JP2005140388A - 室内空調システムおよび輻射パネル構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 室内の居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる室内空調システムおよび輻射パネル構造体を提供する。
【解決手段】 室内空調システムS1は、室内Rに配置される寝具Bと、輻射パネル4aとを備える。輻射パネル4aは、室内Rの天井面CL近傍に配置され、温度調整された空気が送られる内部空間を有し、温度調整された空気の吹出しと輻射とによって室内の温度調整を行う。そして、輻射パネル4aは、寝具Bを平面的に略覆う大きさを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 室内空調システムS1は、室内Rに配置される寝具Bと、輻射パネル4aとを備える。輻射パネル4aは、室内Rの天井面CL近傍に配置され、温度調整された空気が送られる内部空間を有し、温度調整された空気の吹出しと輻射とによって室内の温度調整を行う。そして、輻射パネル4aは、寝具Bを平面的に略覆う大きさを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、室内空調システムおよび輻射パネル構造体に関する。
従来、温度調整された空気を室内へと吹き出して室内の温度調整を行う対流型空気調和機がよく利用されている。この対流型空気調和機は、通常、室内へと吹き出される空気が通る吹出し口を備えている。この吹出し口は、例えば、空気調和機の室内機の長手方向に沿って室内機の正面下部に設けられた開口である。対流型空気調和機は、吹出し口から温度調整された空気を室内へと吹き出し、温度調整された空気の対流を室内に発生させる。これによって、温度調整された空気を室内の広範囲に到達させることができ、室内の温度調整を行うことができる(特許文献1参照)。
特開2001−41488号公報
しかし、上記のような対流型空気調和機では、ドラフトが発生する恐れがある。すなわち、対流型空気調和機では、吹出し口から吹き出た空気の対流が、室内の居住者等に直接に接触し易い。このため、居住者等が不快感を感じる恐れがある。
そこで、本願発明者は、特願2003−042805号特許出願明細書に記載された輻射パネル構造体を案出している。この輻射パネル構造体は、温度調整された空気によって大気圧より大きな圧力が生じる圧力発生空間を有し、空気の吹出しと輻射とによって室内の温度調整を行う。これにより、輻射と穏やかな空気の吹出しとによって、ドラフトを抑えた穏やかな温度調整を行うことができる。
そこで、本願発明者は、特願2003−042805号特許出願明細書に記載された輻射パネル構造体を案出している。この輻射パネル構造体は、温度調整された空気によって大気圧より大きな圧力が生じる圧力発生空間を有し、空気の吹出しと輻射とによって室内の温度調整を行う。これにより、輻射と穏やかな空気の吹出しとによって、ドラフトを抑えた穏やかな温度調整を行うことができる。
ところで、ドラフトを抑えた穏やかな温度調整を行うことができる輻射パネル構造体の特質を活かすためには、輻射パネル構造体が設置される場所や輻射パネルの大きさがより重要となる。すなわち、適切な大きさの輻射パネル構造体が、ドラフトを抑えることによる効果が高い場所に設置されることにより、室内の居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる。
本発明の課題は、室内の居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる室内空調システムおよび輻射パネル構造体を提供することにある。
請求項1に記載の室内空調システムは、室内に配置される寝具と、輻射パネルとを備える。輻射パネルは、室内の天井面近傍に配置され、温度調整された空気が送られる内部空間を有し、温度調整された空気の吹出しと輻射とによって室内の温度調整を行う。そして、輻射パネルは、寝具を平面的に略覆う大きさを有する。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、寝具が配置される室内の温度調整を行う。就寝中は特にドラフトによる不快感が大きくなるが、この室内空調システムでは、輻射と吹出しとを併用した穏やかな温度調整が行われるため、ドラフトによる不快感を抑えることができる。また、輻射パネルは、寝具を平面的に略覆う大きさを有するため、寝具で就寝する居住者等に対して効果的な温度調整を行うことができる。このように、この室内空調システムでは、室内の居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、寝具が配置される室内の温度調整を行う。就寝中は特にドラフトによる不快感が大きくなるが、この室内空調システムでは、輻射と吹出しとを併用した穏やかな温度調整が行われるため、ドラフトによる不快感を抑えることができる。また、輻射パネルは、寝具を平面的に略覆う大きさを有するため、寝具で就寝する居住者等に対して効果的な温度調整を行うことができる。このように、この室内空調システムでは、室内の居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる。
請求項2に記載の室内空調システムは、請求項1に記載の室内空調システムであって、輻射パネルは、寝具の直上に配置される。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、寝具の直上に配置される。このため、この室内空調システムでは、寝具で就寝する居住者等に対して、より効果的な温度調整を行うことができる。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、寝具の直上に配置される。このため、この室内空調システムでは、寝具で就寝する居住者等に対して、より効果的な温度調整を行うことができる。
請求項3に記載の室内空調システムは、請求項1または2に記載の室内空調システムであって、輻射パネルは、天井面を移動可能である。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、天井面を移動可能である。このため、室内のレイアウト変更などによって、寝具の位置が変わった場合でも、寝具の位置の変更に合わせて、輻射パネルを移動させることができる。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、天井面を移動可能である。このため、室内のレイアウト変更などによって、寝具の位置が変わった場合でも、寝具の位置の変更に合わせて、輻射パネルを移動させることができる。
請求項4に記載の室内空調システムは、請求項3に記載の室内空調システムであって、固定部材をさらに備える。固定部材は、天井面に設けられ輻射パネルを移動可能に固定する。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、固定部材によって、天井面を移動可能に固定される。このため、寝具の位置が変わった場合でも、寝具の位置の変更に合わせて、輻射パネルを容易に移動させることができる。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、固定部材によって、天井面を移動可能に固定される。このため、寝具の位置が変わった場合でも、寝具の位置の変更に合わせて、輻射パネルを容易に移動させることができる。
請求項5に記載の室内空調システムは、請求項1から4のいずれかに記載の室内空調システムであって、輻射パネルは、温度調整された空気が吹き出る部分を変更可能である。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、温度調整された空気が吹き出る部分を変更可能である。このため、温度調整された空気が吹き出る部分を変更することによって、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができる。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、温度調整された空気が吹き出る部分を変更可能である。このため、温度調整された空気が吹き出る部分を変更することによって、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができる。
