JP2005141761A - 偽造カード判別システム - Google Patents

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Abstract

【課題】偽造カードの利用を有効に防止する。
【解決手段】カードの主面に形成されたエンボス加工部の浮き出し模様を検出するエンボス読取部125c、カードの主面に形成されたホログラムを検出するホログラム読取部125d、カードの主面に形成されたマイクロ文字を検出するマイクロ文字読取部125e、カードの主面及び裏面に設けられた磁気コードを読み取る磁気コード読取部125a、125b、読取部125a〜125eにより検出されたデータに基づいたカードが偽造か否かを判定するプロセッサ127を備え、判定結果を運営サーバ4に出力し、異常が発生したことをプロセッサ127が検知した場合、又は運営サーバ4から機能停止要求データを受信した場合に、プロセッサ127の機能を停止させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、クレジットカードなどの磁気カードの偽造判定を防止するための偽造カード判別システムに関する。
クレジットカードなどの偽造カードによる被害が深刻化している。従来から、偽造カードの被害を防止するため、偽造カードを防止する装置が開発されている。偽造カード防止装置は、例えば偽造カードを挿入すると、内部のプログラムが起動して偽造か否かの判定を行う。
しかしながら、従来の偽造カード防止装置では、書換不能なROMなどに偽造カードを判別するためのプログラムが装置内に組み込まれていた。従って、偽造カードを悪用する者にそのプログラムが解析された場合には、その偽造カード防止装置の偽造カード判別機能は実効性の無いものとなってしまう。また、さらに新たな判別プログラムを組み込む場合には、さらに装置内のROMのプログラムを書き換える必要があり、作業が繁雑であった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、偽造カードの利用を有効に防止する偽造カード判別システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
この発明の一の局面である偽造カード判別システムは、端末と、撮像手段とを備えてなる。そして、この端末は、カードの主面に形成されたエンボス加工、ホログラム及びマイクロ文字の少なくとも一つを検出する検出手段と、カードの主面及び裏面の少なくとも一つに設けられた磁気コードを読み取る磁気コード読取手段と、検出手段及び磁気コード読取手段により検出されたデータに基づきカードが偽造か否かを判定する偽造判定手段と、偽造判定手段による判定結果を出力する出力手段と、異常が発生したことを検知した場合、又は機能停止要求データを受信した場合に、検出手段、磁気コード読取手段、偽造判定手段としての機能の少なくとも一つを停止させる機能停止制御手段とを備えている。また、撮像手段は、端末の偽造判定手段が偽造であると判定した場合に、カードを端末に挿入した挿入者を撮像する。
更に、別の局面である偽造カード判別システムは、端末と、撮像手段とに加えて更に、端末の出力手段から出力された判定結果が偽造であることを特定する情報である場合に、該判定結果を出力して出力先に端末の警備を促す偽造通知手段を備えたサーバを備えている。この場合、端末は、例えば、サーバに対して判定結果とともに検出手段及び磁気コード読取手段により検出された検出データと、撮像手段により撮像された撮像画像データとを送信し、サーバは、検出データ及び撮像画像データを出力先に送信して端末の警備を促すこともできる。
これらにより、偽造カードの利用者の画像を証拠として用いることができ、偽造カード利用者を逮捕等することが容易となるとともに、偽造カードの利用を抑制することができる。
更に、サーバは、判定結果を受信する毎に判定結果に応じて判定回数及び偽造カード検出回数をカウントするカウント手段と、カウント手段のカウント値を端末を識別する情報に関連付けて格納する記憶手段とを更に備える。これにより、端末が設置された加盟店毎に偽造判定処理回数を管理することができる。
更にまた、サーバは、判定結果を受信する毎に判定回数をカウントするカウント手段と、カウント手段のカウント値を偽造判定の対象となったカードのカード発行者を識別する情報に関連づけて格納する記憶手段とを備える。これにより、カード発行者毎に偽造判定処理回数を管理することができる。
