JP2005138573A - 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 メモリカードの記憶内容の変化を容易に確認可能とする。
【解決手段】 メモリカード60がプリンタに装着されると、データ管理部50は、メモリカード60に記憶されている画像ファイルIF群の内容に基づいて、画像情報リストT1を生成する。この画像情報リストT1は、プリンタ上でメモリカード60内の画像ファイルを利用するための管理テーブルである。画像情報リストT1は、プリンタ内部の画像情報リスト記憶部51に記憶される。データ管理部50は、画像情報リストT1をメモリカード60に転送し、記憶させる。プリンタ側で保持している画像情報リストT1(P)とメモリカード側で保持されている画像情報リストT1(M)とを照合し、比較結果を報知することにより、ユーザは、印刷指示を与える前に、メモリカード60の記憶内容が変更されたか否かを確認することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 メモリカード60がプリンタに装着されると、データ管理部50は、メモリカード60に記憶されている画像ファイルIF群の内容に基づいて、画像情報リストT1を生成する。この画像情報リストT1は、プリンタ上でメモリカード60内の画像ファイルを利用するための管理テーブルである。画像情報リストT1は、プリンタ内部の画像情報リスト記憶部51に記憶される。データ管理部50は、画像情報リストT1をメモリカード60に転送し、記憶させる。プリンタ側で保持している画像情報リストT1(P)とメモリカード側で保持されている画像情報リストT1(M)とを照合し、比較結果を報知することにより、ユーザは、印刷指示を与える前に、メモリカード60の記憶内容が変更されたか否かを確認することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば、メモリカードやPCカード等の記憶媒体に記憶された画像ファイルを読み出して、画像処理を行うことができる画像処理装置及び画像処理装置の制御方法に関する。
外部記憶装置に記憶されたファイルを読み出して、印刷出力や画面表示出力を行うことができる画像処理装置は、従来より知られている(特許文献1)。この文献に記載の従来技術では、スキャナ機能及び印刷機能を備えたディジタル複写機に、光ディスク装置を接続し、光ディスク装置に記憶されたを読み出して印刷できるようにしている。そして、この従来技術では、記憶されている文書の一覧をインデックスシートとして出力する。ユーザは、印刷を所望する文書をインデックスシート上でマーキングし、ディジタル複写機に読み取らせる。ディジタル複写機は、インデックスシート上のマークを判別し、指定された文書を読み出して印刷する。
特開平6−337916号公報
従来技術では、光ディスク装置に記憶されるファイルの変更履歴については管理されていないため、例えば、前回と今回とでファイルの追加や削除等が行われたか否か等を、ユーザは容易に判定することができず、使い勝手が低い。
従来技術においても、例えば、定期的にインデックスシートを印刷して保存しておき、過去のインデックスシートと最新のインデックスシートとを見比べることにより、光ディスク装置の記憶内容に変更が生じたか否かを判断することはできる。しかし、インデックスシートを毎回印刷出力して保存するのは、手間がかかる。また、光ディスク装置に記憶されるファイル数が多くなればなるほど、インデックスシートを見比べて変更履歴を確認する作業は難しくなる。
ところで、インデックスシートの発行時期とインデックスシートを用いた印刷時期とがほぼ一致する場合は、ユーザがマーキングした所望の文書を出力可能である。しかし、インデックスシート発行時期と印刷時期とが一致せず、インデックスシートの発行から印刷までに時間をおいた場合は、その間に所望の文書または他の文書が編集処理等される可能性がある。この場合、インデックスシートと光ディスク装置の記憶内容とが一致しなくなり、そのインデックスシートを用いた印刷を行うことができない可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、記憶媒体に記憶されている画像ファイルの変更履歴を容易に確認することができるようにした画像処理装置及び画像処理装置の制御方法を提供することにある。本発明の目的の一つは、画像ファイルを識別するための情報を含む管理用情報を、画像ファイルと共に記憶媒体に記憶させることにより、処理実行の指示を与える前に画像ファイルの変更の有無を確認し、使い勝手を向上できるようにした画像処理装置及び画像処理装置の制御方法を提供することにある。本発明の一つの目的は、既に出力された画像選択シートを有効利用して、ユーザの使い勝手を向上できるようにした画像処理装置及び画像処理装置の制御方法を提供することにある。本発明の目的の一つは、画像選択シートの発行時期と画像選択シートを用いた印刷指示時期とが一致しない場合でも、既に出力された画像選択シートを用いて所望の画像を印刷することができ、使い勝手を向上できるようにした画像処理装置及び画像処理装置の制御方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う画像処理装置は、画像ファイルが記憶された記憶媒体との間でデータ送受信を行うためのインターフェース手段と、インターフェース手段に記憶媒体が接続される毎に、インターフェース手段を介して記憶媒体から画像ファイルに関する情報を読み込み、この画像ファイルに関する情報に基づいて、画像ファイルを識別するための情報を含んだ管理用情報を生成する管理用情報生成手段と、生成された管理用情報を記憶する管理用情報記憶手段と、生成された管理用情報をインターフェース手段を介して記憶媒体に転送し、記憶媒体に記憶させる管理用情報転送手段と、生成された管理用情報に基づいて所定の画像処理を行う画像処理手段と、を備えている。
記憶媒体としては、例えば、メモリカードやPCカード等のように、着脱自在で可搬性を有する記憶媒体を挙げることができる。なお、記憶媒体は、カード状である必要性はなく、例えば、円盤状、スティック状、方形状等の種々の形状をとることができる。また、記憶媒体には、例えば、半導体メモリ、ハードディスク、光ディスク等の種々の記憶媒体を用いることができる。
記憶媒体には、例えば、JPEGやTIFF(Tagged Image File Format )のような形式で、少なくとも1つ以上の(通常は多数の)画像ファイルを記憶させることができる。インターフェース手段は、記憶媒体にアクセスして、記憶媒体から画像ファイル及びその他の付随データを読み出すことができる。また、インターフェース手段は、記憶媒体にアクセスして、記憶媒体に画像ファイルや管理用情報等を記憶させる。インターフェース手段は、有線式でも無線式でもいずれの方式でもよい。即ち、インターフェース手段と記憶媒体とは、例えば、電気的接点や配線パターンまたは電線等を介して接続可能である。または、インターフェース手段と記憶媒体とは、例えば、電波や光等の信号を介して、非接触で接続することもできる。なお、記憶媒体は、記憶媒体単独で画像処理装置のインターフェース手段に接続することができるほか、他の装置を介して画像処理装置のインターフェース手段に接続することもできる。例えば、画像処理装置に記憶媒体を装着または収容するための取付部を設け、この取付部に記憶媒体を取り付けることにより、記憶媒体とインターフェース手段とを接続することができる。あるいは、ディジタルカメラ、ディジタルビデオ、スキャナ装置、携帯電話、携帯情報端末等の他の装置内に記憶媒体を取り付けたままの状態で、有線または無線により、記憶媒体とインターフェース手段とを接続させることもできる。
管理用情報には、少なくとも、画像ファイルを識別するための情報が含まれる。画像ファイルを識別するための情報としては、例えば、その記憶媒体内で各画像ファイルを一意に特定するための識別コード(ID)、画像ファイルへのファイルパス、画像ファイルのファイル名等、あるいはこれらの組合せを挙げることができる。管理用情報は、画像処理装置において、画像ファイルを識別して利用するために使用される情報である。
