JP2005134171A - 試験装置 - Google Patents

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博 犀川
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晃 渡辺
秀夫 ▲高▼井
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Abstract

【課題】
マニュアル操作を行った際のログデータを元に、信号名やタイミング等を意識せず、実機操作を行うだけでテストベクタを自動生成すること。
【解決手段】
ログファイル110からマニュアル操作した際のログデータを読み込み、デフォルト削除信号、変化許容値、試験対象出力信号の各情報に基づいてテストベクタ化に必要な信号の抽出を行う。抽出した信号に対して信号値の変化時間に基づいて経過時間、保持時間、信号値を抽出し、擬似入力ディレイ時間、期待出力値未判定時間によるタイミング調整を行った後、テストベクタとして出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子装置を試験するため試験装置に関する。
電子装置の試験において、試験対象の電子装置に投入する擬似入力信号と、その結果として出力される出力信号の期待値とを定義したテストベクタによる試験方法が知られている。テストベクタを用いた試験では、次のようにして電子装置を自動で試験する。試験対象の電子装置に意図したタイミングで擬似入力信号を与え、その結果得られる電子装置からの出力値を観測する。予め用意しておいた期待値とその観測値とを特許文献1によって知られているログ情報解析装置により解析、照合する。
特開平8−314763号公報
しかしながら、このようなテストベクタを用いた自動試験装置においては、擬似入力信号とそれに対する期待出力信号を定義したテストベクタを事前に人手で作成しておく必要があった。
請求項1の発明は、手動操作により発生するマニュアル操作信号によって駆動するアクチュエータを有する電子装置に擬似入力信号を与えて試験する試験装置において、擬似入力信号を出力する擬似入力信号出力手段と、擬似入力信号とマニュアル操作信号を切り替えて電子装置へ入力する入力信号切り替え手段と、マニュアル操作信号、およびマニュアル操作信号によってアクチュエータを動作させる実機出力信号のログ情報を取得するログ情報取得手段と、取得したログ情報に基づいて、マニュアル操作信号とこのマニュアル操作信号に対応して取得した実機出力信号の対を、擬似入力信号とその擬似入力信号による試験結果として出力が期待される期待出力信号とを対とするテストベクタとして生成するテストベクタ生成手段とを備えることを特徴とする。
本発明による試験装置によれば、マニュアル操作によって取得したマニュアル操作信号と実機出力信号の対から擬似入力信号と期待出力信号の対からなるテストベクタを自動生成することができる。これによりテストベクタの作成時間の大幅削減、及びテストベクタ作成の人為的ミスを解消できる。
本実施の形態においては、試験装置および車両電子装置への入出力信号を次のように定義する。車両電子装置へマニュアル操作で入力する入力信号を「マニュアル操作信号」と呼ぶ。また、車両電子装置へ試験装置からテストベクタにより入力される試験信号を「擬似入力信号」と呼ぶ。マニュアル操作信号あるいは擬似入力信号を入力することにより、車両電子装置が駆動した結果出力される信号を「実機出力信号」と呼ぶ。また、テストベクタによる試験時に、擬似入力信号を入力することにより車両電子装置から試験結果として出力が期待される信号で、あらかじめテストベクタに定義されている信号を「期待出力信号」と呼ぶ。なお、マニュアル操作信号と擬似入力信号を総称して「入力信号」、実機出力信号と期待出力信号を総称して「出力信号」と呼ぶこととする。
図1は、本発明による車両電子装置の試験装置の一実施の形態を示すブロック図である。車両電子装置100の動作が正常か否かは試験装置105から入力されるテストベクタによって判定される。車両電子装置100は、入力側ユーザーインターフェースである入力スイッチ101と、装置内のエンジンコントロールユニット(以下、ECU)102、103と、入力スイッチ101からの信号に基づいてEUC102からの駆動信号で駆動される出力側ユーザーインターフェースであるランプなどのアクチュエータ104から構成される。入力スイッチ101はセンサーでもよく、アクチュエータ104はランプ以外の各種アクチュエータでもよい。また、ECUは1つでもまたは3つ以上でも良い。そしてEUCを直列接続せず、その他の接続形態でも良い。
