JP2005143189A - 車両用ファン駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、車両用ファン駆動装置を車両へ搭載することに伴う配線重量の増加を必要最小限に抑えることが可能な車両用ファン駆動装置を提供することにある。
【解決手段】 本発明は、ファン10、ファンモータ20、ファンコントローラ30、バッテリ40、上位コントローラ50を備えた車両用ファン駆動装置Sに関する。
上位コントローラ50とファンコントローラ30とは、単一の信号線51により接続され、上位コントローラ50は、異なるデューティ比により表されるパルス状の制御信号Saによって回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令を、単一の信号線51を介してファンコントローラ30へ出力するように構成され、ファンコントローラ30は、制御信号Saのデューティ比に応じて、ファンモータ20を回転、発電、停止させるように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用ファン駆動装置に係り、特に、車両に配設された回転電機を発電機能と電動機能とに切り替えて動作させる車両用ファン駆動装置に関する。
従来から、車両用冷却ファンを走行風によって回転させ、この回転によってファンモータで発電された発電エネルギをバッテリに回生させることが可能な車両用ファン駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両用ファン駆動装置は、インバータ回路のスイッチング素子を駆動させるドライバICを備えており、このドライバICは、エンジン制御装置から出力された制御信号および充電状態信号の二系統の信号を入力することにより冷却動作および電力回生動作を切り替えて行うように構成されている。
特開2002−61512(第3−7頁、図1)
しかしながら、特許文献1に記載の車両用ファン駆動装置では、上述のように、エンジン制御装置からドライバICへ二系統の信号を送信する必要があるため、ドライバICとエンジン制御装置とが二本の信号線で接続される構成となっている。このため、車両用ファン駆動装置の車両への搭載に伴って、エンジン制御装置からドライバICへの配線本数が増し、これによって、車両における配線重量が増加すると共に、配線処理が複雑化し、且つ、装置のコストが増加するという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両用ファン駆動装置を車両へ搭載することに伴う配線重量の増加を必要最小限に抑えることが可能であると共に、車両における配線処理を容易化することができ、且つ、装置全体の製造コストを低減させることが可能な車両用ファン駆動装置を提供することにある。
前記課題は、請求項1に記載の車両用ファン駆動装置によれば、車両が走行中に受ける走行風によって回転可能なファンと、該ファンの走行風による回転に伴って電力を発生させる発電機能と該ファンを回転駆動させる電動機能とを有する回転電機と、該回転電機に接続され該回転電機を発電機能と電動機能とに切り替えて動作させる回転電機動作制御部と、該回転電機動作制御部を制御する上位制御部と、前記回転電機へ回転駆動に必要な電力を供給すると共に、該回転電機にて発生した電力を回生するバッテリと、を備えた車両用ファン駆動装置において、前記上位制御部は、異なるデューティ比により表されるパルス状の制御信号によって回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令を前記回転電機動作制御部へ出力するように構成され、前記回転電機動作制御部は、前記制御信号のデューティ比に応じて、前記回転電機を回転駆動させる回転駆動機能と、前記回転電機を発電させる発電動作機能と、前記回転電機の電動動作および発電動作を停止させる動作停止機能と、を有して構成されたこと、により解決される。
このように、本発明の車両用ファン駆動装置では、上位制御部が、異なるデューティ比により表されるパルス状の制御信号によって回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令を回転電機動作制御部へ出力するように構成され、回転電機動作制御部が、制御信号のデューティ比に応じて、回転電機を回転駆動させる回転駆動機能と、回転電機を発電させる発電動作機能と、回転電機の電動動作および発電動作を停止させる動作停止機能と、を有して構成されているので、パルス状の制御信号におけるデューティ比を可変するだけで、上位制御部から回転電機動作制御部へ、回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令を受け渡すことが可能となる。そして、本発明の車両用ファン駆動装置では、上述のように、上位制御部から回転電機動作制御部へパルス状の制御信号を送信するだけで、回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令の受け渡しができるので、上位制御部から回転電機動作制御部への送信経路を一系統にすることが可能となる。これにより、上位制御部と回転電機動作制御部との接続を単一の信号線により行うことが可能となり、上位制御部と回転電機動作制御部との接続に必要な信号線を二本から一本へ削減することが可能となる。これによって、車両用ファン駆動装置を車両へ搭載することに伴う配線重量の増加を必要最小限に抑えることが可能となると共に、車両における配線処理を容易化することができ、且つ、装置全体の製造コストを低減させることが可能となる。
このとき、請求項2に記載のように、前記上位制御部と前記回転電機動作制御部とは、より具体的には、単一の信号線により配線接続され、上位制御部は、単一の信号線を介して制御信号を回転電機動作制御部へ出力するように構成される。
また、請求項3に記載のように、本発明の車両用ファン駆動装置は、より好適には、車両に配設されたラジエータ内の水温を検出して当該水温に応じた水温検出信号を出力可能な冷却水温度センサを備え、上位制御部は、水温検出信号に基づく水温が予め定められた基準値を上回ったときに、回転駆動指令を回転電機動作制御部へ出力すると共に、水温検出信号に基づく水温が予め定められた基準値を下回ったときに、動作停止指令を回転電機動作制御部へ出力するように構成される。
さらに、請求項4に記載のように、本発明の車両用ファン駆動装置は、より好適には、車両の速度を検出して当該速度に応じた車速度検出信号を出力可能な車速度センサを備え、上位制御部は、車速度検出信号に基づく車速度が予め定められた第一基準値を上回ったときに、電力回生指令を回転電機動作制御部へ出力すると共に、車速度検出信号に基づく車速度が予め定められた第二基準値を下回ったときに、動作停止指令を回転電機動作制御部へ出力するように構成される。
ここで、請求項5に記載のように、請求項4に記載の車両用ファン駆動装置において、第二基準値が、第一基準値よりも低く設定されていると、電力回生を開始した直後に車速度が低下しても、車速度が第二基準値に低下するまで回転電機が発電し続けることが可能となるので、電力回生が強制的に終了してしまうという不具合が生じてしまうことを防止することが可能となる。これにより、風力エネルギによって回転電機で発生した電力を効率良く回生することが可能となり、車両における電力収支を向上させることが可能となる。
なお、請求項6に記載のように、前記制御信号において、電力回生指令を示すデューティ比は、動作停止指令を示すデューティ比よりも高く設定され、回転駆動指令を示すデューティ比は、電力回生指令を示すデューティ比よりも高く設定される。
