JP2005136465A - 復号化処理装置、復号化処理方法、およびそれを用いた受信装置 - Google Patents

復号化処理装置、復号化処理方法、およびそれを用いた受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力の増大を抑制するとともに、回路規模の増大をも抑制する復号化処理装置を提供する。
【解決手段】ワーク鍵を生成する鍵スケジュール手段91と、特定のパケットIDに対応するワーク鍵のみを蓄積するワーク鍵蓄積部102と、生成されたワーク鍵と蓄積されたワーク鍵とからワーク鍵を選択するワーク鍵選択部103と、選択されたワーク鍵を用いて復号化を行なうデスクランブラ900と、抽出したパケットIDが特定のパケットIDであるかどうかを判定するPID比較部121と、ワーク鍵の更新を検出する更新検出部120と、PID比較部121の結果と更新検出部120の結果とに基づき、ワーク鍵の生成、ワーク鍵の蓄積、およびワーク鍵の選択を制御するワーク鍵制御部123とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、暗号化されたデータを格納したパケットを含むストリームに対して、その暗号化に対応する復号化処理を行なう復号化処理装置、復号化処理方法、およびそれを用いた受信装置に関する。
近年、地上波を利用した放送に加えて、例えば衛星やケーブル等を介して番組を視聴者に配信する放送システムが実現されている。また、放送の形態についても、民間放送局による無料放送システムに加えて、放送事業者との契約により有料で番組を視聴する有料放送システムが実現されている。このような有料放送システムでは、放送電波はスクランブルと呼ばれる暗号化が行なわれて送信装置から送信される。また、この放送電波を受信する受信装置は、受信契約の有無に応じてデスクランブルと呼ばれる復号化を行なうことで、この暗号化を解除できる。例えば、視聴者が正規の受信契約を行なっている場合には、この視聴者の受信装置に鍵が送信され、この鍵を利用したデスクランブル処理によりスクランブルが解除され、この視聴者は番組を視聴できる。このようにして、有料放送システムでは、正規の契約を行なっている視聴者のみに番組を提供できる。
一方、映像や音声等の各種情報信号をデジタル化して信号処理するデジタル技術の進展により、既存のアナログテレビジョン放送に代わるデジタル放送システムが実用化されている。このようなデジタル放送システムでは、デジタル化した映像や音声等のコンテンツデータをトランスポートストリームパケット(Transport Stream Packet、以下TSパケットと呼ぶ)と呼ばれるパケットにパケット化し、さらにこれらのTSパケットを多重化したトランスポートストリームとして伝送することでデジタル放送が行なわれる。なお、パケットとは、データ全体を一定の大きさに分割したデータの単位である。
また、デジタル化したデータに対しては、暗号化技術の応用が容易である。さらに、デジタル放送システムにおいては、複数の番組のコンテンツデータを多重化して伝送し得るため、複数の番組のうち特定の番組を上述のスクランブルにより暗号化して伝送することも可能である。
このため、MULTI2方式と呼ばれるスクランブル方式など、デジタル放送システムに適用した様々な暗号化技術が提案されている。MULTI2方式は、日本のデジタル放送にも採用されており、社団法人電波産業会によりARIB−STD20、およびARIB−STD25の中で規格化されている。一般的に、スクランブル方式を適用したデジタル放送システムでは、送信側が、特定のビット系列である暗号化鍵を用いて、通常のデータを暗号化データに変換するスクランブル処理を行ない、受信側が、暗号化鍵に対応する復号化鍵を用いて、暗号化データを元のデータへと復元するデスクランブル処理を行なう。より具体的な例として、上述のMULTI2方式では、64ビットのビット系列であるデータ鍵と256ビットのビット系列であるシステム鍵とを入力とした基本関数の演算処理を行ない、256ビットのビット系列であるワーク鍵を生成する。このワーク鍵の生成処理は、鍵スケジュール処理と呼ばれる。また、鍵スケジュール処理により生成されたワーク鍵は、暗号化鍵としてスクランブル処理、および復号化鍵としてデスクランブル処理に利用される(例えば、特許文献1参照)。
また、スクランブル処理により生成された暗号化データを含むトランスポートストリームに対して、このスクランブル処理に対応するデスクランブル処理を行なう復号化処理装置や、この復号化処理装置を用いたデジタル放送受信装置などが提案されている。
図11は、デジタル放送受信装置などに使用される従来の復号化処理装置の構成の一例を示すブロック図である(例えば、特許文献2参照)。
図11において、ストリーム入力端子901には、複数の番組の暗号化データをTSパケットとして多重化したトランスポートストリームが供給される。各TSパケットは、TSパケットの管理データを格納するヘッダ部と暗号化データなどのデータを格納するデータ部とにより構成されている。ヘッダ部には、そのTSパケットのパケット識別番号であるPID(Packet IDentification、以下、パケットIDと呼ぶ)や、データ部のスクランブルの有無、およびスクランブル処理に関する情報を示すトランスポートスクランブル制御ビット(Transport_Scrambling_Control_bit、以下、SCビットと呼ぶ)が含まれる。ヘッダ部のパケットIDにより、例えば、映像データ用と音声データ用とに異なるパケットIDを割り当てることができ、映像用のパケットIDと音声用のパケットIDとを組み合わせることで1つの番組を構成することができる。さらに、番組毎に異なった映像用および音声用パケットIDを割り当てることで複数の番組を構成することができ、それぞれの番組で異なる暗号化鍵によりスクランブル処理することで、番組毎に視聴を制限することができる。また、暗号化の強度を高めるため、送信側は、偶数鍵、および奇数鍵と呼ばれる2種類の暗号化鍵を定期的に切り替えてスクランブル処理を実行し、これにより生成された暗号化データが、送出側より送出される。このため、SCビットには、そのTSパケットが暗号化データを含むかどうかを示す情報に加えて、データ部のスクランブル処理が偶数鍵によるのか、あるいは奇数鍵によるのかを示す情報が格納されている。
鍵スケジュール手段91は、TSパケットに格納された暗号化データのデスクランブル処理に利用するワーク鍵を生成する。また、鍵スケジュール手段91において、データ鍵蓄積部912は、各番組に対応したワーク鍵を生成するための元の鍵となるデータ鍵を、パケットID毎に偶数奇数に区分して蓄積する。データ鍵選択部913は、データ鍵蓄積部912に蓄積された各データ鍵の中からTSパケット毎に、その暗号化データのスクランブル処理に対応したデータ鍵を選択する。システム鍵蓄積部919は、システム鍵を蓄積する。ワーク鍵演算部910は、データ鍵選択部913で選択されたデータ鍵とシステム鍵蓄積部919からのシステム鍵とに基づく演算によりワーク鍵を生成する。また、PID抽出部921は、ストリーム入力端子901に供給されたTSパケット毎にパケットIDを抽出し、データ鍵選択部913に通知する。SCビット抽出部920は、ストリーム入力端子901に供給されたTSパケット毎にSCビットを抽出し、データ鍵選択部913に通知する。デスクランブラ900は、鍵スケジュール手段91から供給されたワーク鍵を利用して、順次TSパケットに含まれる暗号化データの復号化を行なう。
このような構成により、ストリーム入力端子901にTSパケットが供給されると、まず、PID抽出部921からパケットIDが、SCビット抽出部920からはSCビットがデータ鍵選択部913に通知される。データ鍵選択部913は、パケットID、およびSCビットに基づきデータ鍵蓄積部912から該当するデータ鍵を選択し、そのデータ鍵をワーク鍵演算部910に供給する。ワーク鍵演算部910は、供給されたデータ鍵、およびシステム鍵を入力とした基本関数の演算を行ない、その演算結果をワーク鍵としてデスクランブラ900に供給する。デスクランブラ900は、供給されたワーク鍵を利用してTSパケットに含まれる暗号化データを復号化する。すなわち、ストリーム入力端子901にTSパケットが供給される毎に、鍵スケジュール手段91は、そのTSパケットに含まれる暗号化データのスクランブル処理に対応したデスクランブル処理用のワーク鍵を生成する。デスクランブラ900は、そのワーク鍵を利用してそのTSパケットに対するデスクランブル処理を行ない、暗号化データの復号化を行なう。このようにして、デスクランブル出力端子902から暗号化を解除したパケットで構成されるストリームが出力される。
また、図12は、デジタル放送受信装置などに使用される従来の復号化処理装置の構成の他の例を示すブロック図である(例えば、特許文献3参照)。図12において、図11と同一の構成要素には同一の符号を付しており説明は省略する。
図12において、ワーク鍵蓄積部932は、鍵スケジュール手段91により生成された番組毎のワーク鍵を、パケットID毎に偶数奇数の区分で、蓄積する。すなわち、例えば外部からのデータ鍵選択制御入力端子931を介して各データ鍵を選択し、それぞれのワーク鍵をあらかじめ生成してワーク鍵蓄積部932に蓄積している。ワーク鍵選択部933は、SCビット抽出部920から通知された偶数鍵か奇数鍵かを示す情報、およびPID抽出部921から通知されたパケットIDに基づいてワーク鍵蓄積部932に蓄積されたワーク鍵から適切なワーク鍵を選択する。すなわち、ストリーム入力端子901にTSパケットが供給される毎に、ワーク鍵選択部933は、そのTSパケットに含まれる暗号化データのスクランブル処理に対応したデスクランブル処理用のワーク鍵を選択する。さらに、ワーク鍵選択部933は、選択したワーク鍵をデスクランブラ900に供給する。デスクランブラ900は、ワーク鍵選択部933から供給されたワーク鍵を用いてデスクランブル処理を行ない、暗号化データの復号化を行なう。図12に示す復号化処理装置では、このようにして、デスクランブル出力端子902から暗号化を解除したパケットで構成されるストリームが出力される。
