JP2005140307A - 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置 - Google Patents

摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005140307A
JP2005140307A JP2003380140A JP2003380140A JP2005140307A JP 2005140307 A JP2005140307 A JP 2005140307A JP 2003380140 A JP2003380140 A JP 2003380140A JP 2003380140 A JP2003380140 A JP 2003380140A JP 2005140307 A JP2005140307 A JP 2005140307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
speed
traction oil
guide path
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003380140A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotsuna Nawamoto
大綱 縄本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2003380140A priority Critical patent/JP2005140307A/ja
Publication of JP2005140307A publication Critical patent/JP2005140307A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

【課題】 潤滑状態を良好に維持して、寿命の向上や信頼性向上を図ること。
【解決手段】 外部ポンプ(図示略)から、給油口81を介して、トラクション油を強制的に導入すると、トラクション油は、第2ハウジング2の案内路82から、軸方向案内路82a、案内路83、及び径方向案内路aを介して案内される。次いで、この径方向案内路aから、各ローラ37a…の(1列で)複数個の径方向案内路bを介して、高速シャフト17と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)、並びに、低速リング32と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)にトラクション油が供給される。これにより、トラクション部を十分に強制潤滑することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えば、車両用エンジンの過給機、燃料電池車の中枢部等に使用する摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置に関する。
従来、高速流体装置として、車両用エンジンの過給機は、遠心式であって、エンジンの駆動軸から動力を直接ベルト伝動し、増速機により増速して、そのインペラーを回転駆動するようになっているものがある。
従来の高速流体装置は、増速機として、高い増速比を得るため、遊星歯車機構を用いている。しかし、数万rpmから10万rpm以上にも及ぶ回転数では、ギアの振動や騒音とともに寿命にも大きな問題がある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来の高速流体装置としては、摩擦ローラ機構の遊星ローラを用いた方式であるが、可撓性外側リングで遊星ローラと太陽軸を締め付けることにより、トラクションドライブで必要な押付力を得る構造となっている(例えば、特許文献2参照)。そのため、高回転高トルク状態ですべりが発生し、駆動力をインペラに伝えることが出来ない。また、これを防止するためには、さらに大きな力をもって外側リングで遊星ローラを締め付ける必要があるが、そうすると、低回転低トルク状態では、過大な押付力で押し付けることになり、効率が低下してしまう。同時に常に大きな押付力が働くので、寿命的にも問題がある。
特開平4−203421号公報 特開平11−294548号公報 特開2003−201850号公報
このようなことから、特許文献3に開示してあるように、トラクションドライブ式変速機は、静かで滑らかであり、振動や騒音の問題が全くないことから、産業上の各種用途に開発され、さらに近年は自動車や自転車といったパーソナルユースに応用する試みがなされ、次世代の動力伝達方式として注目されている。
トラクションドライブ式変速機とは、歯車伝動とは異なり、滑らかな表面をもつ少なくとも2個の回転体を強く押し付け、これらの間に潤滑油膜(例えばEHL油膜)を介在させて、動力を伝達する機構であり、その基礎式は、Ft=μ・Fcという簡単な摩擦の式で表される(Ft:トラクション力)。ここで、Fcは、押し付け力と呼び、この発生に様々な方法が開発されている。
さらに、トラクションドライブに必要な押付力は、くさび作用により得る機構であり、伝達トルクに比例した適正な押付力が常に得られるため、すべりが発生することはない。同時に、低回転低トルク領域から高回転高トルク領域まで高い効率が得られる。
車両用エンジンの過給機では、特許文献3に開示してあるように、インペラの回転数が数万rpmから10万rpm以上まで増速される。そのため、その回転部分(くさびローラ式変速機部分)は、非常に高速で回転し、特に中間ローラの支持部の潤滑状態は、希薄になり易く、この部分での摩耗や剥離、焼付き等に結び付きやすいといったことがある。
本発明の目的は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、潤滑状態を良好に維持して、寿命の向上や信頼性向上を図ることができる摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る摩擦ローラ式変速機は、第1ハウジングに回転自在に支持され、一端部に低速リングを設けた低速シャフトと、前記低速シャフト及び前記低速リングに対して偏心して、第2ハウジングに回転自在に支持された高速シャフトと、前記低速リングと前記高速シャフトとの間に回転自在に支持された、少なくとも1個のガイドローラと少なくとも1個の可動ローラとから成るくさび作用を利用した摩擦ローラ式変速機において、