また、前記課題は、請求項7に記載の車両用ファン駆動装置によれば、車両が走行中に受ける走行風によって回転可能なファンと、該ファンの走行風による回転に伴って電力を発生させる発電機能と該ファンを回転駆動させる電動機能とを有する回転電機と、該回転電機に接続され該回転電機を発電機能と電動機能とに切り替えて動作させる回転電機動作制御部と、該回転電機動作制御部を制御する上位制御部と、前記回転電機へ回転駆動に必要な電力を供給すると共に、該回転電機にて発生した電力を回生するバッテリと、を備えた車両用ファン駆動装置において、前記上位制御部は、異なるアナログ電圧値により表される制御信号によって回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令を前記回転電機動作制御部へ出力するように構成され、前記回転電機動作制御部は、前記制御信号のアナログ電圧値に応じて、前記回転電機を回転駆動させる回転駆動機能と、前記回転電機を発電させる発電動作機能と、前記回転電機の電動動作および発電動作を停止させる動作停止機能と、を有して構成されたこと、により解決される。
このように、本発明の車両用ファン駆動装置では、上位制御部が、異なるアナログ電圧値により表される制御信号によって回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令を回転電機動作制御部へ出力するように構成され、回転電機動作制御部が、制御信号のアナログ電圧値に応じて、回転電機を回転駆動させる回転駆動機能と、回転電機を発電させる発電動作機能と、回転電機の電動動作および発電動作を停止させる動作停止機能と、を有して構成されているので、制御信号におけるアナログ電圧値を可変するだけで、上位制御部から回転電機動作制御部へ、回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令を受け渡すことが可能となる。そして、本発明の車両用ファン駆動装置では、上述のように、上位制御部から回転電機動作制御部へアナログの制御信号を送信するだけで、回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令の受け渡しができるので、上位制御部から回転電機動作制御部への送信経路を一系統にすることが可能となる。これにより、上位制御部と回転電機動作制御部との接続を単一の信号線により行うことが可能となり、上位制御部と回転電機動作制御部との接続に必要な信号線を二本から一本へ削減することが可能となる。これによって、車両用ファン駆動装置を車両へ搭載することに伴う配線重量の増加を必要最小限に抑えることが可能となると共に、車両における配線処理を容易化することができ、且つ、装置全体の製造コストを低減させることが可能となる。
このとき、請求項8に記載のように、前記上位制御部と前記回転電機動作制御部とは、より具体的には、単一の信号線により配線接続され、上位制御部は、単一の信号線を介して制御信号を回転電機動作制御部へ出力するように構成される。
また、請求項9に記載のように、本発明の車両用ファン駆動装置は、より好適には、車両に配設されたラジエータ内の水温を検出して当該水温に応じた水温検出信号を出力可能な冷却水温度センサを備え、上位制御部は、水温検出信号に基づく水温が予め定められた基準値を上回ったときに、回転駆動指令を回転電機動作制御部へ出力すると共に、水温検出信号に基づく水温が予め定められた基準値を下回ったときに、動作停止指令を回転電機動作制御部へ出力するように構成される。
さらに、請求項10に記載のように、本発明の車両用ファン駆動装置は、より好適には、車両の速度を検出して当該速度に応じた車速度検出信号を出力可能な車速度センサを備え、上位制御部は、車速度検出信号に基づく車速度が予め定められた第一基準値を上回ったときに、電力回生指令を回転電機動作制御部へ出力すると共に、車速度検出信号に基づく車速度が予め定められた第二基準値を下回ったときに、動作停止指令を回転電機動作制御部へ出力するように構成される。
ここで、請求項11に記載のように、請求項10に記載の車両用ファン駆動装置において、第二基準値が、第一基準値よりも低く設定されていると、電力回生を開始した直後に車速度が低下しても、車速度が第二基準値に低下するまで回転電機が発電し続けることが可能となるので、電力回生が強制的に終了してしまうという不具合が生じてしまうことを防止することが可能となる。これにより、風力エネルギによって回転電機で発生した電力を効率良く回生することが可能となり、車両における電力収支を向上させることが可能となる。
なお、請求項12に記載のように、前記制御信号において、電力回生指令を示すアナログ電圧値は、動作停止指令を示すアナログ電圧値よりも高く設定され、回転駆動指令を示すアナログ電圧値は、電力回生指令を示すアナログ値よりも高く設定される。
また、請求項13に記載のように、前記ファンは、より具体的には、車両に配設されたラジエータを冷却させるためのラジエータ冷却用ファンで構成され、前記回転電機は、より具体的には、ラジエータ冷却用ファンを回転駆動させるために車両に配設されたファンモータで構成される。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
(第一実施形態)
図1乃至図8は本発明の第一実施形態を示す図で、図1は車両用ファン駆動装置の全体構成を示す説明図、図2は車両を示す説明図、図3は入出力特性回路の構成を示す説明図、図4は上位コントローラから出力される制御信号を示す説明図、図5は車両用ファン駆動装置における冷却動作の流れを示す説明図、図6は車両用ファン駆動装置における電力回生動作の流れを示す説明図、図7,図8は入出力特性回路における各信号のタイミングチャートを示す説明図である。
図1に示す本発明の第一実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sは、ハイブリッドカーや、内燃機関自動車等の車両に好適に搭載されるものであり、ファン10、回転電機としてのファンモータ20、回転電機動作制御部としてのファンコントローラ30、バッテリ40、上位制御部としての上位コントローラ50等を有して構成されている。ファン10は、図2に示すように、例えば、車両60の前方に搭載されたラジエータ61を冷却するためのものであり、回転軸11と、この回転軸11に放射状に配設された複数の羽根12とから構成されている。このファン10は、ファンモータ20に連結され、車両が走行中に受ける走行風によって回転することができるようになっている。ファンモータ20は、図1に示すように、U,V,Wの三相星形結線された電機子巻線21U,21V,21Wが配設されたステータ22と、永久磁石が配設されたロータ23と、を有するブラシレスモータにより構成されている。ロータ23の回転軸にはファン10が連結されており、このロータ23は、ファン10の回転に伴って回転可能になっている。そして、電機子巻線21U、21V、21Wの各末端部は、後述するファンコントローラ30の出力端子30U、30V、30Wにそれぞれ接続されている。ファンモータ20には、ホール素子等からなる位置検出器24U,24V,24Wが一体に組み込まれている。この位置検出器24U,24V,24Wは、ロータ23に配設された図示しない位置検出用マグネットから発せられる磁界の変化を検出して、ロータ23の回転位置に応じた位置検出信号Hu,Hv,Hwを後述する入出力特性回路33に出力することができるようになっている。
ファンコントローラ30は、ワンチップ化された電気回路等で構成され、バッテリ40から電力供給を受けることによってファンモータ20を回転駆動させると共に、ファンモータ20で発生した電力をバッテリ40に回生させるためのものである。このファンコントローラ30には、電源端子30p,30n、入力端子30a、出力端子30U,30V,30Wが設けられている。電源端子30pは、バッテリ40の陽極端子に陽極電源線41を介して接続されており、電源端子30nは、バッテリ40の陰極端子に陰極電源線42を介して接続されている。また、入力端子30aは、単一の信号線51を介して上位コントローラ50の出力端子と接続されており、出力端子30U,30V,30Wは、ファンモータ20の電機子巻線21U,21V,21Wにそれぞれ接続されている。本例のファンコントローラ30は、インバータ回路31、ドライバ回路32、入出力特性回路33、電源IC38、フィルタ回路39等を有して構成されている。
