JP2005141298A - ブリッジ回路、電子機器、及びデータ転送制御方法 - Google Patents

ブリッジ回路、電子機器、及びデータ転送制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 小規模な回路構成でブリッジ変換機能を実現できるブリッジ回路、電子機器、及びデータ転送制御方法を提供すること。
【解決手段】 ブリッジ回路30は、ホストデバイス10(第1のデバイス)との間でシリアルデータ転送を行うためのインターフェース回路20と、LCD100(第2のデバイス)との間でパラレルデータ転送を行うためのインターフェース回路90と、転送コントローラ50を含む。転送コントローラ50(デコード回路60)は、ホストデバイス10から受信したアドレス判断情報(デコード範囲指示情報)に基づき、パケットに含まれるアドレスがコマンドレジスタ110(コマンド領域)を指定するコマンドアドレスであると判断した場合には、コマンドレジスタ110へのアクセスをインターフェース回路90に指示し、RAM120(データ領域)を指定するデータアドレスである判断した場合には、RAM120へのアクセスを指示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブリッジ回路、電子機器、及びデータ転送制御方法に関する。
近年、EMIノイズの低減などを目的としたインターフェースとしてLVDS(Low Voltage Differential Signaling)などの高速シリアル転送インターフェースが脚光を浴びている。この高速シリアル転送インターフェースでは、トランスミッタ回路がシリアル化されたデータを差動信号(Differential Signals)により送信し、レシーバ回路が差動信号を差動増幅することでデータ転送を実現する。このような高速シリアル転送インターフェースとしてはDVI(Digital Visual Interface)などが知られている。
例えば携帯電話などでは、信号線数の削減やEMIノイズの低減や低消費電力化のために、アプリケーションエンジンとLCD(液晶表示装置、LCDドライバIC)との間を高速シリアルインターフェースで接続することが望まれる。ところが、既存のLCDの多くは高速シリアルインターフェースを備えておらず、大部分がパラレルインターフェースしか備えていない。従ってこのようにパラレルインターフェースしか備えていない既存のLCDとシリアルインターフェースを備えたアプリケーションエンジンとを接続するためには、シリアルインターフェースとパラレルインターフェースとの間をブリッジするブリッジ回路を設けることが望ましい。
しかしながら、このようなブリッジ回路(ブリッジIC)に、CPU(プロセッサ)などの大規模な制御回路を組み込むと、回路規模が大きくなり、消費電力の増加や高コスト化を招く。そこでCPUなどの大規模な制御回路を設けることなく、シリアルインターフェースとパラレルインターフェースとの間のブリッジ変換を実現できるブリッジ回路の提供が望まれる。
特開2000−134242号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小規模な回路構成でブリッジ変換機能を実現できるブリッジ回路、電子機器、及びデータ転送制御方法を提供することにある。
本発明は、差動信号線を介して接続される第1のデバイスとの間でシリアルデータ転送を行うための第1のインターフェース回路と、パラレルバスを介して接続される第2のデバイスとの間でパラレルデータ転送を行うための第2のインターフェース回路と、データ転送を制御する転送コントローラとを含み、前記転送コントローラが、前記第1のデバイスから受信したアドレス判断情報に基づいて、前記第1のデバイスから受信したパケットに含まれるアドレスが、前記第2のデバイスのコマンド領域を指定するコマンドアドレスなのか、前記第2のデバイスのデータ領域を指定するデータアドレスなのかを判断し、前記アドレスがコマンドアドレスであると判断した場合には、前記第2のデバイスのコマンド領域へのアクセスを前記第2のインターフェース回路に指示し、前記アドレスがデータアドレスであると判断した場合には、前記第2のデバイスのデータ領域へのアクセスを前記第2のインターフェース回路に指示するブリッジ回路に関係する。
本発明によれば、第1のデバイスとの間ではシリアルデータ転送が行われ、第2のデバイスとの間ではパラレルデータ転送が行われる。そして第1のデバイスから受信したアドレス判断情報に基づいて、第1のデバイスから受信したパケットに含まれるアドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかが判断される。そしてコマンドアドレスと判断された場合には、第2のインターフェース回路が、第2のデバイスのコマンド領域へのアクセス(ライト、リード)を行う。一方、データアドレスと判断された場合には、第2のインターフェースが、第2のデバイスのデータ領域へのアクセスを行う。これにより、シリアルインターフェースとパラレルインターフェースとの間のブリッジ変換機能を小規模な回路構成で実現できる。
また本発明では、前記アドレス判断情報が、前記第1のデバイスから受信したパケットに含まれるアドレスのどのビット範囲をデコードするのかを指示するデコード範囲指示情報であり、前記転送コントローラが、前記アドレスのうち前記デコード範囲指示情報により指示されるビット範囲をデコードするデコード回路を含み、前記デコード回路でのデコード結果に基づいて、前記アドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断するようにしてもよい。
このようにすれば、比較的小規模な回路構成のデコード回路を設けるだけで、パケットに含まれるアドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断できるようになる。
また本発明では、前記デコード回路が、前記デコード範囲指示情報に基づいて、デコード対象となるビット範囲を決定し、決定されたビット範囲のイネーブル信号がアクティブになる第1〜第Nのイネーブル信号を出力するビット範囲決定回路と、前記アドレスの第1〜第Nの各ビットが各データ端子に入力され、前記第1〜第Nの各イネーブル信号が各イネーブル端子に入力され、第1〜第Nの出力信号を出力する第1〜第Nの保持回路と、前記第1〜第Nの保持回路からの前記第1〜第Nの出力信号を受け、前記アドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断するためのデコード結果信号を出力する判断回路とを含むようにしてもよい。
