JP2005135773A - コントロ−ラ操作部構造 - Google Patents

Abstract

【課題】トップフ−プおよびスペ−サにおけるスイッチ装着部およびスイッチ駆動部等を高い位置精度をもって作製し、確実かつ良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させる。
【解決手段】トップラバ−４とトップフ−プ３との間に設けたスペ−サ５ａ，５ｂにはボス部７ａ，７ｂを突設し、トップフ−プ３の平板部３ａにはトップラバ−４の叩き操作に応じたボス部７ａ，７ｂの移動を案内する案内孔８ａ，８ｂを形成するとともに案内孔８ａ，８ｂには高耐摩耗性樹脂で作製したブッシュ１０を組込むことにより、トップフ−プ３およびスペ−サ５ａ，５ｂにおけるスイッチ装着部９ａ，９ｂおよびスイッチ駆動部６ａ，６ｂ等を高い位置精度をもって作製する。
【選択図】図１

Description

本発明は、コントロ−ラ操作部構造に関するものであり、特に、トップフ−プおよびスペ−サを高い寸法精度をもって作製することにより、確実かつ良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させることができるコントロ−ラ操作部構造に関するものである。

従来、太鼓を模したゲ−ムコントロ−ラの操作部として、次のような構造のものが知られている。このゲ−ムコントロ−ラの操作部は、スイッチおよび該スイッチを操作可能にする構造として、下部側からスイッチ収納部、スイッチ位置固定部材、スペ−サおよび上面シ−ト材を備えている。前記スイッチは、頭部が出没可能な構造を有し、没入状態でオン信号を出力する。前記スイッチ収納部は、円形容器で、内部にスイッチの基部および所要の配線を収納している。前記スイッチ位置固定部材は、円板状を有し、中心およびその周囲に同心状に複数の孔が形成されており、これらの孔にスイッチが固定されている。前記スペ−サは、所要厚さを有する円板で、スイッチ位置固定部材の孔と対応する位置に孔が形成されており、上記スイッチ位置固定部材とともにスイッチ収納部の上面にビス止め固定されている。スイッチ位置固定部材に固定されたスイッチはスペ−サの上面から頭部ないしはその一部が突出する高さに設定されている。前記上面シ−ト材はプレ−ヤの手のひらによる叩き面となるもので、弾性を有する円形の樹脂材料で作製されている。そして、この上面シ−ト材の叩き操作で、スペ−サの上面から突出しているスイッチの頭部を没入させることにより、そのスイッチからオン信号が出力される。

また、前記上面シ−ト材の表面には、３つの領域を視認可能にするべく境界線が表記されている。これら３つの各領域には、それぞれ複数個のスイッチが含まれるように構成されている。これら各領域における複数個のスイッチは、それぞれ並列接続されており、出力端側で１本の信号線とすることで、１つの領域内のいずれのスイッチがオンしても、もしくは複数のスイッチが同時にオンしても、出力端からは１つのスイッチ動作信号が出力されるように構成されている（例えば、特許文献１参照）。
特開２００２−２３９２３３号公報（第４〜５頁、図２）。

上記特許文献１に記載のゲ−ムコントロ−ラの操作部では、スペ−サは、スイッチ収納部の上面に固定され、上面シ−ト材の叩き操作で、スペ−サの上面から突出しているスイッチの頭部を没入させることにより、そのスイッチをオン動作させるようにしている。また、３つの各領域における複数個のスイッチは、いずれのスイッチがオンしても、もしくは複数のスイッチが同時にオンしても、１つの領域からは１つのオン動作信号を出力させるようにしている。

このような従来技術に対し、上面シ−ト材の叩き操作で、１つの領域における複数のスイッチを、より確実に動作させるためには、スペ−サを上面シ−ト材の叩き操作に応じてスイッチ側に向けて移動するように構成し、そのスペ−サに設けたスイッチ駆動部で複数のスイッチを同時に駆動するように構成することが考えられる。このような構成をとる場合、例えば移動するスペ−サ側にボス部を突設し、固定側であるスイッチ位置固定部材には前記ボス部を摺動案内する案内孔を設けてスペ−サ側と固定側との間に案内手段を設けると、スペ−サを上面シ−ト材の叩き操作に応じて、スム−ズにスイッチ側に向けて移動させることができる。

