JP2005143051A - 携帯電話機 - Google Patents

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啓臣 賀集
Masahiro Konishi
雅洋 小西
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【課題】 ステレオ音源によるステレオ音声の出力中に、電話等の着信がある場合には、出力中の音声を中断することなく、着信音を出力する携帯電話機を提供する。
【解決手段】 携帯電話機1は、FMステレオ放送をステレオ音声にて、L用内蔵スピーカ25及びR用内蔵スピーカ26を用いて出力中に、着信信号を受信すると、出力処理部22は、出力する音声をステレオ音声からモノラル音声に変更し、変更したモノラル音声をL用内蔵スピーカ25より出力し、着信音をR用内蔵スピーカ26より出力する。また、ステレオ用イヤホン100が接続されている場合には、変更したモノラル音声をL用スピーカ101より出力し、着信音をR用スピーカ102より出力する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、携帯電話機にて出力中の音声の種別を切り替える技術に関する。
近年、携帯電話機の多様化が進み、インターネット接続の機能、電子メール機能等、通話機能以外の機能をも備える携帯電話機が続々と登場している。特に最近では、FMステレオ放送の受信機能を備えたラジオ付き携帯電話機が登場している。
このラジオ付き携帯電話機は、FMステレオ放送の放送信号を受信し、受信した放送信号より音声を再生し、再生した音声を出力する。また、ラジオ付き携帯電話機は、FMステレオ放送の音声を出力中に、電話等の着信があると、FMステレオ放送の音声の出力を中断し、着信音を鳴動させることにより、利用者へ電話等の着信がある旨を通知している。
特開平10−200990号公報
しかしながら、FMステレオ放送の音声を出力中に電話等の着信があると、ラジオの音声の出力を中断し、着信音を鳴動させて着信がある旨を通知することは、利用者にとっては、必ずしも喜ばしいことではない。なぜなら、利用者がラジオ番組の聴取中に、ラジオ番組の聴取が一旦中断してしまうと、聞きたい音楽や情報を聞き逃す可能性があるからである。
そこで、本発明は、ステレオ音源によるステレオ音声の出力中に、電話等の着信がある場合には、出力中の音声を中断することなく、着信音を出力する携帯電話機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ステレオ音源による音声を出力する携帯電話機であって、第1及び第2スピーカと、通信信号を受信する受信手段と、受信した通信信号内の着信信号を検知する着信検知手段と、ステレオ音源を取得する音源取得手段と、取得したステレオ音源による第1音声と第2音声とをそれぞれ前記第1及び前記第2スピーカへ出力する出力手段とを備え、前記出力手段は、前記着信検知手段にて着信信号を検知すると、前記第1音声と前記第2音声とを出力する代わりに、ステレオ音源からモノラル音声を生成し、生成したモノラル音声を第1スピーカへ出力し、着信音を第2スピーカへ出力することを特徴とする。
課題を解決するための手段に示した構成によると、携帯電話機は、着信信号を検知すると、ステレオ音源からモノラル音声を生成し、ステレオ音源による第1音声及び第2音声を出力する代わりに、生成したモノラル音声を第1スピーカへ出力し、着信音を第2スピーカへ出力することができる。これにより、携帯電話機は、着信信号を検知した場合、ステレオ音源による音声を中断することなく、着信音を出力することができる。つまり、利用者は、ステレオ音源による音声の聴取を阻害されることなく、着信を知ることができる。
ここで、前記出力手段は、さらに、オフフックが検知されると、前記着信音の代わりに、受信した通信信号内の音声信号に基く受話音声を前記第2スピーカへ出力するとしてもよい。
この構成によると、携帯電話機は、オフフックの検知後、モノラル音声を第1スピーカへ出力し、受話音声を第2スピーカへ出力することができる。これにより、携帯電話機は、ステレオ音源による音声を中断することなく、受話音声を出力することができる。つまり、利用者は、ステレオ音源による音声の聴取を阻害されることなく、通話を行うことができる。
ここで、前記携帯電話機は、さらに、ステレオ用イヤホンの接続を検知する接続検知手段を備え、前記出力手段は、さらに、前記接続検知手段にて、ステレオ用イヤホンの接続を検知した場合には、前記モノラル音声を前記第1スピーカへ出力する代わりに前記ステレオ用イヤホンが有する第3スピーカへ出力し、前記着信音及び前記受話音声を前記第2スピーカへ出力する代わりに前記ステレオ用イヤホンが有する第4スピーカへ出力するとしてもよい。
この構成によると、携帯電話機は、ステレオ用イヤホンの接続を検知すると、モノラル音声を第1スピーカへ出力する代わりに、ステレオ用イヤホンが有する第3スピーカへ出力し、着信音及び受話音声を第2スピーカへ出力する代わりに、ステレオ用イヤホンが有する第4スピーカへ出力することができる。
ここで、前記出力手段は、さらに、ステレオ音声の音量に比べて、出力するモノラル音声の音量が大きくなるように制御するとしてもよい。
この構成によると、携帯電話機は、出力するモノラル音声の音量をステレオ音声の音量に比べて大きくすることができる。そのため、従来、ステレオ音声よりもモノラル音声の方が、音量が小さく感じられるが、出力するモノラル音声の音量を大きくすることにより、音量が小さく感じられることを防ぐことができる。
本発明に係る実施の形態としての携帯電話機1について説明する。
1.携帯電話機1の概要