本発明によれば、第1〜第Nの保持回路のうち、アクティブのイネーブル信号がイネーブル端子に入力される保持回路では、データ端子に入力されるアドレスのビットが出力信号として出力される。一方、非アクティブのイネーブル信号がイネーブル端子に入力される保持回路では、例えば第1のレベルに固定された信号が出力信号として出力される。これにより比較的小規模で簡素な構成のデコード回路で、パケットに含まれるアドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断できるようになる。
また本発明では、前記転送コントローラが、前記第1のデバイスから受信した第1のパケットに含まれるアドレス判断情報を保持し、保持されたアドレス判断情報に基づいて、前記第1のデバイスから受信した第2のパケットに含まれるアドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断するようにしてもよい。
本発明では、まず、第1のデバイスから受信した第1のパケットに基づいてアドレス判断情報が取得される。そしてこの取得されたアドレス判断情報に基づいて、第1のパケットの後に転送される第2のパケットに含まれるアドレスが、コマンドアドレスかデータアドレスなのかが判断されるようになる。
また本発明では、前記第2のインターフェース回路が、前記第2のデバイスのコマンド領域へのアクセスを指示された場合には、コマンド領域へのアクセスを選択する選択信号を前記第2のデバイスに出力し、前記第2のデバイスのデータ領域へのアクセスを指示された場合には、データ領域へのアクセスを選択する選択信号を前記第2のデバイスに出力するようにしてもよい。
なお選択信号としては、コマンド領域へのアクセスを選択する第1の選択信号とデータ領域へのアクセスを選択する第2の選択信号を出力してもよい。或いは第2のデバイスを選択する第1の選択信号と、アドレスがコマンドアドレスであるかデータアドレスであるかを識別するための第2の選択信号を出力するようにしてもよい。
また本発明では、前記第2のインターフェース回路が、コマンドインターフェース回路とデータインターフェース回路とを含み、前記第2のデバイスのコマンド領域へのアクセスを指示された場合には、前記コマンドインタフェース回路がコマンド領域にアクセスし、前記第2のデバイスのデータ領域へのアクセスを指示された場合には、前記データインタフェース回路がデータ領域にアクセスするようにしてもよい。
このようにすればコマンドインターフェース回路を介してコマンド領域にアクセスし、データインターフェース回路を介してデータ領域にアクセスすることが可能になる。
また本発明は、上記のいずれかのブリッジ回路と、通信デバイス、プロセッサ、撮像デバイス、及び表示デバイスの少なくとも1つとを含む電子機器に関係する。
また本発明は、差動信号線を介して接続される第1のデバイスとの間で、第1のインターフェース回路を用いてシリアルデータ転送を行い、パラレルバスを介して接続される第2のデバイスとの間で、第2のインターフェース回路を用いてパラレルデータ転送を行い、前記第1のデバイスから受信したアドレス判断情報に基づいて、前記第1のデバイスから受信したパケットに含まれるアドレスが、前記第2のデバイスのコマンド領域を指定するコマンドアドレスなのか、前記第2のデバイスのデータ領域を指定するデータアドレスなのかを判断し、前記アドレスがコマンドアドレスであると判断した場合には、前記第2のデバイスのコマンド領域へのアクセスを前記第2のインターフェース回路に指示し、前記アドレスがデータアドレスであると判断した場合には、前記第2のデバイスのデータ領域へのアクセスを前記第2のインターフェース回路に指示するデータ転送制御方法に関係する。
また本発明では、前記アドレス判断情報が、前記第1のデバイスから受信したパケットに含まれるアドレスのどのビット範囲をデコードするのかを指示するデコード範囲指示情報であり、前記アドレスのうち前記デコード範囲指示情報により指示されるビット範囲をデコードし、デコード結果に基づいて、前記アドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断するようにしてもよい。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.ブリッジ回路の構成
図1に本実施形態のブリッジ回路の構成例を示す。なお本実施形態のブリッジ回路は図1の構成に限定されず、図1の回路ブロックの一部を省略した構成にしてもよい。また以下では第2のデバイスがLCD(LCDドライバIC、液晶表示装置)である場合を例にとり説明するが、第2のデバイスはLCDに限定されない。
ブリッジ回路30は第1のインターフェース回路40(シリアルインターフェース回路)を含む。このインターフェース回路40は、差動信号線(DTO+/−、CLK+/−、DTI+/−、STB+/−)を介して接続されるホストデバイス10(広義には第1のデバイス)との間でシリアルデータ転送を行うための回路である。このインターフェース回路40は、いわゆるLVDS(Low Voltage Differential Signaling)の手法により、ホストデバイス10のインターフェース回路20との間でデータ転送を行うものであり、このようなLVDS手法を採用することでEMIノイズの低減や低消費電力化を実現できる。
ブリッジ回路30は転送コントローラ50を含む。この転送コントローラ50は、第1、第2のインターフェース回路40、90を介して行われるデータ転送を制御するコントローラである。例えば転送コントローラ50は、ホストデバイス10からブリッジ回路30を介してLCD100に情報(データ、コマンド)を転送するための制御や、LCD100からブリッジ回路30を介してホストデバイス10に情報(ステータスデータ)を転送するための制御を行う。
ブリッジ回路30は第2のインターフェース回路90を含む。このインターフェース回路90は、パラレルバス(垂直同期信号、XCS0、XCS1、XRD、XWR、D[17:0])を介して接続されるLCD100(広義には第2のデバイス)との間でパラレルデータ転送を行うための回路である。このようなインターフェース回路90を設けることで、パラレルインターフェースしか備えていない既存のLCD100(LCDドライバIC)との間のデータ転送が可能になる。そして本実施形態では図1に示すようなインターフェース回路40、転送コントローラ50、インターフェース回路90を設けることで、シリアルインターフェースとパラレルインターフェースとのブリッジ変換機能を実現している。