インバータ回路31は、上アームおよび下アームとがブリッジ接続された全波駆動回路により構成されている。インバータ回路31の上アームは、スイッチング素子34a,34b,34cおよびダイオード35a,35b,35cにより構成され、下アームは、スイッチング素子34d,34e,34fおよびダイオード35d,35e,35fにより構成されている。スイッチング素子34a乃至34fは、nチャンネル型のMOSFETにより構成されており、陽極電源線36と陰極電源線37との間で、U,V,Wの三相にブリッジ接続されている。各ブリッジ接続部の中間部は、出力端子30U(U相)、30V(V相)、30W(W相)にそれぞれ配線接続されており、スイッチング素子34a乃至34fのゲートは、ドライバ回路32にそれぞれ接続されている。そして、スイッチング素子34a,34b,34cは、陽極電源線36から電機子巻線21U、21V、21Wへの電流の供給、停止をそれぞれスイッチングすることができるようになっており、また、スイッチング素子34d,34e,34fは、電機子巻線21U、21V、21Wから陰極電源線37への電流の流れをスイッチングすることができるようになっている。ダイオード35a乃至35fは、順方向にのみ電流を流すことができる整流素子で構成されており、各ブリッジ接続部において、各スイッチング素子34a乃至34fにそれぞれ並列接続されると共に、陽極電源線36から陰極電源線37への電流の流れに対して逆方向になるように配線接続されている。なお、ダイオード35a乃至35fは、MOSFETからなるスイッチング素子34a乃至34fにそれぞれ内蔵されている。
ドライバ回路32は、電源IC38から電源供給を受けると共に、入出力特性回路33から出力される通電信号Sup、Svp、Swp、Sun、Svn、Swnに応じてスイッチング素子34a乃至34fのゲートを駆動させて、これらスイッチング素子34a乃至34fをオン・オフさせてスイッチングさせるように構成されている。入出力特性回路33は、上位コントローラ50から出力された制御信号Saに応じて、ドライバ回路32に通電信号Sup、Svp、Swp、Sun、Svn、Swnを出力するためのものであり、図3に示すように、積分回路33a、F/V変換回路33b、誤差アンプ33c、三角波発生回路33d、比較器33e,33f,33g、論理回路33h,33i、電力回生用PWM信号発生回路33j、3相ロジック展開回路33kを有して構成されている。
積分回路33aは、入力端子IN1から誤差アンプ33cに接続される信号線L1に直列に接続された抵抗器33a1と信号線L1に並列に接続されたコンデンサ33a2とから構成されており、上位コントローラ50から出力された制御信号Saを積分して、制御信号Saのデューティ比に応じた電圧レベルからなるアナログ電圧信号Sa’を出力するように構成されている。具体的には、制御信号Saのデューティ比が0%〜10%(好ましくは0%)のときに、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルは1V以下となり、制御信号Saのデューティ比が10%〜20%(好ましくは15%)のときに、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルは1V以上、2V以下となり、制御信号Saのデューティ比が20〜100%のときに、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルは2V以上となるように、積分回路33aの時定数が設定されている。
F/V変換回路33bは、入力端子IN2から誤差アンプ33cに接続される信号線L2に直列に接続され、位置検出器24Uから出力されたパルス状の位置検出信号Huをアナログ電圧信号Hu’に変換するように構成されている。このとき、アナログ電圧信号Hu’の電圧レベルは、位置検出信号Huの周波数の高低に応じて増減する。誤差アンプ33cは、積分回路33aから出力されたアナログ電圧信号Sa’とF/V変換回路33bから出力されたアナログ電圧信号Hu’との誤差を増幅して増幅信号Sbを出力するように構成されている。三角波発生回路33dは、所定の振幅、周波数からなる三角波信号Scを比較器33fに出力するように構成されている。
比較器33eは、誤差アンプ33cから出力された増幅信号Sbと三角波発生回路33dから出力された三角波信号Scとを比較してパルス状の信号を生成し、これをパルス信号Sdとして出力するように構成されている。比較器33fは、電力回生を行うか否か判定するためのものであり、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルと基準電圧信号の電圧レベル(本例では基準電圧を2Vに設定)とを比較して、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルが2V以下である場合にHレベル(電力回生)からなる判定信号Seを出力すると共に、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルが2V以上である場合に判定信号SeをLレベル(モータ回転)にするように構成されている。比較器33gは、モータを停止するか否か判定するためのものであり、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルと基準電圧信号の電圧レベル(本例では基準電圧を1Vに設定)とを比較して、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルが1V以下である場合に出力信号である判定信号SfをLレベル(モータ停止)にすると共に、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルが1V以上である場合にHレベル(モータ回転又は電力回生)からなる判定信号Sfを出力するように構成されている。
論理回路33hは、比較器33fから出力された判定信号SeがHレベル(電力回生)で、比較器33gから出力された判定信号SfもHレベル(電力回生)である場合にHレベル(電力回生許可)からなる回生指示信号Sgを出力すると共に、判定信号Se,SfのいずれかがLレベルである場合に回生指示信号SgをLレベル(電力回生不許可)にするように構成されている。論理回路33iは、比較器33eから出力されたパルス信号Sdを入力している状態で、比較器33gから出力されたHレベル(モータ回転)の判定信号Sfを入力した場合に、3相ロジック展開回路33kにモータ駆動用のPWM信号P1を出力すると共に、比較器33gから出力されたLレベル(モータ停止)の判定信号Sfを入力した場合には、3相ロジック展開回路33kへのモータ駆動用のPWM信号P1の出力を停止するように構成されている。電力回生用PWM発生回路33jは、所定の振幅、周波数、デューティ比からなる電力回生用のPWM信号P2を3相ロジック展開回路33kに出力するように構成されている。
3相ロジック展開回路33kは、論理回路33hから出力された回生指示信号SgがLレベル(回生不許可)である状態で、論理回路33iから出力されたPWM信号P1を入力した場合に、位置検出器24U,24V,24Wからそれぞれ出力された位置検出信号Hu,Hv,Hwに応じて通電信号Sup,Svp,Swp,Sun,Svn,Swnを出力するように構成されている。このとき、3相ロジック展開回路33kは、PWM信号P1に基づいて通電信号Sun,Svn,Swnの出力をPWM制御する。また、3相ロジック展開回路33kは、論理回路33hから入力された回生指示信号SgがHレベル(電力回生許可)である場合に、通電信号Sup,Svp,SwpをLレベルとすると共に、電力回生用PWM信号発生回路33jから出力されたPWM信号P2に基づいて、通電信号Sun,Svn,Swnの出力をPWM制御するように構成されている。なお、3相ロジック展開回路33kは、論理回路33hから出力された回生指示信号SgがLレベル(回生不許可)で、且つ論理回路33iからPWM信号P1が出力されない場合には、通電信号Sup,Svp,Swp,Sun,Svn,Swnが全てLレベルとなるように構成されている。
