JP2005135216A - プレゼンス情報データ交換方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】利用者が使う複数のプレゼンスサービスにわたって、プレゼンス情報の記述の違いを吸収し且つ信頼性のあるプレゼンス情報を提供し得るプレゼンス情報データ交換方法及び装置を提供する。
【構成】対象物の現在事象を記述するプレゼンス情報データを複数のシステム間で交換するプレゼンス情報データ交換方法であり、該複数のシステムのうちの少なくとも1つのシステムからプレゼンス情報データを受信し、該プレゼンス情報データに含まれる記述を標準記述法に従って標準記述に変換すると共に、該プレゼンス情報データの送信元のシステムの識別情報を加えた標準記述プレゼンス情報データに変換する。該標準記述プレゼンス情報データを該複数のシステムのうちの全てのシステム毎に対応する個別記述によるプレゼンス情報データに逆変換して、該システム毎に対応する個別記述のプレゼンス情報データを対応するシステムに各々送信する。本発明によるプレゼンス情報データ交換装置は、かかる方法を実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、特定の個人や自動車の現在位置の如き人や物等の対象物の現在事象を記述する多様なプレゼンス情報データを複数のシステム間で交換するプレゼンス情報データ交換方法及びシステムに関する。
ネットワークアプリケーションサービスにプレゼンス情報を導入し、利用者の状況に応じた最適なサービス及び機能を提供する新たな高付加価値サービスを提供するシステムが増加しつつある。
しかし、プレゼンス情報は、通常システム毎に独立に存在し他システムとの互換性がないために、個人のプレゼンスを常に最新にするにはそれぞれのシステム毎にプレゼンスを登録しなければならない。そこで、複数のプレゼンスサービス間でプレゼンス情報を交換することが求められる。
「プレゼンスサービス通信システム、及び、このシステムを用いるプレゼンス情報変換装置」と題する特許文献1は、2つのプレゼンスサービス間でプレゼンス情報を交換する方法を開示している。かかる開示の方法は、1つのプレゼンスサービスにおいて相手側のプレゼンスサービスにおけるプレゼンス情報の中から自分に必要なプレゼンス属性のみを使うことできるようにしている。例えば、1つのプレゼンスサービスは、プレゼンス情報のうちで相手側プレゼンスサービスが持っていない属性のプレゼンス情報を相手側プレゼンスサービスに送る際にはこれを消去し、反対に自分が持っていない属性のプレゼンス情報を受け取る際には空情報としてこれを受け取るようにしている。
特開2003−186775号公報
従って、従来の方法では、異なるプレゼンスサービス間のプレゼンス情報の違いを十全に吸収しているものではなく、たとえ他のプレゼンスサービスからのプレゼンス情報が得られたとしても十分な信頼性を期待することができないという問題があった。
本発明の目的は、利用者が使う複数のプレゼンスサービスにわたって、プレゼンス情報の記述の違いを吸収し且つ信頼性のあるプレゼンス情報を提供し得るプレゼンス情報交換方法及び装置を提供することである。
本発明によるプレゼンス情報データ交換方法は、対象物の現在事象を記述するプレゼンス情報データを複数のシステム間で交換するプレゼンス情報データ交換方法であり、該複数のシステムのうちの少なくとも1つのシステムからプレゼンス情報データを受信する受信ステップと、該プレゼンス情報データに含まれる記述を標準記述法に従って標準記述に変換すると共に、該プレゼンス情報データの送信元のシステムの識別情報を加えた標準記述プレゼンス情報データに変換する変換ステップと、該標準記述プレゼンス情報データを該複数のシステムのうちの全てのシステム毎に対応する個別記述によるプレゼンス情報データに逆変換する逆変換ステップと、該システム毎に対応する個別記述のプレゼンス情報データを対応するシステムに各々送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によるプレゼンス情報データ交換装置は、対象物の現在事象を記述するプレゼンス情報データを複数のシステム間で交換するプレゼンス情報データ交換装置であり、該複数のシステムのうちの少なくとも1つのシステムからプレゼンス情報データを受信する受信手段と、該プレゼンス情報データに含まれる記述を標準記述法に従って標準記述に変換すると共に、該プレゼンス情報データの送信元のシステムの識別情報を加えた標準記述プレゼンス情報データに変換する変換手段と、該標準記述プレゼンス情報データを該複数のシステムのうちの全てのシステム毎に対応する個別記述によるプレゼンス情報データに逆変換する逆変換手段と、該システム毎に対応する個別記述のプレゼンス情報データを対応するシステムに各々送信する送信手段とを含むことを特徴とする。