転送コントローラ50はリンク層回路52を含む。このリンク層回路52は、ブリッジ回路30によるデータ転送制御のリンク層に関する処理を行う。例えばアドレッシング、データチェックなどに関する処理を行う。また転送コントローラ50はデータバッファ54を含む。このデータバッファ54(パケットバッファ)は転送コントローラ50を介して転送されるデータ(情報)を一時的に記憶するバッファである。このデータバッファ54はFIFOやランダムアクセスが可能なRAMなどにより実現できる。また転送コントローラ50は制御レジスタ56を含む。この制御レジスタ56は、転送コントローラ50を制御するためのコマンドなどを書き込むためのレジスタである。転送コントローラ50は、制御レジスタ56に書き込まれたコマンドにしたがってデータ転送を制御する。また転送コントローラ50はデコード回路60を含む。このデコード回路60の詳細については後述する。なお転送コントローラ50はこれらの回路ブロックを全て含む必要はなく、その一部を省略する構成にしてもよい。或いはこれらの回路ブロックとは異なる回路ブロックを転送コントローラ50に含ませてもよい。
次に、図2のタイミング波形図を用いてブリッジ回路30の動作について説明する。まず図2のA1に示すように、LCD100が、垂直同期要求信号VCYNCOをアクティブ(「1」)にしてブリッジ回路30のインターフェース回路90に出力する。すると、A2に示すようにブリッジ回路30のインターフェース回路40は、割り込み通知のためのパケットを、DTI+/−の差動信号線(データ転送用の差動信号線)を介してホストデバイス10に送信する。なお「S」はストップコードを意味し、「E」はエンドコードを意味する。
次にA3に示すようにホストデバイス10は、コマンドを含むパケット(ライトリクエストパケット)を、DTO+/−(データ転送用)の差動信号線を介してインターフェース回路40に送信する。するとA4、A5に示すように、インターフェース回路90は、チップセレクト信号XCS0(広義には選択信号)とライト信号XWRをアクティブ(「0」)にする。これによりLCD100(第2のデバイス)のコマンドレジスタ110(広義にはコマンド領域)への書き込み(アクセス)が選択される。そしてA6に示すように、インターフェース回路90は、A3のパケットに含まれるコマンドを、D[17:0]のデータバスを介して出力する。すると、このコマンドはLCD100のコマンドレジスタ110に書き込まれる。
なお「X」の表記は負論理を意味する。またライトアドレス(広義にはアクセスアドレス)については、D[17:0]のデータバスを兼用してLCD100に出力するようにしてもよいし、D[17:0]のデータバスとは別のアドレスバスを設け、このアドレスバスを介して出力するようにしてもよい。
次にA7に示すように、ホストデバイス10が、RGBの表示データを含むパケット(ライトリクエストパケット)をDTO+/−の差動信号線を介してインターフェース回路40に送信する。するとA8、A9に示すようにインターフェース回路90は、チップセレクト信号XCS1(広義には選択信号)とライト信号XWRをアクティブ(「0」)にする。これによりLCD100の表示用RAM120(広義にはデータ領域)への書き込みが選択される。そしてA10に示すように、インターフェース回路90は、A7のパケットに含まれる表示データを、D[17:0]のデータバスを介して出力する。すると、このデータはLCD100のRAM120に書き込まれる。以上のようにしてLCD100の表示動作が可能になる。
2.アドレス判断情報によるアドレスの判断
図1に示すようなブリッジ回路30(ブリッジIC)を設けることで、シリアルインターフェース(シリアルバス)とパラレルインターフェース(パラレルバス)のブリッジ変換機能(バスブリッジ)を実現できる。この場合、図1のようなブリッジ回路30は、単なるバスブリッジ機能を実現するだけの回路であるため、小規模で安価なことが望まれる。従って通常のブリッジ回路に組み込まれているようなCPUなどの大規模な制御回路については、ブリッジ回路30には設けないことが望ましい。
しかしながら、ブリッジ回路30は、ホストデバイス10から受信したパケットを解析し、パケットに含まれるアドレスの解釈(アドレッシング)などを行う必要がある。従って、CPU等の大規模な制御回路を有しないブリッジ回路30において、このようなアドレス解釈を如何にして実現するかが課題になる。
このような課題を解決するために本実施形態では、転送コントローラ50が以下に説明するような処理を行う。
具体的には転送コントローラ50は、ホストデバイス10(第1のデバイス)からアドレス判断情報を受信する。これは例えば、アドレス判断情報がデータとして含まれるパケット(第1のパケット)をホストデバイス10から受信することで実現できる。
次に転送コントローラ50は、この受信したアドレス判断情報に基づいて、ホストデバイス10から受信したパケット(第1のパケットの後に転送される第2のパケット)に含まれるアドレスが、コマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断する。ここでコマンドアドレスは、LCD100(第2のデバイス)のコマンドレジスタ110(コマンド領域)をアクセス先として指定するアドレスであり、データアドレスは、RAM120(データ領域)をアクセス先として指定するアドレスである。
そして転送コントローラ50は、パケットに含まれるアドレスがコマンドアドレスであると判断した場合には、LCD100のコマンドレジスタ110(コマンド領域)にアクセス(ライト)することをインターフェース回路90に指示する。即ちコマンドレジスタ110が、そのアドレスのアクセス先になるように指示する。より具体的にはコマンドレジスタ110へのアクセスを選択する信号であるチップセレクト信号XCS0をアクティブ(「0」)にすることを指示する。このようにすれば、CPUなどの大規模な制御回路がブリッジ回路30に組み込まれていなくても、図2のA3〜A6に示すように、パケットに含まれるコマンドをLCD100のコマンドレジスタ110に書き込むことが可能になる。或いはCPUなどがブリッジ回路30に組み込まれている場合であっても、そのCPUの処理負荷を軽減できる。
一方、転送コントローラ50は、パケットに含まれるアドレスがデータアドレスであると判断した場合には、LCD100のRAM120(データ領域)にアクセスすることをインターフェース回路90に指示する。即ちRAM120が、そのアドレスのアクセス先になるように指示する。より具体的にはRAM120へのアクセスを選択する信号であるチップセレクト信号XCS1をアクティブ(「0」)にすることを指示する。このようにすれば、CPUなどの大規模な制御回路がブリッジ回路30に組み込まれていなくても、図2のA7〜A10に示すように、パケットに含まれる表示データをLCD100の表示用RAM120に書き込むことが可能になる。或いはCPUなどがブリッジ回路30に組み込まれている場合であっても、そのCPUの処理負荷を軽減できる。
なお、上記のアドレス判断情報としては、デコード対象となるアドレスのビット範囲を指示するデコード範囲指示情報などを考えることができる。即ち図1のデコード回路60は、パケットに含まれるアドレスのうちデコード範囲指示情報により指示されるビット範囲をデコードする。そして転送コントローラ50は、このデコード結果に基づいて、アドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断する。