外部からトラクション油を前記第2ハウジング内に供給するための外部トラクション油供給手段と、
前記第2ハウジングから供給されたトラクション油を、前記各ローラの支持ピン内を案内して、前記各ローラに向けて供給する支持ピン内案内路と、
当該支持ピン内案内路から供給されたトラクション油を、前記各ローラ内を案内して、前記低速リング又は前記高速シャフトに向けて供給するローラ内案内路と、
を具備することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る摩擦ローラ式変速機は、前記ローラ内案内路は、前記支持ピンから供給されたトラクション油を、径方向に案内して、前記低速リング又は前記高速シャフトに向けて供給する径方向案内路からなることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る高速流体装置は、第1ハウジングに回転自在に支持され、一端部に低速リングを設けた低速シャフトと、前記低速シャフト及び前記低速リングに対して偏心して、第2ハウジングに回転自在に支持された高速シャフトと、前記低速リングと前記高速シャフトとの間に回転自在に支持された、少なくとも1個のガイドローラと少なくとも1個の可動ローラとから成るくさび作用を利用した摩擦ローラ式増速機と、
前記高速シャフトにより駆動する高速流体機械と、を備えた高速流体装置において、
外部からトラクション油を前記第2ハウジング内に供給するための外部トラクション油供給手段と、
前記第2ハウジングから供給されたトラクション油を、前記各ローラの支持ピン内を案内して、前記各ローラに向けて供給する支持ピン内案内路と、
当該支持ピン内案内路から供給されたトラクション油を、前記各ローラ内を案内して、前記低速リング又は前記高速シャフトに向けて供給するローラ内案内路と、
を具備することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る高速流体装置は、前記ローラ内案内路は、前記支持ピンから供給されたトラクション油を、径方向に案内して、前記低速リング又は前記高速シャフトに向けて供給する径方向案内路からなることを特徴とする。
さらに、本発明の高速流体装置は、エンジンの過給機のみならず、例えば燃料電池車などにおいて、燃料となる水素を送り込むための送風機、水素と酸素の反応により生成された水分や水蒸気を吹き飛ばすためのブロワーなどにも適用できる。
さらに、本発明に係る摩擦ローラ式変速機は、増速機に限定されず、減速機としての作動にも好適であり、また、本発明の高速流体装置は、エンジンの過給機、及び上述した送風機やブロワーのみならず、他の種々の分野や用途にも適用することができる。
なお、トラクションドライブ式変速機の一つとして、くさび作用を利用した摩擦ローラ式変速機(以後本明細書中では、くさびローラ式変速機と記す)がある。くさびローラ式変速機とは、高速シャフトの先端部の周囲に、該高速シャフトに対し偏心した状態で、回転自在に設けられた外輪(低速リング)と、該高速シャフトの外周面である被駆動側円筒面と前記外輪(低速リング)の内周面である駆動側円筒面との間に存在して、径方向に関する幅が円周方向に関して不同である環状空間内に配置される、それぞれの外周面を動力伝達用円筒面とした、少なくとも1個のガイドローラおよび少なくとも1個の可動ローラとを備えた変速機のことを言う。又、可動ローラとは、くさび作用により押付け力を発生するローラであり、半径方向、円周方向に動くローラのことを言う。
以上説明したように、本発明によれば、第2ハウジングから供給されたトラクション油を、各ローラの支持ピン内を案内して、各ローラに向けて供給する支持ピン内案内路と、支持ピン内案内路から供給されたトラクション油を、各ローラ内を案内して、低速リング又は高速シャフトに向けて供給するローラ内案内路と、を具備することから、潤滑状態が希薄になり易い、高速シャフトと各ローラとの接触部(トラクション部)、並びに、低速リングと各ローラとの接触部(トラクション部)を十分に強制潤滑することができ、これにより、潤滑状態を良好に維持して、寿命の向上や信頼性向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置を図面を参照しつつ説明する。
先ず、くさびローラ式変速機の内部構造について詳述し、次いで、実施の形態について説明する。
また、説明の便宜上、1個の可動ローラを用いたくさびローラ式変速機を説明し、その後、2個の可動ローラを用いた両方向動力伝達型のくさびローラ式変速について説明する。
また、動力の伝達の方法を説明する時は、くさびローラ式変速機が増速機として作用する場合を代表して記述している。(増速機において、正回転とは、外輪(低速リング)32が高速シャフト17に動力を伝える方向であり、逆回転とは、外輪(低速リング)32が空転し、高速シャフト17へのトルク伝達を停止する方向である。)
(くさびローラ式変速機の内部構造)
図1は、本発明に係るくさびローラ式変速機の縦断面図である。
図2は、ハウジングを取り外した状態における、くさびローラ式変速機の要部の横断面図であって、ワンウェイクラッチ機能を有するくさびローラ式変速機の断面図である。
図3は、増速機としてのくさびローラ式変速機の作用を説明する図である。
図4は、ハウジングを取り外した状態における、くさびローラ式変速機の要部の横断面図であって、正逆両方向の回転時にトルク(動力)を伝達可能なくさびローラ式変速機の断面図である。
くさびローラ式変速機Aは、本実施の形態では、低速シャフト3(外輪:低速リング側)を入力側とした場合には、高速シャフト17を出力側とした増速機として作用し、低速シャフト3(外輪:低速リング側)を出力側とした場合には、高速シャフト17を入力側とした減速機として作用する。
また、図2に示すように、1個の可動ローラ38を用いたくさびローラ式変速機Aは、正転時には、トルクを伝達する一方、逆転時には、空転してトルクを伝達しないワンウェイクラッチ機能を有しているが、図4に示すように、2個の可動ローラ38a,38bを用いたくさびローラ式変速機Aは、正逆両方の回転時にトルクを伝達することができる。