試験装置105は、テストベクタを記憶するテストベクタ記憶部107と、テストベクタ記憶部107に格納されている擬似入力信号を擬似入力信号線108を介して車両電子装置100へ入力する擬似入力信号入力部115と、入力スイッチ101からの信号と擬似入力信号入力部115からの信号を切り替える入力信号切り替えスイッチ106とを有する。入力信号切り替えスイッチ106は、車両電子装置100側に操作すると入力スイッチ101からのマニュアル操作信号を車両電子装置100へ入力可能とし、試験装置105側に操作すると擬似入力信号入力部115からの擬似入力信号を車両電子装置100へ入力可能とする。
試験装置105はまた、入力スイッチ101からのマニュアル操作信号あるいは擬似入力信号線108からの擬似入力信号を試験装置105へ出力するモニタ線113と、入力信号により駆動する車両電子装置100から出力される実機出力信号を試験装置105へ出力するモニタ線109とを有する。また、試験装置105は、モニタ線109、113を通して試験装置105へ出力される入出力信号を一定の集録間隔(例えば10ms単位)でロギングするロギング部114と、ロギング部114により取得されたログデータを記憶するログファイル110と、各テストベクタに対してあらかじめ定義してテストベクタ記憶部107に記憶してある期待出力信号と、ログファイル110に格納された実機出力信号とを比較する比較部111と、比較結果を記憶する比較結果記憶部112とを有する。さらに試験装置105は、ログファイル110に格納されたマニュアル操作によるマニュアル操作信号と実機出力信号のログデータを読み込んでテストベクタを自動生成するテストベクタ自動生成装置116を有する。
なお、試験装置105は、試験時にワイヤーハーネス等により車両電子装置100に接続され、マニュアル操作によるログの取得、およびテストベクタによる試験が行われる。
図2は、車両電子装置100に対し実際にマニュアル操作を行った際のログデータを利用してテストベクタの生成を行い、生成したテストベクタを利用して試験を行う処理のフローチャートである。ステップS200にて入力信号切り替えスイッチ106が車両電子装置100側あるいは試験装置105側のどちらに操作されているかを判断する。テストベクタの生成を行うためには、まずマニュアル操作のログデータを取得する必要があるため、通常は最初にマニュアル操作を行うこととなる。マニュアル操作によるログデータは、入力信号切り替えスイッチ106を車両電子装置100側に操作し、マニュアル操作を実行することにより取得することが可能である。
ステップS200において、入力信号切り替えスイッチ106が車両電子装置100側に操作されていると判断されると、ステップS201にてログファイル110に格納されているログデータがクリアされる。これは、テストベクタ生成の際にはマニュアル操作による試験のログデータのみを使用するため、ログファイル110にはテストベクタの生成に必要なマニュアル操作による試験のログデータのみが格納されている必要があるためである。ログの取得はマニュアル操作時、テストベクタによる試験時の両方の場合で行っているため、通常はログファイル110にはマニュアル操作による試験のログデータとテストベクタによる試験のログデータが混在することになる。このため、テストベクタ生成を行う際には、事前準備として、あらかじめ一旦ログをクリアし、ログファイルが空の状態でマニュアル操作を実行することによりマニュアル操作のログデータのみが格納された状態にしておく必要がある。
ステップS202にてマニュアル操作の実行が判断されると、ステップS203にて入力スイッチ101からのマニュアル操作信号とマニュアル操作信号によって車両電子装置100が駆動した結果出力された実機出力信号とがロギング部114により一定の集録間隔でロギングされ、ログファイル110へ保存される。この時、マニュアル操作信号はモニタ線113を介して試験装置105へ送られ、実機出力信号はモニタ線109を介して試験装置105へ送られることにより、ロギング部114によりロギングされる。そしてステップ203で保存されたログファイル110内のログデータに基づいて、ステップS204において後述する方法によりテストベクタが自動生成される。
