JP2005141719A - 制御機器の入力回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力電流を減じずに入力回路全体における消費電力を低減し、かつ、耐ノイズ特性を向上した制御機器の入力回路を提供する。
【解決手段】本発明の入力回路は、入力スイッチに接続された電力変換手段3と、電力変換手段から電力が供給され、入力スイッチのオン/オン動作にもとづくオン/オフ信号と電気的に絶縁されたオン/オフ信号を、プログラマブルコントローラ30に出力する信号結合手段4とを備え、入力スイッチがオンしたとき外部直流電源が出力する第1の電力から、電力変換手段から信号結合手段に供給する第2の電力を、差引いた差電力を電力変換手段によって外部直流電源に帰還するように電力制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、PLC(プログラマブルコントローラ)、シーケンサ、インバータ装置等の制御機器における入力回路に関し、特に消費電力を低減し、かつ、耐ノイズ特性を向上した入力回路に関するものである。
消費電力を低減した入力回路として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この入力回路は、外部直流電源に並列に接続され入力スイッチを介しフォトカプラが接続された複数の回路を有し、絶縁型コンバータを備えている。
図10に、この入力回路を示す。外部直流電源2にn個(nは、1以上の整数)の入力スイッチSW1 〜SWn が接続され、これらの各入力スイッチとPLC回路30との間に入力回路が設けられている。この入力回路では、入力スイッチSW1〜SWn が入力抵抗RIN1 〜RINn を介して接続されたスイッチング素子Q1〜Qn 、これらのスイッチング素子の入力端子に接続されたフォトカプラPC1 〜PCn 、これらのフォトカプラの発光素子に直列に接続された限流抵抗RL1〜RLnと、フォトカプラの受光素子に接続されたプルアップ抵抗RP1〜RPnと、二次側出力電圧を各フォトカプラの発光素子に供給する絶縁型コンバータ20とを備えることにより、全体で消費電力を低減させている。
特開平4−42306号公報
特許文献1に記載の入力回路では、外部直流電源VINは各スイッチング素子Q1 〜Qn のオン/オフに必要な電流を供給する。絶縁型コンバータ20は各フォトカプラの駆動に必要な電流を供給する。スイッチング素子Q1〜Qn のオン/オフのために外部直流電源VINより供給する電流は、各フォトカプラPC1 〜PCnの駆動電流に比較して格段に少なくてすむので、入力抵抗RIN1 〜RINn に流れる電流値が小さくなり入力抵抗で消費される電力が低減でき、入力抵抗における発熱量が抑制でき、全体で消費電力が低減できる。
しかし、もし、入力スイッチSW1 〜SWn とスイッチング素子Q1〜Qn との配線の経路が長い場合、入力抵抗を流れる電流値を小さくすると、抵抗における消費電力が低減できるが、耐ノイズ特性が低下するという問題が生じる。何故ならば、回路の入力インピーダンスが大きくなると、配線自身の浮遊容量,電磁誘導等により配線を流れる電流による高周波ノイズが増加し、または配線が外部からの電気的外乱を受けて、いわゆる、信号対ノイズの比が劣化し、スイッチング素子Q1〜Qn へのオン/オフ信号の識別が困難となる問題を生じる虞があるからである。
そこで、入力スイッチとスイッチング素子との配線の経路が長い場合、この問題を解決するために、入力抵抗を流れる電流値は耐ノイズ特性が保証できる電流値の範囲内で、かつ、電流値が最小となるような入力抵抗RIN1 〜RINn の抵抗値を選択する必要がある。結局、入力抵抗に流れる電流の値は多くせざるを得なくなるので、入力抵抗で消費される電力が回路全体で増える問題が生じる。結局、従来の入力回路は耐ノイズ特性と低消費電力化が両立しない。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、入力電流を減じずに入力回路全体における消費電力を低減し、かつ、耐ノイズ特性を向上した制御機器の入力回路を提供することにある。
本発明は、外部直流電源に接続されたn個(nは、1以上の整数)の入力スイッチと、制御機器との間に設けられ、前記各入力スイッチに接続された前記制御機器の入力回路において、前記入力スイッチに接続された電力変換手段と、前記電力変換手段から電力が供給され、前記入力スイッチのオン/オフ動作にもとづくオン/オフ信号と電気的に絶縁されたオン/オフ信号を、前記制御機器に出力する信号結合手段とを備え、前記入力スイッチがオンしたとき前記外部直流電源が出力する第1の電力から、前記電力変換手段から前記信号結合手段に供給する第2の電力を、差引いた差電力を前記電力変換手段によって前記外部直流電源に帰還するように電力制御することを特徴とする。
さらに好適には、第1の電力が、入力回路の入力インピーダンスが一定となるように入力回路の入力電圧に比例した電流制御により電力制御することを特徴とする。
さらに好適には、電力変換手段は、入力電圧に比べて高い出力電圧を出力するDC/DCコンバータであることを特徴とする。
さらに好適には、DC/DCコンバータは、チョッパ型またはチャージポンプ型DC/DCコンバータからなることを特徴とする。
さらに好適には、信号結合手段が、フォトカプラからなることを特徴とする。
