JP2005137399A - 冠状動脈バイパス術用処置具 - Google Patents

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Hirokuni Arai
裕国 荒井
Akira Kawamata
晃 川又
Haruhiko Masuda
春彦 増田
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Abstract

【課題】オフポンプ冠状動脈吻合術(OPCAB)における血管吻合が困難な患部に対して、血行動態が安定かつ安全な方法で心臓の位置調整を行い、安全に吻合を実施できる冠状動脈バイパス術用処置具を提供する。
【解決手段】クリップ、前記クリップと接続されている接続部材、
前記クリップと前記接続部材が摺動可能かつ前記クリップの開閉を制御する管状部材か ら構成されている冠状動脈バイパス術用処置具で、クリップにより心膜を把持できるた め、針を使用する場合に比べ心臓を大きく持ち上げる必要がなく安全に吻合が可能とな る。
【選択図】図1

























Description

本発明は、外科手術の際に使用する処置具であり、さらに詳しくは、心拍動下で冠状動脈バイパス術を実施する時に、心臓の位置を調整するための冠状動脈バイパス術用処置具に関する。
近年、心筋梗塞等の虚血性心疾患を抱えた患者に対するカテーテルインターベーションが加速度的に普及してきた。代表的なカテーテルインターベーションには、冠状動脈血管拡張術や血管内ステント留置があるが、これらの治療は患者に対し低浸襲であり、入院期間が短いという特徴を有する。
一方、カテーテル治療の対象とならない患者には、冠状動脈バイパス術(以下CABGと略す)の有効性が広く認知されている。この方法は、虚血の原因である狭窄の起こっている冠状動脈の末梢側に剥離した内胸動脈、胃大網動脈等のバイパス用血管の一端を吻合し、虚血の解消を図る方法である。
CABGの対象患者は、複数の冠状動脈が閉塞、狭窄していたり、上行大動脈が石灰化していたり、脳、腎臓、呼吸器等の慢性疾患を有していたり、高齢者である場合が少なくないため、これらの患者のCABGに対するリスクは決して低いものではない。特に患者が被らなければならない最大のリスクは、心臓を停止し、人口心肺装置を使用して体外循環を行うことであろう。動脈硬化の進行した患者に人工心肺を使用することは、錆びた水道管に高圧で送水するのに等しく、この結果、血管内の付着物が押し流され、他の血管を閉塞し、脳梗塞等の合併症を誘引する可能性がある。
このような患者に対して、近年、人工心肺を使用しないで、心拍動下でバイパス用グラフトを吻合する方法が試みられ、良好な成績が得られるようになった。この方法は、オフポンプ冠状動脈吻合術(以下、OPCABと略す)と呼ばれている。
OPCABの問題点は、心臓が動いているために、完璧な吻合を短時間で実施するには熟練を要することである。吻合が不良であれば吻合部から冠状動脈やバイパス用血管内に血の塊が発生して閉塞してしまう原因となる。この問題は、例えば、特許文献1号に開示されているようなスタビライザーを使用することで、吻合部の動きが規制され、安定した状態でバイパス用血管を吻合することが可能となったため、吻合の精度が向上し、OPCABの成績は飛躍的に向上したのである。
米国特許第5836311号明細書
さらに、通常状態では正面視できないため、吻合が困難な患部に対する吻合の精度を向上させることを目的に、心臓の裏側にある心膜に、可とう性のチューブに通した針付き縫合糸の針をかけて、チューブ上に心臓を乗せ、チューブを引っ張ることで心臓の位置調整を行う方法がある。しかしながら、この方法では、針をかけるために心臓を大きく持ち上げる必要があり、持ち上げている時間が長く続くと、血行動態が不安定になり患者が死に至る危険性があった。さらに、心膜に針をかけるため、針を深く刺しすぎた場合、心膜を通りこして肺を刺してしまい、気胸を引き起こす危険性もあった。
本発明の目的は、OPCABにおける吻合が困難な患部に対して、血行動態が安定かつ安全な方法で心臓の位置調整を行い、安全に吻合を実施できる冠状動脈バイパス術用処置具を提供することにある。