管理用情報生成手段は、インターフェース手段と記憶媒体とが接続される毎に、管理用情報を生成する。即ち、記憶媒体の記憶内容が変更(画像ファイルの追加、更新、削除)される内容変更のタイミングとは無関係に、記憶媒体がインターフェース手段に接続されるタイミングで、管理用情報が生成される。管理用情報生成手段は、インターフェース手段と記憶媒体とが接続される度に、インターフェース手段を介して、記憶媒体から画像ファイルに関する情報を読み込む。画像ファイルに関する情報としては、例えば、画像ファイルのファイル名、ファイルパス、タイムスタンプ、ファイル形式、ファイルサイズ等あるいはこれらの組合せを挙げることができる。管理用情報生成手段は、記憶媒体から読み出した情報に基づいて、管理用情報を生成する。
管理用情報生成手段によって生成された管理用情報は、画像処理装置の内部と外部の2カ所にそれぞれ保存される。即ち、管理用情報は、画像処理装置内の管理用情報記憶手段に記憶される。また、管理用情報は、管理用情報転送手段からインターフェース手段を介して、記憶媒体に転送され、記憶媒体にも記憶される。管理用情報が記憶された後で、記憶媒体の記憶内容が変更された場合、記憶媒体の記憶内容と管理用情報の示す内容とは、一致しなくなる。従って、記憶媒体に記憶されている管理用情報と記憶媒体の記憶内容とを比較することにより、記憶媒体に管理用情報を記憶させた時点から記憶内容に変更が生じたか否かを判別することができる。また、管理用情報を記憶媒体に記憶させるため、記憶媒体を他の画像処理装置で使用する場合でも、記憶内容の変更の有無を容易に判別することができる。
画像処理手段は、管理用情報記憶手段に記憶されている管理用情報に基づいて、所定の画像処理を行う。例えば、画像処理手段は、画像処理装置の内部に保持されている管理用情報に基づいて、画像ファイルを記憶媒体から読出し、所定の画像処理を行う。画像処理手段が参照する管理用情報は、記憶媒体に記憶されている管理用情報ではなく、記憶媒体がインターフェース手段に接続されたときに生成される管理用情報である。即ち、画像処理手段は、記憶媒体に記憶されている画像ファイルの利用時に生成される最新の管理用情報に基づいて、所定の画像処理を行う。
管理用情報転送手段は、管理用情報記憶手段に記憶されている管理用情報と記憶媒体に記憶されている管理用情報とを同期させることもできる。記憶媒体に記憶されている管理用情報と、記憶媒体をインターフェース手段に接続したときに生成される最新の管理用情報とが一致しない場合、例えば、記憶媒体に記憶されている管理用情報を最新の管理用情報で上書きすることにより、画像処理装置の内部と外部とでそれぞれ保持されている管理用情報を同期させることができる。従って、記憶媒体には、最新の管理用情報を保存させておくことができる。但し、管理用情報が最新であっても、その管理用情報の記憶時よりも後で、記憶媒体の記憶内容が更新された場合は、記憶媒体の記憶内容と管理用情報の示す内容とは一致しなくなる。また、記憶媒体に記憶されている管理用情報と、管理用情報記憶手段に記憶されている管理用情報とを同期させる場合は、ユーザの承認を得てから行うようにしてもよい。
記憶媒体に管理用情報が記憶されている場合は、管理用情報生成手段により生成される管理用情報と記憶媒体に記憶されている管理用情報とを比較し、比較結果を出力する比較結果出力手段をさらに備えることもできる。
ここで、比較結果出力手段から出力される比較結果としては、例えば、「ファイル内容が一致しています」、「ファイル内容が一致していません」等のような、管理用情報生成手段により生成された管理用情報と、記憶媒体に記憶されている管理用情報との一致または不一致を通知する内容でもよい。あるいは、比較結果出力手段は、管理用情報生成手段により生成される管理用情報と記憶媒体に記憶されている管理用情報との差分に関する情報を出力してもよい。差分に関する情報としては、例えば、どの画像ファイルが新たに追加されたか、どの画像ファイルが削除されたか、どの画像ファイルが更新されたか等の情報を挙げることができる。そして、比較結果出力手段は、例えば、「**の画像ファイルが追加されています」、「**の画像ファイルが削除されています」、「**の画像ファイルが更新されています」等のようなメッセージを、文字や音声等で出力させることができる。
記憶媒体には、管理用情報生成手段により複数時点でそれぞれ生成された複数の管理用情報を記憶可能としてもよい。記憶媒体をインターフェース手段に接続する度に、管理用情報生成手段によって管理用情報が生成され、この生成された管理用情報は、管理用情報転送手段によって記憶媒体に転送され記憶される。記憶媒体には、複数の管理用情報を記憶させることができる。これら複数の管理用情報に基づいて、記憶媒体の記憶内容の経時的な変化を追うことができる。なお、記憶領域を効率的に使用等するために、保存可能な管理用情報の数に上限を設け、上限値に達した場合は、最古の管理用情報に最新の管理用情報を上書きしてもよい。管理用情報を上書きする場合は、ユーザによる承認を待ってから行うようにすることもできる。
本発明の一態様では、管理用情報記憶手段に記憶された管理用情報に基づいて、記憶媒体に記憶されている画像ファイルを選択するための画像選択シートを発行する画像選択シート発行手段と、発行された画像選択シートからシート画像を読み取るための画像読取り手段と、読み取られたシート画像と管理用情報記憶手段に記憶された管理用情報とに基づいて、選択された画像ファイルを特定する画像特定手段と、をさらに備えている。
画像選択シートは、例えば、記憶媒体に記憶されている画像ファイルをユーザが選択するための印刷物である。画像選択シートには、例えば、記憶媒体に記憶されている画像ファイルを表す見本画像(サムネイル画像)と、この各見本画像を選択するための塗りつぶし用マーク等とを印刷することができる。ユーザは、所望の画像ファイルに対応するマークをペン等で塗りつぶすことにより、所定の画像処理(例えば、印刷処理等)させるための画像ファイルを選択する。
画像選択シート発行手段は、管理用情報記憶手段に記憶された管理用情報に基づいて、画像選択シートを発行する。画像選択シートは平板状のものに限らず、画像読取り手段が画像を読取り可能であれば、例えば、筒状等のような立体的形状であってもよい。また、画像選択シートにおける画像ファイルの選択方法としては、いわゆるマークシート方法に限らず、例えば、所望の見本画像を線で囲んだり、丸印等を付す等の方法を採用することもできる。
本発明の一態様では、記憶媒体は、複数の画像選択シートにそれぞれ対応する複数の管理用情報をそれぞれ記憶可能であり、画像特定手段は、読み取られたシート画像に対応する管理用情報をインターフェース手段を介して記憶媒体から取得し、この取得した管理用情報とシート画像とに基づいて、選択された画像ファイルを特定する。
その記憶媒体に関して、それぞれ異なる時点で発行された画像選択シートが存在する場合、画像特定手段は、読み取られたシート画像に対応する管理用情報を記憶媒体から読出し、この読み出した管理用情報とシート画像とに基づいて、ユーザの選択した画像ファイルを特定する。これにより、その記憶媒体に関して過去に発行された画像選択シートを用いて、ユーザは画像ファイルを選択することができる。但し、ユーザの選択した画像ファイルが記憶媒体から既に削除等されている場合は、ユーザの希望通りの画像ファイルを選択することはできない。なお、画像選択シートと管理用情報記憶手段により記憶されている管理用情報とが対応する場合、画像特定手段は、管理用情報記憶手段に記憶されている管理用情報を用いて、ユーザにより選択された画像ファイルを特定できる。
画像選択シート発行手段は、記憶媒体に記憶される管理用情報と画像選択シートとの対応関係を示す情報を、画像選択シートに印刷させることができる。この管理用情報と画像選択シートとの対応関係を示す情報としては、例えば、管理用情報に基づいて生成される情報、または、管理用情報を特定するための情報の少なくともいずれか一方を採用することができる。
管理用情報と画像選択シートとの対応関係を示す情報は、画像読取り手段によって、シート画像の一部として読み取られる。画像特定手段は、この対応関係を示す情報に基づいて、記憶媒体に記憶されている管理用情報の中から、画像選択シートに対応する管理用情報を検索して読み出す。画像選択シートに対応する管理用情報とは、その画像選択シートの発行に際して用いられた管理用情報であり、画像選択シートに関連付けられる管理用情報と呼ぶこともできる。あるいは、この対応関係を示す情報は、画像選択シートの発行に用いられた管理用情報と、記憶媒体に記憶されている管理用情報との同一性を検証(判別)するための情報と言い換えることもできる。さらには、その画像選択シートを用いて画像ファイルの特定が可能であるか否かを示す有効性情報と言い換えることもできる。