さらに、電力変換手段は、入力電圧より高い出力電圧を出力するチョッパ型DC/DCコンバータであり、かつ、信号結合手段は、1次側コイルと2次側コイルを有するトランスからなり、1次側コイルをチョッパ型DC/DCコンバータのコイルと兼用とし、第1の電力を1次側コイルに供給し、第2の電力を2次側コイルに供給し第1の電力と第2の電力の差電力をチョッパ型DC/DCコンバータによって外部直流電源に帰還するように電力制御することを特徴とする。
本発明によれば、入力スイッチがオンしたときに外部直流電源が出力する第1の電力から信号結合手段に供給する第2の電力を差引いた差電力を電力変換手段によって外部直流電源に帰還するように電力制御するので、入力回路全体で低消費電力化ができ、かつ、配線における耐ノイズ特性の向上を図ることができる。
以下に図面を参照し、本発明の入力回路の実施例を説明する。
本実施例は、本発明の入力回路をPLCに適用したものである。
まず、本発明の入力回路の全体の構成について図1にもとづいて説明する。図中、1は入力回路群を示す。この入力回路群1は、n個(nは、1以上の整数)の入力スイッチSW1 〜SWn とPLC30との間に設けられたn個の入力回路1-1〜1-nよりなる。各入力スイッチSW1〜SWn には、外部直流電源2が接続される。
入力スイッチSW1 〜SWnは、入力回路1-1〜1-nの入力手段であり、具体的には、機械的な接点、例えば、アナログスイッチ、カードリレー等を開閉することにより電流経路をオン/オフするスイッチを用いたものの他、電気的センサ、例えば、2線式センサを用いたもの等で構成できる。
入力回路1-1〜1-nは、それぞれ同一の回路であり、以下、代表的に入力回路1-1について説明する。
入力回路1-1は、電力変換手段3と信号結合手段4から構成されている。
電力変換手段3は、例えば、チョッパ型またはチャージポンプ型DC/DCコンバータであり、外部直流電源2から電力変換手段3に供給する第1の電力W1 を入力する。電力変換手段3は、信号結合手段4に第2の電力W2を供給し、第1の電力W1 からなる第2の電力W2 を差引いた差電力W3 を外部直流電源2に帰還する。
信号結合手段4は、例えば、フォトカプラまたはトランスであり、入力スイッチSW1 のオン/オフ動作に応じたオン/オフ信号を入力とし、その信号に応じた電気的に絶されたオン/オフ信号をPLC30に出力する。
以上のように、本発明に係る入力回路の全体の構成は、入力スイッチSW1 〜SWn と入力回路1-1〜1-nとの組み合わせからなる回路が、外部直流電源2とPLC30との間に並列に接続されている。
次に、図1の入力回路の動作について説明する。
入力スイッチSW1 がオンすると、外部直流電源2から入力回路1-1に電力が供給される。入力回路1-1に供給された第1の電力W1 のうち、その一部である第2の電力W2 が電力変換手段3によって信号結合手段4に供給され、その残りの電力、すなわち第1の電力W1から第2の電力W2 を差引いた差電力W3 が、外部直流電源2の正極側P1 点に帰還される。いま電力変換手段3の電力変換効率を100%とすると、電力変換手段3における消費電力はゼロとなるので、外部直流電源2が供給する電力は、基本的に信号結合手段4における消費電力に相当する。例えば、信号結合手段4としてフォトカプラを用いた場合、外部直流電源2が入力回路1-1を動作させるために供給する電力は、発光ダイオードを発光させる電流を制限する、例えば、図2に示す限流抵抗5に流れる電流による消費電力と一致する。また、信号結合手段4としてトランスを用いた場合、基本的に消費電力はゼロと見なせる。
結局、外部直流電源2から供給する第1の電力W1 のうち、信号結合手段4に入力する第2の電力W2 を差引いた差電力W3を、電力変換手段3により外部直流電源2に帰還することによって、外部直流電源2が供給する電力を極小に抑制することができる。
なお、差電力W3 が外部直流電源2に帰還できるためには、電力変換手段3の出力電圧が、外部直流電源2の正極電圧より大きくなければならない。このため電力変換手段3は、DC/DCコンバータの機能により、出力電圧を高めるように構成されている。
従来技術と同様に、本発明の入力回路1-1においても、入力スイッチSW1 から入力回路1-1までの配線の経路が長いと、配線の浮遊容量,電磁誘導等のため高周波ノイズが発生し、または配線に外乱を受けて電気的耐ノイズ特性が劣化する虞がある。しかし、本発明では、入力スイッチSW1がオンしたとき外部直流電源2が出力する第1の電力W1 から、信号結合手段4の入力部に供給する第2の電力W2 を差引いた差電力W3を電力変換手段3によって外部直流電源2に帰還するので、配線に大きな電力を供給することが可能となる。したがって、信号対ノイズ比を大きくできるので、耐ノイズ特性が改善される。配線に大きな電力を供給したとしても、電力変換手段3の電力変換効率が100%であれば、電力変換手段3では電力が全く消費されないので、入力回路全体で実質的に消費する電力は低減できる。もし、電力変換手段3を構成する回路素子による電力損失が生じ、電力変換効率が100%に至らない場合には、電力変換手段3の電力変換効率が100%より悪化した分だけ、外部直流電源2の供給電力を増大させることになる。