以上、図11に示した復号化処理装置は、TSパケット毎に適切なワーク鍵を生成しデスクランブル処理を行なうのに対し、図12に示した復号化処理装置は、あらかじめ必要なワーク鍵をワーク鍵蓄積部932に蓄積し、TSパケット毎に適切なワーク鍵をワーク鍵蓄積部932から選択してデスクランブル処理を行なう。
特開平9−230788号公報 特開2003−124929号公報 特開2000−196586号公報
しかしながら、図11で説明した従来例では、鍵スケジュール処理をTSパケット毎に実施するので、消費電力が大きいという課題があった。また、図12で説明した従来例では、必要となるワーク鍵をすべて蓄積するので、ハードウエアの規模が増大するという課題があった。
すなわち、例えば、特許文献1で述べられているように、鍵スケジュール処理のアルゴリズムは、基本関数を繰り返し演算する必要があり、ステップ数が多くなり複雑である。さらに、このような複雑な演算をLSI(Large Scale Integrated circuit)など半導体素子で実現する場合、演算のための論理素子とともに、演算途中のデータを一時記憶するフリップフロップ回路も必要となる。これらフリップフロップ回路は、同期クロックに応じて電荷の充放電を繰り返すことで電力を消費する。このため、図11で説明した従来例では、大規模なハードウエアにより構成される鍵スケジュールの演算を常に動作させるため、消費電力の増大を招くおそれがあった。なお、鍵スケジュールの演算をソフトウエアにより実現する方法があるが、専用のプロセッサを用いる場合はそのプロセッサを設けることによる同様の課題が、また、プロセッサを各種処理用として共用化した場合には、鍵スケジュールの演算処理による処理負荷が増大するという課題があった。
一方、図12で説明した従来例では、鍵スケジュールの演算を必要なワーク鍵数だけあらかじめ実行すればよいため、鍵スケジュールの演算による消費電力を抑制することが可能である。しかし、上述したようにMULTI2方式のワーク鍵は256ビットであり、このワーク鍵を必要数分すべて蓄積するには、かなりの記憶素子が必要になる。このため、消費電力は抑制できるが、半導体メモリなどの記憶素子によるハードウエアの規模の増加を招くおそれがあった。
また、特に近年、例えば携帯電話に代表されるように、移動体を対象とした商品開発が市場から強く要望されている。さらに、上述したようなデジタル放送システムにおいても地上波によるデジタル放送が検討されており、移動体を対象としたようなデジタル放送受信装置についても市場から要望されつつある。このような移動体を対象とした機器は、持ち運ぶことを前提としているため、小型化、軽量化とともに、低消費電力化が重要である。ところが、デジタル放送受信装置などによりデジタル放送を復元するためには、大規模なデジタル演算処理を行なう必要があり、このような大規模なデジタル演算処理を行なうには、大規模なハードウエアが必要であるとともに消費電力も増大する。通常、このようなデジタル演算処理は、大規模集積回路であるLSIにより実現される。このため、デジタル放送の受信を対象とした機器等に利用されるLSIのさらなる低消費電力化、小型化が大きな課題となっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、消費電力を抑制するとともに、ハードウエアの規模の増加をも抑制する復号化処理装置、復号化処理方法、およびそれを用いた受信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の復号化処理装置は、パケット識別情報により区分されるパケットにより構成され、区分ごとに異なり、かつ定期的に更新される暗号化鍵を用いて暗号化されたデータを格納したパケットを含むストリームに対して、その暗号化に対応した復号化処理を行なう復号化処理装置である。さらに、本発明の復号化処理装置は、暗号化されたデータを復号化するためのワーク鍵を生成する鍵スケジュール手段と、鍵スケジュール手段により生成されるワーク鍵から特定のパケット識別情報に対応するワーク鍵のみを抽出し蓄積するワーク鍵蓄積部と、鍵スケジュール手段により生成されたワーク鍵とワーク鍵蓄積部に蓄積されたワーク鍵とから暗号化されたデータの復号化に用いるワーク鍵を選択するワーク鍵選択部と、ワーク鍵選択部により選択されたワーク鍵を用いて暗号化されたデータの復号化を行なう復号化手段と、ストリームに含まれる各パケットのパケット識別情報を抽出するパケット識別情報抽出手段と、パケット識別情報抽出手段により抽出したパケット識別情報が上記特定のパケット識別情報であるかどうかを判定するパケット判定手段と、ストリームに含まれる各パケットの暗号化に関する暗号化制御情報を抽出する暗号化情報抽出手段と、暗号化制御情報から暗号化鍵の更新を検出する鍵更新検出手段と、パケット判定手段の判定結果と鍵更新検出手段の検出結果とに基づき鍵スケジュール手段によるワーク鍵の生成、ワーク鍵蓄積部によるワーク鍵の蓄積、およびワーク鍵選択部によるワーク鍵の選択を制御するワーク鍵制御手段とを備えた構成である。
また、本発明の受信装置は、パケット識別情報により区分されるパケットにより構成され、区分ごとに異なり、かつ定期的に更新される暗号化鍵を用いてスクランブルされたデータを格納したパケットを含むストリームを受信し、スクランブルされたデータに対しては、スクランブルに対応するデスクランブル処理を行なうとともに、ストリームから元のデータを復元する受信装置である。さらに、本発明の受信装置は、ストリームを受信する受信部と、受信したストリームからパケット単位にパケットを分離しコンテンツデータを含むストリームを出力するパケット処理部と、パケット処理部から供給されたストリームに含まれるスクランブルされたデータのスクランブルを解除するデスクランブル処理部と、デスクランブル処理部から供給されたストリームに含まれるコンテンツデータを復元するデコーダ部と、受信装置に含まれる各部の制御、および処理を行なう制御手段とを具備する。さらに、本発明の受信装置のデスクランブル処理部は、スクランブルされたデータをデスクランブルするためのワーク鍵を生成する鍵スケジュール手段と、鍵スケジュール手段により生成されるワーク鍵から特定のパケット識別情報に対応するワーク鍵のみを抽出し蓄積するワーク鍵蓄積部と、鍵スケジュール手段により生成されたワーク鍵とワーク鍵蓄積部に蓄積されたワーク鍵とからスクランブルされたデータのデスクランブルに用いるワーク鍵を選択するワーク鍵選択部と、ワーク鍵選択部により選択されたワーク鍵を用いてスクランブルされたデータのデスクランブルを行なうデスクランブラと、デスクランブル処理部に供給されたストリームに含まれる各パケットのパケット識別情報を抽出するパケット識別情報抽出手段と、パケット識別情報抽出手段により抽出したパケット識別情報が上記特定のパケット識別情報であるかどうかを判定するパケット判定手段と、デスクランブル処理部に供給されたストリームに含まれる各パケットのスクランブルに関するスクランブル制御情報を抽出するスクランブル情報抽出手段と、スクランブル制御情報から暗号化鍵の更新を検出する鍵更新検出手段と、パケット判定手段の判定結果と鍵更新検出手段の検出結果とに基づき鍵スケジュール手段によるワーク鍵の生成、ワーク鍵蓄積部によるワーク鍵の蓄積、およびワーク鍵選択部によるワーク鍵の選択を制御するワーク鍵制御手段とを備える。さらに、本発明の受信装置のデスクランブル処理部におけるワーク鍵制御手段は、パケット判定手段から、上記特定のパケット識別情報であるとする判定結果が通知されたとき、鍵更新検出手段からの暗号化鍵更新の検出結果に基づき、暗号化鍵の更新ありとする検出結果が通知されたときには、鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を実行し、ワーク鍵蓄積部が上記生成したワーク鍵の蓄積を実行し、ワーク鍵選択部が上記生成したワーク鍵、あるいは上記蓄積したワーク鍵の選択を実行するよう制御し、また、暗号化鍵の更新なしとする検出結果が通知されたときには、鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を停止し、ワーク鍵蓄積部がワーク鍵の蓄積を停止し、ワーク鍵選択部が上記蓄積したワーク鍵の選択を実行するよう制御する。また、本発明の受信装置のデスクランブル処理部におけるワーク鍵制御手段は、パケット判定手段から、上記特定のパケット識別情報ではないとする判定結果が通知されたとき、鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を実行し、ワーク鍵蓄積部がワーク鍵の蓄積を停止し、ワーク鍵選択部が上記生成したワーク鍵の選択を実行するよう制御する。