本発明の実施の形態に係るくさびローラ式変速機Aは、図1、図2において、略円筒状の第1ハウジング1に、仕切板である第2ハウジング2が固定してある。第1ハウジング1には、低速シャフト3が回転自在に支持してあり、第1ハウジング1内の低速シャフト3の端部に、円盤状部材4が設けてあり、この円盤状部材4の外縁部に、外輪(低速リング)32が取付けてある。
仕切板である第2ハウジング2には、高速シャフト17が低速シャフト3及び外輪(低速リング)32に対して偏心(オフセット)して回転自在に設けてある。
図2に示すように、外輪(低速リング)32と、高速シャフト17との間には、大径のガイドローラ37aと、小径のガイドローラ37bと、トルク伝達時に移動する可動ローラ38とが介装してある。
可動ローラ38を回転自在に支持する支持軸39bは、図3に示すように、増速機の場合、高速シャフト17と外輪(低速リング)32との間で「くさび」に食い込む方向に移動できるように構成してあり、また、この「くさび」に食い込む方向にシリンダ孔46に設置した圧縮ばね等の弾性材47(予圧ばね、図2参照)により付勢してある。
これにより、正転時には、可動ローラ38は、高速シャフト17と外輪(低速リング)32との間で「くさび」に食い込む方向に移動し、押し付け力Fcを発生する。このFcによりトラクション力が発生し、トルクを伝達することができる。
一方、逆転時には、可動ローラ38は、「くさび」から離れる方向に移動し、押し付け力Fc=0となり、入力側の回転が出力側へ伝わるのを停止する。
図2に示すように、外輪(低速リング)32の内周面と高速シャフト17の先端部外周面との間には、径方向に関する幅が円周方向に関して不同である環状空間36が設けられる。
この様な環状空間36内には、2個のガイドローラ37a、37bと1個の可動ローラ38とを設置して、上記くさびローラ式変速機Aを構成している。図2において、可動ローラ38は切欠いて部分的に示している。これら各ローラ37a、37b、38を設置する為に上記環状空間36部分には、3本の支持軸39a、39a、39bを設けている。これら3本の支持軸39a、39a、39bのうち、2本の支持軸39a,39aは、それぞれの両端部を第2ハウジング2及び連結板14に形成した嵌合孔40、40に圧入固定している。従って、上記2本の支持軸39a,39aが、上記環状空間36内で円周方向或は直径方向に変位する事はない。これに対して、上記3本の支持軸39a、39a、39bのうち、残り1本の支持軸39bは、両端部を上記第2ハウジング2及び連結板14に対し、上記外輪(低速リング)32の円周方向及び直径方向に関する若干の変位可能に支持している。この為に、上記第2ハウジング2及び連結板14の一部で上記1本の支持軸39bの両端部に整合する部分に、この支持軸39bの外径よりも大きな内径を有する支持孔41を形成し、これら各支持孔41に、上記支持軸39bの両端部を緩く係合させている。
そして、上述の様に支持した各支持軸39a、39a、39bの中間部周囲に、それぞれ上記各ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38を、それぞれラジアルニードル軸受42、42等の軸受により、回転自在に支持している。尚、上記連結板14を上記第2ハウジング2に結合固定する為、この連結板14の片面に突設した、前記各軸方向延在部27、27は、この連結板14の円周方向に関して、上記各ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38同士の間に存在する。言い換えれば、上記環状空間36内に上記各軸方向延在部27、27と上記各ガイドローラ37a、37b又は可動ローラ38とが、上記環状空間36の円周方向に関して交互に存在する。又、これら各ガイドローラ37a、37b又は可動ローラ38の外周面と上記各軸方向延在部27、27の円周方向側面とが干渉する(擦れ合う)事はない。
この様にして、上記各支持軸39a、39a、39bにより上記第2ハウジング2と連結板14との間に回転自在に支持した、上記各ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38の外周面である、動力伝達用円筒面43a、43a、43bは、それぞれ前記高速シャフト17の先端部の外周面である動力伝達用円筒面44と前記外輪(低速リング)32の内周面である動力伝達用円筒面45とに当接させている。前述した通り、上記各ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38を設置した上記環状空間36の径方向に関する幅は、円周方向に関して不同である。この様に、この環状空間36の幅寸法を円周方向に関して不同にした分、上記ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38の外径を異ならせている。即ち、上記ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38のうち、それぞれ上記外輪(低速リング)32に対し高速シャフト17の先端部が偏心している側に位置する可動ローラ38及びガイドローラ37bの外径を、互いに同じにすると共に比較的小径にしている。これに対し、上記外輪(低速リング)32に対し高速シャフト17の先端部が偏心しているのと反対側に位置するガイドローラ37aの外径を、上記可動ローラ38及びガイドローラ37bの外径よりも大きくしている。そして、上記ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38の外周面である上記各動力伝達用円筒面43a、43a、43bを、それぞれ上記動力伝達用円筒面44、45に当接させている。