さらに、第1の電力W1 が、入力回路1-1の入力インピーダンスが一定となるように入力回路1-1の入力電圧に比例した電流制御により電力制御するので、入力回路1-1が終端抵抗と見られるように制御でき、入力回路1-1に接続する入力スイッチSW1の仕様を変更しないので、耐ノイズ特性が悪化しない。
以上、入力回路1-1の動作を説明したが、他の入力回路1-2〜1-nの動作も同様である。
入力回路1-1の構成を、図2にもとづいて詳細に説明する。
入力回路1-1は、電力変換手段3であるチョッパ型DC/DCコンバータ3-Aと、信号結合手段4-Aから構成される。
チョッパ型DC/DCコンバータ3-Aは、コイル41、スイッチング素子43、整流用ダイオード44、平滑用コンデンサ45、電流変化低減用コンデンサ51、電流検出器46、電流指令発生器47、電流制御器48、PWM制御部49、駆動回路50から構成される。
スイッチング素子43は、例えば、電界効果トランジスタ(以下、FETという)であり、入力回路1-1に供給される直流電圧をパルス電圧に変換するためのスイッチング素子である。
電流検出器46は、外部直流電源2から入力スイッチSW1 を経てチョッパ型DC/DCコンバータ3-Aのコイルに流入する電流ICを検出し、電流検出信号IC *として電流制御器48に出力する。例えば、0.01Ωなる抵抗を配線上に配置し、抵抗の両端の電圧を計測した後、この電圧と抵抗の値から電流を演算処理する。
電流指令発生器47は、入力電流指令信号I* を発生する発生器であり、入力回路1-1の入力インピーダンスRINが一定となるように、入力回路1-1の入力電圧VINとすると、入力電圧VINを入力インピーダンスRINの逆数を乗算し得られた入力電流指令信号I*を電流制御器48に出力する。
電流制御器48は、入力電流指令信号I* および電流検出信号IC *を入力し、入力電流指令信号I* から電流検出信号IC *を減算し、得られた電流偏差信号εI をPWM制御部49に出力する。
PWM制御部49は、パルス幅変調制御部であり、制御信号として電流偏差信号εI を入力し、パルス幅変調(Pulse Width Modulation)信号(以下、PWM信号という)を発生し、駆動回路50に出力する。
駆動回路50は、スイッチング素子43をスイッチング駆動する回路であり、PWM信号でスイッチング素子43をオン/オフ制御する。
一方、信号結合手段4-Aは、入力スイッチSW1 によるオン/オフ信号を入力とし、この入力信号と電気的に絶縁されたオン/オフ信号をPLC30に出力する手段であり、フォトカプラPCと、限流抵抗5から構成される。
フォトカプラPCは、発光素子(例えば、発光ダイオード)および受光素子(例えば、フォトトランジスタ)から構成され、発光素子と受光素子とを光によって結合し、1次側と2次側を電気的に絶縁したものである。
限流抵抗5は、発光素子と直列に接続され、入力スイッチSW1 がオン時に、発光ダイオードを発光させるために必要な電流を制御する。例えば、外部直流電源2の直流電圧が24Vとすると、フォトカプラPCの発光ダイオードに流す電流IBを2mAとすれば、限流抵抗5は約11.4kΩとなる。ここで、発光ダイオードの順方向の電圧降下VF は1.2Vとする。
なお、図2において、COMはグランド(接地)を意味している。図から明らかなように、信号結合手段4-Aでは、これらCOMは電気的に絶縁されている。
次に、図2の入力回路1-1の動作を、詳細に説明する。
入力スイッチSW1 がオンすると、外部直流電源2がチョッパ型コンバータ3-Aに第1の電力W1 を供給する。第1の電力W1 がチョッパ型コンバータ3-Aの入力部S点において2分岐される。一方の第2の電力W2が信号結合手段4-AのフォトカプラPCに供給され、他の電力すなわち第1の電力W1 から第2の電力W2を差引いた差電力W3 を、外部直流電源2に帰還する。
この場合のチョッパ型DC/DCコンバータ3-Aの動作を説明する。PWM制御部49からのPWM信号によりスイッチング素子43がオンすると、外部直流電源2、コイル41、スイッチング素子43、コモン配線よりなるループを経て電流が流れる。つまり、スイッチング素子43をオンしているときに、コイル41に電磁エネルギーが蓄えられる。いまスイッチング素子43の抵抗が0Ωとすると、入力回路1-1上R点の出力電圧VOUT はゼロボルトになるので、整流用ダイオード44はオフとなる。
一方、スイッチング素子43がオフすると、コイル41に逆起電力が発生し極性が反転してコイル41に蓄積された電磁エネルギーが放出される。つまり、スイッチング素子43がオフの期間では、入力回路1-1の入力電圧VINとコイル41が出す電圧とが加わって、入力回路1-1上のR点に出力電圧VOUT が出力される。
スイッチング素子43がオフのとき、コイル41の両端の電圧VL とすると、VOUT は次式で表される。
OUT =VIN+VL
これにより入力回路1-1上のR点の出力電圧VOUT は入力電圧VINに比べてVL だけ高い電圧となる。このとき整流用ダイオード44はオンする。したがって、外部直流電源2、コイル41、整流用ダイオード44、平滑用コンデンサ45,コモン配線よりなるループを経て電流が流れる。
入力スイッチSW1 がオンされているときに、スイッチング素子43のオン/オフが繰り返され、平滑用コンデンサ45には、入力電圧VINより大きい出力電圧が供給される。
