように、トレー3の背面30上部に設けられた下向きの突条31をレール部rに上から掛けることにより、突条31とレール部rを係合させるとともに、トレー3の背面30はハンギングパネルHPの表面hpに当接し底板33がほぼ水平を保った状態でトレー3が設置される。この場合上下方向への位置決めは勿論上述した突条31とレール部rとの係合により行われる。そして左右方向への位置決めは、ハンギングパネルHPと背面30との摩擦により行われており、これによりハンギングパネルHPに固定された状態となっている。また、トレー3に書類等を収納することによりトレー3の重量が増すと、突条31を軸としてトレー3が回動する方向に力が働き、ひいては背面30が表面hpを押圧する力が増すこととなる、そうすると前記摩擦がさらに増して水平方向への位置決めもより確実に行われる。そして、トレー3を横方向へ移動させる場合やトレー3をハンギングパネルHPより取り外す場合は。トレー3を上方向にを少し持ち上げて突条31とレール部rとの係合を解除してやればよい。
さらに、図1に示した本実施形態に係るオプション部材取付構造Pでは、図7に示す取付具5を用いることによって家具本体1の上端部に取り付けることが可能である。
取付具5は、押し出しにより生産されたアルミの一体成形によってなるものであり、使用する際に前面を向く正面には第1係合子51、第2係合子52を有するとともに、背面には押圧部53及び取付部54を有している。
第1係合子51は、その突条の形状が横方向及び上方向に突出した略L字型を成している。また、この第1係合子51のやや上方には横方向に突出した突条である補助係合子55を設けている。第2係合子52は、第1係合子51より所定距離隔てて下側に位置する側面視横向きT字状の突条であり、側端面52aと、前端部分に位置する前向きの面である当接面52bとからなるものであり、当接面52bはその中心部分が屋根形に膨出した形状となっている。
押圧部53は、取付具5のうち、取付部54より下に位置する平板部分である。
取付部54は取付具5の上部をチャネル状に屈曲させることにより、家具本体1の上端に設けた上板Uの側溝U1に嵌り込み係合する部分である。
上述した取付具5を用いてポケット4を取り付けた際の要部断面図を図8に示す。このように、家具本体1の上端部分は、上板Uが2枚のパネル要素pの上側を覆うように設置されている。また上板Uはその下側所定位置に2本の突起tを設けており、この突起tが下に位置する2枚のパネル要素pの位置決めを行っている。
そして、図8(A)のように取付具5の取付部54を係合させた状態において、その屈曲した形状が上板Uの側溝U1内部にほぼがたつき無く係合している。また、その状態において取付具5にポケット4を取り付けるには、まず、上板Uに取付具5を取り付けた状態において、横方向から第1係合子51と補助係合子55との間に突条41を挟み込むように位置を合わせた状態において、ポケット4をスライド移動させる。この状態において、背面40と第2係合子52が僅かに隙間をあけて当接しないようにしながら第2係合子52の位置を凹陥42の位置にまで合わせ、その位置で手を離すと、ポケット4は重力により第1係合子51の位置を軸に回動するように揺動し、第2係合子52の当接面52bが凹陥42の当接面42bと当接する。その状態において、第2係合子52と凹陥42は凹凸係合することにより、水平方向にも確実に位置決めされる。
図8(B)は、第2係合部B付近を示すa−a断面図である。前記凹凸係合により位置決めが成された状態において水平方向へずれる力が働いても、第2係合子52の側端面52aと凹陥42の側端面42aとが当接することにより、その移動を禁止される。また、第2係合子52と凹陥42との係合はポケット4の自重によっておこる凹陥42と第2係合子52とが互いに押圧する押圧力に比例して、より確実に当接するので、ポケット4の収納物の重量が増せば、さらに確実に水平方向の位置決めが成されることとなる。また、当接面52bの形状は側面視2等辺3角形状をしている、そのため、この状態において、その押圧力は前記2等辺3角形の斜辺に直交する方向、すなわち、押圧方向を上下方向に分散させる方向に力が働くこととなるので、強い押圧力がポケット4の背面40に対して働いてもその力は凹陥42の箇所に集中することなく分散され、押圧力が局所的に働くことにより樹脂が破損されることはない。また、第2係合子52は側面視T字状の形状をしているためその押圧力を取付具5が効率的に受け止めることができるとともに、受け止めた押圧力は取付具5の背面側にある平板状の押圧部53がパネル要素pを押圧する事により家具本体1へ伝達される。