次に、ステップS200にて入力信号切り替えスイッチ106が試験装置105側に操作されていると判断されたときの処理について説明する。ステップS200にて入力信号切り替えスイッチ106が試験装置105側に操作されていると判断されると、ステップS206において、マニュアル操作を行った結果として自動生成されたテストベクタの擬似入力信号が擬似入力信号線108から入力されるのを待つ。ステップS206において、擬似入力信号が入力されたと判断されると、ステップS207において、入力された擬似入力信号に従ってマニュアル操作が再現される。
ステップS208にて、擬似入力信号線108から入力された擬似入力信号と、擬似入力信号に従って車両電子装置100が駆動した結果出力された実機出力信号がロギング部114により一定の集録間隔でロギングされ、ログファイル110に保存される。この時、擬似入力信号はモニタ線113を介して試験装置105へ送られ、実機出力信号はモニタ線109を介して試験装置105へ送られることにより、ロギング部114によりロギングされる。そしてステップS208で保存されたログファイル110内の実機出力信号と、あらかじめテストベクタに定義されている出力期待値との比較がステップS209において行われ、車両電子装置100の動作が正常か否かが判定される。
以下、上記ステップS204におけるテストベクタの自動生成処理を図3に基づいて説明する。まず、図3における各ステップで読み込むファイルに格納されたデータついて説明する。なお、以下に説明するファイルは、本実施の形態に直接関連する項目のみを列要素として例示したものであり、直接関連のない項目についての説明および図示は省略する。
(1)ログデータ
図4は、ログファイル110に格納されたマニュアル操作によるログデータを表す図である。マニュアル操作による入出力データは、一定のログデータ取得周期でロギングされ、ログファイル110に格納される。この取得周期は一連の試験が終了するまで一定で変更されることはない。本実施の形態においては、ログデータの取得周期は10msとする。
ログファイル110は、ログが取得された際に自動的に採番されるシーケンス番号401と、入力スイッチ101から入力されたマニュアル操作信号のログデータ402と、それに対する実機出力信号のログデータ403により構成される。シーケンス番号401はログの取得周期ごとに採番されており、図4においては10msごとに番号が採番されている。
本実施の形態におけるマニュアル操作信号のログ402は、入力スイッチ101でヘッドランプのオン・オフスイッチを操作することにより入力される「ヘッドランプDI」と、テールランプのオン・オフスイッチを操作することにより入力される「テールランプDI」と、フォグランプのオン・オフスイッチを操作することにより入力される「フォグランプDI」とがロギングされたものである。なお、マニュアル操作信号の値が0の場合は、信号が入力されていない、すなわちスイッチがオフの状態を表しており、マニュアル操作信号の値が1の場合は、信号が入力された状態、すなわちスイッチがオンの状態を表している。また、「AADI」や「BBDI」といったテストベクタ化に必要のない信号も同時に計測され、ログファイル110に格納されている。
実機出力信号403のログは、上記マニュアル操作信号のログ402が入力されることにより、ヘッドランプ、テールランプ、フォグランプが動作した結果が計測されたものである。なお、実機出力信号の値が0の場合はランプが消灯している状態を示し、実機出力信号の値が1の場合は、ランプが点灯している状態を示している。
なお、図4において、マニュアル操作信号のログ402、実機出力信号403のログは0と1で表されるデジタル信号のログデータを表しているが、ログデータはデジタル信号に限らずアナログ信号やCAN信号であってもよい。ログデータがアナログ信号やCAN信号の場合には、以下に説明する各ファイルにはログデータと同一の信号形式でデータが格納されるものとする。
(2)デフォルト追加信号
図5(a)は、不図示のデフォルト追加信号ファイルに格納されたデフォルト追加信号を表す図である。デフォルト追加信号ファイルには、マニュアル操作信号の変化に関係なく常に固定のマニュアル操作信号をテストベクタに設定したい場合に、そのマニュアル操作信号名501と固定のマニュアル操作信号値502をデフォルト追加信号として格納しておく。本実施の形態においては、このファイルを参照することにより、ログファイル110に格納されているマニュアル操作信号の変化に関係なく「オートライトDI」というマニュアル操作信号に対して、常に「1」をテストベクタ化の際に固定で設定することができる。