請求項6に記載の室内空調システムは、請求項1から5のいずれかに記載の室内空調システムであって、輻射パネルは、温度調整された前記空気の吹出し方向を変更可能である。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、温度調整された空気が吹き出る方向を変更可能である。このため、温度調整された空気が吹き出る方向を変更することによって、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができる。
この室内空調システムでは、輻射パネルは、温度調整された空気が吹き出る方向を変更可能である。このため、温度調整された空気が吹き出る方向を変更することによって、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができる。
請求項7に記載の室内空調システムは、請求項1から6のいずれかに記載の室内空調システムであって、輻射パネルの下面は下に凸に膨らんだ形状を有する。
この室内空調システムでは、輻射パネルの下面は下に凸に膨らんだ形状を有する。従って、輻射パネルの下面が平坦な場合と比べて、輻射や吹出しの集中または拡散が容易である。このため、この室内空調システムでは、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができ、寝具を覆う空間を適切に温度調整することができる。
この室内空調システムでは、輻射パネルの下面は下に凸に膨らんだ形状を有する。従って、輻射パネルの下面が平坦な場合と比べて、輻射や吹出しの集中または拡散が容易である。このため、この室内空調システムでは、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができ、寝具を覆う空間を適切に温度調整することができる。
請求項8に記載の室内空調システムは、請求項1から6のいずれかに記載の室内空調システムであって、輻射パネルの下面は上に凸な形状を有する。
この室内空調システムでは、輻射パネルの下面は上に凸な形状を有する。従って、輻射パネルの下面が平坦な場合と比べて、輻射や吹出しの集中または拡散が容易である。このため、この室内空調システムでは、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができ、寝具を覆う空間を適切に温度調整することができる。
この室内空調システムでは、輻射パネルの下面は上に凸な形状を有する。従って、輻射パネルの下面が平坦な場合と比べて、輻射や吹出しの集中または拡散が容易である。このため、この室内空調システムでは、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができ、寝具を覆う空間を適切に温度調整することができる。
請求項9に記載の輻射パネル構造体は、寝具が配置された室内の空気調和を行う輻射パネル構造体であって、輻射パネルを備える。輻射パネルは、室内の天井面近傍に配置され、温度調整された空気が送られる内部空間を有し、温度調整された空気の吹出しと輻射とによって室内の温度調整を行う。また、輻射パネルは、寝具を平面的に略覆う大きさを有する。
この輻射パネル構造体では、輻射パネルは、寝具が配置される室内の温度調整を行う。就寝中は特にドラフトによる不快感が大きくなるが、この輻射パネル構造体では、輻射と吹出しとを併用した穏やかな温度調整が行われるため、ドラフトによる不快感を抑えることができる。また、輻射パネルは、寝具を平面的に略覆う大きさを有するため、寝具で就寝する居住者等に対して効果的な温度調整を行うことができる。このように、この輻射パネル構造体では、室内の居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる。
請求項1に記載の室内空調システムでは、輻射と吹出しとを併用した穏やかな温度調整が行われるため、ドラフトによる不快感を抑えることができる。また、輻射パネルは、寝具を平面的に略覆う大きさを有するため、寝具で就寝する居住者等に対して効果的な温度調整を行うことができる。このように、この室内空調システムでは、室内の居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる。
請求項2に記載の室内空調システムでは、寝具で就寝する居住者等に対して、より効果的な温度調整を行うことができる。
請求項3に記載の室内空調システムでは、室内のレイアウト変更などによって、寝具の位置が変わった場合でも、寝具の位置の変更に合わせて、輻射パネルを移動させることができる。
請求項3に記載の室内空調システムでは、室内のレイアウト変更などによって、寝具の位置が変わった場合でも、寝具の位置の変更に合わせて、輻射パネルを移動させることができる。
請求項4に記載の室内空調システムでは、寝具の位置が変わった場合でも、寝具の位置の変更に合わせて、輻射パネルを容易に移動させることができる。
請求項5に記載の室内空調システムでは、温度調整された空気が吹き出る部分を変更することによって、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができる。
請求項6に記載の室内空調システムでは、温度調整された空気が吹き出る方向を変更することによって、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができる。
請求項5に記載の室内空調システムでは、温度調整された空気が吹き出る部分を変更することによって、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができる。
請求項6に記載の室内空調システムでは、温度調整された空気が吹き出る方向を変更することによって、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができる。
請求項7に記載の室内空調システムでは、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができ、寝具を覆う空間を適切に温度調整することができる。
請求項8に記載の室内空調システムでは、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができ、寝具を覆う空間を適切に温度調整することができる。
請求項9に記載の輻射パネル構造体では、輻射と吹出しとを併用した穏やかな温度調整が行われるため、ドラフトによる不快感を抑えることができる。また、輻射パネルは、寝具を平面的に略覆う大きさを有するため、寝具で就寝する居住者等に対して効果的な温度調整を行うことができる。このように、この輻射パネル構造体では、室内の居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる。
請求項8に記載の室内空調システムでは、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができ、寝具を覆う空間を適切に温度調整することができる。
請求項9に記載の輻射パネル構造体では、輻射と吹出しとを併用した穏やかな温度調整が行われるため、ドラフトによる不快感を抑えることができる。また、輻射パネルは、寝具を平面的に略覆う大きさを有するため、寝具で就寝する居住者等に対して効果的な温度調整を行うことができる。このように、この輻射パネル構造体では、室内の居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる。
<第1実施形態>
[全体構成]
本発明の第1実施形態にかかる室内空調システムS1を図1および図2に示す。図1は、室内空調システムS1および室内空調システムS1が配置された室内Rの側面図であり、図2は、図1におけるII−II断面図である。この室内空調システムS1は、寝具Bと空気調和機100とを備えている。寝具Bは、例えば、ベッドであり寝室などの室内Rに配置されている。空気調和機100は、寝具Bが配置された室内Rの温度調整を行う。
[全体構成]
本発明の第1実施形態にかかる室内空調システムS1を図1および図2に示す。図1は、室内空調システムS1および室内空調システムS1が配置された室内Rの側面図であり、図2は、図1におけるII−II断面図である。この室内空調システムS1は、寝具Bと空気調和機100とを備えている。寝具Bは、例えば、ベッドであり寝室などの室内Rに配置されている。空気調和機100は、寝具Bが配置された室内Rの温度調整を行う。
[空気調和機]
空気調和機100は、輻射パネル構造体1aと室内機2aと室外機3(図8参照)とを備えており、輻射と、温度調整された空気の吹き出しとによって冷暖房等の室内Rの空気調和を行うことができる。
[輻射パネル構造体]