本発明によるプレゼンス情報データ交換方法及び装置によれば、プレゼンスサービスを各々提供する複数のシステム間のプレゼンス情報の記述を標準記述法に従った標準記述に変換する構成が与えられ、更にプレゼンス情報の信頼度を認識した上で該信頼度の低下に応じてプレゼンス情報を自動獲得する構成が与えられる。これにより利用者が使う複数のプレゼンスサービスにわたって、プレゼンス情報の記述の違いを吸収し且つ信頼性のあるプレゼンス情報を提供できる。
本発明の実施例について添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例であり、プレゼンスサーバ1を含む全体の構成を示している。ここで、本発明による方法及び装置を実現するプレゼンスサーバ1とプレゼンス情報を個別に管理しプレゼンスサービスを提供するシステム2、3、4が広域ネットワーク5を介して接続されている。例えば、システム2は、特定の個人にとって企業内のシステムであり当該個人が在籍中、会議中又は出張中の如きプレゼンス情報21が管理されている。更に、システム3は、例えば該個人にとって家庭内のシステムであり、該個人がパーソナルコンピュータを使用中でありネットワークとオンライン中であるとか又はチャット中であるとかのプレゼンス情報31が管理される。更に、システム4は、当該個人の地域活動又は趣味的活動の場の如きにおけるシステムであり、その場におけるプレゼンス情報41が管理される。広域ネットワーク5は、例えば、インターネットの如き広域において多数のシステムがアクセス可能なネットワークである。広域ネットワーク5とプレゼンスサーバ及びシステム2乃至4との接続におけるを通信方式は、例えばIP(Internet Protocol)ネットワークプロトコルにより実現され得る。これらの通信方式を介してプレゼンス情報21、31及び41の内容はプレゼンス情報データとしてプレゼンスサーバ1に送信される。プレゼンスサーバ1は、送信されたプレゼンス情報データに含まれる記述を標準記述法に従う標準記述プレゼンス情報データに変換してプレゼンス情報DB16に記憶保持する。
図2は、図1に示されるプレゼンスサーバ1の詳細の構成を示している。ここで、プレゼンスサーバは、メイン制御部11と、リクエスト送受信部12と、アタッチモジュール13a乃至13cと、語彙対応モジュール14と、プレゼンス自動獲得部15と、プレゼンスDB16と、語彙DB17と、行動予定DB18とを含む。プレゼンスサーバ1は、通常のコンピュータに実現され、基本的な制御プログラムを実行すると共に広域ネットワーク5の通信方式に適合する適切な通信制御プログラムを実行する機能を有する。プレゼンスDB16、語彙DB17及び行動予定DB18は、永続的に情報データの読出及び書込が可能な記憶媒体により実現され得る。
尚、本実施例においては、個別にプレゼンス情報を扱う3つのシステム2乃至4が例示されているが、本発明によるプレゼンス情報データ交換方法及び装置は、プレゼンスサービスをなす1つ以上複数のシステムを収容するをことを想定している。
プレゼンスサーバ1のメイン制御部11は、プレゼンス情報データに関わる全体の処理制御を司る機能を有し、システム2乃至4の登録機能、システム2乃至4の各々から受信されるプレゼンス情報データと行動予定データとを語彙対応モジュール14を用いて適切に標準記述に変換した後にプレゼンス情報DB16に記憶保存する機能と、該記憶保存されたプレゼンス情報データを各サーバ2乃至4個別の記述に語彙対応モジュール14を用いて逆変換する機能を有する。また、メイン制御部11は、利用者PCから直接にプレゼンス情報データを受信して,これをプレゼンス情報DB16に記憶保持又は更新する機能を有しても良い。