なお、端末は、必要に応じて、POS端末との通信を行う通信手段を有している。
また、システム(装置)に係る本発明は、その装置により実現される方法の発明としても成立する。
また、本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラム、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても成立する。
本発明によれば、偽造カードの利用を有効に防止することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る偽造カード防止システムの全体構成を示す図である。加盟店端末群1、カード発行者サーバ2及びカード決済サーバ3がカード決済ネットワーク7を介して互いに接続されている。また、加盟店端末群1はインターネットなどのネットワーク8を介して運営サーバ4に接続されている。運営サーバ4はカード発行者サーバ2、警備サーバ5及び加盟店管理サーバ6とネットワークなどを介して接続されている。加盟店端末群1はクレジットカードの加盟店に設置される。カード発行者サーバ2はカード発行者が管理するサーバである。運営サーバ4は本システムを運営する運営者が管理するサーバである。警備サーバ5は、例えば警備会社や警察など、偽造カードが利用された場合に偽造カード利用者を逮捕等するための警備を行う組織が管理するサーバである。加盟店管理サーバ6は、複数の加盟店を管理する加盟店管理者が管理するサーバである。図1では説明の便宜のため端末群1、サーバ2,3,4,5及び6はそれぞれ一つのみ示しているが、それぞれ複数設けられていてもよい。
図2は加盟店端末群1の詳細な構成を示す図である。加盟店端末群1はカード決済端末11及び偽造判別端末12から構成される。図2(a)はこれらカード決済端末11及び偽造判別端末12からなる加盟店端末群1の概念図である。カード決済端末11は通信回線11aを介してカード決済ネットワーク7に接続されている。カード決済端末11は、既存のクレジットカード決済装置でよい。偽造判別端末12は通信回線12aを介してネットワーク8に接続されている。これらカード決済端末11及び偽造判別端末12は通信回線12bを介して接続されている。偽造判別端末12は、端末本体121及びこの端末本体121を覆う本体カバー122から構成される。また、偽造判別端末12の撮像手段接続端子133には撮像手段13が接続されている。この撮像手段13は、偽造カードが利用されたと判定した場合にクレジットカードの利用者を撮像する。
図2(b)はカード決済端末11及び偽造判別端末12のハードウェア構成を示す図であり、端末本体121の断面図である。クレジットカードを挿入するクレジットカード挿入部123と、このクレジットカード挿入部123に挿入されたクレジットカードの偽造判定を行うための各種検出部に搬送するための搬送機構124が端末本体121に設けられている。また、この搬送機構124によりクレジットカードが搬送される位置に偽造判定領域124aが設けられている。この偽造判定領域124aには、クレジットカードの偽造判定を行うための表面磁気コード読取部125aと、裏面磁気コード読取部125bと、エンボス読取部125cと、ホログラム読取部125dと、マイクロ文字読取部125eが設けられている。エンボス読取部125c、ホログラム読取部125d及びマイクロ文字読取部125eは例えば撮像手段により実現される。
搬送機構124によりクレジットカード挿入部123から搬送されたクレジットカードは偽造判定領域124aに達すると、これら各種読取部125a〜125eがクレジットカードが内蔵する各種情報を読み取り、偽造判定を行えるようになっている。また、この偽造判定領域124aにはさらにホルダ126が設けられており、偽造判定処理で偽造と判定された場合に、クレジットカードをクレジットカード挿入部123から排出することなく取り込む。
また、各種読取部125a〜125eはそれぞれプロセッサ127に接続されており、このプロセッサ127に読取データを出力することにより、プロセッサ127が読取データに基づく偽造判定処理を実行する。プロセッサ127はこれら読取部125a〜125e以外にクレジットカード挿入部123、書換可能メモリ128a、書換不能データ記録媒体128b、ID読取センサ128c、電源検知センサ129a、カバー開閉検知センサ129b及びコントローラ130、通信インタフェース131に接続されている。