携帯電話機1は、FMステレオ放送信号を受信し、受信したFMステレオ放送信号よりステレオ音声を再生し、図1(a)にて示すL用内蔵スピーカ25とR用内蔵スピーカ26とを用いて、再生したステレオ音声を出力する。携帯電話機1は、ステレオ音声を出力中に、電話の着信を受信すると、出力中の音声をステレオ音声からモノラル音声へと変換し、変換したモノラル音声をL用内蔵スピーカ25から出力し、着信音をR用内蔵スピーカ26より出力する。さらに、携帯電話機1は、通話が開始されると、モノラル音声をL用内蔵スピーカ25より出力し、R用内蔵スピーカ26にて通話時の音声を出力して、ハンズフリーによる通話を行う。
また、携帯電話機1は、図1(b)に示すように、イヤホンジャック23を備えており、イヤホンジャック23にステレオ用イヤホン100のイヤホンピン103やモノラル用イヤホン100Aのイヤホンピン103Aを接続することができる。
ステレオ用イヤホン100のL用スピーカ101及びR用スピーカ102と、モノラル用イヤホン100AのL用スピーカ101Aは、携帯電話機より受け取った信号を音声として出力する。
携帯電話機1は、ステレオ用イヤホン100が接続されている場合には、ステレオ用イヤホン100のL用スピーカ101とR用スピーカ102とを用いて、受信したFMステレオ放送信号をステレオ音声として出力する。また、携帯電話機1は、ステレオ音声をステレオ用イヤホン100より出力中に、電話の着信を受信すると、出力中の音声をステレオ音声からモノラル音声へと変換し、変換したモノラル音声をL用スピーカ101より出力し、R用スピーカ102にて電話の着信の旨を知らせる着信音を出力する。さらに、携帯電話機1は、通話が開始されると、モノラル音声をL用スピーカ101より出力し、R用スピーカ102にて通話時の音声を出力する。
携帯電話機1は、モノラル用イヤホン100Aが接続されている場合には、受信したFMステレオ放送信号をモノラル音声としてモノラル用イヤホン100AのL用スピーカ101Aより出力する。携帯電話機1は、モノラル音声にてモノラル用イヤホン100Aより出力中に、電話の着信を受信すると、出力する音声をFMステレオ放送のモノラル音声から着信音へ切り替え、着信音をL用スピーカ101Aより出力する。さらに、携帯電話機1は、通話が開始されると、L用スピーカ101Aにて通話時の音声を出力する。つまり、FMステレオ放送のモノラル音声は出力されない。
2.携帯電話機1の構成
ここでは、携帯電話機1の構成について説明する。携帯電話機1は、図2に示すように、デュープレクサ11、受信部12、送信部13、信号処理部14、マイク15、音声処理部16、ラジオ受信部17、検知部18、表示部19、操作部20、制御部21、出力処理部22、イヤホンジャック23、受話スピーカ24、L用内蔵スピーカ25、R用内蔵スピーカ26、アンテナ31及びアンテナ32から構成されている。
携帯電話機1は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ディスプレイユニットなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、携帯電話機1は、その機能を達成する。
また、携帯電話機1は、図示していないが上記の構成の他に、時計機能を有する時計部、日本語変換機能及び電話帳機能等が格納されたメモリ部や、充電可能な二次電池や電源回路部等を有して各部に対して電源を供給する電源部などをも有し、通常の携帯電話機としての動作を行うものとする。
図2は、携帯電話機1とステレオ用イヤホン100との接続をも示しており、ステレオ用イヤホン100のL用スピーカ101が、ステレオ用イヤホン100が有する信号線301を介してイヤホンジャック23と接続されており、R用スピーカ102が、ステレオ用イヤホン100が有する信号線302を介してイヤホンジャック23と接続されている。なお、図示していないが、携帯電話機1とモノラル用イヤホン100Aとを接続する場合には、モノラル用イヤホン100AのL用スピーカ101Aが、モノラル用イヤホン100Aが有する信号線301Aを介して、イヤホンジャック23と接続されることになる。
(1)デュープレクサ11
デュープレクサ11は、送信用のチャネルと受信用のチャネルとを備えており、外部へ送信する信号を送信部13より受け取ると、受け取った信号を送信用チャネルを用いて、アンテナ31を介して送信する。
また、デュープレクサ11は、受信用チャネルを用いて、外部より受信した信号をアンテナ31を介して受信すると、受信した信号を受信部12へ出力する。
(2)受信部12
受信部12は、デュープレクサ11より受け取った信号を増幅し、復調して、受信信号を生成し、生成した受信信号を信号処理部14へ出力する。ここで、受信信号とは、例えば、電話着信時の着信信号に基く信号や通話時の音声信号(以下、「受話信号」と呼ぶ。)に基く信号である。
(3)送信部13
送信部13は、信号処理部14より送信信号を受け取ると、受け取った送信信号を変調して、無線周波数に変換する。さらに、送信部13は、変換した無線周波数を増幅して、外部へ送信する信号を生成し、生成した信号をデュープレクサ11へ出力する。ここで、送信信号とは、例えば、電話発信時の発信信号に基く信号や通話時の音声信号に基く信号である。
(4)信号処理部14
信号処理部14は、マイク15から入力される音声信号を送信部13を介して送信するための処理や、アンテナ31から受信部12を介して受信した受信信号を音声処理部16へ出力するための処理を行う。
(5)マイク15
マイク15は、入力された音声を音声信号として信号処理部14へ出力する。
(6)音声処理部16
音声処理部16は、信号処理部14より受信信号を受け取ると、受け取った受信信号が着信信号であるか、若しくは受話信号であるかの検知を行う。