輻射パネル構造体1aは、図1に示すように、天井面CLの近傍に天井面CLに沿って配置され、温度調整された空気の温度を利用した輻射と、温度調整された空気の吹出しとによって冷暖房等の空気調和を行う。輻射パネル構造体1aは、図1および図2に示すように、全体として薄い板状の外形を有しており、平面的な形状となっている。室内Rの側方に隣接する空間は、室内機2aを収納する室内機収納空間SP1となっており、室内Rと室内機収納空間SP1とは仕切り部材Wによって仕切られている。仕切り部材Wは、室内Rの床面から天井面CLまでに亘って設けられているが、室内Rと室内機収納空間SP1との間で空気の出入りが可能となっている。輻射パネル構造体1aの側面の一つは、仕切り部材Wに近接しており、室内機収納空間SP1内の室内機2aと接続されている。輻射パネル構造体1aは、輻射パネル4aと外部フレーム5aとを有している。
空気調和機100は、輻射パネル構造体1aと室内機2aと室外機3(図8参照)とを備えており、輻射と、温度調整された空気の吹き出しとによって冷暖房等の室内Rの空気調和を行うことができる。
[輻射パネル構造体]
輻射パネル構造体1aは、図1に示すように、天井面CLの近傍に天井面CLに沿って配置され、温度調整された空気の温度を利用した輻射と、温度調整された空気の吹出しとによって冷暖房等の空気調和を行う。輻射パネル構造体1aは、図1および図2に示すように、全体として薄い板状の外形を有しており、平面的な形状となっている。室内Rの側方に隣接する空間は、室内機2aを収納する室内機収納空間SP1となっており、室内Rと室内機収納空間SP1とは仕切り部材Wによって仕切られている。仕切り部材Wは、室内Rの床面から天井面CLまでに亘って設けられているが、室内Rと室内機収納空間SP1との間で空気の出入りが可能となっている。輻射パネル構造体1aの側面の一つは、仕切り部材Wに近接しており、室内機収納空間SP1内の室内機2aと接続されている。輻射パネル構造体1aは、輻射パネル4aと外部フレーム5aとを有している。
〔輻射パネル〕
輻射パネル4aは、輻射と空気の吹出しとを行う部分である。輻射パネル4aの外観図を図3に示す。図3(a)は輻射パネル4aの平面図であり、図3(b)は輻射パネル4aの側面図である。なお、図3(a)の輻射パネル4aの平面図は、天井面CLに設置された輻射パネル4aを下方から見上げた図である。輻射パネル4aは、薄い板状の外形であり平坦な形状を有している。輻射パネル4aは、室内Rの天井面CLに近接して配置されており、平面視において長方形の外形を有する。輻射パネル4aは、寝具Bを平面的に略覆う大きさを有しており、寝具Bの直上に配置される。輻射パネル4aは、袋部40aと内部フレーム41a(図5および図6参照)と断熱材42とを有する。
輻射パネル4aは、輻射と空気の吹出しとを行う部分である。輻射パネル4aの外観図を図3に示す。図3(a)は輻射パネル4aの平面図であり、図3(b)は輻射パネル4aの側面図である。なお、図3(a)の輻射パネル4aの平面図は、天井面CLに設置された輻射パネル4aを下方から見上げた図である。輻射パネル4aは、薄い板状の外形であり平坦な形状を有している。輻射パネル4aは、室内Rの天井面CLに近接して配置されており、平面視において長方形の外形を有する。輻射パネル4aは、寝具Bを平面的に略覆う大きさを有しており、寝具Bの直上に配置される。輻射パネル4aは、袋部40aと内部フレーム41a(図5および図6参照)と断熱材42とを有する。
〈袋部〉
袋部40aは、天井面CLの近傍に天井面CLに略平行に寝具Bの直上に配置されており、寝具Bを平面的に略覆う大きさを有している。袋部40aは、織布や不織布等の繊維系材料から袋状に形成され、図4に示すように、圧力発生空間PS(内部空間)を内部に構成する。なお、図4は、袋部40aの側面断面図を示しているが、内部フレーム41a等は省略している。圧力発生空間PSには、室内機2aから温度調整された空気が送られることによって、大気圧より大きな圧力が生じる。また、袋部40aを形成する繊維系材料は、柔軟且つ空気が透過可能であると共に約0.9の輻射率を有する。このため、圧力発生空間PSに送られた空気は、袋部40aの繊維の目の隙間から穏やかに吹出される。また、圧力発生空間PSに送られた空気によって袋部40aの温度が調整されることにより、袋部40aから輻射が生じる。これにより、穏やかな空気の吹出しと輻射とによって室内Rの温度調整を行うことができる。なお、繊維系材料は伸縮性を有している。
袋部40aは、天井面CLの近傍に天井面CLに略平行に寝具Bの直上に配置されており、寝具Bを平面的に略覆う大きさを有している。袋部40aは、織布や不織布等の繊維系材料から袋状に形成され、図4に示すように、圧力発生空間PS(内部空間)を内部に構成する。なお、図4は、袋部40aの側面断面図を示しているが、内部フレーム41a等は省略している。圧力発生空間PSには、室内機2aから温度調整された空気が送られることによって、大気圧より大きな圧力が生じる。また、袋部40aを形成する繊維系材料は、柔軟且つ空気が透過可能であると共に約0.9の輻射率を有する。このため、圧力発生空間PSに送られた空気は、袋部40aの繊維の目の隙間から穏やかに吹出される。また、圧力発生空間PSに送られた空気によって袋部40aの温度が調整されることにより、袋部40aから輻射が生じる。これにより、穏やかな空気の吹出しと輻射とによって室内Rの温度調整を行うことができる。なお、繊維系材料は伸縮性を有している。
袋部40aは、平坦な薄型の板状形状を有し、上面43、下面44および側面45によって構成される。
袋部40aの上面43は、室内Rの天井面CLに沿って天井面CLに略平行に配置されている。また、袋部40aの上面43は、天井面CLに近接して配置される。
袋部40aの下面44は、室内Rに面する位置に天井面CLと略平行に配置されている。袋部40aの下面44は、図3(a)に示すように、下方の室内Rに対して長方形の投影形状を有しており、例えば、室内Rに配置される寝具Bを平面的に覆う程度の大きさを有している。
袋部40aの上面43は、室内Rの天井面CLに沿って天井面CLに略平行に配置されている。また、袋部40aの上面43は、天井面CLに近接して配置される。
袋部40aの下面44は、室内Rに面する位置に天井面CLと略平行に配置されている。袋部40aの下面44は、図3(a)に示すように、下方の室内Rに対して長方形の投影形状を有しており、例えば、室内Rに配置される寝具Bを平面的に覆う程度の大きさを有している。
袋部40aの側面45は、図3(b)に示すように、それぞれ細長い長方形の形状を有している。袋部40aの側面45からも上面43や下面44と同様に空気の吹き出しと輻射とが生じるが、袋部40aの側面45からの空気の吹き出しと輻射とは、外部フレーム5aによって所望の方向へと集約される。外部フレーム5aについては、後に詳細に説明する。
また、図3(a)に示すように、袋部40aの側面45の一つには、内部フレーム41aが挿入される開口である内部フレーム挿入口46と、内部フレーム挿入口46を開閉する開閉部47とが設けられている。開閉部47は、内部フレーム挿入口46を開閉するファスナーによって構成される。
さらに、袋部40aの側面45の一つには、空気取入れ口48が設けられている。空気取入れ口48は、温度調整された空気を取り入れる部分であり、空気取入れ口48は、図4に示すように、一端が室内機2aの吹出し口25に取り付けられたダクト9の他端に接続され、室内機2aから圧力発生空間PSへと送られる空気が通過する。
さらに、袋部40aの側面45の一つには、空気取入れ口48が設けられている。空気取入れ口48は、温度調整された空気を取り入れる部分であり、空気取入れ口48は、図4に示すように、一端が室内機2aの吹出し口25に取り付けられたダクト9の他端に接続され、室内機2aから圧力発生空間PSへと送られる空気が通過する。
〈内部フレーム〉
内部フレーム41aは、袋部40aの内部に配置され袋部40aを上記のような薄い板状の形状に保持する部材である。内部フレーム41aの外観図を図5に示す。図5(a)は、内部フレーム41aの平面図であり、天井面CL側から内部フレーム41aを見た図である。内部フレーム41aは、平坦な形状に組み合わされた複数の線状部材L1−L6から構成される。複数の線状部材L1−L6は、例えば、ステンレスなどの金属や樹脂等の所定の剛性を有する材料によって形成されている。
内部フレーム41aは、袋部40aの内部に配置され袋部40aを上記のような薄い板状の形状に保持する部材である。内部フレーム41aの外観図を図5に示す。図5(a)は、内部フレーム41aの平面図であり、天井面CL側から内部フレーム41aを見た図である。内部フレーム41aは、平坦な形状に組み合わされた複数の線状部材L1−L6から構成される。複数の線状部材L1−L6は、例えば、ステンレスなどの金属や樹脂等の所定の剛性を有する材料によって形成されている。