電源IC38は、バッテリ40の12Vの電圧を5Vに降圧して、これを入出力特性回路33に供給すると共に、バッテリ40の12Vの電圧を所定の電圧に調整(例えば24Vに昇圧)して、これをドライバ回路32に供給するように構成されている。フィルタ回路39は、インバータ回路31のスイッチングに伴って陽極電源線36および陰極電源線37に流れる電流が、バッテリ40に流れることを抑制するために設けられたものである。本実施形態のファンコントローラ30では、このフィルタ回路39により、バッテリ40に接続された他の機器がインバータ回路31のスイッチングノイズにより誤作動することを防止できるようになっている。バッテリ40は、車載用の直流型蓄電池で構成され、ファンモータ20に所定の電圧を出力すると共に、ファンモータ20にて発電された電力を蓄積することができるように構成されている。また、バッテリ40は、図2に示すように、車両60のエンジン67が搭載されたエンジンルーム内に配設されている。
上位コントローラ50は、CPUやメモリ等を備えた演算処理回路より構成されたものである。上位コントローラ50とバッテリ40とは、イグニッションスイッチ64、ヒューズ65を介して接続されており、ファンコントローラ30とバッテリ40とを接続する陽極電源線36には、過電流防止のためのヒューズ66が設けられている。この上位コントローラ50は、ラジエータ61の内部に配設された冷却水温度センサ62や、車速度センサ63からの出力信号等を入力して、「動作停止指令」、「電力回生指令」、「回転駆動指令」を示す制御信号Saをファンコントローラ30へ出力することができるようになっており、制御信号Saのデューティ比によって、その指令内容が表されるようになっている。
すなわち、図4(a),(b),(c)にそれぞれ示すように、制御信号Saのデューティ比が10%以下(好ましくは0%)の場合は「動作停止指令」を表し、デューティ比が10〜20%(好ましくは15%)の場合は「電力回生指令」を表し、デューティ比が20〜100%の場合は「回転駆動指令」を表している。なお、「回転駆動指令」の場合にファンモータ20の回転数を増加させるには、制御信号Saのデューティ比を増加させれば良い。
このように、本実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sでは、上位コントローラ50は、異なるデューティ比により表されるパルス状の制御信号Saによって「回転駆動指令」、「電力回生指令」、「動作停止指令」をファンコントローラ30へ出力するように構成され、ファンコントローラ30は、制御信号Saのデューティ比に応じて、ファンモータ20を回転駆動させる回転駆動機能と、発電させる発電動作機能と、電動動作および発電動作を停止させる動作停止機能と、を有して構成されている。従って、パルス状の制御信号Saにおけるデューティ比を可変するだけで、上位コントローラ50からファンコントローラ30へ、「回転駆動指令」、「電力回生指令」、「動作停止指令」を受け渡すことが可能となる。そして、本実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sでは、上述のように、上位コントローラ50からファンコントローラ30へパルス状の制御信号Saを送信するだけで、「回転駆動指令」、「電力回生指令」、「動作停止指令」の受け渡しができるので、上位コントローラ50からファンコントローラ30への送信経路を一系統にすることが可能となる。これにより、上位コントローラ50とファンコントローラ30との接続を単一の信号線51により行うことが可能となり、上位コントローラ50とファンコントローラ30との接続に必要な信号線を二本から一本へ削減する可能となる。これによって、車両用ファン駆動装置Sを車両60へ搭載することに伴う配線重量の増加を必要最小限に抑えることが可能となると共に、車両60における配線処理を容易化することができ、且つ、装置全体の製造コストを低減させることが可能となる。
そして、上記各構成により、車両用ファン駆動装置Sでは、車両60に配設された冷却水温度センサ62や車速度センサ63からの入力信号に応じて、ファンモータ20を駆動させる動作(以下、冷却動作と言う)と、ファンモータ20からの電力を回生する動作(以下、電力回生動作と言う)とを切り替えて行うことができるようになっている。
以下に、図5乃至図8を適宜参照しながら、本発明の第一実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sの電力回生動作および冷却動作について説明する。
はじめに、車両用ファン駆動装置Sの冷却動作について説明する。
上位コントローラ50は、ラジエータ61の内部に配設された冷却水温度センサ62から出力される検出信号を所定の間隔で検出し(ステップS1)、冷却水の温度が規定値を上回っていると判断した場合(ステップS2:YES)には、デューティ比が20%〜100%からなる制御信号Saをファンコントローラ30へ出力する(回転駆動指令)。ファンコントローラ30では、上位コントローラ50から出力された制御信号Saが入力端子30aを介して入出力特性回路33の積分回路33aへ入力される。そして、積分回路33aにおいて制御信号Saが積分され、制御信号Saのデューティ比に応じた電圧レベルからなるアナログ電圧信号Sa’(図7参照)が積分回路33aから出力される。このとき、積分回路33aから出力されるアナログ電圧信号Sa’の電圧レベルは、制御信号Saのデューティ比が増加するに従って増加する。そして、誤差アンプ33cにおいて、アナログ電圧信号Sa’とアナログ電圧信号Hu’との誤差が増幅され、誤差アンプ33cから増幅信号Sb(図7参照)が出力される。また、比較器33eにおいて、三角波発生回路33dから出力された三角波信号Scと、増幅信号Sbとが比較され、比較器33eからパルス信号Sd(図7参照)が出力される。
一方、比較器33fでは、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルと、基準電圧信号の電圧レベル(2V)とが比較される。ここで、本実施形態の積分回路33aでは、上述のように、デューティ比が20%〜100%の場合に、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルが2V以上となるように設定されている。このため、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルは、基準電圧信号の電圧レベル(2V)を上回り、これにより、比較器33fから出力される判定信号SeはLレベル(モータ回転)となる。また、比較器33gでは、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルと、基準電圧信号の電圧レベル(1V)とが比較される。このとき、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルは、上述のように、2V以上となるため、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルは、基準電圧信号の電圧レベル(1V)を上回り、これにより、比較器33gから出力される判定信号SfはHレベル(モータ回転)となる。