ところで、操作部の構成部材である前記スペ−サやスイッチ位置固定部材等は、樹脂成形により作製されるのが一般的である。また、上面シ−ト材の叩き操作毎にボス部が摺動する案内孔は、通常、高い耐摩耗性樹脂であるナイロン等を使用する。しかしながら、この高い耐摩耗性樹脂であるナイロン等は、高い機械的強度の樹脂に比べて、成形の際の収縮率および吸水性が大きい。このため、一方のスペ−サを高い機械的強度をもつ樹脂の成形により作製し、他方の案内孔が形成されるスイッチ位置固定部材等は、その全体を高い耐摩耗性樹脂であるナイロン等の成形により作製すると、スイッチ位置固定部材等の寸法に大きなばらつきが発生して、スイッチ固定用孔等の位置精度が劣化してしまう。その結果、良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させることが困難になる。

そこで、トップフ−プおよびスペ−サにおけるスイッチ装着部およびスイッチ駆動部等を高い位置精度をもって作製し、確実かつ良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。

本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項１記載の発明は、太鼓の胴部を模したたるハウジングの一端面に取付けられ、平板部にスイッチを装着するスイッチ装着部が形成されたトップフ−プと、該トップフ−プの上部に取付けられ、叩き操作を行う叩き面となるトップラバ−と、該トップラバ−と前記トップフ−プとの間に設けられ、前記トップラバ−の叩き操作に応じて前記スイッチを駆動するスイッチ駆動部が形成されたスペ−サとを有するコントロ−ラ操作部構造であって、前記スペ−サにはボス部を突設し、前記トップフ−プの平板部には前記トップラバ−の叩き操作に応じた前記ボス部の移動を案内する案内孔を形成するとともに該案内孔には高耐摩耗性樹脂で作製したブッシュを組込んでなるコントロ−ラ操作部構造を提供する。

この構成によれば、トップフ−プおよびスペ−サは、高い機械的強度をもつ樹脂の成形により作製されるのが一般的である。成形の際に収縮率等の問題が生じる高耐摩耗性樹脂は、別パ−ツとしてブッシュの部分のみに用いることで、トップフ−プおよびスペ−サは、成形の際に収縮率等の問題が生じることなく、スイッチ装着部およびスイッチ駆動部等を高い位置精度をもって作製することが可能となる。この結果、確実かつ良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させることが可能となる。

請求項２記載の発明は、上記高耐摩耗性樹脂は、ナイロンである請求項１記載のコントロ−ラ操作部構造を提供する。

この構成によれば、高耐摩耗性樹脂であるナイロンは、高機械的強度の樹脂に比べて高い寸法精度をもって成形するのが難しい。この高耐摩耗性樹脂であるナイロンを別パ−ツとしてブッシュの部分のみに用いることで、トップフ−プおよびスペ−サは、スイッチ装着部およびスイッチ駆動部等を高い位置精度をもって作製することが可能となる。また、ブッシュを滑り性が良好で耐摩耗性に富むナイロン製とすることで、一層良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させることが可能となる。

請求項３記載の発明は、上記ブッシュは、上記案内孔への掛止手段を備え、前記案内孔に対し着脱可能に構成してなる請求項１または２記載のコントロ−ラ操作部構造を提供する。

この構成によれば、ブッシュが損傷もしくは摩耗した場合において、容易取替え性が得られる。
請求項４記載の発明は、上記高耐摩耗性樹脂からなるブッシュと、高機械的強度樹脂からなる前記トップフ−プとを一体に成形してなる請求項１または２記載のコントロ−ラ操作部構造を提供する。

この構成によれば、ブッシュをトップフ−プと一体に成形して容易組立て性が得られるようにしても、高耐摩耗性樹脂をブッシュの部分のみに用いることで、トップフ−プおよびスペ−サは、スイッチ装着部およびスイッチ駆動部等を高い位置精度をもって作製することが可能となる。

請求項５記載の発明は、上記ボス部と上記ブッシュを組込んだ案内孔との組合わせからなる案内手段は、複数組設けてなる請求項１，２，３または４記載のコントロ−ラ操作部構造を提供する。