図5(a)に示すように、内部フレーム41aの上面58は、略長方形の外形を有しており、長方形の2つの長辺を構成する2本の第1線状部材L1と、2本の第1線状部材L1に亘って設けられる複数の第2線状部材L2とによって構成されている。複数の第2線状部材L2のうちの2本は、長方形の短辺を構成し、他の第2線状部材L2は、長方形の短辺に平行に略等間隔に配置されている。第2線状部材L2は、第1線状部材L1の間隔よりも僅かに長く形成されており、このため、第2線状部材L2の両端は、第1線状部材L1、すなわち、長方形の長辺から僅かに突出する突出部410を形成している。この内部フレーム41aの上面58は、袋部40aの上面43を上記のような形状に保持する。
内部フレーム41aの下面59は、図6に示すように、内部フレーム41aの上面58の外形と同様の大きさの長方形状に組み合わされた第3線状部材L3と、内部フレーム41aの上面58の外形よりも一回り小さな長方形状に組み合わされた第4線状部材L4と、第3線状部材L3と第4線状部材L4とをつなぐ第5線状部材L5とによって構成されている。この内部フレーム41aの下面59は、袋部40aの下面44を上記のような形状に保持する。なお、図6は、図5(b)におけるVI−VI断面図である。
また、内部フレーム41aの側面57は、図5(b)に示すように、内部フレーム41aの上面58と下面59とをつなぐ複数の第6線状部材L6によって構成されている。この内部フレーム41aの側面57は、袋部40aの側面45を上記のような形状に保持する。
内部フレーム41aは、図3(a)に示す袋部40aの内部フレーム挿入口46から袋部40aの内部へと挿入される。袋部40aと内部フレーム41aとは、内部フレーム41aが袋部40aの内部に配置された状態で開閉部47のファスナーを閉めることにより袋部40aに所定のテンションが作用するように寸法が設計されている。
内部フレーム41aは、図3(a)に示す袋部40aの内部フレーム挿入口46から袋部40aの内部へと挿入される。袋部40aと内部フレーム41aとは、内部フレーム41aが袋部40aの内部に配置された状態で開閉部47のファスナーを閉めることにより袋部40aに所定のテンションが作用するように寸法が設計されている。
〈断熱材〉
断熱材42は、図3(b)および図4に示すように、輻射パネル4aの天井面CL側に位置する上面、すなわち、袋部40aの上面43に固定されており、圧力発生空間PSの天井面CL側に設けられている。袋部40aの上面43と天井面CLとの間には、約6mmの隙間が設けられており、断熱材42は袋部40aの上面43に固定されて、この隙間に面している。断熱材42は、約5mmの厚さを有するシート状の形状であり、断熱材42と天井面CLとの間隔は極僅かとなっている。従って、断熱材42は天井面CLに近接している。断熱材42は、袋部40aの上面43の略全体を覆っている。
断熱材42は、図3(b)および図4に示すように、輻射パネル4aの天井面CL側に位置する上面、すなわち、袋部40aの上面43に固定されており、圧力発生空間PSの天井面CL側に設けられている。袋部40aの上面43と天井面CLとの間には、約6mmの隙間が設けられており、断熱材42は袋部40aの上面43に固定されて、この隙間に面している。断熱材42は、約5mmの厚さを有するシート状の形状であり、断熱材42と天井面CLとの間隔は極僅かとなっている。従って、断熱材42は天井面CLに近接している。断熱材42は、袋部40aの上面43の略全体を覆っている。
〔外部フレーム〕
外部フレーム5aは、図2に示すように、外形が長方形の短辺の一つが欠けた形状となるように組み合わされた木製の枠であり、袋部40aの外部において輻射パネル4aの側面、すなわち袋部40aの側面45を囲む。なお、外部フレーム5aを構成する材料は木に限らず輻射パネル4aを支持できる所定の剛性を有するものであればよい。外部フレーム5aは、袋部40aの空気取入れ口48が設けられる側面45すなわち仕切り部材Wに面する側面45を除く他の全ての側面45を囲んでいる。従って、外部フレーム5aは、輻射パネル4aの室内Rに面する側面45の全体を囲んでいる。外部フレーム5aは、図1に示すように、上端が天井面CLに隙間なく固定されており、下端は袋部40aの下面44と略同じ高さとなっている。外部フレーム5aの高さ方向寸法は約60mmであり、輻射パネル構造体1aは、非常に薄型な形状となっている。従って、輻射パネル構造体1aでは、室内Rの居住者等へと与える圧迫感が低減されている。なお、袋部40aは自重や内圧等によって下面44が下方へ凸に膨らんだ形状となるが、外部フレーム5aは、膨らみの基端となる下面44と側面45との接続位置と略同じ高さとなっている。
外部フレーム5aは、図2に示すように、外形が長方形の短辺の一つが欠けた形状となるように組み合わされた木製の枠であり、袋部40aの外部において輻射パネル4aの側面、すなわち袋部40aの側面45を囲む。なお、外部フレーム5aを構成する材料は木に限らず輻射パネル4aを支持できる所定の剛性を有するものであればよい。外部フレーム5aは、袋部40aの空気取入れ口48が設けられる側面45すなわち仕切り部材Wに面する側面45を除く他の全ての側面45を囲んでいる。従って、外部フレーム5aは、輻射パネル4aの室内Rに面する側面45の全体を囲んでいる。外部フレーム5aは、図1に示すように、上端が天井面CLに隙間なく固定されており、下端は袋部40aの下面44と略同じ高さとなっている。外部フレーム5aの高さ方向寸法は約60mmであり、輻射パネル構造体1aは、非常に薄型な形状となっている。従って、輻射パネル構造体1aでは、室内Rの居住者等へと与える圧迫感が低減されている。なお、袋部40aは自重や内圧等によって下面44が下方へ凸に膨らんだ形状となるが、外部フレーム5aは、膨らみの基端となる下面44と側面45との接続位置と略同じ高さとなっている。
また、外部フレーム5aは、図7に示すように、内部フレーム41aを支持する支持部50を有する。なお、図7は、図2におけるVII−VII断面図である。支持部50は、外部フレーム5aの2つの長辺の両方に設けられている。支持部50は、外部フレーム5aの内側に設けられたスリット51と、スリット51に設けられる金属製のレール52とによって構成されている。スリット51は、外部フレーム5aの内側のうち天井面CLに近い位置に設けられており、天井面CLに平行に設けられている。内部フレーム41aの突出部410が、外部フレーム5aの側方からこの支持部50に通されて支持部50に係止することによって、輻射パネル4aが外部フレーム5aに支持される。
[室内機]
室内機2aは、輻射パネル4aの圧力発生空間PSへと温度調整された空気を送る。室内機2aは、上述したように、室内Rから仕切られた室内機収納空間SP1に配置される。室内機2aは、図8に示すように、室内熱交換器20、室内ファン21、室内ファンモータ22、室内機ケーシング23(図1参照)などを備えている。
室内機2aは、輻射パネル4aの圧力発生空間PSへと温度調整された空気を送る。室内機2aは、上述したように、室内Rから仕切られた室内機収納空間SP1に配置される。室内機2aは、図8に示すように、室内熱交換器20、室内ファン21、室内ファンモータ22、室内機ケーシング23(図1参照)などを備えている。
室内機ケーシング23は、室内熱交換器20、室内ファン21、室内ファンモータ22等を内部に収納しており、図4に示すように、吸込み口24と吹出し口25とを備えている。
吸込み口24は、室内Rから室内機ケーシング23内へと取り入れられる空気が通る開口である。吸込み口24は、室内機ケーシング23の下面に設けられており、下方から空気を吸込む。
吸込み口24は、室内Rから室内機ケーシング23内へと取り入れられる空気が通る開口である。吸込み口24は、室内機ケーシング23の下面に設けられており、下方から空気を吸込む。
吹出し口25は、吸込み口24よりも上方に設けられており、室内機ケーシング23内で室内熱交換器20を通って輻射パネル構造体1aへと送られる空気が通る開口である。吹出し口25は、輻射パネル構造体1aの空気取入れ口48に接続されるダクト9の一端と接続される。
室内熱交換器20は、図8に示すように、室外熱交換器30や圧縮機32等と冷媒配管26,27を介して接続されている。室内熱交換器20は、通過する空気との間で熱交換を行うことによって、空気の温度調整を行う。室内ファン21は、室内ファンモータ22によって回転駆動され、室内Rから取り込まれ輻射パネル構造体1aへと送られる空気流を生成する。この空気流は、吸込み口24から室内機ケーシング23の内部に取り込まれ、室内熱交換器20、吹出し口25および空気取入れ口48を通って輻射パネル4aの内部の圧力発生空間PSへと到る空気の流れである。