管理用情報と画像選択シートとの対応関係を示す情報は、例えば、チェックサム値やハッシュ値等のように、管理用情報に基づいて生成することができる。具体的には、例えば、管理用情報により管理されている画像ファイルのファイル名等からチェックサム値やハッシュ値を算出することにより、管理用情報と画像選択シートとの対応関係を示す情報として利用することができる。管理用情報と画像選択シートとの対応関係を示す情報には、例えば、各管理用情報に割り当てられた識別コード等のように、管理用情報を特定するための情報を用いることもできる。
上述のように、管理用情報と画像選択シートとの対応関係を判定し、画像選択シートに対応する管理用情報を記憶媒体から読み出して、画像ファイルの特定に使用する。従って、例えば、画像選択シートの発行時期と印刷指示時期とが時間的に離れ、放置期間内に、記憶媒体の記憶内容が変更された場合でも、画像選択シートに対応する管理用情報を記憶媒体から検出して、ユーザの選択した画像ファイルを特定できる可能性が高まる。
本発明の他の観点に従う画像処理装置の制御方法は、記憶媒体に接続されるインターフェース手段を備えた画像処理装置を制御するための制御方法であって、インターフェース手段に記憶媒体が接続されたか否かを検出するステップと、記憶媒体の接続が検出された場合は、記憶媒体に記憶されている画像ファイルを識別するための情報を含む管理用情報を生成するステップと、生成された管理用情報を内部メモリに記憶させるステップと、生成された管理用情報を記憶媒体に転送して記憶させるステップと、を含んでいる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図11を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、以下に述べるように、画像選択シート(以下、オーダーシート)を発行する時点における管理用情報(以下、画像情報リストT1)を、プリンタ1とメモリカード60の両方で保持させるようになっている。メモリカード60をプリンタ1に装着したときに、メモリカード60の記憶内容に基づいて、画像情報リストT1が生成され、この画像情報リストT1は、プリンタ1の画像情報リスト記憶部51とメモリカード60との両方にそれぞれ記憶される。プリンタ1内に保持される画像情報リストT1(P)は、メモリカード60をプリンタ1から取り外した時点で破棄され、メモリカード60内に保持される画像情報リストT1(M)は、新たな画像情報リストにより上書き等されるまで保持される。
図1は、本実施例に係るプリンタ1の機能構成を示すブロック図である。プリンタ1は、それぞれ後述するように、操作パネル10と、スキャン機構20と、プリント機構30と、メイン制御部40とを備えて構成されている。即ち、プリンタ1は、少なくとも、原稿から画像を読み取ってディジタルデータ化するスキャナ機能と、読み取られたディジタルデータを印刷用紙に印刷するプリンタ機能(コピー機能)とを備える。さらに、図示を省略するが、プリンタ1は、例えば、ディジタルカメラやパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置から画像データを受信して印刷する機能を備えている。また、後述のように、プリンタ1は、オーダーシート70のマーク位置に基づいて、メモリカード60から画像ファイルを読み込んで印刷することができる。この機能を、本実施例では、「オーダーシート印刷」と呼ぶ。
操作パネル10は、例えば、視認性や操作性等を考慮して、プリンタ1の表面に設けられるもので、情報入力部11及び情報出力部12を備えたマンマシンインターフェースとなっている。情報入力部11には、各種ボタン類11Aや印刷メニュー11B等の複数の情報入力手段を含めることができる。一方、情報出力部12には、例えば、ディスプレイ12Aやランプ12Bを含めることができる。印刷メニュー11Bは、例えば、ディスプレイ12Aに表示されるもので、ユーザは、表示された印刷メニュー11Bをボタン11Aを介して操作することにより、所望のメニューを呼び出して各種の設定等を行うことができる。なお、マンマシンインターフェースとしては、上記のものに限らず、例えば、音声認識システム等の採用により、音声を通じた操作を可能としてもよい。
スキャン機構20は、例えば、プリンタ1の上部に設けられる。スキャン機構20は、光源21と、受光部22と、受光部22を所定方向に移動させるための走査部23とを備えている。このスキャン機構20と、原稿台及び原稿台カバー(いずれも図示せず)と、スキャナ制御部43とによりスキャナ装置が構成される。
受光部22は、例えば、RGBのカラーフィルタをそれぞれ備える複数のラインCCD(Charge Coupled Device)から構成することができる。但し、カラーフィルタの種類はRGBに限られない。光源21からの光は、原稿の表面で反射して物体色を含んだ反射光となる。この反射光は、レンズや反射鏡等を介して受光部22に到達し、受光部22により電気信号に変換される。スキャナ装置の光学系構造としては、上記に限らず種々のものを採用できる。例えば、原稿台の画像読取面よりも短いCCDと複数の反射鏡及びレンズからなる縮小光学系を用いてもよいし、画像読取面と略同じ長さのCCDを用いてもよい。あるいは、回折格子等の分光素子を用いて構成することも可能である。
プリント機構30は、例えば、プリンタ1の下部に設けられる。プリント機構30は、プリントヘッド31と、プリントヘッド31を所定方向に移動させるための走査部32と、印刷用紙を搬送する用紙搬送部33とを備えている。このプリント機構30と、図示せぬ給紙トレイ及び排紙トレイと、プリンタ制御部47とにより、プリンタ装置を構成することができる。プリントヘッド31は、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(CMYK)等の各色のインク滴を吐出するための多数のノズルと、各ノズルからインク滴をそれぞれ吐出させる駆動素子等とを備えて構成される。走査部(キャリッジ)32は、キャリッジモータ等を備えており、プリントヘッド31を印刷用紙の搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向に往復移動させる。用紙搬送部33は、紙端検出センサや紙送りモータ等を備えており、印刷用紙を所定量ずつ搬送する。プリント機構30は、例えば、1文字ずつ印刷可能なシリアル型印刷エンジンや、1行ずつ印刷可能なライン型印刷エンジンとして構成することができる。なお、プリント機構30は、カラープリンタまたはモノクロプリンタとして構成することができる。カラープリンタとして構成する場合、CMYKの4色に限らず、例えば、赤や青等の他のインク色を使用する構成でもよい。
メイン制御部40は、例えば、演算処理装置(CPU等)やメモリ装置(ROM、RAM等)、入出力回路等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成される。メイン制御部40は、特定の処理を実行するための専用ハードウェア回路(ASIC(Application Specific Integrated Circuit )を備えることもできる。メイン制御部40は、それぞれ後述するように、オーダーシート発行部41と、オーダーシート解析部42と、スキャナ制御部43と、スキャンデータ記憶部44と、画像処理部45と、印刷イメージデータ記憶部46と、プリンタ制御部47と、カードインターフェース(以下、I/F)48と、抜き差し検出部49と、データ管理部50と、画像情報リスト記憶部51と、を備えている。これら各機能は、ハードウェア回路またはソフトウェアのいずれかで、あるいはハードウェア回路とソフトウェアとの協働により実現される。
オーダーシート発行部41は、オーダーシート印刷に用いるためのオーダーシート70をプリント機構30を介して印刷出力させるものである。オーダーシート印刷とは、メモリカード60に記録されている複数の画像ファイル(1つの場合もあり得る)の中から印刷を希望する1つまたは複数の画像ファイルを、オーダーシート70を介してユーザに選択させる印刷モードである。ユーザにより選択されたオーダーシート70をスキャナ機能を利用して読み込むことにより、選択された画像のデータをメモリカード60から読み出して、自動的に印刷を行わせることができる。オーダーシート発行部41は、印刷メニュー11Bを介してオーダーシート印刷が指定されると、画像情報リストT1を参照してオーダーシート70を生成するためのデータを生成し、画像処理部45に入力する。あるいは、オーダーシート発行部41は、画像処理部45に対し、オーダーシート発行用のデータ生成を指示する。オーダーシート用の印刷イメージデータが生成されると、プリンタ制御部47は、この印刷イメージデータに基づいてプリント機構30の作動を制御する。これにより、オーダーシート70が印刷される。