この構成によれば、複数組の案内手段により、トップラバ−の叩き操作方向に直交する方向へのスペ−サの動きを規制することができる。この結果、一層確実かつ良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させることが可能となる。

請求項６記載の発明は、上記トップラバ−には、上記叩き面を複数領域に分断する境界線を表記し、上記スペ−サは、前記複数領域に対応するように分割するとともに、上記案内手段は、分割された各領域に対してそれぞれ複数組を設けてなる請求項１，２，３，４または５記載のコントロ−ラ操作部構造を提供する。

この構成によれば、スペ−サを分割して、分割した各領域毎に個別のスイッチ動作信号を出力可能とした場合においても、トップラバ−の叩き操作方向に直交する方向への各スペ−サの動きを規制することができる。この結果、確実かつ良好な操作性をもって、各領域毎の個別のスイッチ動作信号を出力させることが可能となる。

請求項１記載の発明は、スペ−サにはボス部を突設し、トップフ−プの平板部にはトップラバ−の叩き操作に応じた前記ボス部の移動を案内する案内孔を形成するとともに該案内孔には高耐摩耗性樹脂で作製したブッシュを組込んだので、トップフ−プおよびスペ−サにおけるスイッチ装着部およびスイッチ駆動部等を高い位置精度をもって作製することができて、確実かつ良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させることができるという利点がある。

請求項２記載の発明は、上記高耐摩耗性樹脂は、ナイロンとしたので、上記請求項１記載の発明の効果に加えてさらに、ブッシュを高耐摩耗性とともに滑り性が良好なナイロン製とすることで、一層良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させることができるという利点がある。

請求項３記載の発明は、上記ブッシュは、上記案内孔への掛止手段を備え、前記案内孔に対し着脱可能に構成したので、上記請求項１または２記載の発明の効果に加えてさらに、ブッシュが損傷もしくは摩耗した場合において、容易に取替えることができるという利点がある。

請求項４記載の発明は、上記高耐摩耗性樹脂からなるブッシュと、高機械的強度樹脂からなる前記トップフ−プとを一体に成形したので、上記請求項１または２記載の発明の効果に加えてさらに、ブッシュをトップフ−プと一体に成形することで容易組立て性が得られるという利点がある。

請求項５記載の発明は、上記ボス部と上記ブッシュを組込んだ案内孔との組合わせからなる案内手段は、複数組設けたので、上記請求項１，２，３または４記載の発明の効果に加えてさらに、複数組の案内手段により、トップラバ−の叩き操作方向に直交する方向へのスペ−サの動きを規制することができて、一層確実かつ良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させることができるという利点がある。

請求項６記載の発明は、上記トップラバ−には、上記叩き面を複数領域に分断する境界線を表記し、上記スペ−サは、前記複数領域に対応するように分割するとともに、上記案内手段は、分割された各領域に対してそれぞれ複数組を設けたので、上記請求項１，２，３，４または５記載の発明の効果に加えてさらに、スペ−サを分割して、分割した各領域毎に個別のスイッチ動作信号を出力可能とした場合においても、トップラバ−の叩き操作方向に直交する方向への各スペ−サの動きを規制することができて、確実かつ良好な操作性をもって、各領域毎の個別のスイッチ動作信号を出力させることができるという利点がある。

トップフ−プおよびスペ−サにおけるスイッチ装着部およびスイッチ駆動部等を高い位置精度をもって作製し、確実かつ良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させるという目的を、高機械的強度のＡＢＳ樹脂で作製したスペ−サにボス部を突設し、同じく高機械的強度のＡＢＳ樹脂で作製したトップフ−プの平板部にトップラバ−の叩き操作に応じた前記ボス部の移動を案内する案内孔を形成し、該案内孔には高耐摩耗性樹脂であるナイロンで作製したブッシュを組込むことにより実現した。

