JP2005140284A - 樹脂配管の補修方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリエチレン管よりなるガス配管の一部が他工事により損傷して孔があいたときの補修が簡易に、且つ確実に行うことができる補修方法を提供する。
【解決手段】200kgf/cm2の引張強度を有するポリエチレン製の粘着テープ14をポリエチレン管13の孔のあいた箇所に巻付け、仮補修する。次に断面が半円形をなして、両側に側方に突出するフランジ11aを有し、内周面と、両フランジ11aのうち、一方のフランジ11aに電熱線12を埋設した電気融着部材11を一対、向かい合わせにして粘着テープ14が巻付けられた箇所の管13を挟み込み、フランジ同士をクランプして連結したのち、電気融着部材11に通電し、電気融着部材11をポリエチレン管13に粘着テープ14を介して電気融着する。
【選択図】図9
【解決手段】200kgf/cm2の引張強度を有するポリエチレン製の粘着テープ14をポリエチレン管13の孔のあいた箇所に巻付け、仮補修する。次に断面が半円形をなして、両側に側方に突出するフランジ11aを有し、内周面と、両フランジ11aのうち、一方のフランジ11aに電熱線12を埋設した電気融着部材11を一対、向かい合わせにして粘着テープ14が巻付けられた箇所の管13を挟み込み、フランジ同士をクランプして連結したのち、電気融着部材11に通電し、電気融着部材11をポリエチレン管13に粘着テープ14を介して電気融着する。
【選択図】図9
Description
本発明は、ポリエチレン管等の樹脂管よりなる配管の一部が損傷したときの補修方法に関する。
上下水道管やガス管として近年、樹脂管が普及し、なかでもポリエチレン管は耐食性能を始めとして多くの利点があることから、長期性能を要求される管として広く利用されつつあるが、工事中のミス、例えば土中に埋設される配管を他の工事のために地面を掘削するとき誤って損傷し、孔をあけることがある。配管がガス管である場合、孔があけられるとガスが洩れ、非常に危険であることから、工事中にガス管の損傷事故が発生したときには、従来防食テープを孔のあいた箇所に巻き付けてガス洩れを防ぎ、仮補修を行っていた。そしてその後、特開平9−49596号に示されるような方法で、孔のあいた箇所の取換工事を行っていた。
図1〜図7は、この補修方法について示すもので、補修に当たっては先ず、図1に示すように管1の孔2があいた箇所に図2に示すように防食テープ3を巻き付けて仮補修する。その後、切断箇所の両側にサービスチー継手4を取付け、両サービスチー継手4をバイパス管5で連結する。ついでサービスチー継手4に取付けたホールソーを捩込んで管1に孔をあけたのち、ホールソーを引上げ、バイパス管5を通じてガスが流通できるようにする(図3)。
次に図4に示すように、サービスチー継手4の内側の管4にサドル継手6を取付け、穿孔工具により管1に孔をあけたのちノーブローバックで孔を覆ってガス洩れを防いだ状態でノーブローバック内に手を入れ、2個のガスバック7を管1にあけられた孔より管内に上流側と下流側に向けて挿入し、ついでガスバック7内に圧縮空気を供給してガスバック7を膨らませ、管1を閉塞してガスの流れを遮断する。
その後、図5に示すように仮補修箇所の管1を切断し、切断箇所に補修用の短管1aを当てがう(図6)。そして図7に示すように、管1と短管1aをソケット継手8を用いて連結する。
上述する従来の補修には、多大な労力及び費用と時間がかかる。
本発明は、ポリエチレン管等の樹脂管よりなる配管(地中に埋設される配管に限らず、露出配管も含まれる)の一部が、他工事により損傷したときの補修を簡単かつ確実に行うことができる方法を提供することを目的とする。
本発明は、ポリエチレン管等の樹脂管よりなる配管(地中に埋設される配管に限らず、露出配管も含まれる)の一部が、他工事により損傷したときの補修を簡単かつ確実に行うことができる方法を提供することを目的とする。
請求項1に係わる発明は、樹脂配管の一部が損傷したときの損傷箇所の補修方法であって、樹脂管と熱融着が可能な材質よりなる補修テープを補修箇所に巻き付けて仮補修する工程と、仮補修後、内周面に電熱線を埋設したサドル状の電気融着部材を前記補修テープの上から当てて、電気融着する工程を含むことを特徴とする。
本発明によると、電気融着部材が電熱線への通電により補修テープを加熱溶融して樹脂管と熱融着され、固定される。
電気融着部材は、損傷箇所である樹脂管の円周上の一部のみに当てがって損傷箇所のみを覆うようにして取付けられるようにしてもよいが、好ましくは断面が半円形をなす電気融着部材を一対向かい合わせにして樹脂管に当てがい、樹脂管の全周を覆うようにして取付けられる。これにより電気融着部材で補修箇所を確実に覆って補修することができる。
したがって請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明において、断面が半円形をなす電気融着部材を用い、この電気融着部材を一対、向い合わせにして樹脂管に当てがい樹脂管を挟み込んで取付けることを特徴とする。
補修テープの材質としては、樹脂管が例えばポリエチレン管である場合、ポリエチレン或いはポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン等を例示することができる。
補修テープの厚みは、電気融着部材が樹脂管に熱融着され易いように薄いのが望ましいが、余り薄過ぎると引張強度が低下するため、0.1〜0.5mmが適当で、テープ幅も作業性を考慮すると、20〜100mmが適当である。いずれにしても、引張強度は少なくとも10kgf/cm2あるのが望ましい。引張強度が小さいと、巻付け時に破断し易い。引張強度を過度に大きくしようとすると、厚みや幅が大きくなる。
一対の電気融着部材を向かい合わせにして樹脂管を挟み込み、フランジ同士を接合させて電熱線への通電を行うと、電気融着部材と樹脂管が補修テープを介して熱融着されると共に、フランジ同士が熱融着されて電気融着部材同士も連結される。これにより樹脂管の全周が電気融着部材で覆われる。