クレジットカード挿入部123にはセンサが設けられており、このセンサがカードの挿入を検知すると、プロセッサ127にカード挿入を検知したことを示す挿入検知データを出力する。プロセッサ127は、この挿入検知データの入力に応答してコントローラ130により搬送機構124を駆動させる。
またプロセッサ127は、電源検知センサ129a及びカバー開閉検知センサ129bで検知されたデータに基づきライフチェック処理を実行する。また、ID読取センサ128cが書換不能データ記録媒体128bから読み取ったIDに基づき、プロセッサ127はライフチェック処理を実行する。
プロセッサ127は、偽造判定手段、カウント情報送信手段、ライフチェック手段として機能する。例えば書換可能メモリ128aからプログラムが読み出されることにより、あるいはプロセッサ127に内蔵されたメモリからプログラムが読み出されることにより、プロセッサ127がこれら各手段として機能する。また、これら各手段としてプログラム127が機能する際のカード決済端末11、ネットワーク7及びネットワーク8との通信制御をプロセッサ127に接続された通信インタフェース131が行う。通信インタフェース131は、これらカード決済端末11と通信回線12aを介して接続され、またネットワーク7及びネットワーク8と通信回線を介して接続されている。
さらに、偽造判別端末12のプロセッサ127には外部端末接続端子132が設けられており、入力手段を備えた端末を接続し、その端末を操作することにより、例えば偽造判別端末12の初期設定など、偽造判別端末12の各種設定を行うことができる。また、偽造判別端末12のプロセッサ127には外部に備え付けられた撮像手段13と接続するための撮像手段接続端子133を備える。
図3は運営サーバ4の詳細な構成を示す図である。図3に示すように、運営サーバ4は、通信インタフェース41と、この通信インタフェース41に接続されたプロセッサ42と、このプロセッサ42に接続された加盟店情報記憶手段43、カウント値管理情報記憶手段44、加盟店管理記憶手段45及びプログラム記憶手段46からなる。また、図示しない記憶手段から所定のプログラムが読み出されることにより、プロセッサ42がライフチェック手段42a、カウント手段42b、偽造通知手段42c、加盟店管理手段42dとして機能する。
ライフチェック手段42aは、偽造判別端末12から受信したライフチェック結果データに基づきライフチェックを行いライフチェック処理を実行する手段である。
カウント手段42bは、偽造判定処理毎に偽造判別端末12から受信した判定データに基づき偽造判別端末12におけるカード発行者毎の偽造判定処理の回数(カウント値)をカウントする手段である。
偽造通知手段42cは、偽造判定処理の際に偽造判別端末12から受信した判定データが偽造であることを示すデータである場合に偽造カードが使用されたことを警備サーバ5に通知する手段である。
加盟店管理手段42dは、偽造判定処理毎に偽造判別端末12から受信した判定データに基づき偽造判別端末12における加盟店毎の偽造判定処理の回数(カウント値)を管理する手段である。
加盟店情報記憶手段43は、加盟店のIPアドレスや電話番号の加盟店情報、偽造判別端末12毎に付与されたIDを格納する。カウント値管理情報記憶手段44は、カード発行者側における本システム利用頻度の管理のためのカウント値をデータ項目として有するカウント値管理テーブルを格納する。加盟店管理記憶手段45は、加盟店毎に本システムの利用頻度やそれに対する偽造カードの利用頻度を管理するためのカウント値などをデータ項目として有する加盟店管理テーブルを格納する。プログラム記憶手段46は、偽造判別端末12に送信し、偽造判別端末12側で起動されて偽造防止のための各種処理を実行するための送信用プログラムを格納する。また、プログラムのみならず、偽造カード(利用)防止のために必要な判定条件テーブルも格納する。
カウント値管理テーブルの一例を図3(b)に示す。図3(b)に示すように、カード発行会社毎に偽造判定回数が対応付けられている。
図3(c)は判定条件テーブルの一例を示す図である。図3(c)に示すように、判定条件テーブルは、カード発行者による利用可能なカード決済会社が対応付けられた発行者テーブルと、カード決済会社とそのカード決済会社の判定条件が対応付けられた判定テーブルから構成される。発行者テーブルにより、あるカード発行者によるカードがどのカード決済会社の決済を利用可能であるかを確認することができる。また、判定テーブルにより、あるカード決済会社がどのような判定条件を要求しているかを確認することができる。図3(c)の判定テーブルにおける条件1,条件2,条件3とは、例えば磁気コード、エンボス、ホログラム、マイクロ文字のうちのいずれを偽造の判定処理として採用するか、あるいはそれらの判定をどのような手法で行うか等を特定する条件である。