尚、上記各ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38のうち、各ガイドローラ37a、37bを支持した支持軸39a、39aの両端部は、前述の様に、前記第2ハウジング2及び連結板14に対し(環状空間36内に)固定している。これに対して、上記可動ローラ38を支持した支持軸39bは、やはり前述した様に上記第2ハウジング2及び連結板14に対し(環状空間36内に)、円周方向及び直径方向に関する若干の変位を可能に支持している。従って、上記可動ローラ38も、上記環状空間36内で円周方向及び直径方向に若干の変位可能である。そして、前記第2ハウジング2及び連結板14のシリンダ孔46内に設置した、圧縮ばね等の弾性材47(予圧ばね)により、上記可動ローラ38を支持した支持軸39bを、これら支持軸39bに回転自在に支持した可動ローラ38を前記環状空間36の幅の狭い部分に向け移動させるべく、弾性的に軽く押圧している。
上述の様に構成する本発明に係るくさびローラ式変速機により回転軸を回転駆動する場合(増速機の場合)には、低速シャフト3に駆動力を入力することにより外輪(低速リング)32を図3の矢印方向に回転させる。この外輪(低速リング)32の回転は、上記各ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38を介して前記高速シャフト17に伝わり、高速シャフト17を図3の矢印方向に回転させる。上記外輪(低速リング)32と上記ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38との間の動力伝達、並びに、これらガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38と上記高速シャフト17との間の動力伝達は、何れも摩擦伝達により行なわれる為、動力伝達時に発生する騒音並びに振動は低い。
又、上記可動ローラ38は、上記外輪(低速リング)32から上記高速シャフト17に伝達するトルクの大きさに応じた力で、前記環状空間36の幅が狭い部分に食い込む傾向となる。この為、上記外輪(低速リング)32の内周面である動力伝達用円筒面45と上記ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38の外周面である動力伝達用円筒面43a、43a、43bとの当接部、並びに、これら各動力伝達用円筒面43a、43a、43bと上記高速シャフト17の外周面である動力伝達用円筒面44との当接部の面圧は、何れも、上記トルクが大きくなる程高くなる。逆に言えば、このトルクが小さい場合には、上記各当接部の面圧が低い状態となる。この為、これら各当接部の面圧を、伝達すべきトルクに合わせた適正値にして、トルク伝達を効率良く行なえる。
即ち、上記外輪(低速リング)32が図3の矢印方向に回転し、上記高速シャフト17を図3の矢印方向に回転させる際には、上記可動ローラ38が、上記外輪(低速リング)32の内周面である動力伝達用円筒面45及び上記高速シャフト17の外周面である動力伝達用円筒面44から、前記弾性材47(予圧ばね)による押圧力と同方向の力を受けて、上記環状空間36の幅の狭い部分に向け移動する傾向となる。
上述の様にして、上記可動ローラ38を上記環状空間36の幅の狭い部分に向け移動させようとする力は、上記外輪(低速リング)32から上記高速シャフト17に伝達する回転駆動力の大きさに応じて変化する。そして、この力が大きくなる程、動力伝達用円筒面43a,43bと上記動力伝達用円筒面44との当接部である内側当接部48、及び、この動力伝達用円筒面43a,43bと上記動力伝達用円筒面45との当接部である外側当接部49の当接圧が高くなる。従って、この様な作用に基づき、上記伝達する回転駆動力に応じた当接圧を自動的に選定して、くさびローラ式変速機Aの伝達効率を確保できる。
図2に示した例の場合には、くさびローラ式変速機Aは、ワンウェイクラッチ機能を備えており、増速機の場合、上記高速シャフト17の回転速度が上記外輪(低速リング)32の回転速度に見合う速度、即ち、この外輪(低速リング)32の回転速度にくさびローラ式変速機Aの増速比を掛けた速度よりも速くなった場合には、このくさびローラ式変速機Aの接続が断たれる。即ち、この場合には、上記可動ローラ38が、前記弾性材47(予圧ばね)の弾力に抗して、上記環状空間36の幅の広い側に変位する。この結果、上記内側、外側両当接部48、49の当接圧が低下若しくは喪失して、上記外輪(低速リング)32の回転が上記高速シャフト17にまでは伝わらなくなる。
次に、図4に示す、正逆両方向の回転時にトルクを伝達可能なくさびローラ式変速機について説明する。
図4は、高速シャフト17(図1参照)を時計、反時計の両方向に回転駆動自在な構造について示している。この様な本例の構造の揚合には、くさびローラ式変速機Aを構成する3個のローラとして、1個のガイドローラ37と2個の可動ローラ38a,38bとを使用している。このうち、環状空間36のうちで最も幅が広くなった部分に設置したローラを、比較的大径で設置位置が変化しないガイドローラ37としている。これに対して、上記環状空間36の幅が最も狭くなった部分を挟んで設けた1対のローラを、それぞれ比較的小径で円周方向及び直径方向に関する若干の変位を可能にした可動ローラ38a,38bとしている。そして、これら各可動ローラ38a,38bを支持した各支持軸39b,39bを、上記環状空間36の最も幅が狭くなった部分に向けそれぞれ弾性的に押圧している。
上述の様に構成する本例の構造の場合には、外輪(低速リング)32が図4で時計方向に回転する場合には、可動ローラ38aが上記環状空間36の幅が狭くなった部分に食い込む。これに対して、上記外輪(低速リング)32が図4で反時計方向に回転する場合には、可動ローラ38bが上記環状空間36の幅が狭くなった部分に食い込む。又、本例の場合には、これら各可動ローラ38a,38bを支持した支持軸39b,39bの両端部を支持する為、第2ハウジング2及び連結板14に形成した支持孔41a,41a(長溝)の、上記環状空間36の円周方向に関する長さを規制している。具体的には、これら各支持孔41a,41a(長溝)のうち、上記環状空間36の幅が広い側の端部の位置を、前述した図2で示した場合よりも、この環状空間36の最も幅が狭くなった位置に近づけている。そして、上記各可動ローラ38a,38bが、上記環状空間36の幅の広い側に過度に退避しない様にしている。