図5は、入力回路1-1における入力電圧VIN、スイッチング信号のタイミング、コイル両端電圧VL 、電流IC 、R点出力電圧VOUT、フォトカプラの入力電圧VPCと時間との関係を示す図である。ここで、縦軸は、図5(A)では入力電圧VIN、図5(B)ではスイッチング素子43へのスイッチング信号のタイミング、図5(C)ではコイル41の両端における電圧VL、図5(D)では入力回路1-1の電流IC 、図5(E)ではR点における出力電圧VOUT 、図5(F)ではフォトカプラPCの入力電圧VPCを示し、横軸は、経過時間を示す。
図5(A)に示すように入力スイッチSW1 がオンすると、入力電圧VINが入力回路1-1上S点に印加される。仮に電流偏差信号εIが限りなくゼロのとき、デューティ2.5:97.5(オン期間2.5%、オフ期間97.5%)とすると、PWM制御部49により出力される電流偏差信号εIに対応したスイッチング信号(PWM信号)のタイミングは、図5(B)に示すようになる。
このスイッチング信号により、スイッチング素子43がオン/オフされ、図5(C)に示すように、コイル41両端にパルス状の電圧VL が発生する。プラス側がマイナス側より振幅が低いのは、整流用ダイオード44の順方向電圧降下を0.6Vとしたためである。コイル41両端に発生する電圧VLの変化により、図5(D)に示すように、脈流分を有する電流IC が流れる。図5(E)に示すように、入力回路1-1におけるR点の出力電圧は、図5(A)の電圧VINと図5(C)の電圧VLとを加算した電圧となる。さらに、この出力電圧VOUT が整流用ダイオード44を通って平滑用コンデンサ45により平滑されて、直流の出力電圧となる。
ところで、チョッパ型DC/DCコンバータ3-Aから出力される差電力W3 に相当する電流の変化の一例として、いま、スイッチング素子43がオンし、入力電圧VIN=24V、入力電流IA=26mA、フォトカプラPCのダイオードを流れる電流IB =2mAとすると、IA からIB を減算した差電流ICは24mAであり、コイル41の両端の電圧VL は24Vとなる。
一方、コイル41のインダクタンスL=200μHとすると、コイル41における単位時間当たりの電流変化ΔIは、レンツの法則により1.2×105 A/秒となる。このときPWM制御部49により出力されるスイッチングパルス信号(PWM信号)の周波数Fが500kHz、スイッチング素子43のオン期間とオフ期間の比2.5/97.5とすると、スイッチング信号の周期T=2×10-6秒、オン期間の時間T1=T/40秒、したがって、オン期間における電流変化ΔIT1=ΔI×T1=6mAとなる。入力回路1-1のコンデンサ51は、入力電流IAの電流変化ΔIT1を低減するために使用し、さらに、入力スイッチSW1 のオン/オフ動作によるフォトカプラPCへのオン/オフ信号の周波数よりPWM信号のスイッチング周波数を十分に高く選ぶと、コンデンサ51の容量が小さくなり、その結果、入力回路1-1の周波数特性が向上する。よって、入力回路1-1におけるR点の出力電圧VOUTは24.6Vとなる。その結果、平滑用コンデンサ45で平滑された直流電圧は、入力電圧VIN=24Vよりも大きくなる。したがって、電力W3を外部直流電源に帰還させることが可能となる。
入力回路の他の例の構成および動作を、図3にもとづいて詳細に説明する。図3において、図2と同一の要素には同一の符号を付して示している。
まず、構成について説明する。入力回路1-1は、電力変換手段であるチャージポンプ型DC/DCコンバータ3-Bと、信号結合手段4-Aであるフォトカプラから構成される。すなわち、チャージポンプ型DC/DCコンバータ3-Bは、電流検出器46、電流指令発生器47、電流制御器48、パルス周波数制御発振回路61、スイッチ制御部62、チャージポンプ用コンデンサ63、コンデンサ切替えスイッチ64(SWC1〜SWC4)、整流用ダイオード44、平滑用コンデンサ45から構成される。チャージポンプ用コンデンサ63は、例えば、セラミックコンデンサであり、チャージポンプ型DC/DCコンバータの昇圧作用を行うために必要なコンデンサである。信号結合手段4-Aは、図2の信号結合手段と同じである。
パルス周波数制御発振回路61は、パルス幅を一定としパルス周波数を電流偏差信号εI に比例させたパルス信号を発生する。すなわち、電流制御器48からの電流偏差信号εI に従って、パルス幅が一定の搬送波のパルス周波数を変調させる回路である。例えば、電流偏差信号εIの振幅が大きいときは周波数を高く、逆に電流偏差信号εI の振幅が小さいときは、周波数を低く変調する。
コンデンサ切替えスイッチSWC1〜SWC4は、例えば、スイッチング用トランジスタであり、チャージポンプ用コンデンサ63を充電または放電するための電気的切替えスイッチである。
スイッチ制御部62は、パルス周波数制御発振回路61から出力するパルス信号を入力とし、コンデンサ切替えスイッチSWC1〜SWC4の組み合わせを替えるようにしたスイッチ指令信号を出力する。具体的には、コンデンサ切替えスイッチSWC1〜SWC4が、SWC1とSWC3、SWC2とSWC4のような2つの組み合わせとなるようにする。例えば、スイッチ制御部62によりスイッチ指令信号がオンしたとき、SWC2とSWC4がオンするように、一方、スイッチ指令信号がオフしたときには、SWC1とSWC3がオンするように制御する。