オーダーシート解析部42は、スキャン機構20を介してオーダーシート70のシート画像が読み取られると、この読み取られたシート画像を解析し、ユーザにより選択された画像を特定する。オーダーシート解析部42は、後述のように、画像情報リストT1を参照することにより、オーダーシート70で選択された画像ファイルを特定する。画像の特定結果は、画像処理部45に入力される。画像処理部45は、ユーザにより選択された画像ファイルをメモリカード60から読み出し、印刷データを生成する。なお、これに限らず、例えば、オーダーシート解析部42がメモリカード60から画像ファイルを読み出して画像処理部45に入力するようにしてもよい。
スキャナ制御部43は、スキャン機構20の作動を制御する。例えば、情報入力部11を介してスキャン実行が指示されると、スキャナ制御部43は、スキャン機構20を駆動させて原稿台に置かれた原稿の画像を読み取らせる。スキャナ制御部43は、読み取られた画像データ(スキャンデータ)をスキャンデータ記憶部44に記憶させる。このスキャンデータ記憶部44は、例えば、RAM等のメモリ装置から構成される。また、オーダーシート印刷時に、オーダーシート70は原稿台上に載置され、その表面の画像(シート画像)がディジタルデータとして読み取られる。ディジタル化されたシート画像は、スキャンデータ記憶部44を介してオーダーシート解析部42に利用される。シート画像は、モノクロ画像データとして読み取られれば足りるが、これに限らず、カラー画像データとしてシート画像を読み取ってもよい。
画像処理部45は、ユーザにより指示された印刷モードに応じて、所定の画像処理を行うものである。例えば、画像処理部45は、スキャンデータ記憶部44に記憶されたスキャンデータを読み込んで、所定の画像処理を行うことにより、印刷用のイメージデータを生成する。あるいは、画像処理部45は、オーダーシート解析部42からの通知に従って、オーダーシート印刷用の印刷イメージデータを生成する。画像処理部45によって生成された印刷イメージデータは、印刷イメージデータ記憶部46に記憶される。印刷イメージデータ記憶部46は、例えば、RAM等のメモリ装置から構成できる。
画像処理部45は、例えば、RGB表色系からCMYK表色系への色変換処理、拡大処理、縮小処理、回転処理、各種補正処理、ハーフトーン処理等を行うことにより、プリントヘッド31を駆動させるための印刷イメージデータを生成する。プリンタ制御部47は、印刷イメージデータ記憶部46から印刷イメージデータを取得して、プリントヘッド31に転送し、所定の印刷を実行させる。また、プリンタ制御部47は、走査部32及び用紙搬送部33の作動も制御する。
カードI/F48は、例えば、メモリカード60が着脱可能に装着されるカードスロット及びI/F回路等から構成される。データ管理部50は、カードI/F48を介してメモリカード60にアクセスし、画像ファイルを管理する。カードI/F48を介してメモリカード60から画像ファイルやヘッダ情報等を読み出すことができる。また、逆に、カードI/F48を介してメモリカード60に画像ファイルやヘッダ情報等を書き込むことができる。
抜き差し検出部49は、カードI/F48にメモリカード60が装着されたか否かを監視するものである。抜き差し検出部49は、例えば、I/F回路の信号電圧の変化に基づいてメモリカード60の有無を検出できる。あるいは、抜き差し検出部49は、機械式スイッチや光センサ等により、メモリカード60の存在を検出することもできる。抜き差し検出部49は、メモリカード60の装着を検出すると、データ管理部50に通知する。この通知を受けて、データ管理部50は、メモリカード60にアクセスし、画像情報リストT1を生成する。
データ管理部50は、メモリカード60に記録されている各画像ファイルを管理するもので、ファイル管理システムを備えている。データ管理部50は、メモリカード60がカードI/F48に接続されると、メモリカード60に記録されている各画像ファイルの属性(ファイル名、ファイルパス、ファイルサイズ等)を読み出して把握する。データ管理部50は、各画像ファイルの属性情報に基づいて、各画像ファイルを管理するための画像情報リストT1を生成する。画像情報リストT1は、プリンタ1上で各画像ファイルを管理するために用いられる管理用情報である。データ管理部50により生成された画像情報リストT1は、画像情報リスト記憶部51に記憶される。画像情報リスト記憶部51は、例えば、RAMやフラッシュメモリ等に構築される。データ管理部50の機能構成については、図2と共に後述する。
また、データ管理部50は、画像情報リストT1をメモリカード60に転送して記憶させる。即ち、メモリカード60がプリンタ1に装着されたときに、メモリカード60の記憶内容(どのようが画像ファイルが記憶されているか等)に基づいて、各画像ファイルをプリンタ1内で管理するための画像情報リストT1が生成される。
画像情報リストT1は、プリンタ1の内部メモリである画像情報リスト記憶部51に記憶されると共に、メモリカード60内にも記憶される。以下、プリンタ1の内外にそれぞれ記憶される画像情報リストT1を区別する場合に、プリンタ1の内部に保持される画像情報リストに符号T1(P)を、メモリカード60内に保持される画像情報リストに符号T1(M)を、それぞれ付す。メモリカード60内に記憶される画像情報リストT1(M)は、メモリカード60を再びプリンタ1に装着し、新たな画像情報リストT1で上書きされるまでの間、保持される。従って、メモリカード60内の画像情報リストT1(M)は、ある所定の時点(前回のメモリカード使用時)において、メモリカード60にどのような画像ファイルが記録されていたかを示す履歴ファイルとしての性質を備える。
「記憶媒体」としてのメモリカード60は、例えば、半導体メモリやハードディスクあるいは光ディスク等の記憶装置を備えた記憶媒体である。メモリカード60は、例えば、比較的小型で着脱自在な記憶媒体として構成されるのが好ましい。メモリカード60は、接触式の記憶媒体に限らず、非接触式の記憶媒体として構成してもよい。メモリカード60は、例えば、外部記憶媒体として言い換えることもできる。なお、本実施例では、ディジタルカメラや撮影機能付き携帯電話等から取り外したメモリカード60を、プリンタ1のカードスロットに装着する場合を例示する。しかし、これに限らず、ディジタルカメラや携帯電話等のように、プリンタ1の外部に存在する画像ファイル生成装置内にメモリカード60を取り付けたままでもよい。外部の画像ファイル生成装置内に取り付けられたメモリカード60とプリンタ1とは、有線または無線によって接続することができる。
図2は、データ管理部50の機能構成を模式的に示すブロック図である。データ管理部50は、それぞれ後述するように、画像情報リスト生成部50Aと、リスト転送部50Bと、リスト照合部50Cと、通知部50Dとを備えている。
画像情報リスト生成部(以下、リスト生成部)50Aは、画像情報リストT1を生成するものである。リスト生成部50Aは、メモリカード60がカードI/F48に接続されたことを知ると、メモリカード60から各画像ファイルIFの属性情報を読み出し、この情報に基づいて画像情報リストT1を生成する。生成された画像情報リストT1は、画像情報リスト記憶部51に記憶される。
リスト転送部50Bは、画像情報リスト記憶部51に記憶された画像情報リストT1を読み出してメモリカード60に転送し、メモリカード60内に画像情報リストT1を記憶させる。メモリカード60へ画像情報リストT1を転送するタイミングは、リスト生成部50Aによる画像情報リストT1の生成後、プリンタ1からメモリカード60が取り出されるまでの間に行われる。ユーザがメモリカード60をプリンタ1に装着した後、印刷等の指示を出さずに、メモリカード60をプリンタ1から取り外す場合も考えられる。このような場合に対応するため、画像情報リストT1の生成後速やかにメモリカード60に転送するのが好ましい。
リスト照合部50Cは、画像情報リスト記憶部51に記憶されている画像情報リストT1(P)(内部リストと呼ぶこともできる)と、メモリカード60に記憶されている画像情報リストT1(M)(外部リストと呼ぶこともできる)との内容を比較する。比較結果は、通知部50Dに入力される。リスト照合部50Cと通知部50Dとにより、「比較結果通知手段」を構成することができる。