また、本発明の復号化処理方法は、パケット識別情報により区分されるパケットにより構成され、区分ごとに異なり、かつ定期的に更新される暗号化鍵を用いて暗号化されたデータを格納したパケットを含むストリームに対して、暗号化に対応した復号化処理を行なう復号化処理方法である。さらに、本発明の復号化処理方法は、ストリームに含まれる各パケットのパケット識別情報を抽出するステップと、抽出したパケット識別情報が特定のパケット識別情報であるかどうかを判定するステップと、抽出したパケット識別情報が上記特定のパケット識別情報ではないと判定したとき、暗号化されたデータを復号化するためのワーク鍵を生成するステップと、抽出したパケット識別情報が上記特定のパケット識別情報であると判定したとき、ストリームに含まれる各パケットの暗号化に関する暗号化制御情報を抽出し、暗号化制御情報から暗号化鍵の更新を検出するステップと、暗号化制御情報から暗号化鍵の更新を検出したとき、暗号化されたデータを復号化するためのワーク鍵を生成し、生成したワーク鍵を蓄積するステップと、ワーク鍵を生成したときは、生成したワーク鍵を選択し、ワーク鍵を生成しないときは、蓄積したワーク鍵を選択するステップと、選択されたワーク鍵を用いて、暗号化されたデータの復号化を行なうステップとを備えた構成である。
このような構成により、暗号化されたデータを格納した、特定のパケット識別情報に対応するパケットに対して、暗号化鍵が更新されない期間は、ワーク鍵を生成するための演算処理を停止するように制御することが可能となる。これにより、ワーク鍵生成のための演算処理を実行することで生じる消費電力を抑制することが可能となる。また、蓄積するワーク鍵を、特定のパケット識別情報のみに制限することで、ワーク鍵を蓄積する記憶素子数を削減でき、ハードウエアの規模の増加をも抑制することが可能となる。また、特定のパケットIDとして、例えば受信頻度が高いパケット識別情報を設定することで、ワーク鍵生成のための演算処理を停止させる頻度も高くすることができ、消費電力の抑制効果をより高めることが可能となる。さらに、本復号化処理装置、あるいは復号化処理方法をLSIに適用することで、デジタル放送の受信を対象とした機器等の低消費電力化や小型化を図ることが可能となる。
以上のように本発明によれば、ワーク鍵を生成するための演算処理を、暗号化鍵の更新に対応して適応的に停止できるとともに、ワーク鍵を蓄積するための記憶素子数も削減することが可能となり、それによって、暗号化されたデータに対する復号化処理を実現するハードウエアやそれを利用した機器等の低消費電力化や小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における復号化処理装置のブロック図である。また、図2は、本発明の実施の形態1における復号化処理装置を用いた受信装置の一例を示すブロック図である。
まず、図2に示すブロック図を参照して、本実施の形態1における復号化処理装置を有した受信装置の構成について説明する。図2では、デジタル放送を受信し、各番組の映像や音声などのコンテンツデータを復元し、映像や音声などを視聴者に呈示する受信装置の一例を示している。また、本受信装置は、MULTI2方式に基づくスクランブル方式に対応し、デスクランブル処理により暗号化データの復号化が可能な受信装置の一例を示している。
図2において、受信部20は、アンテナで受信したデジタル放送電波に対して復調処理や誤り訂正処理等を施し、トランスポートストリームを出力する。なお、トランスポートストリームは、上述したように、複数の番組のデジタル化した映像や音声等のコンテンツデータをパケット化したトランスポートストリームパケット(以下、TSパケットと呼ぶ)により構成されている。また、トランスポートストリームには、暗号化データを格納したTSパケットが含まれている。暗号化データは、送信側においてコンテンツデータをスクランブル処理により暗号化したデータである。受信部20からのトランスポートストリームは、TSパケット処理部21に供給される。
TSパケット処理部21は、このトランスポートストリームからパケット分離し、映像データを格納した映像パケット、音声データを格納した音声パケット、および受信する放送に関した情報を有する情報データパケットに分離して出力する。TSパケット処理部21は、まず、トランスポートストリームから、映像パケット、音声パケット等各番組のコンテンツデータを格納したパケットのみを分離し、コンテンツデータを格納したパケットで構成したPESと呼ばれるパケッタイズドエレメンタリストリーム(Packetized Elementary Stream)に再構成してデスクランブル処理部10に供給する。パケッタイズドエレメンタリストリームを構成する各パケットは、PESパケットと呼ばれる。また、トランスポートストリームには、コンテンツデータを格納したパケット以外に、例えば、番組毎に対応するパケットを抽出するための情報や、暗号化鍵に関する情報などの情報データを格納したパケットが含まれる。このような情報データは、セクションデータと呼ばれる。TSパケット処理部21は、トランスポートストリームからセクションデータを格納したパケットを分離し、さらにセクションデータを抽出し、抽出したセクションデータをCPU11(Central Processing Unit)に供給する。
CPU11は、各種制御やそれに関する処理を行なう制御手段である。例えば、CPU11は、視聴者からの指示を受け付けるユーザインターフェースとしてのユーザ入力部24から指示情報を取り込み、その指示情報に応じた処理や各部の制御を行なう。また、CPU11は、TSパケット処理部21からのセクションデータに基づき、受信に関する処理、受信した番組に関する処理、およびデスクランブルするための鍵に関する処理などをも行なう。セクションデータには、各番組に関した情報を含むSI(Service Information)と呼ばれる番組配列情報や、スクランブルに関する視聴者毎の個別情報を含むEMM(Entitlement Management Message)、スクランブルに関する共通情報を含むECM(Entitlement Control Message)などが含まれる。また、ICカード22は、視聴者の視聴契約等の情報を記憶したカードである。例えば、視聴者がそのICカード22を受信装置に設置することで、ICカード22は、記憶した視聴契約の情報により視聴権利のある番組に対しての鍵を生成し、その視聴を可能にする。すなわち、CPU11は、番組に付随するECMを取得し、ECMの内容をICカード22に転送し、ICカード22は、転送されたECMの内容に基づき視聴制限の可否を確認する。ICカード22は、確認の結果その番組が契約に合致する場合には、スクランブル解除用の鍵を生成する。CPU11は、ICカード22により生成された鍵を受け取り、デスクランブル処理に必要なシステム鍵、およびデータ鍵としてデスクランブル処理部10に供給し、またデスクランブル制御情報によりデスクランブル処理部10の制御を行なう。CPU11は、このようにして、デスクランブルするための鍵に関する処理を実行する。
デスクランブル処理部10は、供給されたパケッタイズドエレメンタリストリームから暗号化データが格納されたパケットを抽出し、抽出したパケットに格納された暗号化データの復号化を行ない、スクランブルが解除されたパケットを含むパケッタイズドエレメンタリストリームとしてPES処理部25に供給する。PES処理部25は、複数の番組のコンテンツデータを含むパケッタイズドエレメンタリストリームから、ユーザ入力部24を介して指定された番組のコンテンツデータを格納したパケットのみを抽出し、さらに、抽出したパケットからコンテンツデータを抽出する。PES処理部25は、抽出したコンテンツデータから映像データや音声データなどに分離し、映像データは映像デコーダ27に供給し、音声データは音声デコーダ26に供給する。映像デコーダ27は、映像データを映像信号に復元してモニタ29を駆動し、音声デコーダ26は音声データを音声信号に復元してスピーカ28を駆動する。このようにして、視聴者は、所望の番組を視聴できる。
図1は、図2で説明した受信装置におけるデスクランブル処理部10の詳細を示すブロック図であり、本発明の実施の形態1における復号化処理装置により構成される。以下、図1を参照して本実施の形態1における復号化処理装置の構成について説明する。
図1において、ストリーム入力端子901には、映像パケット、音声パケット等各番組のコンテンツデータを格納したPESパケット(以下、パケットと呼ぶ)のみで構成されるパケッタイズドエレメンタリストリーム(以下、ストリームと呼ぶ)が供給される。また、ストリーム入力端子901には、通常のコンテンツデータを暗号化(以下、スクランブルと呼ぶ。また、通常のコンテンツデータの暗号化処理をスクランブル処理と呼ぶ)したデータである暗号化データを格納したパケットと、スクランブルされていないコンテンツデータを格納したパケットとが混在して供給される。すなわち、ストリーム入力端子901に順次供給されるパケットは、暗号化データを格納したパケット(以下、暗号化パケットと呼ぶ)と暗号化されていないデータを格納したパケット(以下、非暗号化パケットと呼ぶ)とが存在する。このため、上述したように、各パケットのヘッダ部には、そのパケットが暗号化パケットか非暗号化パケットかの区分、および暗号化パケットの場合には、その暗号化の鍵が偶数鍵か奇数鍵かの区分を示すトランスポートスクランブル制御ビット(以下、SCビットと呼ぶ)が格納されている。また、ヘッダ部には、格納したデータの種別や対応する番組毎に識別するためのパケット識別情報(以下、パケットIDと呼ぶ)も格納されている。
鍵スケジュール手段91は、暗号化パケットに格納された暗号化データの復号化(以下、デスクランブルと呼ぶ。また、暗号化データの復号化処理をデスクランブル処理と呼ぶ)に利用するワーク鍵を生成する。また、鍵スケジュール手段91において、データ鍵蓄積部912は、各番組に対応したワーク鍵を生成するための元の鍵となるデータ鍵を、パケットID毎に偶数奇数に区分して蓄積する。図2を用いて説明したように、これらデータ鍵は、システム鍵とともにCPU11から供給される。データ鍵選択部913は、データ鍵蓄積部912に蓄積された各データ鍵の中から暗号化パケット毎に、その暗号化データのスクランブル処理に対応したデータ鍵を選択する。システム鍵蓄積部919は、CPU11から供給されたシステム鍵を蓄積する。ワーク鍵演算部910は、後述するワーク鍵制御部123からの指令に応じて、データ鍵選択部913で選択されたデータ鍵とシステム鍵蓄積部919からのシステム鍵とに基づく演算処理を実行し、その演算結果であるワーク鍵を生成する。