音声処理部16は、信号処理部14より受け取った受信信号が着信信号であることを検知すると、電話の着信がある旨を示す着信通知を出力処理部22へ通知するとともに、受け取った着信信号に対応する着信音の着信音信号を生成し、生成した着信音信号を出力処理部22へ出力する。なお、着信信号を受け取っている間、音声処理部16は、着信音信号の生成及び生成した着信音信号の出力処理部22への出力を行う。
音声処理部16は、信号処理部14より受け取った受信信号が受話信号であることを検知すると、受け取った受話信号を出力処理部22へ出力する。なお、受話信号の受け取りは、制御部21よりオフフックを検知した旨の通知を受け取った以降に行われるため、制御部21がオフフックを検知した後には、音声処理部16は受け取った受信信号が受話信号であると常に検知することになる。
音声処理部16は、制御部21よりオンフックを検知した旨の通知を受け取ると、通話終了の旨を出力処理部22へ通知する。
(7)ラジオ受信部17
ラジオ受信部17は、制御部21により動作の起動及び終了が制御されている。また、ラジオ受信部17は、FMステレオ放送をステレオ音声にて出力中する際の基準となるステレオ音量のレベルを予め記憶している。以下、基準となるステレオ音量のレベルを基準レベルと呼ぶ。
ラジオ受信部17は、アンテナ32を介して、FMステレオ放送信号を受信し、受信したFMステレオ放送信号を検波信号に変換する。ここで、検波信号とは、ステレオ音声の左音声を示すL信号と右音声を示すR信号とを足し合わせた(L+R)信号と、L信号からR信号を引いた(L−R)信号と、パイロット信号とからなる信号である。
さらに、ラジオ受信部17は、検知部18よりステレオ音声の出力を示すステレオ情報を受け取ると、検波信号よりL信号とR信号とを生成し、生成したL信号を信号線205を介して出力処理部22へ出力し、生成したR信号を信号線206を介して出力処理部22へ出力する。また、ラジオ受信部17は、検知部18よりモノラル音声の出力を示すモノラル情報を受け取ると、検波信号を用いて、L信号とR信号とからなる第1モノラル信号を生成し、生成した第1モノラル信号を信号線205を介して出力処理部22へ出力する。
(8)検知部18
検知部18は、利用者により電源が投入されると、ステレオ用イヤホン100がイヤホンジャック23に接続されているか、モノラル用イヤホン100Aがイヤホンジャック23に接続されているか、若しくはイヤホンジャック23にどちらのイヤホンも接続されていないことの何れかの検知を行い、検知状況を記憶するとともに、出力処理部22へ検知状況を通知する。ここで、記憶している検知状況は、ステレオ用イヤホン100が接続されていることを検知している状況、モノラル用イヤホン100Aが接続されていることを検知している状況及び何れのイヤホンの接続をも検知していない状況のうち何れかとなる。また、検知状況が変化する毎に、記憶する情報を検知前の状況から変化した検知状況へと更新を行い、さらに、変化した検知状況を出力処理部22へ通知する。
検知部18は、出力処理部22より、検知状況を確認する旨を示す検知確認情報を受け取ると、その時点で記憶している検知状況を判断する。検知状況が、ステレオ用イヤホン100が接続されていることを検知している状況、及び何れのイヤホンの接続をも検知していない状況の場合には、ステレオ情報を生成し、生成したステレオ情報をラジオ受信部17へ出力し、検知状況が、モノラル用イヤホン100Aが接続されていることを検知している状況の場合には、モノラル情報を生成し、生成したモノラル情報をラジオ受信部17へ出力する。以降、検知状況が変化する毎に、変化した検知状況に応じて、ステレオ情報及びモノラル情報のうち何れかの情報を生成し、生成した情報をラジオ受信部17へ出力する。
ここで、検知部18にて行う検知方法の一例を図3に示す回路図を用いて、以下に説明する。
イヤホンジャック23は、通常、イヤホンの接続を検出する第1検出部401と、接続されたイヤホンの種別を検出する第2検出部402とを備えている。
図3(a)は、イヤホンジャック23にステレオ用イヤホン100が接続された場合を示す回路図である。ステレオ用イヤホン100は、第1接地点501と第2接地点502とを備えており、ステレオ用イヤホン100をイヤホンジャック23に接続すると、第1検出部401と第1接地点501とが接続され、第2検出部402と第2接地点502が接続されることになる。
また、図3(b)は、イヤホンジャック23にモノラル用イヤホン100Aが接続された場合を示す回路図である。モノラル用イヤホン100Aは、第1接地点501Aを備えており、モノラル用イヤホン100Aをイヤホンジャック23に接続すると、第1検出部401と第1接地点501Aとが接続されることになる。
検知部18は、イヤホンジャック23の第1検出部401及び第2検出部402における電位を検知することにより、ステレオ用イヤホン100がイヤホンジャック23に接続されているか、モノラル用イヤホン100Aがイヤホンジャック23に接続されているか、若しくはイヤホンジャック23にどちらのイヤホンも接続されていないことの何れかの検知を行うことができる。第1検出部401の電位が「0」、且つ第2検出部402の電位が「0」である場合には、ステレオ用イヤホン100が接続されていると検知し、第1検出部401の電位が「0」、且つ第2検出部402の電位が「0」でない場合には、モノラル用イヤホン100が接続されていると検知する。その他の場合には、何れのイヤホンの接続をも検知していないことになる。
(9)表示部19
表示部19は、制御部21より受け取った情報の表示を、携帯電話機1が有する画面にて行う。
(10)操作部20
操作部20は、利用者より、携帯電話機1の機能に係る操作指示を受け付け、受け付けた操作指示に対応する情報を制御部21へ出力する。
