JP2005136497A - 画像処理方法、画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像中の被写体、特に人肌部分に偽色が発生するような場合に偽色を良好に抑圧するとともに、偽色以外を抑圧しないようにすること。
【解決手段】 画像中の被写体の領域を検出し(S102,S103)、検出した領域中の偽色を示す画素を、被写体の色に関する情報を用いて検出し(S104)、S104で検出した画素の値を、この画素の近傍の画素群のうち、S104で偽色を示す画素として検出されなかった画素の値を用いて変更する(S105)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像中の被写体を構成する画素の値を制御する技術に関するものである。
従来の単板のデジタルカメラは、図6に代表されるような構成になっている。図6は、従来の単板のデジタルカメラの概略機能構成を示す図である。
被写体を含む外界から入射する光1は撮影レンズ2を通り、絞り3で光量を調整され、シャッタ(不図示)が開いている時間だけCCD5に露光されることになる。また、光1はCCD5に露光される前に、モアレや偽色を減少させるために光学ローパスフィルタ20によって空間周波数を制限され、CCD5が赤外領域の光を検出しない様に、IRフィルタ4によって長波長側の領域をカットする。
そして、CCD5で露光された光は、電荷量として蓄積され、CDS・AGC6で所定のゲインに増幅され、A/D変換部7でデジタルデータ(画像データ)に変換される。この画像データは、ホワイトバランス制御部8でRGBのゲインの調整が行われ、図5に示すように、色補間部9で例えば3つのカラープレーンに分解される。また、R、G、Bの3プレーンによる画像データはマスキング処理部10でRGBの色の色相に関する調整が施され、ガンマ変換部11でディスプレイ等に表示するのに必要な処理が施される。
次に、画像データは、3プレーンのままだとデータ数が多いので、JPEG等の圧縮処理が行われる。まず、RGB/YUV変換部12で色空間をRGBからY色差に変換し、色差のU、Vに関して帯域を制限するためのローパスフィルタ14a,14bをかける。
そして、YUV444からYUV422やYUV411といった信号に変換するための間引き処理を間引き処理部15で行い、最終的にJPEG部16で圧縮される。そして、圧縮された画像データは、カメラ本体内の不揮発メモリ等(不図示)に格納される。
従来の単板のデジタルカメラは、レンズを交換できるシステムはほとんどなく、レンズ一体型のシステムとなっている。そのため、予め光学ローパスフィルタやIRカットフィルタ等はCCDの前に埋め込まれていて、モアレや偽色に対して効果を表している。しかし、レンズ交換できるシステムに対しては、IRカットフィルタはCCDのガラス面上に薄膜で形成することは可能だが、光学ローパスフィルタを配置するスペースを取ると実質的にボディーが大きくなってしまう。
また、光学ローパスフィルタを挿入することによって、モアレや偽色に関しては軽減できるが、画像の空間周波数が落ちてしまうことになる。その結果、銀塩写真の様なピントの鋭さがなくなってしまう。そこで、光学ローパスフィルタのない光学系の重要性が高まっている。
また、光学ローパスフィルタをつけたからといって、単板CCDのデジタルカメラの場合、ベイヤー配列に代表されるように、Gに対してRとBの画素が少なく、間隔が広い。つまり、色補間するにあたって偽色が出る。
従来の色補間の方法として、デジタルフィルタ等によって3つののカラープレーンを作る方法が有るが、ハードウエア的にフィルタのタップ数が制限されてしまい、本来持っている画像データの解像力を十分に引き出すことはできない。
また、従来から提案されている色補間処理を行えば、解像力の高い画像データが得られ、偽色を減少させる効果が有るとされている(例えば特許文献1,特許文献2を参照)。また、その他にも、注目画素の色相と周辺画素の色相の差および高周波成分に応じて偽色を抑圧する方法も提案されている(例えば特許文献3を参照)。
USP5373322 USP5629734 特開2003−102025号公報
しかしながら、上記従来例においては、抑圧処理を行う画像パターンが偽色によるものであっても、本来の被写体が持つパターンであっても画一的な処理を行うので、本来の被写体が持つパターンに対して抑圧処理のローパス特性により画像パターンがぼけてしまい、画像データの解像力を十分に引き出すことはできなかった。一方、特に人肌部分に偽色が発生するような場合には、画像が見苦しくなり、偽色を抑圧する要求が高い。