リスト照合部50Cは、種々のタイミングで、プリンタ1の内外に存在する画像情報リストT1(P),(M)の比較を行うことができる。例えば、メモリカード60がプリンタ1に装着された場合に、リスト照合部50Cは、メモリカード60にアクセスして画像情報リストT1(M)の有無を調査し、画像情報リストT1(M)が存在する場合には、画像情報リストT1(P)との比較を行うことができる。あるいは、リスト照合の要求が情報入力部11を介してユーザから入力された場合、リスト照合部50Cは、各画像情報リストT1(P),(M)の比較を行うことができる。また、リスト照合部50Cは、定期的に、各画像情報リストT1(P),(M)の照合を行うこともできる。
通知部50Dは、リスト照合部50Cから入力された比較結果を、情報出力部12に出力し、ユーザに向けて通知させる。比較結果の通知方法としては、各画像情報リスト(P),(M)が一致または不一致のみを通知する方法、あるいは、後述の実施例のように、両者の差分を具体的に通知する方法等を挙げることができる。
図3は、メモリカード60に記憶される内容の概略を示す模式図である。メモリカード60には、複数の画像ファイルIFと、複数の画像情報リストT1(M)とを、それぞれ記憶させることができる。
各画像ファイルIFは、例えば、ヘッダ情報等のファイル情報IFd1と、サムネイル画像データIFd2と、本画像データIFd3とをそれぞれ備えている。例えば、ディジタルカメラ等で被写体を撮像すると、高解像度の本画像データIFd3が得られる。サムネイル画像データIFd2は、本画像データIFd3を間引くことにより低解像度の小画像データとして生成される。本画像データIFd3とサムネイル画像データIFd2とは対応付けられて、メモリカード60に記憶されている。
また、メモリカード60には、上述のように、プリンタ1側で生成された画像情報リストT1(M)も格納されている。画像情報リストT1は、例えば、メモリカード60内のルートディレクトリ下に直接置くことができる。あるいは、ルートディレクトリに設けた専用フォルダ内に画像情報リストT1(M)を格納させることもできる。メモリカード60には、少なくとも1つ以上の画像情報リストT1(M)を記憶させることができる。複数の画像情報リストT1(M)を格納させる場合、記憶領域を効率的に使用するために、リストの記憶数に上限を設けることができる。上限を超えて新たな画像情報リストT1を記憶するときは、最古の画像情報リストT1(M)に上書きすればよい。画像情報リストT1の詳細については、図5と共にさらに述べる。
図4は、オーダーシート70の構成を模式的に示す説明図である。オーダーシート70は、以下に説明するように複数の領域から構成されている。第1のガイド欄100は、オーダーシート70の最上部に設けられており、所望の画像を選択する方法をユーザに案内するものである。第1のガイド欄100の隣には、チェックサム表示欄101が設けられている。
チェックサム表示欄101には、オーダーシート70にサムネイル画像が印刷される各画像ファイル全体から求められるチェックサム値が、例えば黒四角形等のような図形により記号化されて印刷されている。この印刷されたチェックサム値とプリンタ1側で算出するチェックサム値とを比較することにより、メモリカード60とオーダーシート70とが対応しているか否かを判定できる。即ち、そのオーダーシート70の生成に使用された画像情報リストT1と、メモリカード60またはプリンタ1に記憶された画像情報リストT1との対応関係を判別することができる。
第1のガイド欄100の下側には、複数のサムネイル表示欄110が設けられる。各サムネイル表示欄110には、それぞれ所定数のサムネイル画像111が表示される(1つのみ符号を付す)。各サムネイル画像111には、マーク部112と、連番113と、記録日時114とがそれぞれ対応付けられて印刷されている。各サムネイル画像111に対応付けられたマーク部112を鉛筆やペン等で塗りつぶすことにより、そのサムネイル画像111に相当する画像ファイル(本画像データ)が選択されるようになっている。図中では、2番目、5番目及び7番目の画像が選択された様子が示されている。
サムネイル画像表示欄110の下側には、第2のガイド欄120が設けられている。第2のガイド欄120は、印刷用紙の指定方法をユーザに案内するものである。第2のガイド欄120の隣には、用紙を選択するためのマーク部121と、複数の用紙種類122とが印刷されている。ユーザは、所望の種類の印刷用紙に対応するマーク部121をペン等で塗りつぶすことにより、その印刷用紙を指定することができる。
オーダーシート70の下部には、第3のガイド欄130が設けられている。第3のガイド欄130は、マーク済のオーダーシート70を用いて印刷を開始させるための方法をユーザに案内する。メモリカード60に記録されている画像ファイルが多い場合、1枚のオーダーシート70に全てのサムネイル画像を印刷するのは難しい。この場合は、複数枚のオーダーシート70が出力され、各オーダーシート70にはそれぞれ他のシートと区別するためのページ番号が付与される。
図5は、データ管理部50により生成され、画像情報リスト記憶部51及びメモリカード60にそれぞれに記憶される画像情報リストT1の構成を示す説明図である。画像情報リストT1は、メモリカード60に記録されている画像ファイルをプリンタ1が管理するための画像管理情報(あるいは画像管理テーブル)である。従って、画像情報リストT1は、基本的に一時的な情報であり、メモリカード60がプリンタ1から取り外された場合に、画像情報リスト記憶部51の記憶内容は消去される。しかし、本実施例では、上述のように、プリンタ1内で一時的に生成され使用される画像情報リストT1を、メモリカード60内に記憶させている。
画像情報リストT1は、例えば、識別コード(ID)と、各識別コードに対応付けられた画像ファイル情報とから構成されている。メモリカード60に記憶されている各画像ファイル毎に、そのメモリカード60内で一意に定まる識別コードが対応付けられる。各画像ファイル情報は、各画像ファイルにそれぞれ対応する。
各画像ファイル情報は、それぞれ画像情報構造体T11から構成される。画像情報構造体T11は、画像ファイルの各種属性情報を配列した小テーブルである。画像情報構造体T11は、例えば、画像ファイルのファイル名と、メモリカード60内の画像ファイルにアクセスするためのフルパスファイル名と、記憶日付及び時刻と、ファイルアトリビュートと、その他付属情報とから構成される。従って、識別コードを検索キーとして画像情報リストT1を検索すれば、その識別コードに対応する画像情報構造体T11を呼び出すことができ、この画像情報構造体T11を参照することにより、所望の画像ファイルのファイル名や格納場所等を把握することができる。
図6は、印刷リスト情報T2の構造を示す説明図である。印刷リスト情報T2は、印刷のために生成される一時的な情報であり、印刷が完了すると破棄される。印刷リスト情報T2を参照することにより、そこに記載された画像ファイルがメモリカード60内から読み出され、読み出された画像ファイルに基づいて印刷用データが生成される。印刷リスト情報T2は、例えば、識別コード(ID)と、識別コードに対応付けられた印刷ファイル情報とから構成されている。各印刷ファイル情報は、印刷ファイル情報構造体T21から構成される。印刷ファイル情報構造体T21は、印刷用画像識別コード(以下、IDX)及びファイル毎の設定情報とから構成されている。通常のメモリカード印刷の場合、IDXには、画像リスト情報T1の識別コードがセットされる。従って、印刷ファイル情報構造体T21のIDXに基づいて画像情報リストT1を検索することにより、印刷されるべき画像ファイルを特定してメモリカード60から読み出すことができる。なお、後述の画像情報サブリストT3が用意される場合、IDXにはサブIDがセットされる。ファイル毎の設定情報とは、例えば、印刷時の色合い等のファイル毎の印刷設定情報を示す。
図7は、画像情報サブリスト(以下サブリスト)T3の構造を示す説明図である。サブリストT3は、例えば、ある特定の期間または特定日に記録された画像ファイルのみを抽出して印刷したり、特定のフォルダに格納された画像ファイルのみを抽出して印刷するような場合に使用される。サブリストT3は、識別コード(ID)及び画像ファイル情報サブID(以下、サブID)とから構成されている。
ここで、サブリストの識別コードそれ自体は、単に順番を示すだけのものである。サブリストT3の識別コード(ID)と、画像情報リストT1及び印刷リスト情報T2の各識別コード(ID)とは、相互に無関係である。