(3)デフォルト削除信号
図5(b)は、不図示のデフォルト削除信号ファイルに格納されたデフォルト削除信号を表す図である。デフォルト追加信号ファイルには、ログファイル110に格納されているログデータのうち、テストベクタ生成の際にテストベクタ化の対象としないマニュアル操作信号の信号名503をデフォルト削除信号情報として格納しておく。本実施の形態においては、このファイルを参照することにより、ログファイル110に格納されているマニュアル操作信号のログデータのうち、「AADI」と「BBDI」がテストベクタの対象から削除される。また、コメント504には削除する理由など、コメントを自由に記入することができる。
(4)モニタ→擬似入力信号対応情報、擬似入力Delay時間
図5(c)は、不図示のモニタ(マニュアル)→擬似入力信号対応情報(以下、モニタ→擬似入力信号対応情報と呼ぶ)、擬似入力ディレイ時間ファイルに格納されたモニタ→擬似入力信号対応情報、および擬似入力ディレイ時間を表す図である。
(4−1)モニタ→擬似入力信号対応情報
テストベクタ化の際にマニュアル操作信号名は擬似入力信号名に変換される。この変換を行う際にモニタ→擬似入力信号対応情報が参照され、マニュアル操作信号名505は擬似入力信号名506に変換される。
(4−2)擬似入力ディレイ時間
マニュアル操作信号がステップS203でロギングされる際には、試験装置105のデータ集録精度によっては実際の操作時間より遅れが生じる可能性がある。この場合、ログ情報に基づいて生成したテストベクタにおいても同様の遅れが生じる可能性がある。これを避けるために、擬似入力信号名506ごとにディレイ時間507を与えておき、テストベクタのタイミング調整を行う際に擬似入力信号を入力するタイミングをディレイ時間分早める。これにより、擬似入力信号を車両電子装置100へ与えるタイミングと実際にマニュアル操作したタイミングとが同じになるようにテストベクタを生成することができる。本実施の形態においては、「ヘッドランプDO」に対して5msのディレイ時間が設定されている。
(5)変化許容信号
図5(d)は、不図示の変化許容信号ファイルに格納された変化許容信号を表す図である。ログファイルに格納されているログデータのうち、入力信号の変化がここで与えられた許容値以上変化している信号のみをマニュアル操作によって変化があった信号と判断するために、マニュアル操作信号名508ごとの許容変化値(上限値509、下限値510)が格納されている。例えば、モニタしているマニュアル操作信号がアナログ信号やCAN信号の場合は、試験装置が高いデータ集録精度を持っていれば、微小な電圧変動を捉えてロギングしてしまう可能性がある。このような場合に許容変化値を設定しておくことにより、許容変化値以内の電圧変動はマニュアル操作による信号の変化ではない、すなわちテストベクタ化する際に変化信号として抽出する必要はないと判断することができる。これにより、実際のマニュアル操作信号による変化信号ではない微小な電圧変動を誤って変化信号として抽出してしまうことを防ぐことができる。
(6)試験対象出力信号、期待出力値未判定時間
図5(e)は、不図示の試験対象出力信号、期待出力値未判定時間ファイルに格納された試験対象出力信号、および期待出力地未判定時間を表す図である。
(6−1)試験対象出力信号
ログファイル110に格納されているマニュアル操作信号のうち、期待出力信号としてテストベクタ化する必要のある実機出力信号が出力信号名511ごとに格納されている。本実施の形態においては、このファイルを参照することにより、ログファイル110に格納されている実機出力信号のうち、「ヘッドランプ」「テールランプ」「フォグランプ」が期待出力信号として抽出される。
(6−2)期待出力値未判定時間
ログファイル110に格納されている実機出力信号のうち、テストベクタ化の際に期待出力信号とする信号について、実機出力信号の変化があった場合でも変化時刻前後の一定時間は変化信号として判定を行わないようにする必要のある場合は、出力信号名511ごとに未判定時間512を設定しておく。これは、例えば「CAN通信の周期出力信号」や「デジタル信号の立ち上がり、立ち下がり」などのように、信号によっては同じ入力のタイミングであってもその都度出力のタイミングが若干異なるものもある。このような入力信号がマニュアル操作信号として入力された場合にその実機出力信号をそのまま期待出力信号としてテストベクタを生成してしまうとタイミングのずれが生じてしまう。
