JP2005143727A - 除染装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 除染対象となる室内に設置でき、当該室内の所望位置に除染用ガスを放出することができる除染装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 外面にガス放出口8とガス吸入口4とが開口した装置筐体2内に、過酸化水素ガス(除染用ガス)21を発生するガス発生装置5と、ガス発生装置5からガス放出口8近傍位置まで形成されたガス案内管6と、除染対象室Rに一旦放出された、室内ガス20を、ガス吸入口4から当該装置筐体2内に吸入し、吸入した該室内ガス20の一部を装置筐体2内を通じてガス放出口8に供給する循環用送風機9とを収納した。これにより、装置筐体2内が除染されるため、無菌状態を維持したまま除染対象室R内に設置できる。また、ガス放出口8にルーバー3を配設したため、室内の所望位置に過酸化水素ガスを放出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内に除染用ガスを投入することにより、当該室内を除染する装置に関する。
室内を除染する装置としては、ガス発生装置により除染用ガスである過酸化水素ガスを発生させ、この過酸化水素ガスを当該室内に投入する構成がよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表2003−509165号公報
しかしながら、上述の従来構成にあっては、ガス発生装置が除染対象の室外に配設されているため、別途、室内にガス分散装置を設置する必要があった。このため、室内と室外との間で、過酸化水素ガスを供給するための供給用配管、及び密閉室からガス発生装置にガスを戻すためのリターン配管とを配設する必要があった。このため、構造が煩雑となる問題があった。
さらに、これらの配管には、管内を通過する除染用ガスの凝縮を防止するために、配管内を保温するヒーターを備え付ける必要がある。このため、除染コストが高くなるという問題があった。
そこで、かかる問題を解消するために、上記配管を除去すべく、ガス発生装置を密閉室内に設置する構成が提案され得る。かかる構成とすると、除染用ガスを投入等するための配管等が省略されるため、構造が煩雑とならず、ヒーターも不要となって除染コストも低下する効果が得られる。しかしながら、ガス発生装置を密閉室内に設置するには、ガス発生装置自体を無菌状態に維持しなければならないという新たな問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題を解決し得る除染装置を提供することを目的とする。
本発明は、除染対象となる室内に設置され、除染用ガスを当該室内に放出することにより室内を除染する除染装置であって、外面にガス放出口とガス吸入口とが開口した装置筐体内に、ガス放出口と連通され、該ガス放出口から装置筐体外に放出される除染用ガスを発生するガス発生装置と、除染対象の室内に一旦放出された除染用ガスを含んだ室内ガスを、前記ガス吸入口から当該装置筐体内に吸入する循環用送風機と、装置筐体内に吸入された前記室内ガスをガス発生装置に供給する除染用ガス送風機とが収納されてなることを特徴とする除染装置である。
かかる構成にあっては、除染対象の室内に一旦放出された除染用ガスが、循環用送風機により、室内ガスに含まれて装置筐体内に吸入されることとなる。したがって、装置筐体内が除染用ガスと接触することとなるため、装置筐体内が除染されることとなる。一方、装置筐体の外面は室内に臨み、ガス放出口から放出した除染用ガスによって除染されるため、全体として、本発明にかかる除染装置は、除染対象の室内で無菌状態が維持されることとなる。これにより、除染対象の室内に除染装置を設置することが可能となると共に、従来構成では必要とされた室内と室外とを結ぶ種々の配管が不要となる。なお、上述の除染とは、化学T期除染、無菌、滅菌等が含まれる。
また、装置筐体内に、一端がガス発生装置に接続され、他端がガス放出口近傍位置で開口したガス案内路が収納されてなると共に、除染用ガス送風機が、装置筐体内に吸入された室内ガスの一部をガス発生装置に供給する構成が提案される。
かかる構成にあっては、ガス案内路の他端は、ガス放出口と直接接続されていない。したがって、ガス放出口とガス案内路の他端との間隙を介して、装置筐体内に吸入された室内ガスの一部が装置筐体外へ放出されることとなる。一方、ガス案内路の他端周囲は、そのガス流により負圧となるため、前記室内ガスがガス案内路の他端周囲に引き込まれ、装置筐体外への放出がより一層促進されることとなる。なお、ガス案内路としては、ガス案内ダクトやガス案内管が例示される。