なお、図3(c)のように判定条件テーブルを発行者テーブルと判定テーブルの2つにより構成する場合に本実施形態は限定されるものではない。例えば、カード発行者毎にどのような判定条件を要求するかを確認するために、カード発行会社と判定条件を対応付けた発行者毎判定テーブルを用いてカード発行者毎に判定条件を設定してもよい。
加盟店管理テーブルの一例を図3(d)に示す。図3(d)に示すように、各加盟店での偽造カードか否かを判定した回数(偽造判定カウント値)と、偽造カードであると判定した回数(偽造カウント値)が加盟店毎に格納されている。
次に、上述した偽造カード防止システムを用いた偽造カード利用防止処理の動作を説明する。
以下に示す端末起動作業を行う前は、偽造判別端末12のプロセッサ127は偽造判定手段、カウント情報送信手段、ライフチェック手段として機能し得る状態ではない。
まず、新規に偽造判別端末12を利用する場合、偽造判別端末12の起動作業を行う。起動作業は、偽造判別端末12をカード決済端末11と通信回線12bを介して接続する。そして、偽造判別端末12の外部端末接続端子132に入力手段を備えた端末を接続し、偽造判別端末12の電源をオンにする。そして、外部端末接続端子132に接続された端末を用いて運営サーバ4との通信接続の設定処理を行う。具体的には、例えば偽造判別端末12のIPアドレスの設定及び電話番号の登録を行う。これら設定されたIPアドレス及び電話番号は、運営サーバ4に送信される。運営サーバ4のプロセッサ42は、受信したIPアドレス及び電話番号を加盟店情報記憶手段43に記憶する。そして、プログラム記憶手段46から送信用プログラム及び判定条件テーブルを読み出し、偽造判別端末12に送信する。これら送信用プログラム及び判定条件テーブルを偽造判別端末12が受信した後、偽造判別端末12に接続された端末により、送信用プログラム及び判定条件テーブルが偽造判別端末12で起動可能にインストールされる。より具体的には、このインストールにより、書換可能メモリ128aにこれら送信プログラム及び判定条件テーブルが格納される。このインストールが終了すると、偽造判別端末12における起動作業が終了する。この起動作業により、偽造判別端末12のプロセッサ127が偽造判定手段、カウント情報送信手段、ライフチェック手段として機能し得る状態となる。
図4に示すように、クレジットカードを偽造判別端末12のクレジットカード挿入部123に挿入する(s1)。このカード挿入を検知したクレジットカード挿入部123のセンサは、カードが挿入されたことを検知すると、プロセッサ127にカード挿入を検知したことを示す挿入検知データを出力する。プロセッサ127は、この挿入検知データの入力に応答してコントローラ130により搬送機構124を駆動させてクレジットカードを偽造判定領域124aに搬送する。
偽造判定領域124aに搬送されたクレジットカードは、各読取部125a〜125eにより表面磁気コード、裏面磁気コード、エンボス、ホログラム、マイクロ文字が読み取られる。
図5はクレジットカードの構成の一例を示す図である。図5(a)はクレジットカードの主面、(b)はクレジットカードの裏面を示している。図5(a)に示すように、クレジットカードの主面には表面磁気コード51a、エンボス52、ホログラム53、マイクロ文字54が形成されている。一方、図5(b)に示すように、クレジットカードの裏面には裏面磁気コード51bが形成されている。表面磁気コード51a、エンボス52、ホログラム53、マイクロ文字54がそれぞれ読み取られたデータは、プロセッサ127に出力される。プロセッサ127は、偽造判定手段として偽造判定処理を実行する(s2)。
偽造判定の前提として、各読取部125a〜125eで読み取られたデータに含まれるカード発行者データに基づき判定条件を判定条件テーブルから抽出する。より具体的には、判定条件テーブルのうちの発行者テーブルにより、その発行者に対応付けられたカード決済会社を抽出する。そして、各読取部125a〜125eで読み取られたデータに含まれるカード決済会社データに基づき、そのカード決済会社が発行者テーブルとして登録された会社か否かを判定する。登録されている場合、そのカード決済会社による判定条件を判定テーブルにより抽出する。そして、抽出された判定条件に基づく判定処理を実行する。