これを防ぐためにこのファイルを参照し、未判定時間512に基づいて、正しい動作であると判断できる範囲内において、実機出力信号の変化時間前後は試験結果の判定を行わないよう期待出力信号を生成する。これにより、テストベクタによる試験において、比較部111で実機出力信号と出力期待値が比較された際に、正常な動作であるにも関わらず、エラーと判定されるのを防ぐことができる。本実施の形態においては、「フォグランプ」に対して未判定時間が10msに設定される。
以下、図3に基づいて処理の詳細について説明する。まず、ステップS300において、図4に示すマニュアル操作によって取得されたログデータがログファイル110より読み込まれる。
ステップS301において、図5(b)に示すデフォルト削除信号が読み込まれ、ステップS302において、読み込まれたデフォルト削除信号に基づいて、テストベクタ化に不要なマニュアル操作信号が削除される。ここでは、図5(b)より、インクリメント信号である「AADI」と不規則な信号である「BBDI」が削除される。これにより、テストベクタ化されるマニュアル操作信号は「ヘッドランプDI」「テールランプDI」「フォグランプDI」となる。
ステップS303にて、図5(d)に示す変化許容信号が読み込まれ、ステップS304において、読み込まれた変化許容信号に基づいて変化信号の抽出が行われる。本実施の形態においては、ログデータがデジタル信号のため変化許容信号に基づく変化信号の抽出によってテストベクタ化の対象となるデータは何ら影響を受けないが、アナログ信号やCAN信号の場合には、上述したようにここで変化信号の抽出が行われることにより、微小な電圧変動などは無視される。
ステップS305にて、図5(e)に示す試験対象出力信号が読み込まれ、ステップS306にて試験対象出力信号の抽出が行われる。ここでは、図5(e)より実機出力信号のうち、「ヘッドランプ」「テールランプ」「フォグランプ」が期待出力信号として抽出される。
以上、ステップS306までの処理において、テストベクタの対象とする信号の抽出を行った。これら抽出された信号に対して、ステップS307にて変化時刻と値の抽出を行う。ここで変化時刻とは、図4におけるログデータにおいて、テストベクタの対象とする信号の値が変化した時点のテスト開始からの経過時刻である。本実施の形態においては、シーケンス番号1から2までの間、テストベクタの対象とするマニュアル試験信号と実機出力信号が共に変化しておらず、シーケンス番号3のときに変化しているため、第1の変化時刻は20msとなる。またこの信号値が変化しなかった期間20msは保持時間として抽出され、この時の信号値が同時に抽出される。同様にして第2、第3の変化時刻と保持時間の抽出が行われ、この処理はログデータの最後まで繰り返される。
図6(a)は、上記ステップS307の処理を行った時点でのテストベクタの対象となる信号を示した図である。図4に示すマニュアル操作で取得したログデータから、デフォルト削除信号が削除され、テストベクタの対象とする信号が抽出され、さらに変化時刻(経過時間602)、保持時間603、およびマニュアル操作信号604と実機出力信号605の各信号の信号値が抽出されている。なお、シーケンス番号601は変化時間の先頭から順番に自動で付与された番号である。
ステップS308において、デフォルト追加信号が読み込まれた後、ステップS309にてモニタ→擬似入力信号対応情報が読み込まれる。そして読み込んだデフォルト追加信号とモニタ→擬似入力信号対応情報に基づいて、ステップS310にてテストベクタの生成が行われる。ここでは、図5(a)より擬似入力信号に「オートライトDI」がデフォルト追加信号として追加され、信号値は固定で「1」が設定される。また、図5(c)より、マニュアル操作信号の信号名505と、擬似入力信号の信号名506の対応から、信号名の変換が行われる。さらに図6(a)における実機出力信号は、そのまま期待出力信号に変換される。
図6(b)は、上記ステップS308の処理を行った結果として生成されるテストベクタを表す図である。テストベクタは、経過時間607のタイミングで、車両電子装置100に対して擬似入力信号609に定義される信号を入力し、保持時間608の間入力を行う。その結果、車両電子装置100から出力される実機出力信号と期待出力信号610とが比較部111で比較され、車両電子装置100の動作が正常か否かを判定する。図6(a)に示した図と比較すると、デフォルト追加信号が追加され、マニュアル操作信号名は擬似入力信号名に変換され、実機出力信号はそのまま期待出力信号としてテストベクタが生成されていることが明らかである。