これに対し、サブリストT3のサブIDには、画像情報リストT1の識別コード、即ち、目的とする画像ファイルを特定する識別コードがセットされる。サブリストT3が生成される場合は、印刷ファイル情報構造体T21のIDXには、サブIDがセットされるようになっている。従って、ある特定の画像ファイル群のみを印刷するためにサブリストT3が用意された場合、印刷リスト情報T2から読み出したIDXに基づいてサブリストT3のサブIDを引き出し、このサブIDに基づいて画像情報リストT1を検索することにより、目的とする画像ファイルの情報を得ることができる。画像情報リストT1と印刷情報リストT2との間にサブリストT3を介在させることにより、ASCIIコードに従った順序(ASCIIソートの昇順または降順)のみに従った印刷以外に、種々の条件(特定期間に撮影された画像のみ、あるいは、特定のフォルダに格納された画像のみ等)で画像を印刷することができる。オーダーシート印刷の場合も、サブリストT3を利用することで、オーダーシート70上でマークされた画像のみを抽出して印刷することができる。
図8〜図11に基づいて、本実施例の動作を説明する。まず、図8は、画像情報リストT1の生成・更新処理を示すフローチャートである。カードI/F48にメモリカード60が装着されると、抜き差し検出部49によりメモリカード60の装着が検出される(S1:YES)。データ管理部50は、カードI/F48を介してメモリカード60にアクセスし、メモリカード60に記憶されている各画像ファイルのファイル情報を読出し(S2)、画像情報リストT1を生成する(S3)。
データ管理部50は、生成した画像情報リストT1を画像情報リスト記憶部51に記憶させる(S3)。画像情報リストT1は、プリンタ1内で画像ファイルを識別等するために用いられるものであるから、画像情報リスト記憶部51には、1つの画像情報リストT1のみが記憶される。
次に、データ管理部50は、メモリカード60内に画像情報リストT1(M)が記憶されているか否かを検査する(S4)。メモリカード60内に画像情報リストT1(M)が記憶されていない場合(S4:NO)、データ管理部50は、画像情報リスト記憶部51に記憶されている画像情報リストT1をメモリカード60に転送し、画像情報リストT1をメモリカードに記憶させる(S5)。この画像情報リストT1は、メモリカード60をプリンタ1に装着したときに生成された最新のリストである。
メモリカード60内に画像情報リストT1(M)が既に存在する場合(S4:YES)、データ管理部50は、メモリカード60内に複数の画像情報リストT1(M)が存在するか否かを判定する(S6)。メモリカード60内に1つだけ画像情報リストT1(M)が記憶されている場合(S6:NO)、データ管理部50は、メモリカード60にアクセスして、メモリカード60から画像情報リストT1(M)を読み出す(S7)。メモリカード60内に複数の画像情報リストT1(M)が記憶されている場合(S6:YES)、データ管理部50は、複数の画像情報リストT1(M)の中から最も最新の画像情報リストT1(M)を読み出す(S8)。
次に、データ管理部50は、メモリカード60内の画像情報リストT1(M)と、画像情報リスト記憶部51に記憶された画像情報リストT1(P)とを比較する(S9)。両画像情報リストT1(P),(M)の内容が一致する場合、データ管理部50は、両画像情報リストT1(P),(M)が一致している旨を、情報出力部12を介してユーザに通知する(S10)。S10では、例えば、「メモリカードの記憶内容は、前回の使用時から変更されていません」等のメッセージを、文字または音声等でユーザに通知する。あるいは、両画像情報リストT1(P),(M)の内容が一致する旨を、LEDランプの点灯やディスプレイ12Aに表示させるアイコン(ステータス等を象徴する小画像)等で視覚的に通知することもできる。
一方、メモリカード60内に記憶されている画像情報リストT1(M)とプリンタ1内に記憶されている最新の画像情報リストT1(P)との内容が不一致の場合、データ管理部50は、両画像情報リストT1(P),(M)の内容が不一致である旨を、情報出力部12を介してユーザに通知する(S11)。S11では、例えば、「メモリカードの記憶内容は、前回の使用時から変更されています」等のメッセージを、文字または音声等によりユーザに通知する。あるいは、両リストの不一致表示用に割り当てられているLEDランプを点灯させたり、両リストの不一致状態を象徴するアイコンをディスプレイ12Aに表示させることにより、ユーザに報知することができる。
次に、データ管理部50は、最新の画像情報リストT1(P)をメモリカード60に記憶させるか否かを判定し(S12)、記憶させる場合は(S12:YES)、画像情報リスト記憶部51に記憶されている画像情報リストT1(P)を、メモリカード60に転送し、記憶させる(S13)。メモリカード60内に1つだけ画像情報リストT1(M)を記憶可能である場合は、S13により、古い画像情報リストT1(M)は最新の画像情報リストT1(P)に更新される。メモリカード60内に複数の画像情報リストT1(M)を記憶可能である場合、最古の画像情報リストT1(M)が最新の画像情報リストT1(P)に上書きされる。
古い画像情報リストT1(M)を最新のものに置き換える場合は、例えば、ディスプレイ12Aに「最新の画像情報リストに更新してもよろしいですか?(Y/N)」等のようなメッセージを表示させ、ユーザからの承認を待ってから、更新することができる。あるいは、ユーザの意思を確認することなく、自動的に、メモリカード60内の画像情報リストT1(M)を最新の画像情報リストT1(P)に置き換えることもできる。
図9は、オーダーシート発行処理を示すフローチャートである。まず、ユーザが印刷メニュー11Bを介してオーダーシート印刷を選択し、オーダーシートの発行を指示したか否かを判定する(S21)。オーダーシート発行が要求された場合(S21:YES)、オーダーシート発行部41は、画像情報リスト記憶部51から画像情報リストT1を読み込み(S22)、メモリカード識別用のチェックサム値を計算する(S23)。このチェックサム値は、画像情報リストT1に記録されている画像ファイルのファイル名に基づいて算出されるもので、基本的に、画像情報リストT1の内容が異なれば、得られるチェックサム値も相違する。従って、画像情報リストT1の内容に由来するチェックサム値は、画像情報リストT1に基づいて生成されるオーダーシート70と、オーダーシート生成に使用された画像情報リストT1との対応関係を示す情報となる。
そして、オーダーシート発行部41は、オーダーシート発行に必要なデータ(チェックサム値、サムネイル画像を取得するためのパス情報等)を画像処理部45に引き渡す。画像処理部45は、これらのデータに基づいてオーダーシート用の印刷データを生成する(S24)。なお、画像処理部45が、画像情報リストT1を直接参照することによってオーダーシート用印刷データを生成してもよい。オーダーシート用印刷データが生成されると、プリンタ制御部47は、プリント機構30の駆動を制御することにより、オーダーシート70を印刷する(S25)。複数枚のオーダーシート70が発行される場合は、全ページの印刷が完了するまで印刷が行われる(S26)。
図10は、オーダーシート印刷処理を示すフローチャートである。本処理に入る前に、ユーザは、オーダーシート70のマーク部112,121を適宜マークすることにより、印刷を希望する画像及び印刷方法(用紙種)を選択する。そして、ユーザは、この選択済のオーダーシート70をプリンタ1の原稿台に載せて原稿台カバーを閉じ、印刷メニュー11Bからオーダーシート70の読み込みを指示する。
ユーザが画像読取りを指示すると、スキャン機構20を介してオーダーシート70のシート画像が読み取られる(S31)。このシート画像は、例えば、モノクロ2値画像として読み取られる。次に、オーダーシート解析部42は、例えば、パターンマッチング等の画像解析手法を用いて、シート画像の内容を解析する(S32)。即ち、オーダーシート解析部42は、塗りつぶされたマークの位置に基づいて、いずれの画像がユーザに選択されたか、どの種類の印刷用紙がユーザに選択されたかを解析する。また、オーダーシート解析部42は、チェックサム表示欄101に記号化して印刷されたチェックサム値を復元する。