室内熱交換器20は、図8に示すように、室外熱交換器30や圧縮機32等と冷媒配管26,27を介して接続されている。室内熱交換器20は、通過する空気との間で熱交換を行うことによって、空気の温度調整を行う。室内ファン21は、室内ファンモータ22によって回転駆動され、室内Rから取り込まれ輻射パネル構造体1aへと送られる空気流を生成する。この空気流は、吸込み口24から室内機ケーシング23の内部に取り込まれ、室内熱交換器20、吹出し口25および空気取入れ口48を通って輻射パネル4aの内部の圧力発生空間PSへと到る空気の流れである。
[室外機]
室外機3は、室外に配置され、図8に示すように、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、電動弁34、室外ファン38、室外ファンモータ39、室外熱交換器30等を備えている。圧縮機32、電動弁34、四路切換弁33、室外熱交換器30等は、室内熱交換器20と共に冷媒回路を構成している。室外ファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動され、室外熱交換器30を通る空気の流れを生成する。
室外機3は、室外に配置され、図8に示すように、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、電動弁34、室外ファン38、室外ファンモータ39、室外熱交換器30等を備えている。圧縮機32、電動弁34、四路切換弁33、室外熱交換器30等は、室内熱交換器20と共に冷媒回路を構成している。室外ファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動され、室外熱交換器30を通る空気の流れを生成する。
[空気調和機の運転動作]
次に、この室内空調システムS1によって室内Rの空気調和を行う場合の運転動作について説明する。
冷房運転時には、室内熱交換器20が、蒸発器として機能して、通過する空気から熱を奪う。室内ファン21によって室内機収納空間SP1を経て吸込み口24から室内機ケーシング23内に取り込まれた室内Rの空気は、室内熱交換器20を通過する際に熱を奪われて冷却される。
次に、この室内空調システムS1によって室内Rの空気調和を行う場合の運転動作について説明する。
冷房運転時には、室内熱交換器20が、蒸発器として機能して、通過する空気から熱を奪う。室内ファン21によって室内機収納空間SP1を経て吸込み口24から室内機ケーシング23内に取り込まれた室内Rの空気は、室内熱交換器20を通過する際に熱を奪われて冷却される。
この冷却された空気は、吹出し口25、ダクト9、空気取入れ口48を通り、袋部40a内の圧力発生空間PSへと送られる。空気が圧力発生空間PSに送られると、大気圧より大きな正の静圧が圧力発生空間PSに生じる。すなわち、図9に示すように、天井面CLに平行に流れる空気の流れ(実線矢印A1参照)に対して垂直な方向に大気圧より大きな圧力が生じる。このため、冷却された空気が、袋部40aの繊維の隙間から押し出され、室内Rへと穏やかに吹き出される(実線矢印A2参照)。
また、袋部40aが冷却された空気と接触することによって、袋部40aが冷却される。このため、袋部40aによる冷輻射が生じる(破線矢印A3参照)。
これらの穏やかな空気の吹出しや輻射による冷気は、袋部40aの直下に位置する寝具Bに到達し、寝具Bの周辺の冷房が行われる。
このように、この室内空調システムS1では、袋部40aの繊維の隙間からの穏やかな吹き出しと、袋部40aの冷輻射とによって、室内Rの冷房が行われる。
これらの穏やかな空気の吹出しや輻射による冷気は、袋部40aの直下に位置する寝具Bに到達し、寝具Bの周辺の冷房が行われる。
このように、この室内空調システムS1では、袋部40aの繊維の隙間からの穏やかな吹き出しと、袋部40aの冷輻射とによって、室内Rの冷房が行われる。
暖房運転時には、室内熱交換器20が凝縮器として機能して、通過する空気を加熱する。加熱された空気は、冷房運転時と同様に、袋部40a内の圧力発生空間PSへと送られる。そして、加熱された空気が、袋部40aの繊維の隙間から押し出され、室内Rへと穏やかに吹き出される。また、袋部40aが加熱された空気と接触することによって、袋部40aが加熱される。そして、袋部40aによる熱輻射が生じる。
これらの穏やかな空気の吹出しや輻射による暖気は、袋部40aの直下に位置する寝具Bに到達し、寝具Bの周辺の暖房が行われる。このように、この室内空調システムS1では、袋部40aの繊維の隙間からの穏やかな吹出しと、袋部40aの熱輻射とによって、室内Rの暖房が行われる。
[特徴]
この室内空調システムS1では、輻射パネル4aは、寝具Bが配置された室内Rの温度調整を行う。就寝中は特にドラフトによる不快感が大きくなるが、この室内空調システムS1では、輻射と吹出しとを併用した穏やかな温度調整が行われるため、ドラフトによる不快感を抑えることができる。また、輻射パネル4aは、寝具Bを平面的に略覆う大きさを有し、寝具Bの直上に配置されるため、寝具Bで就寝する居住者等に対して効果的な温度調整を行うことができる。このように、この室内空調システムS1では、室内Rの居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる。
[特徴]
この室内空調システムS1では、輻射パネル4aは、寝具Bが配置された室内Rの温度調整を行う。就寝中は特にドラフトによる不快感が大きくなるが、この室内空調システムS1では、輻射と吹出しとを併用した穏やかな温度調整が行われるため、ドラフトによる不快感を抑えることができる。また、輻射パネル4aは、寝具Bを平面的に略覆う大きさを有し、寝具Bの直上に配置されるため、寝具Bで就寝する居住者等に対して効果的な温度調整を行うことができる。このように、この室内空調システムS1では、室内Rの居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる。
<第2実施形態>
[構成]
本発明の第2実施形態にかかる室内空調システムS2を図10に示す。この室内空調システムS11は、第1実施形態にかかる室内空調システムS1において、さらに移動用レール6(固定部材)が備えられている。移動用レール6は、天井面CLに設けられており、輻射パネル構造体1aを移動可能に天井面CL近傍に固定する。この室内空調システムS2では、外部フレーム5aの上端は天井面CLに固定されておらず、輻射パネル構造体1aが移動用レール6に沿って自由に移動可能となっている。
[構成]
本発明の第2実施形態にかかる室内空調システムS2を図10に示す。この室内空調システムS11は、第1実施形態にかかる室内空調システムS1において、さらに移動用レール6(固定部材)が備えられている。移動用レール6は、天井面CLに設けられており、輻射パネル構造体1aを移動可能に天井面CL近傍に固定する。この室内空調システムS2では、外部フレーム5aの上端は天井面CLに固定されておらず、輻射パネル構造体1aが移動用レール6に沿って自由に移動可能となっている。
他の構成については、第1実施形態にかかる室内空調システムS1と同様である。
[特徴]
この室内空調システムS2では、輻射パネル構造体1aが移動用レール6によって容易に移動することができる。このため、室内Rのレイアウトの変更などによって寝具Bが移動する場合には、輻射パネル構造体1aを移動させることによって、輻射パネル4aを寝具Bの直上または直上近傍へと移動させることができる。このように、この室内空調システムS2では、寝具Bの配置が変更される場合でもより快適な温度調整を行うことができる。
[特徴]
この室内空調システムS2では、輻射パネル構造体1aが移動用レール6によって容易に移動することができる。このため、室内Rのレイアウトの変更などによって寝具Bが移動する場合には、輻射パネル構造体1aを移動させることによって、輻射パネル4aを寝具Bの直上または直上近傍へと移動させることができる。このように、この室内空調システムS2では、寝具Bの配置が変更される場合でもより快適な温度調整を行うことができる。
<第3実施形態>
[構成]
本発明の第3実施形態にかかる室内空調システムS3を図11に示す。この室内空調システムS3では、輻射パネル構造体1bの輻射パネル4bが袋部40bを有している。
袋部40bの下面は、それぞれ別々に吹出しを行うことができる複数の吹出し部分401−404によって構成されている。袋部40bの下面は、第1吹出し部分401、第2吹出し部分402、第3吹出し部分403、第4吹出し部分404によって構成されており、温度調整された空気が吹き出る吹出し部分401−404を変更可能である。
[構成]
本発明の第3実施形態にかかる室内空調システムS3を図11に示す。この室内空調システムS3では、輻射パネル構造体1bの輻射パネル4bが袋部40bを有している。