操作部20は、利用者より、FMステレオ放送の聴取を開始する指示を受け付けると、FMステレオ放送の聴取を開始する指示を示す開始指示情報を制御部21へ出力する。また、FMステレオ放送の聴取を終了する指示を受け付けると、FMステレオ放送の聴取終了の指示を示す終了指示情報を制御部21へ出力する。
操作部20は、利用者がFMステレオ放送をステレオ音声にて聴取中に、利用者より音量のレベルの変更の指示を受け付けると、変更後の音量のレベルを示す音量変更情報を制御部21へ出力する。
(11)制御部21
制御部21は、操作部20より操作指示に対応する情報を受け取ると、受け取った情報に応じた制御を行う。また、制御部21は、オンフック及びオフフックの検知をも行い、オンフックを検知した場合にはオンフックを検知した旨を、オフフックを検知した場合にはオフフックを検知した旨を音声処理部16へ通知する。
制御部21は、操作部20より開始指示情報を受け取ると、ラジオ受信部17の起動を行い、ラジオ受信部17より基準レベルを取得し、取得した基準レベルとラジオ受信の開始を示す受信開始情報とを出力処理部22へ出力する。さらに、制御部21は、操作部20より終了指示情報を受け取ると、ラジオ受信部の動作を終了させ、ラジオ受信の終了を示す受信終了情報を出力処理部22へ出力する。
制御部21は、操作部20より音量変更情報を受け取ると、受け取った音量変更情報を出力処理部22へ出力する。
また、制御部21は、携帯電話機1の画面へ表示する情報を生成し、生成した情報を表示部19へ出力する。
(12)出力処理部22
出力処理部22は、図4に示すように、音量記憶領域40、書込部41、第1受取部42、第2受取部43、生成部44、音声出力部45及び入出力部46を有している。ここでは、FMステレオ放送の音声の出力中に電話の着信があった場合の出力処理部22の動作について、音量記憶領域40、書込部41、第1受取部42、第2受取部43、生成部44、音声出力部45及び入出力部46を用いて、以下に説明する。
音量記憶領域40は、FMステレオ放送をステレオ音声にて出力中する際のステレオ音量のレベルを記憶する領域である。
書込部41は、制御部21より基準レベルと受信開始情報とを受け取ると、受け取った基準レベルを音量記憶領域40へ書き込み、さらに、検知確認情報を生成し、生成した検知確認情報を入出力部46を介して検知部18へ出力する。書込部41は、制御部21より音量変更情報を受け取ると、音量記憶領域40に記憶しているステレオ音量のレベルから受け取った音量変更情報にて示されるステレオ音量のレベルへ更新する。さらに、書込部41は、制御部21より受信終了情報を受け取ると、その時点で音量記憶領域40にて記憶しているステレオ音量のレベルを消去する。
入出力部46は、書込部41より受け取った情報を検知部18へ出力する。また、検知部18からの受け取った情報を音声出力部45へ出力する。
第1受取部42は、検知部18がステレオ用イヤホン100の接続を検知している場合には、ラジオ受信部17よりL信号を信号線205を介して受け取り、R信号を信号線206を介して受け取る。受け取ったL信号を音声出力部45へ信号線207を介して出力し、受け取ったR信号を音声出力部45へ信号線208を介して出力する。また、第1受取部42は、検知部18がモノラル用イヤホン100Aを検知している場合には、ラジオ受信部17より第1モノラル信号を信号線205を介して受け取り、受け取った第1モノラル信号を音声出力部45へ信号線207を介して出力する。検知部18が何れのイヤホンの接続をも検知していない場合には、ラジオ受信部17よりL信号を信号線205を介して受け取り、R信号を信号線206を介して受け取る。受け取ったL信号を音声出力部45へ信号線207を介して出力し、受け取ったR信号を音声出力部45へ信号線208を介して出力する。
第1受取部42は、検知部18における検知状況に応じた信号をラジオ受信部17より受け取り、受け取った信号を音声出力部45へ出力中に、第2受取部43より着信通知を受け取ると、ラジオ受信部17よりL信号及びR信号の2つの信号を受け取っているか否かを判断する。つまり、FMステレオ放送をステレオ音声にて出力しているか否かを判断することになる。ラジオ受信部17よりL信号及びR信号の2つの信号を受け取っていると判断する場合、つまりFMステレオ放送をステレオ音声にて出力中の場合には、第1受取部42は、ラジオ受信部17より受け取ったL信号及びR信号を音声出力部45へ出力する代わりに、L信号を信号線209を介して生成部44へ出力し、R信号を信号線210を介して生成部44へ出力する。なお、第1受取部42は、第2受取部43より通話が終了した旨の通知を受け取るまでの間、ラジオ受信部17より受け取ったL信号及びR信号を生成部44へ出力する。第1受取部42は、第2受取部43より通話が終了した旨の通知を受け取ると、ラジオ受信部17より受け取ったL信号及びR信号をそれぞれ信号線207及び信号線208を介して音声出力部45へ出力するように変更する。
第1受取部42は、ラジオ受信部17よりL信号及びR信号の2つの信号を受け取っていないと判断する場合、つまり、第1モノラル信号を受け取り、受け取った第1モノラル信号をモノラル用イヤホン100Aへ出力していると判断する場合には、ラジオ受信部17より受け取った第1モノラル信号を信号線207を介して音声出力部45へ出力するのを止め、さらに、第2受取部43より通話が終了した旨の通知を受け取ると、ラジオ受信部17より受け取った第1モノラル信号を信号線207を介して音声出力部45へ出力することを再開始する。
第2受取部43は、音声処理部16より着信通知を受け取ると、受け取った着信通知を第1受取部42及び音声出力部45へ出力する。第2受取部43は、音声処理部16より着信通知を受け取った後、音声処理部16より着信音信号を受け取り、受け取った着信音信号を音声出力部45へ出力する。また、第2受取部43は、制御部21にてオフフックが検知された後は、音声処理部16より受話信号を受け取り、受け取った受話信号を音声出力部45へ出力する。さらに、第2受取部43は、音声処理部16より通話が終了した旨の通知を受け取ると、受け取った通知を第1受取部42及び音声出力部45へ出力する。