上述の様に構成する本例の場合には、上記外輪(低速リング)32が時計、反時計の何れの方向に回転する場合でも、何れかの可動ローラ38a(38b)が上記環状空間36の幅の狭い部分に食い込み、当該可動ローラ38a(38b)に関する内側、外側各当接部48,49の当接圧を高める。一方、上記環状空間36の幅の狭い部分から退避する方向に変位する可動ローラ38b(38a)に関しても、その退避量は限られる。この結果、両可動ローラ38a,38b及び前記ガイドローラ37に関して、内側、外側各当接部48,49の当接圧が十分に上昇し、上記外輪(低速リング)32から高速シャフト17にまで、動力を効率良く伝達できる。この様に、外輪(低速リング)32から高速シャフト17への時計、反時計の両方向の動力伝達を可能にした点以外は、図2に前述した場合と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
(参考例)
図5は、本発明の参考例に係る高速流体装置の縦断面図である。図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図である。
本参考では、図5に示すように、高速流体機械Xとして、過給機60を用い、高速シャフト17の一端部に、過給機60のインペラー61が装着してある。なお、インペラー61の周囲には、ハウジング62が形成してあり、インペラー61の軸方向外方には、吸入口63が設けてあり、インペラー61の径方向外方には、スクロール状の過給通路64が形成してある。また、高速シャフト17は、メカニカルシール65によりシールしてある。
高速シャフト17は、第2ハウジング2に、2個の転がり玉軸受72(アンギュラ玉軸受)により回転自在に支持してある。
また、各ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38は、それぞれ、ラジアルニードル軸受42により、回転自在に支持してある。
さて、第1及び第2ハウジング1,2の外部には、トラクション油を供給して強制潤滑するための外部ポンプ(図示略)が設けてある。図5に示すように、第2ハウジング2の上部には、この外部ポンプ(図示略)に連結するためのトラクション油の給油口81が設けてある。
この給油口81に連通するように、第2ハウジング2内部には、径方向であって上下方向に延在したトラクション油の案内路82が形成してあり、また、この案内路82から、軸方向案内路82aが支持ピン39aに向けて延在してある。
支持ピン39aには、この軸方向案内路82aに連通するように、軸方向の案内路83が形成してある。支持ピン39aには、この軸方向の案内路83からトラクション油を径方向外方に案内する径方向案内路83aが形成してある。
従って、外部ポンプ(図示略)から、給油口81を介して、トラクション油を強制的に導入すると、トラクション油は、第2ハウジング2の案内路82から、軸方向案内路82a、案内路83、及び径方向案内路83aを介して、支持ピン39a、ラジアルニードル軸受42やガイドローラ37(37a)等に供給される。これにより、支持ピン39a、ラジアルニードル軸受42やガイドローラ37(37a)等又はその近傍を、十分に強制潤滑することができる。
図6に示すように、メカニカルシール65の本体を収納するカバー65aの周囲には、環状のトラクション油の案内路85が形成してあり、この環状の案内路85は、上方から下方に向けて延在したトラクション油の案内路82に連通してある。
案内路85には、径方向に延在した径方向案内路85aが形成してあり、この径方向案内路85aにより、転がり玉軸受72(アンギュラ玉軸受)が強制潤滑されるようになっている。
環状のトラクション油案内路85からは、下方及び斜め下方に向けて3個のトラクション油の案内路86,87,88が延在してある。
この下方を向いたトラクション油の案内路86には、図5に示すように、斜め上方を向いたトラクション油の案内路89が形成してある。これにより、潤滑状態が希薄になり易い高速シャフト17と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)めがけてトラクション油を供給することができ、トラクション部を十分に強制潤滑することができる。
また、両側の案内路87,88には、それぞれ、軸方向案内路87a,88aが形成してあり、支持ピン39a,39b、ラジアルニードル軸受42や可動ローラ38等にトラクション油を供給できるようになっている。
さらに、第1ハウジング1の下部には、トラクション油を貯留するタンク部91が設けてあり、タンク部91には、トラクション油を排出するためのトラクション油の排油口92が設けてある。下方のタンク部91に貯留されたトラクション油は、排油口92を介して、適宜排出される。
(第1実施の形態)
図7は、本発明の第1実施の形態に係る高速流体装置の縦断面図である。図8は、(a)(b)共に、図7に示した本発明の第1実施の形態に係り、(a)は、ハウジングを取り外した状態における、くさびローラ式変速機の要部の横断面図であって、ワンウェイクラッチ機能を有するくさびローラ式変速機の断面図であり、(b)は、ハウジングを取り外した状態における、くさびローラ式変速機の要部の横断面図であって、正逆両方向の回転時にトルク(動力)を伝達可能なくさびローラ式変速機の断面図である。図9は、図7のIX−IX線に沿った断面図である。
本第1実施の形態は、基本的構造が上述した参考例と略同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本第1実施の形態では、潤滑状態が希薄になり易い、高速シャフト17と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)、並びに、低速リング32と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)にトラクション油を供給するように、以下のように構成してある。
第2ハウジング2内部には、トラクション油の給油口81に連通するように、径方向であって上下方向に延在したトラクション油の案内路82が形成してある。また、この案内路82から、軸方向案内路82aが支持ピン39aに向けて延在してある。
支持ピン39aには、この軸方向案内路82aに連通するように、軸方向の案内路83が形成してある。