以下、本発明の実施例１を図面に従って詳述する。図１〜図３は、コントロ−ラ操作部構造の分解斜視図、側面図および底面図、図４は、たるハウジングの一端面に取付けられたコントロ−ラ操作部構造の外観斜視図、図５〜図７は、分割されたＡスペ−サの平面図、正面図および側面図、図８〜図１０は、分割されたＢスペ−サの平面図、正面図および側面図、図１１および図１２は、トップフ−プの平面図および斜視図、図１３〜図１５は、ブッシュの正面図、側面図および斜視図、図１６および図１７は、スイッチの平面図および断面図である。まず、本実施例に係るコントロ−ラ操作部構造の構成を説明する。図４に示すように、コントロ−ラ操作部構造１は、２個並設された太鼓の胴部を模した各たるハウジング２，２の一端面（図の上端面）に取付けられるもので、図１〜図３に示すように、トップフ−プ３と、該トップフ−プ３の上部に取付けられ、叩き操作を行う叩き面となるトップラバ−４と、該トップラバ−４と前記トップフ−プ３との間に設けられ、前記トップラバ−４の叩き操作に応じて前記トップフ−プ３側への動きが生じるスペ−サ５ａ，５ｂとを備えている。

各部材についての構成を説明すると、図１に示すように、前記トップラバ−４は、常温付近で顕著な弾性をもつエラストマ−である合成ゴムを用いて低高の円形冠状に形成されており、上面に表記された境界線４ｃにより、その叩き面がＡ領域４ａとＢ領域４ｂとの２個の領域に分断されている。低高円形冠状の周囲には、それぞれ縦断面がかぎ状の多数個の掛止め部４ｄ，４ｄ…が図の下方に向けて形成されている。トップラバ−４は、この多数個の掛止め部４ｄ，４ｄ…により、トップフ−プ３に対して着脱可能に構成されている。ここで、トップラバ−４は、上記のように、叩き面がＡ領域４ａとＢ領域４ｂとに分けられているので、トップフ−プ３に対して特定の対向状態で取付けることが必要である。この特定の対向状態を規定するため、多数個の掛止め部４ｄ，４ｄ…のうち、特定の掛止め部４ｄは、他の掛止め部よりも大きく形成されている。

図１に示すように、前記スペ−サは、高い機械的強度をもつＡＢＳ（Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)樹脂を用いて、やや中高の円板状に形成したものを、前記トップラバ−４における前記２個の分断領域に対応するように、Ａ領域スペ−サ（これをＡスペ−サという）５ａとＢ領域スペ−サ（これをＢスペ−サという）５ｂとの２個のスペ−サに分割した形状に形成されている。図５〜図７に示すように、Ａスペ−サ５ａの下面には、前記トップラバ−４の叩き操作に応じて後述するスイッチを駆動する２個のスイッチ駆動部６ａ，６ａ…が図のほぼ左右対称位置に突設され、また所要長さの３個のボス部７ａ，７ａ…が、ほぼ２等辺三角形の各頂点位置に突設されている。各ボス部７ａは、それぞれ弾力を有する３個のボス片に分割され、該３個のボス片の下端には、それぞれかぎ状片７ａａが形成されている。図８〜図１０に示すように、Ｂスペ−サ５ｂについても、その下面には、上記とほぼ同様の配設態様で、２個のスイッチ駆動部６ｂ，６ｂ…と、３個のボス部７ｂ，７ｂ…とが突設され、各ボス部７ｂの下端には、それぞれかぎ状片７ｂａが形成されている。

図１１および図１２に示すように、前記トップフ−プ３は、高い機械的強度をもつＡＢＳ樹脂を用いて環状体の内側に平板部３ａをもつ形状に形成されている。そして該平板部３ａにおける前記トップラバ−４のＡ領域４ａに対応した部位に、前記トップラバ−４のＡ領域４ａの叩き操作に応じた前記Ａスペ−サ５ａの各ボス部７ａ，７ａ…の移動を案内する３個の案内孔８ａ，８ａ…と、前記Ａスペ−サ５ａの各スイッチ駆動部６ａ，６ａ…で駆動される各スイッチを装着する２個のスイッチ装着部９ａ，９ａ…とが形成されている。前記平板部３ａにおける前記トップラバ−４のＢ領域４ｂに対応した部位にも、上記とほぼ同様に、前記Ｂスペ−サ５ｂの各ボス部７ｂ，７ｂ…の移動を案内する３個の案内孔８ｂ，８ｂ…と、前記Ｂスペ−サ５ｂの各スイッチ駆動部６ｂ，６ｂ…で駆動される各スイッチを装着する２個のスイッチ装着部９ｂ，９ｂ…とが形成されている。また、トップフ−プ３の周辺部には、トップラバ−４における多数個の掛止め部４ｄ，４ｄ…が掛止められる多数個の掛止め孔３ｂ，３ｂ…が形成されている。そして、該多数個の掛止め孔３ｂ，３ｂ…のうち、前記特定の掛止め部４ｄに対応した特定の掛止め孔３ｂは、他の掛止め孔よりも大きく開孔されている。