生成部44は、出力する音声をステレオ音声からモノラル音声へ変更するために、第1受取部42よりL信号とR信号とを受け取ると、受け取ったL信号とR信号とからなる第2モノラル信号を生成し、生成した第2モノラル信号を音声出力部45へ出力する。
音声出力部45は、第1アンプ及び第2アンプを有しており、FMステレオ放送の音声に係る信号や、着信音信号及び受話信号を、第1又は第2アンプを介して検知部18による検知状況に応じた出力先へ出力する。また、音声出力部45は、検知部18より入出力部46を介して検知状況の通知を受け取ると、信号の出力先を通知された検知状況に応じた出力先へ変更する。
音声出力部45は、第2受取部43より着信通知を受け取ると、信号線207及び信号線208の双方から信号を受け取っているか否かの判断、つまりステレオ音声の出力中であるか否かの判断を行う。信号線207及び信号線208の双方から信号を受け取っていると判断する場合に、音量記憶領域40にて記憶しているステレオ音量のレベルを取得し、取得したステレオ音量のレベルに基いて、FMステレオ放送をモノラル音声として出力する際の音量が大きくなるよう調節する。例えば、音量記憶領域40にて記憶しているステレオ音量のレベルよりも3dB大きくなるようにする。なお、音量の調節は、出力する信号の出力電圧のゲインを上げたり、下げたりすることで可能となる。出力電圧のゲインを上げると、音量が大きくなり、出力電圧のゲインを下げると音量は小さくなる。さらに、音声出力部45は、第2受取部43より通話が終了した旨の通知を受け取ると、音量記憶領域40にて記憶しているステレオ音量のレベルに基いてステレオ音声を出力するように音量の調節を行う。
また、音声出力部45は、第1受取部42、第2受取部43及び生成部44の動作から分かるように、第1受取部42からL信号及びR信号をそれぞれ信号線207及び信号線208を介して受け取る場合と、第1受取部42から信号線207のみを介して第1モノラル信号を受け取る場合と、生成部44から第2モノラル信号、且つ第2受取部43から着信音信号若しくは受話信号を受け取る場合と、第2受取部43のみから着信音信号若しくは受話信号を受け取る場合とがある。これらの場合は、FMステレオ放送をステレオ音声にて出力する場合、FMステレオ放送をモノラル音声にて出力する場合、FMステレオ放送をステレオ音声にて出力中に電話の着信があった場合、FMステレオ放送をモノラル音声にて出力中に電話の着信があった場合にそれぞれ対応している。以下に、それぞれの場合にて、受け取った信号を出力する動作について説明する。
音声出力部45は、第1受取部42からL信号及びR信号をそれぞれ信号線207及び信号線208を介して受け取ると、受け取ったL信号及びR信号を、検知部18より通知された検知状況に応じたスピーカへ、それぞれ第1及び第2アンプを介して出力する。すなわち、検知部18にて、ステレオ用イヤホン100の接続を検知している場合には、受け取ったL信号を第1アンプ、信号線201、イヤホンジャック23及び信号線301を介してステレオ用イヤホン100のL用スピーカ101へ出力し、受け取ったR信号を第2アンプ、信号線202、イヤホンジャック23及び信号線302を介してステレオ用イヤホン100のR用スピーカ102へ出力する。また、検知部18にて、イヤホンの接続を検知していない場合には、受け取ったL信号を第1アンプ及び信号線203を介してL用内蔵スピーカ25へ出力し、受け取ったR信号を第2アンプ及び信号線204を介してR用内蔵スピーカ26へ出力する。これにより、FMステレオ放送をステレオ音声にて出力することができる。なお、このとき、出力されているステレオ音声の音量は、上述したように、音量記憶領域40にて記憶されているステレオ音量のレベルにて出力される。
音声出力部45は、第1受取部42から信号線207のみを介して第1モノラル信号を受け取ると、受け取った第1モノラル信号を、検知部18より通知された検知状況に応じたスピーカへ第1アンプを介して出力する。この場合は、信号線201、イヤホンジャック23及び信号線301Aを介してモノラル用イヤホン100AのL用スピーカ101Aへ出力することになる。これにより、FMステレオ放送をモノラル音声にて出力することができる。
音声出力部45は、生成部44から第2モノラル信号、且つ第2受取部43から着信音信号若しくは受話信号を受け取ると、受け取った第2モノラル信号と、着信音信号若しくは受話信号とを、検知部18より通知された検知状況に応じたスピーカへ、それぞれ第1及び第2アンプを介して出力する。すなわち、検知部18にて、ステレオ用イヤホン100の接続を検知している場合には、受け取った第2モノラル信号を第1アンプ、信号線201、イヤホンジャック23及び信号線301を介してステレオ用イヤホン100のL用スピーカ101へ出力し、受け取った着信音信号若しくは受話信号を第2アンプ、信号線202、イヤホンジャック23及び信号線302を介してステレオ用イヤホン100のR用スピーカ102へ出力する。また、検知部18にて、イヤホンの接続を検知していない場合には、受け取った第2モノラル信号を第1アンプ及び信号線203を介してL用内蔵スピーカ25へ出力し、受け取った着信音信号若しくは受話信号を第2アンプ及び信号線204を介してR用内蔵スピーカ26へ出力する。このとき、出力されているモノラル音声の音量は、上述したように、音量記憶領域40にて記憶されているステレオ音量のレベルに基いて調節された音量にて出力される。