ワーク鍵蓄積部102は、後述するワーク鍵制御部123からの指令に応じて、鍵スケジュール手段91により生成されるワーク鍵から、特定のパケットIDに対応したワーク鍵のみを蓄積する。また、ワーク鍵選択部103は、ワーク鍵蓄積部102に蓄積されたワーク鍵、および鍵スケジュール手段91により生成されるワーク鍵から、後述するワーク鍵制御部123の指令に応じたワーク鍵を選択し、選択したワーク鍵を後述するデスクランブラ900に供給する。
PID抽出部921は、各パケットのパケットIDを抽出するパケット識別情報抽出手段である。PID抽出部921は、ストリーム入力端子901に供給されるパケット毎にパケットIDを抽出し、抽出したパケットIDをデータ鍵選択部913、ワーク鍵蓄積部102、ワーク鍵選択部103、および後述するPID比較部121に通知する。
SCビット抽出部920は、暗号化に関する暗号化制御情報としてのSCビットを抽出する暗号化情報抽出手段である。SCビット抽出部920は、ストリーム入力端子901に供給されるパケット毎にSCビットを抽出し、抽出したSCビットをデータ鍵選択部913、および後述する更新検出部120、ワーク鍵制御部123、デスクランブラ900に通知する。
PID記憶部122は、CPU11からPID記憶設定入力端子131を介して通知される所定のパケットIDを所定の個数分だけ記憶する。このようにして、PID記憶部122には、特定のパケットIDが設定される。
PID比較部121は、PID抽出部921により抽出したパケットIDが、PID記憶部122に設定された特定のパケットIDであるかどうかを判定するパケット判定手段である。PID比較部121は、PID抽出部921から順次通知されるパケットIDに対して、PID記憶部122に設定されたパケットIDとの比較、判定を行ない、その判定結果をパケット判定情報として後述するワーク鍵制御部123に通知する。
更新検出部120は、暗号化制御情報としてのSCビットからスクランブル処理の暗号化鍵の更新を検出する鍵更新検出手段である。更新検出部120は、順次通知されるSCビットを利用して、同一パケットIDである暗号化パケットのスクランブルの鍵が偶数鍵から奇数鍵、あるいは奇数鍵から偶数鍵へと変化したかどうかを確認し、その確認結果を鍵更新情報として後述するワーク鍵制御部123に通知する。
ワーク鍵制御部123は、PID比較部121の判定結果と、更新検出部120の検出結果とに基づき、鍵スケジュール手段91によるワーク鍵の生成、ワーク鍵蓄積部102によるワーク鍵の蓄積、およびワーク鍵選択部103によるワーク鍵の選択を制御するワーク鍵制御手段である。すなわち、ワーク鍵制御部123は、PID比較部121からのパケット判定情報、および更新検出部120からの鍵更新情報に基づき、ワーク鍵演算部910に対してワーク鍵の演算の実行、あるいは停止を指令する演算指令信号、ワーク鍵蓄積部102に対してワーク鍵の蓄積を指令する蓄積指令信号、およびワーク鍵選択部103に対してどのワーク鍵を選択するかを指令する選択指令信号を生成し、それぞれに通知する。
図3は、ワーク鍵制御部123における各指令信号を生成するための処理手順を示すフローチャートである。まず、ワーク鍵制御部123は、図3のステップS200に示すように、SCビット抽出部920からのSCビットを利用して、パケットに格納されたデータがスクランブルされたデータであるかどうかを判定する。この判定結果において、スクランブルされたデータではないとき、ワーク鍵制御部123は、ステップS202に示すように、ワーク鍵演算部910に対してワーク鍵の演算を停止するように演算指令信号により指令し、一つのパケットに対する処理を終了する。
また、ステップS200での判定結果において、スクランブルされたデータであるとき、ワーク鍵制御部123は、以下で説明する処理を実行する。
まず、ステップS100に示すように、PID比較部121からのパケット判定情報に基づき、パケットIDが特定のパケットIDであるかどうかを確認する。この確認結果において、特定のパケットIDではないとき、ワーク鍵制御部123は、ステップS101に示すように、ワーク鍵演算部910に対してワーク鍵の演算を実行するように演算指令信号により指令する。さらに、ワーク鍵制御部123は、ステップS102に示すように、ワーク鍵選択部103に対して、ワーク鍵演算部910の実行により生成したワーク鍵を選択するよう選択指令信号により指令し、一つのパケットに対する処理を終了する。
また、ワーク鍵制御部123は、ステップS100での確認結果において、特定のパケットIDであるとき、まず、ステップS104に示す処理を実行する。すなわち、ワーク鍵制御部123は、ステップS104において、更新検出部120からの鍵更新情報に基づき、スクランブルの鍵が偶数鍵から奇数鍵、あるいは奇数鍵から偶数鍵へと更新されたかどうかを判定する。ワーク鍵制御部123は、スクランブルの鍵更新が行なわれていないと判定したとき、ステップS112に示すように、ワーク鍵演算部910に対してワーク鍵の演算を停止するように演算指令信号により指令する。さらに、ステップS114に示すように、ワーク鍵制御部123は、ワーク鍵選択部103に対して、ワーク鍵蓄積部102に蓄積したワーク鍵を選択するよう選択指令信号により指令し、一つのパケットに対する処理を終了する。
また、ワーク鍵制御部123は、ステップS104での判定結果において、スクランブルの鍵更新が行なわれたと判定したとき、ステップS106に示すように、ワーク鍵演算部910に対してワーク鍵の演算を実行するように演算指令信号により指令する。また、ワーク鍵制御部123は、ワーク鍵蓄積部102に対して、ワーク鍵演算部910により生成したワーク鍵を蓄積するよう、蓄積指令信号により指令する。さらに、ステップS110に示すように、ワーク鍵選択部103に対して、ワーク鍵演算部910により生成したワーク鍵を選択するよう選択指令信号により指令し、一つのパケットに対する処理を終了する。なお、ステップS110において、ワーク鍵制御部123が、ワーク鍵選択部103に対して、ワーク鍵蓄積部102に蓄積したワーク鍵を選択するよう選択指令信号により指令してもよい。
図1において、デスクランブラ900は、ワーク鍵選択部103により選択されたワーク鍵を用いて、暗号化データの復号化を行なう復号化手段である。デスクランブラ900は、SCビット抽出部920からのSCビットに基づき、デスクランブル処理の実行を行なう。すなわち、デスクランブラ900は、パケットのSCビットが非暗号化パケットを示すとき、そのパケットに対してはそのままデスクランブル出力端子902に出力する。また、デスクランブラ900は、パケットのSCビットが暗号化パケットを示すとき、ワーク鍵選択部103から供給されたワーク鍵を利用して、暗号化パケットに格納された暗号化データの復号化を行ないデスクランブル出力端子902に出力する。このようにして、デスクランブル出力端子902には、暗号化データのスクランブルが解除されたパケットを含むストリームが出力される。なお、言うまでもないが、視聴契約されていない番組の暗号化データに対しては、例えば、CPU11からのデスクランブル制御情報により、デスクランブル処理を行なわないようにデスクランブル処理部10は制御される。
以上のように構成された本実施の形態1における復号化処理装置の動作について、以下説明する。
まず、図4に、TSパケットやPESパケットの構成を示す。図4に示すように、各パケットは、188バイトの固定長のパケットであり、4バイトのヘッダ部810、および184バイトのデータ部820で構成される。データ部820は、実際のデータが格納されるペイロード、または付加情報をオプション的に登録するためのアダプテーション・フィールド、あるいは両者を含めて構成されている。映像データや音声データは、各パケットに細分化されて、最大184バイトのペイロードの部分を使って送受信が行なわれる。また、ヘッダ部810には、パケットの先頭を示すシンクバイト801、データ部をデータ種別や番組により対応づけて識別するためのパケット識別情報であるパケットID803、データ部のスクランブル処理に関する情報が格納されたSCビット800が含まれる。図5は、SCビット800における、2ビットで表現された内容の一例を示す図である。図5に示すように、データ部820がスクランブルされたデータであるかどうかを示す情報に加えて、データ部820のスクランブル処理が偶数鍵による処理か奇数鍵による処理かを示す情報が格納されている。図5で示す一例では、2ビットで表現されるSCビット800の値が「00」の場合、データ部820のデータはスクランブル処理されていないことを示す。また、SCビット800の値が「10」の場合には、データ部820のデータは偶数鍵によりスクランブル処理されており、「11」の場合には、データ部820のデータは奇数鍵によりスクランブル処理されていることを示す。すなわち、SCビットが「00」の場合はそのパケットが非暗号化パケットであり、SCビットが「10」か「11」かの場合はそのパケットが暗号化パケットである。なお、スクランブル処理は、データ部820に対してのみ行なわれ、ヘッダ部810はスクランブル処理されていない。また、偶数鍵、および奇数鍵によるスクランブル処理は、送信側から、通常、数秒単位で交互に切り替えて送信される。