そして、比較器33fから出力された判定信号SeがLレベル(モータ回転)で、比較器33gから出力された判定信号SfがHレベル(モータ回転)となるので、論理回路33hから出力される回生指示信号Sgは、Lレベル(電力回生不許可)となる。また、論理回路33iにおいては、比較器33eから出力されたパルス信号Sdが入力されている状態で、比較器33gから出力されたHレベル(モータ回転)の判定信号Sfが入力されるので、論理回路33iから3相ロジック展開回路33kへモータ駆動用のPWM信号P1が出力される。そして、3相ロジック展開回路33kにおいては、論理回路33hから出力された回生指示信号SgがLレベル(電力回生不許可)である状態で、論理回路33iから出力されたPWM信号P1が入力される。これにより、3相ロジック展開回路33kから通電信号Sup,Svp,Swp,Sun,Svn,Swnがドライバ回路32へ出力され、ドライバ回路32によってスイッチング素子34a乃至34fのゲートが順次駆動されてスイッチング素子34a乃至34fが順次スイッチングされる。このようにして、スイッチング素子34a乃至34fのゲートにそれぞれ入力されたスイッチング信号が順次切り替わると、電機子巻線21U、21V、21Wに所定の順序で電流が流れ、これにより、電機子巻線21U、21V、21Wのうち、電流が流れた巻線とロータ23の永久磁石とが吸引、反発し、ロータ23と共にファン10が回転する。これにより、ラジエータ61の冷却が開始される(ステップS3)。
また、ロータ23が回転した後は、位置検出器24U,24V,24Wからそれぞれ出力された位置検出信号Hu,Hv,Hwに応じてスイッチング素子34a乃至34fのゲートにそれぞれ入力されたスイッチング信号が順次切り替わる。なお、本例では、3相ロジック展開回路33kにおいて、PWM信号P1に基づいて通電信号Sun,Svn,Swnの出力がPWM制御される。これにより、ドライバ回路32からスイッチング素子34d乃至34fのゲートにそれぞれ出力されたスイッチング信号がPWM制御される。
そして、本実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sでは、上述のように、ファン10を回転させることにより、ラジエータ61に冷却風を吹き付けて、ラジエータ61を冷却させることができる。また、本実施形態では、ファンモータ20がブラシレスモータで構成されているので、比較的少ない電力でモータ駆動制御を行うことができ、モータ駆動効率を向上させることが可能である。なお、ファンモータ20の回転数を増加させるためには、制御信号Saのデューティ比を増加させれば良い。
そして、冷却時におけるラジエータ61内の水温が冷却水温度センサ62により検出され(ステップS4)、この検出信号が上位コントローラ50に出力される。上位コントローラ50では、冷却水の温度が規定値を下回っているか、すなわち、十分に冷却されたか否かが判断され(ステップS5)、冷却水の温度が規定値を下回ったものと判断された場合(ステップS5:YES)には、ファンモータ20の回転を停止させてラジエータ61の冷却を終了する(ステップS6)。すなわち、上位コントローラ50から出力される制御信号Saのデューティ比を10%以下(好ましくは0%)とする(動作停止指令)。これにより、比較器33gでは、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルが、基準電圧信号の電圧レベル(1V)を下回り(図8(b)参照)、比較器33gから出力される判定信号SfがLレベル(モータ停止)となる。論理回路33hでは、入力信号の一方がLレベルとなるため、論理回路33hから出力される回生指示信号SgはLレベル(回生不許可)となる。また、回生指示信号SgがLレベルとなることにより、論理回路33iからPWM信号P1の出力が停止される。これにより、論理回路33hから出力された回生指示信号SgがLレベル(回生不許可)で、且つ、論理回路33iからPWM信号P1が出力されない状態となるため、3相ロジック展開回路33kから出力される通電信号Sun,Svn,Swnが全てLレベルとなり、ファンモータ20の回転が停止される。
そして、車両60の走行速度上昇などにより、電力回生を行う場合には、ファンモータ20を発電機として駆動させる必要があるので、冷却動作を終了し電力回生動作に移行するか、このまま冷却動作を継続するかの判断を行う(ステップS7)。ここで、ファンモータ20を電動機として引き続き動作させる場合(ステップS7:YES)には、冷却動作を継続し、一方、ファンモータ20を発電機として駆動させる必要がある場合(ステップS7:NO)には、冷却動作を終了する。
次に、車両用ファン駆動装置Sの電力回生動作について説明する。
車両60が高速走行等を行うと、図2に示すように、車両60の前方からエンジンルーム内に走行風が流入し、この走行風がラジエータ61を通過してファン10に吹き付けられる。このようにして、ファン10に走行風が吹き付けられると、ファン10がモータ駆動時における回転方向と同じ方向に回転する。上位コントローラ50は、車両60に配設された車速度センサ63から出力される検出信号を所定の間隔で検出し(ステップS11)、車速度が第一基準速度(例えば、時速80km/h)を上回っているか否かを判断する(ステップS12)。そして、車速度が第一基準速度を上回っていると判断した場合(ステップS2:YES)には、ファンモータ20にて発生する電力が回生するに十分であるため、デューティ比が10%〜20%(好ましくは15%)からなる制御信号Saをファンコントローラ30へ出力する(電力回生指令)。ファンコントローラ30では、上位コントローラ50から出力された制御信号Saが入力端子30aを介して入出力特性回路33の積分回路33aへ入力される。そして、積分回路33aにおいて制御信号Saが積分され、制御信号Saのデューティ比に応じた電圧レベルからなるアナログ電圧信号Sa’が積分回路33aから出力される。
そして、比較器33fでは、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルと、基準電圧信号の電圧レベル(2V)とが比較される(図8(a)参照)。ここで、本実施形態の積分回路33aでは、上述のように、デューティ比が10%〜20%の場合に、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルが1V以上、2V以下となるように設定されている。このため、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルは、基準電圧信号の電圧レベル(2V)を下回り、これにより、比較器33fから出力される判定信号SeはHレベル(電力回生)となる。また、比較器33gでは、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルと、基準電圧信号の電圧レベル(1V)とが比較される。このとき、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルは、上述のように、1V以上、2V以下となるため、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルは、基準電圧信号の電圧レベル(1V)を上回り、これにより、比較器33gから出力される判定信号SfはHレベル(電力回生)となる。
そして、比較器33fから出力された判定信号SeがHレベル(電力回生)で、比較器33gから出力された判定信号SfもHレベル(電力回生)となるので、論理回路33hから出力される回生指示信号Sgは、Hレベル(電力回生許可)となる。3相ロジック展開回路33kにおいては、論理回路33hから出力された回生指示信号SgがHレベル(電力回生許可)である状態で、電力回生用PWM信号発生回路33jから出力されたPWM信号P2が入力される。これにより、3相ロジック展開回路33kから出力される通電信号Sup,Svp,Swpは、すべてLレベルとなり、また、通電信号Sun,Svn,Swnの出力は、PWM信号P2に基づいてPWM制御される。