以上にて生成したテストベクタに対して、ステップS311にて擬似入力ディレイ時間を読み込み、ステップS312にて期待出力値未判定時間を読み込む。そして、これらの情報に基づいてステップS313にタイミング調整を行う。ここでは、擬似入力ディレイ時間は、図5(c)より、擬似入力信号「ヘッドランプDO」に対して5msが設定されている。このため、「ヘッドランプDO」の信号値が変化するタイミング、すなわち図6(b)におけるシーケンス番号が1から2に変化する時とシーケンス番号が5から6に変化する時に「ヘッドランプDO」の入力する時間を5ms早めるよう、タイミング調整を行う。
また、期待出力値未判定時間は、図5(e)より、期待出力信号「フォグランプ」に対して10msが設定されている。このため、期待出力信号「フォグランプ」の信号値が変化するタイミング、すなわち図6(b)におけるシーケンス番号が3から4に変化する時とシーケンス番号が6から7に変化する時に「フォグランプ」の信号値は一定時間は値照合を行わないよう、タイミング調整を行う。
図7は、上記ステップS313の処理を行った結果、タイミング調整がなされたテストベクタを表す図である。期待出力値未判定時間に基づいてシーケンス番号4と8に期待出力信号「フォグランプ」の信号値が「−」で表示される期間が、値変化の前に10msと値変化後に10msの合計20msが追加されており、この間は値照合を行わないようテストベクタが変更されている。また、「ヘッドランプDO」の擬似入力信号が変化する直前、すなわちシーケンス番号が1と6の時に、経過時間702が5ms早められ、保持時間703が5ms短縮されており、さらに「ヘッドランプDO」の擬似入力信号が変化した直後、すなわちシーケンス番号が2と7の時に、保持時間703が5ms延長されている。
以上の処理にて生成されたテストベクタは、ステップS314にてテストベクタ記憶部107に保存され、マニュアル操作を再現するテストベクタとして車両電子装置100の試験に用いられる。
以上のように、本実施の形態によれば、次のような作用効果が得られる。
(1)従来は、試験対象の電子装置が複雑なシステムになるに従って扱う信号も増加し、テストベクタの作成が非常に複雑化し、作成を人手で行うには大変な工数がかかるという問題が生じていた。これに対して本実施の形態によれば、マニュアル操作によるテストベクタを実機操作を行うだけで自動生成できるため、テストベクタの作成時間の大幅削減、及びテストベクタ作成の人為的ミスを解消できる。
(2)マニュアル操作で発見された電子装置の不具合をテストベクタにて再現できる。さらにはテストベクタ化することで、以降同様の試験を繰り返し自動評価することができる。
(3)従来は、テストベクタを投入するタイミングの定義に間違いが生じ易いという問題が生じていた。これに対して本実施の形態によれば、テストベクタを生成する際に、ディレイ時間を与えることとしたため、擬似入力信号の入力タイミングを実際にマニュアル操作した時間と同じになるようにテストベクタのタイミングを調整することができる。
(4)テストベクタを生成する際に、テストベクタの期待出力値とする試験対象出力信号について、信号値の変化時間前後にまたがる前記未判定時間の間は値照合を行わないことによって、正しい動作であると判断できる範囲内において変化時刻前後は結果判定を行わないことで、正常な動作であるにも関わらずエラーと判定されることを回避できる。
(5)テストベクタを生成する際に、あらかじめ変化許容値を与えておくことによって、マニュアル操作で影響のなかったアナログ信号値等を誤って変化信号として抽出してしまうことを防ぐことができる。
特許請求の範囲の構成要素と実施の形態との対応関係について説明する。入力スイッチ101から出力される信号がマニュアル操作信号であり、入力信号切り替えスイッチ106は、入力信号切り替え手段に相当する。ロギング部114はログ情報取得手段に、擬似入力信号入力部115は擬似試験信号入力手段に、テストベクタ自動生成装置116はテストベクタ生成手段に相当する。
上述の説明では、本発明による試験装置は車両電子装置の試験に用いるものとしたが、本発明はこれに限定されず、以下のように変形することもできる。たとえば、車両電子装置の試験装置の代わりに、航空機電子装置の試験装置や家電製品の試験装置等に搭載しても良い。さらに、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