オーダーシート解析部42は、プリンタ1内に保持されている画像情報リストT1(P)に基づいて、チェックサム値を計算し(S33)、このチェックサム値がオーダーシート70に印刷されているチェックサム値と一致するか否かを判定する(S34)。両チェックサム値が一致する場合は(S34:YES)、読み取られたオーダーシート70と最新の画像情報リストT1(P)とが対応している場合なので、シート画像の解析結果に基づいて画像情報リストT1(P)を参照し、印刷リスト情報T2を生成する(S35)。
一方、オーダーシート70から読み取られたチェックサム値と画像情報リストT1(P)から得られたチェックサム値とが一致しない場合は(S34:NO)、読み取られたオーダーシート70と最新の画像情報リストT1(P)とが対応していない場合である。そこで、オーダーシート解析部42は、メモリカード60内に未照合の画像情報リストT1(M)が存在するか否かを判定する(S36)。ここで、未照合の画像情報リストとは、オーダーシート70から読み取られたチェックサム値との照合が未だ行われていない画像情報リストを意味する。
オーダーシート70との対応関係が未だ照合されていない画像情報リストT1(M)がメモリカード60内に存在する場合(S36:YES)、オーダーシート解析部42は、メモリカード60内に記憶されている画像情報リストT1(M)のうち、最新の画像情報リストT1(M)を読み込む。そして、オーダーシート解析部42は、この画像情報リストT1(M)に基づいてチェックサム値を算出し(S37)、オーダーシート70に印刷されているチェックサム値と一致するか否か判定する(S38)。両チェックサム値が一致しない場合(S38:NO)、オーダーシート解析部42は、次の画像情報リストT1(M)に移動し(S39)、S36〜S38の処理を繰り返す。メモリカード60に記憶されている全ての画像情報リストT1(M)について、オーダーシート70と対応するか否かを検査した結果、オーダーシート70に対応する画像情報リストT1(M)が検出されなかった場合は(S36:NO)、エラー処理が行われる。このエラー処理では、例えば、「違うメモリカードが装着されています。メモリカードを交換して下さい。」等のメッセージをディスプレイ12Aに表示させる。
オーダーシート70に対応する画像情報リストT1(M)がメモリカード60内で検出された場合(S38:YES)、この画像情報リストT1(M)と画像情報リスト記憶部51に記憶されている画像情報リストT1(P)との差分が検出され、情報出力部12を介してユーザに通知される(S41)。
この差分通知では、例えば、「ファイル**jpgが追加されています」、「ファイル**jpgが削除されています」、「ファイル**jpgが更新されています」等のように、画像ファイルのファイル名とその変更状態(追加、削除、変更)とを対応付けて、出力することができる。あるいは、「選択されたファイル**jpgは削除されているので、印刷できません」、「選択されたファイル**jpgは更新されているので、希望通りの印刷物を得られない可能性があります」等のように、オーダーシート70により選択された画像ファイルのうち、変更された画像ファイルのファイル名と、変更状態と、印刷の可能性とを対応付けて出力することもできる。即ち、オーダーシート70で選択された画像ファイルのみに着目して差分を通知することもできるし、オーダーシート70での選択とは無関係に、そのオーダーシート70に対応する画像情報リストT1(M)と最新の画像情報リストT1(P)との差分を通知することもできる。
画像ファイルの選択に使用したオーダーシート70の内容とメモリカード60の記憶内容との差分について報知を受けたユーザは、情報入力部11を介して、印刷実行の可否を指示することができる(S42)。ユーザは、オーダーシート70上で選択した全ての画像ファイルについて一括して印刷の承認を与えることもできるし、選択した画像の一部についてのみ印刷の承認を与えることもできる。メモリカード60内の画像情報リストT1(M)に基づいて印刷することに関し、ユーザの承認を得られた場合は(S42:YES)、画像情報リストT1(M)に基づいて印刷リスト情報T2を生成する(S43)。
例えば、オーダーシート70で選択した画像ファイルの一部が既にメモリカード60から削除されている場合、ユーザは、この削除された画像ファイル以外の画像ファイルについて印刷を指示することができる。また、例えば、オーダーシート70で選択した画像ファイルの一部が更新されている場合、ユーザは、所望通りの画像が印刷されないことを承知の上で、印刷実行を指示することができる。あるいは、更新された画像ファイルについては印刷を中断し、削除も更新もされていない画像ファイルについてのみ印刷を指示することもできる。
即ち、メモリカード60内の画像情報リストT1(M)とオーダーシート70との対応関係を検査し(S36〜S39)、オーダーシート70に対応する画像情報リストT1(M)が存在する場合は(S38:YES)、この古い画像情報リストT1(M)とプリンタ1内に保持されている最新の画像情報リストT1(P)との差分を検出してユーザに通知し(S41)、ユーザの承認を得てから(S42)印刷を行う(S43)。
なお、メモリカード60に記憶されている画像ファイル群のうち一部の画像ファイルについて印刷する場合や、所定の順序に並び替えて印刷する場合には、サブリストT3が生成される。
図11は、印刷処理を示すフローチャートである。まず、画像処理部45は、印刷リスト情報T2が存在するか否かを判定する(S51)。印刷リスト情報T2が存在する場合は(S51:YES)、印刷リスト情報T2を読み込み(S52)、画像情報リストT1を参照して、印刷対象となっている画像ファイルを特定する(S53)。そして、画像処理部45は(あるいはオーダーシート解析部42は)、ユーザの選択した画像ファイルをメモリカード60から読出し(S54)、読み出した画像ファイルに基づいて印刷データを生成する(S55)。この印刷データは、印刷イメージデータ記憶部46に記憶され、プリンタ制御部47により印刷される(S56)。ユーザにより選択された画像ファイルがユーザ指定の印刷用紙に全て印刷されるまで、画像ファイルの読出し、印刷データの生成及び印刷が繰り返される(S57)。
このように構成される本実施例によれば、メモリカード60をプリンタ1に装着したとき(カードI/F48に接続したとき)に生成される画像情報リストT1を、プリンタ1の内部だけでなく、メモリカード60にも記憶させる構成とした。従って、メモリカード60に記憶された画像情報リストT1(M)と最新の画像情報リストT1(P)とに基づいて、メモリカード60の記憶内容の変更履歴を確認することができる。
本実施例では、メモリカード60内に記憶される画像情報リストT1(M)を、プリンタ1への装着時における最新の記憶内容に基づいて生成された画像情報リストT1(P)に一致させる構成とした(S12)。従って、メモリカード60内に記憶される画像情報リストT1(M)の内容を最新のものに同期させることができる。そして、印刷終了後等に、メモリカード60をプリンタ1から取り外し、後日再びプリンタ1に装着した場合は、前回使用時の記憶内容に基づく画像情報リストT1(M)と、今回の装着により生成された画像情報リストT1(P)とに基づいて、前回使用時と今回使用時との期間内に画像ファイルが変更されたか否かを確認できる。
本実施例では、画像情報リスト記憶部51に記憶される画像情報リストT1(P)とメモリカード60に記憶される画像情報リストT1(M)とを比較し、比較結果を情報出力部12を介して出力させる構成とした。従って、ユーザは、印刷指示を行う前に、メモリカード60内の記憶内容が変更されているか否かを容易に知ることができる。
本実施例では、プリンタ1の内外にそれぞれ存在する画像情報リストT1(P),(M)の差分を出力させる構成とした。従って、ユーザは、メモリカード60内で、どの画像ファイルが追加、削除、変更されたかを容易に把握することができる。
本実施例では、メモリカード60には、画像情報リストT1(M)を複数記憶できるようにした。従って、メモリカード60の記憶内容の時間的変化を複数時点で管理することができる。
さらに、本実施例では、画像情報リストT1に基づいてオーダーシート70を発行し、オーダーシート70のシート画像を読み取ることにより、ユーザの選択した画像ファイルを特定し、印刷する構成とした。従って、ある時点におけるメモリカード60の記憶内容に基づいて、オーダーシート70を発行させることができる。
そして、本実施例では、メモリカード60内に記憶された複数の画像情報リストT1(M)及び画像情報リスト記憶部51に記憶された画像情報リストT1(P)のうち、オーダーシート70に対応する画像情報リストT1を検出して使用する構成とした。従って、過去に出力されたオーダーシート70を用いて、メモリカード60内の画像ファイルを選択することができる。