ここで、ファン10が走行風を受けることにより、ファンモータ20のロータ23が、駆動時における回転方向と同じ方向に回転すると、ロータ23に配設された永久磁石によってステータ22に磁界の変化が与えられ、各電機子巻線21U,21V,21Wを貫く磁束が変化する。そして、各電機子巻線21U,21V,21Wを貫く磁束が変化することにより、各電機子巻線21U,21V,21Wに、短絡電流を流しつづけようとする極性の誘導起電力が生じる。そして、ロータ23が回転している状態において、スイッチング素子35a,35b,35cのゲートへ出力するスイッチング信号を全てLレベルに維持した状態で、スイッチング素子35d,35e,35fのゲートへ出力するスイッチング信号を全てHレベルにすると、スイッチング素子35d,35e,35fの各コレクタ−エミッタ間が導通するので、電機子巻線21U、21V、21Wに生じた誘起電圧による電流が、対応するスイッチング素子およびダイオードを介して他の電機子巻線に流れた後、短絡電流として再び元の誘導起電力を発生した電機子巻線に流れる。この短絡電流は、当該電機子巻線において、エネルギとして蓄積される。
その後、スイッチング素子35d,35e,35fのゲートへ出力するスイッチング信号をLレベルにすると、上記ロータ23と特定の位置関係にある特定相の電機子巻線に流れる電流が減少するため、上記誘起電圧に、さらに当該電機子巻線における自己誘導作用による誘起電圧が加えられて昇圧される。そして、この昇圧された誘導電圧によって、上記特定相の電機子巻線から流れる電流が、ダイオード36a乃至36cのうち当該特定相の電機子巻線に接続されたダイオードを介して陽極電源線36に流れ、バッテリ40に回生される(ステップS13)。
そして、スイッチング素子35d,35e,35fを同期させてオン・オフさせることにより、ロータ23の位置に応じて、電機子巻線21U、21V、21Wによる発電動作と、昇圧チョッパ動作が同時に行なわれることになるので、電機子巻線21U、21V、21Wにて発電される回生電圧をバッテリの出力電圧よりも高く維持することができる。このようにして、車両用ファン駆動装置Sにおいては、車両60の速度がそれほど速くないときでも、回生電圧をバッテリ40の出力電圧よりも高くなるように昇圧させることができ、これにより、バッテリ40を充電させることができる。そして、本実施形態では、ファン10が外力によって回転し、ファンモータ20が発電している間においても、上位コントローラ50において車速度を検出する(ステップS14)。
ところで、上記要領にて電力回生を行うと、一般的に、ステータ22とロータ23との間に働く制動力が強くなるため、ファンモータ20の回転速度が低下する。従って、本実施形態では、電力回生を開始した直後に、ファンモータ20の回転速度が低下しても、直ちに電力回生が終了してしまうことのないように、電力回生開始時における車速度よりも遅い速度で、電力回生を終了させる。例えば、上位コントローラ50は、車速度が第一基準速度(例えば、速度80km/h)以上のときに、電力回生を開始し、また、電力回生開始時における車速度よりも遅い第二基準速度(例えば、速度70km/h)以下になったときに、電力回生を終了する。このように、上位コントローラ50は、電力回生開始時における車速度よりも遅い速度で、電力回生を終了することができるので、ファンモータ20を発電機として動作させることによって回転速度が低下しても、ある一定の回転速度に低下するまでファンモータ20が発電機として動作し続けることができ、電力回生を開始した直後に電力回生が強制的に終了してしまうという不具合を防止することができる。
そして、上位コントローラ50は、入力した車速度検出信号をカウントして演算することにより、車両60の速度を把握し、車速度が第二基準速度(例えば、速度70km/h)を下回っているか否かを判断する(ステップS15)。ここで、上位コントローラ50は、車速度が依然として第二基準速度を上回ったままであると判断した場合(ステップS15:NO)には、ファンモータ20にて発生する電力を回生するため、そのまま電力回生を継続させ、車速度を検出し続ける。一方、上位コントローラ50は、車速度が第二基準速度を下回ったと判断した場合(ステップS15:YES)には、ファンモータ20にて発生する電力が回生するに十分でないため、電力回生を終了させる(ステップS16)。
すなわち、上位コントローラ50から出力される制御信号Saのデューティ比を10%以下(好ましくは0%)とする(動作停止指令)。これにより、比較器33gでは、アナログ電圧信号Sa’の電圧レベルが、基準電圧信号の電圧レベル(1V)を下回り(図8(b)参照)、比較器33gから出力される判定信号SfがLレベル(モータ停止)となる。論理回路33hでは、入力信号の一方がLレベルとなるため、論理回路33hから出力される回生指示信号SgはLレベル(回生不許可)となる。これにより、論理回路33hから出力された回生指示信号SgがLレベル(回生不許可)で、且つ、論理回路33iから出力されたPWM信号P1が入力されない状態となるため、3相ロジック展開回路33kから出力される通電信号Sup,Svp,Swp,Sun,Svn,Swnが全てLレベルとなり、これによって電力回生が終了される。
そして、車両60の走行速度低下などにより、エンジン67の温度が上昇し、ラジエータ61を冷却する場合には、ファンモータ20を電動機として回転駆動させる必要があるので、電力回生動作を終了し冷却動作に移行するか、このまま電力回生動作を継続するかの判断を行う(ステップS17)。ここで、ファンモータ20を発電機として引き続き動作させる場合(ステップS17:YES)には、電力回生動作を継続し、一方、ファンモータ20を電動機として回転駆動させる必要がある場合(ステップS17:NO)には、電力回生動作を終了する。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態に係る車両用ファン駆動装置について説明する。
図9は、本発明の第二実施形態に係る入出力特性回路の構成を示す説明図である。
本発明の第二実施形態に係る車両用ファン駆動装置は、上記第一実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sにおける入出力特性回路33および上位コントローラ50を改変したものである。この第二実施形態に係る車両用ファン駆動装置において、上記入出力特性回路33および上位コントローラ50を改変した構成以外については、上述の第一実施形態に係る構成と同一であり、その説明は省略することとする。また、第二実施形態についての説明において、上記第一実施形態に係るものと同一の部材は、同一の符号を用いることとする。
図9に示すように、本発明の第二実施形態に係る入出力特性回路133は、上記第一実施形態に係る入出力特性回路33における積分回路33aを省き、入力端子から入力される制御信号Saを、誤差アンプ33c、比較器33f、比較器33gへ直接的に入力される構成としたものである。また、第二実施形態の上位コントローラ50は、デューティ比の異なる制御信号Saを出力するのではなく、異なるアナログ電圧値からなる制御信号Saを出力するように構成されている。すなわち、上記第一実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sでは、所定の電圧レベルからなるアナログ電圧信号Sa’が、積分回路33aから誤差アンプ33c、比較器33f、比較器33gへ出力される構成となっていたが、第二実施形態に係る車両用ファン駆動装置では、入力端子IN1から所定の電圧レベルからなる制御信号Sa(アナログ電圧信号)が誤差アンプ33c、比較器33f、比較器33gへ出力される構成となっている。