リクエスト送受信部12は、各システム2乃至4との間でプレゼンス情報データ又は行動予定データを送受信する機能と共に、各システム2乃至4に対してプレゼンス情報データの送信要求のための問い合わせメッセージを含む制御データの送信をメイン制御部11の指令に基づいてなす機能を有する。リクエスト送受信部12は、また、利用者のPCに対してプレゼンス情報入力を督促するメール送信機能又はWeb配信機能を有しても良い。
アタッチモジュール13a乃至13cは、リクエスト送受信部12が行う送受信において各システム2乃至4における個別の通信制御プロトコルに対応するための専用通信機能を提供する。かかる個別の通信制御プロトコルとしては、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、SIP(Session Initiation Protocol)、インスタントメッセージングおよびプレゼンスサービスを実現するためのSIPの拡張規定であるSIMPLE(SIP for Messaging and Presence Leveraging Extensions)、又はこれらのプロトコルの拡張規定を含む多様なプロトコルが想定される。従って、アタッチモジュール13a乃至13cは、通常、システム2乃至4の数に対応して個別に通信制御プロトコルを実現する複数のモジュールからなる。
語彙対応モジュール14は、語彙DB17を参照して標準記述のプレゼンス情報データと各システム2乃至4の各々毎の個別記述のプレゼンス情報データとの間の変換又は逆変換をメイン制御部11の指令に基づいて提供する。また、プレゼンス自動獲得部15は、プレゼンス情報の信頼度の指標となる状態変数を利用者毎に保持し、この状態変数の変化に応じてプレゼンス情報を自動的に獲得する機能を提供する。
プレゼンス情報DB16は、各利用者毎に複数のプレゼンス情報データを格納する。プレゼンス情報データの各々は、プレゼンスの対象となる利用者の識別子、プレゼンスの日付時刻、プレゼンスの記述を含む。プレゼンス情報データの各々は、各利用者識別子の各々に対応付けて格納することにより、かかる識別情報を指定することにより任意の時点で当該利用者の過去乃至最新のプレゼンス情報データを読み出しできるようする。
行動予定DB17は、利用者の行動予定データを格納する。行動予定の書式形式は、プレゼンス情報データの形式に準ずることにより、プレゼンス情報データが過去又は現在のプレゼンスを与える情報であるのに対比して未来に対して予測されるプレゼンス情報データとして格納される。
語彙DB18は、それぞれ接続するシステム2乃至3の各々における個別の記述方法における語彙の予約語と、プレゼンスサーバ1において管理され標準記述方法に従った標準記述によるプレゼンス情報データの語彙の予約語とを1対1に対応付けて格納する。これにより各システム2乃至4における個別の記述を含むプレゼンス情報データを標準記述方法に従った標準記述のプレゼンス情報データに変換することができる。語彙DB18には、また、ある予約語に対応するプレゼンスが発生した場合の当該利用者の所在を特定する所在情報が関連付けられても良い。該所在情報としては、例えば、システム2乃至4のシステム識別子である。この所作情報により、単にオンライン中又はオフライン中の如きプレゼンス情報だけでなく、どのシステムにおいてオフライン中であるの如きより詳細なプレゼンス情報を提供することができる。
図3は、プレゼンス情報DB16及び行動予定DB18のデータ構成例を示している。本図の例においては、プレゼンス情報DB16及び行動予定DB18を1つの表形式で一括して構成する1例を示している。例えば、1つのプレゼンス情報データは、利用者を特定する利用者識別子と、プレゼンス情報データとして更新されたものか、又は行動予定としての行動予定データか否かを示す区分と、当該利用者のプレゼンスを与える日付及び時刻情報と、標準記述の語彙により表されるプレゼンス情報の記述と、「サーバA」の如きシステム識別子を当該プレゼンスを与える利用者の所在情報として含む。
図4は、図2に示される語彙DB17の設定例が示されている。システム2乃至4の各々の識別子を与える識別子として「サーバA」、「サーバB」及び「サーバC」が設定され、対応してシステム2乃至4の各々において用いられる個別記述のプレゼンス情報データの語彙の予約語が設定される。例えば、識別子「サーバC」のシステムについて、「アウェイ」、「チャット中」の予約語が設定され、これに対応する標準記述のプレゼンス情報として「オフライン」及び「オンライン」か設定される。語彙DB17における語彙は、オフライン又はオンラインの如きプレゼンスに限られず会議中又は出張中の如き多様なプレゼンスを設定し得る。