本発明は以上の問題に鑑みて成されたものであり、画像中の被写体、特に人肌部分に偽色が発生するような場合に偽色を良好に抑圧するとともに、偽色以外を抑圧しないようにすることを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像処理方法は以下の構成を備える。
即ち、画像中の被写体を構成する画素の値を制御する画像処理方法であって、
画像中の被写体の領域を検出する被写体領域検出工程と、
前記被写体の色に関する情報を用いて、前記被写体領域検出工程で検出した領域中の偽色を示す画素を検出する偽色画素検出工程と、
前記偽色画素検出工程で検出した画素の値を、当該画素の近傍の画素群のうち前記偽色画素検出工程で偽色を示す画素として検出されなかった画素の値を用いて変更する画素値変更工程と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
即ち、画像中の被写体を構成する画素の値を制御する画像処理装置であって、
画像中の被写体の領域を検出する被写体領域検出手段と、
前記被写体の色に関する情報を用いて、前記被写体領域検出手段が検出した領域中の偽色を示す画素を検出する偽色画素検出手段と、
前記偽色画素検出手段が検出した画素の値を、当該画素の近傍の画素群のうち前記偽色画素検出手段が偽色を示す画素として検出しなかった画素の値を用いて変更する画素値変更手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の構成により、画像中の被写体、特に人肌部分に偽色が発生するような場合に偽色を良好に抑圧するとともに、偽色以外を抑圧しないようにすることができる。
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
本実施形態に係る画像処理装置は、PC(パーソナルコンピュータ)やWS(ワークステーション)等のコンピュータにより構成されており、デジタルカメラからの入力、インターネットからのダウンロード、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体からの読み出し等により入力された画像において、顔の部分における偽色を有する画素を検出し、検出した画素の値を制御することにより、偽色を良好に抑圧するとともに、偽色以外を抑圧しないようにすることを目的とするものである。
以下、このような処理を行う本実施形態に係る画像処理装置についてより詳細に説明する。
図7は、本実施形態に係る画像処理装置の基本構成を示す図である。
701はCPUで、RAM702やROM703に格納されているプログラムやデータを用いて本装置全体の制御を行うと共に、後述する各処理を行う。
702はRAMで、外部記憶装置707や記憶媒体ドライブ装置708から読み出したプログラムやデータを一時的に記憶するためのエリアを備えると共に、CPU701が各種の処理を実行する為に用いるワークエリアも備える。
703はROMで、ここにブートプログラムや本装置の設定データなどを格納する。
704、705は夫々キーボード、マウスで、夫々CPU701に各種の指示を入力するためのものである。
706は表示部で、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU701による処理結果を文字や画像などにより表示する。
707は外部記憶装置で、例えばハードディスクドライブ装置等の大容量情報記憶装置であって、ここにOS(オペレーティングシステム)や、後述する各処理をCPU701に実行させるためのプログラムやデータが格納されており、これらは必要に応じて、CPU701の制御によりRAM702に読み出される。
708は記憶媒体ドライブ装置で、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されているプログラムやデータを読み出して、RAM702や外部記憶装置707に出力する。なお、上記外部記憶装置707に記憶されているプログラムやデータの一部を上記記憶媒体に記録しておいても良く、その場合には、これら記憶されているプログラムやデータを使用する際に、記憶媒体ドライブ装置708がこの記憶媒体に記録されているプログラムやデータを読み出して、RAM702に出力する。
709はI/F(インターフェース)で、ここにデジタルカメラやインターネットやLANアドのネットワーク回線等を接続することができる。