そして、第二実施形態に係る車両用ファン駆動装置では、制御信号Saにおけるアナログ電圧値によって、その指令内容が表されるようになっている。例えば、アナログ電圧値が1V以下(好ましくは0V)の場合は「動作停止指令」を表し、アナログ電圧値が1〜2V(好ましくは1.5V)の場合は「電力回生指令」を表し、アナログ電圧値が2〜10Vの場合は「回転駆動指令」を表している。このように、第二実施形態に係る車両用ファン駆動装置では、上位コントローラ50から出力される制御信号Saのアナログ電圧値を可変することにより、ファンモータ20による電力回生動作および冷却動作を行うことができるように構成されている。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(イ)本実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sによれば、パルス状の制御信号Saにおけるデューティ比を可変するだけで、上位コントローラ50からファンコントローラ30へ、「回転駆動指令」、「電力回生指令」、「動作停止指令」を受け渡すことが可能となる。そして、本実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sでは、上述のように、上位コントローラ50からファンコントローラ30へパルス状の制御信号Saを送信するだけで、「回転駆動指令」、「電力回生指令」、「動作停止指令」の受け渡しができるので、上位コントローラ50からファンコントローラ30への送信経路を一系統にすることが可能となる。これにより、上位コントローラ50とファンコントローラ30との接続を単一の信号線51により行うことが可能となり、上位コントローラ50とファンコントローラ30との接続に必要な信号線を二本から一本へ削減する可能となる。これによって、車両用ファン駆動装置Sを車両60へ搭載することに伴う配線重量の増加を必要最小限に抑えることが可能となると共に、車両60における配線処理を容易化することができ、且つ、装置全体の製造コストを低減させることが可能となる。
(ロ)本実施形態の車両用ファン駆動装置Sによれば、車速度が予め定められた一定の速度以上になった時に電力回生を開始すると共に、電力回生開始時における車速度よりも遅い速度で電力回生を終了するように構成されているので、ファンモータ20を発電機として動作させることによって回転速度が低下しても、ある一定の回転速度に低下するまでファンモータ20が発電機として動作し続けることができ、電力回生を開始した直後に電力回生が強制的に終了してしまうという不具合を防止することができる。これにより、風力エネルギによってファンモータ20で発生した電力を効率良く回生することができ、車両60における電力収支を向上させることが可能となる。
(ハ)本実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sでは、ファンが車両60に配設されたラジエータ61を冷却させるためのラジエータ冷却用のファン10で構成され、回転電機がラジエータ冷却用ファンを回転駆動させるために車両に配設されたファンモータ20で構成される。このように構成されると、車両60に既存の設備を本車両用ファン駆動装置に用いることができるので、電力回生のための装備を追加したことによる車両60のコスト増加を低く抑えることが可能となる。
なお、本発明の実施の形態は、以下のように改変することができる。
(a)本実施形態に係る車両用ファン駆動装置Sにおいて、入出力特性回路33は、積分回路33a,33b、誤差アンプ33c、三角波発生回路33d、比較器33e,33f,33g、論理回路33h,33i等を有して構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。その他にも、パルス状の制御信号Saにおける立ち上がりエッジ−立ち下がりエッジ間における基準クロックのパルス数に応じて当該制御信号のデューティ比を検出し、このデューティ比に応じて、ファンモータ20を回転駆動、発電、動作停止させるように構成されていたも良い。また、その他にも、入出力特性回路33は、種々の電気回路により構成することができることは勿論である。
(b)本実施形態では、車速度センサ63に基づいて電力回生の開始と終了とを行うようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではない。その他にも、ファンモータ20の回転速度に基づいて電力回生の開始と終了とを行うようにしても良い。このとき、ファンモータ20の回転速度が予め定められた一定の速度以上になった時に電力回生を開始すると共に、電力回生開始時におけるファンモータ20の回転速度よりも遅い速度で電力回生を終了するように構成されていると好適である。このようにすると、ファンモータ20を発電機として動作させることによって回転速度が低下しても、ある一定の回転速度に低下するまでファンモータ20が発電機として動作し続けることができ、電力回生を開始した直後に電力回生が強制的に終了してしまうという不具合を防止することができる。
(c)本実施形態では、スイッチング素子35d,35e,35fの全てのゲートに通電信号を出力して、電機子巻線21U、21V、21Wの誘起電圧を昇圧させていたが、スイッチング素子35d,35e,35fのうち、一つ又は二つのスイッチング素子のゲートに通電信号を出力して誘起電圧を昇圧させても良い。また、スイッチング素子35d,35e,35fをスイッチングするのと同じように、スイッチング素子35d,35e,35fのゲートへ出力する通電信号を全てLレベルに維持した状態で、スイッチング素子35a,35b,35cのうちの少なくともひとつのスイッチング素子をスイッチングすることにより、電機子巻線21U、21V、21Wのうち、いずれかの電機子巻線の誘起電圧を昇圧させても良い。
(d)上記実施形態では、ファンモータ20が3相の電機子巻線21U,21V,21Wを有して構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。その他にも、電機子巻線を並列に接続することにより、2相、4相、6相などに改変することができる。このとき、インバータ回路部31には、各相の電機子巻線にスイッチング素子がそれぞれ直列に接続され、このスイッチング素子を1つ以上スイッチングすることにより、電力回生するように構成される。
(e)上記実施形態では、インバータ回路31が全波駆動回路で構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。その他にも、インバータ回路31は、半波駆動回路で構成されていても良い。
(f)上記実施形態では、ファンモータ20にブラシレスモータが用いられていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、その他にも、ブラシ付き直流モータが用いられても良い。
(g)上記実施形態では、ファンが車両60に配設されたラジエータ61を冷却させるためのラジエータ冷却用のファン10で構成され、回転電機がラジエータ冷却用ファンを回転駆動させるために車両60に配設されたファンモータ20で構成されていたが、本発明は、これに限定されるものではない。その他にも、例えば、ファンは、車両に配設された車両用空調装置の送風用ブロワファンで構成され、回転電機は、送風用ブロワファンを回転駆動させるために車両に配設されたブロワモータで構成されていても良い。
本発明の第一実施形態に係る車両用ファン駆動装置の全体構成を示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る車両を示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る入出力特性回路の構成を示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る上位コントローラから出力される制御信号を示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る車両用ファン駆動装置における冷却動作の流れを示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る車両用ファン駆動装置における電力回生動作の流れを示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る入出力特性回路における各信号のタイミングチャートを示す第一説明図である。 本発明の第一実施形態に係る入出力特性回路における各信号のタイミングチャートを示す第二説明図である。 本発明の第二実施形態に係る入出力特性回路の構成を示す説明図である。
符号の説明