また、ガス放出口に、該ガス放出口から放出されるガスの放出方向を変更するガス放出方向変更手段が配設された構成が提案される。
かかる構成とすることにより、室内の所望位置に除染用ガスを放出することが可能となる。ここで、従来構成はガス発生装置とガス分散装置とが別体であったが、本発明にあっては、ガス発生装置とガス放出方向変更手段とを一体的に構成することが可能となり、除染装置がコンパクト化されることとなる。
なお、ガス放出方向変更手段が、ルーバーである構成が好適である。これにより、室内の所望位置に除染用ガスを放出することが可能となる。
また、ガス案内路の路内を所定温度に保持する保温手段を装置筐体内に備えた構成が提案される。
かかる構成にあって、保温手段が保温するガス案内路は、装置筐体内に配設されたガス案内路に限られることとなる。したがって、配管が室外から室内に渡って設けられていた従来構成に比べて、保温すべき部分の長さが短縮されて全体として除染コストが低下することとなる。
また、装置筐体内に、除染用ガスを除染効果の無いガスに分解する触媒フィルターと、ガス吸入口から吸入する室内ガスを、触媒フィルターを介してから装置筐体内に案内する第一吸入路と、触媒フィルターを介さずに装置筐体内に案内する第二吸入路と、除染対象の室内を除染する場合に第二吸入路を選定し、室内をエアレーションする場合に第一吸入路を選定する吸入路切換手段とを備えたが提案される。
かかる構成にあっては、室内除染時は、吸入路切換手段により装置筐体内に除染用ガスが吸入されることとなる。このため、除染装置を無菌状態に維持することができる。一方、エアレーション時は、吸入路切換手段により除染効果の無いガスが装置筐体内に放出されることとなる。このため、除染用ガスが除染装置内に残留することを防止することができる。
さらに、除染用ガスとしては、過酸化水素ガスが好適である。過酸化水素ガスは、強力な除染能力を備え、かつ安価で入手し易く、環境に対して影響が少ないためである。
本発明の除染装置は、装置筐体内に、ガス発生装置、循環用送風機、及び除染用ガス送風機が収納されてなり、除染対象の室内に一旦放出された除染用ガスを含んだ室内ガスを、当該装置筐体内に吸入する構成としたため、装置筐体内が除染されることとなり、除染対象の室内で無菌状態を維持することが可能となる。これにより、除染対象の室内に除染装置を設置することが可能となって、従来必要であった配管等が不要となり、除染のための構造が簡略化される優れた効果がある。
また、装置筐体内に、ガス放出口近傍位置で開口したガス案内路が収納されてなる構成とした場合は、ガス案内路の他端周囲は、そのガス流により負圧となるため、筐体内に吸入された室内ガスがガス案内路の他端周囲に引き込まれ、装置筐体外への放出がより一層促進されることとなる。これにより、除染時間が短縮する効果がある。
また、ガス放出口にガス放出方向変更手段が配設された構成とした場合は、室内の所望位置に除染用ガスを放出することが可能となり、除染効率が向上する利点があると共に、ガス発生装置とガス放出方向変更手段とが一体的に構成されるため、除染装置が全体としてコンパクト化される利点がある。
ここで、ガス放出方向変更手段をルーバーとした場合は、室内の所望位置に除染用ガスを放出することが可能となり、除染効率が向上する利点がある。
また、ガス案内路の路内を所定温度に保持する保温手段を装置筐体内に備えた構成とした場合は、保温手段が保温するガス案内路は装置筐体内に配設された部分に限られるため、従来構成に比して保温すべき部分の長さが短縮され、除染コストを低減できる効果がある。
また、装置筐体内に、除染用ガスを除染効果の無いガスに分解する触媒フィルターを備え、除染対象の室内を除染する場合に、ガス吸入口から吸入する室内ガスを触媒フィルターを介してから装置筐体内に案内し、エアレーションする場合に、触媒フィルターを介さずに装置筐体内に案内する構成とした場合は、室内除染時には除染装置を無菌状態に維持することができると共に、エアレーション時には除染用ガスが除染装置内に残留することを防止することができる優れた効果を奏する。
以下、本発明にかかる除染装置1について、添付図面に従って説明する。
図1から図3に示されるように、本発明にかかる除染装置1は、除染対象室R内に設置され、除染用ガスである過酸化水素ガス21(図5参照)を当該室内に放出することにより、室内を除染するものである。
この除染装置1は、左右の側面24,24が内側に傾斜した、ほぼ直方体状の装置筐体2により構成され、室内の壁際に設置される。本実施形態例にあっては、装置筐体2の寸法は、高さ約2.0m、全幅約1.5m、奥行き約0.3mとしている。