図１３〜図１５は、前記トップフ−プ３の平板部３ａに形成した前記各案内孔８ａ，８ａ…，８ｂ，８ｂ…に組み込むブッシュ１０を示している。該ブッシュ１０は、滑り性が良好で高耐摩耗性の樹脂であるナイロンを用いて円筒状に形成されている。そして、主体である円筒体の対向した両側部に、それぞれ弾力を備えたかぎ状の掛止め部１０ａと、図の底部から側方に張出した張出し部１０ｂとが形成され、この掛止め部１０ａおよび張出し部１０ｂにより、前記案内孔８ａ，８ａ…，８ｂ，８ｂ…への掛止手段が形成されている。ブッシュ１０は、この掛止手段により、前記案内孔８ａ，８ａ…，８ｂ，８ｂ…に対して着脱可能に構成されている。このブッシュ１０を、前記案内孔８ａ，８ａ…，８ｂ，８ｂ…に組み込む際は、図１に示すように、トップフ−プ３の下面側から、掛止め部１０ａの内方への撓みを利用して案内孔８ａ，８ａ…，８ｂ，８ｂ…に差し込む。所定量差し込まれると掛止め部１０ａの撓みが復帰することにより、その掛止め部１０ａと張出し部１０ｂとが案内孔８ａ，８ａ…，８ｂ，８ｂ…の上縁部と下縁部とにそれぞれ掛止められて、ブッシュ１０が案内孔８ａ，８ａ…，８ｂ，８ｂ…に固定される。

図１６および図１７は、前記トップフ−プ３の平板部３ａに形成した前記各スイッチ装着部９ａ，９ａ…，９ｂ，９ｂ…に装着するラバ−スイッチ１１を示している。該ラバ−スイッチ１１は、シリコンゴム製の円筒体部分を含む主体１１ａと、円筒体部分の下面に固着された導電ラバ−からなる可動接点１２ａと、可動接点１２ａに対向して配設された２個の固定接点１２ｂとで構成されている。ラバ−スイッチ１１は、主体１１ａの円筒体部分がスイッチ装着部９ａ，９ａ…，９ｂ，９ｂ…に嵌め込まれて固定され、この円筒体部分の上面がスイッチ駆動部６ａ，６ａ…，６ｂ，６ｂ…で押圧駆動されて、オン動作信号を出力する。

コントロ−ラ操作部構造１は、上述のような構成からなる各部材の組付けにより、構成されており、前記トップフ−プ３における案内孔８ａ，８ａ…にそれぞれ組み込まれた各ブッシュ１０に、Ａスペ−サ５ａにおける各ボス部７ａ，７ａ…を嵌入するとともに前記Ａスペ−サ５ａの下面と前記トップフ−プ３の平板部３ａとの間に図示省略のスプリングを縮設することにより、該スプリングの弾力と各ボス部７ａ，７ａ…におけるかぎ状片７ａａ，７ａａ…の案内孔８ａ，８ａ…下縁への掛け止め作用とにより、Ａスペ−サ５ａが前記トップフ−プ３上に、その平板部３ａと所定の間隔を保って弾力的に取付けられている。これと同様に、前記トップフ−プ３における案内孔８ｂ，８ｂ…にそれぞれ組み込まれた各ブッシュ１０に、Ｂスペ−サ５ｂにおける各ボス部７ｂ，７ｂ…を嵌入するとともに前記Ｂスペ−サ５ｂの下面と前記トップフ−プ３の平板部３ａとの間に図示省略のスプリングを縮設することにより、該スプリングの弾力と各ボス部７ｂ，７ｂ…におけるかぎ状片７ｂａ，７ｂａ…の案内孔８ｂ，８ｂ…下縁への掛け止め作用とにより、Ｂスペ−サ５ｂが前記トップフ−プ３上に、その平板部３ａと所定の間隔を保って弾力的に取付けられている。