判定処理は、具体的には、読み取られた表面磁気コード、裏面磁気コード、エンボス、ホログラム、マイクロ文字などと予め記憶された判定基礎データと照合するなどして行う。
以上のように、偽造判定処理手段が表面磁気コード、裏面磁気コード、エンボス、ホログラム、マイクロ文字のうちのいずれかによりクレジットカードの偽造か否かを判定すると、偽造判定結果データに加盟店のIPアドレス、電話番号などの加盟店情報とカード発行者データを関連づけて運営サーバ4に送信する(s3)。偽造判定結果データを受信した運営サーバ4のカウント手段42bは、カウント値情報記憶手段44に格納されたカウント値管理テーブルにおいて、偽造判定結果データに関連づけられたカード発行者データで特定されるカード発行者について判定回数を1回カウントする。これにより、カード発行者毎に何回真偽判定のために偽造判別端末12が利用されたかがカウントされ、カウント値管理テーブルが更新される。また、カウント手段42bは、加盟店管理記憶手段45に格納された加盟店管理テーブルにおいて、真偽判定結果データに関連づけられた加盟店情報で特定される加盟店について判定回数を1回カウントする。また、偽造と判定した場合には偽造カード検出回数を1回カウントする。これにより、加盟店でカウントされた真偽判定結果が真正のカードであるか、あるいは偽造のカードであるかが区別されて加盟店毎にカウントされ、加盟店管理テーブルが更新される。
真偽判定結果が、偽造カードで無いことを示す判定結果である場合、偽造判別端末12は、カード読取により得られたカード発行者データ、カード決済会社データ、カード利用者データなどからなる読取データをカード決済端末11に送信する(s4)。カード決済端末11は、受信した読み取りデータに決済金額、決済対象商品データ、加盟店情報などの決済必要情報を付加して決済データとしてカード決済サーバ3に送信する(s5)。決済必要情報は、カード決済端末11に設けられた図示しない入力手段を用いて入力されてもよいし、カード読取により取得されてもよい。決済データを受信したカード決済サーバ3は、受信した決済データに基づき決済処理を実行する。そして、決済処理結果を示す決済処理データをカード発行者サーバ2に送信する(s6)。
一方、運営サーバ4は、(s3)後で更新されたカウント値管理テーブルをカード発行者サーバ2に送信する(s11)。これにより、カード発行者は、偽造判定のために偽造判別端末12が利用された頻度をカウント値管理テーブルにより確認することができる。また、(s6)で受信した決済処理データとこのカウント値管理テーブルを照合することにより、決済情報が正確であるか否かを確認することができる。また、このように偽造判別端末12での偽造判定回数を示すカウント値をカード発行者サーバ2及び運営サーバ4が管理することにより、偽造判定回数毎に運営サーバ4の運営者がカード発行者に対して偽造判定サービスの利用による料金を請求することができる。
また、(s3)後で更新された加盟店管理テーブルは、加盟店管理サーバ6に送信される(s12)。これにより、加盟店管理者は、偽造判定のための偽造判別端末12の利用頻度とともに、どの加盟店でどの程度偽造カードが利用されたか確認することができる。その結果、偽造カードの利用頻度が高い加盟店を特定し、偽造カードに対するセキュリティ対策をそのような加盟店で重点的に行うことができる。
なお、(s11)や(s12)はカウント値がある程度累積してから実行されてもよいし、カウントされる毎に実行されてもよい。
一方、(s2)でプロセッサ127が偽造カードと判定した場合、プロセッサ127の偽造判定手段は、撮像手段接続端子133を介して接続された撮像手段13により判定と同時に、あるいは判定してから所定の時間内にクレジットカードの利用者を自動撮像する。撮像手段13により撮像された偽造カード利用者画像データはプロセッサ127に出力される。得られた偽造カード利用者画像データは判定データとともに運営サーバ4に送信される。