また、装置筐体2の正面25、及び両側面24,24には、複数のルーバー3が配設されている。具体的には、正面25の上部位置に、左右方向に二個配設されると共に、両側面24に、上下方向に四個ずつ配設されている。このルーバー3は、装置筐体2に開口した複数のガス放出口8(図6参照)に配設されており、図4に示すような公知品が好適に用いられる。そして、装置筐体2内から放出されるガス流の方向を自在に変更し得るようにしている。なお、本実施形態例にかかるルーバー3により、本発明にかかるガス放出方向変更手段が構成される。
また、装置筐体2の正面25下方位置には、横長矩形状のガス吸入口4が開口し、除染対象室R内の室内ガス20(図5参照)を装置筐体2内に吸入可能としている。
次に、装置筐体2内部の構成について、図5に従って説明する。
装置筐体2内には、ガス発生装置5、ガス発生装置5に接続されたガス案内管6、ガス案内管6に接続されたヒーター26、除染用ガス送風機15、循環用送風機9、及び触媒フィルター11等が全て収納されている。以下、各装置について説明する。
ガス発生装置5は、蒸発装置16、供給ポンプ17、質量流量計18、及び液体タンク19を具備している。この液体タンク19には、過酸化水素ガス21が溶解した過酸化水素水が入っている。そして、質量流量計18により流量を管理されながら、供給ポンプ17の駆動により過酸化水素水が蒸発装置16へ供給される。そして、蒸発装置16に供給された過酸化水素水が、蒸発装置16の加熱面(図示省略)に滴下されることにより過酸化水素ガス21が発生する構成となっている。なお、この蒸発装置16は、フラッシュ蒸発(いわゆる急速蒸発法)によりガスを発生させる構成であって、公知技術が好適に採用される。
また、ガス発生装置5には、ガス発生装置5とガス放出口8とを連通するためのガス案内管6が接続されている。このガス案内管6についてさらに詳述すると、発生した過酸化水素ガス21をガス放出口8近傍位置に案内するものである。具体的には、ガス案内管6の一端6aがガス発生装置5に接続されると共に、他端6bが、上述の各ガス放出口8の近傍位置までそれぞれ枝分かれして形成され、ガス放出口8近傍位置でそれぞれ開口している。なお、本実施形態例にかかるガス案内管6により、本発明にかかるガス案内路が構成される。
また、装置筐体2内には、ヒーター26が収納されており、ガス案内管6内を所定温度に保持して、ガス案内管6内を通る過酸化水素ガス21が凝縮することを防止しているこのヒーター26は、公知品が好適に用いられる。なお、本実施形態例にかかるヒーター26により、本発明にかかる保温手段が構成される。
さらに、ガス吸入口4には、準HEPAフィルタ7が配設されていると共に、装置筐体2内側に、一端27aがこのガス吸入口4に接続され、他端27b,27cが装置筐体2内で開口する吸入ダクト27が備えられている。さらに詳述すると、この吸入ダクト27は、装置筐体2内で二つに分岐しており、他端27bを具備する第一吸入ダクト28と、他端27cを具備する第二吸入ダクト29とに分かれている。
第一吸入ダクト28は、当該ダクト28内を通過するガス量を調整する第一バルブ10と、過酸化水素ガスを水と酸素に分解する触媒フィルター11と、HEPAフィルタ13とを備えている。
一方、第二吸入ダクト29は、当該ダクト29内を通過するガス量を調整する第二バルブ14を備えており、触媒フィルター11等は備えていない。
なお、本実施形態例にかかる第一吸入ダクト28により、本発明にかかる第一吸入路が構成され、第二吸入ダクト29により、第一吸入路が構成される。
また、準HEPAフィルタ7と両バルブ10,14との間の吸入ダクト27には、循環用送風機9が接続されており、この循環用送風機9が駆動することにより、除染対象室Rに内在する室内ガス20が、ガス吸入口4から吸入ダクト27に吸入される構成となっている。
また、前記ガス発生装置5を構成する蒸発装置16の近接位置には、装置筐体2内に吸入された前記室内ガス20の一部を蒸発装置16に供給し、当該室内ガス20と、ガス案内管6内の過酸化水素ガス21とをガス案内管6を介してガス放出口8に送る除染用ガス送風機15が配設されている。
次に、除染対象室Rを除染する際の、除染装置1の駆動態様を図5,6に従って説明する。
除染対象室Rを除染する場合は、まず供給ポンプ17を駆動することにより、所定量の過酸化水素水を液体タンク19から蒸発装置16に供給する。そして、蒸発装置16にて、過酸化水素ガス21を発生させる。