次に、図3の入力回路1-1の動作を説明する。図2と同様に、外部直流電源2から供給される第1の電力W1 は、入力回路1-1上の点Sにおいてチャージポンプ型DC/DCコンバータ3-B側の第3の電力W3と信号結合手段4-A側の第2の電力W2 (=W1 −W3 )とに分岐供給される。
スイッチ制御部62から出力されるスイッチ指令信号がオンすると、コンデンサ切替えスイッチ64のうちSWC2とSWC4がオンし、SWC1とSWC3がオフする。これにより、外部直流電源2、コンデンサ切替えスイッチSWC2、チャージポンプ用コンデンサ63、コンデンサ切替えスイッチSWC4、コモン配線よりなるループを経て電流が流れる。そうするとチャージポンプ用コンデンサ63に電荷が蓄積する。次に、スイッチ指令信号がオフすると、コンデンサ切替えスイッチ64のうち、SWC1とSWC3がオンし、SWC2とSWC4がオフする。これにより、外部直流電源2、コンデンサ切替えスイッチSWC3、チャージポンプ用コンデンサ63、コンデンサ切替えスイッチSWC1、整流用ダイオード44、平滑用コンデンサ45、コモン配線よりなるループを経て電流が流れ、コンデンサ63が放電する。これにより入力回路1-1上のR点における出力電圧VOUT は、入力電圧VINの最大2倍まで昇圧できる。
この出力電圧VOUT は、ダイオード44およびコンデンサ45で平滑されて、直流電圧を発生する。この直流電圧は、入力電圧VINより大きい。
したがって、電力変換手段3-Bによって出力電圧VOUT にもとづく電力を外部直流電源2に帰還することができる。したがって、この場合についても入力回路全体で消費電力の低減化が図ることができ、かつ、配線における耐ノイズ特性の向上も図ることができる。
図6は、入力回路1-1における入力電圧VIN、スイッチ指令信号のタイミング、コンデンサ電流ID 、電流IC 、R点出力電圧VOUT、フォトカプラの入力電圧VPCと時間との関係を示す図である。ここで、縦軸は、図6(A)では入力電圧VIN、図6(B)ではスイッチ制御部62からのスイッチ指令信号のタイミング、図6(C)ではチャージポンプ用コンデンサ63に流れる電流ID、図6(D)では入力回路1-1の電流IC 、図6(E)ではR点における出力電圧VOUT 、図6(F)ではフォトカプラPCの入力電圧VPCを示し、横軸は、経過時間を示す。
図6(A)に示すように、入力スイッチSW1 がオンすると、入力電圧VINが入力回路1-1上のS点に印加される。仮に電流偏差信号εI がゼロのときデューティ50%とし、パルス周波数制御発振回路61により電流偏差信号εIに対応したスイッチ指令信号のタイミングは、図6(B)に示すようになる。
このスイッチ指令信号により、スイッチSWC1〜SWC4がオン/オフされ、図6(C)に示すように、チャージポンプ用コンデンサ63に対し充・放電作用を行わせた結果、コンデンサに流れる電流を示す。図6(D)は、脈流分を含む電流IC を示す。図6(E)に示すように、スイッチ指令信号がオンのとき入力回路1-1上R点の出力電圧VOUT はゼロボルトとなる。
入力回路のさらに他の例の構成および動作を、図4にもとづいて詳細に説明する。図4において、図2と同一の要素には、同一の符号を付して示している。この場合、電流検出器46への電流検出信号IC は入力電流IA と同一である。
まず、構成について説明する。入力回路1-1は、チョッパ型DC/DCコンバータ3-Aと、信号結合手段4-Bであるトランス42から構成されている。トランス42は、1次側コイル42P 、2次側コイル42S から構成される。すなわち、図4は信号結合手段がトランス42である点において図2と異なる。
次に、図4の入力回路1-1の動作を説明する。基本的な動作について前記チョッパ型DC/DCコンバータ3-AとフォトカプラPCとの組み合わせの入力回路と同様であるので、フォトカプラに代わる信号結合手段の動作についてのみ説明する。スイッチング素子43がオン/オフ動作することによって、コイル42の1次側コイル42P の両端に電圧が発生する。この電圧が発生すると、2次側コイル42Sにも電圧が発生する。何故ならば、スイッチング素子43のオン/オフ信号によってトランスの1次側コイル42P に流れる電流が時間の経過に伴って変化し、1次側コイル42Pに逆起電力を発生し、この逆起電力が、トランス42の電磁誘導作用によって2次側コイル42S に新たな電圧を誘起するからである。スイッチング素子43のオン/オフに応じてトランスの2次側に誘起される電圧は脈流分を含んでいるので、例えば、コンデンサを使用した平滑回路と、平滑回路の出力電圧と基準電圧とを比較し、前記出力電圧が前記基準信号より大きいときHIGH信号、出力電圧が基準信号より小さいときLOW信号を出力するコンパレータとを使用することによって、入力スイッチのオン/オフに応じて、電気的に絶縁されたオン/オフ信号をPLC回路30に出力することができる。
図7は、入力回路1-1における入力電圧VIN、スイッチング信号のタイミング、トランス1次側電圧VLP、トランス2次側電圧VLS、電流IC 、R点における出力電圧VOUT と時間との関係を示す図である。ここで、縦軸は、図7(A)では入力電圧VIN、図7(B)ではスイッチング素子43へのスイッチング信号のタイミング、図7(C)ではトランス42の1次側電圧VLP、図7(D)ではトランス42の2次側電圧VLS、図7(E)では電流IC、図7(F)ではR点における出力電圧VOUT を示し、横軸は、経過時間を示す。