10 ファン、11 回転軸、12 羽根、20 ファンモータ、21U,21V,21W 電機子巻線、22 ステータ、23 ロータ、24U,24V,24W 位置検出器、30 ファンコントローラ、30a 入力端子、30U,30V,30W 出力端子、30p,30n 電源端子、31 インバータ回路、32 ドライバ回路、33,133 入出力特性回路、33a,33b 積分回路、33a1 抵抗器、33a2 コンデンサ、33b F/V変換回路、33c 誤差アンプ、33d 三角波発生回路、33e,33f,33g 比較器、33h,33i 論理回路、33j 電力回生用PWM信号発生回路、33k 3相ロジック展開回路、34a,34b,34c,34d,34e,34f スイッチング素子、35a,35b,35c,35d,35e,35f ダイオード、36 陽極電源線、37 陰極電源線、38 電源IC、39 フィルタ回路、40 バッテリ、41 陽極電源線、42 陰極電源線、50 上位コントローラ、51 信号線、60 車両、61 ラジエータ、62 冷却水温度センサ、63 車速度センサ、64 イグニッションスイッチ、65 ヒューズ、66 ヒューズ、67 エンジン、S 車両用ファン駆動装置

Claims (13)

  1. 車両が走行中に受ける走行風によって回転可能なファンと、
    該ファンの走行風による回転に伴って電力を発生させる発電機能と該ファンを回転駆動させる電動機能とを有する回転電機と、
    該回転電機に接続され該回転電機を発電機能と電動機能とに切り替えて動作させる回転電機動作制御部と、
    該回転電機動作制御部を制御する上位制御部と、
    前記回転電機へ回転駆動に必要な電力を供給すると共に、該回転電機にて発生した電力を回生するバッテリと、
    を備えた車両用ファン駆動装置において、
    前記上位制御部は、異なるデューティ比により表されるパルス状の制御信号によって回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令を前記回転電機動作制御部へ出力するように構成され、
    前記回転電機動作制御部は、前記制御信号のデューティ比に応じて、前記回転電機を回転駆動させる回転駆動機能と、前記回転電機を発電させる発電動作機能と、前記回転電機の電動動作および発電動作を停止させる動作停止機能と、
    を有して構成されたことを特徴とする車両用ファン駆動装置。
  2. 前記上位制御部と前記回転電機動作制御部とは、単一の信号線により配線接続され、
    前記上位制御部は、前記単一の信号線を介して前記制御信号を前記回転電機動作制御部へ出力するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用ファン駆動装置。
  3. 前記車両に配設されたラジエータ内の水温を検出して当該水温に応じた水温検出信号を出力可能な冷却水温度センサを備え、
    前記上位制御部は、前記水温検出信号に基づく水温が予め定められた基準値を上回ったときに、前記回転駆動指令を前記回転電機動作制御部へ出力すると共に、前記水温検出信号に基づく水温が予め定められた基準値を下回ったときに、前記動作停止指令を前記回転電機動作制御部へ出力するように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ファン駆動装置。
  4. 前記車両の速度を検出して当該速度に応じた車速度検出信号を出力可能な車速度センサを備え、
    前記上位制御部は、前記車速度検出信号に基づく車速度が予め定められた第一基準値を上回ったときに、前記電力回生指令を前記回転電機動作制御部へ出力すると共に、前記車速度検出信号に基づく車速度が予め定められた第二基準値を下回ったときに、前記動作停止指令を前記回転電機動作制御部へ出力するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用ファン駆動装置。
  5. 前記第二基準値は、前記第一基準値よりも低く設定されたことを特徴とする請求項4に記載の車両用ファン駆動装置。
  6. 前記制御信号において、前記電力回生指令を示すデューティ比は、前記動作停止指令を示すデューティ比よりも高く設定され、
    前記回転駆動指令を示すデューティ比は、前記電力回生指令を示すデューティ比よりも高く設定されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の車両用ファン駆動装置。
  7. 車両が走行中に受ける走行風によって回転可能なファンと、
    該ファンの走行風による回転に伴って電力を発生させる発電機能と該ファンを回転駆動させる電動機能とを有する回転電機と、
    該回転電機に接続され該回転電機を発電機能と電動機能とに切り替えて動作させる回転電機動作制御部と、
    該回転電機動作制御部を制御する上位制御部と、
    前記回転電機へ回転駆動に必要な電力を供給すると共に、該回転電機にて発生した電力を回生するバッテリと、
    を備えた車両用ファン駆動装置において、
    前記上位制御部は、異なるアナログ電圧値により表される制御信号によって回転駆動指令、電力回生指令、動作停止指令を前記回転電機動作制御部へ出力するように構成され、
    前記回転電機動作制御部は、前記制御信号のアナログ電圧値に応じて、前記回転電機を回転駆動させる回転駆動機能と、前記回転電機を発電させる発電動作機能と、前記回転電機の電動動作および発電動作を停止させる動作停止機能と、
    を有して構成されたことを特徴とする車両用ファン駆動装置。
  8. 前記上位制御部と前記回転電機動作制御部とは、単一の信号線により配線接続され、
    前記上位制御部は、前記単一の信号線を介して前記制御信号を前記回転電機動作制御部へ出力するように構成されたことを特徴とする請求項7に記載の車両用ファン駆動装置。
  9. 前記車両に配設されたラジエータ内の水温を検出して当該水温に応じた水温検出信号を出力可能な冷却水温度センサを備え、
    前記上位制御部は、前記水温検出信号に基づく水温が予め定められた基準値を上回ったときに、前記回転駆動指令を前記回転電機動作制御部へ出力すると共に、前記水温検出信号に基づく水温が予め定められた基準値を下回ったときに、前記動作停止指令を前記回転電機動作制御部へ出力するように構成されたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の車両用ファン駆動装置。
  10. 前記車両の速度を検出して当該速度に応じた車速度検出信号を出力可能な車速度センサを備え、
    前記上位制御部は、前記車速度検出信号に基づく車速度が予め定められた第一基準値を上回ったときに、前記電力回生指令を前記回転電機動作制御部へ出力すると共に、前記車速度検出信号に基づく車速度が予め定められた第二基準値を下回ったときに、前記動作停止指令を前記回転電機動作制御部へ出力するように構成されたことを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載の車両用ファン駆動装置。
  11. 前記第二基準値は、前記第一基準値よりも低く設定されたことを特徴とする請求項10に記載の車両用ファン駆動装置。
  12. 前記制御信号において、前記電力回生指令を示すアナログ電圧値は、前記動作停止指令を示すアナログ電圧値よりも高く設定され、
    前記回転駆動指令を示すアナログ電圧値は、前記電力回生指令を示すアナログ電圧値よりも高く設定されたことを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれか一項に記載の車両用ファン駆動装置。
  13. 前記ファンは、前記車両に配設されたラジエータを冷却させるためのラジエータ冷却用ファンで構成され、
    前記回転電機は、前記ラジエータ冷却用ファンを回転駆動させるために前記車両に配設されたファンモータで構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の車両用ファン駆動装置。
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