本実施例では、オーダーシート70には、オーダーシート70の発行に際して使用された画像情報リストT1との対応関係を示すチェックサム値を印刷する構成とした。従って、プリンタ1の内外に存在する画像情報リストT1(P),(M)から求めたチェックサム値と比較することにより、オーダーシート70に対応する画像情報リストT1を容易に判別することができる。
なお、オーダーシート70と画像情報リストT1との対応関係を示す情報は、ファイル名から得られるチェックサム値に限らず、例えば、画像情報リストT1を識別するためのリストIDを用い、このリストIDをオーダーシート70に印刷する構成としてもよい。さらに、例えば、画像情報リストT1に登録されているファイル名からハッシュ値を求め、このハッシュ値をオーダーシート70に印刷する構成でもよい。
本実施例では、発行済みのオーダーシート70を用いて印刷が可能か否かを判定することができる。従って、例えば、オーダーシート70を発行したまま長時間放置し、プリンタ1で別の作業を行った後でオーダーシート印刷を行うような場合でも、発行済みのオーダーシート70を有効利用して印刷を行うことができ、使い勝手が向上する。
また、本実施例では、不要な画像ファイルの印刷を未然に防止できるため、印刷用紙やインクが無駄に消費されることがない。
本実施例では、画像情報リストT1(M)をメモリカード60内に保存するため、ユーザは、発行済みのオーダーシート70とメモリカード60とを持ち運んで、別のプリンタ1により印刷を行うことができる。
さらに、本実施例では、メモリカード60が装着される度に画像情報リストT1をそれぞれ生成してメモリカード60に保存可能とした。そして、オーダーシート70には、対応する画像情報リストT1を特定するための識別情報(チェックサム値)を印刷する構成とした。従って、複数時点のそれぞれで発行されたオーダーシート70を用いて、それぞれの時点におけるメモリカード60の記憶内容に基づいた印刷を行うことができ、ユーザの利便性が向上する。
例えば、メモリカード60を追記型の記憶媒体(既に記録された画像ファイルは消去や更新が不能で、新たな画像ファイルのみを追記可能な記憶媒体等)として構成した場合、適宜オーダーシート70を出力して保存しておくことにより、過去のある時点における画像ファイルを簡単に選択して印刷できる。
さらに、追記型のメモリカード60とオーダーシート70とを友人等に渡し、オーダーシート70の読取りに基づいた印刷のみが可能な印刷装置(新規オーダーシートの発行機能を備えない)を友人に使用させる場合は、ある時点においてメモリカード60に記録されている画像ファイルのみを友人等に印刷させることもできる。
なお、上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなく、他の様々な態様で本発明を実施できる。
例えば、オーダーシートと画像情報リストとの対応関係を示す情報として、チェックサム値、ハッシュ値、リストID等を例示したが、これに限らず、他の情報を採用することもできる。
1…プリンタ、10…操作パネル、11…情報入力部、11A…ボタン、11B…印刷メニュー、12…情報出力部、12A…ディスプレイ、12B…ランプ、20…スキャン機構、21…光源、22…受光部、23…走査部、30…プリント機構、31…プリントヘッド、32…走査部、33…用紙搬送部、40…メイン制御部、41…オーダーシート発行部、42…オーダーシート解析部、43…スキャナ制御部、44…スキャンデータ記憶部、45…画像処理部、46…印刷イメージデータ記憶部、47…プリンタ制御部、48…カードインターフェース、49…抜き差し検出部、50…データ管理部、50A…リスト生成部、50A…画像情報リスト生成部、50B…リスト転送部、50C…リスト照合部、50D…通知部、51…画像情報リスト記憶部、60…メモリカード、70…オーダーシート、100…ガイド欄、101…チェックサム表示欄、110…サムネイル画像表示欄、110…サムネイル表示欄、110…各サムネイル表示欄、111…サムネイル画像、112…マーク部、120…ガイド欄、121…マーク部、130…ガイド欄、IF…画像ファイル、T1…画像情報リスト、T11…画像情報構造体、T2…印刷リスト情報、T3…画像情報サブリスト
Claims (10)
- 画像ファイルが記憶された記憶媒体との間でデータ送受信を行うためのインターフェース手段と、
前記インターフェース手段に前記記憶媒体が接続される毎に、前記インターフェース手段を介して前記記憶媒体から前記画像ファイルに関する情報を読み込み、この画像ファイルに関する情報に基づいて、前記画像ファイルを識別するための情報を含んだ管理用情報を生成する管理用情報生成手段と、
前記生成された管理用情報を記憶する管理用情報記憶手段と、
前記生成された管理用情報を前記インターフェース手段を介して前記記憶媒体に転送し、前記記憶媒体に記憶させる管理用情報転送手段と、
前記生成された管理用情報に基づいて所定の画像処理を行う画像処理手段と、
を備えた画像処理装置。 - 前記管理用情報転送手段は、前記管理用情報記憶手段に記憶されている管理用情報と前記記憶媒体に記憶されている管理用情報とを同期させるものである、請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記記憶媒体に前記管理用情報が記憶されている場合は、前記管理用情報生成手段により生成される管理用情報と前記記憶媒体に記憶されている管理用情報とを比較し、比較結果を出力する比較結果出力手段をさらに備えた請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記比較結果出力手段は、前記管理用情報生成手段により生成される管理用情報と前記記憶媒体に記憶されている管理用情報との差分に関する情報を出力可能である、請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記記憶媒体は、前記管理用情報生成手段により複数時点でそれぞれ生成された複数の管理用情報を記憶可能である請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記管理用情報記憶手段に記憶された前記管理用情報に基づいて、前記記憶媒体に記憶されている前記画像ファイルを選択するための画像選択シートを発行する画像選択シート発行手段と、
前記発行された画像選択シートからシート画像を読み取るための画像読取り手段と、
前記読み取られたシート画像と前記管理用情報記憶手段に記憶された前記管理用情報とに基づいて、選択された画像ファイルを特定する画像特定手段と、
をさらに備えた請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記記憶媒体は、複数の前記画像選択シートにそれぞれ対応する複数の管理用情報をそれぞれ記憶可能であり、
前記画像特定手段は、前記読み取られたシート画像に対応する管理用情報を前記インターフェース手段を介して前記記憶媒体から取得し、この取得した管理用情報と前記シート画像とに基づいて、前記選択された画像ファイルを特定するものである、請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記画像選択シート発行手段は、前記記憶媒体に記憶される前記管理用情報と前記画像選択シートとの対応関係を示す情報を、前記画像選択シートに印刷させるものである、請求項7に記載の画像処理装置。
- 前記管理用情報と前記画像選択シートとの対応関係を示す情報は、前記管理用情報に基づいて生成される情報、または、前記管理用情報を特定するための情報の少なくともいずれか一方である、請求項8に記載の画像処理装置。
- 記憶媒体に接続されるインターフェース手段を備えた画像処理装置を制御するための制御方法であって、
前記インターフェース手段に前記記憶媒体が接続されたか否かを検出するステップと、
前記記憶媒体の接続が検出された場合は、前記記憶媒体に記憶されている画像ファイルを識別するための情報を含む管理用情報を生成するステップと、
前記生成された管理用情報を内部メモリに記憶させるステップと、
前記生成された管理用情報を前記記憶媒体に転送して記憶させるステップと、
を含む画像処理装置の制御方法。
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