袋部40bの下面は、それぞれ別々に吹出しを行うことができる複数の吹出し部分401−404によって構成されている。袋部40bの下面は、第1吹出し部分401、第2吹出し部分402、第3吹出し部分403、第4吹出し部分404によって構成されており、温度調整された空気が吹き出る吹出し部分401−404を変更可能である。
他の構成については、第1実施形態にかかる室内空調システムS1と同様である。
[特徴]
この室内空調システムS3では、輻射パネル4bは、温度調整された空気が吹き出る吹出し部分401−404を変更可能である。このため、温度調整された空気が吹き出る吹出し部分401−404を変更することによって、寝具Bと輻射パネル4bとの位置のズレを調整することができる。
[特徴]
この室内空調システムS3では、輻射パネル4bは、温度調整された空気が吹き出る吹出し部分401−404を変更可能である。このため、温度調整された空気が吹き出る吹出し部分401−404を変更することによって、寝具Bと輻射パネル4bとの位置のズレを調整することができる。
また、室内Rの所定部分を狙って微風吹出しを行う制御が行われてもよい。これにより、よりきめ細かい部分的な温度調整が可能となる。
<第4実施形態>
[構成]
本発明の第4実施形態にかかる室内空調システムS4を図12に示す。この室内空調システムS4では、輻射パネル構造体1cは、輻射パネル4cを備えている。輻射パネル4cは、温度調整された空気の吹出し方向を変更可能である。輻射パネル4cは、真下方向だけではなく、斜め下方への第1方向(実線矢印A4参照)や、第1方向とは反対向きの斜め下方への第2方向(破線矢印A5参照)などに空気の吹出し方向を変更可能である。
<第4実施形態>
[構成]
本発明の第4実施形態にかかる室内空調システムS4を図12に示す。この室内空調システムS4では、輻射パネル構造体1cは、輻射パネル4cを備えている。輻射パネル4cは、温度調整された空気の吹出し方向を変更可能である。輻射パネル4cは、真下方向だけではなく、斜め下方への第1方向(実線矢印A4参照)や、第1方向とは反対向きの斜め下方への第2方向(破線矢印A5参照)などに空気の吹出し方向を変更可能である。
他の構成については、第1実施形態にかかる室内空調システムS1と同様である。
[特徴]
この室内空調システムS4では、輻射パネル4cは、温度調整された空気が吹き出る方向を変更可能である。このため、温度調整された空気が吹き出る方向を変更することによって、寝具Bと輻射パネル4cとの位置のズレを調整することができる。
[特徴]
この室内空調システムS4では、輻射パネル4cは、温度調整された空気が吹き出る方向を変更可能である。このため、温度調整された空気が吹き出る方向を変更することによって、寝具Bと輻射パネル4cとの位置のズレを調整することができる。
<第5実施形態>
[構成]
本発明の第5実施形態にかかる室内空調システムS5を図13に示す。この室内空調システムS5では、輻射パネル構造体1dは、輻射パネル4dを備えている。輻射パネル4dの下面は、下に凸に膨らんだ形状を有している。
[構成]
本発明の第5実施形態にかかる室内空調システムS5を図13に示す。この室内空調システムS5では、輻射パネル構造体1dは、輻射パネル4dを備えている。輻射パネル4dの下面は、下に凸に膨らんだ形状を有している。
なお、輻射パネル4dは、この膨らみの程度が変更可能であってもよい。例えば、輻射パネル4dの下面は、平坦な第1状態(破線M1参照)、下方へ凸に膨らんだ第2状態(実線M2参照)、第2状態からさらに大きく下方へ凸に膨らんだ第3状態(破線M3参照)などに膨らみの程度を変更することができる。
他の構成については、第1実施形態にかかる室内空調システムS1と同様である。
他の構成については、第1実施形態にかかる室内空調システムS1と同様である。
[特徴]
この室内空調システムS5では、輻射パネル4dの下面は下に凸に膨らんだ形状を有する。従って、輻射パネル4dの下面が平坦な場合と比べて、輻射パネル4dの直下方向へと吹き出された空気を集めることが容易である。すなわち、輻射パネル4dの下面で生じる冷気等が輻射パネル4dの下面に沿って移動して、膨らみの先端へと集まる。そして、冷気等が輻射パネル4dの直下方向へと集中する。また、輻射に関しては、輻射パネル4dの下面の形状に合わせて拡散するように生じる。このため、この室内空調システムS5では、寝具Bと輻射パネル4dとの位置のズレを調整することができ、寝具Bを覆うような温度調整を行うことができる。
この室内空調システムS5では、輻射パネル4dの下面は下に凸に膨らんだ形状を有する。従って、輻射パネル4dの下面が平坦な場合と比べて、輻射パネル4dの直下方向へと吹き出された空気を集めることが容易である。すなわち、輻射パネル4dの下面で生じる冷気等が輻射パネル4dの下面に沿って移動して、膨らみの先端へと集まる。そして、冷気等が輻射パネル4dの直下方向へと集中する。また、輻射に関しては、輻射パネル4dの下面の形状に合わせて拡散するように生じる。このため、この室内空調システムS5では、寝具Bと輻射パネル4dとの位置のズレを調整することができ、寝具Bを覆うような温度調整を行うことができる。
また、輻射パネル4dの下面の膨らみを変更可能とすることによって、空気の吹出し方向と輻射方向とを自由に変更することができる。これにより、寝具Bと輻射パネル4dとの位置のズレをより正確に調整することができる。
なお、上記とは逆に輻射パネル4dの下面が上に凸な形状となってもよい。この場合、輻射パネルの下面が平坦な場合と比べて、輻射パネルの直下方向以外の方向へと吹き出された空気の拡散を図ることが容易である。すなわち、輻射パネルの下面で生じた冷気などが輻射パネルの下面に沿って移動して、下面の縁へと集まる。そして、冷気等が拡散して室内へと送られる。また、輻射に関しては、輻射パネルの下面の形状に合わせて直下方向へと集中するように生じる。このため、この室内空調システムでは、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができ、寝具を覆う空間を適切に温度調整することができる。
なお、上記とは逆に輻射パネル4dの下面が上に凸な形状となってもよい。この場合、輻射パネルの下面が平坦な場合と比べて、輻射パネルの直下方向以外の方向へと吹き出された空気の拡散を図ることが容易である。すなわち、輻射パネルの下面で生じた冷気などが輻射パネルの下面に沿って移動して、下面の縁へと集まる。そして、冷気等が拡散して室内へと送られる。また、輻射に関しては、輻射パネルの下面の形状に合わせて直下方向へと集中するように生じる。このため、この室内空調システムでは、寝具と輻射パネルとの位置のズレを調整することができ、寝具を覆う空間を適切に温度調整することができる。
さらに、膨らみの位置を変えることによって、空気の下降位置を変更することも可能である。
<他の実施形態>
(1)
上記の実施形態では、袋部40aが繊維系材料によって形成されているが、所定の輻射率を有し空気が透過可能な他の材料が使用されてもよい。例えば、多孔質性の樹脂フィルムなどが使用されもよい。
<他の実施形態>
(1)
上記の実施形態では、袋部40aが繊維系材料によって形成されているが、所定の輻射率を有し空気が透過可能な他の材料が使用されてもよい。例えば、多孔質性の樹脂フィルムなどが使用されもよい。
(2)
上記の実施形態では、室内機2aは室内機ケーシング23の下面に設けられた吸込み口24から空気を吸込んでいるが、吸込み口24が室内機ケーシング23の側面、後面または側面と後面との両方に設けられた室内機が使用されてもよい。例えば、図14に示すような室内機2bが考えられる。この室内機2bは、室内Rの天井面CLに設けられる天吊型室内機であり、薄型の平坦な形状を有する。室内機2bは、室内機ケーシング28の側面に設けられる吸込み口29を有する。なお、「側面」や「後面」とは、室内機のうち輻射パネル構造体1aが設けられる側を正面としたときの「側面」や「後面」を意味する。
上記の実施形態では、室内機2aは室内機ケーシング23の下面に設けられた吸込み口24から空気を吸込んでいるが、吸込み口24が室内機ケーシング23の側面、後面または側面と後面との両方に設けられた室内機が使用されてもよい。例えば、図14に示すような室内機2bが考えられる。この室内機2bは、室内Rの天井面CLに設けられる天吊型室内機であり、薄型の平坦な形状を有する。室内機2bは、室内機ケーシング28の側面に設けられる吸込み口29を有する。なお、「側面」や「後面」とは、室内機のうち輻射パネル構造体1aが設けられる側を正面としたときの「側面」や「後面」を意味する。
このような室内機2bでは、吸込み口29が下方の居住者等の視野に入り難くなり、美観が向上する。
(3)