図5は、図1に示されるプレゼンスサーバ1の処理手順を示している図である。以下、該処理手順について図2に示される構成要素を適宜参照して説明する。
先ず、プレゼンスサーバ1は、システム2乃至4の各々からシステム識別子、アタッチモジュール13a乃至13cの何れかを選択するシステムタイプ等のシステム登録情報と共に、好ましくは個別記述の語彙の予約語の情報を受信する(ステップS1)。これにより、システム2乃至4の登録を行い、各システムに適合するアタッチメントモジュールの選択する(ステップS2)。予約語を受信した場合はこれを語彙DB17に登録する。
次に、プレゼンスサーバ1は、利用者のプレゼンス情報の自動獲得をなす場合と行わない場合で処理を切り分ける(ステップS3)。もし自動獲得を行う場合には自動獲得部15の処理を行う(ステップS4)。これについては後述する。自動獲得部の処理を行わない場合には、プレゼンスサーバ1は、各サーバ2乃至4からのプレゼンス情報データを待ち受ける(ステップS5)。
各サーバ2乃至4の何れかからプレゼンス情報データがある場合(ステップS6)には、プレゼンスサーバ1は、このプレゼンス情報データを語彙対応モジュール14を用いて、標準記述のプレゼンス情報に変換し、プレゼンス情報DB16に格納する(ステップS7)。標準記述のプレゼンス情報には、個別のシステムにおいて用いられていたプレゼンス情報の語彙に対応する標準記述の語彙と共に、当該システムの識別子が利用者の所在を与える情報として含まれる。
次に、プレゼンスサーバ1は、該標準記述のプレゼンス情報をシステム2乃至4の全てのシステムにおける個別記述に逆変換する(ステップS8)。次いで、これら逆変換されたプレゼンス情報をシステム2乃至4の各々に対して送信することにより通知する。(ステップS10)。システム2乃至4の各々に通知されるプレゼンス情報データには、利用者の所在情報が含まれることから、システム2乃至4のどのシステムにおいても最新のプレゼンス更新に同期して利用者の精確なプレゼンスを捕捉することができる。
尚、利用者がプレゼンスサーバ1に対してプレゼンス情報を入力及び更新する形態も本発明の範囲内である。この場合には、利用者PC(図示せず)からプレゼンス情報がプレゼンスサーバ1に直接に入力され、利用者PCからは標準記述のプレゼンス情報を直接扱うことで語彙変換が必要がなくなる。
図6は、図5に示される能動的なプレゼンス情報の追跡を行う処理手順を示している。図5と同様に図1に示される構成要素を適宜参照して説明する。
先ず、プレゼンス自動獲得部15は、利用者から行動予定データを受け付ける(ステップS401)。プレゼンス自動獲得部15は、この行動予定データを当該利用者の個人識別子に対応付けて行動予定情報DBに格納する(ステップS402)。プレゼンス自動獲得部15は、この時点で当該利用者のプレゼンス情報の信頼度を「Understand」状態とする(ステップS403)。すなわち、当該利用者から直接に行動予定としてのプレゼンス情報の登録を受けたことでその信頼度が高いと判断する。尚、ステップS401乃至S403は、自動獲得処理の前処理に相当し常に繰り返す必要はなく定期的に行動予定データを受信する如く適宜に実行されても良い。
次に、プレゼンス自動獲得部15は、プレゼンス情報の信頼度の状態監視を時間と共に継続する(ステップS404)。ここで、プレゼンス自動獲得部15は、システム2乃至4の何れかからのプレゼンス情報データの受信に応じて、プレゼンス情報の信頼度を「Understand」、「Unknown」、又は「Don't Understand」の状態間で遷移又は継続保持する(ステップS405)。この状態遷移の詳細については後述する。次いで、プレゼンス自動獲得部15は、この状態遷移に応じてシステム2乃至4に対してプレゼンス情報データの送信を督促する問い合わせが必要か否かを判定する、すなわち「Unknown」状態への遷移があるか否かを判定する(ステップS406)。