例えば図3(A)(B)では、デコード範囲指示情報により、パケットに含まれるアドレスの上位12ビットをデコードすることが指示されており、図1のデコード回路60はアドレスの上位12ビットをデコードする。そして図3(A)ではアドレスの上位12ビットが全て「0」であるため、そのアドレスは、コマンド領域(コマンドレジスタ)をアクセス先とするコマンドアドレスであると判断される。これにより、チップセレクト信号XCS0がアクティブになり(図2のA4参照)、コマンド領域へのアクセスが行われるようになる。
一方、図3(B)ではアドレスの上位12ビットの中に「1」のビットが少なくとも1つ有るため、そのアドレスは、データ領域(RAM)をアクセス先とするデータアドレスであると判断される。これによりチップセレクト信号XCS1がアクティブになり(図2のA8参照)、データ領域へのアクセスが行われるようになる。
即ちデコード範囲指示情報が図3(A)(B)のようにアドレスの上位12ビットのデコードを指示する情報である場合には、図3(C)のようにLCD100のアドレス空間において「FFF00000h」よりも下のアドレスは、コマンド領域をアクセス先とするコマンドアドレスであると判断される。一方、「FFF00000h」よりも上のアドレスは、データ領域をアクセス先とするデータアドレスであると判断される。ここで「h」はヘキサ表記を意味し、「*」はドントケアを意味する。
なおデコード範囲指示情報により指示されるビット範囲は、上位12ビットには限定されず、任意の上位K(Kは自然数)ビットにすることができる。また指示されるビット範囲は、上位ではない中間のKビット(例えばビット28〜ビット25)であってもよい。
また本実施形態のアドレス判断情報は、アドレス判断情報の判断対象となるアドレスを含む第2のパケットの前に転送される第1のパケットに含ませて、ホストデバイス10(第1のデバイス)がブリッジ回路30に送信することができる。或いはアドレス判断情報の判断対象となるアドレスを含む第2のパケットにアドレス判断情報を含ませて、ホストデバイス10がブリッジ回路30に送信してもよい。
また本実施形態のアドレス判断情報は図3(A)(B)のようなデコード範囲指示情報には限定されない。例えばコマンド領域とデータ領域のアドレス境界情報(区切り情報)をアドレス判断情報として用いてもよい。即ち図3(C)において例えば「FFF00000h」がこのアドレス境界情報になる。
但しアドレス判断情報としてこのようなアドレス境界情報を用いる手法では、パケットに含まれるアドレスとこのアドレス境界情報とを比較する回路が必要になり、回路が大規模化する。これに対して、アドレス判断情報としてデコード範囲指示情報を用いる手法では、後述するように回路がそれほど大規模化にならない。従ってその意味においては、アドレス判断情報としてデコード範囲指示情報を用いる手法が有利になる。
また図1では、選択信号として、コマンド領域(コマンドレジスタ110)を選択するチップセレクト信号XCS0と、データ領域(RAM120)を選択するチップセレクト信号XCS1を用いる構成にしているが、本実施形態の選択信号はこのようなチップセレクト信号XCS0、XCS1に限定されない。例えば他のデバイスの中から第2のデバイス100(LCD)を選択するチップセレクト信号と、コマンドとデータを識別するためのコマンド/データ識別信号とを、選択信号としてを用いる構成にしてもよい。
3.インターフェース回路とシリアル転送の詳細
次に図1のインターフェース回路40とシリアル転送の詳細について図4〜図7を用いて説明する。なお本実施形態において、ホストデバイスはクロックを供給する側であり、ターゲットデバイスは、供給されたクロックをシステムクロックとして使用して動作する側である。そして以下ではブリッジ回路がターゲットデバイスである場合を例にとり説明する。
図4においてDTO+、DTO−はホストデバイス10がターゲットデバイス30(ブリッジ回路)に出力するデータ(OUTデータ)である。CLK+、CLK−は、ホストデバイス10がターゲットデバイス30に供給するクロックである。ホストデバイス10はCLK+/−のエッジ(例えば立ち上がりエッジ。立ち下がりエッジでもよい)に同期してDTO+/−を出力する。従ってターゲットデバイス30は、CLK+/−を用いてDTO+/−をサンプリングして取り込むことができる。更に図4では、ターゲットデバイス30はホストデバイス10から供給されたクロックCLK+/−に基づいて動作する。即ちCLK+/−はターゲットデバイス30のシステムクロックになる。このためPLL(Phase Locked Loop)回路12は(広義にはクロック生成回路)はホストデバイス10に設けられ、ターゲットデバイス30には設けられていない。
DTI+、DTI−はターゲットデバイス30がホストデバイス10に出力するデータ(INデータ)である。STB+、STB−は、ターゲットデバイス30がホストデバイス10に供給するストローブ(広義にはクロック)である。ターゲットデバイス30はホストデバイス10から供給されたCLK+/−に基づいてSTB+/−を生成して出力する。そしてターゲットデバイス30はSTB+/−のエッジ(例えば立ち上がりエッジ。立ち下がりエッジでもよい)に同期してDTI+/−を出力する。従ってホストデバイス10は、STB+/−を用いてDTI+/−をサンプリングして取り込むことができる。
DTO+/−、CLK+/−、DTI+/−、STB+/−の各々は、トランスミッタ回路(ドライバ回路)がこれらの各々に対応する差動信号線(Differential Signal Lines)を例えば電流駆動することにより送信される。なお、より高速な転送を実現するためには、DTO+/−、DTI+/−の各差動信号線を2ペア以上設ければよい。
ホストデバイス10のインターフェース回路20は、OUT転送用(広義にはデータ転送用)、クロック転送用のトランスミッタ回路22、24や、IN転送用(広義にはデータ転送用)、ストローブ転送用(広義にはクロック転送用)のレシーバ回路26、28を含む。ターゲットデバイス30のインターフェース回路40は、OUT転送用、クロック転送用のレシーバ回路42、44や、IN転送用、ストローブ転送用のトランスミッタ回路46、48を含む。なおこれらの回路ブロックの一部を含まない構成としてもよい。
OUT転送用、クロック転送用のトランスミッタ回路22、24は、各々、DTO+/−、CLK+/−の差動信号線を電流駆動することでDTO+/−、CLK+/−を送信する。OUT転送用、クロック転送用のレシーバ回路42、44は、各々、DTO+/−、CLK+/−の差動信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、電流・電圧変換により得られた差動電圧信号(第1、第2の電圧信号)の比較処理(差動増幅処理)を行うことで、DTO+/−、CLK+/−を受信する。