710は上述の各部を繋ぐバスである。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置として機能するコンピュータを機能構成を示すブロック図である。
同図において100は画像入力部で、この画像入力部100を介して本装置に以下の処理対象の画像のデータが入力される。尚、この画像(入力画像)には、被写体として人の顔が写っている。200は顔検出部で、入力画像中の顔の領域を検出する処理を行う。300は肌領域検出部で、顔領域検出部200で検出された顔領域の情報を用いて、入力画像において顔の肌部分の領域(肌領域)を検出する処理を行う。
400は偽色画素検出部で、肌領域検出部300で検出した肌領域、及びこの肌領域の近傍領域内の画素のうち、偽色を有する画素を検出する処理を行う。500は偽色画素補間部で、偽色画素検出部400が検出した「偽色を有する画素」の画素値(即ち、偽色を示す画素値)を、この画素の近傍の画素、且つ偽色を有さない画素の画素値を用いて変更(補間)し、肌領域における偽色抑制を行った結果の画像を出力する。即ち、偽色画素補間部500は、入力画像における肌領域の偽色抑制を行った結果の画像を出力する。600は画像表示部で、偽色画素補間部500より出力された画像を上記表示部706に表示させる。
尚、同図に示した各部は専用のハードウェアにより構成しても良いが、本実施形態では各部が行うとする後述の各処理をCPU701に実行させるためのプログラムとして実現するものとする。
図2は、図1に示した各部により行われる処理のフローチャートである。なお、同図のフローチャートに従ったプログラムを外部記憶装置707や記憶媒体ドライブ装置708によってRAM702にロードし、これをCPU701が実行することにより、本実施形態に係る画像処理装置は、後述する各処理を行うことになる。
先ず、RAM702に処理対象の画像(処理対象画像)のデータをロードする(ステップS101)。このロードの形態は特に限定するものではないが、例えばこの処理対象画像のデータを外部記憶装置707に保存させておき、キーボード704やマウス705を用いてこの処理対象画像のデータのファイル名を入力して、CPU701にRAM702へのロードを指示しても良いし、I/F709に不図示のデジタルカメラを接続し、このデジタルカメラに対して(実際にはRAM702にロードされているこのデジタルカメラのドライバソフトに対して)、デジタルカメラが撮像し、自身の内部メモリに保存している画像のデータを画像処理装置のRAM702に転送する指示を送信することにより、RAM702にこの処理対象画像のデータを転送するようにしても良い。
本実施形態では、この処理対象画像は1画素が8ビットで表現されるRGB画像であって、且つ処理対象画像のサイズはM画素×N画素(但し、Mは水平画素数、Nは垂直画素数)であるとする。また、この処理対象画像は、R(赤)の画素値のみで構成されるプレーンと、G(緑)の画素値のみで構成されるプレーンと、B(青)の画素値のみで構成されるプレーンの計3つのプレーンで構成されるものであるとするが、これに限定されるものではなく、1枚の画像であっても良い。
また、この処理対象画像データがJPEGなどで圧縮されている場合には、CPU701はこれを伸張し、各画素がR、G、Bの各成分で表現される画像を生成する。
次に、ステップS101でRAM702にロードされた処理対象画像において、人の顔を示す領域を検出する(ステップS102)。ここで、ステップS102における顔の領域の検出処理についてより詳細に説明する。
先ず、処理対象画像にローパスフィルタを施した画像をこの処理対象画像とは別に生成し、且つ生成したこの画像を所定のサイズに縮小する。そして縮小された画像を構成する各画素の画素値を参照し、局所的に画素値が小さい(ここでは、Rを示す値、Gを示す値、Bを示す値が小さい)領域を「目」を示す領域の候補として抽出する。このような候補は2つ以上抽出される可能性がある。
そこで、抽出された候補を2つずつ組にして、組になった一方の領域と他方の領域とで、
・ 領域の大きさの均等性
・ 領域を構成する各画素の輝度値の差
・ 水平に対する角度
を参照し、図3(a)に示す如く、この組内の2つの領域が目の領域であるか否かを判断する。
例えば2つの領域の大きさの差が所定値以下で、且つ2つの領域を構成する各画素の輝度値の差が所定値以下で、且つ夫々の領域を結ぶ方向の、画像の水平方向に対しての角度が所定値以下である場合には、これら2つの領域を目の領域と判断する。