本発明によるテストベクタ生成装置の一実施の形態を搭載する車両電子装置の試験装置を示すブロック図である。 マニュアル操作のログを取得し、テストベクタを生成する処理のフロー図である。 マニュアル操作再現テストベクタの自動生成処理のフロー図である。 マニュアル操作によるログデータの例を示した図である。 テストベクタ生成時に読み込まれる各種ファイルのデータ例を示した図である。 テストベクタを生成する過程におけるデータの状態を示した図である。 最終的に生成されるテストベクタを示した図である。
符号の説明
100 車両電子装置
101 入力スイッチ
102、103 ECU
104 アクチュエーター
105 試験装置
106 入力信号切り替えスイッチ
107 テストベクタ記憶部
108 擬似入力信号線
109、113 モニタ線
110 ログファイル
111 比較部
112 比較結果記憶部
114 ロギング部
115 擬似入力信号入力部
116 テストベクタ生成装置

Claims (6)

  1. 手動操作により発生するマニュアル操作信号によって駆動するアクチュエータを有する電子装置に擬似入力信号を与えて試験する試験装置において、
    前記擬似入力信号を出力する擬似入力信号出力手段と、
    前記擬似入力信号と前記マニュアル操作信号を切り替えて前記電子装置へ入力する入力信号切り替え手段と、
    前記マニュアル操作信号、および前記マニュアル操作信号によって前記アクチュエータを動作させる実機出力信号のログ情報を取得するログ情報取得手段と、
    取得した前記ログ情報に基づいて、前記マニュアル操作信号とこのマニュアル操作信号に対応して取得した前記実機出力信号の対を、前記擬似入力信号とその擬似入力信号による試験結果として出力が期待される期待出力信号とを対とするテストベクタとして生成するテストベクタ生成手段とを備えることを特徴とする試験装置。
  2. 請求項1に記載の試験装置において、
    前記テストベクタ生成手段は、前記ログ情報として取得する前記マニュアル操作信号の入力タイミングと実際の手動操作によって電子装置に入力される入力信号の入力タイミングとが異なる場合に、生成する前記擬似入力信号の電子装置への入力タイミングが実際の手動操作の信号入力タイミングと一致するように、あらかじめ設定したディレイ時間に基づいて前記擬似入力信号の出力タイミングを調整することを特徴とする試験装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の試験装置において、
    前記テストベクタ生成手段は、前記期待出力信号の生成の際に、あらかじめ設定した未判定時間に基づいて、信号値の変化時間前後にまたがる前記未判定時間の間は値照合を行わないように、前記期待出力信号の出力タイミングを調整することを特徴とする試験装置。
  4. 請求項1〜3に記載の試験装置において、
    前記テストベクタ生成手段は、前記ログ情報から手動操作によって変化のあった信号(変化信号)を抽出するために、あらかじめ信号名ごとに変化許容値を設定しておき、前記変化許容値以上変化した信号のみをテストベクタ化の対象信号として抽出することを特徴とする試験装置。
  5. 請求項4に記載の試験装置において、
    前記ログ情報から前記変化信号を抽出する際、常に抽出対象から除外するデフォルト削除信号をあらかじめ設定しておき、前記テストベクタ生成手段は前記デフォルト削除信号をテストベクタ化の対象信号から外すことを特徴とする試験装置。
  6. 請求項4に記載の試験装置において、
    前記ログ情報から前記変化信号を抽出する際、信号値の変化に関係なく常に追加するデフォルト追加信号をあらかじめ設定しておき、前記テストベクタ生成手段は前記デフォルト追加信号をテストベクタ化の対象信号に追加することを特徴とする試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010107278A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Yokogawa Electric Corp Icテスタ
JP2015510466A (ja) * 2012-01-12 2015-04-09 ジャガー・ランド・ローバー・リミテッドJaguar Land Rover Limited 自動車のテスト装置及びテスト方法

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