上記の第1実施形態では、室内機2aは室内Rの側部に設けられた室内機収納空間SP1に収納されているが、図15に示す室内空調システムS6のように室内機2cが天井内に収納されてもよい。
(3)
上記の第1実施形態では、室内機2aは室内Rの側部に設けられた室内機収納空間SP1に収納されているが、図15に示す室内空調システムS6のように室内機2cが天井内に収納されてもよい。
この室内空調システムS6は、輻射と空気の吹出しとによって室内の温度調整を行う輻射面71と、室内Rの空気を吸込む吸込み口74とを有する。吸込み口74は、室内Rに面して設けられており、輻射面71から所定距離だけ離れた位置に設けられる。
室内空調システムS6では、天井面CLから上方の天井内側へと窪んだ室内機収納部70が設けられており、天井埋め込み型の室内機2cが室内機収納部70に収納されている。室内機収納部70は、下面が輻射面71によって閉じられており、室内機収納部70の側面には吸気ダクト孔72が設けられている。室内機収納部70の下方を閉じる輻射面71は、天井面CLと略同じ高さに位置しており、室内Rに面している。輻射面71は、上記実施形態の袋部40aと同様の材料で形成されており、袋部40aの下面44と同様の形状である。そして、輻射面71と室内機収納部70とによって圧力発生空間PSが形成されている。吸気ダクト孔72は、室内機2cの側面に設けられた室内機吸込み口に接続されていると共に、ダクト73によって吸込み口74と連通している。吸込み口74は、輻射面71から側方に距離を隔てて天井面CLに設けられている。なお、吸込み口74は、室内Rの壁際にあることが望ましい。吸込み口74から吸込まれた室内Rの空気は、ダクト73および吸気ダクト孔72を通って室内機2cへと取り込まれる。なお、第1実施形態における断熱材42は、室内機収納部70に設けられる。
室内空調システムS6では、天井面CLから上方の天井内側へと窪んだ室内機収納部70が設けられており、天井埋め込み型の室内機2cが室内機収納部70に収納されている。室内機収納部70は、下面が輻射面71によって閉じられており、室内機収納部70の側面には吸気ダクト孔72が設けられている。室内機収納部70の下方を閉じる輻射面71は、天井面CLと略同じ高さに位置しており、室内Rに面している。輻射面71は、上記実施形態の袋部40aと同様の材料で形成されており、袋部40aの下面44と同様の形状である。そして、輻射面71と室内機収納部70とによって圧力発生空間PSが形成されている。吸気ダクト孔72は、室内機2cの側面に設けられた室内機吸込み口に接続されていると共に、ダクト73によって吸込み口74と連通している。吸込み口74は、輻射面71から側方に距離を隔てて天井面CLに設けられている。なお、吸込み口74は、室内Rの壁際にあることが望ましい。吸込み口74から吸込まれた室内Rの空気は、ダクト73および吸気ダクト孔72を通って室内機2cへと取り込まれる。なお、第1実施形態における断熱材42は、室内機収納部70に設けられる。
室内機2cは、図15のように、横方向にコンパクトな形状を有し、側方への圧力発生空間PSへと温度調整された空気を吹き出すものでもよく、図16に示すような室内機2dであってもよい。この室内機2dは、横方向に平坦な薄型の形状を有し、下方へと温度調整された空気を吹き出す。
このような室内空調システムS6によっても第1実施形態にかかる室内空調システムS1と同様の効果を奏することができる。また、この室内空調システムS6では、輻射面71は、天井面CLと略同じ高さに位置しており天井面CLに対して平坦になるため、室内Rの居住者へと与える圧迫感が少ない。さらに、天井面CLと輻射面71との違和感が少なくなり、美観が向上する。また、吸込み口74が輻射面71の側方に距離を隔てて設けられており、輻射面71から吹き出された空気が室内Rを循環して再び吸込み口74へと吸込まれる。これにより、室内Rでのサーキュレーションが確保され、効果的な温度調整を行うことができる。
このような室内空調システムS6によっても第1実施形態にかかる室内空調システムS1と同様の効果を奏することができる。また、この室内空調システムS6では、輻射面71は、天井面CLと略同じ高さに位置しており天井面CLに対して平坦になるため、室内Rの居住者へと与える圧迫感が少ない。さらに、天井面CLと輻射面71との違和感が少なくなり、美観が向上する。また、吸込み口74が輻射面71の側方に距離を隔てて設けられており、輻射面71から吹き出された空気が室内Rを循環して再び吸込み口74へと吸込まれる。これにより、室内Rでのサーキュレーションが確保され、効果的な温度調整を行うことができる。
なお、居住者等への圧迫感を低減する観点からは、輻射面71を第1層と第2層との2重構造としてもよい。第1層は輻射および空気の吹出しによる温度調整を行うための層であり、第1実施形態にかかる袋部40aと同様の材料や流量制御された多孔質パネルなどで形成される。第2層は、第1層の下方への膨らみを防止するための層であり、第1層の室内側の表面に設けられる。第2層は、伸縮性の少ない目の粗い材料によって形成される。このような輻射面71によれば、下方への膨らみを抑えることができ、居住者等への圧迫感を低減することができる。また、上記とは逆に輻射面71を敢えて膨らんだ形状とすることもできる。すなわち、下方へ若干膨らんだ形状の第2層を用いることによって、輻射面71を所望の膨らみ形状とすることも可能である。
また、天井面CLに設けられた吸込み口74が、室内Rの壁面に設けられてもよい。特に、壁面の下部に吸込み口74が設けられることによって、天井面近傍からの空気の吹出しと室内Rの床面近傍からの空気の吸い込みとを行うことができ、より良好なサーキュレーションを確保することができる。
(4)
袋部40aを形成する材料は必ずしも1種類である必要はなく、複数の異なる伸縮性を有する材料で袋部40aを形成してもよい。例えば、袋部40aの下面の中央部分は比較的伸縮性の低い材料で形成し、袋部40aの下面の周辺部分は比較的伸縮性の高い材料で形成することが考えられる。この場合、圧力発生空間PSに空気が送られると、静圧によって袋部40aが膨らむ程度が部分によって異なる。従って、複数の異なる伸縮性を有する材料で袋部40aを形成することによって、膨らんだ状態の袋部40aを所望の形状にすることができる。
(4)
袋部40aを形成する材料は必ずしも1種類である必要はなく、複数の異なる伸縮性を有する材料で袋部40aを形成してもよい。例えば、袋部40aの下面の中央部分は比較的伸縮性の低い材料で形成し、袋部40aの下面の周辺部分は比較的伸縮性の高い材料で形成することが考えられる。この場合、圧力発生空間PSに空気が送られると、静圧によって袋部40aが膨らむ程度が部分によって異なる。従って、複数の異なる伸縮性を有する材料で袋部40aを形成することによって、膨らんだ状態の袋部40aを所望の形状にすることができる。
(5)
上記の第1実施形態にかかる室内空調システムS1において、輻射パネル4aの周囲や外部フレーム5aの周囲を覆い下方へと伸びるカーテンがさらに備えられてもよい。このカーテンは、空気の吹出しや輻射を下方の特定空間へと集中させたり、他の空間への影響を和らげたりするものであり、例えば繊維系材料などで形成されたカーテンやエアカーテンなどである。
上記の第1実施形態にかかる室内空調システムS1において、輻射パネル4aの周囲や外部フレーム5aの周囲を覆い下方へと伸びるカーテンがさらに備えられてもよい。このカーテンは、空気の吹出しや輻射を下方の特定空間へと集中させたり、他の空間への影響を和らげたりするものであり、例えば繊維系材料などで形成されたカーテンやエアカーテンなどである。
このようなカーテンが設けられることによって、特定空間の温度調整をより効果的に行うことができる。例えば、輻射パネル4aから寝具Bまで延び寝具Bの周囲を覆うようにカーテンが設けられることによって、寝具Bの周辺を集中的に温度調整することができ、より効果的な温度調整が可能となる。
(6)
輻射パネル4aの大きさは、寝具Bと略同じ大きさや、寝具Bより若干小さい大きさや、寝具Bよりも大きく天井面CLの広範囲を覆う大きさなどであってもよい。
(6)
輻射パネル4aの大きさは、寝具Bと略同じ大きさや、寝具Bより若干小さい大きさや、寝具Bよりも大きく天井面CLの広範囲を覆う大きさなどであってもよい。
(7)
外部フレーム5aなどに輻射温度センサーを設け、室内機に吸込み温度センサーを設けて、制御部(図示せず)による室内の温度制御を行ってもよい。輻射温度センサーは、対象となる人や寝具B等の輻射温度を測定する。吸込み温度センサーは、室内機に吸込まれる空気の温度を測定することによって、室内Rの温度を測定する。制御部は、輻射温度と吸込み温度とに基づいて、吹出される空気の温度や風量などを制御する。これにより、より適切な室内Rの温度制御が可能である。