IN転送用、クロック転送用のトランスミッタ回路46、48は、各々、DTI+/−、STB+/−の差動信号線を電流駆動することでDTI+/−、STB+/−を送信する。IN転送用、ストローブ転送用のレシーバ回路26、28は、各々、DTI+/−、STB+/−の差動信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、電流・電圧変換により得られた差動電圧信号(第1、第2の電圧信号)の比較処理(差動増幅処理)を行うことで、DTI+/−、STB+/−を受信する。
図5に、インターフェース回路20、40により差動信号線(シリアルインターフェース)を介して転送されるパケットの例を示す。
図5においてライトリクエストパケットはデータ(コマンドを含む)のライトを要求するためのパケットであり、パケットタイプ、アドレスサイズ、データレングス等を含むヘッダのフィールドと、ライト先(アクセス先)を指定するアドレスのフィールドと、ライトデータのフィールドと、CRCのフィールドを有する。
リードリクエストパケットはデータのリードを要求するためのパケットであり、パケットタイプ、アドレスサイズ、データレングス等を含むヘッダのフィールドと、リード先(アクセス先)を指定するアドレスのフィールドと、CRCのフィールドを有する。
レスポンスパケットは、リクエストに対してレスポンスを返すためのパケットであり、パケットタイプ等のヘッダのフィールドと、レスポンスデータのフィールドと、CRCのフィールドを有する。アクノリッジパケットは、アクノリッジメント(ACK)を送信するためのパケットであり、パケットタイプ等のヘッダのフィールドと、CRCのフィールドを有する。
次に、図5のパケットを用いて行われるトランザクションについて図6(A)〜図7(B)を用いて説明する。図6(A)(B)は、データ(コマンド)のライトトランザクションの例であり、図6(A)は、ホストデバイス10がターゲットデバイス30にデータ(コマンドを含む)をライトする場合のトランザクションの例である。
図6(A)において、まずホストデバイス10は、図5のライトリクエストパケットを作成してターゲットデバイス30に送信する。具体的にはホストデバイス10は、図5のライトリクエストパケットのライトデータのフィールドにデータ(コマンド)を書き込み、アドレスのフィールドにアクセス先のアドレスを書き込んでライトリクエストパケットを作成し、送信する。ターゲットデバイス30は、ライトリクエストパケットの受信に成功すると、図5のアクノリッジパケットを作成してホストデバイス10に送信する。ホストデバイス10は、アクノリッジパケットにより受信成功を確認すると、次のトランザクションを起動して、次のライトリクエストパケット等を送信する。
図6(B)は、ターゲットデバイス30がホストデバイス10にデータ(コマンド)をライトする場合のトランザクションの例である。図6(B)では図6(A)とは逆に、ターゲットデバイス30がライトリクエストパケットを作成・送信し、ホストデバイス10がアクノリッジパケットを作成・送信している。なお図6(A)(B)においてアクノリッジパケットを用いないパケット転送を行うようにしてもよい。
図7(A)(B)は、データ(コマンド)のリードトランザクションの例であり、図7(A)は、ホストデバイス10がターゲットデバイス30からデータ(コマンドを含む)をリードする場合のトランザクションの例である。図7(A)において、まずホストデバイス10は、図5のリードリクエストパケットを作成してターゲットデバイス30に送信する。具体的には、リードリクエストパケットのアドレスのフィールドにアクセス先のアドレスを書き込んでリードリクエストパケットを作成し、送信する。ターゲットデバイス30は、リードリクエストパケットの受信に成功すると、図5のレスポンスパケットを作成してホストデバイス10に送信する。具体的には、レスポンスパケットのレスポンスデータのフィールドにデータ(コマンド)を書き込んでレスポンスパケットを作成し、送信する。ホストデバイス10は、レスポンスパケットの受信成功を確認すると、図5のアクノリッジパケットをターゲットデバイス30に送信する。
図7(B)は、ターゲットデバイス30がホストデバイス10からデータ(コマンド)をリードする場合のトランザクションの例である。図7(B)では図7(A)とは逆に、ターゲットデバイス30がリードリクエストパケットを作成・送信し、ホストデバイス10がレスポンスパケットを作成・送信している。
4.デコード回路の詳細
次に、図1のデコード回路60の構成及び動作の詳細について図8、図9を用いて説明する。
図8においてパケット解析回路62は、受信パケットの解析処理を行う。具体的には受信パケットのヘッダとデータを分離する処理などを行う。またアドレス検出回路64は、パケットに含まれるアドレス(図5参照)を検出する処理を行い、データ検出回路66は、パケットに含まれるデータを検出する処理を行う。なお、これらのパケット解析回路62、アドレス検出回路64、データ検出回路66は、図1のインターフェース回路40やリンク層回路52に含めることができる。一方、図8のビット範囲決定回路70、フリップフロップFF31〜FF0(広義には第1〜第Nの保持回路)、NOR回路80(広義には判断回路)はデコーダ回路60に含めることができる。
ビット範囲決定回路70は、図3(A)〜(C)で説明したデコード範囲指示情報に基づいて、デコード対象となるビット範囲(ビット幅)を決定する回路である。即ちビット範囲決定回路70は、データ検出回路66により検出されたデータからデコード範囲指示情報を取得し、デコード対象となるビット範囲を決定する。そしてビット範囲決定回路70は、決定されたビット範囲のイネーブル信号がアクティブになる信号EN[31:0](広義には第1〜第Nのイネーブル信号)を出力する。例えば図3(A)(B)のようにデコード範囲指示情報によりアドレスの上位12ビットのデコードが指示された場合には、EN[31:20]をアクティブ(「1」)に設定し、EN[19:0]を非アクティブ(「0」)に設定する。
フリップフロップFF31〜FF0(第1〜第Nの保持回路)は、その各データ端子にアドレスA[31:0]の各ビット(広義にはアドレスの第1〜第Nの各ビット)が入力される。またフリップフロップFF31〜FF0は、その各イネーブル端子にEN[31:0]の各イネーブル信号が入力され、出力信号FQ[31:0](広義には第1〜第Nの出力信号)を出力する。即ちフリップフロップFF31〜FF0は、イネーブル端子のイネーブル信号がアクティブ(「1」)になっているビットでは、データ端子に入力されて保持されたアドレスを出力信号としてそのまま出力する。一方、イネーブル端子のイネーブル信号が非アクティブ(「0」)になっているビットについては、出力信号を「0」にして出力する。