もし両方とも目の領域でないのであれば、他の組についてこのような判断処理を行い、更にそのような組の組み合わせ方全てについて、このような判断処理を行い、組内の2つの領域が目の領域であると判断できるまでこのような判断処理を行う。
そして目の領域と判定された2つの領域の位置(例えば夫々の領域の重心位置)を求め、この2つの領域の位置から、予め設定された所定の位置関係のパラメータに基づき矩形領域を設定する。すなわち人物の顔画像においては2つの目の領域の位置が決まればその位置関係により顔領域の境界がおおよそ推定できる。この矩形領域を図3(b)に示す。
そして処理対象画像においてこの矩形領域にの各画素(図3(c)に示す黒枠で囲まれた領域内の画素)を参照し、この矩形領域の境界付近のエッジおよび領域内の色情報から矩形領域の確定を行う。詳しくは、エッジについては境界付近の所定幅の領域に所定強度を超えるエッジ成分が所定比率以上占有するか、で判定する。
色情報については処理対象画像の矩形領域内の画素値の平均値を計算し、この平均値が予め設定した閾値(肌色領域の為の閾値)でもって示される「肌色として認められる範囲」内に入っているか否か、で判定する。そして、エッジ、色情報の条件が両立して満たされている場合、この矩形領域を顔領域と判定する。そして、顔領域と判定された矩形領域を顔領域と判断する。
なお、画像データから顔領域を検出する方式は以上説明した方式に限定されるものではなく、例えば、IEEE TRANSACTIONS ON PATTERN ANALYSIS AND MACHINE INTELLIGENCE,VOL.24,NO.1,JANUARY 2002に”Detecting Faces in Images: A Survey”と題するYangらの報告に挙げられているような方式を用いてもよい。
次に、処理対象画像において、ステップS102で判断された顔領域内で、「顔の肌部分」に相当する領域を肌領域として検出する(ステップS103)。ここでステップS103における処理の詳細について説明する。
まず、ステップS102で判断された顔領域内の各画素の値を参照し、この画素値が肌色を示すものであるか否かを判断する。
本実施形態では先ず、顔領域内の各画素のRGB値をYUV値に変換する処理を行う。ここで、元の処理対象画像の画素値は変更せずに、顔領域内の各画素のRGB値をYUV値に変換した画像を新たに生成する。この処理は例えば、特開2003−102025号公報に開示されている技術を用いればよい。
そしてYUV値に変換された顔領域内の画素の値を参照し、参照した値が所定の範囲内に入っていれば、この画素を肌色を有する画素であると判断する。この「所定の範囲」については、例えば、予め多数の人物画像データの肌領域に対してYUVの座標値の分布を調査しておき、その範囲を肌色画素判定のパラメータとしてRAM702に記憶しておく。
よって、このパラメータにより、肌色を示すYUV値の分布(範囲)を得ることができるので、この範囲内に画素の値が入っているか否かで、この画素が肌色を有する画素であるか、換言すれば、顔の肌部分を構成する画素であるかを判断することができる。
次に、肌色を有する画素として判断された画素の画素値(YUV値)と、この画素の近傍の画素の画素値(YUV値)との差分を計算し、その差分が所定値以下であれば、夫々の画素をマージする。このようにして、肌色を有する画素の集合領域を成長させていき、肌部分に相当する領域を得る。
このような成長方法による肌部分に相当する領域の検出処理は、処理対象画像における顔領域以外の部分についても行う。例えば処理対象画像中に「手」や「首」などが含まれていれば、これらの領域についても行う。
なお、本実施形態では、肌部分に相当する領域を判断するために、顔領域内の各画素の値をYUV値に変換していたが、他にも例えば、L*a*b*、HSV等に変換しても良い。
また、肌部分に相当する領域の検出処理については以上の方法に限定されるものではなく、他にも例えば、NIP17:International Conference on Digital Printing Technologiesに”Comfortable Color Conversion using Image Segmentation”として報告されている方式を用いてもよい。
次に、処理対象画像における、ステップS103で検出した肌部分に相当する領域、及びその近傍の領域内の各画素から、偽色を有する画素を検出する(ステップS104)。ここで、ステップS104における処理の詳細について説明する。