この過酸化水素ガス21は、除染用ガス送風機15の駆動によって、ガス案内管6を介して、各ガス放出口8近傍位置に案内され、各他端6bから放出される。そして、この放出された過酸化水素ガス21は、その近傍位置にあるガス放出口8から装置筐体2外へ放出されることとなる。この過酸化水素ガス21の除染効果により、除染対象室Rが除染されることとなる。なお、このとき、ガス放出口8に配設されるルーバー3を適宜操作して、過酸化水素ガス21の入り込み難い箇所に過酸化水素ガス21を放出することができる。
一方、循環用送風機9の駆動により、ガス吸入口4からは、除染対象室Rに内在する室内ガス20が装置筐体2内に順次吸入される。この室内ガス20には、室内に一旦放出された過酸化水素ガス21も含まれている。
ガス吸入口4から吸入された室内ガス20は、準HEPAフィルタ7を介して吸入ダクト27内に取り込まれる。そして、その後この室内ガス20は、吸入ダクト27を介して装置筐体2内に放出されることとなる。ここで、除染対象室Rを除染する場合にあっては、両バルブ10,14を操作して、第一吸入ダクト28へは室内ガス20を流入不能とし、全て第二吸入ダクト29へ流入するようにしておく。
したがって、吸入ダクト27に取り込まれた室内ガス20が、第二吸入ダクト29の他端27cから装置筐体2内に放出されることとなる。なお、この放出された室内ガス20は、循環用送風機9の送風効果により、装置筐体2内全域に浸透する。
ここで、装置筐体2内に放出された室内ガス20は、過酸化水素ガス21を含むため、除染対象室Rを除染する際には、装置筐体2内も除染されることとなる。
また、装置筐体2内の室内ガス20は、図6に示されるように、循環用送風機9の送風効果と、ガス案内管6の他端6bから過酸化水素ガス21が放出されることにより発生する負圧効果とにより、各ガス放出口8から再び除染対象室Rへ供給されることとなる。
なお、上述の除染用ガス送風機15は、装置筐体2内のガスを利用して過酸化水素ガス21を送風する構成であるため、装置筐体2内の室内ガス20を一部取り込むこととなる。したがって、実際上、ガス案内管6内には、ガス発生装置5が発生させた過酸化水素ガス21のほか、装置筐体2内に取り込まれた室内ガス20も一部含まれている。
以上のように、除染対象室Rを除染する場合に、これまでに述べた態様で除染装置1を駆動することにより、除染装置1自体が除染対象室R内で無菌状態が維持されることとなる。また、除染対象室Rと装置筐体2内とでガスが循環することとなるため、筐体2内に収納される各装置が、その駆動により高温となっても、熱が筐体2内で滞ることがなく、除染装置1が過剰に温度上昇することがない。
次に、除染対象室Rの除染を完了し、当該室内をエアレーションする際の、除染装置1の駆動態様を図7に従って説明する。
除染対象室Rをエアレーションする場合は、まず供給ポンプ17の駆動を停止して過酸化水素ガス21の発生を中止する。これにより、除染対象室Rには、過酸化水素ガス21が供給されない。
一方、循環用送風機9は駆動を継続する。したがって、除染対象室Rを除染する際と同様に、除染対象室Rに内在する室内ガス20が装置筐体2内に順次吸入されることとなる。
ただし、除染対象室Rをエアレーションする場合にあっては、両バルブ10,14を操作して、第二吸入ダクト29へは室内ガス20を流入不能とし、全て第一吸入ダクト28へ流入するようにしておく。したがって、吸入された室内ガス20は、第一吸入ダクト28に接続された分解フィルター11により過酸化水素成分が分解された後、装置筐体2内に他端27bから放出されることとなる。
そして、循環用送風機9の送風効果により、分解されたエアレーションガス22が、ガス放出口8から再び除染対象室Rに放出される。
このように、吸入した室内ガス20の過酸化水素成分を順次分解し、過酸化水素ガス21の供給を中止することにより、徐々に室内ガス20に占める過酸化水素ガス21量は減少し、ついには過酸化水素ガス21を除去することが可能となる。なお、装置筐体2内に過酸化水素ガス21が内在する場合であっても、循環用送風機9の送風効果により、順次ガス放出口8から除染対象室Rに放出され、室内ガス20として再度装置筐体2内に取り込まれて分解されることとなるため、好適に過酸化水素ガス21が除去され得る。
なお、除染用ガス送風機15も駆動を継続することが好ましい。かかる構成とすることにより、ガス案内管6に、エアレーションガス22が順次供給されることとなるため、ガス案内管6内をエアレーションすることができるためである。また、エアレーションガス22がガス案内管6から放出されることとなると、他端6b周辺に発生する負圧効果により、筐体2内のエアレーションガス22の放出を促進させることが可能となり、エアレーション時間を短縮し得ることとなる。