本発明は、冠状動脈バイパス術に使用される処置具であって、
1)クリップ、
2)前記クリップと接続されている接続部材、
3)前記クリップと前記接続部材が摺動可能かつ前記クリップの開閉を制御する管状部 材、から構成されることを特徴とする冠状動脈バイパス術用処置具、
である。
本発明によれば、OPCABにおける吻合が困難な患部に対して、血行動態が安定かつ安全な方法で心臓の位置調整を行い、安全に吻合を実施できる。
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
(クリップ)
本発明に使用するクリップ(1)は、くの字形状であり、管状部材(5)から出た状態で開いており、管状部材(5)に収納される時に閉じることができる。すなわち、クリップ(1)に接続される接続部材(2)を引っ張ることで、クリップ(1)を管状部材(5)に収納させ、心膜を把持することができる。心膜を確実に把持するために、クリップ(1)の材質としてはステンレス鋼等の金属が好ましい。また、クリップ(1)の心膜を把持する先端部分はL字形状とし、その最先端は牙状の形状とすることが好ましい。接続部材(2)を引っ張った時にクリップ(1)が管状部材(5)に完全に収納されることによる心膜の把持ミスを防止するため、クリップ(1)の把持する部分だけは管状部材(5)に収納されないように管状部材(5)の内径より嵩張りを大きくしてもよい。
(接続部材)
クリップと接続されている接続部材(2)は、クリップ(1)を可とう性の管状部材(5)の中で摺動させて開閉を行うためのものである。心臓の曲面にフィットするように可とう性であり、またクリップ(1)の開閉を行うためのトルクを伝達できる材質、形状が好ましく、例えば、ステンレス鋼からなる平研コイルや、ステンレス鋼からなるワイヤーとワイヤーにトルク伝達性を付与するためのポリアミド樹脂、またはポリウレタン樹脂からなる可とう性チューブとの組み合わせなどが挙げられる。
(管状部材)
クリップ(1)と接続部材(2)が摺動可能かつクリップ(1)の開閉を制御する管状部材(5)は、接続部材(2)と同様に心臓の曲面にフィットするように可とう性の材質が好ましく、ステンレス鋼からなる平研コイルや、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂を材質とした可とう性チューブであることが好ましい。ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂を材質とした可とう性チューブを使用する場合は、クリップと接触する先端部位の補強のため、金属製のリングを付設することがさらに好ましい。
本発明では、針をかける方法に比べて、心臓を大きく持ち上げることなく、短時間で心膜を簡便に把持できるため、血行動態を安定させることができ、かつ、安全に心臓の位置調整を行うことができる。
図1は、本発明の1実施例の全体図であり、図2は、図1の左側面図である。
クリップ(1)はステンレス鋼を材質として、レーザー加工による切断後、曲げ工程を経て、焼入れを実施して作製した。接続部材(2)はポリアミド樹脂からなる2ルーメンの可とう性チューブ(3)とステンレス鋼からなるワイヤー(4)を組み合わせて作製し、クリップ(1)と接続させた。管状部材(5)はポリウレタン樹脂からなる1ルーメンの可とう性チューブ(6)の先端にステンレス鋼からなるリング(7)を接合して作製した。
OPCABにおける吻合が困難な患部に対して、血行動態が安定かつ安全な方法で心臓の位置調整を行い、安全に吻合を実施できる。
本発明の実施形態を示した全体図である。 図1の左側面図である。
符号の説明
1 クリップ
2 接続部材
3 2ルーメンの可とう性チューブ
4 ワイヤー
5 管状部材
6 1ルーメンの可とう性チューブ
7 リング

Claims (1)

  1. 冠状動脈バイパスに使用する処置具であって、
    1)クリップ、
    2)前記クリップと接続されている接続部材、
    3)前記クリップと前記接続部材が摺動可能かつ前記クリップの開閉を制御する管状部 材、
    から構成されることを特徴とする冠状動脈バイパス術用処置具。

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