問い合わせが必要な場合には、プレゼンス自動獲得部15は、好ましくは全てのシステムすなわちシステム2乃至4に対して問い合わせを行う(ステップS407)。一方,問い合わせが不要と判断されれば、ステップS404の状態監視を継続する。尚、「Unknown」状態への遷移に応じて、登録されている利用者に対して直接にメールにより問い合わせメッセージを通知しても良い(ステップS407)。この場合には、該問い合わせメールに対して直接返信なすか、或いはプレゼンス確認の為のプレゼンス更新用のURLを該メールに記述することで該URLに対応するWeb画面において利用者が直接にプレゼンス更新するようにしても良い。
図7は、図6の処理手順におけるプレゼンス情報の信頼度の状態遷移を説明している。利用者のプレゼンス情報の信頼度の指標を与える状態変数は、確実性のあるものから順に「信頼性あり(understand)」、「わからない(unknown)」、「情報なし(don't understand)」の3つの状態が設けられる。先ず、「わからない」状態とは、利用者のプレゼンス情報があるのだけども、その入力時刻から長時間が過ぎている場合や、入力されている行動予定データと適合しないといった場合を意味する。「信頼性あり」状態とは、プレゼンス情報を更新したばかりで且つ入力されている行動予定データに合致している状態を意味する。「情報なし」状態とは、まだプレゼンス情報を入力していない場合や、「わからない」状態が長時間にわたって続いて明らかにおかしいと判断される場合を意味する。
かかる状態変数間の遷移アルゴリズムとしては、「信頼性あり」の状態において、新たに得られるプレゼンス情報データが行動予定データと異なる場合又は従前の更新から所定時間(閾値時間)経過してもプレゼンス情報データが送信されない場合にはプレゼンス情報の信頼度が低下したとして「分からない」状態に遷移する。逆に「分からない」状態において、行動予定に一致するプレゼンス情報データを受信した場合には「わからない」状態から「信頼性あり」の状態に遷移する。「わからない」状態において、なおプレゼンス情報データが受信されない場合或いはプレゼンス情報データが受信されたがプレゼンス情報の隠蔽命令が受信された場合には、「情報なし」の状態に遷移する。「情報なし」の状態は、当該利用者についてプレゼンスがまったく捕捉し得ない又はしない状態を意味する。従って、この状態においても新規に利用者登録がなされた場合或いはプレゼンス情報データが受信されれば、再び当該利用者のプレゼンスを捕捉することができ信頼性を回復することから「信頼性あり」の状態に遷移する。また、プレゼンス情報データが受信されたがその記述に不備がある等の低信頼度の場合には「わからない」状態として以後のプレゼンス情報データの記述により信頼度を判断するようにする。
以上のように本実施例においては、専用の交換インタフエースを設けることなくプレゼンスサーバが利用者の標準記述のプレゼンス情報を管理する。この標準記述のプレゼンス情報は語彙変換され、全てのプレゼンスサービスシステムに対し同じ意味のプレゼンス情報として配布することができる。もし利用者が何れかのプレゼンスサービスを利用していたとしても、かかるプレゼンスサーバとの連携によって、利用者は自分が利用する全てのプレゼンスサービスに対し自分のプレゼンスをいずれか1箇所のプレゼンスサービスに作用するだけで、全てのプレゼンスサービスに同期して該プレゼンス情報を渡すことができる。利用者はプレゼンス変更の煩わしさからも開放される。またプレゼンスが最新に保たれることによってプレゼンスを利用したシステムの有用性が向上する。また、本実施例においては利用者の行動を追跡して定期的にプレゼンスをチェックし、信頼性あるプレゼンス情報データを自動獲得する構成が設けられている。これによりプレゼンス情報の信用度を向上することができる。
本発明によるプレゼンス情報交換方法及び装置は、複数のプレゼンスサービスシステム間でプレゼンス情報を交換する多様な形態に適用可能である。プレゼンス情報は、人に対するプレゼンスに限られず、例えば自動車の位置情報、走行状態の如き物に対するプレゼンスでも良い。
本発明の実施例であり、プレゼンスサーバを含む全体の構成を示しているブロック図である。 図1に示されるプレゼンスサーバの詳細の構成を示しているブロック図である。 図1に示されるプレゼンス情報DB及び行動予定DBのデータ構成例を説明している説明図である。 図1に示される語彙DBの設定例を示している説明図である。 図1に示されるプレゼンスサーバの処理手順を示しているフローチャートである。 図3に示されるプレゼンス自動獲得する処理の詳細手順を示しているフローチャートである。 プレゼンス情報データの信頼度を与える状態変数の状態遷移を説明している図である。