ストリーム入力端子901には、図4で示したパケットが順次供給される。SCビット抽出部920は、供給されたパケットのSCビット800を抽出する。SCビット抽出部920により抽出されたSCビット800の値が「00」、すなわち非暗号化パケットの場合、デスクランブラ900は、通知された「00」の値を有するSCビット800に応じてデスクランブル処理を実行せず、そのままパケットをデスクランブル出力端子902に出力する。一方、SCビット抽出部920により抽出されたSCビット800の値が「10」、あるいは「11」の場合、すなわち暗号化パケットの場合、本復号化処理装置は暗号化データを解除するため、解除のためのワーク鍵をデスクランブラ900に供給し、デスクランブラ900はそのワーク鍵を用いて暗号化データをデスクランブルする。以下、ストリーム入力端子901に供給されたパケットが暗号化パケットである場合の動作について説明する。なお、説明をわかりやすくするため、ストリーム入力端子901に供給されるストリームは、各パケットが暗号化パケットであり、「PID0」から「PIDn」までのパケットIDで識別されるパケットで構成された一例を用いて説明する。
ストリーム入力端子901に供給されるパケットごとに、SCビット抽出部920は、SCビット800を抽出し、PID抽出部921は、パケットID803を抽出する。SCビット抽出部920が抽出したSCビット800、およびPID抽出部921が抽出したパケットID803は、鍵スケジュール手段91に通知される。鍵スケジュール手段91において、このSCビット、およびパケットIDの情報は、データ鍵選択部913に通知される。データ鍵選択部913は、このSCビット、およびパケットIDの情報に基づき、ストリーム入力端子901に供給された暗号化パケットに対応するデータ鍵を、データ鍵蓄積部912から選択する。
図6は、データ鍵選択部913における、パケットID、およびSCビットと、選択されるデータ鍵との対応を示した図である。例えば、ストリーム入力端子901に供給されるパケットのパケットIDが「PID0」であり、SCビットが「10」の場合には、データ鍵選択部913は、偶数鍵を用いてスクランブルした暗号化データを格納する「PID0」のパケットに対応したデータ鍵を選択する。すなわち、この場合には図6に示すように、データ鍵選択部913は、「PID0の偶数データ鍵」を選択する。選択されたデータ鍵は、ワーク鍵演算部910に供給される。このとき、ワーク鍵演算部910は、ワーク鍵制御部123からの演算指令信号により演算実行の指令があるときのみ、ワーク鍵を生成するための演算処理を実行する。
一方、SCビット抽出部920により抽出されたSCビット800は更新検出部120にも通知され、PID抽出部921により抽出されたパケットID803はPID比較部121にも通知される。更新検出部120は、通知されたSCビットを利用して、スクランブル処理に用いられた鍵が偶数鍵から奇数鍵、あるいは奇数鍵から偶数鍵へと変化したかどうかを確認する。すなわち、更新検出部120は、前回の同一パケットIDである暗号化パケットのSCビットを記憶しており、記憶した前回のSCビットと今回通知されたSCビットが異なっているかどうかを比較する。図7は、更新検出部120の検出結果を示す図である。すなわち、図7では、前回のSCビットと今回通知されたSCビットとの比較結果と、鍵更新との対応を示している。図7に示すように、更新検出部120は、前回のSCビットと通知されたSCビットとが一致した場合、鍵更新なしとする。また、更新検出部120は、前回のSCビットと通知されたSCビットとが一致しない場合、鍵更新ありとする。すなわち、更新検出部120は、例えば、SCビットが前回の「10」から今回は「11」へと変化した場合、偶数鍵から奇数鍵へのスクランブル処理の更新があったとする。このようにして、更新検出部120は、スクランブル処理の鍵の更新を検出する。更新検出部120は、更新の検出結果を鍵更新情報としてワーク鍵制御部123に通知する。
また、PID記憶部122には、あらかじめ特定した暗号化パケットのパケットIDが記憶されている。PID比較部121は、PID抽出部921から通知されたパケットIDがPID記憶部122に記憶されているパケットIDのいずれかに合致するかどうかを比較し、さらに比較の結果、合致するパケットIDがあったかどうかを判定する。PID比較部121は、このようにして、ストリーム入力端子901に供給される暗号化パケットが、あらかじめパケットIDにより特定したパケットに合致するかどうかを判定する。PID比較部121は、パケットIDの判定結果をパケット判定情報としてワーク鍵制御部123に通知する。例えば、PID記憶部122には、「PIDa」、および「PIDb」で特定したパケットIDが所定の個数個として2個分記憶されており、PID抽出部921から通知されたパケットIDが「PIDa」、あるいは「PIDb」のときには、特定のパケットIDに合致すると判定したパケット判定情報をワーク鍵制御部123に通知する。また、PID抽出部921から通知されたパケットIDが「PIDa」、および「PIDb」のいずれにも合致しないときには、特定のパケットIDに合致しないと判定したパケット判定情報をワーク鍵制御部123に通知する。
ワーク鍵制御部123は、更新検出部120から通知された鍵更新情報、およびPID抽出部921から通知されたパケット判定情報に基づいて、図3で説明した処理を実行する。
すなわち、PID比較部121から特定のパケットIDに合致しないとしたパケット判定情報が通知されたとき、ワーク鍵制御部123は、演算指令信号によりワーク鍵演算部910に対して演算の実行を指令するとともに、選択指令信号によりワーク鍵選択部103に対してワーク鍵演算部910により生成したワーク鍵を選択するよう指令する。
また、PID比較部121から特定のパケットIDに合致するとしたパケット判定情報が通知され、更新検出部120から鍵の更新なしとする鍵更新情報が通知されたとき、ワーク鍵制御部123は、選択指令信号によりワーク鍵選択部103に対してワーク鍵蓄積部102に蓄積したワーク鍵を選択するよう指令する。さらに、ワーク鍵制御部123は、演算指令信号によりワーク鍵演算部910に対して演算の停止を指令する。なお、このとき、ワーク鍵制御部123が、ワーク鍵演算部910の演算の停止とともに、ワーク鍵演算部910を構成するフリップフロップ回路へのクロック供給の停止や、ワーク鍵演算部910へ供給する電源電圧を下げたり、あるいは停止するなどの制御をも行なうようにしてもよい。また、ワーク鍵演算部910のみの停止に代えて、さらに、ワーク鍵制御部123が、鍵スケジュール手段91全体に対して、動作を停止させたり、あるいはクロック供給の停止などの制御を行なうようにしてもよい。
また、PID抽出部921から特定のパケットIDに合致するとしたパケット判定情報が通知され、更新検出部120から鍵の更新ありとする鍵更新情報が通知されたとき、ワーク鍵制御部123は、まず、演算指令信号によりワーク鍵演算部910に対して演算の実行を指令する。さらに、ワーク鍵制御部123は、蓄積指令信号によりワーク鍵蓄積部102に対してワーク鍵演算部910により生成したワーク鍵の蓄積を指令する。さらに、ワーク鍵制御部123は、選択指令信号によりワーク鍵選択部103に対してワーク鍵演算部910により生成したワーク鍵の選択を指令する。
図8は、上述したようにワーク鍵制御部123が実行する各制御の一例を示す図である。図8では、PID記憶部122に記憶した特定のパケットIDが、「PIDa」、および「PIDb」とした一例を示している。
また、図9は、上述したワーク鍵制御部123が実行する各制御の一例をタイミングチャートとして示した図である。なお、図9においても、図8と同様に、PID記憶部122に記憶した特定のパケットIDが、「PIDa」、および「PIDb」とした一例を示している。図9の(a)は、ストリーム入力端子901に供給されるストリームの各パケットを示している。図9の(a)では、「PID0」、「PID1」、「PIDa」、および「PIDb」のパケットIDで識別される暗号化パケットが順次ストリーム入力端子901に供給される一例を示している。また、図9の(b)は、ストリーム入力端子901に供給された各暗号化パケットのSCビットの一例を示している。図9の(b)で示すように、ストリームにおいて一定期間毎に偶数鍵と奇数鍵とによるスクランブル処理が交互に繰り返されており、SCビットも、それに同期して偶数鍵を示す「10」と奇数鍵を示す「11」とが交互に繰り返される。また、図9の(c)は、ワーク鍵制御部123からの演算指令信号、図9の(d)は、ワーク鍵制御部123からの蓄積指令信号、図9の(e)は、ワーク鍵制御部123からの選択指令信号のタイミングを示している。
例えば、図9において、「PID0」の暗号化パケット300は、PID記憶部122に記憶された特定のパケットIDではないため、演算指令信号によりワーク鍵演算部910による演算が実行され、ワーク鍵が生成される。さらに、この生成されたワーク鍵がデスクランブラ900に供給される。
次に供給される「PIDa」の暗号化パケット301は、PID記憶部122に記憶されたパケットIDで特定されるパケットである。また、前回の「PIDa」である暗号化パケット299のSCビットと暗号化パケット301のSCビットとは異なっている。このため、演算指令信号によりワーク鍵演算部910による演算が実行され、ワーク鍵が生成される。さらに、生成されたワーク鍵は、蓄積指令信号によりワーク鍵蓄積部102に蓄積されるとともに、この生成されたワーク鍵がデスクランブラ900に供給される。
次に供給される「PIDa」の暗号化パケット302も、PID記憶部122に記憶されたパケットIDで特定されるパケットである。よって、前回の「PIDa」である暗号化パケット301のSCビットと今回の暗号化パケット302のSCビットとは同一である。このため、演算指令信号によりワーク鍵演算部910による演算の停止が指令される。また、選択指令信号により、ワーク鍵蓄積部102に蓄積されたワーク鍵が選択され、この選択されたワーク鍵がデスクランブラ900に供給される。