また、この状態において家具本体1からポケット4をはずす際は、ポケット4を若干持ち上げた状態でスライド移動することにより簡単に取り外すことが可能である。ここで、補助係合子55が第1係合子51と突条41との係合に関して抜け止めの役割を果たしているので、ポケット4に収納物がない場合等はポケット4ごと動かして取付具5と側溝U1との係合を解除することも可能である。
ここで、本実施形態の変形例として、図9及び図11のように、取付具5に対して、その取付部64、74の形状のみを変更した取付具6、7も挙げることができる。これらは基本的な構成については上述した取付具5と略同様であるが、他の家具の上端部分の形状にそれぞれ合わせて取付部64、74を設けたものである。これらは図10及び図12のように取付部64、74を家具の上から掛けるのみで係合させることが可能であるので、取り付ける際はまずオプション部材であるボックス2、トレー3或いはポケット4に取付具6又は7を取り付けてから家具の上端部分に被せるように取り付けると好都合である。その際、補助係合子65、75が、突条21、31或いは41に対して落下止めの役割を果たすので、好適に取り付ける事が可能である。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係るオプション部材取付構造Pは、図8を例にとると、背面に家具本体1に取り付けるための取付部54を有する取付具5を用いて家具本体1にポケット4を取り付けるオプション部材取付構造Pであって、オプション部材であるポケット4と取付具5が、水平方向にスライド可能に係合する第1係合部Aと第1係合部Aが許容する前後方向の揺動範囲で係合可能な第2係合部Bとを構成し、前記第1係合部Aを係合させることにより上下方向の位置決めを行うとともに、ポケット4が重力によって第1係合部Aを軸に揺動することにより、第2係合部Bを係合させることにより水平方向の位置決めを行うことを特徴としている。
そうすることにより、第2係合部Bを僅かな動作により係合可能なものとしているとともに、ポケット4の重力による揺動によって第2係合部Bが係合するため、第2係合部Bを設けるためのポケット4に対する加工を僅かなものとしてポケット4の外観を保つことができるとともに、第2係合部Bを容易に係合させることができるので、容易に家具本体1に取り付けることが可能となる。また、取付具5の取付部54の形状を適宜変更した取付具6、7により、様々な家具にボックス2、トレー3やポケット4を取り付けることができるので、それらオプション部材に広い汎用性を付与することができる。そして、オプション部材の汎用性が高くなることで、その結果として、例えば樹脂の成型品にするといった、スケールメリットを生かした低コストな生産を実現して、樹脂製品生産に係る金型制作のリスクを有効に回避することができる。
詳細に説明すると、本実施形態に係るオプション部材取付構造Pによれば、第1係合部Aがポケット4の背面40上端に設けられた下向きの突条41と、取付具5に設けられた水平方向及び上方向に突出した側面視L字状の突条である第1係合子51とにより構成されるとともに、第2係合部Bが背面40に設けられた凹陥42と、取付具5に設けられた突条である第2係合子52とにより構成されるものである(図8)。つまり、図6におけるトレー3も同様の構造を採用しているので、トレー3は、前記下向きの突条31を利用して、例えばハンギングパネルHPに掛ける場合でも、背面30に設けているのは凹陥32であるので壁面たる表面hpに干渉することはない。つまり、ハンギングパネルHP専用として設定されたトレー3に設けられた下向きの突条31を利用して第1係合部Aとすれば、別途凹陥32を設けるのみで本実施形態に係るオプション部材取付構造Pを構成して他の箇所にも設置することも可能となるので、本実施形態に係るオプション部材取付構造Pによれば、ハンギングオプションとして設定されているオプション部材に対して、広い汎用性を付与することができる。