例えば図3(A)(B)のようにデコード範囲指示情報によりアドレスの上位12ビットのデコードが指示された場合には、EN[31:20]がアクティブ(「1」)になる。これにより、フリップフロップFF31〜FF20では、イネーブル端子に入力されるイネーブル信号EN[31:20]がアクティブ(「1」)であるため、データ端子に入力されて保持されたアドレスA[31:20]がその出力信号FQ[31:20]として出力される。一方、フリップフロップFF19〜FF0では、イネーブル端子に入力されるイネーブル信号EN[19:0]が非アクティブ(「0」)であるため、その出力信号FQ[19:0]が例えば「0」に固定される。
NOR回路80(判断回路)は、フリップフロップFF31〜FF0(第1〜第Nの保持回路)からの出力信号FQ[31:0](第1〜第Nの出力信号)を受け、アドレスA[31:0]がコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断するためのデコード結果信号DQを出力する。
例えば図3(A)のように上位12ビットが全て「0」である場合には、NOR回路80は「1」のデコード結果信号DQを出力する。これによりアドレスA[31:0]はコマンドアドレスであると判断される。そして「1」のデコード結果信号DQを受けた図1のインターフェース回路90は、チップセレクト信号XCS0をアクティブ(「0」)にして、LCD100のコマンド領域であるコマンドレジスタ110にアクセスする。
一方、図3(B)のように上位12ビットの中に「1」のビットが少なくとも1つ有る場合には、NOR回路80は「0」のデコード結果信号DQを出力する。これによりアドレスA[31:0]はデータアドレスであると判断される。そして「0」のデコード結果信号DQを受けたインターフェース回路90は、チップセレクト信号XCS1をアクティブ(「0」)にして、LCD100のデータ領域であるRAM120にアクセスする。
例えば本実施形態のアドレス判断情報として、コマンド領域とデータ領域のアドレス境界情報を用いる手法がある。しかしながらこの手法によると、アドレスとアドレス境界情報とを比較する回路が必要になり、回路が大規模化する。これに対してアドレス判断情報としてデコード範囲指示情報を用いる図8のデコーダ回路60では、全てのビットについて比較回路を設ける手法に比べて回路がそれほど大規模にならず、有利となる。
次に、図8のデコード回路60を用いた場合のパケット転送のトランザクションについて、図9を用いて説明する。まずホストデバイス10が、特定アドレスへのデータ「12h」の書き込みを要求するライトリクエストパケットを送信する。ここでデータ「12h」は図3(A)(B)に示すように、アドレスの上位12ビットをデコードすることを指示するデコード範囲指示情報に相当する。またデータ「12h」を書き込む特定アドレスとしては、通常は使用されない0番地等を用いることができる。
ターゲットデバイス30(ブリッジ回路)では、このライトリクエストパケットを受信すると、図8のデータ検出回路66がライトリクエストパケットに含まれるデータ「12h」を検出する。そしてビット範囲決定回路70が、イネーブル信号EN[31:0]をFFF00000hにセットする。これによりフリップフロップFF31〜FF20のイネーブル端子に入力されるイネーブル信号EN[31:20]がアクティブ(「1」)になり、これらのフリップフロップはイネーブルに設定される。一方、フリップフロップFF19〜FF0のイネーブル端子に入力されるイネーブル信号EN[19:0]は非アクティブ(「0」)であるため、これらのフリップフロップはディスイネーブルに設定される。このようにすることで図3(C)に示すように、アドレス「FFF00000h」より下のアドレスがコマンド領域に設定され、上のアドレスがデータ領域に設定される。
その後、図9ではホストデバイス10が次のトランザクションを起動して、アドレス「100h」への書き込みを要求するライトリクエストパケットを送信している。ターゲットデバイス30では、このライトリクエストパケットを受信すると、図8のアドレス検出回路64が、ライトリクエストパケットに含まれるアドレス「100h」を検出して、アドレスA[31:0]としてフリップフロップFF31〜FF0に出力する。この場合、アドレスの上位12ビットであるA[31:20]は全て「0」であるため、出力信号FQ[31:20]は全て「0」になる。またフリップフロップFF19〜FF0は上述のようにディスイネーブルに設定されているため、出力信号FQ[19:0]は全て「0」になる。この結果、判断回路であるNOR回路80のデコード結果信号DQは「1」になる。これにより図1のインターフェース回路90は、LCD100のコマンド領域であるコマンドレジスタ110にアクセスするようになる。
その後、図9ではホストデバイス10が次のトランザクションを起動して、アドレス「FFFF0000h」への書き込みを要求するライトリクエストパケットを送信している。ターゲットデバイス30では、このライトリクエストパケットを受信すると、図8のアドレス検出回路64が、ライトリクエストパケットに含まれるアドレス「FFFF0000h」を検出して、アドレスA[31:0]としてフリップフロップFF31〜FF0に出力する。この場合、アドレスの上位12ビットであるA[31:20]は全て「1」であるため、出力信号FQ[31:20]は全て「1」になる。この結果、判断回路であるNOR回路80のデコード結果信号DQは「0」になる。これにより図1のインターフェース回路90は、LCD100のデータ領域であるRAM120にアクセスするようになる。
5.変形例
図10に本実施形態のブリッジ回路30の変形例を示す。図10の変形例が図1と異なるのはインターフェース回路90の構成である。即ち図10では、インターフェース回路90がコマンドインターフェース回路92とデータインターフェース回路94を含む。ここでコマンドインターフェース回路92は、コマンドバス(XCS、XRD、XWR、D[17:0])を介して接続されるLCD100との間でパラレルのコマンド転送を行うための回路である。データインターフェース回路94は、データバス(水平同期信号、垂直同期信号、表示データ[17:0]、データクロック)を介して接続されるLCD100との間でパラレルのデータ転送を行うための回路である。
そして本実施形態では、転送コントローラ50(デコード回路60)によりLCD100のコマンド領域へのアクセスを指示された場合(図8のDQ=「1」の場合)には、コマンドインタフェース回路92が、LCD100のコマンドレジスタ110にアクセスする。即ちコマンドバス(XCS、XRD、XWR、D[17:0])を介してコマンドレジスタ110へのコマンドの書き込み等を行う。