符号の説明
1 プレゼンスサーバ
2、3、4 システム
5 広域ネットワーク
11 メイン制御部
12 リクエスト送受信部
13a、13b、13c アタッチモジュール
14 語彙対応モジュール
15 プレゼンス自動獲得部
16 プレゼンス情報DB
17 語彙DB
18 行動予定DB
21、31、41 プレゼンス情報





Claims (9)

  1. 対象物の現在事象を記述するプレゼンス情報データを複数のシステム間で交換するプレゼンス情報データ交換方法であって、
    前記複数のシステムのうちの少なくとも1つのシステムからプレゼンス情報データを受信する受信ステップと、
    前記プレゼンス情報データに含まれる記述を標準記述法に従って標準記述に変換すると共に、前記プレゼンス情報データの送信元のシステムの識別情報を加えた標準記述プレゼンス情報データに変換する変換ステップと、
    前記標準記述プレゼンス情報データを前記複数のシステムのうちの全てのシステム毎に対応する個別記述によるプレゼンス情報データに逆変換する逆変換ステップと、
    前記システム毎に対応する個別記述のプレゼンス情報データを対応するシステムに各々送信する送信ステップと、
    を含むことを特徴とするプレゼンス情報データ交換方法。
  2. 前記変換ステップ及び逆変換ステップは、前記個別記述の語彙と前記標準記述の語彙との対応関係を与える変換表により変換及び逆変換をなすことを特徴とする請求項1記載のプレゼンス情報データ交換方法。
  3. 前記複数のシステムのうちの少なくとも1つのシステムにプレゼンス情報データの送信を督促する制御データを送信するプレゼンス督促ステップを更に含むことを特徴とする請求項1又は2記載のプレゼンス情報データ交換方法。
  4. 前記プレゼンス情報データの信頼度の指標を与える状態変数を前記プレゼンス情報データの対象となる利用者毎に保持及び更新する信頼度保持更新ステップを更に含み、前記信頼度の指標を与える状態変数が所定閾値より小なる場合又は所定条件に合致する場合に、前記プレゼンス督促ステップを実行することを特徴とする請求項3記載のプレゼンス情報データ交換方法。
  5. 前記信頼度の指標を与える状態変数は、前記プレゼンス情報データの時刻が新しい場合を大とし、その後の経過時間に応じて小とすることを特徴とする請求項4記載のプレゼンス情報データ交換方法。
  6. 前記対象物の行動予定データを含むプレゼンス情報データを受信するステップを更に含み、前記信頼度の指標を与える状態変数は、前記プレゼンス情報データの更新内容と前記行動予定データとの差異が小なる場合に大とし、前記差異が大なる場合に小とすることを特徴とする請求項4記載のプレゼンス情報データ交換方法。
  7. 対象物の現在事象を記述するプレゼンス情報データを複数のシステム間で交換するプレゼンス情報データ交換装置であって、
    前記複数のシステムのうちの少なくとも1つのシステムからプレゼンス情報データを受信する受信手段と、
    前記プレゼンス情報データに含まれる記述を標準記述法に従って標準記述に変換すると共に、前記プレゼンス情報データの送信元のシステムの識別情報を加えた標準記述プレゼンス情報データに変換する変換手段と、
    前記標準記述プレゼンス情報データを前記複数のシステムのうちの全てのシステム毎に対応する個別記述によるプレゼンス情報データに逆変換する逆変換手段と、
    前記システム毎に対応する個別記述のプレゼンス情報データを対応するシステムに各々送信する送信手段と、
    を含むことを特徴とするプレゼンス情報データ交換装置。
  8. 前記複数のシステムの各々に適合する通信制御プロトコルを実行する複数のアッタチモジュールを含み、前記複数のシステムとの通信に応じて前記アタッチモジュールのうちの適合するアタッチモジュールを選択的に切り替える手段を更に含むことを特徴とする請求項7記載のプレゼンス情報データ交換装置。
  9. 前記複数の通信制御プロトコルは、HTTP、SIP及びSIMPLEのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8記載のプレゼンス情報データ交換装置。
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