そして、水平方向の位置決めをより確実にするために、本実施形態に係るオプション部材取付構造は、第2係合部Bにおいて、第2係合子52及び凹陥42の側端面52a、42aが必要に応じて当接することにより、水平方向の位置決めを行うので、単純な形状であっても確実に水平方向の位置決めを行うものとしている。
本実施形態に係るオプション部材取付構造Pを構成するオプション部材が、ボックス2、トレー3やポケット4等の収納部材であるので、家具本体1に取り付けて家具本体1周辺の空間を好適に利用することができるとともに、重力を利用した第2係合部Bの係合をより確実なものとすることができる。そして、ボックス2、トレー3やポケット4等のオプション部材が樹脂からなるものであるので、軽量なものとすることができるとともに、上述したようなスケールメリットを生かした低コスト生産を可能なものとする。
また、本実施形態に係る取付具5は、家具本体1にオプション部材であるポケット4を取り付ける取付具5であって(図8)、背面上端部において、家具本体1に係合する取付部54と、正面において水平方向及び上方向に突出した側面視L字状の突条である第1係合子51と、前記第1係合子51よりも下部に位置する突条である第2係合子52とを有し、第1係合子51をポケット4の突条41に係合させることによりポケット4を上下方向に位置決めするとともに、収納物を含めたポケット4の重みによりポケット4が第1係合子51を軸に揺動することにより前記第2係合子52がポケット4に設けられた凹陥42と凹凸係合することにより、オプション部材を水平方向に位置決めすることを特徴とする。
このようなものとすることにより、本実施形態の変形例に係る取付具6、7のように(図9、図10、図11、図12)、取付部64、74の形状を他の家具の取付箇所の形状に合わせて適宜変更して他の家具にも取り付けることができるとともに、第1係合子61、71と第2係合子61、62によりポケット4を移動不能に固定することができるので、結果として様々な家具にボックス2、トレー3やポケット4等のオプション部材を取り付けることができるものとなる。つまり、取付具5、6、7に取り付けるオプション部材に広い汎用性を付与することができる。また、第2係合子52は、重力によって第1係合子51が揺動するのみで係合することができるので、ポケット4側に開口や切り込みのような顕著な加工を要さずとも容易に係合箇所としての凹陥42を設けることが可能となる。その結果としてポケット4の外観を損なわずに家具に取り付けることができる(図8)。
さらに図8において、取付具5は家具本体1を押圧する平板状の押圧部53を有するので、家具本体1に取り付けられた取付具5がポケット4を支持する際、ポケット4の重み等により家具本体1の壁面たるパネル要素pに当接しても、局所的な押圧によりパネル要素pを損傷する事を防ぐことができる。また、取付具5が第1係合子51より上部に位置する突条である補助係合子55を有するものであり、係合時にポケット4の突条41を前記第1係合子51とともに上下から挟み込むものであるので、第1係合部Aの係合がより確実なものとなるとともに、例えば取付具5を、突条41に第1係合子を係わり合わせてポケット4に取り付けた状態においても補助係合子55がポケット4に上から当接して取付部5が落下することなく、図9〜12に示した取付具6、7の場合などは、まず取付具6、7をポケット4に取り付けてから取付具6、7を他の家具に取り付けるという手順により、好適に取付作業を行うことができる。
取付具5は、押し出し成形によって作成していることから、側断面が全ての箇所において同一形状を有するものとなっているので、ポケット4に対し横方向からスライドさせて取り付けるのに好都合なものとなっているとともに、高い精度を保ちつつ、容易且つ低コストに生産することができる。また、材質にアルミを用いているので、軽量で強度を有し且つ加工も易く、好適に生産することを可能にしている。勿論、上述の通り側断面が全ての箇所において同一形状を有するものであるので、同様のものを例えば板材の折り曲げによっても作成することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、オプション部材については、上記実施形態に示したボックス、トレー及びポケットに限られず、上述した突条及び凹陥を採用することにより本実施形態に係るオプション部材取付構造を採用することが可能である。