まず、偽色を有する画素を検出する為の領域を、例えばAddison Wesley社発行のHaralickとShapiro著、Computer and Robot Vision Volume I, pp.158−161に記載されているようなBinary Dilationの処理を行い、ステップS103で出力された肌領域、及びその近傍領域を含む(以下の処理の対象となる)領域、即ち、肌領域を拡張した領域を得る。
そして、処理対象画像におけるこの拡張された領域内の各画素について、偽色を有する画素であるか否かの判定を行う。ここで、肌領域内の画素に対しては人肌領域であることが分かっているので、肌領域内の画素の画素値を参照し、肌色の色相範囲外、且つ無彩色でない画素値を有する画素を偽色画素として判定する。
肌色の色相範囲はステップS103で検出した肌領域内の各画素値の平均値、即ち色相の平均値を算出し、その平均値を中心に所定の範囲を設定することにより得られるものである。よってこの所定の範囲外の画素値を有する画素は、肌色の色相範囲外の画素と判定される。
無彩色の判定は、UV座標における画素値の成分、U,Vを用いてU+Vを計算して色の濃さを算出し、算出した色の濃さを示す値(即ち、U+Vの値)が所定値以下であるは「無彩色」として判定する。
また、肌領域の近傍領域内の画素については、例えば特開2003−102025号公報に示されているように、画素値の成分U、Vで決まるUV座標が、このUV座標系において予め決められた色相範囲内であるか否かによって、偽色画素であるか否かが判定される。特開2003−102025号公報に示されている偽色画素の色相範囲を図4の斜線部に示す。
図4は、UV座標系における偽色画素の色相範囲を示す図である。本実施形態では、同図に示すような、UV座標系における偽色画素の色相範囲を示すデータがRAM702に保持されており、このデータを参照して、肌領域の近傍領域内の画素の画素値が偽色画素の色相範囲内にあるか否かを判定する。
ここで、偽色画素の検出を肌領域に限定せず近傍領域内でも行うのは、偽色が目立つのは肌領域のみでなく、その境界の内外も含まれるからである。また、肌領域ではあらかじめ肌であるという事前情報により、「肌色の色相範囲外、且つ無彩色でない画素値を有する画素を偽色画素として判定する」という処理を行っているので、偽色の判定を正確に行うことができる。
なお、ステップS104では、偽色を有する画素を特定するための情報として、この画素の処理対象画像における座標位置を示すデータをRAM702に記録するものとするが、後で、処理対象画像におけるどの画素が偽色を有する画素であるかが識別可能なのであれば、この情報は特にどのようなものであっても良い。
次に、ステップS104で偽色を有する画素として判定された画素の画素値を変更する処理を行う(ステップS105)。この変更処理では、例えば、ステップS104で記録された「偽色画素の座標位置を示すデータ」を参照して画素値変更対象の画素(即ち偽色画素)の位置を特定し、特定したこの位置の近傍(例えば8近傍)の位置を求め、この8近傍に位置する画素群のうち偽色を有する画素ではないと判断された画素を特定し、特定した画素の画素値の中央値(メディアン)を求め、画素値変更対象の画素の画素値を、この求めた中央値に更新する。8近傍に位置する画素群の内、偽色画素ではない画素の特定は、ステップS104で記録した「偽色画素の座標位置を示すデータ」を参照すればよい。
このとき、8近傍の画素が全て偽色画素であった場合には、放射状に近傍領域を拡張し、拡張後の領域内の画素を参照し、非偽色画素の探索を行う。当然、拡張後の領域内の画素群の内、偽色画素ではない画素の特定は、ステップS104で記録した「偽色画素の座標位置を示すデータ」を参照すればよい。
このようにして、処理対象画像における偽色画素の画素値を、非偽色画素の画素値を用いて求められる画素値に変更する。尚、この画素の画素値の変更は、その周囲の画素の画素値を用いて行っていることから、以降、「補間」と呼称することもある。
そして以上の画素値変更処理を、ステップS104で記録したデータが示す各座標位置にある偽色画素について行うことで、処理対象画像における偽色画素のみの画素値を、偽色ではない、その近傍の色を示す画素値に変更することができる。
尚、ここでは中央値を用いているが、平均値としても良い。但し、画像のエッジ付近で上記画素値変更処理を行う場合には、平均値を用いるとエッジがぼけてしまうので中央値を用いる方が望ましい。
そして最後にステップS105で偽色が抑制された画像データを表示部706に出力する処理を行う(ステップS106)。