ここで、ガス案内管6の他端6bを、どれだけガス放出口8に近接させるかは、除染用ガス送風機15の送風量を特定することによって定められる。
また、除染用ガス送風機15、及び循環用送風機9は、除染対象室Rの広さ、装置筐体の寸法等に基づいて、適正な送風能力をもつ送風機が採用される。
また、他の実施形態例として、装置筐体2の下面に複数のキャスターを配設し、除染対象室R内を容易に移動可能とした構成が提案される。かかる構成とすることにより、除染対象室Rで特に除染効果を高めたい箇所に、容易に除染装置1を移動させることができる。
なお、除染時に、第二吸入ダクト29を流通可能、かつ第一吸入ダクト28を流通不能とし、これに対しエアレーション時に、第一吸入ダクト28を流通可能、かつ第二吸入ダクト29を流通不能とし得することにより、適正に吸入ダクト28,29を選定する第一バルブ10及び第二バルブ14により、本発明にかかる、吸入路切換手段が構成される。
ここで、過酸化水素ガス21は、強力な除染能力を備え、かつ安価で入手し易く、環境に対して影響が少ない利点を備えると共に、オゾンガスのように強い酸化作用がないため、除染対象室R内の種々の設備に影響を与え難い利点がある。なお、除染用ガスとしては、ホルムアルデヒド、エチレンオキサイド、過酢酸水溶液をガス化したものが例示される。
除染装置1の正面図である。 除染装置1の側面図である。 除染装置1の平面図である。 ルーバー3の斜視図である。 除染時における装置筐体2内のガス流を示す説明図である。 ガス放出口8近傍位置を示す概略図である。 エアレーション時における装置筐体2内のガス流を示す説明図である。
符号の説明
1 除染装置
2 装置筐体
3 ルーバー
4 ガス吸入口
5 ガス発生装置
6 ガス案内管
8 ガス放出口
9 循環用送風機
10 第一経路用バルブ
11 触媒フィルター
14 第二経路用バルブ
15 除染用ガス送風機
20 室内ガス
21 過酸化水素ガス
22 エアレーションガス
R 除染対象室

Claims (7)

  1. 除染対象となる室内に設置され、除染用ガスを当該室内に放出することにより室内を除染する除染装置であって、
    外面にガス放出口とガス吸入口とが開口した装置筐体内に、
    ガス放出口と連通され、該ガス放出口から装置筐体外に放出される除染用ガスを発生するガス発生装置と、
    除染対象の室内に一旦放出された除染用ガスを含んだ室内ガスを、前記ガス吸入口から当該装置筐体内に吸入する循環用送風機と、
    装置筐体内に吸入された前記室内ガスをガス発生装置に供給する除染用ガス送風機とが収納されてなることを特徴とする除染装置。
  2. 装置筐体内に、
    一端がガス発生装置に接続され、他端がガス放出口近傍位置で開口したガス案内路が収納されてなると共に、
    除染用ガス送風機が、装置筐体内に吸入された室内ガスの一部をガス発生装置に供給することを特徴とする請求項1記載の除染装置。
  3. ガス放出口に、該ガス放出口から放出されるガスの放出方向を変更するガス放出方向変更手段が配設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の除染装置。
  4. ガス放出方向変更手段が、ルーバーであることを特徴とする請求項3記載の除染装置。
  5. ガス案内路の路内を所定温度に保持する保温手段を装置筐体内に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の除染装置。
  6. 装置筐体内に、
    除染用ガスを除染効果の無いガスに分解する触媒フィルターと、
    ガス吸入口から吸入する室内ガスを、触媒フィルターを介してから装置筐体内に案内する第一吸入路と、
    触媒フィルターを介さずに装置筐体内に案内する第二吸入路と、
    除染対象の室内を除染する場合に第二吸入路を選定し、室内をエアレーションする場合に第一吸入路を選定する吸入路切換手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の除染装置。
  7. 除染用ガスが、過酸化水素ガスであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の除染装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013509221A (ja) * 2009-10-30 2013-03-14 バイオケル ユーケイ リミテッド 滅菌剤蒸気発生装置と共に使用する機器

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