外部フレーム5aなどに輻射温度センサーを設け、室内機に吸込み温度センサーを設けて、制御部(図示せず)による室内の温度制御を行ってもよい。輻射温度センサーは、対象となる人や寝具B等の輻射温度を測定する。吸込み温度センサーは、室内機に吸込まれる空気の温度を測定することによって、室内Rの温度を測定する。制御部は、輻射温度と吸込み温度とに基づいて、吹出される空気の温度や風量などを制御する。これにより、より適切な室内Rの温度制御が可能である。
また、上記の輻射温度センサーの向きを変更可能な構造としてもよい。これにより、輻射パネル4aのうち輻射温度の測定が必要な部分の輻射温度の測定が可能となり、より適切な室内Rの温度制御が可能である。
さらに、輻射温度センサーが人検知センサーを兼ねてもよい。輻射温度センサーによって室内Rへの人の出入りを検知することによって、人の出入りにあわせて空気調和機100のオン・オフを自動的に行う制御を行うことができる。
さらに、輻射温度センサーが人検知センサーを兼ねてもよい。輻射温度センサーによって室内Rへの人の出入りを検知することによって、人の出入りにあわせて空気調和機100のオン・オフを自動的に行う制御を行うことができる。
(8)
上記の第1実施形態にかかる室内空調システムS1では、袋部40aに断熱材42が固定されているが、内部フレーム41aに断熱材42が固定されてもよい。また、外部フレーム5aに断熱材42が固定されてもよい。このような構成によっても、上記と同様に天井面CLでの結露の発生を抑えることができる。
上記の第1実施形態にかかる室内空調システムS1では、袋部40aに断熱材42が固定されているが、内部フレーム41aに断熱材42が固定されてもよい。また、外部フレーム5aに断熱材42が固定されてもよい。このような構成によっても、上記と同様に天井面CLでの結露の発生を抑えることができる。
(9)
上記の第1実施形態にかかる室内空調システムS1では、室内Rの空気を室内機ケーシング23に取り込んで輻射パネル構造体1aへと送っているが、室外から取り込んだ空気を輻射パネル構造体1aへと送ってもよい。また、室内機2aと室外機3とが一体となった送風装置が用いられてもよい。
上記の第1実施形態にかかる室内空調システムS1では、室内Rの空気を室内機ケーシング23に取り込んで輻射パネル構造体1aへと送っているが、室外から取り込んだ空気を輻射パネル構造体1aへと送ってもよい。また、室内機2aと室外機3とが一体となった送風装置が用いられてもよい。
(10)
上記の第1実施形態にかかる室内空調システムS1では、輻射パネル4aは平面視において長方形の形状を有しているが、他の形状を有するものでもよい。例えば、正方形や6角形のなどの他の多角形や円形のものであってもよい。
(11)
上記の実施形態では、輻射パネル4aと室内機2aとは、ダクト9を介して接続されているが、輻射パネル4aが室内機2aに固定されており、輻射パネル4aと室内機2aとが一体とされていてもよい。
上記の第1実施形態にかかる室内空調システムS1では、輻射パネル4aは平面視において長方形の形状を有しているが、他の形状を有するものでもよい。例えば、正方形や6角形のなどの他の多角形や円形のものであってもよい。
(11)
上記の実施形態では、輻射パネル4aと室内機2aとは、ダクト9を介して接続されているが、輻射パネル4aが室内機2aに固定されており、輻射パネル4aと室内機2aとが一体とされていてもよい。
本発明は、室内の居住者等にとってより快適な温度調整を行うことができる効果を有し、室内空調システムおよび輻射パネル構造体として有用である。
1a−1d 輻射パネル構造体
4a−4d 輻射パネル
6 移動用レール(固定部材)
B 寝具
CL 天井面
PS 圧力発生空間(内部空間)
R 室内
S1−S6 室内空調システム
4a−4d 輻射パネル
6 移動用レール(固定部材)
B 寝具
CL 天井面
PS 圧力発生空間(内部空間)
R 室内
S1−S6 室内空調システム
Claims (9)
- 室内(R)に配置される寝具(B)と、
前記室内(R)の天井面(CL)近傍に配置され、温度調整された前記空気が送られる内部空間(PS)を有し、温度調整された前記空気の吹出しと輻射とによって前記室内(R)の温度調整を行う輻射パネル(4a−4d)と、
を備え、
前記輻射パネル(4a−4d)は、前記寝具(B)を平面的に略覆う大きさを有する、
室内空調システム(S1−S6)。 - 前記輻射パネル(4a−4d)は、前記寝具(B)の直上に配置される、
請求項1に記載の室内空調システム(S1−S6)。 - 前記輻射パネル(4a)は、前記天井面(CL)を移動可能である、
請求項1または2に記載の室内空調システム(S2)。 - 前記天井面(CL)に設けられ前記輻射パネル(4a)を移動可能に固定する固定部材(6)をさらに備える、
請求項3に記載の室内空調システム(S2)。 - 前記輻射パネル(4b)は、温度調整された前記空気が吹き出る部分を変更可能である、
請求項1から4のいずれかに記載の室内空調システム(S3)。 - 前記輻射パネル(4c)は、温度調整された前記空気の吹出し方向を変更可能である、
請求項1から5のいずれかに記載の室内空調システム(S4)。 - 前記輻射パネル(4d)の下面は下に凸に膨らんだ形状を有する、
請求項1から6のいずれかに記載の室内空調システム(S5)。 - 前記輻射パネル(4d)の下面は上に凸な形状を有する、
請求項1から6のいずれかに記載の室内空調システム(S5)。 - 寝具(B)が配置された室内(R)の空気調和を行う輻射パネル構造体であって、
前記室内(R)の天井面(CL)近傍に配置され、温度調整された空気が送られる内部空間(PS)を有し、温度調整された前記空気の吹出しと輻射とによって前記室内(R)の温度調整を行い、前記寝具(B)を平面的に略覆う大きさを有する輻射パネル(4a−4d)、
を備える輻射パネル構造体(1a−1d)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003376562A JP2005140388A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | 室内空調システムおよび輻射パネル構造体 |
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JP2003376562A JP2005140388A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | 室内空調システムおよび輻射パネル構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005140388A true JP2005140388A (ja) | 2005-06-02 |
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ID=34687560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003376562A Pending JP2005140388A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | 室内空調システムおよび輻射パネル構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005140388A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007263484A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | ▲桑▼垣 豊 | シート状または板状放射冷暖房装置 |
JP2008304096A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Sanken Setsubi Kogyo Co Ltd | 空調システム |
JP2013190138A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Toyox Co Ltd | 輻射パネル及びその敷設方法 |
CN112815490A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-18 | 南京邮电大学 | 一种睡眠热舒适度感知方法及系统和空调控制方法 |
-
2003
- 2003-11-06 JP JP2003376562A patent/JP2005140388A/ja active Pending
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