以上のように、ワーク鍵制御部123による制御に基づき、ワーク鍵演算部910により生成されたワーク鍵、あるいはワーク鍵蓄積部102に蓄積されたワーク鍵がワーク鍵選択部103により選択され、選択されたワーク鍵がデスクランブラ900に供給される。デスクランブラ900は、ワーク鍵選択部103から供給されたワーク鍵を用いて暗号化パケットに格納された暗号化データのデスクランブル処理を行なうことで、暗号化データの復号化を行なう。
以上、本実施の形態1における復号化処理装置は、PID記憶部122から特定されるパケットIDで識別される暗号化パケットに対して、スクランブルの鍵が更新されない期間は、鍵スケジュール手段91によるワーク鍵の演算処理を停止させる。これにより、ワーク鍵演算部910が演算処理を実行することで生じる消費電力を抑制することが可能となる。また、ワーク鍵蓄積部102に蓄積するワーク鍵を、特定のパケットIDのみに制限することで、ワーク鍵を蓄積する記憶素子数を削減でき、ハードウエアの規模の増加をも抑制することが可能となる。また、特定のパケットIDとして、例えば受信頻度が高いパケットIDを設定することで、鍵スケジュール手段91によるワーク鍵演算処理を停止させる頻度も高くすることができ、消費電力の抑制効果をより高めることが可能となる。さらに、本実施の形態1における復号化処理装置をLSIに適用することで、デジタル放送の受信を対象とした機器等の低消費電力化や小型化を図ることが可能となる。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2における復号化処理装置のブロック図である。本実施の形態2における復号化処理装置は、供給されたストリーム中の受信頻度が高いパケットIDを特定のパケットIDとして、PID記憶部122に設定することを特徴とする。なお、図10において、図1と同一の符号を付した構成要素は同一の機能を有しており、これらについては説明を省略する。
図10において、受信頻度計測部220は、ストリームに含まれるパケットの個数をパケットIDごとに計測する受信頻度計測手段である。受信頻度計測部220は、例えばパケットID毎のパケット数を計測するパケットカウンタを有し、ストリーム入力端子901に供給される各パケットに対して、パケットID毎に受信した頻度を計測する。受信頻度計測部220には、PID抽出部921により抽出されたパケットIDが通知される。受信頻度計測部220は、パケットIDが通知されると、そのパケットIDに対応するパケットカウンタのカウント数を一つ増加させる。受信頻度計測部220は、このような処理をパケット毎に順次実行する。これにより、受信頻度計測部220の各パケットカウンタには、パケットID毎の受信頻度を計測した結果が記録される。すなわち、受信頻度計測部220の各パケットカウンタのカウント数を確認することで、例えば、受信頻度の高いパケットIDを検出できる。受信頻度計測部220は、パケットID毎のカウント数をPID設定部221に通知する。
PID設定部221は、受信頻度計測部220により計測したパケットIDごとのパケットの個数に基づき、個数の多い順番に所定の個数個のパケットIDを抽出し、抽出した所定の個数個のパケットIDを、特定のパケットIDとする特定パケット識別情報設定手段である。PID設定部221は、受信頻度計測部220から通知されたパケットID毎のカウント数から、受信頻度の高い順に所定の個数個のパケットIDを検出する。すなわち、PID設定部221は、まずパケットID毎のカウント数をそれぞれ比較する。次に、PID設定部221は、カウント数の多い順にパケットIDの順位付けを行なう。さらに、PID設定部221は、順位付けされたパケットIDの中から、カウント数の多い順に所定の個数分のパケットIDを抽出する。すなわち、PID設定部221は、カウント数の多いIDパケットほど受信頻度が高いとし、受信頻度の高い順に所定の個数個のパケットIDを抽出する。また、PID設定部221は、抽出した所定の個数分のパケットIDをPID記憶部122に設定する。これにより、PID記憶部122には、受信頻度の高い所定の個数分のパケットIDが記憶される。また、PID比較部121は、ストリーム入力端子901に供給される暗号化パケットが、受信頻度の高いパケットIDで識別されるパケットに合致するかどうかを判定し、判定結果をパケット判定情報としてワーク鍵制御部123に通知する。図10では、PID記憶部122に記憶する所定の個数分として2個とし、「PIDx」、および「PIDy」であるパケットIDの受信頻度が高い場合の一例を示している。
以上のような本実施の形態2における復号化処理装置の構成において、まず、ワーク鍵制御部123は、PID比較部121から受信頻度の高いパケットIDに合致しないとしたパケット判定情報が通知されたとき、演算指令信号によりワーク鍵演算部910に対して演算の実行を指令するとともに、選択指令信号によりワーク鍵選択部103に対してワーク鍵演算部910により生成したワーク鍵を選択するよう指令する。
また、PID比較部121から受信頻度の高いパケットIDに合致するとしたパケット判定情報が通知され、更新検出部120から鍵の更新なしとする鍵更新情報が通知されたとき、ワーク鍵制御部123は、選択指令信号によりワーク鍵選択部103に対してワーク鍵蓄積部102に蓄積したワーク鍵を選択するよう指令する。さらに、ワーク鍵制御部123は、演算指令信号によりワーク鍵演算部910に対して演算の停止を指令する。なお、このとき、実施の形態1と同様に、ワーク鍵制御部123が、ワーク鍵演算部910の演算の停止とともに、ワーク鍵演算部910を構成するフリップフロップ回路へのクロック供給の停止の制御、あるいは、ワーク鍵演算部910のみの停止に代えて、さらに、鍵スケジュール手段91全体に対しての動作の停止やクロック供給の停止などの制御を行なうようにしてもよい。
また、PID抽出部921から受信頻度の高いパケットIDに合致するとしたパケット判定情報が通知され、更新検出部120から鍵の更新ありとする鍵更新情報が通知されたとき、ワーク鍵制御部123は、まず、演算指令信号によりワーク鍵演算部910に対して演算の実行を指令する。さらに、ワーク鍵制御部123は、蓄積指令信号によりワーク鍵蓄積部102に対してワーク鍵演算部910により生成したワーク鍵の蓄積を指令する。さらに、ワーク鍵制御部123は、選択指令信号によりワーク鍵選択部103に対してワーク鍵演算部910により生成したワーク鍵の選択を指令する。
以上のように、ワーク鍵制御部123による制御に基づき、ワーク鍵演算部910により生成されたワーク鍵、あるいはワーク鍵蓄積部102に蓄積されたワーク鍵がワーク鍵選択部103により選択され、選択されたワーク鍵がデスクランブラ900に供給される。デスクランブラ900は、ワーク鍵選択部103から供給されたワーク鍵を用いて暗号化パケットに格納された暗号化データのデスクランブル処理を行なうことで、暗号化データの復号化を行なう。
以上、本実施の形態2における復号化処理装置は、受信頻度の高いパケットIDにより識別される暗号化パケットに対して、スクランブルの鍵が更新されない期間は、鍵スケジュール手段91によるワーク鍵の演算処理を停止させる。これにより、鍵スケジュール手段91によるワーク鍵演算処理の停止頻度をより高め、ワーク鍵演算部910が演算処理を実行することで生じる消費電力をより抑制することが可能となる。また、ワーク鍵蓄積部102に蓄積するワーク鍵を、受信頻度の高いパケットIDのみに制限することで、ワーク鍵を蓄積する記憶素子数を削減でき、ハードウエアの規模の増加をも抑制することが可能となる。さらに、本実施の形態2における復号化処理装置をLSIに適用することで、デジタル放送の受信を対象とした機器等の低消費電力化や小型化を図ることが可能となる。
なお、実施の形態1、および実施の形態2では、ストリーム入力端子901にパケッタイズドエレメンタリストリームが供給される一例を挙げて説明したが、暗号化データを格納したTSパケットを含むトランスポートストリームを供給するような形態であってもよい。
また、実施の形態1、および実施の形態2では、機能ブロックによる構成を例に挙げて説明したが、これらの機能を手順に応じて実行する復号化処理方法によっても実現可能である。すなわち、例えば、これらの機能を実現するプログラムをメモリに記憶させ、このプログラムに従ってCPU11を実行させることで同様の効果を得ることができる。また、図1や図10で示した各部の中で一部の機能をプログラムに従ってCPU11を実行させることで実現してもよく、全部の機能をプログラムに従ってCPU11を実行させることで実現してもよい。例えば、図3で示した各ステップをプログラムとしてメモリに記憶させ、CPU11がそのプログラムに従って実行することにより、ワーク鍵制御部123と同様の機能を得ることができる。また、プログラムを実行させるのは、CPU11に代えて、他のCPU、あるいはプロセッサであってもよい。
また、実施の形態1、および実施の形態2では、デジタル放送を受信する受信装置に本復号化処理装置を利用した例を挙げて説明したが、モニタやスピーカなど一体化しないセットトップボックスや、テレビジョン放送、あるいはインターネット放送などの受信機能を有したパーソナルコンピュータや、DVD、メモリカード、ビデオテープなどの記憶媒体からの再生あるいは記録再生を目的としたDVDレコーダ、DVDデコーダ、メモリカードレコーダ、ビデオテープレコーダや、持ち運び可能で、例えば地上波デジタル放送を対象としたような、携帯端末、地上波デジタル放送受信機能を備えた携帯電話などにも本復号化処理装置を利用することができる。