音声出力部45は、第2受取部43のみから着信音信号若しくは受話信号を受け取ると、受け取った着信音信号若しくは受話信号を、検知部18より通知された検知状況に応じたスピーカへ第1アンプを介して出力する。この場合は、モノラル用イヤホン100Aへ出力する。
これにより、出力処理部22は、L信号とR信号とを検知状況に応じたスピーカへ出力中に電話の着信があると、L信号とR信号とを出力する代わりに、第2モノラル信号を生成し、ステレオ用イヤホン100が接続されている場合には、L用スピーカ101へ生成した第2モノラル信号を出力し、R用スピーカ102へ音声処理部16より受け取った着信音信号若しくは受話信号を出力することになる。また、イヤホンが接続されていない場合には、L用内蔵スピーカ25へ第2モノラル信号を出力し、R用内蔵スピーカ26へ着信音信号若しくは受話信号を出力することになる。
また、出力処理部22は、第1モノラル信号をモノラル用イヤホン100AのL用スピーカ101Aへ出力中に電話の着信があると、モノラル用イヤホン100Aへ第1モノラル信号を出力するのを止めて、音声処理部16より受け取った着信音信号のみをモノラル用イヤホン100Aへ出力する。以降、通話が開始されると、音声処理部16より受け取った受話信号のみをモノラル用イヤホン100Aへ出力する。なお、通話が終了すると、第1モノラル信号を信号線201、イヤホンジャック23及び信号線301を介して、モノラル用イヤホン100Aへ出力する。
なお、上記では、FMステレオ放送の音声の出力中に電話の着信があった場合の出力処理部22の動作について説明したが、ラジオ受信部17より信号を受け取っていない場合、つまり、ラジオ受信部17の起動がなされていない場合に、電話の着信があると出力処理部22は、従来の携帯電話機と同様の着信処理及び通話処理を行う。つまり、ステレオ用イヤホン100が接続されている場合には、音声処理部16より受け取った着信音信号若しくは受話信号を、第1及び第2アンプを介してステレオ用イヤホン100へ出力する。モノラル用イヤホン100Aが接続されている場合には、音声処理部16より受け取った着信音信号若しくは受話信号を、第1アンプを介してモノラル用イヤホン100Aへ出力する。また、何れのイヤホンも接続されていない場合には、着信音信号をL用内蔵スピーカ25及びR用内蔵スピーカ26へ、それぞれ第1及び第2アンプを介して出力し、通話開始後には、受話信号を受話スピーカ24へ出力する。
(13)イヤホンジャック23
イヤホンジャック23は、出力処理部22より信号を受け取り、受け取った信号を接続されたステレオ用イヤホン100若しくは接続されたモノラル用イヤホン100Aへ出力する。
(14)受話スピーカ24
受話スピーカ24は、出力処理部22より受け取った受話信号を音声として出力する。
(15)L用内蔵スピーカ25、R用内蔵スピーカ26
L用内蔵スピーカ25及びR用内蔵スピーカ26は、出力処理部22より受け取った信号を音声として出力する。
3.音声出力処理の動作
ここでは、利用者からFMステレオ放送の聴取を開始する指示を受け付けてから聴取終了の指示を受け付けるまでに行われる音声出力処理の動作について、図5及び図6に示す流れ図を用いて説明する。
出力処理部22は、制御部21より基準レベルと受信開始情報とを受け取ると(ステップS5)、受け取った基準レベルを音量記憶領域40へ書き込む(ステップS10)。
出力処理部22は、検知部18における検知状況に応じた信号をラジオ受信部17より受け取り、受け取った信号を検知部18における検知状況に応じた出力先へ出力する(ステップS15)。つまり、ステレオ用イヤホン100が接続されている場合には、L信号及びR信号とをラジオ受信部17より受け取り、受け取ったL信号をL用スピーカ101へ出力、及び受け取ったR信号をR用スピーカ102へ出力することにより、ステレオ用イヤホン100にてステレオ音声を出力する。モノラル用イヤホン100Aが接続されている場合には、ラジオ受信部17より第1モノラル信号を受け取り、受け取った第1モノラル信号をL用スピーカ101Aへ出力することにより、モノラル用イヤホン100Aにてモノラル音声を出力する。何れのイヤホンも接続されていない場合には、L信号及びR信号とをラジオ受信部17より受け取り、受け取ったL信号をL用内蔵スピーカ25へ出力、及び受け取ったR信号をR用内蔵スピーカ26へ出力することにより、ステレオ音声を出力する。
次に、出力処理部22は、制御部21より音量変更情報を受け取ったか否かを判断し(ステップS20)、受け取ったと判断する場合には(ステップS20における「YES」)、音量記憶領域40にて記憶しているステレオ音量のレベルから受け取ったステレオ音量のレベルへと更新し(ステップS25)、ステップS15へ戻る。
音量変更情報を受け取っていないと判断する場合には(ステップS20における「NO」)、制御部21より、受信終了情報を受け取ったか否かを判断し(ステップS30)、受信終了情報を受け取ったと判断する場合には(ステップS30における「YES」)、音量記憶領域40にて記憶しているステレオ音量のレベルを消去して、処理を終了する。
受信終了情報を受け取っていないと判断する場合には(ステップS30における「NO」)、音声処理部16より着信通知を受け取ったか否かを判断し(ステップS35)、着信通知を受け取っていないと判断する場合には(ステップS35における「NO」)、ステップS15へ戻る。