Ａスペ−サ５ａおよびＢスペ−サ５ｂを前記トップフ−プ３上に取付け後、前記トップラバ−４の掛止め部４ｄ，４ｄ…を前記トップフ−プ３の掛止め孔３ｂ，３ｂ…にそれぞれ嵌入し、掛止めることにより、前記トップラバ−４が、Ａスペ−サ５ａおよびＢスペ−サ５ｂを覆うとともにトップフ−プ３に対して特定の対向状態となるように取付けられてコントロ−ラ操作部構造１が構成されている。この組付け構成において、各ボス部７ａ，７ａ…，７ｂ，７ｂ…のそれぞれとブッシュ１０を組込んだ各案内孔８ａ，８ａ…，８ｂ，８ｂ…のそれぞれとの組合わせからなる案内手段は、Ａ領域４ａおよびＢ領域４ｂの各領域に対し、それぞれ３組ずつ設けられることになる。

次に、上述のように構成されたコントロ−ラ操作部構造の作用を説明する。トップフ−プ３およびＡ、Ｂ両スペ−サ５ａ，５ｂは、高い機械的強度をもつＡＢＳ樹脂の成形により作製し、成形の際に収縮率等の問題が生じる高耐摩耗性樹脂であるナイロンは、別パ−ツとしてブッシュ１０の部分のみに用いることで、トップフ−プ３およびＡ、Ｂ両スペ−サ５ａ，５ｂは、成形の際に収縮率等の問題が生じることなく、スイッチ装着部９ａ，９ａ…，９ｂ，９ｂ…およびスイッチ駆動部６ａ，６ａ…，６ｂ，６ｂ…等を高い位置精度をもって作製することができる。また、各案内孔８ａ，８ａ…，８ｂ，８ｂ…には、それぞれナイロン製のブッシュ１０を組込むことで、滑り性が良好となる。さらに、Ａ領域４ａおよびＢ領域４ｂには、それぞれ３組ずつの案内手段を設けたことで、トップラバ−３の叩き操作方向に直交する方向への各スペ−サ５ａ，５ｂの動きを規制することができる。この結果、確実かつ良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させることが可能となる。

そして、トップラバ−４のＡ領域４ａにおいて叩き操作を行うと、Ａスペ−サ５ａが、各ボス部７ａ，７ａ…とブッシュ１０を組込んだ各案内孔８ａ，８ａ…との組合わせからなる案内手段に案内されて、トップフ−プ３側へ動き、Ａスペ−サ５ａにおけるスイッチ駆動部６ａ，６ａ…でトップフ−プ３上の各スイッチ装着部９ａ，９ａ…に装着された２個のラバ−スイッチ１１，１１…のうちの少なくともいずれかがオン動作して、Ａ領域４ａについてのオン動作信号が出力される。また、トップラバ−４のＢ領域４ｂにおいて叩き操作を行うと、Ｂスペ−サ５ｂが、各ボス部７ｂ，７ｂ…とブッシュ１０を組込んだ各案内孔８ｂ，８ｂ…との組合わせからなる案内手段に案内されて、トップフ−プ３側へ動き、Ｂスペ−サ５ｂにおけるスイッチ駆動部６ｂ，６ｂ…でトップフ−プ３上の各スイッチ装着部９ｂ，９ｂ…に装着された２個のラバ−スイッチ１１，１１…のうちの少なくともいずれかがオン動作して、Ｂ領域４ｂについてのオン動作信号が出力される。

上述したように、本実施例に係るコントロ−ラ操作部構造においては、トップフ−プ３およびＡ、Ｂ両スペ−サ５ａ，５ｂにおけるスイッチ装着部９ａ，９ａ…，９ｂ，９ｂ…およびスイッチ駆動部６ａ，６ａ…，６ｂ，６ｂ…等を高い位置精度をもって作製することができて、確実かつ良好な操作性をもってスイッチ動作信号を出力させることができる。また前記ブッシュ１０は、前記各案内孔８ａ，８ａ…，８ｂ，８ｂ…に対し着脱可能に構成したので、ブッシュ１０が損傷もしくは摩耗した場合において、容易に取替えることができる。