また、以上の説明では、暗号化パケットの暗号化データを復号化する例で説明したが、逆に、非暗号化パケットのデータを暗号化する場合も同様に実施可能である。すなわち、ストリーム入力端子901には、非暗号化パケットのみで構成されるストリームを供給し、本実施の形態1、あるいは本実施の形態2と同様に、ワーク鍵制御部123により鍵スケジュール手段91のワーク鍵の演算を適応的に制御しながらワーク鍵を生成し、本実施の形態1、あるいは本実施の形態2のデスクランブラ900に代えて、ワーク鍵を用いたスクランブル処理を行なうことで、暗号化処理装置、あるいは暗号化処理方法が実現可能である。
本発明に係る復号化処理装置、および復号化処理方法によれば、鍵スケジュール手段によるワーク鍵の演算処理を適応的に停止できるとともに、ワーク鍵を蓄積するための記憶素子数も削減することが可能となり、それによって、暗号化データに対する復号化処理を実現するハードウエアの低消費電力化や小型化を図ることができる。このため、発明に係る復号化処理装置、および復号化処理方法は、電子機器等において、暗号化パケットを含むストリームからそのスクランブルを解除するデスクランブル装置等として有用であり、特に、移動体端末等、低消費電力化や小型化が重要となる電子機器等に有用である。
本発明の実施の形態1における復号化処理装置のブロック図 本発明の実施の形態1における復号化処理装置を用いた受信装置の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態1におけるワーク鍵制御部の処理手順を示すフローチャート トランスポートパケットの構成図 トランスポートスクランブル制御ビット(SCビット)の内容の一例を示す図 データ鍵選択部の選択データ鍵を示す図 更新検出部の検出結果を示した図 本発明の実施の形態1におけるワーク鍵制御部の各制御を示す図 本発明の実施の形態1におけるワーク鍵制御部からの各指令信号のタイミングを示す図 本発明の実施の形態2における復号化処理装置のブロック図 従来の復号化処理装置のブロック図 従来の他の復号化処理装置のブロック図
符号の説明
10 デスクランブル処理部
11 CPU
20 受信部
21 TSパケット処理部
22 ICカード
24 ユーザ入力部
25 PES処理部
26 音声デコーダ
27 映像デコーダ
28 スピーカ
29 モニタ
30 コンテンツ蓄積部
91 鍵スケジュール手段
102,932 ワーク鍵蓄積部
103,933 ワーク鍵選択部
120 更新検出部
121 PID比較部
122 PID記憶部
123 ワーク鍵制御部
131 PID記憶設定入力端子
220 受信頻度計測部
221 PID設定部
800 トランスポートスクランブル制御ビット(SCビット)
801 シンクバイト
803 パケット識別情報(パケットID)
805 ペイロード、アダプテーション・フィールド
810 ヘッダ部
820 データ部
900 デスクランブラ
901 ストリーム入力端子
902 デスクランブル出力端子
910 ワーク鍵演算部
912 データ鍵蓄積部
913 データ鍵選択部
919 システム鍵蓄積部
920 SCビット抽出部
921 PID抽出部
931 データ鍵選択制御入力端子

Claims (13)

  1. パケット識別情報により区分されるパケットにより構成され、前記区分ごとに異なり、かつ定期的に更新される暗号化鍵を用いて暗号化されたデータを格納したパケットを含むストリームに対して、前記暗号化に対応した復号化処理を行なう復号化処理装置であって、
    前記暗号化されたデータを復号化するためのワーク鍵を生成する鍵スケジュール手段と、
    前記鍵スケジュール手段により生成されるワーク鍵から、特定のパケット識別情報に対応するワーク鍵のみを抽出し、蓄積するワーク鍵蓄積部と、
    前記鍵スケジュール手段により生成されたワーク鍵と、前記ワーク鍵蓄積部に蓄積されたワーク鍵とから、前記暗号化されたデータの復号化に用いるワーク鍵を選択するワーク鍵選択部と、
    前記ワーク鍵選択部により選択されたワーク鍵を用いて、前記暗号化されたデータの復号化を行なう復号化手段と、
    前記ストリームに含まれる各パケットのパケット識別情報を抽出するパケット識別情報抽出手段と、
    前記パケット識別情報抽出手段により抽出したパケット識別情報が前記特定のパケット識別情報であるかどうかを判定するパケット判定手段と、
    前記ストリームに含まれる各パケットの前記暗号化に関する暗号化制御情報を抽出する暗号化情報抽出手段と、
    前記暗号化制御情報から前記暗号化鍵の更新を検出する鍵更新検出手段と、
    前記パケット判定手段の判定結果と、前記鍵更新検出手段の検出結果とに基づき、前記鍵スケジュール手段によるワーク鍵の生成、前記ワーク鍵蓄積部によるワーク鍵の蓄積、および前記ワーク鍵選択部によるワーク鍵の選択を制御するワーク鍵制御手段とを、
    備えたことを特徴とする復号化処理装置。
  2. 前記ストリームに含まれるパケットの個数をパケット識別情報ごとに計測する受信頻度計測手段と、
    前記受信頻度計測手段により計測したパケット識別情報ごとのパケットの個数に基づき、前記個数の多い順番に所定の個数個のパケット識別情報を抽出し、前記抽出した所定の個数個のパケット識別情報を、前記特定のパケット識別情報とする特定パケット識別情報設定手段とを、
    さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の復号化処理装置。
  3. 前記ワーク鍵制御手段は、
    前記パケット判定手段から、前記特定のパケット識別情報であるとする判定結果が通知されたとき、前記鍵更新検出手段からの暗号化鍵更新の検出結果に基づき、
    前記暗号化鍵の更新ありとする前記検出結果が通知されたときには、前記鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を実行し、前記ワーク鍵蓄積部が前記生成したワーク鍵の蓄積を実行し、前記ワーク鍵選択部が前記生成したワーク鍵、あるいは前記蓄積したワーク鍵の選択を実行するよう制御し、
    前記暗号化鍵の更新なしとする前記検出結果が通知されたときには、前記鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を停止し、前記ワーク鍵蓄積部がワーク鍵の蓄積を停止し、前記ワーク鍵選択部が前記蓄積したワーク鍵の選択を実行するよう制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の復号化処理装置。
  4. 前記ワーク鍵制御手段は、
    前記パケット判定手段から、前記特定のパケット識別情報ではないとする判定結果が通知されたとき、
    前記鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を実行し、前記ワーク鍵蓄積部がワーク鍵の蓄積を停止し、前記ワーク鍵選択部が前記生成したワーク鍵の選択を実行するよう制御することを特徴とする請求項3記載の復号化処理装置。
  5. 前記暗号化制御情報は、前記ストリームに含まれる各パケットのヘッダ部に記録され、前記暗号化に用いられた暗号化鍵の属性を示す情報を含めた情報であり、
    前記鍵更新検出手段は、前記暗号化鍵の属性の更新に対応して、前記暗号化鍵の更新を検出することを特徴とする請求項4記載の復号化処理装置。
  6. 前記暗号化されたデータを格納したパケットは、MULTI2方式に基づいたスクランブル方式により暗号化されたデータを格納したパケットであることを特徴とする請求項5記載の復号化処理装置。
  7. パケット識別情報により区分されるパケットにより構成され、前記区分ごとに異なり、かつ定期的に更新される暗号化鍵を用いてスクランブルされたデータを格納したパケットを含むストリームを受信し、前記スクランブルされたデータに対しては、前記スクランブルに対応するデスクランブル処理を行なうとともに、前記ストリームから元のデータを復元する受信装置であって、
    前記ストリームを受信する受信部と、
    前記受信したストリームからパケット単位にパケットを分離し、コンテンツデータを含むストリームを出力するパケット処理部と、
    前記パケット処理部から供給されたストリームに含まれるスクランブルされたデータのスクランブルを解除するデスクランブル処理部と、
    前記デスクランブル処理部から供給されたストリームに含まれるコンテンツデータを復元するデコーダ部と、
    受信装置に含まれる各部の制御、および処理を行なう制御手段とを具備し、
    前記デスクランブル処理部は、
    前記スクランブルされたデータをデスクランブルするためのワーク鍵を生成する鍵スケジュール手段と、
    前記鍵スケジュール手段により生成されるワーク鍵から、特定のパケット識別情報に対応するワーク鍵のみを抽出し、蓄積するワーク鍵蓄積部と、
    前記鍵スケジュール手段により生成されたワーク鍵と、前記ワーク鍵蓄積部に蓄積されたワーク鍵とから、前記スクランブルされたデータのデスクランブルに用いるワーク鍵を選択するワーク鍵選択部と、
    前記ワーク鍵選択部により選択されたワーク鍵を用いて、前記スクランブルされたデータのデスクランブルを行なうデスクランブラと、
    前記デスクランブル処理部に供給されたストリームに含まれる各パケットのパケット識別情報を抽出するパケット識別情報抽出手段と、
    前記パケット識別情報抽出手段により抽出したパケット識別情報が前記特定のパケット識別情報であるかどうかを判定するパケット判定手段と、