支持ピン39aには、この軸方向の案内路83からトラクション油を径方向外方に案内する径方向案内路a(油孔)が形成してある。なお、この径方向案内路a(油孔)は、図5及び図6の参考例に於ける径方向案内路83aと同様であるが、本第1実施の形態及び以下の変形例では、符合「a」に差し替える。
本実施の形態では、各ローラ37a…には、この径方向案内路aに連通するように、径方向に延びる(1列で)複数個の径方向案内路b(油孔)が形成してある。
なお、各ローラ37a…の(1列の)径方向案内路bは、ローラ37a…の幅方向寸法の中央部付近に配置されている。
従って、外部ポンプ(図示略)から、給油口81を介して、トラクション油を強制的に導入すると、トラクション油は、第2ハウジング2の案内路82から、軸方向案内路82a、案内路83、及び径方向案内路aを介して案内される。次いで、この径方向案内路aから、各ローラ37a…の(1列で)複数個の径方向案内路bを介して、高速シャフト17と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)、並びに、低速リング32と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)にトラクション油が供給される。
これにより、トラクション部を十分に強制潤滑することができ、潤滑状態を良好に維持して、寿命の向上や信頼性向上を図ることができる。また、摩耗、剥離、さらには焼き付きなどの不具合が生じにくくなり、くさびローラ式変速機Aの寿命の著しい向上が可能となる。
また、この場合、トラクション油は、支持ピン39a、ラジアルニードル軸受42やガイドローラ37(37a)等にも供給されることから、支持ピン39a、ラジアルニードル軸受42やガイドローラ37(37a)等又はその近傍をも、十分に強制潤滑することができる。
なお、図8(a)(b)において、符合50は、ボルト穴を示し、符合51は、位置決めピンを示している。
本第1実施の形態では、図5及び図6に示す参考例と同様に、図7乃至図9に示すように、メカニカルシール65の本体を収納するカバー65aの周囲には、環状のトラクション油の案内路85が形成してあり、この環状の案内路85は、上方から下方に向けて延在したトラクション油の案内路82に連通してある。
環状のトラクション油案内路85からは、下方及び斜め下方に向けて3個のトラクション油の案内路86,87,88が延在してある。この下方を向いたトラクション油の案内路86には、図7に示すように、斜め上方を向いたトラクション油の案内路89が形成してある。これにより、潤滑状態が希薄になり易い高速シャフト17と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)めがけてトラクション油を供給することができ、トラクション部を十分に強制潤滑することができる。
また、本第1実施の形態でも、図5及び図6に示す参考例と同様に、図7乃至図9に示すように、両側の案内路87,88には、それぞれ、軸方向案内路87a,88aが形成してあり、支持ピン39a,39b、ラジアルニードル軸受42や可動ローラ38等にトラクション油を供給できるようになっている。さらに、案内路85には、径方向に延在した径方向案内路85aが形成してあり、この径方向案内路85aにより、転がり玉軸受72(アンギュラ玉軸受)が強制潤滑されるようになっている。
図10は、本発明の第1実施の形態の変形例に係る高速流体装置の縦断面図である。
本変形例では、各ローラ37a…の(2列の)径方向案内路b(油孔)は、それぞれ、ローラ37a…の端面部近傍に配置されている。
従って、本変形例でも、外部ポンプ(図示略)から、給油口81を介して、トラクション油を強制的に導入すると、トラクション油は、第2ハウジング2の案内路82から、軸方向案内路82a、案内路83、及び径方向案内路aを介して案内される。次いで、この径方向案内路aから、各ローラ37a…の(2列で)複数個の径方向案内路bを介して、高速シャフト17と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)、並びに、低速リング32と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)にトラクション油が供給される。
(第2実施の形態)
図11は、本発明の第2実施の形態に係る高速流体装置の縦断面図である。
本第2実施の形態は、基本的構造が上述した参考例と略同様であり、異なる点についてのみ説明する。
但し、本第2実施の形態では、上記の参考例や第1実施の形態と異なり、第2ハウジング2に形成していた下方部の案内路86,86,87,88,89等を廃止している。これにより、上記の参考例や第1実施の形態に比べて、加工コストを著しく削減している。
以下、本第2実施の形態では、潤滑状態が希薄になり易い、高速シャフト17と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)、並びに、低速リング32と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)にトラクション油を供給するように、以下のように構成してある。
第2ハウジング2内部には、トラクション油の給油口81に連通するように、径方向であって上下方向に延在したトラクション油の案内路82が形成してある。また、この案内路82から、軸方向案内路82aが支持ピン39aに向けて延在してある。
支持ピン39aには、この軸方向案内路82aに連通するように、軸方向の案内路83が形成してある。
支持ピン39aには、この軸方向の案内路83からトラクション油を径方向外方に案内する径方向案内路a(油孔)が形成してある。なお、この径方向案内路a(油孔)は、図5及び図6の参考例に於ける径方向案内路83aと同様であるが、本第2実施の形態及び以下の変形例では、符合「a」に差し替える。
本実施の形態では、各ローラ37a…には、この径方向案内路aに連通するように、径方向に延びる(1列で)複数個の径方向案内路b(油孔)が形成してある。
なお、各ローラ37a…の(1列の)径方向案内路bは、ローラ37a…の幅方向寸法の中央部付近に配置されている。