また、取付具においても、設置しようとする家具の態様に合わせて様々な形状に設定したものであってもよく、より多くの家具に適した取付部を有する取付具を用意すれば、上記実施形態に係るオプション部材の汎用性はさらに向上することとなる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の1実施形態を示す斜視図。 同実施形態に係るボックスを示す斜視図。 同実施形態に係るトレーを示す斜視図。 同実施形態に係るポケットを示す斜視図。 同実施形態に係るボックスの背面を示す図。 同実施形態に係るトレーをハンギングパネルに取り付けた態様を示す側断面図。 同実施形態に係る取付具を示す斜視図。 同実施形態に係るオプション部材取付構造を示す側断面図。 本実施形態の変形例に係る取付具を示す斜視図。 本実施形態の変形例に係る取付具の使用態様を示す側断面図。 本実施形態の変形例に係る取付具を示す斜視図。 本実施形態の変形例に係る取付具の使用態様を示す斜視図。
符号の説明
1 …家具本体
2 …オプション部材、収納部材(ボックス)
3 …オプション部材、収納部材(トレー)
4 …オプション部材、収納部材(ポケット)
21、31、41…突条
22、32、42…凹陥
44a…側端面
5 …取付具
51…第1係合子
52…第2係合子
52a側端面
53…押圧部
54…取付部
55…補助係合子
A …第1係合部
B …第2係合部
P …オプション部材取付構造

Claims (12)

  1. 背面に家具本体に取り付けるための取付部を有する取付具を用いて家具本体にオプション部材を取り付けるオプション部材取付構造であって、
    前記オプション部材と取付具が、水平方向にスライド可能に係合する第1係合部と、
    第1係合部が許容する前後方向の揺動範囲で係合可能な第2係合部とを構成し、
    前記第1係合部を係合させることにより上下方向の位置決めを行うとともに、オプション部材が重力によって前記第1係合部を軸に揺動することにより、前記第2係合部を係合させて水平方向の位置決めを行うことを特徴とするオプション部材取付構造。
  2. 第1係合部がオプション部材の背面上端に設けられた下向きの突条と、取付具に設けられた水平方向及び上方向に突出した側面視L字状の突条である第1係合子とにより構成されるとともに、第2係合部がオプション部材の背面に設けられた凹陥と、取付具に設けられた突条である第2係合子とにより構成されるものである請求項1に記載のオプション部材取付構造。
  3. 第2係合部において、前記第2係合子及び前記凹陥の側端面が必要に応じて当接することにより、水平方向の位置決めを行うものである請求項2に記載のオプション部材取付構造。
  4. オプション部材が収納部材である請求項1、2又は3に記載のオプション部材取付構造。
  5. オプション部材が樹脂からなるものである請求項1、2、3又は4に記載のオプション部材取付構造。
  6. 家具本体にオプション部材を取り付ける取付具であって、
    背面上端部において、家具本体に係合する取付部と、
    正面において水平方向及び上方向に突出した側面視L字状の突条である第1係合子と、
    前記第1係合子よりも下部に位置する突条である第2係合子とを有し、
    第1係合子をオプション部材に係合させることによりオプション部材を上下方向に位置決めするとともに、オプション部材の重みによりオプション部材が第1係合子を軸に揺動して、前記第2係合子がオプション部材に係合することにより、オプション部材を水平方向に位置決めすることを特徴とする取付具。
  7. 第2係合子がオプション部材と凹凸係合する際に、前記第2係合子の側端面が必要に応じてオプション部材と当接することによりオプション部材を水平方向に位置決めするものである請求項6に記載の取付具。
  8. 背面に家具本体を押圧する平板状の押圧部を有する請求項6又は7に記載の取付具。
  9. 第1係合子の上部に、突条である補助係合子を有し、第1係合子とともにオプション部材を上下より挟み込むように係合するものである請求項6、7又は8に記載の取付具。
  10. 側断面が全ての箇所において同一形状を有する請求項6、7、8又は9に記載の取付具。
  11. 押し出し成形により作られたものである請求項10に記載の取付具。
  12. アルミからなるものである請求項11に記載の取付具。
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