図7(D)に示すトランス2次側電圧VLSにもとづいて、入力スイッチSW1 のオン/オフ信号に応じた電気的に絶縁されたオン/オフ信号が得られる。
図8は、本発明の入力回路をバスパワーシステムに適用した構成を示す図である。ここに、バスパワーとは、通常、DeviceNET、USB等のようなケーブルから供給された電源を使用し、周辺機器を動作させる方式をいう。
従来、PLC(プログラマブルコントローラ)を複数個の入力スイッチの入力回路群から遠くに離して被制御装置を制御する場合、入力スイッチに接続した入力回路の電源をケーブルから供給できるようにするバスパワーを使用したリモートI/Oを使用することがある。
しかし、上記の場合、安全に送れる電圧で長距離伝送しようとすると、ケーブルの太さなどの制約により供給できる電力に制限が発生する。このように限られた電力で動作しなければならない入力回路において、低消費電力化を行おうとすると、入力インターフェースの仕様を一般的なものにできなかったり、入力回路の接続台数が制限されたりする。例えば、ケーブルに安全に送れる電圧は直流電圧50V以下、距離は500メートル以下、電流値は4A以下であると、ケーブルに流せる許容電力は200ワット以下となる。入力スイッチSW1個当たりの入力回路(低消費電力化されていない場合)の消費電力が1ワットであるとすると、ケーブルに200個の入力回路(または入力スイッチ)しか接続できないという問題が生じる虞がある。
そこで、本発明の入力回路をバスパワーシステムに適用することにより、すなわち、低消費電力化したプログラマブルコントローラの入力回路を、バスパワーシステムに適用することにより、バスに必要な電源を減少でき、長距離伝送が安全に行うことができ、入力回路の接続台数またはI/O点数も増大できる。何故ならば、ケーブルの許容電力を一定とし、許容電力内で電源を供給したとき、入力回路の接続台数が、入力回路が低消費電力化されていない場合に比べて、増大できる、例えば、入力スイッチSW1個当たりの入力回路の消費電力が0.2ワットとすると、ケーブルに1000個の入力回路(または入力スイッチ)が接続できるからである。逆に、入力回路の接続台数が一定とすると、ケーブルに供給する必要な電力も低減できケーブルの太さをより細くできる可能性がある。
以下、バスパワーシステムについて詳細に説明する。
まず、図8にもとづいてバスパワーシステム70の構成を説明する。図8において、図1と同一の機能である要素には同一の符号を付して示す。
バスパワーシステム70は、外部直流電源2、入力スイッチSW1 〜SWn 、入力回路群1、リモートI/O回路71、PLC72、ケーブル73から構成される。ここで、PLC72は、リモートI/Oインタフェース(IF)回路72aとCPU72bからなる。ケーブル73は、電源用2線73a、信号用2線73b、シールド線(図示せず)からなる一体型で構成される。
外部直流電源2は、配置が図1の場合と異なり、入力スイッチSW1 〜SWn および入力回路群1から物理的に遠くに離し、PLC72の近傍に配置される。外部直流電源2から各入力回路に電源を分配する場合、各電源系を互いに絶縁する手段、例えば、各回路電源系の入り口にDC/DC変換器(図示せず)を採用するのが望ましい。
リモートI/O回路71は、通信用回路であり、入力回路群1より出力するパラレルなディジタル信号を入力とし、シリアルなディジタル信号であるリモートI/O信号を、ケーブル73を経て、リモートI/Oインタフェース(IF)回路72aに送出する。
リモートI/Oインタフェース(IF)回路72aは、インターフェース回路からなる通信用回路であり、通信用2線73bを経由したシリアルなディジタル信号であるリモートI/O信号を入力とし、パラレルなディジタル信号をCPU72bに出力する。
CPU72bは、リモートI/Oインタフェース(IF)回路72aが出力するパラレルなディジタル信号にもとづいて演算処理し、被制御装置(図示せず)を制御する中央処理装置である。
次に、図8に示したバスパワーシステムの概略動作を説明する。
入力スイッチSW1 〜SWn がオンしたとき、外部直流電源2が出力する第1の電力から、電力変換手段3から信号結合手段4に供給する第2の電力を差引いた差電力を、電力変換手段3によって、電力ケーブル73を経て外部直流電源2に帰還する。
同時に、入力スイッチSW1 〜SWn のオンオフ動作に応じ、各信号結合手段4からパラレルなディジタル信号を出力する。
入力回路群1の各信号結合手段4から出力するパラレルなディジタル信号がリモートI/O回路71に入力する。
リモートI/O回路71によって、そのパラレルなディジタル信号を入力データ保持部74にてデータ保持し、その保持したパラレルなディジタル信号をP/S信号変換部75にてシリアルなディジタル信号に変換する。そのシリアルなディジタル信号をリモートI/O信号として、通信用2線73bを経由し、リモートI/Oインタフェース(IF)72aに送出する。
リモートI/Oインタフェース(IF)72aは、送られてきたシリアルなディジタル信号をS/P信号変換器76にてパラレルなディジタル信号に変換し、そのパラレルなディジタル信号を入力データ保持部77にて保持し、CPU72bに出力する。
CPU2bによって、そのパラレルなディジタル信号に応じ演算処理し、被制御装置を制御する。