従って、外部ポンプ(図示略)から、給油口81を介して、トラクション油を強制的に導入すると、トラクション油は、第2ハウジング2の案内路82から、軸方向案内路82a、案内路83、及び径方向案内路aを介して案内される。次いで、この径方向案内路aから、各ローラ37a…の(1列で)複数個の径方向案内路bを介して、高速シャフト17と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)、並びに、低速リング32と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)にトラクション油が供給される。
これにより、トラクション部を十分に強制潤滑することができ、潤滑状態を良好に維持して、寿命の向上や信頼性向上を図ることができる。また、摩耗、剥離、さらには焼き付きなどの不具合が生じにくくなり、くさびローラ式変速機Aの寿命の著しい向上が可能となる。
また、この場合、トラクション油は、支持ピン39a、ラジアルニードル軸受42やガイドローラ37(37a)等にも供給されることから、支持ピン39a、ラジアルニードル軸受42やガイドローラ37(37a)等又はその近傍をも、十分に強制潤滑することができる。
図12は、本発明の第2実施の形態の変形例に係る高速流体装置の縦断面図である。
本変形例では、各ローラ37a…の(2列の)径方向案内路b(油孔)は、それぞれ、ローラ37a…の端面部近傍に配置されている。
従って、本変形例でも、外部ポンプ(図示略)から、給油口81を介して、トラクション油を強制的に導入すると、トラクション油は、第2ハウジング2の案内路82から、軸方向案内路82a、案内路83、及び径方向案内路aを介して案内される。次いで、この径方向案内路aから、各ローラ37a…の(2列で)複数個の径方向案内路bを介して、高速シャフト17と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)、並びに、低速リング32と各ローラ37a…との接触部(トラクション部)にトラクション油が供給される。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
本発明に係るくさびローラ式変速機の縦断面図である。 ハウジングを取り外した状態における、くさびローラ式変速機の要部の横断面図であって、ワンウェイクラッチ機能を有するくさびローラ式変速機の断面図である。 増速機としてのくさびローラ式変速機の作用を説明する図である。 ハウジングを取り外した状態における、くさびローラ式変速機の要部の横断面図であって、正逆両方向の回転時にトルク(動力)を伝達可能なくさびローラ式変速機の断面図である。 本発明の参考例に係る高速流体装置の縦断面図である。 図5のVI−VI線に沿った断面図である。 本発明の第1実施の形態に係る高速流体装置の縦断面図である。 (a)(b)共に、図7に示した本発明の第1実施の形態に係り、(a)は、ハウジングを取り外した状態における、くさびローラ式変速機の要部の横断面図であって、ワンウェイクラッチ機能を有するくさびローラ式変速機の断面図であり、(b)は、ハウジングを取り外した状態における、くさびローラ式変速機の要部の横断面図であって、正逆両方向の回転時にトルク(動力)を伝達可能なくさびローラ式変速機の断面図である。 図7のIX−IX線に沿った断面図である。 本発明の第1実施の形態の変形例に係る高速流体装置の縦断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る高速流体装置の縦断面図である。 本発明の第2実施の形態の変形例に係る高速流体装置の縦断面図である。
符号の説明
1 第1ハウジング
2 第2ハウジング(仕切板)
3 低速シャフト
4 円盤状部材
14 連結板(第3ハウジング)
17 高速シャフト
27 軸方向延在部
32 外輪(低速リング)
36 環状空間
37a、37b ガイドローラ
38 可動ローラ
37 ガイドローラ
38a、38b 可動ローラ
39a ガイドローラのための支持軸
39b 可動ローラのための支持軸
40 嵌合孔
41、41a 支持孔
42 ラジアルニードル軸受
42a 滑り軸受
43a ガイドローラのための動力伝達用円筒面
43b 可動ローラのための動力伝達用円筒面
44 動力伝達用円筒面
45 動力伝達用円筒面
46 シリンダ孔
47 弾性材(予圧ばね)
48 内側当接部
49 外側当接部
50 ボルト穴
51 位置決めピン
60 過給機
61 インペラー(羽根車)
62 ハウジング
63 吸入口
64 過給通路
65 メカニカルシール
72 2個のアンギュラ玉軸受
81 給油口
82 トラクション油の案内路
82a 軸方向案内路
83 トラクション油の案内路
83a 径方向案内路
85 環状のトラクション油案内路
85a 径方向案内路
86 トラクション油案内路
87,88 トラクション油案内路
87a,88a 軸方向案内路
89 トラクション油の案内路
91 タンク部
92 排油口
A くさびローラ式変速機(増速機)
X 高速流体機械
a 径方向案内路
b 径方向案内路

Claims (4)

  1. 第1ハウジングに回転自在に支持され、一端部に低速リングを設けた低速シャフトと、前記低速シャフト及び前記低速リングに対して偏心して、第2ハウジングに回転自在に支持された高速シャフトと、前記低速リングと前記高速シャフトとの間に回転自在に支持された、少なくとも1個のガイドローラと少なくとも1個の可動ローラとから成るくさび作用を利用した摩擦ローラ式変速機において、
    外部からトラクション油を前記第2ハウジング内に供給するための外部トラクション油供給手段と、
    前記第2ハウジングから供給されたトラクション油を、前記各ローラの支持ピン内を案内して、前記各ローラに向けて供給する支持ピン内案内路と、
    当該支持ピン内案内路から供給されたトラクション油を、前記各ローラ内を案内して、前記低速リング又は前記高速シャフトに向けて供給するローラ内案内路と、
    を具備することを特徴とする摩擦ローラ式変速機。