なお、両側のフランジにそれぞれ電熱線が埋設される場合、この電気融着部材と向かい合わせにして樹脂管を挟み込む別の電気融着部材には、電熱線を埋設していなくてもよい。電熱線は要するに接合されるフランジの一方にのみ埋設されてあればよい。
請求項1に係わる発明によると、補修テープを巻付けて仮補修したのち、その上から電気融着部材を当てがい、補修テープを介して電気融着部材を樹脂管に電気融着することにより工程数や補修に使用する器具、部品が少なくてすみ、孔のあいた樹脂管の補修が簡易に、しかも確実に行える。
請求項2に係わる発明によると、補修テープを巻付けたのちに、全周を電気融着部材で覆って電気融着することにより補修が確実に行われ、必要箇所のみ電気融着部材を当てがって補修するのと比べ、孔のあいた箇所を確認したり、確認を忘れて孔のあいた箇所より外れた箇所を補修したりするおそれをなくすことができる。
図8は、本発明に係わる電気融着部材11を示すもので、断面が半円形をなして、両側に側方に突出するフランジ11aを有し、断面が半円形の内周面と両フランジ11aのうち、一方のフランジ11aに電熱線12が埋設されている。
ポリエチレン管13に図1に示すような孔2があいたときの補修は次のようにして行われる。先ず、ポリエチレン製の補修用粘着テープを用いて図2に示すように孔2のあいた箇所に巻き付け仮補修する。次に図8に示す電気融着部材11を用い、この電気融着部材11を図9に示すように一対、向かい合わせにして粘着テープ14が巻き付けられた箇所の管1を挟み込み、フランジ同士を接合させて図示しないクランプでフランジ11a同士を連結し、固定する。その後、電気融着部材11に通電し、電気融着を行う。
本実施形態によると、孔22のあいた箇所に粘着テープを巻き付けて仮補修する工程と、一対の電気融着部材11を向かい合わせにしてポリエチレン管13を挟み込み、接合するフランジ同士をクランプで連結して固定する工程と、電気融着部材へ通電して電気融着を行う工程だけで図1〜図7に示す従来法に比べ、工程数や使用する器具・部品が少なくてすみ、補修が簡易に、しかも電気融着部材11の管13の全周に取付けられることにより補修が確実に行える。
一つの電気融着部材11を孔2のあいた箇所にのみ当てがって電気融着することもできるが(この場合、管13の半円部分は補修テープ14が剥き出し状態となる)、テープ巻付け後、孔2のあいた箇所が分からなくなったりして電気融着部材11が孔2のあいた箇所より外れた箇所に取付けられるおそれがある。一対の電気融着部材11を用いて樹脂管13を挟み込んで取付けるようにすれば、テープ巻付け後、孔2のあいた箇所を確認する手間が省ける。
1・・管
2・・孔
11・・電気融着部材
11a・・フランジ
13・・ポリエチレン管
14・・粘着テープ
2・・孔
11・・電気融着部材
11a・・フランジ
13・・ポリエチレン管
14・・粘着テープ
Claims (2)
- 樹脂配管の一部が損傷したときの損傷箇所の補修方法であって、樹脂管と熱融着が可能な材質よりなる補修テープを補修箇所に巻き付けて仮補修する工程と、仮補修後、内周面に電熱線を埋設したサドル状の電気融着部材を前記補修テープの上から当てて、電気融着する工程を含むことを特徴とする樹脂配管の補修方法。
- 前記電気融着部材が断面が半円形をなす部分を有し、この電気融着部材を一対、向い合わせにして樹脂管に当てがい樹脂管を挟み込んで取付けることを特徴とする請求項1記載の樹脂配管の補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003378925A JP2005140284A (ja) | 2003-11-07 | 2003-11-07 | 樹脂配管の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003378925A JP2005140284A (ja) | 2003-11-07 | 2003-11-07 | 樹脂配管の補修方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005140284A true JP2005140284A (ja) | 2005-06-02 |
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ID=34689162
Family Applications (1)
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JP2003378925A Pending JP2005140284A (ja) | 2003-11-07 | 2003-11-07 | 樹脂配管の補修方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107152580A (zh) * | 2016-03-03 | 2017-09-12 | 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 | 一种三通结构件及制造方法 |
-
2003
- 2003-11-07 JP JP2003378925A patent/JP2005140284A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107152580A (zh) * | 2016-03-03 | 2017-09-12 | 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 | 一种三通结构件及制造方法 |
CN107152580B (zh) * | 2016-03-03 | 2019-04-30 | 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 | 一种三通结构件及制造方法 |
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