図9は、本発明の入力回路をリモートI/Oを使用した省配線システムへ適用した構成を示す図である。
従来、入力スイッチの接続点数と、入力回路群1とPLCとの間を結ぶケーブルの本数は、ほぼ同数である。しかし、入力スイッチの接続点数が多くなると、入力回路群1とPLCとの間のケーブルが複雑になり、また、入力回路の接続台数の増加によりI/O点数が増えると、通常、ケーブルを増加せざるを得なくなり、システムの柔軟性が損なわれるという問題が生じる虞がある。
そこで、本発明の入力回路を省配線システムに適用することにより、入力回路群とPLC間の配線が単純になり、PLCの入力回路の低消費電力化およびシステムの柔軟性が保証できる。
以下、省配線システムについて詳細に説明する。図9は、省配電システム80の構成を示す。図9において、図1と同一の機能である要素については同一の符号を付して示す。
図9の省配電システム80は、基本的に図8におけるリモートI/Oインタフェース(IF)72aとCPU72bを分離した構成とみなすことができる。
省配線システム80は、外部直流電源2、入力スイッチSW1 〜SWn 、入力回路群1、リモートI/O回路81、リモートI/O出力回路82、PLC83、ケーブル73から構成される。ここで、リモートI/O出力回路82は、リモートI/O回路82aと出力回路82bからなり、PLC83は、入力回路83a、CPU83bから構成される。
外部直流電源2は、配置が図8の場合と同等である。すなわち、外部直流電源2は、入力スイッチSW1 〜SWn および入力回路群1から物理的に離れ、PLC83の近傍に配置する。外部直流電源2から各入力回路に電源を分配する場合、各電源系を互いに絶縁する手段例えば、各回路の電源系の入り口にDC/DC変換器(図示せず)を採用するのが望ましい。
リモートI/O回路81は、通信用回路であり、入力回路群1より出力するパラレルなディジタル信号を入力とし、シリアルなディジタル信号であるリモートI/O信号を、通信用2線73bを経由して、リモートI/O回路82aに送出する。
リモートI/O回路82aでは、リモートI/O信号を入力とし、パラレルなディジタル信号を出力回路82bに出力する。
出力回路82bは、リモートI/O回路82aより出力するパラレルなディジタル信号を入力とし、パラレルなディジタル信号を、配線84を経由して、入力回路83aに出力する。
入力回路83aは、配線84を経由し順次変換したパラレルなディジタル信号を入力とし、パラレルなディジタル信号をCPU83bに出力する。
CPU83bは、入力回路83aから出力するパラレルなディジタル信号に応じ演算処理し、被制御装置を制御する中央処理装置である。
次に、省配線システムの概略動作を説明する。
入力スイッチSW1〜SWnがオンしたとき、外部直流電源2が出力する第1の電力から、電力変換手段3から信号結合手段4に供給する第2の電力を、差引いた差電力を電力変換手段3によって外部直流電源2に帰還する。
同時に、入力スイッチSW1 〜SWn のオン/オフ動作に応じ、各信号結合手段4からパラレルなディジタル信号を出力する。
そのパラレルなディジタル信号がリモートI/O回路81に入力される。
リモート回路I/O81では、そのパラレルなディジタル信号を入力データ保持部74にてデータ保持し、その保持したパラレルなディジタル信号をP/S信号変換部75にてシリアルなディジタル信号に変換する。そのシリアルなディジタル信号であるリモートI/O信号として、通信用2線73bを経由しリモートI/O回路82aに送出する。
リモートI/O回路82aでは、シリアルなディジタル信号であるリモートI/O信号をS/P信号変換部76にてパラレルなディジタル信号に変換し、そのパラレルなディジタル信号を入力データ保持部77にてデータ保持し、出力回路82bに出力する。
出力回路82bでは、パラレルなディジタル信号を入力データ保持部(図示せず)にてデータ保持し、その保持したパラレルなディジタル信号を、配線84を経て入力回路83aに出力する。
入力回路83aでは、パラレルなディジタル信号を入力とし、CPU83bにパラレルなディジタル信号を出力する。
CPU83bによって、入力回路83aから出力するパラレルなディジタル信号に応じて演算処理し被制御装置を制御する。
図9に示す実施例は、入力スイッチの点数が多いときケーブルスペースの点について特に有効である。何故ならば、リモートI/Oを使用しない場合、通常、ケーブル73bが入力スイッチSWとほぼ同数となる。例えば、入力スイッチSWの点数が256個だとすると、ケーブル本数はおよそ256線となる。
一方、入力回路とPLCの間をリモートI/Oシステム等で接続すると、例えば、1個のリモートI/Oに入力信号が16点、かつ、16台接続可能とすれば、256点の信号が接続できる。言い換えると、256点の信号を1個のリモートI/Oで通信用2線により送受信できるからである。
図9に示す実施例は、本発明の入力回路を、PLC83を有する省配線システム80に適用した例であるが、PLC83の代わりに他の制御機器、例えば、インバータ装置にも適用できる。
更に、上記実施例の変形例として、例えば、本発明をバスパワーによらないリモートI/Oに適用することが考えられる。すなわち、図8および9の外部直流電源2が、入力スイッチの近傍に移行した場合、および外部直流電源2がPLCの近傍に配置されているが、電源系ケーブルが通信用ケーブルから全く独立した場合についても、本発明の要素を包含し、本発明の特徴であるプログラマブルコントローラの入力回路全体で低消費電力化ができ、かつ、入力回路の配線における耐ノイズ特性の向上を図ることができる。