着信通知を受け取ったと判断する場合には(ステップS35における「YES」)、ステレオ音声を出力中であるか否かを判断し(ステップS40)、ステレオ音声を出力していないと判断する場合(ステップS40における「NO」)、つまり、第1モノラル信号をラジオ受信部17より受け取り、受け取った第1モノラル信号をモノラル用イヤホン100Aへ出力している場合には、第1モノラル信号の出力を止め、モノラル用イヤホン100Aへ音声処理部16より受け取った着信音信号のみを出力する(ステップS45)。つまり、モノラル用イヤホン100Aから着信音のみが出力される。出力処理部22は、制御部21によるオフフックの検知後は、音声処理部16より受け取った受話信号をモノラル用イヤホン100Aへ出力する(ステップS50)。つまり、モノラル用イヤホン100Aから通話時の音声が出力される。出力処理部22は、通話が終了したか否かを判断し(ステップS55)、通話が終了していないと判断する場合には(ステップS55における「NO」)、ステップS50へ戻る。通話が終了したと判断する場合には(ステップS55における「YES」)、ステップS15へ戻る。以降、着信前と同様に、検知状況に応じて、ステレオ音声若しくはモノラル音声を出力することになる。
ステレオ音声を出力していると判断する場合(ステップS40における「YES」)、つまり、L信号とR信号とをラジオ受信部17より受け取っている場合には、音量記憶領域40にて記憶しているステレオ音量のレベルを取得し(ステップS60)、取得したステレオ音量のレベルに基いて、出力するモノラル音声の音量を調節する(ステップS65)。
次に、出力処理部22は、出力する音声をステレオ音声からモノラル音声へ変更するために、ラジオ受信部17より受け取ったL信号及びR信号とを用いて、第2モノラル信号を生成する(ステップS70)。
次に、検知部18における検知状況に応じた出力先より、生成した第2モノラル信号を調節された音量に基いて出力する(ステップS75)。つまり、ステレオ用イヤホン100の接続を検知している状況である場合には、第2モノラル信号をL用スピーカ101へ出力する。このとき、音声処理部16より着信音信号を受け取っている場合には、受け取った着信音信号をR用スピーカ102へ出力し、制御部21によるオフフックの検知後は、音声処理部16より受け取った受話信号をR用スピーカ102へ出力する。また、イヤホンの検知がされていない状況である場合には、第2モノラル音声をL用内蔵スピーカ25へ出力する。このとき、音声処理部16より着信音信号を受け取っている場合には、受け取った着信音信号をR用内蔵スピーカ26へ出力し、制御部21によるオフフックの検知後は、音声処理部16より受け取った受話信号をR用内蔵スピーカ26へ出力する。
出力処理部22は、通話が終了したか否かを判断し(ステップS80)、通話が終了していないと判断する場合には(ステップS80における「NO」)、ステップS70へ戻る。通話が終了したと判断する場合には(ステップS80における「YES」)、出力する音声をモノラル音声からステレオ音声へと変更するために、検知状況に応じて、ラジオ受信部17より受け取ったL信号及びR信号とを音量記憶領域40にて記憶しているステレオ音量のレベルに基いて出力し(ステップS85)、ステップS15へ戻る。以降、着信前と同様に検知状況に応じて、ステレオ音声若しくはモノラル音声を出力することになる。
4.まとめ
以上説明したように、携帯電話機1は、FMステレオ放送をステレオ音にて出力中に、電話の着信があると、FMステレオ放送の音声の出力を中断することなく、電話の着信がある旨を知らせることができる。さらに、携帯電話機1は、オフフックを検知した後も、FMステレオ放送の音声の出力を中断することなく、受話音声を出力するため、利用者は、FMステレオ放送を聞きながら通話を行うことができる。
また、携帯電話機1は、出力する音声をステレオ音声からモノラル音声へ切り替える際に、モノラル音量のレベルをステレオ音量のレベルよりも大きくなるように調節している。通常、ステレオ音声よりもモノラル音声の方が、音量が小さく感じられる。そのため、出力する音声をステレオ音声からモノラル音声へ切り替える際に、出力する音量のレベルを調節することにより、音量が小さく感じられることを防ぐことができる。
また、携帯電話機1は、出力する音声をモノラル音声からステレオ音声へ切り替える際に、記憶しているステレオ音量のレベルへ変更している。つまり、ステレオ音声からモノラル音声へ切り替わる前のステレオ音量のレベルに戻している。通常、モノラル音声からステレオ音声へ切り替わる際には、音量が大きく感じられる。そのため、ステレオ音声からモノラル音声へ切り替わる前のステレオ音量のレベルに戻すことにより、音量が大きく感じられることを防ぐことができる。
なお、本発明を上記の実施の形態に基いて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下の場合も本発明に含まれる。
(変形例)
(1)上記実施の形態では、携帯電話機は、FMステレオ放送をステレオ音声にて出力中に、電話の着信があった場合に、ステレオ音声からモノラル音声へと切り替えを行ったが、これに限定されない。FMステレオ放送以外のステレオ音源によるステレオ音声をモノラル音声へと切り替えてもよい。
例えば、携帯電話機は、記憶している音楽をステレオ音声にて出力中に、電話の着信が有る場合に、出力している音楽をステレオ音声からモノラル音声へと切り替え、切り替えられたモノラル音声と着信音信号とを検知部18の検知状況に応じた出力先へ出力する。
(2)上記実施の形態では、FMステレオ放送をステレオ音声にて出力中に、電話の着信があると、出力処理部22にて第2モノラル信号を生成し、出力する音声をステレオ音声からモノラル音声へと切り替えたが、これに限定されない。出力する音声をステレオ音声からモノラル音声へと切り替える方法は、他の方法でもよい。
例えば、FMステレオ放送をステレオ音声にてステレオ用イヤホンへ出力中に、電話の着信があると、ラジオ受信部17にて出力する信号をL信号及びR信号の2つの信号の代わりに、第1モノラル信号を出力するように制御してもよい。このとき、音声出力部45は、第1受取部42から第1モノラル信号を、第2受取部43から着信音信号若しくは受話信号を受け取り、受け取った各信号を検知部18の検知状況に応じた出力先へ出力することになる。