  2. 前記ローラ内案内路は、前記支持ピンから供給されたトラクション油を、径方向に案内して、前記低速リング又は前記高速シャフトに向けて供給する径方向案内路からなることを特徴とする請求項1に記載の摩擦ローラ式変速機。
  3. 第1ハウジングに回転自在に支持され、一端部に低速リングを設けた低速シャフトと、前記低速シャフト及び前記低速リングに対して偏心して、第2ハウジングに回転自在に支持された高速シャフトと、前記低速リングと前記高速シャフトとの間に回転自在に支持された、少なくとも1個のガイドローラと少なくとも1個の可動ローラとから成るくさび作用を利用した摩擦ローラ式増速機と、
    前記高速シャフトにより駆動する高速流体機械と、を備えた高速流体装置において、
    外部からトラクション油を前記第2ハウジング内に供給するための外部トラクション油供給手段と、
    前記第2ハウジングから供給されたトラクション油を、前記各ローラの支持ピン内を案内して、前記各ローラに向けて供給する支持ピン内案内路と、
    当該支持ピン内案内路から供給されたトラクション油を、前記各ローラ内を案内して、前記低速リング又は前記高速シャフトに向けて供給するローラ内案内路と、
    を具備することを特徴とする高速流体装置。
  4. 前記ローラ内案内路は、前記支持ピンから供給されたトラクション油を、径方向に案内して、前記低速リング又は前記高速シャフトに向けて供給する径方向案内路からなることを特徴とする請求項3に記載の高速流体装置。
JP2003380140A 2003-11-10 2003-11-10 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置 Withdrawn JP2005140307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003380140A JP2005140307A (ja) 2003-11-10 2003-11-10 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003380140A JP2005140307A (ja) 2003-11-10 2003-11-10 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005140307A true JP2005140307A (ja) 2005-06-02

Family

ID=34689974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003380140A Withdrawn JP2005140307A (ja) 2003-11-10 2003-11-10 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005140307A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015111355A1 (ja) * 2014-01-27 2015-07-30 株式会社 豊田自動織機 ターボ圧縮機
CN106594253A (zh) * 2017-01-23 2017-04-26 中国第汽车股份有限公司 一种重型变速器冷却润滑系统及冷却润滑方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015111355A1 (ja) * 2014-01-27 2015-07-30 株式会社 豊田自動織機 ターボ圧縮機
CN106594253A (zh) * 2017-01-23 2017-04-26 中国第汽车股份有限公司 一种重型变速器冷却润滑系统及冷却润滑方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6994531B2 (en) High-speed fluidic device
JP6665788B2 (ja) 摩擦ローラ式増速機
WO2015111355A1 (ja) ターボ圧縮機
JP2008106923A (ja) 遊星ローラ式変速機
JP2004308757A (ja) 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置
JP2005140309A (ja) 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置
JP2005140307A (ja) 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置
JP2004092414A (ja) 高速流体装置
JP2005140306A (ja) 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置
JP2008215478A (ja) 摩擦式変速装置
JP2004270881A (ja) 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置
JP2004239407A (ja) 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置
JP2004270880A (ja) 摩擦ローラ式変速機及び高速流体装置
KR20040060751A (ko) 토크 해방 장치
JP2005140204A (ja) 摩擦ローラ式変速機
JP2004019727A (ja) 摩擦ローラ式変速機
KR100391129B1 (ko) 베어링의 윤활 개선을 위한 회전축 장치
JP2005140201A (ja) 摩擦ローラ式変速機
JP2004347038A (ja) 摩擦ローラ式変速機
JP2004332822A (ja) 摩擦ローラ式変速機
JP2594918Y2 (ja) ワンウェイクラッチ用エンドベアリング装置
JP2004036798A (ja) 摩擦ローラ式変速機
JP2005188709A (ja) 摩擦ローラ式変速機
JP2004239367A (ja) 摩擦ローラ式変速機
JP2004116415A (ja) 高速流体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070206