また、運営サーバ4の偽造通知手段42cは、真偽判定結果データが偽造のカードであることを示す場合、図6に示すように、警備サーバ5に対して偽造カード検出通知を行って警備を促す(s51)。この偽造カード検出通知は、偽造カードであることを示す判定結果にその判定の基礎となった検出データと、偽造カードが検出された加盟店を特定する情報、偽造カード利用者画像データを送信する。警備サーバ5で検出データを受信すると、警備員はその検出データとともに送信された加盟店を特定する情報、偽造カード利用者画像データに基づき、加盟店に出向き、偽造カード利用者の追跡を行う。また、加盟店に設置された偽造判別端末12内のホルダ126には、偽造カードが取り込まれているため、警備員はこの偽造判別端末12の本体カバー122を取り外してホルダ126内に取り込まれた偽造カードを取り出し、偽造カード利用者の追跡に利用することができる。なお、これら偽造カード、偽造カード利用者画像データ、検出データを証拠として用いることにより偽造カード利用者を逮捕する条件が満たされる可能性が高くなる。
また、偽造カードが検出された場合も、運営サーバ4のカウント手段42b及び加盟店管理手段42dは、偽造カードが検出されない場合の偽造判定処理で行ったのと同様の処理(s11,s12)を実行する。この場合、加盟店管理手段42dは、偽造判定処理毎のカウント値を1回分カウントするとともに、偽造カードが検出された場合として1回カウントする。
偽造カードが検出された場合には、決済する必要が無いため、読取部125a〜125eで読み取られた読取データはカード決済端末11に送信されなくてもよい。
次に、ライフチェック処理について説明する。
ライフチェック処理は、電源のオン/オフ状態を検出することによる第1のライフチェック処理、本体カバー122の取り外しの有無を検出することによる第2のライフチェック処理、書換不能データ記録媒体128bに記録されたIDや、IPアドレス、電話番号などの加盟店情報を定期的に確認することによる第3のライフチェック処理からなる。
第1のライフチェック処理は、偽造判別端末12の電源検知センサ129aが電源がオフにされたことを検知し、電源オフ検知データをプロセッサ127に出力する。プロセッサ127のライフチェック手段は、この電源オフ検知データを運営サーバ4に送信した後、プロセッサ127に接続された書換可能メモリ128aに格納された送信用プログラム及び判定条件テーブルなどのすべてのプログラム及びデータを消去するとともに、プロセッサ127の処理を終了する。これにより、偽造判別端末12自体が偽造判定手段、カウント情報送信手段、ライフチェック手段として機能しなくなり、さらに端末12内のプログラムを解析することができなくなる。
電源オフ検知データを受信した運営サーバ4のライフチェック手段は、受信した電源オフ検知データに基づき警備サーバ5に電源がオフになったことを加盟店を特定する情報とともに通知する。この通知を受け、警備サーバ5側の警備員は、偽造判別端末12が設置された加盟店に出向いて電源がオフになった状況を早期に確認することができる。
第2のライフチェック手段は、偽造判別端末12のカバー開閉検知センサ129bがカバーが取り外されたことを検知し、カバーが取り外されたことを特定するカバー検知データをプロセッサ127に出力する。プロセッサ127のライフチェック手段は、このカバー検知データを運営サーバ4に送信した後、プロセッサ127に接続された書換可能メモリ128aに格納された送信用プログラム及び判定条件テーブルなどのすべてのプログラム及びデータを消去するとともに、プロセッサ127の処理を終了する。これにより、偽造判別端末12自体が偽造判定手段、カウント情報送信手段、ライフチェック手段として機能しなくなり、さらに端末12内のプログラムを解析することができなくなる。
カバー検知データを受信した運営サーバ4のライフチェック手段は、受信したカバー検知データに基づき警備サーバ5に本体カバー122が取り外された状態になったことを、加盟店を特定する情報とともに通知する。この通知を受け、警備サーバ5側の警備員は、偽造判別端末12が設置された加盟店に出向いて本体カバー122が取り外されるに至った状況を早期に確認することができる。なお、偽造判別端末12のオペレータが本体カバー122を取り外して作業する場合には、例えば外部端末接続端子132から端末を接続し、プロセッサ127のライフチェック手段としての機能を一旦停止させることにより可能となる。
図7は第3のライフチェック処理の動作を説明するための図である。第3のライフチェック処理では、運営サーバ4のライフチェック手段42aは偽造判別端末12に対してライフチェック要求を行う(s61)。このライフチェック要求に応答して、偽造判別端末12のプロセッサ127はライフチェック手段として機能し、ライフチェック処理を実行する(s62)。具体的には、ライフチェック手段は、書換可能メモリ128aに格納されたIPアドレスや電話番号からなる加盟店情報を読み出す。また、ライフチェック手段は、書換不能データ記録媒体128bに記録されたIDをID読取センサ128cで読み取る。