本実施例は、高耐摩耗性の樹脂であるナイロンからなる前記ブッシュ１０と、高い機械的強度をもつＡＢＳ樹脂からなる前記トップフ−プ３とを、いわゆる二色成形により一体に成形したものである。

本実施例においては、前記ブッシュ１０を前記トップフ−プ３と一体に成形することで、部品管理が容易になるとともに、コントロ−ラ操作部構造の容易組立て性が得られる。また、このように容易組立て性が得られるように構成しても、高耐摩耗性の樹脂であるナイロンを前記ブッシュ１０の部分のみに用いることで、前記トップフ−プ３およびＡ、Ｂ両スペ−サ５ａ，５ｂは、スイッチ装着部９ａ，９ａ…，９ｂ，９ｂ…およびスイッチ駆動部６ａ，６ａ…，６ｂ，６ｂ…等を高い位置精度をもって作製することができる。

なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。

図は本発明の実施例を示すものである。
コントロ−ラ操作部構造の分解斜視図。 コントロ−ラ操作部構造の側面図。 スイッチの装着を省略して示すコントローラ操作部構造の底面図。 たるハウジングの一端面に取付けられたコントローラ操作部構造の外観斜視 図。 分割されたＡスペ−サの平面図。 図５の正面図。 図５の側面図。 分割されたＢスペ−サの平面図。 図８の正面図。 図８の側面図。 トップフ−プの平面図。 トップフ−プの斜視図。 ブッシュの正面図。 図１３の側面図。 ブッシュの斜視図。 スイッチの平面図。 図１６中のＸ−Ｘ線に沿う断面図。

符号の説明

１ コントロ−ラ操作部構造
２ たるハウジング
３ トップフ−プ
４ トップラバ−
４ａ Ａ領域
４ｂ Ｂ領域
４ｃ 境界線
５ａ Ａスペ−サ
５ｂ Ｂスペ−サ
６ａ，６ｂ スイッチ駆動部
７ａ，７ｂ ボス部
８ａ，８ｂ 案内孔
９ａ，９ｂ スイッチ装着部
１０ ブッシュ
１０ａ 掛止め部（掛止手段）
１１ ラバ−スイッチ

Claims (6)

1. 太鼓の胴部を模したたるハウジングの一端面に取付けられ、平板部にスイッチを装着するスイッチ装着部が形成されたトップフ−プと、該トップフ−プの上部に取付けられ、叩き操作を行う叩き面となるトップラバ−と、該トップラバ−と前記トップフ−プとの間に設けられ、前記トップラバ−の叩き操作に応じて前記スイッチを駆動するスイッチ駆動部が形成されたスペ−サとを有するコントロ−ラ操作部構造であって、
   前記スペ−サにはボス部を突設し、前記トップフ−プの平板部には前記トップラバ−の叩き操作に応じた前記ボス部の移動を案内する案内孔を形成するとともに該案内孔には高耐摩耗性樹脂で作製したブッシュを組込んでなることを特徴とするコントロ−ラ操作部構造。
2. 上記高耐摩耗性樹脂は、ナイロンであることを特徴とする請求項１記載のコントロ−ラ操作部構造。
3. 上記ブッシュは、上記案内孔への掛止手段を備え、前記案内孔に対し着脱可能に構成してなることを特徴とする請求項１または２記載のコントロ−ラ操作部構造。
4. 上記高耐摩耗性樹脂からなるブッシュと、高機械的強度樹脂からなる前記トップフ−プとを一体に成形してなることを特徴とする請求項１または２記載のコントロ−ラ操作部構造。
5. 上記ボス部と上記ブッシュを組込んだ案内孔との組合わせからなる案内手段は、複数組設けてなることを特徴とする請求項１，２，３または４記載のコントロ−ラ操作部構造。
6. 上記トップラバ−には、上記叩き面を複数領域に分断する境界線を表記し、上記スペ−サは、前記複数領域に対応するように分割するとともに、上記案内手段は、分割された各領域に対してそれぞれ複数組を設けてなることを特徴とする請求項１，２，３，４または５記載のコントロ−ラ操作部構造。

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