一方、転送コントローラ50(デコード回路60)によりLCD100のデータ領域へのアクセスを指示された場合(図8のDQ=「0」の場合)には、データインタフェース回路94が、LCD100のデータレジスタ110(広義にはデータ領域)にアクセスする。即ち表示用のデータバス(水平同期信号、垂直同期信号、表示データ[17:0]、データクロック)を介してデータレジスタ122(ラインラッチ回路)への表示データの書き込み等を行う。なお図10の構成において、図1でLCD100側に設けられたRAM120(少なくとも1画面分の表示データを記憶するRAM)を、ブリッジ回路30側に設けるようにしてもよい。
次に図11(A)(B)のタイミング波形図を用いて図10のブリッジ回路30の動作について説明する。
図11(A)はコマンド転送を行う場合のタイミング波形図である。まずB1に示すようにホストデバイス10は、コマンドを含むパケット(ライトリクエストパケット)をDTO+/−の差動信号線を介してブリッジ回路30のインターフェース回路40に送信する。するとブリッジ回路30のデコード回路60は、このパケットに含まれるアドレスを検出して、図3(A)のデコード処理を行い、「1」のデコード結果信号DQを出力する。するとこの「1」のデコード結果信号DQを受けたインターフェース回路90は、データインターフェース回路94の方ではなくコマンドインターフェース回路92の方を選択する。そして選択されたコマンドインターフェース回路92は、B2、B3に示すようにチップセレクト信号XCSとライト信号XWRをアクティブ(「0」)にする。これによりLCD100のコマンドレジスタ110(コマンド領域)への書き込み(アクセス)が選択される。そしてB4に示すようにコマンドインターフェース回路94は、B1のパケットに含まれるコマンドをD[17:0]のデータバスを介して出力する。すると、このコマンドはLCD100のコマンドレジスタ110に書き込まれる。なお書き込みアドレス(アクセスアドレス)については、D[17:0]のデータバスを兼用してLCD100に出力するようにしてもよいし、D[17:0]のデータバスとは別のアドレスバスを設け、このアドレスバスを介して出力するようにしてもよい。
図11(B)は表示データの転送を行う場合のタイミング波形図である。まずC1、C2、C3に示すようにホストデバイス10は、垂直同期要求、水平同期要求、表示データを含むパケット(ライトリクエストパケット)をDTO+/−の差動信号線を介してブリッジ回路30のインターフェース回路40に送信する。するとブリッジ回路30のデコード回路60は、このパケットに含まれるアドレスを検出して、図3(B)のデコード処理を行い、「0」のデコード結果信号DQを出力する。するとこの「0」のデコード結果信号DQを受けたインターフェース回路90は、コマンドインターフェース回路92の方ではなくのデータインターフェース回路94の方を選択する。そして選択されたデータインターフェース回路94は、C4、C5、C6に示すようにデータクロック、垂直同期信号、水平同期信号を出力する。またC7に示すように、C3のパケットに含まれる表示データを、表示データ[17:0]のデータバスを介して出力する。すると、この表示データはLCD100のデータレジスタ122に書き込まれる。これによりLCD100の表示動作が実現される。
6.電子機器
図12に本実施形態の電子機器の構成例を示す。この電子機器は本実施形態で説明した構成のブリッジ回路518、528やインターフェース回路502、512、514、520、522、530、532を含む。またベースバンドエンジン500(広義には通信デバイス)、アプリケーションエンジン510(広義にはプロセッサ)、カメラ540(広義には撮像デバイス)、或いはLCD550(広義には表示デバイス)を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。図12の構成によればカメラ機能とLCD(Liquid Crystal Display)の表示機能を有する携帯電話を実現できる。但し本実施形態の電子機器は携帯電話には限定されず、デジタルカメラ、PDA、電子手帳、電子辞書、或いは携帯型情報端末など種々の電子機器に適用できる。
図12に示すようにベースバンドエンジン500に設けられたホスト側インターフェース回路502と、アプリケーションエンジン510(グラフィックエンジン)に設けられたターゲット側インターフェース回路512との間で、本実施形態で説明したシリアルデータ転送が行われる。またアプリケーションエンジン510に設けられたホスト側インターフェース回路514と、カメラ用、LCD用のターゲット側インターフェース回路522、532との間でも、本実施形態で説明したシリアルデータ転送が行われる。
図12の構成によれば、パラレルバスを介してデータ転送を行っていた従来の電子機器に比べて、EMIノイズを低減したり、実装の容易化を図れる。またインターフェース回路の小規模化、省電力化を実現することで、電子機器の更なる省電力化を図れる。
なお本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語(第1のデバイス、第2のデバイス、選択信号、コマンド領域、データ領域、アクセス、第1〜第Nのイネーブル信号、第1〜第Nの保持回路、第1〜第Nの出力信号、判断回路、クロック、データ転送、通信デバイス、プロセッサ、撮像デバイス、表示デバイス等)として引用された用語(ホストデバイス、LCD、チップセレクト信号、コマンドレジスタ、RAM・データレジスタ、ライト・リード、EN[31:0]、FF31〜FF0、FQ[31:0]、NOR回路、ストローブ、IN転送・OUT転送、ベースバンドエンジン、アプリケーションエンジン、カメラ、LCD等)は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
また本実施形態のブリッジ回路、デコード回路の構成も図1、図8、図10等で説明した構成に限定されない。またアドレス判断情報も、少なくともコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断できる情報であればよく、本実施形態で説明した情報に限定されない。
本実施形態のブリッジ回路の構成例。 ブリッジ回路の動作を説明するタイミング波形図。 図3(A)〜(C)はデコード範囲指示情報の説明図。 インターフェース回路のシリアル転送の説明図。 差動信号線を介して転送されるパケットの例。 図6(A)(B)はパケットを用いて行われるトランザクションの説明図。 図7(A)(B)もパケットを用いて行われるトランザクションの説明図。 デコード回路の詳細な構成例。 デコード回路を用いて行うトランザクションの説明図。 本実施形態のブリッジ回路の変形例。 図11(A)(B)は変形例のブリッジ回路の動作を説明するタイミング波形図。 電子機器の構成例。
符号の説明
10 ホストデバイス(第1のデバイス)、12 PLL回路、
20 インターフェース回路、
22、24 OUT転送用、クロック転送用のトランスミッタ回路、
26、28 IN転送用、ストローブ転送用のレシーバ回路、