以上の説明により、本実施形態によれば、画像から顔領域を検出し、顔領域をもとに肌領域を検出し、検出した肌領域があらかじめ人肌部分であるという事前情報により肌色および無彩色との比較で偽色判定を行っているので、偽色の判定を正確に行うことができる。
また、偽色画素のみの画素の画素値を変更しているので、偽色画素以外の画素の値に影響を与えることなく、偽色の抑制を行うことができる。
その他、顔領域を利用しないで画像中から人物部分を判定し、人物部分をもとに肌領域を検出するようにしてもよい。また、領域検出する部分は肌領域に限定せず、例えば、画像から青空領域を検出して、検出した領域があらかじめ青空であるという事前情報により空の色および無彩色との比較で偽色判定を行うようにしてもよい。即ち被写体は人物に限定するものではない。
尚、図2に示したフローチャートの各ステップにおいて、ステップS101は画像入力部100における処理、ステップS102は顔検出部200における処理、ステップS103は肌領域検出部300における処理、ステップS104は偽色画素検出部400における処理、ステップS105は偽色画素補間部500における処理、ステップS106は画像表示部600における処理、に対応するものである。
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置として機能するコンピュータを機能構成を示すブロック図である。 図1に示した各部により行われる処理のフローチャートである。 ステップS102における処理を説明するための図である。 特開2003−102025号公報に示されている偽色画素の色相範囲を示す図である。 色補間部9で分解する3つのカラープレーンを説明する図である。 従来の単板のデジタルカメラの概略機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の基本構成を示す図である。

Claims (8)

  1. 画像中の被写体を構成する画素の値を制御する画像処理方法であって、
    画像中の被写体の領域を検出する被写体領域検出工程と、
    前記被写体の色に関する情報を用いて、前記被写体領域検出工程で検出した領域中の偽色を示す画素を検出する偽色画素検出工程と、
    前記偽色画素検出工程で検出した画素の値を、当該画素の近傍の画素群のうち前記偽色画素検出工程で偽色を示す画素として検出されなかった画素の値を用いて変更する画素値変更工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記被写体領域検出工程では、画像中の人肌領域を抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記人肌領域抽出工程では、画像中の顔領域を抽出し、抽出した顔領域を元に、肌色領域を抽出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記偽色画素検出工程では、前記被写体領域検出工程で検出した領域中の各画素の値を参照し、前記被写体の色相範囲外、且つ無彩色ではない画素値を偽色を示す画素として検出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理方法。
  5. 前記画素値変更工程では、前記偽色画素検出工程で検出した画素の値を、当該画素の近傍の画素群のうち、前記偽色画素検出工程で偽色を示す画素として検出されなかった画素群の値の中央値に変更することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理方法。
  6. 画像中の被写体を構成する画素の値を制御する画像処理装置であって、
    画像中の被写体の領域を検出する被写体領域検出手段と、
    前記被写体の色に関する情報を用いて、前記被写体領域検出手段が検出した領域中の偽色を示す画素を検出する偽色画素検出手段と、
    前記偽色画素検出手段が検出した画素の値を、当該画素の近傍の画素群のうち前記偽色画素検出手段が偽色を示す画素として検出しなかった画素の値を用いて変更する画素値変更手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  7. コンピュータに請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを格納することを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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