本発明の入力回路の概略構成を示す図である。 チョッパ型DC/DCコンバータとフォトカプラの組み合わせよりなる入力回路を示す図である。 チャージポンプ型DC−DCコンバータとフォトカプラの組み合わせよりなる入力回路を示す図である。 チョッパ型DC−DCコンバータとトランスの組み合わせよりなる入力回路を示す図である。 チョッパ型DC/DCコンバータとフォトカプラを組み合わせた入力回路における入力電圧、スイッチング信号のタイミング、コイル両端の電圧、電流、R点出力電圧およびフォトカプラ入力電圧と時間との関係を示す図である。 チャージポンプ型DC−DCコンバータとフォトカプラを組み合わせた入力回路における入力電圧、スイッチング信号のタイミング、コンデンサ電流、電流およびR点出力電圧およびフォトカプラ入力電圧と時間との関係を示す図である。 チョッパ型DC−DCコンバータとトランスを組み合わせた入力回路における入力電圧、スイッチ指令信号のタイミング、コイル1次側電圧、コイル2次側電圧、電流およびR点出力電圧と時間との関係を示す図である。 本発明の入力回路を適用したバスパワーシステムの構成を示す図である。 本発明の入力回路を適用した省配電システムの構成を示す図である。 従来技術における入力回路を示す図である。
符号の説明
1 入力回路群
-1〜1-n 入力回路
2 外部直流電源
3 電力変換手段
-A チョッパ型DC−DCコンバータ
-B チャージポンプ型DC−DCコンバータ
4 信号結合手段
-A フォトカプラタイプの信号結合手段
-B トランスタイプの信号結合手段
5 限流抵抗
20 絶縁型コンバータ
30 ロジック回路(PLCの演算回路)
41 コイル
42 トランス
42p 1次側コイル
42s 2次側コイル
43 スイッチング素子
44 整流用ダイオード
45 平滑用コンデンサ
46 電流検出器
47 電流指令発生器
48 電流制御器
49 PWM制御部
50 駆動回路
51 電流変化低減用コンデンサ
61 パルス周波数制御発振回路
62 スイッチ制御部
63 チャージポンプ用コンデンサ
64 コンデンサ切替え用スイッチ
70 バスパワーシステム
71,81,82a リモートI/O回路
72,83 PLC
72a リモートI/Oインタフェース(IF)回路
72b,83b CPU
73 ケーブル
73a 電源用2線
73b 信号用2線
80 省配電システム
82 リモートI/O出力回路
82b 出力回路
83a 入力回路
A 入力電流
B フォトカプラの発光ダイオードに流れる電流
C 電流
C * 電流検出信号
* 入力電流指令信号
εI 電流偏差信号
PC フォトカプラ
Q1 スイッチング素子(トランジスタ)
IN 入力抵抗
SW1 〜SWn 入力スイッチ(接点)
IN 外部入力電圧
OUT 整流用ダイオードのアノード端子直前の電圧
1 入力電力
2 電力変換手段から信号結合手段に供給する電力
31 からW2 を減算した電力

Claims (6)

  1. 外部直流電源に接続されたn個(nは、1以上の整数)の入力スイッチと、制御機器との間に設けられ、前記各入力スイッチに接続された前記制御機器の入力回路において、
    前記入力スイッチに接続された電力変換手段と、
    前記電力変換手段から電力が供給され、前記入力スイッチのオン/オフ動作にもとづくオン/オフ信号と電気的に絶縁されたオン/オフ信号を、前記制御機器に出力する信号結合手段とを備え、
    前記入力スイッチがオンしたとき前記外部直流電源が出力する第1の電力から、前記電力変換手段から前記信号結合手段に供給する第2の電力を、差引いた差電力を前記電力変換手段によって前記外部直流電源に帰還するように電力制御することを特徴とする制御機器の入力回路。
  2. 前記第1の電力が、前記入力回路の入力インピーダンスが一定となるように前記入力回路の入力電圧に比例した電流制御により電力制御することを特徴とする請求項1記載の制御機器の入力回路。
  3. 前記電力変換手段は、前記入力電圧に比べて高い出力電圧を出力するDC/DCコンバータであることを特徴とする請求項2記載の制御機器の入力回路。
  4. 前記DC/DCコンバータは、チョッパ型またはチャージポンプ型DC/DCコンバータからなることを特徴とする請求項3記載の制御機器の入力回路。
  5. 前記信号結合手段が、フォトカプラからなることを特徴とする請求項4記載の制御機器の入力回路。
  6. 前記電力変換手段は、前記入力電圧より高い出力電圧を出力するチョッパ型DC/DCコンバータであり、かつ、信号結合手段は、1次側コイルと2次側コイルを有するトランスからなり、
    前記1次側コイルを前記コンバータのコイルと兼用とし、前記第1の電力を前記1次側コイルに供給し、前記第2の電力を前記2次側コイルに供給し前記第1の電力と前記第2の電力の差電力を前記チョッパ型DC/DCコンバータによって前記外部直流電源に帰還するように電力制御することを特徴とする請求項2記載の制御機器の入力回路。
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