    前記デスクランブル処理部に供給されたストリームに含まれる各パケットの前記スクランブルに関するスクランブル制御情報を抽出するスクランブル情報抽出手段と、
    前記スクランブル制御情報から前記暗号化鍵の更新を検出する鍵更新検出手段と、
    前記パケット判定手段の判定結果と、前記鍵更新検出手段の検出結果とに基づき、前記鍵スケジュール手段によるワーク鍵の生成、前記ワーク鍵蓄積部によるワーク鍵の蓄積、および前記ワーク鍵選択部によるワーク鍵の選択を制御するワーク鍵制御手段とを備え、
    前記ワーク鍵制御手段は、
    前記パケット判定手段から、前記特定のパケット識別情報であるとする判定結果が通知されたとき、前記鍵更新検出手段からの暗号化鍵更新の検出結果に基づき、
    前記暗号化鍵の更新ありとする前記検出結果が通知されたときには、前記鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を実行し、前記ワーク鍵蓄積部が前記生成したワーク鍵の蓄積を実行し、前記ワーク鍵選択部が前記生成したワーク鍵、あるいは前記蓄積したワーク鍵の選択を実行するよう制御し、
    前記暗号化鍵の更新なしとする前記検出結果が通知されたときには、前記鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を停止し、前記ワーク鍵蓄積部がワーク鍵の蓄積を停止し、前記ワーク鍵選択部が前記蓄積したワーク鍵の選択を実行するよう制御し、
    前記パケット判定手段から、前記特定のパケット識別情報ではないとする判定結果が通知されたとき、
    前記鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を実行し、前記ワーク鍵蓄積部がワーク鍵の蓄積を停止し、前記ワーク鍵選択部が前記生成したワーク鍵の選択を実行するよう制御することを特徴とする受信装置。
  8. 前記ストリームに含まれるパケットの個数をパケット識別情報ごとに計測する受信頻度計測手段と、
    前記受信頻度計測手段により計測したパケット識別情報ごとのパケットの個数に基づき、前記個数の多い順番に所定の個数個のパケット識別情報を抽出し、前記抽出した所定の個数個のパケット識別情報を、前記特定のパケット識別情報とする特定パケット識別情報設定手段とを、
    さらに備えたことを特徴とする請求項7記載の受信装置。
  9. 前記スクランブルされたデータを格納したパケットは、MULTI2方式に基づきスクランブルされたデータを格納したパケットであり、
    前記スクランブル制御情報は、前記ストリームに含まれる各パケットのヘッダ部に設けられ、前記暗号化鍵が偶数鍵か奇数鍵かの区分を示す情報を含んだトランスポートスクランブル制御ビットの情報であり、
    前記鍵更新検出手段は、前記トランスポートスクランブル制御ビットの更新に対応して、前記暗号化鍵の更新を検出することを特徴とする請求項8記載の受信装置。
  10. パケット識別情報により区分されるパケットにより構成され、前記区分ごとに異なり、かつ定期的に更新される暗号化鍵を用いて暗号化されたデータを格納したパケットを含むストリームに対して、前記暗号化に対応した復号化処理を行なう復号化処理方法であって、
    前記ストリームに含まれる各パケットのパケット識別情報を抽出するステップと、
    前記抽出したパケット識別情報が特定のパケット識別情報であるかどうかを判定するステップと、
    前記抽出したパケット識別情報が特定のパケット識別情報ではないと判定したとき、前記暗号化されたデータを復号化するためのワーク鍵を生成するステップと、
    前記抽出したパケット識別情報が特定のパケット識別情報であると判定したとき、前記ストリームに含まれる各パケットの前記暗号化に関する暗号化制御情報を抽出し、前記暗号化制御情報から前記暗号化鍵の更新を検出するステップと、
    前記暗号化制御情報から前記暗号化鍵の更新を検出したとき、前記暗号化されたデータを復号化するためのワーク鍵を生成し、前記生成したワーク鍵を蓄積するステップと、
    前記ワーク鍵を生成したときは、前記生成したワーク鍵を選択し、前記ワーク鍵を生成しないときは、前記蓄積したワーク鍵を選択するステップと、
    前記選択されたワーク鍵を用いて、前記暗号化されたデータの復号化を行なうステップとを、
    備えたことを特徴とする復号化処理方法。
  11. 前記ストリームに含まれるパケットの個数をパケット識別情報ごとに計測するステップと、
    前記計測したパケット識別情報ごとのパケットの個数に基づき、前記個数の多い順番に所定の個数個のパケット識別情報を抽出し、前記抽出した所定の個数個のパケット識別情報を、前記特定のパケット識別情報とするステップとを、
    さらに備えたことを特徴とする請求項10記載の復号化処理方法。
  12. パケット識別情報により区分されるパケットに対して、前記区分ごとに異なり、かつ定期的に更新するワーク鍵を用いて前記パケットに格納したデータを暗号化する暗号化処理装置であって、
    前記パケットに格納したデータを暗号化するためのワーク鍵を生成する鍵スケジュール手段と、
    前記鍵スケジュール手段により生成されるワーク鍵から、特定のパケット識別情報に対応するワーク鍵のみを抽出し、蓄積するワーク鍵蓄積部と、
    前記鍵スケジュール手段により生成されたワーク鍵と、前記ワーク鍵蓄積部に蓄積されたワーク鍵とから、前記パケットに格納したデータの暗号化に用いるワーク鍵を選択するワーク鍵選択部と、
    前記ワーク鍵選択部により選択されたワーク鍵を用いて、前記パケットに格納したデータの暗号化を行なう暗号化手段と、
    前記パケットのパケット識別情報を抽出するパケット識別情報抽出手段と、
    前記パケット識別情報抽出手段により抽出したパケット識別情報が前記特定のパケット識別情報であるかどうかを判定するパケット判定手段と、
    前記パケットに含まれる前記暗号化に関する暗号化制御情報を抽出する暗号化情報抽出手段と、
    前記暗号化制御情報から前記ワーク鍵の更新指令を検出する鍵更新検出手段と、
    前記パケット判定手段の判定結果と、前記鍵更新検出手段の検出結果とに基づき、前記鍵スケジュール手段によるワーク鍵の生成、前記ワーク鍵蓄積部によるワーク鍵の蓄積、および前記ワーク鍵選択部によるワーク鍵の選択を制御するワーク鍵制御手段とを備え、
    前記ワーク鍵制御手段は、
    前記パケット判定手段から、前記特定のパケット識別情報であるとする判定結果が通知されたとき、前記鍵更新検出手段からのワーク鍵更新指令の検出結果に基づき、
    ワーク鍵の更新指令ありとする前記検出結果が通知されたときには、前記鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を実行し、前記ワーク鍵蓄積部が前記生成したワーク鍵の蓄積を実行し、前記ワーク鍵選択部が前記生成したワーク鍵、あるいは前記蓄積したワーク鍵の選択を実行するよう制御し、
    ワーク鍵の更新指令なしとする前記検出結果が通知されたときには、前記鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を停止し、前記ワーク鍵蓄積部がワーク鍵の蓄積を停止し、前記ワーク鍵選択部が前記蓄積したワーク鍵の選択を実行するよう制御し、
    前記パケット判定手段から、前記特定のパケット識別情報ではないとする判定結果が通知されたとき、
    前記鍵スケジュール手段がワーク鍵の生成を実行し、前記ワーク鍵蓄積部がワーク鍵の蓄積を停止し、前記ワーク鍵選択部が前記生成したワーク鍵の選択を実行するよう制御することを特徴とする暗号化処理装置。
  13. パケット識別情報により区分されるパケットに対して、前記区分ごとに異なり、かつ定期的に更新するワーク鍵を用いて前記パケットに格納したデータを暗号化する暗号化処理方法であって、
    前記パケットのパケット識別情報を抽出するステップと、
    前記抽出したパケット識別情報が特定のパケット識別情報であるかどうかを判定するステップと、
    前記抽出したパケット識別情報が特定のパケット識別情報ではないと判定したとき、前記パケットに格納したデータを暗号化するためのワーク鍵を生成するステップと、
    前記抽出したパケット識別情報が特定のパケット識別情報であると判定したとき、前記暗号化に関する暗号化制御情報を抽出し、前記暗号化制御情報から前記ワーク鍵の更新指令を検出するステップと、
    前記暗号化制御情報から前記ワーク鍵の更新指令を検出したとき、前記パケットに格納したデータを暗号化するためのワーク鍵を生成し、前記生成したワーク鍵を蓄積するステップと、
    前記ワーク鍵を生成したときは、前記生成したワーク鍵を選択し、前記ワーク鍵を生成しないときは、前記蓄積したワーク鍵を選択するステップと、
    前記選択されたワーク鍵を用いて、前記パケットに格納したデータの暗号化を行なうステップとを、
    備えたことを特徴とする暗号化処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1909450B (zh) * 2005-08-04 2011-02-09 索尼株式会社 用于处理信息的方法和设备
JP2012520649A (ja) * 2009-03-16 2012-09-06 イルデト・ベー・フェー 受信機への制御語(controlword)の提供
JP2015139008A (ja) * 2014-01-20 2015-07-30 日本放送協会 暗号化装置、復号装置、暗号化プログラム、および復号プログラム

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