30 ブリッジ回路(ターゲットデバイス)、40 インターフェース回路、
42、44 OUT転送用、クロック転送用のレシーバ回路、
46、48 IN転送用、ストローブ転送用のトランスミッタ回路、
50 転送コントローラ、52 リンク層回路、54 データバッファ、
56 制御レジスタ、60 デコード回路、62 パケット解析回路、
64 アドレス検出回路、66 データ検出回路、70 ビット範囲決定回路、
80 NOR回路(判断回路)、90 インターフェース回路、
100 LCD(第2のデバイス)、110 コマンドレジスタ(コマンド領域)、
120 RAM(データ領域)、122 データレジスタ(データ領域)、
EN[31:0] イネーブル信号(第1〜第Nのイネーブル信号)、
FF31〜FF0 フリップフロップ(第1〜第Nの保持回路)、
A[31:0] アドレス(アドレスの第1〜Nのビット)、
FQ[31:0] 出力信号(第1〜第Nの出力信号)

Claims (9)

  1. 差動信号線を介して接続される第1のデバイスとの間でシリアルデータ転送を行うための第1のインターフェース回路と、
    パラレルバスを介して接続される第2のデバイスとの間でパラレルデータ転送を行うための第2のインターフェース回路と、
    データ転送を制御する転送コントローラとを含み、
    前記転送コントローラが、
    前記第1のデバイスから受信したアドレス判断情報に基づいて、前記第1のデバイスから受信したパケットに含まれるアドレスが、前記第2のデバイスのコマンド領域を指定するコマンドアドレスなのか、前記第2のデバイスのデータ領域を指定するデータアドレスなのかを判断し、
    前記アドレスがコマンドアドレスであると判断した場合には、前記第2のデバイスのコマンド領域へのアクセスを前記第2のインターフェース回路に指示し、前記アドレスがデータアドレスであると判断した場合には、前記第2のデバイスのデータ領域へのアクセスを前記第2のインターフェース回路に指示することを特徴とするブリッジ回路。
  2. 請求項1において、
    前記アドレス判断情報が、前記第1のデバイスから受信したパケットに含まれるアドレスのどのビット範囲をデコードするのかを指示するデコード範囲指示情報であり、
    前記転送コントローラが、
    前記アドレスのうち前記デコード範囲指示情報により指示されるビット範囲をデコードするデコード回路を含み、前記デコード回路でのデコード結果に基づいて、前記アドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断することを特徴とするブリッジ回路。
  3. 請求項2において、
    前記デコード回路が、
    前記デコード範囲指示情報に基づいて、デコード対象となるビット範囲を決定し、決定されたビット範囲のイネーブル信号がアクティブになる第1〜第Nのイネーブル信号を出力するビット範囲決定回路と、
    前記アドレスの第1〜第Nの各ビットが各データ端子に入力され、前記第1〜第Nの各イネーブル信号が各イネーブル端子に入力され、第1〜第Nの出力信号を出力する第1〜第Nの保持回路と、
    前記第1〜第Nの保持回路からの前記第1〜第Nの出力信号を受け、前記アドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断するためのデコード結果信号を出力する判断回路とを含むことを特徴とするブリッジ回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記転送コントローラが、
    前記第1のデバイスから受信した第1のパケットに含まれるアドレス判断情報を保持し、保持されたアドレス判断情報に基づいて、前記第1のデバイスから受信した第2のパケットに含まれるアドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断することを特徴とするブリッジ回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第2のインターフェース回路が、
    前記第2のデバイスのコマンド領域へのアクセスを指示された場合には、コマンド領域へのアクセスを選択する選択信号を前記第2のデバイスに出力し、前記第2のデバイスのデータ領域へのアクセスを指示された場合には、データ領域へのアクセスを選択する選択信号を前記第2のデバイスに出力することを特徴とするブリッジ回路。
  6. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第2のインターフェース回路が、コマンドインターフェース回路とデータインターフェース回路とを含み、
    前記第2のデバイスのコマンド領域へのアクセスを指示された場合には、前記コマンドインタフェース回路がコマンド領域にアクセスし、
    前記第2のデバイスのデータ領域へのアクセスを指示された場合には、前記データインタフェース回路がデータ領域にアクセスすることを特徴とするブリッジ回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれかのブリッジ回路と、
    通信デバイス、プロセッサ、撮像デバイス、及び表示デバイスの少なくとも1つと、
    を含むことを特徴とする電子機器。
  8. 差動信号線を介して接続される第1のデバイスとの間で、第1のインターフェース回路を用いてシリアルデータ転送を行い、
    パラレルバスを介して接続される第2のデバイスとの間で、第2のインターフェース回路を用いてパラレルデータ転送を行い、
    前記第1のデバイスから受信したアドレス判断情報に基づいて、前記第1のデバイスから受信したパケットに含まれるアドレスが、前記第2のデバイスのコマンド領域を指定するコマンドアドレスなのか、前記第2のデバイスのデータ領域を指定するデータアドレスなのかを判断し、
    前記アドレスがコマンドアドレスであると判断した場合には、前記第2のデバイスのコマンド領域へのアクセスを前記第2のインターフェース回路に指示し、
    前記アドレスがデータアドレスであると判断した場合には、前記第2のデバイスのデータ領域へのアクセスを前記第2のインターフェース回路に指示することを特徴とするデータ転送制御方法。
  9. 請求項8において、
    前記アドレス判断情報が、前記第1のデバイスから受信したパケットに含まれるアドレスのどのビット範囲をデコードするのかを指示するデコード範囲指示情報であり、
    前記アドレスのうち前記デコード範囲指示情報により指示されるビット範囲をデコードし、デコード結果に基づいて、前記アドレスがコマンドアドレスなのかデータアドレスなのかを判断することを特徴とするデータ転送制御方法。
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