そして、これらIPアドレス、電話番号、IDをライフチェック結果データとして運営サーバ4に送信する(s63)。運営サーバ4のライフチェック手段42aは、このライフチェック結果データを加盟店情報記憶手段43に格納された加盟店情報テーブルに基づき照合し、それぞれが一致しているか否かを判定する。一致していない場合には、異常有りと判定して異常有りであることを特定する情報を加盟店を特定する情報とともに警備サーバ5に送信してライフ確認要求を行う(s64)。警備サーバ5の警備員は、偽造判別端末12が設置された加盟店に出向いて異常の有無を早期に確認することができる。
また、運営サーバ4のライフチェック手段42aは、(s64)のライフ確認要求と同時、あるいはそれと前後してライフ終了要求を偽造判別端末12に行う(s65)。偽造判別端末12側のライフチェック手段は、このライフ終了要求に応答して、プロセッサ127に接続された書換可能メモリ128aに格納された送信用プログラム及び判定条件テーブルなどのすべてのプログラム及びデータを消去するとともに、動作を終了する。これにより、偽造判別端末12自体が偽造判定手段、カウント情報送信手段、ライフチェック手段として機能しなくなる。これにより、偽造カードが利用される危険を異常が発生した場合に即座に低減することができる。
ライフチェックにより各種プログラムやデータなどが消去された場合、例えば外部端末接続端子132から端末を接続し、新たにその端末や運営サーバ4からプログラム及びデータのダウンロード作業を行うことにより、再度偽造判別端末12を偽造判定手段などとして機能させることができる。また、この再度のダウンロードを行う際、書込不能データ記録媒体128bに記録されたIDを外部端末を用いて更新するのが望ましい。IDを更新した場合には、偽造判別端末12から運営サーバ4に対して更新IDの登録要求を行い、運営サーバ4側でIDの更新処理を行うことにより、更新されたIDにより再度の判別システム利用が可能となる。このIDの更新は、例えば外部端末接続端子132に接続した端末からプロセッサ127を制御することにより実行してもよいし、予め外部接続端末132と書換不能データ記録媒体128bとを接続しておきプロセッサ127を介さずに実行してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
書換不能データ記録媒体128bに記録された書換不能データ(ID)をID読取センサ128cで読み出す例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、書換可能メモリ128aの一部に設けられた書換不能領域にIDを予め書き込ませ、この書換不能領域のIDをプロセッサ127が読み出すようにしてもよい。
また、サーバ4と偽造判別端末12との情報の送受信や、他のサーバや端末間の情報の送受信は無線通信でも有線通信でもよい。
また、カード決済端末11及び偽造判別端末12により加盟店端末群1を構成する場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、決済に必要な決済金額、決済の対象となった商品データ、加盟店情報などの決済必要情報を入力する入力手段を偽造判別端末12が備え、またこれら決済必要情報を含む決済データを送信する送信手段を備えることにより、カード決済端末11を設置することなく偽造判別端末12単独の構成に置換することができる。
また、磁気カードを例に説明したが、例えばICカードなど磁気カード以外のカードの場合でも、センサ125a〜125eをICカード用の構成に置換することにより、本発明を適用できる。また、プロセッサ127のライフチェック手段はライフチェックにより書換可能メモリ128aのプログラム及びデータを消去する場合を示したが、単にプロセッサ127によるライフチェック手段、偽造判定手段などとしての機能を停止させるのみでもよい。