(3)上記実施の形態では、FMステレオ放送をステレオ音声にて出力中に、電話の着信があった場合に、出力する音声をステレオ音声からモノラル音声へと切り替えたが、これに限定されない。他の着信時にも、出力する音声をステレオ音声からモノラル音声へと切り替えてもよい。
他の着信とは、例えば、テレビ電話の着信、電子メールの着信、映像付電子メール着信、音声付電子メールの着信や映像音声付電子メール等である。
ここで、テレビ電話の着信の場合、通話開始後には、携帯電話機は、上記実施の形態と同様の動作を行う。電子メールに係る着信の場合には、携帯電話機は、着信音を発生させる間のみ、出力する音声をステレオ音声からモノラル音声へと切り替える。
(4)上記実施の形態では、携帯電話機1は、イヤホンが接続されていない場合に、第2モノラル信号をL用内蔵スピーカ25へ出力し、着信音信号及び受話信号をR用内蔵スピーカ26へ出力したが、これに限定されない。第2モノラル信号をR用内蔵スピーカ26へ出力し、着信音信号及び受話信号をL用内蔵スピーカ25へ出力してもよい。
(5)上記実施の形態では、携帯電話機1は、ステレオ用イヤホン100が接続されている場合に、第2モノラル信号をL用スピーカ101へ出力し、着信音信号及び受話信号をR用スピーカ102へ出力したが、これに限定されない。第2モノラル信号をR用スピーカ102へ出力し、着信音信号及び受話信号をL用スピーカ101へ出力してもよい。
(6)本発明は、通信方式については限定しない。例えば、PHS(Personal Handy phone System)、CDMA(Code Devidision Multi Access)、PDC(Personal Digital Cellular)の何れの方式を用いる携帯電話機に適用してもよい。
(7)受話スピーカ24をL用内蔵スピーカ25及びR用内蔵スピーカ26のうち何れかと兼用してもよい。
受話スピーカ24をL用内蔵スピーカ25と兼用する場合には、出力処理部22は、第2モノラル信号をR用内蔵スピーカ26へ出力し、着信音信号及び受話信号をL用内蔵スピーカ25へ出力する。
(8)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD―ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(9)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
上記にて示した技術は、携帯電話機を製造及び販売する産業において、経営的、つまり反復的かつ継続的に利用されうる。
携帯電話機1の使用形態を示す図である。 携帯電話機1の構成を示すブロック図である。 イヤホン接続の検知方法を示す回路図である。 出力処理部22の構成を示すブロック図である。 音声出力処理の動作を示す流れ図である。図6へ続く。 音声出力処理の動作を示す流れ図である。図5から続く。
符号の説明
1 携帯電話機
11 デュープレクサ
12 受信部
13 送信部
14 信号処理部
15 マイク
16 音声処理部
17 ラジオ受信部
18 検知部
19 表示部
20 操作部
21 制御部
22 出力処理部
23 イヤホンジャック
24 受話スピーカ
25 L用内蔵スピーカ
26 R用内蔵スピーカ
40 音量記憶領域
41 書込部
42 第1受取部
43 第2受取部
44 生成部
45 音声出力部
46 入出力部

Claims (5)

  1. ステレオ音源による音声を出力する携帯電話機であって、
    第1及び第2スピーカと、
    通信信号を受信する受信手段と、
    受信した通信信号内の着信信号を検知する着信検知手段と、
    ステレオ音源を取得する音源取得手段と、
    取得したステレオ音源による第1音声と第2音声とをそれぞれ前記第1及び前記第2スピーカへ出力する出力手段とを備え、
    前記出力手段は、前記着信検知手段にて着信信号を検知すると、前記第1音声と前記第2音声とを出力する代わりに、ステレオ音源からモノラル音声を生成し、生成したモノラル音声を第1スピーカへ出力し、着信音を第2スピーカへ出力する
    ことを特徴とする携帯電話機。
  2. 前記出力手段は、さらに、
    オフフックが検知されると、前記着信音の代わりに、受信した通信信号内の音声信号に基く受話音声を前記第2スピーカへ出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  3. 前記携帯電話機は、さらに、
    ステレオ用イヤホンの接続を検知する接続検知手段を備え、
    前記出力手段は、さらに、
    前記接続検知手段にて、ステレオ用イヤホンの接続を検知した場合には、前記モノラル音声を前記第1スピーカへ出力する代わりに前記ステレオ用イヤホンが有する第3スピーカへ出力し、前記着信音及び前記受話音声を前記第2スピーカへ出力する代わりに前記ステレオ用イヤホンが有する第4スピーカへ出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電話機。
  4. 前記出力手段は、さらに、
    第1及び第2音声の音量とモノラル音声の音量の差が生じるように制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の携帯電話機。
  5. 第1及び第2音声の音量とモノラル音声の音量の差は、
    第1及び第2音声の音量に比べて、モノラル音声の音量が大きい
    ことを特徴とする請求項4に記載の携帯電話機。
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