また、ライフチェックとして電源検知とカバー開閉検知により機能を停止しプログラムやデータを消去する場合を示したが、これに限定されない。端末12内のプログラムなどを解析するために、通常の偽造判別に必要の無い作業を検知する検知センサを設け、この検知センサにより、そのような作業を検知して機能停止やプログラム・データの消去を行うものであれば、何でも本発明を適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る偽造カード防止システムの全体構成を示す図。 同実施形態に係る加盟店端末群の詳細な構成を示す図。 同実施形態に係る運営サーバの詳細な構成を示す図。 同実施形態に係る偽造判定処理の動作を示す図。 クレジットカードの構成の一例を示す図。 同実施形態に係る偽造判定処理で偽造カードを検出した場合の動作を示す図。 同実施形態に係るライフチェック処理の動作を示す図。
符号の説明
1・・・加盟店端末群、2・・・カード発行者サーバ、3・・・カード決済サーバ、4・・・運営サーバ、5・・・警備サーバ、6・・・加盟店管理サーバ、7・・・カード決済ネットワーク、8・・・ネットワーク、11・・・カード決済端末、12・・・偽造判別端末、13・・・撮像手段、121・・・端末本体、122・・・本体カバー、123・・・クレジットカード挿入部、124・・・搬送機構、124a・・・偽造判定領域、125a・・・表面磁気コード読取部、125b・・・裏面磁気コード読取部、125c・・・エンボス読取部、125d・・・ホログラム読取部、125e・・・マイクロ文字読取部、126・・・ホルダ、127・・・プロセッサ、128a・・・書換可能メモリ、128b・・・書換不能データ記録媒体、128c・・・読取センサ、129a・・・電源検知センサ、129b・・・カバー開閉検知センサ、130・・・コントローラ、131・・・通信インタフェース、132・・・外部接続端子、133・・・撮像手段接続端子

Claims (5)

  1. 磁気カードの主面に形成されたエンボス加工、ホログラム及びマイクロ文字の少なくとも一つを検出する検出手段と、
    前記磁気カードの主面及び裏面の少なくとも一つに設けられた磁気コードを読み取る磁気コード読取手段と、
    前記検出手段及び前記磁気コード読取手段により検出されたデータに基づき前記磁気カードが偽造か否かを判定する偽造判定手段と、
    前記偽造判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
    異常が発生したことを検知した場合、又は機能停止要求データを受信した場合に、前記検出手段、前記磁気コード読取手段、前記偽造判定手段としての機能の少なくとも一つを停止させる機能停止制御手段と
    を備えた端末と、
    前記端末の偽造判定手段が偽造であると判定した場合に、前記磁気カードを前記端末に挿入した挿入者を撮像する撮像手段と
    を備えた偽造カード判別システム。
  2. 請求項1に記載の偽造カード判別システムにおいて、
    前記端末の出力手段から出力された判定結果が偽造であることを特定する情報である場合に、該判定結果を出力して出力先に前記端末の警備を促す偽造通知手段を備えたサーバを更に備えた偽造カード判別システム。
  3. 請求項2に記載の偽造カード判別システムにおいて、
    前記サーバは、
    前記判定結果を受信する毎に前記判定結果に応じて判定回数及び偽造カード検出回数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段のカウント値を前記端末を識別する情報に関連付けて格納する記憶手段と
    を更に備えた偽造カード判別システム。
  4. 請求項2に記載の偽造カード判別システムにおいて、
    前記サーバは、
    前記判定結果を受信する毎に判定回数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段のカウント値を前記偽造判定の対象となったカードのカード発行者を識別する情報に関連づけて格納する記憶手段と
    を更に備えた偽造カード判別システム。
  5. 前記端末はPOS端末との通信手段を有している請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の偽造カード判別システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010044594A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Fujitsu Ltd 認証方法、プログラム、及び認証装置

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